JP2006135523A - 画像状態判定装置、画像状態判定方法及び画像状態判定用プログラム - Google Patents

画像状態判定装置、画像状態判定方法及び画像状態判定用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡易な処理によって画像が不正常か正常かを判定する。
【解決手段】監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理手段11と、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段12と、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段13と、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較手段14と、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定手段15とを具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、監視対象から得られる画像データについて、不正常か正常かを判定して、その画像データを画像処理すべきか、照明が適切か、天候が適切か、カメラ窓の汚れがないかなどの通知を可能とする画像状態判定装置、画像状態判定方法及び画像状態判定用プログラムに関するものである。
従来、カメラを用いて撮像した映像を元に画像処埋を行うシステムにては、その映像が画像処埋に適切な状況にあるか否かは人間が介在して判断していた。また、ピントずれ、レンズ汚れ、濃霧時などの、映像が画像処理に適さない状況になった場合にも、画像処理結果の信憑性判断は人間により実施されていた。
上記に対し、センサを用いてカメラの視界が遮られていることなどを人手によらずに検出するシステムが特許文献1に記載されている。また、道路を撮像した画像を処理してボケ度合い比の距離という特徴量を算出し、これに基づきウインドウガラスの汚れや、降雨状態などといった撮像環境を推定する装置が特許文献2に記載されている。
特開200−146675号公報 特開平11−326541号公報
本発明の課題は、監視対象から得られる画像データについて、比較的簡易な処理を施すことによって画像が不正常か正常かを判定して、その画像データを画像処理すべきかなどを通知可能とすることにある。
本発明に係る画像状態判定装置は、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較手段と、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定装置は、監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較手段と、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定装置は、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較手段と、上記第1の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定手段と前記エッジ情報生成手段により生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理手段が該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較手段と、上記第2の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定手段と、前記第1の画像状態判定手段と前記第2の画像状態判定手段とによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定装置では、ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定装置では、エッジ情報生成手段は、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定装置では、エッジ情報生成手段は、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法は、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法は、監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法は、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較ステップと、上記第1の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定ステップと前記エッジ情報生成ステップにより生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理ステップが該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較ステップと、上記第2の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定ステップと、前記第1の画像状態判定ステップと前記第2の画像状態判定ステップとによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法では、ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法では、エッジ情報生成ステップは、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定方法では、エッジ情報生成ステップは、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムは、コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップとを実現することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムは、コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップとを実現することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムは、コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較ステップと、上記第1の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定ステップと前記エッジ情報生成ステップにより生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理ステップが該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較ステップと、上記第2の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定ステップと、前記第1の画像状態判定ステップと前記第2の画像状態判定ステップとによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定ステップとを実現することを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムでは、ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムでは、エッジ情報生成ステップは、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像状態判定用プログラムでは、エッジ情報生成ステップは、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴としている。
以上の通り本発明では、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行い、ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得て、ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求め、ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行い、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定するので、正常な画像についてぼかし処理を行った場合に大きく画質が変化するのに対し、不正常な画像についてぼかし処理を行った場合には画質が大きく変化せず、容易に画像データが不正常か正常かを判定可能となる。
また本発明では、監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得て、生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求め、エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行って、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定するので、不正常な画像についてエッジ情報を求めた場合と正常な画像についてエッジ情報を求めた場合には、その統計的値が大きく異なり、容易に画像データが不正常か正常かを判定可能となる。
以上の通り本発明では、監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行い、ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得て、ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求め、ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行い、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定し、更に、ぼかし処理を行うことない画像データについてエッジ情報を得て、生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求め、エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行って、上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定し、上記2つの判定を用いて最終判定するので、多角的な判定が可能となる。
本発明では、監視対象から得られる画像データについて、比較的簡易な処理を施すことによって画像が不正常か正常かを判定できるようにするという目的を、ぼかし処理の前後に係る画像データについてエッジ情報を得て統計的処理を行うことにより実現した。また、エッジ情報を得て統計的処理を行い、閾値との比較を行うことにより実現した。更に、ぼかし処理の前後に係る画像データについてエッジ情報を得て統計的処理を行って閾値との比較を行うと共に、ぼかし処理を行うことなく、エッジ情報を得て統計的処理を行い、閾値との比較を行い、両比較結果に基づき最終判定を行うことにより実現した。以下添付図面を参照して、本発明の画像状態判定装置、画像状態判定方法及び画像状態判定用プログラムの実施例を説明する。各図において同一構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に、第1の実施例に係る画像状態判定装置の構成例を示す。テレビカメラ2から得た監視対象の画像信号(NTSC信号などのアナログ信号)を画像変換部3にてディジタル多値化の輝度データとして画像状態判定装置1に対して送る。画像状態判定装置1による判定結果の出力は、例えば、画像データの認識処理を行う画像データ使用処理装置4へ送られる。
画像状態判定装置1には、ぼかし処理手段11、エッジ情報生成手段12、統計処理手段13、比較手段14、画像状態判定手段15、閾値記憶部16が備えられている。ぼかし処理手段11は、監視対象から得られる画像データ(画像変換部3から到来するデータ)に対してぼかし処理を行うものである。エッジ情報生成手段12は、上記ぼかし処理手段11によるぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うものである。
統計処理手段13は、上記ぼかし処理手段11によるぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行うものである。比較手段14は、上記ぼかし処理手段11によるぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行うものである。ここで、比較手段14が用いる閾値情報は、閾値記憶部16に予め記憶されている。画像状態判定手段15は、上記比較手段14による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定するものである。
上記の画像状態判定装置1は、例えば、図2に示されるコンピュータが画像状態判定用プログラムを実行することにより実現される。図2のコンピュータは、バス20に画像変換部3を接続して、テレビカメラ2から得られる監視対象の画像信号を画像変換部3にてディジタル多値化の輝度データとしてCPU21が取り込むように構成されたシステムである。
CPU21には、主記憶装置22が接続されており、この主記憶装置22には、CPU21が実行するプログラムが記憶され、ワークメモリの領域が設けられており、閾値記憶部16を備えて閾値データが記憶されている。バス20には、CPU21の他に、外部記憶装置制御部23と出力ポート24とが接続されている。
外部記憶装置制御部23には、磁気ディスク装置などの外部記憶装置25が接続されており、外部記憶装置25には主記憶装置22へロードされる画像状態判定用プログラムや閾値情報が記憶されている。
上記CPU21が実行する画像状態判定用プログラムは図3に示されるフローチャートに対応するものである。このプログラム実行により本発明の実施例に係る画像状態判定方法が実現されるので、上記フローチャートに従って動作説明を行う。テレビカメラ1により撮像された画像に係る画像信号が画像変換部3にてディジタル多値化の輝度データとされて到来する。これをCPU21が取り込む(S1)。ディジタル多値化の輝度データは、1画面分、つまり1フィールド分を1つの単位として処理する。1フィールドにおいて、画素が横方向(x方向)にMドット並び、縦方向(y方向)にNドット並ぶとすると、M×Nドットの画素が1フィールドに存在している。
次に、CPU21は、ぼかしフィルタ処理を行う(S2)。ここで、ぼかしフィルタ処理としては、ガウシアンフィルタにより行うものであり、例えば、図4に示すように3×3にて構成されるガウシアンフィルタのパラメータを、3×3の中央に位置する注目画素に対し周辺の3×3に入る範囲内の画素に適用して注目画素の輝度値を変更する(フィルタを掛ける)。
上記のガウシアンフィルタは、ガウス分布に基づくものであり、標準偏差がσの2次元ガウス分布は次の(式1)に示すようになる。そして、図4の各値は、σを1として得たものである。
上記のガウシアンフィルタを掛ける処理を1フレーム中の全ての画素を注目画素として実行する。なお、本実施例では、ガウシアンフィルタを用いたが、ぼかしを掛けることができるものであれば他のフィルタによることも可能である。
次に、CPU21は、ぼかし処理を行う前の1フレームの原画像と、この原画像に対し上記ぼかし処理を行った後の1フレームのぼかし後画像とについて、夫々エッジ強度画像を得る(S3)。エッジ強度画像を得るために、本実施例では、ソベルフィルタを適用する。
図5(a)にy方向フィルタを示し、図5(b)にx方向フィルタを示す。y方向フィルタを用いたパラメータを図5(c)に示す3×3の中心の注目画素C5に適用して、エッジ強度KHを、KH=−1・C1−2・C4−1・C7+1・C3+2・C6+1・C9の計算式により得る。また、x方向フィルタを用いたパラメータを図5(c)に示す3×3の中心の注目画素C5に適用して、エッジ強度KVを、KV=−1・C1−2・C2−1・C3+1・C7+2・C8+1・C9の計算式により得る。
そして、最終的に注目画素C5についてのエッジ強度K(C5)は、KHとKVの絶対値を用いて、K=|KH|+|KV|から得る。ソベルフィルタを掛ける処理を1フレーム中の全ての画素を注目画素として実行する。本実施例では、ソベル(Sobel)フィルタを用いたが、エッジ強度を得ることができるものであれば、ロバーツ(Roberts)フィルタ、ラプラシアン(Laplacian)フィルタのいずれかを用いることも可能であり、或いは他のフィルタによることも可能である。
更に、この実施例においては、エッジ情報としてエッジ強度を生成したが、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の内、少なくとも1つを生成するようにしても良い。エッジベクトルは、エッジ強度KHをx方向の大きさとし、エッジ強度KVをy方向の大きさとしたもので、次の(式2)により与えられる。
また、エッジ情報としてエッジベクトルの方向を用いる場合には、注目画素C5に対して、(KH,KV)を用いることができる。エッジベクトル、エッジベクトルの方向を用いる場合においても、生成処理を1フレーム中の全ての画素を注目画素として実行することは勿論である。
以上のようにして、この実施例ではエッジ強度を得ると、次に統計処理として標準偏差を算出する(S4)。1フレームにおけるN×Mの画素について得られたぼかし処理前の輝度に対するエッジ強度をKi-befとするとき(i=1〜N×M)、その標準偏差σbefは、次の(式3)における分散σ2befの平方根として求められる。
また、1フレームにおけるN×Mの画素について得られたぼかし処理後の輝度に対するエッジ強度をKi-aftとするとき(i=1〜N×M)、その標準偏差σaftは、次の(式4)における分散σ2aftより求められる。
次に、CPU21は、上記において求めたぼかし処理前後の標準偏差σbef、σaftの差を閾値と比較し(S5)、標準偏差σbef、σaftの差が閾値以上であるかを検出する(S6)。そして、標準偏差σbef、σaftの差が閾値以上であることが検出されると、当該画像(1フレーム)は適切な画像である旨を出力ポート24を介して画像データ使用処理装置4へ送出し(S7)、次の1フレームの処理へリターンする。上記の処理に対し、標準偏差σbef、σaftの差が閾値以上でないことが検出されると、当該画像(1フレーム)は不適切な画像である旨を出力ポート24を介して画像データ使用処理装置4へ送出し(S8)、次の1フレームの処理へリターンする。
上記処理について、具体的な画像の例を示して説明する。例えば、図6(a)に示される標準的な適切な画像が得られた場合に、エッジ強度を生成した画像は図6(b)に示されるようになる。また、ぼかしフィルタ処理を行った後に、エッジ強度を生成した画像は図6(c)に示されるようになる。
そして、上記のようにぼかしフィルタ処理を行うことなく、エッジ強度を生成した画像(図6(b))について標準偏差を求めると、32.9となった。これに対し、ぼかしフィルタ処理を行った後に、エッジ強度を生成した画像(図6(c))について標準偏差を求めると、11.3となった。例えば、閾値を15.0とした場合においては、ぼかし処理前後の画像についてのエッジ強度の差は21.6であり、閾値15.0以上であるから、適切な画像と判定される。
また、例えば、図7(a)に示されるピンぼけした不適切な画像が得られた場合に、エッジ強度を生成した画像は図7(b)に示されるようになる。また、ぼかしフィルタ処理を行った後に、エッジ強度を生成した画像は図7(c)に示されるようになる。
係る例において、ぼかしフィルタ処理を行うことなく、エッジ強度を生成した画像(図7(b))について標準偏差を求めると、17.6となった。これに対し、ぼかしフィルタ処理を行った後に、エッジ強度を生成した画像(図7(c))について標準偏差を求めると、9.8となった。上記の通り、閾値を15.0とした場合においては、ぼかし処理前後の画像についてのエッジ強度の差は7.8であり、閾値15.0より小さいものであるから、不適切な画像と判定される。
更に、例えば、図8(a)に示されるように暗画像が得られた場合に、エッジ強度を生成した画像及び、ぼかしフィルタ処理を行った後に、エッジ強度を生成した画像は、共に図8(b)に示されるようになる。ぼかし処理前後の画像についてのエッジ強度は共に8.2であり、その差は0となって閾値15.0より小さいものであるから、不適切な画像と判定される。
なお、ここでは、標準偏差を求めたが、平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行って、求めた値を用いるようにしても良い。また、ぼかし前後の差を求めたが、比(割合)を求めるようにして、比(割合)の閾値と比較して適切・不適切を判定するようにしても良い。既に述べた通りこの実施例では、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成するのであるから、統計処理の手法との組み合わせにより多種の手法を採用することができる。夫々について、閾値は実験的に求めて適切な値をプログラム内にセットしておくこととする。また、複数の手法を用いた場合に、基本的には多数決により画像の適否を判定するが、適否の判定が同数に別れた場合には、予め定めた手法による判定結果を採用するものとする。
図9に、第2の実施例に係る画像状態判定装置の構成例を示す。画像状態判定装置1Aには、エッジ情報生成手段12、統計処理手段13、比較手段14、画像状態判定手段15、閾値記憶部16が備えられている。本実施例では、ぼかし処理手段11は備えられないが、その他の構成は第1の実施例と同様である。上記の画像状態判定装置1Aは、例えば、図2に示されるコンピュータが画像状態判定用プログラムを実行することにより実現されることも第1の実施例と同様である。
この第2の実施例において、上記CPU21が実行する画像状態判定用プログラムは図10に示されるフローチャートに対応するものである。このプログラム実行により本発明の実施例に係る画像状態判定方法が実現されるので、上記フローチャートに従って動作説明を行う。
テレビカメラ1により撮像された画像に係る画像信号が画像変換部3にてディジタル多値化の輝度データとされて到来する。これをCPU21が取り込む(S1)。ディジタル多値化の輝度データは、1画面分、つまり1フィールド分を1つの単位として処理する。1フィールドにおいて、画素が横方向(x方向)にMドット並び、縦方向(y方向)にNドット並ぶとすると、M×Nドットの画素が1フィールドに存在している。
CPU21は、ぼかし処理を行うことなく1フレームの原画像に対しエッジ強度画像を得る(S12)。エッジ強度画像を得るために、本実施例では、ソベルフィルタを適用する。ソベルフィルタについては、第1の実施例において説明した通りであり、ソベル(Sobel)フィルタ以外にエッジ強度を得ることができるものであれば、ロバーツ(Roberts)フィルタ、ラプラシアン(Laplacian)フィルタのいずれかを用いることも可能であり、或いは他のフィルタによることも可能である。
本実施例ではエッジ強度を得ると、次に統計処理として標準偏差を算出する(S13)。1フレームにおけるN×Mの画素について得られたぼかし処理していない輝度に対するエッジ強度をKi-befとするとき(i=1〜N×M)、その標準偏差σbefは、前述の(式3)における分散σ2befの平方根として求められる。
次に、CPU21は、上記において求めた標準偏差σbefと閾値と比較し、標準偏差σbefが閾値以上であるかを検出する(S14)。そして、標準偏差σbefが閾値以上であることが検出されると、当該画像(1フレーム)は適切な画像である旨を出力ポート24を介して画像データ使用処理装置4へ送出し(S15)、次の1フレームの処理へリターンする。上記の処理に対し、標準偏差σbefが閾値以上でないことが検出されると、当該画像(1フレーム)は不適切な画像である旨を出力ポート24を介して画像データ使用処理装置4へ送出し(S16)、次の1フレームの処理へリターンする。なお、ここにおいて用いる閾値は、第1の実施において用いた閾値とは異なるものである。
上記処理について、既に第1の実施例を適用した具体的な画像の例をについて説明する。例えば、図6(a)に示される標準的な適切な画像が得られた場合に、エッジ強度を生成した画像は図6(b)に示されるようになる。このエッジ強度を生成した画像(図6(b))について標準偏差を求めると、32.9となった。また、図7(a)に示されるピンぼけした不適切な画像が得られた場合に、エッジ強度を生成した画像は図7(b)に示されるようになる。係る例において、ぼかしフィルタ処理を行うことなく、エッジ強度を生成した画像(図7(b))について標準偏差を求めると、17.6となった。例えば、標準的な適切な画像の場合に標準偏差が20.0以上となることが実験的に得られていると、これを閾値として、上記標準偏差32.9や17.6と比較する。図6(a)の場合には、閾値20.0以上となるから、適切な画像と判定され、図7(a)の場合には、閾値20.0より小さいから、不適切な画像と判定される。また、エッジ強度についての標準偏差が8.2となる図8(a)に示されるように暗画像が得られた場合にも、閾値20.0より小さいから、不適切な画像と判定される。
なお、この実施例においても、標準偏差を求めたが、平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行って、求めた値を用いるようにしても良い。既に述べた通りこの実施例では、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成するのであるから、統計処理の手法との組み合わせにより多種の手法を採用することができる。夫々について、閾値は実験的に求めて適切な値をプログラム内にセットしておくこととする。また、複数の手法を用いた場合に、基本的には多数決により画像の適否を判定するが、適否の判定が同数に別れた場合には、予め定めた手法による判定結果を採用するものとする。
次に、第3の実施例に係る画像状態判定装置の構成例を説明する。本実施例に係る画像状態判定装置は、図1に示した画像状態判定装置1の構成であり、これには、ぼかし処理手段11、エッジ情報生成手段12、統計処理手段13、比較手段14、画像状態判定手段15、閾値記憶部16が備えられている。上記の画像状態判定装置1は、例えば、図2に示されるコンピュータが画像状態判定用プログラムを実行することにより実現されることも第1の実施例と同様である。但し、ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較手段と、上記第1の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定手段とエッジ情報生成手段により生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理手段が該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較手段と、上記第2の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定手段と、前記第1の画像状態判定手段と前記第2の画像状態判定手段とによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定手段とを具備する。
この第3の実施例において、上記CPU21が実行する画像状態判定用プログラムは図11及び図12に示されるフローチャートに対応するものである。このプログラム実行により本発明の実施例に係る画像状態判定方法が実現されるので、上記フローチャートに従って動作説明を行う。
テレビカメラ1により撮像された画像に係る画像信号が画像変換部3にてディジタル多値化の輝度データとされて到来する。これをCPU21が取り込む(S1)。ディジタル多値化の輝度データは、1画面分、つまり1フィールド分を1つの単位として処理する。1フィールドにおいて、画素が横方向(x方向)にMドット並び、縦方向(y方向)にNドット並ぶとすると、M×Nドットの画素が1フィールドに存在している。
次に、CPU21は、ぼかしフィルタ処理を行う(S2)。ここで、ぼかしフィルタ処理としては、ガウシアンフィルタにより行うものであり、例えば、図4に示すように3×3にて構成されるガウシアンフィルタのパラメータを、3×3の中央に位置する注目画素に対し周辺の3×3に入る範囲内の画素に適用して注目画素の輝度値を変更する(フィルタを掛ける)。この処理は、第1の実施例の場合と同様である。
次に、CPU21は、ぼかし処理を行う前の1フレームの原画像と、この原画像に対し上記ぼかし処理を行った後の1フレームのぼかし後画像とについて、夫々エッジ強度画像を得る(S3)。エッジ強度画像を得るために、本実施例では、ソベルフィルタを適用する。この処理も第1の実施例における処理と同様である。この実施例ではエッジ強度を得ると、次に統計処理として標準偏差を第1の実施例における処理と同様にして算出する(S4)。
次に、CPU21は、上記において求めたぼかし処理前後の標準偏差σbef、σaftの差を閾値と比較し(S5)、標準偏差σbef、σaftの差(又は比)が閾値以上であるかを検出する(S6)。そして、標準偏差σbef、σaftの差(又は比)が閾値以上であることが検出されると、当該画像(1フレーム)は適切な画像である旨を仮出力する(S7A)。上記の処理に対し、標準偏差σbef、σaftの差(又は比)が閾値以上でないことが検出されると、当該画像(1フレーム)は不適切な画像である旨を仮出力する(S8A)。
CPU21は、上記ステップS4を終了すると、例えば並列処理として、図12に示すステップS23へ進む。つまり、本実施例では既にぼかし処理を行う前の1フレームのぼかし後画像とについてエッジ強度が得られており、次に統計処理として標準偏差σbefが算出されているので、これを取り込む(S23)。
次に、CPU21は、上記において取り込んだ標準偏差σbefと閾値と比較し、標準偏差σbefが閾値以上であるかを検出する(S24)。そして、標準偏差σbefが閾値以上であることが検出されると、当該画像(1フレーム)は適切な画像である旨を仮出力する(S25)。上記の処理に対し、標準偏差σbefが閾値以上でないことが検出されると、当該画像(1フレーム)は不適切な画像である旨を仮出力する(S26)。なお、ここにおいて用いる閾値は、第1の実施において用いた閾値とは異なるもので、第2の実施例において用いた閾値と同じであってよい。
ステップS7A、S8A、S25、S26による仮出力結果は、CPU21による第3の画像状態判定手段(ステップ)による判定において、多数決、アンド(両方が適切出力の場合にのみ適切と判断)、オア(一方が適切であれば適切と判断)、或いは一方の判断(又は両方の判断)に重みをつけて(例えば、一方に0.9を掛け、他方に1.1を掛けるなど)の処理による多数決を行い、結果を出力ポート24を介して画像データ使用処理装置4へ送出し(S16)、次の1フレームの処理へリターンする。
なお、この実施例においても、標準偏差を求めたが、平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行って、求めた値を用いるようにしても良い。既に述べた通りこの実施例では、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成するのであるから、統計処理の手法との組み合わせにより多種の手法を採用することができる。夫々について、閾値は実験的に求めて適切な値をプログラム内にセットしておくこととする。また、複数の手法を用いた場合に、基本的には多数決により画像の適否を判定するが、適否の判定が同数に別れた場合には、予め定めた手法による判定結果を採用する等とする。
本発明に係る画像状態判定装置の第1の実施例における構成図。 本発明に係る画像状態判定装置を実現するコンピュータの構成図。 本発明に係る画像状態判定装置の第1の実施例の動作を示すフローチャート。 本発明に係る画像状態判定装置に用いるガウシアンフィルタのパラメータの一例を示す図。 本発明に係る画像状態判定装置に用いるソベルフィルタのパラメータの一例を示す図。 本発明に係る画像状態判定装置により明瞭で適切な画像を処理した場合の例を示す図。 本発明に係る画像状態判定装置によりボケた画像を処理した場合の例を示す図。 本発明に係る画像状態判定装置により暗画像を処理した場合の例を示す図。 本発明に係る画像状態判定装置の第2の実施例における構成図。 本発明に係る画像状態判定装置の第2の実施例の動作を示すフローチャート。 本発明に係る画像状態判定装置の第3の実施例の動作を示すフローチャート。 本発明に係る画像状態判定装置の第3の実施例の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1 画像状態判定装置
2 テレビカメラ
3 画像変換部
4 画像データ使用処理装置
11 ぼかし処理手段
12 エッジ情報生成手段
13 統計処理手段
14 比較手段
15 画像状態判定手段
16 閾値記憶部
21 CPU
22 主記憶装置
23 外部記憶制御部
24 出力ポート
25 外部記憶装置

Claims (18)

  1. 監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較手段と、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定手段と
    を具備することを特徴とする画像状態判定装置。
  2. 監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、
    生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、
    前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較手段と、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定手段と
    を具備することを特徴とする画像状態判定装置。
  3. 監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理手段と、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較手段と、
    上記第1の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定手段と
    前記エッジ情報生成手段により生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理手段が該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較手段と、
    上記第2の比較手段による比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定手段と、
    前記第1の画像状態判定手段と前記第2の画像状態判定手段とによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定手段と
    を具備することを特徴とする画像状態判定装置。
  4. ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の画像状態判定装置。
  5. エッジ情報生成手段は、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像状態判定装置。
  6. エッジ情報生成手段は、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像状態判定装置。
  7. 監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップと
    を具備することを特徴とする画像状態判定方法。
  8. 監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップと
    を具備することを特徴とする画像状態判定方法。
  9. 監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較ステップと、
    上記第1の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定ステップと
    前記エッジ情報生成ステップにより生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理ステップが該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較ステップと、
    上記第2の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定ステップと、
    前記第1の画像状態判定ステップと前記第2の画像状態判定ステップとによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定ステップと
    を具備することを特徴とする画像状態判定方法。
  10. ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の画像状態判定方法。
  11. エッジ情報生成ステップは、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像状態判定方法。
  12. エッジ情報生成ステップでは、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像状態判定方法。
  13. コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、
    監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップと
    を実現することを特徴とする画像状態判定用プログラム。
  14. コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、
    監視対象から得られる画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    生成された1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記エッジ情報から得た統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う比較ステップと、
    上記比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する画像状態判定ステップと
    を実現することを特徴とする画像状態判定用プログラム。
  15. コンピュータにより実行される画像状態判定用プログラムであって、コンピュータが、監視対象から得られる画像データを取り込み、
    監視対象から得られる画像データに対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データについてエッジ情報を得る処理を行うエッジ情報生成ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに対応する1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、その平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求める統計処理を行う統計処理ステップと、
    前記ぼかし処理の前後の画像データに係るエッジ情報から得た統計処理結果の差と予め設定された閾値との比較を行う第1の比較ステップと、
    上記第1の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第1の画像状態判定ステップと
    前記エッジ情報生成ステップにより生成されたぼかし前の1画面内の各画素に係るエッジ情報を用いて、前記統計処理ステップが該エッジ情報の平均値、合計、分散、標準偏差の少なくとも1つを求めた統計処理結果と予め設定された閾値との比較を行う第2の比較ステップと、
    上記第2の比較ステップによる比較の結果に基づき、対応する画像データが不正常か正常かを判定する第2の画像状態判定ステップと、
    前記第1の画像状態判定ステップと前記第2の画像状態判定ステップとによる判定結果に基づき最終的な判定を行う第3の画像状態判定ステップと
    を実現することを特徴とする画像状態判定用プログラム。
  16. ぼかし処理を、ガウシアンフィルタにより行うことを特徴とする請求項13又は請求項15に記載の画像状態判定用プログラム。
  17. エッジ情報生成ステップは、ソベルフィルタ、ロバーツフィルタ、ラプラシアンフィルタのいずれかを用いてエッジ情報の生成を行うことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の画像状態判定用プログラム。
  18. エッジ情報生成ステップは、エッジ強度、エッジベクトル、エッジベクトルの方向の少なくとも1つを生成することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の画像状態判定用プログラム。
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