JP2006143024A - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波動歯車減速機のステータ側サーキュラスプラインの回転軸心とドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とが一致しない場合であっても、操舵フィーリングを低下することのない伝達比可変操舵装置を提供する。
【解決手段】波動歯車減速機は、ウェーブジェネレータ61と、フレクススプライン62と、ステータ側サーキュラスプライン64と、ドリブン側サーキュラスプライン65とを備える。さらに、入力軸31とステータ側サーキュラスプライン64との間に回転伝達可能に配置された弾性部材73を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、伝達比可変操舵装置に関するものである。
伝達比可変操舵装置は、ステアリングホイールの操舵角に対する転舵輪側の転舵角の伝達比を変化することができる。この伝達比可変操舵装置は、伝達比可変モータと減速機とを備えている。そして、この減速機には、例えば、波動歯車減速機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この波動歯車減速機は、ウェーブジェネレータと、フレクススプラインと、ステータ側サーキュラスプラインと、ドリブン側サーキュラスプラインとから構成される。ウェーブジェネレータは、モータ軸と一体回転可能に配置される。フレクススプラインは、ウェーブジェネレータの外周側に配置され外歯が外周面に形成されている。ステータ側サーキュラスプラインは、ステアリングホイール側に連結される入力軸と一体回転可能に配置され、フレクススプラインの外歯に噛合する内歯が内周面に形成されている。ドリブン側サーキュラスプラインは、転舵輪側に連結される出力軸と一体回転可能に配置され、フレクススプラインの外歯に噛合すると共にステータ側サーキュラスプラインの内歯の歯数と異なる歯数からなる内歯が内周面に形成されている。
特開2004−26022号公報
ところで、入力軸に圧入嵌合などにより連結されているステータ側サーキュラスプラインの回転軸心と出力軸に圧入嵌合などにより連結されているドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とは、製造上一致しない場合がある。このような場合には、ウェーブジェネレータ及びフレクススプラインをステータ側サーキュラスプライン及びドリブン側サーキュラスプラインの内側に挿入できない場合がある。若しくは、挿入できる場合であっても歯車の噛合いが円滑に行われないことにより、伝達比可変モータに加わる負荷が大きくなったり、ハンドルトルクが大きくなったりして、操舵フィーリングが低下する場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、ステータ側サーキュラスプラインの回転軸心とドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とが一致しない場合であっても、操舵フィーリングを低下することのない伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
本発明の伝達比可変操舵装置は、ステアリングホイール側に連結されステアリングホイールの操舵角を伝達する入力軸と、前記入力軸に対してモータ軸を相対回転可能にする伝達比可変モータと、前記モータ軸に連結され前記モータ軸のモータ回転角を減速して転舵角を出力する減速機と、前記減速機から出力される前記転舵角を転舵輪側に伝達する出力軸と、を備え、前記操舵角に対する前記転舵角の伝達比を変化させる。
そして、前記減速機は、前記モータ軸と一体回転可能に配置されるウェーブジェネレータと、前記ウェーブジェネレータの外周側に配置され外歯が外周面に形成されたフレクススプラインと、前記入力軸と一体回転可能に配置され、前記フレクススプラインの前記外歯に噛合する内歯が内周面に形成されたステータ側サーキュラスプラインと、前記出力軸と一体回転可能に配置され、前記フレクススプラインの前記外歯に噛合する内歯が内周面に形成されたドリブン側サーキュラスプラインと、前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間及び前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間の少なくとも一方に回転伝達可能に配置された弾性部材と、を有する波動歯車減速機であることを特徴とする。
つまり、弾性部材は、前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間に回転伝達可能に配置される場合、前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間に回転可能に配置される場合、又は、前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間及び前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間の両方に回転可能に配置される場合の何れかである。
本発明の伝達比可変操舵装置によれば、上述したように、波動歯車減速機が、前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間及び前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間の少なくとも一方に回転伝達可能に配置された弾性部材を有する。従って、ステータ側サーキュラスプラインの回転軸心とドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とが製造上一致しない場合であっても、弾性部材が変形することにより、ステータ側サーキュラスプライン及びドリブン側サーキュラスプラインの内部にウェーブジェネレータ及びフレクススプラインを挿入することも確実に行うことができる。
さらに、両者の回転軸心が一致しない場合であっても、弾性部材が変形することにより、駆動する際における両者の回転軸心は一致させることができる。これにより、歯車の噛合いは円滑に行われるので、伝達比可変モータに加わる負荷が大きくなったり、ハンドルトルクが大きくなったりすることを防止できる。その結果、操舵フィーリングを低下することを防止できる。
特に、弾性部材が、前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間及び前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間の両方に回転可能に配置される場合には、両者の回転軸心を確実に一致させることができる。さらに、ステータ側サーキュラスプラインの回転軸心とドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とがねじれている場合であっても、ステータ側サーキュラスプラインの方に配置されている弾性部材が変形して、ステータ側サーキュラスプラインをフレクススプラインに倣うように移動する。一方、ドリブン側サーキュラスプラインの方に配置されている弾性部材が変形して、ドリブン側サーキュラスプラインをフレクススプラインに倣うように移動する。つまり、両サーキュラスプラインとフレクススプラインとの噛合いを非常に良好にすることができる。その結果、操舵フィーリングを非常に良好にすることができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本発明の伝達比可変操舵装置の減速機は、上述したように、ウェーブジェネレータと、フレクススプラインと、ステータ側サーキュラスプラインと、ドリブン側サーキュラスプラインと、弾性部材とから構成される。
前記ウェーブジェネレータは、前記モータ軸に対して回転径方向に間隙を形成して配置されるようにするとよい。このようにモータ軸とウェーブジェネレータとの間に間隙(いわゆる「ガタ」)を形成することにより、ウェーブジェネレータはモータ軸に対して回転径方向及び回転軸傾斜方向に移動可能となる。
つまり、ステータ側サーキュラスプラインの回転軸心とドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心とがねじれている場合には、ウェーブジェネレータ及びフレクススプラインがモータ軸に対して回転軸傾斜方向に移動し、フレクススプラインの回転軸心がステータ側サーキュラスプライン又はドリブン側サーキュラスプラインの何れかの回転軸心に一致するように作用する。つまり、両サーキュラスプラインとフレクススプラインとの噛合いを非常に良好にすることができる。その結果、操舵フィーリングを非常に良好にすることができる。
例えば、弾性部材が入力軸とステータ側サーキュラスプラインとの間のみに配置されている場合には、弾性部材が変形することによりステータ側サーキュラスプラインの回転軸心がドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心に一致するように作用する。さらに、ウェーブジェネレータ及びフレクススプラインがモータ軸に対して回転傾斜方向に移動して、ウェーブジェネレータフレクススプラインの回転軸心がドリブン側サーキュラスプラインの回転軸心に一致するように作用する。このように、両サーキュラスプラインとフレクススプラインとの回転軸心が全て一致する。
また、本発明の伝達比可変操舵装置の減速機を構成する前記弾性部材は、ゴム又は樹脂の何れかからなるようにするとよい。これにより、確実に上記効果を奏するようにすることができる。特に、弾性部材はゴムからなるようにすると、より確実に上記効果を奏するようにすることができる。
また、本発明の伝達比可変操舵装置の減速機を構成する前記弾性部材は、回転周方向に係合可能な弾性部材側係合部を有し、前記弾性部材に隣接して配置され前記弾性部材と回転伝達する部材は、前記弾性部材側係合部に回転周方向に係合可能な相手部材側係合部を有するようにするとよい。弾性部材側係合部及び相手部材側係合部は、相互に係合する例えば凹凸形状からなる。これにより、入力軸とステータ側サーキュラスプラインとの間に弾性部材を介在させたとしても、入力軸とステータ側サーキュラスプラインとの間において確実に回転伝達可能となる。一方、出力軸とドリブン側サーキュラスプラインとの間に弾性部材を介在させたとしても、出力軸とドリブン側サーキュラスプラインとの間において確実に回転伝達可能となる。
なお、弾性部材が入力軸とステータ側サーキュラスプラインとの間に配置される場合には、弾性部材に隣接して配置され弾性部材と回転伝達する部材とは、例えば、弾性部材の入力軸側に配置される部材及び/又は弾性部材のステータ側サーキュラスプライン側に配置される部材である。もちろん、入力軸又はステータ側サーキュラスプラインが弾性部材に隣接する部材である場合には、入力軸又はステータ側サーキュラスプラインが弾性部材に隣接して配置され弾性部材と回転伝達する部材となる。
また、弾性部材が出力軸とドリブン側サーキュラスプラインとの間に配置される場合には、弾性部材に隣接して配置され弾性部材と回転伝達する部材とは、例えば、弾性部材の出力軸側に配置される部材及び/又は弾性部材のドリブン側サーキュラスプライン側に配置される部材である。もちろん、出力軸又はドリブン側サーキュラスプラインが弾性部材に隣接する部材である場合には、出力軸又はドリブン側サーキュラスプラインが弾性部材に隣接して配置され弾性部材と回転伝達する部材となる。
次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(1)車両用動力操舵装置の全体構成
まず、車両用動力操舵装置の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、車両用動力操舵装置の全体構成を示す図である。図1に示すように、車両用動力操舵装置は、主として、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、伝達比可変操舵ユニット3と、油圧式パワーステアリング装置4とから構成される。そして、伝達比可変操舵ユニット3及び油圧式パワーステアリング装置4は、車体(図示せず)に固定されたハウジング5内に配置されている。ここで、本発明の伝達比可変操舵装置は、ステアリングシャフト2と、伝達比可変操舵ユニット3とから構成される装置である。
ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール1に連結され、運転者によるステアリングホイール1の操舵角を伝達する。伝達比可変操舵ユニット3は、ステアリングシャフト2の下端側に略同軸上に連結されている。さらに、伝達比可変操舵ユニット3は、油圧式パワーステアリング装置4のピニオン軸(後述する)に連結されている。そして、この伝達比可変操舵ユニット3は、ステアリングシャフト2の操舵角に対するピニオン軸の転舵角である伝達比を可変するモータ(図2に示す)32を含むユニットである。この伝達比可変操舵ユニット3の詳細は、後述する。
油圧式パワーステアリング装置4は、ラックピニオン式の油圧式パワーステアリング装置である。この油圧式パワーステアリング装置4は、アシスト力検出部4aと、アシスト力発生部4bとから構成される。アシスト力検出部4aは、伝達比可変操舵ユニット3のステアリングホイール1側に配置されている。また、アシスト力発生部4bは、伝達比可変操舵ユニット3の下端側に連結されているピニオン軸にラック軸(図示せず)が噛合している。このラック軸は、タイロッド7を介して車輪(転舵輪)6に連結されている。
(2)油圧式パワーステアリング装置4の詳細構成
次に、油圧式パワーステアリング装置4の詳細構成について図2を参照して説明する。図2は、伝達比可変ユニット3及び油圧式パワーステアリング装置4の軸方向断面図を示す。上述したように、油圧式パワーステアリング装置4を構成するアシスト力検出部4aは、ステアリングホイール1側に連結されている。また、油圧式パワーステアリング装置4を構成するアシスト力発生部4bは、転舵輪6側に連結されている。
(2.1)アシスト力検出部4a
アシスト力検出部4aは、図2に示すように、ハウジング5のうちの弁ハウジング5a内に収納されている。アシスト力検出部4aは、ステアリングシャフト2と後述する伝達比可変操舵ユニット3を構成する入力軸31とを連結すると共に、アシスト力発生部4bのパワーシリンダ(図示せず)への圧油の給排を制御する制御弁が収納されている。具体的には、アシスト力検出部4aは、コントロールシャフト11と、スリーブ弁部材12と、トーションバー13とを備えている。
コントロールシャフト11は、略円筒状からなり、一端側(図2の右側)がステアリングシャフト2(図1に示す)に連結されている。このコントロールシャフト11の下端側(図2の左側)には、ロータ弁部11aが形成されている。スリーブ弁部材12は、略円筒状からなり、ロータ弁部11aの外周側にロータ弁部11aに対して相対回転可能に配置されている。また、スリーブ弁部材12は、弁ハウジング5aの内周側に弁ハウジング5aに対して相対回転可能に配置されている。このスリーブ弁部材12は、後述する伝達比可変操舵ユニット3の入力軸31に連結されている。
トーションバー13は、コントロールシャフト11の内周側に配置されている。このトーションバー13は、一端側(図2の右側)がコントロールシャフト11に連結され、他端側が後述する伝達比可変操舵ユニット3の入力軸31に連結されている。つまり、コントロールシャフト11と伝達比可変操舵ユニット3の入力軸31とは、可撓的に連結されている。なお、コントロールシャフト11のロータ弁部11aとスリーブ弁部材12とが制御弁を構成する。
そして、弁ハウジング5aには、供給ポートと排出ポートとシリンダポートとが設けられている。なお、供給ポートは、ポンプ(図示せず)の吐出ポートに接続されている。排出ポートは、リザーバ(図示せず)に接続されている。シリンダポートは、パワーシリンダの両室に接続されている。
(2.2)アシスト力発生部4b
アシスト力発生部4bは、図2に示すように、ハウジング5のうちのギヤハウジング5b内に収納されている。このギヤハウジング5bは、弁ハウジング5aの下端側に一体的に固定されている。なお、ここでは、アシスト力発生部4bのうちのギヤ部分についてのみ説明する。
アシスト力発生部4bのうちのギヤ部分は、所定のねじれ角のピニオンギヤ21aが形成されたピニオン軸21が軸受によりギヤハウジング5bに対して回動可能に軸支されている。そして、ピニオン軸21と交差する方向にラック軸22が往復移動可能に設けられている。このラック軸22は、ピニオンギヤ21aに噛合するラックギヤ22aが形成されている。また、ラック軸22には、ステアリングトルクをアシストするパワーシリンダ(図示せず)に摺動可能に設けられたピストン(図示せず)が取付けられている。そして、ラック軸22の両端には、タイロッド7(図1に示す)が連結されている。
また、ピニオンギヤ21aとラックギヤ22aとの噛合位置に対してラック軸22の背面側は、ラックガイド23に支持されている。このラックガイド23は、ラック軸22の径方向であって、ラックギヤ22aとピニオンギヤ21aとを噛合させる方向に往復移動可能に設けられている。ラックガイド23は、スプリング24のスプリング力によってラック軸22に当接する方向に押圧され、ラックギヤ22aとピニオンギヤ21aとが所定の噛合力により噛合するようにされている。
(3)伝達比可変操舵ユニット3の詳細構成
次に、伝達比可変操舵ユニット3の詳細構成について図2を参照して説明する。伝達比可変操舵ユニット(伝達比可変操舵装置)3は、図1及び図2に示すように、アシスト力検出部4aとアシスト力発生部4bとの間に配置されている。具体的には、伝達比可変操舵ユニット3は、ギヤハウジング5bのうち弁ハウジング5aに連結される略円筒部分の内部に収納されている。
この伝達比可変操舵ユニット3は、入力軸31と、モータ(伝達比可変モータ)32と、角度センサ34と、減速機35と、ピニオン軸(出力軸)21とから構成される。なお、伝達比可変操舵ユニット3を構成する部品の材質は、特に明示しない場合には金属である。
(3.1)入力軸31
入力軸31は、伝達比可変操舵ユニット3の中心であって、アシスト力検出部4aのコントロールシャフト11と同軸上に配置されている。そして、入力軸31の一端側(図2の右側)は、アシスト力検出部4aのスリーブ弁部材12及びトーションバー13に連結されている。すなわち、入力軸31は、トーションバー13を介してステアリングホイール1の操舵角が伝達されると共に、スリーブ弁部材12と一体的に回転する。そして、入力軸31の他端側(図2の左側)の外周側には、セレーションが形成されている。
(3.2)モータ32
モータ32は、ギヤハウジング5bの略円筒部分のうち軸方向のほぼ中央に配置されている。このモータ32は、モータハウジング41と、モータステータ42と、モータ軸43とから構成される。
ここで、モータハウジング41は、第1モータハウジング41aと第2モータハウジング41bとからなる。第1モータハウジング41aは、中央に軸孔が形成された略円筒カップ状からなり、外周面がギヤハウジング5bに固定されている。そして、第2モータハウジング41bは、中央に軸孔が形成された略円筒カップ状からなる。この第2モータハウジング41bは、第1モータハウジング41aのステアリングシャフト2側の開口部を塞ぐように、ギヤハウジング5bに固定されている。
モータステータ42は、積層された円盤形状の珪素鋼板に巻線42aが巻回されてなり、第1モータハウジング41aの内周面に固定されている。
モータ軸43は、モータ軸本体43aとこのモータ軸本体43aの外周面に固定されたマグネット43bとからなる。モータ軸本体43aは、略円筒形状からなり、第1モータハウジング41a及び第2モータハウジング41bの中央の軸孔に配置された軸受により支承されている。すなわち、モータ軸43は、ギヤハウジング5b及びモータステータ42に対して相対回転可能に配置されている。さらに、モータ軸本体43aは、入力軸31の外周側に僅かな間隙を介して入力軸31と同軸上に、かつ、入力軸31に対して相対回転可能に配置されている。このモータ軸本体43aのピニオン軸21側(図2の左側)の端部は、第1モータハウジング41aに支持された軸受のピニオン軸21側に延在している。そして、このモータ軸本体43aのピニオン軸21側の端部の外周側には、セレーションが形成されている。モータ軸43のマグネット43bは、モータ軸本体43aの外周面のうちモータステータ42に対向する位置に配置されている。
(3.3)角度センサ34
角度センサ34は、モータ軸本体43aの外周側であって、モータステータ42のステアリングシャフト2側に配置されている。この角度センサ34は、モータ軸43の回転角度を検出する。角度センサ34は、いわゆるレゾルバであって、レゾルバロータ34aとレゾルバステータ34bとから構成される。
(3.4)減速機35
減速機35については、図2〜図4を参照して説明する。図3は、図2のA−A断面図を示す。図4は、入力側アダプタ部材63を示す図である。具体的には、図4(a)は、入力側アダプタ部材63の軸方向断面図を示す。図4(b)は、右側面図を示す。
減速機35は、波動歯車減速機である。この減速機35は、入力軸31の回転をピニオン軸21側へ伝達すると共に、モータ軸43の回転角(モータ回転角)を減速した回転をピニオン軸21側へ伝達している。そして、減速機35は、ウェーブジェネレータ61と、フレクススプライン62と、入力側アダプタ部材63と、ステータ側サーキュラスプライン64と、ドリブン側サーキュラスプライン65と、出力側アダプタ部材66から構成される。
ウェーブジェネレータ61は、カム61aとボール軸受61bとからなる。カム61aの内周面には、セレーションが形成されており、モータ軸本体43aのピニオン軸21側の外周面に形成されているセレーションに嵌合されている。すなわち、カム61aはモータ軸本体43aと一体回転可能とされている。また、このカム61aのセレーションとモータ軸本体43aのセレーションとは、僅かにガタを有している。すなわち、両セレーション間は、回転径方向に間隙を形成している。このため、ウェーブジェネレータ61は、モータ軸本体43aに対して回転径方向及び回転軸傾斜方向に僅かではあるが移動可能となる。そして、カム61aの外周面の径方向断面形状が楕円形状に形成されている。ボール軸受61bは、カム61aの外周面に複数配置されている。
フレクススプライン62は、弾性変形可能な環状からなる。このフレクススプライン62の内周面は、ウェーブジェネレータ61のボール軸受61bに当接している。すなわち、フレクススプライン62は、ウェーブジェネレータ61のカム61aの外周面に倣って変形する。さらに、フレクススプライン62の外周面には、外歯が形成されている。
入力側アダプタ部材63は、図2〜図4に示すように、中央に軸孔が形成された略円盤状からなる。この入力側アダプタ部材63は、入力軸31の他端側に形成されたセレーションの外周側に圧入嵌合されている。この入力側アダプタ部材63は、第1剛部材71と、第2剛部材72と、弾性部材73とから構成される。
第1剛部材71は、略円筒状からなる。この第1剛部材71の内周面には、セレーション71aが形成されており、入力軸31の他端側に形成されたセレーションに圧入嵌合されている。また、第1剛部材71の外周面の径方向断面形状は、略十字型形状の凹凸形状からなる。換言すると、第1剛部材71には、径方向外方に凸設する凸部71bが4カ所形成されている。このように、第1剛部材71の外周面(相手部材係合部)は、回転周方向に係合可能な形状からなる。
第2剛部材(相手部材)72は、略円環状からなる。この第2剛部材72の内周面の径方向断面形状は、略十字型形状の凹凸形状からなる。換言すると、第2剛部材72には、径方向内方に凹設する凹部72aが4カ所形成されている。すなわち、第2剛部材72の内周面(相手部材係合部)は、回転周方向に係合可能な形状からなる。なお、この凹部72aの周方向長さは、第1剛部材71の凸部71bの周方向長さよりも長い。さらに、第2剛部材72の外周側には、径方向外方に凸設する凸部72bが2カ所形成されている。
弾性部材73は、ゴム製の略円環状からなる。この弾性部材73の内周面の径方向断面形状は、第1剛部材71の外周面に係合可能な略十字型形状の凹凸形状からなる。換言すると、弾性部材73の内周面には、径方向内方に凹設し第1剛部材71の凸部71bに係合可能な凹部73aが4カ所形成されている。また、弾性部材73の外周面の径方向断面形状は、第2剛部材72の内周面に係合可能な略十字型形状の凹凸形状からなる。換言すると、弾性部材73の外周面には、径方向外方に凸設し第2剛部材72の凹部72aに係合可能な凸部73bが4カ所形成されている。
つまり、弾性部材73は、ゴム製からなるので変形可能である。従って、弾性部材73の作用により、第2剛部材72は、第1剛部材71に対して回転径方向に移動可能となると共に、回転軸心の傾斜方向にも移動可能となる。なお、この弾性部材73は、例えば、第1剛部材71及び第2剛部材72にモールド成形されてなる。
ステータ側サーキュラスプライン64は、環状からなる。このステータ側サーキュラスプライン64の内周面には、フレクススプライン62の外周面に形成された外歯に噛合する内歯が形成されている。このステータ側サーキュラスプライン64の内歯は、フレクススプライン62の外歯と同歯数からなる。ただし、ステータ側サーキュラスプライン64の内歯は、ウェーブジェネレータ61の外周面形状に倣って変形した楕円形のフレクススプライン62の外歯のうち長軸側付近のみが噛合している。従って、ステータ側サーキュラスプライン64の内歯とフレクススプライン62の外歯のうち短軸側付近との間には、隙間が形成されている。さらに、ステータ側サーキュラスプライン64の一方側端面には、凹部64a(図3に示す)が2カ所形成されている。このステータ側サーキュラスプライン64の凹部64aは、入力側アダプタ部材63の第2剛部材73の凸部73bに圧入嵌合されている。
ドリブン側サーキュラスプライン65は、ステータ側サーキュラスプライン64とほぼ同様の環状からなる。このドリブン側サーキュラスプライン65は、ステータ側サーキュラスプライン64のステアリングシャフト2側に隣接して配置されている。そして、ドリブン側サーキュラスプライン65の内周面には、フレクススプライン62の外周面に形成された外歯に噛合する内歯が形成されている。このドリブン側サーキュラスプライン65の内歯は、フレクススプライン62の外歯の歯数より多い歯数からなる。すなわち、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯の歯数は、ステータ側サーキュラスプライン64の内歯の歯数より多い歯数からなる。なお、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯は、ウェーブジェネレータ61の外周面形状に倣って変形した楕円形のフレクススプライン62の外歯のうち長軸側付近のみが噛合している。従って、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯とフレクススプライン62の外歯のうち短軸側付近との間には、隙間が形成されている。
出力側アダプタ部材66は、略円筒状からなり、ドリブン側サーキュラスプライン65の外周面に圧入嵌合されている。すなわち、出力側アダプタ部材66は、ドリブン側サーキュラスプライン65と一体的に回転される。
(3.5)ピニオン軸21
ピニオン軸21は、ギヤハウジング5b内に配置された軸受により支承されている。すなわち、ピニオン軸21は、ギヤハウジング5bに回転可能に配置されている。このピニオン軸21は、上述したように、一端側(図2の左側)にラックギヤ22aに噛合するピニオンギヤ21aが形成されている。さらに、ピニオン軸21のステアリングシャフト2側は、減速機35を構成する出力側アダプタ部材66の内周面に圧入嵌合されている。すなわち、ピニオン軸21は、出力側アダプタ部材66及びドリブン側サーキュラスプライン65と一体的に回転される。
(4)伝達比可変操舵ユニット3の動作
次に、上述のように構成される伝達比可変操舵ユニット3の動作について説明する。まず、運転者によりステアリングホイール1が操舵されると、ステアリングホイール1の操舵角が、ステアリングシャフト2及びトーションバー13を介して入力軸31に伝達される。そして、入力軸31が回転することにより、入力軸31の回転角に対して非常に僅かではあるがドリブン側サーキュラスプライン65が相対回転する。
また、ステアリングホイール1の操舵角及び車速などに基づき、ECU(図示せず)によりモータ32が制御され、モータ軸43が回転する。モータ軸43が回転すると、モータ軸本体43aのピニオン軸21側に一体回転可能に嵌合されている減速機35のウェーブジェネレータ61のカム61aが一体的に回転する。
カム61aは楕円状をなしているので、カム61aが回転すると、ボール軸受61bを介してフレクススプライン62が楕円状に弾性変形する。この際、カム61aの長軸の両端部分では、フレクススプライン62の外歯とステータ側サーキュラスプライン64及びドリブン側サーキュラスプライン65の内歯とが噛合している。一方、カム61aの短軸の両端部分では、フレクススプライン62の外歯とステータ側サーキュラスプライン64及びドリブン側サーキュラスプライン65の内歯との間に隙間が形成されている。そして、カム61aの回転に伴い、フレクススプライン62の外歯とステータ側サーキュラスプライン64及びドリブン側サーキュラスプライン65の内歯との噛合する位置が周方向に順次移動していく。
ここで、フレクススプライン62の外歯とドリブン側サーキュラスプライン65の内歯の歯数とは異なる。そのため、カム61aが一回転すると、フレクススプライン62の外歯の歯数とドリブン側サーキュラスプライン65の内歯の歯数と差の分だけ、ドリブン側サーキュラスプライン65がフレクススプライン62に対して回転する。そして、モータ軸43の回転数が大きいほど、フレクススプライン62に対してドリブン側サーキュラスプライン65の相対回転数差は大きくなる。
つまり、ドリブン側サーキュラスプライン65は、入力軸31が回転することにより回転する回転角にモータ軸43が回転することにより回転する回転角が加えられた回転角(転舵角)が出力側アダプタ部材66を介してピニオン軸21に伝達される。すなわち、モータ32を制御することにより、ステアリングホイール1の操舵角とピニオン軸21の転舵角との伝達比を変化させることができる。
(5)ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが一致していない場合における減速機35の動作
ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心は、実質的には、弁ハウジング5aに対するアシスト力検出部4aの回転軸心により規制される。一方、ドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心は、実質的には、ギヤハウジング5bに対するピニオン軸21の回転軸心により規制される。従って、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが一致しない場合がある。そこで、以下に、例として、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが平行にずれている場合と、両回転軸心が傾斜している場合とに分けて、減速機35の動作について説明する。
(5.1)回転軸心が平行にずれている場合
両回転軸心が平行にずれている場合における減速機35の動作について説明する。ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが平行にずれている場合には、以下のように減速機35が動作する。
まず、ドリブン側サーキュラスプライン65は、ピニオン軸21に出力側アダプタ部材66を介して固定されている。従って、ドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心は、ピニオン軸21の回転軸心と完全に同一である。
ここで、ウェーブジェネレータ61のカム61aは、モータ軸本体43aに嵌合されている。従って、ウェーブジェネレータ61及びフレクススプライン62の回転軸心は、モータ軸本体43aの回転軸心と同一である。ただし、モータ軸本体43aとの間にガタを有している。従って、ウェーブジェネレータ61及びフレクススプライン62は、ドリブン側サーキュラスプライン65に倣うように、回転径方向に移動する。つまり、フレクススプライン62の外歯がドリブン側サーキュラスプライン65の内歯に滑らかに噛み合うように、フレクススプライン62が回転径方向に移動する。
また、ステータ側サーキュラスプライン64は、入力軸31に入力側アダプタ部材63を介して固定されている。従って、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心は、入力軸31の回転軸心と同一である。ただし、弾性部材73が回転径方向に変形することにより、入力側アダプタ部材63の第2剛部材72は第1剛部材71に対して回転径方向に移動可能となる。
従って、ステータ側サーキュラスプライン64は、フレクススプライン62に倣うように、回転径方向に移動する。つまり、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心がドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心と一致するように、ステータ側サーキュラスプライン64が回転径方向に移動する。
このように、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とフレクススプライン62の回転軸心とが、一致するようになる。つまり、ステータ側サーキュラスプラインの内歯と、フレクススプライン62の外歯と、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯とが、滑らかに噛み合うようになる。
(5.2)回転軸心が傾斜している場合
ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが傾斜している場合における減速機35の動作について説明する。ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが傾斜している場合には、以下のように減速機35が動作する。
まず、ドリブン側サーキュラスプライン65は、ピニオン軸21に出力側アダプタ部材66を介して固定されている。従って、ドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心は、ピニオン軸21の回転軸心と完全に同一である。
ここで、ウェーブジェネレータ61のカム61aは、モータ軸本体43aに嵌合されている。従って、ウェーブジェネレータ61及びフレクススプライン62の回転軸心は、モータ軸本体43aの回転軸心と同一である。ただし、モータ軸本体43aとの間にガタを有している。従って、ウェーブジェネレータ61及びフレクススプライン62は、ドリブン側サーキュラスプライン65に倣うように傾斜する。つまり、フレクススプライン62の外歯がドリブン側サーキュラスプライン65の内歯に滑らかに噛み合うように、フレクススプライン62が傾斜する。
また、ステータ側サーキュラスプライン64は、入力軸31に入力側アダプタ部材63を介して固定されている。従って、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心は、入力軸31の回転軸心と同一である。ただし、弾性部材73が回転径方向に変形することにより、入力側アダプタ部材63の第2剛部材72は第1剛部材71に対して傾斜可能となる。
従って、ステータ側サーキュラスプライン64は、フレクススプライン62に倣うように傾斜する。つまり、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心がステータ側サーキュラスプライン65の回転軸心と一致するように、ステータ側サーキュラスプライン64が傾斜する。
このように、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とフレクススプライン62の回転軸心とが、一致するようになる。つまり、ステータ側サーキュラスプライン64の内歯と、フレクススプライン62の外歯と、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯とが、滑らかに噛み合うようになる。
(6)その他
上記実施例においては、入力側アダプタ部材63のみ、すなわちステータ側サーキュラスプライン64と入力軸31との間のみに弾性部材を有するようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、ドリブン側サーキュラスプライン65とピニオン軸21との間に弾性部材を有するようにしてもよい。例えば、出力側アダプタ部材66に弾性部材を有するようにする。
また、ステータ側サーキュラスプライン64と入力軸31との間、及び、ドリブン側サーキュラスプライン65とピニオン軸21との間の何れもに弾性部材を有するようにしてもよい。これにより、ステータ側サーキュラスプライン64の内歯と、フレクススプライン62の外歯と、ドリブン側サーキュラスプライン65の内歯とが、より滑らかに噛み合うようにすることができる。
また、上記実施例において、弾性部材73はゴム製としたが、弾性力を有する限り樹脂等の他の材料を用いてもよい。
また、上記実施例において、ステータ側サーキュラスプライン64の回転軸心とドリブン側サーキュラスプライン65の回転軸心とが平行にずれている場合と、両回転軸心が傾斜している場合とに分けて、弾性部材73が回転径方向に変形するとして減速機35の動作について説明したが、弾性部材73の変形方向は、回転径方向に限られるものではなく、両回転軸心の位置関係によっては、弾性部材73が捻られる方向にあることもあり得る。
車両用動力操舵装置の全体構成図を示す。 伝達比可変ユニット3及び油圧式パワーステアリング装置4の軸方向断面図を示す。 図2のA−A断面図を示す。 入力側アダプタ部材63を示す図である。
符号の説明
1:ステアリングホイール、 2:ステアリングシャフト、 3:伝達比可変操舵ユニット(伝達比可変操舵装置)、 4:油圧式パワーステアリング装置、 4a:アシスト力検出部、 4b:アシスト力発生部、 5:ハウジング、 5a:弁ハウジング、 5bギヤハウジング、 11:コントロールシャフト、 11a:ロータ弁部、 12:スリーブ弁部材、 13:トーションバー、 21:ピニオン軸(出力軸)、 21a:ピニオンギヤ、 22:ラック軸、 22a:ラックギヤ、 23:ラックガイド、 31:入力軸、 32:モータ(伝達比可変モータ)、 34:角度センサ、 35:減速機、 41:モータハウジング、 42:モータステータ、 43:モータ軸、 61:ウェーブジェネレータ、 61a:カム、 61b:ボール軸受、 62:フレクススプライン、 63:入力側アダプタ部材、 64:ステータ側サーキュラスプライン、 65:ドリブン側サーキュラスプライン、 66:出力側アダプタ部材、 71:第1剛部材、 72:第2剛部材、 73:弾性部材

Claims (4)

  1. ステアリングホイール側に連結されステアリングホイールの操舵角を伝達する入力軸と、
    前記入力軸に対してモータ軸を相対回転可能にする伝達比可変モータと、
    前記モータ軸に連結され前記モータ軸のモータ回転角を減速して転舵角を出力する減速機と、
    前記減速機から出力される前記転舵角を転舵輪側に伝達する出力軸と、
    を備え、
    前記操舵角に対する前記転舵角の伝達比を変化させる伝達比可変操舵装置において、
    前記減速機は、
    前記モータ軸と一体回転可能に配置されるウェーブジェネレータと、
    前記ウェーブジェネレータの外周側に配置され外歯が外周面に形成されたフレクススプラインと、
    前記入力軸と一体回転可能に配置され、前記フレクススプラインの前記外歯に噛合する内歯が内周面に形成されたステータ側サーキュラスプラインと、
    前記出力軸と一体回転可能に配置され、前記フレクススプラインの前記外歯に噛合する内歯が内周面に形成されたドリブン側サーキュラスプラインと、
    前記入力軸と前記ステータ側サーキュラスプラインとの間及び前記出力軸と前記ドリブン側サーキュラスプラインとの間の少なくとも一方に回転伝達可能に配置された弾性部材と、
    を有する波動歯車減速機であることを特徴とする伝達比可変操舵装置。
  2. 前記ウェーブジェネレータは、前記モータ軸に対して回転径方向に間隙を形成して配置されることを特徴とする請求項1記載の伝達比可変操舵装置。
  3. 前記弾性部材は、ゴム又は樹脂の何れかからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の伝達比可変操舵装置。
  4. 前記弾性部材は、回転周方向に係合可能な弾性部材側係合部を有し、
    前記弾性部材に隣接して配置され前記弾性部材と回転伝達する部材は、前記弾性部材側係合部に回転周方向に係合可能な相手部材側係合部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の伝達比可変操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010223320A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Jtekt Corp 伝達比可変装置

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