JP2006136148A - 電線接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電線の接続解除を容易に行うことができる電線接続装置を提供する。
【解決手段】 2本の電線を互いに接続するための電線接続装置であって、長手方向両端部の外面にネジ部2bがそれぞれ形成された挿入筒2と、その挿入筒2の上記ネジ部2bに螺合され、上記挿入筒2の長手方向外側端部に向かうほど内径が小さくなるようにテーパ状に形成されたネジ部7aを有する固定ナット7と、上記挿入筒2の内側に配置されると共に、上記固定ナット7に対して軸方向に相対移動不可に連結された内部リング9とを備えたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 2本の電線を互いに接続するための電線接続装置であって、長手方向両端部の外面にネジ部2bがそれぞれ形成された挿入筒2と、その挿入筒2の上記ネジ部2bに螺合され、上記挿入筒2の長手方向外側端部に向かうほど内径が小さくなるようにテーパ状に形成されたネジ部7aを有する固定ナット7と、上記挿入筒2の内側に配置されると共に、上記固定ナット7に対して軸方向に相対移動不可に連結された内部リング9とを備えたものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、放送設備等に使用される銅管同軸給電線等の電線を互いに接続するための電線接続装置に関するものである。
図6に従来の電線接続装置(ストレートカップリング)を示す。
この電線接続装置30は、2本の銅管同軸給電線(以下電線という)の外部導体A1,A2同士を電気的・機械的に接続するためのものであり、導電性材料からなる挿入筒31と、その挿入筒31の端部近傍の外周に装着されたステンレス製の締付バンド32とを備える。
挿入筒31は円筒状の部材からなり、その長手方向両端部には、長手方向に延出するスリット(すり割り)33が周方向に間隔を隔てて複数形成される。挿入筒31の内径は、接続すべき電線の外部導体A1,A2の外径よりも僅かに(例えば0.3mm程度)大きく形成される。
この電線接続装置30により2本の電線を互いに接続する場合、まず、挿入筒31の両端から各電線の外部導体A1,A2を挿入し、挿入筒31の内部で外部導体A1,A2の先端同士を突合わせる。次に、締付バンド32により挿入筒31を締め付ける。この結果、挿入筒31が圧縮・縮径されて外部導体A1,A2に押し付けられる。これにより、各外部導体A1,A2と挿入筒31とが互いに固定され、両電線の外部導体A1,A2同士が電気的・機械的に接続される。
他の電線接続装置としては、挿入筒31の外面にネジ部を形成し、そのネジ部に締付ナットを螺合させて挿入筒31を圧縮・縮径し、外部導体A1,A2に押し付けるタイプも知られている(特許文献1参照)。
ところが、上述したような従来の電線接続装置(ストレートカップリング)では、電線の接続を行った後、その接続を解除すべく締付バンド32又は締付ナットを緩めたときに、挿入筒31の形状が元に戻らないという問題があった。つまり、接続時の締付により挿入筒31が塑性変形するため、締付バンド32又は締付ナットを緩めても挿入筒31の径が元のサイズまで復帰しないのである。
このため、従来の電線接続装置では、電線同士の接続を解除すべく各電線の外部導体A1,A2を挿入筒31から抜き取ろうとしても、外部導体A1,A2と挿入筒31との間の摩擦力が大きく、抜き取ることができない場合があった。また、抜き取ることができたとしても、抜き取り時に付与する大きな力によって挿入筒31が変形してしまうことがあった。挿入筒31が変形してしまうとその伝送特性が悪化するため、再度使用することができなくなってしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、電線の接続解除を容易に行うことができる電線接続装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、2本の電線を互いに接続するための電線接続装置であって、長手方向両端部の外面にネジ部がそれぞれ形成された挿入筒と、その挿入筒の上記ネジ部に螺合され、上記挿入筒の長手方向外側端部に向かうほど内径が小さくなるようにテーパ状に形成されたネジ部を有する固定ナットと、上記挿入筒の内側に配置されると共に、上記固定ナットに対して軸方向に相対移動不可に連結された内部リングとを備えたものである。
ここで、上記挿入筒の上記ネジ部は、上記固定ナットのネジ部とほぼ同じ傾斜角度で傾斜したテーパ状に形成されても良い。
また、上記挿入筒の長手方向両端部に、長手方向に延出するスリットが形成され、上記内部リングが、上記挿入筒内に配置される環状部分と、その環状部分の外面に設けられ、上記挿入筒の上記スリットを通って外側に延出して上記固定ナットと係合する羽根とを備えても良い。
また、上記内部リングの上記環状部分の外径が、上記挿入筒の長手方向外側端部の内径とほぼ等しく形成されても良い。
本発明によれば、電線の接続を解除すべく固定ナットを緩めると、その固定ナットと共に内部リングが移動して、挿入筒と電線の外部導体との間に隙間を形成する。従って、電線の外部導体を挿入筒から容易に抜き取ることができる。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本実施形態に係る電線接続装置を示しており、図1が電線の接続時の状態を、図2が電線の接続を解除する時の状態を示している。また、図3は本実施形態の電線接続装置を構成する部材の一つである挿入筒の斜視図、図4は本実施形態の電線接続装置を構成する部材の一つである固定・解除リングの展開斜視図、図5は固定・解除リングの部分断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電線接続装置1は、2本の銅管同軸給電線(以下電線という)の外部導体A1,A2同士を電気的・機械的に接続するためのものであり、導電性材料からなる挿入筒2と、その挿入筒2に装着される二つの固定・解除リング3とを備えている。
まず、図3を用いて挿入筒2を説明する。
図に示すように、挿入筒2は略円筒状の部材からなり、その長手方向両端部には、長手方向に延出するスリット(すり割り)6が形成される。本実施形態ではスリット6は、挿入筒2の両端において、それぞれ60°間隔で6個ずつ形成され、挿入筒2の長手方向中央部を若干越えて延出する。挿入筒2の両端のスリット6同士は、互いの先端部が干渉しないように周方向にオフセットさせて配置される。本実施形態では、一端の二つのスリット6間の中央に他端のスリット6が位置するように、両端のスリット6同士が周方向に30°間隔を隔てて交互に配置される。しかしながら、本発明はこの点において限定されず、スリット6の個数、間隔等に制約はない。
挿入筒2の長手方向中央部2aは、挿入筒2の軸線C1に沿って略直線状に延出し、その中央部2aの両端にそれぞれ位置する両端部2bは、軸線C1に対して所定角度θ1で傾斜して延出する。具体的に説明すると、挿入筒2の長手方向両端部2bは、外側端部に向かう程その直径が小さくなるようにテーパ状に形成されており、その外面にはネジが切られている。そこで、以降はこの長手方向両端部2bをテーパ雄ネジ部と言う。このテーパ雄ネジ部2bの最外側、即ち、挿入筒2の両端の内径R1−Iは、接続すべき電線の外部導体A1,A2の外径Ra(図1参照)よりも若干大きく形成される。なお、スリット6はテーパ雄ネジ部2bを越えて延出する。
次に、図4及び図5を用いて、固定・解除リング3を説明する。
図に示すように、固定・解除リング3は、固定ナット7と、内部リング9と、押さえプレート10と、ストップリング11とを備える。
固定ナット7は略円筒状の部材からなり、その内面には小径部7aと大径部7bとが形成される。それら小径部7aと大径部7bとの境目には肩部12が形成される。大径部7bは固定ナット7の軸線C2に沿って略直線状に延出し、小径部7aは軸線C2に対して所定角度θ2で傾斜して延出する。具体的に説明すると、小径部7aは、外側端部に向かう程(大径部7bから離れる程)その内径が小さくなるようにテーパ状に形成されており、その内面には挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bに螺合可能なネジが切られている。そこで、以降はこの小径部7aをテーパ雌ネジ部と言う。テーパ雌ネジ部7aの傾斜角度θ2は挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1(図3参照)と略等しい。テーパ雌ネジ部7aの最外側、即ち、固定ナット7の一端(図5中右側端部)の内径R2は、挿入筒2の両端部の外径R1−O(図3参照)と略等しい。
固定ナット7の大径部7bの内面には、リング溝13が形成される。
内部リング9は、環状部分9aと、その環状部分9aの外面に設けられた羽根9bとを備える。羽根9bは、挿入筒2のスリット6と同間隔で同数設けられる。即ち、本実施形態では、羽根9bは、環状部分9aの周方向に60°間隔を隔てて6個設けられる。また、羽根9bは、挿入筒2のスリット6内に挿入でき、かつ後述する電線接続時の挿入筒2の縮径を許容できるように、その幅がスリット6の幅よりも小さく形成される。また本実施形態では、羽根9bの軸方向長さは環状部分9aの長さよりも若干短く形成される。
内部リング9の環状部分9aの外径R3は、挿入筒2の長手方向両端部の内径R1−I(図3参照)とほぼ同じか若干大きく形成される。また、内部リング9の環状部分9aの内径は、接続すべき電線の外部導体A1,A2の外径Ra(図1参照)よりも若干大きく形成される。
図5に示すように、内部リング9は固定ナット7の大径部7b内に挿入・配置され、羽根9bの一側が固定ナット7の肩部12と当接・係合する。
押さえプレート10及びストップリング11は、内部リング9を固定ナット7内に保持するためのものである。具体的に説明すると、押さえプレート10はリング状の板材からなり、固定ナット7の大径部7b内に収容されて、内部リング9の羽根9bの他側と当接する。ストップリング11は、略C字状のバネからなり、固定ナット7の大径部7bに形成されたリング溝13内に圧縮状態で収容される。この、ストップリング11は押さえプレート10と当接し、これらストップリング11と押さえプレート10とにより、内部リング9が固定ナット7の大径部7b内に保持される。従って、内部リング9は固定ナット7に対して、周方向には相対回転可能、軸方向には相対移動不可に連結される。なお、ストップリング11の端部に形成された穴11a(図4参照)は、ストップリング11を固定ナット7のリング溝13内に収容する際にストップリング11を圧縮する治具を挿入するためのものである。
さて、図1及び図2に示すように、本実施形態の電線接続装置1は、挿入筒2に二つの固定・解除リング3を装着して構成される。
図から分かるように、各固定・解除リング3は、その固定ナット7のテーパ雌ネジ部7aを挿入筒2の両端のテーパ雄ネジ部2bにそれぞれ螺合させて装着される。このとき、固定・解除リング3の内部リング9は、その環状部分9aが挿入筒2の内側に配置され、羽根9bが挿入筒2の各スリット6内に配置される。つまり、羽根9bは環状部材9aからスリット6を通って挿入筒2の外側に延出して固定ナット7と係合する。図から分かるように、挿入筒2は内部リング9の環状部分9aと固定ナット7との間に配置される。
固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2に対して相対回転させると、テーパ雌ネジ部7aとテーパ雄ネジ部2bとの螺合により、固定ナット7が挿入筒2の軸方向(長手方向)に相対移動する。内部リング9、押さえプレート10及びストップリング11は、固定ナット7に対して軸方向に相対移動不可に取り付けられているので、固定ナット7が挿入筒2の軸方向に移動すると、それら内部リング9、押さえプレート10及びストップリング11も同様に移動する。つまり、固定ナット7を挿入筒2に対して回転させると、固定・解除リング3全体が挿入筒2の軸方向に移動することになる。固定・解除リング3が挿入筒2の軸方向に移動するとき、内部プレート9は回転することなく、その羽根9bが挿入筒2のスリット6に沿って移動する。なお、図から分かるように、固定・解除リング3は、そのストップリング11側(図1(b)の左側)が挿入筒2の長手方向中央側に位置するようにして挿入筒2に装着される。
さて、以上説明してきた本実施形態の電線接続装置1による電線の接続方法及び接続解除方法を説明する。
<電線接続方法>
この電線接続装置1により2本の電線を互いに接続する場合、まず、両固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2から外す(緩める)方向に回転して、図2に示すように、各固定・解除リング3の外側端部を挿入筒2の外側端部とほぼ面一に位置させる。
この電線接続装置1により2本の電線を互いに接続する場合、まず、両固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2から外す(緩める)方向に回転して、図2に示すように、各固定・解除リング3の外側端部を挿入筒2の外側端部とほぼ面一に位置させる。
上述したように、固定ナット7の外側端部の内径R2(図5参照)は、挿入筒2の両端部の外径R1−O(図3参照)とほぼ等しいので、固定・解除リング3が挿入筒2の両端に位置したこの状態では挿入筒2に何らの負荷も作用せず、その本来の形状が保たれる。つまり、この状態では、挿入筒2の両端部の内径R1−I(図3参照)は、接続すべき電線の外部導体A1,A2の外径Raよりも若干大きい。
そこで、挿入筒2の両端から、各電線の外部導体A1,A2をそれぞれ挿入筒2及び内部リング9内に挿入し、外部導体A1,A2の先端同士を突合わせる。
次に、固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2に対して締め付ける方向に回転して、図1に示すように、固定・解除リング3を挿入筒2の長手方向中央側に移動させる。ここで、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bの外径は中央側に向かうに程大きくなるのに対して、固定ナット7の内径は不変である(特に、固定ナット7の外側端部の内径R2はテーパ雄ネジ部2bの最小外径R1−Oとほぼ等しい)ため、固定・解除リング3が挿入筒2の長手方向中央側に移動するにつれて、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが固定ナット7により径方向内側へと押圧・圧縮される。即ち、テーパ雄ネジ部2bが固定ナット7により締め付けられて、その傾斜角度θ1が大きくなる(θ1→θ1’)と共に、各スリット6の幅が小さくなる。これにより、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが縮径して外部導体A1,A2の外面に押し付けられる。この結果、各外部導体A1,A2と挿入筒2とが互いに固定され、両電線の外部導体A1,A2同士が電気的・機械的に接続される。
挿入筒2と外部導体A1,A2との間の押し付け力は、固定・解除リング3の位置と、固定ナット7の最小内径(外側端部の内径R2)とにより決定される。つまり、固定・解除リング3の位置が挿入筒2の長手方向中央部に近づく程、テーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1’が大きくなるため上記押し付け力は大きくなる。また、固定ナット7の最小内径R2が小さい程、テーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1’が大きくなるため上記押し付け力は大きくなる。従って、固定ナット7の最小内径R2は、固定・解除リング3を挿入筒2に対して締め付けて所定位置まで移動させたときに、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に所定の(適切な)押し付け力を付与できるような寸法に設定される。
<電線接続解除方法>
図1に示す接続状態から、電線同士の接続を解除する場合、固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2から外す(緩める)方向に回転して、各固定・解除リング3を挿入筒2の両端側へ移動させ、図2に示すように、各固定・解除リング3の外側端部を挿入筒2の外側端部とほぼ面一に位置させる。このとき、挿入筒2はそのテーパ雄ネジ部2bが圧縮されて接続前の状態よりも縮径された状態であるが、固定・解除リング3の内部リング9の環状部分9aの外径R3(図5参照)が接続前の挿入筒2の両端部の内径R1−I(図3参照)とほぼ等しいため、固定・解除リング3が挿入筒2の長手方向(軸方向)外側に移動するにつれて、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが内部リング9により径方向外側へと押し拡げられる。つまり、テーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1’が徐々に小さくなる(θ1’→θ1)と共に各スリット6の幅が大きくなり、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが接続前の形状に強制的に戻される。この結果、各外部導体A1,A2の外面と挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bの内面との間に隙間D(図2(b)参照)が生じ、両者の間の摩擦力が著しく低減する。つまり、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に内部リング9の環状部分9aが存在するため、内部リング9を挿入筒2の軸方向外側に移動させることにより、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に環状部分9aの厚さに相当する隙間を形成することができる訳である。その後、各電線の外部導体A1,A2を挿入筒2から抜き取るのであるが、上記のように両者の間には隙間が形成されているため、抜き取り作業を極めて容易に行うことができる。
図1に示す接続状態から、電線同士の接続を解除する場合、固定・解除リング3の固定ナット7を挿入筒2から外す(緩める)方向に回転して、各固定・解除リング3を挿入筒2の両端側へ移動させ、図2に示すように、各固定・解除リング3の外側端部を挿入筒2の外側端部とほぼ面一に位置させる。このとき、挿入筒2はそのテーパ雄ネジ部2bが圧縮されて接続前の状態よりも縮径された状態であるが、固定・解除リング3の内部リング9の環状部分9aの外径R3(図5参照)が接続前の挿入筒2の両端部の内径R1−I(図3参照)とほぼ等しいため、固定・解除リング3が挿入筒2の長手方向(軸方向)外側に移動するにつれて、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが内部リング9により径方向外側へと押し拡げられる。つまり、テーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1’が徐々に小さくなる(θ1’→θ1)と共に各スリット6の幅が大きくなり、挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bが接続前の形状に強制的に戻される。この結果、各外部導体A1,A2の外面と挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bの内面との間に隙間D(図2(b)参照)が生じ、両者の間の摩擦力が著しく低減する。つまり、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に内部リング9の環状部分9aが存在するため、内部リング9を挿入筒2の軸方向外側に移動させることにより、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に環状部分9aの厚さに相当する隙間を形成することができる訳である。その後、各電線の外部導体A1,A2を挿入筒2から抜き取るのであるが、上記のように両者の間には隙間が形成されているため、抜き取り作業を極めて容易に行うことができる。
このように、本実施形態の電線接続装置1によれば、電線同士の接続を解除すべく固定・解除リング3を緩めると、内部リング9が挿入筒2の軸方向に移動して、挿入筒2を押し拡げて元の形状へと復帰させるため、外部導体A1,A2の抜き取り作業を極めて容易に行うことが可能となる。従って、外部導体A1,A2の抜き取り時に大きな力を加える必要もなく、挿入筒2が変形してしまうおそれもない。よって、外部導体A1,A2を抜き取った後、電線接続装置1を再使用することができる。
本発明は上記実施形態に限定はされない。
例えば、上記実施形態では固定ナット7のテーパ雌ネジ部7aの傾斜角度θ2と挿入筒2のテーパ雄ネジ部2bの傾斜角度θ1とをほぼ等しくするとしたが、必ずしもその必要はない。更に言えば、挿入筒2の両端に形成するネジ部2bはテーパ状ではなく直線状に形成しても良い。挿入筒2のネジ部2bが直線状であっても、固定ナット7のネジ部7aをテーパ状に形成しておけば、固定ナット7を挿入筒2のネジ部2bに螺合させることでネジ部2bを強制的に傾斜させて圧縮・縮径することができるからである。
また、上記実施形態では、電線同士の接続を解除するときに、固定・解除リング3の外側端部を挿入筒2の外側端部と面一に位置させるとしたが、必ずしもその必要はない。つまり、挿入筒2と外部導体A1,A2との間に隙間を形成して両者間の摩擦力を充分に低減できる位置であれば、どのような位置であっても良い。更に、電線同士の接続を解除するときに、固定・解除リング3を挿入筒2から完全に取り外すようにしても良い。
また、上記実施形態では、銅管同軸給電線同士を接続する例を示したが、他の電線の接続にも適用可能である。
1 電線接続装置
2 挿入筒
2b テーパ雄ネジ部
3 固定・解除リング
6 スリット
7 固定ナット
7a テーパ雌ネジ部
9 内部リング
9a 環状部分
9b 羽根
2 挿入筒
2b テーパ雄ネジ部
3 固定・解除リング
6 スリット
7 固定ナット
7a テーパ雌ネジ部
9 内部リング
9a 環状部分
9b 羽根
Claims (4)
- 2本の電線を互いに接続するための電線接続装置であって、
長手方向両端部の外面にネジ部がそれぞれ形成された挿入筒と、その挿入筒の上記ネジ部に螺合され、上記挿入筒の長手方向外側端部に向かうほど内径が小さくなるようにテーパ状に形成されたネジ部を有する固定ナットと、上記挿入筒の内側に配置されると共に、上記固定ナットに対して軸方向に相対移動不可に連結された内部リングとを備えた、
ことを特徴とする電線接続装置。 - 上記挿入筒の上記ネジ部が、上記固定ナットのネジ部とほぼ同じ傾斜角度で傾斜したテーパ状に形成された請求項1記載の電線接続装置。
- 上記挿入筒の長手方向両端部に、長手方向に延出するスリットが形成され、
上記内部リングは、上記挿入筒内に配置される環状部分と、その環状部分の外面に設けられ、上記挿入筒の上記スリットを通って外側に延出して上記固定ナットと係合する羽根とを備えた請求項1又は2記載の電線接続装置。 - 上記内部リングの上記環状部分の外径が、上記挿入筒の長手方向外側端部の内径とほぼ等しく形成された請求項3記載の電線接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004323403A JP2006136148A (ja) | 2004-11-08 | 2004-11-08 | 電線接続装置 |
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JP2004323403A JP2006136148A (ja) | 2004-11-08 | 2004-11-08 | 電線接続装置 |
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---|---|
JP2006136148A true JP2006136148A (ja) | 2006-05-25 |
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ID=36729154
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JP (1) | JP2006136148A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113451983A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-09-28 | 胡红媛 | 一种用于地下耐高温高压电缆的接头防松动结构 |
-
2004
- 2004-11-08 JP JP2004323403A patent/JP2006136148A/ja active Pending
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