JP2006141388A - 魚の口中で自動的に拡張する能動釣り針 - Google Patents
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Abstract
【課題】魚がくわえると、魚の口中で針先の形が自動的に拡張するように変形して、自ずから獲物を捕らえる動作を行う、能動型釣り針の自動拡張機構の提供。
【解決手段】コイル状バネを基部に共有し、これと一体構造を成し、相対する二本の針先で構成された釣り針を形成させる。 当初二本の針先は最大限に拡張されている。 この柄部を、同時に抱いて滑動できる構造のリングを装着しておく。 このリングはコイルの巻回部を貫通して来た、釣り糸の末端に固定されている。 準備として、バネ力に抗して二本の針先を押し縮め、リングを針先方向に滑動してセット状態にする。 餌をつけ通常の方法で魚釣りを行い、魚がくわえると、逃走力で針先に張力を受け、運動反作用で、リングはバネ方向に引き戻され原状に復帰するから、その結果自動拡張する。
【選択図】 図7
【解決手段】コイル状バネを基部に共有し、これと一体構造を成し、相対する二本の針先で構成された釣り針を形成させる。 当初二本の針先は最大限に拡張されている。 この柄部を、同時に抱いて滑動できる構造のリングを装着しておく。 このリングはコイルの巻回部を貫通して来た、釣り糸の末端に固定されている。 準備として、バネ力に抗して二本の針先を押し縮め、リングを針先方向に滑動してセット状態にする。 餌をつけ通常の方法で魚釣りを行い、魚がくわえると、逃走力で針先に張力を受け、運動反作用で、リングはバネ方向に引き戻され原状に復帰するから、その結果自動拡張する。
【選択図】 図7
Description
この発明は、釣りに使用される釣り針に関するものである。
従来、釣りに使用される釣り針は、通常、先端を針状に形成した鋼線を、し字状に曲げ加工し、針状先端と反対側の端部は、釣り糸を取り付け易いように成型し、全体あるいは必要部分を、焼入れ加工したものが代表的構造であり、その大半は、一度、針に掛かった魚が逃げないように、針状先端基部に、所謂、返り針の形状を作成したものであり、更に、漁法によっては、これ等の釣り針を、複数個束ねて用いたり、ルアーの魚体後方に並べて配置する事が行われて来た。 従来の釣り針の動作は、全く受動的なもので、魚の口中に飲み込まれ、釣り上げるのに好適な箇所に、充分に刺さらないと、魚体重量と逃走力のため、所謂、ばれる事が多く、釣果を上げるのに支障をきたした。
従来の釣り針に関する諸課題を集約すれば、次の4項に集約されると見るのが妥当であろう。
(ア)従来の釣り針は、その形状寸法が一定で、使用中に変化しない事が常識であり、釣り針としての動作は全く受動的なものであった。 従って、釣果対象の魚の種類、大きさ、に合わせて、使用する釣り針の寸法を選択する手間を要した。
(イ)上記(ア)項と同様に、受動的で形状寸法の変化がない理由で、魚の口中に針が掛かった状態であっても、不安定な刺さり方では、魚の重量と逃走力のため、所謂、ばれる事態を防ぎ難く、常に好調な釣果を得るのは困難であった。
(ウ)上記(イ)項の対策として、釣り針の針状先端の基部に、所謂、返し針の構造を設ける従来の方法は、一応の効果があったとしても、返し針の存在のために、釣り上げた魚の口中から、釣り針を外すことが困難となり、場合によっては、咬傷、刺傷、防止のため、ペンチ等の工具類を、使用せざるを得ない場合が多かった。
(エ)ルアー釣り用疑似餌については、従来、疑似餌と無関係に、剥き出しの釣り針が装着されており、これが釣果を落とす原因ではないか、との疑問が拭いきれない。一般に、疑似餌の針は極力隠しておき、魚を騙したいと思うのは当然であろう。
上述、(ア)〜(エ)項の課題の根本原因は、従来の釣り針が、構造上完全に受動で変形不可能、かつ、静止していたからである。 総括的に見た本発明の趣旨は、従来と逆に、釣り針に自動拡張運動を与えて変形させ、能動的、かつ、積極的に魚を捕獲しようというものである。 その課題として提唱する本発明の方法は、魚の口中で、釣り針自体の見掛上体積が、自動的に拡張する釣り針である。 上述(ア)項の課題の解決手段として、釣針の見掛上の大きさが、魚の口の大きさに応じて、自動的に拡張する性質を持っていれば、釣り針の品種は少なくて済む筈であり、動作上も魚が食いつきやすい。 (イ)項の課題の原因は、釣り針の見掛上体積が、魚の口の大きさに比べ小さすぎるため、その針状先端が魚の口蓋に掛かる確率、或は、その位置、深さが極めて不定であり、所謂、ばれる状態を作り易いからである。
(イ)項の解決手段は、魚が餌に食いついた時、口中で釣り針を自動的に変形させ、その見掛上体積を最大に拡大させる事である。 この時、釣り針は口蓋に押し付けられ、密着した状態となり、その根本まで充分に刺さるので、魚が逃げようとしても、ばれる事が少ない。 (ウ)項の解決手段は、針状先端に返し針を加工しない事である。 釣り針が魚の口中で最大限に拡張した状体では、上記(イ)項で述べた如く、ばれる心配が少ないから、反し針の構造は必要なくなる。 このようにすると、釣り針の見掛上体積が減少する方向に、その機構を指先で戻してやると、原状に縮小し、釣り上げた魚の口から、釣り針を容易に、かつ、危険なく、取り外す事ができる。 (エ)の解決手段は、釣り針本体を、疑似餌体内に格納して、隠しておくしか、方法がない。 魚が疑似餌をくわえた時、瞬時に針が現れて捕獲できるのが理想である。
以上に述べた如く、本発明の趣旨である、魚の口中で自動的に拡張させる手段を用いれば、従来の釣り針に存在していた諸課題は、全て解決されるものである。
(ア)従来の釣り針は、その形状寸法が一定で、使用中に変化しない事が常識であり、釣り針としての動作は全く受動的なものであった。 従って、釣果対象の魚の種類、大きさ、に合わせて、使用する釣り針の寸法を選択する手間を要した。
(イ)上記(ア)項と同様に、受動的で形状寸法の変化がない理由で、魚の口中に針が掛かった状態であっても、不安定な刺さり方では、魚の重量と逃走力のため、所謂、ばれる事態を防ぎ難く、常に好調な釣果を得るのは困難であった。
(ウ)上記(イ)項の対策として、釣り針の針状先端の基部に、所謂、返し針の構造を設ける従来の方法は、一応の効果があったとしても、返し針の存在のために、釣り上げた魚の口中から、釣り針を外すことが困難となり、場合によっては、咬傷、刺傷、防止のため、ペンチ等の工具類を、使用せざるを得ない場合が多かった。
(エ)ルアー釣り用疑似餌については、従来、疑似餌と無関係に、剥き出しの釣り針が装着されており、これが釣果を落とす原因ではないか、との疑問が拭いきれない。一般に、疑似餌の針は極力隠しておき、魚を騙したいと思うのは当然であろう。
上述、(ア)〜(エ)項の課題の根本原因は、従来の釣り針が、構造上完全に受動で変形不可能、かつ、静止していたからである。 総括的に見た本発明の趣旨は、従来と逆に、釣り針に自動拡張運動を与えて変形させ、能動的、かつ、積極的に魚を捕獲しようというものである。 その課題として提唱する本発明の方法は、魚の口中で、釣り針自体の見掛上体積が、自動的に拡張する釣り針である。 上述(ア)項の課題の解決手段として、釣針の見掛上の大きさが、魚の口の大きさに応じて、自動的に拡張する性質を持っていれば、釣り針の品種は少なくて済む筈であり、動作上も魚が食いつきやすい。 (イ)項の課題の原因は、釣り針の見掛上体積が、魚の口の大きさに比べ小さすぎるため、その針状先端が魚の口蓋に掛かる確率、或は、その位置、深さが極めて不定であり、所謂、ばれる状態を作り易いからである。
(イ)項の解決手段は、魚が餌に食いついた時、口中で釣り針を自動的に変形させ、その見掛上体積を最大に拡大させる事である。 この時、釣り針は口蓋に押し付けられ、密着した状態となり、その根本まで充分に刺さるので、魚が逃げようとしても、ばれる事が少ない。 (ウ)項の解決手段は、針状先端に返し針を加工しない事である。 釣り針が魚の口中で最大限に拡張した状体では、上記(イ)項で述べた如く、ばれる心配が少ないから、反し針の構造は必要なくなる。 このようにすると、釣り針の見掛上体積が減少する方向に、その機構を指先で戻してやると、原状に縮小し、釣り上げた魚の口から、釣り針を容易に、かつ、危険なく、取り外す事ができる。 (エ)の解決手段は、釣り針本体を、疑似餌体内に格納して、隠しておくしか、方法がない。 魚が疑似餌をくわえた時、瞬時に針が現れて捕獲できるのが理想である。
以上に述べた如く、本発明の趣旨である、魚の口中で自動的に拡張させる手段を用いれば、従来の釣り針に存在していた諸課題は、全て解決されるものである。
この、自動的に見掛上体積を拡張させる手段は、本発明の根幹を成すもので、各種の手段が考えられるが、いずれにしても、当該製品は本質的に小型繊細、かつ、形状単純であるので、それらの本質ないし性能を維持しつつ、目的を達成するためには、その手段の選択に、大きな制約を受けざるを得ないのである。 従って、総合的に結論すれば、その性能、機構的簡便性、および経済性からみて、次の▲1▼項〜▲10▼項に集約されたタイプ別の諸手段が、適用可能と思われる。 以下、図面を用いて本発明に適用した諸手段を詳述する。
▲1▼釣り糸の張力で作動ピンを強制的に引き外すタイプ。 これは、根本を共有し、相対する複数個の釣り針をバネ力に抗して縮小させ、この時互いのU字型針状先端に形成されたO字型空隙に、釣り糸に結ばれた作動ピンを挿入して、バネの戻りを停止させて置き、魚が釣り針をくわえると、魚の自重と逃走力で、釣り糸に生じた強い張力で、ピンを強制的に引き外す事により、釣り針は自動拡張させるものである。
図1は▲1▼A型の釣り針の斜視図を示す。 ▲1▼A型釣り針は二本の針で構成されていて、柄4とステム5の根本は共通であり、バネ力を与えるため、コイル状にバネ3を巻いてある。 原理上、このバネ力は特に強力である必要はなく、繰り返しの使用に耐えるだけの安定性のみが要求されるので、バネ3の形状はどのようなものでも良い。 1−1フリー状態図に示す如く、当初の状態では、針先6と副針先7は、大きく離れている。 釣り糸1はバネ部3に固定し、釣り糸1の途中から補助糸2を鉛玉9で固定してあり、補助糸2の他端は作動ピン8に固定されている。この針を使用するには、1−2セット状態図に示す如く、針先6と副針先7を、バネ力に抗して指先で押し縮め、その時、二本の針先の間に形成されたO形空隙に、作動ピン8を挿入後、指を離す。 作動ピン8の形状はI字状、U字状、T字状、C字状等で、確実な動作が安定して得られれば、どのような形状のものでも良く、特に指定されない。これで釣り針はセット状態となり、作動ピン8を引き抜けば、1−1フリー状態図のように、蓄勢されたバネ力で瞬間的に拡張する。 作動ピン8を引き抜く方法は、1−2セット状態図に見られるように、釣り糸1が魚のために引かれた時、まず、ピン8が引き抜かれた後に、全荷重が釣り針に掛かるよう、当初、釣り糸1にたるみを持たせておき、補助糸2を釣り糸1に固定する位置を設定するため、鉛玉9で釣り糸1と補助糸2を挟み圧着して構成する。 当然、糸結び、接着等で位置設定しても良い。作動ピン8を引き抜くときのストロークは数mmで充分であるから、補助糸2が在っても短くて済み、釣り作業に邪魔にならない。 また、補助糸2に加わる荷重は、作動ピン8を引き抜く力しか、掛からないから、補助糸2は、細いものでも充分使用に耐える。
▲2▼作動リングを釣り糸の張力で引き離すタイプ。 根本部分を共有し、バネ力に抗して縮小された複数個の釣り針を、C型平断面を有し、かつ、釣り糸に補助糸で結ばれた作動リングで束ね、魚が掛かると、当該作動リングを、釣り糸の張力で強制的に引き外し,蓄勢されていたバネ力で一気に自動拡張させるものである この原理による▲2▼A型の斜面図を図2に示す。 ▲2▼型釣り針の動作は、▲1▼型の場合と全く同じで、作動ピン8が作動リング12に変更されただけであるが、作動リング12を用いると、三本針、四本針にも適用できる大きな利点を生じ、また、動作も安定であ. 2−1フリー状態図では、バネ3の作用で、針先6と副針先7は、できるだけ大きく広げられている。針先6と副針先7を、指先で圧縮し、作動リング12で柄4とステム5を掴むと、2−2セット状態図のようにバネ力が蓄勢される。 補助糸2が作動リング12に固着され、その他端は、釣り糸1の任意の位置に鉛玉9で固定されている。 魚が掛かると補助糸2が引かれ、作動リング12を引き外して自動的に拡張する。
図3は、▲2▼A型を三本針に適用したもので、この斜視図を示すものである。
3−1フリー状態図で、6a,6b,6cの三本の針先が充分に拡張するように、4a,4b,4cの三本の柄にバネ効果を持たせ、その基部先端部分を、それぞれ一括して固定し、釣り針を構成する。 更に、釣り糸1を釣り針の基部に固着し、釣り糸1の任意の位置に、鉛玉9で補助糸2を固定し、他端にC型平断面を有する作動リング12を装着してある。釣りの準備として、3−2セット状態図に示すように、針先6a,6b,6cを指先で束ねて縮小し、柄4a,4b,4cの任意の箇所を、作動リング12で、一括して掴むように、当該リング12を挿入し、針の戻りを止める。 この操作で、三本の針先はバネ力を蓄勢して待機状態になる。 次に、補助糸2の長さ、及び、釣り糸1に接続する位置の設定が重要であり、魚が釣り糸を引いた時に、第一段階として、先ず作動リング12が引き外され、第二段階として、釣り糸1に全荷重が掛かるように調整しておく。 当然、この状態で、補助糸2に掛かる荷重は、作動リング12の引き外し力だけであるから、補助糸2は細いもので済む。 魚が釣り針をくわえると、上記の動作により、6a,6b,6c,の三本の針先は、蓄勢されていたバネ力で、瞬時に、同時に、フリー状態に復帰し拡張する。 この方式は、三本針で立体的に拡張するから、二本の場合に比べて、見掛上体積の増大効果は、極めて大きく、安定した釣果を期待できる。
図4に示したものは、図2の変形であり、副針先7を拡張アーム11に変えたものであり、通常の釣り針に類似している。 拡張アーム11は、針先6と連動して拡張し、針先6が、口中で根本まで充分に刺さり、確実に釣果を得られるように動作する。 また、セット状態では、針先6の餌押えの役目を果たし,餌の損失を防ぐ作用をする。
▲3▼補助糸を用いずに作動リングを引き外すタイプ。 この例を図5に示す。 図5は▲3▼A型の構造を示した斜視図である。 ここで5−1フリー状態図に於いて、釣り糸1はバネ3で形成された中心孔を貫通し、その末端は作動リング12に固定されている。作動リング12は上記中心孔より大きいので、中心孔を通り抜けることができない。準備段階として、5−2セット状態図の如く、柄4、ステム5を押し縮め、針先6と副針先7を縮小させ、任意の位置を作動リング12で掴み、バネ3の戻りを防ぐ。 この状態で釣りを行い、魚が針に掛かると、その逃走力で釣り糸1は強い張力を受け、作動リング12が引き外される結果、針先6と副針先7は5−1フリー状態図の如く瞬間的に拡張する. その後、作動リング12はバネ3に接触して運動を停止させられるから、魚による全荷重は釣り糸1に移動する事になる。 ▲3▼型の特長は補助糸2を用いた前述▲1▼、▲2▼型に比べ、構造がコンパクトであり、動作が安定している事である。
作動リング12を引き外す時に要する張力は、作動リング12の形状寸法で大きく左右されるから実験的に調整して最適値を求められる。 換言すれば作動リング12の調整で、一定以上の張力が掛からないと拡張動作を開始しないように張力設定が出来る。
▲4▼管状スライダーを移動して自動拡張させるタイプ。 これは、最大限に拡張している複数の釣り針の柄部に、釣り糸に固定した管状カバーを被せ、当初これをスライドさせて、釣り針を最少限に縮小させて、蓄勢しておき、魚と釣り糸の間に引力が発生した瞬間、釣り針はスライダーの移動のため、バネ力が開放され最大限に拡張する方式である。本方式の例を図6に示す。 図6は▲4▼A型の構造を示す斜視図である。 図6,6−1フリー状態図に示すように、針先6と副針先7は、バネ3によって最大に開いている。 柄4とステム5を一括して内通させている管状作動スライダー13の一端は、バネ3に接触するか、あるいは、その近傍に位置している。 釣り針を使用するには、6−2セット状態図に見られるごとく、作動スライダー13を針先6の方向へ指先で滑動してバネ力を蓄勢し、縮小する。 セット状態で餌を付け、魚がくわえると、釣り糸1の張力で、作動スライダー13が引かれ、バネ3で停止されるから、釣り針1に全荷重が掛かるようになる。 この時、釣り針は瞬時に自動拡張する。
▲4▼A型の利点は、指先で作動スライダー13を滑動する事により、針先6、副針先7を同時に縮小することができ、長い作動スライダーが獲物の口から突出している箇所を安全に掴めるので、取り外しが容易なことである。
▲5▼作動環を移動して拡張させるタイプ。 これは釣り糸に直結された作動環を滑動させて針先を拡張するもので、図7に例示する。 図7は▲5▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 7−1フリー状態図に於いて、針先6、副針先7はバネ3によって最大に拡張されている。 この時作動環14はバネ3に近い位置に在り、釣り糸1の末端はバネ3の巻回部を貫通して作動環14に固着されている。 準備段階として、7−2セット状態図の如く、作動環14を針先方向に滑動させると、針先6と副針先7はバネ3のバネ力に抗して同時に縮小され、作動環14はバネの戻りを妨げる動作をする。この状態で餌を付けて釣りを行い、魚が掛かると、釣り糸1に強い張力を受け、釣り糸1に連結された作動環14は、バネ3方向に引き寄せられるから、針先6及び副針先7は自動的に拡張する動作を行う。 作動環14はバネ3の巻回部を通り抜けることが出来ないので、この時点で、魚の逃走力と体重による全荷重が釣り糸1に移行する。▲5▼A型釣り針の特長は、コンパクトで比較的小型の釣り針に適用でき、針先を閉じる時、作動環14の滑動動作のみで済むので、指先の怪我のおそれが無いことである。 また、作動環14の内径はバネ3巻回部外径より大きくしても動作上無関係であるから、釣り針の製造上、個別に分離して生産し、その後合体すればよく、使用上も好都合である。次に、▲5▼B型釣り針は、上記▲5▼A型を通常の一本針型に変形したものである。 図8は▲5▼B型釣り針の構造を示す斜視図である。 8−1フリー状態図に於いて、バネ3のバネ力により針先6と拡張アーム11は充分に拡張されている。 この時作動リング12はバネ3の巻回部付近に在り、バネ3を貫通して来た釣り糸1の末端に結ばれている。 ステム5の任意の箇所には窪み部23が設けられている。 準備操作として、8−2セット状態図のごとく、作動リング12を針先6の方向に滑動させ、窪み部23の位置に休止させておく。 針先6に餌を付け通常の方法で釣りを行い、魚が掛かると、強力な張力で、釣り糸1に直結された作動リング12は、バネ3に引き寄せられ、8−1フリー状態図の形態に復旧するように自動拡張する。 この場合、作動リング12は、休止していた窪み部23の段差を乗り越えて滑動するため、一定以上の張力が釣り糸1に加わらないと上記拡張動作を開始できない。 従って窪み部23を設けると、その動作が極めて安定になる利点が生じ、全てのスライド方式について有用である。拡張アーム11は、魚の口蓋部を内側から押さえつけて、針先6を根本まで深く刺し、ばれるのを防ぐ作用をする。 また針先6の餌押さえの役目も果たすことが期待出来るものである。 上記目的を達成するためならば、拡張アーム11の構造、形状はどのように設定しても良く、拡張動作を妨げない限り不問である。▲5▼B型釣り針は、従来の一本針型汎用釣り針とほぼ同一の形態をとれる特長がある。
次の▲5▼C型釣り針は▲5▼A型の変形であり、柄及びステムに窪み部を設け、動作の安定を図ったものである。 図9は▲5▼C型釣り針の構造を示す斜面図である。 9−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7はバネ3によって充分に拡張されている。 柄4およびステム5の任意の位置に、窪み部23aおよび23bを設けておく。 柄4とステム5を束ねて、作動環14がバネ3に接近して在り、釣り糸1の末端がバネ3の巻回部を貫通して作動環14に直結されている。 事前の準備として、作動環14を針先方向に滑動させると、針先6と副針先7は同時に閉じ、作動環14は窪み部23a,23bの位置に停止し、9−2セット状態図の如くセットされる。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、その体重と逃走力で釣り糸1に強い張力が掛かり、釣り糸1に直結された作動環14がバネ3に引き寄せられる結果、9−1フリー状態図に見られる形態に復帰し自動拡張する。 この挙動中、当初窪み部23a、23bにセットされていた作動環14は、窪み部の段差を乗り越えて滑動する必要があるので、一定以上の張力が釣り糸1に加わらないと拡張動作を開始しない. 従って、餌取り魚等による誤動作を防ぎ、安定に動作させる事ができる。 前述▲5▼A型と同様に、作動環14の内径をバネ3巻回部外径より大きく採っておけば、個別に生産して合体すれば良いので生産管理上、使用上有利である。
次に示すものは構造を更に簡便化したもので、その構造を図10に示す。 図10は▲5▼D型釣り針の構造を示す斜視図である。 10−1フリー状態図に於いて、バネ3によって、針先6と副針先7は充分に拡張されている。 この方式の特徴は、拡張に要する作動環等の外付け部品を一切使用せずに、自動拡張機構を構成したことである。その構成方法は、作動環14を釣り糸1本体で形成するものである。 即ち、釣り糸1の末端をバネ3巻回部に通し、柄4、ステム5を束ねるようにバネ3付近でリング状に結び、作動環14の代わりに環状糸15を形成する。 使用前の準備として、環状糸15を針先方向に滑らせると、針先6及び副針先7は同時に縮小され、10−2セット状態図の如くセットされる。 この状態で餌を付け、通常の通り魚釣りを行ない、魚が掛かると、その逃走力と体重で釣り糸1に強い張力が生じ、環状糸15をバネ3方向に引き寄せるから、10−1フリー状態図の形態に自動復旧し拡張する。 この方式の特長は、最も簡便で小型釣り針にも応用できることである。
▲6▼作動ロッドを使用するタイプ。 これはロッドを用いて針先を拡張させるタイプである。 図11は▲6▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 11−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7はバネ3によって拡張された状態にある。 バネ3巻回部の中心軸が作動ロッド18と平行になるように巻回部を約90度傾けてある。
バネ3に近い位置には、柄4とステム5を束ねるように作動環14が在り、作動環14に連結された作動ロッド18がバネ3巻回部を貫通している。 作動ロッド18の上部末端に設けたフック19には釣り糸1が固定されている。 準備として、バネ3を指先で持ち作動ロッド18を押し下げて行くと、11−2セット状態図の如く、針先6と副針先7は相互間隔が縮小されて行き、最終的にセット状態に至る。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、その逃走力と体重で、釣り糸1に結ばれた作動ロッド14に強い張力が生じ、作動環14はバネ3に衝突する位置まで相対的に引き上げられるから、前記11−1フリー状態図に復旧し、針先は自動的に拡張する。ここで、作動環14はO字型に固執する必要は無く、C字型でも原理上同様に使用できるので、作動環14を作動ロッド18と一体構造に曲げ加工した方が実際的と思われる。フック19が通過できるよう、バネ3の寸法についても考慮する必要がある。 ▲6▼A型釣り針の特長は、釣り上げた魚から釣り針を外す操作が容易かつ安全に行える事である。
▲7▼くさび型スライダーで拡張させるタイプ。 これは三本針以上の多本釣り針に有効な方法で、所謂くさびを打ち込む原理を応用して、針先を拡張させるタイプである。
図12は▲7▼A型釣り針の構造を示す斜面図である。 12−1フリー状態図に於いて、それぞれ三本の釣り針の根本は集合管16に固定されている。 各釣り針の柄4a,4b,4cのバネ力により、針先6a,6b,6c相互の間隔が常に縮小される方向に力を受けている。 集合管16を貫通している作動ロッド18の下端には、球状くさびスライダー21が固定され、作動ロッド18の上端に設けたフック19には釣り糸1が固定されている。 この釣り針のフリー状態では、作動ロッド18は最大に引き上げられた位置に在り、球状くさびスライダー21は柄4a、4b、4cの根本を、くさび効果によって強く圧迫し、バネ力に抗して針先6a、6b、6cを最大限拡張させている。
準備段階として、作動ロッド18を針先方向に押し下げると、針先6a、6b、6cはバネ力で同時に針先間隔を縮小し、作動ロッド18下端の球状くさびスライダー21が、接触部25の段差部分に至ると安定に停止する。 この時針先は最縮小され、12−2セット状態図に示す形態になる。 ここで餌をつけ魚釣りを行って、魚が針に掛かると逃走力と体重で、針先に強力な荷重が加わり、反作用で球状くさびスライダー21は、接触部25の段差を乗り越えて集合管16に引き寄せられ、衝突すると作動ロッド18と釣り糸1に全荷重が移行する。 この過程で球状くさびスライダーは、バネ力に抗して強力なくさび力で各針先を自動拡張し、12−1フリー状態図の形態に復帰する。▲7▼A型釣り針の特長は、針先の拡張にバネ力を用いず、くさびの打ち込み力を使用するので拡張力は最も強大である。 従って、中型以上の釣り針に適用すれば有効である。
▲8▼強制スライダーを用いたタイプ。 これは釣り針の柄部の動きを強制的に拘束して針先を拡張させるものである。 図13は▲8▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。13−1フリー状態図に於いて、バネ3と一体構造を成している針先6および副針先7は、柄4、ステム5の曲率と強制スライダー17の位置で決定される針先間隔で拡張されている。 フリー状態ではスライダー17はバネ3に接触した位置に存在する。強制スライダー17の平断面はE字状を成しており、これと90度傾斜して作動ロッド18が一体構造で構成されている。 作動ロッド18の上端にはフック19が設けてあり、釣り糸1が固着されている。 準備として、バネ3を指先で持ち、作動ロッド18を針先方向に押し下げて行くと、バネ3の反発力と関係なく、ロッド先端の強制スライダー17の作用で、柄4及びステム5相互の間隔が強制的に決定され、それにつれて針先6と副針先7は、13−2セット状態図の如く縮小される。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、魚の逃走力と体重のため、針先が下方に引かれ、その反作用で強制スライダー17はバネ3方向に引き寄せられる. バネ3に衝突すると全荷重が釣り糸1に移行し、13−1フリー状態図に復帰、針先は自動拡張する。 この動作の一連の過程で、針先の相互間隔はバネ力の大きさではなく、強制スライダー17の位置で決定されてしまう事が本方式の特徴である。 以上のように、▲8▼型釣り針は、針先の拡張操作にくさび効果を応用しているので、その拡張力は強力かつ動作確実である。 更に使用上の利点は、強制スライダーのみに見られる特質のため、針先がコントロールしやすく、魚から針を取り外す操作が、安全かつ迅速に行える点である。 尚、部分拡大図に示したように、フック19がバネ3巻回部を通り抜けられるように寸法設定しておくと、任意に合体でき、生産上、使用上有利である。
▲9▼ラッチを用いて瞬間的に拡張させるタイプ。 これは蓄勢されたバネにラッチ部分を設け、ラッチが引き外された瞬間バネ力が開放されて一挙に針先を拡張するものである。図14は▲9▼A型釣り針の構造を示す斜面図である。 図14,14−1フリー状態図に於いて、針先6と拡張アーム11は、バネ3によって大きく拡張している。
このタイプの形態は、従来の釣り針とほぼ同様の1本針型であるが、針先6に対向して、拡張アーム11が設けてある。 拡張アーム11は魚の口蓋を内側から押えて、針先6を安定に根本まで充分に刺す役目を果たす。 拡張アーム11の先端はL字状に曲げられ、これをラッチ26として使用する。 ラッチ26は針先6の根本に引っ掛け、一定以上の振動で外れるように調整される。 使用前の準備として、14−2セット状態図のようにラッチ26を針先6にセットし、餌をつけて通常の魚釣りを行う。
魚が餌に掛かるとその時の振動でラッチ26が外れ、針先6と拡張アーム11は瞬間的に自動拡張する。 ▲9▼A型釣り針の特徴は、外付け部品を必要とせず小型釣り針に適用できることである。 次に示すものは▲9▼B型釣り針である。 図15は▲9▼B型釣り針の構造を示す斜視図である。 15−1フリー状態図の如く、▲9▼B型釣り針は、バネ3と一体構造を成す、針先6と副針先7を有する二本針型のもので、ステム5部分にラッチ25を固定してあり、フリー状態ではバネ3により二本の針先は充分に拡張されている。 準備として指先で柄4とステム5を押し縮めると、ラッチ26が柄4に引っかかり、バネ力が蓄勢されて15−2セット状態図の如くセットされる。
この状態で餌を付け魚釣りを行い、魚が餌をくわえると、その振動でラッチ26が外れ、瞬間的に15−1フリー状態図の形態に復帰し、針先6、副針先7は自動拡張される。▲9▼B型釣り針の特徴は、小型汎用釣り針としての用途が見込める事である。
▲10▼ルアーに組み込み、針先を秘匿させたタイプ。 これは通常釣針を露出させたルアーと異なり、ルアーの体内に釣り針を秘匿させたものである。 図16は▲10▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 そのルアーの外観は16−3外形図に見られるように、魚の形状を成しているが釣り針は全く見えない。 その内部構造は16−1フリー状態図に見られる通りであり、ルアー魚体を縦方向に二分割し左右の魚体をリブで結合して構成されている。 リブ29bとリブ29cで形成された空隙には、作動ロッド18が貫通しており、この軸の延長線上に位置するリブ29d、リブ29eの間の空隙をガイドとして、図の上下方向に移動する事が出来る。 作動ロッド18の下端は90度曲げられ、針先6、副針先7と一体構造を成すバネ3の巻回部に緩く嵌合されている。
作動ロッド18の軸上、バネ3巻回部に対向する位置のリブ29aには、方形状或は円筒状の空隙が設けられている。 リブ29cの下方には堰部27を成す段差が形成されており、これに対向して作動ロッド18の一部に突起部28が加工されている。
作動ロッド18の上端はフック19状になっており、釣り糸1が固着されている。
16−1フリー状態図は釣り針が露出し、魚が掛かった状態を示す。 魚釣り前の準備として、ルアーの魚体を持ち作動ロッド18を頭部方向に押し込んでいくと、バネ3外部表面が、前記リブ29aの方形状空隙の内部表面に、接触しながら滑動することになり、バネ3及びこれと一体構造を成す針先6と副針先7は、空隙によって強制的に縮小されて行き、空隙による拘束力がバネ力による反発力を凌駕した時点で、安定に収束される。 この時作動ロッド18上の突起部28は堰部27を乗り越えた位置に停止している。 以上の操作で針先はルアーの体内にたたみ込まれ、外観上16−3外形図に見られる如く、従来のように露出した釣り針を持たないルアーが出現する。
この状態で魚釣りを行い、魚がルアーをくわえ、その逃走力と魚体重でルアーが引かれると、反作用によって作動ロッド18及び釣り糸1は強い張力を受け、前記作動ロッド18上の突起部28は、堰部27を一定の抗力を与えながら乗り越え、今まで折りたたまれていた針先6と副針先7を引き出し、バネ力を開放して自動拡張させ、16−1フリー状態図の形態に復旧させる。 この一連の動作で、上記突起部28は一定以上の張力が加わらないと移動できないため、例えば魚に因らず水流によって張力を受けた場合でも、そのための誤動作を防ぐ事ができる。 作動開始張力の調整は、作動ロッド18の弾力を変えたり、堰部27の段差をネジで変化させたりして任意に行う事ができる。この▲10▼A型釣り針の最大特徴は,勿論、釣り針を秘匿した点にあるが、釣果の魚を針先から取り外す作業が、極めて容易かつ安全である点も特筆に価するもである。
即ち、ルアーの魚体を持ち、作動ロッド18を押し込むのみで針先6、副針先7は、バネ力に因らずくさび力で、同時にかつ強制的に縮小され、更に上記針先は返り針の構造を持たないため、針先の引き抜きに抵抗力を受けないからである。 針先を秘匿した本発明のルアーは、魚釣り上有利である事は間違い無く、今後ルアーの主流となることが期待される。
▲1▼釣り糸の張力で作動ピンを強制的に引き外すタイプ。 これは、根本を共有し、相対する複数個の釣り針をバネ力に抗して縮小させ、この時互いのU字型針状先端に形成されたO字型空隙に、釣り糸に結ばれた作動ピンを挿入して、バネの戻りを停止させて置き、魚が釣り針をくわえると、魚の自重と逃走力で、釣り糸に生じた強い張力で、ピンを強制的に引き外す事により、釣り針は自動拡張させるものである。
図1は▲1▼A型の釣り針の斜視図を示す。 ▲1▼A型釣り針は二本の針で構成されていて、柄4とステム5の根本は共通であり、バネ力を与えるため、コイル状にバネ3を巻いてある。 原理上、このバネ力は特に強力である必要はなく、繰り返しの使用に耐えるだけの安定性のみが要求されるので、バネ3の形状はどのようなものでも良い。 1−1フリー状態図に示す如く、当初の状態では、針先6と副針先7は、大きく離れている。 釣り糸1はバネ部3に固定し、釣り糸1の途中から補助糸2を鉛玉9で固定してあり、補助糸2の他端は作動ピン8に固定されている。この針を使用するには、1−2セット状態図に示す如く、針先6と副針先7を、バネ力に抗して指先で押し縮め、その時、二本の針先の間に形成されたO形空隙に、作動ピン8を挿入後、指を離す。 作動ピン8の形状はI字状、U字状、T字状、C字状等で、確実な動作が安定して得られれば、どのような形状のものでも良く、特に指定されない。これで釣り針はセット状態となり、作動ピン8を引き抜けば、1−1フリー状態図のように、蓄勢されたバネ力で瞬間的に拡張する。 作動ピン8を引き抜く方法は、1−2セット状態図に見られるように、釣り糸1が魚のために引かれた時、まず、ピン8が引き抜かれた後に、全荷重が釣り針に掛かるよう、当初、釣り糸1にたるみを持たせておき、補助糸2を釣り糸1に固定する位置を設定するため、鉛玉9で釣り糸1と補助糸2を挟み圧着して構成する。 当然、糸結び、接着等で位置設定しても良い。作動ピン8を引き抜くときのストロークは数mmで充分であるから、補助糸2が在っても短くて済み、釣り作業に邪魔にならない。 また、補助糸2に加わる荷重は、作動ピン8を引き抜く力しか、掛からないから、補助糸2は、細いものでも充分使用に耐える。
▲2▼作動リングを釣り糸の張力で引き離すタイプ。 根本部分を共有し、バネ力に抗して縮小された複数個の釣り針を、C型平断面を有し、かつ、釣り糸に補助糸で結ばれた作動リングで束ね、魚が掛かると、当該作動リングを、釣り糸の張力で強制的に引き外し,蓄勢されていたバネ力で一気に自動拡張させるものである この原理による▲2▼A型の斜面図を図2に示す。 ▲2▼型釣り針の動作は、▲1▼型の場合と全く同じで、作動ピン8が作動リング12に変更されただけであるが、作動リング12を用いると、三本針、四本針にも適用できる大きな利点を生じ、また、動作も安定であ. 2−1フリー状態図では、バネ3の作用で、針先6と副針先7は、できるだけ大きく広げられている。針先6と副針先7を、指先で圧縮し、作動リング12で柄4とステム5を掴むと、2−2セット状態図のようにバネ力が蓄勢される。 補助糸2が作動リング12に固着され、その他端は、釣り糸1の任意の位置に鉛玉9で固定されている。 魚が掛かると補助糸2が引かれ、作動リング12を引き外して自動的に拡張する。
図3は、▲2▼A型を三本針に適用したもので、この斜視図を示すものである。
3−1フリー状態図で、6a,6b,6cの三本の針先が充分に拡張するように、4a,4b,4cの三本の柄にバネ効果を持たせ、その基部先端部分を、それぞれ一括して固定し、釣り針を構成する。 更に、釣り糸1を釣り針の基部に固着し、釣り糸1の任意の位置に、鉛玉9で補助糸2を固定し、他端にC型平断面を有する作動リング12を装着してある。釣りの準備として、3−2セット状態図に示すように、針先6a,6b,6cを指先で束ねて縮小し、柄4a,4b,4cの任意の箇所を、作動リング12で、一括して掴むように、当該リング12を挿入し、針の戻りを止める。 この操作で、三本の針先はバネ力を蓄勢して待機状態になる。 次に、補助糸2の長さ、及び、釣り糸1に接続する位置の設定が重要であり、魚が釣り糸を引いた時に、第一段階として、先ず作動リング12が引き外され、第二段階として、釣り糸1に全荷重が掛かるように調整しておく。 当然、この状態で、補助糸2に掛かる荷重は、作動リング12の引き外し力だけであるから、補助糸2は細いもので済む。 魚が釣り針をくわえると、上記の動作により、6a,6b,6c,の三本の針先は、蓄勢されていたバネ力で、瞬時に、同時に、フリー状態に復帰し拡張する。 この方式は、三本針で立体的に拡張するから、二本の場合に比べて、見掛上体積の増大効果は、極めて大きく、安定した釣果を期待できる。
図4に示したものは、図2の変形であり、副針先7を拡張アーム11に変えたものであり、通常の釣り針に類似している。 拡張アーム11は、針先6と連動して拡張し、針先6が、口中で根本まで充分に刺さり、確実に釣果を得られるように動作する。 また、セット状態では、針先6の餌押えの役目を果たし,餌の損失を防ぐ作用をする。
▲3▼補助糸を用いずに作動リングを引き外すタイプ。 この例を図5に示す。 図5は▲3▼A型の構造を示した斜視図である。 ここで5−1フリー状態図に於いて、釣り糸1はバネ3で形成された中心孔を貫通し、その末端は作動リング12に固定されている。作動リング12は上記中心孔より大きいので、中心孔を通り抜けることができない。準備段階として、5−2セット状態図の如く、柄4、ステム5を押し縮め、針先6と副針先7を縮小させ、任意の位置を作動リング12で掴み、バネ3の戻りを防ぐ。 この状態で釣りを行い、魚が針に掛かると、その逃走力で釣り糸1は強い張力を受け、作動リング12が引き外される結果、針先6と副針先7は5−1フリー状態図の如く瞬間的に拡張する. その後、作動リング12はバネ3に接触して運動を停止させられるから、魚による全荷重は釣り糸1に移動する事になる。 ▲3▼型の特長は補助糸2を用いた前述▲1▼、▲2▼型に比べ、構造がコンパクトであり、動作が安定している事である。
作動リング12を引き外す時に要する張力は、作動リング12の形状寸法で大きく左右されるから実験的に調整して最適値を求められる。 換言すれば作動リング12の調整で、一定以上の張力が掛からないと拡張動作を開始しないように張力設定が出来る。
▲4▼管状スライダーを移動して自動拡張させるタイプ。 これは、最大限に拡張している複数の釣り針の柄部に、釣り糸に固定した管状カバーを被せ、当初これをスライドさせて、釣り針を最少限に縮小させて、蓄勢しておき、魚と釣り糸の間に引力が発生した瞬間、釣り針はスライダーの移動のため、バネ力が開放され最大限に拡張する方式である。本方式の例を図6に示す。 図6は▲4▼A型の構造を示す斜視図である。 図6,6−1フリー状態図に示すように、針先6と副針先7は、バネ3によって最大に開いている。 柄4とステム5を一括して内通させている管状作動スライダー13の一端は、バネ3に接触するか、あるいは、その近傍に位置している。 釣り針を使用するには、6−2セット状態図に見られるごとく、作動スライダー13を針先6の方向へ指先で滑動してバネ力を蓄勢し、縮小する。 セット状態で餌を付け、魚がくわえると、釣り糸1の張力で、作動スライダー13が引かれ、バネ3で停止されるから、釣り針1に全荷重が掛かるようになる。 この時、釣り針は瞬時に自動拡張する。
▲4▼A型の利点は、指先で作動スライダー13を滑動する事により、針先6、副針先7を同時に縮小することができ、長い作動スライダーが獲物の口から突出している箇所を安全に掴めるので、取り外しが容易なことである。
▲5▼作動環を移動して拡張させるタイプ。 これは釣り糸に直結された作動環を滑動させて針先を拡張するもので、図7に例示する。 図7は▲5▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 7−1フリー状態図に於いて、針先6、副針先7はバネ3によって最大に拡張されている。 この時作動環14はバネ3に近い位置に在り、釣り糸1の末端はバネ3の巻回部を貫通して作動環14に固着されている。 準備段階として、7−2セット状態図の如く、作動環14を針先方向に滑動させると、針先6と副針先7はバネ3のバネ力に抗して同時に縮小され、作動環14はバネの戻りを妨げる動作をする。この状態で餌を付けて釣りを行い、魚が掛かると、釣り糸1に強い張力を受け、釣り糸1に連結された作動環14は、バネ3方向に引き寄せられるから、針先6及び副針先7は自動的に拡張する動作を行う。 作動環14はバネ3の巻回部を通り抜けることが出来ないので、この時点で、魚の逃走力と体重による全荷重が釣り糸1に移行する。▲5▼A型釣り針の特長は、コンパクトで比較的小型の釣り針に適用でき、針先を閉じる時、作動環14の滑動動作のみで済むので、指先の怪我のおそれが無いことである。 また、作動環14の内径はバネ3巻回部外径より大きくしても動作上無関係であるから、釣り針の製造上、個別に分離して生産し、その後合体すればよく、使用上も好都合である。次に、▲5▼B型釣り針は、上記▲5▼A型を通常の一本針型に変形したものである。 図8は▲5▼B型釣り針の構造を示す斜視図である。 8−1フリー状態図に於いて、バネ3のバネ力により針先6と拡張アーム11は充分に拡張されている。 この時作動リング12はバネ3の巻回部付近に在り、バネ3を貫通して来た釣り糸1の末端に結ばれている。 ステム5の任意の箇所には窪み部23が設けられている。 準備操作として、8−2セット状態図のごとく、作動リング12を針先6の方向に滑動させ、窪み部23の位置に休止させておく。 針先6に餌を付け通常の方法で釣りを行い、魚が掛かると、強力な張力で、釣り糸1に直結された作動リング12は、バネ3に引き寄せられ、8−1フリー状態図の形態に復旧するように自動拡張する。 この場合、作動リング12は、休止していた窪み部23の段差を乗り越えて滑動するため、一定以上の張力が釣り糸1に加わらないと上記拡張動作を開始できない。 従って窪み部23を設けると、その動作が極めて安定になる利点が生じ、全てのスライド方式について有用である。拡張アーム11は、魚の口蓋部を内側から押さえつけて、針先6を根本まで深く刺し、ばれるのを防ぐ作用をする。 また針先6の餌押さえの役目も果たすことが期待出来るものである。 上記目的を達成するためならば、拡張アーム11の構造、形状はどのように設定しても良く、拡張動作を妨げない限り不問である。▲5▼B型釣り針は、従来の一本針型汎用釣り針とほぼ同一の形態をとれる特長がある。
次の▲5▼C型釣り針は▲5▼A型の変形であり、柄及びステムに窪み部を設け、動作の安定を図ったものである。 図9は▲5▼C型釣り針の構造を示す斜面図である。 9−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7はバネ3によって充分に拡張されている。 柄4およびステム5の任意の位置に、窪み部23aおよび23bを設けておく。 柄4とステム5を束ねて、作動環14がバネ3に接近して在り、釣り糸1の末端がバネ3の巻回部を貫通して作動環14に直結されている。 事前の準備として、作動環14を針先方向に滑動させると、針先6と副針先7は同時に閉じ、作動環14は窪み部23a,23bの位置に停止し、9−2セット状態図の如くセットされる。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、その体重と逃走力で釣り糸1に強い張力が掛かり、釣り糸1に直結された作動環14がバネ3に引き寄せられる結果、9−1フリー状態図に見られる形態に復帰し自動拡張する。 この挙動中、当初窪み部23a、23bにセットされていた作動環14は、窪み部の段差を乗り越えて滑動する必要があるので、一定以上の張力が釣り糸1に加わらないと拡張動作を開始しない. 従って、餌取り魚等による誤動作を防ぎ、安定に動作させる事ができる。 前述▲5▼A型と同様に、作動環14の内径をバネ3巻回部外径より大きく採っておけば、個別に生産して合体すれば良いので生産管理上、使用上有利である。
次に示すものは構造を更に簡便化したもので、その構造を図10に示す。 図10は▲5▼D型釣り針の構造を示す斜視図である。 10−1フリー状態図に於いて、バネ3によって、針先6と副針先7は充分に拡張されている。 この方式の特徴は、拡張に要する作動環等の外付け部品を一切使用せずに、自動拡張機構を構成したことである。その構成方法は、作動環14を釣り糸1本体で形成するものである。 即ち、釣り糸1の末端をバネ3巻回部に通し、柄4、ステム5を束ねるようにバネ3付近でリング状に結び、作動環14の代わりに環状糸15を形成する。 使用前の準備として、環状糸15を針先方向に滑らせると、針先6及び副針先7は同時に縮小され、10−2セット状態図の如くセットされる。 この状態で餌を付け、通常の通り魚釣りを行ない、魚が掛かると、その逃走力と体重で釣り糸1に強い張力が生じ、環状糸15をバネ3方向に引き寄せるから、10−1フリー状態図の形態に自動復旧し拡張する。 この方式の特長は、最も簡便で小型釣り針にも応用できることである。
▲6▼作動ロッドを使用するタイプ。 これはロッドを用いて針先を拡張させるタイプである。 図11は▲6▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 11−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7はバネ3によって拡張された状態にある。 バネ3巻回部の中心軸が作動ロッド18と平行になるように巻回部を約90度傾けてある。
バネ3に近い位置には、柄4とステム5を束ねるように作動環14が在り、作動環14に連結された作動ロッド18がバネ3巻回部を貫通している。 作動ロッド18の上部末端に設けたフック19には釣り糸1が固定されている。 準備として、バネ3を指先で持ち作動ロッド18を押し下げて行くと、11−2セット状態図の如く、針先6と副針先7は相互間隔が縮小されて行き、最終的にセット状態に至る。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、その逃走力と体重で、釣り糸1に結ばれた作動ロッド14に強い張力が生じ、作動環14はバネ3に衝突する位置まで相対的に引き上げられるから、前記11−1フリー状態図に復旧し、針先は自動的に拡張する。ここで、作動環14はO字型に固執する必要は無く、C字型でも原理上同様に使用できるので、作動環14を作動ロッド18と一体構造に曲げ加工した方が実際的と思われる。フック19が通過できるよう、バネ3の寸法についても考慮する必要がある。 ▲6▼A型釣り針の特長は、釣り上げた魚から釣り針を外す操作が容易かつ安全に行える事である。
▲7▼くさび型スライダーで拡張させるタイプ。 これは三本針以上の多本釣り針に有効な方法で、所謂くさびを打ち込む原理を応用して、針先を拡張させるタイプである。
図12は▲7▼A型釣り針の構造を示す斜面図である。 12−1フリー状態図に於いて、それぞれ三本の釣り針の根本は集合管16に固定されている。 各釣り針の柄4a,4b,4cのバネ力により、針先6a,6b,6c相互の間隔が常に縮小される方向に力を受けている。 集合管16を貫通している作動ロッド18の下端には、球状くさびスライダー21が固定され、作動ロッド18の上端に設けたフック19には釣り糸1が固定されている。 この釣り針のフリー状態では、作動ロッド18は最大に引き上げられた位置に在り、球状くさびスライダー21は柄4a、4b、4cの根本を、くさび効果によって強く圧迫し、バネ力に抗して針先6a、6b、6cを最大限拡張させている。
準備段階として、作動ロッド18を針先方向に押し下げると、針先6a、6b、6cはバネ力で同時に針先間隔を縮小し、作動ロッド18下端の球状くさびスライダー21が、接触部25の段差部分に至ると安定に停止する。 この時針先は最縮小され、12−2セット状態図に示す形態になる。 ここで餌をつけ魚釣りを行って、魚が針に掛かると逃走力と体重で、針先に強力な荷重が加わり、反作用で球状くさびスライダー21は、接触部25の段差を乗り越えて集合管16に引き寄せられ、衝突すると作動ロッド18と釣り糸1に全荷重が移行する。 この過程で球状くさびスライダーは、バネ力に抗して強力なくさび力で各針先を自動拡張し、12−1フリー状態図の形態に復帰する。▲7▼A型釣り針の特長は、針先の拡張にバネ力を用いず、くさびの打ち込み力を使用するので拡張力は最も強大である。 従って、中型以上の釣り針に適用すれば有効である。
▲8▼強制スライダーを用いたタイプ。 これは釣り針の柄部の動きを強制的に拘束して針先を拡張させるものである。 図13は▲8▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。13−1フリー状態図に於いて、バネ3と一体構造を成している針先6および副針先7は、柄4、ステム5の曲率と強制スライダー17の位置で決定される針先間隔で拡張されている。 フリー状態ではスライダー17はバネ3に接触した位置に存在する。強制スライダー17の平断面はE字状を成しており、これと90度傾斜して作動ロッド18が一体構造で構成されている。 作動ロッド18の上端にはフック19が設けてあり、釣り糸1が固着されている。 準備として、バネ3を指先で持ち、作動ロッド18を針先方向に押し下げて行くと、バネ3の反発力と関係なく、ロッド先端の強制スライダー17の作用で、柄4及びステム5相互の間隔が強制的に決定され、それにつれて針先6と副針先7は、13−2セット状態図の如く縮小される。 この状態で餌を付け魚釣りを行う。 魚が針に掛かると、魚の逃走力と体重のため、針先が下方に引かれ、その反作用で強制スライダー17はバネ3方向に引き寄せられる. バネ3に衝突すると全荷重が釣り糸1に移行し、13−1フリー状態図に復帰、針先は自動拡張する。 この動作の一連の過程で、針先の相互間隔はバネ力の大きさではなく、強制スライダー17の位置で決定されてしまう事が本方式の特徴である。 以上のように、▲8▼型釣り針は、針先の拡張操作にくさび効果を応用しているので、その拡張力は強力かつ動作確実である。 更に使用上の利点は、強制スライダーのみに見られる特質のため、針先がコントロールしやすく、魚から針を取り外す操作が、安全かつ迅速に行える点である。 尚、部分拡大図に示したように、フック19がバネ3巻回部を通り抜けられるように寸法設定しておくと、任意に合体でき、生産上、使用上有利である。
▲9▼ラッチを用いて瞬間的に拡張させるタイプ。 これは蓄勢されたバネにラッチ部分を設け、ラッチが引き外された瞬間バネ力が開放されて一挙に針先を拡張するものである。図14は▲9▼A型釣り針の構造を示す斜面図である。 図14,14−1フリー状態図に於いて、針先6と拡張アーム11は、バネ3によって大きく拡張している。
このタイプの形態は、従来の釣り針とほぼ同様の1本針型であるが、針先6に対向して、拡張アーム11が設けてある。 拡張アーム11は魚の口蓋を内側から押えて、針先6を安定に根本まで充分に刺す役目を果たす。 拡張アーム11の先端はL字状に曲げられ、これをラッチ26として使用する。 ラッチ26は針先6の根本に引っ掛け、一定以上の振動で外れるように調整される。 使用前の準備として、14−2セット状態図のようにラッチ26を針先6にセットし、餌をつけて通常の魚釣りを行う。
魚が餌に掛かるとその時の振動でラッチ26が外れ、針先6と拡張アーム11は瞬間的に自動拡張する。 ▲9▼A型釣り針の特徴は、外付け部品を必要とせず小型釣り針に適用できることである。 次に示すものは▲9▼B型釣り針である。 図15は▲9▼B型釣り針の構造を示す斜視図である。 15−1フリー状態図の如く、▲9▼B型釣り針は、バネ3と一体構造を成す、針先6と副針先7を有する二本針型のもので、ステム5部分にラッチ25を固定してあり、フリー状態ではバネ3により二本の針先は充分に拡張されている。 準備として指先で柄4とステム5を押し縮めると、ラッチ26が柄4に引っかかり、バネ力が蓄勢されて15−2セット状態図の如くセットされる。
この状態で餌を付け魚釣りを行い、魚が餌をくわえると、その振動でラッチ26が外れ、瞬間的に15−1フリー状態図の形態に復帰し、針先6、副針先7は自動拡張される。▲9▼B型釣り針の特徴は、小型汎用釣り針としての用途が見込める事である。
▲10▼ルアーに組み込み、針先を秘匿させたタイプ。 これは通常釣針を露出させたルアーと異なり、ルアーの体内に釣り針を秘匿させたものである。 図16は▲10▼A型釣り針の構造を示す斜視図である。 そのルアーの外観は16−3外形図に見られるように、魚の形状を成しているが釣り針は全く見えない。 その内部構造は16−1フリー状態図に見られる通りであり、ルアー魚体を縦方向に二分割し左右の魚体をリブで結合して構成されている。 リブ29bとリブ29cで形成された空隙には、作動ロッド18が貫通しており、この軸の延長線上に位置するリブ29d、リブ29eの間の空隙をガイドとして、図の上下方向に移動する事が出来る。 作動ロッド18の下端は90度曲げられ、針先6、副針先7と一体構造を成すバネ3の巻回部に緩く嵌合されている。
作動ロッド18の軸上、バネ3巻回部に対向する位置のリブ29aには、方形状或は円筒状の空隙が設けられている。 リブ29cの下方には堰部27を成す段差が形成されており、これに対向して作動ロッド18の一部に突起部28が加工されている。
作動ロッド18の上端はフック19状になっており、釣り糸1が固着されている。
16−1フリー状態図は釣り針が露出し、魚が掛かった状態を示す。 魚釣り前の準備として、ルアーの魚体を持ち作動ロッド18を頭部方向に押し込んでいくと、バネ3外部表面が、前記リブ29aの方形状空隙の内部表面に、接触しながら滑動することになり、バネ3及びこれと一体構造を成す針先6と副針先7は、空隙によって強制的に縮小されて行き、空隙による拘束力がバネ力による反発力を凌駕した時点で、安定に収束される。 この時作動ロッド18上の突起部28は堰部27を乗り越えた位置に停止している。 以上の操作で針先はルアーの体内にたたみ込まれ、外観上16−3外形図に見られる如く、従来のように露出した釣り針を持たないルアーが出現する。
この状態で魚釣りを行い、魚がルアーをくわえ、その逃走力と魚体重でルアーが引かれると、反作用によって作動ロッド18及び釣り糸1は強い張力を受け、前記作動ロッド18上の突起部28は、堰部27を一定の抗力を与えながら乗り越え、今まで折りたたまれていた針先6と副針先7を引き出し、バネ力を開放して自動拡張させ、16−1フリー状態図の形態に復旧させる。 この一連の動作で、上記突起部28は一定以上の張力が加わらないと移動できないため、例えば魚に因らず水流によって張力を受けた場合でも、そのための誤動作を防ぐ事ができる。 作動開始張力の調整は、作動ロッド18の弾力を変えたり、堰部27の段差をネジで変化させたりして任意に行う事ができる。この▲10▼A型釣り針の最大特徴は,勿論、釣り針を秘匿した点にあるが、釣果の魚を針先から取り外す作業が、極めて容易かつ安全である点も特筆に価するもである。
即ち、ルアーの魚体を持ち、作動ロッド18を押し込むのみで針先6、副針先7は、バネ力に因らずくさび力で、同時にかつ強制的に縮小され、更に上記針先は返り針の構造を持たないため、針先の引き抜きに抵抗力を受けないからである。 針先を秘匿した本発明のルアーは、魚釣り上有利である事は間違い無く、今後ルアーの主流となることが期待される。
本発明の能動釣り針の目的は、従来、形状変化が全く出来なかった通常の受動型汎用釣り針に動きを与えて能動化させ、その結果生じる使用上の利便効果を期待するものであった。 その手段として前述0004項で、▲1▼〜▲10▼の動作原理に基づく、図1〜図16にわたる16件の実施例を挙げ説明したが、その効果は極めて顕著であり、初期の目的を達成する事ができた。 即ち、形状寸法は従来の汎用釣り針と遜色なく構成でき、簡便な機構を用いて確実な動作を得られた。 従来の受動型釣り針では経験上得られなかった効果として、第一に挙げるべきことは、これ等、拡張型釣り針は、魚の口蓋の大きさに合わせるように、口いっぱいに広がる性質があるので、比較的小型の能動釣り針で、針の大きさから見て従来考えられないほどの、大型魚を安定に釣り上げることが出来たことである。. 針に掛かった魚の逃走力と体重に起因する張力の反作用で、針先を拡張させる本発明の方式は、極めて確実かつ信頼性の高いものであった。また、バネ力を蓄勢し針先を一挙に拡張するタイプではその拡張速度は非常に速く、実用上何ら不都合はなかった。 反し針の構造を持たないため、針先の取り外しに抵抗感が無く、ペンチ等を使用しなくても容易に行う事ができた。
特に、作動ロッド或は作動スライダーを用いたものは指先の一動作で済み、咬傷、刺傷の虞がないため快適に行えた。 本発明の原理を用いて針先秘匿型のルアーも構成する事ができ、その性能、取り扱いの容易さ、安全性、から見て今後ルアーの主流となることが期待されるものである。 以上の如く本発明では従来完全に受動的であった釣り針を、能動化するための自動拡張原理を▲1▼〜▲10▼件にわたり計10件提唱したが、それら原理の組み合わせや部分変更を含めると、複雑多岐に渡り、本明細書では記載しきれなかった事を付記する。
特に、作動ロッド或は作動スライダーを用いたものは指先の一動作で済み、咬傷、刺傷の虞がないため快適に行えた。 本発明の原理を用いて針先秘匿型のルアーも構成する事ができ、その性能、取り扱いの容易さ、安全性、から見て今後ルアーの主流となることが期待されるものである。 以上の如く本発明では従来完全に受動的であった釣り針を、能動化するための自動拡張原理を▲1▼〜▲10▼件にわたり計10件提唱したが、それら原理の組み合わせや部分変更を含めると、複雑多岐に渡り、本明細書では記載しきれなかった事を付記する。
前述0004項に掲げた▲1▼〜▲10▼件の各手段のうち、最も基本的な図7▲5▼A型釣り針を、その簡便性から見て、発明を実施するための最良の形態と定め、以下に詳述する。
図7は▲5▼A型型釣り針の構造を示す斜視図である。 図7,7−1フリー状態図に於いて、▲5▼A型釣り針の構造は、バネ3を基部に共有し、これと一体構造を成すように構成された柄4、針先6から成る1本の釣針と、同様にして構成されたステム5、副針先7から成る他方の釣り針を、互いに対向するように配置した二本針型の釣り針である。柄4及びステム5双方は、リング状に形成された作動環14に把握されており、バネ3巻回部を貫通して来た釣り糸1の末端が、作動環14に固定されている。 作動環14は柄4、ステム5を抱合しつつ自由に滑動できるが、バネ3巻回部は通過できない。7−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7は、バネ3のバネ力で相互に最大限拡張されている。 魚釣りの準備として、作動環14を針先方向に滑動させて行くと、柄4、ステム5はその曲率に従って相互間隔が短縮されて行き、針先6、副針先7も同時に縮小されて行く。 この場合、釣り糸1はバネ3巻回部を抵抗なく通過できるから、弛みを生じるおそれがない。 作動環14が針先の根本に達すると、針先は最も縮小し、バネ力も安定に蓄勢され、7−2セット状態図の形態にセットされる。
この状態で針先に餌を付け、通常のように魚釣りを行なう。 魚が針に掛かると、その逃走力と魚体重で針先が強く引かれ、この時の運動反作用で、作動環14はバネ3に引き付けられて滑動し、バネ3に衝突する。 バネ3と釣り糸1の固定部分はバネ3巻回部を通過できないから、この時点以降、魚による全荷重は釣り糸1に移行することになる。 この一連の動作で釣り針は7−1フリー状態図の形状に復帰し、同時に針先は自動的に拡張する。
図7は▲5▼A型型釣り針の構造を示す斜視図である。 図7,7−1フリー状態図に於いて、▲5▼A型釣り針の構造は、バネ3を基部に共有し、これと一体構造を成すように構成された柄4、針先6から成る1本の釣針と、同様にして構成されたステム5、副針先7から成る他方の釣り針を、互いに対向するように配置した二本針型の釣り針である。柄4及びステム5双方は、リング状に形成された作動環14に把握されており、バネ3巻回部を貫通して来た釣り糸1の末端が、作動環14に固定されている。 作動環14は柄4、ステム5を抱合しつつ自由に滑動できるが、バネ3巻回部は通過できない。7−1フリー状態図に於いて、針先6と副針先7は、バネ3のバネ力で相互に最大限拡張されている。 魚釣りの準備として、作動環14を針先方向に滑動させて行くと、柄4、ステム5はその曲率に従って相互間隔が短縮されて行き、針先6、副針先7も同時に縮小されて行く。 この場合、釣り糸1はバネ3巻回部を抵抗なく通過できるから、弛みを生じるおそれがない。 作動環14が針先の根本に達すると、針先は最も縮小し、バネ力も安定に蓄勢され、7−2セット状態図の形態にセットされる。
この状態で針先に餌を付け、通常のように魚釣りを行なう。 魚が針に掛かると、その逃走力と魚体重で針先が強く引かれ、この時の運動反作用で、作動環14はバネ3に引き付けられて滑動し、バネ3に衝突する。 バネ3と釣り糸1の固定部分はバネ3巻回部を通過できないから、この時点以降、魚による全荷重は釣り糸1に移行することになる。 この一連の動作で釣り針は7−1フリー状態図の形状に復帰し、同時に針先は自動的に拡張する。
本発明の実施例計16件は、前述0004、課題を解決する手段、の項に於いて▲1▼〜▲10▼に及ぶ10件の使用原理別に分類し、図1〜図16を用いて説明した。
本発明の利用可能性については、すでに利用産業分野が確定されているので、説明を省略する。
1:釣り糸 2:補助糸 3:バネ 4:柄 5:ステム 6:針先 7:副針先 8:作動ピン 9:鉛玉 10:嵌合部 11:拡張アーム 12:作動リング 13:作動スライダー 14:作動環 15:環状糸 16:集合管 17:強制スライダー 18:作動ロッド 19:フック 21:球状くさびスライダー 23:窪み部 25:接触部 26:ラッチ 27:堰部 28:突起部 29:リブ
Claims (14)
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで集合させて釣り針を形成し、各柄を包含して滑動できる環あるいは管を当該部に嵌めて構成され、バネ力に抗して環あるいは管を滑動させて、自動拡張機能を行う能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで集合させて釣り針を形成し、各柄を包含して滑動できる環あるいは管を当該部に嵌めて構成され、柄の一部に曲率急変箇所を設けて、環あるいは管の滑動を一時的に阻害するようにした構造の、自動拡張機能を有する請求項1の能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで集合させて釣り針を形成し、針先を閉じた時のバネ力に抗してC字状リングで各柄を包含して束ね、当該リングを引き離して拡張させる方式の自動拡張機能を有する能動釣り針。
- 針先と対向する位置に、棒状の拡張具を配し、双方の根本をバネで結合して釣り針を形成し、環、管もしくはC字状リングで拡張させる方式の、請求項1、ないし請求項3の自動拡張機能を有する能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部を集合させて釣り針を形成し、柄の本数に等しい数の溝あるいは穴を設けた滑動部品を各柄の基部に嵌合させ、当該滑動部品を滑動した時の相互間隔強制保持力と柄部の曲率で、バネ力に関係なく針先を開閉する方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部を、管の表面に集合させて釣り針を形成し、管の中心軸延長線上に球状部品を置き、管の中で滑動できるように設けたロッドの一端に固定し、柄部に自然に存在するバネ力に抗して、当該球状部品が移動した時のくさび効果で針先を開閉する方式の、自動拡張機能を有する能動釣り針。
- 二本の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで結合して釣り針を形成し、この柄の一部に突起状のラッチ機構を設け、針先を閉じた時のバネ力に抗して、対向する他方の柄を拘束して置く方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 針先と対向する位置に棒状の拡張具を配し、双方の柄の基部をバネで結合して釣り針を形成し、当該拡張具の先端部をラッチ機構に変形させ、針先を閉じた時のバネ力に抗して対向する針先を拘束して置く方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 二本の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで結合して釣り針を形成し、針先を閉じた時のバネ力を保存するため、当該針先部空隙にピン状部品を挿入してバネの戻りを防ぐ方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 針先と対向する位置に棒状の拡張具を配し、双方の柄の基部をバネで結合して釣り針を形成し、針先を閉じた時のバネ力を保存するため、当該針先部空隙にピン状部品を挿入し、バネの戻りを防ぐ方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで集合させて釣り針を形成し、各柄を包含して滑動できる環あるいは管を当該部に嵌め,更に当該環或は管を棒状のロッドに固定し、このロッドを介して針先の開閉操作を行う方式の自動拡張機能を有する、能動釣り針。
- 複数の独立した針先を持ち、各針先の根本から伸びた柄の基部をバネで集合させて釣り針を形成し、各柄を包含して滑動出来るよう、当該柄部に釣り糸の末端を環状に結んで滑動させ、針先の開閉操作を行う方式の自動拡張機能を有する、請求項1の能動釣り針。
- (イ)ルアーの魚体を縦断面方向に二分割し、必要な箇所をリブで連結して魚体全体を再構成させるようにする。
(ロ)体長方向に直線状を成し、先端部の一部を直角に曲げ,後端部をフック状に形成したロッドを、尾部にフックが現れるようにして、ルアー中心部に配置する。
(ハ)互いに逆方向を向いた直線状針先の二等分位置にコイル状バネを設ける。
(ニ)ロッド先端直角加工部にコイル状バネの巻回部を緩く嵌めこむ。
(ホ)ロッドの中心軸延長線上に対向する位置に、円柱上ないし角柱状の空洞を配置する。
(ヘ)以上の如く構成され、ロッドを押し込んだ時、針先がルアー内部に秘匿される事を特長とする能動釣り針。 - ロッドの一部に突起状あるいは陥没状段差を設け、これと対向する位置に段差ないしは調整ネジを配し、ロッドが運動中にこれ等障害物で拘束力を受け、運動を阻害されるように構成された請求項13の能動釣り針。
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- 2004-11-24 JP JP2004370187A patent/JP2006141388A/ja active Pending
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