JP2006148494A - 撮像装置 - Google Patents

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隆博 三井
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幹男 藤原
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Abstract

【課題】フィルムのような視覚効果をもった映像を、NTSC方式の受像機やVCR装置などで違和感なく表示させることができる映像信号処理装置の提供。
【解決手段】入力される映像を光電変換により電荷に変換してフィールド毎に蓄積したうえで、蓄積した電荷をフィールド毎に出力するCCD101と、CCD101における前記電荷の蓄積時間を調整するシャッターパルスをCCD101に供給するシャッターパルス発生器109と、前記シャッターパルスによる電荷蓄積時間の調整量をフィールド単位で変動可能に制御する変動制御器104とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル化した映像信号の画像変換を行う映像信号処理装置に関する。
映画などのようにフィルムで撮影した映像や、それと同等のフレーム数(24フレーム/秒)で撮像するCCD装置で作製された映像信号を、NTSC方式のTV受像機に表示したり、あるいはVCR(VIDEO CASSETTE RECORDER)等の記録装置に記録できるようにする映像フォーマット変換がある。このような映像フォーマット変換の一例として、2:3プルダウン方式や2:3:3:2プルダウン方式が知られている。プルダウン方式の映像フォーマット変換では、入力側と出力側とでそれぞれ独立した同期系でフォーマット変換を行うことで、フォーマット変換後の映像の視認感をなめらかにしたものが知られている。(特許文献1参照)
このような映像フォーマット変換を実施することで、24フレーム/秒で構成されるプログレッシブ映像信号(以下、24P映像信号という)を、NTSC方式のTV受像機やVCR装置などの、60フィールド/秒で構成されるインターレース映像信号(以下、60I映像信号という)に精度良く変換することができる。そうすることで、60I映像信号でありながら、映画のフィルム(24P映像信号)のような視覚効果を得ることができる。
2:3:3:2プルダウン方式の映像変換の一例について図12、図13を参照して説明する。
図12は、24P映像信号を60I映像信号に変換する映像信号処理装置の構成を示す映像ブロック図である。図12において、71は24P映像信号の入力端子、72は24P映像信号のフレーム同期信号の入力端子、73は60I映像信号のフレーム同期信号の入力端子、74、75はフレームメモリ、76はフレームメモリの書き込み・読み出し制御器、77はメモリ出力選択器、78はプルダウン制御器、79は60I映像信号の出力端子である。
図13は、図12の構成を用いて2:3:3:2プルダウン変換を実施した場合のタイミング図である。図13において、81は24P映像信号のフレーム同期信号のタイミングを示し、82は24P映像信号のタイミングを示し、83はフレームメモリ74の書き込み制御タイミングを示し、84はフレームメモリ75の書き込み制御タイミングを示し、85は60I映像信号のフレーム同期信号のタイミングを示し、86は60I映像信号のタイミングを示す。
まず、入力端子71に入力された24P映像信号がフレームメモリ74、75にそれぞれ書き込まれる。このとき、書き込み・読み出し制御器76は、入力端子72に入力された24P映像信号のフレーム同期信号に従って、24P映像信号のフレームごとに書き込み先(フレームメモリ74、75)を切り替えて書き込む。プルダウン制御器78は、入力端子73に入力された60I映像信号のフレーム同期信号に基づいて、書き込み・読み出し制御器76を用いて、フレームメモリ74、75の読み出し制御を行う。さらに、プルダウン制御器78は、フレームメモリ74、75から読み出した映像信号をメモリ出力選択器77で選択しながら出力する。60I映像信号に変換された映像信号は、メモリ出力選択器77から出力端子79を介して出力される。
以下、さらに詳細に説明する。図13の24P入力映像信号82において、時間的に連続する4フレームは順にA、B、C、Dと表されている。この4フレームを、時間軸を合わせながら60I映像信号に変換する場合を説明する。
まず、24P入力映像信号82を、フレーム同期信号81に基づいてフレームメモリ74、75に書き込む。すなわち、フレーム同期信号81に基づいてフレームメモリ74の書き込み制御信号83とフレームメモリ75の書き込み制御信号84とを生成する。そのうえで、書き込み制御信号83に基づいて24P映像信号のフレーム同期信号81がHIGHのときに24P入力映像信号82をフレームメモリ74に書き込む。一方、書き込み制御信号84に基づいて24P映像信号のフレーム同期信号81がLOWのときに24P入力映像信号82をフレームメモリ75に書き込む。
次に、フレームメモリ74、75に格納した映像信号を、以下に示すように順次読み出すことで、60I映像信号86を生成する。すなわち、60I映像信号86の第1フレームでは、24P入力映像信号82のフレームAを奇数ラインからなるフィールドAoと偶数ラインからなるフィールドAeとに分離したうえで、分離したフィールドAo、Aeを60I映像信号86の第1フレームとして読み出す。
同様に60I映像信号86の第2フレームでは、24P入力映像信号82のフレームBを奇数ラインからなるフィールドBoと偶数ラインからなるフィールドBeとに分離したうえで、分離したフィールドBo、Beを60I映像信号86の第2フレームとして読み出す。
60I映像信号86の第3フレームでは、24P入力映像信号82のフレームBを奇数ラインからなるフィールドBoと偶数ラインからなるフィールドBeとに分離するとともに、24P入力映像信号82のフレームCを奇数ラインからなるフィールドCoと偶数ラインからなるフィールドCeとに分離したうえで、分離したフィールドBoとフィールドCeとからフレームを構成し、構成したフレームを60I映像信号86の第3フレームとして読み出す。
60I映像信号86の第4フレームでは、24P入力映像信号82のフレームCを奇数ラインからなるフィールドCoと偶数ラインからなるフィールドCeとに分離したうえで、分離したフィールドCo、Ceを60I映像信号86の第4フレームとして読み出す。
60I映像信号86の第5フレームでは、24P入力映像信号82のフレームDを奇数ラインからなるフィールドDoと偶数ラインからなるフィールドDeとに分離したうえで、分離したフィールドDo、Deを60I映像信号86の第5フレームとして読み出す。
このようにして24P映像信号の各フレームを、フィールドに分離させた状態で読み出したうえで、各フレームのフィールドを、2フィールド(Ao:Ae)→3フィールド(Bo:Be:Bo)→3フィールド(Ce:Co:Ce)→2フィールド(Do:De)→…という繰り返し周期(以下、2:3:3:2周期という)に基づいて一部重複させた状態で順次読み出すことで、24P映像信号を60I映像信号に変換する。
図12の装置構成では、24P映像信号の連続する4つのフレームA〜Dが、所定のフィールド(上述の例ではBo、Ce)を一部重複させた状態で順次配置されることで60I映像信号に変換される。その際の各フレームのフィールド配置周期が、2(Aフレームは重複なし):3(BフレームはBo重複):3(CフレームはCe重複):2(Dフレームは重複なし)となるため、このような変換方式が2:3:3:2プルダウン方式と呼ばれる。
一方、24P映像信号の各フレームは、60I映像信号における2フィールド→3フィールド→2フィールド→3フィールド→…という繰り返し周期(以下、2:3周期という)に基づいて順次読み出しながら60I映像信号に変換される場合もあり、このような変換方式は2:3プルダウン方式と呼ばれる。
従来の構成においては、次の課題を有する。24P映像信号は、映画フィルムにおいて汎用される映像フォーマットである。60I映像信号は、テレビジョン放送の標準的な映像フォーマットの一例である。そのため、24P映像信号を、2:3プルダウン方式等の変換フォーマットで60Iに映像信号に変換することで、テレビジョン放送の標準的な表示映像において、映画フィルムと同等の視覚効果を得ることができる。
特開2003−284007号
昨今、アマチュアのビデオ映像作家が取り扱うビデオシステム等において上述の視覚効果と同等の視覚効果を発現させたいとう要望が出ている。しかしながら、上述の視覚効果を60I映像信号等の汎用フォーマットにおいて発現させるためには、入力映像源として24P映像信号が必要となるが、24P映像信号を得るためにはフィルムに記録された撮影映像データそのもの、もしくは24P映像信号を撮影可能な撮影装置が必要となる。
さらに、24P映像信号を60I映像信号に変換するには、2:3:3:2プルダウン方式などのフォーマット変換が実施されるが、そのようなフォーマット変換装置の構成要素として2つのフレームメモリを必要とする。また、そのフレームメモリに対する書き込み/読み出し制御、特に読み出し制御が複雑になる。さらには、24P映像信号から60I映像信号への変換におけるタイミング制御(フレーム同期)が必要になる。このように、フォーマット変換は、回路規模の増大、コストアップ、制御の複雑化を伴う。
したがって、本発明の主たる目的は、フィルムで撮影した映像や、それと同等のフレーム数で撮像する撮影装置で作成した映像信号を必要とすることなく簡単な構成と制御方式とによって、フィルムのような視覚効果をもった映像を、NTSC方式の受像機やVCR装置などで違和感なく表示させることができる映像信号処理装置を提供することである。
上記の課題を解決するために本発明の映像信号処理装置は、入力される映像を光電変換により電荷に変換してフィールド毎に蓄積したうえで、蓄積した電荷をフィールド毎に出力するCCDと、前記CCDにおける前記電荷の蓄積時間を調整するシャッターパルスを前記CCDに供給するシャッターパルス発生器と、前記シャッターパルスによる電荷蓄積時間の調整量をフィールド単位で変動可能に制御する変動制御器と備える。
本発明によれば、入力源における視覚効果と同等の視覚効果を出力映像信号に擬似的に発現させることができる。これにより、本発明はフィルム等における視覚効果を、NTSC方式の受像機やVCR装置などにおいて違和感なく擬似的に表示可能な映像信号を生成することができる。しかも、本発明は、このような効果を、簡単な回路構成と制御方式とでもって実現することができる。
(第1の具体例)
以下、本発明の第1の具体例について図1〜図5を参照して説明する。図1は、本具体例の映像信号処理装置を示す。図2〜図5は本具体例の画像変換の様子を示すタイミング図である。
図1において、101は入力映像を光電変換する撮像素子であるCCDを示し、102はNTSC方式用の同期信号(1/60秒周期)を生成する同期信号発生器を示し、103は同期信号に従ってCCD101に蓄積された電荷を読み出すためのパルスを生成する制御パルス発生器を示し、104はCCD101の電荷蓄積時間を制御する変動制御器を示し、105は映像信号のフィールド数をカウントする巡回カウンタを示し、106はCCD101の電荷蓄積時間の調整値を設定する第1のシャッターパルスタイミング発生器を示し、107はCCD101の電荷蓄積時間の調整値を設定する第2のシャッターパルスタイミング発生器を示し、108は2:3プルダウンシーケンス、2:3:3:2プルダウン方式等に従ってシャッターパルスタイミングを切り替える切替器を示し、109はシャッターパルスタイミングに従ってシャッターパルスを生成するシャッターパルス発生器を示す。
図2等の本願発明の説明に供するタイミングチャートにおいて、符号201は、60I映像信号のフレーム同期信号を示し、202は、CCD101の出力映像信号を示し、203は巡回カウンタ105が出力する巡回カウント値を示し、204は制御パルス発生器103が出力する読み出しパルス(その発生タイミング)を示し、205はシャッターパルス発生器109が出力するシャッターパルス(その発生タイミング)を示し、206はCCD101の電荷蓄積量を示し、207は60I出力映像信号の電荷蓄積時間(秒)を示す。
変動制御器104は、巡回カウンタ105と第1のシャッターパルスタイミング発生器106と第2のシャッターパルスタイミング発生器107と切替器108とから構成される。
第1のシャッターパルスタイミング発生器106は、シャッターパルス205の第1の生成タイミングを指示するタイミング信号(以下、第1のタイミング信号T1という)を生成して出力する。第1のタイミング信号T1は、切替器108を介してシャッターパルス発生器109に供給される。
第2のシャッターパルスタイミング発生器107は、シャッターパルス205の第2の生成タイミングを指示するタイミング信号(以下、第2のタイミング信号T2という)を出力する。第2のタイミング信号T2は、切替器108を介してシャッターパルス発生器109に供給される。
巡回カウンタ105は、同期信号発生器102が出力するフレーム同期信号201を計数することで、出力映像信号202のフィールド数を順次カウントする。
切替器108は、第1のタイミング信号T1(第1のシャッターパルスタイミング発生器106の出力)、第2のタイミング信号T2(第2のシャッターパルスタイミング発生器107の出力)、およびタイミング信号無出力とをフレーム同期信号201に同期して切り替えてシャッターパルス発生器109に出力する。その際、切替器108は、巡回カウンタ105が出力するフィールドカウント値を参照して切り替えを行う。
シャッターパルス発生器109は、切替器108から供給される第1、第2のタイミング信号T1、T2、およびタイミング信号無出力に基づいてシャッターパルス205を生成して、CCD101に出力する。
シャッターパルス発生器109は、切替器108から供給される第1、第2のタイミング信号T2およびタイミング信号無出力とに基づいて、シャッターパルス205を順次生成してCCD101に出力する。なお、タイミング信号無出力のタイミングでは、シャッターパルス発生器109は、シャッターパルスを出力しない。
以下、本具体例の映像信号処理装置の動作が図2〜図1は5を参照して説明する。まず、シャッタースピードをフィールド周期である1/60秒に固定した状態で、フィルム映像を表示する際に生じる視覚効果を、2:3プルダウン方式における映像変換周期で60I映像信号に擬似的に発生させる場合における制御について説明する。
なお、上記フィルム映像を表示する際に生じる視覚効果を、以下、フィルム映像効果といい、上記2:3プルダウン方式における映像変換周期を、以下、2:3プルダウン周期といい、60I映像信号に2:3プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に発生させるモードを、以下、2:3プルダウン擬似視覚効果モードという。
ここで、シャッタースピードをフィールド周期である1/60秒に固定するのは、上記視覚効果(フリッカ)を回路負担少なく効率よく実施するためである。
2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合、巡回カウンタ105は、5フィールド毎にカウント値をゼロに戻す周回カウントを繰り返す。また、第1のシャッターパルスタイミング発生器106は、第1のタイミング信号T1を出力する。ここで、第1のタイミング信号T1はフレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/300秒経過後にパルスを生成することを示す。
このような第1のタイミング信号T1に基づいて、シャッターパルス発生器109はシャッターパルス205を生成する。第1のタイミング信号T1に基づいて生成されるシャッターパルス205のパルス領域では、CCD101の電荷蓄積時間は、1/75秒となる。以下、その動作の詳細が説明される。
同期信号発生器102は、1/60秒周期のフレーム同期信号201を生成して変動制御器104に供給するとともに、水平/垂直方向同期パルスを生成して制御パルス発生器103に供給する。水平/垂直方向同期パルスはフレーム同期信号201に同期する。
制御パルス発生器103はCCD101に蓄積された電荷(映像)を読み出すための読み出しパルス204と、電荷をCCD101から出力させるための転送パルスとを生成する。これらのパルスは、同期信号発生器102が出力する水平/垂直方向同期パルスに基づいて生成される。読み出しパルス204は、1/60秒周期に生成され、そのパルス発生タイミングは、フレーム同期信号201のパルス立上がりタイミングと立下りタイミングとに一致する。
CCD101は、光電変換により電荷(映像)を生成し、生成した電荷を読み出しパルス204に同期してCCD101内の転送用バッファ(図示省略)に転送して蓄積する。CCD101は、蓄積した電荷を転送用バッファに転送することで、その蓄積電荷量は初期状態(空)に戻る。転送用バッファに蓄積された電荷は、垂直/水平方向転送パルスに同期して転送用バッファから、1フィールド時間単位で出力される。
このように、60I映像信号では、映像信号の読み出し転送は、フレーム同期信号201に同期して1/60秒毎に行われる。ここで、この映像信号処理装置では、変動制御器104(具体的には切替器108)から供給される第1のタイミング信号T1または第2のタイミング信号T2に基づいてシャッターパルス発生器109がシャッターパルス205を生成して、CCD101に供給する。
シャッターパルス205はCCD101の電荷蓄積時間を強制的に変更する蓄積時間調整信号である。具体的には、シャッターパルス205は、CCD101で蓄積している電荷を転送用バッファに転送することなく、強制的に基板電位(接地電位)に放出することを指示する信号である。したがって、各フィールド時間単位では、シャッターパルス205が出力されたのちそのフィールド時間単位が終了するまでの時間長の間のみ電荷がCCD101に蓄積される。
第1のタイミング信号T1に基づいて生成されるシャッターパルス205のパルス領域(以下、第1のパルス領域P1という)は、出力映像に視覚効果(フリッカ)を付与することを目的としてパルス設定される。第1のパルス領域P1は、映像信号処理装置(CCD101)のシャッタースピード(露光時間)に対応して設定される。
具体的には、第1のパルス領域P1は、電荷蓄積時間がシャッタースピードの時間長を増減してなる時間長になるようにパルス設定される。すなわち、シャッタースピードが1/60秒に設定される場合、例えば、第1のパルス領域P1では、フレーム同期信号201におけるフィールド時間単位(1/60秒)毎の各周期点Sから1/300秒経過後にパルスが生成される。これにより、シャッターパルス205における第1のパルス領域P1の生成タイミングでは、CCD101の電荷蓄積時間は、1/60秒 − 1/300秒 = 4/300秒 = 1/75秒となる。なお、第1のパルス領域P1における各パルスはフレーム同期信号201に比して格段にパルス幅の狭い短パルスから構成される。
第2のタイミング信号T2に基づいて生成されるシャッターパルス205のパルス領域(以下、第2のパルス領域P2という)は、この映像信号処理装置(CCD101)のシャッタースピード(露光時間)に相当する時間長に、CCD101の電荷蓄積時間がなるようにパルス設定される。シャッタースピードは、フィールド時間単位である1/60秒(60I映像信号の場合)を最長設定時間長とし、装置の機構上、実現可能として設定されている最短露光時間(1/1000秒など)を最短設定時間長として設定される。たとえば、シャッタースピードが1/360秒に設定される場合、シャッターパルス205の第2のパルス領域P2では、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから5/360秒経過後にパルスが生成される。そのため、シャッターパルス205の第2のパルス領域P2の生成タイミングでは、CCD101の電荷蓄積時間は、1/60秒 − 5/360秒 = 1/360秒となり、シャッタースピードと同等値となる。なお、第2のパルス領域P2における各パルスはフレーム同期信号201に比して格段にパルス幅の狭い短パルスから構成される。
シャッターパルス205は、上述のように設定された第1、第2のシャッターパルス領域P1、P2それぞれが連続する複数フィールドに対応された状態で時間軸上で交互に配置された信号構成となる。
ここで、シャッタースピードを60I映像信号のフィールド周期である1/60秒に固定する場合、シャッターパルス205における第2のパルス領域P2では、そのパルス周期は、読み出しパルス204と同周期でかつ同期したものとなる。読み出しパルス204に基づいてCCD101の蓄積電荷が転送用バッファに転送されると、CCD101の電荷は初期状態(空)に戻る。そのため、シャッタースピードを1/60秒に固定した状態では、シャッターパルス205における第2のパルス領域P2のパルスが有する機能を読み出しパルス204に代行させることができる。
上記着眼点に基づき、シャッタースピードを1/60秒に固定する場合、第2のシャッターパルスタイミング発生器107は、第2のタイミング信号T2を出力してもよいし、出力しなくてもよい。第2のタイミング信号T2を出力しない場合、回路負担を少なくすることができる。以下の説明では、第2のタイミング信号T2を出力しない場合の制御を説明する。
第1シャッターパルスタイミング発生器106はCCD101の電荷蓄積時間が1/75秒になる第1のタイミング信号T1を生成して切替器108に出力する。具体的には、第1のタイミング信号T1は、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/300秒経過後にシャッターパルス205のパルスが生成されることを指示するタイミング信号となる。
この映像信号処理装置では、第2シャッターパルスタイミング発生器107は、第2のタイミング信号T2を生成しない。ただし、第2のシャッターパルスタイミング発生器107は、CCD101における電荷蓄積時間が1/60秒になる第2のタイミング信号T2を生成して切替器108に出力してもよい。
巡回カウンタ105は図2の60I映像信号のフレーム同期信号201の立上り立下りエッジでカウントアップして5フィールドで巡回するカウンタ値を切替器108に供給する。切替器108は2:3プルダウンフィールドシーケンスに従い、巡回カウンタ105のカウント値が”5”、”1”であるタイミングでは、第1のタイミング信号T1(第1のシャッターパルスタイミング発生器106の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。カウント値が”2”、”3”、”4”であるタイミングでは、切替器108は、タイミング信号無出力を選択してシャッターパルス発生器109にタイミング信号を出力しない。
なお、第2のシャッターパルスタイミング発生器107において、CCD101における電荷蓄積時間が1/60秒になる第2のタイミング信号T2を生成している場合、カウント値が”2”、”3”、”4”であるタイミングにおいて切替器108は、第2のタイミング信号T2(第2のシャッターパルスタイミング発生器107の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。
シャッターパルス発生器109は、変動制御部104から供給される第1、第2のタイミング信号T2(この場合は第1のタイミング信号T1とタイミング信号無出力)に基づいてシャッターパルス205を生成してCCD101に供給する。具体的には、巡回カウンタ105のカウント値が”5”、”1”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/300秒経過後にパルスが立ち上がる一方、それ以外のタイミングにおいてはまったくパルスが立ち上がらない信号形態のシャッターパルス205が生成されてCCD101に供給される。CCD101に供給されるシャッターパルス205は、連続する複数フィールドにそれぞれ対応された第1、第2のシャッターパルス領域P1、P2が時間軸上で交互に配置された信号構成となる。
このように、シャッターパルス発生器109を制御する変動制御器104は、連続する5フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、5フィールド単位における第1番目、第2番目に位置する第(1×n)、第(2×n)フィールドでは、第1のシャッターパルス(第1のパルス領域P1)を設定し、5フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目に位置する第(3×n)、第(4×n)、第(5×n)フィールドでは、第2のシャッターパルス(第2のパルス領域P2)を設定する。なお、上記nは自然数である。
このようなパルス形状を備えたシャッターパルス205が供給されたCCD101では、巡回カウント値203が”1”、”5”を示すフィールド(出力映像信号202における第1、第2、第6、第7、…フィールド)においては、フィールドの時間長1/60秒より短い1/75秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。また、巡回カウント値203が”2”、”3”、”4”を示すフィールド(出力映像信号202における第3〜5、第8〜第10、…フィールド)においては、フィールドの時間長と同等の1/60秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。
これにより、出力映像信号202では、第1、第2フィールドの映像と、第3〜5フィールドの映像との間に輝度の相違が生じ、その結果として、フィルム映像効果(フリッカ)が60I映像信号に2:3プルダウン周期で擬似的に発生する。
次に、シャッタースピードをフィールド周期である1/60秒に固定した状態で、フィルム映像効果を、2:3:3:2プルダウン方式における映像変換周期で60I映像信号に擬似的に発生させる場合における制御について説明する。
なお、上記2:3:3:2プルダウン方式における映像変換周期を、以下、2:3:3:2プルダウン周期といい、60I映像信号に2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に発生させるモードを、以下、2:3:3:2プルダウン擬似視覚効果モードという。
2:3:3:2プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合、巡回カウンタ105は、10フィールド毎にカウント値をゼロに戻す周回カウントを繰り返す。なお、第1、第2のシャッターパルスタイミング発生器106、107で生成する第1、第2のタイミング信号T1、T2の制御は、2:3プルダウン方式擬似視覚効果モードを実施する場合と同様である。以下、2:3プルダウン方式擬似視覚効果モードを実施する場合と相違して、本モードを実施する場合の特徴となる点を説明する。
巡回カウンタ105は図3の60I映像信号のフレーム同期信号201の立上り立下りエッジでカウントアップして10フィールドで巡回するカウンタ値を切替器108に供給する。切替器108は2:3:3:2プルダウンフィールドシーケンスに従い、巡回カウンタ105のカウント値が”10”、”1”、”5”、”6”、”7”であるタイミングでは、第1のタイミング信号T1(第1のシャッターパルスタイミング発生器106の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。一方、カウント値が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”であるタイミングでは、切替器108は、タイミング信号無出力を選択してシャッターパルス発生器109にタイミング信号を出力しない。
なお、第2のシャッターパルスタイミング発生器107において、CCD101における電荷蓄積時間が1/60秒になる第2のタイミング信号T2を生成している場合、カウント値が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”であるタイミングでは、切替器108は、第2のタイミング信号T2(第2のシャッターパルスタイミング発生器107の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。
シャッターパルス発生器109は変動制御部104から供給されるタイミング信号(この場合は第1のタイミング信号T1)に基づいてシャッターパルス205を生成してCCD101に供給する。具体的には、巡回カウンタ105のカウント値が”10”、”1”、”5”、”6”、”7”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/300秒経過後にパルスが立ち上がる一方、それ以外のタイミングにおいてはまったくパルスが立ち上がらないシャッターパルス205が生成されてCCD101に供給される。CCD101に供給されるシャッターパルス205は、連続する複数フィールドにそれぞれ対応された第1、第2のシャッターパルス領域P1、P2が時間軸上で交互に配置された信号構成となる。
このように、シャッターパルス発生器109を制御する変動制御器104は、連続する10フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、10フィールド単位における第1番目、第2番目、第6番目、第7番目、第8番目に位置する第(1×n)、第(2×n)第(6×n)、第(7×n)、第(8×n)フィールドでは、第1のシャッターパルス(第1のパルス領域P1)を設定し、10フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目、第9番目、第10番目に位置する第(3×n)、第(4×n)、第(5×n)、第(9×n)、第(10×n)フィールドでは、第2のシャッターパルス(第2のパルス領域P2)を設定する。なお、上記nは自然数である。
このようなパルス形状を備えたシャッターパルス205が供給されたCCD101では、巡回カウント値203が”1”、”5”、”6”、”7”、”10”を示すフィールド(出力映像信号202における第1、第2、第6、第7、第8、…フィールド)においては、1/75秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。また、巡回カウント値203が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”を示すフィールド(出力映像信号202における第3〜5、第9、第10、…フィールド)においては、1/60秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。
これにより、出力映像信号202では、第1、第2、第6〜第8フィールドの映像と、第3〜5フィールド、第9、第10フィールドの映像との間に輝度の相違が生じ、その結果として、フィルム映像効果(フリッカ)が2:3:3:2プルダウン周期で60I映像信号に擬似的に発生する。
次に、シャッタースピードを1/120秒に設定した状態で、2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合における制御について説明する。
2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合、前述したように、巡回カウンタ105は、5フィールド毎にカウント値をゼロに戻す周回カウントを繰り返す。以下、シャッタースピードを1/120秒に設定した状態で、2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合と、前述したシャッタースピードを1/60秒に固定した状態で、2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合との間で相違する点を説明する。
シャッタースピードが1/120秒に設定される場合、第1のパルス領域P1では、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/100秒経過後にパルスが生成される。そのため、シャッターパルス205における第1のパルス領域P1の生成タイミングでは、CCD101の電荷蓄積時間は、1/60秒 − 1/100秒 = 2/300秒 = 1/150秒となる。
シャッタースピードが1/120秒に設定される場合、シャッターパルス205の第2のパルス領域P2では、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/120秒経過後にパルスが生成される。そのため、シャッターパルス205の第2のパルス領域P2の生成タイミングでは、CCD101の電荷蓄積時間は、1/60秒 − 1/120秒 = 1/120秒となり、シャッタースピードと同等値なる。
第1シャッターパルスタイミング発生器106はCCD101の電荷蓄積時間が1/150秒になる第1のタイミング信号T1(1/100秒)を生成して切替器108に出力する。具体的には、第1のシャッターパルスタイミング発生器106は、フレーム同期信号201における1/60秒毎の周期点Sから1/100秒経過後にシャッターパルス205のパルスが生成されることを指示するタイミング信号となる。
第2シャッターパルスタイミング発生器107は、CCD101における電荷蓄積時間が1/120秒になる第2のタイミング信号T2を生成して切替器108に出力する。具体的には、第2のシャッターパルスタイミング発生器107は、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/120秒経過後にシャッターパルス205のパルスが生成されることを指示するタイミング信号となる。
巡回カウンタ105は図3の60I映像信号のフレーム同期信号201の立上り立下りエッジでカウントアップし5フィールドで巡回するカウンタ値を切替器108に供給する。切替器108は2:3プルダウンフィールドシーケンスに従い、巡回カウンタ105のカウント値が”5”、”1”であるタイミングでは、第1のタイミング信号T1(第1のシャッターパルスタイミング発生器106の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。カウント値が、”2”、”3”、”4”であるタイミングでは、切替器108は、第2のタイミング信号T2(第2のシャッターパルスタイミング発生器107の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。
シャッターパルス発生器109は変動制御部104から供給されるタイミング信号(第1のタイミング信号T1、または第2のタイミング信号T2)に基づいてシャッターパルス205を生成してCCD101に供給する。具体的には、巡回カウンタ105のカウント値が”1”、”5”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/100秒経過後にパルスが立ち上がる一方、巡回カウンタ105のカウント値が”2”、”3”、”4”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/120秒経過後にパルスが立ち上がるシャッターパルス205が生成されてCCD101に供給される。CCD101に供給されるシャッターパルス205は、連続する複数フィールドにそれぞれ対応された第1、第2のシャッターパルス領域P1、P2が時間軸上で交互に配置された信号構成となる。
このように、シャッターパルス発生器109を制御する変動制御器104は、連続する5フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、5フィールド単位における第1番目、第2番目に位置する第(1×n)、第(2×n)フィールドでは、第1のシャッターパルス(第1のパルス領域P1)を設定し、5フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目に位置する第(3×n)、第(4×n)、第(5×n)フィールドでは、第2のシャッターパルス(第2のパルス領域P2)を設定する。なお、上記nは自然数である。
このようなパルス形状を備えたシャッターパルス205が供給されたCCD101では、巡回カウント値203が”1”、”5”を示すフィールド(出力映像信号202における第1、第2、…フィールド)においては、1/150秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。また、巡回カウント値203が”2”、”3”、”4”を示すフィールド(出力映像信号202における第3〜5、…フィールド)においては、1/120秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。
これにより、出力映像信号202では、第1、第2フィールドの映像と、第3〜5フィールドの映像との間に輝度の相違が生じ、その結果として、フィルム映像効果(フリッカ)が2:3プルダウン周期で60I映像信号に擬似的に発生する。
次に、シャッタースピードを1/120秒に設定した状態で、2:3:3:2プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合における制御について説明する。
2:3:3:2プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合、前述したように、巡回カウンタ105は、10フィールド毎にカウント値をゼロに戻す周回カウントを繰り返す。以下、シャッタースピードを1/120秒に設定した状態で、2:3プルダウン擬似視覚効果モードを実施する場合と相違する点を説明する。
巡回カウンタ105は図5の60I映像信号のフレーム同期信号201の立上り立下りエッジでカウントアップし10フィールドで巡回するカウンタ値を切替器108に供給する。切替器108は2:3:3:2プルダウンフィールドシーケンスに従い、巡回カウンタ105のカウント値が”10”、”1”、5”、”6”、”7”であるタイミングでは、第1のタイミング信号T1(第1のシャッターパルスタイミング発生器106の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。一方、カウント値が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”であるタイミングでは、切替器108は、第2のタイミング信号T2(第2のシャッターパルスタイミング発生器107の出力)を選択してシャッターパルス発生器109に出力する。
シャッターパルス発生器109は変動制御部104から供給されるタイミング信号(第1のタイミング信号T1、または第2のタイミング信号T2)に基づいてシャッターパルス205を生成してCCD101に供給する。具体的には、巡回カウンタ105のカウント値が”10”、”1”、”5”、”6”、”7”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/100秒経過後にパルスが立ち上がる一方、巡回カウンタ105のカウント値が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”であるタイミングにおいては、フレーム同期信号201における1/60秒ごとの周期点Sから1/120秒経過後にパルスが立ち上がるシャッターパルス205が生成されてCCD101に供給される。CCD101に供給されるシャッターパルス205は、連続する複数フィールドにそれぞれ対応された第1、第2のシャッターパルス領域P1、P2が時間軸上で交互に配置された信号構成となる。
このように、シャッターパルス発生器109を制御する変動制御器104は、連続する10フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、10フィールド単位における第1番目、第2番目、第6番目、第7番目、第8番目に位置する第(1×n)、第(2×n)第(6×n)、第(7×n)、第(8×n)フィールドでは、第1のシャッターパルス(第1のパルス領域P1)を設定し、10フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目、第9番目、第10番目に位置する第(3×n)、第(4×n)、第(5×n)、第(9×n)、第(10×n)フィールドでは、第2のシャッターパルス(第2のパルス領域P2)を設定する。なお、上記nは自然数である。
このようなパルス形状を備えたシャッターパルス205が供給されたCCD101では、巡回カウント値203が”1”、”5”、”6”、”7”、”10”を示すフィールド(出力映像信号202における第1、第2、第6、第7、第8、…フィールド)においては、1/150秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。また、巡回カウント値203が”2”、”3”、”4”、”8”、”9”を示すフィールド(出力映像信号202における第3〜5、第9、第10、…フィールド)においては、1/120秒の間、電荷が蓄積されたのち出力される。
これにより、出力映像信号202では、第1、第2、第6〜第8フィールドの映像と、第3〜5フィールド、第9、第10フィールドの映像との間に輝度の相違が生じ、その結果として、フィルム映像効果(フリッカ)が2:3:3:2プルダウン周期で60I映像信号に擬似的に発生する。
(第2の具体例)
図6は本発明の第2の具体例の映像信号処理装置を示す図である。図7、図8はそれぞれ2:3プルダウン変換方式、2:3:3:2プルダウン変換方式に対応する画像変換の様子を示すタイミング図である。
図6において、図1と同一の符号を付した部品は、第1の具体例と基本的に同一の構成を備えており、それらについての説明は省略する。本具体例の映像信号処理装置において特徴となるのは、フィールドメモリ410と、選択器411と、メモリ制御器412とを備えたことである。
図7〜図10は、第2の具体例の映像信号処理装置の動作を示すタイミングチャートである。これらの図において、符号208はフィールドメモリ410の書き込み制御タイミングを示し、209はフィールドメモリ410の読み出し制御タイミングを示し、210は選択器出力映像信号のタイミングを示す。それ以外のタイミングは、基本的には第1の具体例と同様のタイミングである。そのため、図7〜図10において図2〜図5と同一のタイミングを示す部分については、図2〜図5と同一の符号を付している。
以下、この映像信号処理装置による制御動作を説明する。まず、2:3プルダウン方式の変換方式に擬した視覚効果を映像信号に付与する制御動作について、図7を参照して説明する。本具体例において、2:3プルダウン方式に擬した視覚効果を映像信号に付与するために変動制御器104が実施する制御動作は、基本的に、第1の具体例の構成において変動制御器104が実施する制御動作と同一である。そのため、ここでは、変動制御器104が実施する制御動作の説明は省略される。
以下、本具体例の特徴となるメモリ制御器412、選択器411、およびフィールドメモリ410の制御動作について説明がなされる。
この映像信号処理装置では、CCD101から出力される出力映像信号202がフィールドメモリ410と選択器411とに入力され、同期信号発生器102から出力されるフレーム同期信号201がメモリ制御器412に入力される。出力映像信号202と、フレーム同期信号201とは、図7に示すように同期しており、さらには全く同一周期で入力される。また、フレーム同期信号201は、NTSC方式の60Hz周期(1/60秒)毎に反転する。
フレーム同期信号201はメモリ制御器412と変動制御器104とに入力される。メモリ制御器412と変動制御器104とはフレーム同期信号201に基づいて制御動作を実施する。
選択器411は、出力映像信号202とフィールドメモリ410の読み出し出力とを択一的に選択して出力する。メモリ制御器412は、フィールドメモリ410に対する書き込みと読み出しとの制御を行う。また、メモリ制御器412は、選択器411の選択動作制御を行う。
メモリ制御器412は、具体的には例えば次の選択動作制御を実施する。メモリ制御器412には、巡回カウンタ105からカウント値が入力される。
フィールドメモリ43に書き込むフィールドを示す巡回カウンタ105のカウント値は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている書き込み予定のカウント値を記憶している。2:3プルダウン方式に擬した視覚効果を付与する場合、書き込み予定のカウント値は、”1”、”3”となる。
メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与された出力映像信号202のカウント値が書き込み予定のフィールドを示すカウント値であるタイミングにおいて、出力映像信号202の書き込み実行指示を、フィールドメモリ410に出力する。出力映像信号202の書き込み実行指示は、図7に示すフィールドメモリ書き込み制御信号208としてフィールドメモリ410に供給される。
また、フィールドメモリ410から読み出しタイミングを示す巡回カウンタ105のカウント値は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている読み出しタイミングのカウント値を記憶している。2:3プルダウン方式に擬した視覚効果を付与する場合、読み出しタイミングのカウント値は、”2”、”4”、”5”となる。
メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与されたカウント値が読み出しタイミングのカウント値に該当するタイミングにおいて、読み出し実行指示をフィールドメモリ410に出力する。読み出し実行指示は、図7に示すフィールドメモリ読み出し制御信号209としてフィールドメモリ410に供給される。
フィルム映像効果を2:3プルダウン周期で擬似的に付与する場合、例えば、巡回カウンタ105のカウント値が、”1”、”3”を示すタイミングにおいてメモリ制御器412は、フィールドメモリ410に出力映像信号202の書き込みを指示する。そして、巡回カウンタ105のカウント値が、”2”、”4”、”5”を示すタイミングにおいてメモリ制御器412は、フィールドメモリ410に読み出しを指示する。
選択器411による出力選択は、巡回カウンタ105のカウント値により制御され、巡回カウンタ105のカウント値と、選択器411の出力選択動作との間の連係は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている前記連係を記憶している。
選択器411には、出力映像信号202とフィールドメモリ410の読み出し出力とが入力される。メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与された出力映像信号202のフィールドカウント値に基づいて、選択器411を制御する。具体的には、メモリ制御器412は、出力映像信号202とフィールドメモリ410の読み出し出力とが切り替えられて出力されるように、選択器411を制御する。
フィルム映像効果を2:3プルダウン周期で擬似的に付与する場合、選択器411が記憶している上記連係は次のようになる。すなわち、カウント値 ”1”、”3”の場合、選択器411はCCD101の出力映像信号202を選択し、カウント値 ”2”、”4”、”5”の場合、フィールドメモリ410の読み出し出力を選択する。
そのため、フィールドメモリ410に書き込みを実施しているタイミング(巡回カウンタ105のカウント値が、”1”、”3”のタイミング)では、選択器411はCCD101の出力映像信号202を選択して出力する。一方、フィールドメモリ410が読み出しを実施しているタイミング(巡回カウンタ105のカウント値が、”2”、”4”、”5”のタイミング)では、選択器411はフィールドメモリ410の読み出し出力を選択して出力する。これにより、選択器411は、図7の選択器出力映像信号210が示すようにフィールドメモリ410に書き込みが実施された60I映像信号を、次の書き込みが実施されるまで繰り返し出力する。
これにより、選択器出力映像信号210では、5フィールド連続する第(1×n)フィールド〜第(5×n)フィールドにおいて、第(1×n)〜第(2×n)フィールドの映像信号を2フィールド連続出力し、第(3×n)〜第(5×n)フィールドの映像信号を3フィールド連続出力する処理を繰り返す制御が実施される。なお、上記nは自然数である。
したがって、選択器411から出力される選択器出力映像信号210には、24P映像信号に擬した毎秒24フレームの映像変化(撮影被写体の動作変化)が生じる。さらには、選択器出力映像信号210には、フィルム映像に擬した毎秒24フレームの映像変化(輝度変化)が2:3プルダウン周期で生じる。
以上の理由により、選択器出力映像信号210には、フィルム映像効果(フリッカ)が精度高く擬似的に付与される。
なお、本具体例を2:3プルダウン周期でフィルム映像効果(フリッカ)を擬似的に発生させる状態において実施する場合、図7を参照して上述したように、シャッタースピードを1/60秒に固定して実施するだけでなく、シャッタースピードを任意に設定した状態で実施することも同様である。図8には、シャッタースピードを1/120秒に設定したうえで、電荷蓄積時間の変動フィードルでは蓄積時間を1/150秒に設定する場合において、本具体例を実施する構成が例示されている。この場合、電荷蓄積時間の変動制御は、図5を参照して前述した説明と同様である。図8に示す制御形態においても、フィールドメモリ410、選択器411、およびメモリ制御器412による制御動作は、図7を参照して上述した説明と同様である。この例に示されるように、本具体例は、シャッタースピードを任意に設定した状態で実施することが可能である。
次に、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果(フリッカ)を擬似的に発生させる場合の制御について図9を参照して説明する。
この場合の制御は基本的には、上述した2:3プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に発生させる場合の制御と同様であるので、同様である部分や制御についての説明は省略する。
巡回カウンタ105は、1〜10までの10フィールドを繰り返し計数する。巡回カウンタ105は出力映像信号202を構成する各フィールドに1〜10のカウント値を繰り返し付与する。
フィールドメモリ410に書き込むフィールドを示す巡回カウンタ105のカウント値は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている書き込み予定のカウント値を記憶している。2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に付与する場合、書き込み予定のカウント値は、”1”、”3”、”6”、”9”となる。
メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与された出力映像信号202のカウント値が書き込み予定のフィールドを示すカウント値であるタイミングにおいて、出力映像信号202の書き込み実行指示を、フィールドメモリ410に出力する。出力映像信号202の書き込み実行指示は、図8に示すフィールドメモリ書き込み制御信号208としてフィールドメモリ410に供給される。
また、フィールドメモリ410から読み出しタイミングを示す巡回カウンタ105のカウント値は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている読み出しタイミングのカウント値を記憶している。2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に付与する場合、読み出しタイミングのカウント値は、”2”、”4”、”5”、”7”、”8”、”10”となる。
メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与されたカウント値が読み出しタイミングのカウント値に該当するタイミングにおいて、読み出し実行指示をフィールドメモリ410に出力する。読み出し実行指示は、図9に示すフィールドメモリ読み出し制御信号209としてフィールドメモリ410に供給される。
2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に付与する場合、例えば、巡回カウンタ105のカウント値が、”1”、”3”、”6”、”9”を示すタイミングにおいてメモリ制御器412は、フィールドメモリ410に出力映像信号202の書き込みを指示する。そして、巡回カウンタ105のカウント値が、”2”、”4”、”5”、”7”、”8”、”10”を示すタイミングにおいてメモリ制御器412は、フィールドメモリ410に読み出しを指示する。
選択器411による出力選択は、巡回カウンタ105のカウント値により制御され、巡回カウンタ105のカウント値と、選択器411の出力選択動作との間の連係は予め設定されており、メモリ制御器412は、設定されている前記連係を記憶している。
選択器411には、出力映像信号202とフィールドメモリ410の読み出し出力とが入力される。メモリ制御器412は、巡回カウンタ105により付与された出力映像信号202のフィールドカウント値に基づいて、選択器411を制御する。具体的には、メモリ制御器412は、出力映像信号202とフィールドメモリ410の読み出し出力とが切り替えられて出力されるように、選択器411を制御する。
2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に付与する場合、選択器411が記憶している上記連係は次のようになる。すなわち、カウント値 ”1”、”3”、”6”、”9”の場合、選択器411は出力映像信号202を選択し、カウント値 ”2”、”4”、”5””7”、”8”、”10”の場合、フィールドメモリ410の読み出し出力を選択する。
そのため、フィールドメモリ410に書き込みを実施しているタイミング(巡回カウンタ105のカウント値が、”1”、”3”、”6”、”9”のタイミング)では、選択器411は出力映像信号202を選択して出力する。一方、フィールドメモリ410が読み出しを実施しているタイミング(巡回カウンタ105のカウント値が、”2”、”4”、”5”、”7”、”8”、”10”のタイミング)では、選択器411はフィールドメモリ410の読み出し出力を選択して出力する。これにより、選択器411は、図9の選択器出力映像信号210が示すようにフィールドメモリ410に書き込みが実施された60I映像信号を、次の書き込みが実施されるまで繰り返し出力する。
これにより、選択器出力映像信号210では、10フィールド連続する第(1×n)フィールド〜第(10×n)フィールドにおいて、第(1×n)フィールドから第(2×n)フィールドの映像信号を2フィールド連続出力し、第(3×n)フィールド〜第(5×n)フィールドの映像信号を3フィールド連続出力し、
第(6×n)フィールドから第(8×n)フィールドの映像信号を3フィールド連続出力し、第(9×n)フィールド〜第(10×n)フィールドの映像信号を2フィールド連続出力する処理を繰り返す制御が実施される。なお、上記nは自然数である。
したがって、選択器411から出力される選択器出力映像信号210には、24P映像信号に擬した毎秒24フレームの映像変化(撮影被写体の動作変化)が生じる。さらには、選択器出力映像信号210には、フィルム映像に擬した毎秒24フレームの映像変化(輝度変化)が2:3:3:2プルダウン周期で生じる。
以上の理由により、選択器出力映像信号210には、フィルム映像効果が2:3:3:2プルダウン周期で精度高く擬似的に付与される。
このように、2:3プルダウン周期に相当する2、3フィールド毎、あるいは2:3:3:2プルダウン周期に相当する2、3、3、2フィールド毎に出力される60I映像信号の更新と、輝度信号のゲイン制御によるフリッカー効果とを組み合わせることで、24P映像信号を入力することなく、60I映像信号の入力に対しても、フィルムなどの24P映像信号で撮影したような視覚効果を簡単に得ることができる。
なお、本具体例を2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果(フリッカ)を擬似的に発生させる状態において実施する場合、図9を参照して上述したように、シャッタースピードを1/60秒に固定して実施するだけでなく、シャッタースピードを任意に設定した状態で実施することも同様である。図10には、シャッタースピードを1/120秒に設定したうえで、電荷蓄積時間の変動フィードルでは蓄積時間を1/150秒に設定する場合において、本具体例を実施する構成が例示されている。この場合、電荷蓄積時間の変動制御は、図5を参照して前述した説明と同様である。図10に示す制御形態においても、フィールドメモリ410、選択器411、およびメモリ制御器412による制御動作は、図9を参照して上述した説明と同様である。この例に示されるように、本具体例は、シャッタースピードを任意に設定した状態で実施することが可能である。
なお、メモリ制御器45が選択器44の出力を切り替えるタイミングと、変動制御器47がゲイン制御器46に対して制御値を切り替えるタイミングとは同一であって、巡回カウンタ105が制御している。巡回カウンタ105は、メモリ制御器412と変動制御器104とのいずれに設けてもよい。要は、一方に設けた巡回カウンタ105が生成するタイミングにより、両方が制御されればよい。また、それぞれに独立に巡回カウンタを設けたとしても、結果的にそれらの巡回カウンタが生成するタイミングが同一であれば問題はない。
上述した第2の具体例の説明では、変動制御器104からなる装置構成(以下、第1の構成B1という)は、フィールドメモリ410と選択器411とメモリ制御器412とからなる装置構成(以下、第2の構成B2という)より信号伝送方向の後段側に配置している。しかしながら、第2の構成B2は、第1の構成B1より信号伝送方向の前段側に配置してもよい。
上述した各具体例では、電荷蓄積時間を、1/75秒(シャッタースピード1/60秒の場合)や、1/150秒(シャッタースピード1/120秒の場合)に変動させることによりフリッカを発生させている。しかしながら、電荷蓄積時間の制御量はこの値に限らず、シャッタースピードに対する電荷蓄積時間の制御値の差が5〜15%程度、より望ましくは10%程度とすることで、フィルム映像を表示した場合における映像効果を、最も効率よく擬似的に獲得することができる。同様の効果が得られる電荷蓄積時間の制御量とシャッタースピードとの比率例としては、1.05倍と0.95倍、1.1倍と1.0倍等があげられる。
また、上述した具体例では、フィルム映像効果を、60I映像信号において擬似的に生じさせる装置構成において本発明を実施した。しかしながら、本発明は、フィルム映像効果を、50I映像信号(PAL方式映像信号)において擬似的に生じさせる装置構成において同様に実施することができる。
なお、本発明をインターレース映像信号に実施する場合、変動制御器は、各1秒分の映像ブロックの塊を、映像信号のフレーム周期に同期させるのが好ましい。以下、図11を参照してその理由を説明する。
上述した具体例で制御対象となっている60I映像信号はインターレース信号である。インターレース信号においては、映像信号の構成要素である各フレームは、一対のフィールドから構成される。これに対して、本願発明の電荷蓄積時間制御は、上述したようにフィールド単位でその制御が実施される。
インターレース信号において本発明を実施する場合、輝度信号の変化点がフレームに同期してフレームの境界に位置する状態と、フレームに同期することなくフレーム内部に位置する状態とが生じる。ここで、フレーム内部に位置する状態とは、同一フレームを構成するフィールドとフィールドとの間に輝度変化点が位置する状態をいう。輝度変化点がフレーム内に位置する場合、一つのフレームを構成するフィールドどうしの間で輝度変化が生じてしまう。そのような映像は視聴者に視覚上の違和感を生じさせる。そのため、輝度変化点がフレーム内に位置する状態をできるだけ少なくするのが好ましい。
しかしながら、特に、インターレース映像信号において本発明を実施してフィルム映像効果を擬似的に発生させるためには、電荷蓄積時間の変化点がフレーム内に位置する状態は避けられない。このような不都合を生じさせる電気蓄積時間の変化点の配置状態は、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を60I映像信号に生じさせる場合、次にようにして可及的に少なくすることができる。
本発明において、フィルム映像効果を映像信号に擬似的に生じさせる場合、上述した映像ブロックの各1秒分の塊が映像信号に連続配置される、と見なすことができる。2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を60I映像信号に擬似的に生じさせる場合、映像ブロック(10フィールド)の6ブロックが各1秒分の塊を構成し、60I映像信号には、この映像ブロック(10フィールド)の塊が連続配置される。
図11は、60I映像信号に本発明を実施して、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に生じさせる場合における映像信号の制御形態を示す。図中、(a)は、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に生じさせる場合において、各1秒分の映像ブロックの塊がフレーム周期に同期する状態を示す。(b)は、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に生じさせる場合において、各1秒分の映像ブロックの塊がフレーム周期に同期しない状態を示す。
図11に示すように、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に生じさせる場合、各1秒分の前記映像ブロックの塊がフレーム周期に同期しないと、電荷蓄積時間の変化点がフレーム内に位置する状態は、1秒間に18回出現する。これに対して各1秒分の前記映像ブロックの塊がフレーム周期に同期する場合、電荷蓄積時間の変化点がフレーム内に位置する状態は、1秒間に6回となり、1/3まで減少する。
このことから明らかなように、本発明を60I映像信号に実施して、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に生じさせる場合、各1秒分の映像ブロックの塊をフレーム周期に同期させることで、電荷蓄積時間の変化点がフレーム内に位置する状態の発生頻度を低くすることができる。
このような効果を発揮する図11の制御は、2:3:3:2プルダウン周期でフィルム映像効果を擬似的に発生させる場合だけでなく、50I映像信号に本発明を実施する場合等においても同様に実施することができる。それらの場合においても同様の効果が得られる。
なお、上述した第1、第2の具体例では2:3:3:2プルダウン方式、2:3プルダウン方式の周期に合わせることは必ずしも必要ではなく、簡易的に2フィールド(1フレーム)毎に制御値(電荷蓄積時間)を切り替えるようにしてもよい。この場合、出力される映像では、CCD101での電荷蓄積時間が1秒間に30回変化することになり、30フレーム/秒の映像を見ているような、本実施の形態と類似の視覚効果が得られる。
また、本発明は、60I映像信号に対してのみならず、50I映像信号等のインタレース方式の映像信号であれば適用することができる。
この発明を詳細にその最も好ましい具体例について説明したが、その好ましい実施形態についての部品の組み合わせと配列は、後に請求するこの発明の精神と範囲とに反することなく種々変更することができるものである。
本発明の第1の具体例に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図。 本発明の第1の具体例に係る映像倍号処理装置の第1の動作タイミング図。 本発明の第1の具体例に係る映像信号処理装置の第2の動作タイミング図。 本発明の第1の具体例に係る映像信号処理装置の第3の動作タイミング図。 本発明の第1の具体例に係る映像信号処理装置の第4の動作タイミング図。 本発明の第2の具体例に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図。 本発明の第2の具体例に係る映像倍号処理装置の第1の動作タイミング図。 本発明の第2の具体例に係る映像信号処理装置の第2の動作タイミング図。 本発明の第2の具体例に係る映像信号処理装置の第3の動作タイミング図。 本発明の第2の具体例に係る映像信号処理装置の第4の動作タイミング図。 本発明の変形例を示す動作タイミング図。 従来の映像信号処理装置を示すブロック図。 従来の映像信号処理装置の動作タイミング図。
符号の説明
101 CCD
102 同期信号発生器
103 制御パルス発生器
104 変動制御器
105 巡回カウンタ
106 第1のシャッターパルスタイミング発生器
107 第2のシャッターパルスタイミング発生器
108 切替器
109 シャッターパルス発生器
201 フレーム同期信号
202 出力映像信号
203 巡回カウント値
204 読み出しパルス
205 シャッターパルス
206 電荷蓄積量
207 電荷蓄積時間
208 フィールドメモリ書き込み制御信号
209 フィールドメモリ読み出し制御信号
210 選択器出力映像信号
410 フィールドメモリ
411 選択器
412 メモリ制御器

Claims (11)

  1. 入力される映像を光電変換により電荷に変換してフィールド毎に蓄積したうえで、蓄積した電荷をフィールド毎に出力するCCDと、
    前記CCDにおける前記電荷の蓄積時間を調整するシャッターパルスを前記CCDに供給するシャッターパルス発生器と、
    前記シャッターパルスによる電荷蓄積時間の調整量をフィールド単位で変動可能に制御する変動制御器と、
    を備える映像信号処理装置。
  2. 前記変動制御器は、互いに電荷蓄積時間が異なる複数のシャッターパルスを設定したうえで、設定したシャッターパルスそれぞれを連続する複数フィールドに対応させて時間軸上で交互に配置する、
    請求項1の映像信号処理装置。
  3. 前記変動制御器は、前記複数のシャッターパルスとして、当該映像信号処理装置に設定されたシャッタースピードと同等の電荷蓄積時間を有する第1のシャッターパルスと、前記第1のシャッターパルスとは異なる電荷蓄積時間を有する第2のシャッターパルスとを設定する、
    請求項2の映像信号処理装置。
  4. 前記変動制御器は、前記複数のシャッターパルスとして、フィールドの時間長と同等の電荷蓄積時間を有する第1のシャッターパルスと、前記第1のシャッターパルスより短い電荷蓄積時間を有する第2のシャッターパルスとを設定する、
    請求項2の映像信号処理装置。
  5. 前記変動制御器は、前記第1のシャッターパルスの設定を省略する、
    請求項4の映像信号処理装置。
  6. 前記変動制御器は、連続する5フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、前記5フィールド単位における第1番目、第2番目に位置するフィールドでは、第1のシャッターパルスを設定し、前記5フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目に位置するフィールドでは、前記第1のシャッターパルスとは電荷蓄積時間が異なる第2のシャッターパルスを設定する、
    請求項2の映像信号処理装置。
  7. 前記変動制御器は、連続する10フィールド単位で周期的にシャッターパルス制御を行い、前記10フィールド単位における第1番目、第2番目、第6番目、第7番目、第8番目に位置するフィールドでは、第1のシャッターパルスを設定し、前記10フィールド単位における第3番目、第4番目、第5番目、第9番目、第10番目に位置するフィールドでは、前記第1のシャッターパルスとは電荷蓄積時間が異なる第2のシャッターパルスを設定する、
    請求項2の映像信号処理装置。
  8. 前記CCDの出力映像信号を格納するメモリと、
    前記CCDの出力映像信号と前記メモリの出力とを択一的に選択して出力する選択器と、
    前記CCDの出力映像信号の同期信号に基づいて、前記メモリへの前記出力映像信号の書き込みと前記メモリからの前記出力映像信号の読み出しと前記選択器の出力とを制御するメモリ制御器と、
    をさらに備える、
    請求項1の映像信号処理装置。
  9. 前記メモリ制御器は、前記出力映像信号の連続する5フィールド単位で周期的に前記メモリおよび前記選択器の制御を行い、前記5フィールド単位における第1番目、第3番目の入力タイミングでは、前記メモリに前記出力映像信号における前記5フィールド単位の第1番目、第3番目に位置するフィールドの書き込みを指示するとともに、前記選択器に前記出力映像信号における前記5フィールド単位の第1番目、第3番目に位置するフィールドの選択出力を指示し、前記5フィールド単位における第2番目、第4番目、第5番目に位置するフィールドの入力タイミングでは、前記メモリに格納データの読み出しを指示するとともに、前記選択器に前記メモリの読み出し出力の選択出力を指示する、
    請求項8の映像信号処理装置。
  10. 前記メモリ制御器は、前記出力映像信号の連続する10フィールド単位で周期的に前記メモリおよび前記選択器の制御を行い、前記10フィールド単位における第1番目、第3番目、第6番目、第9番目に位置するフィールドの入力タイミングでは、前記メモリに、前記出力映像信号における前記10フィールド単位の第1番目、第3番目、第6番目、第9番目に位置するフィールドの書き込みを指示するとともに、前記選択器に、前記出力映像信号における前記10フィールド単位の第1番目、第3番目、第6番目、第9番目に位置するフィールドの選択出力を指示し、前記10フィールド単位の第2番目、第4番目、第5番目、第7番目、第8番目、第10番目に位置するフィールドの入力タイミングでは、前記メモリに格納データの読み出しを指示するとともに、前記選択器に前記メモリの読み出し出力の選択出力を指示する、
    請求項8の映像信号処理装置。
  11. 前記変動制御器は、各1秒分の映像ブロックの塊を、前記出力映像信号のフレーム周期に同期させる、
    請求項7の映像信号処理装置。
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