JP2006148570A - 通信中継装置、終端側通信装置、通信装置、通信システム、通信制御方法、通信制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

通信中継装置、終端側通信装置、通信装置、通信システム、通信制御方法、通信制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 帯域幅が不足する場合に帯域幅を柔軟に拡張して、必要な帯域幅を確保する。
【解決手段】 通信システム1は、第1アクセスポイント装置20の通信データ分割部21が、1つの通信データを複数のブロックに分割し、通信データ送信部22が、分割された複数のブロックの第2アクセスポイント装置30およびプロバイダ装置40のいずれかに割当てて、各々に送信する。プロバイダ装置40は、清算部43が、第1アクセスポイント装置20の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置10のユーザに対して請求する送信料とを計算する。これにより、複数の通信経路を用いて通信データを中継することできるとともに、中継した第1アクセスポイント装置20に対価を支払うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信データを中継する通信中継装置、および、該通信中継装置を含む通信システム、ならびに、それに関わる終端側通信装置、通信装置、通信制御方法、通信制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来から、インターネット等の通信ネットワークにおいて、通信装置が送信した通信データを中継する装置(通信中継装置)が広く用いられている。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては、次の特許文献1,2がある。
特許文献1には、モバイル端末機の所在地よらずに、最適なアクセスポイントと接続することを目的とした、プロバイダ接続局の自動選択システムが記載されている。具体的には、このシステムは、モバイル端末機の所在地を判別するGPS(global positioning system)機能を有しており、モバイル端末機の所在地における最適なアクセスポイントをサーバが判別し、モバイル端末機からサーバへアクセスがあった場合に、この判別に基づく最適なアクセスポイントを介した携帯電話機との接続をサーバが再構築する。
特許文献2には、2つのBチャネルを使用して高速の通信を行うデータ通信端末装置が記載されている。具体的には、このデータ通信端末装置は、ISDN(Integrated Services Digital Network)上で動作するものであって、1通信について2つのBチャネルを接続する手段を備え、この手段は、Bチャネルデータリンクレイヤにおけるデータ転送を各チャネルについてはHDLC−LAPB手順に準じたバルク転送にて行う。
特開2001−245358号公報(公開日:平成13年9月7日) 特開平4−120937号公報(公開日:平成4(1992)年4月21日)
しかしながら、通信中継装置が提供できる帯域幅には限りがあり、通信データの送信時に通信中継装置において帯域が不足する場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯域幅が不足する場合に帯域幅を柔軟に拡張して、必要な帯域幅を確保することができる通信中継装置、終端側通信装置、通信装置、通信システム、通信制御方法、通信制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る通信中継装置は、送信側通信装置から受信した通信データを受信側通信装置へ送信する通信中継装置であって、送信側通信装置から受信した1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部と、を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、送信側通信装置から受信した1つの通信データを通信データ分割部が複数のブロックに分割し、通信データ送信部が該分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する。よって、1つの通信データを複数の通信路を用いて中継することができる。したがって、帯域幅を拡張して通信データを送信することができる。それゆえ、帯域幅が不足する場合に帯域幅を柔軟に拡張して、必要な帯域幅を確保することが可能となる。
さらに、本発明に係る通信中継装置は、上記通信データ送信部が送信した通信データを受信し、かつ、該通信データを他の通信装置へ送信する受信側通信装置が該送信に利用可能な帯域幅を示す帯域幅情報を、当該受信側通信装置より受信する帯域幅情報受信部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、帯域幅情報受信部が、受信側通信装置から、該受信側通信装置が提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を受信する。よって、通信データの送信先となり得る複数の受信側通信装置から、それぞれ帯域幅情報を取得して、利用できる帯域幅とその他の条件(送信に必要な帯域幅、受信側通信装置の課金が従量制か固定制か等)に応じて、最適な通信路の組み合わせを選択することが可能となる。
さらに、本発明に係る通信中継装置は、上記帯域幅情報受信部が受信した上記帯域幅情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置を決定する通信路決定部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、通信路決定部が、複数の受信側通信装置からそれぞれ取得した帯域幅情報に基づいて、通信データを送信する受信側通信装置を決定する。よって、利用できる帯域幅に基づいて、最適な通信路あるいは通信路の組み合わせを自動的に選択することが可能となる。
なお、通信路を選択する際に、受信側通信装置の帯域幅とともに、他の条件を考慮することもできる。そして、受信側通信装置の帯域幅とともに考慮する他の条件としては、例えば、通信データの送信に必要な帯域幅、通信中継装置が送信に利用できる帯域幅、受信側通信装置の課金体系(従量制か固定制か)等が挙げられる。また、受信側通信装置を決定するルールは、通信中継装置にあらかじめ設定しておいてもよい。
さらに、本発明に係る通信中継装置は、上記帯域幅情報受信部が受信した帯域幅情報を送信側通信装置に送信する帯域幅情報送信部と、上記送信側通信装置から帯域幅情報に基づいて決定された受信側通信装置を指定する通信路指定情報を受信する通信路指定情報受信部と、上記通信路指定情報受信部が受信した上記通信路指定情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置を決定する通信路決定部と、を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、受信側通信装置から取得した帯域幅情報を帯域幅情報送信部が送信側通信装置に送信し、通信路指定情報受信部が送信側通信装置にて帯域幅情報に基づいて決定された通信路指定情報を受信し、通信路決定部が通信路指定情報に基づき受信側通信装置を決定する。よって、通信中継装置からの通信データの送信先となる受信側通信装置が提供可能な帯域幅に基づいて、通信路を送信側通信装置にて決定できる。
さらに、本発明に係る通信中継装置は、送信側通信装置から受信する通信データの送信に提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を、該送信側通信装置へ送信する帯域幅情報送信部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、帯域幅情報送信部が、受信した通信データの送信に提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を送信側通信装置へ送信する。すなわち、上流の装置へ提供可能な帯域幅を通知することができる。よって、下流の装置において利用可能な帯域幅を考慮して送信先を決定する通信中継装置と接続することで、帯域幅を柔軟に拡張可能な通信システムを実現できる。なお、提供可能な帯域幅は送信側通信装置から要求を受けた時に検出してもよいし、あらかじめ設定されていてもよい。
さらに、本発明に係る通信中継装置は、1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結するデータ連結部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、データ連結部が、1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、データ連結部が元の1つの通信データに連結する。よって、複数の通信路を介してばらばらのブロックで受信した通信データを、送信源装置が送信した元の通信データに復元できる。したがって、1つの通信データを複数のブロックに分割し、複数の通信路を介して受信することが可能となるため、帯域幅を拡張可能な通信システムを実現することができる。
また、本発明に係る終端側通信装置は、通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを通信中継装置を介して受信する終端側通信装置であって、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結するデータ連結部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、データ連結部が元の1つの通信データに連結する。よって、複数の通信路を介してばらばらのブロックで受信した通信データを、送信源装置が送信した元の通信データに復元できる。したがって、1つの通信データを複数のブロックに分割し、複数の通信路を介して送信することが可能となるため、帯域幅を拡張可能な通信システムを実現することができる。
さらに、本発明に係る終端側通信装置は、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である送信源装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算部を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、清算部は、通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である送信源装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する。よって、送信源装置のユーザから送信料を徴収し、通信データの分割を行う通信中継装置の所有者に中継料を支払うことができる。それゆえ、通信中継装置において通信データの送信時に帯域幅が不足する場合に、複数の通信路を利用することで帯域幅を拡張して、必要な帯域幅を確保する通信システムを用いたビジネスモデルが実現できる。なお、送信源装置のユーザと通信中継装置の所有者とが同じ場合には、送信料と中継料とを相殺してもよい。
さらに、本発明に係る終端側通信装置は、受信した1つの通信データを1つの通信中継装置に宛てた複数のブロックに分割する通信データ分割部と、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部と、を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、受信した1つの通信データを通信データ分割部が複数のブロックに分割し、通信データ送信部が該分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する。よって、1つの通信データを複数の通信路を用いて中継することができる。したがって、1つの通信データを複数のブロックに分割し、複数の通信路を介して送信することが可能となるため、帯域幅を拡張可能な通信システムを実現することができる。
さらに、本発明に係る終端側通信装置は、上記複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結する上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、1つに連結された通信データを受信する通信装置のユーザに対して請求する受信料とを、上記清算部が計算することを特徴としている。
上記の構成によれば、さらに、清算部は、通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、通信データを受信する通信装置のユーザに対して請求する受信料とを計算する。よって、通信装置のユーザから受信料を徴収し、通信データの連結を行う通信中継装置の所有者に中継料を支払うことができる。それゆえ、通信データの送信時に帯域幅が不足する場合に、複数の通信路を利用することで帯域幅を拡張して、必要な帯域幅を確保する通信システムを用いたビジネスモデルが実現できる。なお、送信源装置のユーザと通信中継装置の所有者とが同じ場合には、送信料と中継料とを相殺してもよい。また、送信料を支払う前記送信源装置と受信料を支払う前記通信装置とが同じものであってもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信中継装置から帯域幅情報を受信する帯域幅情報受信部と、該通信中継装置が通信データを送信すべき受信側通信装置を指定する通信路指定情報を該通信中継装置へ送信する通信路指定情報送信部と、を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、通信中継装置からの通信データの送信先となる受信側通信装置が提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を帯域幅情報受信部が受信し、該帯域幅情報に基づいて決定された受信側通信装置を指定する通信路指定情報を通信路指定情報送信部が通信中継装置へ送信する。よって、通信中継装置からの通信データの送信先となる受信側通信装置、すなわち、通信中継装置からの通信路を、通信データを通信中継装置へ送信する通信装置にて決定できる。
なお、通信路を選択する際に、受信側通信装置の帯域幅とともに、他の条件を考慮することもできる。そして、受信側通信装置の帯域幅とともに考慮する他の条件としては、例えば、通信データの送信に必要な帯域幅、通信中継装置が送信に利用できる帯域幅、受信側通信装置の課金体系(従量制か固定制か)等が挙げられる。また、受信側通信装置は、あらかじめ設定されたルールに従って自動的に決定してもよいし、ユーザに受信側通信装置の帯域幅を提示し、ユーザによる指定を取得してもよい。
また、本発明に係る通信システムは、通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを中継する通信中継装置と、該通信中継装置が中継した通信データを受信する終端側通信装置とを少なくとも含む通信システムであって、上記通信中継装置は、1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部とを備え、上記終端側通信装置は、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う報奨料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算部を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る通信システムの通信制御方法は、通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを中継する通信中継装置と、該通信中継装置が中継した通信データを受信する終端側通信装置とを少なくとも含む通信システムの通信制御方法であって、上記通信中継装置にて、1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割ステップと、上記通信中継装置にて、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信ステップと、上記終端側通信装置にて、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算ステップと、を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、通信中継装置は、送信側通信装置から受信した1つの通信データを通信データ分割部が複数のブロックに分割し、通信データ送信部が該分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する。そして、終端側通信装置は、通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、清算部が、通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である送信源装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する。
よって、送信源装置のユーザから送信料を徴収し、通信データの分割を行う通信中継装置の所有者に中継料を支払うことができる。それゆえ、通信中継装置において通信データの送信時に帯域幅が不足する場合に、複数の通信路を利用することで帯域幅を拡張して、必要な帯域幅を確保する通信システムを用いたビジネスモデルが実現できる。なお、送信源装置のユーザと通信中継装置の所有者とが同じ場合には、送信料と中継料とを相殺してもよい。
なお、上記通信中継装置、終端側通信装置、および通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより上記の各装置をコンピュータにて実現させる通信制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る通信中継装置は、送信側通信装置から受信した1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部と、を備える構成である。
それゆえ、1つの通信データを複数の通信路を用いて中継することができる。したがって、帯域幅を拡張して通信データを送信することができるという効果を奏する。すなわち、帯域幅が不足する場合に帯域幅を柔軟に拡張して、必要な帯域幅を確保することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る終端側通信装置は、通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結するデータ連結部を備える構成である。
それゆえ、複数の通信路を介してばらばらのブロックで受信した通信データを、送信源装置が送信した元の通信データに復元できる。したがって、1つの通信データを複数のブロックに分割し、複数の通信路を介して送信することが可能となるため、帯域幅を拡張可能な通信システムを実現できるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信中継装置から帯域幅情報を受信する帯域幅情報受信部と、該通信中継装置が通信データを送信すべき受信側通信装置を指定する通信路指定情報を該通信中継装置へ送信する通信路指定情報送信部と、を備える構成である。
それゆえ、通信中継装置からの通信データの送信先となる受信側通信装置、すなわち、通信中継装置からの通信路を、通信データを通信中継装置へ送信する通信装置にて決定できるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信システムは、通信中継装置は、1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部とを備え、終端側通信装置は、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う報奨料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算部を備える構成である。
また、本発明に係る通信システムの通信制御方法は、通信中継装置にて、1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割ステップと、通信中継装置にて、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信ステップと、終端側通信装置にて、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算ステップと、を含む方法である。
それゆえ、送信源装置のユーザから送信料を徴収し、通信データの分割を行う通信中継装置の所有者に中継料を支払うことができる。したがって、通信中継装置において通信データの送信時に帯域幅が不足する場合に、複数の通信路を利用することで帯域幅を拡張して、必要な帯域幅を確保する通信システムを用いたビジネスモデルが実現できるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について図1から図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図2は、本実施の形態に係る通信システム1の概略を示すブロック図である。なお、第1アクセスポイント装置20および第2アクセスポイント装置30は、基本的に同じ構成を備えている。よって、区別する必要がない場合には「アクセスポイント装置20」のようにまとめて表記する。また、通信装置10Aおよび外部利用通信装置10Bは、基本的に同じ構成を備えている。よって、区別する必要がない場合には「通信装置10」のようにまとめて表記する。第1アクセスポイント装置20と第2アクセスポイント装置30との異同、ならびに、通信装置10Aと外部利用通信装置10Bとの異同については後に詳述する。
図2に示すように、通信システム1は、通信装置10(通信装置10A、外部利用通信装置10B)と、アクセスポイント装置20(第1アクセスポイント装置20、第2アクセスポイント装置30)と、プロバイダ装置(ネットワーク接続装置、終端側通信装置)40とを含んで構成されている。なお、後述するように、第1アクセスポイント装置20は、プロバイダ装置40と同時に複数の通信路を介して通信可能である。
また、図2では、第1アクセスポイント装置20とプロバイダ装置40とは、直接接続する通信路P、および、第2アクセスポイント装置30を介して接続する通信路Q1+Q2との2つ通信路で接続されている。なお、各通信路は双方向の通信が可能である。また、第1アクセスポイント装置20と第2アクセスポイント装置30とは、プロバイダ装置40を介さずに通信可能に接続されている。ただし、通信路の数や通信路に設けられる通信中継装置の数は特に限定されない。また、各通信路のプロトコルは適宜選択可能であり、同一でなくてよい。
また、本実施の形態では、プロバイダ装置40を終端側通信装置とした場合について説明するが、本発明の終端側通信装置はプロバイダ装置に限定されない。
プロバイダ装置40は、インターネット等の外部の通信ネットワーク2への接続サービスを提供する、いわゆるインターネットサービスプロバイダ(ISP)等の装置である。アクセスポイント装置20は、プロバイダ装置40に接続されている。特に、第1アクセスポイント装置20は、無線あるいは有線によって、通信装置10をネットワーク接続するための装置である。これにより、通信システム1では、通信装置10がアクセスポイント装置20に接続することによって、プロバイダ装置40を介して、外部の通信ネットワーク2接続できるようになっている。
すなわち、第1アクセスポイント装置20は、通信装置10Aをネットワーク接続する接続装置の機能を備えている。また、第2アクセスポイント装置30は、第1アクセスポイント装置20が送信した通信データを中継する機能を備えている。もちろん、第2アクセスポイント装置30は、図示しない通信装置をネットワーク接続する接続装置の機能を備えていてもよい。また、第1アクセスポイント装置20は、通信データを中継する機能を有しているため、通信装置10A以外の通信装置や他のアクセスポイント装置である外部利用通信装置10Bからの通信データを中継することができる。このように、本実施の形態では、第1アクセスポイント装置20を送信側、第2アクセスポイント装置30を受信側として説明するが、待機状態では両者の立場は同じであり、逆の利用もありえる。
本実施の形態に係る通信システム1は、特に、次の2点を特徴としている。(1)第1アクセスポイント装置20において通信データを複数に分割し、複数の通信路を介して送信することによって、帯域を拡張する。(2)第1アクセスポイント装置20の所有者に対して中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置10Aのユーザに対して請求する送信料とを計算する。
(1)帯域拡張可能な通信システム
通信システム1は、帯域を拡張するために以下のように構成されている。
・第1アクセスポイント装置20は、(a)通常通信路Pを使ってプロバイダ装置40と通信する。(b)通信路Pの帯域幅では不足する場合、通信データを分割して、通信路Pと通信路Q1を使うことにより、帯域を拡張する。(c)第2アクセスポイント装置30から、通信路Q2の提供可能な帯域幅(空帯域情報(Q2))を受信する。(d)第2アクセスポイント装置30から受信した空帯域情報(Q2)に基づいて、利用する通信路(Pのみ/Q1のみ/PおよびQ1)を選択する。(e)内部利用である通信装置10Aおよび外部利用である外部利用通信装置10Bに、提供可能な帯域幅(空帯域情報(P,Q1))を送信する。
・第2アクセスポイント装置30は、(f)第1アクセスポイント装置20に、提供可能な帯域幅(空帯域情報(Q2))を送信する。
・プロバイダ装置40は、(g)1つのデータを分割したブロックを通信路P,Q2から受信したとき、元の1つのデータに連結する。
・通信装置10A/外部利用通信装置10Bは、(h)第1アクセスポイント装置20から受信した空帯域情報(P,Q1)に基づいて、利用する通信路(Pのみ/Q1のみ/PおよびQ1)を選択する。
(2)帯域拡張可能な通信システムを用いてサービスを提供するためのデータ管理システム
通信システム1は、帯域拡張可能な通信システムを用いてサービスを提供するために以下のように構成されている。
・プロバイダ装置40は、(i)第1アクセスポイント装置20の所有者を特定する識別情報、通信装置10のユーザを特定する識別情報、日時、通信量に基づいて、第1アクセスポイント装置20の所有者に対して支払う中継料と、ある通信装置10のユーザに対して請求する送信料とを計算する。
以下、図1〜図8を参照しながら、各装置の構成および動作を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信システムの詳細な構成を示す機能ブロック図である。
アクセスポイント装置20は、通信装置10による通信を中継する装置である。詳細には、第1アクセスポイント装置(通信中継装置)20は、通信装置(送信側通信装置)10から受信した通信データを第2アクセスポイント装置(受信側通信装置)30および/あるいはプロバイダ装置(受信側通信装置)40へ送信する。第2アクセスポイント装置30は、第1アクセスポイント装置20から受信した通信データをプロバイダ装置40へ送信する。
アクセスポイント装置20は、ルータ機能、アクセス制御機能を有する。そして、アクセスポイント装置20は、特に、通信データ分割部21、通信データ送信部22、帯域状態検出部23、帯域幅情報受信部24、帯域幅情報送信部25、通信路決定部26、通信路指定情報受信部27を備える。
通信データ分割部21は、通信装置10から受信した1つの通信データを複数のブロックに分割する。
通信データ送信部22は、通信データ分割部21が分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置(図2では、第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)に送信する。例えば図2の場合、通信データ送信部22は、全てのブロックを第2アクセスポイント装置30およびプロバイダ装置40のいずれか一方に送信してもよいし、第2アクセスポイント装置30およびプロバイダ装置40の両方を使って、ブロックを振り分けながらプロバイダ装置40へ送信してもよい。なお、通信データ送信部22が生成するパケットフォーマットを図5に示す。
帯域状態検出部23は、自装置(アクセスポイント装置20)から通信データを送信する通信路(図2では、通信路PおよびQ1)の帯域幅を検出する。なお、帯域の状態(遊休であるか、不足であるか)の検出は、各通信路の最大帯域幅から現在使用している帯域幅を引く計算で算出できる。最大帯域幅は規格値を用いることもできるし、各通信路で負荷テストを行って実効値を調べ、用いることもできる。
帯域幅情報受信部24は、第2アクセスポイント装置30より帯域幅情報を受信する。ここで、帯域幅情報とは、通信データ送信部22が送信する通信データを受信し、かつ、該通信データを他の通信装置(図2では、通信路Q2経由のプロバイダ装置40)へ送信する第2アクセスポイント装置30が該送信に利用可能な帯域幅を示す情報である。なお、帯域幅情報を空帯域情報と呼ぶことがある。
帯域幅情報送信部25は、通信装置10から受信する通信データの送信に提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を通信装置10へ送信する。ここで、通信装置10へ送信する帯域幅情報には、帯域状態検出部23が検出した自装置が提供可能な帯域幅を示す情報(通信路PおよびQ1)と、帯域幅情報受信部24が受信した、さらに下流の通信中継装置が提供可能な帯域幅の情報(図2では、第2アクセスポイント装置30が提供可能な帯域幅の情報)とを含んでいてもよい。
なお、帯域幅情報送信部25が送信する帯域幅情報は、基本的に貸し出し可能な帯域幅を示す空帯域情報として利用される。よって、特に自装置の帯域幅情報は、あらかじめ固定的に設定されていてもよいし、帯域状態検出部23が帯域の状態を検出しながら動的に設定してもよい。また、例えば、フル帯域の所定割合(50%等)を貸し出し用に設定してもよいし、常時空き帯域のすべてを貸し出し用とするように設定してもよい。
通信路決定部26は、帯域幅情報受信部24が受信した帯域幅情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)を決定する。また、通信路決定部26は、通信路指定情報受信部27が受信した通信路指定情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)を決定する。
通信路指定情報受信部27は、通信装置10から帯域幅情報に基づいて決定された受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)を指定する通信路指定情報を受信する。
プロバイダ装置(終端側通信装置)40は、通信データの送信源である通信装置(送信源装置)10が送信した通信データを第1アクセスポイント装置20を介して受信する。プロバイダ装置40は、通信装置10による通信を通信ネットワーク2に接続する。プロバイダ装置40は、認証サーバ機能、接続サーバ機能を有する。そして、プロバイダ装置40は、特に、データ連結部41、接続履歴記録部42、清算部43、データ格納部44を備える。
データ連結部41は、第1アクセスポイント装置20にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路(P,Q1+Q2)を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結する。そして、通信ネットワーク2に接続されている宛て先の装置(図示せず)へ送信する。
接続履歴記録部42は、通信ネットワーク2へ中継した通信データの履歴を示す接続履歴情報44aを、データ格納部44に記録する。具体的には、接続履歴情報44aには、利用アクセスポイント装置である第1アクセスポイント装置20を識別可能な中継装置識別情報、元の1つの通信データの送信源である通信装置10を識別可能な送信源情報、日時、通信データ量が含まれる。なお、各ブロックのパケットに、該ブロックを中継した通信中継装置の所有者を特定する情報と、送信源である通信装置のユーザを特定する情報とを含ませてもよい。
清算部43は、第1アクセスポイント装置20の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置10のユーザに対して請求する送信料とを計算する。なお、第1アクセスポイント装置20の所有者を特定する識別情報は、例えば、中継装置識別情報と第1アクセスポイント装置20の所有者を特定する識別情報とを対応付けてあらかじめ登録したテーブル(図示せず)から取得できる。同様に、通信装置10のユーザを特定する識別情報は、例えば、送信源情報と通信装置10のユーザを特定する識別情報とを対応付けてあらかじめ登録したテーブル(図示せず)から取得できる。
なお、プロバイダ装置40では接続履歴情報44aを記録するのみとし、接続履歴情報44aに基づいて他の装置において、第1アクセスポイント装置20の所有者に対する中継料と通信装置10のユーザに対する送信料とを計算するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、プロバイダ装置40のみに通信履歴を残したが、プロバイダ装置40に加えて、アクセスポイント装置20にも残してもよい。
通信装置10は、アクセスポイント装置20を介して通信を行う装置である。通信装置10は、認証クライアント機能、接続クライアント機能を有する。そして、通信装置10は、特に、通信装置10は、通信部11、帯域幅情報受信部12、通信路決定部13、ユーザインターフェイス部14、通信路指定情報送信部15を備えている。
通信部11は、通信データをアクセスポイント装置20へ送信する。
帯域幅情報受信部12は、アクセスポイント装置20から帯域幅情報を受信する。
通信路決定部13は、アクセスポイント装置20が通信データを送信すべき受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)を指定する通信路指定情報をアクセスポイント装置20へ送信する。すなわち、通信路決定部13は、アクセスポイント装置20の通信路決定部26と同様に、帯域幅情報に基づいて通信路を選択する。
ユーザインターフェイス部14は、帯域幅情報をユーザに提示し、かつ、ユーザが選択した通信路を入力するものである。具体的には、ユーザインターフェイス部14は、表示パネル等の表示デバイス、キーやマウス等の入力デバイス、およびそれらの制御装置(制御プログラムを含む)よりなる。そして、帯域幅情報をユーザに提示して、ユーザに受信側通信装置を選択させてもよい。このとき、帯域幅情報とともに、課金等の他の条件をユーザに提示してもよい。
通信路指定情報送信部15は、通信路決定部13が選択した、または、ユーザインターフェイス部14を介してユーザによって入力された受信側通信装置(第2アクセスポイント装置30、プロバイダ装置40)を指定する通信路指定情報を、第1アクセスポイント装置20へ送信する。
なお、第2アクセスポイント装置30から第1アクセスポイント装置20へ、また、第1アクセスポイント装置20から通信装置10へのように送信側の装置へ通知された帯域幅情報は、例えば複数の通信路から1つを選択する場合のように、帯域拡張以外の目的にも利用できる。
つぎに、上記構成を備えた通信システム1の動作について説明する。
図3は、通信装置10の動作を示すフローチャートである。
まず、通信装置10は利用可能なアクセスポイント装置20を検索する(S11)。このとき、帯域幅情報受信部12が、アクセスポイント装置20から帯域幅情報を含むアクセスポイント情報(AP情報)を受信する。そして、利用可能なアクセスポイント装置20があれば(S12でThen)、そのアクセスポイント装置20を選択して(S14)、接続要求を行う(S15)。一方、利用可能なアクセスポイント装置20がなければ(S12でElse)、通信装置10はエラー処理を行う(S13)。
なお、外部利用通信装置10Bから電波が届く範囲に無線接続可能なアクセスポイント装置20が複数ある場合、利用可能なアクセスポイント装置20の検索時に(S14)、各アクセスポイント装置20の帯域幅情報が送信されるため、この帯域幅情報をもとに、もっとも空帯域が広いところに自動的に接続することも可能である。
つづいて、アクセスポイント装置20への接続要求およびユーザ認証が満たされれば(S16でThen、かつ、S17でOK)、プロバイダ装置40へリンク確立要求を送信する(S19)。一方、アクセスポイント装置20への接続要求およびユーザ認証のいずれかが満たされなければ(S16でElse、あるいは、S17でNG)、アクセスポイント装置20とのコネクションが切断される(S18)。
つづいて、プロバイダ装置40へのリンク確立要求が認められれば(S20でThen)、通信を開始する(S22)。プロバイダ装置40へリンク確立要求を送信する(S19)。一方、プロバイダ装置40へのリンク確立要求が認められなければ(S21でElse)、エラー処理を行う(S21)。最後に、通信終了後、通信装置10はプロバイダ装置40へリンク切断要求を送信して、リンクを切断する(S23)。
つぎに、図4は、アクセスポイント装置20の動作を示すフローチャートである。
まず、アクセスポイント装置20は、通信装置10から接続要求を受信したとき、接続を許可する許可ユーザからの要求であれば(S31でThen)、プロバイダ装置40へユーザ認証の問い合わせを行う(S33)。そして、接続要求およびユーザ認証のいずれかが満たされなければ(S31でElse、あるいは、S33でNG)、通信装置10とのコネクションを切断する(S32、S34)。
つづいて、プロバイダ装置40によるユーザ認証に成功すれば(S33でOK)、アクセスポイント装置20は通信装置10とプロバイダ装置40との間の通信を透過させる(S35)。その後、通信装置10とプロバイダ装置40との間のリンク確立後、通信装置10とプロバイダ装置40との間の通信にあわせて、アクセスポイント装置20は通信装置10と通信を行い(S36)、通信終了後にリンクを切断する(S37)。なお、ステップS36において、複数の通信路を介して送信する場合、通信データ分割部21通信データ分割部21が通信データをブロックに分割する。
図5は、アクセスポイント装置20が生成するパケットのフォーマットの概略を示す説明図である。
通信データ送信部22は、通信データ分割部21が通信データ(元のパケット)を分割した各ブロックから、各通信路のプロトコルの合わせたパケットを生成する。このデータには、例えば図5に示すように、IP(internet protocol)ヘッダ、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、TCP(transmission control protocol)ヘッダが付加される。
なお、送信元IPアドレスには、アクセスポイント装置20のIPアドレスが記載される。また、元のパケットはセキュリティ上、暗号化することが望ましい。また、通信データ分割部21または通信データ送信部22は、分割したブロックに送信番号を付加してもよい。
つづいて、アクセスポイント装置20の通信データ送信部22が、分割したブロックのパケットを複数の通信路に振り分ける処理について説明する。ここでは、アクセスポイント装置20からの通信路には「従量課金回線」および「固定課金回線」が混合しており、固定課金回線へ優先的に流す場合について説明する。
通信データ送信部22は、送信データの待ち行列制御を行う。具体的には、通信データ送信部22は、固定課金回線、従量課金回線それぞれへ送出するデータの待ち行列を作る。最初は、固定課金回線側の待ち行列にのみデータを送る。そして、固定課金回線側の待ち行列が設定した一定量を上回った場合は、この待ち行列先頭のデータを従量課金側待ち行列へ回送する。この動作を従量課金側設定した一定量以下である限り継続する。
図6は、アクセスポイント装置20の通信データ送信部22による送信データの待ち行列制御のフローチャートである。なお、図6では、固定課金回線と従量課金回線とが選択できる場合の処理について示している。
まず、送信データを固定課金回線待ち行列に追加する(S41)。そして、固定課金回線待ち行列の長さが設定値以上であり(S42で“設定値以上”)、かつ、従量課金回線待ち行列の長さが設定値未満である(S43で“設定値未満”)場合には、固定課金回線待ち行列の先頭のデータを従量課金回線待ち行列に回送する(S44)。一方、固定課金回線待ち行列の長さが設定値未満であるか(S42で“設定値未満”)、従量課金回線待ち行列の長さが設定値以上である(S43で“設定値以上”)場合には、次の送信データの処理へ進む。
図7は、プロバイダ装置40の動作を示すフローチャートである。
まず、プロバイダ装置40は、アクセスポイント装置20からの接続要求を受信すると、ユーザ認証の問い合わせを待ち(S51)、ユーザ認証に成功すると(S52でThen)、ユーザ認証に成功した旨を返答する(S54)。一方、ユーザ認証に失敗すると(S52でElse)、ユーザ認証に失敗した旨を返答する(S53)。
そして、ユーザ認証に成功した場合には、通信装置10からの通信データをアクセスポイント装置20に透過させて、通信装置10との間でリンクを確立する(S55)。つづいて、通信装置10のユーザを識別するためのユーザID、アクセスポイント装置20を識別するための利用アクセスポイント装置ID、通信の日時、通信量をデータ格納部44に記録する(S56)。その後、通信装置10から送信され、アクセスポイント装置20が中継した通信データを受信するたびに、分割されたブロックを元の通信データに連結して、通信ネットワーク2へ送信する(S57)。もちろん、通信データが分割されずに1つの通信路から受信した場合には、ステップS57は省略される。最後に、通信装置10からの切断要求時またはタイムアウト時にリンクを切断する(S58)。
図8、プロバイダ装置40の接続履歴記録部42が接続履歴情報44aを記録する処理のフローチャートである。
接続履歴記録部42は、通信装置10とのリンクが確立すると、利用アクセスポイント装置ID、ユーザID、日時を、接続履歴情報44aのデータベースに記録する(S61)。そして、パケットを受信するごとに、パケットサイズ分のデータ量をインクリメントして、ステップS61で記録したデータに対応付けて、接続履歴情報44aのデータベースに記録する(S62)。そして、ステップS62の処理を、通信装置10からの切断要求を受けるまで、またはタイムアウトになるまで繰り返す(S63)。
具体的には、接続履歴記録部42は、受信した通信データから、利用アクセスポイント装置ID(例:192.163.123.1)、ユーザID(例:USER_NAME)、日時(例:2006年5月30日17時30分)、データ量(例:2531byte)を抽出して、データベースに記録する。このように、利用アクセスポイント装置IDには、IPアドレスが利用できる。また、接続履歴記録部42は、リンク接続から切断までを1つの組として扱う。
そして、清算部43は、次のように清算処理を行う。まず、「内部利用」か「外部利用」かを判定する。ここで、図2において、通信装置10Aのユーザは第1アクセスポイント装置20の所有者と同じであり、外部利用通信装置10Bのユーザは第1アクセスポイント装置20の所有者とは異なるものとする。そして、第1アクセスポイント装置20を通信装置10Aが利用した場合を「内部利用」、外部利用通信装置10Bが利用した場合を「外部利用」とする。なお、「内部利用」か「外部利用」かの判定は、例えば、利用アクセスポイント装置IDとユーザIDとの対応関係をあらかじめ登録したテーブルを参照することにより行うことができる。
清算部43は、内部利用の場合、利用されたデータ量を、アクセスポイント装置20の中継実績および通信装置10の送信実績の計算の対象からはずす。一方、外部利用の場合、利用されたデータ量を、アクセスポイント装置20の中継実績および通信装置10の送信実績として、それぞれ加算する。そして、清算部43は、アクセスポイント装置20の中継実績および通信装置10の送信実績を、日時のデータを元に、例えば週、月、年などの期間ごとに集計する。
これにより、アクセスポイント装置20の所有者に対しては中継実績に応じた支払いを、通信装置10のユーザに対しては送信実績に応じた請求を行うことができる。なお、アクセスポイント装置20の所有者に対して、提供実績によらず定額支払を受けることも可能である。また、通信装置10のユーザに対して、使用実績によらず定額課金とすることも可能である。
つづいて、図9および図2を参照しながら、前記通信システム1の変形例について説明する。ここまで説明してきた通信システム1(図1)は、通信装置10からのアップリンクの通信時に、帯域を拡張し、中継量および送信料を計算するものであった。詳細には、通信システム1は、(1)第1アクセスポイント装置(通信中継装置、始端側通信装置)20において通信データを複数のブロックに分割し、プロバイダ装置(終端側通信装置)40において元の1つのデータに連結することにより、複数の通信路を介して送信することによって帯域を拡張する。(2)通信データを連結するプロバイダ装置40において、第1アクセスポイント装置20の所有者に対して中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置10Aのユーザに対して請求する送信料とを計算する。
これに対して、本変形例にかかる通信システム1′は、前記通信システム1の機能に加えて、通信装置10へのダウンリンクの通信時に、帯域を拡張し、中継量および受信料を計算する機能をさらに備えるものである。詳細には、通信システム1′は、(1)プロバイダ装置(始端側通信装置)40′において通信データを複数のブロックに分割し、第1アクセスポイント装置(通信中継装置、終端側通信装置)20′において元の1つのデータに連結することにより、複数の通信路を介して送信することによって帯域を拡張する。(2)通信データを分割するプロバイダ装置40′において、第1アクセスポイント装置20′の所有者に対して中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データを受信する通信装置10Aのユーザに対して請求する受信料とを計算する。なお、本変形例で新たに追加した機能のみを備えたシステム、すなわち、ダウンリンクに必要な機能のみを備えたシステムを構成することも可能である。
図2に示すように、本変形例にかかる通信システム1′は、通信装置10(通信装置10A、外部利用通信装置10B)と、アクセスポイント装置20′(第1アクセスポイント装置20′、第2アクセスポイント装置30)と、プロバイダ装置40′とを含んで構成されている。なお、通信システム1′は、第1アクセスポイント装置20′およびプロバイダ装置40′が第1アクセスポイント装置20およびプロバイダ装置40にダウンリンク時の機能が追加されたものであるため、相違点のみ説明する。
図9に示すように、プロバイダ装置40′は、データ連結部41、接続履歴記録部42、清算部43、データ格納部44に加えて、通信データ分割部21、通信データ送信部22、帯域状態検出部23、帯域幅情報受信部24、帯域幅情報送信部25、通信路決定部26、通信路指定情報受信部27を備える。なお、追加したブロックは、図1に基づき説明した第1アクセスポイント装置20が備えるブロックと基本的に同一である。
プロバイダ装置40′は、送信源である通信装置(送信源装置、図示せず)より送信された通信データを通信ネットワーク2を介して受信する。そして、通信データ分割部21が、通信ネットワーク2を介して受信した1つの通信データを複数のブロックに分割する。そして、通信データ送信部22が、通信データ分割部21が分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置(図2では、第1アクセスポイント装置20′、第2アクセスポイント装置30)のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置(第1アクセスポイント装置20′、第2アクセスポイント装置30)に送信する。なお、通信データ分割部21は、各ブロックのパケットに、複数のブロックを元の1つの通信データに連結する利用アクセスポイント装置である第1アクセスポイント装置20′を情報とを含ませてもよい。
また、プロバイダ装置40′では、接続履歴記録部42が、中継した通信データの履歴を示す接続履歴情報44aを、データ格納部44に記録する。具体的には、接続履歴情報44aには、複数のブロックを元の1つの通信データに連結する利用アクセスポイント装置である第1アクセスポイント装置20′を識別可能な中継装置識別情報、通信データの送信先である通信装置10を識別可能な送信先情報、日時、通信データ量が含まれる。
そして、清算部43は、第1アクセスポイント装置20′の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、通信データの送信先である通信装置10のユーザに対して請求する受信料とを計算する。なお、第1アクセスポイント装置20′の所有者を特定する識別情報は、例えば、中継装置識別情報と第1アクセスポイント装置20′の所有者を特定する識別情報とを対応付けてあらかじめ登録したテーブル(図示せず)から取得できる。同様に、通信装置10のユーザを特定する識別情報は、例えば、送信先情報と通信装置10のユーザを特定する識別情報とを対応付けてあらかじめ登録したテーブル(図示せず)から取得できる。
また、アクセスポイント装置20′は、通信データ分割部21、通信データ送信部22、帯域状態検出部23、帯域幅情報受信部24、帯域幅情報送信部25、通信路決定部26、通信路指定情報受信部27に加えて、データ連結部41を備える。なお、追加したブロックは、図1に基づき説明したプロバイダ装置40が備えるブロックと基本的に同一である。
そして、アクセスポイント装置20′では、プロバイダ装置40′にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路(P,Q1+Q2)を介して受信したとき、データ連結部41が当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結して、宛て先の通信装置10へ送信する。
上記の構成により、通信システム1′は、アップリンク時に加えてダウンリンク時にも帯域を拡張して通信を伝送することができる。また、通信システム1′は、プロバイダ装置40′にて、帯域の拡張に関わる処理を行うアクセスポイント装置20′の所有者に対して中継の対価として支払う中継料と、利用者である通信装置10Aのユーザに対して請求する送信料/受信料とを計算することができる。
以上のように、通信システム1(以下、通信システム1′についても同様である)によれば、ISP(プロバイダ装置40の設置者)と外部利用を認めるAP設置契約を結んでいる契約者A(第1アクセスポイント装置20の設置者)および、契約者B(第2アクセスポイント装置30の設置者)がいる場合、契約者Aは通常は直接ISPに接続することが可能である。そして、契約者Aは、帯域が足りないときには、契約者Bの設置する第2アクセスポイント装置30を介してISPに接続し、直通回線と契約者Bの設置するAPの合計の帯域を使用して、帯域を拡張する。ここで、契約者Aと契約者Bの間を直通で結ぶ回線は、例えば無線LANを用いてもよいし、集合住宅のようなケースではあらかじめ直通線を引いておいてもよい。
したがって、契約AP設置者は、内部利用で自ら用いていない帯域(遊休帯域)を、外部利用に提供することによって、中継料を得ることができる。そのため、ISPは、アクセスポイント装置20の所有者とAP設置契約を結ぶことで、アクセスポイント装置を自己負担で設置することなく、アクセスポイント数を増やすことが可能である。その結果、通信装置10のユーザは、多くの場所で契約AP設置者が設置したアクセスポイント装置20を利用することが可能になるため、常に最適なアクセスポイントとの接続が可能となる。このように、通信システム1によれば、ISP、アクセスポイント装置の所有者、回線の利用者の3者がメリットを得る。
最後に、通信システム1を構成する通信装置10、アクセスポイント装置20、プロバイダ装置40の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、通信装置10、アクセスポイント装置20、プロバイダ装置40は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信装置10、アクセスポイント装置20、プロバイダ装置40の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記の各装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、通信装置10、アクセスポイント装置20、プロバイダ装置40を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、通信データを中継する通信中継装置、および、該通信中継装置を含む通信システムに広く適用できる。
図2に示した通信システムの詳細な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る通信システムの概略を示すブロック図である。 図1に示した通信装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示したアクセスポイント装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示したアクセスポイント装置が生成するパケットのフォーマットの概略を示す説明図である。 図1に示したアクセスポイント装置における送信データの待ち行列制御のフローチャートである。 図1に示したプロバイダ装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示したプロバイダ装置の接続履歴記録部が接続履歴情報を記録する処理のフローチャートである。 図1に示した通信システムの変形例の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1,1′ 通信システム
10,10A 通信装置(送信側通信装置)
10B 外部利用通信装置(送信側通信装置)
12 帯域幅情報受信部
13 通信路決定部
15 通信路指定情報送信部
20,20′ 第1アクセスポイント装置(通信中継装置)
21 通信データ分割部
22 通信データ送信部
24 帯域幅情報受信部
25 帯域幅情報送信部
26 通信路決定部
27 通信路指定情報受信部
30 第2アクセスポイント装置(受信側通信装置)
40,40′ プロバイダ装置(受信側通信装置、終端側通信装置)
41 データ連結部
43 清算部

Claims (17)

  1. 送信側通信装置から受信した通信データを受信側通信装置へ送信する通信中継装置であって、
    送信側通信装置から受信した1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、
    上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部と、を備えることを特徴とする通信中継装置。
  2. 上記通信データ送信部が送信した通信データを受信し、かつ、該通信データを他の通信装置へ送信する受信側通信装置が該送信に利用可能な帯域幅を示す帯域幅情報を、当該受信側通信装置より受信する帯域幅情報受信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
  3. 上記帯域幅情報受信部が受信した上記帯域幅情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置を決定する通信路決定部を備えることを特徴とする請求項2に記載の通信中継装置。
  4. 上記帯域幅情報受信部が受信した帯域幅情報を送信側通信装置に送信する帯域幅情報送信部と、
    上記送信側通信装置から帯域幅情報に基づいて決定された受信側通信装置を指定する通信路指定情報を受信する通信路指定情報受信部と、
    上記通信路指定情報受信部が受信した上記通信路指定情報に基づき、通信データを送信する受信側通信装置を決定する通信路決定部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の通信中継装置。
  5. 送信側通信装置から受信する通信データの送信に提供可能な帯域幅を示す帯域幅情報を、該送信側通信装置へ送信する帯域幅情報送信部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の通信中継装置。
  6. 1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結するデータ連結部を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
  7. 通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを通信中継装置を介して受信する終端側通信装置であって、
    上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結するデータ連結部を備えることを特徴とする終端側通信装置。
  8. 上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、元の1つの通信データの送信源である送信源装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算部を備えることを特徴とする請求項7に記載の終端側通信装置。
  9. 受信した1つの通信データを1つの通信中継装置に宛てた複数のブロックに分割する通信データ分割部と、
    上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部と、を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の終端側通信装置。
  10. 上記清算部は、さらに、上記複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、当該複数のブロックを元の1つの通信データに連結する上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う中継料と、1つに連結された通信データを受信する通信装置のユーザに対して請求する受信料とを計算することを特徴とする請求項9に記載の終端側通信装置。
  11. 請求項4に記載の通信中継装置から帯域幅情報を受信する帯域幅情報受信部と、
    該通信中継装置が通信データを送信すべき受信側通信装置を指定する通信路指定情報を該通信中継装置へ送信する通信路指定情報送信部と、を備えることを特徴とする通信装置。
  12. 通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを中継する通信中継装置と、該通信中継装置が中継した通信データを受信する終端側通信装置とを少なくとも含む通信システムであって、
    上記通信中継装置は、
    1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割部と、
    上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信部とを備え、
    上記終端側通信装置は、
    上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う報奨料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算部を備えることを特徴とする通信システム。
  13. 通信データの送信源である送信源装置が送信した通信データを中継する通信中継装置と、該通信中継装置が中継した通信データを受信する終端側通信装置とを少なくとも含む通信システムの通信制御方法であって、
    上記通信中継装置にて、1つの通信データを複数のブロックに分割する通信データ分割ステップと、
    上記通信中継装置にて、上記分割した複数のブロックの各々を複数の受信側通信装置のいずれかに割当てて、各々の受信側通信装置に送信する通信データ送信ステップと、
    上記終端側通信装置にて、上記通信中継装置にて1つの通信データを複数に分割して生成された各々のブロックを、複数の通信路を介して受信したとき、上記通信中継装置の所有者に対して該中継の対価として支払う報奨料と、元の1つの通信データの送信源である通信装置のユーザに対して請求する送信料とを計算する清算ステップと、を含むことを特徴とする通信システムの通信制御方法。
  14. 請求項1から6のいずれか1項に記載の通信中継装置を動作させる通信制御プログラムであって、コンピュータを上記の各部として機能させるための通信制御プログラム。
  15. 請求項7から10いずれか1項に記載の終端側通信装置を動作させる通信制御プログラムであって、コンピュータを上記の各部として機能させるための通信制御プログラム。
  16. 請求項11に記載の通信装置を動作させる通信制御プログラムであって、コンピュータを上記の各部として機能させるための通信制御プログラム。
  17. 請求項14から16のいずれか1項に記載の通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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