JP2006132694A - メカニカルタイプの管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 管Pの一端部を押輪2から継手本体1の受口部7内に挿入するが、このとき管一端部の最先端がロックリング5を押し拡げながら該ロックリング5内を通過し、更にパッキン押さえ4内及びゴムパッキン3内を通過して管端ストッパー部8に当たるまで挿入する。すると、ロックリング5が弾性復元作用によりロックリング溝6に嵌まり込む。次いで、押輪2を第1テーパ面12がパッキン押さえ4の受け面4aに当接するまで締付け方向に回転させる。次に本締めによりパッキン押さえ4を介してゴムパッキン3が軸方向に圧縮変形して管Pの一端部外周面とゴムパッキン収容空間部9の内周との間をシールする。これと同時に押輪2のストレート面13がロックリング5の外周にまで移動してロックリング5がロックリング溝6から出ないようする。
【選択図】 図2
Description
また、ロックリング溝37は管Pの抜出し防止を確実にするために図8中の拡大図に示すように断面鋸歯形状に加工する必要があるが、そのような特殊形状の溝付け作業には専用工具が必要となるため、工場で溝付け加工できても、施工現場では工具の摩耗やへたりなどを管理し難く、そのような工具で加工してもロックリング37がだれたりして正規の溝付け加工を行ない難い。またそのような特殊形状の溝付け加工は容易でなく、手動式の溝付け加工では断面鋸歯形状のロックリング溝37の鋸歯形状が誤って逆向きに加工されることもある。そのような不具合な溝付け加工された管Pが挿入されると、施工後に管Pの抜出し事故を惹き起こすおそれがあった。
また、管Pの挿入完了を確認するためには視認用窓38が必要となるが、これでは暗所や受口部32外周面上の視認用窓38の無い部位の方向からは確認できずその確認の確実性を欠くなどの問題があった。
一端部の外面の所定位置に環状のロックリング溝(6)を形成した管(P)の前記一端部が差し込まれる受口部(7)を有する継手本体(1)と、この継手本体(1)の受口部(7)の外周に設けた雄ねじ(10)にねじ込み結合されかつ管(P)の外周に遊嵌される押輪(2)とを有する。継手本体(1)の受口部(7)の内部と押輪(2)の内部にわたって、環状のゴムパッキン(3)、環状のパッキン押さえ(4)及び拡縮径自在なロックリング(5)を内蔵している。
継手本体(1)は、受口部(7)の内周に管(P)の一端部の最先端を受ける管端ストッパー部(8)と、この管端ストッパー部より軸方向外側部に並べて形成された環状のゴムパッキン収容空間部(9)とを設けており、ゴムパッキン(3)は、その自由状態において、管(P)の外径より少し大きい内径部を有し、かつその軸方向外側端部が受口部(7)の軸方向外側端部より外方へ突出してパッキン押さえ(4)と当接するようゴムパッキン収容空間部(9)内に収容されるとともに、管(P)の外周に該外周との間に隙間(c)を形成するよう遊嵌されるようにしている。
押輪(2)は、これの内周に、その軸方向内側から外側に向かって順に、雄ねじ(10)に螺合する雌ねじ(11)と、ロックリング(5)を径方向内方に押圧して該ロックリングに縮径方向の力を作用させる軸方向外方に向かって窄まり状の第1テ−パ面(12)と、この第1テーパ面の径小側端部に連なりかつロックリング溝(6)に嵌まり込み係合したロックリング(5)が摺動自在に内嵌合可能で軸方向に真直ぐなストレート面(13)と、このストレート面の軸方向外側端部に連なりかつ管(P)が抜出し方向に移動するに伴いロックリング溝(6)に嵌まり込み係合しているロックリング(5)が押圧当接したとき該ロックリングに縮径方向の力を作用させる軸方向外方に向かって窄まり状の第2テ−パ面(14)とが形成されている。
前記第1テーパ面(12)及びストレート面(13)によって形成される周面で囲まれた空間がロックリング収容空間(15)とされており、ロックリング(5)は、自由状態において、その内周に管(P)の外径より小さい内径の食込み歯(5a)を有してロックリング収容空間(15)内に収容されている。
前記ロックリング(5)と管端ストッパー部(8)との間隔(M)と、管(P)の一端部の最先端からロックリング溝(6)までの間隔(L)とは等しく設定している。
かくして押輪(2)をパッキン押さえ(4)がゴムパッキン(3)を軸方向に圧縮変形させながら受口部(7)の軸方向外側端部(7a)に当接するまで締め付ける本締めにより、管(P)の一端部外周面とゴムパッキン収容空間部(9)の内周面との間が前記ゴムパッキン(3)の圧縮変形によりシールされるとともに、ストレート面(13)がロックリング溝(6)に嵌まり込んでいるロックリング(5)の外周にまで移動するようにしてある。
この押輪(2)の本締めによりパッキン押さえ(4)を介してゴムパッキン(3)が軸方向に圧縮変形することにより管(P)の一端部外周面とゴムパッキン収容空間部(9)の内周との間がシールされる状態が得られると同時に、押輪(2)のストレート面(13)がロックリング溝(6)に嵌まり込んでいるロックリング(5)の外周にまで移動して該ロックリング(5)がロックリング溝(6)から出ることのないよう嵌まり込み状態を保持するという管(P)の抜止め状態が得られる。
c 隙間
1 継手本体
2 押輪
3 ゴムパッキン
4 パッキン押さえ
4b 受け面
5 ロックリング
6 ロックリング溝
7 受口部
8 管端ストッパー部
9 ゴムパッキン収容空間部
10 雄ねじ
11 雌ねじ
12 第1テーパ面
13 ストレート面
14 第2テーパ面
15 ロックリング収容空間
Claims (4)
- 一端部の外面の所定位置に環状のロックリング溝を形成した管の前記一端部が差し込まれる受口部を有する継手本体と、この継手本体の前記受口部の外周に設けた雄ねじにねじ込み結合されかつ前記管の外周に遊嵌される押輪とを有し、
前記継手本体の受口部の内部と前記押輪の内部にわたって、環状のゴムパッキン、環状のパッキン押さえ及び拡縮径自在なロックリングを内蔵しており、
前記継手本体は、前記受口部の内周に前記管一端部の最先端を受ける管端ストッパー部と、この管端ストッパー部より軸方向外側部に並べて形成された環状のゴムパッキン収容空間部とを設けており、
前記ゴムパッキンは、その自由状態において、前記管の外径より少し大きい内径部を有し、かつその軸方向外側端部が前記受口部の軸方向外側端部より外方へ突出して前記パッキン押さえと当接するよう前記ゴムパッキン収容空間部内に収容されるとともに、前記管の外周に該外周との間に隙間を形成するよう遊嵌されるようにしており、
前記押輪は、これの内周に、その軸方向内側から外側に向かって順に、前記雄ねじに螺合する雌ねじと、前記ロックリングを径方向内方に押圧して該ロックリングに縮径方向の力を作用させる軸方向外方に向かって窄まり状の第1テ−パ面と、この第1テーパ面の径小側端部に連なりかつ前記ロックリング溝に嵌まり込み係合した前記ロックリングが摺動自在に内嵌合可能で軸方向に真直ぐなストレート面と、このストレート面の軸方向外側端部に連なりかつ前記管が抜出し方向に移動するに伴い前記ロックリング溝に嵌まり込み係合している前記ロックリングが押圧当接したとき該ロックリングに縮径方向の力を作用させる軸方向外方に向かって窄まり状の第2テ−パ面とが形成されており、前記第1テーパ面及び前記ストレート面によって形成される周面で囲まれた空間がロックリング収容空間とされており、
前記ロックリングは、自由状態において、その内周に前記管の外径より小さい内径の食込み歯を有して前記ロックリング収容空間内に収容されており、
前記ロックリングと前記管端ストッパー部との間隔と、前記管の一端部の最先端からロックリング溝までの間隔とは等しく設定しており、
前記押輪を前記パッキン押さえが前記ゴムパッキンを軸方向に圧縮変形させながら前記受口部の軸方向外側端部に当接するまで締め付ける本締めにより、前記管の一端部外周面と前記ゴムパッキン収容空間部の内周面との間が前記ゴムパッキンの圧縮変形によりシールされるとともに、前記ストレート面が前記ロックリング溝に嵌まり込んでいる前記ロックリングの外周にまで移動するようにしてあることを特徴とするメカニカルタイプの管継手。 - 前記パッキン押さえが、前記押輪とは別体に形成され、その軸方向外側端面の外周側に前記第1テーパ面と接触する受け面が形成されている、請求項1記載のメカニカルタイプの管継手。
- 前記パッキン押さえが、前記押輪の内周における前記雌ねじと前記第1テーパ面の径大側端部との間の部位から径方向内方へ張出し状に一体に形成されている、請求項1記載のメカニカルタイプの管継手。
- 前記ゴムパッキンが断面菱形に形成されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のメカニカルタイプの管継手。
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