JP2006146976A - 記録再生システム、誤り訂正装置、記録再生方法 - Google Patents

記録再生システム、誤り訂正装置、記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】AVストリームデータの記録再生に好適なシステムの実現。
【解決手段】誤り訂正機能を備えたHDD等を用い、記録再生装置部とホスト装置間に誤り訂正装置部を介在させる。ホスト装置部からのAVストリームデータを記録する場合、誤り訂正装置部では、AVデータの第1のデータブロックに列方向に誤り訂正符号を付し、行方向(セクタ単位)には誤り検出符号を付加する誤り訂正ブロックフォーマットとして第2のデータブロックを生成する。第2のデータブロックは記録再生装置部にて誤り訂正符号が付加されて第3のデータブロックで媒体に記録される。再生時には、第3のデータブロックが記録再生装置部で誤り訂正され、第2のデータブロックが誤り訂正装置部に転送され、第2のデータブロックから誤り訂正処理を行って第1のデータブロックを得、これをホスト装置部に転送する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などの記録装置部を用いた記録再生システム、記録再生方法、及びこれらにおいて用いられる誤り訂正装置に関するものである。
特開平2002−175666号公報 特開平2002−245726号公報
磁気記録方式の情報記録装置としてHDD(Hard Disk Drive)が広汎に普及している。例えば、パーソナルコンピュータ用の標準的な外部記憶装置として、コンピュータを起動するために必要なオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションなど、さまざまなソフトウェアをインストールしたり、作成・編集したファイルを保存したりするためにハードディスクが利用されている。通常、HDDは、IDE(Integrated Drive Electronics)やSCSI(Small Computer System Interface)などの標準的なインターフェースを介してコンピュータ本体に接続され、その記憶空間は、FAT(File Allocation Table)などの、オペレーティングシステムのサブシステムであるファイルシステムによって管理される。
そして最近では、HDDの大容量化が進んでおり、これに伴って、従来のコンピュータ用補助記憶装置としてだけでなく、放送受信されたAV(Audio Visual)コンテンツを蓄積するハードディスクレコーダなど、適用分野が拡大し、さまざまなコンテンツを記録するために利用され始めている。
ところで、ビデオデータ、オーディオデータ等、データ転送に関して時間的な連続性が要求される、いわゆるAVストリームデータの記録再生を行うことを考えると、HDDとホスト装置間での適切な転送レートが維持されることが必要になる。
つまり、転送レートが一時的にも低下してしまうことは、ビデオストリームデータの記録再生において動画のコマ落ちが生じたり、オーディオストリームデータの記録再生において音飛びが生じる原因となりうるため、避けなければならない問題である。
HDDにおいては、転送レートを低下させる大きな要因としてリトライ動作が挙げられる。
例えばディスク上の物理的な欠陥や、シーク後やトラックジャンプ後のトラッキング不良、エラー訂正能力の不足など各種の原因によって良好な記録や再生ができなかった場合、そのリトライが行われるが、リトライが頻発するセクタやトラックが存在すると、そのような部分では、転送レートが極度に低下する。
なお通常、HDDはエラー訂正機能を持つものが多く、例えば1セクタ単位(512Byte単位)の誤り訂正処理が行われる。誤り訂正が適切に機能することで再生エラーによるリトライの発生を低減することができる。
但し、1セクタ単位内のランダムエラーについては誤り訂正で対応できるが、使用劣化によるメディア上のキズ、経時劣化によるデータ消失、または振動などによって1セクタごとデータが抜けてしまう様な状況には対処できなかった。そしてこのような誤り訂正機能の限界はリトライ回数の増大にも直結し、ひいては転送レートの低下につながる。
現在、普及品として市販されているパーソナルコンピュータ用のHDDでは、これらのようなリトライによる転送レートの低下については余り問題視されていない。HDDをパーソナルコンピュータにおいてノンストリームデータのストレージに使用する場合は、転送レートの低下はある程度構わないためである。
しかしながらこのようなHDDをAVストリームデータの記録再生に使用しようとすると、上記のように避けなければならない問題となる。換言すれば、現在一般に市販されている安価なHDDは、転送レートの維持が不十分であるという観点から、AVストリームデータのストレージに使用することが好適とは言えない。
本発明は、例えば一般に普及しているHDD等の記録装置を用いても、AVストリームデータの記録再生に好適とすることができる記録再生システムを実現することを目的とする。
本発明の記録再生システムは、AVストリームデータを入出力するホスト装置部と、記録媒体に対してAVストリームデータの記録再生動作を行う記録再生装置部と、上記ホスト装置部との間で、AVストリームデータを第1のデータブロック形態で入出力すると共に、上記記録再生装置部との間で、AVストリームデータを第2のデータブロック形態で入出力する誤り訂正装置部とを有する。
そして上記誤り訂正装置部は、上記ホスト装置部から供給された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録再生装置部に供給するとともに、上記記録再生装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得て上記ホスト装置部に供給する構成とされる。
また上記記録再生装置部は、上記誤り訂正装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、誤り訂正符号を付して第3のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録媒体に記録するとともに、上記記録媒体から再生した第3のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第2のデータブロック形態のAVストリームデータを得て上記誤り訂正装置部に供給する構成とされる。
本発明の誤り訂正装置は、ホスト装置部との間でAVストリームデータを入出力する第1のインターフェース手段と、記録媒体に対してAVストリームデータの記録再生動作を行うとともに、記録時に誤り訂正符号化処理を行い、また再生時に誤り訂正処理を行う記録再生装置部との間で、AVストリームデータを入出力する第2のインターフェース手段と、誤り訂正処理手段とを備える。誤り訂正処理手段は、上記第1のインターフェース手段を介して入力された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成し、上記第2のインターフェース手段により上記記録再生装置部に出力させるとともに、上記第2のインターフェース手段を介して入力された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記第1のインターフェース手段により上記ホスト装置部に出力させる。
また、上記誤り訂正処理手段は、上記第1のインターフェース手段を介して入力された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、さらにデータブロック全体に対する誤り検出符号を加えた第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成するとともに、上記第2のインターフェース手段を介して入力された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対する誤り訂正処理の際には、データブロック全体に対して付加されている誤り検出符号を用いる。
本発明の記録再生方法は、ホスト装置部から誤り訂正装置部に対して、AVストリームデータを第1のデータブロック形態で供給するステップと、上記誤り訂正装置部において、上記ホスト装置部から供給された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して記録再生装置部に供給するステップと、上記記録再生装置部において、上記誤り訂正装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、誤り訂正符号を付して第3のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録媒体に記録するステップとを備えて記録を行う。
また、上記記録再生装置部において、上記記録媒体から再生した第3のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、付加されている誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第2のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記誤り訂正装置部に供給するステップと、上記誤り訂正装置において、上記記録再生装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記ホスト装置部に供給するステップと、をさらに備えて再生を行う。
即ち本発明では、記録再生装置部として例えば誤り訂正機能を備えたHDD等を用いるが、この記録再生装置部とホスト装置部の間に誤り訂正装置部を介在させる。そしてホスト装置部から出力されたAVストリームデータの記録を行う場合、誤り訂正装置部では、AVストリームデータの第1のデータブロックに対して列方向に誤り訂正符号を付し、行方向(セクタ単位)には誤り検出符号を付加する誤り訂正ブロックフォーマットとしての第2のデータブロックを生成する。この第2のデータブロックは記録再生装置部に転送され、その誤り訂正機能により、誤り訂正符号が付加されて第3のデータブロックのフォーマットで記録媒体に記録される。
再生時には、第3のデータブロックの誤り訂正フォーマットに基づいて記録再生装置部で誤り訂正が行われた第2のデータブロックが誤り訂正装置部に転送される。誤り訂正装置部は第2のデータブロックにおける誤り訂正符号と誤り検出符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロックを得、これをホスト装置部に転送する。
つまり、記録再生装置部の誤り訂正能力に加えて、誤り訂正装置部での誤り訂正能力が付加されて記録再生が行われることになる。
本発明によれば、誤り訂正装置部の誤り訂正処理によってシステム全体での誤り訂正能力を向上させることができる。換言すれば、記録再生装置部の誤り訂正能力が不十分であったとしても、誤り訂正装置部により、その誤り訂正能力をカバーできる。
AVストリームデータの記録再生を考えると、記録再生時のリトライ発生を低減させ、転送レートを安定化させることが重要であるが、本発明の記録再生システムでは、誤り訂正装置部によって誤り訂正能力を高くすることができるため、一般的な誤り訂正能力を備えたHDD等を本発明の記録再生装置部として採用することができる。つまり本発明によれば、安価なHDD等をAVストリームデータの記録再生に好適に利用できるようになる。
また、記録再生装置部における誤り訂正機能によってランダムエラーが訂正されることを考慮すれば、誤り訂正装置部による誤り訂正フォーマット(第2のデータブロック)は列方向に誤り訂正符号、行方向に誤り検出符号を配するフォーマットとすることで、バーストエラーに対応でき、しかも行方向の冗長度も低く抑えることができる。
さらに、誤り訂正装置部による誤り訂正フォーマット(第2のデータブロック)において第1のデータブロック全体に対する誤り検出符号を配するフォーマットとすることで、誤り訂正能力を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
[1.システム概要]
[2.誤り訂正装置の構成]
[3.HDDの構成]
[4.誤り訂正装置によるECCブロックフォーマット]
[5.誤り訂正装置の処理例]
[6.誤り訂正装置の他のECCブロックフォーマット及び処理例]
[1.システム概要]

図1に本発明の実施の形態となる記録再生システムの構成例を示す。
本例の記録再生システムは、ユーザー装置50,誤り訂正装置1,及びHDD10を有して構成される。
ユーザー装置50は、本例の記録再生システムにおけるホスト装置であり、HDD10をストレージ機器として用いる各種機器を示している。例えばビデオカメラ、モニタ装置、AVシステム機器など、AV(オーディオ/ビジュアル)ストリームデータを入出力する各種の機器が想定される。
HDD10は、ハードディスク(磁気ディスク)に対して情報の記録再生を行う記録再生装置部であり、特にユーザー装置50によってAVデータのストレージ機器として使用される。
誤り訂正装置1は、ユーザー装置50とHDD10のAVデータ転送経路間に介在される機器である。
このユーザー装置50,誤り訂正装置1,及びHDD10から成るシステム形態は、図1(a)(b)(c)のような例が考えられる。
図1(a)は、ユーザー装置50,誤り訂正装置1,HDD10がそれぞれ別体の機器として接続された例である。
例えばユーザー装置50と誤り訂正装置1は、所定の標準的なインターフェース方式に合致したケーブルでユーザー装置10と接続されている。ユーザー装置10と転送制御装置1の間における標準的なインターフェースとは、例えばATA(AT Attachment)やUSB(Universal Serial Bus)などが想定される。
また誤り訂正装置1とHDD10も所定の標準的なインターフェース方式である例えばATAなどとしてのケーブルで接続される。
図1(b)は、誤り訂正装置1がユーザー装置50に内蔵される構成である。ユーザー装置50内においては、そのユーザー装置50としての本体機能部と誤り訂正装置1の間で、内部インターフェースによりAVストリームデータの入出力が行われる。そして誤り訂正装置1とHDD10が例えばATA、USB等のインターフェース方式によりケーブル接続される。
図1(c)は、誤り訂正装置1がHDD10に内蔵される構成である。ユーザー装置50とHDD10内の誤り訂正装置1が例えばATA、USB等のインターフェース方式によりケーブル接続される。そしてHDD10内において、誤り訂正装置1とHDD本体機能(記録再生系)は内部インターフェースによりAVストリームデータの入出力が行われる。
図1(a)(b)(c)のいずれの形態の場合も、ユーザー装置50がAVストリームデータをHDD10に記録させる場合、ユーザー装置50から出力されるAVストリームデータは誤り訂正装置1を介してHDD10の記録処理に供される。
またHDD10においてハードディスクから再生されたAVストリームデータは、HDD10内で再生処理された後、誤り訂正装置1で処理されてからユーザー装置50に供給される。
このような記録再生システムにおいて、誤り訂正装置1は、HDD10の誤り訂正能力を向上させる機能を持つ。
即ちユーザー装置50から出力されたAVストリームデータの記録を行う場合、誤り訂正装置1では、AVストリームデータの第1のデータブロックに対して列方向に誤り訂正符号を付し、行方向(セクタ単位)には誤り検出符号を付加する誤り訂正ブロックフォーマットとしての第2のデータブロックを生成する。
この第2のデータブロックはHDD10に転送され、そのHDD10における誤り訂正機能により誤り訂正符号が付加された第3のデータブロックのフォーマットとされてハードディスクに記録される。
HDD10での再生時には、ハードディスクから読み出された第3のデータブロックのAVストリームデータについてHDD10内で誤り訂正が行われて第2のデータブロックとされ、それが誤り訂正装置1に転送される。誤り訂正装置1は第2のデータブロックにおける誤り訂正符号と誤り検出符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロックを得、これをユーザー装置50に転送する。
つまり、HDD10に備えられた誤り訂正能力に加えて、誤り訂正装置1での誤り訂正能力が付加されて記録再生が行われることになる。
このようにユーザー装置50とHDD10の間に誤り訂正装置1を介在させ、システム全体の誤り訂正能力を向上させることで、HDD10をAVストリームデータのストレージ機器として好適に利用できるようにする。その理由を述べる。
上述したように、AVストリームデータの記録再生では、転送レートの維持が重要である。そして転送レートの低下には、HDD10におけるリトライ動作が大きな要因となっている。
図2(a)には、エラーレート及び転送レートと、リトライ回数の関係を示している。
まず実線で示したエラーレートとリトライ回数の関係に着目すると、当然ながら、リトライ回数が多くなるほどエラーレートが低下(向上)する。つまりエラー発生をリトライによってカバーできる。
また破線で示した転送レートを見ると、これも当然ながら、リトライ回数が多くなるほど転送レートは低下する。
一方、図2(b)に転送レートとエラーレートの関係を、エラー訂正処理を行う場合と行わない場合で示しているが、この図からは、エラー訂正処理を行うことによっては必要な転送レートを確保したいという点で有利になることがわかる。
このようなことからは、誤り訂正能力を高くするほど、リトライ回数を低減して転送レートの低下防止に有効であることがわかる。
ここで、例えばAVストリームデータの記録再生に一般的な市販のHDD10を使用することを考えると、そのHDD10の誤り訂正能力は変更は困難であり、誤り訂正能力を向上させることによって転送レートを維持することは難しい。
このためAVストリームデータの記録再生には、誤り訂正能力の高い高価なHDDを使用すること、或いはAVストリームデータ専用のHDDを開発することなどが求められる。
ところが図1(a)のように、誤り訂正装置1を介在させることで、システム全体の誤り訂正能力を向上させることができるため、一般的なHDD10を用いて容易にAVストリームデータ用のストレージシステムを構築できることになる。
またAVストリームデータをHDD10を用いて記録再生させるように設計されたユーザー装置50であれば、図1(b)のようにHDD10とのインターフェース側に誤り訂正装置1を内蔵することで、一般的な安価なHDD10をシステム使用できる。
さらには、HDD10側においてアタッチメント的に誤り訂正装置1を内蔵できるようにすれば、図1(c)のようなシステムで、同様にAVストリームデータのストレージシステムを実現できる。
つまり本発明の実施の形態としては、誤り訂正装置1によってシステム全体の誤り訂正能力を向上させることで、一般的なHDD10を用いてAVストリームデータの記録再生に適切なストレージシステムを実現するものである。
[2.誤り訂正装置の構成]

以下、図1(a)のシステム構成を例に挙げて、具体的な構成及び動作を説明していく。
図3は、誤り訂正装置1の構成例を示している。
本例の誤り訂正装置1は、上述のようにユーザー装置50とHDD10の間で標準的なインターフェースによって接続される。
ユーザー装置インターフェース2は、ATA(AT Attachment)やUSB(Universal Serial Bus)などの所定のインターフェース方式に合致したケーブルでユーザー装置10と接続されており、ユーザーデータやコマンド等の送受信を行う。
HDDインターフェース5は、これもATA等の所定のインターフェース方式に合致したケーブルでHDD10と接続されており、ユーザーデータやコマンド等の送受信を行う。
バッファメモリ4は、ユーザー装置50とHDD10の転送過程において転送データ(記録再生対象のユーザーデータ)をバッファリングするメモリである。
ECC処理部6は、バッファメモリ4に蓄積された転送データに関するエラー訂正又はエラー検出のためのエンコード(符号化)及びデコード(エラー検出/訂正)の処理を行う。
CPU3は誤り訂正装置1の全体のコントローラとして機能し、ユーザー装置50やHDD10との間の制御コマンド等の通信やユーザーデータの転送制御、バッファメモリ4の管理やECC処理部6によるエラー検出/訂正処理の制御を行う。
このような誤り訂正装置1においてCPU3は、バッファメモリ4を介したデータ転送動作及びエラー検出/訂正処理を制御することで、ユーザー装置50とHDD10の間での安定した転送レートを実現する。
まずユーザー装置50から供給されるAVストリームデータをHDD10に転送して記録させる場合、CPU3はユーザー装置インターフェース2に連続的に転送されてくる記録データをバッファメモリ4に蓄積する。そして所定のユーザーデータブロック単位でエラー検出符号(EDC)、エラー訂正符号(ECC)を付加してECCブロック化エンコードを行い、HDDインターフェース5を介してHDD10に供給する。
またHDD10からストリームデータを再生する際には、HDD10から転送されてくる再生データをHDDインターフェース5で受け取り、バッファメモリ4に蓄積させる。このとき、HDD10から供給されるユーザーデータについて所定ブロック単位でエラー検出及びエラー訂正処理を行う。そしてCPU3はバッファメモリ4から一定したタイミングでユーザーデータを読み出し、ユーザー装置インターフェース2を介してユーザー装置10に供給する。
[3.HDDの構成]

図4に、HDD(ハードディスク装置)10の全体構成を模式的に示している。
図示するように、HDD10は、CPU11と、ROM/RAM12と、ディスクコントローラ13と、バッファRAM14と、データ読み書き制御部15と、サーボ制御部16と、磁気ディスク21とを備えている。
磁気ディスク21は、1枚あるいは複数枚で構成され、さらに記録面は片面あるいは両面(ディスクの表裏)となっている。また記録面上にはヘッドが配置される。図1においては2枚の磁気ディスク21a、21bが配され、また対応して2つの記録再生ヘッド(磁気ヘッド)22a、22bが設けられている状態を示している、。
即ちドライブユニット内には、数枚の磁気ディスク(プラッタ)が同心円状に重なって構成することができ、そのとき各磁気ディスクの同じトラック番号は円筒状に配置され(シリンダ)、トラック番号と同じシリンダ番号で指定される。
なお、図4に示すように、1つの磁気ディスク21に対して1つの記録再生ヘッド22が配されるのは、磁気ディスク21は片面が記録面とされる場合である。
両面が記録面とされる場合、1つの磁気ディスク21に対して2つの記録再生ヘッド22が配される。
図4において、CPU11は、ROM/RAM12に格納されている制御コードを実行して、HDD10内の動作を統括的にコントロールする。
ディスクコントローラ13は、インターフェース17を介して上述した誤り訂正装置1と接続され、ホスト機器であるユーザー装置50からのコマンドを誤り訂正装置1を介して受け取る。ユーザー装置50或いは誤り訂正装置1からのコマンドはCPU11に受け渡され、CPU11はそのコマンド処理を行い、ディスクコントローラ13はコマンド処理結果に従って、データ読み書き制御部15やサーボ制御部16に対するハードウェア操作を指示する。
インターフェース17経由で受け取った書込みデータや、磁気ディスク21から読み取って誤り訂正装置1に渡されるデータ、つまり記録再生対象となるユーザーデータは、バッファRAM14に一時的に格納される。
データ読み書き制御部15は、符号化変調処理を行って実際に記録するデータパターンを作成し、プリアンプ25を介して磁気ディスク21にデータを書き込む。また、逆に読み込んだデータをプリアンプ25を介して磁気ディスク21から取り込み、データの復調処理を行う。
サーボ制御部16は、磁気ヘッド22a、22bを搭載したアームを移動するボイスコイルモータ(VCM)23、及び磁気ディスク21を回転させるスピンドルモータ(SPM)24を同期的駆動させて、磁気ヘッド22a、22bが磁気ディスク21上の目的とするトラック上の所定範囲内に到達するように制御する。さらに、ディスク上のサーボパターンよりヘッド位置を所定の位置にシークさせるための制御を行う。
磁気ディスク21上には、データを記録するための区画である多数のトラックが同心円状に形成され、例えばディスク21の最外周から、内周に向かって0,1,2,…とトラック番号が割り振られている。また、各トラックは、さらにセクタ毎に分割されており、このセクタ単位が、データ読み書き動作の可能な最小単位となっている。
セクタ内のデータ量は例えば512バイトで固定である。
実際に記録されているセクタには、データに加えて、ヘッダ情報やエラー訂正用コードなどが付加されている。
1周当たりのセクタ数については、周長が長くなる外側のトラックに向かうほどセクタ数を多く設けるZBR(Zone Bit Recording)方式を採用する。すなわち、磁気ディスク21の全周に渡るトラック毎のセクタ数は均一ではなく、磁気ディスク21を半径方向に複数のゾーンに区切り、各ゾーン内においては同じセクタ数となるように設定する。
ゾーンの切り替えに当たり、具体的なセクタ数については、スピンドルモータ24の回転数は一定とし、記録再生クロックを可変にするなどによって、線記録密度を所定の範囲におさめ、ディスク当たりの記憶容量を増加させるように決定される。
図5は、図4のディスクコントローラ13の内部構成をより詳細に示している。同図に示すように、ディスクコントローラ13は、CPUインターフェース31と、ホストコントローラ32と、バッファコントローラ33と、サーボコントローラ34と、ディスクフォーマッタ35と、ECCコントローラ36とで構成されている。なお、同図において、データの移動が発生する矢印に対しては二重線で示してある。
CPUインターフェース31は、CPU11と、RAM/ROM12とのインターフェースであり、ユーザー装置50からのコマンドをCPU11に通知したり、CPU11からのコマンド処理結果の受信などを行ったりする。
ホストコントローラ32は、インターフェース17を介して接続されるホスト側(本例のシステムの場合、誤り訂正装置1)との通信を行う。
バッファコントローラ33は、バッファRAM14と、ディスクコントローラ13内の各部間でのデータのやりとりを制御する。
サーボコントローラ34は、VCM(ボイスコイルモータ)23及びSPM(スピンドルモータ)24の動作を制御することによって、磁気ディスク21上のサーボパターンからサーボ情報を読み取り、この情報をサーボ制御部15へ渡す。
ディスクフォーマッタ35は、バッファRAM14上のデータを磁気ディスク21に書き込んだり、あるいは磁気ディスク21からデータを読出したりするための制御を行う。
ECCコントローラ36は、バッファRAM14に格納されているデータより、書込み時にはECC符号を生成して付加したり、あるいは読出し時にはエラー訂正を行ったりする。
このような図5に示すディスクコントローラ13は、CPU11より、フォーマッタ制御情報およびECC制御情報を受け取る。
即ちディスクコントローラ13は、CPU11から、ECC制御情報としてパリティ数やインターリーブ構造の情報をCPUインターフェース31を通して受け取る。そしてディスクフォーマッタ35へは、ECC制御情報に基づくフォーマッタ制御情報が、またECCコントローラ36へは、ECCエラー訂正処理(エラー訂正符号化処理及びエラー訂正デコード処理)に必要なECCフォーマット及びインターリーブ構造の情報が、それぞれ送られる。この情報によりECCブロック構成が設定され、ECCコントローラ36はバッファRAM14をアクセスして所定のECC処理を行う。
アクセス方式としては、いわゆるLBA(Logical Block Address)に基づいてアクセスを行う。
LBAによるアクセスを行う場合においては、上記フォーマッタ制御情報は、シークされたトラック上でアクセス可能となった後、LBAで指定されたセクタのアクセスを行うためのフォーマット情報である。この情報は、CPUインターフェース31を介してディスクフォーマッタ35へ送られ、ここでデータフォーマッタが生成される。
[4.誤り訂正装置によるECCブロックフォーマット]

以上のような構成のHDD10は、誤り訂正装置1を介してユーザー装置50に接続されて記録再生システムが構築される。
そして上記のようにHDD10は、記録再生においてECC処理を行うものであるが、本例の場合、ユーザーデータの記録時には、ユーザーデータが誤り訂正装置1でエラー訂正エンコードされたブロックデータがHDD10に供給され、HDD10では、該ブロックデータに対して、さらにエラー訂正エンコードを行って記録を行う。
また、再生時には、HDD10では読み出したデータについてエラー訂正処理を行い、そのエラー訂正処理を行ったブロックデータを誤り訂正装置1に転送する。そしてさらに誤り訂正装置1でエラー検出及びエラー訂正処理が行われ、該処理が行われたユーザーデータがユーザー装置50に転送されることになる。
つまり本例のシステムでは、HDD10内と誤り訂正装置1で二重のエラー訂正処理が行われるものとなる。
エラー検出/訂正処理に係るブロックフォーマットを図6で説明する。
図6(a)は、誤り訂正装置1におけるECCブロックフォーマットを示している。
記録時においてユーザー装置50から転送されてくるAVストリームデータとしてのユーザーデータについては、誤り訂正装置1のECC処理部6の処理により、M×Nbyteのデータブロック(第1のデータブロック)を1単位として、図示するようにM×N’byteの列方向のエラー訂正コード(列ECC:Error Correcting Code)を付加する。
そしてさらに列ECCが付加されたM×(N+N’)byteの各行に対して、M’byteの行方向のエラー検出コード(行EDC:Error Detecting Code)を付加する。
この(M+M’)列×(N+N’)行のデータブロックが、誤り訂正装置1で形成する第2のブロックフォーマットであり、この第2のブロックフォーマットの状態で誤り訂正装置1とHDD10との間のデータのやりとりが行われる。
なお、列ECCはRS符号(Reed-Solomon Code)、行EDCはCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を使用する。
この図6(a)の第2のデータブロックは、HDD10においてECCコントローラ36の処理でさらに第3のECCフォーマットにエンコードされる。HDD10においては、図6(c)に示すように、(M+M’)列×(N+N’)行のデータブロックに対して例えば各行についてエラー訂正コード(行ECC)を付加し、これを第3のデータブロックとする。
この第3のデータブロックとしてのデータがディスクフォーマッタ35の処理を介して磁気ディスク21に記録されることになる。
再生時には、磁気ディスク21からは図6(c)の第3のデータブロックとしてのデータが読み出されるが、これに対してECCコントローラ36の処理でエラー訂正が行われる。つまり行ECCを用いたエラー訂正処理であり、各行(セクタ単位)のランダムエラー訂正が可能となる。
そして行ECC処理を経て、図6(a)の第2のブロックフォーマットの状態で誤り訂正装置1に転送され、ECC処理部6により行EDC及び列ECCを用いたエラー検出/訂正処理が行われる。
この場合、HDD10では図6(b)の矢印の順に、データブロックの行方向に読出/書込アクセスされるものとすると、バーストエラーは図中の斜線部のように発生する。
このようなバーストエラーに対してはHDD10において行われる行ECCによる誤り訂正は効果がないので、最大訂正可能バーストエラー長は誤り訂正装置1における列ECCによる誤り訂正能力に依存することになる。
そして列ECCによる誤り訂正では、行EDCによる行ごとのエラー情報(行エラーフラグ)を利用した消失訂正が有効となる。
ここで、バーストエラーに対応するためには一般的な積符号として図6(d)のように列ECCと行ECC(M”byte)を付加するフォーマットが考えられる。この場合、まず行方向に誤り訂正を行い、行方向で訂正しきれない(誤訂正になる)エラーを列方向の誤り訂正でカバーできる。そしてバーストエラーの訂正能力は、列方向の誤り訂正符号の訂正能力に依存している。
例えば図6(d)M=500、M”=20、N=200、N’=10(冗長度9.2%)とした場合、最大520×5=2600バイトのバーストエラーを訂正できる(リードソロモン符号による誤り訂正)。
ところが、この行ECCと同等の誤り検出能力を持つ行EDCの符号長は、行ECCの符号長より短くて済むので、図6(a)のブロックフォーマットにおいて図6(d)と同等のバーストエラー訂正能力を持たせる場合、M”>M’とすることができる。
なお、単純に図6(a)のフォーマットと図6(d)のフォーマットを比較した場合、ランダムエラーに対する誤り訂正能力は図6(d)のほうが優れているが、市販の一般的なHDDは、殆どランダムエラー訂正機能を備えている。つまりHDD10においてランダムエラー訂正は行われるため、HDD10に接続される誤り訂正装置1においてはバーストエラーの訂正に主眼をおけばよいものとなる。
仮に図6(d)のフォーマットにおいて行ECCを省き、M=500、M”=0、N=200、N’=10(冗長度5%)とした場合は、最大500×5=2500バイトのバーストエラーを訂正できる。
一方、本例のように図6(a)のフォーマットにおいてM=500、M’=5、N=200、N’=5(冗長度3.5%)とした場合は、最大505×5=2525バイトのバーストエラーを訂正できる(リードソロモン符号による消失誤り訂正)。
つまり本例では第2のデータブロックのフォーマットとして行EDCを付加するものとすることで冗長度を抑えて図6(d)の積符号の場合と同等のバーストエラー訂正能力を得ることができ、誤り訂正装置1とHDD10の間で転送するデータブロックサイズを小さくできる。当然、転送レートの維持にも有利となる。
[5.誤り訂正装置の処理例]

誤り訂正装置1の処理を図7、図8で説明する。
図7(a)〜(d)は、HDD10へのユーザーデータ記録時の誤り訂正装置1の処理を示している。
記録時においてユーザー装置50から供給されるユーザーデータについては、図7(a)のブロック単位で処理する。この図7(a)は、第1のデータブロックとして、上記図6におけるM×Nbyteのデータ単位である。
誤り訂正装置1は、供給されてくるユーザーデータの第1のデータブロックに対して、まず図7(b)のように各列に対する列ECCを付加する。
次に図7(c)のように、ユーザーデータ及び列ECCとしての各行に対して行EDCを付加する。
このようなエラー訂正エンコードを誤り訂正装置1のECC処理部6で行うことにより、図7(d)の第2のデータブロックが形成され、これがHDD10に転送されることになる。
第2のデータブロックの形態でユーザーデータが転送されてきたHDD10においては、上述のようにHDD10内のエラー訂正エンコードを行って図6(c)の第3のデータブロックを生成し、それを磁気ディスク21に記録する。
HDD10の再生時の誤り訂正装置1の処理を図7(e)〜(f)及び図8に示す。
再生時には、HDD10では磁気ディスク21から読み出したユーザーデータは第3のデータブロック単位でエラー訂正処理を行い、第2のデータブロックの形態で再生データを出力する。
誤り訂正装置1は、図8のステップF101として、HDD10から第2のデータブロック単位で再生データをリードする。つまり図7(e)のようにユーザーデータ、列ECC、行EDCを有する第2のデータブロックが取り込まれる。この第2のデータブロックは、既にHDD10において行(セクタ)内のランダムエラーは訂正されているデータである。
次にステップF102として、ECC処理部6は、行EDCを用いて行毎のエラーを検出し、エラー情報、即ち行エラーフラグを生成する。図7(f)に行エラーフラグとして各行についてのエラー有無の情報が生成された様子を示している。
次にステップF103では、行エラーフラグを利用して列ECCによる消失訂正を実行する。そしてこれによりバーストエラーを訂正し、パリティを除去してユーザーデータのみを抽出し、図7(h)のように第1のデータブロックとしてのユーザーデータを得る。
なお、ステップF103でのエラー訂正によって訂正ができたか否かがステップF104で確認され、訂正成功であれば、図7(h)のユーザーデータがそのままユーザー装置50に転送される。
訂正失敗の場合は、そのユーザーデータは、ユーザー装置50に転送されるか、或いはHDD10側にリトライを指示するようにすればよい。つまりAVストリームデータとして或る程度のエラーが許容されるのであれば、ユーザー装置50に転送してもよいが、許容できないエラーの場合や、転送レートに余裕がある状態であれば、HDD10側にリトライを求めるコマンドを誤り訂正装置1から発行するなどの手法も考えられる。
本例の誤り訂正装置1は以上のようなエラー訂正処理を行うが、これによってシステム全体での誤り訂正能力を向上させることができる。従って、HDD10が一般的な安価なHDDであったとしても、これを高速AVストリーミング記録再生で利用できるHDDとすることができる。
つまり、市販されている安価なHDDは512バイトのセクタ単位の誤り訂正機能(ランダムエラー訂正機能)を持つものであるが、本例のシステムでは誤り訂正装置1により、これにバースト訂正機能を与えることができ、エラー訂正能力を向上させる。これによってリトライ回数の低減を実現し、AVストリームデータに適した転送レートの維持が可能となるものである。
また、誤り訂正能力を向上できることにより、HDD10側でのリトライ回数の制限等を設定し、これによって転送レート向上を図ることもできる。
また、HDD10における誤り訂正機能によってランダムエラーが訂正されることを考慮すれば、誤り訂正装置1による誤り訂正フォーマット(第2のデータブロック)は列方向に誤り訂正符号、行方向に誤り検出符号を配するフォーマットとすることで、バーストエラーに対応でき、しかも行方向の冗長度も低く抑えることができる。
[6.誤り訂正装置の他のECCブロックフォーマット及び処理例]

誤り訂正装置1で生成するECCブロック、即ち第2のデータブロックとしてのフォーマットの別例を図9に示す。
これは、上記図6(a)のフォーマットに、ユーザーデータのブロック全体に対するエラー検出コード(ブロックEDC)を付加したものである。ブロックEDCにはCRCを用いる。
この場合の再生時の誤り訂正装置1の処理は図10のように行うことができる。
ステップF201として、HDD10から第2のデータブロック単位で再生データをリードする。この場合、ユーザーデータ、列ECC、行EDC、及びブロックEDCを有する第2のデータブロックが取り込まれる。
ステップF202では、ECC処理部6は、行エラーフラグを利用せずに、まず列ECCだけで誤り訂正を行う。
そして誤り訂正処理を行ったら、ステップF203としてブロックEDCを用いてユーザーデータブロックのエラーを検出する。
ここでエラーが検出されなければ、適正なユーザーデータが得られたことになり、ステップF204から訂正成功と判断し、該ユーザーデータ(第1のデータブロック)をユーザー装置50に転送する。
一方、ブロックEDCを用いたエラー検出で、まだエラーが存在すると判断された場合はステップF204からF205に進み、ここで行EDCを用いて行毎のエラー検出を行い、エラーフラグを生成する。
そしてステップF206で、行エラーフラグを利用して、列ECCによる消失訂正を行う。このエラー訂正を行ったら、ステップF207としてブロックEDCを用いてユーザーデータブロックのエラーを検出する。
ここでエラーが検出されなければ、適正なユーザーデータが得られたことになり、ステップF208から訂正成功と判断し、該ユーザーデータ(第1のデータブロック)をユーザー装置50に転送する。
またエラーがあれば、訂正失敗となり、状況に応じてユーザーデータの転送やHDD10へのリトライ要求を行う。
このように、誤り訂正装置1による誤り訂正フォーマット(第2のデータブロック)において第1のデータブロック全体に対する誤り検出符号であるブロックEDCを配するフォーマットとすることで、誤り訂正能力を向上させることができる。
本発明の実施の形態の記録再生システム構成のブロック図である。 エラーレート、転送レート、リトライ回数の関係の説明図である。 実施の形態の誤り訂正装置のブロック図である。 実施の形態で用いるHDDのブロック図である。 実施の形態で用いるHDDのディスクコントローラのブロック図である。 実施の形態のエラー訂正ブロックフォーマットの説明図である。 実施の形態の誤り訂正装置の処理の説明図である。 実施の形態の誤り訂正装置の再生時の処理のフローチャートである。 実施の形態の他のエラー訂正ブロックフォーマットの説明図である。 実施の形態の誤り訂正装置の再生時の他の処理例のフローチャートである。
符号の説明
1 誤り訂正装置、2 ユーザー装置インターフェース、3 CPU、4 バッファメモリ、5 HDDインターフェース、6 ECC処理部、10 HDD、11,61 CPU、12 ROM/RAM、13 ディスクコントローラ、14,67 バッファRAM、15 データ読み書き制御部、16 サーボ制御部、21 磁気ディスク 22,22a,22b 磁気ヘッド、31 CPUインターフェース、35 ディスクフォーマッタ、36 ECCコントローラ、50 ユーザー装置

Claims (5)

  1. AVストリームデータを入出力するホスト装置部と、
    記録媒体に対してAVストリームデータの記録再生動作を行う記録再生装置部と、
    上記ホスト装置部との間で、AVストリームデータを第1のデータブロック形態で入出力すると共に、上記記録再生装置部との間で、AVストリームデータを第2のデータブロック形態で入出力する誤り訂正装置部と、
    を有し、
    上記誤り訂正装置部は、上記ホスト装置部から供給された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録再生装置部に供給するとともに、上記記録再生装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得て上記ホスト装置部に供給する構成とされ、
    上記記録再生装置部は、上記誤り訂正装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、誤り訂正符号を付して第3のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録媒体に記録するとともに、上記記録媒体から再生した第3のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第2のデータブロック形態のAVストリームデータを得て上記誤り訂正装置部に供給する構成とされていることを特徴とする記録再生システム。
  2. ホスト装置部との間でAVストリームデータを入出力する第1のインターフェース手段と、
    記録媒体に対してAVストリームデータの記録再生動作を行うとともに、記録時に誤り訂正符号化処理を行い、また再生時に誤り訂正処理を行う記録再生装置部との間で、AVストリームデータを入出力する第2のインターフェース手段と、
    上記第1のインターフェース手段を介して入力された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成し、上記第2のインターフェース手段により上記記録再生装置部に出力させるとともに、上記第2のインターフェース手段を介して入力された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対しては、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記第1のインターフェース手段により上記ホスト装置部に出力させる誤り訂正処理手段と、
    を備えたことを特徴とする誤り訂正装置。
  3. 上記誤り訂正処理手段は、
    上記第1のインターフェース手段を介して入力された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、さらにデータブロック全体に対する誤り検出符号を加えた第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成するとともに、上記第2のインターフェース手段を介して入力された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対する誤り訂正処理の際には、データブロック全体に対して付加されている誤り検出符号を用いることを特徴とする請求項2に記載の誤り訂正装置。
  4. AVストリームデータを入出力するホスト装置部と、
    記録媒体に対してAVストリームデータの記録再生動作を行う記録再生装置部と、
    上記ホスト装置部との間で、AVストリームデータを第1のデータブロック形態で入出力すると共に、上記記録再生装置部との間で、AVストリームデータを第2のデータブロック形態で入出力する誤り訂正装置部と、
    から成る記録再生システムにおける記録再生方法として、
    上記ホスト装置部から上記誤り訂正装置部に対して、AVストリームデータを第1のデータブロック形態で供給するステップと、
    上記誤り訂正装置部において、上記ホスト装置部から供給された第1のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、列方向に誤り訂正符号を付し、さらに行方向に誤り検出符号を付して第2のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録再生装置部に供給するステップと、
    上記記録再生装置部において、上記誤り訂正装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、誤り訂正符号を付して第3のデータブロック形態のAVストリームデータを生成して上記記録媒体に記録するステップと、
    を備えて記録を行うことを特徴とする記録再生方法。
  5. 上記記録再生装置部において、上記記録媒体から再生した第3のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、付加されている誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第2のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記誤り訂正装置部に供給するステップと、
    上記誤り訂正装置において、上記記録再生装置部から供給された第2のデータブロック形態のAVストリームデータに対して、付加されている行方向の誤り検出符号と列方向の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行って第1のデータブロック形態のAVストリームデータを得、上記ホスト装置部に供給するステップと、
    をさらに備えて再生を行うことを特徴とする請求項4に記載の記録再生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101203235B1 (ko) * 2008-02-29 2012-11-20 가부시끼가이샤 도시바 반도체 기억 장치, 그 제어 방법, 및 에러 정정 시스템
JP2013229083A (ja) * 2012-04-27 2013-11-07 Hitachi-Lg Data Storage Inc データ記録再生装置及びデータライブラリ装置

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