JP2006145013A - 動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材 - Google Patents

動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制可能であり、かつ操作フィーリングの良い動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材を提供することを課題とする。
【解決手段】 ケーブル端末アッセンブリ2は、ロッド本体200と、ロッド本体200の一端に連なり取り付け孔201aを区画するリング部201と、を有するロッド部材20と、取り付け孔201aの内周側に配置され、相手側部材4が回転摺接する連結孔210cを区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部210bと、ロッド本体200に当接することにより取り付け孔201aに対する筒体部210bの軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部211と、を有するカラー部材21と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば車両のトランスミッションケーブルとして用いられる動力伝達ケーブル、および動力伝達ケーブルに用いられるケーブル端末アッセンブリ、およびケーブル端末アッセンブリに用いられるカラー部材に関する。
図15に、従来のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の合体斜視図を示す。トランスミッションケーブル100は、図示しないシフトレバーとトランスミッションとの間に介装されている。トランスミッションケーブル100により、運転者の操作力がトランスミッションに伝達される。トランスミッションケーブル100は、インナケーブル(図略)とアウタチューブ(図略)とケーブル端末アッセンブリ101とレバー部材102とピン部材103とを備えている。インナケーブルはアウタチューブ内を軸方向に摺動可能である。ケーブル端末アッセンブリ101は、インナケーブルの両端(つまりシフトレバー方向端とトランスミッション方向端)に固定されている。ケーブル端末アッセンブリ101とレバー部材102とは、ピン部材103を介して、回転かつ摺動可能に連結されている。
図16に、同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分に配置されたケーブル端末アッセンブリの分解斜視図を示す。図に示すように、ケーブル端末アッセンブリ101は、金属製のロッド部材101aと樹脂製のカラー部材101bとを備えている。ロッド部材101aの先端には、取り付け孔101cが穿設されている。カラー部材101bは、取り付け孔101cに挿入される。カラー部材101bには、連結孔101fが穿設されている。図15に戻って、レバー部材102には、動力伝達孔102aが穿設されている。動力伝達孔102aと連結孔101fとは、同軸上かつ直列に配置されている。前記ピン部材103は、これら動力伝達孔102aおよび連結孔101fを貫通している。このようにして、ケーブル端末アッセンブリ101とレバー部材102とは、ピン部材103により回転かつ摺動可能に連結されている。
実開昭60−019814号公報 実開昭49−102175号公報
ところで、ケーブル端末アッセンブリ101においては、ロッド部材101aの取り付け孔101cに対するカラー部材101bの軸方向変位、周方向変位を規制する必要がある。すなわち、カラー部材101bが軸方向に移動すると、取り付け孔101cからカラー部材101bが脱落するおそれがある。並びに、カラー部材101bが周方向に移動すると、動力伝達時における摺動界面が、カラー部材101b外周面と取り付け孔101c内周面との間に発現することになる。これに対し、設計上、摺動界面は、カラー部材101bの連結孔101f内周面と、ピン部材103外周面と、の間に設定されている。したがって、取り付け孔101cに対してカラー部材101bが周方向に移動(つまり回転)すると、シフトチェンジ時における操作フィーリングが悪化するおそれがある。
これらの点に鑑み、カラー部材101bの外周径(取り付け孔101cに挿入する前の外周径)は、取り付け孔101cの孔径よりも、大きく設定されている。つまり、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの締め代が設定されている。当該締め代を大きく設定すると、取り付け孔101cに対してカラー部材101bが動きにくくなる。このため、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの軸方向変位、周方向変位を規制することができる。
しかしながら、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの締め代を大きく設定すると、カラー部材101bに熱負荷が加わった場合、カラー部材101bの連結孔101fの孔径が小さくなるおそれがある。すなわち、挿入前におけるカラー部材101bの外周径は、取り付け孔101cの孔径よりも小さい。このため、取り付け孔101cの孔内において、カラー部材101bは縮径方向に圧縮された状態で保持されている。したがって、熱負荷が加わった場合、熱クリープと熱収縮とが相俟って、連結孔101fの孔径が小さくなるおそれがある。連結孔101fの孔径が小さくなると、カラー部材101bの締め代が小さくなる。並びに、連結孔101f内周面とピン部材103外周面との摺動抵抗が大きくなる。このため、締め代を大きく設定しても、結局、動力伝達時において、取り付け孔101cに対してカラー部材101bが回転してしまうおそれがある。言い換えると、連結孔101fつまりカラー部材101bとピン部材103とが一緒に回転してしまうおそれがある。
一方、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの締め代を小さく設定しても、前述したように、やはりカラー部材101bとピン部材103とが一緒に回転してしまうおそれがある。また、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの締め代を小さく設定すると、ケーブル端末アッセンブリ101の搬送時において、ロッド部材101aとカラー部材101bとが分離してしまうおそれがある。
この点、特許文献1には、取り付け孔に対するカラー部材の挿入方向端に係合爪を設けたケーブル端末アッセンブリが紹介されている。図17に、同タイプのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図を示す。図18に、同ケーブル端末アッセンブリの合体斜視図を示す。なお、これらの図において、図16と対応する部位については、同じ符号で示す。
図に示すように、カラー部材101bの挿入方向端には、スリット101gを挟んで複数の係合爪101hが周設されている。これらの係合爪101h外周端を結ぶ仮想円の直径は、取り付け孔101cの孔径よりも、大きく設定されている。取り付け孔101c通過時において、係合爪101hは内周側に弾性湾曲している。取り付け孔101c通過後において、係合爪101hは弾性復元し、取り付け孔101cの孔縁に係止される。このケーブル端末アッセンブリ101によると、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの軸方向変位を規制することができる。
ところが、同文献記載のケーブル端末アッセンブリ101の場合も、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの周方向変位を規制することは困難である。また、係合爪101h同士の間にはスリット101gが形成されている。このため、動力伝達時におけるカラー部材101bの連結孔101f内周面とピン部材外周面との間の摺動抵抗、およびカラー部材101b外周面と取り付け孔101c内周面との間の摺動抵抗は、不安定である。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが悪くなるおそれがある。加えて、カラー部材101bにスリット101gを配置すると、異物などがスリット101g内に堆積するおそれがある。このため、摺動部分の摩耗が異物により助長されるおそれがある。したがって、さらに操作フィーリングが悪くなるおそれがある。
また、特許文献2には、ブッシュと連結棒把持部とを持つ連結棒取り付け具が紹介されている。ブッシュは、短軸円筒状を呈している。ブッシュは、連結棒挿入孔と前出図17に示すような係合爪とスリットとを備えている。ブッシュは、動力伝達用のレバー部材の圧入孔に、圧入保持されている。連結棒挿入孔は、ブッシュ軸中心に対して偏心した所定位置を、軸方向に貫通している。連結棒把持部は、ブッシュと一体に形成されている。連結棒把持部は、ブッシュ軸方向一端から拡径方向に突出している。連結棒は、L字状を呈している。連結棒の中間部は、連結棒把持部に把持されている。連結棒の屈折先端部は、前記連結棒挿入孔を貫通している。つまり、連結棒把持部および連結棒挿入孔により、連結棒はブッシュに固定されている。
動力伝達時においては、ブッシュ外周面とレバー部材の圧入孔内周面とが相対的に回転摺動する。一方、ブッシュ内周面(つまり連結棒挿入孔内周面)と連結棒とは、相対的に動かない。つまり、ブッシュと連結棒とは一体となって動く。
仮に、特許文献2に記載の連結棒取り付け具をケーブル端末アッセンブリに転用する場合、カラー部材とピン部材(特許文献2のブッシュと連結棒に相当)とが、一体となって動くことになる。このため、取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制することは困難である。
同様に、仮に、特許文献2に記載の連結棒取り付け具をケーブル端末アッセンブリに転用する場合、カラー部材の係合爪同士の間には、特許文献1同様のスリットが形成されることになる。このため、動力伝達時におけるカラー部材外周面と取り付け孔内周面(特許文献2のブッシュ外周面とレバー部材の圧入孔内周面に相当)との間の摺動抵抗は、やはり不安定である。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが悪くなるおそれがある。加えて、カラー部材にスリットを配置すると、やはり異物などがスリット内に堆積するおそれがある。
本発明の動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材は上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制可能であり、かつ操作フィーリングの良い動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のケーブル端末アッセンブリは、ロッド本体と、該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部と、を有するロッド部材と、該取り付け孔の内周側に配置され、相手側部材が回転摺接する連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を有するカラー部材と、を備えてなることを特徴とする。
ここで、筒体部が「略同径円周状の外周面を持つ」とは、筒体部の軸方向全域が略同径円周状の外周面を持つ場合は勿論、軸方向端部にテーパ処理、面取り処理などが施されている場合も含む。
前出図15、図16に示すケーブル端末アッセンブリにおいては、カラー部材101b外周面と取り付け孔101c内周面との摩擦により、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの軸方向変位および周方向変位を規制しようとしていた。
また、前出図17、図18に示すケーブル端末アッセンブリにおいては、カラー部材101b外周面と取り付け孔101c内周面との摩擦により、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの周方向変位を規制しようとしていた。並びに、取り付け孔101cの孔縁に対する係合爪101hの係止により、取り付け孔101cに対するカラー部材101bの軸方向変位を規制しようとしていた。
これら従来のケーブル端末アッセンブリに対し、本発明のケーブル端末アッセンブリのカラー部材の筒体部の外周面は、略同径の円周状を呈している。つまり、筒体部にはスリットが配置されていない。このため、動力伝達時における連結孔内周面とピン部材外周面との間の摺動抵抗は、安定している。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが良い。加えて、筒体部にスリットが配置されていないため、異物などがスリット内に堆積するおそれがない。このため、摺動部分の摩耗が異物により助長されるおそれがない。したがって、摩耗による操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
並びに、本発明のケーブル端末アッセンブリのカラー部材は、規制部を備えている。規制部は、取り付け孔ではなく、ロッド本体に当接する。本発明のケーブル端末アッセンブリによると、筒体部外周面と取り付け孔内周面との摩擦により、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位、周方向変位を規制する必要がない。このため、従来のように、取り付け孔に対するカラー部材の締め代を、大きく設定する必要がない。したがって、カラー部材に熱負荷が加わった場合、カラー部材の連結孔の孔径が小さくなりにくい。つまり、熱負荷が加わっても、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗が大きくなりにくい。このため、動力伝達時において、連結孔つまりカラー部材と相手側部材とが一緒に回転してしまうおそれが小さい。
なお、本発明のケーブル端末アッセンブリの規制部は、取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制するのに好適である(勿論、周方向変位および軸方向変位、あるいは軸方向変位のみを規制してもよい)。すなわち、規制部は、筒体部に対して拡径方向に突出している。そして、規制部は、ロッド本体に当接している。ここで、規制部におけるロッド本体当接部位は、筒体部外周面と取り付け孔内周面との界面よりも、外周側に位置している。このため、本発明のケーブル端末アッセンブリによると、比較的小さな力で取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制することができる。
(2)好ましくは、前記規制部は、前記ロッド本体に外嵌する外嵌規制部である構成とする方がよい。本構成によると、規制部がロッド本体の外面に圧接する。このため、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を、さらに強く規制することができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、前記外嵌規制部は、周方向一部に開口を持つ部分円弧状外嵌規制部であり、該部分円弧状外嵌規制部の円弧中心と開口中心とを結ぶ直線と、前記筒体部の軸線と、は略平行であり、該筒体部を前記取り付け孔に挿入する際、該開口が前記ロッド本体に沿って弾性的に拡張しかつ復動収縮することにより、該部分円弧状外嵌規制部が該ロッド本体に外嵌する構成とする方がよい。
つまり、本構成は、部分円弧状外嵌規制部の開口の向きと、筒体部の軸線と、を略一致させるものである。本構成によると、筒体部を取り付け孔に挿入するのと同時に、部分円弧状外嵌規制部をロッド本体に外嵌することができる。すなわち、ワンモーションでカラー部材とロッド部材とを組み付けることができる。このように、本構成のケーブル端末アッセンブリは、組み付け作業性に優れている。
(4)好ましくは、前記取り付け孔の孔径は、前記筒体部の外周径以上である構成とする方がよい。本構成によると、取り付け孔に対する筒体部の締め代が発生しない。このため、筒体部に熱負荷が加わった場合であっても、連結孔の孔径が小さくなるおそれがない。したがって、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗が大きくなるおそれがない。すなわち、動力伝達時において、連結孔つまりカラー部材と相手側部材とが一緒に回転してしまうおそれがない。
(5)好ましくは、上記(4)の構成において、前記孔径と前記外周径との差は、0mm以上0.1mm以下である構成とする方がよい。取り付け孔の孔径と筒体部の外周径との差を0mm以上としたのは、0mm未満の場合、筒体部の外周径>取り付け孔の孔径となり、取り付け孔に対する筒体部の締め代が発生してしまうからである。
取り付け孔の孔径と筒体部の外周径との差を0.1mm以下としたのは、0.1mmを超えると取り付け孔の孔内における筒体部のがたつきが大きくなり、操作フィーリングが却って悪化するおそれがあるためである。
また、好ましくは、取り付け孔の孔径を100%として、筒体部の外周径を99.3%以上100%以下に設定する方がよい。筒体部の外周径を100%以下としたのは、100%を超えると、筒体部の外周径>取り付け孔の孔径となり、取り付け孔に対する筒体部の締め代が発生してしまうからである。
筒体部の外周径を99.3%以上としたのは、99.3%未満の場合取り付け孔の孔内における筒体部のがたつきが大きくなり、操作フィーリングが却って悪化するおそれがあるためである。
(6)好ましくは、前記取り付け孔の孔径は、前記筒体部の外周径未満であり、該外周径と該孔径との差は、0mm超過0.1mm以下である構成とする方がよい。
図1に、取り付け孔に対する筒体部の締め代と連結孔の孔径収縮量との関係を示す。図に示すように、締め代(つまり取り付け孔の孔径が筒体部の外周径以下の場合における外周径と孔径との差)が0.1mm以下であれば、連結孔の孔径収縮量は比較的小さい。このため、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗も比較的小さい。
また、締め代が0mm超過0.1mm以下の場合と、0.1mmを超える場合とでは、直線の傾きが異なる。すなわち、取り付け孔に対する筒体部の締め代が0mm超過0.1mm以下の場合、横軸の締め代をx、縦軸の孔径収縮量をyとして、(x,y)=(0,0.03)、(0.05,0.05)、(0.1,0.07)というデータから、y=0.4x+0.03の近似式(最小二乗法)が導出できる(図中直線L)。
これに対して、取り付け孔に対する筒体部の締め代が0.1mmを超える場合、(x,y)=(0.1,0.07)、(0.15,0.15)、(0.2,0.25)、(0.25,0.31)、(0.3,0.38)というデータから、y=1.56x−0.08の近似式(最小二乗法)が導出できる(図中直線L’)。
このように、直線L’の傾きは、直線Lの傾きの2倍以上(具体的には3.9倍)である。したがって、取り付け孔に対する筒体部の締め代が0.1mmを超えると、締め代の変化に対する連結孔の孔径収縮量の応答が、過敏になってしまう。言い換えると、複数のケーブル端末アッセンブリ間において、締め代の設定にばらつきがある場合、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗のばらつきが過剰に大きくなる。
一方、取り付け孔に対する筒体部の締め代が0.1mm以下の場合、締め代の変化に対する連結孔の孔径収縮量の応答は、緩慢である。このため、締め代の設定にばらつきがある場合であっても、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗のばらつきが比較的小さい。
以上説明したように、連結孔内周面と相手側部材外周面との摺動抵抗が比較的小さく、かつ当該摺動抵抗の複数のケーブル端末アッセンブリ間におけるばらつきが比較的小さいため、本構成においては、締め代を0mm超過0.1mm以下に設定した。
(7)また、上記課題を解決するため、本発明の動力伝達ケーブルは、プッシュ方向およびプル方向のうち少なくとも一方向の動作により動力伝達可能なケーブル本体と、該ケーブル本体の少なくとも一端に連なるロッド本体と、該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部と、を有するロッド部材と、該取り付け孔の内周側に配置され連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を有するカラー部材と、を備えるケーブル端末アッセンブリと、該ケーブル端末アッセンブリとの間で動力伝達を行うレバー部材と、該レバー部材と一体または別体に形成され、該連結孔の内周側に配置され、該ケーブル端末アッセンブリと該レバー部材とを連結し、該連結孔に回転摺接するピン部材と、を備えてなることを特徴とする。
ここで、筒体部が「略同径円周状の外周面を持つ」とは、筒体部の軸方向全域が略同径円周状の外周面を持つ場合は勿論、軸方向端部にテーパ処理、面取り処理などが施されている場合も含む。
本発明の動力伝達ケーブルは、ケーブル本体とケーブル端末アッセンブリとレバー部材とピン部材とを備えている。ケーブル端末アッセンブリは、ロッド部材とカラー部材とを備えている。上記(1)において説明したように、カラー部材は規制部を備えている。規制部は、取り付け孔ではなく、ロッド本体に当接する。このため、筒体部外周面と取り付け孔内周面との摩擦により、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位、周方向変位を規制する必要がない。すなわち、従来のように、取り付け孔に対するカラー部材の締め代を、大きく設定する必要がない。したがって、カラー部材に熱負荷が加わった場合、カラー部材の連結孔の孔径が小さくなりにくい。つまり、熱負荷が加わっても、連結孔内周面とピン部材外周面との摺動抵抗が大きくなりにくい。このため、動力伝達時において、連結孔つまりカラー部材とピン部材とが一緒に回転してしまうおそれが小さい。
また、カラー部材の筒体部の外周面は、略同径の円周状を呈している。つまり、筒体部にはスリットが配置されていない。このため、動力伝達時における連結孔内周面とピン部材外周面との間の摺動抵抗は、安定している。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが良い。加えて、筒体部にスリットが配置されていないため、異物などがスリット内に堆積するおそれがない。このため、摺動部分の摩耗が異物により助長されるおそれがない。したがって、摩耗による操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
なお、カラー部材の規制部は、取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制するのに好適である(勿論、周方向変位および軸方向変位、あるいは軸方向変位のみを規制してもよい)。規制部は、筒体部に対して拡径方向に突出し、ロッド本体に当接している。規制部におけるロッド本体当接部位は、筒体部外周面と取り付け孔内周面との界面よりも、外周側に位置している。このため、比較的小さな力で取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制することができる。
(8)また、上記課題を解決するため、本発明のカラー部材は、ロッド本体と該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部とを有する第一相手側部材と、該取り付け孔に回転可能に挿入される第二相手側部材と、の間に介装されるカラー部材であって、前記取り付け孔の内周側に配置され、前記第二相手側部材が回転摺接する連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を備えてなることを特徴とする。
ここで、筒体部が「略同径円周状の外周面を持つ」とは、筒体部の軸方向全域が略同径円周状の外周面を持つ場合は勿論、軸方向端部にテーパ処理、面取り処理などが施されている場合も含む。
上記(1)、(7)において説明したように、本発明のカラー部材は規制部を備えている。規制部は、第一相手側部材のロッド本体に当接する。このため、筒体部外周面と取り付け孔内周面との摩擦により、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位、周方向変位を規制する必要がない。すなわち、従来のように、取り付け孔に対するカラー部材の締め代を、大きく設定する必要がない。したがって、カラー部材に熱負荷が加わった場合、カラー部材の連結孔の孔径が小さくなりにくい。つまり、熱負荷が加わっても、連結孔内周面と第二相手側部材外周面との摺動抵抗が大きくなりにくい。このため、動力伝達時において、カラー部材と第二相手側部材とが一緒に回転してしまうおそれが小さい。
また、カラー部材の筒体部の外周面は、略同径の円周状を呈している。つまり、筒体部にはスリットが配置されていない。このため、動力伝達時における連結孔内周面と第二相手側部材外周面との間の摺動抵抗は、安定している。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが良い。加えて、筒体部にスリットが配置されていないため、異物などがスリット内に堆積するおそれがない。このため、摺動部分の摩耗が異物により助長されるおそれがない。したがって、摩耗による操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
なお、カラー部材の規制部は、取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制するのに好適である(勿論、周方向変位および軸方向変位、あるいは軸方向変位のみを規制してもよい)。規制部は、筒体部に対して拡径方向に突出し、第一相手側部材のロッド本体に当接している。規制部におけるロッド本体当接部位は、筒体部外周面と取り付け孔内周面との界面よりも、外周側に位置している。このため、比較的小さな力で取り付け孔に対するカラー部材の周方向変位を規制することができる。
本発明によると、取り付け孔に対するカラー部材の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制可能であり、かつ操作フィーリングの良い動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材を提供することができる。
以下、本発明の動力伝達ケーブルを車両のトランスミッションケーブルとして具現化した実施の形態について説明する。なお、以下の説明は、本発明のケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材の実施の形態についての説明を兼ねる。
<第一実施形態>
まず、本実施形態のトランスミッションケーブルの構成について説明する。図2に、本実施形態のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の合体斜視図を示す。図3に、同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分に配置されたケーブル端末アッセンブリの合体斜視図を示す。図4に、同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の分解斜視図を示す。
トランスミッションケーブル1は、図示しないシフトレバーとトランスミッションとの間に介装されている。トランスミッションケーブル1により、運転者の操作力がトランスミッションに伝達される。トランスミッションケーブル1は、インナケーブル90とアウタチューブ91とスリーブ92と取り付けフランジ93とケーブル端末アッセンブリ2とレバー部材3とピン部材4とを備えている。インナケーブル90は、本発明のケーブル本体に含まれる。
取り付けフランジ93は、金属製であって円筒状を呈している。取り付けフランジ93は、車両側部材(図略)に固定されている。取り付けフランジ93の軸方向一端には、後述するアウタチューブ91が固定されている。スリーブ92は、金属製であって、円筒状を呈している。スリーブ92は、取り付けフランジ93の軸方向他端に、揺動可能に挿入されている。これら取り付けフランジ93およびスリーブ92は、アウタチューブ91の軸方向両端(つまりシフトレバー方向端とトランスミッション方向端)に配置されている。
アウタチューブ91は、内周側から外周側に向かって、図示しないライナとシールドとアウタコートとが積層配置された三層構造を呈している。ライナは、樹脂製であってチューブ状を呈している。シールドは、多数の鋼線からなり、ライナの外周面に巻装されている。アウタコートは、樹脂製であってライナの外周面を覆っている。
インナケーブル90は、図示しない芯線と主側線と副側線とを備えている。芯線は鋼線からなる。主側線および副側線は、芯線の周囲に巻装されている。インナケーブル90は、アウタチューブ91内を軸方向に摺動可能である。また、インナケーブル90の軸方向両端は、いずれも取り付けフランジ93およびスリーブ92内に挿入されている。
ケーブル端末アッセンブリ2は、ロッド部材20とカラー部材21とを備えている。ケーブル端末アッセンブリ2は、インナケーブル90の軸方向両端に配置されている。ロッド部材20は、冷間圧造用炭素鋼線(SWCH)製であって、ロッド本体200とリング部201とを備えている。ロッド本体200は、丸棒状を呈している。ロッド本体200の軸方向一端は、前記インナケーブル90の軸方向一端に、かしめ固定されている。リング部201は、ロッド本体200の軸方向他端に配置されている。リング部201には、取り付け孔201aが穿設されている。
カラー部材21は、ガラス繊維入りポリアミド(PA)製であって、カラー本体部210と部分円弧状外嵌規制部211とを備えている。カラー本体部210は、フランジ部210aと筒体部210bと連結孔210cとを備えている。筒体部210bは、短軸円筒状を呈している。筒体部210bは、前記ロッド部材20の取り付け孔201aに挿入されている。筒体部210bの外周面は、同径円周状を呈している。筒体部210bの軸方向一端には、取り付け孔201aに対する挿入性向上のため、テーパ処理が施されている。フランジ部210aは円板状であって、筒体部210bの軸方向他端に配置されている。連結孔210cは、これらフランジ部210a軸心および筒体部210b軸心を、軸方向に貫通している。
部分円弧状外嵌規制部211は、連結部211aと本体部211bとを備えている。本体部211bは、部分円弧状つまりc字状を呈している。本体部211bのc字両端間には、開口211cが区画されている。本体部211bは、前記ロッド部材のロッド本体200に外嵌されている。連結部211aは、本体部211bと、カラー本体部210のフランジ部210aと、を連結している。
レバー部材3は、金属製であって細板状を呈している。レバー部材3の長手方向一端には、角筒状の連結ボス30が配置されている。連結ボス30には、シフトレバーを介して、運転者の操作力が伝達される。レバー部材3の長手方向他端には、動力伝達タブ31a、31bが配置されている。動力伝達タブ31aには、動力伝達孔310aが穿設されている。動力伝達タブ31bには、動力伝達孔310bが穿設されている。二枚の動力伝達タブ31a、31bは、互いの動力伝達孔310a、310bが同軸上かつ直列に並ぶような位置関係で配置されている。また、二枚の動力伝達タブ31a、31bは、タブ連結部32によりつながっている。また、二枚の動力伝達タブ31a、31b間には、前記ケーブル端末アッセンブリ2が介装されている。動力伝達孔310aと、ケーブル端末アッセンブリ2の連結孔210cと、動力伝達孔310bとは、同軸上かつ直列に配置されている。
ピン部材4は、金属製であって頭部40と軸部41とを備えている。ピン部材4は、動力伝達孔310aと、ケーブル端末アッセンブリ2の連結孔210cと、動力伝達孔310bとを貫通している。軸部41は丸棒状を呈している。軸部41の一端側の外周面には、ピン孔410が穿設されている。ピン孔410は、動力伝達タブ31aの外側に配置されている。ピン孔410は、軸部41の外周面を直径状に貫いている。ピン孔410には、金属製のベータピン410aが止着される。頭部40は、円板状を呈している。頭部40は、軸部41の他端に配置されている。頭部40は、動力伝達タブ31bの外側に配置されている。頭部40およびベータピン410aは、動力伝達孔310a、連結孔210c、動力伝達孔310bから、ピン部材4が脱落するのを抑制している。
次に、本実施形態のトランスミッションケーブルの組み付け方法について説明する。第一に、ロッド部材20のロッド本体200に、アウタチューブ91および取り付けフランジ93およびスリーブ92貫通後のインナケーブル90を、固定する(前出図2参照)。
第二にケーブル端末アッセンブリ2を組み付ける。図5に、図4のV−V断面図を示す。図6に、図4のVI−VI断面図を示す。図5に示すように、カラー本体部210の筒体部210bは、リング部201の取り付け孔201aに挿入される。ここで、筒体部210bの外周径D1と、取り付け孔201aの孔径D2とは、等しい。このため、取り付け孔201aに対する筒体部210bの締め代は0である。
図6に示すように、部分円弧状外嵌規制部211は、ロッド本体200に外嵌される。ここで、部分円弧状外嵌規制部211の円弧中心C1と開口211cの開口中心C2とを結ぶ直線L2は、図5の筒体部210bの軸線L1に対して、平行である。図7に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの部分円弧状外嵌規制部がロッド本体に当接した状態の断面図を示す。図に示すように、開口211cがロッド本体200外周面に当接すると、図中白抜き矢印で示すように、開口211cは、ロッド本体200外周面の形状に沿って弾性的に拡張する。続いて、開口211cがロッド本体200直径D4を乗り越えると、開口211cはロッド本体200外周面の形状に沿って弾性的に縮小復動する。上記一連の動きにより、ロッド本体200は、あたかも飲み込まれるように本体部211bに収容される。
図8に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリのカラー本体部付近の組み付け後における断面図を示す。図に示すように、筒体部210b外周面と取り付け孔201a内周面とは、当接している。また、フランジ部210aは、取り付け孔201aの孔縁に当接している。
図9に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの部分円弧状外嵌規制部付近の組み付け後における断面図を示す。図に示すように、ロッド本体200外周面と本体部211b内周面とは当接している。ここで、図6に示すように、組み付け前における本体部211b内周径D5は、ロッド本体200直径D4よりも、小さい。このため、組み付け後においても、本体部211bの弾性復動力は、残留している。当該弾性復動力により、ロッド本体200は、本体部211bから、全周的に縮径方向の規制力を受ける。また、組み付け後における開口211cの開口幅D3は、ロッド本体200直径D4よりも、小さい。このため、ロッド本体200は、開口211cから脱落しない。
第三に、前出図4に示すように、組み付け後のケーブル端末アッセンブリ2とレバー部材3とピン部材4とを組み付ける。まず、ケーブル端末アッセンブリ2を、レバー部材3の動力伝達タブ31aと動力伝達タブ31bとの間に、介装する。続いて、動力伝達タブ31aの動力伝達孔310aと、ケーブル端末アッセンブリ2の連結孔210cと、動力伝達タブ31bの動力伝達孔310bと、を直列に並べる。その後、これら動力伝達孔310a、連結孔210c、動力伝達孔310bに、動力伝達孔310b側から、ピン部材4を挿入する。そして、動力伝達タブ31a側に突出したピン孔410に、前出図2に示すベータピン410aを装着する。このようにして、本実施形態のトランスミッションケーブル1は組み付けられる。
次に、本実施形態のトランスミッションケーブルの動きについて簡単に説明する。図10に、本実施形態のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の模式図を示す。運転者が室内にあるシフトレバーを切り替えると、ケーブルのシフト方向変位によって、図中点線で示すように、レバー部材3が紙面時計回り方向あるいは反時計回り方向に揺動する。このため、ケーブル端末アッセンブリ2は紙面左方向あるいは右方向に動く。この際、ピン部材4外周面と、連結孔210c内周面とは、相対的に摺動する。なお、ロッド本体200は、部分円弧状外嵌規制部211により、把持されている。このため、ロッド部材20に対してカラー部材21は、相対移動しない。つまり、ロッド部材20に対してカラー部材21は、軸方向にも径方向にも相対変位しない。
ケーブル端末アッセンブリ2は、図示しないインナケーブルに連結されている。このため、インナケーブルは、アウタチューブ内を摺動する。前述したように、インナケーブルのトランスミッション側にも、ケーブル端末アッセンブリ2、レバー部材3、ピン部材4が配置されている。したがって、インナケーブルの動きに、トランスミッション側のケーブル端末アッセンブリ2が従動する。このケーブル端末アッセンブリ2の動きにより、トランスミッション側のレバー部材3が揺動する。このため、トランスミッションが所定の変速位置に切り替わる。
次に、本実施形態のトランスミッションケーブルの作用効果について説明する。本実施形態のトランスミッションケーブル1のケーブル端末アッセンブリ2のカラー部材21は、部分円弧状外嵌規制部211を備えている。部分円弧状外嵌規制部211は、ロッド本体200に外嵌されている。このため、取り付け孔201aに対するカラー部材21の軸方向変位および周方向変位を、強く規制することができる。したがって、動力伝達時は勿論、車両組み付けまでのケーブル端末アッセンブリ2搬送時においても、ロッド部材20とカラー部材21とが分離するおそれがない。
また、前出図5、図6に示すように、部分円弧状外嵌規制部211の円弧中心C1と開口中心C2とを結ぶ直線L2と、筒体部210bの軸線L1と、は平行に設定されている。このため、筒体部210bを取り付け孔201aに挿入するのと同時に、部分円弧状外嵌規制部211をロッド本体200に外嵌することができる。すなわち、ワンモーションでカラー部材21とロッド部材20とを組み付けることができる。このように、本実施形態のトランスミッションケーブル1のケーブル端末アッセンブリ2は、組み付け作業性に優れている。
また、筒体部210bの外周面は同径円周状を呈している。つまり、筒体部210bにはスリットが配置されていない。このため、動力伝達時におけるカラー本体部210の連結孔210c内周面とピン部材4外周面との間の摺動抵抗は、安定している。したがって、シフトチェンジ時における操作フィーリングが良い。加えて、筒体部210bにスリットが配置されていないため、異物などがスリット内に堆積するおそれがない。このため、摺動部分の摩耗が異物により助長されるおそれがない。したがって、摩耗による操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
また、部分円弧状外嵌規制部211は、筒体部210bに対して拡径方向に突出し、ロッド本体200に当接している。部分円弧状外嵌規制部211におけるロッド本体200当接部位は、筒体部210b外周面と取り付け孔201a内周面との界面よりも、外周側に位置している。このため、比較的小さな力で取り付け孔201aに対するカラー部材21の周方向変位を規制することができる。
また、前出図5に示すように、筒体部210bの外周径D1と、取り付け孔201aの孔径D2とは、等しく設定されている。このため、取り付け孔201aに対する筒体部210bの締め代が発生しない。したがって、筒体部210bに熱負荷が加わった場合であっても、連結孔210cの孔径が小さくなるおそれがない。つまり、連結孔210c内周面とピン部材4外周面との摺動抵抗が大きくなるおそれがない。すなわち、動力伝達時において、連結孔210cつまり筒体部210bと、ピン部材4とが、一緒に回転してしまうおそれがない。
また、カラー部材21は、ガラス繊維入りポリアミド(PA)製である。このため、カラー部材21は、熱クリープ、熱収縮により、変形しにくい。この点においても、連結孔210c内周面とピン部材4外周面との摺動抵抗が大きくなるおそれがない。
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、ケーブル端末アッセンブリのロッド部材が、二部品構成となっている点である。また、部分円弧状外嵌規制部の代わりにリング規制部が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図11に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、ロッド部材20のロッド本体200とリング部201とは、別体に形成されている。ロッド本体200の先端には、本体側ねじ部200bが形成されている。一方、リング部201には、内外周面を貫通するロッド本体螺着孔201bが穿設されている。ロッド本体螺着孔201bの内周面には、リング側ねじ部201cが形成されている。
カラー部材21には、リング規制部212が配置されている。リング規制部212は、短軸円筒状を呈している。すなわち、リング規制部212には、ロッド貫通孔212aが穿設されている。ロッド貫通孔212aの孔径と、ロッド本体200の外周径とは、等しく設定されている。
ケーブル端末アッセンブリ2組み付けの際は、まずカラー部材21をリング部201に装着する。具体的には、筒体部210bを取り付け孔201aに挿入する。この際、図中点線で示すように、ロッド本体螺着孔201bと、リング規制部212のロッド貫通孔212aとが、直列に並ぶように配置する。次いで、ロッド本体200をロッド貫通孔212aに挿入する。そして、本体側ねじ部200bをリング側ねじ部201cに螺着することにより、ロッド本体200とリング部201とを組み付ける。このようにして、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリ2は、組み付けられる。
本実施形態のトランスミッションケーブルは、第一実施形態のトランスミッションケーブルと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のトランスミッションケーブルによると、ロッド本体200は、リング規制部212により、全周的に包囲されている。このため、動力伝達時において、ロッド本体200がリング規制部212から脱落するおそれがない。したがって、カラー部材21とロッド部材20とが分離するおそれがない。
<第三実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、部分円弧状外嵌規制部の代わりに外筒状外嵌規制部が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図12に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、カラー部材21には、外筒状外嵌規制部213が配置されている。外筒状外嵌規制部213は、筒体部210bに対して、同軸かつ外周側に配置されている。外筒状外嵌規制部213には、C字凹部213aが形成されている。ケーブル端末アッセンブリ2組み付けの際は、筒体部210bを取り付け孔201aに挿入するのと同時に、C字凹部213aがロッド本体200に外嵌する。本実施形態のトランスミッションケーブルは、第一実施形態のトランスミッションケーブルと同様の作用効果を有する。
<第四実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、部分円弧状外嵌規制部の代わりに周方向変位規制部が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図13に、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、カラー部材21には、周方向変位規制部214が配置されている。周方向変位規制部214には、U字凹部214aが形成されている。ケーブル端末アッセンブリ2組み付けの際は、筒体部210bを取り付け孔201aに挿入するのと同時に、ロッド本体200がU字凹部214aに相対的に収容される。本実施形態のトランスミッションケーブルによると、ロッド部材20に対するカラー部材21の周方向変位を規制することができる。また、U字凹部214aの開口幅と、ロッド本体200の直径とは、等しく設定されている。このため、組み付け時に、ロッド本体200をU字凹部214aに圧入する必要がない。したがって、本実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリ2は、組み付け作業性に優れている。
<第五実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、ピン部材がレバー部材に固定されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図14に、本実施形態のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の分解斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、ピン部材4はレバー部材3に固定されている。すなわち、ピン部材4は、レバー部材3の動力伝達タブ31bから突設されている。本実施形態のトランスミッションケーブル1は、第一実施形態のトランスミッションケーブルと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のトランスミッションケーブル1によると、組み付け作業の工数を削減することができる。
<その他>
以上、本発明の動力伝達ケーブルおよびケーブル端末アッセンブリおよびカラー部材の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、筒体部210bの外周径D1と取り付け孔201aの孔径D2とを等しく設定した(前出図5参照)。しかしながら、外周径D1と孔径D2との相対関係は特に限定しない。例えば、孔径D2を外周径D1未満に設定してもよい。また、この場合、外周径D1と孔径D2との差を、0mm超過0.1mm以下に設定してもよい。
筒体部210bが熱収縮すると、筒体部210bの外周径D1および内周径(つまり連結孔210cの孔径)は小さくなる。このため、取り付け孔201a内周面と筒体部210b外周面との間に隙間が発生するおそれがある。当該隙間量は、レバー部材3周囲のレイアウトにおける許容バックラッシュ量(±0.8mm)の1/10に収まる程度である方が好ましい。つまり、隙間量は、±0.08mm以内である方が好ましい。
この点、前出図1に示すように、外周径D1と孔径D2との差(つまり取り付け孔201aに対する筒体部210bの締め代)を、0mm超過0.1mm以下に設定すると、連結孔210cの孔径収縮量は、0.03mm超過0.07mm以下になる。このため、前出図5に示す筒体部210bの外周径D1も、0.03mm超過0.07mm以下程度収縮する。
このように、外周径D1と孔径D2との差を0mm超過0.1mm以下に設定すると、上記取り付け孔201a内周面と筒体部210b外周面との間の隙間量を、好適範囲(±0.08mm以内)内に収めることができる。
また、例えば、上記実施形態においては、ロッド部材20を冷間圧造用炭素鋼線(SWCH)により形成したが、機械構造用炭素鋼材(S10C材)などにより形成してもよい。また、カラー部材21をガラス繊維入りポリアミド(PA)により形成したが、ポリオキシメチレン(POM、別称ポリアセタール)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などにより形成してもよい。
また、上記実施形態においては、本発明の動力伝達ケーブルをトランスミッションケーブル1として具現化した。しかしながら、本発明の動力伝達ケーブルは、車両のドア開閉用のコントロールケーブル、例えばクレーン車やショベルカーなど特殊車両操作用のコントロールケーブルとして具現化してもよい。また、車両の空調用レジスタの風向調整フィンの角度を調整するコントロールケーブルとして具現化してもよい。
取り付け孔に対する筒体部の締め代と連結孔の孔径収縮量との関係を示すグラフである。 第一実施形態のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の合体斜視図である。 同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分に配置されたケーブル端末アッセンブリの合体斜視図である。 同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の分解斜視図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 同トランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの部分円弧状外嵌規制部がロッド本体に当接した状態の断面図である。 同トランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリのカラー本体部付近の組み付け後における断面図である。 同トランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの部分円弧状外嵌規制部付近の組み付け後における断面図である。 同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の模式図である。 第二実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図である。 第三実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図である。 第四実施形態のトランスミッションケーブルのケーブル端末アッセンブリの分解斜視図である。 第五実施形態のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の分解斜視図である。 従来のトランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分の合体斜視図を示す。 同トランスミッションケーブルのシフトレバー方向の端末部分に配置されたケーブル端末アッセンブリの分解斜視図である。 従来のカラー部材の挿入方向端に係合爪を設けたケーブル端末アッセンブリの分解斜視図である。 同ケーブル端末アッセンブリの合体斜視図である。
符号の説明
1:トランスミッションケーブル(動力伝達ケーブル)、2:ケーブル端末アッセンブリ、20:ロッド部材、200:ロッド本体、200b:本体側ねじ部、201:リング部、201a:取り付け孔、201b:ロッド本体螺着孔、201c:リング側ねじ部、21:カラー部材、210:カラー本体部、210a:フランジ部、210b:筒体部、210c:連結孔、211:部分円弧状外嵌規制部、211a:連結部、211b:本体部、211c:開口、212:リング規制部、212a:ロッド貫通孔、213:外筒状外嵌規制部、213a:C字凹部、214:周方向変位規制部、214a:U字凹部、3:レバー部材、30:連結ボス、31a:動力伝達タブ、31b:動力伝達タブ、310a:動力伝達孔、310b:動力伝達孔、32:タブ連結部、4:ピン部材、40:頭部、41:軸部、410:ピン孔、410a:ベータピン、90:インナケーブル(ケーブル本体)、91:アウタチューブ、92:スリーブ、93:取り付けフランジ。

Claims (8)

  1. ロッド本体と、該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部と、を有するロッド部材と、
    該取り付け孔の内周側に配置され、相手側部材が回転摺接する連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を有するカラー部材と、
    を備えてなることを特徴とするケーブル端末アッセンブリ。
  2. 前記規制部は、前記ロッド本体に外嵌する外嵌規制部である請求項1に記載のケーブル端末アッセンブリ。
  3. 前記外嵌規制部は、周方向一部に開口を持つ部分円弧状外嵌規制部であり、
    該部分円弧状外嵌規制部の円弧中心と開口中心とを結ぶ直線と、前記筒体部の軸線と、は略平行であり、
    該筒体部を前記取り付け孔に挿入する際、該開口が前記ロッド本体に沿って弾性的に拡張しかつ復動収縮することにより、該部分円弧状外嵌規制部が該ロッド本体に外嵌する請求項2に記載のケーブル端末アッセンブリ。
  4. 前記取り付け孔の孔径は、前記筒体部の外周径以上である請求項1に記載のケーブル端末アッセンブリ。
  5. 前記孔径と前記外周径との差は、0mm以上0.1mm以下である請求項4に記載のケーブル端末アッセンブリ。
  6. 前記取り付け孔の孔径は、前記筒体部の外周径未満であり、
    該外周径と該孔径との差は、0mm超過0.1mm以下である請求項1に記載のケーブル端末アッセンブリ。
  7. プッシュ方向およびプル方向のうち少なくとも一方向の動作により動力伝達可能なケーブル本体と、
    該ケーブル本体の少なくとも一端に連なるロッド本体と、該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部と、を有するロッド部材と、該取り付け孔の内周側に配置され連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を有するカラー部材と、を備えるケーブル端末アッセンブリと、
    該ケーブル端末アッセンブリとの間で動力伝達を行うレバー部材と、
    該レバー部材と一体または別体に形成され、該連結孔の内周側に配置され、該ケーブル端末アッセンブリと該レバー部材とを連結し、該連結孔に回転摺接するピン部材と、
    を備えてなる動力伝達ケーブル。
  8. ロッド本体と該ロッド本体の一端に連なり取り付け孔を区画するリング部とを有する第一相手側部材と、該取り付け孔に回転可能に挿入される第二相手側部材と、の間に介装されるカラー部材であって、
    前記取り付け孔の内周側に配置され、前記第二相手側部材が回転摺接する連結孔を区画すると共に略同径円周状の外周面を持つ筒体部と、該ロッド本体に当接することにより該取り付け孔に対する該筒体部の軸方向変位および周方向変位のうち少なくとも一方を規制する規制部と、を備えてなることを特徴とするカラー部材。
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