JP2006128853A - 無線パケット通信方法および無線パケット通信装置 - Google Patents

無線パケット通信方法および無線パケット通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 リアルタイムトラヒックと非リアルタイムトラヒックが混在する環境において、リアルタイムトラヒックに対しては所要の通信品質を保証し、非リアルタイムトラヒックに対しては所要の通信品質を満たしながら伝送効率を高める。
【解決手段】 空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信方法において、空間分割多重における多重化数を設定値に固定化する第1の多重化数管理形態と、多重化数を所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により選定する第2の多重化数管理形態を有し、外部からの設定により、または送信データフレームのグループごとに、第1の多重化数管理形態または第2の多重化数管理形態を選択し、対応する多重化数を用いて無線パケットを伝送することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、多重化数を逐次更新して無線パケットを空間分割多重伝送する無線パケット通信方法および無線パケット通信装置に関する。
無線パケット通信は、無線LANをはじめとする様々なシステムで採用されている通信形態である。無線LANの規格については、IEEE802.11委員会で標準化が進められているが、その中にIEEE802.11b規格、IEEE802.11a規格、IEEE802.11g規格などがある。これらの規格の物理層では、複数の伝送速度が規定されているので、送信するパケットごとに利用可能な伝送速度の中から一の伝送速度を選定するための伝送速度選定機能が必要となる。
一方、これらの規格に対して更なる高速化を図るための検討が行われている。その一つとして空間分割多重伝送がある。この伝送方式では、無線パケットの送信局と受信局がそれぞれ複数のアンテナを備え、送信側の各アンテナから互いに異なる無線パケットを同一チャネルで同時に送信し、それを受信側の各アンテナで受信して分離復元する。このように、同一チャネルに異なる信号を多重化することにより、多重化数に応じたスループットを得ることができる。また、アンテナが2以上あれば、伝搬路の状況等に応じて多重化数を変えること(空間分割多重を用いない場合を含む)が可能である。
図6は、従来の無線パケット通信装置の多重化数選定機能の構成例を示す。なお、ここに示す多重化数選定機能は、上記の伝送速度選定機能を拡張したものである。
図において、データフレーム制御回路21は、上位レイヤとのインタフェース機能を備え、上位レイヤから出力された送信データフレームのバッファ処理および各送信回路11への転送処理、各受信回路12から出力された受信データフレームの上位レイヤへの転送処理等を行う。なお、送信データフレームの転送処理は、多重化数選定回路22から通知された多重化数により転送先となる送信回路を判断して行う。送信回路11は、入力した送信データフレームに対して適切な変調処理および送信処理を行い、アンテナ13を介して無線パケット信号として送信する。同時に送信回路11は、送信完了を示す送信完了信号Txを伝送成否判定回路24へ出力する。伝送成否判定回路24は、この送信完了信号Txの入力から経過時間Tの計測を開始する。
一方、通信相手の無線パケット装置は、無線パケット信号を正常に受信すると、その旨を示す無線パケット信号(到達確認信号)を送信する。受信回路12は、アンテナ13を介して入力する無線パケット信号の受信処理を行い、到達確認信号Rxを伝送成否判定回路24へ出力する。伝送成否判定回路24は、経過時間Tが所定時間T0 を経過する前に、対応する到達確認信号Rxが入力されたことをもって当該送信データフレームの伝送が成功したと判断し、伝送成否回数算出回路23へ通知する。一方、経過時間Tが所定時間T0 を超過しても到達確認信号が入力されずにタイムアウトすると、対応する送信データフレームの伝送が失敗したと判断する。
伝送成否回数算出回路23は、直近の連続伝送成功回数Sおよび連続伝送失敗回数Fを記憶しており、その値は伝送成否判定回路24から入力される伝送成否の判定結果によって更新される。例えば、伝送失敗後に3回連続して伝送が成功すると、S:3、F:0となり、その後に伝送が失敗すると、S:0、F:1となる。多重化数選定回路22は、内部に多重化数増加用閾値U、多重化数減少用閾値Dおよび多重化数定着用閾値Cの3つのパラメータを保持し、以下の規則に従って次回の送信に用いる多重化数を選定し、データフレーム制御回路21に通知する。なお、多重化数が2以上の場合における伝送成否の判定は、全ての無線パケット信号が正常に受信されたことをもって成功とすればよい。同様に、予め定めた規定数(あるいは、割合)以上の無線パケット信号の正常受信等をもって成功としてもよい。
多重化数選定回路22は、伝送成否回数算出回路23でカウントされた連続伝送成功回数Sが多重化数増加用閾値Uに達すると(S≧U)、可能であれば現在の多重化数を1増加し、連続伝送成功回数Sを0にクリアする。その後、伝送成功が多重化数定着用閾値Cの回数だけ連続する前に(S≧Cとなる前に)伝送が失敗すると、ただちに元の多重化数に戻す。一方、伝送成功が多重化数定着用閾値Cの回数だけ連続すると(S≧C)、その多重化数が定着したとみなし、その後に伝送が失敗した場合には、伝送成否回数算出回路23でカウントされる連続伝送失敗回数Fを監視する。
連続伝送失敗回数Fが多重化数減少用閾値Dに達すると(F≧D)、可能であれば現在の多重化数を1減少し、連続伝送失敗回数Fを0にクリアする。それ以外の場合(S<UかつF<D)は、現在使用中の多重化数を維持する。
ここで、U=8、D=3、C=2の場合における多重化数の増減パターンの一例を図7に示す。縦軸は多重化数、横軸は伝送成否の経過を○と×で示す。このように、過去の送信成否情報を用いて伝搬路の状況を推定することにより、次回の送信において適切と考えられる多重化数を選定することができる。
また、空間分割多重方式の無線パケット誤り特性は、アンテナ相関によって変化することが知られている(非特許文献1)。したがって、無線パケット信号の受信時にアンテナ相関を測定し、それに基づいて多重化数を制御する方法、あるいは通信相手にアンテナ相関を示す情報を通知させ、それに基づいて多重化数を制御するといった方法でもよい。
太田 他「SDM−OFDMシステムにおける最適伝送モード選択方法の検討」、2003年電子情報通信学会 信学技報 RCS2003-267
図6に示す従来の無線パケット通信装置を実際の無線通信システムに適用した場合、各無線局は、無線通信システムが要求する通信品質(例えば、無線パケット誤り率が 0.1以下等) を満たす多重化数の中で最も大きいものを選定することになる。すなわち、無線通信システムにおける所要の通信品質を満たしつつ、伝送効率を高めることができるようになっている。
ところで、IP電話や映像伝送のようなリアルタイムトラヒックと、ファイル転送のような非リアルタイムトラヒックとでは、要求される通信品質や伝送効率が異なる。リアルタイムトラヒックには、高速に伝送されることよりも確実に伝送されることが求められるため、高い通信品質が要求される一方で伝送効率に対する要求は低い。非リアルタイムトラヒックには、多少の再送が生じても、より早く伝送が完了することが求められるため、高い通信品質よりも高い伝送効率が優先される。
以上のことから、リアルタイムトラヒックと非リアルタイムトラヒックが混在する場合に、リアルタイムトラヒックに要求される通信品質を基準として所要の通信品質を設定すると、非リアルタイムトラヒックに重視される高速性(伝送効率)が低下する。一方、リアルタイムトラヒックの伝送を高速化するために所要の通信品質を低く設定すると、リアルタイムコンテンツのアプリケーションレベルに要求される品質を満足できない。
また、アンテナ相関によって多重化数を制御する方法を用いる場合も、無線通信システムが要求する通信品質に応じて閾値を設定するため、上記と同様の問題が生じる。
本発明は、リアルタイムトラヒックと非リアルタイムトラヒックが混在する環境において、リアルタイムトラヒックに対しては所要の通信品質を保証し、非リアルタイムトラヒックに対しては所要の通信品質を満たしながら伝送効率を高めることができる無線パケット通信方法および無線パケット通信装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信方法において、空間分割多重における多重化数を設定値に固定化する第1の多重化数管理形態と、多重化数を所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により選定する第2の多重化数管理形態を有し、外部からの設定により、第1の多重化数管理形態または第2の多重化数管理形態を選択し、対応する多重化数を用いて無線パケットを伝送することを特徴とする。
これにより、空間分割多重における多重化数を固定化するか動的制御により切り替えていくか選択することができる。例えば、リアルタイムトラヒックの場合には多重化数を固定化し、非リアルタイムトラヒックの場合には動的制御を行うように切り替えることににより、両者が混在する環境にも外部からの設定によって柔軟に対応することができる。
請求項2に記載の発明は、空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信方法において、空間分割多重における多重化数を設定値に固定化する第1の多重化数管理形態と、多重化数を所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により選定する第2の多重化数管理形態を有し、送信データフレームのグループ分けを行い、それぞれのグループごとに第1の多重化数管理形態または第2の多重化数管理形態を選択し、対応する多重化数を用いて無線パケットを伝送することを特徴とする。
これにより、送信データフレームのグループに応じて、空間分割多重における多重化数を固定化するか動的制御により切り替えていくか選択することができる。例えば、リアルタイムトラヒックの場合には多重化数を固定化し、非リアルタイムトラヒックの場合には動的制御を行うように切り替えることににより、両者が混在する環境にも送信データフレームのグループに応じて柔軟に対応することができる。
また、送信データフレームのグループ分けは、トラヒックの種類または通信相手ごとに行うようにしてもよい(請求項3)。また、第1の多重化数管理形態が選択されるグループが1つ以上あり、各グループごとに固定化する多重化数を設定するようにしてもよい(請求項4)。また、第2の多重化数管理形態が選択されるグループが1つ以上あり、各グループごとに動的制御に用いる切替判定条件を設定するようにしてもよい(請求項5)。
また、第1の多重化数管理形態で用いる固定化する多重化数は、外部から入力される多重化数更新用制御情報に基づいて設定するようにしてもよい(請求項6)。また、第2の多重化数管理形態で用いる多重化数の切替判定条件は、外部から入力される多重化数更新用制御情報に基づいて設定するようにしてもよい(請求項7)。この多重化数更新用制御情報を無線パケットとして通信相手に送信し、通信相手が管理する固定化する多重化数または多重化数の切替判定条件を設定するようにしてもよい(請求項8)。また、多重化数更新用制御情報は、受信した無線パケットの誤り検出に用いるフレームチェックシーケンスの一部または全部のビットを反転した無線パケットに格納して伝送するようにしてもよい(請求項9)。
請求項10に記載の発明は、空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信装置において、空間分割多重の多重化数として、固定化する多重化数と、所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により切り替える多重化数をそれぞれ管理する多重化数管理手段と、外部からの設定により、固定化する多重化数か、動的制御により切り替える多重化数を選択する手段と、外部から入力される多重化数更新用制御情報を解析し、固定化する多重化数または動的制御に用いる多重化数および切替判定条件を設定する手段とを備える。
請求項11に記載の発明は、空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信装置において、空間分割多重の多重化数として、固定化する多重化数と、所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により切り替える多重化数をそれぞれ管理する多重化数管理手段と、送信データフレームのグループ分けを行い、それぞれのグループごとに固定化する多重化数と、動的制御により切り替える多重化数を選択する手段と、外部から入力される多重化数更新用制御情報を解析し、固定化する多重化数または動的制御に用いる多重化数および切替判定条件を設定する手段とを備える。
また、送信データフレームのグループ分けは、トラヒックの種類または通信相手ごとに行うようにしてもよい(請求項12)。
本発明は、空間分割多重方式を用いて送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する際に、各送信データフレームごとに、あるいは各送信データフレームのグループごとに、多重化数を固定化するか動的制御を行うか選択することができる。また、グループごとに固定化する多重化数を設定したり、動的制御に用いる切替判定条件を設定することができる。例えば、リアルタイムトラヒックの場合には多重化数を1に固定化して空間分割多重を行わないようにすることにより、動的制御にあった多重化数の推定誤りが抑制され、再送などの影響による遅延やゆらぎの増加を抑え、安定した通信品質を得ることができる。
これにより、各送信データフレームをそれぞれ最適な多重化数を用いて伝送し、アプリケーションレベルから要求される通信品質を確保しつつ効率的な伝送を行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の無線パケット通信装置の第1の実施形態を示す。ここでは、最大3の多重化数に対応する送受信回路10−1〜10−3を備える例を示す。図において、各送受信回路における送信回路11、受信回路12およびアンテナ13と、多重化数選定回路22、伝送成否回数算出回路23、伝送成否判定回路24の構成により、所要の通信品質が得られる多重化数を動的制御により切り替える基本的な機能、すなわち送信データフレームの伝送成否判定と切替判定条件に応じて多重化数を選定する多重化数選定機能については、従来装置と同様である。
本実施形態の特徴は、データフレーム制御回路21に入力する送信データフレームに対して、リアルタイムトラヒックか非リアルタイムトラヒックかなどのグループ分けを行い、多重化数保持回路26で各グループごとに多重化数を管理するところにある。例えば、リアルタイムトラヒックに対しては多重化数を設定値に固定化する制御を行い、非リアルタイムトラヒックに対しては従来と同様に多重化数の動的制御を行うように、多重化数管理形態を切り替えながら多重化数を管理する。なお、グループ分けの方法としては、IP電話やファイル転送のようなアプリケーションごとに割り当てられたポートによりグループ分けする方法や、TCPパケット/UDPパケットのようなプロトコルなどでグループ分けする方法がある。また、基地局のように通信相手が複数ある場合には、通信相手ごとに上記のグループ分けを行うようにしてもよい。
多重化数保持回路26は、送信データフレームのグループを識別するための識別子(グループID)と、各グループが使用する多重化数を対応付けて管理する「多重化数管理リスト」を有する。また、伝送成否判定回路24は、各グループが使用する多重化数を固定化するか、従来と同様に多重化数の動的制御を行うかを指定する多重化数管理形態と、グループIDを対応付けて管理する「多重化数管理形態リスト」を有する。また、多重化数選定回路22は、グループIDと動的制御を行う場合の切替判定条件を対応付けて管理する「切替判定条件リスト」を有する。多重化数管理リストと多重化数管理形態リストと切替判定条件リストの一例を図2に示す。なお、各リストは、多重化数保持回路26、伝送成否判定回路24、多重化数選定回路22が参照できる1つのテーブルで管理してもよい。
データフレーム制御回路21は、上位レイヤから入力されたデータフレームを識別し、送信データフレームの場合には、多重化数保持回路26から通知された多重化数に応じた各々の送信回路11に転送し、多重化数更新用制御情報の場合には所定の送信回路11(例えば送受信回路10−1の送信回路)およびデータ解析回路27に転送する。送信回路11は、送信データフレームまたは多重化数更新用制御情報を無線パケットとして送信する。また、データフレーム制御回路21は、受信回路12から入力されたデータフレームを識別し、受信データフレームの場合には上位レイヤに転送し、多重化数更新用制御情報の場合にはデータ解析回路27に転送する。データ解析回路27は多重化数更新用制御情報を解析し、グループIDに対応する多重化数情報を多重化数保持回路26に設定し、グループIDに対応する多重化数管理形態を伝送成否判定回路24に設定し、グループIDに対応する切替判定条件を多重化数選定回路22に設定する。
伝送成否判定回路24は、グループIDに対応する多重化数管理形態が多重化数の固定化を示している場合には、そのグループIDに対応する送信データフレームの伝送成否判定を停止する。このとき、多重化数保持回路26の多重化数管理リストは、そのグループIDに対応して設定された多重化数が固定化されたままになる。一方、グループIDに対応する多重化数管理形態が多重化数の動的制御を示している場合には、そのグループIDに対応する送信データフレームの伝送成否判定を行い、そのグループIDおよび伝送成否判定結果を伝送成否回数算出回路23に通知する。多重化数選定回路22は、切替判定条件に基づき、伝送成否回数算出回路23でカウントされた連続成功回数や連続失敗回数などに応じて多重化数の切替判定を行い、多重化数を切り替える場合には多重化数保持回路26の多重化数管理リストのグループIDに対応する多重化数を書き換える。
ここで、データフレーム制御回路21において、受信回路12から入力されたデータフレームが受信データフレームか多重化数更新用制御情報かを識別する方法の一例を示す。IEEE802.11標準規格などでは、無線パケット信号の制御情報領域(ヘッダ)内にこの識別に用いるフィールドは存在せず、仮に予約ビット等を使用すると他の無線通信システムに影響を与えることが考えられる。そこで、受信したデータフレームに対して正常に受信されたか否かを判定するために付加されたフレームチェックシーケンスのビットを利用する。例えば、多重化数更新用制御情報の場合には、フレームチェックシーケンスの一部または全部のビットを反転させる。受信側では、このビット反転されたフレームチェックシーケンスを認識することにより、受信データフレームと区別して多重化数更新用制御情報が伝送されたものと判断することができる。
次に、図3に示す多重化数の切り替え手順を示すフローチャート、および図4に示す多重化数管理形態の切り替え手順を示すフローチャートを参照して本発明の動作例について説明する。
データフレーム制御回路21は、送信データフレームが入力されると、そのグループIDを用いて多重化数保持回路26に問い合わせ、多重化数管理リストから送信データフレームのグループIDに対応する多重化数を取得し、その多重化数に応じて各々の送信回路11へ送信データフレームを転送する。送信回路11は、送信データフレームの変調処理および送信処理を行うとともに、送信データフレームのグループIDと送信完了信号を伝送成否判定回路24に通知する。
伝送成否判定回路24は、送信完了した送信データフレームのグループIDを取得すると、多重化数管理形態リストを参照し、そのグループIDの多重化数が固定化されているか否かを判定する(図3、S11,S12)。そのグループIDの多重化数が固定化されている場合には、受信回路12から通知される到達確認信号に応じた伝送成否判定を停止し、多重化数保持回路26の多重化数管理リストに登録されている当該グループIDに対応する多重化数は固定される(S13)。
一方、そのグループIDの多重化数が動的制御になっている場合には、伝送成否判定回路24は受信回路12から通知される到達確認信号に応じた伝送成否判定結果を伝送成否回数算出回路23に通知する。伝送成否回数算出回路23および多重化数選定回路22は、従来と同様に連続成功回数や連続失敗回数などに応じて、グループIDの多重化数の切替判定条件を満たしたか否かを判定する(S14)。ここで、多重化数の切替判定条件を満たしていない場合には、多重化数保持回路26の多重化数管理リストに登録されている当該グループIDに対応する多重化数は維持される(S13)。一方、多重化数の切替判定条件を満たした場合には、多重化数保持回路26の多重化数管理リストのグループIDに対応する多重化数の更新処理を行う(S15)。このように、送信完了した送信データフレームの伝送成否判定結果と切替判定条件に応じて、次回の送信に用いる多重化数を切り替える動的制御が行われる。
また、各無線局のデータフレーム制御回路21は、上位レイヤまたは通信相手から送信された多重化数更新用制御情報が入力された場合に、当該多重化数更新用制御情報をデータ解析回路27に送出する。データ解析回路27は、当該多重化数更新用制御情報を解析し、グループID、多重化数、多重化数管理形態識別子を取得する(図4、S21)。グループIDの多重化数を固定化する場合には、多重化数保持回路26の多重化数管理リストにグループIDに対応する多重化数を設定し、伝送成否判定回路24の多重化数管理形態リストにグループIDを固定化する設定を行う(S23)。一方、グループIDの多重化数を固定化しない場合には、多重化数保持回路26の多重化数管理リストにグループIDに対応する多重化数(動的制御を開始/再開する初期値)を設定し、伝送成否判定回路24の多重化数管理形態リストにグループIDを動的制御とする設定を行う(S24)。
また、グループIDごとの切替判定条件は、上位レイヤまたは通信相手から通知される多重化数更新用制御情報に付加し、データ解析回路27から多重化数選定回路22に設定する。このとき、多重化数更新用制御情報に記述された切替判定条件を読み出して多重化数選定回路22に設定するか、多重化数更新用制御情報には切替指示のみを記述し、データ解析回路27が予め保持している複数種類の切替判定条件から対応する条件を取り出して多重化数選定回路22に設定してもよい。
なお、上位レイヤが多重化数更新用制御情報を生成する契機は、例えばアプリケーションレベルの品質を管理するためのアプリケーションに品質劣化を検知して通知する場合や、ユーザ自身が品質の劣化を感じたときにそれを通知する場合などが想定される。また、上位レイヤにおいて自局の多重化数を更新するための多重化数更新用制御情報を作成すると同時に、通信相手の多重化数を更新するためのデータフレームを作成し、それを通信相手に無線パケットとして送信する場合もある。受信側のデータフレーム制御回路21は、当該受信データフレームを上位レイヤに転送し、上位レイヤがこれを解析して自局の多重化数を更新するための多重化数更新用制御情報に変換し、再度データフレーム制御回路21を介してデータ解析回路27に通知し、各回路の設定を変更してもよい。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の無線パケット通信装置の第2の実施形態を示す。本実施形態は、過去の送信成否情報を用いて多重化数を選定するのではなく、アンテナ相関を用いて多重化数を選定することを特徴とする。
送受信回路10−1〜10−3の各受信回路12は、通信相手の無線局から受信したデータフレームまたは送達確認信号等を伝搬路情報取得回路28へ転送する。伝搬路情報取得回路28は、入力したデータフレームまたは送達確認信号等を用いてアンテナ相関値を取得し、多重化数選定回路22へ出力する。多重化数選定回路22は、予め設定してある切替判定条件とアンテナ相関値を比較することにより、次回の送信に使用する多重化数を決定し、多重化数保持回路26へ出力する。その他の動作については、第1の実施形態と同様である。
なお、自局で判定した多重化数を通信相手に送信することも可能である。このときは、多重化数保持回路26が保持する多重化数をデータフレーム制御回路21が取得し、送達確認信号等に含めて送信すればよい。
本発明の無線パケット通信装置の第1の実施形態を示す図。 リストの一例を示す図。 多重化数の切り替え手順を示すフローチャート。 多重化数管理形態の切り替え手順を示すフローチャート。 本発明の無線パケット通信装置の第2の実施形態を示す図。 従来の無線パケット通信装置の多重化数選定機能の構成例を示す図。 従来の無線パケット通信装置における多重化数の増減パターンの一例を示すタイムチャート。
符号の説明
11 送信回路
12 受信回路
13 アンテナ
21 データフレーム制御回路
22 多重化数選定回路
23 伝送成否回数算出回路
24 伝送成否判定回路
26 多重化数保持回路
27 データ解析回路

Claims (12)

  1. 空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信方法において、
    前記空間分割多重における多重化数を設定値に固定化する第1の多重化数管理形態と、前記多重化数を所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により選定する第2の多重化数管理形態を有し、
    外部からの設定により、前記第1の多重化数管理形態または前記第2の多重化数管理形態を選択し、対応する多重化数を用いて前記無線パケットを伝送する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  2. 空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信方法において、
    前記空間分割多重における多重化数を設定値に固定化する第1の多重化数管理形態と、前記多重化数を所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により選定する第2の多重化数管理形態を有し、
    前記送信データフレームのグループ分けを行い、それぞれのグループごとに前記第1の多重化数管理形態または前記第2の多重化数管理形態を選択し、対応する多重化数を用いて前記無線パケットを伝送する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  3. 請求項2に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信データフレームのグループ分けは、トラヒックの種類または通信相手ごとに行う
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載の無線パケット通信方法において、
    前記第1の多重化数管理形態が選択されるグループが1つ以上あり、各グループごとに固定化する多重化数を設定する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  5. 請求項2または請求項3に記載の無線パケット通信方法において、
    前記第2の多重化数管理形態が選択されるグループが1つ以上あり、各グループごとに動的制御に用いる切替判定条件を設定する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の無線パケット通信方法において、
    前記第1の多重化数管理形態で用いる固定化する多重化数は、外部から入力される多重化数更新用制御情報に基づいて設定する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  7. 請求項1,2,3,5のいずれかに記載の無線パケット通信方法において、
    前記第2の多重化数管理形態で用いる多重化数の切替判定条件は、外部から入力される多重化数更新用制御情報に基づいて設定する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の無線パケット通信方法において、
    前記多重化数更新用制御情報を無線パケットとして通信相手に送信し、通信相手が管理する固定化する多重化数または多重化数の切替判定条件を設定する
    ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  9. 請求項8に記載の無線パケット通信方法において、
    前記多重化数更新用制御情報は、受信した無線パケットの誤り検出に用いるフレームチェックシーケンスの一部または全部のビットを反転した無線パケットに格納して伝送する ことを特徴とする無線パケット通信方法。
  10. 空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信装置において、
    前記空間分割多重の多重化数として、固定化する多重化数と、所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により切り替える多重化数をそれぞれ管理する多重化数管理手段と、
    外部からの設定により、前記固定化する多重化数か、前記動的制御により切り替える多重化数を選択する手段と、
    外部から入力される多重化数更新用制御情報を解析し、前記固定化する多重化数または前記動的制御に用いる多重化数および切替判定条件を設定する手段と
    を備えたことを特徴とする無線パケット通信装置。
  11. 空間分割多重を用いて、送信データフレームから生成された無線パケットを伝送する無線パケット通信装置において、
    前記空間分割多重の多重化数として、固定化する多重化数と、所要の通信品質に応じた切替判定条件に基づく動的制御により切り替える多重化数をそれぞれ管理する多重化数管理手段と、
    前記送信データフレームのグループ分けを行い、それぞれのグループごとに前記固定化する多重化数と、前記動的制御により切り替える多重化数を選択する手段と、
    外部から入力される多重化数更新用制御情報を解析し、前記固定化する多重化数または前記動的制御に用いる多重化数および切替判定条件を設定する手段と
    を備えたことを特徴とする無線パケット通信装置。
  12. 請求項11に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信データフレームのグループ分けは、トラヒックの種類または通信相手ごとに行う
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
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