JP2006147044A - データ記録媒体処理方法およびデータ記録媒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 データ記録媒体の記録データの読み取り不能にすると共に、当該データ記録媒体を物理的に破壊して、廃棄に際してのセキュリティの向上を図りつつ処理されたデータ記録媒体の判別を容易にしたデータ記録媒体処理方法および装置を提供する。
【解決手段】 励磁コイル23はデータ記録媒体5を収容する収容部60の外面に巻装されて内部に磁界を誘起可能で、破壊ピン76は収容部60に近接離遠自在に取り付けられて、収容部60に配された開口61を介して内部に収容されたデータ記録媒体5を突き刺して破壊可能であり、収容部60に励磁コイル23が巻装される部位と開口61が配される部位とが重複し、励磁コイル23は開口61が配される部位を避けて収容部60の外面に巻装されたデータ記録媒体処理装置1。
【選択図】 図3
【解決手段】 励磁コイル23はデータ記録媒体5を収容する収容部60の外面に巻装されて内部に磁界を誘起可能で、破壊ピン76は収容部60に近接離遠自在に取り付けられて、収容部60に配された開口61を介して内部に収容されたデータ記録媒体5を突き刺して破壊可能であり、収容部60に励磁コイル23が巻装される部位と開口61が配される部位とが重複し、励磁コイル23は開口61が配される部位を避けて収容部60の外面に巻装されたデータ記録媒体処理装置1。
【選択図】 図3
Description
本発明は、データ記録媒体の廃棄処理を行うデータ記録媒体処理方法、および、その方法を用いたデータ記録媒体処理装置に関する。
デジタルデータやアナログデータを記録する磁気記録媒体には種々のものがある。
例えば、デジタルデータを記録する磁気記録媒体には、ハードディスクやFD(Flexible Disc) 、MO(Magneto Optical Disc)、汎用コンピュータ用の磁気テープなどがある。また、アナログデータを記録する磁気記録媒体には、VHS(Video Home System )ビデオテープや8mmビデオテープなどがある。
例えば、デジタルデータを記録する磁気記録媒体には、ハードディスクやFD(Flexible Disc) 、MO(Magneto Optical Disc)、汎用コンピュータ用の磁気テープなどがある。また、アナログデータを記録する磁気記録媒体には、VHS(Video Home System )ビデオテープや8mmビデオテープなどがある。
また、デジタルデータを記録する光記録媒体には、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などが実用化されている。
更に、近時、大容量のメモリを内蔵した携帯電話が普及しており、必要に応じて、メモリカードを外部メモリスロットに装着してメモリ容量を拡大可能な機種も開発されている。このような、携帯電話などの電子機器に内蔵あるいは装着されるメモリは、前記した磁気記録媒体や光記録媒体などとは異なり、電荷の蓄積の有無を利用してデータの記録を行うデータ記録媒体である。
ところで、前記した磁気記録媒体は記録されたデータを消去可能であるが、OS(Operating System)によってデータの消去処理や物理フォーマットあるいは論理フォーマットを施しただけでは元データは消去されない。このため、磁気記録媒体の廃棄に際しては、セキュリティを確保するべく無意味なデータを上書きして元データを消去しなければならず、多大な手間と時間を要する。
また、前記した光記録媒体のうち、読み取り専用のCD−ROM(CD Read Only Memory) やDVD−ROM(DVD Read Only Memory)、あるいは、書き込み可能なCD−R(CD Recordable) やDVD−R(DVD Recordable)は記録されたデータは消去不能である。このため、これらの光記録媒体の廃棄に際しては、記録データまたはデータ記録媒体自体を物理的に破壊しなければならない。ところが、データ記録媒体自体を物理的に破壊しただけでは、破壊された断片から記録データが読み取られる虞がある。
また、前記した光記録媒体のうち、書き換え可能なCD−RW(CD ReWritable) やDVD−RW(DVD ReWritable)では、データの消去処理や物理フォーマットあるいは論理フォーマットを施しただけでは元データは消去されない。このため、これらの光記録媒体の廃棄に際しては、記録データまたはデータ記録媒体自体を破壊するか、あるいは、無意味なデータを上書きして元データを消去しなければならない。この場合も、データ記録媒体自体を物理的に破壊しただけでは、破壊された断片から記録データが読み取られる虞がある。
また、携帯電話などの電子機器に用いられるメモリやメモリカードなどは、操作によって記録された元データを消去可能である。ところが、携帯電話のユーザーは、機種の交換に際して、携帯電話に記憶させたデータを消去しないまま廃棄することが多く、回収された携帯電話に記憶されたデータが外部に漏洩する虞がある。このため、セキュリティを確保するべく、回収業者はリサイクルに供する前に回収した大量の携帯電話に記憶されたデータを逐一消去しなければならず、多大な時間と手間を要する。
そこで、本願発明者らは、先願(特願2004−089914号)において、磁界や電磁波を用いることにより、磁気記録媒体や光記録媒体あるいは電子機器などに用いられるメモリなどのデータ記録媒体に記録されたデータを確実に読み取り不能にするデータ記録媒体処理方法および装置を提案した。
先願において提案された処理装置を用いることにより、多大な時間と手間を要することなく記録されたデータを短時間に確実に読み取り不能とすることができ、データ記録媒体の廃棄に際してセキュリティを容易に確保することが可能である。
ところが、先願において提案されたデータ記録媒体処理装置は、データの消去処理や破壊処理を行うことはできるものの、処理されたデータ記録媒体を見ただけでは、処理が行われたか否かが判然としない不具合があった。
特に、磁気記録媒体については、磁界を印加して記録データを消去するだけであり、データ記録層やメモリ集積回路を電磁波で加熱して破壊する光記録媒体やメモリなどの処理に比べて、外観によって磁気データの消去の有無を判別することが不可能であった。
特に、磁気記録媒体については、磁界を印加して記録データを消去するだけであり、データ記録層やメモリ集積回路を電磁波で加熱して破壊する光記録媒体やメモリなどの処理に比べて、外観によって磁気データの消去の有無を判別することが不可能であった。
このため、処理作業者にとっては、処理済みのデータ記録媒体と未処理のものとの区別がつけ難く、作業が繁雑になる要因となっていた。また、処理依頼者にとっては、データ記録媒体を見ただけでは元データが確実に読み取り不能になっているか否かが判別できず、不安を残す要因となっていた。
本発明は前記事情に鑑みて提案されるもので、データ記録媒体に記録されたデータの読み取りを不能にすると共に、当該データ記録媒体を物理的に破壊することにより、廃棄に際してのセキュリティの一層の向上を図りつつ処理されたデータ記録媒体を外見上で容易に確認可能なデータ記録媒体処理方法を提供することを目的としている。
また、同時に提案される本発明は、そのデータ記録媒体処理方法を用いたデータ記録媒体処理装置を提供することを目的としている。
また、同時に提案される本発明は、そのデータ記録媒体処理方法を用いたデータ記録媒体処理装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の発明は、所定強度の磁界または所定周波数および所定強度の電磁波のいずれか一方または双方を発生させ、発生させた磁界または電磁波のいずれか一方を単独にまたは双方を同時にデータ記録媒体に印加して記録されたデータの消去処理または破壊処理を行う工程と、データ記録媒体自体を物理的に破壊する工程とを有するデータ記録媒体処理方法である。
本発明によれば、磁気記録媒体に対しては、磁界のみを印加して記録された磁気データを消去し、更に、磁気記録媒体自体を物理的に破壊可能である。
また、光記録媒体に対しては、電磁波のみを印加してデータ記録層を破壊し、更に、光記録媒体自体を物理的に破壊可能である。
更に、光磁気ディスクなどの磁気記録媒体に対しては、電磁波と磁界とを同時に印加して記録された磁気データを消去し、更に、磁気記録媒体自体を物理的に破壊可能である。
また、光記録媒体に対しては、電磁波のみを印加してデータ記録層を破壊し、更に、光記録媒体自体を物理的に破壊可能である。
更に、光磁気ディスクなどの磁気記録媒体に対しては、電磁波と磁界とを同時に印加して記録された磁気データを消去し、更に、磁気記録媒体自体を物理的に破壊可能である。
則ち、本発明によれば、あらゆる種類のデータ記録媒体について、記録されたデータの消去処理または破壊処理を行った上に、当該データ記録媒体自体を物理的に破壊することができる。
これにより、データ記録媒体に記録されたデータの消去処理または破壊処理だけを行う場合に比べて、廃棄に際してのセキュリティの一層の向上を図ることが可能となる。
また、データ記録媒体自体を物理的に破壊するので、外見上で処理済みであるか否かを容易に判別することが可能となる。
また、データ記録媒体自体を物理的に破壊するので、外見上で処理済みであるか否かを容易に判別することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、所定強度の磁界を発生させる励磁コイルと、データ記録媒体を物理的に破壊する破壊ピンと、データ記録媒体を収容する収容部とを備え、前記励磁コイルは、前記収容部の外面に巻装されて当該収容部の内部に磁界を誘起可能であり、前記破壊ピンは収容部に対して近接離遠自在に収容部の外部に取り付けられ、前記収容部に配された開口を介して内部に収容されたデータ記録媒体を突き刺して破壊可能であるデータ記録媒体処理装置である。
本発明によれば、励磁コイルに通電することにより、収容部に収容されたデータ記録媒体に磁界を印加して記録された磁気データを消去することができる。
また、破壊ピンを収容部に近接移動させることにより、収容部の内部に収容されたデータ記録媒体に破壊ピンを突き刺して物理的に破壊することができる。
これにより、請求項1に記載のデータ記録媒体処理方法において、電磁波の輻射による記録データの破壊処理を除く処理方法を容易に実施することが可能となる。
また、破壊ピンを収容部に近接移動させることにより、収容部の内部に収容されたデータ記録媒体に破壊ピンを突き刺して物理的に破壊することができる。
これにより、請求項1に記載のデータ記録媒体処理方法において、電磁波の輻射による記録データの破壊処理を除く処理方法を容易に実施することが可能となる。
本発明において、破壊ピンを移動させる構成としては、モータなどの駆動源を用いることができる。則ち、モータの回転駆動力を直線駆動力に変換して破壊ピンを移動させることにより、破壊ピンをデータ記録媒体に突き刺して破壊することができる。
また、磁気による反発力や吸引力を利用して破壊ピンを直線駆動させることにより、データ記録媒体を破壊する構成を採ることも可能である。
また、磁気による反発力や吸引力を利用して破壊ピンを直線駆動させることにより、データ記録媒体を破壊する構成を採ることも可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のデータ記録媒体処理装置において、前記収容部は、励磁コイルが巻装される部位と開口が配される部位とが重複しており、前記励磁コイルは、前記開口が配される部位を避けて収容部の外面に巻装される構成とされている。
本発明によれば、励磁コイルによって磁気が誘起される部位と、破壊ピンが貫通する開口が配される部位とが重複している場合であっても、破壊ピンが収容部の開口に貫通する際に、破壊ピンが収容部の外面に巻装された励磁コイルに接触することがない。
従って、本発明によれば、収容部にデータ記録媒体を収容して励磁コイルによって磁界を印加可能であると共に、データ記録媒体をそのままの状態で破壊ピンで突き刺して物理的に破壊可能である。
言い換えれば、本発明によれば、データ記録媒体を収容部に収容したままの状態で、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理との二つの処理を行うことができる。
言い換えれば、本発明によれば、データ記録媒体を収容部に収容したままの状態で、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理との二つの処理を行うことができる。
従って、例えば、廃棄しようとするデータ記録媒体を収容部に収容し、磁界を印加して磁気データを消去した後に、破壊ピンによってデータ記録媒体を突き刺して物理的に破壊したり、逆に、破壊ピンによってデータ記録媒体を突き刺して物理的に破壊した後に、磁界を印加して磁気データを消去することができる。また、磁界を印加して磁気データを消去しつつ、並行して破壊ピンによってデータ記録媒体を突き刺して物理的に破壊することも可能である。
これにより、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理とをデータ記録媒体を移動させることなく収容部に収容したまま行うことができる。従って、これらの処理を別の部位で行う構成に比べて、データ記録媒体を移動させる構造やスペースが不要となり、構造の簡略化を図りつつ装置を小型化することが可能となる。また、データ記録媒体を移動させる必要がないので、処理を短時間に行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のデータ記録媒体処理装置において、時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電圧を前記励磁コイルに通電して、前記収容部の内部に時間の経過に連れて磁束密度の最大値が低下する減衰交番磁界を誘起させる構成とされている。
ここに、本発明で言う減衰交番磁界とは、特定の位置における磁場が交互に磁極を反転させつつ磁束密度が低下する磁界を指す。
通常、磁性体の周囲に急激に磁場を印加すると、当該磁性体を所定強度に着磁させることが可能である。また、着磁した磁性体を磁場に位置させ、磁場の強度をゼロまで次第に低下させたり、あるいは、着磁した磁性体を磁場から次第に遠ざけることにより、当該磁性体を消磁することができる。本発明は、この消磁特性を利用するもので、磁気記録媒体に外部から減衰交番磁界を印加して、記録された磁気データを消磁するものである。
ここで、磁気記録媒体に磁界を印加して磁気データを乱すためには、磁気記録媒体に強い磁界を長時間印加する必要がある。このため、励磁コイルへの通電電力や通電時間が増大するうえ、外部への漏洩磁界を遮蔽するための構造が大がかりになる嫌いがある。
しかし、本発明によれば、磁束密度の高い磁界を長時間印加するのではなく、時間の経過に連れて磁束密度の最大値が低下する減衰交番磁界を磁気記録媒体に印加する。従って、磁界の印加当初は、短時間だけ磁気記録媒体に磁束密度の高い磁界が印加され、時間の経過と共に磁束密度は減衰してゼロとなる。これにより、磁束密度の高い磁界が長時間印加されることを抑えつつ、磁気記録媒体を消磁して磁気データを消去することが可能となる。
則ち、本発明によれば、磁気記録媒体に強磁界を長時間印加して磁気配向を乱す(特定の方向に配向する)のではなく、減衰交番磁界によって磁気データ自体を消磁(消去)することが可能となる。
また、本発明によれば、減衰交番磁界を印加するので、磁束密度の強い状態は極めて短時間である。これにより、磁界の印加に伴って外部に漏洩する磁束を最小限に抑えることができ、漏洩磁束の遮蔽構造を簡略化することが可能である。
また、本発明によれば、減衰交番磁界を印加するので、磁束密度の強い状態は極めて短時間である。これにより、磁界の印加に伴って外部に漏洩する磁束を最小限に抑えることができ、漏洩磁束の遮蔽構造を簡略化することが可能である。
本発明において、励磁コイルへ減衰交番電圧を通電する方法としては種々の構成を採ることができる。
例えば、減衰交番電圧を生成する電源回路部を設け、当該電源回路部から出力される減衰交番電圧を励磁コイルへ通電する構成を採ることが可能である。
また、別の構成としては、コンデンサに充電された電荷を励磁コイルを介して放電させることにより、コンデンサと励磁コイルで定まる共振特性を利用して励磁コイルに減衰交番電圧(電流)を通電する構成を採ることも可能である。
例えば、減衰交番電圧を生成する電源回路部を設け、当該電源回路部から出力される減衰交番電圧を励磁コイルへ通電する構成を採ることが可能である。
また、別の構成としては、コンデンサに充電された電荷を励磁コイルを介して放電させることにより、コンデンサと励磁コイルで定まる共振特性を利用して励磁コイルに減衰交番電圧(電流)を通電する構成を採ることも可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のデータ記録媒体処理装置において、前記収容部は電磁波を遮蔽する非磁性体で製され、当該収容部の壁部には所定周波数の電磁波を所定強度で輻射するマグネトロンが設けられて、収容部の内部へ向けて電磁波を輻射可能である構成とされている。
ここで、磁力線および電磁波は鉄などの磁性体によって遮蔽される。しかし、磁力線は銅などの非磁性体では遮蔽されず、しかも、特定の周波数帯域の電磁波は、銅などの非磁性体によって遮蔽される性質を有する。
本発明によれば、非磁性体で製された収容部の外面に励磁コイルが巻装されるので、励磁コイルで発生した磁界は、収容部の壁部を貫通して収容部の内部に印加される。また、非磁性体で製された収容部の壁部にマグネトロンが設けられて収容部の内部へ向けて電磁波を輻射する。従って、電磁波の周波数を適宜に設定することにより、電磁波を収容部の内部に輻射しつつ非磁性体で製された収容部から漏洩することを阻止することができる。
則ち、本発明によれば、データ記録媒体を収容する非磁性体で製された収容部に、励磁コイルとマグネトロンの双方を設けて磁界または電磁波またはこれらの双方を収容部の内部に発生させることができ、請求項1に記載の処理方法を容易に実施することが可能となる。
本発明において、マグネトロンから輻射される電磁波は、300メガヘルツ以上300ギガヘルツ以下のマイクロ波帯に属する周波数の電磁波とするのが良い。
ここで、光記録媒体の記録データを破壊するには、当該光記録媒体に形成されたピットやアルミニウム蒸着膜を加熱変形させる必要がある。また、携帯電話などの電子機器に搭載されたメモリやメモリカードを破壊するには、電磁波によって機器内部のメモリ集積回路の配線パターンに高電圧を誘起して電圧破壊を生じさせる必要がある。
ところが、電磁波の周波数によっては、アルミニウム蒸着膜で電磁波が反射して効率良く加熱することができず、また、メモリ集積回路の配線パターンに効率良く高電圧を印加することができない。
ここで、光記録媒体の記録データを破壊するには、当該光記録媒体に形成されたピットやアルミニウム蒸着膜を加熱変形させる必要がある。また、携帯電話などの電子機器に搭載されたメモリやメモリカードを破壊するには、電磁波によって機器内部のメモリ集積回路の配線パターンに高電圧を誘起して電圧破壊を生じさせる必要がある。
ところが、電磁波の周波数によっては、アルミニウム蒸着膜で電磁波が反射して効率良く加熱することができず、また、メモリ集積回路の配線パターンに効率良く高電圧を印加することができない。
しかし、周波数が300メガヘルツ〜300ギガヘルツのマイクロ波に属する電磁波を発振させることにより、小出力においてピットやアルミニウム蒸着膜を加熱変形させたり、配線パターンに高電圧を印加することができる。これにより、光記録媒体やメモリなどのデータ記録媒体を効率良く破壊処理することが可能となる。
特に、マグネトロンから輻射される電磁波は、マイクロ波帯の電磁波の中でも、周波数が略2.45ギガヘルツまたは略4.3ギガヘルツのマイクロ波であるのが良い。
マイクロ波帯の電磁波の中でも、周波数が略2.45ギガヘルツの電磁波または周波数が略4.3ギガヘルツの電磁波を発振させることにより、小出力において短時間に効率良くピットやアルミニウム蒸着膜を加熱変形させたり、配線パターンに高電圧を印加することができる。これにより、光記録媒体やメモリなどのデータ記録媒体を一層効率良く破壊処理することが可能となる。
マイクロ波帯の電磁波の中でも、周波数が略2.45ギガヘルツの電磁波または周波数が略4.3ギガヘルツの電磁波を発振させることにより、小出力において短時間に効率良くピットやアルミニウム蒸着膜を加熱変形させたり、配線パターンに高電圧を印加することができる。これにより、光記録媒体やメモリなどのデータ記録媒体を一層効率良く破壊処理することが可能となる。
また、周波数が略2.45ギガヘルツの電磁波を採用することにより、収容部の内部に波長に応じた略12cm以上の輻射空間を確保すれば安定した電磁波の輻射を行うことが可能である。同様に、略4.3ギガヘルツの電磁波を採用することにより、収容部の内部に略7cm以上の輻射空間を確保すれば安定した電磁波の輻射を行うことが可能である。これにより、収容部を小型に製することができ、省スペース化を図ることが可能である。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のデータ記録媒体処理装置において、前記データ記録媒体が処理される過程を、少なくとも当該データ記録媒体を特定する固有情報を含めて撮影する撮影手段を備えた構成とされている。
本発明によれば、必要に応じて撮影手段で撮影したデータを参照することによって、当該データ記録媒体が処理された過程を再現することができる。
これにより、データ記録媒体の処理の依頼者と処理者とが異なる場合であっても、処理者は依頼者に対してデータ記録媒体を適正に処理したことを容易に証明することが可能となる。
これにより、データ記録媒体の処理の依頼者と処理者とが異なる場合であっても、処理者は依頼者に対してデータ記録媒体を適正に処理したことを容易に証明することが可能となる。
本発明において、撮影手段で撮影する情報は適宜のものとすることができるが、少なくともデータ記録媒体を特定する固有情報を含む処理過程を示す画像情報に加えて、処理の担当者を特定する画像情報や処理を行った場所、処理を行ったデータ記録媒体処理装置を特定する画像情報を含む構成を採ることができる。また、これらの画像情報に、処理が行われた日時データを付加する構成を採ることができる。
これらの画像情報を撮影することにより、依頼者に対してデータ記録媒体の処理状況を明確に証明することが可能となる。
また、本発明において、撮影手段で撮影する情報は、静止画であっても動画であっても良い。
これらの画像情報を撮影することにより、依頼者に対してデータ記録媒体の処理状況を明確に証明することが可能となる。
また、本発明において、撮影手段で撮影する情報は、静止画であっても動画であっても良い。
請求項1に記載の発明によれば、データ記録媒体の廃棄に際して、セキュリティの一層の向上を図りつつ処理状態を外見で容易に確認可能なデータ記録媒体処理方法を提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、磁気記録媒体の廃棄に際して、セキュリティの一層の向上を図りつつ処理状態を外見で容易に確認可能なデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、データ記録媒体を収容部に収容したままで、磁気データの消去処理とデータ記録媒体の物理的な破壊処理を行うことができ、データ記録媒体処理装置の構造を簡略化しつつ小型化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、磁気データを確実に消去でき、しかも、外部への漏洩磁界を抑制したデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載のデータ記録媒体処理方法を効果的に実施可能なデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、データ記録媒体が適正に処理されたことを容易に証明することができるデータ記録媒体処理装置を提供可能である。
請求項2に記載の発明によれば、磁気記録媒体の廃棄に際して、セキュリティの一層の向上を図りつつ処理状態を外見で容易に確認可能なデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、データ記録媒体を収容部に収容したままで、磁気データの消去処理とデータ記録媒体の物理的な破壊処理を行うことができ、データ記録媒体処理装置の構造を簡略化しつつ小型化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、磁気データを確実に消去でき、しかも、外部への漏洩磁界を抑制したデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載のデータ記録媒体処理方法を効果的に実施可能なデータ記録媒体処理装置を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、データ記録媒体が適正に処理されたことを容易に証明することができるデータ記録媒体処理装置を提供可能である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るデータ記録媒体処理装置1の基本回路図、図2は図1のデータ記録媒体処理装置1で発生させる磁界の強度を示すグラフ、図3は図1のデータ記録媒体処理装置1の内部構造を示す斜視図、図4は図1のデータ記録媒体処理装置1によってデータ記録媒体を処理する状態を示す斜視図、図5は図1のデータ記録媒体処理装置1の変形例を示す斜視図である。
図1は本発明の第1実施形態に係るデータ記録媒体処理装置1の基本回路図、図2は図1のデータ記録媒体処理装置1で発生させる磁界の強度を示すグラフ、図3は図1のデータ記録媒体処理装置1の内部構造を示す斜視図、図4は図1のデータ記録媒体処理装置1によってデータ記録媒体を処理する状態を示す斜視図、図5は図1のデータ記録媒体処理装置1の変形例を示す斜視図である。
本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、図1の様に、磁界発生部20、制御部50および撮影手段58と、これら各部に電源を供給する電源トランス11で構成される。
電源トランス11は、図1の様に、商用電源(AC100V)を変圧して各部に供給するもので、AC100V側に接続される一次巻線12と、磁界発生部20に接続される二次巻線13と、制御部50へ接続される二次巻線16を備えている。電源トランス11の一次巻線12は、電源スイッチSWおよびヒューズFを介して電源プラグCに接続されている。
尚、電源トランス11は、撮影手段58のビデオカメラ80,81への電源供給をも行うが、図1では省略している。
尚、電源トランス11は、撮影手段58のビデオカメラ80,81への電源供給をも行うが、図1では省略している。
磁界発生部20は、図1の様に、コンデンサ22に充電された電荷を励磁コイル23(23a,23b)を通じて放電することにより、減衰交番磁界を発生させる機能を有する。磁界発生部20は、電源トランス11の二次巻線13がブリッジダイオード21に接続され、ブリッジダイオード21の整流出力が充電接点25を介してコンデンサ22に接続されている。また、コンデンサ22の両端は、極性反転部27を介して、リアクトル26、コイル切換接点28、励磁コイル23(23a,23b)および励磁接点24の直列回路に接続されて構成される。
本実施形態では、コンデンサ22に有極性の電解コンデンサを用いている。励磁コイル23に直列に設けたリアクトル26は、励磁コイル23への通電電流の安定化を図る機能を有する。また、極性反転部27は連動切換される接点27a,27bを備え、接点27a,27bを切換接続することにより、コンデンサ22から励磁コイル23への電流方向を反転する機能を有する。
尚、磁界発生部20の充電接点25、励磁接点24、極性反転部27およびコイル切換接点28の各接点は、いずれも後述する制御部50によって切り換え制御される。
尚、磁界発生部20の充電接点25、励磁接点24、極性反転部27およびコイル切換接点28の各接点は、いずれも後述する制御部50によって切り換え制御される。
磁界発生部20は、次の動作によって減衰交番磁界を発生する。
まず、コイル切換接点28を励磁コイル23a側に接続し、励磁接点24を開成した状態で充電接点25を閉成してコンデンサ22への充電を行う。充電に要する時間は、コンデンサ22の容量および電源トランス11の二次巻線13の巻線抵抗に応じて定まる。
コンデンサ22への充電が完了すると、充電接点25を開成する。この時点ではコンデンサ22はフル充電され、その充電電圧は、ブリッジダイオード21で全波整流された電圧の波高値と略等しい。
まず、コイル切換接点28を励磁コイル23a側に接続し、励磁接点24を開成した状態で充電接点25を閉成してコンデンサ22への充電を行う。充電に要する時間は、コンデンサ22の容量および電源トランス11の二次巻線13の巻線抵抗に応じて定まる。
コンデンサ22への充電が完了すると、充電接点25を開成する。この時点ではコンデンサ22はフル充電され、その充電電圧は、ブリッジダイオード21で全波整流された電圧の波高値と略等しい。
次いで、励磁接点24を閉成すると、コンデンサ22に充電された電荷は励磁コイル23aを介して急速に放電する。ここで、コンデンサ22と励磁コイル23aは直列共振回路を形成している。従って、励磁接点24を閉成すると、励磁コイル23aには、図2の様に、時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電流iが流れる。
励磁コイル23aに流れる減衰交番電流iの周期は、概ねコンデンサ22の容量と励磁コイル23aのインダクタンスによって定まる。また、減衰交番電流iの減衰率は、概ねコンデンサ22の内部抵抗や励磁コイル23aの抵抗成分によって定まる。
則ち、励磁接点24を閉成すると、図2の様に、コンデンサ22および励磁コイル23aの直列共振回路によって定まる周期および減衰率の減衰交番電流iが励磁コイル23aに通電され、通電電流は極性を反転しつつ減衰してゼロに至る。
則ち、励磁接点24を閉成すると、図2の様に、コンデンサ22および励磁コイル23aの直列共振回路によって定まる周期および減衰率の減衰交番電流iが励磁コイル23aに通電され、通電電流は極性を反転しつつ減衰してゼロに至る。
従って、励磁接点24を閉成すると、励磁コイル23aの周囲には、時間の経過に伴って磁極を交互に反転させつつ磁束密度が次第に低下する減衰交番磁界が生成される。
磁界発生部20は、このような原理に基づいて減衰交番磁界を発生させるものであり、発生した減衰交番磁界を用いて磁気記録媒体に記録された磁気データの消去を行う。
励磁コイル23bによって減衰交番磁界を発生させる場合も、コイル切換接点28を切り換えて同様の動作が行われる。
磁界発生部20は、このような原理に基づいて減衰交番磁界を発生させるものであり、発生した減衰交番磁界を用いて磁気記録媒体に記録された磁気データの消去を行う。
励磁コイル23bによって減衰交番磁界を発生させる場合も、コイル切換接点28を切り換えて同様の動作が行われる。
則ち、データ記録媒体処理装置1で採用する磁界発生部20は、強磁界を長時間発生させるものではなく、時間の経過に連れて磁束密度が次第に低下する減衰交番磁界を発生させる機能を備えた回路である。
尚、磁界発生部20の極性反転部27は、前記したように、励磁コイル23への通電電流の方向を反転する機能を有しており、これによって、通電電流を反転させて方向の異なる磁束を発生可能としている。
また、極性反転部27は、後述する収容部60と当該収容部60に巻装された励磁コイル23との間に生じる機械的な反発力を通電電流の反転によって反転させ、これによって励磁コイル23の位置ずれを防止する機能を兼ね備えている。
また、極性反転部27は、後述する収容部60と当該収容部60に巻装された励磁コイル23との間に生じる機械的な反発力を通電電流の反転によって反転させ、これによって励磁コイル23の位置ずれを防止する機能を兼ね備えている。
制御部50は、図1の様に、定電圧回路51、制御回路52およびモータ駆動回路53を備えている。
定電圧回路51は、電源トランス11の二次巻線16の交流電圧を受けて、制御回路52へ安定化した直流電圧を供給する回路である。
定電圧回路51は、電源トランス11の二次巻線16の交流電圧を受けて、制御回路52へ安定化した直流電圧を供給する回路である。
制御回路52は、CPUを備えたデジタル制御を行う回路であり、当該制御回路52には、作動スイッチ55が接続されている。
制御回路52は、プログラム処理に従って複数の接点を個別に開閉制御可能であり、前記した磁界発生部20の各接点の開閉制御を行う機能を有する。また、制御回路52は、プログラム処理に従ってモータ駆動回路53へ制御信号を出力してモータ71を駆動制御すると共に、撮影手段58へ制御信号を出力して撮影を行う機能を有する。
尚、本実施形態では、作動スイッチ55にモーメンタリ型のプッシュスイッチを用いている。
制御回路52は、プログラム処理に従って複数の接点を個別に開閉制御可能であり、前記した磁界発生部20の各接点の開閉制御を行う機能を有する。また、制御回路52は、プログラム処理に従ってモータ駆動回路53へ制御信号を出力してモータ71を駆動制御すると共に、撮影手段58へ制御信号を出力して撮影を行う機能を有する。
尚、本実施形態では、作動スイッチ55にモーメンタリ型のプッシュスイッチを用いている。
撮影手段58は、データ記録部56と2台のビデオカメラ80,81で構成される。
データ記録部56は、ハードディスクドライブや半導体メモリなどのデータストレージで形成され、制御回路52の指令によってビデオカメラ80,81から出力される映像データ(画像情報)を記録する。
また、制御回路52には映像出力コネクタ57が接続され、当該コネクタ57にパーソナルコンピュータ(PC)などの再生装置を接続することにより、データ記録部56に記録された映像データをPCに伝送して再生することが可能である。
データ記録部56は、ハードディスクドライブや半導体メモリなどのデータストレージで形成され、制御回路52の指令によってビデオカメラ80,81から出力される映像データ(画像情報)を記録する。
また、制御回路52には映像出力コネクタ57が接続され、当該コネクタ57にパーソナルコンピュータ(PC)などの再生装置を接続することにより、データ記録部56に記録された映像データをPCに伝送して再生することが可能である。
本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、以上の機能を有する磁界発生部20、制御部50および撮影手段58を備えており、図1に一点鎖線で示す回路ブロック10は、回路基板などに一体的に形成されている。
次に、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1の構造を説明する。
データ記録媒体処理装置1は、図3の様に、箱形の本体ケース70に収容部60、モータ71、駆動部72、破壊部73、ビデオカメラ81および回路ブロック10を内蔵すると共に、ビデオカメラ80を本体ケース70の外部に備えた構成である。
データ記録媒体処理装置1は、図3の様に、箱形の本体ケース70に収容部60、モータ71、駆動部72、破壊部73、ビデオカメラ81および回路ブロック10を内蔵すると共に、ビデオカメラ80を本体ケース70の外部に備えた構成である。
収容部60は、図3の様に方形箱体であり、前面は開放され、上下左右および後面は閉塞されている。本実施形態では、収容部60を非磁性体である銅板を用いて製している。
収容部60には、同一垂直線上に位置する上面および下面に、各々4個ずつの開口61が開けられている。また、収容部60の上下左右および後部の外面には、開口61が設けられた部位を避けて励磁コイル23a,23bが巻装され、当該励磁コイル23a,23bの両端部には、各々コネクタ67,68が設けられてる。
収容部60には、同一垂直線上に位置する上面および下面に、各々4個ずつの開口61が開けられている。また、収容部60の上下左右および後部の外面には、開口61が設けられた部位を避けて励磁コイル23a,23bが巻装され、当該励磁コイル23a,23bの両端部には、各々コネクタ67,68が設けられてる。
本実施形態では、励磁コイル23aを、収容部60の上面および下面に位置するコイルが収容部60の開口端面に対して所定角度だけ傾斜するように巻装している。同様に、励磁コイル23bを、収容部60の上面および下面に位置するコイルが収容部60の開口端面に対して励磁コイル23aとは逆方向に同一の所定角度だけ傾斜するように巻装している。
これにより、励磁コイル23aへの通電時に発生する磁束方向と励磁コイル23bへの通電時に発生する磁束方向とを互いに異ならせて、データ記録媒体の磁気データの消去作用を促進させる構成としている。
尚、本実施形態では、励磁コイル23(23a,23b)にエナメル線を用い、励磁コイル23と収容部60の外面との間には絶縁シート(不図示)を介在させている。
尚、本実施形態では、励磁コイル23(23a,23b)にエナメル線を用い、励磁コイル23と収容部60の外面との間には絶縁シート(不図示)を介在させている。
収容部60には、前面開口を覆う扉62が開閉自在に設けられている。扉62は磁性体である鉄板で製され、前面右方には取っ手63が設けられ、当該取っ手63の近傍には、後面側へ向けて突出するフック64が設けられている。また、フック64に対応する本体ケース70には係合孔(不図示)が設けられている。
本実施形態では、係合孔(不図示)に検知センサを設けており、当該検知センサの検知信号をビデオカメラ80,81の撮影を開始するための制御信号に利用している。
本実施形態では、係合孔(不図示)に検知センサを設けており、当該検知センサの検知信号をビデオカメラ80,81の撮影を開始するための制御信号に利用している。
駆動部72は、モータ71の回転駆動力を受けて破壊部73を上下方向へ直線移動させる運動変換機能を備えた構造体である。則ち、駆動部72は、モータ71を一方向へ回転駆動することにより破壊部73を下方へ向けて直線移動させ、モータ71を逆方向へ回転駆動することにより破壊部73を上方へ向けて直線移動させる機能を有する。
本実施形態では、駆動部72にウォームギアを用いており、モータ71の回転駆動力を増大しつつ直線駆動力に変換する構成を採用している。
本実施形態では、駆動部72にウォームギアを用いており、モータ71の回転駆動力を増大しつつ直線駆動力に変換する構成を採用している。
破壊部73は、駆動軸74、支持板75および破壊ピン76で構成される。駆動軸74は、駆動部72によって直線移動する軸であり、当該駆動軸74の下端には方形平板状の支持板75が固定されている。また、支持板75の4隅には、丸棒の下端を尖らせた4本の破壊ピン76が下方へ向けて固定されている。
これら4本の破壊ピン76は、収容部60の4個の開口61と位置合わせされ、破壊部73が下方へ移動すると、4本の破壊ピン76は収容部60の上面側の開口61を貫通し、更に、収容部60の内部を通って下面側の開口61に貫通する構成とされている。
これら4本の破壊ピン76は、収容部60の4個の開口61と位置合わせされ、破壊部73が下方へ移動すると、4本の破壊ピン76は収容部60の上面側の開口61を貫通し、更に、収容部60の内部を通って下面側の開口61に貫通する構成とされている。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、モータ71の回転駆動力によって破壊部73を下降させて、4本の破壊ピン76が収容部60を上下方向に貫通させる。しかも、破壊ピン76が貫通する開口61の部位を避けて励磁コイル23が巻装されているので、破壊ピン76が収容部60を貫通しても、破壊ピン76によって励磁コイル23が損傷しない構造とされている。
回路ブロック10は、前記図1の一点鎖線で囲まれた回路を形成するブロックであり、本体ケース70の内部後方に配置されている。
本体ケース70の右側面後部には電源スイッチSWおよび映像出力コネクタ57が配され、上面後部には作動スイッチ55が配されている。また、本体ケース70の背面からは電源プラグCを備えたACコードが引き出されている。
本体ケース70の右側面後部には電源スイッチSWおよび映像出力コネクタ57が配され、上面後部には作動スイッチ55が配されている。また、本体ケース70の背面からは電源プラグCを備えたACコードが引き出されている。
これらの、電源スイッチSW、映像出力コネクタ57、作動スイッチ55およびACコード17は、いずれも回路ブロック10に接続されている。
また、収容部60に巻装された励磁コイル23のコネクタ67,68と、モータ71のリード線に接続されたコネクタ77も、回路ブロック10に接続されている。
また、収容部60に巻装された励磁コイル23のコネクタ67,68と、モータ71のリード線に接続されたコネクタ77も、回路ブロック10に接続されている。
ビデオカメラ80は、本体ケース70の上面中央に前方へ向けて固定され、当該ビデオカメラ80のコネクタ82は回路ブロック10に接続されている。ビデオカメラ80は、制御回路52(図1参照)の指令信号によって撮影を開始し、データ記録媒体処理装置1の操作者や、当該操作者がデータ記録媒体を装着する状況を撮影してデータ記録部56(図1参照)へ伝送する機能を有する。
また、ビデオカメラ81は、励磁コイル23が巻装される部位を避けて収容部60の右側面上方に内方へ向けて固定され、当該ビデオカメラ81のコネクタ83は回路ブロック10に接続されている。ビデオカメラ81は、制御回路52の指令によって撮影を開始し、収容部60に収容されたデータ記録媒体の型番やシリアル番号などの固有情報と当該データ記録媒体の処理状況を撮影してデータ記録部56へ伝送する機能を有する。
次に、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1によってデータ記録媒体(磁気記録媒体)の処理を行う手順および動作を図1〜図4を参照して説明する。
尚、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、図3の様に、ハードディスク5aやVHSビデオテープ5bあるいはフレキシブルディスク5cなどのデータ記録媒体(磁気記録媒体)5を処理可能であるが、以下の説明では、ハードディスク5aを廃棄する場合を例に挙げて説明する。
尚、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、図3の様に、ハードディスク5aやVHSビデオテープ5bあるいはフレキシブルディスク5cなどのデータ記録媒体(磁気記録媒体)5を処理可能であるが、以下の説明では、ハードディスク5aを廃棄する場合を例に挙げて説明する。
操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、フック64が係合孔(不図示)から離脱して検知センサによって開扉が検知される。検知センサによって開扉が検知されると、検知信号が制御回路52に伝送され、制御回路52はビデオカメラ80,81に制御信号を送出して撮影を開始する。
このとき、制御回路52は、撮影画像の記録開始に先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
このとき、制御回路52は、撮影画像の記録開始に先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
操作者が扉62を開いて廃棄処理しようとするハードディスク5aを収容部60に収納し、扉62を閉じて作動スイッチ55をプッシュ操作する。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は図1において、磁界発生部20の充電接点25、励磁接点24、極性反転部27の接点27a,27bおよびコイル切換接点28の制御を行う。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は図1において、磁界発生部20の充電接点25、励磁接点24、極性反転部27の接点27a,27bおよびコイル切換接点28の制御を行う。
則ち、制御回路52は、図1において、極性反転部27の接点27a,27bの双方をいずれか一方に切換接続すると共に、コイル切換接点28を励磁コイル23aに接続し、充電接点25を所定時間だけ閉成する。これにより、前記したように、コンデンサ22はブリッジダイオード21で全波整流された電圧の波高値に至るまで充電される。充電接点25が閉成されてから所定時間が経過すると、制御回路52は充電接点25を開成し、続いて、励磁接点24を閉成する。すると、コンデンサ22に充電された電荷が励磁コイル23aを通じて放電し、前記図2で示した減衰交番電流iが励磁コイル23aに通電されて減衰交番磁界が発生する。
ここで、図3に示したように、励磁コイル23aは非磁性体(銅板)で製された収容部60に巻装され、収容部60の前面開口は磁性体(鉄板)で製された扉62で閉塞されている。従って、励磁コイル23aで発生した減衰交番磁界は、収容部60の外壁で減衰することなく収容部60の内部空間に誘起される。これにより、収容部60に収納されたハードディスク5aに減衰交番磁界が印加され、記録された磁気データが消去される。
制御回路52は、励磁接点24を閉成してから所定時間が経過すると、励磁接点24を一旦開成する。
続いて、制御回路52は、コイル切換接点28を励磁コイル23b側へ切り換え、前記した同様の動作を繰り返し行うことによって、励磁コイル23bによって減衰交番磁界を発生させる。これにより、発生した減衰交番磁界が収容部60に収納されたハードディスク5aに再び印加され、記録された磁気データが再度消去される。
続いて、制御回路52は、コイル切換接点28を励磁コイル23b側へ切り換え、前記した同様の動作を繰り返し行うことによって、励磁コイル23bによって減衰交番磁界を発生させる。これにより、発生した減衰交番磁界が収容部60に収納されたハードディスク5aに再び印加され、記録された磁気データが再度消去される。
制御回路52は、励磁接点24を閉成してから所定時間が経過すると、励磁接点24を開成して磁気データの消去処理の工程を終了し、続いて、破壊工程に入る。
破壊工程に入ると、制御回路52は図1において、モータ駆動回路53に制御信号を送出し、図3の様に、モータ71を一方向へ回転駆動する。すると、図4の様に、破壊部73が下降して4本の破壊ピン76が収容部60の上面側の4個の開口61を貫通し、更に、収容部60に収容されたハードディスク5aを突き刺して貫通する。そして、ハードディスク5aを貫通した破壊ピン76の下端は収容部60の下面側の開口61に達する。
尚、図4では説明の便宜上、扉62を開いたままの状態で示している。
尚、図4では説明の便宜上、扉62を開いたままの状態で示している。
制御回路52は、位置センサ(不図示)によって破壊部73が所定位置まで下降したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号の送出を停止する。
次いで、制御回路52は、モータ71を逆方向へ回転駆動して破壊部73を上昇させる。すると、図4において、ハードディスク5aを突き刺した破壊ピン76が上昇してハードディスク5aから離れる。そして、制御回路52は、位置センサ(不図示)によって破壊部73が所定位置まで上昇したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号送出を停止する。
次いで、制御回路52は、モータ71を逆方向へ回転駆動して破壊部73を上昇させる。すると、図4において、ハードディスク5aを突き刺した破壊ピン76が上昇してハードディスク5aから離れる。そして、制御回路52は、位置センサ(不図示)によって破壊部73が所定位置まで上昇したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号送出を停止する。
この後、操作者が扉62を開くと、検知センサの検知信号が制御回路52に伝送されてビデオカメラ80,81の撮影が停止され、一連の廃棄処理が完了する。
このようにして一連の処理が完了すると、収容部60に収容されたハードディスク5aは、磁気データが消去されたうえに、破壊ピン76で突き刺されて物理的に破壊される。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1によってハードディスク5aの廃棄処理すると、磁気データが消去されるうえに孔が開けられて物理的に破壊された状態となる。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1によってハードディスク5aの廃棄処理すると、磁気データが消去されるうえに孔が開けられて物理的に破壊された状態となる。
このように、本実施形態のデータ記録媒体の処理装置1によれば、ハードディスク5aが物理的に破壊されたことを目視することにより、磁気データが消去されていることを判別することができる。これにより、廃棄処理済みのハードディスク5aを未処理のものと容易に区別することができ、処理作業を効率的に行うことが可能となる。
また、磁気データを消去した上に物理的に破壊するので、破壊されたハードディスク5aの断片から元データが復元されることを効果的に防止することができ、廃棄に際してのセキュリティを一層向上させることができる。
更に、ハードディスク5aを移動させることなく、収容部60に収容したままの状態で、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理とを行うことができる。これにより、各処理を行うためにハードディスク5aを移動させる構造が不要となり、データ記録媒体処理装置1の構造の簡略化に加えて装置の小型化を図ることが可能となる。
また、ハードディスク5aを収容部60に収納した時点から、処理の終了したハードディスク5aを収容部60から取り出すまでの期間は、ビデオカメラ80,81によって処理状況が撮影され、当該撮影データには開始日時が付加される。従って、必要に応じて映像出力コネクタ57にPCなどの再生装置を接続して処理状況を再生可能である。
これにより、処理者は、処理の依頼者に対してハードディスク5aの型番やシリアル番号などの固有情報を含む処理状況を示す画像を再現して当該ハードディスク5aが確実に廃棄処理されたことを容易に証明することが可能となる。
これにより、処理者は、処理の依頼者に対してハードディスク5aの型番やシリアル番号などの固有情報を含む処理状況を示す画像を再現して当該ハードディスク5aが確実に廃棄処理されたことを容易に証明することが可能となる。
尚、本実施形態では、励磁コイル23a,23bに順に通電して減衰交番磁界を二度発生させる構成としたが、磁界発生部20の回路構成を変更することにより、励磁コイル23a,23bに同時に通電して磁束方向の異なる減衰交番磁界を同時に発生させる構成を採ることも可能である。
また、本実施形態では、磁気データの消去処理を行った後に物理的な破壊処理を行う構成としたが、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理とを同時に並行して行うこともでき、処理に要する時間を一層の短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、磁気データの消去処理を行った後に物理的な破壊処理を行う構成としたが、磁気データの消去処理と物理的な破壊処理とを同時に並行して行うこともでき、処理に要する時間を一層の短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、図3,図4の様に、破壊部73に4本の破壊ピン76を設けた構成を採用したが、処理を行うデータ記録媒体5の形状に合わせて適宜の数の破壊ピン76を設けることが可能である。
更に、前記説明では、データ記録媒体5としてハードディスク5aを例に挙げて廃棄処理の手順を述べたが、図3の様に、VHSビデオテープ5bやフレキシブルディスク5cなどの磁気記録媒体についても、同様の手順で廃棄処理を行うことが可能である。
また、本実施形態では、ビデオカメラ80を本体ケース70の上部に設けているが、ビデオカメラ80を本体ケース70とは別に配置することも可能である。
また、本実施形態では、図3の様に、収容部60の上面および下面の各々の4個の開口61を、隣接する開口61同士を結ぶ直線が収容部60の外縁に平行となるように配置した。しかし、例えば図5の様に、4個の開口61を略90度回転させて配置し、開口61の配置に合わせて4本の破壊ピン76を移動させた構成を採ることも可能である。
この構成においても、開口61を避けて収容部60の外面に励磁コイル23(23a,23b)を巻装することにより、前記実施形態と同様の作用・効果を呈することが可能である。
この構成においても、開口61を避けて収容部60の外面に励磁コイル23(23a,23b)を巻装することにより、前記実施形態と同様の作用・効果を呈することが可能である。
次に、本発明の第2実施形態に係るデータ記録媒体処理装置2を説明する。
図6は本発明の第2実施形態に係るデータ記録媒体処理装置2の基本回路図、図7は図6のデータ記録媒体処理装置2の内部構造を示す斜視図、図8は図6のデータ記録媒体処理装置2によってデータ記録媒体を処理する状態を示す斜視図である。
尚、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2は、前記第1実施形態のデータ記録媒体処理装置1(図1参照)に追加の構成を付加したものである。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6は本発明の第2実施形態に係るデータ記録媒体処理装置2の基本回路図、図7は図6のデータ記録媒体処理装置2の内部構造を示す斜視図、図8は図6のデータ記録媒体処理装置2によってデータ記録媒体を処理する状態を示す斜視図である。
尚、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2は、前記第1実施形態のデータ記録媒体処理装置1(図1参照)に追加の構成を付加したものである。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態のデータ記録媒体処理装置2は、図6の様に、前記第1実施形態で示したデータ記録媒体処理装置1(図1参照)に電磁波発生部30を追加した構成を有する。
これに伴い、電源トランス11は、前記図1に示した電源トランス11に、電磁波発生部30に接続される二次巻線14,15を追加している。
また、磁界発生部20は、一つの励磁コイル23のみを備え、これに伴い、コイル切換接点28が取り除かれている。
これに伴い、電源トランス11は、前記図1に示した電源トランス11に、電磁波発生部30に接続される二次巻線14,15を追加している。
また、磁界発生部20は、一つの励磁コイル23のみを備え、これに伴い、コイル切換接点28が取り除かれている。
制御回路52は、作動スイッチ55に加えて、磁界発生スイッチ54a、電磁波発生スイッチ54bおよび磁界・電磁波発生スイッチ54cで成るモード設定部54を備えている。
また、制御回路52は、プログラム処理に従って複数の接点を個別に開閉制御可能であり、これによって磁界発生部20の各接点の開閉制御を行うと共に、電磁波発生部30の各接点の開閉制御を行う構成とされている。
また、制御回路52は、プログラム処理に従って複数の接点を個別に開閉制御可能であり、これによって磁界発生部20の各接点の開閉制御を行うと共に、電磁波発生部30の各接点の開閉制御を行う構成とされている。
尚、本実施形態では、モード設定部54の各スイッチ54a〜54cはメカニカル連動型のオルタネートプッシュスイッチを用いて構成し、いずれか一つのスイッチを押し込んで閉成すると他の二つのスイッチが突出して開成する構成とされている。
則ち、制御回路52は、作動スイッチ55の操作によりモード設定部54の設定モードに応じたプログラム処理を行い、前記した磁界発生部20および電磁波発生部30の各接点を開閉制御して磁界または電磁波またはこれらの双方を発生させる制御機能を有する。
また、制御回路52は、前記したデータ記録媒体処理装置1と同様に、プログラム処理に従ってモータ駆動回路53へ制御信号を出力してモータ71を駆動制御すると共に、撮影手段58へ制御信号を出力して撮影を行う機能を有する。
また、制御回路52は、前記したデータ記録媒体処理装置1と同様に、プログラム処理に従ってモータ駆動回路53へ制御信号を出力してモータ71を駆動制御すると共に、撮影手段58へ制御信号を出力して撮影を行う機能を有する。
電磁波発生部30はマイクロ波帯の電磁波を発生させる機能を有する。
電磁波発生部30は、図6の様に、マグネトロン31の陰極(ヒータ)31aがヒータ通電接点36を介して電源トランス11の二次巻線(ヒータ巻線)14に接続されている。また、電源トランス11の二次巻線15は、コンデンサ32とダイオード33で形成される倍電圧整流回路38に接続され、当該倍電圧整流回路38の正出力電圧は、電流制限抵抗34を介してマグネトロン31の陽極31bに接続され、倍電圧整流回路38の負出力電圧はマグネトロン31の陰極31aに接続された回路構成とされている。
電磁波発生部30は、図6の様に、マグネトロン31の陰極(ヒータ)31aがヒータ通電接点36を介して電源トランス11の二次巻線(ヒータ巻線)14に接続されている。また、電源トランス11の二次巻線15は、コンデンサ32とダイオード33で形成される倍電圧整流回路38に接続され、当該倍電圧整流回路38の正出力電圧は、電流制限抵抗34を介してマグネトロン31の陽極31bに接続され、倍電圧整流回路38の負出力電圧はマグネトロン31の陰極31aに接続された回路構成とされている。
本実施形態では、マグネトロン31の陽極31bを接地した陽極接地回路を採用している。また、倍電圧整流回路38のダイオード33には並列にサージアブソーバ35が接続され、回路に発生するサージ電圧を吸収してダイオード33を破壊から保護する構成としている。尚、電磁波発生部30に設けたヒータ通電接点36および陽極通電接点37は、いずれも、制御部50によって開閉制御される。
電磁波発生部30は、次の動作によって電磁波を発生する。まず、ヒータ通電接点36を閉成してマグネトロン31の陰極(ヒータ)31aを加熱する。これにより、マグネトロン31は陰極31aから熱電子を放出可能な状態となる。次いで、陽極通電接点37を閉成すると、倍電圧整流回路38の整流出力電圧がマグネトロン31の陽極31bに印加され、マグネトロン31は発振を開始してアンテナ31cから所定強度の電磁波を輻射する。本実施形態では、発振周波数が略4.3GHzのマグネトロン31を用いており、アンテナ31cから輻射される電磁波は周波数が略4.3GHz(波長が略7cm)のマイクロ波である。
電磁波発生部30は、このような回路構成によってマイクロ波を発生させるものであり、発生した電磁波を光記録媒体やメモリなどのデータ記録媒体に印加して記録されたデータやメモリ集積回路の配線パターンの破壊を行う機能を有する。
尚、本実施形態では、略4.3GHzの発振周波数のマグネトロン31を用いたが、略2.45GHzの発振周波数のマグネトロン31を用いることも可能である。
尚、本実施形態では、略4.3GHzの発振周波数のマグネトロン31を用いたが、略2.45GHzの発振周波数のマグネトロン31を用いることも可能である。
次に、図7を参照して本実施形態のデータ記録媒体処理装置2の構造を説明する。
データ記録媒体処理装置2は、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と略同一の基本構造を有するが、収容部60周辺の構成と本体ケース70の内面に電磁波吸収材78が貼付されている点が異なる。
データ記録媒体処理装置2は、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と略同一の基本構造を有するが、収容部60周辺の構成と本体ケース70の内面に電磁波吸収材78が貼付されている点が異なる。
収容部60は、図7の様に、内部に空間を有する方形箱体であり、前面は開放され、上下左右および後面は閉塞されている。収容部60は非磁性体である銅板を用いて製している。
収容部60の上面中央部にはマグネトロン31が固定され、そのアンテナ31c(図6参照)は、収容部60の内部空間へ突出している。マグネトロン31にはヒータ電圧および陽極電圧を印加する配線が接続され、当該配線の端部にはコネクタ69が接続されている。
収容部60の上面中央部にはマグネトロン31が固定され、そのアンテナ31c(図6参照)は、収容部60の内部空間へ突出している。マグネトロン31にはヒータ電圧および陽極電圧を印加する配線が接続され、当該配線の端部にはコネクタ69が接続されている。
収容部60の上下面には、前記図5(変形例)で示した構成と同様に、各々4個の開口61が設けられている。更に、収容部60の上下左右の外面には、開口61およびマグネトロン31の固定位置を避けるように励磁コイル23が巻装され、当該励磁コイル23の両端部は配線を介してコネクタ67に接続されている。
本実施形態では、励磁コイル23を、収容部60の開口端面と平行となるように収容部60の外面に巻装している。本実施形態においても、励磁コイル23にエナメル線を用いており、励磁コイル23と収容部60の外面の間には、絶縁シート(不図示)を介在させている。
本実施形態では、励磁コイル23を、収容部60の開口端面と平行となるように収容部60の外面に巻装している。本実施形態においても、励磁コイル23にエナメル線を用いており、励磁コイル23と収容部60の外面の間には、絶縁シート(不図示)を介在させている。
本体ケース70の内面には、全面にわたって電磁波吸収材78が貼付されている。
則ち、本実施形態では、収容部60は、非磁性体である銅板で製された前面側が開放された箱体であり、当該開放部位には、磁性体である鉄板で製された扉62が開閉自在に取り付けられ、更に、本体ケース70の内面には、電磁波吸収材78を貼付している。
本実施形態では、電磁波吸収材78として、合成ゴムに電磁波吸収性を有する鉄素材を分散させたゴム系の電磁波吸収材を用いている。
則ち、本実施形態では、収容部60は、非磁性体である銅板で製された前面側が開放された箱体であり、当該開放部位には、磁性体である鉄板で製された扉62が開閉自在に取り付けられ、更に、本体ケース70の内面には、電磁波吸収材78を貼付している。
本実施形態では、電磁波吸収材78として、合成ゴムに電磁波吸収性を有する鉄素材を分散させたゴム系の電磁波吸収材を用いている。
また、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2では、収容部60の上面にマグネトロン31を配置する構造のため、破壊部73の支持板75をマグネトロン31の直上まで下降させたときに、4本の破壊ピン76の下端が収容部60の下面側の開口61を貫通するように、各破壊ピン76を長くした構造としている。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置1は、モータ71の回転駆動力によって破壊部73を下降させることにより、4本の破壊ピン76が収容部60を上下方向に貫通可能である。しかも、破壊ピン76が貫通する開口61の部位を避けて励磁コイル23が巻装されるので、破壊ピン76によって励磁コイル23が損傷することがなく、破壊部73の支持板75もマグネトロン31に衝突しない構造としている。
回路ブロック10は、前記図1の一点鎖線で囲まれた回路を形成するブロックであり、本体ケース70の内部後方に配置されている。
本体ケース70の右側面後部には電源スイッチSWおよび映像出力コネクタ57が配され、上面後部には作動スイッチ55とモード設定部54の磁界発生スイッチ54a、電磁波発生スイッチ54bおよび磁界・電磁波発生スイッチ54cが配されている。また、本体ケース70の背面からは電源プラグCを備えたACコードが引き出されている。
これらの電源スイッチSW、作動スイッチ55、モード設定部54の各スイッチ、映像出力コネクタ57およびACコード17は、各々回路ブロック10に接続されている。
本体ケース70の右側面後部には電源スイッチSWおよび映像出力コネクタ57が配され、上面後部には作動スイッチ55とモード設定部54の磁界発生スイッチ54a、電磁波発生スイッチ54bおよび磁界・電磁波発生スイッチ54cが配されている。また、本体ケース70の背面からは電源プラグCを備えたACコードが引き出されている。
これらの電源スイッチSW、作動スイッチ55、モード設定部54の各スイッチ、映像出力コネクタ57およびACコード17は、各々回路ブロック10に接続されている。
ビデオカメラ80は、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と同一の位置に固定されている。また、ビデオカメラ81も、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と同様に、励磁コイル23が巻装される部位を避けて収容部60の右側面上方に内方へ向けて固定されている。
また、収容部60に巻装された励磁コイル23のコネクタ68、マグネトロン31のコネクタ69、および、モータ71のリード線に接続されたコネクタ77、ビデオカメラ80,81のコネクタ82,83のいずれも回路ブロック10に接続されている。
また、収容部60に巻装された励磁コイル23のコネクタ68、マグネトロン31のコネクタ69、および、モータ71のリード線に接続されたコネクタ77、ビデオカメラ80,81のコネクタ82,83のいずれも回路ブロック10に接続されている。
次に、図6〜図8を参照してデータ記録媒体処理装置2の動作を説明する。
本実施形態のデータ記録媒体処理装置2は、磁気記録媒体に加えて、光記録媒体やメモリを内蔵した電子機器などのあらゆるデータ記録媒体5の処理を行うことが可能である。
まず、磁気記録媒体であるハードディスク5aの処理の手順および動作を説明する。
本実施形態のデータ記録媒体処理装置2は、磁気記録媒体に加えて、光記録媒体やメモリを内蔵した電子機器などのあらゆるデータ記録媒体5の処理を行うことが可能である。
まず、磁気記録媒体であるハードディスク5aの処理の手順および動作を説明する。
図7において、モード設定部54の電磁波発生スイッチ54bを押し込んで電磁波発生モードに設定する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、検知センサ(不図示)によって開扉が検知され、制御回路52はビデオカメラ80,81に制御信号を送出して撮影を開始する。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、検知センサ(不図示)によって開扉が検知され、制御回路52はビデオカメラ80,81に制御信号を送出して撮影を開始する。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
操作者が廃棄処理しようとするハードディスク5aを収容部60に収納し、扉62を閉じて作動スイッチ55をプッシュ操作する。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の磁界発生スイッチ54aの閉成状態を参照して、前記したデータ記録媒体処理装置1と同様の動作によって励磁コイル23に通電し、ハードディスク5aの磁気データの消去処理を行い、更に、破壊ピン76によってハードディスク5aを物理的に破壊する処理を行う。
そして、処理が終了して扉62を開くとビデオカメラ80,81の撮影が停止されて一連の処理が完了する。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の磁界発生スイッチ54aの閉成状態を参照して、前記したデータ記録媒体処理装置1と同様の動作によって励磁コイル23に通電し、ハードディスク5aの磁気データの消去処理を行い、更に、破壊ピン76によってハードディスク5aを物理的に破壊する処理を行う。
そして、処理が終了して扉62を開くとビデオカメラ80,81の撮影が停止されて一連の処理が完了する。
次に、光記録媒体であるコンパクトディスク(CD)5dの処理を行う手順および動作を説明する。
図7において、モード設定部54の電磁波発生スイッチ54bを押し込んで電磁波発生モードに設定する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、ビデオカメラ80,81による撮影が開始される。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
図7において、モード設定部54の電磁波発生スイッチ54bを押し込んで電磁波発生モードに設定する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、ビデオカメラ80,81による撮影が開始される。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
操作者が廃棄処理しようとするCD5dを収容部60に収納し、扉62を閉じて作動スイッチ55をプッシュ操作する。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の電磁波発生スイッチ54bの閉成状態を参照して、電磁波発生部30のヒータ通電接点36および陽極通電接点37の制御を行う。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の電磁波発生スイッチ54bの閉成状態を参照して、電磁波発生部30のヒータ通電接点36および陽極通電接点37の制御を行う。
制御回路52は、まず、ヒータ通電接点36を閉成してマグネトロン31の陰極(ヒータ)31aを加熱する。これにより、陰極31aから熱電子放出が可能な状態となる。ヒータ通電接点36の閉成から所定時間が経過すると、制御回路52は陽極通電接点37を閉成する。これにより、倍電圧整流回路38からマグネトロン31の陽極31bに陽極電圧が印加されて、略4.3GHzのマイクロ波がアンテナ31cから収容部60の内部へ向けて輻射される。
ここで、図7に示したように、収容部60は非磁性体(銅板)で製され、収容部60の前面開口は磁性体(鉄板)で製された扉62で覆われている。従って、収容部60の内部に輻射された略4.3GHzのマイクロ波は内壁面で反射して外部へ漏洩しない。また、万一、収容部60の外部に電磁波が漏洩した場合でも、本体ケース70の内壁に貼付した電磁波吸収材78によって吸収され、電磁波が本体ケース70の外部へ漏洩することが完全に阻止される。
収容部60に輻射された電磁波は、内部に収納されたCD5dに印加され、媒体に形成されたアルミニウム蒸着膜やピットが電磁波で加熱されて変形する。これにより、記録データは短時間に破壊される。
制御回路52は、陽極通電接点37を閉成してから所定時間が経過すると、陽極通電接点37およびヒータ通電接点36を開成してデータの破壊処理工程を終了し、続いて、破壊工程に入る。
破壊工程に入ると、制御回路52は図6において、モータ駆動回路53に制御信号を送出し、図7の様に、モータ71を一方向へ回転駆動する。すると、図8の様に、破壊部73が下降し、4本の破壊ピン76が収容部60の上面側の4個の開口61を貫通し、更に、収容部60に収容されたCD5dを突き刺して貫通する。そして、CD5dを貫通した破壊ピン76の下端は収容部60の下面側の開口61に達する。
尚、図8では説明の便宜上、扉62を開いた状態で示している。
尚、図8では説明の便宜上、扉62を開いた状態で示している。
制御回路52は、位置センサ(不図示)によって、支持板75がマグネトロン31に当接する直前の所定位置まで下降したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号の送出を停止する。
次いで、制御回路52は、モータ71を逆方向へ回転駆動して破壊部73を上昇させる。すると、図8において、CD5dを突き刺した破壊ピン76が上昇してCD5dから離れる。そして、制御回路52は、位置センサ(不図示)によって破壊部73が所定位置まで上昇したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号送出を停止する。
次いで、制御回路52は、モータ71を逆方向へ回転駆動して破壊部73を上昇させる。すると、図8において、CD5dを突き刺した破壊ピン76が上昇してCD5dから離れる。そして、制御回路52は、位置センサ(不図示)によって破壊部73が所定位置まで上昇したことを検知すると、モータ駆動回路53への制御信号送出を停止する。
この後、操作者が扉62を開くと、検知センサの検知信号が制御回路52に伝送されて、ビデオカメラ80,81の撮影が停止し、一連の廃棄処理が完了する。
このようにして一連の処理が完了すると、収容部60に収容されていたCD5dは、記録されたデータが熱破壊されたうえに、破壊ピン76で突き刺されて物理的に破壊された状態となる。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2によってCD5dの廃棄処理を行うと、記録データが破壊されたうえにCD5d自体が物理的に破壊された状態となる。
また、CD5dを収容部60に収納する時点から、処理の終了したCD5dを収容部60から取り出すまでの期間は、ビデオカメラ80,81によって処理状況が撮影される。
則ち、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2によってCD5dの廃棄処理を行うと、記録データが破壊されたうえにCD5d自体が物理的に破壊された状態となる。
また、CD5dを収容部60に収納する時点から、処理の終了したCD5dを収容部60から取り出すまでの期間は、ビデオカメラ80,81によって処理状況が撮影される。
尚、前記説明では、データ記録媒体5としてCD5dを例に挙げて廃棄処理の手順を述べたが、図7の様に、メモリを内蔵した携帯電話5eなどの電子機器やメモリカード5f〜5hなどのデータ記録媒体5についても、同様の手順でメモリの破壊と物理的な破壊を効率良く行うことができる。
次に、磁気録媒体である光磁気ディスク(MO)5iの処理を行う手順および動作を説明する。
図7において、モード設定部54の磁界・電磁波発生スイッチ54cを押し込んで磁界・電磁波発生モードに設定する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、ビデオカメラ80,81による撮影が開始される。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
図7において、モード設定部54の磁界・電磁波発生スイッチ54cを押し込んで磁界・電磁波発生モードに設定する。
次いで、操作者が電源スイッチSWをオンに設定し、扉62を開扉すると、ビデオカメラ80,81による撮影が開始される。このとき、制御回路52は、撮影画像をデータ記録部56に記録するのに先立って、そのときの日時をデータ記録部56に記録する。
操作者が廃棄処理しようとするMO5iを収容部60に収納し、扉62を閉じて作動スイッチ55をプッシュ操作する。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の磁界・電磁波発生スイッチ54cの閉成状態を参照して、前記磁界発生モードと同一の動作によって磁界を発生させると共に、前記電磁波発生モードと同一の動作によって電磁波を発生させる。
そして、発生させた磁界と電磁波を同時にMO5iに印加してデータの記録層を加熱しつつ磁界によって磁気データの消去を行う。そして、磁気データの消去処理を終了すると、前記した同一の動作によってMO5i自体の物理的な破壊処理を行う。
作動スイッチ55を操作すると、制御回路52は、モード設定部54の磁界・電磁波発生スイッチ54cの閉成状態を参照して、前記磁界発生モードと同一の動作によって磁界を発生させると共に、前記電磁波発生モードと同一の動作によって電磁波を発生させる。
そして、発生させた磁界と電磁波を同時にMO5iに印加してデータの記録層を加熱しつつ磁界によって磁気データの消去を行う。そして、磁気データの消去処理を終了すると、前記した同一の動作によってMO5i自体の物理的な破壊処理を行う。
一連の処理が完了すると、収容部60に収容されていたMO5iは、データが消去されたうえに、破壊ピン76で突き刺されて物理的に破壊された状態となる。
また、MO5iを収容部60に収納する時点から、処理の終了したMO5iを収容部60から取り出すまでの期間は、ビデオカメラ80,81によって処理状況が撮影される。
また、MO5iを収容部60に収納する時点から、処理の終了したMO5iを収容部60から取り出すまでの期間は、ビデオカメラ80,81によって処理状況が撮影される。
このように、本実施形態のデータ記録媒体処理装置2によれば、磁気記録媒体(5a〜5c,5i)や光記録媒体5dあるいはメモリを搭載した電子機器5eやメモリカード(5f〜5h)など、あらゆる種類のデータ記録媒体5の廃棄処理を行うことができる。
特に、処理を行ったデータ記録媒体5の物理的な破壊を目視することにより、データの消去処理あるいは破壊処理が施されていることを容易に判別することができる。これにより、廃棄処理済みのデータ記録媒体を未処理のものと容易に区別することができ、処理作業を効率的に行うことが可能となる。
特に、処理を行ったデータ記録媒体5の物理的な破壊を目視することにより、データの消去処理あるいは破壊処理が施されていることを容易に判別することができる。これにより、廃棄処理済みのデータ記録媒体を未処理のものと容易に区別することができ、処理作業を効率的に行うことが可能となる。
また、データを消去あるいは破壊した上に当該データ記録媒体5自体を物理的に破壊するので、破壊されたデータ記録媒体5の断片から元データが復元されることを効果的に防止することができ、廃棄に際してのセキュリティを一層向上させることが可能となる。
更に、前記したデータ記録媒体処理装置1と同様に、データ記録媒体5を移動させることなく、収容部60に収容したままデータの消去処理や破壊処理と物理的な破壊処理とを行うことができ、データ記録媒体処理装置2の構造の簡略化に加えて装置の小型化を図ることが可能となる。
また、処理状況を撮影した画像データがデータ記録部56に記録されるので、必要に応じて映像出力コネクタ57にPCなどの再生装置を接続して処理状況を再生可能である。
尚、本実施形態では、データの消去処理または破壊処理を行った後に物理的な破壊処理を行う構成としたが、データの消去処理または破壊処理と物理的な破壊処理とを同時に並行して行うこともでき、処理に要する時間を一層短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、図7,図8の様に、破壊部73に4本の破壊ピン76を設けた構成を採用したが、処理を行うデータ記録媒体5の形状に合わせて適宜の数の破壊ピン76を設けることが可能である。
また、本実施形態では、収容部60の上下面の4個の開口61を図7の様に配置したが、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と同様に開口61を配することも可能である。
また、本実施形態では、図7の様に、収容部60に1本の励磁コイル23aを巻装する構成を採用したが、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と同様に、複数の励磁コイル23a,23bを互いに傾斜させて巻装することも可能である。
逆に、図7に示した本実施形態のように、収容部60に1本の励磁コイル23aを巻装する構成を、前記したデータ記録媒体処理装置1に適用することも可能である。
また、本実施形態では、図7の様に、収容部60に1本の励磁コイル23aを巻装する構成を採用したが、前記したデータ記録媒体処理装置1(図3参照)と同様に、複数の励磁コイル23a,23bを互いに傾斜させて巻装することも可能である。
逆に、図7に示した本実施形態のように、収容部60に1本の励磁コイル23aを巻装する構成を、前記したデータ記録媒体処理装置1に適用することも可能である。
また、本実施形態では、ビデオカメラ80を本体ケース70の上部に設けているが、ビデオカメラ80を本体ケース70とは別に配置することも可能である。
以上、本発明の実施形態に係るデータ記録媒体処理装置1,2を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。
前記したデータ記録媒体処理装置1,2は、いずれも、廃棄処理しようとするデータ記録媒体を逐一収容部60に収容して処理を行うものであった。しかし、例えば、データ記録媒体5を搬送するコンベアを備えた構成を採ることにより、当該コンベアによって収容部60の内部に廃棄処理するデータ記録媒体5を順次搬送して廃棄処理を連続的またはバッチ処理的に行うことも可能である。この構成を採ることにより、大量のデータ記録媒体を短時間に効率良く廃棄処理することが可能となる。
前記したデータ記録媒体処理装置1,2は、いずれも、廃棄処理しようとするデータ記録媒体を逐一収容部60に収容して処理を行うものであった。しかし、例えば、データ記録媒体5を搬送するコンベアを備えた構成を採ることにより、当該コンベアによって収容部60の内部に廃棄処理するデータ記録媒体5を順次搬送して廃棄処理を連続的またはバッチ処理的に行うことも可能である。この構成を採ることにより、大量のデータ記録媒体を短時間に効率良く廃棄処理することが可能となる。
また、前記したデータ記録媒体処理装置1,2は、安全面や操作面において改良した構成を採ることができる。
例えば、前記第1および第2実施形態において、扉62の開成中は、制御回路52によって磁界や電磁波の発生を強制的に停止させる構成とすることも可能である。この構成によれば、データ記録媒体の処理中に誤って扉62を開成しても、磁界や電磁波が外部に漏れることが未然に防止され、安全性を一層向上させることが可能である。
例えば、前記第1および第2実施形態において、扉62の開成中は、制御回路52によって磁界や電磁波の発生を強制的に停止させる構成とすることも可能である。この構成によれば、データ記録媒体の処理中に誤って扉62を開成しても、磁界や電磁波が外部に漏れることが未然に防止され、安全性を一層向上させることが可能である。
更に、前記したデータ記録媒体処理装置1,2は、ビデオカメラ80,81によって動画を撮影する構成としたが、デジタルカメラなどを採用して静止画を撮影する構成を採ることも可能である。
また、前記したデータ記録媒体処理装置2において、収容部60で発生するガスを吸着する吸着手段や、発生するガスを外部に排気する排気手段を設けた構成を採ることもできる。この構成によれば、電磁波をデータ記録媒体に照射したときに発生するガスが収容部の内部に滞留して悪臭を放つ不具合を効果的に防止することができ、作業環境の改善を図ることが可能となる。
また、前記したデータ記録媒体処理装置1,2は、CPUを備えたデジタル処理を行う制御回路52を採用したが、本発明はこのような構成に限らず、電子回路によって各部の制御を行う構成を採ることも可能である。また、制御回路52を設ける代わりに、磁界発生部20や電磁波発生部30の各接点を手動操作する構成を採ることも可能である。
更に、前記実施形態で示したデータ記録媒体処理装置1,2に採用した磁界発生部20および電磁波発生部30は、同様の機能を有する適宜の回路および部材を用いて構成することが可能である。
更に、前記実施形態で示したデータ記録媒体処理装置1,2に採用した磁界発生部20および電磁波発生部30は、同様の機能を有する適宜の回路および部材を用いて構成することが可能である。
1,2 データ記録媒体処理装置
5 データ記録媒体
23,23a,23b 励磁コイル
31 マグネトロン
58 撮影手段
60 収容部
61 開口
76 破壊ピン
5 データ記録媒体
23,23a,23b 励磁コイル
31 マグネトロン
58 撮影手段
60 収容部
61 開口
76 破壊ピン
Claims (6)
- 所定強度の磁界または所定周波数および所定強度の電磁波のいずれか一方または双方を発生させ、発生させた磁界または電磁波のいずれか一方を単独にまたは双方を同時にデータ記録媒体に印加して記録されたデータの消去処理または破壊処理を行う工程と、データ記録媒体自体を物理的に破壊する工程とを有するデータ記録媒体処理方法。
- 所定強度の磁界を発生させる励磁コイルと、データ記録媒体を物理的に破壊する破壊ピンと、データ記録媒体を収容する収容部とを備え、
前記励磁コイルは、前記収容部の外面に巻装されて当該収容部の内部に磁界を誘起可能であり、前記破壊ピンは収容部に対して近接離遠自在に収容部の外部に取り付けられ、前記収容部に配された開口を介して内部に収容されたデータ記録媒体を突き刺して破壊可能であることを特徴とするデータ記録媒体処理装置。 - 前記収容部は、励磁コイルが巻装される部位と開口が配される部位とが重複しており、前記励磁コイルは、前記開口が配される部位を避けて収容部の外面に巻装されることを特徴とする請求項2に記載のデータ記録媒体処理装置。
- 時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電圧を前記励磁コイルに通電して、前記収容部の内部に時間の経過に連れて磁束密度の最大値が低下する減衰交番磁界を誘起させることを特徴とする請求項2または3に記載のデータ記録媒体処理装置。
- 前記収容部は電磁波を遮蔽する非磁性体で製され、当該収容部の壁部には所定周波数の電磁波を所定強度で輻射するマグネトロンが設けられて、収容部の内部へ向けて電磁波を輻射可能であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のデータ記録媒体処理装置。
- 前記データ記録媒体が処理される過程を、少なくとも当該データ記録媒体を特定する固有情報を含めて撮影する撮影手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のデータ記録媒体処理装置。
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JP2010140539A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Nec Fielding Ltd | 磁気記録媒体処理装置 |
JP5875166B1 (ja) * | 2014-12-04 | 2016-03-02 | 三央工業株式会社 | 複合破壊装置 |
JP6132278B1 (ja) * | 2016-07-12 | 2017-05-24 | 株式会社創朋 | 記憶装置の破壊装置 |
-
2004
- 2004-11-19 JP JP2004335557A patent/JP2006147044A/ja active Pending
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