JP2006148194A - 信号調整装置、信号調整方法、信号調整プログラム - Google Patents

信号調整装置、信号調整方法、信号調整プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の信号調整装置は、音量変化の激しいコンテンツの再生出力信号が入力された場合、フェードイン開始のタイミングによっては突然大音量の音声信号を出力してしまうことがあった。
【解決手段】入力信号の強度を検知する信号強度検知手段13の出力と、ゲイン値の増加に追随して増加する第1の閾値、入力信号の最大強度によって算出される第2の閾値、および計時手段14が検知する経過時間に基づき、フェードイン手段11におけるフェードイン処理の開始と中断を指示するフェードイン制御手段12を備えることにより、入力信号の強度変化に応じてフェードイン処理を進行させることができ、唐突感のないフェードイン出力を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は音楽や動画、テレビ放送などの映像音響信号を調整する信号調整装置に関するものである。
近年、メモリの小型大容量化や音声圧縮技術の向上に伴い、携帯電話機などの携帯端末でも音楽や動画、テレビ放送などの各種コンテンツを手軽に再生することが可能となってきている。このような携帯端末において、着信音、通話音声、音楽、動画、テレビ放送等、異なる種類のコンテンツを切り換えながら視聴する場合、再生出力信号の音量レベルがコンテンツごとに異なるため、切り換え直後に突然大きな信号が出力される場合がある。例えば、通話が終了してテレビ放送の受信を再開した瞬間に大音量のテレビ音声が出力されるような場合や、静かな音楽を再生している時に着信音が大きな音で鳴り出すような場合がこれに相当する。このような唐突感を抑えるためには、携帯端末は、再生開始するコンテンツの再生出力信号をフェードインする信号調整機能を備え、徐々に音量レベルを上げる処理を行うことが望ましい。
コンテンツごとの再生出力信号の信号レベルに差がある場合であっても、フェードイン時に適切にこれを調整する装置としては、例えば特許文献1に開示されたフェードイン制御装置がある。特許文献1に開示されたフェードイン制御装置は、音量レベル検出部と演算部とフェードイン制御部とボリュームコントロール回路を備える。音量レベル検出部は音声信号の音量レベルを検出する。演算部はフェードイン制御における初期ボリューム値を計算する。フェードイン制御部は初期ボリューム値から設定ボリューム値までボリューム値を漸増する。ボリューム値に基づいて音量をコントロールするボリュームコントロール回路を備える。当該フェードイン制御装置において、コンテンツの再生を開始した際、演算部が設定ボリューム値と音量レベルとに基づいてフェードイン制御における初期ボリューム値を決定し、フェードイン制御部がその値に基づいて音量をコントロールする。当該フェードイン制御装置によれば、音量レベルが高いコンテンツの再生を開始した場合、音量レベルの低いコンテンツの再生開始時よりも初期ボリューム値を抑制するよう制御することができるので、フェードイン開始時に音量が一定に保たれ、唐突感なくコンテンツの再生を開始することができる。
実開平4−12158号公報
図12に、従来のフェードイン制御装置にコンテンツの再生出力信号を入力した場合の処理例を示す。以下、図12(a)、(b)、(c)を用いて従来のフェードイン制御装置の課題を説明する。
図12(a)は、コンテンツの再生出力信号の音量、すなわちフェードイン制御装置の入力信号の音量変化の例を示すグラフである。入力信号の音量D1201は、フェードイン開始時刻T1201には小さく、時刻T1202以降急激に大きくなる、音量変化の激しい信号である。図12(b)は、図12(a)に示す入力信号をフェードイン処理する場合の、ボリュームコントロール回路のボリューム値の変化を示すグラフである。ボリューム値D1202は、フェードイン開始時刻T1201からフェードイン完了時刻T1203まで漸増する。初期ボリューム値G1202は、入力信号のうち、時刻T1201以前の部分の音量D1201に基づいて演算部が決定した値である。図12(c)は、出力信号の音量変化を示すグラフである。出力信号の音量D1203は、入力信号の音量D1201にボリューム値D1202を乗ずることで求められる。出力信号の音量D1203は、時刻T1202までは小さく、時刻T1202で突然大きくなる。このためユーザは、時刻T1202において大音量の音声を唐突に聴くことになる。
以上の例が示すように、上記従来のフェードイン制御装置にあっては、音量変化の激しいコンテンツの再生出力信号が入力された場合、突然大音量の音声信号が出力されてしまうことがあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、強度変化の激しい信号が入力されても唐突感なくフェードインすることができるフェードイン装置を提供することを目的とする。
なお、本明細書中に表記する入力信号ならびに出力信号とは、少なくとも画像または音に変換可能な信号を指す。例として、通話音声、着信音やアラーム音、テレビ放送やラジオ放送、動画や音楽などの映像信号や音響信号、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)信号などがある。
また、本明細書中に表記する信号の強度とは、信号が画像または音に変換された際の視覚的または聴覚的な刺激の強さの指標となる数値を指す。例として、画像の最大輝度や平均輝度、音の振幅やパワーの包絡やエネルギーの値、MIDI信号に含まれるVelocity値やExpression値やVolume値などが想定される。
また、本明細書中に表記するゲイン値とは、フェードイン処理の際の入力信号の強度に対する出力信号の強度の比率を表す値を指し、増幅率、減衰率の逆数、利得などがこれに相当する。
また、本明細書中に表記するフェードイン処理の進行度とは、フェードイン処理を開始する状態から、フェードイン処理が終了した状態に移るまでの進み具合、すなわちフェードイン処理のはかどり具合を指す。
前記従来の課題を解決するために、本発明の信号調整装置は、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン手段と、前記入力信号の強度と第1の閾値との演算結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン制御手段を設けた構成を有する。この構成によれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、唐突感なくコンテンツの再生出力信号等をフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン処理の進行度は、ゲイン値の増加度であることを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理のゲイン値を変化させることができるため、再生するコンテンツ等の状態に合わせたフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記ゲイン値に基づいて前記第1の閾値を決定することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度の変化とゲイン値に基づいてフェードイン処理の進行状態を決定することができるため、再生するコンテンツ等の状態と信号強度に対するユーザの慣れに合わせた滑らかなフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記入力信号の強度が前記第1の閾値と比較して大きいときに前記フェードイン処理の開始を指示することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度が大きい区間においてフェードイン処理を開始するようにできるため、フェードイン開始後に信号強度が急激に増加するコンテンツ等であっても滑らかにフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記入力信号の強度が前記第1の閾値と比較して小さいときに前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度が小さい区間においてフェードイン処理が進行しないようにできるため、信号強度の増減を繰り返すコンテンツ等であっても滑らかにフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記フェードイン処理の開始に伴って前記第1の閾値を増加させることを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度が一旦大きくなったとしても、その後で強度がそれ以上大きくならない場合にフェードイン処理を進行しないようにすることができ、信号強度の増減を繰り返すコンテンツをより滑らかにフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置は、第1の閾値が第2の閾値と比較して大きい場合は前記フェードイン処理を進行させる一方、第1の閾値が第2の閾値より小さい場合は前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、フェードイン処理が特定の段階まで一旦進行したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、ユーザが入力信号の強度に充分慣れた時点でフェードイン処理を素早く完了させることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン処理の経過時間を前記フェードイン制御手段に報告する計時手段を有し、前記フェードイン制御手段は前記経過時間が所定時間より大きいときに前記フェードイン処理を進行させる一方、前記経過時間が所定時間より小さい場合はフェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、フェードイン処理開始から一定の時間が経過したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、フェードイン処理を短時間で完了させることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記入力信号は音信号であることを特徴とするものである。この構成によれば、音信号を唐突感なくフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置と無線通信部と、制御部と、操作部と、表示部を有する情報端末装置を構成する。この構成によれば、唐突感なくコンテンツの再生出力信号等をフェードインする情報端末を提供することができる。
また、本発明の信号調整装置は、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン手段と、前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知手段と、前記検知信号と第3の閾値との演算結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン制御手段を設けた構成を有する。この構成によれば、入力信号の強度の変化を検出し、その検出結果に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、唐突感なくより滑らかにコンテンツ再生出力信号等をフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン処理の進行度は、ゲイン値の増加度であることを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理のゲイン値を変化させることができるため、再生するコンテンツ等の状態に合わせたフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記ゲイン値に基づいて前記第3の閾値を決定することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度とゲイン値に基づいてフェードイン処理の進行状態を決定することができるため、再生するコンテンツ等の状態と信号強度に対するユーザの慣れに合わせた滑らかなフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記検知信号が前記第3の閾値と比較して大きいときに前記フェードイン処理の開始を指示することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度のが大きい区間においてフェードイン処理を開始するようにできるため、フェードイン開始後に信号強度が急激に増加するコンテンツ等であっても滑らかにフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記検知信号が前記第3の閾値と比較して小さいときに前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、入力信号の強度が小さい区間においてフェードイン処理が進行しないようにできるため、信号強度の増減を繰り返すコンテンツ等であっても滑らかにフェードイン処理を行うことができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン制御手段は、前記フェードイン処理の開始に伴って前記第3の閾値を増加させることを特徴とするものである。この構成によれば、検知信号が一旦大きくなったとしても、その後で強度がそれ以上大きくならない場合にフェードイン処理を進行しないようにすることができ、信号強度の増減を繰り返すコンテンツをより滑らかにフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置は、第3の閾値が第4の閾値と比較して大きい場合は前記フェードイン処理を進行させる一方、第3の閾値が第4の閾値より小さい場合は前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、フェードイン処理が特定の段階まで一旦進行したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、ユーザが入力信号の強度に充分慣れた時点でフェードイン処理を素早く完了させることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記フェードイン処理の経過時間を前記フェードイン制御手段に報告する計時手段を有し、前記フェードイン制御手段は前記経過時間が所定時間より大きいときに前記フェードイン処理を進行させる一方、前記経過時間が所定時間より小さい場合はフェードイン処理の進行を中断することを特徴とするものである。この構成によれば、フェードイン処理開始から一定の時間が経過したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、フェードイン処理を短時間で完了させることができる。
また本発明の信号調整装置は、前記入力信号は音信号であることを特徴とするものである。この構成によれば、音信号を唐突感なくフェードインすることができる。
また本発明の信号調整装置と無線通信部と、制御部と、操作部と、表示部を有する情報端末装置を構成する。この構成によれば、唐突感なくコンテンツの再生出力信号等をフェードインする情報端末を提供することができる。
また本発明の信号調整方法は、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、前記入力信号の強度と第1の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなるものである。この方法によれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、コンテンツの再生出力信号等を唐突感なくフェードインすることができる。
また本発明の信号調整方法は、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知ステップと、前記検知信号と第3の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなるものである。この方法によれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、コンテンツの再生出力信号等を唐突感なくフェードインすることができる。
また本発明の信号調整プログラムは、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、前記入力信号の強度と第1の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなるものである。このプログラムによれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、コンテンツの再生出力信号等を唐突感なくフェードインすることができる。
また本発明の信号調整プログラムは、入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知ステップと、前記検知信号と第3の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなるものである。このプログラムによれば、入力信号の強度の変化に応じてフェードイン処理の進行状態を変化させることができるため、コンテンツの再生出力信号等を唐突感なくフェードインすることができる。
本発明によれば、強度変化の激しい信号が入力された場合でも、入力信号の強度変化に応じてフェードイン処理を進行させることができ、唐突感のないフェードイン出力を得ることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の構成要素には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末の概略構成図である。図1において、携帯電話端末は信号調整装置1と信号発生手段2と信号提示手段4を備える。信号調整装置1は本発明の信号調整装置に該当する。信号調整装置1はフェードイン手段11、信号強度検知手段13、フェードイン制御手段12、計時手段14を備える。
信号発生手段2は、フェードイン手段11への入力となる入力信号101を発生する手段である。信号発生手段2は例えば、TV映像復号手段やTV音声復号手段、通話音声復号手段、着信音再生手段、アラーム音発生手段などが考えられる。
信号提示手段4は、フェードイン手段11の出力信号を視認または聴取可能に提示する手段である。信号提示手段4は、例えば、内蔵スピーカー、内蔵液晶ディスプレイ、外部接続したディスプレイ装置、ヘッドホンとマイクが一体となったヘッドセット、ステレオヘッドホンなどが考えられる。
フェードイン手段11は、信号発生手段2が出力する信号を入力信号101とし、フェードイン処理して出力信号102を出力する。このときフェードイン手段11は、フェードイン制御手段12からのフェードイン開始指示103またはフェードイン中断指示104に基づいてフェードイン処理を実行する。またフェードイン手段11は、フェードイン処理が完了するとフェードイン完了通知106をフェードイン制御手段12に出力する。
信号強度検知手段13は、入力信号の強度Linを検知し、Linの値に基づいた第1の検知信号である信号強度検知信号107をフェードイン制御手段12に出力する。
フェードイン制御手段12は、第3の閾値L3を保持し、入力信号の強度Linと第1の閾値L3との演算結果、および計時手段14から報告された経過時間tに基づいて、フェードイン手段11にフェードイン開始指示103またはフェードイン中断指示104を出力することにより、フェードイン処理の進行度を制御する。またフェードイン制御手段12は、計時手段14に計時開始、計時停止を指示し、経過時間tを問い合わせる。
計時手段14は、フェードイン制御手段12からの計時開始、計時停止の指示に従い、計時を行い、フェードイン制御手段12からの問合せに対して経過時間tを報告する。
図2は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末をさらに詳しく示した構成図である。図2において無線通信部51は、無線回線網との接続と切断および符号化した通話音声データの送受信を行うとともに、着信を検出し、着信通知を制御部8に出力する。通話音声符号化部21は、内蔵マイク6が出力する通話音声信号を符号化して無線通信部51に出力する。通話音声復号部22は無線通信部51が受信した通話音声データを復号し、得られた通話音声信号をフェードイン手段11に出力する。
TV放送受信部52は、TV放送波を受信して検波、分離し、TV映像データをTV映像復号部23に、TV音声データをTV音声復号部24にそれぞれ出力する。TV映像復号部23は、TV放送受信部52が出力したTV映像データを復号して画像表示素子であるLCD42にTV映像信号を出力する。TV音声復号部24は、TV放送受信部52が出力したTV音声データを復号してフェードイン手段11にTV音声信号を出力する。
内蔵スピーカー41は、フェードイン手段11が出力する音声信号を聴取可能に出力する。LCD42は携帯電話端末の表示部であり、TV映像復号部23が出力したTV映像信号を視認可能に出力する。
内蔵マイク6は、通話時にユーザが発する音声を電気信号である通話音声信号に変換して通話音声符号化部21に出力する。操作キー7は携帯電話端末の操作部であり、ユーザのオフフックおよびオンフック操作を受け付け、オフフック操作通知、オンフック操作通知を制御部8に出力する。
制御部8は、無線通信部51が通知する着信通知、操作キー7が出力するオフフック操作通知、オンフック操作通知に基づいて通話の開始と終了を無線通信部51に指示する。また、制御部8は通話音声信号とTV音声信号の音量変更指示201やフェードイン指示202をフェードイン制御手段12に出力する。
フェードイン手段11は、図1のフェードイン手段11に相当するものである。フェードイン手段11は、フェードイン制御手段12が出力するフェードイン開始指示103またはフェードイン中断指示104に基づいて、通話音声復号部22が出力する通話音声信号およびTV音声復号部24が出力するTV音声信号にフェードイン処理を施し、処理した音響信号を内蔵スピーカー41に出力する。またフェードイン手段11は、フェードイン制御手段12が出力するゲイン設定指示203に従って通話音声信号とTV音声信号の出力信号強度を調整する。
信号強度検知手段13はTV音声復号部24が出力するTV音声信号の強度Linを検知し、Linの値に基づいた信号強度検知信号107をフェードイン制御手段12に出力する。フェードイン制御手段12は制御部8が出力するフェードイン指示202に基づいてフェードイン手段11におけるフェードイン処理の進行度を制御する。またフェードイン制御手段12は、制御部8が出力する音量変更指示201に基づいてフェードイン手段11にゲイン設定指示203を出力する。
図3は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末の最大信号強度記憶処理の動作手順を示すフローチャートである。最大信号強度記憶処理は、フェードイン制御手段12が信号強度検知信号107を受け取ったときに実行する。フェードイン制御手段12は、TV音声信号の強度を信号強度検知信号107から抽出して入力信号強度を表す変数Linに代入する(ステップS301)。フェードイン制御手段12は入力信号強度の最大値Lmaxを保持しており、これと入力信号の強度Linとを比較する(ステップS302)。入力信号強度Linが入力信号強度の最大値Lmaxより大きい場合は入力信号強度Linの値を変数Lmaxに代入し、新たな最大値として保持する(ステップS303)。なお、入力信号強度の最大値Lmaxは、TV放送の受信が開始されたとき、あるいはTV放送の受信チャンネルが変更されたときに小さな値(たとえば−5dB)にリセットされる。
図4は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末のフェードイン制御処理の動作手順を示すフローチャートである。フェードイン制御処理はフェードイン制御手段12がフェードイン指示202を受け取ったときに実行する。図4のステップS401において、フェードイン制御手段12は、第3の閾値L3を最小値(−∞dB)に、第4の閾値L4を入力信号強度の最大値Lmaxより一定値だけ小さな値(Lmax−0.1dB)に、それぞれセットする。
フェードイン制御手段12は、フェードイン処理の状態を判別する。フェードイン処理が既に開始されて継続中であれば(ステップS402のYESの場合)、ステップ403に処理を進める。また、フェードイン処理が停止中であれば(NOの場合)、ステップ404に処理を進める(ステップS402)。ここで、フェードイン処理が既に開始され継続中であると判断された場合には、フェードイン制御手段12は、フェードイン手段11から現在のゲイン値Gを取得し、ゲイン値Gと信号強度の最大値Lmaxから新しい第3の閾値L3の値を計算する(ステップS403)。この結果、第3の閾値L3は増加する。
フェードイン制御手段12は、フェードイン完了通知106を受け取ったかどうかを判断し、処理を分岐する。(ステップS404)、フェードイン完了通知106を受け取ったら(YES)、計時手段14における計時を停止して処理を終了する(ステップS499)。フェードイン完了通知106を受け取っていなければ(NO)ステップS405の処理へ進み、さらに、フェードイン制御手段12が信号強度検知信号107を受け取ったかどうかで処理を分岐する(ステップS405)。フェードイン制御手段12が信号強度検知信号107を受け取っていなければ(NOの場合)、ステップS402へ戻る。また、すでに信号強度検知信号107を受け取っていたら(YESの場合)、信号強度検知信号107から入力信号101の強度を抽出し、入力信号101の強度を表す変数Linに代入する(ステップS406)。
フェードイン制御手段12は、入力信号の強度Linが第3の閾値L3より大きいかどうかで処理を分岐する(ステップS407)。入力信号の強度Linが第3の閾値L3より大きい場合(YESの場合)はフェードイン開始のための処理(ステップS408〜S411)へ進み、大きくなければ(NOの場合)フェードイン中断のための処理(ステップS412〜S415)へ進む。
フェードイン開始のための処理(ステップS408〜S411)について述べる。フェードイン制御手段12は計時手段14が計時を開始している場合は(ステップS408のYES)、ステップS410に処理を進める。また、計時を開始していなければ(ステップS408のNO)、計時を開始するよう計時手段14に指示(ステップS409)し、ステップS410に処理を進める。フェードイン制御手段12はフェードイン処理が継続中であれば(ステップS410のYES)、ステップS402へ戻る。また、フェードイン処理が継続中でなければ(ステップS410のNO)フェードイン開始指示103をフェードイン手段11に出力し(ステップS411)、ステップS402へ戻る。
フェードイン中断のための処理(ステップS412〜S415)について述べる。ステップS412においてフェードイン制御手段12はフェードイン開始からの経過時間tを判断する。フェードイン開始からの経過時間tが所定時間t0を超えている(ステップS412のYESの場合)場合はステップS410に処理を進め、超えていない場合(ステップS412のNOの場合)はステップS413に処理を進める。ステップS413において、フェードイン制御手段12は、第3の閾値L3が第4の閾値L4より大きいか否かの判断を行う。第3の閾値L3が第4の閾値L4より大きければ(YESの場合)ステップS410へ進む。第3の閾値L3が第4の閾値L4より大きくない場合は(NOの場合)、ステップS414に進む。ステップS414において、フェードイン制御手段12はフェードイン手段のフェードイン処理が継続中かどうかを判断し、継続中でなければステップS402に戻る。フェードイン処理が継続中であれば(YESの場合)フェードイン中断指示104をフェードイン手段11に出力し(ステップS415)、ステップS402へ戻る。
図5は、本発明の実施の形態1の携帯電話端末において、TV放送受信中に着信があり、ユーザが通話を行った後、再びTV放送の受信を開始した際の処理シーケンス図である。図5の中で斜線のハッチングを施した部分は、その箇所でフェードイン制御手段12が、先に説明した図3または図4のフローチャートを実行していることを表している。
以下、図5を用いて本発明の実施の形態1における携帯電話端末の処理の流れを説明する。まず、TV放送を受信している状態において、内蔵スピーカー41からTV音声が出力されている(ステップS501)。信号強度検知手段13は、TV音声復号部24が出力するTV音声信号の強度を検知して信号強度検知信号107をフェードイン制御手段12へ出力する(ステップS502、S504)。フェードイン制御手段12は、信号強度検知信号107を受け取ると、図3に示す手順に従って最大信号強度記憶処理を実行することにより、TV音声信号の信号強度の最大値Lmaxを記憶する(ステップS503、S505)。
着信があると(ステップS506)、無線通信部51がこれを検知して制御部8へ着信通知を出力する(ステップS507)。制御部8は着信通知を受け取り、TV音声をミュートするようフェードイン制御手段12に音量変更指示201を出力し(ステップS508)、フェードイン制御手段12がこれを受けてフェードイン手段11に対してゲイン設定指示203を出力する(ステップS509)。この結果、内蔵スピーカー41が出力していたTV音声はミュートされる(ステップS510)。
ユーザがオフフック操作を行うと(ステップS511)、操作キー7がこれを検知して制御部8へオフフック操作通知を出力する(ステップS512)。制御部8は、通話音声を出力するようフェードイン制御手段12に音量変更指示201を出力し(ステップS513)、フェードイン制御手段12がこれを受けてフェードイン手段11に対してゲイン設定指示203を出力する(ステップS514)。この結果、通話音声復号部22が出力する通話音声信号が内蔵スピーカー41へ出力されるようになり、内蔵スピーカー41から通話音声が出力される(ステップS515、S516)。制御部8が無線通信部51に対して通話開始指示を出力すると(ステップS517)、無線通信部51が携帯電話端末同士の通話を開始する。
ユーザがオンフック操作を行うと(ステップS518)、操作キー7がこれを検知して制御部8へオンフック操作通知を出力する(ステップS519)。制御部8は、通話音声をミュートするようフェードイン制御手段12に音量変更指示201を出力し(ステップS520)、フェードイン制御手段12がこれを受けてフェードイン手段11に対してゲイン設定指示203を出力する(ステップS521)。この結果、内蔵スピーカー41が出力している通話音声はミュートされる(ステップS522)。また、制御部8は、無線通信部51に対して通話終了指示を出力すると、無線通信部51が携帯電話端末同士の接続を切断する(ステップS523)。
制御部8は、内蔵スピーカー41からの出力を着信前の状態(TV音声が出力されている状態)に戻すために、TV音声をフェードインするようフェードイン制御手段12にフェードイン指示202を出力すると(ステップS524)、フェードイン制御手段12は、図4に示す手順に従ってフェードイン制御処理を実行する(ステップS525)。
フェードイン制御手段12が、信号強度検知手段13が出力する信号強度検知信号107(ステップS526)に基づいてフェードイン開始指示103をフェードイン手段11に出力すると(ステップS527)、内蔵スピーカー41からTV音声が出力開始され(ステップS528)、徐々に音量が大きくなる(ステップS529)。
フェードイン制御手段12とフェードイン手段11は、信号強度検知信号107の送受、フェードイン開始指示103またはフェードイン中断指示104の送受を繰り返し(ステップS530:簡略化して図示)フェードイン処理を進める。なお、ステップS530での処理については、ステップS525の処理の説明(後述)の中で詳細に説明する。
フェードイン手段11は、フェードイン処理が完了すると、フェードイン完了通知106をフェードイン制御手段12へ出力し(ステップS531)、フェードイン制御手段12がフェードイン制御処理を完了する。この結果、内蔵スピーカー41はステップS501で出力していた音量と同等の強度でTV音声を出力するようになる(ステップS532)。
図6は、図5のフェードイン制御処理(ステップS525)において、フェードイン手段11の入力信号101と出力信号102の強度、ゲイン値、フェードイン制御手段12が保持する第3の閾値の時間変化の例を示すグラフである。図6(a)の横軸は時刻、縦軸は信号強度を表す。また、図6(b)の横軸は時刻、縦軸はゲイン値を表す。図6(a)および図6(b)の横軸原点T600は、フェードイン制御手段12がフェードイン指示202を受け取った(図5のステップS524)時刻を示す。
以下、図6のグラフおよび図4のフローチャートを用いて、図5のフェードイン制御処理(ステップS525)における処理を詳しく説明する。フェードイン制御手段12が時刻T600においてフェードイン指示202を受け取ると(図5のステップS524)、ステップS401で第3の閾値L3(D602)を最小値にセットし、第4の閾値L4の値をLmaxに基づいて(たとえばLmaxより0.1dB小さな値に)セットする。ゲイン値G(D604)は、フェードインが開始していないので、最小値(−∞dB)となっている。
時刻T601において、フェードイン制御手段12が信号強度検知信号107を受け取ると(図4のステップS405のYES)、ステップS406で入力信号強度Lin(D601)の値をセットする。ステップS407での判断で、入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)より大きいので(ステップS407のYESの場合)、ステップS408の処理へ進む。計時手段14は計時を開始していないので(ステップS408のNOの場合)、フェードイン制御手段12はステップS409で計時を開始するよう計時手段14に指示する。ステップS410では、フェードイン継続中でない(ステップS410のNOの場合)のでステップS411へ進み、フェードイン制御手段12がフェードイン手段11に対してフェードイン開始指示103を出力し(ステップS411)、ステップS402へ戻る。フェードイン手段11がフェードイン処理を開始すると、ゲイン値G(D604)は徐々に上昇し、これに伴い出力信号強度Lout(D603)が上昇する。また第3の閾値L3(D602)はゲイン値G(D604)に基づいてステップS403で計算され、ステップS402〜S411を繰り返すごとにゲイン値G(D604)に同期して上昇する。
時刻T602において、第3の閾値L3(D602)が入力信号強度Lin(D601)を超えると、ステップS407の判断で否(NOの場合)であるので、ステップS412へ進み、フェードイン中断のための処理に移る。ステップS412、S413の条件判断では、ともに否(NO)であるのでステップS414へ進む。ステップS414では、フェードイン継続中である(YESの場合)のでステップS415へ進み、フェードイン制御手段12がフェードイン手段11にフェードイン中断指示104を出力する(ステップS415)。フェードインを中断すると、ゲイン値G(D604の)の上昇は止まり、これに伴い出力信号強度Lout(D603)の上昇も止まる。また、ステップS403の計算で求められる第3の閾値L3(D602)の上昇も止まる。
同様の処理を繰り返すことにより、入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)を超える時刻T603で再びフェードインが開始され、入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)より小さくなる時刻T604でフェードインが中断され、入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)を超える時刻T605でフェードインが開始される。
このようにしてゲイン値G(D604)は、入力信号強度Lin(D601)とゲイン値G(D604)から計算される第3の閾値L3(D602)の変化とともに上昇と上昇停止を繰り返しながら次第に大きくなり、それに伴い出力信号強度Lout(D604)が徐々に大きくなる。時刻T603では入力信号強度Lin(D601)が急激に大きくなるが、時刻T602においてフェードインが中断されており、ゲイン値G(D604)の上昇が抑えられたままであるので、出力信号強度Lout(D603)は急激に上昇しない。このことにより、時刻T602における出力信号強度Lout(D603)の唐突な上昇を避けることができる。
時刻T606では入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)より小さくなるため、ステップS407の判断でNOとなるため、フェードイン中断のための処理(ステップS412〜S415)へと進むが、第3の閾値L3(D602)が第4の閾値L4を超えているため、ステップS413の判断によりYESとなり、ステップS410へ進む。ステップS410では、フェードインが継続中であるのでYESに進み、そのままステップS402へ戻る。その結果、フェードイン制御手段12はフェードイン手段11に対してフェードイン中断指示104を出力しないので、フェードイン手段11はフェードイン処理を継続する。
このように、第3の閾値L3(D602)が第4の閾値L4をいったん超えると、中断することなくフェードイン処理が継続される。このことにより、フェードインが充分進行し、ユーザが信号の強さに慣れた後はフェードイン処理を素早く完了させることができる。
時刻T607では、入力信号強度Lin(D601)が第3の閾値L3(D602)より小さいためステップS407の判断ではNOとなるため、ステップS412へ進むが、フェードイン開始時刻T601からの経過時間tが所定時間t0を超えているため、ステップS412の判断でYESとなるため、ステップS410へ進むことになるので、フェードイン制御手段12はフェードイン中断指示104(ステップS415)を出力しない。
このように、フェードイン処理開始(T601)からの経過時間tが所定時間t0をいったん超えると、中断することなくフェードイン処理を継続する。このことにより、フェードイン処理が特定の時間まで進行したら、フェードイン処理を中断することなく完了させることができる。
時刻T608でフェードイン処理が完了し、フェードイン制御手段12がフェードイン手段11からフェードイン完了通知106を受け取ると、ステップS404の判断で(YES)ステップS499へと進む。ステップS499では、フェードイン制御手段が計時を停止するよう計時手段14に指示して処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態1の信号調整装置、または信号調整方法、または信号調整プログラムによれば、入力信号の強度の変化とフェードイン処理の進行状態に基づいてフェードイン処理の進行状態を決定することができるため、唐突感なくフェードインすることができる。
また、本発明の実施の形態1の信号調整装置、または信号調整方法、または信号調整プログラムによれば、フェードイン処理が特定の段階までいったん進行したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、ユーザが入力信号の強度に充分慣れた時点でフェードイン処理を素早く完了させることができる。
また、本発明の実施の形態1の信号調整装置、または信号調整方法、または信号調整プログラムによれば、フェードイン処理が特定の時間まで進行したら、その後に入力信号の強度が小さくなったとしてもフェードイン処理を中断せず進行することができ、フェードイン処理を短時間で完了させることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における携帯電話端末の概略構成図である。図7において、携帯電話端末は信号調整装置1と信号発生手段2と信号発生制御手段3と信号提示手段4を備える。信号調整装置1は本発明の信号調整装置に該当する。信号調整装置1はフェードイン手段11、フェードイン制御手段12を備える。
信号発生手段2は、信号発生制御手段3が出力する信号発生指示109に基づいて、フェードイン手段11への入力となる入力信号101を発生する手段である。信号発生手段2は例えば、MIDI信号に基づいて着信音を発生するMIDI音源などが考えられる。
信号発生制御手段3は、信号発生指示109を信号発生手段2に出力することにより、信号発生手段2における信号の発生を制御する。また信号発生制御手段3は、信号発生手段2が発生する信号の強度を示す信号強度通知信号108をフェードイン制御手段12に出力する。信号発生制御手段は例えば、SMF(Standard MIDI File)を入力としMIDI信号を出力する、着信音再生手段に内蔵されるシーケンサーなどが考えられる。また、信号強度通知信号108は例えば、MIDI信号のVelocity値、Expression値、Volume値を示す信号などが考えられる。
フェードイン手段11は、信号発生手段が出力する信号を入力信号101とし、フェードイン処理して出力信号102を出力する。このときフェードイン手段11は、フェードイン制御手段12からのゲイン増加指示105に基づいてゲイン値を増加させることでフェードイン処理を実行する。またフェードイン手段11は、フェードイン処理が完了するとフェードイン完了通知106をフェードイン制御手段12に出力する。
フェードイン制御手段12は、信号発生制御手段3が出力する信号強度通知信号108に基づいてゲイン増加度ΔGを計算し、ゲイン増加度ΔGの値を指示するゲイン増加指示105をフェードイン手段11に出力する。
図8は、本発明の実施の形態2における携帯電話端末をさらに詳しく示した構成図である。図8において無線通信部51は、無線回線網と通信して着信を検出し、着信通知を制御部8に出力する。
音楽再生部53は、メモリーカード等に蓄積した音楽コンテンツを読み込んでコンテンツデータを音楽再生音復号部25へ出力する。音楽再生音復号部25は、音楽再生部53が出力したコンテンツデータを復号してフェードイン手段11に音楽再生音信号を出力する。
着信音再生部31は、制御部8が出力する着信音再生指示に基づいて、内部メモリーに蓄積したSMF(Standard MIDI File)形式の着信音データを読み込み、MIDI音源26にMIDI信号を出力することにより、着信音の演奏を制御する。また着信音再生部31は、MIDI信号に含まれる各ノートのVelocity値を示す信号強度通知信号108を着信音の演奏と同期してフェードイン制御手段12に出力する。
MIDI音源26は、着信音再生部31が出力するMIDI信号に基づいて着信音を合成し、フェードイン手段11に着信音信号を出力する。
内蔵スピーカー41は、フェードイン手段11が出力する音声信号を聴取可能に出力する。
制御部8は、無線通信部51が通知する着信通知に基づいて音楽再生音の音量変更指示201やフェードイン指示202をフェードイン制御手段12に出力する。
フェードイン手段11は、図7のフェードイン手段11に相当するものである。フェードイン手段11は、フェードイン制御手段12が出力するゲイン増加指示105に基づいて、音楽再生音復号部25が出力する音楽再生音信号およびMIDI音源26が出力する着信音信号にフェードイン処理を施し、処理した音響信号を内蔵スピーカー41に出力する。またフェードイン手段11は、フェードイン制御手段12が出力するゲイン設定指示203に従って通話音声信号とTV音声信号の出力信号強度を調整する。
フェードイン制御手段12は制御部8が出力するフェードイン指示202および着信音再生部31が出力する信号強度通知信号に基づいてフェードイン手段11のゲイン増加度を決定し、フェードイン手段11にゲイン増加指示105を出力することによりフェードイン処理の進行度を制御する。またフェードイン制御手段12は、制御部8が出力する音量変更指示201に基づいてフェードイン手段11にゲイン設定指示203を出力する。
図9は、本発明の実施の形態2における携帯電話端末のフェードイン制御処理の動作手順を示すフローチャートである。フェードイン制御処理はフェードイン制御手段12がフェードイン指示202を受け取ったときに実行する。
図9のステップS901においてフェードイン制御手段12がフェードイン手段11からフェードイン完了通知106を受け取ったかどうかで処理を分岐する。フェードイン完了通知106を受け取ったら(YESの場合)処理を終了する。フェードイン完了通知106を受け取っていなければ(NOの場合)ステップS902の処理へ進み、フェードイン制御手段12が信号発生制御手段3から信号強度通知信号108を受け取ったかどうかで処理を分岐する(ステップS902)。信号強度通知信号108を受け取っていなければ(NOの場合)ステップS901へ戻り、信号強度通知信号108を受け取ったら(YESの場合)フェードイン制御手段12は信号強度通知信号108からVelocity値を抽出し、変数Vinに代入する(ステップS903)。
Velocity値Vinが第1の閾値V1より大きいかどうかで処理を分岐し(ステップS904)、大きい場合(YESの場合)はゲイン値増加のための処理(ステップS905〜S906)へ進み、大きくなければ(NOの場合)ステップS901へ戻る。
ゲイン値増加のための処理(ステップS905〜S906)について説明する。まずステップS905において、Velocity値Vinと第1の閾値V1とVelocity値の最大値Vmaxからゲイン増加度ΔGを計算式に基づいて求める(ステップS905)。ここでVmaxは例えば127、係数αは例えば0.03の値をとる。次に、フェードイン制御手段12が、ステップS905で求めたゲイン増加度ΔGを指示するゲイン増加指示105をフェードイン手段11に出力し(ステップS906)、ステップS901へ戻る。
図10は、本発明の実施の形態2の携帯電話端末において、音楽再生中に着信があった際の処理シーケンス図である。図10の中で斜線のハッチングを施した部分は、その箇所でフェードイン制御手段12が先に説明した図9のフローチャートを実行していることを表している。
以下、図10を用いて本発明の実施の形態2における携帯電話端末の処理の流れを説明する。まず、音楽を再生している状態において、内蔵スピーカー41から音楽再生音が出力されている(ステップS1001)。
着信があると(ステップS1002)、無線通信部51がこれを検知して制御部8へ着信通知を出力する(ステップS1003)。制御部8は着信通知を受け取り、音楽再生音をミュートするようフェードイン制御手段12に音量変更指示201を出力し(ステップS1004)、フェードイン制御手段12がこれを受けてフェードイン手段11に対してゲイン設定指示203を出力する(ステップS1005)。この結果、内蔵スピーカー41が出力していた音楽再生音はミュートされる(ステップS1006)。
また制御部8は、着信音の再生を開始するよう着信音再生部31に着信音再生指示を出力する(ステップ1007)。着信音再生部31は、制御部8が出力する着信音再生指示を受け取り、着信音の再生を開始するが、この時点ではフェードイン手段11におけるフェードイン処理が開始されていないため、内蔵スピーカー41から着信音は出力されない。
制御部8は、音楽再生音をフェードインするようフェードイン制御手段12にフェードイン指示202を出力すると(ステップS1008)、フェードイン制御手段12は、図9に示す手順に従ってフェードイン制御処理を実行する(ステップS1009)。
フェードイン制御手段12が、着信音再生部31が出力する信号強度通知信号108(ステップS1010)に基づいてゲイン増加指示105をフェードイン手段11に出力すると(ステップS1011)、内蔵スピーカー41から音楽再生音が出力開始され(ステップS1012)、徐々に音量が大きくなる(ステップS1013)。
フェードイン制御手段12とフェードイン手段11は、信号強度通知信号108の送受、ゲイン増加指示105の送受を繰り返し(ステップS1014:簡略化して図示)フェードイン処理を進める。なお、ステップS1014での処理については、ステップS1009の処理の説明(後述)の中で詳細に説明する。
フェードイン手段11は、フェードイン処理が完了すると、フェードイン完了通知106をフェードイン制御手段12へ出力し(ステップS1015)、フェードイン制御手段12がフェードイン制御処理を完了する。この結果、内蔵スピーカー41はフェードイン完了時の音量で着信音を出力し続けるようになる(ステップS1016)。
図11は、図10のフェードイン制御処理(ステップS1009)において、着信音再生部が出力するVelocity値、フェードイン手段11が出力するゲイン増加度、フェードイン手段11のゲイン値、入力信号101と出力信号102の強度の時間変化の例を示すグラフである。図11(a)の横軸は時刻、縦軸はVelocity値(0〜127)を表す。また、図11(b)の横軸は時刻、縦軸はゲイン値を表す。図11(c)の横軸は時刻、縦軸は信号強度を表す。図11(a)、図11(b)、図11(c)の横軸原点T1100は、フェードイン制御手段12がフェードイン指示202を受け取った(図10のステップS1008)時刻を示す。
以下、図11のグラフおよび図9のフローチャートを用いて、図10のフェードイン制御処理(ステップS1009)における処理を詳しく説明する。フェードイン制御手段12が時刻T1100においてフェードイン指示202を受け取ると(図10のステップS1008)フェードイン制御処理を開始する。
時刻T1101において、フェードイン制御手段12が信号強度通知信号108を受け取ると(図9のステップS902のYESの場合)、ステップS903でVelocity値Vin(D1101)をセットする。ステップS904の判断で、Velocity値Vin(D1101)が第1の閾値V1より小さいので(NOの場合)、ステップS901へ戻る。時刻T1102よりも前の時刻ではいずれもVelocity値Vin(D1101)が第1の閾値V1より小さいので、ステップS905〜S906の処理へは進まず、フェードイン処理は進行しない。
時刻T1102ではVelocity値Vin(D1101)が第1の閾値V1より大きいので、ステップS904の判断結果がYESとなり、ステップS905へ進む。ステップS905では、ゲイン増加度ΔGは正の値にセットされる。ステップS906でフェードイン制御手段12がフェードイン手段11にゲイン増加指示105を出力し、ステップS901へ戻る。フェードイン手段11は、ゲイン増加指示105で指示されるゲイン増加度ΔGに基づいてゲイン値G(D1103)を現在のゲイン値+ΔGまで徐々に増加させることにより入力信号101をフェードイン処理する。これに伴い出力信号強度Lout(D1105)が上昇する。
同様の処理を繰り返すことにより、Velocity値Vin(D1101)が第1の閾値V1より大きいときはゲインG(D1103)が増加し、小さいときはゲインG(D1103)は増加しない。時刻T1102および時刻T1104では入力信号強度Lin(D1104)が急激に大きくなるが、それぞれ時刻T1101、時刻T1103以降においてフェードイン処理が進行しておらず、ゲイン値G(D1103)の上昇が抑えられたままであるので、出力信号強度Lout(D1105)は急激に上昇しない。このことにより、時刻T1102およびT1104における出力信号強度Lout(D1105)の唐突な上昇を避けることができる。
時刻T1105でフェードイン処理が完了し、フェードイン制御手段12がフェードイン手段11からフェードイン完了通知106を受け取ると、ステップS901の判断で(YESの場合)フェードイン制御処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態2の信号調整装置、または信号調整方法、または信号調整プログラムにおいては、フェードイン処理をゲイン値を増加させることによって進行させているが、この実施の形態によれば、入力信号の強度と第1の閾値との演算結果に基づいてゲイン値の増加度、すなわちフェードイン処理の進行度を変化させることができるため、唐突感なくフェードインすることができる。
なお、本発明の信号調整装置、または信号調整方法、または信号調整プログラムは、本実施の形態においては携帯電話端末の例にして説明をしたが、これに限るものではなく、PDA、パーソナルコンピューター、街頭などにある情報端末(キオスク端末)、ウエアラブルコンピューター、カーナビゲーション端末等の情報機器、アナログ地上波放送または地上デジタル放送またはアナログ衛星放送または衛星デジタル放送または有線放送等を受信するテレビ、ラジオ、受信用セットトップボックス、チューナーカード等の放送受信機器、半導体プレーヤー、ハードディスク内蔵の音楽プレーヤーや映像コンテンツのプレーヤー、VTR、DVDレコーダー、DVDプレーヤー、オーディオアンプ、AVアンプ等のAV機器、ミキサー、映像編集装置、ハードディスクレコーダー、エフェクター等の制作用機器、MIDI音源、シンセサイザー等の電子楽器であってもよい。
なお、本実施の形態1または実施の形態2において、入力信号および出力信号は、TV音声または着信音であるとしたが、これに限るものではなく、聴取可能に変換可能な音信号であればなんでもよく、ラジオ音声、通話音声、TV電話の音声、映画やドラマやクリップビデオ等の映像コンテンツの音、音楽コンテンツの音、アラーム音、音声メモの再生音等であってもよい。
なお、本実施の形態1または実施の形態2において、信号を音信号であるとしたが、これに限るものではなく、たとえば信号強度検知手段が画像信号を入力信号として画像フレーム内の画素の輝度を検知するようにし、フェードイン手段が、検知した輝度にゲイン値を乗じた輝度を持つ画素で構成される画像フレームを出力するようにすれば、TVやTV電話、映画やドラマやクリップビデオ、映像メモ等の画像信号であっても同様に処理できる。
なお、本実施の形態1または実施の形態2において、フェードイン手段は復号処理済の信号を処理するとしたが、これに限るものではなく、たとえば符号化されたデータに含まれるヘッダ情報を書き換えて信号強度を変更する処理を行うことにより、符号化されたデータをフェードイン処理するようにしてもよい。
なお、本実施の形態1または実施の形態2において、フェードイン制御手段は信号強度検知手段または信号発生制御手段が通知する信号強度を受け付けて処理を実行するとしたが、たとえば電子楽器のフットボリュームやコントロールホイール、再生機器のボリューム調整のためのボリューム調節つまみやリモコン、MIDIミキサー等、入力信号の強度を制御する装置からの出力信号を受け付けて信号強度を得るようにしてもよい。
なお、本実施の形態1において、入力信号の強度が、第3の閾値よりも大きいか小さいかの比較結果に基づいてフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるようにしたが、入力信号の強度と第3の閾値との演算結果に基づいてフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるものであればなんでもよく、たとえば第3の閾値に特定の数値を加えて第6の閾値を求め、入力信号の強度が第6の閾値よりも大きい場合と第3の閾値よりも小さい場合とでフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるようにしてもよい。
なお、本実施の形態2において、入力信号の強度が、第1の閾値よりも大きいか小さいかの比較結果に基づいてフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるようにしたが、入力信号の強度と第1の閾値との演算結果に基づいてフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるものであればなんでもよく、たとえば第1の閾値に特定の数値を加えて第5の閾値を求め、入力信号の強度が第5の閾値よりも大きい場合と第1の閾値よりも小さい場合とでフェードイン処理の進行度の指示を切り換えるようにしてもよい。
なお、本実施の形態1において、信号強度検知手段は、復号処理済の信号から信号強度を検知するとしたが、これに限るものではなく、符号化されたデータに含まれるヘッダ情報等から信号強度を検知してもよい。
なお、本実施の形態1において、フェードイン制御手段は、計時手段に問合せを行うことでフェードイン処理の経過時間を取得するとしたが、これに限るものではなく、計時手段がフェードイン制御手段に経過時間を通知し、フェードイン制御手段がこれを受け付けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態1において、フェードイン制御手段は、フェードイン処理の開始と中断をフェードイン手段に指示することでフェードイン処理の進行度を指示するとしたが、これに限るものではなく、フェードインの速さ、すなわちゲイン値の上昇速度を増減するよう指示するようにしてもよい。
なお、本実施の形態1において、第4の閾値は入力信号の強度の最大値に基づいて決定するとしたが、これに限るものではなく、あらかじめ設定した値、操作子やリモコン等で設定した値等に基づいて決定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態2において、ゲイン増加度を図9のステップS904およびS905に示す条件と式によって決定するとしたが、これに限るものではなく、入力信号強度と第1の閾値に基づいてゲイン増加度を決定する条件または式であればなんでもよい。
なお、本実施の形態2において、信号発生制御手段が、信号発生手段における信号発生に同期して信号強度通知信号を出力するとしたが、これに限るものではなく、非同期に出力してもよい。
本発明は、強度変化の激しい信号を入力しても唐突な強度変化のないフェードイン出力信号を得ることができるという効果を有し、映像信号または音響信号をフェードイン処理する信号調整装置および信号調整方法および信号調整プログラムとして有用であるため、携帯電話、PDA、パーソナルコンピューター、街頭などにある情報端末(キオスク端末)、ウエアラブルコンピューター、カーナビゲーション端末等の情報機器、アナログ地上波放送または地上デジタル放送またはアナログ衛星放送または衛星デジタル放送または有線放送等を受信するテレビ、ラジオ、受信用セットトップボックス、チューナーカード等の放送受信機器、半導体プレーヤー、ハードディスク内蔵の音楽プレーヤーや映像コンテンツのプレーヤー、VTR、DVDレコーダー、DVDプレーヤー、オーディオアンプ、AVアンプ等のAV機器、ミキサー、映像編集装置、ハードディスクレコーダー、エフェクター等の制作用機器、MIDI音源、シンセサイザー等の電子楽器等への利用が可能である。
本発明の実施の形態1における携帯電話端末の簡略構成図 本発明の実施の形態1における携帯電話端末の詳細構成図 本発明の実施の形態1における携帯電話端末の信号強度検知信号を受け付けた時の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話端末のフェードイン指示を受け付けた時の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話端末のシーケンス図 (a)本発明の実施の形態1における携帯電話端末の入力信号強度、出力信号強度、第3の閾値の時間変化の例を示すグラフ(b)本発明の実施の形態1における携帯電話端末のゲイン値の時間変化の例を示すグラフ 本発明の実施の形態2における携帯電話端末の簡略構成図 本発明の実施の形態2における携帯電話端末の詳細構成図 本発明の実施の形態2における携帯電話端末のフェードイン指示を受け付けた時の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における携帯電話端末のシーケンス図 (a)本発明の実施の形態2における携帯電話端末のVelocity値の時間変化を示すグラフ(b)本発明の実施の形態2における携帯電話端末のゲイン増加度、ゲイン値の時間変化を示すグラフ(c)本発明の実施の形態2における携帯電話端末の入力信号強度、出力信号強度の時間変化を示すグラフ (a)従来のフェードイン制御装置の入力信号の音量変化を示すグラフ(b)従来のフェードイン制御装置のボリューム値の時間変化を示すグラフ(c)従来のフェードイン制御装置の出力信号の音量変化を示すグラフ
符号の説明
1 信号調整装置
11 フェードイン手段
12 フェードイン制御手段
13 信号強度検知手段
14 計時手段
2 信号発生手段
21 通話音声符号化部
22 通話音声復号部
23 TV映像復号部
24 TV音声復号部
25 音楽再生音復号部
26 MIDI音源
3 信号発生制御手段
31 着信音再生部
4 信号提示手段
41 内蔵スピーカー
42 LCD
51 無線通信部
52 TV放送受信部
53 音楽再生部
6 内蔵マイク
7 操作キー
8 制御部
101 入力信号
102 出力信号
103 フェードイン開始指示
104 フェードイン中断指示
105 ゲイン増加指示
106 フェードイン完了通知
107 信号強度検知信号
108 信号強度通知信号
109 信号発生指示
201 音量変更指示
202 フェードイン指示
203 ゲイン設定指示

Claims (24)

  1. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン手段と、
    前記入力信号の強度と第1の閾値との演算結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン制御手段とを備えた信号調整装置。
  2. 前記フェードイン処理の進行度は、ゲイン値の増加度であることを特徴とする請求項1記載の信号調整装置。
  3. 前記フェードイン制御手段は、前記ゲイン値に基づいて前記第1の閾値を決定することを特徴とする請求項2記載の信号調整装置。
  4. 前記フェードイン制御手段は、前記入力信号の強度が前記第1の閾値と比較して大きいときに前記フェードイン処理の開始を指示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の信号調整装置。
  5. 前記フェードイン制御手段は、前記入力信号の強度が前記第1の閾値と比較して小さいときに前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項4記載の信号調整装置。
  6. 前記フェードイン制御手段は、前記フェードイン処理の開始に伴って前記第1の閾値を増加させることを特徴とする請求項5記載の信号調整装置。
  7. さらに、第2の閾値を保持し、第1の閾値が第2の閾値と比較して大きい場合は前記フェードイン処理を進行させる一方、
    第1の閾値が第2の閾値より小さい場合は前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項6記載の信号調整装置。
  8. さらに、前記フェードイン処理の経過時間を前記フェードイン制御手段に報告する計時手段を有し、
    前記フェードイン制御手段は前記経過時間が所定時間より大きいときに前記フェードイン処理を進行させる一方、
    前記経過時間が前記所定時間より小さい場合はフェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項記載の信号調整装置。
  9. 前記入力信号は音信号であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記載の信号調整装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項記載の信号調整装置と、無線通信部と、制御部と、操作部と、表示部を有することを特徴とする情報端末装置。
  11. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン手段と、
    前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知手段と、
    前記検知信号と第3の閾値との演算結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン制御手段とを備えた信号調整装置。
  12. 前記フェードイン処理の進行度は、ゲイン値の増加度であることを特徴とする請求項11記載の信号調整装置。
  13. 前記フェードイン制御手段は、前記ゲイン値に基づいて前記第3の閾値を決定することを特徴とする請求項12記載の信号調整装置。
  14. 前記フェードイン制御手段は、前記検知信号が前記第3の閾値と比較して大きいときに前記フェードイン処理の開始を指示することを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項記載の信号調整装置。
  15. 前記フェードイン制御手段は、前記検知信号が前記第3の閾値と比較して小さいときに前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項14記載の信号調整装置。
  16. 前記フェードイン制御手段は、前記フェードイン処理の開始に伴って前記第3の閾値を増加させることを特徴とする請求項15記載の信号調整装置。
  17. さらに、第4の閾値を保持し、第3の閾値が第4の閾値と比較して大きい場合は前記フェードイン処理を進行させる一方、
    第3の閾値が第4の閾値より小さい場合は前記フェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項16記載の信号調整装置。
  18. さらに、前記フェードイン処理の経過時間を前記フェードイン制御手段に報告する計時手段を有し、
    前記フェードイン制御手段は前記経過時間が所定時間より大きいときに前記フェードイン処理を進行させる一方、
    前記経過時間が前記所定時間より小さい場合はフェードイン処理の進行を中断することを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1項記載の信号調整装置。
  19. 前記入力信号は音信号であることを特徴とする請求項11ないし18のいずれか1項記載の信号調整装置。
  20. 請求項11ないし19のいずれか1項記載の信号調整装置と、請求項1記載の信号調整装置と、無線通信部と、制御部と、操作部と、表示部を有することを特徴とする情報端末装置。
  21. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、
    前記入力信号の強度と第1の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、
    前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなる信号調整方法。
  22. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、
    前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知ステップと
    前記検知信号と第3の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、
    前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなる信号調整方法。
  23. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、
    前記入力信号の強度と第1の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、
    前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなる信号調整プログラム。
  24. 入力信号をフェードイン処理して出力信号を出力するフェードイン処理ステップと、
    前記入力信号の強度を検知して検知信号を送出する信号強度検知ステップと
    前記検知信号と第3の閾値とを演算する信号強度演算ステップと、
    前記演算の結果に基づいて前記フェードイン処理の進行度を指示するフェードイン処理進行指示ステップとからなる信号調整プログラム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102625175A (zh) * 2012-03-05 2012-08-01 深圳创维数字技术股份有限公司 一种电视信号提示方法及相应的装置和系统

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