JP2006137459A - マルチパック用包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り出し方の自由度が高くしかも簡単かつ確実に製品を取り出すことができるマルチパック用包装箱を提供する。
【解決手段】 本発明のマルチパック用包装箱は、複数個を並列に配置された容器群の上面を覆う上面板2と、この上面板2の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆う側面板3,4と、これら側面板3,4に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板6とを備え、底面板6を係着することにより容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成されており、側面板3,4には、側面板3,4の所定の奥側位置から手前の開口部に向けて、引き裂き除去可能な引裂き開口片30,40が少なくとも1つ形成されるように構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を並列した状態のまま包装するマルチパック用包装箱に関する。
従来から、缶ビールや缶ジュース等の複数個の容器を複数個一列あるいは複数列で起立させた状態のまま整列させて置き、つぎに容器の上部、側部および下部を包み込むようにして包装した紙製のマルチパック用包装箱が使用されている。
このようなマルチパック用包装箱の使用により、複数個の缶ビールや缶ジュース等を1個の包装体にまとめて一度にかつ簡易に持ち運ぶことができるようになり、さらに、纏め売りの効果も相俟って当該マルチパック用包装箱の使用が近年急速に拡大しつつある。
小売店では、一般に、マルチパック用包装箱は段状の陳列棚やショーケースに収納された状態で販売されており、また、家庭で飲食する消費者は、一般にマルチパック用包装箱を段状の収納棚に収納していることが多い。いずれの場合も、収納スペース等の制約からマルチパック用包装箱は、上下にあまり隙間のない状態で収納されていることが多い。
しかしながら、従来のマルチパック用包装箱は、その上面にしか取り出しのための開口部がついておらず、棚等に収納し、上部に隙間がない場合には、マルチパック用包装箱を開口することが極めて困難であるという問題が生じていた.
特開2004−161337
このような課題を解決するために本願発明は創案されたものであって、その目的は、誰もが利用しやすいユニバーサルデザイン概念のもとにマルチパック用包装箱の仕様を見直し、特に、取り出し方の自由度が高くしかも簡単かつ確実に製品を取り出すことができるマルチパック用包装箱を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、複数個を並列に配置された容器群の上面を覆う上面板と、この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆うように配置された対向する側面板と、これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成されるマルチパック用包装箱において、前記側面板には、側面板の所定の奥側位置から手前の開口部に向けて、引き裂き除去可能な引裂き開口片が少なくとも1つ形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記側面板に形成された引裂き開口片は、引き裂き除去される形状に沿って不連続な切り込み線が形成されており、引き裂き除去の際の切り込み線の最終端が、開口部の近傍上下に形成されているトップガゼットホールおよびボトムガゼットホールに実質的に向けられて形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記側面板に形成された引裂き開口片は、奥側位置から開口部に向けて、その引き裂き幅が漸増的に広幅となるように形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記引裂き開口片は、奥側位置付近に形成された引き裂き開始窓形成部と、これに連接し開口部側へ延びる引き裂き領域形成部を有し、前記引き裂き開始窓形成部は、箱外部からの押圧により内側へのフラップ状の折込による凹みが形成できるようになっており、この凹みを把持部分として開口部側への引き裂き開始ができるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記引き裂き開始窓形成部は、引裂き開口片の先端部を形成する湾曲部と、この湾曲部を弧状として描くように形成された折り線部を有し、前記折り線部が、前記フラップ状の折込による凹みを形成する際のフラップ片基部として形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記引き裂き開始窓形成部は、包装箱に収納される容器との関係において、容器が隣接する際に生じる隙間位置に存在するように形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記包装箱に収納される容器は、包装箱底部に立設された円筒状の容器であり、前記引き裂き開始窓形成部は、容器が隣接する際に生じる隙間位置(谷部空間)に存在するように形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記対向する側面板には、それぞれ、鏡像関係に形成された引き裂き除去可能な引裂き開口片が1対、合計2つ形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記上面板には上面引裂き開口片が形成されており、この上面引裂き開口片の引裂き開始側に位置する開口部側に、前記引裂き開口片が形成されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記対向する側面板には、それぞれ、鏡像関係に形成された引き裂き除去可能な引裂き開口片が2対、合計4つ形成されてなるように構成される。
本発明のマルチパック用包装箱は、複数個を並列に配置された容器群の上面を覆う上面板と、この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆う側面板と、これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成されており、前記側面板には、側面板の所定の奥側位置から手前の開口部に向けて、引き裂き除去可能な引裂き開口片が少なくとも1つ形成されてなるように構成されているので、マルチパック用包装箱の中に接触状態で充填されている製品容器の取り出し方の自由度が高くなり、例えば、棚等に収納し、上部に隙間がない場合であっても、包装箱を開口することができる。製品の取り出しも簡単でかつ確実に行うことができる。
以下、本発明のマルチパック用包装箱1の最良の形態の一例について、図1〜図4を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のマルチパック用包装箱1の展開図の一例を示したものであり、図2は、図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図であり、図3は、図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図であり、中に缶ビールで代表される缶容器が収納されている状態を示す斜視図である。
図4は、本発明の作用の一例を示す図面であって、具体的には引裂き開口片を除去した後に、中の缶容器を取り出す状態を示す斜視図である。図5は、マルチパック用包装箱を4個、出荷カートンケース内に納めた状態を模式的に示した概略斜視図である。
本発明における好適な実施の形態として、缶ビールを6個収納(直列した3缶を2列に並列させて収納)することができる一般的なマルチパック用包装箱1を一例にとって説明する。
本発明のマルチパック用包装箱1は、図1に示される展開シート(パック用シート)を組み立てることによって形成することができ、展開シートは、図1に示されるごとく横長の略矩形形状をなしている。
図1に示される展開シートにおいて、その中央部は上面板2を構成し、その両端にそれぞれ側面板3、4が連接されている。そして、側面板3の先端側となる図面の左側部分には底面板5が形成され、側面板4の先端側となる図面の右側部分には底面板6がそれぞれ形成されている。
上面板2は、直列3個を並列2列に起立状態に整列させた缶ビール6個の上面を覆うように、図面の縦辺1a方向にはビール缶3缶分、横片1b方向にはビール缶2缶分の長さからなる面積を備えている。上面板2の両側には缶ビールの側部を覆うようにその高さに相当する側面板3、4がそれぞれ境界線をなす折り線2a、2bを介して連設されている。
底面板5、6には先端部で互いに係着し得る雌側の係止部7(底面板5側)および雄側の係止部8(底面板6側)がそれぞれ形成されている。
図面の左側に位置している底面板5側の係止部7は、先端部を形成する展開シートの一方の縦辺1aに平行な第1係止部7aと、その内側に同じく縦辺1aに平行に設けられた第2係止部7bとから構成されている。これら第1係止部7a、および第2係止部7bは、縦辺1aの中央とその両端側の3箇所にそれぞれ設けられている。
この実施形態では、第1係止部7aの形状は切り抜かれた縦長の略四角孔となっていて、その孔の一辺aが係合部に形成され、第2係止部7bの形状は切り込みとなっている。
これに対し、図面の右側に位置している底面板6側の雄側の係止部8は、前記第1係止部7aおよび第2係止部7bとにそれぞれ係着し得るように形成された第1係止部8aおよび第2係止部8bとから構成されている。
この実施の形態では、第1係止部8aの形状は、縦辺1aに平行な直線で中央が内側に凹部bとなる切り込みとなっている。第2係止部8bの形状は第1係止部8aの幅から縦辺1aの外側へ先細りとなって首部dに至り、これに続く先端は首部dより幅のある頭部cとして形成されている。
また、前記側面板3、4の横辺1b側の各端部には、内側に折り込んで前記上面板2および底面板5、6の隅部との間にビール缶の脱落を防止するためのガゼット10a、10bを構成する折り込み片9が境界線をなす折り線3b、4bを介して連設されている。なお、ガゼット10a、10bの状態は図3に分かりやすく示されている。この折り込み片9の折り目3b、4bには、内側に折り易くするために切り込み(スリット)を入れることが望ましい。
このような底面板5、6を係着することにより、缶ビール等の容器19群を包むように収納できるマルチパック用包装箱1が組立てられる。そして、図2や図3に示されるようにマルチパック用包装箱1の側面板3、4が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部Pがそれぞれ形成される。
本発明の実施形態における上面板2は、その開口部P側において、容器の天面蓋90の周縁に形成されているリング状突起95の一部が覗くように切り欠き部50が形成されている(図1〜図3参照)。
このような切り欠き部50は、缶製品の引き出しが出来るだけ簡易にかつ容易に行えるように形成されている(取り出し容易性の向上)。すなわち、図3に示されるように、覗いているリング状突起95の一部を指先端に引っ掛けて引っ張ることにより、容易に缶ビールを取り出すことができる。
このような切り欠き部50の形状は、湾曲形状をなすことが特に好ましく、当該切り欠き部50の個数は、開口部Pから覗く容器の数に対応して同じ個数形成されることが望ましい。ただし、本発明において、切り欠き部50の存在は必須のものではなく、切り欠き部50を備えていないマルチパック用包装箱であってもよいことは勿論である。
なお、図1における、符号13はコンプレッションホール(6箇所)、符号14aは山折り線、符号14bは谷折り線をそれぞれ表している。さらに符号15aはトップガゼットホール(4箇所)、符号15bはボトムガゼットホール(4箇所)、符号16はフィンガーホール(2箇所)、符号17は切り取り線、符号18はロット確認窓をそれぞれ表している。上面板2に符号17で示されている切り取り線は、上面引裂き開口片を形成している。図1の符号17a側から上面引裂き開口片の引き剥がし操作が開始されるようになっている。
(本発明の要部構造の説明)
本発明の要部は、側面板3、4にそれぞれ、側面板の所定の奥側位置から手前の開口部Pに向けて、引き裂き除去可能な引裂き開口片30、40が形成されている点にある。本発明における奥側位置とは、開口部Pから側面板の中ほどに進んだ箇所、すなわち符号32、符号42で示される湾曲部の先端頂点付近を示している。
本実施の形態において、側面板3に形成されている引裂き開口片30と、側面板4に形成されている引裂き開口片40とは実質的に同じものであるから、側面板3に形成されている引裂き開口片30を代表例として以下説明し、適宜、引裂き開口片40に係る図面符号を括弧を用いて表示することにする。
引裂き開口片30(40)は、引き裂き除去される形態に沿って不連続な切り込み線が形成されており、引き裂き除去の際の切り込み線の最終端31a,35a(41a,45a)が、それぞれ開口部Pの近傍上下に形成されているトップガゼットホール15aおよびボトムガゼットホール15bへと実質的に向けられて形成されている。ここで、『実質的に向けられて形成されている』とは、取り出し口を形成するために引裂き開口片30(40)を除去する際にトップガゼットホール15aおよびボトムガゼットホール15bを経由して、開口片30(40)が除去されるようになっていることを意味する。これによって、引裂き開口片30(40)を包装箱本体から容易に引き離すことができる。
引裂き除去操作に際し、引裂き開口片30(40)がトップガゼットホール15aおよびボトムガゼットホール15bの位置まで来た後は、引裂き抵抗はほとんどないため、その後、いっきに引裂き開口片30(40)を引き裂き除去することができる。
引裂き開口片30(40)の切り取られる形状は、図示のごとく奥側位置から開口部Pに向けて、その引き裂き幅が漸増的に広幅となるように形成されることが好ましい。図4に示されるように引裂き開口片30(40)を取り除いた後に、取り除いた側から手を挿入して包装箱本体内部の製品を取り易くするためである。
さらに、引裂き開口片30(40)の形状について詳述すると、図1に示されるように引裂き開口片30(40)は、奥側付近に位置する引き裂き開始窓形成部αと、これに連接し開口部側へ延びる引き裂き領域形成部βを有している。引き裂き開始窓形成部αは、箱外部からの押圧により内側へのフラップ状の折込による凹み(箱内部に入る部分)が形成できるようになっており、この凹みを把持部分として引き裂き開始ができるようになっている。
引き裂き開始窓形成部αは、引裂き開口片の先端部を形成する湾曲部32(42)と、この湾曲部32(42)を弧状として描くように形成された折り線部Eを有し、この折り線部Eが、前述のフラップ状の折込による凹みを形成する際のフラップ片基部として作用する。
そして、折り線部Eは、その中央部に切れ込み線33(スリット33)が形成されており、その両端に部分折れ線34、34が形成されている。このような切れ込み線33と部分折れ線34、34との組合せによって、フラップ状の折込により形成された凹みがそのままの形態を維持しやすくなり(すなわち、凹みがもとの平面状態に戻り難くなる)、次の把持操作が簡単に行える。
また、引き裂き開始窓形成部αは、フラップ状の折込による凹みを確実に形成するために、包装箱に収納される容器との関係において、容器が隣接する際に生じる隙間位置に存在するように形成されることが望ましい。すなわち、マルチパック用包装箱に収納される缶ビール容器が包装箱底部に立設され、2×3の配列状態(図3に示されるように開口部Pに2個見える)で収納されている場合、引き裂き開始窓形成部αは、容器が隣接する際に生じる隙間位置(谷部空間)に存在するように形成されることが好ましい。
上記の配置形態の場合、1個目の容器と2個目の容器との接触部位、2個目の容器と3個目の容器との接触部位の2箇所に隙間位置(谷部空間)に存在することになる。いずれの隙間位置(谷部空間)に引き裂き開始窓形成部αを形成してもよいが、箱強度や引き裂き操作のやり易さ等を考慮すれば、開口部Pから最初の隙間位置(谷部空間)に引き裂き開始窓形成部αを形成するようにすることが望ましい。
なお、隙間位置(谷部空間)は、図6の平面図に明瞭に示されているのでこの図面を参照してご理解頂きたい。図6は、マルチパック用包装箱の平面図であり、図3の平面図に相当するものである。
また、図1に示されるごとく引き裂き開始窓形成部αの湾曲部32(42)は、点線状の切り込み線によって形取られて構成するのが良い。また、引き裂き領域形成部βは、『へ』の字状の切り込み線、すなわち、引き裂き領域形成部βを形取る点線状の切り込み線部分と、この点線状の切り込み線部分の奥側位置に連接すると共に、引裂き開口片の内側に切り込まれた線部を備える『へ』の字状の切り込み線により形成するのが良い。ただし、『へ』の字状の切り込み線に限定されることなく、例えば、点線状やY字状等の他の切り込み形状としてもよい。
上述してきた本発明の実施形態では、対向する側面板3、4にそれぞれ、引裂き開口片30、40を鏡像関係に一対形成させた場合(合計2つ形成)を例示している。この場合、上面板2に形成されている上面引裂き開口片(符号17の切り取り線で形成される)の引裂き側17aが位置する開口部P側の側面板3、4に、2つの引裂き開口片30、40を形成することが望ましい。上部および左右の3方からの取り出し開口が可能となるからである。
なお、引裂き開口片の個数は1個でもよく、図1に示される引裂き開口片30、40の一方のみを形成するようにしてもよい。
また、2つの開口部Pに向けて4つの引裂き開口片を形成することもできる。すなわち、対向する側面板3、4にそれぞれ、鏡像関係に形成された引き裂き除去可能な引裂き開口片を2対、合計4つ形成するようにしてもよい。また、この4つの状態から1つの引裂き開口片の形成を省略して3つの引裂き開口片としてもよい。
また、2つの引裂き開口片を対角に配置してもよい。
なお、上記の実施形態では、2×3配列のいわゆる6缶マルチパック用包装箱について説明してきたが、2×4配列のいわゆる8缶マルチパック用包装箱についても同様に適用することができる。8缶マルチパック用包装箱の場合、1個目の容器と2個目の容器との接触部位、2個目の容器と3個目の容器との接触部位、3個目の容器と4個目の容器との接触部位の3箇所に隙間位置(谷部空間)に存在することになる。いずれの隙間位置(谷部空間)に引き裂き開始窓形成部αを形成してもよいが、この場合もやはり開口部Pから最初の隙間位置(谷部空間)に引き裂き開始窓形成部αを形成するようにすることが望ましい。
(具体的包装作用の一例の説明)
次に具体的包装作用の一例を説明する。まず、図1に示されるパック用シートを裏返して、その上面板2の部分の上部に缶ビール6本の底部を上向きとして直列した3缶を2列に並列させて載置する。
その上で、缶ビールの側部を覆うように側面板3、4を折り線2a、2bを境界線として内側に折り、さらに缶ビールの底部を覆うように底面板5および6を折り線3a、4aを境界線として内側に折り、底面板6の縦辺1aに設けられている雄側の第2係止部8bを頭部cから底面板5側の縦辺1a方向に設けられている雌側の第1係止部7aの孔を通して第2係止部7bと互いに係着させて第1係止部8aの首部dで抜け止めするとともに、雄側の第1係止部8aの凹部bを雌側の第1係止部7aの横長の四角孔を形成する一辺aに係着させることによりパック用シート1は無端状態に形成されて缶ビールに帯がかかった状態の缶入りマルチパック用包装箱となる。
このとき、各折り込み片9が内側に折り込まれると上面板2と側面板3、4との隅部にトップガゼット10aが、また側面板3、4と底面板5、6との隅部にボトムガゼット10bがそれぞれ形成され、マルチパック用包装箱1に包装された缶ビールの抜け止めがなされる。
このパック用シート1を上面板2面が上になるように反転させると図3に示されるような斜視図の形態となる。
(引裂き開口片30(40)を除去する操作の一例の説明)
引裂き開口片30(40)の引き裂き開始窓形成部αを箱外部から2本の指先で押圧して湾曲部32(42)のミシン目を押し裂き、箱の内側へフラップ状の折込による凹み(箱内部に入る部分)を形成するとともに、この凹みに指先を挿入したまま把持して引き裂き領域形成部βを起こしながら手前の開口部P側に引く。
すると、引裂き開口片30(40)の形状を形取っている切り取り線(ミシン目)に沿って、引裂き開口片30(40)は開口部P側に徐々に切り取られて行き、トップガゼットホール15aおよびボトムガゼットホール15bを経由していっきに引き裂き除去される。
しかる後、図4に示されるように引裂き開口片30(40)を取り除いた後に形成された取り出し開口部に、手を挿入して包装箱本体内部の製品を取り出す操作が行われる。
なお、本発明における実施形態では缶ビールの包装を例にとって説明したが、このものに限定されるものではない。例えば、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等のノンアルコール飲料缶などその他の各種缶製品にも適用できることは勿論のことである。
本発明のマルチパック用包装箱は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を包装するための包装箱であり、包装産業一般に利用することができる。
本発明のマルチパック用包装箱の展開図の一例を示したものである。 図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図である。 図1に示される展開された箱オリジナル紙に缶製品を収納した状態で組み立てた斜視図である。 引裂き開口片を取り除いた後に形成された取り出し開口部に、手を挿入して包装箱本体内部の製品を取り出す状態を示す斜視図である。 マルチパック用包装箱を4個、出荷カートンケース内に納めた状態を模式的に示した概略斜視図である。 マルチパック用包装箱の平面図であり、図3の平面図に相当する。
符号の説明
1…マルチパック用包装箱
2…上面板
3、4…側面板
5、6…底面板
15a…トップガゼットホール
15b…ボトムガゼットホール
30、40…引裂き開口片
31a、35a、41a、45a…引き裂き除去の際の切り込み線の最終端
32、42…引裂き開口片の先端部を形成する湾曲部
33…切れ込み線(スリット)
34…部分折れ線
50…切り欠き部
α…引き裂き開始窓形成部
β…引き裂き領域形成部
E…折り線部
P…開口部

Claims (10)

  1. 複数個を並列に配置された容器群の上面を覆う上面板と、
    この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆うように配置された対向する側面板と、
    これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成されるマルチパック用包装箱において、
    前記側面板には、側面板の所定の奥側位置から手前の開口部に向けて、引き裂き除去可能な引裂き開口片が少なくとも1つ形成されてなることを特徴とするマルチパック用包装箱。
  2. 前記側面板に形成された引裂き開口片は、引き裂き除去される形状に沿って不連続な切り込み線が形成されており、引き裂き除去の際の切り込み線の最終端が、開口部の近傍上下に形成されているトップガゼットホールおよびボトムガゼットホールに実質的に向けられて形成されてなる請求項1に記載のマルチパック用包装箱。
  3. 前記側面板に形成された引裂き開口片は、奥側位置から開口部に向けて、その引き裂き幅が漸増的に広幅となるように形成されてなる請求項1または請求項2に記載のマルチパック用包装箱。
  4. 前記引裂き開口片は、奥側位置付近に形成された引き裂き開始窓形成部と、これに連接し開口部側へ延びる引き裂き領域形成部を有し、
    前記引き裂き開始窓形成部は、箱外部からの押圧により内側へのフラップ状の折込による凹みが形成できるようになっており、この凹みを把持部分として開口部側への引き裂き開始ができるようになっている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
  5. 前記引き裂き開始窓形成部は、引裂き開口片の先端部を形成する湾曲部と、この湾曲部を弧状として描くように形成された折り線部を有し、
    前記折り線部が、前記フラップ状の折込による凹みを形成する際のフラップ片基部として形成されてなる請求項4に記載のマルチパック用包装箱。
  6. 前記引き裂き開始窓形成部は、包装箱に収納される容器との関係において、容器が隣接する際に生じる隙間位置に存在するように形成されてなる請求項4または請求項5に記載のマルチパック用包装箱。
  7. 前記包装箱に収納される容器は、包装箱底部に立設された円筒状の容器であり、
    前記引き裂き開始窓形成部は、容器が隣接する際に生じる隙間位置(谷部空間)に存在するように形成されてなる請求項6に記載のマルチパック用包装箱。
  8. 前記対向する側面板には、それぞれ、鏡像関係に形成された引き裂き除去可能な引裂き開口片が1対、合計2つ形成されてなる請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
  9. 前記上面板には上面引裂き開口片が形成されており、この上面引裂き開口片の引裂き開始側に位置する開口部側に、前記引裂き開口片が形成されてなる請求項8に記載のマルチパック用包装箱。
  10. 前記対向する側面板には、それぞれ、鏡像関係に形成された引き裂き除去可能な引裂き開口片が2対、合計4つ形成されてなる請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
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EP2835319A1 (de) * 2013-08-05 2015-02-11 Storopack Hans Reichenecker GmbH Transportverpackung

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