JP2006130163A - 超音波診断医用カプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線信号の伝搬距離の長いアンテナを有する小型の超音波診断医用カプセルを提供する。
【解決手段】 生体内に挿入して生体組織の超音波診断を行う超音波診断医用カプセルであって、超音波を送受信する超音波振動子4を走査させる機能を有する超音波振動子ユニット3と、超音波振動子ユニットの超音波走査の駆動制御を行う回路機能および超音波エコー信号を処理して超音波画像の無線信号を生成する回路機能等を有する回路基板ユニット14と、回路基板ユニットからの無線信号をアンテナケース17所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝17hに沿ってアンテナ電線21を巻回して形成したスパイラル状アンテナ15を有する超音波診断医用カプセル。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生体内に挿入して観測用の超音波信号を送受信し、生体組織からのエコー信号を基に、診断用の超音波信号を生成して無線信号にて生体外に送信する超音波診断医用カプセルに関する。
従来から超音波振動子プローブにて観測用超音波信号を生体組織へ送受信し、生体組織から反射された超音波エコー信号により診断用の超音波断層画像を得る超音波診断装置が用いられている。この超音波診断装置の超音波振動子プローブの代わりに、カプセル内に超音波振動子と超音波を走査する機能を内蔵された超音波カプセルを用いて、超音波振動子プローブでは診断が困難な部位においても超音波診断を可能とした超音波診断医用カプセルが提案されている。
超音波診断医用カプセルは、超音波を送受波する超音波振動子、超音波振動子を回動させるモータ、モータと同軸に配設されたエンコーダ及びロータリトランス、超音波振動子が受信した超音波エコー信号を処理して無線信号に変換して送信する信号処理無線回路基板、超音波振動子から超音波を走査送信させる振動子走査回路基板、及び各回路への駆動用電源の供給と電池の充電制御の電源制御回路基板等がカプセル内に設けられている。
生体内にて観測した情報を無線信号化して生体外に送信させるためのアンテナを有する生体内観測装置として、例えば、特許文献1に提案されている。
特許文献1に提案されている生体内観測装置は、動物の生体内に挿入して、例えば、牛の胃の中に挿入して体内温度を計測すると共に、その体内温度情報を無線信号に変換して生体外に送信させる観測器と、観測装置からの無線信号を受信して体内温度情報を収集管理する受信器からなっている。
米国特許第6,371,927号公報(図5乃至図6参照)
特許文献1に提案されている生体内観測装置の生体内に挿入させる観測器は、温度センサ、観測タイミングと電源供給を制御する電源制御部、温度センサの駆動を制御して温度検出させる制御部、制御部の制御にて検出した温度情報を無線信号に変換する無線信号送信部、および無線信号送信部にて生成された無線信号を送信するアンテナからなっている。
この観測器のアンテナは、ボビンに電線が巻回されて形成されたコイルアンテナが用いられている。コイルアンテナは、巻回された電線間が互いに密着する結果、電磁結合するために、コイルアンテナから送信される電波の伝搬距離は比較的短い。さらに、生体組織は、電波を透過させる際に、比較的大幅に減衰させる性質を有している。
このために、生体内の観測器のコイルアンテナから送信された無線信号は、伝搬距離が短いうえに、生体組織による減衰にて生体外に放射される無線信号の電力が小さくなる。 一方、超音波診断医用カプセルにおいて、生体組織から反射した微弱なエコー信号を所定の大きさの信号に増幅し、かつ、無線信号に変換して生体外に送信するアンテナに、特許文献1の観測器と同様にコイルアンテナを用いることが考えられる。しかし、コイルアンテナから送信される無線信号は、伝搬距離が短いことと、生体による減衰を考慮すると高出力の無線信号を生成させるための高出力無線信号生成回路と、高出力用の大型コイルアンテナを用いる必要がある。高出力無線信号生成回路や大型コイルアンテナが用いられるとカプセルの形状が大型化して、人体内に挿入する超音波診断医用カプセルに適させない。
そこで、無線信号生成回路の小型化が可能で、かつ、無線信号の伝搬距離が長く小形化が可能なアンテナを内蔵した超音波診断医用カプセルが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線信号の伝搬距離が長く、カプセルの小形化が可能な超音波診断医用カプセルを提供することを目的としている。
本発明の超音波診断医用カプセルは、超音波信号の送受信機能を内蔵したカプセルを生体内に挿入して生体組織の超音波診断を行う超音波診断医用カプセルであって、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子からの超音波を走査させる機能を有する超音波振動子ユニットと、前記超音波振動子ユニットの超音波走査の駆動制御を行う回路機能、および前記超音波振動子が受信した超音波エコー信号に所定の処理を施して超音波画像の無線信号を生成する回路機能等を有する回路基板ユニットと、前記回路基板ユニットの外周に設けられ、前記無線信号を送信するスパイラル状アンテナと、を具備することを特徴としている。
本発明の超音波診断医用カプセルの前記スパイラル状アンテナは、前記カプセル内に収納される形状のアンテナケースの外周に所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ用電線を巻回して形成されていることを特徴としている。
本発明の超音波診断医用カプセルの前記スパイラル状アンテナは、前記カプセルを構成する外装ケースの外周または内周のいずれかに所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ電線を巻回して形成されていることを特徴としている。
また、本発明の超音波診断医用カプセルの前記スパイラル状アンテナを形成する前記アンテナケース、または前記外装ケースに設けられる溝は、アンテナ用電線の線間間隔を調整可能に設定されていることを特徴としている。
本発明の超音波診断医用カプセルは、超音波振動子ユニットと複数の回路基板ユニットの一部を相互に重なり合うように配置させ、かつ、スパイラル状アンテナを回路基板ユニットの外周に配置させることでカプセルの小型と、無線信号の伝搬距離を長くすることが可能となり、生体外にて比較的大きい電力の無線信号を受信でき、優れた超音波断層画像が得られる効果を有している。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1乃至図10は本発明の一実施形態に係り、図1は本発明の超音波診断医用カプセルの外観構成を示す斜視図、図2は本発明の超音波診断医用カプセルの概略構成を示すブロック図、図3は本発明の超音波診断医用カプセルの内部構成を示す分解斜視図、図4は本発明の超音波診断医用カプセルに用いられるアンテナケースの構成を示す斜視図、図5は本発明の超音波診断医用カプセルに用いられるアンテナの形状を示す平面図、図6は本発明の超音波診断医用カプセルに用いるアンテナケースに設ける溝とアンテナ用電線の関係を示す断面図、図7は本発明の超音波診断医用カプセルに用いるアンテナケースに巻回されたアンテナ用電線と電源スイッチ操作孔との関係を説明する平面図、図8は本発明の超音波診断医用カプセルに用いるアンテナのアンテナ用電線間の間隔を説明する斜視図、図9は本発明の超音波診断医用カプセルの外装ケースとアンテナの関係を説明する平面図、および図10は本発明の超音波診断医用カプセルの外装ケースに設けられる空気抜き孔と封止ネジの関係を示す断面図である。
本発明に係る超音波診断医用カプセル(以下、単に超音波カプセルと称する)1の概略構成について図2を用いて説明する。超音波カプセル1は、生体組織から反射された超音波エコー信号を無線信号に変換して体外に送信させる無線式の超音波カプセルである。超音波カプセル1は、振動子ユニット3と、基板ユニット14、およびアンテナ15からなっている。
振動子ユニット3は、超音波信号の送信および超音波エコー信号の受信を行う超音波振動子4、超音波振動子4と基板ユニット14との間にて超音波の発生制御信号や超音波エコー信号等の送受信を行うスリップリング5、超音波振動子4を回転させて超音波信号をラジアル方向に放射させるためのモータ6、および超音波振動子4(またモータ6)の回転角度を検出するエンコーダ7からなっている。
基板ユニット14は、超音波振動子4にて受信した超音波エコー信号をスリップリング5を介して取り込み、超音波エコー信号の増幅と検波等を行い超音波画像信号を生成する信号処理回路が形成された信号処理回路基板ユニット14b、信号処理回路基板ユニット14bにて生成された超音波画像信号を無線信号に変換してアンテナ15から送信させる無線送信回路が形成された無線送信回路基板ユニット14a、スリップリング5を介して超音波振動子4に超音波の発生制御信号であるパルス信号を生成して供給するパルサー回路が形成されたパルサー回路基板ユニット14d、超音波振動子4を回転させるモータ6の回転を制御するモータ制御回路が形成されたモータ制御回路基板ユニット14c、および図示してない電池からの電力にて信号処理回路基板ユニット14b、無線送信回路基板ユニット14a、パルサー回路基板ユニット14d、モータ制御回路基板ユニット14cの各回路の動作電源を供給制御する電源制御回路が形成された電源制御回路基板ユニット13からなっている。なお、エンコーダ7にて検出された超音波振動子4の回転角度(またモータ3cの回転角度)は、パルサー回路基板ユニット14dとモータ制御回路基板ユニット14cに供給されて、パルサー回路基板ユニット14dにて生成されるパルス信号のタイミングを制御し、かつ、モータ制御回路基板ユニット14cにてモータ3cの回転速度の調整制御が行われる。
このような構成の超音波カプセル1の外観形状は、図1に示すように、図中2点鎖線で示すカプセル状の外装ケース2と、このカプセル状の外装ケース2の長手方向の一方端の中央部分から突出させた振動子ユニット3の超音波振動子4が内蔵された先端キャップ3aからなる。外装ケース2は、内部が中空形状であり、振動子ユニット3の超音波振動子4を除く部分、基板ユニット14、アンテナ17、及び電池が収納されるバッテリケース(図示せず)が収納されている。
外装ケース2は、長手方向に先端側ケース2aと後端側ケース2bに2分割されるようになっている。先端側ケース2aと後端側ケース2bは、断面がそれぞれU字状に形成され、先端側ケース2aと後端側ケース2bを結合することでカプセル状となる。なお、先端側ケース2aと後端側ケース2bを結合する際には、パッキン部材を介して結合させて、先端側ケース2aと後端側ケース2bにて形成される内部空間は、水等が浸入しないよう水密的に結合させる。
先端側ケース2aと後端側ケース2bを結合した状態の長手方向の中心軸上の先端側ケース2aから振動子ユニット3の超音波振動子4を内装する先端キャップ3aが突出させて設けられている。先端キャップ3aは、内部の超音波振動子4が回転自在に配置される断面形状が略U字状となっている。振動子ユニット3の超音波振動子4以外のスリップリング5、モータ6、およびエンコーダ7は、超音波振動子4と同軸上の先端側ケース2aの内部に設けられている。モータ6の回転軸の先端に、超音波振動子4が取付固定されている。モータ6のモータ軸には、超音波振動子4を信号処理回路基板ユニット14bとパルサー回路基板ユニット14dに接続するためのスリップリング5、および超音波振動子4(またはモータ6)の回転角を検出するエンコーダ7が設けられている。
なお、先端キャップ3aの内部の超音波振動子4の周囲は、流動パラフィン等の超音波伝導用の流動体が充填される。先端キャップ3aの先端には、超音波伝導用の流動体を充填するための開口が設けられ、その開口から超音波伝導用の流動体を充填後パッキンを有するネジにて封止されるようになっている。また、先端キャップ3aの後端側は、先端側ケース2aに水密的に固定される。
また、振動子ユニット3のスリップリング5、モータ6、およびエンコーダ7は、シールド円筒体の内部に配置されると共に、シールド円筒体に設けられたフランジ11にて基板固定部材12に固定されている。基板固定部材12は、先端側ケース2aの先端の内部にネジ等にて固定されており、基板ユニット14が配置固定されるものである。
基板固定部材12の構成と、基板固定部材12に取付固定される基板ユニット14について、図3を併用して説明する。基板固定部材12は、全体形状が略コの字状に形成され、先端側ケース2aの内部の先端面側にネジにより取付固定される前面、前面の図中の上側から略直角に折り曲げ形成された上面、前面の図中の下側から略直角に折り曲げ、上面と略平行に形成された下面からなっている。
前面の略中央部には、振動子ユニット3を覆うシールド円筒体が挿通される円形の開口が設けられ、シールド円筒体のフランジ11が固定される。さらに、前面は、先端側ケース2aにネジにて取付固定される。下面には、電源制御回路基板ユニット13が配置されてネジ等にて固定される。
下面に固定された電源制御回路基板ユニット13には、振動子ユニット3および各回路基板ユニット14a〜14dの間の各種信号の送受信と、各回路基板ユニット14a〜14dを駆動させる電源供給のための複数のコネクタが設けられている。電源制御回路基板ユニット13に設けられたコネクタを用いて、無線送信回路基板ユニット14a、信号処理回路基板ユニット14b、モータ制御回路基板ユニット14c、およびパルサー回路基板ユニット14dが垂直に、かつ、振動子ユニット3と同軸方向、および外装ケース2の長手方向に並行して取り付けられる。
基板ユニット14が取り付けられた基板固定部材12の後端側には、バッテリケース22が配置される。バッテリケース22は、基板固定部材12の上面の後端にネジにて固定する。バッテリケース22の一側面には、電源スイッチ20aが配置された電源スイッチ基板20が設けられている。この電源スイッチ基板20は、バッテリケース22に内蔵されるバッテリと電源制御回路基板ユニット13とを電源スイッチ20aを介して接続するものである。
電源制御回路基板ユニット13と各回路基板ユニット14a〜14dからなる基板ユニット14が取り付けられた基板固定部材12の後端に、バッテリケース22が取り付けられると、バッテリケース22側からバッテリケース22と基板ユニット14の外周にアンテナ15を構成するアンテナケース17が装着される。
アンテナケース17について、図4を併用して説明する。アンテナケース17は、外装ケース2の後端側ケース2bの内側の形状と略相似形であり、断面が略U字状に形成されている。アンテナケース17は、基板固定部材12に取り付けられた基板ユニット14とバッテリケース22の外周側に装着される開口部17aと、後端側の略半円状の円弧部17bからなる。アンテナケース17の外周には、スパイラル状に所定の間隔の溝17hが設けられている。溝17hに従い後述するアンテナ電線21を巻回してアンテナ15を形成する。
また、アンテナケース17には、バッテリケース22の外周に装着した際に、電源スイッチ20aに対応する位置に電源スイッチ操作孔17cとバッテリ交換開口蓋17dが設けられている。バッテリ交換開口蓋17dは、ネジ17eにて固定されており、ネジ17eを外してバッテリ交換開口蓋17dを取り除くと、バッテリ交換開口からバッテリケース22内の電池の交換が可能となっている。
さらに、アンテナケース17の円弧部17bの略中央部分に、アンテナ電線21の端部を固定するためのアンテナ線固定凹部17fが設けられている。アンテナ線固定凹部17fには、アンテナ線固定凹部17fと略同一形状されたアンテナ線固定片17gが嵌合されるようになっている。
アンテナケース17の外周の溝17hに従い巻回されたアンテナ電線21の始端は、図示してないが、アンテナケース17の開口部17aの近傍の内側から基板固定部材12に取り付けられている電源制御回路基板ユニット13のコネクタを介して無線送信回路基板ユニット14aに接続され、アンテナ電線21の終端は、アンテナケース17の円弧部17bに設けられたアンテナ線固定凹部17fとアンテナ線固定片17gにより挟持させてネジ等にて固定する。
アンテナケース17の外周に所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝17hに従ってアンテナ電線21を巻回すると、アンテナ電線21の線間は、溝17hの間隔に保持されて疎巻状態のスパイラル状のアンテナ15が形成される。このスパイラル状のアンテナ15は、巻回されたアンテナ電線21の相互の線間は電界結合となり伝搬距離の長い無線信号を放射することができる。
また、スパイラル状のアンテナ15は、図5に示すように、アンテナ15の直径l1と長手方向の長さl2を略同一(l1=l2)とすると無指向性のアンテナが形成できる。 このスパイラル状のアンテナ15を用いた超音波診断医用カプセル1は、伝搬距離が長く無指向性の無線信号が放射でき、生体組織にて減衰されても生体外において十分受信可能な無線信号の出力が可能となる。
次に、アンテナケース17の外周に設けられる所定間隔のスパイラル状の溝17hと、溝17hに巻回されるアンテナ電線21の関係について、図6と図7を用いて説明する。 アンテナケース17の外周に設けられる溝17hの深さr2は、アンテナ電線21の半径r1/2よりも浅く(r1/2>r2)形成する。溝17hの深さr2をアンテナ電線21の半径r1/2よりも浅くすると、溝17hに巻回されたアンテナ電線線21は、少しの外力にて溝17hから外すことができる。つまり、アンテナ15は、放射する無線信号の波長との整合性を取るために、巻回したアンテナ電線21の線間間隔を調整する必要がある。アンテナ電線21の線間間隔調整の場合、溝17hの深さr2をアンテナ電線21の半径r1/2以下とすることで、アンテナ電線21を容易に溝17hから外して線間の調整が可能となる。
また、図7に示すように、アンテナケース17の外周に設けられる電源スイッチ操作孔17cがバッテリケース22に設けた電源スイッチ20aの位置関係からアンテナ電線21が巻回され溝17hと重ねて設けねばならない場合、電源スイッチ操作孔17cから電源スイッチ20aを操作する際に、電源スイッチ操作孔17cに架かるアンテナ電線21を溝17hから一時的に外して電源スイッチ20aを操作することが可能となる。
なお、アンテナケース17には、電源スイッチ操作孔17c以外に、図示してないが、基板ユニット14の調整や点検を行うための調整点検孔が設けられることもある。この調整点検孔にアンテナ電線21を巻回する溝17hが架かる場合に、調整点検時にアンテナ電線21を一時的に溝17hから外して調整点検を行う。
次に、アンテナケース17の外周に設けられるスパイラル状の溝17hの間隔について、図8を用いて説明する。
アンテナケース17の外周に設けるスパイラル状の溝17hの溝間隔t1は、巻回されるアンテナ電線21の相互の線間にて電界結合状態を形成するための最少間隔t(t=t1)に設定する。溝間隔t1の溝17hが形成されたアンテナケース17の外周の長手方向には、溝17hを横断するように所定の幅の線間変更凹部17iを形成する。
つまり、アンテナ電線21の線間間隔を最少間隔tにて巻回する場合は、図8に示すように、溝間隔t1の溝17hに従い巻回する。アンテナ電線21の線間間隔を最少間隔の倍(2t)にて巻回する場合は、図8に符号21’にて示すように、線間変更凹部17iにて線間間隔2tとなるように線間変更凹部17iにおいて巻回する溝17hを変更させる。これにより、1つのアンテナケース17にて、線間間隔の異なる、即ち電界結合度の異なるアンテナ15を生成することができる。
次に、超音波診断医用カプセル1の外装ケース2とアンテナケース17の形状と関係について、図9を用いて説明する。
超音波診断医用カプセル1の外装ケース2は、前述したように、先端側ケース2aと後端側ケース2bの2分割に形成されている。外装ケース2の長手方向の中心軸の先端側ケース2aに振動子ユニット3が固定され、振動子ユニット3の超音波振動子部分が先端側ケース2aから突出させ、振動子ユニット3の超音波振動子を除く部分は先端側ケース2a内に配置されている。
先端側ケース2aの開口2cと後端側ケース2bの開口2dは、パッキン2eを介して水密結合されるようになっている。さらに、先端側ケースの振動子ユニット3が設けられる円弧部と、後端側ケース2bの円弧部の形状は、先端側ケース2aと後端側ケース2bとを結合して形成した外装ケース2の長手方向の半径R1/2によりも大きい半径R2(R1/2<R2)にて形成している。つまり、先端側ケース2aと後端側ケース2bを水密結合させて形成した外装ケースの長手方向の両端の円弧部は、扁平円弧に形成されている。
扁平円弧に形成する理由は、先端側ケース2aと後端側ケース2bにて形成される中空内部に配置される基板固定部材12に取付固定された基板ユニット14とバッテリケース22の全体形状は概略立方体であるため、この概略立方体に相似する形状とすることにより外装ケース2の長手方向の寸法の短縮を可能としている。もし仮に、外装ケース2の長手方向の両端の円弧部の半径R2を外装ケース2の長手方向の半径R1/2と同じとすると、その両端の円弧部分により外装ケース2の長手方向の形状が長くなり、かつ、円弧部分の内部に配置する部材が無いと不要な空間となる。
また、外装ケース2の先端側ケース2aと後端側ケース2bとの分割位置、あるいは結合位置は、外装ケース2の長手方向の全長Lの中心(L/2)から振動子ユニット4が設けられる前半分の位置L1(L1>L/2)に設ける。つまり、先端側ケース2aの内部の空間よりも後端側ケース2bの内部の空間を多くなるように設定して、内部空間の大きい後端側ケース2bの内周にアンテナケース17を装着させる。これにより、アンテナケース17の長手方向の長さを確保でき、アンテナケース17に巻回されるアンテナ電線21によるスパイラル状のアンテナ15の長さを放射させる無線信号の波長に設定することができる。
上述において、アンテナ15は、外装ケース2に内装されるアンテナケース17の外周に設けているが、外装ケース2の後端側ケース2bの内周、あるいは外周に所定の間隔のスパイラル状の溝を形成し、そのスパイラル状の溝に従いアンテナ電線を巻回させてスパイラル状アンテナを形成しても良い。これにより、外装ケース2の外径がアンテナケース17の厚さ分小型化が可能となる。
外装ケース2の後端側ケース2bの側面には、空気抜き孔31が形成されている。この空気抜き穴31は、先端側ケース2aと後端側ケース2bのそれぞれの開口2c,2dをパッキン2eを介して結合する際に、先端側ケース2aと後端側ケース2bにて形成される内側の中空部の空気を逃がすためのものである。この空気抜き穴31がないと先端側ケース2aと後端側ケース2bの開口2c,2d同士を結合する際に、内部の空気が圧縮されて開口2c,2dの結合が困難となる。先端側ケース2aと後端側ケース2bが結合されると、空気抜き穴31に封止ネジ32を取り付けて閉止する。
この空気抜き穴31と封止ネジ32について、図10を用いて説明する。空気抜き穴31は、後端側ケース2bの側面を貫通しており、雌ネジ部31aとネジ頭部収納部31bからなる。封止ネジ32は、空気抜き穴31の雌ネジ31aに螺合する雄ネジ部32aとネジ頭部32bからなり、かつ、雄ネジ部32aの外周にはパッキン32cが嵌合されている。つまり、封止ネジ32の雄ネジ部32aを空気抜き穴31の雌ネジ部31aに螺合させるとパッキン32cにて、水密に空気抜き穴31が閉止される。
以上説明したように、本発明の超音波診断医用カプセルは、無線信号の伝搬距離が長いスパイラル状アンテナを内蔵できるために生体による減衰の影響の少ない小型の超音波診断医用カプセルが提供できる。
[付記]
以上詳述した本発明の実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
(付記1) 超音波信号の送受信機能を内蔵したカプセルを生体内に挿入して生体組織の超音波診断を行う超音波診断医用カプセルであって、
超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子からの超音波を走査させる機能を有する超音波振動子ユニットと、
前記超音波振動子ユニットの超音波走査の駆動制御を行う回路機能、および前記超音波振動子が受信した超音波エコー信号に所定の処理を施して超音波画像の無線信号を生成する回路機能等を有する回路基板ユニットと、
前記回路基板ユニットの外周に設けられ、前記無線信号を送信するスパイラル状アンテナと、
を具備することを特徴とした超音波診断医用カプセル。
(付記2) 前記スパイラル状アンテナは、前記カプセル内に収納される形状のアンテナケースの外周に所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ用電線を巻回して形成されていることを特徴とした付記1記載の超音波診断医用カプセル。
(付記3) 前記スパイラル状アンテナは、前記カプセルを構成する外装ケースの外周または内周のいずれかに所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ電線を巻回して形成されていることを特徴とした付記1に記載の超音波診断医用カプセル。
(付記4) 前記スパイラル状アンテナを形成する前記アンテナケース、または前記外装ケースに設けられる溝は、巻回されたアンテナ用電線の線間間隔を調整可能に設定されていることを特徴とした付記2または3のいずれかに記載の超音波診断医用カプセル。
(付記5) 前記スパイラル状アンテナは、前記アンテナケース、または前記外装ケースに巻回されるアンテナ電線の巻回直径と、長手方向に所定間隔にて巻回されたアンテナ電線の巻回長とは略同一に形成した無指向性であることを特徴とした付記2乃至4のいずれかに記載の超音波診断医用カプセル。
(付記6) 前記スパイラル状アンテナを構成する前記アンテナケースの外周、または前記外装ケースの内周あるいは外周のいずれかに設けられるスパイラル状の溝は、前記アンテナ電線の半径よりも浅く形成されていることを特徴とした付記2乃至5にいずれかに記載の超音波診断医用カプセル。
(付記7) 前記スパイラル状アンテナを構成する前記アンテナケースの外周、または前記外装ケースの内周あるいは外周のいずれかに設けられるスパイラル状の溝は、前記溝に沿って巻回されるアンテナ電線の線間が電界結合される最少間隔にて形成し、かつ、形成された溝を横断して巻回するアンテナ電線の線間を変更させる線間変更凹部を有することを特徴とした付記2乃至7のいずれかに記載の超音波診断医用カプセル。
(付記8) 前記スパイラル状アンテナを構成するアンテナケースの後端には、前記アンテナケースに巻回されたアンテナ電線の終端を固定するためのアンテナ線固定凹部とアンテナ線固定片とからなるアンテナ線固定部を有していることを特徴とした付記2乃至7に記載の超音波診断医用カプセル。
(付記9) 前記スパイラス状のアンテナを構成するアンテナケースは、前記回路基板ユニットの点検、電源スイッチの操作、および電池交換用の複数の開口が設けられていることを特徴した付記1乃至8に記載の超音波診断医用カプセル。
(付記10) 前記カプセルを構成する外装ケースは、長手方向の両端の形状を長手方向の直径よりも大きい半径の扁平円弧に形成したことを特徴とする付記1乃至9に記載の超音波診断医用カプセル。
(付記11) 前記カプセルを構成する外装ケースは、長手方向の前記振動子ユニットが設けられる前半分から先端側ケースと後端側ケースに2分割可能で、前記後端側ケースの内周に前記スパイラル状のアンテナを形成することを特徴とした付記1乃至10に記載の超音波診断医用カプセル。
(付記12) 前記振動子ユニットは、前記外装ケースの長手方向の中心軸上に設けたことを特徴とした付記1乃至11に記載の超音波診断医用カプセル。
本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルの外観構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルの概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルの内部構成を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルに用いられるアンテナケースの構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルに用いられるアンテナの形状を示す平面図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルに用いるアンテナケースに設ける溝とアンテナ用電線の関係を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る超音波診断医用カプセルに用いるアンテナケースに巻回されたアンテナ用電線と電源スイッチ操作孔との関係を説明する平面図。 本発明の超音波診断医用カプセルに用いるアンテナのアンテナ用電線間の間隔を説明する斜視図。 本発明の超音波診断医用カプセルの外装ケースとアンテナの関係を説明する平面図。 本発明の超音波診断医用カプセルの外装ケースに設けられる空気抜き孔と封止ネジの関係を示す断面図。
符号の説明
1 超音波診断医用カプセル
2 外装ケース
3 振動子ユニット
4 超音波振動子
5 スリップリング
6 モータ
7 エンコーダ
12 基板固定部材
13 電源制御回路基板ユニット
14 回路基板ユニット
15 アンテナ
17 アンテナケース
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (4)

  1. 超音波信号の送受信機能を内蔵したカプセルを生体内に挿入して生体組織の超音波診断を行う超音波診断医用カプセルであって、
    超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子からの超音波を走査させる機能を有する超音波振動子ユニットと、
    前記超音波振動子ユニットの超音波走査の駆動制御を行う回路機能、および前記超音波振動子が受信した超音波エコー信号に所定の処理を施して超音波画像の無線信号を生成する回路機能等を有する回路基板ユニットと、
    前記回路基板ユニットの外周に設けられ、前記無線信号を送信するスパイラル状アンテナと、
    を具備することを特徴とした超音波診断医用カプセル。
  2. 前記スパイラル状アンテナは、前記カプセル内に収納される形状のアンテナケースの外周に所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ用電線を巻回して形成されていることを特徴とした請求項1記載の超音波診断医用カプセル。
  3. 前記スパイラル状アンテナは、前記カプセルを構成する外装ケースの外周または内周のいずれかに所定の間隔にてスパイラル状に設けられた溝に沿ってアンテナ電線を巻回して形成されていることを特徴とした請求項1に記載の超音波診断医用カプセル。
  4. 前記スパイラル状アンテナを形成する前記アンテナケース、または前記外装ケースに設けられる溝は、巻回されたアンテナ用電線の線間間隔を調整可能に設定されていることを特徴とした請求項2または3のいずれかに記載の超音波診断医用カプセル。
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