JP2006148514A - 画像再生装置及び画像再生装置の制御方法 - Google Patents

画像再生装置及び画像再生装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 映像データが撮影された位置を示す地図の表示範囲を適切に制御できる。
【解決手段】 記録媒体に記録された一つ以上の映像データから構成される映像グループの情報を取得し、映像グループに含まれる全映像データの撮影位置情報を元に地図の地理的範囲を示す地図範囲情報を決定し、映像グループの映像データを再生もしくは検索する際に、地図範囲情報に対応する範囲の地図を表示する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体に記録された映像データを再生可能な画像再生装置及び画像再生装置の制御方法に関するものである。
従来、デジタルカメラなどの撮像装置付き画像記録再生装置として、撮影地点の位置情報(緯度、経度)をGPS受信機などから取得し、記録媒体に画像データと共に記録するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。これらは、デジタルカメラでの撮影時に撮影位置情報(緯度、経度)を記録しておき、その位置に対応する地図を撮影画像再生時に合成表示するものである。この表示例を図22に示す。図23において23001、23002はデジタルカメラからモニタ等に出力される出力画像を示している。23001では撮影された画像上に撮影位置に対応する地図画像23010を合成表示している。また、地図画像23010中に撮影位置に対応するマーク23011を表示している。これにより、再生中の画像の撮影位置をユーザに効果的に示すことができる。また、23002では記録媒体に記録された画像データを検索する場合の検索画面の様子を示している。23002では画面上に地図を表示し、画像の撮影位置に対応する地図上の点にアイコン23020を表示している。ユーザは地図上の撮影地点アイコン23020を選択することで対応する画像データを再生することができる。
また、車の移動履歴情報を記録しておき、画像検索時に表示する地図の表示範囲を移動履歴情報から決定するものも提案されている(例えば特許文献2参照)。これは、例えば1日の車の全移動経路に対応する緯度、経度範囲を含む範囲の地図を検索時に表示することにより、地図の範囲(縮尺)を切り替えることなく、1つの地図中に全ての撮影データを表示することが可能である。
特開平11−205725号公報 特開平09−179491号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、1つの画像データに対する位置情報に対応した地図を表示しており、撮影位置を中心とした地図の表示範囲(緯度、経度)は固定されていた。そのため、再生している画像が切り替わると表示される地図の範囲も切り替わってしまう。このため、複数の画像を連続して再生する際に画像間の撮影位置関係を把握することは困難であった。
また、特許文献2では特許文献1の問題を解決する方法として全移動経路の地図を表示する手法が提案されているが、全移動履歴情報を必要とするため、撮影時以外にも位置情報を取得し続ける必要がある。また、この場合移動履歴の取得開始と終わりを指定する必要もある。さらに、再生する画像データや再生条件に応じて自動で地図の範囲を調節することはできない。
本発明は上述した問題点を解決するためのものであり、地図の表示範囲を適切に制御でき、また、合成表示する地図の視認性を向上させることができる画像再生装置及び画像再生装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像再生装置は、記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置であって、前記記録媒体に記録された一つ以上の映像データから構成される映像グループの情報を取得するグループ情報取得手段と、該映像グループに含まれる全映像データの撮影位置情報を元に地図の地理的範囲を示す地図範囲情報を決定する地図範囲情報決定手段と、該映像グループの映像データを再生もしくは検索する際に、該地図範囲情報に対応する範囲の地図を表示する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像再生装置は、記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置であって、前記映像データを再生中に、所定の情報を元に、表示する地図の地理的範囲もしくは地図縮尺を調節する地図範囲調節手段と、該調節された地図範囲情報に対応する範囲の地図を取得し、表示する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像再生装置の制御方法は、記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置の制御方法であって、前記記録媒体に記録された一つ以上の映像データから構成される映像グループの情報を取得するグループ情報取得工程と、該映像グループに含まれる全映像データの撮影位置情報を元に地図の地理的範囲を示す地図範囲情報を決定する地図範囲情報決定工程と、該映像グループの映像データを再生もしくは検索する際に、該地図範囲情報に対応する範囲の地図を表示する制御工程を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像再生装置の制御方法は、記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置の制御方法であって、前記映像データを再生中に、所定の情報を元に、表示する地図の地理的範囲もしくは地図縮尺を調節する地図範囲調節工程と、該調節された地図範囲情報に対応する範囲の地図を取得し、表示する制御工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮影画像と地図画像を合成表示する際に、撮影画像をグループ化し、グループ内の画像の全撮影位置を含む範囲の地図を表示することで、地図の表示範囲を適切に制御することが可能である。
また、地図の表示範囲を、撮影者の移動速度もしくは画像データの再生速度に応じて適応的に変化させることにより、合成表示する地図の視認性を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
本実施の形態においては、本発明の画像記録再生装置を撮像機能付きビデオレコーダ(以下撮像装置と表現する)に摘要したものとして説明する。
図1は本実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において1001は光学系、1002はCCD等の撮像素子、1003は画像処理回路、1004はCPU、1005はメモリ、1006は外部インタフェース、1007は映像出力装置、1008は操作キー、1009は記録インタフェース、1010は記録媒体、1011はGPSアンテナ、1012はタイマ、1013はシステムバス、1100は撮像部である。
図1において、被写体の映像が光学系1001を介して入射されると、撮像素子1002によって画像信号データが生成される。生成された画像信号データは画像処理回路1003に入力され、所定の画像処理が施される。この、画像処理回路1003は、カメラ信号処理部、画像圧縮/伸張部、などから構成されている。また、出力装置1007は、液晶モニタなどの画像出力装置である。この出力装置1007に対してCPU1004の処理に基づき画像データが入力され、該画像データおよび付属情報を表示する。記憶媒体1010は、図1の撮像装置に着脱可能に設けられており、光や磁気を用いたディスク、フラッシュメモリを用いたメモリカード等のランダムアクセス可能なメディアである。また、記録・再生インタフェース1009を介することで、記憶媒体1010に対して画像などのデータの読み書きを行える。操作キー1008は、撮像装置の動作を入力する外部インタフェースであり、撮像装置のユーザは、この操作キー1008を用いることで、撮像装置の種々の機能を操作することが可能である。また、GPSアンテナ1011によって、GPS衛星から電波を受信、解析し、自己の所在地のデータを取得できるようになっている。外部インタフェース1006は、外部システムとデータ通信を行うためのものである。
・撮影画像を記録する際の処理
以下では、上記のような構成の撮像装置において、撮影した画像データおよび撮影位置データを記録媒体に記録する場合について説明する。撮像装置の撮影者(ユーザ)によって操作キー1008に対して所定の録画実行操作が行われると、撮像部1100によって被写体の撮影画像データが生成され、メモリ1005へと供給される。また、該録画実行操作を行った時点でGPSアンテナ1011によって衛星からの電波が受信され、現在位置(すなわち撮影位置)情報がメモリ1005に取り込まれる。撮影画像および受信した撮影位置情報は、I/F1009を通して記録媒体1010に記録される。ここで、撮影位置情報は撮影画像ファイルのヘッダに記録される。以降では、撮影画像ファイルのヘッダに撮影位置情報を記録したものとして説明するが、撮影位置情報を撮影画像とは別のファイルとして記録しておき、図示しない管理システムによって撮影位置情報と撮影画像を対応付ける方法など、撮影位置情報と撮影画像の対応が付けばどのような記録形式であってもかまわない。また、撮影時間情報も同様にヘッダに記録されるものとする。
次に、上記のようにして撮影された撮影画像のプレイリストファイルを作成する処理について図2、図3を用いて説明する。ここで、プレイリストファイルとは記録された撮影データの再生手順を示す再生プログラムを記述したファイルを指す。
図2において2000は図1における記録媒体1010に対応しており、2001は記録媒体に記録されたプレイリストファイル、2002は撮影画像データ、2003は地図データである。また、2010はプレイリスト2001に含まれるプレイリストの詳細を説明する図であり、2011はプレイリスト2010に記述される地図範囲データを示している。また、2100、2101、2102、2103はプレイリスト2010によって再生される再生データの構成を示している。
図3において、3000、3001、3002は地図の範囲と撮影位置の関係を示した図であり、図中の(a)〜(h)は記録媒体に記録された撮影データの撮影位置を示している。
前述の記録処理によって撮影された複数の撮影画像データ2002が記録媒体2000に記録されているとものとする。図示しないユーザの操作によって撮影画像データ2002の中から複数の画像データ(2100、2101、2102、2103)が選択されると、これらの撮影画像データを連続して再生するプレイリストファイル2010が生成される。次に、CPU1004はプレイリスト2010に含まれる各撮影データのヘッダに記録された撮影位置データを解析し、その中で最も東西南北の端に位置するデータを検出する。CPU1004はプレイリスト2010によって再生される画像データ(2100、2101、2102、2103)の各撮影位置を全て含む範囲の位置範囲データ2012を算出する。この撮影位置範囲に対して緯度、経度に所定のマージンを加えた地図範囲データをプレイリストの地図範囲データ2011としてプレイリストファイル2010に記録する。
この処理における地図の範囲を示した図が図3である。3000、3001、3002は、記録媒体に記録された全撮影画像データ2002の撮影位置をすべて含む範囲の地図を示している。図中の丸印(●)で示された点(a)〜(h)は、各撮影データの撮影位置を示している。つまり、この場合、記録媒体には(a)〜(h)の8つの撮影画像が記録されていることになる。また、この時プレイリスト2010に含まれる画像データ2100、2101、2102、2103の撮影位置はそれぞれ(a)、(b)、(c)、(d)の点に対応しているとする。これらの撮影データに対応するプレイリストの地図範囲データ2010の範囲は、(a)、(b)、(c)、(d)をすべて含む範囲に所定のマージンを加えた、枠3100で示されるような範囲となる。
同様に(b)、(e)、(f)の位置で撮影されたデータを再生するプレイリストファイルを作成した場合には枠3200に示す範囲(緯度、経度)がプレイリストの地図範囲データ2010として記録される。
この地図範囲データ2011は上記のようにプレイリストファイル内に記録しておいてもよいし、別ファイルとして管理し、図示しない管理システムにおいて管理するなど、プレイリストとその地図範囲データが対応付け可能であればどのような形式で保存してもかまわない。
・撮影した画像を再生する際の処理
次に、撮影画像データを再生する場合の動作について図4のフローチャートをもとに説明する。撮像装置のユーザによる操作キー1008の操作によって、プレイリストファイルもしくは撮影画像データが選択されると撮像装置は選択された画像データをメモリ1005に読み込む(S4000)。次に読み込んだ画像データが撮影画像データであるか前述のプレイリストファイルであるかチェックする(S4001)。
選択されたデータがプレイリストファイルであった場合、CPU1004は該プレイリストファイルを解析する。ここでは、撮影画像の再生の順序およびタイミング情報を解析するとともに地図範囲データ2011を取得する(S4002)。そして、該地図範囲データ2011に対応した範囲の地図を記録媒体2000の地図画像データ2003から読み込む(S4003)。
取得する地図画像データおよび出力画像を図5に示す。図5において5001、5002は地図画像を示している。また5003は出力される画像を示している。
まず地図範囲データが3100(図3)で示す範囲であった場合、5001に示すような縮尺の地図画像データを取得する。一方、地図範囲データが3200で示す範囲であった場合、5002のような縮尺の地図を取得する。地図の範囲に応じて地図の縮尺を変更するのは、地図を表示可能な画面サイズは固定されているためである。つまり、プレイリストの地図範囲が3100のように狭いときは、5001のような拡大図となり、3200のように広い範囲となると一画面で表示するために5002のような縮小図となる。
一方、選択された画像データがプレイリストファイルでなく、単一の撮影画像データである場合について説明する。画像データを読み込むとCPU1004はこの撮影画像データのヘッダを解析し、該撮影画像データが撮影された位置データを取得する(S4004)。そして、この撮影位置データに対応する地図画像を取得する(S4005)。このとき取得する地図の範囲は、撮影位置を中心とする予め設定された所定の範囲である。
以上のようにして取得した地図画像データと再生画像データを合成表示する(S4006)。例えば、地図画像データ5001と撮影画像データ5004を合成表示したものが5003である。ここでは位置(b)、(c)、(d)、(a)で撮影されたデータを再生するプレイリストファイルを再生している。この地図画像データ5001に対して、プレイリストに含まれる撮影画像データの撮影位置を示すアイコン5005、および現在再生中の撮影画像データの撮影位置を示すアイコン5006、再生順序の流れを示す矢印のアイコン5007を合成し、地図画像を表示する。
ここで、地図画像データ5001と撮影画像データ5004を合成出力する方法として、再生装置が複数トラック構成のデータを扱うことが可能な場合を例にとり図6をもとに説明する。図6において6010、6020、6030はトラック、6011、6012、6013、6014はトラック6010に含まれる映像データ、6021はトラック6020に含まれる映像データ、6031、6032、6033、6034はトラック6030に含まれる映像データ、6100はトラック6010の画像、6200はトラック6020の画像、6300はトラック6030の画像、6400は画像6100、6200、6300を合成した画像である。
図6において、トラック6010は撮影画像のトラックであり、6020は地図画像トラック、6030は地図マーカトラックである。ここでトラックとは映像データのデータストリームを表している。各トラックは右方向が時間の進む方向を示しており、トラックの左端から時間に応じたトラックの映像が出力される。ここで複数のトラックを持つ場合は、各トラックの同一時間部分の映像を合成して出力する。つまり、図6のトラック構成を持つデータを再生した場合、撮影画像トラック6010、地図画像トラック6020、地図マーカトラック6030の3つの映像を合成した結果を再生する。また、1つのトラック例えば撮影画像トラック6010のみを有効にして再生すると撮影画像トラックのみが再生される。ここで、トラックの中には複数の映像データを含むことが可能である。この例では、撮影画像トラックには撮影画像データ6011、6012、6013、6014が含まれており、再生の際にはこの順序で再生される。ここで撮影画像トラック6010に含まれる撮影画像データは前述のプレイリストファイルによって指定された複数の撮影画像データであるとする。例えば、図2におけるプレイリスト2010で参照される撮影画像データ2100、2101、2102、2103が、図6における6011、6012、6013、6014に対応しているものとする。また、地図画像トラック6020の地図画像データ6021は、前記例における地図画像5001に撮影位置および再生順を示すアイコンを合成した画像データである。この場合1つのプレイリストにおいて地図画像データは1つに固定される。また、地図マーカトラック6030は地図画像データにおける現在再生中の位置に対応する場所にマーク(この場合、星型のアイコン)を表示する。これは撮影画像6011、6012、6013、6014に対して1つづつ用意される。このマーカ画像はプレイリストファイル作成時に予め作成しておき、プレイリストファイルと関連づけしておいてもよいし、再生時に作成してもよい。
また、6100は撮影画像データ6011に対応する画像、6200は地図画像データ6021に対応する画像、6300は地図マーカ画像である。各トラックの画像6100、6200、6300を合成したデータは画像6400のように表示される。この時、地図画像トラックおよび地図マーカトラックを合成する画面上の位置は予め決まっているかユーザによって選択できるようになっている。また、上記では、複数トラックを再生可能なシステムにおける例を示したが、上記以外にもOSD(On Screen Display)の機能を利用して合成する方法など、地図画像6200と撮影画像6100を合成表示できるものであればどのような構成であってもよい。
上記説明では、ユーザがプレイリスト作成等の操作を行った際にプレイリストファイルおよびプレイリストファイルに記述する地図範囲データを生成したが、これ以外のタイミングでプレイリストファイルを生成してもよい。例えば、「撮影終了後」など所定の条件を元にプレイリストを自動生成する場合がある。これは、ディスク全体、日付、撮影場所が所定の閾値以内のものなど予め用意された条件にあてはまる撮影データを自動でグループ化し、プレイリストを生成するものである。この場合、撮影終了時にそのとき撮影された撮影データの情報(撮影位置、日付、時刻、撮影者)から該撮影データがどのプレイリストに属するものか判断され、プレイリストに追加記録される。撮影画像データは1つのプレイリストに限らず条件をみたすものであれば複数のプレイリストに属してもよい。このように、すでに記録媒体に記録されているプレイリストファイルに撮影されたデータを加えた場合には、更新された撮影データをもとに前述の処理によって地図範囲データを算出し記録する。
また、上記例ではプレイリストファイル内に地図画像の範囲データを記録したが、範囲(緯度、経度)のデータでなく、地図画像データへの参照、もしくは地図画像データ自体をプレイリストファイル内に記録する方法でもよい。これは、地図範囲データに基づく地図を取得し、撮影地点および再生順のアイコン等を合成した画像をプレイリストに記録しておくか、プレイリストと別に記録しておき、地図画像データを参照することによって可能となる。
また、非常に離れた場所で撮影した画像データなど所定の範囲を越える範囲が地図範囲となった場合は、地図範囲データ2011を複数記録しておき、地図を切り替える方法をとってもよい。
・撮影画像を地図から検索する際の処理
次に、記録媒体に記録された撮影画像データを地図から検索する場合の例について図7を用いて説明する。図7において7000、7100は出力画像、7001、7101は撮影位置アイコン、7002、7102は選択アイコンである。
図示しないユーザの操作によって記録媒体に記録された撮影データの検索モードに切り替わると、7000のような地図画像を出力装置1007に表示する。このとき、表示する地図の範囲は記録媒体2000に保存されたデータ全てを1画面中に表示できる範囲とする。この地図範囲は、前述したように全撮影データの地図範囲データをチェックすることで取得可能である。もしくは、全画像データを再生するプレイリストを自動で生成しておき、その地図範囲データを参照してもよい。この全撮影データの地図範囲データは記録媒体2000に撮影画像データが追加される毎に更新される。
この地図画像に画像が撮影された位置であることを示すアイコン7001、および撮影画像アイコン7001を選択するための選択アイコン7002が表示される。ユーザの操作によって選択アイコン7002が移動され、撮影データアイコン7001の中から所望の撮影データが選択されると、選択した撮影データを再生する。
次にプレイリスト再生中に、図示しないユーザの操作によって撮影画像検索モードに移行したか、もしくはユーザによってプレイリスト内の撮影画像を検索することが指定された場合はプレイリスト内の画像を検索するモードに移行する。このプレイリスト内検索モードでは前述した記録媒体全体の検索時と同様に地図画像を7100のように表示する。ただし、ここで表示する地図の範囲は検索するプレイリストファイルに記述された地図範囲データを元に決定される。つまり、プレイリストファイルによって再生される複数の撮影データの撮影位置が1画面の地図上に表示されるような範囲の地図を表示する。7101は撮影画像アイコン、7102は選択アイコンであり、その働きは7001および7002と同様である。
上記例では検索時に地図上に撮影ポイントのアイコンを表示しているが、例えば撮影画像の縮小画像などアイコン以外のものであってもかまわない。また、選択されたアイコンに対応する撮影画像のみを縮小表示するなどの方法であってもかまわない。
・撮影時に地図を表示する際の処理
次に、撮影時、もしくは撮影時の前後に地図を表示する場合について図8を用いて説明する。図8において8000、8100は出力画像、8001、8002、8101、8102、8103は撮影位置アイコン、8003、8104は現在位置を示すアイコンである。
まず、撮影中、もしくは撮影と撮影の間に現在の位置を表示する方法について説明する。ユーザによって撮影の合間に地図表示が選択されると地図表示モードに切り替わる。このとき所定回数前の撮影位置と現在の位置を含む範囲の地図を表示する。ここでは、2回前までに撮影したデータを含む範囲で地図を表示する設定になっている場合について説明する。図8において、8000は出力装置1007に表示される地図画像を示している。ここで8001は時刻を基準に2回前に撮影した位置であり、8002は1回前に撮影した位置を示している。また、8003は現在の位置を示している。このように、8000に示すように撮影データ8001、8002および現在の位置データ8003を含む範囲の地図画像データを取得し出力する。このように、画像を撮影した位置8001、8002と現在の位置8003を同時に表示することで、現在の位置関係を把握しやすくする効果がある。ただし、撮影時間や距離が離れすぎた場合にも上記のような表示をすると、逆に位置の把握が困難となるため、撮影時間や距離が近いデータのみを含む地図を表示する設定を設けてもよい。
次に、撮影中に現在の位置を表示するときにプレイリスト情報を利用する例について説明する。ここで、現在撮影中のデータが撮影後に、撮影位置8101、8102、8103で撮影された撮影データで構成されるプレイリストに自動的に登録されるとする。これは、例えば時刻を基準にし、時刻の近いものは自動的にプレイリストに追加するような場合に当てはまる。撮影中にユーザの図示しないそうさによって地図表示モードに切り替わると該プレイリストファイルに記録された地図範囲データを参照し、該地図範囲データと現在位置8104を含む範囲の地図画像データを取得し、出力装置1007に表示する。
・地図画像データをダウンロードする際の処理
上記例では、地図データは撮像装置の記録媒体に予め記録されているものとして説明したが、外部インタフェース1006(図1)を通して、適宜地図サーバからダウンロードする方法であってもよい。この例を図9に示す。図9において9000は本発明における撮像装置、9001は地図サーバ、9010は記録媒体、9011はプレイリストファイル、9012は地図範囲データ、9013は地図画像参照データ、9014は地図画像データである。
ここでは、プレイリストファイル9011生成時の地図画像データ取得方法について説明する。撮像装置9000はプレイリストファイル9011の生成時にプレイリストファイル9011に記述された地図範囲データ9011を地図サーバ9001に送信する。ここで、地図サーバはPCやワークステーション等のコンピュータを指している。地図サーバ9001は受信した地図範囲データ9011に対応する地図画像データ9014を撮像装置9000に送信する。撮像装置9000は地図画像データを記録媒体9010に記録し、該地図画像データを参照する地図画像参照データ9013を生成し、プレイリストファイル9011内に記録する。なお、プレイリストファイルの更新時にも同様の処理が行われ、プレイリストファイル9011が参照する地図画像9014および地図画像参照データ9013が更新される。
ここでは地図画像9014を記録媒体に直接記録し、地図画像参照データ9013を生成することでプレイリストと地図画像データを対応付けているが、この地図画像データ9014をプレイリストファイル9011のデータの一部として記録してもよい。この場合、地図画像参照データ9013は不要となる。
また、プレイリストファイル9011の生成および更新毎に地図サーバにアクセスせずに、複数のプレイリストの地図範囲データをまとめて地図サーバに送り、対応する複数の地図画像データを一括して取得する方法であってもよい。
上記以外の方法として県単位など予め必要な範囲の地図データをすべて記録媒体にダウンロードしておいてもよい。また、観光地やテーマパークなど撮影位置が限定されやすい場所で販売される記録媒体には予めその地域の地図を記録しておいてもよい。この場合、記録された地図以外の地域の地図が必要な場合は必要に応じてダウンロードする。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態の変形例として、各撮影データの撮影位置でなく各撮影データが持つ地図範囲データをもとにプレイリストの地図範囲を決定する方法について図8、図9をもちいて説明する。なお、撮像装置の構成は図1と同様である。
図10において10000は図1における記録媒体1010に対応しており、10001はプレイリストファイル、10002は撮影画像データ、10003は地図データである。また、10010はプレイリストの詳細を説明する図であり、10011はプレイリスト10010に記述される地図範囲データを示している。また、10100、10101、10102、10103はプレイリスト10010によって順に再生される再生データを示している。
図10において、被写体の画像が撮影された際に、撮影位置データを各撮影画像データ10100〜10103のヘッダに記録するまでは第1の実施形態と同じである。ここでは、撮影位置データに加えて地図範囲データを算出する。地図範囲データとは、撮影画像データを単独で再生した場合に、合成表示される地図の範囲を示すデータである。つまり、撮影位置を中心とした地図の表示範囲を示すデータである。この地図範囲データは、撮像装置の所定のパラメータによって決定される。ここでは例として、撮影位置と被写体の距離を利用して地図範囲データを算出する方法について説明する。図示しない焦点距離取得回路およびジャイロセンサ等の傾き検出装置からの情報をCPU1004が取得すると、CPU1004はこれらの情報を元に撮影位置から被写体までのおおよその距離を算出する。図11において11001は撮影地点であり11002は被写体の位置を示している。またこの撮影画像は11020のような「山の風景」を撮影した画像である。この場合、被写体と撮影位置を含むような地図範囲を算出し、例えば11000に示したような広範囲の地図範囲とする。一方、被写体位置が11003のように近い場合、11030のような撮影画像が撮影される。この場合、11010に示すような狭い地図範囲とする。このように、撮影位置と被写体の位置を表示できるような地図範囲を地図範囲データとして各撮影データのヘッダに記録する。
次にプレイリストファイルを生成、更新する場合について説明する。プレイリストファイルを生成もしくは更新するタイミングは第1の実施形態と同じである。プレイリストファイル10010を生成する場合、プレイリストファイル10010が参照している全ての撮影データ10100、10101、10102、10103に含まれる地図範囲データを読み込む。そしてこれらの地図範囲データを全て含む地図範囲データ10012を生成する。生成された地図範囲データに適当なマージン領域を付加した後、地図範囲データ10011としてプレイリストファイル10010に記録する。更新時の処理も同様である。
次に記録されたこれらの撮影画像データを再生する場合について説明する。まず、撮影データを単独で再生する場合には、再生する撮影画像データに記録された地図範囲データに対応した地図を合成表示する。すなわち、11020のように遠くの被写体を撮った画像の場合は11000のような広範囲の地図が合成表示され、11030のような近い被写体を撮影した画像の場合には11010に示すような狭い範囲の拡大地図が撮影画像に合成表示される。
プレイリストファイル10010を再生する場合の処理は、第1の実施形態と同様であり、プレイリストファイル10010に記述された地図範囲データ10011の範囲の地図を取得し、撮影画像データと合成し出力する。
また、上記例では被写体との距離を用いて、各撮影画像データの地図範囲データを決定したが、これ以外に一回の撮影中に移動した距離など、他のデータを基準として地図範囲データを決定する方法であってもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態は、撮影者(撮影位置)の移動する速度に応じて、撮影画像と合成表示する地図の範囲を変更する場合の例である。本実施形態においても第1の実施形態と同様に、撮影した画像データを再生する際に撮影地点の地図画像を合成表示することを扱う。なお、説明に用いる撮像装置の構成は第1の実施形態と同様で図1の構成とする。
まず、撮影画像データを記録する際の処理について述べる。動画データを撮影する場合、撮像部1100から出力された映像データはメモリ1005に一定量蓄積された後記録媒体1010に記録される。記録される撮影画像データ中のヘッダに記録される情報の一部を示したものが図12である。
GPSアンテナ1011によって一定時間ごとに撮影位置情報12001を取得し、撮影データのヘッダに記録する。また、図示しないタイマにより撮影位置を取得した時間11002を取得し撮影位置データ11001とともに記録する。
1テイクの撮影が終了した時点で、該撮影データに記録された撮影位置12001と対応する撮影時刻12002から撮影者の移動速度を算出する。例えば位置p1、p2間の移動速度v12は(p2−p1)/(t2−t1)で計算される。これらの移動速度を全ての撮影位置間(p1〜pN)で算出し、その移動速度の平均を1テイクの平均移動速度として算出する。そしてこの平均移動速度を移動速度データ12003として撮影データのヘッダに記録する。
次に上記のようにして記録された撮影画像データを再生する場合の処理について述べる。まず、ユーザの操作によって撮影画像データが選択されるとCPU1004は記録媒体1010から対応する撮影画像データをメモリに読み込む。そして撮影データのヘッダから1テイク平均の移動速度データ12003を読み込み、図13のグラフに示した制御に基づき、撮影画像データと合成する地図の範囲を決定する。図13のグラフは撮影者(撮影位置)の移動速度が速くなるほど、地図の範囲を広域にする特性を示している。この特性に基づき出力される地図の例を示したものが図14である。図14は1つの撮影データ(1テイク)を再生する際に合成される地図の様子を示したものであり右に行くほど時間が後であることを示している。また、14001、14002は撮影地点を示している。(a)は移動速度が遅い場合(ほぼ静止している状態)の地図の様子を示している。移動速度が遅い場合、図13のグラフによると地図の範囲は狭い範囲となる。つまり、撮影地点を中心として詳細な地図が表示される。このとき撮影位置が移動すると地図は常に撮影地点を中心とするようにスクロールするが、この場合のように撮影者がほとんど移動していないため地図はスクロールしない。一方、(b)は移動速度が速い場合の地図の様子を示している。移動速度が速い場合、撮影位置は早い速度で移動しているため、地図の撮影位置は次々と変化していく。この撮影位置中心となるように地図をスクロールさせる。ここで、図13のグラフの特性によると地図の範囲は広域になる。つまり、この場合地図はスクロールするが(a)のような詳細図でスクロールさせる場合と比較して、広範囲の地図が表示されているため相対的に地図画像の変化量は少なくなる。これにより、移動速度が速い状態で、広域の地図に切り替えることで、スクロール量の増大を抑え、視認性を保つことが可能となる。
上記のようにして該地図範囲および撮影位置データ12001に基づく地図画像データを取得すると、撮影画像とともに合成出力する。合成表示する際の表示方法は図1と同様である。
次に、複数の撮影画像データをプレイリストによって連続再生する場合について図15を用いて説明する。図15は複数の撮影画像データを再生する際の地図の範囲と時間の関係を示した図が図15である。ここでは、プレイリストに含まれる各画像データの地図の表示範囲を図13に示した制御特性から決定している。そのため、再生する画像データが切り替わるたびに地図の範囲が変更される。ここで、地図の範囲が画像データごとに切り替わるため視認性を損ねるような場合は、図15(a)の点線で示したように時定数を持たせ、段階的に地図の範囲が切り替わるようにしてもよい。また、プレイリストに含まれる全撮像データの移動速度データ12003を平均したデータを用いて地図の範囲をプレイリスト内で固定する方法を用いてもよい。
また、上記以外の方法として、連続して撮影画像データを再生する場合には、再生時間を基準とした地図のスクロール速度を用いてもよい。図16はプレイリストによって再生される画像データと再生時間、撮影開始位置(緯度、経度)を示している。各画像データのヘッダに記録されたこれらデータをもとに、各画像データ間の地図のスクロール速度を算出する。例えば画像データ1、2間のスクロール速度V12を(P2−P1)/T1と定義する。この式によると、スクロール速度は2つの再生画像データの撮影位置が遠いほど、また、再生時間が短いほど速くなる。このスクロール速度に基づき地図の範囲を決定する。スクロール速度と地図の範囲の関係を示した図が図17である。図17のグラフはスクロール速度が上がるほど、地図が広域になるような特性になっている。つまり、短い再生時間で遠い撮影位置の地図へ次々と表示位置が変化するようなデータに対しては、定義したスクロール速度が速くなる。このとき、地図の範囲を図17に示した特性に基づき制御することで、表示する地図は広域図となる。これにより、撮影位置が遠い画像データを短い再生時間次々と表示しても地図が大きくスクロールすることを防ぎ視認性を保つことが可能となる。
上記では2点間のスクロール速度を算出し地図の範囲を決定したが、複数の撮影画像データ間のスクロール速度を算出し、その平均値を利用してもよい。また、プレイリストに含まれる全ての画像データ間についてスクロール速度を算出しプレイリストでの平均値を利用する方法であってもよい。
以上説明したように、本実施形態では撮影位置の移動速度が速くなるにしたがって撮影画像と合成する地図の表示範囲を広域にするように制御した。これにより、撮影時の移動速度が遅い場合は詳細な地図を表示し、移動速度が速い場合は地図を広域にし地図の視認性の悪化を防いでいる。
また、上記では撮影画像データが動画データである場合について説明したが、撮影画像データが静止画データの場合は、撮影位置および撮影時刻情報は1つだけとなり移動速度を0として扱う。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、撮像装置の再生速度に応じて、合成表示する地図の範囲を変更する場合の例である。第3の実施形態においても第1及び第2の実施形態と同様に、撮影した画像データを再生する際に撮影地点の地図画像を合成表示することを扱う。なお、説明に用いる撮像装置の構成は第1の実施形態と同様で図1に示す構成とする。
画像撮影時の処理は、第1の実施形態と同様であり、撮影した画像を記録する際に位置情報も同時に記録している。また、複数の撮影画像データを再生する場合のプレイリストの構成も第1の実施形態およびその変形例と同様である。つまり、プレイリストファイルは該プレイリストに含まれる全ての撮影画像データの撮影位置を含む地図範囲データを持っているものとする。
次に、このように記録された撮影画像データに対して、プレイリストファイルを用いて再生する場合について図18を用いて説明する。まず、ユーザの操作によってプレイリストが選択されるとプレイリスト再生を開始する(S18001)。次にユーザによって指定された再生速度情報を取得する(S18002)。該再生速度情報から表示する地図の範囲を算出する。地図表示範囲の算出方法について図19を元に説明する。図19は一画面中に表示できる地図の範囲(緯度・経度)と再生速度の関係を示したグラフである。(a)では再生速度が速くなるにつれて地図の表示範囲を徐々に広くするように制御する。すなわち縮小した全体を把握できる地図を表示する。ここで、グラフの値a1は通常再生速度時(等倍)に表示する範囲を表す。この地図範囲a1は予め設定されているかユーザによって設定される。a2は地図を表示する最大の地図範囲を示している。この地図範囲a2にはプレイリストファイルに記録されたプレイリストの地図範囲が設定される。一方(b)は、通常再生速度より再生速度が速くなった場合は、常にプレイリスト全体の地図範囲であるa2で表示するように制御するものであり、最も広範囲の地図と、最も詳細な地図の2段階を切り替える方法である。
このような特性によって地図表示範囲が決定されると、再生する撮影画像データの撮影位置を撮影画像データのヘッダから読み込む。そして、該撮影位置を含み、地図表示範囲の地図画像データを取得する(S18004)。ここで、得られた地図画像データの例を図20に示す。図20において(a)は通常再生速度の時の地図範囲を示したものであり、(b)は高速再生時の地図範囲を示した図である。また、(a)(b)両方とも右側の図に行くほど時間的に後の図である。(a)では狭い地図範囲を詳細に表示した図であり、建物や場所の名称などを詳細に表示することが可能である。このとき、撮影位置の変化に伴い地図をスクロール表示していく。(b)は地図の表示範囲が上限(図19のa2)となるような再生速度の場合の例である。この場合プレイリストファイルに記録された地図範囲の地図画像を表示する。この地図はプレイリストに含まれる全撮影地点を含んでいるため、スクロールしなくとも、一画面で撮影地点の位置を確認することが可能である。
このような制御を行う理由は、高速再生時に通常再生速度と同じ地図範囲で表示したとすると、スクロールが速すぎるために地図の視認性が悪化するためである。そのため、高速再生時は詳細を表示するよりも全体を表示することで、地図のスクロール速度を抑え(もしくはスクロールさせない)視認性を高めることが可能となる。
上記のようにして取得された地図画像データを撮影画像データと合成し出力する(S18005)。
なお、上記説明では再生速度が変化した時にすぐに地図の表示範囲を切り替えていたが、時定数を持たせて徐々に切り替わるように制御してもよい。例えば、等速再生から50倍速再生に切り替わったときに、地図の表示範囲の変化が大きいため、地図の表示範囲を急に切り替えると視認性を悪化させる場合もある。そこで、時定数をもたせることで、地図の表示範囲の切り替えを滑らかにし、縮尺が変わった場合でも位置の対応関係をつかみやすくなる。地図表示範囲と時間の関係を図21に示す。図21では時刻t1において再生速度が等速再生から50倍速再生に切り替わったことを表し、時刻t2において50倍速再生から等速再生に切り替わった場合を表している。ここで、時刻t1で50倍速再生に切り替わったときに、地図の表示範囲を、a1からa2まで徐々に変化させていく。時刻t2で等速再生に戻るときは逆にa2からa1まで徐々に変化させていく。このように制御することにより、地図の表示範囲の急峻な変化を防ぐことができ、視認性を向上することができる。
また、地図範囲の上限をプレイリストの地図範囲として説明したが、記録媒体に記録された全ての画像を含む範囲を地図範囲の上限とするなどどのような情報を用いて上限を設定してもかまわない。
上記第1〜第3の実施形態では、常に地図が表示されている状態について説明しているが、ユーザの操作によって、地図の表示/非表示を切り替える構成になっていてもよい。また、再生速度が所定の閾値以上の速さになると自動で非表示から表示に切り替えて地図を表示する方法であってもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態では、撮影画像に対して地図画像を多重化して合成する方法を例に説明したが、図22に示すような形態で撮影画像と地図画像を表示する方法であってもよい。図22において(a)は撮影画像を画面の上半分、地図画像を画面の下半分に表示した場合である。また、(b)は画面上半分に撮影画像、画面左下には現在再生中の撮影テイクを単独で再生した場合に表示する詳細図、画面右下には現在再生中のプレイリストの地図範囲の地図を表示したものである。また、(c)は撮影画像と地図画像を交互に表示した場合の例である。また、撮影位置のみでなく、上記で説明したように被写体の位置を示すアイコンなどを同時に表示してもかまわない。
本発明における撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における記録媒体に記録されるデータの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における地図の範囲を示す図である。 本発明の第1の実施形態における地図の処理の流れを示す図である。 本発明の第1の実施形態における出力画像を示す図である。 本発明の第1の実施形態における映像トラックの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における画像検索時の表示方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態における画像記録時に表示する地図画像を示す図である。 本発明における地図画像の取得方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における記録媒体に記録されるデータ構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における、表示する地図の範囲および撮影画像データを示した図である。 本発明の第2の実施形態における、撮影データに記録されるデータの内容を示した図である。 本発明の第2の実施形態における、撮影位置の移動速度と地図表示範囲の関係を示した図である。 本発明の第2の実施形態における、撮影位置の移動速度毎の地図の表示範囲を示した図である。 本発明の第2の実施形態における、複数の画像データを再生した場合の地図表示範囲の変化を示した図である。 本発明の第2の実施形態における、複数の画像データに記録されるデータを示した図である。 本発明の第2の実施形態における、スクロール速度と地図表示範囲を示した図である。 本発明の第3の実施形態における、処理の流れを示した図である。 本発明の第3の実施形態における、表示する地図の範囲と再生速度の関係を示した図である。 本発明の第3の実施形態における、再生速度毎の地図の範囲を示した図である。 本発明の第3の実施形態における、時間的に再生速度が変化した場合の地図の表示範囲を示した図である。 本発明における、撮影画像データと地図画像データの表示方法を示した図である。 本発明における、従来例を示した図である。
符号の説明
1001 光学系
1002 撮像素子
1003 画像処理回路
1004 CPU
1005 メモリ
1006 外部インタフェース
1007 映像出力装置
1008 操作キー
1009 記録インタフェース
1010 記録媒体
1011 GPSアンテナ
1012 タイマ
1013 システムバス
1100 撮像部

Claims (20)

  1. 記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置であって、
    前記記録媒体に記録された一つ以上の映像データから構成される映像グループの情報を取得するグループ情報取得手段と、
    該映像グループに含まれる全映像データの撮影位置情報を元に地図の地理的範囲を示す地図範囲情報を決定する地図範囲情報決定手段と、
    該映像グループの映像データを再生もしくは検索する際に、該地図範囲情報に対応する範囲の地図を表示する制御手段を備えることを特徴とする画像再生装置。
  2. 前記地図範囲情報は、前記映像グループに含まれる全ての映像データの撮影位置を含む範囲に決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  3. 前記映像データは、撮影の地理的範囲を示す撮影範囲情報を有し、前記地図範囲情報は、前記映像グループに含まれる全ての映像データの撮影範囲を含む範囲に決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  4. 前記映像データの撮影範囲情報とは、撮影位置、被写体の位置、撮影者の移動範囲、撮影者による設定、カメラパラメータのいずれか1つ以上の情報を元に決定される情報であることを特徴とする請求項3に記載の画像再生装置。
  5. 前記映像データをグループ化する所定の条件とは、該映像データが撮影された日付、時刻、撮影位置、撮影者、もしくは再生リストによる指定、のいずれか1つ以上の情報に対する条件であることを特徴とする請求項1乃至6に記載の画像再生装置。
  6. 前記映像グループ毎に、該映像グループを管理する管理情報を生成し、
    該管理情報の一部として前記地図情報もしくは、前記地図情報への参照情報を記録し管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1乃至5に記載の画像再生装置。
  7. 前記映像グループを管理する管理情報とは、該映像グループに含まれる全映像データの再生順序を示す再生リストファイルであることを特徴とする請求項6に記載の画像再生装置。
  8. 記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置であって、
    前記映像データを再生中に、所定の情報を元に、表示する地図の地理的範囲もしくは地図縮尺を調節する地図範囲調節手段と、
    該調節された地図範囲情報に対応する範囲の地図を取得し、表示する制御手段を備えることを特徴とする画像再生装置。
  9. 前記地図範囲を調節する前記所定の情報とは、撮影された映像データにおける撮影位置の移動速度であることを特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  10. 前記地図範囲の調節手段は、撮影位置の移動速度が速くなるに従って地図範囲を広くし、撮影位置の移動速度が遅くなるに従って地図範囲を狭くするように、調節することを特徴とする請求項9に記載の画像再生装置。
  11. 複数の映像データを連続して表示する場合において、前記地図範囲を調節する前記所定の情報とは、該連続して表示される映像データ間の撮影位置の距離、および表示する各映像データの再生時間であることを特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  12. 前記地図範囲の調節手段は、該連続して表示する撮影画像データ間の撮影位置が遠くなるに従って、また、表示する映像データの再生に要する時間が短くなるに従って、該地図範囲を広くし、該連続して表示する撮影画像データ間の撮影位置が近くなるに従って、また、表示する映像データの再生に要する時間が長くなるに従って、該地図範囲を狭くするように、制御することを特徴とする請求項11に記載の画像再生装置。
  13. 前記地図範囲を調節する前記所定の情報とは、前記映像データを再生する再生速度であることを特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  14. 前記地図範囲の調節手段は、再生速度が速くなるに従って地図範囲を広くし、再生速度が遅くなるに従って地図範囲を狭くするように、制御することを特徴とする請求項13に記載の画像再生装置。
  15. 複数の映像データを連続して表示する場合において、前記地図範囲を調節する前記所定の情報とは、前記映像データを再生する再生速度および前記各映像データの再生時間、であることを特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  16. 前記地図範囲の調節手段は、再生速度が速くなるに従って、また、一つの映像データの再生時間が短くなるに従って地図範囲を広くし、再生速度が遅くなるに従って、また、一つの映像データの再生時間が長くなるに従って地図範囲を狭くするように、制御することを特徴とする請求項15に記載の画像再生装置。
  17. 前記映像データに対して表示される地図情報とは、前記映像グループの地図範囲に対応する地図画像データに対して、前記映像グループ内に含まれる全映像データの撮影位置を示すアイコンと、撮影順序を示すアイコンと、を合成した地図画像データであることを特徴とする請求項1乃至16に記載の画像再生装置。
  18. 前記画像再生装置は、前記映像データを撮影する撮像部と、該撮像部による映像データの撮影時に、撮影位置情報を取得する撮影位置情報取得手段と、該撮影された映像データと該撮影位置情報を対応付けし、前記記録媒体に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  19. 記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置の制御方法であって、
    前記記録媒体に記録された一つ以上の映像データから構成される映像グループの情報を取得するグループ情報取得工程と、
    該映像グループに含まれる全映像データの撮影位置情報を元に地図の地理的範囲を示す地図範囲情報を決定する地図範囲情報決定工程と、
    該映像グループの映像データを再生もしくは検索する際に、該地図範囲情報に対応する範囲の地図を表示する制御工程を備えることを特徴とする画像再生装置の制御方法。
  20. 記録媒体に記録された映像データを再生可能であり、該記録媒体に記録された映像データと、該映像データが撮影された位置に該当する地図情報を、対応付けて表示可能である画像再生装置の制御方法であって、
    前記映像データを再生中に、所定の情報を元に、表示する地図の地理的範囲もしくは地図縮尺を調節する地図範囲調節工程と、
    該調節された地図範囲情報に対応する範囲の地図を取得し、表示する制御工程を備えることを特徴とする画像再生装置の制御方法。
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