JP2006128795A - マルチキャスト受信方法 - Google Patents

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孝弘 米田
Fumiaki Suzuki
史章 鈴木
Eiichi Muramoto
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Abstract

【課題】 マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、マルチキャストパケット受信の中断時間を短縮し、また、間接受信のためのパケット転送による余分な帯域消費を削減する。
【解決手段】 マルチキャストパケットを受信中の移動ホスト101−1が移動先ネットワークAに移動した場合、ホームエージェント100は、ホームネットワーク上に配送されるマルチキャストパケットをインターセプトし、移動ホスト101−2に対してトンネル209を介して転送する。移動ホスト101−2が移動先ネットワーク上でマルチキャストグループに参加し、マルチキャストパケットを直接受信できるようになると、移動ホスト101−2はマルチキャスト転送停止要求215を発行して、ホームエージェント100からの転送を停止させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のノードに対して通信を行うマルチキャスト通信において、携帯端末等の移動可能なノードによりマルチキャストパケットを受信する際のマルチキャスト受信方法に関する。
モバイルIP(Mobile IP)は、移動ホストと呼ばれる移動可能なノードが通信を継続しながら複数のネットワーク間を移動するための通信規定である(非特許文献1および非特許文献2参照)。以下に、モバイルIPの概要を説明する。
モバイルIPでは、移動ホストはホームアドレス(home address)と呼ばれる、接続するネットワークに依存しない普遍のアドレスと、ケアオブアドレス(care of address)(以下、気付けアドレスという)と呼ばれる、接続するネットワークに応じて変化する一時的に付与されるアドレスとを持つ。また、モバイルIPでは、移動ホストに対してパケットを転送するホームエージェントと呼ばれるノードが定義されている。このホームエージェントが存在するネットワークをホームネットワークと呼ぶ。移動ホストは、ネットワークを移動する度に、ホームエージェントに対して位置登録を行うために、気付けアドレスが記述された登録要求メッセージを送信する。また、登録要求メッセージを受信したホームエージェントは、移動ホストに登録応答メッセージを送信する。
なお、非特許文献1ではフォーリングエージェントと呼ばれるノードが定義されている。移動ホストが移動した際の移動先ネットワーク上にフォーリングエージェントが存在した場合、フォーリングエージェントは、ホームエージェントと移動ノード間の上記登録要求メッセージや登録応答メッセージ、また後述のホームエージェントから移動ホストに対するパケット転送を中継する。
非特許文献1では、移動ホストから通信相手である他のホストに対してパケットを送信する場合、IPv4でのモバイルIPを規定している。図8に示すように、宛先を通信相手のIPアドレスとし、送信元をホームアドレスとするパケットフォーマットで、移動ホストから通信相手に対して直接送信することが規定されている。また、非特許文献2では、IPv6でのモバイルIPを規定している。図9に示すように、宛先を通信相手のIPアドレスとし、送信元を気付けアドレスとし、次ヘッダを終点オプションヘッダとし、終点オプションヘッダでホームアドレスを記述するようにしたパケットフォーマットで、移動ホストから通信相手に対して直接送信することが規定されている。
非特許文献1および非特許文献2では、移動ホストが通信相手からパケットを受信する場合、通信相手がパケットの宛先に移動ホストのホームアドレスを指定して送信する。移動ホストがホームネットワーク上に存在せず、ホームエージェントに対して位置登録を行っていた場合、通信相手から送信されたパケットは、ホームネットワーク上のホームエージェントによってインターセプトされた後、宛先に移動ホストの気付けアドレスを指定したヘッダで上記パケットをカプセル化して、移動ホストに転送される。なお、非特許文献2では、通信相手が移動ホストの気付けアドレスを宛先に指定することで、移動ホストは通信相手から直接パケットを受信できる。
次に、モバイルIPにおける移動ホストがマルチキャストパケットを受信する方法について説明する。非特許文献1および非特許文献2では、移動ホストにおける2つのマルチキャストパケット受信方法を規定している。
一つ目は、移動先ネットワークに接続する移動ホストがホームエージェントを介して間接的に受信する方法(間接受信方法)である。この方法は、移動ホストがあるマルチキャストグループに対する参加要求としてIGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、ホームアドレスを用いてホームエージェントを介して発行し、マルチキャストグループに参加する。そして、ホームエージェントは、マルチキャストグループのマルチキャストパケットをインターセプトした後、移動ホストに(または、移動先ネットワーク上にフォーリングエージェントが存在する場合はフォーリングエージェントに)対して、IPトンネルを用いて転送する。これにより、移動ホストがマルチキャストパケットを間接的に受信することができる。
二つ目は、移動ホストがホームネットワークまたは移動先ネットワークから直接受信する方法(直接受信方法)である。この方法は、移動ホストが、ホームネットワークまたは移動先ネットワーク上で、あるマルチキャストグループに対して、ホームネットワーク上ならホームアドレス、また移動先ネットワーク上なら気付けアドレスを用いて参加要求としてIGMP Report(IPv6ではMLD Report)を発行し、マルチキャストグループに参加する。これにより、ホームエージェントを介すことなくマルチキャストグループのマルチキャストパケットを直接受信することができる。
特許文献1には、あるマルチキャストグループに参加する移動ホストにおいて、直接受信方法と間接受信方法とを切替える技術が記載されている。具体的には、あるマルチキャストグループに対してデータを送信する送信元ホストが、そのマルチキャストグループに対して制御メッセージを定期的に送信する。この制御メッセージには、マルチキャストグループの特性情報(マルチキャストグループのスコープ外のネットワークに移動した移動ホストのホームエージェントを介した間接受信方法での受信が許可されているか否かなど)が記述されている。
ここで、スコープとは、マルチキャストアドレスの値またはIPヘッダ中のTTL(Time To Live)を利用して、実際にマルチキャストパケットが転送される範囲をネットワーク単位で規定するためのものである。通常、あるマルチキャストグループに対してスコープ外のネットワークではそのマルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信できない。このような場合、あるマルチキャストグループのマルチキャストパケットを直接受信方法によって受信中の移動ホストが、そのマルチキャストグループのスコープ外に移動した場合、そのマルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信できなくなる。
特許文献1では、ホームエージェントは移動ホストに対して、マルチキャストパケットの送信元ホストから、マルチキャストグループに対して定期的に送信される制御メッセージを受信済みであるかどうか問い合わせる。そして受信済みである場合、ホームエージェントは、移動ホストがマルチキャストグループのスコープ内にいると判断し、マルチキャストグループにおけるマルチキャストパケットの移動ホストに対する転送は行わない。また、移動ホストが制御メッセージを未受信である場合、ホームエージェントは移動ホストがマルチキャストグループのスコープ外にいると判断し、制御メッセージにおいてスコープ外への転送が許可されている場合のみマルチキャストパケットを移動ホストに(または、移動先ネットワーク上にフォーリングエージェントが存在する場合はフォーリングエージェントに)対して転送する。
以上の動作により、移動ホストがマルチキャストグループのスコープ外に移動した場合でも、直接受信方法から間接受信方法に切替えることができ、移動ホストは継続的にマルチキャストパケットを受信できる。また、移動ホストがマルチキャストグループのスコープ外からスコープ内に移動した場合でも、間接受信方法から直接受信方法に切替えることができる。なお、このときホームエージェントは移動ホストが参加するマルチキャストグループを管理し、かつ送信元ホストからデータと共に制御メッセージを受信して、特性情報の管理を行う。
また、特許文献2には、パケットを直接送受信する形態とホストエージェントを介して送受信する形態との双方で移動ホストをマルチキャスト通信に参加させた場合に起こり得る、ルータによる不要なマルチキャストグループのパケット転送を防止する技術が記載されている。
特開平10−243010公報 特開平11−220500公報 C. Perkins, "IP Mobility Support", Request for Comment 2002 (RFC2002), October 1996 D. Johnson, C. Perkins and J. Arkko, "IP Mobility Support in IPv6" draft-ietf-mobileip-ipv6-24.txt (Internet-Draft), December 2003
マルチキャスト通信を行うには、経路上の全てのルータの対応が必須であり、マルチキャストに対応していないルータを介した通信はできない。マルチキャスト通信は、まだまだ普及しているとは言えず、また今後インターネット上の全てのルータがマルチキャストに対応する可能性も低い。
このため、移動ホストが複数のネットワーク間を移動する場合において、マルチキャストパケットが直接受信可能な環境下で、移動ホストがマルチキャストパケットを間接受信方法により受信していた場合、ホームエージェントを介すため、直接受信方法と比べて無駄な帯域を消費し、遅延も大きくなる。
また、マルチキャストパケットを直接受信方法で受信している移動ホストが、マルチキャストに対応していないネットワークに移動した場合、移動ホストがマルチキャストパケットを直接受信できないことを検出し、間接受信方法に切替えるまで、マルチキャストパケットの受信が中断されてしまう。
一方、特許文献1の発明を利用すれば、マルチキャストに対応しないネットワークはスコープ外とみなすことができ、移動先ネットワークがマルチキャストに対応しているか否かに応じて、直接受信方法または間接受信方法に切替えることができる。
しかし、移動ホストの移動先ネットワークに応じて直接受信方法または間接受信方法に切替えるためには、ホームエージェントは移動ホストに対して制御メッセージを受信済みかどうか問い合わせする必要がある。このため、問い合わせの間、移動ホストにおいてマルチキャストグループのマルチキャストパケットの受信が中断する不具合がある。
また、移動ホストの移動先ネットワークに応じて直接受信方法または間接受信方法に切替えるためには、移動ホストが参加するマルチキャストグループに対してデータを送信する送信元ホストが、特許文献1記載の発明に対応し、マルチキャストグループの特性情報を含む制御メッセージを送信する必要がある。しかし、インターネットが自律分散的なコミュニティである以上、マルチキャストでデータを送信する全てのホストが、特許文献1記載の発明に対応するのは困難である。このため、送信元ホストが特許文献1記載の発明に対応しない場合、移動ホストは移動先ネットワークがマルチキャストに対応しているか否かに応じて、直接受信方法または間接受信方法を切替えることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、マルチキャストパケット受信の中断時間を短縮することが可能なマルチキャスト受信方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、間接受信のためのパケット転送による余分な帯域消費を削減することが可能なマルチキャスト受信方法を提供することを目的とする。
本発明のマルチキャスト受信方法は、ネットワーク間を移動可能な移動ノードにおいてマルチキャストパケットを受信するマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードが、受信可能なマルチキャストグループに参加する際に、前記マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージを接続するネットワーク上で発行するステップと、移動先アドレスを管理するホームエージェントに対し、自ノードが参加するマルチキャストグループの情報を通知するステップと、接続するネットワークを移動した場合に、前記マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージを移動先のネットワーク上で発行するステップと、前記ホームエージェントに対し、前記移動先のネットワークにおいて取得した移動先アドレスを登録するための登録要求メッセージを発行するステップと、前記登録要求メッセージに応答して前記ホームエージェントから転送される前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信するステップとを有するものである。
これにより、移動ノードがホームネットワーク以外のネットワークに移動した場合、ホームエージェントから直ちにマルチキャストパケットを前記移動ノードに転送することができ、素早くマルチキャストパケットの間接受信を開始することができる。このため、移動ノードのネットワーク移動に際してマルチキャストパケット受信の中断時間が短縮可能となる。また、移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットが直接受信できない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードが、前記移動先のネットワークにおいて、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットが直接受信可能な場合は、前記ホームエージェントに対して前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止を要求するステップと、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信するステップとを有するものとする。
これにより、移動ノードが移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に、ホームエージェントからのマルチキャストパケットの転送を停止でき、マルチキャストパケットの受信方法を間接受信から直接受信に切り替えることができる。このため、マルチキャストパケットの転送による無駄な遅延や不要な帯域消費を削減可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードが、前記マルチキャストグループから離脱する際に、前記マルチキャストグループから離脱するための離脱要求メッセージを接続するネットワーク上で発行するステップと、前記ホームエージェントに対し、自ノードが離脱するマルチキャストグループの情報を通知するステップとを有するものとする。
これにより、移動ノードがマルチキャストグループから速やかに離脱でき、離脱したマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットがホームネットワークまたはホームネットワーク及び移動先のネットワークに配信されなくなるので、不要な帯域消費を削減可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードが、前記ホームエージェントから転送されるマルチキャストパケットを受信する間接受信と、前記移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットを直接受信する直接受信とが可能な場合に、前記間接受信の際のパケット損失と、前記直接受信の際のパケット損失とを比較し、パケット損失の少ない受信方法を選択するステップを有するものとする。
これにより、移動ノードにおいてパケット損失が少なく通信品質が良いマルチキャストパケットの受信が可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードが、前記直接受信を選択した場合は前記ホームエージェントに対し、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止を要求し、前記間接受信を選択した場合は前記移動先ネットワーク上で前記マルチキャストグループから離脱するための離脱要求メッセージを発行するステップを有するものとする。
これにより、直接受信または間接受信の双方の受信方法において不要な帯域消費を削減可能となる。
本発明のマルチキャスト受信方法は、ネットワーク間を移動可能な移動ノードにおいてマルチキャストパケットを受信するマルチキャスト受信方法であって、前記移動ノードがネットワーク間を移動する際の移動先アドレスを管理するホームエージェントが、前記移動ノードより通知される前記移動ノードが参加または離脱する前記マルチキャストグループの情報を取得するステップと、前記取得した情報を前記移動ノードが参加するマルチキャストグループ情報に保持または削除するステップと、前記移動ノードがネットワークを移動した場合に、移動先のネットワークにおいて取得した移動先アドレスを通知する登録要求メッセージを受信するステップと、前記登録要求メッセージを受信した場合に、この登録要求メッセージに応答し、直ちに前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットをインターセプトして前記移動先のネットワーク上の移動ノードへ転送するステップとを有するものである。
これにより、移動ノードがホームネットワーク以外のネットワークに移動した場合、ホームエージェントから直ちにマルチキャストパケットを前記移動ノードに転送することができ、素早くマルチキャストパケットの間接受信を開始することができる。このため、移動ノードのネットワーク移動に際してマルチキャストパケット受信の中断時間が短縮可能となる。また、移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットが直接受信できない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記ホームエージェントが、前記移動ノードにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に発行される、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止要求を受信するステップと、前記転送停止要求を受信した場合に、前記マルチキャストパケットの転送を停止するステップとを有するものとする。
これにより、移動ノードが移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に、ホームエージェントからのマルチキャストパケットの転送を停止でき、マルチキャストパケットの受信方法を間接受信から直接受信に切り替えることができる。このため、マルチキャストパケットの転送による無駄な遅延や不要な帯域消費を削減可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマルチキャスト受信方法であって、前記ホームエージェントが、前記移動ノードより前記マルチキャストグループの情報をマルチキャストグループ削除要求として取得するステップと、前記取得した情報を前記移動ノードが参加するマルチキャストグループ情報から削除するステップとを有するものとする。
これにより、移動ノードがマルチキャストグループから速やかに離脱でき、離脱したマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットがホームネットワークまたはホームネットワーク及び移動先のネットワークに配信されなくなるので、不要な帯域消費を削減可能となる。
本発明の移動ホストは、ネットワーク間を移動してマルチキャストパケットを受信可能な移動ホストであって、接続するネットワークを移動した場合に、自ホストの移動情報を管理するホームエージェントに移動先アドレスを通知するモバイルIPプロトコル処理部と、マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージまたは離脱するための離脱要求メッセージを発行し、参加または離脱するマルチキャストグループの情報を前記ホームエージェントに通知するマルチキャストグループ管理部と、前記接続するネットワークを移動した場合に、移動先のネットワークにおいて前記ホームエージェントから転送される前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信するマルチキャストパケット受信制御処理部とを備えるものである。
これにより、移動ノードが接続するネットワークを移動した場合に、ホームエージェントから直ちに前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを転送することができるため、移動ノードのネットワーク移動に際してマルチキャストパケット受信の中断時間を短縮可能となる。また、移動先のネットワークにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットが受信できない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の移動ホストであって、前記マルチキャストパケット受信制御処理部は、前記移動先のネットワークにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信可能な場合は、前記ホームエージェントに対して転送停止要求を発行し、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信するものとする。
これにより、移動ノードが前記移動先のネットワークにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に、ホームエージェントからのマルチキャストパケットの転送を停止でき、マルチキャストパケットの転送による無駄な遅延や不要な帯域消費を削減可能となる。
本発明のホームエージェントは、ネットワーク間を移動してマルチキャストパケットを受信可能な移動ホストの移動情報を管理するホームエージェントであって、前記移動ホストから移動先アドレスを取得するモバイルIPプロトコル処理部と、前記移動ホストから通知される、前記移動ホストが参加または離脱するマルチキャストグループの情報を取得するマルチキャストグループ管理部と、前記移動ノードがホームネットワーク以外のネットワークに移動した場合、前記マルチキャストグループ宛に送信されたマルチキャストパケットをインターセプトして前記移動先のネットワーク上の移動ホストへ転送するマルチキャストパケット転送処理部とを備えるものである。
これにより、移動ノードが接続するネットワークを移動して、移動ノードから登録要求メッセージを受信した場合に、直ちにマルチキャストグループ宛に送信されたマルチキャストパケットを移動先のネットワーク上の移動ノードへ転送することで、移動ノードのネットワーク移動に際してマルチキャストパケット受信の中断時間を短縮可能となる。また、移動先のネットワークがマルチキャストに対応しない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のホームエージェントであって、前記マルチキャストパケット転送処理部は、前記移動ホストにおいてマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に発行される転送停止要求を受信した場合に、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送を停止するものとする。
これにより、移動ノードが移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に、前記マルチキャスト宛のマルチキャストパケットの転送を停止することで、マルチキャストパケットの転送による無駄な遅延や不要な帯域消費を削減可能となる。
本発明によれば、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、マルチキャストパケット受信の中断時間を短縮することが可能なマルチキャスト受信方法を提供できる。また、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、間接受信のためのパケット転送による余分な帯域消費を削減することが可能なマルチキャスト受信方法を提供できる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるネットワーク構成図である。ここでは、ホームネットワーク103、移動先ネットワークA104、移動先ネットワークB105、移動先ネットワークC106、送信元ネットワーク110を有する例を示す。図1中のホームネットワーク103、移動先ネットワークA104、移動先ネットワークC106、送信元ネットワーク110はマルチキャストに対応しており、ホームネットワーク103、移動先ネットワークA104、移動先ネットワークC106は、送信元ネットワーク110からのマルチキャストパケットを受信できるネットワークである。また、移動先ネットワークB105は送信元ネットワーク110との経路上にマルチキャストに対応していないネットワークまたはルータがあり、送信元ネットワーク110からのマルチキャストパケットを受信できないネットワークである。
ホームエージェント100と移動ホスト101−1はホームネットワーク103に接続している。そして、移動ホスト101−1は移動107、108、109により、移動ホスト101−2、移動ホスト101−3、移動ホスト101−4として、それぞれ移動先ネットワークA104、移動先ネットワークB105、移動先ネットワークC106に順に接続する。
送信元ネットワーク110に接続する送信元ホスト102は、ホームネットワーク103上のホームエージェント100を介した間接受信方法で受信可能な任意のスコープのマルチキャストグループに対してマルチキャストパケットを送信しているホスト(ノード)である。ホームネットワーク103、移動先ネットワークA104、移動先ネットワークC106上の移動ホスト101−1、101−2、101−4は、送信元ホスト102から送信された前記マルチキャストパケットを直接受信方法で受信できる。また、前記マルチキャストグループのマルチキャストパケットは、移動先ネットワークB105上の移動ホスト101−3であっても、ホームネットワーク103上のホームエージェント100を介した間接受信方法で受信可能とする。すなわち、移動ホスト101−1〜101−4は、ネットワーク間を移動可能であり、送信元ホスト102から送信されるマルチキャストパケットを直接、またはホームエージェント100を介して間接的に受信するホスト(移動ノード)である。
図2および図3は第1の実施形態におけるマルチキャストパケット受信方法を示したシーケンス図である。図2および図3に示す送信元ホスト、ホームエージェント(ホームネットワークに接続)、移動ホスト(ホームネットワーク)、移動ホスト(移動先ネットワークA)、移動ホスト(移動先ネットワークB)、移動ホスト(移動先ネットワークC)は、図1に示す送信元ホスト102、ホームエージェント100、移動ホスト101−1、移動ホスト101−2、移動ホスト101−3、移動ホスト101−4にそれぞれ対応する。また、図2および図3の送信元ネットワーク、ホームネットワーク、移動先ネットワークA、移動先ネットワークB、移動先ネットワークCは、図1の送信元ネットワーク110、ホームネットワーク103、移動先ネットワークA104、移動先ネットワークB105、移動先ネットワークB106にそれぞれ対応する。また、図2および図3の移動204、218、228は図1の移動107、108、109にそれぞれ対応する。なお、この例では、送信元ホスト102が前記マルチキャストグループに対してマルチキャストパケットを送信しているものとする。
まず、ホームネットワークに接続する移動ホストがマルチキャストグループに参加してマルチキャストパケットを受信する手順について説明する。
図2に示すように、ホームネットワーク103上の移動ホスト101−1は、マルチキャストグループ管理制御機能により、マルチキャストグループに参加するための参加要求としてIGMP Report(IPv6ではMLD Report)201をホームネットワーク103上で発行する。移動ホスト101−1は、マルチキャストグループに参加すると、マルチキャストグループ通知機能により、マルチキャストグループのマルチキャストアドレス(Source Specific Multicastでは、送信元ホストのIPアドレスと、マルチキャストアドレスになる)を記述したマルチキャストグループ登録要求202をホームエージェント100に対して送信することで、新たなマルチキャストグループに参加したことをホームエージェント100に対して通知する。
そして、ホームエージェント100は、マルチキャストグループ登録要求202を受信すると、マルチキャストグループ記録機能によりマルチキャストグループ登録要求202に記述されたマルチキャストアドレス(Source Specific Multicastでは、送信元ホストのIPアドレスと、マルチキャストアドレスになる)を記録する。
次に、移動ホストが移動した場合に、この移動に伴って移動先ネットワークに接続してマルチキャストパケットの受信を継続する手順について説明する。
マルチキャストパケット203を受信中の移動ホスト101−1が、移動204によって移動先ネットワークA104に接続する。この移動ホスト101−2は、モバイルIPの仕様に従い、移動先アドレスである気付けアドレスを取得した後、ホームエージェント100に対して登録要求メッセージ205を送信し、ホームエージェント100から登録応答メッセージ206を受信する。
そして、ホームエージェント100は、直ちにホームネットワーク103上に配送される全マルチキャストパケット中から、マルチキャストグループ記録機能により記録されている前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケット207をインターセプトする。さらに、マルチキャストパケット転送制御機能を用いて、マルチキャストパケット207を移動ホスト101−2に対して、トンネル209を介して気付けアドレス宛のIPユニキャストヘッダにカプセル化して転送208を行う。
移動ホスト101−2におけるマルチキャストパケット受信制御機能は、マルチキャストパケット受信方法を直接受信方法に切替えるため、マルチキャストグループ管理制御機能によりマルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)210を移動先ネットワークA104上で発行する。
このとき、移動先ネットワークA104がマルチキャストに対応している場合、移動先ネットワークA104と送信元ネットワーク110との間でマルチキャスト配送木が構築され、マルチキャストパケットが移動ホスト101−2に直接配送される。その間、移動ホスト101−2は間接受信方法によりマルチキャストパケットの受信を継続する(211〜213)。
移動ホスト101−2は、移動先ネットワークA104上にマルチキャストパケット214が配送され始めると、マルチキャストパケットを二重に受信することになる。そこで、移動ホスト101−2は、マルチキャストパケット受信制御機能により、ホームエージェント100に対して前記マルチキャストグループの情報が記述されたマルチキャスト転送停止要求215を送信する。
マルチキャスト転送停止要求215を受信したホームエージェント100は、移動ホスト101−2に対する、ホームネットワーク103上に配送されるマルチキャストパケットの転送を停止する。
このように、本実施形態では、移動ホスト101−1が移動先ネットワークA104へ移動204を行った場合に、移動ホスト101−2からホームエージェント100への登録要求メッセージ205の送信に対してホームエージェント100から移動ホスト101−2へ登録応答メッセージ206を送信する。登録応答メッセージ206を送信後、直ちにトンネル209を介してマルチキャストパケットの転送208を行うことで、移動ホスト101−2におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法に素早く切替える。これにより、送信元ネットワーク110から移動先ネットワークA104までのマルチキャストグループにおけるマルチキャスト配送木構築の遅延発生に対して、その間移動ホスト101−2におけるマルチキャストパケット受信の中断時間を短くすることができる。また、移動ホスト101−2がマルチキャストパケットを直接受信できる場合、移動ホスト101−2におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法から直接受信方法に切替えることで、マルチキャストパケットの転送に伴う無駄な遅延や帯域消費量を削減することができる。
次に、前記マルチキャストグループのマルチキャストパケット217を受信中の移動ホスト101−2が移動218によって移動先ネットワークB105に接続する。移動先ネットワークB105に接続すると、モバイルIPの仕様に従い、気付けアドレスを取得した後、ホームエージェント100に対して登録要求メッセージ219を送信し、ホームエージェント100から登録応答メッセージ220を受信する。
そして、ホームエージェント100は、直ちにホームネットワーク103上に配送される全マルチキャストパケット中から、マルチキャストグループ記録機能により記録されているマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケット221をマルチキャストパケット転送制御機能を用いて、移動ホスト101−3に対して、マルチキャストパケット221を、トンネル223を介して気付けアドレス宛のIPユニキャストヘッダにカプセル化して転送222を行う。
移動ホスト101−3におけるマルチキャストパケット受信制御機能は、マルチキャストパケット受信方法を直接受信方法に切替えるため、マルチキャストグループ管理制御機能により前記マルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)224を移動先ネットワークB105上で発行する。
しかし、移動先ネットワークB105は、マルチキャストに対応しないため、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットは移動先ネットワークB105に配送されない。そこで、移動ホスト101−3は、間接受信方法により、ホームエージェント100がホームネットワーク103上でインターセプトしたマルチキャストパケット225を、トンネル227を介して受信226することで、マルチキャストパケットの受信を継続する。
このように、移動ホスト101の移動218に応じて、上記移動先ネットワークA104への移動204と同様に、移動ホスト101におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法に素早く切替える。間接受信方法に素早く切替えることで、移動先ネットワークB105がマルチキャストに対応しない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止することができる。
次に、図3に示すように、マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケット227を受信中の移動ホスト101−3が移動228によって移動先ネットワークC106に接続する。移動先ネットワークC106に接続すると、モバイルIPの仕様に従い、気付けアドレスを取得した後、ホームエージェント100に対して登録要求メッセージ229を送信し、ホームエージェント100から登録応答メッセージ230を受信する。
ホームエージェント100は、移動ホスト101−4に対し、直ちにホームネットワーク103上に配送される、マルチキャストグループ記録機能により記録されているマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケット231をマルチキャストパケット転送制御機能を用いて、トンネル233により気付けアドレス宛のIPユニキャストヘッダにカプセル化して転送232を行う。
また、移動ホスト101−4におけるマルチキャストパケット受信制御機能は、マルチキャストパケット受信方法を直接受信方法に切替えるため、マルチキャストグループ管理機能により前記マルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)234を移動先ネットワークC106上で発行する。このとき、移動先ネットワークC106がマルチキャストに対応している場合、移動先ネットワークC106と送信元ネットワーク110との間でマルチキャスト配送木が構築される。その間、移動ホスト101−4は間接受信方法によりマルチキャストパケットの受信を継続する(235〜237)。
移動ホスト101−4は、移動先ネットワークC106上にマルチキャストパケット238が配送され始めると、マルチキャストパケットを二重に受信することになる。そこで、移動ホスト101−4は、マルチキャストパケット受信制御機能により、ホームエージェント100に対してマルチキャストグループの情報が記述されたマルチキャスト転送停止要求239を送信する。
マルチキャスト転送停止要求239を受信したホームエージェント100は、移動ホスト101−4に対する、ホームネットワーク103上に配送されるマルチキャストパケット240の転送を停止する。
なお、ホームエージェント100は、移動ホスト101がマルチキャストパケットの受信方法を直接受信方法に切替えた場合でも、マルチキャストパケットのホームネットワーク100上への配送を継続することで、移動ホスト100が移動した場合の間接受信方法への切替えを素早く行うことができる。この場合、ホームエージェント100は、ホームネットワーク103上のルータやその他ホストにより発行されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)や、IGMP Query(IPv6ではMLD Query)、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、ホームエージェント100のマルチキャストグループ制御メッセージ転送機能により、移動ホスト101にトンネルを介して転送する。また、移動ホスト101はホームエージェント100から転送されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)に対して、マルチキャストグループ管理機能により、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、トンネルを介してホームネットワーク103上で、ホームアドレスを用いて発行する。これにより、マルチキャストパケットのホームネットワーク103上への配送を継続する。このとき、移動ホスト101のマルチキャストグループ管理機能による、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)の発行処理は、IGMP(IPv6ではMLD)の仕様に従う。なお、ホームネットワーク103上の上流ルータから送信される問い合せに対して、ホームエージェント100が報告を直接行って、マルチキャストパケットのホームネットワーク103上への配送を継続するようにしてもよい。
次に、移動先ネットワークに接続する移動ホストがマルチキャストグループから離脱する手順について説明する。
移動先ネットワークC106に接続するマルチキャストグループのマルチキャストパケット243を受信中の移動ホスト101−4が、マルチキャストグループから離脱する場合について説明する。移動ホスト101−4は、マルチキャストグループ管理制御機能により、マルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)244を移動先ネットワークC106上で発行する。
また、移動ホスト101−4は、マルチキャストグループ管理機能により、ホームアドレスを用いて、IGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)246を、トンネル245を介してホームネットワーク103上で発行247する。同時に、移動ホスト101−4は、マルチキャストグループ通知機能により、前記マルチキャストグループの情報が記述したマルチキャストグループ削除要求248をホームエージェント100に対して送信する。
なお、ホームエージェント100が、移動ホスト(101−1,101−2,101−3,101−4)によりホームネットネットワーク103上で発行された、マルチキャストグループに参加するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)やIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)からマルチキャストグループの情報を取得し、ホームエージェント100のマルチキャストグループ記録機能により保持するマルチキャストグループの情報を記録・削除してもよい。これにより、移動ホスト101のマルチキャストグループ通知機能による、ホームエージェント100に対するマルチキャストグループ登録メッセージやマルチキャストグループ削除メッセージの送信処理を省略することができる。
以下に図4および図5を用いて、本発明の第1の実施形態に関する機能構成について説明する。図4は本発明の第1の実施形態における移動ホストの機能構成図である。移動ホスト300は、モバイルIP通信処理部301、モバイルIPプロトコル処理部302、マルチキャストグループ管理部303、マルチキャストパケット受信制御処理部304を有して構成される。
モバイルIP通信処理部301は、ホームエージェントまたは通信先ホスト間でのパケットを受信し、受信したパケットに応じて各処理部に情報を伝達する。モバイルIPプロトコル処理部302は、移動ホスト300の移動に伴う新たな気付けアドレスの取得や、ホームエージェントに対する登録要求や登録応答メッセージを送受信する機能を持つ。
マルチキャストグループ管理部303は、マルチキャストグループ管理制御機能およびマルチキャストグループ通知機能を持つ。具体的には、移動ホスト300上で動作するマルチキャストデータを受信するアプリケーションのマルチキャストグループへの参加または離脱要求を記録し、マルチキャストグループに参加するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)を接続するネットワーク上で発行する。それと同時に、マルチキャストグループ管理部303は、移動ホスト300がホームネットワーク以外のネットワークに接続する場合、ホームエージェントを介してマルチキャストグループに参加するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)をホームネットワーク上で発行する。
また、マルチキャストグループ管理部303は、マルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)を接続するネットワーク上で発行する。それと同時に、マルチキャストグループ管理部303は、移動ホスト300がホームネットワーク以外のネットワークに接続する場合、ホームエージェントを介してマルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)をホームネットワーク上で発行する。
また、マルチキャストグループ管理部303は、ホームエージェントによって転送される、ホームネットワーク上のその他ノードから発行されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)や、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)に対して、IGMP(IPv6ではMLD)の仕様に従い、適宜IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を作成し、ホームエージェントを介してホームネットワーク上で発行して、ホームネットワーク上へのマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの配送を継続する。
また、マルチキャストグループ管理部303は、マルチキャストグループに参加する際、ホームエージェントに対して、マルチキャストグループの情報を通知する。また、マルチキャストグループから離脱する際、ホームエージェントに対して、マルチキャストグループの情報を通知する。
マルチキャストパケット受信制御処理部304は、マルチキャストパケット受信制御機能を持つ。具体的には、ホームエージェントを介した間接受信方法、または送信元ホストからの直接受信によりマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信し、アプリケーションにデータを伝達する。また、ホームエージェントを介した間接受信方法により前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信している状況下で、送信元ホストからの直接受信方法でパケットを受信し始めた場合、任意のタイミングでホームエージェントに対して、前記マルチキャストグループの情報が記述されたマルチキャストパケット転送停止要求を送信する。
また、マルチキャストパケット受信制御処理部304が、マルチキャストパケットのシーケンス解析機能を持つ。これにより、間接受信方法および直接受信方法によりマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを二重に受信し始めたタイミングで、マルチキャストパケット転送停止要求をホームエージェントに対して送信する処理を行うことにより、マルチキャスト受信方法の切替えによるパケット損失やパケット配送順序の逆転現象の発生を低減することができる。
また、マルチキャストパケット受信制御処理部304が、一定時間、間接受信方法および直接受信方法によりマルチキャストパケットを受信し続け、双方の受信方法におけるパケット損失を比較し、パケット損失が少ない受信方法を選択することで、より高品質なマルチキャストデータ受信が可能になる。このとき、直接受信方法を選択する場合は、マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケット転送停止要求をホームエージェントに対して送信する。また、間接受信方法を選択する場合は、移動先ネットワーク上でマルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)を発行してもよい。
図5は本発明の第1の実施形態におけるホームエージェントの機能構成図である。ホームエージェント400は、モバイルIP通信処理部401、モバイルIPプロトコル処理部402、マルチキャストグループ管理部403、マルチキャストパケット転送処理部404を有して構成される。
モバイルIP通信処理部401は、移動ホストまたは通信先ホスト間でのパケットを受信し、受信したパケットに応じて各処理部に情報を伝達する。モバイルIPプロトコル処理部402は、移動ホストの移動に対する登録要求や登録確認メッセージを送受信する機能や、マルチキャストパケットおよびIGMP(IPv6ではMLD)メッセージ以外のパケットを移動ホストの気付けアドレス宛に転送する機能を持つ。
マルチキャストグループ管理部403は、マルチキャストグループ記録機能およびマルチキャストグループ制御メッセージ転送機能を持つ。具体的には、移動ホストからのマルチキャストグループに参加するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)やマルチキャストグループ登録要求により、移動ホストが参加するマルチキャストグループ情報にマルチキャストグループの情報を記録し、前記IGMP Report(IPv6ではMLD Report)をホームネットワーク上で発行する。
また、マルチキャストグループ管理部403は、移動ホストからのマルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)やマルチキャストグループ削除要求により、移動ホストが参加するマルチキャストグループ情報からマルチキャストグループの情報を削除し、前記IGMP Leave Group(IPv6ではMLDv1 Done またはMLDv2 Report)をホームネットワーク上で発行する。
また、マルチキャストグループ管理部403は、移動ホストが移動先ネットワーク上でマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信方法により受信している場合でも、ホームネットワーク上のルータやその他ホストから発行されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)や、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を移動ホストに対して転送する。
マルチキャストパケット転送処理部404は、マルチキャストパケット転送機能を持つ。具体的には、ホームエージェント400と移動ホスト間での位置登録および登録応答後、直ちに、マルチキャストグループ記録機能により記録されているマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットをインターセプトし、移動ホストの気付けアドレス宛のユニキャストヘッダでマルチキャストパケットをカプセル化して、移動ホストに対して転送する。また、移動ホストからのマルチキャストパケット転送停止要求により、マルチキャストパケット転送停止要求に含まれるマルチキャストグループ宛マルチキャストパケットの移動ホストに対する転送を停止する。
以上のように第1の実施形態によれば、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、移動先アドレスの通知を受けたホームエージェントから直ちにトンネル経由でマルチキャストパケットの転送を開始することにより、移動ホストの移動に応じてマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法に素早く切替えることができる。これにより、移動ホストにおけるマルチキャストパケット受信の中断時間を短縮できるとともに、移動先ネットワークがマルチキャストに対応しない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止することができる。
また、移動先ネットワークがマルチキャストに対応しており、移動ホストがマルチキャストパケットを直接受信できる場合は、ホームエージェントを介するマルチキャストパケット転送を停止することにより、移動ホストにおけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法から直接受信方法に切替えることができる。これにより、間接受信のためのマルチキャストパケット転送による無駄な遅延や余分な帯域消費量を削減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、上記第1の実施形態における移動ホストの代わりに移動ルータを設け、端末がモバイルIPを適用した移動ルータに接続することで、パーソナルエリアネットワーク(PAN)を構成する場合を想定する。パーソナルエリアネットワークでは、移動ルータが複数ネットワーク間を移動する場合でも、端末はホームアドレスを使用しながら移動ルータを介して通信を継続できるという特徴を持つ。第2の実施形態は、移動ルータが複数のネットワークを移動する状況で、端末が途切れることなくマルチキャストパケットを受信する方法である。この方法は、移動ルータが第1の実施形態に記載の移動ホストと同等の機能を持つことで実現できる。
図6は本発明の第2の実施形態におけるネットワーク構成図である。ここでは、ホームネットワーク504、移動先ネットワークA505、移動先ネットワークB506、送信元ネットワーク507を有する例を示す。図6中のホームネットワーク504、移動先ネットワークB506、送信元ネットワーク507はマルチキャストに対応しており、ホームネットワーク504、移動先ネットワークB506は送信元ネットワーク507からのマルチキャストパケットを受信できるネットワークである。また、移動先ネットワークA505は、送信元ネットワーク507との経路上にマルチキャストに対応していないネットワークまたはルータがあり、送信元ネットワーク507からのマルチキャストパケットを受信できないネットワークである。
送信元ネットワーク507に接続する送信元ホスト503は、ホームネットワーク504上のホスト、移動先ネットワークB506上の移動ルータ501−2に対して直接受信方法、またはホームネットワーク504上のホームエージェント500を介した間接受信方法で受信可能な任意のスコープのマルチキャストグループに対してマルチキャストパケットを送信しているホスト(ノード)である。また、前記マルチキャストグループのマルチキャストパケットは、移動先ネットワークA505上の移動ルータ501−1であっても、ホームネットワーク504上のホームエージェント500を介した間接受信方法で受信可能とする。
ホームエージェント500は、ホームネットワーク504に接続している。また、移動ルータ501−1は、移動先ネットワークA505に接続し、端末502−1は移動ルータ501−1に接続することでパーソナルエリアネットワーク508−1を構成する。また、移動509により、移動ルータ501−1は移動先ネットワークB506に接続し、移動ルータ501−1および端末502−1、パーソナルエリアネットワーク508−1は、それぞれ移動ルータ501−2および端末502−2、パーソナルエリアネットワーク508−2を構成する。すなわち、移動ルータ501−1〜501−2および端末502−1〜502−2は、ネットワーク間を移動可能であり、送信元ホスト503から送信されるマルチキャストパケットを直接的に受信する、またはホームエージェント500を介して間接的に受信するホスト(移動ノード)である。
図7は第2の実施形態におけるマルチキャストパケット受信方法を記述したシーケンス図である。なお、この例では、送信元ホスト503が前記マルチキャストグループに対してマルチキャストパケットを送信しているものとする。
まず、マルチキャストに対応していない移動先ネットワーク上の移動ルータに接続する端末が前記マルチキャストグループに参加してマルチキャストパケットを受信する手順について説明する。
移動先ネットワークA505上の移動ルータ501−1に接続する端末502−1が、前記マルチキャストグループに参加する場合、パーソナルエリアネットワーク508−1上で前記マルチキャストグループに参加するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)600を、ホームアドレスを用いて発行する。
IGMP Report(IPv6ではMLD Report)600を受信した移動ルータ501−1は、IGMP Proxy(IPv6ではMLD Proxy)機能により、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)600を中継し、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)601を自身の気付けアドレスを用いて、移動先ネットワークA上で発行する。また、移動ルータ501−1は、端末502−1が発行したIGMP Report(IPv6ではMLD Report)をトンネル603によりホームエージェント500に転送602し、ホームネットワーク504上で発行604する。
また、端末502−1が前記マルチキャストグループに参加すると、移動ルータ501−1は、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)600に記述された前記マルチキャストグループの情報を取得する。移動ルータ501−1は、マルチキャストグループ通知機能により、前記マルチキャストグループの情報を記述したマルチキャストグループ登録要求605をホームエージェント500に対して送信することで、前記マルチキャストグループに参加したことをホームエージェント500に対して通知することになる。
次に、ホームエージェント500は、マルチキャストグループ登録要求605を受信すると、マルチキャストグループ記録機能によりマルチキャストグループ登録要求605に記述された前記マルチキャストグループの情報を記録する。ホームエージェント500は、ホームネットワーク504上に配送される、マルチキャストグループ記録機能により記録されているマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケット606をインターセプトする。次に、ホームエージェント500は、マルチキャストパケット転送制御機能を用いて、移動ルータ501−1に対してマルチキャストパケット606をトンネル608により、気付けアドレス宛のIPユニキャストヘッダにカプセル化して転送607を行う。
移動ルータ501−1は、ホームエージェント500を介してマルチキャストパケット607を受信すると、パーソナルエリアネットワーク508−1上の端末502−1にマルチキャストパケット609を転送する。このとき、移動先ネットワークA505は、マルチキャストに対応しないので、移動ルータ501−1は移動先ネットワークA505から直接受信方法によりマルチキャストパケットを受信できず、ホームエージェント500を介した間接受信方法により、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの受信を継続することになる。
次に、移動ルータおよび端末がマルチキャストに対応した移動先ネットワークに移動した場合に、この移動に伴って前記移動先ネットワークに接続してマルチキャストパケットの受信を継続する手順について説明する。
移動ルータ501は、移動610によって移動先ネットワークB506に接続する。移動ルータ501は、新たな気付けアドレスを取得し、ホームエージェント500に対して位置登録611を行い、ホームエージェント500から登録確認612を受信する。
このとき、端末502−2がマルチキャストグループのマルチキャストパケットの受信を継続しているものとする。ホームエージェント500は、直ちにホームネットワーク504上に配送される全マルチキャストパケット中から、マルチキャストグループ記録機能により記録されているマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケット613をマルチキャストパケット転送制御機能を用いて移動ルータ501−2に対して、マルチキャストパケット613をトンネル615により、前記気付けアドレス宛のIPユニキャストヘッダにカプセル化して転送614する。
また、移動ルータ501−2におけるマルチキャストパケット受信制御機能は、マルチキャストパケット受信方法を直接受信方法に切替えるため、マルチキャストグループ管理制御機能により気付けアドレスを用いて、マルチキャストグループのマルチキャストパケットを受信するためのIGMP Report(IPv6ではMLD Report)617を移動先ネットワークB506上で発行する。このとき、移動先ネットワークB506がマルチキャストに対応している場合、移動先ネットワークB506と送信元ネットワーク507との間でマルチキャスト配送木が構築され、マルチキャストパケットが移動ルータ501−2に直接配送される。その間、移動ルータ501−2は、間接受信方法によりマルチキャストパケットを受信し(618〜623)、端末502−2はマルチキャストパケット616の受信を継続する。
パーソナルエリアネットワーク508−2上の端末502−2は、移動先ネットワークB506上にマルチキャストパケット622が配送され始めると、マルチキャストパケット(621、623)を二重に受信することになる。そこで、移動ルータ501−2は、マルチキャストパケット受信制御機能により、ホームエージェント500に対して、マルチキャストグループのマルチキャストアドレスが記述されたマルチキャスト転送停止要求624を送信する。マルチキャスト転送停止要求624を受信したホームエージェント500は、移動ルータ501−2に対する、ホームネットワーク504上に配送されるマルチキャストパケット625の転送を停止する。
次に、移動先ネットワーク上の移動ルータに接続する端末がマルチキャストグループから離脱する手順について説明する。
端末502−2は、マルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLD Report)628を、ホームアドレスを用いてパーソナルエリアネットワーク508−2上で発行する。IGMP Leave Group(IPv6ではMLD Report)628を受信した移動ルータ501−2は、マルチキャストグループ管理制御機能により、パーソナルネットワーク508−2上にマルチキャストグループに参加するその他の端末がいるかどうか、IGMP Group−Specific Query(IPv6ではMLD Group−Specific Query)629によりパーソナルエリアネットワーク508−2上で問い合わせる。マルチキャストグループに参加するその他の端末がいない場合は、気付けアドレスを用いて、マルチキャストグループから離脱するためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLD Report)630を前記移動先ネットワーク上で発行する。
また、移動ルータ501−2は、マルチキャストグループ管理機能により、離脱のためのIGMP Leave Group(IPv6ではMLD Report)632を、トンネル631によりホームエージェント500を介して発行633する。IGMP Leave Group(IPv6ではMLD Report)633の発行とともに、移動ルータ501−2は、マルチキャストグループ通知機能により、前記マルチキャストグループの情報が記述されたマルチキャストグループ削除要求634をホームエージェント500に対して送信する。
以上のように、第2の実施形態では、移動ルータ501の移動610に応じて、移動ルータ501におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法に素早く切替えることで、送信元ネットワーク507から移動先ネットワークB506までのマルチキャストグループにおけるマルチキャスト配送木構築の遅延発生に対して、その間の端末502−2におけるマルチキャストパケット受信の中断時間を短くすることができる。また、移動ルータ501−2がマルチキャストパケットを直接受信できる場合、移動ルータ501−2におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法から直接受信方法に切替えることで、マルチキャストパケットの転送に伴う無駄な遅延や帯域消費量を削減することができる。
なお、ホームエージェント500は、移動ルータ501−2がマルチキャストグループのマルチキャストパケットの受信方法を直接受信方法に切替えた場合でも、マルチキャストパケット625のホームネットワーク504上への配送を継続することで、移動ルータ501−2が移動した場合の、間接受信方法への切替えを素早く行うことができる。この場合、ホームエージェント500は、ホームネットワーク504上のルータやその他ホストにより発行されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)や、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、移動ルータ501−2にトンネルを介して転送する。また、移動ルータ501−2は、ホームエージェント500から転送されるIGMP Query(IPv6ではMLD Query)や、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、パーソナルエリアネットワーク508上の端末502−2に転送する。また、端末502−2は、IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を、パーソナルエリアネットワーク508上で、ホームアドレスを用いて発行し、移動ルータ501−2はトンネルを介して前記IGMP Report(IPv6ではMLD Report)を転送することで、マルチキャストパケット625のホームネットワーク504上への配送を継続する。このとき、端末502−2によるIGMP Report(IPv6ではMLD Report)の発行処理は、IGMP(IPv6ではMLD)の仕様に従う。
このように第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、マルチキャストグループに参加している移動ルータおよび端末がネットワークを移動した際に、移動先アドレスの通知を受けたホームエージェントから直ちにトンネル経由でマルチキャストパケットの転送を開始することにより、移動ルータおよび端末の移動に応じてマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法に素早く切替えることができる。これにより、端末におけるマルチキャストパケット受信の中断時間を短縮できるとともに、移動先ネットワークがマルチキャストに対応しない場合のマルチキャストパケット受信の中断を防止することができる。
また、移動ルータおよび端末がマルチキャストパケットを直接受信できる場合は、ホームエージェントを介するマルチキャストパケット転送を停止することにより、端末におけるマルチキャストパケットの受信方法を間接受信方法から直接受信方法に切替えることができる。これにより、間接受信のためのマルチキャストパケット転送による無駄な遅延や余分な帯域消費量を削減することができる。
本発明は、マルチキャストグループに参加している移動ホストがネットワークを移動した際に、マルチキャストパケット受信の中断時間を短縮することができ、間接受信のためのパケット転送による余分な帯域消費を削減することができる効果を有し、複数のノードに対して通信を行うマルチキャスト通信において、携帯端末等の移動可能なノードによりマルチキャストパケットを受信する際のマルチキャスト受信方法等に有用である。
本発明の第1の実施形態におけるネットワーク構成図 第1の実施形態におけるマルチキャストパケット受信方法を記述したシーケンス図(その1) 第1の実施形態におけるマルチキャストパケット受信方法を記述したシーケンス図(その2) 本発明の第1の実施形態における移動ホストの機能構成図 本発明の第1の実施形態におけるホームエージェントの機能構成図 本発明の第2の実施形態におけるネットワーク構成図 第2の実施形態におけるマルチキャストパケット受信方法を記述したシーケンス図 IPv4でのパケットフォーマットを示す図 IPv6でのパケットフォーマットを示す図
符号の説明
100,400,500 ホームエージェント
101−1〜101−4,300 移動ホスト
102,503 送信元ホスト
103,504 ホームネットワーク
104〜106,505,506 移動先ネットワーク
110,507 送信元ネットワーク
301,401 モバイルIP通信処理部
302,402 モバイルIPプロトコル処理部
303,403 マルチキャストグループ管理部
304 マルチキャストパケット受信制御処理部
404 マルチキャストパケット転送処理部
501−1,501−2 移動ルータ
502−1,502−2 端末
508−1,508−2 パーソナルネットワーク

Claims (12)

  1. ネットワーク間を移動可能な移動ノードにおいてマルチキャストパケットを受信するマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードが、
    受信可能なマルチキャストグループに参加する際に、前記マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージを接続するネットワーク上で発行するステップと、
    移動先アドレスを管理するホームエージェントに対し、自ノードが参加するマルチキャストグループの情報を通知するステップと、
    接続するネットワークを移動した場合に、前記マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージを移動先のネットワーク上で発行するステップと、
    前記ホームエージェントに対し、前記移動先のネットワークにおいて取得した移動先アドレスを登録するための登録要求メッセージを発行するステップと、
    前記登録要求メッセージに応答して前記ホームエージェントから転送される前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信するステップと
    を有するマルチキャスト受信方法。
  2. 請求項1記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードが、
    前記移動先のネットワークにおいて、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットが直接受信可能な場合は、前記ホームエージェントに対して前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止を要求するステップと、
    前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信するステップと
    を有するマルチキャスト受信方法。
  3. 請求項1記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードが、
    前記マルチキャストグループから離脱する際に、前記マルチキャストグループから離脱するための離脱要求メッセージを接続するネットワーク上で発行するステップと、
    前記ホームエージェントに対し、自ノードが離脱するマルチキャストグループの情報を通知するステップと
    を有するマルチキャスト受信方法。
  4. 請求項1記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードが、
    前記ホームエージェントから転送されるマルチキャストパケットを受信する間接受信と、前記移動先のネットワークにおいてマルチキャストパケットを直接受信する直接受信とが可能な場合に、前記間接受信の際のパケット損失と、前記直接受信の際のパケット損失とを比較し、パケット損失の少ない受信方法を選択するステップを有するマルチキャスト受信方法。
  5. 請求項4記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードが、
    前記直接受信を選択した場合は前記ホームエージェントに対し、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止を要求し、前記間接受信を選択した場合は前記移動先ネットワーク上で前記マルチキャストグループから離脱するための離脱要求メッセージを発行するステップを有するマルチキャスト受信方法。
  6. ネットワーク間を移動可能な移動ノードにおいてマルチキャストパケットを受信するマルチキャスト受信方法であって、
    前記移動ノードがネットワーク間を移動する際の移動先アドレスを管理するホームエージェントが、
    前記移動ノードより通知される前記移動ノードが参加または離脱する前記マルチキャストグループの情報を取得するステップと、
    前記取得した情報を前記移動ノードが参加するマルチキャストグループ情報に保持または削除するステップと、
    前記移動ノードがネットワークを移動した場合に、移動先のネットワークにおいて取得した移動先アドレスを通知する登録要求メッセージを受信するステップと、
    前記登録要求メッセージを受信した場合に、この登録要求メッセージに応答し、直ちに前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットをインターセプトして前記移動先のネットワーク上の移動ノードへ転送するステップと
    を有するマルチキャスト受信方法。
  7. 請求項6記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記ホームエージェントが、
    前記移動ノードにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に発行される、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送停止要求を受信するステップと、
    前記転送停止要求を受信した場合に、前記マルチキャストパケットの転送を停止するステップとを有するマルチキャスト受信方法。
  8. 請求項6記載のマルチキャスト受信方法であって、
    前記ホームエージェントが、
    前記移動ノードより前記マルチキャストグループの情報をマルチキャストグループ削除要求として取得するステップと、
    前記取得した情報を前記移動ノードが参加するマルチキャストグループ情報から削除するステップとを有するマルチキャスト受信方法。
  9. ネットワーク間を移動してマルチキャストパケットを受信可能な移動ホストであって、
    接続するネットワークを移動した場合に、自ホストの移動情報を管理するホームエージェントに移動先アドレスを通知するモバイルIPプロトコル処理部と、
    マルチキャストグループに参加するための参加要求メッセージまたは離脱するための離脱要求メッセージを発行し、参加または離脱するマルチキャストグループの情報を前記ホームエージェントに通知するマルチキャストグループ管理部と、
    前記接続するネットワークを移動した場合に、移動先のネットワークにおいて前記ホームエージェントから転送される前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信するマルチキャストパケット受信制御処理部と
    を備える移動ホスト。
  10. 請求項9記載の移動ホストであって、
    前記マルチキャストパケット受信制御処理部は、前記移動先のネットワークにおいて前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信可能な場合は、前記ホームエージェントに対して転送停止要求を発行し、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを直接受信するものである移動ホスト。
  11. ネットワーク間を移動してマルチキャストパケットを受信可能な移動ホストの移動情報を管理するホームエージェントであって、
    前記移動ホストから移動先アドレスを取得するモバイルIPプロトコル処理部と、
    前記移動ホストから通知される、前記移動ホストが参加または離脱するマルチキャストグループの情報を取得するマルチキャストグループ管理部と、
    前記移動ノードがホームネットワーク以外のネットワークに移動した場合、前記マルチキャストグループ宛に送信されたマルチキャストパケットをインターセプトして前記移動先のネットワーク上の移動ホストへ転送するマルチキャストパケット転送処理部と
    を備えるホームエージェント。
  12. 請求項11記載のホームエージェントであって、
    前記マルチキャストパケット転送処理部は、前記移動ホストにおいてマルチキャストパケットを直接受信可能な場合に発行される転送停止要求を受信した場合に、前記マルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットの転送を停止するものであるホームエージェント。
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