JP2006140848A - 映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法 - Google Patents

映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法 Download PDF

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伸彦 荒新
Tomonori Shiomi
智則 塩見
Akihiro Tatsuta
明浩 竜田
Osamu Tanaka
治 田中
Hiroyuki Watanabe
寛如 渡邊
Masahiko Nagoshi
方彦 名越
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Abstract

【課題】列車等の交通手段における個々の乗客に対してその個々の乗客が要望する映像コンテンツの視聴を可能とすることにより、乗客の利便性を提供するものである。
【解決手段】少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報を有する交通手段の搭乗券と、各客席に設置され、搭乗券の識別情報を読み取る搭乗券情報読み取り部7と、各客席に設置され、映像または音声コンテンツを再生する映像表示装置8と、一の席に設置されている搭乗券情報読み取り部7で読み取られた識別情報に基づいて、識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、一の席に設置されている映像表示装置8に再生させる認証装置7とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数の客席を有する交通手段において、映像または音声をネットワークを利用して個々の乗客に配信する、映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法に関するものである。例えば、多数の客席を有する列車等において、個々の乗客が視聴を希望する映像または音声をそれぞれ配信する、映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法に関するものである。
従来、列車内の広範囲にわたって情報提供を行う列車内情報提供システムが、例えば特許文献1に開示されている。
図15に、特許文献1に示される列車内情報提供システムの全体構成図を示す。
この列車内情報提供システム70では、列車80が走行する路線沿いに沿線LAN72(光LAN)が敷設されている。沿線LAN72には、センタ装置74と沿線データサーバ76とが接続されている。センタ装置74は、列車80で提供する全ての情報を生成することができるようになっており、例えば、文字、画像、音楽等をディジタル化したデータ等を生成する。センタ装置74で生成される文字等のデータは、沿線LAN72を介して沿線データサーバ76に配信される。
沿線LAN72には情報伝送装置78が接続されており、列車80が情報伝送装置78の通信エリア内に進入すると、沿線データサーバ76により保持されている文字等のデータが、情報伝送装置78から列車80に対して所定の手順で無線送信される。
一方、列車80には、情報伝送装置82と、列車データサーバ84と、列車内LAN86と、車両データ中継装置(無線通信装置)88とが搭載されている。沿線に設置されている情報伝送装置78から情報伝送装置82で受信された文字等のデータは、列車データサーバ84に送られる。
列車データサーバ84は、列車内LAN86により複数の車両データ中継装置88との間で相互に通信可能となっており、沿線から受信する文字等のデータを配信データとして列車内列車内LAN86に自律的に送出して、複数の車両データ中継装置88に対して配信データ(常時配信データ)を同報配信する他、一部のデータ(オンデマンド配信データ)については車両データ中継装置88からのデータ特配要求に応じて列車内LAN86に送出する。
そして、車両データ中継装置88は、乗客が所持する携帯情報端末90からのデータ配信要求を受けると、その要求に対応するデータを列車内LAN86を伝送している常時配信データの中から抽出し、それを車両内に向けて無線配信する。また、携帯情報端末90から受けたデータ配信要求に対応する配信データが、常時配信データに含まれていないと判断される場合には、その配信データを列車内LAN86に送出するように、列車データサーバ84に対してデータ特配要求を行う。列車データサーバ84は、この特配要求に応じて、オンデマンド配信データの中から要求されている配信データを選び出し、列車内LAN86に送出する。そして、車両データ中継装置88は、その配信データを車両内に無線配信し、携帯情報端末90が、その配信データを受信する。
このようにして、携帯情報端末90を所持する各乗客は、要求した情報を取得することができる。
特開2001−63580号公報
しかしながら、従来の列車内情報提供システムなどでは、乗客は、予め鉄道会社が準備している情報しか取得することができなかった。
特許文献1に記載の列車内情報提供システムにおいても、各乗客が携帯情報端末90を用いて希望する配信データを要求して取得することができるが、その希望する配信データは、予め列車データサーバ84に格納されている情報の中から選択できるだけである。したがって、各乗客が希望する情報が列車データサーバ84に格納されていない場合には、各乗客がその希望する情報を取得することはできなかった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、個々の乗客が視聴を希望する映像または音声コンテンツを視聴できる、映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信システムにおいて、
少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報を有する前記交通手段の搭乗券と、
前記各客席に設置され、前記搭乗券の前記識別情報を読み取る搭乗券情報読み取り部と、
前記各客席に設置され、映像または音声コンテンツを再生する映像表示装置と、
一の席に設置されている前記搭乗券情報読み取り部で読み取られた前記識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に再生させる認証装置とを備えた、映像配信システムである。
第2の本発明は、
さらに、一以上の映像または音声コンテンツを蓄積する映像記憶配信装置と、
前記映像記憶配信装置、前記認証装置、各客席に設置された前記搭乗券情報読み取り部および前記映像表示装置を接続するネットワークとを備え、
前記認証装置は、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記映像記憶配信装置から、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に受信させ、再生させる、第1の本発明の映像配信システムである。
第3の本発明は、
前記特定される映像または音声コンテンツを視聴するための料金は、前記交通手段の搭乗券の購入額に含まれている、第1の本発明の映像配信システムである。
第4の本発明は、
前記交通手段の搭乗券は、指定された客席の情報を有しており、
前記搭乗券情報読み取り部は、前記搭乗券の有する前記指定された客席の情報も読み取り、
前記認証装置は、前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、前記搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定し、その判定結果が正しければ、前記搭乗券の有する識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記指定された客席に設置されている前記映像表示装置に再生させる、第1の本発明の映像配信システムである。
第5の本発明は、
前記認証装置は、前記判定結果が誤っていれば、前記搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の前記映像表示装置に警告を通知させる、第4の本発明の映像配信システムである。
第6の本発明は、
前記認証装置は、前記各客席に設置されている、第1の本発明の映像配信システムである。
第7の本発明は、
前記交通手段は、出発地点から少なくとも1つの途中停地点で停止して終着地点に移動するものであり、少なくとも前記出発地点と前記途中停地点のそれぞれに、前記映像記憶配信装置に映像または音声コンテンツのデータを伝送するための映像蓄積配信装置が設置されており、
前記各地点に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツのうちの、その地点から次に停止する地点までの前記交通手段の移動時間に対応するコンテンツの部分が蓄積されており、
前記映像記憶配信装置は、前記交通手段が前記出発地点を出発する際には、前記出発地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送される前記コンテンツの部分を蓄積し、前記交通手段がいずれかの途中停地点に到着する際には、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分を、前記いずれかの途中停地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送されるコンテンツの部分と入れ替える、第2の本発明の映像配信システムである。
第8の本発明は、
前記映像表示装置のそれぞれは、前記特定される映像または音声コンテンツの表示を休止させる休止手段と、その表示の休止を解除する解除手段とを有しており、
さらに、前記特定される映像または音声コンテンツが休止していた休止時間を確認する休止時間確認手段と、
前記休止時間に基づいて、次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に、要求するコンテンツの部分の情報を送信する送信手段とを備え、
前記次に停止する地点に停止する前に前記休止時間が生じていた場合には、前記送信手段は、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分のうち前記休止時間に対応する終了部分を、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に蓄積されているコンテンツの部分の先頭に加えた範囲を、前記要求するコンテンツの部分の情報として、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に送信し、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置は、蓄積されていたコンテンツの部分を前記要求するコンテンツの部分に入れ替える、第7の本発明の映像配信システムである。
第9の本発明は、
前記交通手段は、出発地点から少なくとも1つの途中停地点で停止して終着地点に移動するものであり、少なくとも前記出発地点と前記途中停地点のそれぞれに、前記映像記憶配信装置に映像または音声コンテンツのデータを伝送するための映像蓄積配信装置が設置されており、
前記映像表示装置のそれぞれは、前記特定される映像または音声コンテンツの表示を休止させる休止手段と、その表示の休止を解除する解除手段とを有しており、
さらに、前記特定される映像または音声コンテンツが休止していた休止時間を確認する休止時間確認手段と、
前記休止時間に基づいて、次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に、要求するコンテンツの部分の情報を送信する送信手段とを備え、
前記出発地に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツのうちの、前記交通手段の前記出発地から次の途中停地までの移動時間に対応するコンテンツの部分が蓄積されており、
前記それぞれの途中停地に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツの全ての部分が蓄積されており、
前記映像記憶配信装置は、前記交通手段が前記出発地点を出発する際には、前記出発地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送される前記コンテンツの部分を蓄積し、前記交通手段がいずれかの途中停地点に到着する際には、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分を、前記いずれかの途中停地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送されてくる、要求するコンテンツの部分と入れ替え、
前記次に停止する地点に停止する前に前記休止時間が生じていた場合には、前記送信手段は、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分のうち前記休止時間に対応する終了部分を、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に蓄積されているコンテンツの部分の先頭に加えた範囲を、前記要求するコンテンツの部分の情報として、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に送信し、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置は、前記要求するコンテンツの部分を前記映像記憶配信装置に伝送する、第2の本発明の映像配信システムである。
第10の本発明は、
複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信装置において、
少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報を有する前記交通手段の搭乗券の、前記識別情報を読み取る搭乗券情報読み取り部と、
前記各客席に設置され、映像または音声コンテンツを再生する映像表示装置と、
一の席に設置されている前記搭乗券情報読み取り部で読み取られた前記識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に再生させる認証装置とを備えた、映像配信装置である。
第11の本発明は、
複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信システムの制御方法において、
少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報および指定された客席の情報を有する前記交通手段の搭乗券の、前記識別情報および前記指定された客席の情報を、各客席に設置されている搭乗券情報読み取り部で読み取る搭乗券読み取りステップと、
前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、その搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定する認証ステップと、
前記認証ステップで判定した結果が正しい場合には、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の映像表示装置に表示させるコンテンツ表示ステップとを備えた、映像配信システムの制御方法である。
第12の本発明は、
第11の本発明の映像配信システムの制御方法の、少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報および指定された客席の情報を有する前記交通手段の搭乗券の前記識別情報および前記指定された客席の情報を、各客席に設置されている搭乗券情報読み取り部で読み取る前記搭乗券読み取りステップ、前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、その搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定する前記認証ステップ、前記認証ステップで判定した結果が正しい場合には、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の映像表示装置に表示させる前記コンテンツ表示ステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第13の本発明は、
第12の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体である。
本発明により、個々の乗客が視聴を希望する映像または音声コンテンツを視聴できる、映像配信システム、映像配信装置、および映像配信システムの制御方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、交通手段として列車を例にした図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る列車内映像配信システムの構成図を示す。
本実施の形態1の列車内映像配信システムは、列車3の複数の客車に、同軸ケーブル4が配線されている。この同軸ケーブル4の配線は、各客車に車内放送を行うために兼用してもよく、また、本発明の目的を達成するために新たに配線を施してもよい。
各乗客が本実施の形態1の列車内映像配信システムの同軸伝送システムを利用できるように、列車3の各客席には、各客席ごとに対応する同軸ネットワークアダプタ6が設置されており、これらの同軸ネットワークアダプタ6は列車3内に配線された同軸ケーブル4に接続されている。なお、本実施の形態1の列車内映像配信システムでは、分配器5を経て行う同軸ネットワークアダプタ6同士の通信には同軸伝送システムを使用している。
また、列車3内の任意の場所には、映像コンテンツを蓄積し、かつこれを配信する映像記憶配信装置9が設置されている(図1に示す例では、3個設置されている)。これらの映像記憶配信装置9は、例えば、ハードディスク、光記録媒体、磁気テープ、半導体メモリ等の大容量映像コンテンツ蓄積部を備えている。そして、これらの映像記憶配信装置9は、同軸ネットワークアダプタ6を介して分配器5が接続された同軸ケーブル4に接続されている。
また、列車3の各客席にそれぞれ設置された認証装置7と映像表示装置8が、各客席に対応して設置されている同軸ネットワークアダプタ6に接続されている。それぞれの同軸ネットワークアダプタ6に対応する映像記憶配信装置9、認証装置7、映像表示装置8の接続は、それぞれイーサーネットケーブル12で接続されている。
なお、映像記憶配信装置9、認証装置7、映像表示装置8を、それぞれ同軸ネットワークアダプタ6と接続する方法は、無線LAN等の無線方式であってもよい。また、列車乗務員10の座席にも、同軸ケーブル4に接続された同軸ネットワークアダプタ6が設置されており、この同軸ネットワークアダプタ6にイーサーネットケーブル12を通じて乗務員用映像表示装置11が接続されている。
そして、認証装置7及び映像表示装置8、乗務員用映像表示装置11が接続されているそれぞれの同軸ネットワークアダプタ6は、分配器5により同軸ケーブル4に分岐接続された構成になっている。
上記のような接続構成により通信を行う同軸伝送システムを利用することにより、映像記憶配信装置9は、どの車両に設置されても列車3内にある同軸ネットワークアダプタ6と通信を行うことができるとともに、映像コンテンツの共有や、分割等が可能となる。
次に、本実施の形態1の列車内映像配信システムの動作について説明する。なお、この動作は、図1の破線で囲まれた部分で通信が行われるものとして説明する。また、他の場所においても同様の通信が行われるが、これについては省略する。
初めに、乗客1は鉄道会社の発券所に行き、目的地までの搭乗券を購入する。その搭乗券の購入と同時に、乗客1は列車内で見たい映像コンテンツを鉄道会社にリクエストする。
図2は、搭乗券の概略正面図を示している。鉄道会社は、映像コンテンツのリクエストを受けると、記憶素子(IC)タグ13付きの搭乗券2の中の記憶素子(ICチップ)14に、そのリクエストを受けた映像コンテンツの識別子、指定客席情報、乗車日時等の情報を入力し、これを乗客1に発券する。鉄道会社は、この搭乗券2の発券時に、列車3の乗車料金に加えてリクエストを受けた映像コンテンツの視聴料金を加算して乗客1に請求し、乗客1はそれを支払う。これによって、鉄道会社は個々の乗客の要求を満たすことができ、且つ映像コンテンツの視聴に係る著作権料も加算した金額を乗客1に請求することができる。
なお、リクエストを受けた映像コンテンツの識別子が、本発明の、映像または音声コンテンツの識別情報の一例である。また、指定客席情報が、本発明の、指定された客席の情報の一例である。
次に、少なくとも乗客1が乗車する列車の発車時までに、鉄道会社は、その列車の映像記憶配信装置9へその乗客1が要求した映像コンテンツを蓄積しておき、かつこの乗客1が乗車する列車の指定客席に設置された認証装置7(図3参照)には、乗客1に発券した搭乗券2の記憶素子14に記憶された情報と同じ情報を記憶させておく。
ここで、映像記憶配信装置9に映像コンテンツを蓄積させる方法、および、乗客1に発券した搭乗券2の記憶素子14に記憶された情報と同じ情報を認証装置7に記憶させる方法としては、例えば、鉄道会社内にあるコンテンツを駅サーバーに記憶させ、乗客1の要望に添ったコンテンツを列車用のHDDにコピーし、それを列車内に設置されている映像配信装置9に装着することで実現できる。なお、この方法に限らず、無線を用いるなどの他のどのような方法であっても、これらの情報を映像記憶配信装置9および認証装置7に記憶させられればよい。
図3は、各客席に設置されている認証装置7の概略構成図を示している。認証装置7は、アンテナ16、リーダ18及び認証部17から構成されており、乗客1に発券した搭乗券2の記憶素子14に記憶された情報と同じ情報が認証部17に記憶される。なお、リーダ18が、本発明の搭乗券情報読み取り部の一例である。
次に、乗客1が映像コンテンツを視聴する際の、本実施の形態1の列車映像配信システムの動作について図1〜図4を用いて説明する。図4は、乗客1が映像コンテンツを視聴する際の、本実施の形態1の列車映像配信システムの動作フローを示している。
乗客1は、記憶素子タグ13付きの搭乗券2に記憶されている指定された客席へ座る。そして、乗客1は、その指定された客席に設置してある認証装置7のアンテナ16の上に搭乗券2を置き(S101)、スタートスイッチ(図示せず)を操作する。すると、アンテナ16は、搭乗券2の記憶素子タグ13のアンテナ15からの電波で搭乗券2の記憶素子14に記憶されている情報を受け、これを認証装置7のリーダ18が取り込み(S102)、その情報を認証部17に供給する。そして、認証部17は、認証部17に予め記憶されている情報、すなわち映像コンテンツの識別子、指定客席情報、乗車日時等の情報と、リーダ18から受け取った情報とを照合する(S103)。この照合動作において、両者の情報が一致すれば、認証装置7は、イーサーネットケーブル12を介してその客席に設置されている同軸ネットワークアダプタ6へ、乗客1がリクエストした映像コンテンツの識別子に基づいてその映像配信要求信号を送信する(S104)。なお、S103のステップにおいて、両者の情報が一致する場合が、本発明の、判定結果が正しい場合の一例である。
認証装置7から送信された映像配信要求信号は、客席に設置された同軸ネットワークアダプタ6を介し、同軸伝送システムを利用して、同軸ケーブル4、分配器5を通り、映像記憶配信装置9に接続されている同軸ネットワークアダプタ6へ到達する。すると、この同軸ネットワークアダプタ6は、イーサーネットケーブル12を介して、映像配信要求信号を映像記憶配信装置9へ送信する。
この映像配信要求信号を受信した映像記憶配信装置9は、映像配信要求信号内の映像コンテンツの識別子を読み取り、乗客1が要求した映像コンテンツを同軸ネットワークアダプタ6に送信する(S105)。そして、映像コンテンツを受信した同軸ネットワークアダプタ6は、同軸伝送システムを利用して、同軸ケーブル4、分配器5を介して乗客1の席に設置されている同軸ネットワークアダプタ6に映像コンテンツを送信する。
これにより、乗客1の席に設置されている同軸ネットワークアダプタ6に送信されてきた映像コンテンツは、その同軸ネットワークアダプタ6に接続された映像表示装置8に表示される(S106)。したがって、乗客1は、搭乗券2の購入時にリクエストし視聴料金を支払った映像コンテンツを列車内で視聴することができる。
このようにして、列車3の各客席の乗客に対して、リクエストを受けた映像コンテンツの視聴に応えることができる。
なお、認証部17に予め記憶されている情報とリーダ18が読み取った搭乗券2からの情報の照合(S103)において、これらが一致しない場合は、その旨の情報を、乗客の席に設置されている映像表示装置8と乗務員室に設置されている映像表示装置11に対し送信し、表示させる(S107、S108)。これによって、何らかの原因(機器故障やチップ破損など)で照合が正しく行われない場合や、乗客が購入した搭乗券2に記憶されている指定客席をうっかり間違って別の客席に乗客1が座ろうとしたような場合や、また、不正が行われた場合等に、乗務員10は即座に対応することができる。
なお、S103のステップにおいて、両者の情報が一致しない場合が、本発明の、判定結果が誤っている場合の一例である。また、S107およびS108のステップにおいて、映像表示装置8および映像表示装置11への両者の情報が照合しない旨の表示が、本発明の、映像表示装置への警告の一例である。
本実施の形態1の列車内映像配信システムにおいて、列車3の他の乗客が同様に映像コンテンツの視聴をリクエストした場合にも、映像記憶配信装置9とその乗客席の認証装置7及び映像表示装置8等の動作は上記と同様であり、映像記憶配信装置9には、その列車3の乗客からリクエストがあった多数の映像コンテンツが列車3の発車までに蓄積される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の列車内映像配信システムについて、図2、図5〜図8を用いて説明する。これらの図において、図1、図3の実施の形態1のシステム構成と同一部分には同一符号を附し、その役割や動作は同一であるため、説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
図5に、本発明の実施の形態2に係る列車内映像配信システムの構成図を示す。
図5において、乗客1の各客席には、搭乗券2の記憶素子14に記録された情報を読み取るリーダ装置20と映像表示装置8が設置されている。
図6は、各客席に設置されているリーダ装置20の概略構成図を示している。リーダ装置20は、アンテナ16とリーダ18を備え、このアンテナ16から搭乗券2の記録情報を電波で取り込み、これをリーダ18に供給する。
図7は、本実施の形態2の映像記憶配信装置19の概略構成図を示している。
本実施の形態2では、映像記憶配信装置19が列車3の任意の場所に設置されている。この映像記憶配信装置19には、図7に示すように、映像コンテンツ蓄積部22と認証部21が備えられている。そして、乗客1の乗車以前に、映像コンテンツ蓄積部22には乗客1から視聴リクエストを受けた映像コンテンツが蓄積され、また認証部21には、乗客1が購入した搭乗券2の記憶素子14に記憶された情報と同じ情報、すなわち、視聴リクエストを受けた映像コンテンツの識別子、指定客席情報、乗車日時等の情報が記録される。なお、本実施の形態2においては、認証部21が、本発明の認証装置の一例である。
以下、本実施の形態2の列車内映像配信システムの動作について、図2、図5〜図8を参照して説明する。図8は、乗客1が映像コンテンツを視聴する際の、本実施の形態2の列車映像配信システムの動作フローを示している。
実施の形態1と同様にして、鉄道会社から購入した搭乗券2を持って乗客1が列車3の指定された客席に着席し、その搭乗券2をリーダ装置20のアンテナ16上に置き(S201)、スタートスイッチ(図示せず)を操作すると、リーダ装置20のアンテナ16を通して搭乗券2の記憶素子14に記憶されている情報が、アンテナ15からの電波で取り込まれて、その情報がリーダ18で読み取られる(S202)。
リーダ18で読み取られた認証情報は、その客席に設置された同軸ネットワークアダプタ6へ送信される。そして、同軸伝送システムを利用して、同軸ケーブル4、分配器5を通り、同軸ネットワークアダプタ6に接続された映像記憶配信装置19に送信される(S203)。
その認証情報を映像記憶配信装置19が受信すると、その映像記憶配信装置19の認証部21は、その認証部21に予め記録されている認証情報と、受信した認証情報を照合する(S204)。そして、両者の情報が一致すれば、これに基づいて認証部21は、客席に設置されている同軸ネットワークアダプタ6へ乗客1がリクエストした映像コンテンツを送信する(S205)。これにより、乗客1は、その映像コンテンツを、実施の形態1と同様に、指定客席の映像表示装置8により視聴することができる(S206)。
なお、本実施の形態2においても、認証部21に予め記憶されている情報とリーダ18が読み取った搭乗券2からの情報の照合(S204)において、これらが一致しない場合は、その旨の情報を、乗客の席に設置されている映像表示装置8と乗務員室に設置されている映像表示装置11に対して送信し、表示させる(S207、S208)。これによって、何らかの原因(機器故障やチップ破損など)で照合が正しく行われない場合や、乗客1が購入した搭乗券に記憶されている指定客席をうっかり間違って別の客席に乗客1が座ろうとしたような場合や、また、不正が行われた場合等に乗務員10が即座に対応することができる。
上記の動作等は、他の乗客席におけるリーダ装置20及び映像表示装置8等についても同様であり、映像記憶配信装置19には、その列車3の乗客からリクエストがあった多数の映像コンテンツと各乗客の認証情報が列車3の発車までに蓄積される。
本実施の形態2においては、列車3の多数の乗客が映像コンテンツの視聴をリクエストした場合、その搭乗券2の記憶素子14に記憶されている認証情報と同じ情報が映像記憶配信装置19の認証部21に記録されるようにしたため、この認証部21に多数客の認証情報を一括蓄積し、そしてここで認証作業を行うことで、個々の乗客席に認証装置を設置する必要がなくなる。したがって、システム全体の構成が簡単になり、システムコストの低減が可能となる。
また、実施の形態1および本実施の形態2において、乗客が搭乗券の購入時に視聴をリクエストする映像コンテンツは、1つに限られるものではなく、複数の映像コンテンツをリクエストしてもよい。そして、このリクエストする少なくとも1つの映像コンテンツの視聴時間は、列車の乗車時間内であることが基本となる。また、複数の映像コンテンツをリクエストした場合の認証方式は、最初の認証時に複数の映像コンテンツを一括して認証する方式であっても、あるいは映像コンテンツ毎に認証する方式であってもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の列車内映像配信システムの動作について図1、図2、図5、図9、図10を参照して説明する。
本実施の形態3の列車内映像配信システムは、実施の形態1あるいは2において、乗客1が、映像表示装置8により映像コンテンツの視聴中に、その視聴を一時休止してもその後継続して映像コンテンツを視聴することができるようにしたものである。
本実施の形態3の列車内映像配信システムの構成は、図1または図5に示す、実施の形態1または2と同じ構成である。本実施の形態3においては、実施の形態1あるいは2に示したシステムと同一部分については、これらの援用によりその説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施の形態3では、図1または図5において、映像記憶配信装置9または19は、映像コンテンツの送信中に送信停止指令を受けるとその送信を停止するとともに、停止位置を記憶した状態で送信待機状態となる。そして、送信開始指令を受けると、その停止位置から送信を再開するように構成されている。
また、乗客1の各客席には、例えば、認証装置7あるいはリーダ装置20に、映像記憶配信装置9または19に対して、送信停止指令および送信開始指令を送出するスイッチが設置されている。なお、これらのスイッチは、プッシュスイッチ等により兼用方式であってもよく、また、スタートスイッチと兼用、あるいは液晶表示装置のパネルタッチスイッチであってもよい。なお、送信停止指令を送出するスイッチおよび送信開始指令を送出するスイッチが、それぞれ本発明の、休止手段および解除手段の一例である。
図9は、乗客1が購入した搭乗券2の出発駅と終着駅との間で、視聴を一時休止した映像コンテンツの視聴時間の、乗車時間との関係を示した模式図である。
乗客1が列車に搭乗し、映像コンテンツを視聴する動作は、実施の形態1または2と同様であり、映像コンテンツの視聴可能時間Tは、列車3の出発駅から終着駅までの所要時間である。したがって、映像コンテンツの視聴時間T1は、T1<Tが基本となり、好ましい。
そして、T−T1=tが、途中で視聴の休止が可能な視聴休止時間となり、鉄道会社は例えば15分間の途中休止時間tを見こんで、出発駅でT1+t=Tとなるように映像コンテンツを準備する。
図10は、乗客1が映像コンテンツを視聴する際の、本実施の形態3の列車映像配信システムの動作フローを示している。
乗客1が出発駅で列車3に乗車し、搭乗券2の記憶素子14に記録されている認証情報の認証作業を行い、スタートスイッチを操作して図10に示す視聴スタート(S301)をすると、映像記憶配信装置9または19は、乗客1がリクエスト済の映像コンテンツを送信し(S302)、乗客1は指定客席の映像表示装置8でその映像コンテンツを視聴することができる。
映像記憶配信装置9または19が映像コンテンツを送信中には、その映像記憶配信装置9または19は、常時送信停止指令の受信待機状態にある(S303)。その映像記憶配信装置9または19は、この送信停止指令を受信しなければ映像コンテンツの終了検知を継続し(S304)、そして映像コンテンツの視聴時間T1が到来すれば、映像コンテンツの送信を終了し(S305)、乗客1の視聴は列車が終着駅に到着する前に終了する。
ここで、乗客1が映像コンテンツを視聴中に、スイッチ操作(休止手段)により図9のA位置で停止した場合、映像記憶配信装置9または19は、その停止位置Aを記憶(S306)した状態で映像コンテンツの送信を停止し(S307)、送信待機状態(S308)となる。この映像記憶配信装置9または19の送信待機状態(S308)は、映像記憶配信装置9または19が送信開始指令を受信するまで継続される。
そして、映像コンテンツの視聴を再開するために、乗客1が視聴休止時間tm後に送信開始のスイッチ(解除手段)を操作すると、映像記憶配信装置9または19は、送信開始指令を受信(S309)し、これにより停止位置Aから映像コンテンツの送信を再開する(S310)。なお、tmは、1回目の休止時間を示している。
なお、上記では1回の視聴休止について説明したが、2回あるいはそれ以上の視聴休止を行った場合も1回目と同様の動作が行われ、そして、その視聴を休止した合計時間をtnとした時、上記視聴休止時間t≧tn、すなわち、視聴可能時間T≧T1+tnを満たせば乗客1はリクエストした映像コンテンツを一部見損なうことがなくなる。
なお、上記において、乗客1が映像コンテンツの視聴を休止後、継続視聴を開始した時、映像記憶配信装置9または19が残りの休止可能時間、すなわち、上記の最初の休止時間tm後の継続視聴開始時に、(t−tm)の時間を映像表示装置8に表示させることにより、乗客1は残りの休止可能時間を知ることができる。
このようにして、本実施の形態3の列車内映像配信システムは、映像コンテンツの視聴中の休止が可能であるため、乗客の利便性が確保され、そして、視聴再開後に残りの休止可能時間を乗客に知らせることにより、さらに利便性が増大されるものである。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4の列車内映像配信システムについて図11および図12を参照して説明する。
本実施の形態4は、実施の形態1〜3において、列車3に設置される映像記憶配信装置9または19の映像コンテンツの蓄積部の容量を、その映像コンテンツを分割して蓄積することにより少なくすることができるようにしたものである。
図11は、本実施の形態4の列車内映像配信システムの構成図であり、実施の形態1と同一構成部分には同一符号を附して説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
図11において、列車3に設置されたアンテナ40が、同軸ケーブル4により同軸ネットワークアダプタ46に接続されている。また、41は列車3の各停車駅に設置された映像蓄積配信装置であり、この映像蓄積配信装置41に備えられたアンテナ42から列車3の映像記憶配信装置9に映像コンテンツを無線方式で送信可能に構成されている。アンテナ40に接続される同軸ネットワークアダプタ46は、他のネットワークアダプタ6の機能に加え、アンテナ40で受信される信号を受信する無線受信機能を備えている。
そして、列車3の各停車駅においても、実施の形態1〜3で説明したのと同様に、乗客1は、列車3の搭乗券の購入と同時に乗車中に視聴したい映像コンテンツを購入することができるようになっており、その乗車と映像コンテンツ等の認証システムは、実施の形態1〜3と同様である。
次に、本実施の形態4の列車内映像配信システムの動作について図12も参照して説明する。図12は、複数の乗客が、異なる駅から乗車し、異なる映像コンテンツを視聴する場合の、それぞれの乗客の映像コンテンツの視聴時間と各駅間で映像記憶配信装置9に蓄積されるコンテンツ部分との関係を示した模式図である。
P、Q、Rはそれぞれ映像コンテンツであり、それぞれの視聴時間は図12に示すようになっている。1a、1b、1cはそれぞれ乗客で、乗客1aは出発駅から終着駅まで乗車し、その間に映像コンテンツPの視聴をリクエストしている。また、乗客1bは出発駅から第2の停車駅までの乗車中に映像コンテンツQの視聴をリクエストし、さらに、乗客1cは第1の停車駅から終着駅までの乗車中に映像コンテンツRの視聴をリクエストした状況を示している。
乗客が上記のような映像コンテンツの視聴をリクエストした場合、出発駅ではその出発駅からリクエストを受けた乗客1a、1b用の映像コンテンツP、Qの、その出発駅から第1の停車駅までの列車3の所要時間分P1、Q1を映像記憶配信装置9に蓄積する。また、第1の停車駅に対して、乗客1a、1bの認証情報とともに、乗客1aがリクエストした映像コンテンツP及び乗客1bがリクエストした映像コンテンツQについて、映像コンテンツPについては第1の停車駅から第2の停車駅までの列車3の所要時間分P2を、また、映像コンテンツQについては残りの部分Q2を、第1の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に蓄積するように、出発駅が指示する。さらに、出発駅は、第2の停車駅に対して乗客1aの認証情報とともに映像コンテンツPの残りの部分P3を、第2の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に蓄積するように指示する。
一方、第1の停車駅では、ここから乗車する乗客1cが視聴をリクエストした映像コンテンツRについて、その第1の停車駅から第2の停車駅までの列車3の所要時間分R1を乗客1cの認証情報とともに第1の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に蓄積する。また、第1の停車駅は、第2の停車駅に対して乗客1cの認証情報とともに映像コンテンツRの残りの部分R2を、第2の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に蓄積するように指示する。
なお、出発駅および終着駅が、それぞれ、本発明の出発地点および終着地点の一例である。また、第1の停車駅および第2の停車駅が、いずれも、本発明の途中停地点の一例である。また、P1、P2、P3、Q1、Q2、R1は、いずれも本発明の、その地点から次に停止するまでの交通手段の移動に対応するコンテンツの部分の一例である。
このように、本実施の形態4の列車内映像配信システムは、映像コンテンツが、出発駅、第1の停車駅、第2の停車駅に分割されて準備された状態で、出発駅で列車3に搭乗した乗客1a、1bは、実施の形態1で説明したと同様の認証作業を行い、列車3が出発駅を発車すると第1の停車駅に停車するまでの時間、乗客1a、1bは、それぞれリクエストした映像コンテンツを視聴することができる。
そして、列車3が第1の停車駅に到着すると、その停車の検出により、列車3に搭載の映像記憶配信装置9に蓄積されていた映像コンテンツPのP1部分及び映像コンテンツQのQ1部分、すなわちその列車3の停車と同時に乗客1a、1bが視聴を終えた部分は、その認証情報を残して一括して消去される。そして、代わりに、第1の停車駅に設置された映像蓄積配信装置41のアンテナ42から列車3のアンテナ40に対して、映像コンテンツPのP2部分、QのQ2部分、そしてRのR1部分とともに、これらに関する各認証情報がそれぞれ送信される。この送信された映像コンテンツ等は、列車3の映像記憶配信装置9に蓄積される。そして、映像コンテンツP2とQ2については認証作業が自動的に行われる。また、映像コンテンツR1については、実施の形態1または2の説明と同様の動作で、この乗客1cの搭乗券の認証が行われる。
上記第1の停車駅における作業が終了し、列車3が第1の停車駅を発車すると、乗客1a、1bは、それぞれ継続する映像コンテンツP2、Q2を視聴することができ、また、乗客1cは、リクエストした映像コンテンツR1を視聴することができる。なお、乗客1bの映像コンテンツQ2の視聴は、列車3が第2の停車駅に到着する前に終了する。
列車3が第2の停車駅に到着すると、第1の停車駅に到着した際の上記の動作と同様の動作により、映像コンテンツP2、R1は消去され、これに代わってP3、R2が、第2の停車駅の映像蓄積配信装置41から列車3の映像記憶配信装置9に送信され蓄積される。そして、列車3の発車により、乗客1a、1cは、残りの映像コンテンツP3、R2を引き続き視聴することができる。そして、列車3が終着駅に到着する前に前記乗客1a、1cの視聴は終了し、その視聴を終えた部分P3、R2は終着駅に到着すると消去される。
このように、本実施の形態4の列車内映像配信システムは、乗客が視聴をリクエストした映像コンテンツを列車3の停車駅間の走行所要時間を基準として分割し、この分割された映像コンテンツを各停車駅においてそれまでの映像コンテンツ、すなわち乗客が視聴を終えた映像コンテンツ部分に代えて、未視聴コンテンツ部分を順次列車の映像記憶配信装置に蓄積するようにした。これによって、列車の映像記憶配信装置の容量は、最小限分割された映像コンテンツ部分のみ蓄積する容量でよく、このため列車に準備しておく映像記憶配信装置のデータ蓄積容量が比較的少ないものでよくなる。
本実施の形態4は、実施の形態2の列車内映像配信システムにおいても同様に実現することができるため、その説明は省略する。
なお、本実施の形態4において、乗客が視聴を終えた映像コンテンツは、乗客がその視聴を終えると同時に消去されていくようにしてもよい。このように処理しても、上記と同様に映像記憶配信装置9への蓄積を最小限に済ませることができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5の列車内映像配信システムについて、図13、図14を参照して説明する。
図13は、本実施の形態5の列車内映像配信システムの構成図であり、図11と同一構成部分には同一符号を附して説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施の形態5の列車内映像配信システムは、図11に示す実施の形態4の列車内映像配信システムの構成に加えて、列車内の同軸ネットワークアダプタ46に接続される確認手段44と、各停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に接続される、列車内のアンテナ40から送信された無線信号をアンテナ42によって受信する受信手段43とを備えている。
本実施の形態5は、実施の形態4の列車内映像配信システムにおいて、乗客の利便性を一層向上させたものである。すなわち、乗客が映像コンテンツを視聴中にその視聴を中断してもコンテンツの見損ないが生じないようにしたものである。
図14は、乗客の映像コンテンツの視聴時間と、休止時間、乗車時間との関係を示した模式図である。本実施の形態5の列車内映像配信システムの構成は、図11に示した実施の形態4と同様であり、かつ、乗客が映像コンテンツの視聴休止が行えるようにしたことは実施の形態3に説明したものと同様であるため、これらを援用して異なるところを中心に図14を参照して説明する。
乗客1dは、列車3の乗車中の映像コンテンツSの視聴をリクエストし、このリクエストに基づいて、鉄道会社は、実施の形態4と同様に出発駅にて列車3の映像記憶配信装置9に、例えばその列車3の第1の停車駅までの所要走行時間と同じ時間分の映像コンテンツS1を蓄積する。また、第2の停車駅に対して、残りの映像コンテンツS2を認証情報とともに第1の停車駅に備えられた映像蓄積配信装置41に蓄積するように指令する。
乗客1が認証作業を行い、列車3が発車すれば乗客1は映像コンテンツSを視聴することができる。その視聴中に、乗客1dが実施の形態3で説明した構成と動作に基づいて時間tの視聴休止を行うと、列車3の第1の停車駅の到着時点では乗客1dの映像コンテンツSの視聴時間は、(S11)+{(S12)−(S12Z)}となり、視聴休止時間tに対応する(S12Z)部分を見損なってしまう。
このような不具合を解消するために、本実施の形態5の列車内映像配信システムは、各乗客の映像コンテンツの視聴経過時間を確認する確認手段44を有している。列車3が第1の停車駅へ到着する時刻の例えば5分前の時間tsの時点で確認手段44により検証させ、乗客1dが映像コンテンツ部分(S12Z)を見損なうことがわかるので、確認手段44の検証に基づいて、列車3は直ちに第1の停車駅に対して、同軸ネットワークアダプタ46が有している送信手段により、乗客1dが視聴の映像コンテンツSの(S12Z)+S2の部分を、第1の停車駅の映像蓄積配信装置41に蓄積変更するように指令する。
なお、確認手段44が、本発明の休止時間確認手段の一例である。また、映像コンテンツのS1に対する(S12Z)の部分が、本発明の、コンテンツの部分のうち休止時間に対応する終了部分の一例である。
この変更指令を受信手段43で受信した第1の停車駅は、それに基づいて映像蓄積配信装置41への蓄積変更を行う。これによって、列車3が第1の停車駅に到着すれば、列車3の映像記憶配信装置9に、蓄積変更した映像コンテンツ(S12Z)+S2が乗客1dの視聴済の映像コンテンツ部分S1に代えて蓄積される。したがって、乗客1dは視聴休止により生じた時間tに相当する部分の映像コンテンツを見損なうことなく、連続したコンテンツを引き続いて視聴することができる。もちろん、この場合、乗客1dが映像コンテンツSの視聴を終える時間は、休止時間分tだけ遅れることになる。
なお、視聴休止をさらに多く取った場合も同様の動作で乗客1dに対応することができ、また、これは他の乗客に対しても同様である。したがって、本実施の形態5の列車内映像配信システムでは、乗客は、映像コンテンツについてその視聴中に視聴休止を行っても見損なう部分が発生することはなく、安心して途中休止を取ることができ、利便性のよい映像コンテンツの視聴を提供できる。
また、本実施の形態5の列車内映像配信システムは、実施の形態3で説明したように、例えば、出発駅で予め視聴休止時間を見こんで、その視聴休止時間を加えて途中の停車駅までの所要の走行時間となる映像コンテンツを準備し、乗客がその予め見こまれた視聴休止時間を超えて視聴休止した場合においても同様に実施することができるものであり、これによっても乗客は映像コンテンツを見損なう部分が生じることがなくなるものである。
なお、本実施の形態5および実施の形態4において、列車の途中の停車駅は2つに限られるものではなく、1つあるいは3つ以上であってもよく、各停車駅の動作は、映像コンテンツの視聴時間と列車の走行時間によって上記の説明による動作と同様の動作を行うようにされる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6の列車内映像配信システムの動作について説明する。
上記実施の形態4および5では、出発駅からの指令により、乗客がリクエストした映像コンテンツについて、第1の停車駅では乗客の認証情報とともに、第1の停車駅から第2の停車駅までの列車の所要時間分あるいは一部を映像蓄積配信装置41に蓄積させ、また、第2の停車駅では乗客の認証情報とともに映像コンテンツの残りの部分を第2の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41に蓄積させるようにしたが、これに限られるものではなく、次のようにしてもよい。
本実施の形態6の列車内映像配信システムの構成の概略は、図11から図14に示す実施の形態4および5と同様であるため、これらを援用する。
各途中の停車駅に設置されている映像蓄積配信装置41のそれぞれに、乗客がリクエストした映像コンテンツの全ての部分が蓄積されている。そして出発駅からの指令に代わって、列車が第1の停車駅に到着する例えば5分前に、第1の停車駅に対して、乗客の映像コンテンツの視聴進捗状況に合わせて、すなわち乗客が視聴を休止した合計時間等によって映像表示装置にコンテンツの未表示部分が発生しないように、いわゆる見そこないが生じないように、第1の停車駅から連続して映像コンテンツを引き続き視聴することができるように、映像蓄積配信装置41から必要とする映像コンテンツの部分を送信するように映像記憶配信装置9が指令を出す。
そして、例えば、列車3の第1の停車駅への到着と同時に、第1の停車駅の映像蓄積配信装置41は、映像コンテンツの送信を指令された部分を列車3に送信し、映像記憶配信装置9に蓄積させる。映像記憶配信装置9に蓄積された映像コンテンツの中から、各乗客の認証情報に基づいて、該当する乗客の映像表示装置8にその乗客がリクエストした映像コンテンツが送信され、乗客はこれを引き続き視聴することができる。
上記の動作は、第2の停車駅および第3、第4等の停車駅においても同様に実施することができ、第1の停車駅を第2、第3、第4の停車駅等と読み替えればよい。
本実施の形態6の列車内映像配信システムによれば、実施の形態4および5のように、乗客が視聴を休止した場合、あるいは視聴休止時間が予め設定された休止設定時間よりも長くなった場合に、第1の停車駅等で映像蓄積配信装置41の蓄積コンテンツを再度蓄積し直すというようなことがなくなるものである。
なお、各実施の形態において、記録媒体に記録された1つの映像コンテンツを複数の再生素子にて再生可能な装置を採用すれば、複数の乗客から同一の映像コンテンツの視聴リクエストを受けた場合に、複数の乗客が視聴開始時間に関係なく視聴することができる。
また、各乗客の映像コンテンツの音声は、ヘッドホンあるいはイヤーホーンを使用することにより、乗客相互の迷惑行為は解消されるものである。
また、各実施の形態において、搭乗券2が備える記憶素子14に記憶させる認証情報は、各実施の形態に記載した情報に限られるものではなく、例えばリクエストを受けた映像コンテンツを識別する認証情報のみであってもよい。この場合は、列車3の自由席の場合でも、その自由席の1つに座る乗客がその席に設置された認証装置あるいはリーダ装置を通して搭乗券が有する認証情報の認証が正常になされれば、その乗客はその席に設置された映像表示装置によってリクエストした映像コンテンツを乗車時に視聴することができる。また、さらに乗車区間等の追加の情報が記憶素子14に記憶されるようにしてもよい。
また、各実施の形態では、同軸ケーブルとイーサーネットケーブルを用いた同軸伝送システムを用いてシステムを構成したが、他の伝送システムを用いて構成してもよい。
また、各実施の形態では、複数の客席を有する交通手段として列車を例として説明したが、列車に限らず、長距離バス、旅客船、航空機等の他の交通手段であっても適用できる。
また、各実施の形態では、各乗客が視聴を希望するコンテンツとして、映像情報および音声情報を有する映像コンテンツで説明したが、映像情報の無い音声のみのコンテンツであってもよい。
なお、本発明のプログラムは、上述した本発明の映像配信システムの制御方法の、搭乗券読み取りステップ、認証ステップ、コンテンツ表示ステップの、全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の映像配信システムの制御方法の、搭乗券読み取りステップ、認証ステップ、コンテンツ表示ステップの、全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
以上に説明したように、本発明の映像配信システムによれば、交通手段を利用する個々の乗客の要望により、特に長時間の乗車中に個々の乗客のリクエストに応じた映像コンテンツの視聴をそれぞれの乗客の客席にて提供することができるため、乗客にとって交通手段の乗車時間を有効に利用でき、非常に便利なものである。
つまり、本発明の映像配信システムは、個々の乗客が視聴を希望する映像コンテンツを配信するようにしたものであり、特に長距離列車の乗客にとって極めて有益なシステムである。
本発明は、交通手段を利用する個々の乗客に対して、特に長時間の乗車中にその個々の乗客のリクエストに応じた映像コンテンツの視聴をそれぞれの乗客の客席にて提供することができるため、日頃視聴したいと思っている映像コンテンツを視聴することができる非常に便利なものである。
本発明の実施の形態1に係る列車内映像配信システムの概略構成図 本発明の各実施の形態に係る搭乗券の概略正面図 本発明の実施の形態1に係る認証装置の概略構成図 本発明の実施の形態1に係る列車内映像配信システムの動作フロー図 本発明の実施の形態2に係る列車内映像配信システムの概略構成図 本発明の実施の形態2に係るリーダ装置の概略構成図 本発明の実施の形態2に係る映像記憶配信装置の概略構成図 本発明の実施の形態2に係る列車内映像配信システムの動作フロー図 本発明の実施の形態3の列車内映像配信システムにおける、映像コンテンツの視聴時間の乗車時間との関係を示した模式図 本発明の実施の形態3に係る列車内映像配信システムの動作フロー図 本発明の実施の形態4に係る列車内映像配信システムの概略構成図 本発明の実施の形態4の列車内映像配信システムにおける、複数の乗客の映像コンテンツの視聴時間と、各駅間で映像記憶配信装置9に蓄積されるコンテンツ部分との関係を示した模式図 本発明の実施の形態5に係る列車内映像配信システムの概略構成図 本発明の実施の形態5の列車内映像配信システムにおける、映像コンテンツの視聴時間の乗車時間との関係を示した模式図 従来の列車内情報提供システムの全体構成図
符号の説明
1 乗客
2 搭乗券
3 列車
4 同軸ケーブル
5 分配器
6、46 同軸ネットワークアダプタ
7 認証装置
8、11 映像表示装置
9、19 映像記憶配信装置
10 乗務員
12 イーサーネットケーブル
13 記憶素子タグ
14 記憶素子
16 アンテナ
17 認証部
18 リーダ
20 リーダ装置
21 認証部
22 映像コンテンツ蓄積部
40、42 アンテナ
41 映像蓄積配信装置
43 受信手段
44 確認手段

Claims (13)

  1. 複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信システムにおいて、
    少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報を有する前記交通手段の搭乗券と、
    前記各客席に設置され、前記搭乗券の前記識別情報を読み取る搭乗券情報読み取り部と、
    前記各客席に設置され、映像または音声コンテンツを再生する映像表示装置と、
    一の席に設置されている前記搭乗券情報読み取り部で読み取られた前記識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に再生させる認証装置とを備えた、映像配信システム。
  2. さらに、一以上の映像または音声コンテンツを蓄積する映像記憶配信装置と、
    前記映像記憶配信装置、前記認証装置、各客席に設置された前記搭乗券情報読み取り部および前記映像表示装置を接続するネットワークとを備え、
    前記認証装置は、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記映像記憶配信装置から、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に受信させ、再生させる、請求項1に記載の映像配信システム。
  3. 前記特定される映像または音声コンテンツを視聴するための料金は、前記交通手段の搭乗券の購入額に含まれている、請求項1に記載の映像配信システム。
  4. 前記交通手段の搭乗券は、指定された客席の情報を有しており、
    前記搭乗券情報読み取り部は、前記搭乗券の有する前記指定された客席の情報も読み取り、
    前記認証装置は、前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、前記搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定し、その判定結果が正しければ、前記搭乗券の有する識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記指定された客席に設置されている前記映像表示装置に再生させる、請求項1に記載の映像配信システム。
  5. 前記認証装置は、前記判定結果が誤っていれば、前記搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の前記映像表示装置に警告を通知させる、請求項4に記載の映像配信システム。
  6. 前記認証装置は、前記各客席に設置されている、請求項1に記載の映像配信システム。
  7. 前記交通手段は、出発地点から少なくとも1つの途中停地点で停止して終着地点に移動するものであり、少なくとも前記出発地点と前記途中停地点のそれぞれに、前記映像記憶配信装置に映像または音声コンテンツのデータを伝送するための映像蓄積配信装置が設置されており、
    前記各地点に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツのうちの、その地点から次に停止する地点までの前記交通手段の移動時間に対応するコンテンツの部分が蓄積されており、
    前記映像記憶配信装置は、前記交通手段が前記出発地点を出発する際には、前記出発地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送される前記コンテンツの部分を蓄積し、前記交通手段がいずれかの途中停地点に到着する際には、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分を、前記いずれかの途中停地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送されるコンテンツの部分と入れ替える、請求項2に記載の映像配信システム。
  8. 前記映像表示装置のそれぞれは、前記特定される映像または音声コンテンツの表示を休止させる休止手段と、その表示の休止を解除する解除手段とを有しており、
    さらに、前記特定される映像または音声コンテンツが休止していた休止時間を確認する休止時間確認手段と、
    前記休止時間に基づいて、次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に、要求するコンテンツの部分の情報を送信する送信手段とを備え、
    前記次に停止する地点に停止する前に前記休止時間が生じていた場合には、前記送信手段は、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分のうち前記休止時間に対応する終了部分を、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に蓄積されているコンテンツの部分の先頭に加えた範囲を、前記要求するコンテンツの部分の情報として、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に送信し、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置は、蓄積されていたコンテンツの部分を前記要求するコンテンツの部分に入れ替える、請求項7に記載の映像配信システム。
  9. 前記交通手段は、出発地点から少なくとも1つの途中停地点で停止して終着地点に移動するものであり、少なくとも前記出発地点と前記途中停地点のそれぞれに、前記映像記憶配信装置に映像または音声コンテンツのデータを伝送するための映像蓄積配信装置が設置されており、
    前記映像表示装置のそれぞれは、前記特定される映像または音声コンテンツの表示を休止させる休止手段と、その表示の休止を解除する解除手段とを有しており、
    さらに、前記特定される映像または音声コンテンツが休止していた休止時間を確認する休止時間確認手段と、
    前記休止時間に基づいて、次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に、要求するコンテンツの部分の情報を送信する送信手段とを備え、
    前記出発地に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツのうちの、前記交通手段の前記出発地から次の途中停地までの移動時間に対応するコンテンツの部分が蓄積されており、
    前記それぞれの途中停地に設置されている映像蓄積配信装置には、前記特定される映像または音声コンテンツの全ての部分が蓄積されており、
    前記映像記憶配信装置は、前記交通手段が前記出発地点を出発する際には、前記出発地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送される前記コンテンツの部分を蓄積し、前記交通手段がいずれかの途中停地点に到着する際には、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分を、前記いずれかの途中停地点に設置されている映像蓄積配信装置から伝送されてくる、要求するコンテンツの部分と入れ替え、
    前記次に停止する地点に停止する前に前記休止時間が生じていた場合には、前記送信手段は、前記映像記憶配信装置に蓄積されているコンテンツの部分のうち前記休止時間に対応する終了部分を、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に蓄積されているコンテンツの部分の先頭に加えた範囲を、前記要求するコンテンツの部分の情報として、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置に送信し、前記次に停止する地点に設置されている映像蓄積配信装置は、前記要求するコンテンツの部分を前記映像記憶配信装置に伝送する、請求項2に記載の映像配信システム。
  10. 複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信装置において、
    少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報を有する前記交通手段の搭乗券の、前記識別情報を読み取る搭乗券情報読み取り部と、
    前記各客席に設置され、映像または音声コンテンツを再生する映像表示装置と、
    一の席に設置されている前記搭乗券情報読み取り部で読み取られた前記識別情報に基づいて、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記一の席に設置されている前記映像表示装置に再生させる認証装置とを備えた、映像配信装置。
  11. 複数の客席を有する交通手段の各客席で映像または音声コンテンツを視聴させる映像配信システムの制御方法において、
    少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報および指定された客席の情報を有する前記交通手段の搭乗券の、前記識別情報および前記指定された客席の情報を、各客席に設置されている搭乗券情報読み取り部で読み取る搭乗券読み取りステップと、
    前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、その搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定する認証ステップと、
    前記認証ステップで判定した結果が正しい場合には、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の映像表示装置に表示させるコンテンツ表示ステップとを備えた、映像配信システムの制御方法。
  12. 請求項11に記載の映像配信システムの制御方法の、少なくとも1つの映像または音声コンテンツの識別情報および指定された客席の情報を有する前記交通手段の搭乗券の前記識別情報および前記指定された客席の情報を、各客席に設置されている搭乗券情報読み取り部で読み取る前記搭乗券読み取りステップ、前記搭乗券から読み取った前記指定された客席の情報が、その搭乗券を読み取らせた前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の情報であるかを判定する前記認証ステップ、前記認証ステップで判定した結果が正しい場合には、前記識別情報で特定される映像または音声コンテンツを、前記搭乗券情報読み取り部が設置されている席の映像表示装置に表示させる前記コンテンツ表示ステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体。
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