JP2006140267A - 荷電粒子線露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特にマルチ電子ビーム型露光装置において、電子ビームの照射によるアパーチャアレイの熱負荷を低減し、描画精度を向上させることが可能な荷電粒子線露光装置を提供する。
【解決手段】 電子源1からの電子ビームを複数の開口によって分割し、各種レンズを含む縮小投影系7などを介して複数(マルチ)の電子ビームによってウエハ8を露光するためのアパーチャアレイ4と、前記アパーチャアレイ4の前段に配置され、前記アパーチャアレイ4の開口を内包する開口を備え、前記アパーチャアレイ4に照射する電子ビームの照射量を制限するためのプリアパーチャアレイ3とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に半導体集積回路等の露光に用いられる電子線露光装置、イオンビーム露光装置等の荷電粒子線露光装置に関し、特に、電子線でウエハを直接パターン描画する電子ビーム露光装置、またはマスクを電子線で照明し、マスクからの電子線を縮小電子光学系を介してウエハに投影露光する電子ビーム露光装置に適用して有効な技術に関するものである。
本発明者が検討したところによれば、荷電粒子線露光装置の技術に関しては、以下のようなものが考えられる。
電子ビーム露光装置には、従来、ビームをスポット状にして使用するポイントビーム型、サイズ可変の矩形断面にして使用する可変成形ビーム型や一括図形照射方式の装置がある。
ポイントビーム型の電子ビーム露光装置は、単一の電子ビームを用いて描画するためスループットが低く、研究開発用にしか使用されていない。可変成形ビーム型、一括図形照射型の電子ビーム露光装置は、ポイント型と比べるとスループットが1〜2桁高いが、基本的には単一の電子ビームを用いて描画するため0.1μm程度の微細なパターンが高集積度で詰まったパターンを露光する場合などではやはりスループットの点で問題が多い。
この問題点を解決する装置として、描画するパターンをステンシルマスクにパターン透過孔として形成し、ステンシルマスクを電子ビームで照明することにより、縮小電子光学系を介して描画するパターンを試料面に転写するステンシルマスク型の電子ビーム露光装置がある。また、電子源からの放射された電子ビームをコリメータレンズ等の電子光学系により略平行にした後、複数の開口を有するアパーチャアレイAAに照射させて分割させることで形成した複数の電子ビームを試料面に照射して、その複数の電子ビームをさらに偏向させて試料面を走査させるとともに、描画するパターンに応じて複数の電子ビームを個別にon/offしてパターンを描画するマルチ電子ビーム型露光装置がある。双方とも一度に露光する面積すなわち露光面積が従来にくらべ広い為スループットがより改善できるという特徴がある。なお、マルチ電子ビーム型露光装置における機能や構成については特許文献1〜3に詳細が記載されている。
また、前述した可変成形ビーム方式、一括図形照射方式の電子ビーム露光装置では、電子ビームの形状を制御する目的でアパーチャを使用している。照射される電子ビームは、アパーチャの非開口部により遮断されるため加熱されることとなり、加熱されたアパーチャは熱膨張の影響で、位置ドリフトが発生するといった問題があった。
この問題に対しては可変成形方式、一括図形照射方式の電子ビーム露光装置おいて、複数枚のアパーチャ絞りを同一固定冶具に導電性接着剤で固定一体化することにより、アパーチャの交換を容易にするとともに、電子ビームの入射によるアパーチャの熱負荷を低減する技術が特許文献4に記載されている。
特開2001−267221号公報 特開2002−319532号公報 特開2002−353113号公報 特開平6−5499号公報
ところで、前記のような荷電粒子線露光装置の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
例えば、アパーチャアレイに略平行な電子ビームを照射させて複数の電子ビームを得る方式のマルチ電子ビーム型露光装置では、常時試料基板に到達しない電子ビームがアパーチャアレイの非開口部により遮断されることとなり、アパーチャアレイは電子ビームの照射により加熱されることとなる。また、電子ビームを電子源から試料表面に適正に照射させるための調整作業時には、描画時に比較して電流密度の高い状態の電子ビームを使用することがある。この場合も、電子ビームはアパーチャアレイにより分割されるので、同様にアパーチャアレイの非開口部により遮断された電子ビームは、アパーチャアレイを加熱することとなる。
一方で、アパーチャアレイは、その開口部の形状精度や配列精度の確保を目的としてシリコンなどの薄い基板を用いて形成されることが多いため、熱伝導による冷却が行われ難く、また、電子ビームの軌道上に配置されるため真空雰囲気であるので熱伝達による放熱が行われ難い、などの構造上の問題がある。つまり、電子ビームの照射により加熱され易く、放熱し難い構造であることが多い。従って、アパーチャアレイにおいては、電子ビームの照射によって局所的な温度上昇が生じることで、熱膨張により開口部の形状精度や配列精度が悪化し、描画精度が低下したり、条件によっては熱溶解してその機能を果たさなくなるといった問題がある。
さらに、マルチ電子ビーム型露光装置では、その描画精度を得るためにアパーチャアレイに配置されたアパーチャの配列精度をサブミクロンレベルに、アパーチャアレイ自体の取り付け姿勢を水平、垂直方向、回転方向で数ミクロン以下に確保する必要がある。
この問題を背景技術で述べた特許文献4に記載の技術を用いて、アパーチャアレイへの電子ビームの入射量を低減することで解決しようとする場合、複数枚のアパーチャアレイを導電性接着により固定一体化してしまうため、接着剤固化時の溶剤の蒸発により接着剤自体の体積が減少する縮小現象が生じることになる。そうすると、アパーチャアレイ自体に歪が生じてアパーチャ配置精度を確保できない、アパーチャアレイ相互間の位置変動が生じてアパーチャアレイ調整時の相互位置精度が確保できないといった問題を避けられない。さらに、接着剤により固定一体化されるため複数枚のアパーチャアレイを単独で交換できない、接着剤に残留した溶剤が真空の質を悪化させ、より高真空度、高品位な真空環境が必要な高精度電子ビーム露光装置に適用することは現実には難しいといった問題も生じる。
また、特許文献4の技術では、アパーチャ交換の際に位置決め精度を確保するための配慮がないため、アパーチャ交換による描画条件の再現性を得ることが困難であるといった問題がある。そうすると、マルチ電子ビーム型露光装置に使用されるアパーチャアレイのように、アパーチャの配列精度とアパーチャアレイ自体の取り付け姿勢精度が厳しく要求される電子ビーム露光装置には適用が困難であるといった問題を解決できない。
またさらに、別な問題としてアパーチャアレイは直接電子ビームが照射されるので、真空度、真空の質など、その環境の状態により、ハイドロカーボンなどが付着して汚れが生じる。この付着した汚れが電気的な絶縁性を持つ場合、さらなる電子ビームの照射によりチャージアップ現象が生じ、電子ビームの軌道に悪影響を与えて描画性能を悪化させるといった問題がある。この問題に対しても前述の従来技術を用いる場合、高価なアパーチャアレイを単独で交換できない、アパーチャアレイ交換時の位置、姿勢の再現性が得られないためにメンテナンス性、経済性に問題が残る。
そこで、本発明の目的は、特にマルチ電子ビーム型露光装置において、電子ビームの照射によるアパーチャアレイの熱負荷を低減し、描画精度を向上させることが可能な荷電粒子線露光装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、特にマルチ電子ビーム型露光装置において、装置メンテナンスに伴う描画精度の再現性を容易に得ることが可能な荷電粒子線露光装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の荷電粒子線露光装置のある形態は、荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置において、少なくとも荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御する手段(アパーチャ手段)をもち、該アパーチャ手段の前段に少なくとも1つの開口を備えることで、該アパーチャ手段への荷電粒子線の照射量を制限する手段とを有するものである。
すなわち、例えば、マルチビーム型の荷電粒子線露光装置において、アパーチャ手段の一例となるアパーチャアレイの前段に、荷電粒子線の照射量を制限する手段の一例となるプリアパーチャアレイを配置する。これによって、アパーチャアレイにおける荷電粒子線(電子ビーム)の照射に伴う熱負荷を低減でき、アパーチャアレイの開口の形状精度や配列精度が向上し、描画精度を向上させることが可能になる。
ここで、前記荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に設けられた開口よりも大きい開口を有し、該開口は、前記アパーチャ手段に設けられた開口を内包する位置に置かれる。これによって、アパーチャアレイの開口を遮ることなく、プリアパーチャアレイにより荷電粒子線の照射量を制限することが可能になる。なお、前記荷電粒子線の照射量を制限する手段に設ける開口の大きさは、例えば、前記アパーチャ手段の開口の直径に対して101%〜300%の大きさとすることができる。
また、前記荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の耐熱性を有する材料から構成されるものとなっている。すなわち、プリアパーチャアレイは、熱負荷が大きくなるため、このような材料で構成することが望ましい。
また、前記荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の厚みを有するものとなっている。より具体的には、例えば、1〜25倍の厚みとすることができる。すなわち、開口の加工精度をある程度保てる範囲内で厚みを大きくすることで、プリアパーチャアレイの熱負荷を低減することが可能となる。
また、前記荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対する位置決め機能を含む分離脱着可能な手段を有し、交換可能なものとなっている。すなわち、装置メンテナンスの際、プリアパーチャアレイの交換が主となり、描画精度の再現性に影響するアパーチャアレイの交換は少ない頻度で済むようになる。そして、プリアパーチャアレイの交換後の位置合わせは、アパーチャアレイのそれに比べてさほど精度が要求されない。そこで、プリアパーチャアレイが、アパーチャアレイに対する位置決め機能を含み、アパーチャアレイから再現性よく分離脱着可能な構成を備えることで、装置メンテナンスに伴い容易かつ効率よく描画精度の再現性を得ることが可能になる。
本発明の荷電粒子線露光装置の他の形態は、荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置において、少なくとも荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御する手段(アパーチャ手段)をもち、該アパーチャ手段の前段に少なくとも2段以上の多段な構成からなり、少なくとも1つの開口を備えることで該アパーチャ手段への荷電粒子線の照射量を制限する手段とを有するものとなっている。すなわち、プリアパーチャアレイを複数段からなる構成とすることで、プリアパーチャアレイでの輻射遮蔽効果が向上し、アパーチャアレイに向けた輻射に伴う熱負荷を低減させることが可能になる。
ここで、前記多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に設けられた開口よりも大きい開口を有し、さらに、多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段に配置された開口は段階的または徐徐にその開口サイズが変化するように配置されるものである。また、前記多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の耐熱性を有する材料から構成されるものである。
また、前記多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の厚みを有し、さらに多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段の厚みが段階的、徐徐にまたは選択的に変化するように配置されるものである。また、前記多段な構成からなる荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対して再現性よく分離脱着可能な手段を有し、交換可能なものとなっている。
本発明の荷電粒子線露光装置の他の形態は、荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置において、少なくとも荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御する手段(アパーチャ手段)をもち、該アパーチャ手段の前段に、温度調整可能な手段を含み、なおかつ少なくとも1つの開口を備えることで該アパーチャ手段への荷電粒子線の照射量を制限する手段とを有するものである。
ここで、前記温度調整可能な手段は、冷却可能な手段となっている。すなわち、アパーチャアレイの熱負荷の低減に加え、プリアパーチャアレイの冷却を可能にすることで、プリアパーチャアレイの熱負荷を低減することも可能になる。
また、前記温度調整可能な手段は、加熱可能な手段となっている。すなわち、プリアパーチャアレイの加熱を可能にすることで、電子ビームの照射によって生じる汚れに起因し、描画精度の劣化原因となるアパーチャアレイおよびプリアパーチャアレイのチャージアップ現象を低減することが可能になる。
また、前記温度調整可能な手段を有する荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に設けられた開口よりも大きい開口を有するものとなっている。また、前記温度調整可能な手段を有する荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の厚みを有するものとなっている。
また、前記温度調整可能な手段を有する荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対して再現性よく分離脱着可能な手段を有し、交換可能なものとなっている。
本発明の荷電粒子線露光装置の他の形態は、荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置において、少なくとも荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御する手段(アパーチャ手段)をもち、該アパーチャ手段の前段に少なくとも1つの開口を備えることで該アパーチャ手段への荷電粒子線の照射量を制限する手段を有し、かつ、該アパーチャ手段、該アパーチャ手段への荷電粒子線の照射量を制限する手段の両方もしくはどちらか一方が温度調整可能な手段を具備することを特徴とする。
ここで、前記温度調整可能な手段は、冷却可能な手段である。また、前記温度調整可能な手段は、加熱可能な手段である。
また、前記温度調整可能な手段を有する荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に設けられた開口よりも大きい開口を有するものとなっている。また、前記温度調整可能な手段を含む荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の厚みを有するものとなっている。
また、前記温度調整可能な手段を含む荷電粒子線の照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対して再現性よく分離脱着可能な手段を有し、交換可能なものとなっている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
マルチビーム型荷電粒子線露光装置において、アパーチャアレイの前段にプリアパーチャアレイを配置し、かつ、該アパーチャアレイおよび該プリアパーチャアレイを位置決め機能を有する分離脱着可能な構成とすることにより、電子ビームの照射によるアパーチャアレイの熱負荷低減と描画精度の向上、および描画精度の再現性を得ることが可能になる。また、電子ビームの照射により生じる汚れに起因するプリアパーチャアレイおよびアパーチャアレイのチャージアップ現象による描画精度の劣化原因を速やかに排除できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、荷電粒子線露光装置の一例として本実施形態では電子線露光装置の例を示すが、電子線に限らずイオンビームを用いた露光装置にも同様に適用できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。図1において、電子銃(図示せず)で発生した電子線はクロスオーバ像を形成する(以下、このクロスオーバ像を電子源1と記す)。この電子源1から放射される電子線は、コリメータレンズ2によって略平行の電子ビームとなる。略平行な電子ビームは複数の開口を有するプリアパーチャアレイ3を照明する。コリメータレンズ2は、静電型電子レンズ2a、2b、2cで構成されている。そして、静電型電子レンズ2a、2b、2cのうち少なくとも2つの電子レンズの電子光学的パワー(焦点距離)を調整することにより、プリアパーチャアレイ3を照明する電子ビームの強度分布を調整することを可能にしている。
後述するようにプリアパーチャアレイ3は、アパーチャアレイ4に対応した複数の開口を有し、その開口はアパーチャアレイ4に設けられた開口よりも大きい。従って、プリアパーチャアレイ3を通過した複数の電子線は、アパーチャアレイ4に照射され、アパーチャアレイ4に設けられた開口によりそのビーム形状が成形される。
アパーチャアレイ4を通過した複数の電子ビームは、静電レンズが複数形成された静電レンズ・アレイ5により、電子源1の中間像を形成する。中間像面には、ブランカーが複数形成されたブランカー・アレイ6が配置されている。
中間像面の下流には、2段の対称磁気ダブレット・レンズ7a、7bで構成された縮小投影系7があり、複数の中間像をウエハ8上に投影する。このとき、ブランカー・アレイ6で偏向された電子ビームは、ブランキングアパーチャ9によって遮断されるため、ウエハ8には照射されない。一方、ブランカー・アレイ6で偏向されない電子ビームは、ブランキングアパーチャ9によって遮断されないため、ウエハ8に照射される。
下段のダブレット・レンズ7b内には、複数の電子線を同時にX,Y方向の所望の位置に変位させるための主偏向器10が配置されている。ウエハ8は、XYステージ11上に搭載されることで、光軸と直交するXY方向に移動可能になっている。XYステージ11上には、ウエハ8を固着するための静電チャック12と電子線の露光電流量を測定するためのファラデーカップ13が配置されている。
また、図1の電子線露光装置を制御するシステム構成の一例を図2に示す。コリメータレンズ制御回路21は、電子レンズ2a、2b、2cのうち少なくとも2つの電子レンズの電子光学的パワー(焦点距離)を調整することにより、プリアパーチャアレイ3を照明する電子ビームの強度分布を制御する回路である。ブランカーアレイ制御回路22は、ブランカー・アレイ6を構成する複数のブランカーを個別に制御する回路である。主偏向器制御回路23は、主偏向器10を制御する回路であり、電流検出回路24は、ファラデーカップ13からの信号を処理する回路である。ステージ駆動制御回路25は、ステージの位置を検出する不図示のレーザ干渉計と共同してXYステージ11を駆動制御する制御回路である。主制御系26は、上記複数の制御回路を制御し、電子ビーム露光装置全体を管理する機能を備えている。
続いて本実施の形態1のプリアパーチャアレイ3およびアパーチャアレイ4の構成について説明する。
図3および図4は、それぞれ、プリアパーチャアレイ3およびアパーチャアレイ4の構成の一例を示す平面図である。図5は、プリアパーチャアレイ3をアパーチャアレイ4に対して設置した際の配置関係を示す断面図である。なお、図5中の電子ビーム1aは、図1にて説明の電子源1から放射された電子線がコリメータレンズ2によって略平行とされた電子ビームである。
プリアパーチャアレイ3には、アパーチャアレイ4に対応した開口3aと該開口3aとその相対位置関係が保証されたマーク3bが形成されている。同様にアパーチャアレイ4には、開口4aと該開口4aと相対位置が保証されたマーク4bが形成されている。
ここで、前述のようにプリアパーチャアレイ3の開口3aを通過した電子ビームはアパーチャアレイ4の開口4aにより成形されるので、開口3aは開口4aよりも大きい。開口3aと開口4aは、後述する位置あわせ機構と調整方法によって、図6に示すようにプリアパーチャアレイ3がアパーチャアレイ4の上方に重ねられ、開口4aが開口3aに内包されるように位置調整される。
開口3aの大きさ(直径)は、開口4aの配列ピッチ等にあわせて所望の値に設定することが可能であるが、位置合わせ調整等を考慮して開口4aの101%〜300%程度が望ましく、さらに望ましくは120%〜180%程度である。この結果、電子ビームの照射によるアパーチャアレイ4の熱負荷が軽減され、線膨張による開口の形状精度および配列精度の悪化を低減でき、また、アパーチャアレイ4の熱溶解の問題を解決することが可能になる。
この一例として、アパーチャアレイ4の開口4aが32行×32列で配置され、開口4aの直径が50μmであり、隣接する開口4aの中心間ピッチが102μmである場合に、プリアパーチャアレイ3の開口3aの直径を80μm(開口4aの直径の160%)とした場合を想定する。この場合、プリアパーチャアレイ3が無い場合と比較してアパーチャアレイ4への電子ビーム照射量(=アパーチャアレイ4が遮断する電子ビームの量)を約38%に低減することが可能になる。アパーチャアレイ4の温度は、電子ビーム照射量にほぼ比例して上昇し、開口の形状精度および配列精度は、この温度上昇に比例して悪化することになる。したがって、この場合、開口の形状精度および配列精度を約38%程度向上させることができる。
また、プリアパーチャアレイ3は、アパーチャアレイ4への電子ビームの照射量を低減し熱負荷を軽減するためのものであるから、耐熱性が高い構造であることが望ましい。
プリアパーチャアレイ3の耐熱性を向上させる方法の一つとして、その材質を融点の高い耐熱材とする方法がある。また、電子ビームの軌道上に配置されるため磁性が小さいもしくは非磁性であることが必要である。耐熱材としてはモリブデン、タングステン等の金属もしくはその合金、アルミナ、炭化珪素等のセラミックスなどが使用できるが、求める耐熱性はプリアパーチャアレイ4に使用される材料と同等もしくはそれ以上であればよい。
プリアパーチャアレイ3の耐熱性を向上させる別の方法の一つとして、電子ビームからの入熱を素早く拡散させることで耐熱性を向上させる方法がある。この一例として、例えば、プリアパーチャアレイ3の厚みを大きくする方法が挙げられる。プリアパーチャアレイ3の厚みを大きくすると横方向(図1の例では電子ビームの照射方向に対して直角な方向)の熱抵抗が小さくなるため、電子ビームからの入熱が拡散しやすくなり、結果的に耐熱性が向上する。好ましいプリアパーチャアレイ3の厚みは、材料の加工性などに影響されるが、アパーチャアレイ4と同じ大きさから25倍程度の範囲である。具体的には、例えば、アパーチャアレイ4の厚さが20μm〜100μmであるのに対して、プリアパーチャアレイ3の厚さを50μm〜200μmなどとすることができる。
また、電子ビームからの入熱が拡散し易いという観点から、熱伝導率の高い材料で構成した場合でも同様の理由により耐熱性を向上させることができる。例えば、プリアパーチャアレイ3をアパーチャアレイ4と同じ材質であるシリコンで構成し、その厚みをアパーチャアレイ4の厚みの2倍とすることで、耐熱性を向上させることができる。
次に、上記説明のプリアパーチャアレイ3とアパーチャアレイ4の位置あわせ機構と調整方法について詳細を説明する。
図7は、プリアパーチャアレイ3とアパーチャアレイ4の位置あわせ機構の一例を示す断面図である。図7において、プリアパーチャアレイ3は、プリアパーチャアレイベース(以下、PAAベース)50によって保持され、アパーチャアレイ4は、アパーチャアレイベース(以下、AAベース)52によって保持される。そして、PAAベース50上には、移動調整が可能なように調整ブロック51が配置され、同様にAAベース52上にも調整ブロック53が配置される。
プリアパーチャアレイ3の開口3aとアパーチャアレイ4の開口4aは以下の手順により位置あわせ調整が行われる。
まず、アパーチャアレイ4が搭載されたAAベース52の上部にプリアパーチャアレイ3を搭載したPAAベース50を配置する。この状態で、プリアパーチャアレイ3の開口3aがアパーチャアレイ4の開口4aを内包するようにPAAベース50をAAベース52に対して移動させて位置調整をおこなう。この際、開口3aが開口4aを内包する位置に配置されたか否かは光学顕微鏡等を用いて観察しながら調整をおこなう。
次に、開口3a、開口4aの位置調整が行われた状態で、PAAベース50とAAベース52を固定し、調整ブロック51をAAベース52に設けられた基準マスター54に対して突き当てるように調整し固定する。同様にして、AAベース52も、電子光学系を形成する鏡筒(図示せず)に接続されたベース55の所定の位置に固定後、ベース55に設けられた基準マスター56に調整ブロック53を突き当てるように調整して固定する。
本実施の形態1では調整ブロックを基準マスターに対して移動調整したが、調整ブロックを固定して基準マスターを移動調整しても同様の効果を得ることは言うまでもない。
次に、図8に示す平面図を用いて、調整ブロック51、53の構成と機能についてさらに詳細に説明する。ここでは調整ブロック51を例に説明をおこなう。
調整ブロック51は、調整ブロック51aとこれに直行する調整ブロック51b、51cの3つの調整ブロックにより構成されており、各調整ブロックには先端が半球状に加工されたピンが取り付けられている。これは、基準マスターに調整ブロックを突き当てて調整する際に点接触を実現させ、脱着時の位置再現性を確保するためである。また、基準マスター54は、図8に示すように各調整ブロックに対応して配置された基準マスター54a、54bにより構成されている。図8では調整ブロック51bと51cに基準マスター54bが対応させてあるが、基準マスター54bを2分割として各調整ブロックに対応させて配置しても問題ない。
このように調整ブロック51と基準マスター54を組み合わせることにより、PAAベース50に搭載されたプリアパーチャアレイ3は、アパーチャアレイ4に対して水平、垂直、回転方向対して一意的に定義される。
次に、前述の理由等によりプリアパーチャアレイ3を交換する際は、PAAベース50とともにプリアパーチャアレイ3をAAベース52から分離し、プリアパーチャアレイ3の開口3aもしくはマーク3bと、PAAベース50に取り付けられた各調整ブロック先端の半球状に加工されたピンの先端との距離を測定および記録する。しかる後に新規なるプリアパーチャアレイ3’(図示せず)に交換後、同新規なるプリアパーチャアレイの開口3a’(図示せず)もしくはマーク3b’(図示せず)を基準に、PAAベース50に取り付けられた各調整ブロック先端の半球状に加工されたピンの先端を前記記録の距離に調整する。この位置調整された調整ブロックを基準に基準マスター54に突き当てるようにしてPAAベース50をAAベース52に再配置する。
上記の方法によれば、PAAベース50に配置された新規なるプリアパーチャアレイ3’はアパーチャアレイ4に対して、水平、垂直、回転方向対して一意的に定義されるので、高い位置決め性を確保してプリアパーチャアレイ3’の開口3a’とアパーチャアレイ4の開口4aが位置決めされる。本方法の効果は、高い位置決め再現性を確保できることに加えて、前述のプリアパーチャアレイ3の開口3aもしくはマーク3bと各調整ブロック先端の半球状に加工されたピンの先端との距離を測定、記録しておけば、予め交換用のプリアパーチャアレイ3’を製作しておくことが可能であり、交換時の装置のダウンタイムを最小限とすることができる。また、前述のプリアパーチャアレイ3の開口3aもしくはマーク3bと各調整ブロック先端の半球状に加工されたピンの先端との距離を規格化しておけば、機差の影響を排除することができ、より生産性、メンテナンス性を向上させることが可能である。
上記の説明ではプリアパーチャアレイ3を例に説明したが、アパーチャアレイ4についても同様の方法で同様の効果を得ることができることは改めて説明するまでもない。
上記説明のプリアパーチャアレイと位置あわせ調整機構を併用することにより、電子ビームの照射によるアパーチャアレイへの熱負荷の低減と、アパーチャ配列精度が同時に確保されることになる。また、さらには上記の手段をとることにより、アパーチャアレイ4への電子ビームの照射量が減少するため、電子ビームが照射されることによりアパーチャアレイ4がハイドロカーボンなどの付着により汚れることを最小限とすることができる。これにより、開口形状や開口の配置精度が高く、高価なアパーチャアレイ4の交換寿命を長くすることが可能となる。
一方、アパーチャアレイ4の上段側に配置されるプリアパーチャアレイ3は、分離脱着が可能であるため、ハイドロカーボンなどの付着による汚れが生じた際は速やかに交換が可能であり、交換に際してはアパーチャアレイ4の状態は保持されているので、描画精度に影響を与えることがない。よって、電子ビームの照射により生じるチャージアップ現象などの影響を速やかに最小限の時間で取り除くことができる。また、プリアパーチャアレイ3は、その機能から開口形状や開口の配列精度をアパーチャアレイ4ほど高くする必要がないため、安価に製作することが可能であり、コスト的メリットを得ることができる。
また、アパーチャアレイ4もプリアパーチャアレイ3と同様の位置あわせ調整機構を備えているので、アパーチャアレイ4の交換の際も、速やかな交換が可能であり、かつ、描画条件を高精度に再現できる。
ところで、プリアパーチャアレイ3とアパーチャアレイ4の位置あわせ機構は、図9に示す形態でもよい。図9において、プリアパーチャアレイ3は、PAAベース90によって保持され、アパーチャアレイ4は、AAベース91によって保持される。そして、AAベース91には、AAベース91に対するPAAベース90の位置を決める位置決めピン92a、92bが配置され、PAAベースには位置決めピン92a、92bを受ける位置決めピン用開口93a、93bが配置されている。位置決めピン用開口93a、93bは、あらかじめ決められた公差、例えば位置決めピン92a、92bの外径の+0.1%の公差、で内径が規定されている。
プリアパーチャアレイ3の開口3aとアパーチャアレイ4の開口4aは以下の手順により位置あわせ調整が行われる。
まず、アパーチャアレイ4が搭載されたAAベース91の上部に、固定されていないプリアパーチャアレイ3を搭載したPAAベース90を、位置決めピン92a、92bで規定された位置に配置する。この状態で、プリアパーチャアレイ3の開口3aがアパーチャアレイ4の開口4aを内包するようにプリアパーチャアレイ3をアパーチャアレイ4に対して移動させて位置調整をおこなう。この際、開口3aが開口4aを内包する位置に配置されたか否かは光学顕微鏡等を用いて観察しながら調整をおこなう。次に、開口3a、開口4aの位置調整が行われた状態で、PAAベース90とプリアパーチャアレイ3を固定する。
このように位置決めピン92a、92bを用いることにより、PAAベース90に搭載されたプリアパーチャアレイ3は、アパーチャアレイ4に対して水平、垂直、回転方向対して一意的に定義される。
次に、前述の理由等によりプリアパーチャアレイ3を交換する際は、PAAベース90とともにプリアパーチャアレイ3をAAベース91から分離し、プリアパーチャアレイ3の開口3aもしくはマーク3bと、PAAベース90に配置された位置決めピン用開口93aもしくは93bとの距離を測定および記録する。しかる後に新規なるプリアパーチャアレイ3’(図示せず)に交換後、PAAベース90に配置された位置決めピン用開口93aもしくは93bを基準に、新規なるプリアパーチャアレイの開口3a’(図示せず)もしくはマーク3b’(図示せず)を前記記録の距離に調整する。この位置調整されたPAAベース90を、位置決めピン92a、92bによって決められたAAベース91上に再配置する。
さらに、プリアパーチャアレイ3とアパーチャアレイ4の位置あわせ機構は、図10に示す形態でもよい。図10において、プリアパーチャアレイ3は、PAAベース100によって保持され、アパーチャアレイ4は、AAベース101によって保持される。AAベース101には、AAベースに対するPAAベースの位置を決める直角ブロック102が配置され、PAAベースには直角ブロック102を受ける直角ブロック用平面103が配置されている。
プリアパーチャアレイ3の開口3aとアパーチャアレイ4の開口4aは以下の手順により位置あわせ調整が行われる。
まず、アパーチャアレイ4が搭載されたAAベース101の上部に、固定されていないプリアパーチャアレイ3を搭載したPAAベース100を、直角ブロック102で規定された位置に配置する。この状態で、プリアパーチャアレイ3の開口3aがアパーチャアレイ4の開口4aを内包するようにプリアパーチャアレイ3をアパーチャアレイ4に対して移動させて位置調整をおこなう。この際、開口3aが開口4aを内包する位置に配置されたか否かは光学顕微鏡等を用いて観察しながら調整をおこなう。次に、開口3a、開口4aの位置調整が行われた状態で、PAAベース100とプリアパーチャアレイ3を固定する。
このように直角ブロック102を用いることにより、PAAベース100に搭載されたプリアパーチャアレイ3は、アパーチャアレイ4に対して水平、垂直、回転方向対して一意的に定義される。
次に、前述の理由等によりプリアパーチャアレイ3を交換する際は、PAAベース100とともにプリアパーチャアレイ3をAAベース101から分離し、プリアパーチャアレイ3の開口3aもしくはマーク3bと、PAAベース100に配置された直角ブロック用平面103との距離を測定および記録する。しかる後に新規なるプリアパーチャアレイ3’(図示せず)に交換後、PAAベース100に取り付けられた直角ブロック用平面103を基準に、新規なるプリアパーチャアレイの開口3a’(図示せず)もしくはマーク3b’(図示せず)を前記記録の距離に調整する。この位置調整されたPAAベース100を、直角ブロック102によって決められたAAベース101上に再配置する。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。図11において、電子源1から放射される電子線は、コリメータレンズ2によって略平行の電子ビームとなり、多段に構成された複数の開口を有するプリアパーチャアレイ31を照明する。プリアパーチャアレイ31は少なくとも2段の構成を有し、本実施の形態2ではプリアパーチャアレイ32、33により構成されている。
図12は、プリアパーチャアレイ31をアパーチャアレイ4に対して設置した際の配置関係を示す断面図である。プリアパーチャアレイ32、33にはアパーチャアレイ4に対応した複数の開口32a、33aが設けられており、それぞれに必要に応じて該開口32a、33aとの相対位置が保証された位置あわせ基準となるマーク(図示せず)が配置されている。開口32a、33aの大きさは、同等もしくは上方に配置される開口32aが下方に配置される開口33aよりも大きく、アパーチャアレイ4に近づくに従って段階的に、もしくは徐徐に小さくなるように形成されている。プリアパーチャアレイ32、33の開口32a、33aとアパーチャアレイ4の開口4aの位置あわせは、実施の形態1で説明した位置あわせ調整機構および調整方法を繰り返すことにより実施される。
また、実施の形態1と同様にプリアパーチャアレイ32、33は分離脱着が可能であり、必要に応じて交換が可能である。開口の位置あわせは理想的には全てが同心状に配置されることであるが、位置ずれが生じた際も、プリアパーチャアレイ32、33を重ね合わせて形成された開口がアパーチャアレイ4の開口4aを内包していればよい。
上記構成の多段に構成されたプリアパーチャアレイ31を用いることにより下記の効果を得ることが出来る。
まず、第1に、プリアパーチャアレイ31を多段に構成することで、アパーチャアレイ4に照射する電子ビームを段階的に遮断することができるため、プリアパーチャアレイ31の各段(本実施の形態2の構成例ではプリアパーチャアレイ32、33)に照射される電子ビームが段階的に減少し、下段側のプリアパーチャアレイの熱負荷が軽減される。このため、プリアパーチャアレイ31の各段の耐熱構造に変化を持たせ、よりプリアパーチャアレイとしての効果を向上させることができる。
具体的には、プリアパーチャアレイ31の各段を融点の異なる材料で構成する、熱伝導率が異なる材料で構成する、厚みの異なる構成とする、などであり、これらを単独、あるいは組み合わせることで効果を得る。
例えば、上段側に配置されるプリアパーチャアレイ32は融点の高い耐熱材であるモリブデン等により構成して高い耐熱性を確保し、下段側に配置されるプリアパーチャアレイ33はモリブデンよりも耐熱性は低いが熱伝導率が高く、開口の形状精度や開口の配列精度を高くできる材料であるシリコン等で構成し、電子ビームの照射による入熱を素早く拡散させて温度上昇を軽減する構造を採用したり、または、下段側に配置されるプリアパーチャアレイの厚みを小さくし、開口部加工時のアスペクト比を小さくすることで開口の形状精度や開口の配列精度を向上させるなどが挙げられる。
第2に、プリアパーチャアレイ31を多段に構成することで、輻射遮蔽効果を向上させることができる。例えば、プリアパーチャアレイが1段の場合に比較してプリアパーチャアレイが2段の場合、それぞれの射出率が同じであるなら、輻射による伝熱量は1/2に低減され、更にプリアパーチャアレイをn段とすれば、輻射による伝熱量は1/nとなり、段数が多い程アパーチャアレイ4の熱負荷を軽減できる。
第3に、プリアパーチャアレイ31を多段に構成することで、上段側のプリアパーチャアレイに熱溶解などの問題が生じた際にも、アパーチャアレイ4は2段目以降のプリアパーチャアレイにより電子ビームの照射による入熱が軽減されているので、熱的に保護され、使用寿命を長くできる。
第4に、プリアパーチャアレイ31の開口を上段側ほど大きくすることにより位置あわせ調整作業の軽減と加工精度の軽減を可能にする。
また、さらに、本実施の形態2の構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち、アパーチャアレイ4への電子ビームの照射量が減少するため、電子ビームが照射されることによりアパーチャアレイ4がハイドロカーボンなどの付着により汚れることを最小限とすることができ、アパーチャアレイの交換寿命を長くすることができる。さらに、プリアパーチャアレイ31にハイドロカーボン等の付着による汚れが生じ、交換が必要となった際にも描画精度に影響を与えることなく、チャージアップ現象などの影響を取り除くことができるなどの効果が期待できる。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。図13において、電子源1から放射される電子線は、コリメータレンズ2によって略平行の電子ビームとなり、温調機構と複数の開口を備えたプリアパーチャアレイ34を照明する。温調機構を備えたプリアパーチャアレイ34は、複数の開口を有するプリアパーチャアレイ35と該プリアパーチャアレイ35を加熱または冷却が可能な温調機構60から構成される。
本実施の形態3ではプリアパーチャアレイ35を冷却する場合を例に説明するが、加熱する場合は、冷却機構の媒体を所望の温度(通常は室温より高い温度)に設定する、または冷却機構を加熱ヒータとすることなどで実施が可能である。
図14は、プリアパーチャアレイ35とPAAベース141、アパーチャアレイ4とAAベース142、そして温調機構60の配置関係を示す鳥瞰図である。温調機構60には実施の形態1で説明した位置あわせ機構および調整方法が備えられており、PAAベース141の交換の際も、速やかな交換が可能であり、かつ描画条件を高精度に再現できる。また、AAベース142にはセラミックスなどの高熱抵抗部材143を介して温調機構60が備えられており、プリアパーチャアレイ35とアパーチャアレイ4とが熱的に分離されるようになっている。
本実施の形態3では、冷却の場合を例とするので、温調機構60を冷却機構として説明する。温調機構60は、非磁性であり望ましくは熱伝導率が高い銅またはアルミニウムおよびその合金や、シリコンにアルミニウム等を侵含させた複合材等の材質から構成し、その内部には、冷媒を循環させる循環路144を設ける。そして、図示しない外部に設けられた温度調整装置から所望の温度、流量、圧力が調整された冷媒を循環路144中で循環させることで、PAAベース141とプリアパーチャアレイ35を冷却することができる。具体例としては、例えば、温調機構60を実用金属では熱伝導率が最も高い純銅とし、冷媒を循環させる循環路144を銅パイプで構成し、冷媒には20±0.05℃に調整された水を使用する。
なお、温調機構60とPAAベース141の接触部はその接触熱抵抗を低減させるために伝熱スペンサーなどを設けることが望ましいが、面精度を高くし両者を押し付けることや、伝熱シートをはさみ実質的な接触面積を増やすことによってもその効果を得ることができる。
冷媒を循環させる循環路144は、水漏れを防ぎメンテナンス性を向上させるために、本実施の形態3のようにPAAベース141と別体で構成しているが、循環路144をジャケット構造として直接、PAAベース141を冷却しても良い。冷媒としては水以外に電気絶縁性を有するフロリナートや温調された冷風、窒素ガス等の不活性ガスを使用しても同様の効果を得られる。
上記の手段によりプリアパーチャアレイ35が冷却されるので、電子ビームの照射による入熱が外部に排出されてプリアパーチャアレイ35の熱負荷が軽減される。このため、必ずしもプリアパーチャアレイ35に高い融点をもつ耐熱材を使用せずともよくなり、その材質を、必要となる開口の形状精度や開口の配列精度の確保、加工性、コスト等の条件から選択して使用することができる。
また、図15に示すように、温調機構60をプリアパーチャアレイ35とアパーチャアレイ4の間に設けるだけでなく、アパーチャアレイ4とベース145との間に設けることも当然可能であり、この場合はアパーチャアレイ4の熱負荷を軽減し熱溶解などの問題を回避することに加えて、電子ビームの照射による温度上昇を抑えられるため、線膨張によるアパーチャアレイ4の開口の形状精度や開口の配列精度の悪化を最小限とする効果を得ることが出来る。
また、本実施の形態3の構成でもプリアパーチャアレイ35によりアパーチャアレイ4への電子ビームの照射量が減少するため、ハイドロカーボン等の付着による汚れの影響を最小限とできることなど実施の形態1に記載した効果を得ることができる。
また、当然のことながら、実施の形態2に記載の多段に構成されたプリアパーチャアレイ31の各段、もしくは一部の段に本実施の形態3の手段を設けることも可能であることは改めて説明するまでもない。
さらに、図16に示すように、温調機構60は、ヒートパイプ161を用いたものであっても良い。ヒートパイプ161の内部にはエタノールなど沸点の低い液体が入っている。プリアパーチャアレイ35の熱によって、エタノールなど沸点の低い液体が気化し、そのときの気化熱を利用して、PAAベース141とプリアパーチャアレイ35を冷却する。また、当然のことながら、ヒートパイプ161を用いた温調機構60は、アパーチャアレイ4を冷却しても良いことは改めて説明するまでもない。
さらに、図17に示すように、温調機構はペルチェ素子171を用いたものであっても良い。ペルチェ素子171の冷却側をプリアパーチャアレイ35側とし、ペルチェ素子171の放熱側をプリアパーチャアレイ35と反対側とする。ペルチェ素子171の放熱側には、別の温調機構172が備わっており、図14や図16の説明で示した方法と同様の方法で、ペルチェ素子171による放熱を冷却する。
また、当然のことながら、ペルチェ素子171を用いた温調機構は、アパーチャアレイ4を冷却しても良いことは改めて説明するまでもない。
さらに、図18に示すように、温調機構60をPAAベース141やAAベース142と接触させずに、熱の輻射を用いてプリアパーチャアレイ35やアパーチャアレイ4を冷却しても良い。温調機構60は図14や図16の説明で示した方法と同様の方法である。
なお、本実施の形態3では冷却の場合を例に説明したが、加熱の場合には上記効果に加えて、加熱されたプリアパーチャアレイ141の(アパーチャアレイ142に本手段が設置の場合はアパーチャアレイ142の)温度が上昇することにより、凝縮現象が緩和されるので、電子ビームの照射により生じるハイドロカーボン等の付着が発生し難くなる効果が得られ、電子ビームによるチャージアップ現象を緩和する効果やプリアパーチャアレイ141の交換寿命を長くすることが出来るなどの効果をあわせて得ることができる。
(実施の形態4)
図19は、本発明の実施の形態4による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。図19において、電子源1から放射される電子線は、コリメータレンズ2によって略平行の電子ビームとなり、温調機構と温度を測定するための測温素子70と複数の開口を備えたプリアパーチャアレイ36を照明する。プリアパーチャアレイ36は、複数の開口を有するプリアパーチャアレイ37と該プリアパーチャアレイ37を加熱または冷却が可能な温調機構64から構成される。
プリアパーチャアレイ36を通過した電子ビームは、さらにアパーチャアレイ41を通過し、該アパーチャアレイ41にも、温度を測定するための測温素子71が取り付けられている。プリアパーチャアレイ36およびアパーチャアレイ41に配置された測温素子70、71は、装置外部に設けた温調器72に接続されており、該温調器72は、温調機構64の温度を制御する媒体の温度を管理するやはり装置外部に設けた温度調整装置(図示せず)に接続されている。該温度調整装置は、温調器72が取得する温度情報をもとに温調機構64の温度を制御する媒体の温度を制御することが可能な構成となっている。媒体としては、例えば水などが挙げられる。当然のことながら、測温素子70、71は、プリアパーチャアレイ36、アパーチャアレイ41を通過する電子線への影響がない部位に取り付けられており、その取り付け位置は表面、裏面を問わない。
さらに、測温素子70,71は非磁性もしくは極めて磁性の小さいものが望ましく、その取り付けは、測温素子を揮発成分の少ない接着剤などにより接着固定してもよいし、温度測定デバイスとして、プリアパーチャアレイ36、アパーチャアレイ41上に直接形成してもよい。具体例としては、例えば、アパーチャアレイ41をシリコンとし、半導体プロセスによりその表面上白金測温抵抗体を直接形成して使用する。
また、本実施の形態4においても、プリアパーチャアレイ36とアパーチャアレイ41のそれぞれに設けられた開口3a、4a(図示せず)は、実施の形態1にて説明の位置あわせ機構および調整方法により位置あわせ並びに調整が行われる。
上記説明の構成によるアパーチャアレイ41およびプリアパーチャアレイ36の温度制御方法について以下に説明する。
前記略平行の電子ビームがプリアパーチャアレイ36を照明し、さらに該プリアパーチャアレイ36により分割された電子ビームがアパーチャアレイ41を照明すると、プリアパーチャアレイ36およびアパーチャアレイ41の温度が上昇する。この上昇した温度は測温素子70および71により温調器72へ電気信号として伝達され、プリアパーチャアレイ36およびアパーチャアレイ41の温度がモニタされる。
アパーチャアレイ41の許容温度は、アパーチャアレイ41を構成する材質、描画精度から要求されるアパーチャの形状精度、配列精度により予め定められており、温調器72にてモニタされた温度と比較される。モニタされた温度がアパーチャアレイ41の許容温度を超えないように、温調器72は温調機構64へ供給される媒体の温度、流量、流速などを可変に制御するように前述の温度調整装置を制御することで、プリアパーチャアレイ37の温度を制御する。測温素子71によりモニタされるアパーチャアレイ41の温度とアパーチャアレイ41の許容温度は常に比較され、PID制御等のフィードバック制御またはフィードフォワード制御によりアパーチャアレイ41の温度が一定値または許容値を超えないように制御される。
上記説明の構成と制御によりアパーチャアレイ41の温度は所望の値に制御されることとなり、実施の形態3記載の効果に加えて、アパーチャの形状精度、配列精度を更に高精度に維持することが可能となる。
また、同様に、プリアパーチャアレイ36に配置された測温素子70を用いて、プリアパーチャアレイ36の温度を制御することで、アパーチャアレイ41の温度上昇を許容値内に抑えることも可能である。これらいずれの場合でも、プリアパーチャアレイ36を構成する材質等はその温度が制御されるため、高融点材料などを使用する必要がなくなり、より開口の形状精度、配列精度を高くすることのできる材料の使用や、安価な材料の使用が可能となる。
さらにまた、プリアパーチャアレイ36に設置の温調機構64をアパーチャアレイ41に設けて同様の温度制御を行うこともできる。この場合、アパーチャアレイ41の温度を直接制御管理できるので、照射される電子ビームの条件によってはプリアパーチャアレイ36を不要とすることも可能である。
なお、本実施の形態4では温調機構64の温度を制御する媒体に水を使用した例を説明したが、実施の形態3で説明した他の方法や他の媒体、加熱ヒータを使用することも当然可能である。
(実施の形態5)
図20は、本発明の実施の形態5による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。図20に示す電子線露光装置は、実施の形態1などで述べたようなマルチ電子線を用いた構成ではなく、1本の電子線を用いた構成例となっている。
電子源201から放出された電子線は、プリアパーチャ210を通過し、アパーチャ211を照明することで開口数(NA)が決定され、電磁レンズ202によって電子源201の像203を形成する。その電子源像203は電磁レンズ205、208から成る縮小電子光学系を介してウエハ209上に縮小投影される。ブランカー204は、電子源像203の位置にある静電型偏向器で、ウエハ209に対する電子線の照射と遮蔽を制御する。ウエハ209に対する電子線の遮蔽は、ブランキングアパーチャ206を用いて行う。また、電子線は静電偏向器207によってウエハ209上を走査される。
実施の形態1で述べたように、プリアパーチャ210は、アパーチャ211に対応した開口を有し、その開口はアパーチャ211に設けられた開口よりも大きい。従って、プリアパーチャ210を通過した電子線は、アパーチャ211に照射され、アパーチャ211に設けられた開口によりそのビーム形状が成形される。
本実施の形態5のプリアパーチャ210及びアパーチャ211の構成は、実施の形態1で説明したものと同様の位置あわせ調整機構を有しており、プリアパーチャ210もしくはアパーチャ211の交換の際も、速やかな交換が可能であり、かつ、描画条件を高精度に再現できる。さらに、本実施の形態5のプリアパーチャ210及びアパーチャ211は、実施の形態1から4で説明したものと同様の温調機構を有しており、電子ビームの照射による入熱が外部に排出されてプリアパーチャ210及びアパーチャ211の熱負荷を軽減することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、上記実施の形態1〜5で説明した電子線露光装置を利用したデバイスの生産方法について説明する。
図21には、微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造フローの一例を示している。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(露光制御データ作成)では設計した回路パターンに基づいて、これまでに説明したような電子線露光装置の露光制御データを作成する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記露光制御データが入力された電子線露光装置とウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体チップの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図22は上記ウエハプロセスの詳細なフローの一例を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着等によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。
ステップ15(レジスト処理)ではウエハ上に感光剤を塗布する。この際に塗布されるレジストの厚さは、例えば次のような値にすることができる。すなわち、例えば、図1等における装置の電子光学系の縮小率を1/50とし、アパーチャアレイ4の開口4aを32行×32列(1024個)とし、その隣接する開口4a間の中心間ピッチを102μmとする場合を想定する。
この場合、1本のビーム(1024本の内の1本)がウエハ上に描くパターンサイズは102μm×1/50=2.04μmとなる。そして、更に、この2.04μmのパターン内で電子ビームによるラスタスキャンが行われ、その最小線幅は、例えば16nmとすることができる。なお、この最小線幅は、図1等の装置構成が、静電レンズ・アレイ5により、ブランカー・アレイ6上に電子源1の中間像を形成する構成となっていることによって実現される。そして、ウエハ上に形成されるパターンの溝の深さとして、例えば、アスペクト比が3を想定すると、最小線幅16nmに対してパターンの溝の深さは16nm×3=48nmとなる。従って、塗布されるレジストの厚さは、このパターンの溝の深さよりも小さい40nm程度とすることができる。
次に、ステップ16(露光)では、上記説明した露光装置によって回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
実施の形態1〜5で説明した電子線露光装置を用いて、このような製造フローを実施することで、従来では製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを低コストで製造することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の実施の形態1による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。 図1のシステム構成の一例を説明する図である。 図1のプリアパーチャアレイの構成の一例を示す平面図である。 図1のアパーチャアレイの構成の一例を示す平面図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの配置関係を示す断面図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの配置関係を示す平面図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの位置あわせ機構の一例を示す断面図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの位置あわせ機構の一例を示す平面図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの位置決めピンを用いた位置あわせ機構の一例を示す鳥瞰図である。 図1におけるプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの直角ブロックを用いた位置あわせ機構の一例を示す鳥瞰図である。 本発明の実施の形態2による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。 図11のプリアパーチャアレイとアパーチャアレイの配置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。 図13におけるプリアパーチャアレイ、アパーチャアレイと温調機構の配置関係の一例を示す鳥瞰図である。 図13におけるプリアパーチャアレイ、アパーチャアレイと2つの温調機構の配置関係の一例を示す鳥瞰図である。 図13におけるプリアパーチャアレイ、アパーチャアレイとヒートパイプを用いた温調機構の配置関係の一例を示す鳥瞰図である。 図13におけるプリアパーチャアレイ、アパーチャアレイとペルチェ素子を用いた温調機構の配置関係の一例を示す鳥瞰図である。 図13におけるプリアパーチャアレイ、アパーチャアレイと熱の輻射を用いた温調機構の配置関係の一例を示す鳥瞰図である。 本発明の実施の形態4による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。 本発明の実施の形態5による電子線露光装置において、その構成の一例を示す要部概略図である。 本発明を用いたデバイスの製造プロセスの一例を示すフロー図である。 本発明を用いたウエハプロセスの一例を示すフロー図である。
符号の説明
1 電子源
1a 略平行とされた電子ビーム
2 コリメータレンズ
2a,2b,2c 静電型電子レンズ
3,31,32,33,34,35,36,37 プリアパーチャアレイ
3a,32a,33a,35a 開口
3b マーク
4,41 アパーチャアレイ
4a 開口
4b マーク
5 静電レンズ・アレイ
6 ブランカー・アレイ
7 縮小投影系
7a,7b 対称磁気ダブレット・レンズ
8 ウエハ
9 ブランキングアパーチャ
10 主偏向器
11 XYステージ
12 静電チャック
13 ファラデーカップ
21 コリメータレンズ制御回路
22 ブランカーアレイ制御回路
23 主偏向制御回路
24 電流検出回路
25 ステージ駆動制御回路
26 主制御系
50,90,100,141 プリアパーチャアレイベース
51,51a,51b,51c,53,53a,53b,53c 調整ブロック
52,91,101,142 アパーチャアレイベース
54,54a,54b,56,56a,56b 基準マスター
55 ベース
60,64 温調機構
61 冷却機構
62 循環路
70,71 測温素子
72 温調器
92a,92b 位置決めピン
93a,93b 位置決めピン用開口
102 直角ブロック
103 直角ブロック用平面
143 高熱抵抗部材
144 循環路
145 ベース
161 ヒートパイプ
171 ペルチェ素子
172 ペルチェ素子用温調機構
201 電子源
202 電磁レンズ
203 電子源の像
204 ブランカー
205 電磁レンズ
206 ブランキングアパーチャ
207 静電レンズ
208 電磁レンズ
209 ウエハ
210 プリアパーチャ
211 アパーチャ

Claims (9)

  1. 荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置であって、
    荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、
    少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御するアパーチャ手段と、
    前記アパーチャ手段の前段に、少なくとも1つの開口を備えることで前記アパーチャ手段への前記荷電粒子線の照射量を制限する手段とを有し、
    前記照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対して分離脱着可能な手段を具備することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  2. 荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置であって、
    荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、
    少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御するアパーチャ手段と、
    前記アパーチャ手段の前段に、少なくとも2段以上の多段な構成からなり、少なくとも1つの開口を備えることで前記アパーチャ手段への前記荷電粒子線の照射量を制限する手段とを有し、
    前記照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に対してそれぞれの段が分離脱着可能な手段を具備することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  3. 荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置であって、
    荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、
    少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御するアパーチャ手段と、
    前記アパーチャ手段の前段に、少なくとも1つの開口を備えることで前記アパーチャ手段への前記荷電粒子線の照射量を制限する手段と、
    前記アパーチャ手段に対して前記照射量を制限する手段が分離脱着可能な手段とを有し、
    前記照射量を制限する手段に設けられ、前記照射量を制限する手段の温度調整を可能にする手段とを具備することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  4. 荷電粒子線を用いて基板を露光する荷電粒子線露光装置であって、
    荷電粒子線を放射する荷電粒子源と、
    少なくとも1つの開口を用いて荷電粒子線の形状を制御するアパーチャ手段と、
    前記アパーチャ手段の前段に、少なくとも1つの開口を備えることで前記アパーチャ手段への前記荷電粒子線の照射量を制限する手段と、
    前記アパーチャ手段に対して前記照射量を制限する手段が分離脱着可能な手段とを有し、
    前記アパーチャ手段と前記照射量を制限する手段の両方またはいずれか一方に設けられ、前記両方またはいずれか一方の温度調整を可能にする手段とを有することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  5. 請求項4記載の荷電粒子線露光装置において、
    前記温度調整を可能にする手段は、前記アパーチャ手段または前記照射量を制限する手段の両方またはいずれか一方の温度を計測し、前記計測した量を基準に前記アパーチャ手段または前記照射量を制限する手段の温度を制御することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置において、
    前記照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段に設けられた開口よりも大きい開口を備え、
    前記照射量を制限する手段が備える開口は、前記アパーチャ手段に設けられた開口を内包する位置に配置されることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置において、
    前記照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の耐熱性を有する材料から構成されることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置において、
    前記照射量を制限する手段は、前記アパーチャ手段と同等もしくはそれ以上の厚みを有することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置において、
    前記分離脱着可能な手段は、少なくとも1つの移動調整可能な調整部材と別の固定された部材からなり、両者を点接触させることでその位置を定めることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
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