JP2006145315A - 測位装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測位衛星からの衛星電波を受信する衛星電波受信アンテナ16と、通信のための送信電波を送信する通信アンテナ18と、を有する測位装置10であって、衛星電波受信アンテナ16が受信する送信電波と同一範囲の電波強度の送信電波を受信し、衛星電波受信アンテナ16が受信する送信電波の位相と逆位相の電波である相殺用電波を生成する相殺用電波生成装置21と、相殺用電波によって、衛星電波受信アンテナ16が受信した送信電波を相殺する送信電波相殺装置16cと、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
一方、通信機器である例えば、携帯電話機も普及している。
そして、GPS受信機と携帯電話機が一体となった端末装置(以後、通信機能付GPS受信機と呼ぶ)も実用化されている。
このような通信機能付GPS受信機においては、GPS衛星からの信号を受信するためのアンテナ(以後、GPSアンテナと呼ぶ)と、通信用のアンテナ(以後、通信アンテナと呼ぶ)が別々に設けられ、GPSアンテナによってGPS衛星からの電波を受信し、通信アンテナによって通信用の電波を送受信するようになっている。
ところが、通信アンテナが送信する電波の強度は、GPSアンテナが受信するGPS衛星からの電波の強度よりも格段に大きいため、通信アンテナから送信される電波がGPSアンテナによって受信されると、GPSアンテナがGPS衛星から受信する電波に影響を与え、測位ができなくなる場合がある。
これに対して、通信機能付GPS受信機において、GPSアンテナと通信アンテナを距離を離して配置する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
そして、前記測位装置は、前記送信電波相殺装置を有するから、前記相殺用電波によって、前記衛星電波受信アンテナが受信した前記送信電波を相殺することができる。
このため、前記測位装置は、小型の機器であっても、前記相殺用電波生成装置及び前記送信電波相殺装置を配置することによって、前記衛星電波受信アンテナが受信した前記衛星電波に前記送信電波が影響を与えることを排除して、現在位置の測位を行うことができる。
これにより、通信用電波の影響を排除して、測位衛星からの衛星電波に基づく測位を行うことができる通信機能付の小型の測位装置を提供することができる。
この点、第2の発明の構成によれば、前記測位装置においては、前記相殺用電波生成装置の送信電波受信アンテナの大きさ、及び、前記送信電波受信アンテナと前記通信アンテナとの距離と位置関係は、前記送信電波受信アンテナが受信する前記送信電波の電波強度が、前記衛星電波受信アンテナが受信する前記送信電波の電波強度と同一範囲となるように規定されている。
このため、例えば、前記測位装置が小型の機器であって、前記送信電波受信アンテナと前記通信アンテナとの距離と位置関係が構造上の制限を受ける場合であっても、前記送信電波受信アンテナの大きさを調整することによって、前記衛星電波受信アンテナが受信する前記送信電波と同一範囲の電波強度の前記送信電波を受信することができる。
この点、第3の発明の構成によれば、前記相殺用電波生成装置は、受信した前記送信電波の位相を規定するための遅延線を有している。この遅延線の長さを調整することで、前記送信電波受信アンテナが受信した前記送信電波の位相を、前記衛星電波受信アンテナが受信した前記送信電波の位相と逆位相にすることができる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、端末10は、以下に説明するように、GPS受信機を兼ねた携帯電話機である。
図1に示すように端末10は、表示部筐体12に基板14、衛星電波受信アンテナ16を格納している。
この衛星電波受信アンテナ16は、後述の通信アンテナ18からの送信電波も受信するが、GPS受信機17は後述のように、送信電波の影響を排除して測位を行うことができるようになっている。
操作部筐体24は、操作ボタン群28及び、マイク孔30を有している。
表示部筐体12と操作部筐体24は、ヒンジ32によって、物理的電気的に接続されている。端末10は、ヒンジ32が回動することによって、表示部筐体12と操作部筐体24が開閉可能ないわゆる、フリップタイプの携帯電話機である。
図2に示すように、衛星電波受信アンテナ16は、衛星電波G1等を受信する衛星電波受信アンテナ本体16aと、衛星電波受信アンテナ本体16aとGPS受信機17を接続する接続線16bとからなる。
遅延線21bは接続線16bと、接点16cで接続されている。
遅延線21bのLC回路21cは、接続線16b側から衛星電波G1等がサブアンテナ21側へ入力されるのを防止するための構成である。LC回路は例えば、コンデンサとコイルで構成されている。
例えば、端末10が小型の機器であって、サブアンテナ本体21aと通信アンテナ18との距離及び位置関係が構造上の制限を受ける場合であっても、サブアンテナ本体21aの長さLを含む大きさを調整することによって、衛星電波受信アンテナ16が受信する送信電波S1と同一範囲の電波強度の送信電波S2を受信することができる。
図3(a)は、衛星電波受信アンテナ16(図2参照)が通信アンテナ18から受信した送信電波S1を示す図である。正確には、送信電波が図2の接点16cに到達した状態を示している。
図3(b)は、サブアンテナ21(図2参照)が通信アンテナ18から受信した送信電波S2を示す図である。
図3(c)に示すように、送信電波S2は遅延線21bを通過することによって、その位相は接点16cにおいて、送信電波S2aに示すようになっている。この送信電波S2aの位相は、送信電波S1の位相と逆位相になっている。
そして、端末10は、接点16cにおいて、送信電波S2aによって、衛星電波受信アンテナ16が受信した送信電波S1を相殺することができる。
このため、端末10は、小型の機器であっても、サブアンテナ21及び接点16を配置することによって、衛星電波受信アンテナ16が受信した衛星電波G1等に通信アンテナ18からの送信電波が影響を与えることを排除して、現在位置の測位を行うことができる。
これにより、通信用電波の影響を排除して、GPS衛星8a等からの衛星電波G1等に基づく測位を行うことができる。
この点、上述のように、衛星電波受信アンテナ16が受信した送信電波S1は送信電波S2aによって相殺されて消滅するから、微弱な衛星電波G1等を高感度で受信する必要がある場合に、たとえ、通信アンテナから通信用電波が発信されたとしても、衛星電波G1等の受信感度が落ちたり、測位できなくなることはない。
これにより、端末10は、端末10の使用者が通話中であっても、送信電波の影響を排除して、GPS衛星8a等からの衛星電波G1等に基づく測位をすることができる。
また、端末10においては、衛星電波受信アンテナ16とGPS受信機17との間に、送信電波を排除するための部品(素子)である例えば、フィルタを配置する必要がない。フィルタを配置すると、送信電波を排除することはできるが、GPS衛星8a等からの電波G1等の電波強度も劣化し、受信感度が悪化する。
この点、端末10においては、衛星電波受信アンテナ16とGPS受信機17との間に、上述のフィルタを配置する必要がないから、受信感度の悪化を防止することができる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。本変形例における端末10A(図4参照)の構成は、上述の端末10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図4に示すように、端末10Aは、端末10と異なり、サブアンテナ21は有さず、相殺電波供給装置40を有する。
相殺電波供給装置40は、衛星電波受信アンテナ16が受信する通信アンテナ18からの送信電波S1(図3(a)参照)と同一範囲の電波強度の送信電波S2(図3(b)参照)を受信し、接点16cにおいて、送信電波S1の位相と逆位相の電波である送信電波S2a(図3(c)参照)を生成するように構成されている。すなわち、相殺電波供給装置40もまた、相殺用電波生成装置の一例である。
送信電波S2は、遅延線40bを通過すると図3(c)に示す送信電波S2aとなる。
上述のように、この送信電波S2aは、衛星電波受信アンテナ16aが受信する図3(a)の送信電波S1と電波強度が同一範囲であって、接点16cにおいて逆位相であるから、接点16cにおいて相殺される。
Claims (3)
- 測位衛星からの電波である衛星電波を受信する衛星電波受信アンテナと、
通信のための電波である送信電波を送信する通信アンテナと、
を有する測位装置であって、
前記衛星電波受信アンテナが受信する前記送信電波と同一範囲の電波強度の前記送信電波を受信し、前記衛星電波受信アンテナが受信する前記送信電波の位相と逆位相の電波である相殺用電波を生成する相殺用電波生成装置と、
前記相殺用電波によって、前記衛星電波受信アンテナが受信した前記送信電波を相殺する送信電波相殺装置と、
を有することを特徴とする測位装置。 - 前記相殺用電波生成装置の送信電波受信アンテナの大きさ、及び、前記送信電波受信アンテナと前記通信アンテナとの距離及び位置関係は、前記送信電波受信アンテナが受信する前記送信電波の電波強度が、前記衛星電波受信アンテナが受信する前記送信電波の電波強度と同一範囲となるように規定されていることを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
- 前記相殺用電波生成装置は、受信した前記送信電波の位相を規定するための遅延線を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の測位装置。
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2004
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