JP2006136417A - 薬品注入器及び薬品注入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡易な構成で容易に薬品を注入し得る薬品注入器及び薬品注入方法を実現する。
【解決手段】
薬品注入器1は、まず本体部2に巻回させた手温部6Aを通る薬品を当該手温部6Aを握持する手で温めることにより、この薬品を室温近傍に温度調整することができ、さらにこの室温近傍に温度調整した薬品をヒータ部6Bで加熱することにより体温近傍まで温めることができるので、結果として温度センサ等を用いることなく、かつ人体のみで温める場合よりも短時間で薬品を体温近傍まで温めることができ、かくして簡易な構成で容易に薬品を注入し得る薬品注入器及び薬品注入方法を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は薬品注入器及び薬品注入方法に関し、特に人体へ薬品を注入する際に適用して好適なものである。
従来、薬品注入器として、例えば先端に注射針を有する略円筒状の本体部内に液体の薬品を収納しておき、本体部内を摺動するピストン部を押し込むことで、注射針を介して人体に薬品を注入する注射器が広く知られている。
このような注射器を用いて患者の体に薬品を注入する場合、薬品の温度と患者の体温とに温度差があると患者はめまいや痛みを感じる。したがって、適温(例えば5〜23℃)で保存されている薬品を、予め患者の体温とほぼ同じ温度(37℃程度)まで温めておくことが医学的にも望ましい。
そこで、注射器を患者や医師等が握って温めることにより注射器内の薬品の温度を体温に近づける方法や、温度センサを有するヒータで注射器を加熱することにより注射器内の薬品を体温とほぼ同じ温度まで温める装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−206205号公報
しかしながら、注射器を患者や医師が握って温める方法では、薬品の温度を体温とほぼ同じ温度まで温めるのに相当な時間(例えば10分程度)がかかるために、容易に薬品を注入し得るとは言い難いという問題があった。
一方、温度センサを有するヒータで注射器を加熱する装置では、握って温める場合よりも速く温めることができるが、注射器を含めた装置の構成が複雑化するという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で容易に薬品を注入し得る薬品注入器及び薬品注入方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の薬品注入器においては、薬品を入れる注入器本体と、注入器本体の周囲に薬品が通るパイプを巻回させて当該薬品を人体で温める第1部材と、パイプの延長部にヒータ機能を有するパイプを取り付けて人体で温められた薬品を当該ヒータ機能で加熱する第2部材とを設けた。
また本発明の薬品注入方法においては、薬品を入れる注入器本体の周囲にパイプを巻回させた第1部材に当該薬品を通過させて人体で温める第1ステップと、パイプの延長部にヒータ機能を有するパイプを取り付けた第2部材に人体で温めた薬品を通過させて当該ヒータ機能で加熱する第2ステップとを設け、第2ステップでは、ヒータ機能のオン/オフ動作を切り換える切替スイッチの操作に応じて上記ヒータ機能をオン動作させるようにした。
このようにまず注入器本体の周囲に巻回させた第1部材を通る薬品を人体で温めることにより、この薬品を室温近傍に温度調整することができ、さらにこの室温近傍に温度調整した薬品を第2部材のヒータ機能で加熱することにより体温近傍まで温めることができるので、温度センサ等を用いることなく、かつ人体のみで温める場合よりも短時間で薬品を体温近傍まで温めることができる。
本発明によれば、まず注入器本体の周囲に巻回させた第1部材を通る薬品を人体で温めることにより、この薬品を室温近傍に温度調整することができ、さらにこの室温近傍に温度調整した薬品を第2部材のヒータ機能で加熱することにより体温近傍まで温めることができるので、温度センサ等を用いることなく、かつ人体のみで温める場合よりも短時間で薬品を体温近傍まで温めることができ、かくして簡易な構成で容易に薬品を注入し得る薬品注入器及び薬品注入方法を実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として液体の薬品を耳孔に注入するための薬品注入器を示し、薬品を収納する略円筒状の本体部2の凸状先端部2Aに、薬品の注入時に耳孔を密閉するための耳孔密閉部材(以下、これをイヤカフとも呼ぶ)3を装着すると共に、本体部2の後端部から略円柱状のピストン部4を嵌め込むことで注射器形状を形成している。
本体部2は、その中央部から後端部までが薬品を収納する薬品収納室5となっており、この薬品収納室5にピストン部4が摺動自在に嵌め込まれていると共に、当該薬品収納室5の先端部(すなわち本体部2の中央部内)に薬品が通る液導パイプ6が接続されている。
この液導パイプ6は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の合成樹脂材でなり、図1に加えて図2及び図3にも示すように、薬品収納室5の先端部から本体部2の内壁に沿って本体部2の後端部まで延長されて当該後端部から外部に露出し、本体部2の外周をその後端部から中央部まで巻回する部分(以下、これを手温部とも呼ぶ)6Aと、本体部2の中央部から再び本体部2内に収納されて本体部2内の中央部から凸状先端部2Aまで延長され、当該凸状先端部2Aに突設された液導管7に接続される部分(以下、これをヒータ部とも呼ぶ)6Bとからなり、当該ヒータ部6Bには、電池等の外部電源に接続されたチューブ型ヒータ8が挿通されている。
このチューブ型ヒータ8は、図3に示すようにPTFE等の合成樹脂材でなるチューブ8A内にニクロム線8Bが挿通されてなり、このニクロム線8Bが発熱することでヒータとして動作し、ヒータ部6B内を通る薬品を加熱するようになされている。
イヤカフ3は、図1に加えて図4にも示すように、シリコン等の合成樹脂材でなり、略円錐状の胴体部3Aと、当該胴体部3Aの先端部から底面部に向けて略パラボラ状に広がり耳孔に挿入される部分となる耳孔挿入部3Bとが一体成形されることで略ドーム形状を形成しており、この耳孔挿入部3Bが耳孔に挿入された際に耳孔の内壁に密着することにより耳孔を密閉し得るようになされている。
さらにこのイヤカフ3は、胴体部3Aの底面部に本体部2の凸状先端部2Aを嵌め込むための嵌合溝3Cが設けられていると共に、中心軸上に薬品が通りかつ液導管7を挿通するための液導孔3Dが穿設されており、この嵌合溝3Cに本体部2の凸状先端部2Aを嵌め込むと共に、液導孔3Dに液導管7を挿通することにより本体部2に着脱自在に装着される。
ちなみに、この液導孔3Dの直径は、液導パイプ6の外径(例えば約1.2[mm]程度)よりも小さい値(例えば約0.3[mm])に設定されており、耳孔に注入する薬品の流量を制御するようになされている。
ピストン部4(図1)は、その前端面に薬品収納室5を密閉するための略円板状の密閉ゴム部材4Aが装着されていると共に、後端面にピストン部4を押し込む際の指当てとなる略円板状の指当部4Bが形成されている。
以上の構成において、例えば図5及び図6に示すように、患者や医師等が本体部2の中央部から後端部(すなわち液導パイプ6の手温部6Aが巻回している部分)を握持した状態で、患者の耳孔(外耳道)9にイヤカフ3を挿入し、指当部4Bに親指を当ててピストン部4を本体部2の先端部方向にゆっくりと押し込むことにより、ピストン部4が薬品収納室5の先端部方向(矢印aの示す方向)に摺動する。
この結果、薬品収納室5に収納された薬品がピストン部4の密閉ゴム部材4Aにより圧せられて、液導パイプ6に流れ込み、当該液導パイプ6の手温部6A、ヒータ部6B、液導管7、イヤカフ3の液導孔3Dを順次介して外耳道9に注入される。
このとき、薬品は患者や医師の手で握持されている手温部6A内と、チューブ型ヒータ8が挿通されたヒータ部6B内とを通る際に温められる。
実際上、図7に示すように薬品収納室5に収納されている所定温度(例えば10℃)の薬品は、まず手温部6A内を通って患者や医師の手で温められることにより、その温度が室温(26℃)程度まで上昇する。
さらに、この薬品は、手温部6Aからヒータ部6Bへと流れ、当該ヒータ部6B内を通ってチューブ型ヒータ8で温められることにより、室温程度だった温度が、さらに体温近傍(37℃)程度まで上昇する。
このように薬品注入器1は、薬品収納室5に収納されている所定温度の薬品をまず手温部6Aで室温程度まで温めてから、ヒータ部6Bで体温近傍まで温めるようになされており、これにより体温近傍まで温めた薬品を外耳道9に注入することができる。
ここで、所定量(2[cc])の薬品を手温部6Aとヒータ部6Bとで温めた場合の温度変化と、ヒータ部6Bのみで温めた場合の温度変化とを対比する実験の結果を図8に示す。
なお、この実験においては、本体部2の直径が約15[mm]、液導パイプ6の全長、肉厚及び外径がそれぞれ約1.65[m]、約0.25[mm]及び約1.2[mm]、このうち手温部6Aの長さが約1.5[m]でヒータ部6Bの長さが約0.15[m]、そしてチューブ型ヒータ8の電源電圧が2.4[V]、ニクロム線8Bの抵抗値が1[Ω]でなる薬品注入器1を用いて、冷蔵庫で保存した5℃の薬品、及び常温で保存した23℃の薬品を温めた場合の温度変化を測定した。
まず5℃の薬品を手温部6Aとヒータ部6Bとで温めた場合、図8の実線L1に示すように、この5℃の薬品は、まず手温部6A内を約36秒かけて通ることにより22℃程度まで温められた後、さらにヒータ部6B内を約4秒かけて通ることにより37℃弱程度まで温められた。
また23℃の薬品を手温部6Aとヒータ部6Bとで温めた場合、実線L2に示すように、この23℃の薬品は、まず手温部6A内を約36秒かけて通ることにより27℃程度まで温められた後、さらにヒータ部6B内を約4秒かけて通ることにより37℃強程度まで温められた。
ここで23℃の薬品は、5℃の薬品よりも手温部6A内での温度変化が小さいが、これは手温部6Aを握持する手の表面温度(30℃程度)と薬品の温度との温度差が小さいほど熱の移動量が小さくなるためであり、この測定の結果、5℃〜23℃の範囲の薬品がこの手温部6A内を通ることで室温近傍(22℃〜27℃程度)に温度調整されることが確認できた。
一方、5℃の薬品をヒータ部6Bのみで温めた場合、点線L3に示すように、この5℃の薬品は、ヒータ部6B内を約4秒かけて通ることにより22℃強程度まで温められた。
また23℃の薬品をヒータ部6Bのみで温めた場合、点線L4に示すように、この23℃の薬品は、ヒータ部6B内を約4秒かけて通ることにより37℃程度まで温められた。
これら全ての測定の結果、ヒータ部6B内に注入される薬品の温度が室温近傍(22℃〜27℃程度)であれば、ヒータ部6B内での薬品の温度変化が鈍くなり、この薬品の温度が体温近傍(37℃前後)に収束することが確認できた。この場合も、ヒータ部6Bの温度と薬品の温度との温度差が小さいほど熱の移動量が小さくなるためであると考えられる。
その反面、ヒータ部6B内に注入される薬品の温度が室温近傍(22℃〜27℃程度)よりも低ければ、この薬品を、ヒータ部6B内を通る間に体温近傍(37℃前後)まで温めることはできなかった。ちなみに、実際上5℃の薬品をチューブ型ヒータ8のみで体温近傍まで温めるには、60秒程度必要であった。
かくして、この実験結果からも明らかなように、薬品注入器1は、5℃〜23℃程度の薬品をまず手温部6Aを握持する手で温めることにより、室温近傍(22℃〜27℃程度)に温度調整することができ、さらにこの温度調整した薬品をヒータ部6Bで加熱することにより、体温近傍(37℃前後)まで温めることができるので、結果として温度センサ等を用いることなく、かつ手だけで温めるよりも短時間で薬品を体温近傍まで温めることができる。また、このように温度センサ等を必要としない簡易な構成であることから、コストがかからず薬品注入器1そのものの使い捨ても容易である。
さらに、図6に示すように、外耳道9に挿入するイヤカフ3が、外耳道9の内壁に密着することで外耳道9を密閉することができ、これにより外耳道9に注入した薬品を、この薬品と共に薬品注入器1から送り込む空気で圧して、予め孔の空けられた鼓膜10の内側(鼓室)11へ注入することができる。
以上の構成によれば、この薬品注入器1は、まず本体部2に巻回させた手温部6Aを通る薬品を当該手温部6Aを握持する手で温めることにより、この薬品を室温近傍に温度調整することができ、さらにこの室温近傍に温度調整した薬品をヒータ部6Bで加熱することにより体温近傍まで温めることができるので、結果として温度センサ等を用いることなく、かつ人体のみで温める場合よりも短時間で薬品を体温近傍まで温めることができ、かくして簡易な構成で容易に薬品を注入することができる。
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態では、チューブ型ヒータ8の動作をオン/オフするためのスイッチと、このチューブ型ヒータ8の電源となる角形電池を接続するための接続端子が取り付けられている点以外は、上述の第1の実施の形態の薬品注入器1と同様であるので、同様部分の説明については省略する。
この第2の実施の形態の薬品注入器20は、図1との対応部分に同一符号を付して示す図9のように、チューブ型ヒータ8の動作をオン/オフするためのプッシュ型オン/オフスイッチ21が指当部4Bの指を当てる面に取り付けられていると共に、このプッシュ型オン/オフスイッチ21にチューブ型ヒータ8の一端及び他端(すなわちチューブ8Aで被覆されたニクロム線8Bの一端及び他端)が接続されている。
また、このチューブ型ヒータ8には、電源となる9[V]の角形電池22を着脱自在に接続するための接続端子23が取り付けられている。
したがって、この薬品注入器20は、角形電池22を接続端子23に接続した状態で、プッシュ型オン/オフスイッチ21が押下されている間だけ、ニクロム線8Bの一端と他端とが接続されてチューブ型ヒータ8の動作がオンするようになされている。
これにより、薬品注入器20は、必要なとき(例えば実際に薬品を注入するとき)だけ、チューブ型ヒータ8の動作をオンすることができるので、チューブ型ヒータ8の長時間動作によるニクロム線8Bやチューブ8A等の劣化を防止することができる。
また、このプッシュ型オン/オフスイッチ21を指当部4Bの指を当てる面に取り付けたことにより、薬品注入時に、薬品注入器20を握持した状態で、プッシュ型オン/オフスイッチ21を押下しながらピストン部4を押し込むことができる。
さらに、この薬品注入器20は、電源となる角形電池22が着脱自在であることにより、例えば、この角形電池22を取り外してから廃棄することで、資源を無駄にすることなく使い捨てが容易となる。
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、液導パイプ6のヒータ部6Bを本体部2内に収納した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばこのヒータ部6Bも、手温部6Aと同様に本体部2の外周を巻回させるようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、液導パイプ6やチューブ型ヒータ8の素材としてPTFEを用いるようにした。この理由は、PTFEが他の素材と比べて耐薬品性が高く、安価であり、また肉厚を薄くすることが容易で、熱伝導性が高いためであるが、本発明はこれに限らず、例えばPTFEに近い特性を持つシリコン等を液導パイプ6やチューブ型ヒータ8の素材として用いるようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、耳孔に薬品を注入するための薬品注入器1及び20に本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、鼻孔に薬品を注入するための薬品注入器等、薬品を予め体温近傍まで温めておくことが必要である薬品注入器に適用してもよい。この場合、例えばイヤカフ3を、注入部位に応じた部品に付け替えるだけで容易に対応することができる。
さらに上述の実施の形態においては、イヤカフ3の素材としてシリコンを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、耐薬品性が高い弾性体であれば、この他種々の素材を用いてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、ピストン部4の前端面に薬品収納室5を密閉するための略円板状の密閉ゴム部材4Aを装着した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、耐薬品性が高く薬品収納室5を密閉し得る部材であれば、シリコン部材等、この他種々の部材を装着するようにしてもよい。
さらに上述の第2の実施の形態においては、ヒータ機能のオン/オフ動作を切り換える切替スイッチとしてのプッシュ型オン/オフスイッチ21を指当部4Bの指を当てる面に取り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、本体部2の側面等に取り付けるようにしてもよく、またプッシュ型に限らず、スライド式やロック式のオン/オフスイッチを用いてもよい。
さらに上述の第2の実施の形態においては、チューブ型ヒータ8に角形電池22を着脱自在に接続するための接続端子23を取り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、単3型電池を着脱自在に接続するための電池ボックス等をチューブ型ヒータ8に取り付けるようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、本体部2の直径が約15[mm]、液導パイプ6の全長及び肉厚がそれぞれ約1.65[m]及び約0.25[mm]、このうち手温部6Aの長さが約1.5[m]でヒータ部6Bの長さが約0.15[m]、そしてチューブ型ヒータ8の電源電圧が2.4[V]、ニクロム線8Bの抵抗値が1[Ω]でなる薬品注入器1を用いた場合について述べたが、本発明は薬品注入器1のサイズや電源電圧をこれに限定するものではない。
さらに上述の実施の形態においては、薬品を入れる注入器本体としての本体部2及びピストン部4と、薬品を人体で温める第1部材としての手温部6Aと、薬品をヒータ機能で加熱する第2部材としてのヒータ部8Bとによって、薬品注入器1及び20を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成でこの薬品注入器1及び20を構成するようにしてもよい。
本発明は、人体に薬品を注入する薬品注入器に広く利用できる。
第1の実施の形態における薬品注入器の全体構成を示す略線図である。 液導パイプ(手温部)の構成を示す略線図である。 液導パイプ(ヒータ部)の構成を示す略線図である。 イヤカフの外観構成を示す略線図である。 薬品注入器を握持した状態を示す略線図である。 外耳道への薬品注入時の様子を示す略線図である。 液導パイプ内を通る薬品の温度変化を示す略線図である。 薬品の温度変化を測定する実験の結果を示すグラフである。 第2の実施の形態における薬品注入器の全体構成を示す略線図である。
符号の説明
1、20……薬品注入器、2……本体部、3……イヤカフ、4……ピストン部、5……薬品収納室、6……液導パイプ、6A……手温部、6B……ヒータ部、7……液導管、8……チューブ型ヒータ、8A……チューブ、8B……ニクロム線、21……プッシュ型オン/オフスイッチ、22……角形電池、23……接続端子。

Claims (4)

  1. 薬品を入れる注入器本体と、
    上記注入器本体の周囲に上記薬品が通るパイプを巻回させて当該薬品を人体で温める第1部材と、
    上記パイプの延長部にヒータ機能を有するパイプを取り付けて上記人体で温められた薬品を当該ヒータ機能で加熱する第2部材と
    を具えることを特徴とする薬品注入器。
  2. 上記ヒータ機能のオン/オフ動作を切り換える切替スイッチを具える
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬品注入器。
  3. 上記ヒータ機能を有するパイプの出口に、上記薬品を耳孔に注入する際に当該耳孔を密閉する耳孔密閉部材を着脱自在に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬品注入器。
  4. 薬品を入れる注入器本体の周囲にパイプを巻回させた第1部材に当該薬品を通過させて人体で温める第1ステップと、
    上記パイプの延長部にヒータ機能を有するパイプを取り付けた第2部材に上記人体で温めた薬品を通過させて当該ヒータ機能で加熱する第2ステップと
    を具え、
    上記第2ステップでは、上記ヒータ機能のオン/オフ動作を切り換える切替スイッチの操作に応じて上記ヒータ機能をオン動作させる
    ことを特徴とする薬品注入方法。
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