JP2005072834A - モバイルアドホックネットワークシステムとモバイルアドホックネットワーク制御方法とプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 集中管理的な端末を必要とせず他の端末との間で情報交換を行うとともに、端末が移動しても通信を切断するこなく効率的な制御を行う。
【解決手段】
ブロードキャスト管理テーブル121は、ブロードキャストの二重送信を抑制することを目的として、メッセージIDと送信元端末の情報を格納する。転送ID管理テーブル111は、転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、グループへの参加状況を示すフラグを格納する。転送データ管理テーブル112は、流通しているメッセージの管理を目的に、メッセージのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、メインバッファ122のポインタを有する。P2P制御手段11は、転送するデータの管理や、転送状況等、P2Pマルチキャスト通信レイヤにおける通信制御管理および、P2Pマルチキャスト通信を利用するアプリケーションに対してI/Fを公開する。
【選択図】図1
【解決手段】
ブロードキャスト管理テーブル121は、ブロードキャストの二重送信を抑制することを目的として、メッセージIDと送信元端末の情報を格納する。転送ID管理テーブル111は、転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、グループへの参加状況を示すフラグを格納する。転送データ管理テーブル112は、流通しているメッセージの管理を目的に、メッセージのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、メインバッファ122のポインタを有する。P2P制御手段11は、転送するデータの管理や、転送状況等、P2Pマルチキャスト通信レイヤにおける通信制御管理および、P2Pマルチキャスト通信を利用するアプリケーションに対してI/Fを公開する。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動する複数の端末により構成され、前記複数の端末間で相互に転送データを交換することにより他端末との間で情報通信を行うモバイルアドホックネットワークシステムに関し、特にこのモバイルアドホックネットワークシステムにおいて各端末を制御するためのモバイルアドホックネットワーク制御方法に関する。
近年、モバイル端末の普及および高機能化に伴い、モバイル端末を利用したサービスが注目を集めている。特に、端末間の通信のみで実現されるモバイルアドホックネットワークシステムでは、利用エリアに縛られない、端末以外に設備が不要であるといった特徴を有し、移動端末の特性を生かせることができる。
非特許文献1により開示されているMANET(Mobile Ad Hoc Networking)ではモバイルアドホックネットワークプロトコルの標準化が検討されている。これはIPレベルでのアドホック通信を実現するが、スケーラビリティの問題や、ホップ数が増加することによる通信能力低下等の問題が指摘されている。また、P2P(Peer-to-Peer)通信を行う場合、Peer(端末)間の通信自体はMANETの効果により効率的に行われるが、Peer間の通信をバケツリレー式に実現されるP2Pネットワークにおいては、端末移動によりP2Pネットワークのトポロジを下位の通信レイヤにマッピングしてみると、非効率な通信が行われてしまう。
また、特許文献1に開示されている近距離無線転送のためのシステムにおいては、近隣の端末との通信において、どのような通信ステップを用いるか判断する機構を実現するが、通信自体は1対1の通信である。
さらに、特許文献2に開示されているワイヤレス・ネットワークのための適用通信プロトコルにおいては、MacアドレスやIPアドレスといった特定の既知の相手を指定、もしくはチャネルという既知のグループを指定しての通信を実現する。しかし、任意の情報でその場限りでアドホック的なコミュニティを実現することができない。
また、端末が移動しても通信を維持する仕組みや、その際にメッセージを減らす手法はいずれの文献にも開示されていない。
このように、従来技術では、集中管理的な端末の存在が必要とされるものがほとんどであり、大規模のサービスに適用できない。また、集中管理的な端末が存在せず端末間をマルチホップで通信するプロトコルを用いるものであっても、既知の相手との通信であることや、1対1通信の機能のみであったり、グループ通信ができたとしても複数のグループ通信に所属することができない。また、グループ通信ができる場合においても、定期的な通信が行われ、移動体端末では、サービス待機中の電力消費が著しい。
特開2003−517715号公報
特表2002−537687号公報
The Mobile Ad-hoc Networking Working Group/IETF(Internet Engineering Task Force)、"Mobile Ad-hoc Networks(manet)"、[online]、[平成15年8月13日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/html.charters/manet-charter.html>
上述した従来のモバイルアドホックネットワークシステムでは、下記のような問題点があった。
(1)集中管理的な端末の存在が必要とされるものがほとんどであり、大規模のサービスに適用できない。また、集中管理的な端末が存在せず端末間をマルチホップで通信するプロトコルを用いるものであっても、既知の相手との通信であることや、1対1通信の機能のみであったり、グループ通信ができたとしても複数のグループ通信に所属することができない。
(2)また、グループ通信ができる場合においても、定期的な通信が行われ、移動体端末では、サービス待機中の電力消費が著しい。
(1)集中管理的な端末の存在が必要とされるものがほとんどであり、大規模のサービスに適用できない。また、集中管理的な端末が存在せず端末間をマルチホップで通信するプロトコルを用いるものであっても、既知の相手との通信であることや、1対1通信の機能のみであったり、グループ通信ができたとしても複数のグループ通信に所属することができない。
(2)また、グループ通信ができる場合においても、定期的な通信が行われ、移動体端末では、サービス待機中の電力消費が著しい。
本発明の目的は、集中管理的な端末を必要とせず、任意の複数の通信相手との間で情報交換を行うことができるモバイルアドホックネットワークシステムを提供することである。
また、本発明の他の目的は、ネットワークに参加している参加端末が任意の方向に移動しても、無駄な通信トポロジとなることなく通信を行うことができ、また、各端末が移動した場合でも、定常的な通信を行うことなく通信が切断されないようにすること、および情報の通信を複数のユニキャストで行うのではなく、一度の1ホッブ(Hop)のブロードキャスト(電波の届く範囲のブロードキャスト)で行うことで、通信回数を削減できることにより消費電力を抑制することができるモバイルアドホックネットワークシステムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のモバイルアドホックネットワークシステムは、移動する複数の端末により構成され、前記複数の端末間で相互に転送データを交換することにより他端末との間で情報通信を行うモバイルアドホックネットワークシステムであって、
前記各端末が、それぞれ、
他端末からのデータを受信する受信手段と、
他端末に対してデータを送信する送信手段と、
どのようなグループに属するかを判断するための意味情報が予め登録された嗜好情報データベースを有し、前記嗜好情報データベースに登録された意味情報と、渡された意味情報とを比較し、該比較結果に基づきあるグループに参加するか不参加するかを判定する意味情報管理手段と、
前記各端末間で送受信されるメッセージを特定するためのメッセージIDと該メッセージIDを含むメッセージを送信した送信元端末の情報を格納するブロードキャスト管理テーブルと、前記受信手段により受信されたメッセージを一時的に格納するためのメインバッファとを有し、他の端末から受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに既に格納されている場合には、該メッセージを破棄し、受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに格納されていない場合には、受信した該メッセージを前記送信手段を介して他の端末に転送するデータ制御手段と、
転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、当該グループに自端末が参加しているかを示すフラグ情報を格納する転送ID管理テーブルと、流通しているデータの管理を目的に、流通しているメッセージの属するグループのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、前記データ制御手段内のメインバッファに保存されている該データに対するポインタを格納するための転送データ管理テーブルとを有し、グルーピングを行う他の端末を探索するためのディスカバリメッセージを受信すると、該ディスカバリメッセージに含まれる意味情報を前記意味情報管理手段に送信し、前記意味情報管理手段から当該グループへ参加するとの判定結果を受信した場合、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリメッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの参加を示す値に設定するとともに、接続先としてディスカバリメッセージの送信元の端末を設定し、当該ディスカバリメッセージの送信元の端末に、当該グループへ参加する旨を通知するためのディスカバリ応答メッセージを送信し、他の端末からのディスカバリ応答メッセージを受信した場合には、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリ応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定し、当該ディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を接続先として登録し、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDが前記転送ID管理テーブルに格納されていない場合には、当該グループ通信メッセージを廃棄し、格納されている場合には、前記転送データ管理テーブルにメインバッファのポインタ、メッセージID、接続先端末を登録し、カウンタに接続数を設定し、該メッセージIDを含むグループ通信メッセージを受信した場合にはカウンタに設定した接続数を減算し、前記カウンタがゼロになるとポインタの指し示すメインバッファの領域を廃棄してそのグループ通信を終了するP2P制御手段とを備えている。
前記各端末が、それぞれ、
他端末からのデータを受信する受信手段と、
他端末に対してデータを送信する送信手段と、
どのようなグループに属するかを判断するための意味情報が予め登録された嗜好情報データベースを有し、前記嗜好情報データベースに登録された意味情報と、渡された意味情報とを比較し、該比較結果に基づきあるグループに参加するか不参加するかを判定する意味情報管理手段と、
前記各端末間で送受信されるメッセージを特定するためのメッセージIDと該メッセージIDを含むメッセージを送信した送信元端末の情報を格納するブロードキャスト管理テーブルと、前記受信手段により受信されたメッセージを一時的に格納するためのメインバッファとを有し、他の端末から受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに既に格納されている場合には、該メッセージを破棄し、受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに格納されていない場合には、受信した該メッセージを前記送信手段を介して他の端末に転送するデータ制御手段と、
転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、当該グループに自端末が参加しているかを示すフラグ情報を格納する転送ID管理テーブルと、流通しているデータの管理を目的に、流通しているメッセージの属するグループのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、前記データ制御手段内のメインバッファに保存されている該データに対するポインタを格納するための転送データ管理テーブルとを有し、グルーピングを行う他の端末を探索するためのディスカバリメッセージを受信すると、該ディスカバリメッセージに含まれる意味情報を前記意味情報管理手段に送信し、前記意味情報管理手段から当該グループへ参加するとの判定結果を受信した場合、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリメッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの参加を示す値に設定するとともに、接続先としてディスカバリメッセージの送信元の端末を設定し、当該ディスカバリメッセージの送信元の端末に、当該グループへ参加する旨を通知するためのディスカバリ応答メッセージを送信し、他の端末からのディスカバリ応答メッセージを受信した場合には、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリ応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定し、当該ディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を接続先として登録し、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDが前記転送ID管理テーブルに格納されていない場合には、当該グループ通信メッセージを廃棄し、格納されている場合には、前記転送データ管理テーブルにメインバッファのポインタ、メッセージID、接続先端末を登録し、カウンタに接続数を設定し、該メッセージIDを含むグループ通信メッセージを受信した場合にはカウンタに設定した接続数を減算し、前記カウンタがゼロになるとポインタの指し示すメインバッファの領域を廃棄してそのグループ通信を終了するP2P制御手段とを備えている。
本発明によれば、端末間の通信によりネットワークを実現する際に、P2P技術を適用することで、集中管理を行う端末が不要となり、ネットワークに参加している端末の役割が平等となりトラフィックおよび処理の集中が発生しなくなる。また、各端末は、ネットワーク全体を知ることなく、ネットワークに参加している任意の利用者と接続することで、サービスを享受することができる。さらに、各端末がネットワーク全体を把握する必要がないことから、参加離脱が多く、接続状態が変化し続けるネットワークにおいても比較的大規模な参加者へ提供するネットワークサービスを実現することが可能となる。さらに、サービスを開始した端末がグループから離脱しても、継続してサービルを利用する端末があれば、サービスは継続される。
また、本発明の他のモバイルアドホックネットワークシステムでは、参加しているグループから離脱しようとする端末では、前記P2P制御手段が転送ID管理テーブルから離脱する対象のグループIDの項を削除するとともに、転送ID管理テーブルから自端末の削除を求める削除メッセージを他の端末に送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P手段が、受信した削除メッセージに含まれる端末を転送ID管理テーブルの接続先から削除し、前記転送ID管理テーブルにおける参加フラグが当該グループに不参加であることを示していて、前記転送ID管理テーブルにおける接続数が1となった場合には、当該グループIDの項を前記転送ID管理テーブルから削除する。
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P手段が、受信した削除メッセージに含まれる端末を転送ID管理テーブルの接続先から削除し、前記転送ID管理テーブルにおける参加フラグが当該グループに不参加であることを示していて、前記転送ID管理テーブルにおける接続数が1となった場合には、当該グループIDの項を前記転送ID管理テーブルから削除する。
本発明によれば、グループに参加しているある端末がグループから離脱してもグループ通信を継続し、かつ不要な通信パスを削除でき、無用なトラフィックを削減することができる。
また、本発明の他のモバイルアドホックネットワークシステムでは、グループ通信が行われている最中に、前記転送データ管理テーブルのカウンタの値がゼロとならないまま一定時間が経過した場合、当該端末は通信可能範囲内に存在しなくなったと判定し、前記P2P制御手段により該端末へ削除メッセージをグループ通信メッセージとして送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
削除応答メッセージを受信した削除元の端末では、前記P2P制御手段が、削除応答メッセージを送信してきた端末を転送データ管理テーブルから削除する。
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
削除応答メッセージを受信した削除元の端末では、前記P2P制御手段が、削除応答メッセージを送信してきた端末を転送データ管理テーブルから削除する。
また、本発明によれば、1ホップのブロードキャストの連鎖を制御する仕組みであるため、端末の移動の結果、端末の位置が変更されても、そのブロードキャストが受信した時点で受信が完了するので、最短パスで情報の伝播が行われ、効率的な通信を行うことができる。
さらに、本発明の他のモバイルアドホックネットワークシステムでは、他の端末にグループ通信メッセージとして削除メッセージを送信した端末では、前記P2P制御手段が、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、再度削除メッセージをブロードキャスト通信により送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除応答メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
他の端末からの削除応答メッセージを受信した削除元の端末以外の端末では、前記P2P制御手段が、前記転送ID管理テーブルに、受信した削除応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する。
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除応答メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
他の端末からの削除応答メッセージを受信した削除元の端末以外の端末では、前記P2P制御手段が、前記転送ID管理テーブルに、受信した削除応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する。
また、本発明によれば、端末の移動の結果、ネットワークが分断されても、ネットワークが分断されたことを発見して転送ID管理テーブルの内容が変更されるため、継続してグループ通信を行うことができる。
さらに、本発明の他のモバイルアドホックネットワークシステムでは、他の端末にブロードキャスト通信により削除メッセージを送信した端末では、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、前記P2P制御手段が、ブロードキャスト通信を利用して該端末への接続情報を有する端末を探索するためのNACKメッセージを送信し、
前記NACKメッセージを受信した端末では、前記転送ID管理テーブルに該端末への接続情報を有している場合、前記P2P制御手段が、再接続メッセージを送信し、
他の端末からの再接続メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した再接続メッセージの削除先の端末が前記転送ID管理テーブルに含まれていた場合、前記転送ID管理テーブルに、受信した再接続メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する。
前記NACKメッセージを受信した端末では、前記転送ID管理テーブルに該端末への接続情報を有している場合、前記P2P制御手段が、再接続メッセージを送信し、
他の端末からの再接続メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した再接続メッセージの削除先の端末が前記転送ID管理テーブルに含まれていた場合、前記転送ID管理テーブルに、受信した再接続メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する。
さらに、本発明によれば、端末の移動の結果、その端末が通信圏外に移動、もしくは電源断等により通信不可能状態に陥っていた場合でも、そのような状況を把握することができ、かつ、該端末を経由して接続されていた端末を発見して転送ID管理テーブルの内容が変更されるため、継続してグループ通信を行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)端末間の通信によりネットワークを実現する際に、P2P技術を適用することにより各端末の役割が平等となるため、集中管理的な端末を必要とせず、任意の複数の通信相手との間で情報交換を行うことができる。
(2)端末が移動することによりネットワークが分断されても、ネットワークが分断されたことを発見して転送ID管理テーブルの内容が変更されるようにしているので、ネットワークに参加している参加端末が任意の方向に移動しても、無駄な通信トポロジとなることなく通信を行うことができ、また、各端末が移動した場合でも、定常的な通信を行うことなく通信が切断されないようにすること、および情報の通信を複数のユニキャストで行うのではなく、一度の1ホップ(Hop)のブロードキャスト(電波の届く範囲のブロードキャスト)で行うことで、通信回数を削減できることにより消費電力を抑制することができる
(1)端末間の通信によりネットワークを実現する際に、P2P技術を適用することにより各端末の役割が平等となるため、集中管理的な端末を必要とせず、任意の複数の通信相手との間で情報交換を行うことができる。
(2)端末が移動することによりネットワークが分断されても、ネットワークが分断されたことを発見して転送ID管理テーブルの内容が変更されるようにしているので、ネットワークに参加している参加端末が任意の方向に移動しても、無駄な通信トポロジとなることなく通信を行うことができ、また、各端末が移動した場合でも、定常的な通信を行うことなく通信が切断されないようにすること、および情報の通信を複数のユニキャストで行うのではなく、一度の1ホップ(Hop)のブロードキャスト(電波の届く範囲のブロードキャスト)で行うことで、通信回数を削減できることにより消費電力を抑制することができる
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
本実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムは、端末1〜6により構成されている。ここでは、端末1〜4のみについて詳細に説明するが、端末5、6も端末1〜4と同様な構成となっている。また、ここでは、端末1〜6がモバイルアドホックネットワークシステムに接続しているが、端末1〜6以外の他の端末もモバイルアドホックネットワークシステムに接続可能である。
端末1〜4は、それぞれ、P2P制御手段11と、データ制御手段12と、受信手段13と、送信手段14と、意味情報管理手段15と、アプリケーション16とから構成されている。
また、P2P制御手段11は、転送ID管理テーブル111と、転送データ管理テーブル112とを有している。また、データ制御手段12は、ブロードキャスト管理テーブル121と、メインバッファ122とを有している。さらに、意味情報管理手段15には、嗜好情報DB151が備えられている。
転送ID管理テーブル111は、P2P制御手段11内にあって、転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、そのグループに自端末が参加しているかを示すフラグ情報を格納する。この転送ID管理テーブル111の具体的な構成を図2に示す。
転送データ管理テーブル112は、P2P制御手段11内にあって、流通しているメッセージの管理を目的に、流通しているメッセージの属するグループのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、データ制御手段12内のメインバッファ122に保存されている該データに対するポインタを有する。この転送データ管理テーブル112の具体的な構成を図3に示す。
P2P制御手段11は、転送するデータの管理や、転送状況等、P2Pマルチキャスト通信レイヤにおける通信制御管理および、P2Pマルチキャスト通信を利用するアプリケーションに対してI/Fを公開する。
P2P制御手段11は、グルーピングを行う他の端末を探索するためのディスカバリメッセージを受信すると、そのディスカバリメッセージに含まれる意味情報を意味情報管理手段15に送信し、意味情報管理手段15から当該グループへ参加するとの判定結果を受信した場合、転送ID管理テーブル111に、受信したディスカバリメッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの参加を示す値に設定するとともに、接続先としてディスカバリメッセージの送信元の端末を設定し、当該ディスカバリメッセージの送信元の端末に、当該グループへ参加する旨を通知するためのディスカバリ応答メッセージを送信する。本実施形態では、参加フラグが“true”に設定されている場合には、当該グループへ参加していることを示し、“false”に設定されている場合には、当該グループへ不参加であることを示すものとする。
また、P2P制御手段11は、他の端末からのディスカバリ応答メッセージを受信した場合には、転送ID管理テーブル111に、受信したディスカバリ応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定し、当該ディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を接続先として登録する。
また、P2P制御手段11は、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDが転送ID管理テーブル111に格納されていない場合には、当該グループ通信メッセージを廃棄し、格納されている場合には、転送データ管理テーブル112にメインバッファ122のポインタ、メッセージID、接続先端末を登録し、カウンタに接続数を設定し、該メッセージIDを含むグループ通信メッセージを受信した場合にはカウンタに設定した接続数を減算し、カウンタがゼロになるとポインタの指し示すメインバッファ122の領域を廃棄してそのグループ通信を終了する。
ブロードキャスト管理テーブル121は、データ制御手段12内にあって、ブロードキャストの二重送信を抑制することを目的として、各端末間で送受信されるメッセージを特定するためのメッセージIDとそのメッセージIDを含むメッセージを送信した送信元端末の情報を格納する。ブロードキャスト管理テーブル121の具体的な構成を図4に示す。
ブロードキャスト通信とは、同一グループに属する端末だけでなく、接続可能な全ての端末に対してメッセージを送信する通信をいい、ブロードキャスト通信により他の端末からメッセージを受信した端末では、通信レイヤにより、そのメッセージが送信された端末を知ることができる。
メインバッファ122は、データ制御手段12内にあって、流通するデータを一時蓄えることを目的として、受信手段13により受信されたメッセージを一時的に格納する。メインバッファ122の具体的な構成を図5に示す。
データ制御手段12は、P2Pマルチキャスト通信に流通するデータを保持し、二重送信の防止や、バッファの登録削除の管理を行う。具体的には、データ制御手段12は、他の端末から受信したメッセージのメッセージIDがブロードキャスト管理テーブル121に既に格納されている場合には、そのメッセージを破棄し、受信したメッセージのメッセージIDがブロードキャスト管理テーブル121に格納されていない場合には、受信したそのメッセージを送信手段14を介して他の端末に転送する。
受信手段13は、他端末からのデータを受信し、データ制御手段12にデータを渡す。送信手段14は、他端末に対してデータを送信する。
嗜好情報DB151は、どのようなグループに属するかを判断するための意味情報を予め登録するためのデータベースである。
意味情報管理手段15は、嗜好情報データベース151に登録された意味情報と、P2P制御手段11から渡された意味情報とを比較し、その比較結果に基づきあるグループに参加するか不参加するかを判定する。
また、あるグループに参加している端末が、そのグループから正常に離脱しようとする場合、ネットワークは分断されないが端末の移動に伴い接続状況が変化した場合、端末の移動に伴う接続状況の変化によりネットワークが分断された場合、端末の移動に伴う接続状況の変化により端末が通信可能な範囲から消滅した場合には、下記のような処理が行われる。
参加しているグループから離脱しようとする端末では、その端末のP2P制御手段11は、転送ID管理テーブル111から離脱する対象のグループIDの項を削除するとともに、転送ID管理テーブル11から自端末の削除を求める削除メッセージを送信手段を14介して他の端末に送信する。そして、他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、P2P手段11は、受信した削除メッセージに含まれる端末を転送ID管理テーブル111の接続先から削除し、転送ID管理テーブル111における参加フラグが当該グループに不参加であることを示していて、転送ID管理テーブル111における接続数が“1”となった場合には、当該グループIDの項を転送ID管理テーブル111から削除する。
グループ通信が行われている最中に、転送データ管理テーブル112のカウンタの値がゼロとならないまま一定時間が経過した場合、当該端末は通信可能範囲内に存在しなくなったと判定し、P2P制御手段11によりその端末へ削除メッセージをグループ通信メッセージとして送信しする。そして、他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、P2P制御手段11が、受信した削除メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブル112から削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信する。そして、削除応答メッセージを受信した削除元の端末では、P2P制御手段11は、削除応答メッセージを送信してきた端末を転送データ管理テーブル112から削除する。
他の端末にグループ通信メッセージとして削除メッセージを送信した端末では、P2P制御手段11は、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、再度削除メッセージをブロードキャスト通信により送信する。そして、他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、P2P制御手段11が、受信した削除応答メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブル112から削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信する。そして、他の端末からの削除応答メッセージを受信した削除元の端末以外の端末では、P2P制御手段11が、転送ID管理テーブル111に、受信した削除応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値“false”に設定することにより中継端末として機能するようになる。
他の端末にブロードキャスト通信により削除メッセージを送信した端末では、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、P2P制御手段11が、ブロードキャスト通信を利用してその端末への接続情報を有する端末を探索するためのNACKメッセージを送信する。そして、NACKメッセージを受信した端末では、転送ID管理テーブル111にその端末への接続情報を有している場合、P2P制御手段11が、再接続メッセージを送信する。そして、他の端末からの再接続メッセージを受信した端末では、P2P制御手段11が、受信した再接続メッセージの削除先の端末が転送ID管理テーブル111に含まれていた場合、転送ID管理テーブル111に、受信した再接続メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値“false”に設定する。
次に、本実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムの基本部分の処理の流れを図6に示す。ここでは、端末1が通信を行いたい他の端末を発見(ディスカバリ)し、グルーピングを行い、そのグループ間でグループ通信を行う概略の動作について説明する。
先ず、端末1では、グループIDを転送ID管理テーブル111に格納し、ブロードキャスト管理テーブル121にメッセージIDを登録する(ステップ61)。そして、ディスカバリメッセージの送信を行う(ステップ62)。端末1により送信されたディスカバリメッセージは、端末2にのみに受信され、端末2では、このディスカバリメッセージを転送することにより端末1、3、4に送信する(ステップ63)。端末2からのディスカバリメッセージを受信した端末1では、ブロードキャスト管理テーブル121に同じメッセージIDが格納されているため、受信したディスカバリメッセージを廃棄する(ステップ64)。端末2からのディスカバリメッセージを受信した端末4では、グルーピング条件に合致するため、このディスカバリメッセージに含まれていたメッセージIDをグループIDとして転送ID管理テーブル111に追記する(ステップ65)。
そして、グループ条件に合致した端末4では、ディスカバリ応答メッセージを送信する(ステップ66)。このディスカバリ応答メッセージを受信した端末2では、ディスカバリ応答メッセージに含まれるグループIDを転送ID管理テーブル111に追記する(ステップ67)。そして、端末2は、端末4からのディスカバリ応答メッセージを端末1に転送する(ステップ68)。
尚、端末3が、端末2からのディスカバリメッセージを転送した場合(ステップ69)、端末2、4では、ブロードキャスト管理テーブル121に同じメッセージIDが格納されているため、このディスカバリメッセージを廃棄する(ステップ70)。また、端末4が、受信したディスカバリメッセージを転送することにより端末2、3がディスカバリメッセージを受信した場合も同様に(ステップ71)、ブロードキャスト管理テーブル121に同じメッセージIDが格納されているため、このディスカバリメッセージは廃棄される(ステップ72)。
このような処理が行われることにより、端末1、4によりグルーピングが行われ、端末2はこのグループには参加しないが中継ノードとして機能するように設定されたことになる。
そして、端末1がグループ通信を行うために、グループ通信メッセージを送信した場合(ステップ81)、端末2では、転送ID管理テーブル111に、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDと同じIDが格納されているため、受信したグループ通信メッセージを転送する(ステップ82)。端末2により転送されたグループ通信メッセージは、端末1に受信され、端末1では転送確認が行われる(ステップ84)。また、端末2により転送されたグループ通信メッセージは、端末4により受信され、端末4では、転送ID管理テーブル111に、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDと同じIDが格納されているため、受信したグループ通信メッセージを転送する(ステップ85)。端末4により転送されたグループ通信メッセージは、端末2に受信され、端末2では転送確認が行われる(ステップ87)。
このような処理が行われることにより、端末1からのグループ通信メッセージは、グループに参加していない端末2を中継ノードとして端末4に送信される。
以下、本実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムの動作について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムの動作は、
(1)ある端末が条件に合致する通信相手を発見しグルーピングしその通信ルートを確立する動作、
(2)確立した通信ルートを用いてグループ通信を行う動作、
(3)グループに参加していた端末がそのグループから離脱する際の動作、
(4)端末が移動することによる端末間の立ち位置(ネットワークのトポロジ)が変化した際の動作、
の4つの動作により構成される。そのため、以下の説明では、この4つの動作についてそれぞれ順次説明する。
(1)ある端末が条件に合致する通信相手を発見しグルーピングしその通信ルートを確立する動作、
(2)確立した通信ルートを用いてグループ通信を行う動作、
(3)グループに参加していた端末がそのグループから離脱する際の動作、
(4)端末が移動することによる端末間の立ち位置(ネットワークのトポロジ)が変化した際の動作、
の4つの動作により構成される。そのため、以下の説明では、この4つの動作についてそれぞれ順次説明する。
先ず、図7〜図12を参照して、ある端末が条件に合致する通信相手を発見しグルーピングしその通信ルートを確立する動作について(1−1)〜(1−6)に分けて説明する。
(1−1)通信待機状態における動作
図7に本実施形態のシステムにおける通信待機状態の動作について示す。各端末1〜6では、受信手段13がメインバッファ122から空領域のポインタを取得し、データ受信の待機を行う(ステップ(a))。受信手段13は、データを受信した際には、メインバッファ122に受信データを格納し、再び空領域のポインタを取得し次のデータ受信の待機を行う。一方、アプリケーション16は、どのようなグループに属するか判断するため、意味情報管理手段15内の嗜好情報DB151に必要とするデータの意味情報を登録する(ステップ(b))。ただし、この処理は任意であり、サービスによって異なる(個人的な趣味志向から所属や属性、特性特技等)。
図7に本実施形態のシステムにおける通信待機状態の動作について示す。各端末1〜6では、受信手段13がメインバッファ122から空領域のポインタを取得し、データ受信の待機を行う(ステップ(a))。受信手段13は、データを受信した際には、メインバッファ122に受信データを格納し、再び空領域のポインタを取得し次のデータ受信の待機を行う。一方、アプリケーション16は、どのようなグループに属するか判断するため、意味情報管理手段15内の嗜好情報DB151に必要とするデータの意味情報を登録する(ステップ(b))。ただし、この処理は任意であり、サービスによって異なる(個人的な趣味志向から所属や属性、特性特技等)。
次に、通信する端末を発見しグルーピングする一連の動作を図8〜図12に示す。ここでは、端末1が他の端末を発見(ディスカバリ)し、グルーピングを行う場合の動作について説明する。
(1−2)ディスカバリ
他の端末を発見し、グルーピングを行おうとする端末1は、ディスカバリの要求を行うディスカバリメッセージを発信する。ディスカバリメッセージの中には、図8に示すように、このメッセージがディスカバリである事を示すメッセージ識別子、メッセージを一意に特定するメッセージID、グルーピング対象とする意味情報が含まれている。ディスカバリを行う際には、図9に示すように、先ず端末1において、P2P制御手段11がアプリケーション16を介して上位からディスカバリ要求を受信すると(ステップ(a))、P2P制御手段11では、グループに参加するため、転送ID管理テーブル111にディスカバリのメッセージIDを登録し、接続数“0”、参加フラグを“true”にする(ステップ(b))。ここでは、メッセージIDとして“1111”を登録したものとして説明する。すると、ディスカバリメッセージはデータ制御手段12に渡され、データ制御手段12ではブロードキャスト管理テーブル121にそのメッセージID“1111”と発信元が自端末である事を登録する(ステップ(c))。ブロードキャスト管理テーブル121において、発信元の項目が“−”と表示されている場合、自端末であることを示している。このようにして生成されたディスカバリメッセージは、送信手段14を介して近隣の端末に対してブロードキャスト送信される(ステップ(d))。
他の端末を発見し、グルーピングを行おうとする端末1は、ディスカバリの要求を行うディスカバリメッセージを発信する。ディスカバリメッセージの中には、図8に示すように、このメッセージがディスカバリである事を示すメッセージ識別子、メッセージを一意に特定するメッセージID、グルーピング対象とする意味情報が含まれている。ディスカバリを行う際には、図9に示すように、先ず端末1において、P2P制御手段11がアプリケーション16を介して上位からディスカバリ要求を受信すると(ステップ(a))、P2P制御手段11では、グループに参加するため、転送ID管理テーブル111にディスカバリのメッセージIDを登録し、接続数“0”、参加フラグを“true”にする(ステップ(b))。ここでは、メッセージIDとして“1111”を登録したものとして説明する。すると、ディスカバリメッセージはデータ制御手段12に渡され、データ制御手段12ではブロードキャスト管理テーブル121にそのメッセージID“1111”と発信元が自端末である事を登録する(ステップ(c))。ブロードキャスト管理テーブル121において、発信元の項目が“−”と表示されている場合、自端末であることを示している。このようにして生成されたディスカバリメッセージは、送信手段14を介して近隣の端末に対してブロードキャスト送信される(ステップ(d))。
ここでは、図9に示すように、端末1の通信可能な範囲内には、端末2、3、5のみが存在するものとして説明する。
(1−3)ディスカバリ
上記の(1−2)に1おいて発信されたディスカバリメッセージを受信した端末2、3、5では図10に示すように処理が行われる。端末2、端末3、端末5では、同じ処理が行われるが、ここでは端末5の処理については説明は省略し、端末2、3のみ処理を図示する。
上記の(1−2)に1おいて発信されたディスカバリメッセージを受信した端末2、3、5では図10に示すように処理が行われる。端末2、端末3、端末5では、同じ処理が行われるが、ここでは端末5の処理については説明は省略し、端末2、3のみ処理を図示する。
端末1の送信手段14により送信されたディスカバリメッセージは、端末1、2、3、5の受信手段13により受信される(ステップ(e))。そして、受信手段13で受信されたディスカバリメッセージは、データ制御手段12に送信され、データ制御手段12内のブロードキャスト管理テーブル121と比較されることにより、既に同じメッセージが以前に到着していないかが確認される(ステップ(f))。
既に同じディスカバリメッセージが到着していると判定された場合、受信したディスカバリメッセージは破棄される。ここでは、端末1は発信元の端末であり、端末1内のブロードキャスト管理テーブル121には、このディスカバリメッセージのメッセージID“1111”と同じID“1111”が既に格納されているため、端末1では受信したディスカバリメッセージは破棄される。
ステップ(f)において受信したディスカバリメッセージが、未だ到着していないと判定された場合、データ制御手段12は、近隣の端末に、このディスカバリメッセージを送信手段14を介して転送する(ステップ(h))。ここでは、端末2の通信可能な範囲および端末3の通信可能な範囲には、端末4が存在するため、端末2、3から転送されたディスカバリメッセージは、端末4においても受信されるようになる。
さらに、自端末が該グループに参加するかどうかを判断するため、P2P制御手段11では、ディスカバリメッセージから意味情報部分だけを抽出し、意味情報管理手段15に対して、このディスカバリメッセージのグループに参加すべきか否かの照合を依頼する。意味情報管理手段15からの照合結果が否であれば受信したディスカバリメッセージを破棄する(ステップ(j))。
(1−4)ディスカバリ
端末2から転送されたディスカバリメッセージを受信した端末4では、ステップ(k)〜(o)までの処理は上記の(1−3)と同様な処理が行われる。そして、(1−3)のステップ(j)に対応するステップ(o)において意味情報管理手段15による照合結果が真であった場合には、端末4では、図11に示すように、転送ID管理テーブル111にディスカバリメッセージのメッセージID“1111”をグループIDとして登録し、接続先として、ディスカバリメッセージの発信元の端末2を選択し、接続数を“1”、参加フラグを“true”とする(ステップ(p))。
端末2から転送されたディスカバリメッセージを受信した端末4では、ステップ(k)〜(o)までの処理は上記の(1−3)と同様な処理が行われる。そして、(1−3)のステップ(j)に対応するステップ(o)において意味情報管理手段15による照合結果が真であった場合には、端末4では、図11に示すように、転送ID管理テーブル111にディスカバリメッセージのメッセージID“1111”をグループIDとして登録し、接続先として、ディスカバリメッセージの発信元の端末2を選択し、接続数を“1”、参加フラグを“true”とする(ステップ(p))。
(1−5)ディスカバリ
上記の(1−4)において発見された端末4は、同一グループのメンバとメッセージをやり取りするために中継ノードが必要となる。そこで、端末4では、図12に示すように、ステップ(p)において意味情報による照合結果が真の場合、転送ID管理テーブル111への登録後に、P2P制御手段11においてディスカバリ応答メッセージを生成する。そして、データ制御手段12では、ブロードキャスト管理テーブル121内の中から、P2P制御手段11により生成されたディスカバリ応答メッセージのグループIDと同じIDを含む項からそのディスカバリ応答メッセージの接続先が端末1であることを判定し、この端末1に対してディスカバリ応答メッセージを転送する(ステップ(q))。
上記の(1−4)において発見された端末4は、同一グループのメンバとメッセージをやり取りするために中継ノードが必要となる。そこで、端末4では、図12に示すように、ステップ(p)において意味情報による照合結果が真の場合、転送ID管理テーブル111への登録後に、P2P制御手段11においてディスカバリ応答メッセージを生成する。そして、データ制御手段12では、ブロードキャスト管理テーブル121内の中から、P2P制御手段11により生成されたディスカバリ応答メッセージのグループIDと同じIDを含む項からそのディスカバリ応答メッセージの接続先が端末1であることを判定し、この端末1に対してディスカバリ応答メッセージを転送する(ステップ(q))。
このディスカバリ応答メッセージを受け取った端末2では、中継のために転送データ管理テーブル112に、このディスカバリ応答メッセージに含まれるグループIDを登録する。既にこのグループIDが登録されていた場合には、転送データ管理テーブル112の項の接続先にディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を登録する。ディスカバリ応答メッセージに含まれるグループIDが登録されていなかった場合、そのグループIDのテーブルを追加し、接続先には、ディスカバリメッセージを転送してきた端末1と、ディスカバリ応答メッセージを転送してきた端末4を登録し、接続数を“2”とし、自端末は中継ノードなので参加フラグは“false”を設定する(ステップ(r))。
そして、端末2は、発信元の端末1に対してディスカバリ応答メッセージを転送する(ステップ(s))。端末2からの転送されてきたディスカバリ応答メッセージを受信した端末1では、転送ID管理テーブル111に対して登録を行う(ステップ(t))。これら一連の処理によりグループ通信のルートが確立される。
次に、図13、図14、図15を参照して、確立した通信ルートを用いてグループ通信を行う動作について(2−1)〜(2−3)に分けて説明する。
(2−1)
図13に示すように、グループに参加している端末4にメッセージを送信しようとする端末1は、グループ通信メッセージを送信する。グループ通信メッセージは、図14に示すように、メッセージ識別子がデリバリで、メッセージID、グループID、転送するデータ本体が含まれる。グループ通信メッセージを送信する際に、転送データ管理テーブル112に登録を行う。そして、グループ通信メッセージをメインバッファ122に登録しそのポインタを転送データ管理テーブル112に登録する。また、IDについては、送信するメッセージのメッセージIDを格納し、カウンタの値は、転送ID管理テーブル111内の接続数の値を格納する。カウンタは到着予定の端末数であり、これが“0”になった時点で送信は完了したものとみなす。接続先のリストには、転送ID管理テーブル111の接続先の情報を格納する。(ステップ(a))。このようにして生成したグループ通信メッセージを送信手段14を用いて近隣の端末に転送する(ステップ(b))。
図13に示すように、グループに参加している端末4にメッセージを送信しようとする端末1は、グループ通信メッセージを送信する。グループ通信メッセージは、図14に示すように、メッセージ識別子がデリバリで、メッセージID、グループID、転送するデータ本体が含まれる。グループ通信メッセージを送信する際に、転送データ管理テーブル112に登録を行う。そして、グループ通信メッセージをメインバッファ122に登録しそのポインタを転送データ管理テーブル112に登録する。また、IDについては、送信するメッセージのメッセージIDを格納し、カウンタの値は、転送ID管理テーブル111内の接続数の値を格納する。カウンタは到着予定の端末数であり、これが“0”になった時点で送信は完了したものとみなす。接続先のリストには、転送ID管理テーブル111の接続先の情報を格納する。(ステップ(a))。このようにして生成したグループ通信メッセージを送信手段14を用いて近隣の端末に転送する(ステップ(b))。
この端末1からのグループ通信メッセージは、端末2に受信される(ステップ(c))そして、このグループ通信メッセージを受信手段13により受け取った端末2では、データ制御手段12からP2P制御手段11に受信したグループ通信メッセージが渡される(ステップ(d))。この際に、転送データ管理テーブル112にこのグループ通信メッセージのメッセージIDが登録されていなければ、このメッセージIDを転送データ管理テーブル112に登録し、さらに、近隣端末への転送を行う。端末2では、転送ID管理テーブル111にこのメッセージIDが登録されているため、ポインタ取得後に転送データ管理テーブル112に登録する(ステップ(e))。そして、グループ通信メッセージは端末2から他の端末に転送される(ステップ(f))。
また、端末2から転送されてきたグループ通信メッセージを受信した端末4においても同様な処理が行われる(ステップ(g)〜(j))。
(2−2)
上記のステップ(j)において端末4から他の端末に送信されたグループ通信メッセージは、端末2、3においても受信される(ステップ(k))。端末2、3では、受信したグループ通信メッセージをP2P制御手段11に通知する(ステップ(l))。端末2では、受信したグループ通信メッセージは、転送データ管理テーブル112に登録されていて受信済みであるので、転送データ管理テーブル112の、受信したグループ通信メッセージのメッセージIDの項において、そのグループ通信メッセージを送信した相手端末を接続先から削除し、カウンタをひとつ減算する。削除の結果カウンタが“0”になると、そのポインタが示すメインバッファ122を開放する(ステップ(m))。尚、端末3では、転送ID管理テーブルに登録されていないため、受信したグループ通信メッセージは破棄される。尚、端末2から転送されたグループ通信メッセージは、端末1にも受信されるが(ステップ(g))、既に転送データ管理テーブル112に登録されているので転送は行われず、転送データ管理テーブル112の、受信したグループ通信メッセージのメッセージIDの項において、そのグループ通信メッセージを送信した相手端末を接続先から削除し、カウンタをひとつ減算する。削除の結果カウンタが“0”になると、そのポインタが示すメインバッファ122を開放する(ステップ(h))。
上記のステップ(j)において端末4から他の端末に送信されたグループ通信メッセージは、端末2、3においても受信される(ステップ(k))。端末2、3では、受信したグループ通信メッセージをP2P制御手段11に通知する(ステップ(l))。端末2では、受信したグループ通信メッセージは、転送データ管理テーブル112に登録されていて受信済みであるので、転送データ管理テーブル112の、受信したグループ通信メッセージのメッセージIDの項において、そのグループ通信メッセージを送信した相手端末を接続先から削除し、カウンタをひとつ減算する。削除の結果カウンタが“0”になると、そのポインタが示すメインバッファ122を開放する(ステップ(m))。尚、端末3では、転送ID管理テーブルに登録されていないため、受信したグループ通信メッセージは破棄される。尚、端末2から転送されたグループ通信メッセージは、端末1にも受信されるが(ステップ(g))、既に転送データ管理テーブル112に登録されているので転送は行われず、転送データ管理テーブル112の、受信したグループ通信メッセージのメッセージIDの項において、そのグループ通信メッセージを送信した相手端末を接続先から削除し、カウンタをひとつ減算する。削除の結果カウンタが“0”になると、そのポインタが示すメインバッファ122を開放する(ステップ(h))。
(2−3)
尚、受信したグループ通信メッセージが既に受信済みだが、転送ID管理テーブル111に送信した相手端末の情報がない場合、グループ通信メッセージを転送ID管理テーブル111の当該グループの項に該端末情報を追加する。
尚、受信したグループ通信メッセージが既に受信済みだが、転送ID管理テーブル111に送信した相手端末の情報がない場合、グループ通信メッセージを転送ID管理テーブル111の当該グループの項に該端末情報を追加する。
次に、図16を参照して、グループに参加していた端末がそのグループから離脱する際の動作について(3−1)〜(3−2)に分けて説明する。ここでは、端末1がグループから離脱するものとして説明する。
(3−1)
先ず、端末1は、アプリケーション16を介して離脱要求を受信する(ステップ(a))。すると、参加してたグループから離脱しようとする端末1は、P2P制御手段11内の転送ID管理テーブル111の中の離脱するグループIDの示す項を削除し、グループ通信のメッセージとして離脱メッセージを送信する(ステップ(b))。離脱メッセージはメッセージ識別子が離脱で、メッセージIDとグループIDを含む。この離脱メッセージは端末2に受信され(ステップ(c))、離脱メッセージを受信した端末2では、自端末の転送ID管理テーブル111内の当該グループを示す項の接続先から削除する(ステップ(d))。
先ず、端末1は、アプリケーション16を介して離脱要求を受信する(ステップ(a))。すると、参加してたグループから離脱しようとする端末1は、P2P制御手段11内の転送ID管理テーブル111の中の離脱するグループIDの示す項を削除し、グループ通信のメッセージとして離脱メッセージを送信する(ステップ(b))。離脱メッセージはメッセージ識別子が離脱で、メッセージIDとグループIDを含む。この離脱メッセージは端末2に受信され(ステップ(c))、離脱メッセージを受信した端末2では、自端末の転送ID管理テーブル111内の当該グループを示す項の接続先から削除する(ステップ(d))。
(3−2)
上記の(3−1)において、転送ID管理テーブル111から接続先を削除した結果、該グループの接続先が“1”でかつ参加フラグが“false”である場合には、中継の必要がなくなるため、さらに刈り込みのために近隣の端末に対して離脱メッセージを送信する(ステップ(e))。この端末2から転送された離脱メッセージは、端末4により受信され(ステップ(f))、端末4でも同様にして、自端末の転送ID管理テーブル111内の当該グループを示す項の接続先から削除する(ステップ(g))。
上記の(3−1)において、転送ID管理テーブル111から接続先を削除した結果、該グループの接続先が“1”でかつ参加フラグが“false”である場合には、中継の必要がなくなるため、さらに刈り込みのために近隣の端末に対して離脱メッセージを送信する(ステップ(e))。この端末2から転送された離脱メッセージは、端末4により受信され(ステップ(f))、端末4でも同様にして、自端末の転送ID管理テーブル111内の当該グループを示す項の接続先から削除する(ステップ(g))。
次に、図17〜図34を参照して、端末が移動することによる端末間の立ち位置(ネットワークのトポロジ)が変化した際の動作について(4−1)〜(4−7)に分けて説明する。ここでは、図17に示すように、端末2と端末4の位置が入れ変わった場合を用いて説明する。
(4−1)
上記の(2−2)にて受け取ったグループ通信メッセージによりカウンタを減算して言った結果、一定時間が経ってもカウンタが“0”にならず接続先が残っている場合、その端末が近隣から居なくなったことが想定される。図17に示したように、端末の位置が変わった場合においては、図18、図19のようにグループ通信が行われた結果、図20の端末1の転送データ管理テーブル112のカウンタが“0”にならず一定時間が経過すると、その端末に向かって転送ID管理テーブル111から自端末の削除を求める削除メッセージをグループ通信で送信する。そして、端末1はで、自端末の転送ID管理テーブル11からはその端末を削除しておく(ステップ(o))。削除メッセージは、図21に示すように、メッセージ識別子が削除で、メッセージID、グループID、削除先端末情報、削除元端末情報、通信できなかったデータ本体を含む。
上記の(2−2)にて受け取ったグループ通信メッセージによりカウンタを減算して言った結果、一定時間が経ってもカウンタが“0”にならず接続先が残っている場合、その端末が近隣から居なくなったことが想定される。図17に示したように、端末の位置が変わった場合においては、図18、図19のようにグループ通信が行われた結果、図20の端末1の転送データ管理テーブル112のカウンタが“0”にならず一定時間が経過すると、その端末に向かって転送ID管理テーブル111から自端末の削除を求める削除メッセージをグループ通信で送信する。そして、端末1はで、自端末の転送ID管理テーブル11からはその端末を削除しておく(ステップ(o))。削除メッセージは、図21に示すように、メッセージ識別子が削除で、メッセージID、グループID、削除先端末情報、削除元端末情報、通信できなかったデータ本体を含む。
尚、図18、図19においてグループ通信が行われる際の処理は、端末2と端末4の位置が異なる以外は、上記で説明した(2−1)〜(2−3)と同様であるため、その説明は省略する。
(4−2)
上記の(4−1)において生成された削除メッセージは、図20に示すように、グループ通信を用いて転送され(ステップ(p)〜(r))、削除先の端末2ではこのメッセージを受信すると、自端末のP2P制御手段11内の転送データ管理テーブル112から削除元の端末1の情報を削除し、削除応答メッセージを返す。削除応答メッセージは、図22に示すように、メッセージ識別子が削除応答で、メッセージID、グループID、削除メッセージIDを含む。端末2から送信された削除応答メッセージは、図23に示すように、端末4を介して端末1に受信される。図23に示すように、端末2から削除応答メッセージが送信されると(ステップ(s))、この削除応答メッセージは端末4により受信され、端末4では、対象の端末でないため転送する(ステップ(t))。そして、端末4から転送された削除応答メッセージは、端末1により受信される(ステップ(u))。
上記の(4−1)において生成された削除メッセージは、図20に示すように、グループ通信を用いて転送され(ステップ(p)〜(r))、削除先の端末2ではこのメッセージを受信すると、自端末のP2P制御手段11内の転送データ管理テーブル112から削除元の端末1の情報を削除し、削除応答メッセージを返す。削除応答メッセージは、図22に示すように、メッセージ識別子が削除応答で、メッセージID、グループID、削除メッセージIDを含む。端末2から送信された削除応答メッセージは、図23に示すように、端末4を介して端末1に受信される。図23に示すように、端末2から削除応答メッセージが送信されると(ステップ(s))、この削除応答メッセージは端末4により受信され、端末4では、対象の端末でないため転送する(ステップ(t))。そして、端末4から転送された削除応答メッセージは、端末1により受信される(ステップ(u))。
(4−3)
削除応答メッセージを受信した端末1では、図24に示すように、削除応答メッセージを送信してきた端末2を転送データ管理テーブル112から削除する(ステップ(v)、(w))。削除された結果、該当端末がこれ以上データ転送を行う必要がなくなった場合(端末2のように転送先が1つでなおかつ参加フラグが“false”の場合、中継になっていない)、中継をやめるため、離脱を通知する。
削除応答メッセージを受信した端末1では、図24に示すように、削除応答メッセージを送信してきた端末2を転送データ管理テーブル112から削除する(ステップ(v)、(w))。削除された結果、該当端末がこれ以上データ転送を行う必要がなくなった場合(端末2のように転送先が1つでなおかつ参加フラグが“false”の場合、中継になっていない)、中継をやめるため、離脱を通知する。
(4−4)
上記の(4−2)、(4−3)において、削除先の端末が応答を返さない場合には、図25に示すようにグループ通信圏外に移動していることが想定される。この場合、上記の(4−1)と同等の削除メッセージをブロードキャストで送信する。この処理の様子を図26、図27に示す。
上記の(4−2)、(4−3)において、削除先の端末が応答を返さない場合には、図25に示すようにグループ通信圏外に移動していることが想定される。この場合、上記の(4−1)と同等の削除メッセージをブロードキャストで送信する。この処理の様子を図26、図27に示す。
(4−5)
上記の(4−4)で送信された削除メッセージを受信した削除先の端末は、上記の(4−2)と同様に削除応答メッセージを送信する。さらに、グループ通信メッセージを中継してもらうため、上記の(1−5)、(1−6)と同様にして削除メッセージのブロードキャストを辿って中継端末に転送を依頼しグループ通信可能となる端末までこれを繰り返しさかのぼる。この処理の様子を図28、図29に示す。
上記の(4−4)で送信された削除メッセージを受信した削除先の端末は、上記の(4−2)と同様に削除応答メッセージを送信する。さらに、グループ通信メッセージを中継してもらうため、上記の(1−5)、(1−6)と同様にして削除メッセージのブロードキャストを辿って中継端末に転送を依頼しグループ通信可能となる端末までこれを繰り返しさかのぼる。この処理の様子を図28、図29に示す。
ここでは、(4−4)、(4−5)の処理はブロードキャスト通信により行われるものとして説明しているが、もし下位レイヤの通信手段としてマルチホップのユニキャストが実現されているのであれば、これを利用して行うようにしてもよい。
(4−6)
上記の(4−4)、(4−5)において、削除先の端末が応答を返さない場合には、図30に示すように、端末自体が通信不可能な状態となっていることが想定される。そのため、図31に示すように、データを届けることができなかったためNACKメッセージを返す。NACKメッセージは、図32に示すように、メッセージ識別子がNACK、メッセージID、グループID、NACK対象の端末(通信できなかった端末)および該メッセージIDが含まれる。
上記の(4−4)、(4−5)において、削除先の端末が応答を返さない場合には、図30に示すように、端末自体が通信不可能な状態となっていることが想定される。そのため、図31に示すように、データを届けることができなかったためNACKメッセージを返す。NACKメッセージは、図32に示すように、メッセージ識別子がNACK、メッセージID、グループID、NACK対象の端末(通信できなかった端末)および該メッセージIDが含まれる。
(4−7)
この場合にネットワークが分断している可能性があるため再接続を行うために再接続メッセージを送信する。再接続メッセージは、図33に示すように、メッセージ識別子が再接続で、メッセージID、グループID、発見できなかった削除先端末情報を含む。再接続メッセージは図34に示されるようにブロードキャストで送信される。このメッセージを受信した端末で、転送ID管理テーブル111に、削除先の端末が含まれていた場合には、上記の(4−5)と同様にしてグループ通信のパスを確立する。
この場合にネットワークが分断している可能性があるため再接続を行うために再接続メッセージを送信する。再接続メッセージは、図33に示すように、メッセージ識別子が再接続で、メッセージID、グループID、発見できなかった削除先端末情報を含む。再接続メッセージは図34に示されるようにブロードキャストで送信される。このメッセージを受信した端末で、転送ID管理テーブル111に、削除先の端末が含まれていた場合には、上記の(4−5)と同様にしてグループ通信のパスを確立する。
以上、詳細に説明した如く、本実施形態のモバイルアドホックネットワークシステムでは、端末間の通信でネットワークの実現に、P2P技術を適用することで、集中的に振舞う端末が不要となり、参加者端末の役割が平等となることや、ネットワーク全体を把握する必要がない。この上で、適切な通信相手をグルーピングし、効率的な通信を実現することで、参加離脱が多く、接続状態が変化し続けるネットワークにおいても比較的大規模な参加者へ提供するネットワークサービスが可能であり、また通信を行う端末以外は定期的な通信を行わないことから、サービス継続時間の延長や、長いサービス待機時間を実現することができる。
これを応用することで、特定のインフラを持たずとも端末があるだけで通信することができるため、図35に示すように、屋台レベルの商店による広告配信ビジネスが実現される。また、通信事業者としては、受信ソフトウェアの無料配布と送信ソフトウェアの有料配布。グルーピングが可能なソフトウェアの有料販売。ディスカバリ回数による従量課金等が考えられる。
また、図には示されていないが、本実施形態における各端末1〜6は、上記で説明したモバイルアドホックネットワーク制御方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を備えている。この記録媒体は磁気ディスク、半導体メモリまたはその他の記録媒体であってもよい。このプログラムは、記録媒体から各端末1〜6に読み込まれ、各端末1〜6の動作を制御する。具体的には、各端末1〜6内のCPUがこのプログラムの制御により各端末1〜6のハードウェア資源に特定の処理を行うように指示することにより上記の処理が実現される。
1〜6 端末
11 P2P制御手段
12 データ制御手段
13 受信手段
14 送信手段
15 意味情報管理手段
16 アプリケーション
61〜72 ステップ
81〜87 ステップ
111 転送ID管理テーブル
112 転送データ管理テーブル
121 ブロードキャスト管理テーブル
122 メインバッファ
151 嗜好情報DB
11 P2P制御手段
12 データ制御手段
13 受信手段
14 送信手段
15 意味情報管理手段
16 アプリケーション
61〜72 ステップ
81〜87 ステップ
111 転送ID管理テーブル
112 転送データ管理テーブル
121 ブロードキャスト管理テーブル
122 メインバッファ
151 嗜好情報DB
Claims (11)
- 移動する複数の端末により構成され、前記複数の端末間で相互に転送データを交換することにより他端末との間で情報通信を行うモバイルアドホックネットワークシステムであって、
前記各端末が、それぞれ、
他端末からのデータを受信する受信手段と、
他端末に対してデータを送信する送信手段と、
どのようなグループに属するかを判断するための意味情報が予め登録された嗜好情報データベースを有し、前記嗜好情報データベースに登録された意味情報と、渡された意味情報とを比較し、該比較結果に基づきあるグループに参加するか不参加するかを判定する意味情報管理手段と、
前記各端末間で送受信されるメッセージを特定するためのメッセージIDと該メッセージIDを含むメッセージを送信した送信元端末の情報を格納するブロードキャスト管理テーブルと、前記受信手段により受信されたメッセージを一時的に格納するためのメインバッファとを有し、他の端末から受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに既に格納されている場合には、該メッセージを破棄し、受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに格納されていない場合には、受信した該メッセージを前記送信手段を介して他の端末に転送するデータ制御手段と、
転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、当該グループに自端末が参加しているかを示すフラグ情報を格納する転送ID管理テーブルと、流通しているデータの管理を目的に、流通しているメッセージの属するグループのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、前記データ制御手段内のメインバッファに保存されている該データに対するポインタを格納するための転送データ管理テーブルとを有し、グルーピングを行う他の端末を探索するためのディスカバリメッセージを受信すると、該ディスカバリメッセージに含まれる意味情報を前記意味情報管理手段に送信し、前記意味情報管理手段から当該グループへ参加するとの判定結果を受信した場合、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリメッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの参加を示す値に設定するとともに、接続先としてディスカバリメッセージの送信元の端末を設定し、当該ディスカバリメッセージの送信元の端末に、当該グループへ参加する旨を通知するためのディスカバリ応答メッセージを送信し、他の端末からのディスカバリ応答メッセージを受信した場合には、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリ応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定し、当該ディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を接続先として登録し、受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDが前記転送ID管理テーブルに格納されていない場合には、当該グループ通信メッセージを廃棄し、格納されている場合には、前記転送データ管理テーブルにメインバッファのポインタ、メッセージID、接続先端末を登録し、カウンタに接続数を設定し、該メッセージIDを含むグループ通信メッセージを受信した場合にはカウンタに設定した接続数を減算し、前記カウンタがゼロになるとポインタの指し示すメインバッファの領域を廃棄してそのグループ通信を終了するP2P制御手段と、を備えたモバイルアドホックネットワークシステム。 - 参加しているグループから離脱しようとする端末では、前記P2P制御手段が、転送ID管理テーブルから離脱する対象のグループIDの項を削除するとともに、転送ID管理テーブルから自端末の削除を求める削除メッセージを前記送信手段を介して他の端末に送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P手段が、受信した削除メッセージに含まれる端末を転送ID管理テーブルの接続先から削除し、前記転送ID管理テーブルにおける参加フラグが当該グループに不参加であることを示していて、前記転送ID管理テーブルにおける接続数が1となった場合には、当該グループIDの項を前記転送ID管理テーブルから削除する請求項1記載のモバイルアドホックネットワークシステム。 - グループ通信が行われている最中に、前記転送データ管理テーブルのカウンタの値がゼロとならないまま一定時間が経過した場合、当該端末は通信可能範囲内に存在しなくなったと判定し、前記P2P制御手段により該端末へ削除メッセージをグループ通信メッセージとして送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
削除応答メッセージを受信した削除元の端末では、前記P2P制御手段が、削除応答メッセージを送信してきた端末を転送データ管理テーブルから削除する請求項1項記載のモバイルアドホックネットワークシステム。 - 他の端末にグループ通信メッセージとして削除メッセージを送信した端末では、前記P2P制御手段が、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、再度削除メッセージをブロードキャスト通信により送信し、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した削除応答メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信し、
他の端末からの削除応答メッセージを受信した削除元の端末以外の端末では、前記P2P制御手段が、前記転送ID管理テーブルに、受信した削除応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する請求項3記載のモバイルアドホックネットワークシステム。 - 他の端末にブロードキャスト通信により削除メッセージを送信した端末では、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、前記P2P制御手段が、ブロードキャスト通信を利用して該端末への接続情報を有する端末を探索するためのNACKメッセージを送信し、
前記NACKメッセージを受信した端末では、前記転送ID管理テーブルに該端末への接続情報を有している場合、前記P2P制御手段が、再接続メッセージを送信し、
他の端末からの再接続メッセージを受信した端末では、前記P2P制御手段が、受信した再接続メッセージの削除先の端末が前記転送ID管理テーブルに含まれていた場合、前記転送ID管理テーブルに、受信した再接続メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定する請求項4記載のモバイルアドホックネットワークシステム。 - 移動する複数の端末により構成され、前記複数の端末間で相互に転送データを交換することにより他端末との間で情報通信を行うモバイルアドホックネットワークシステムにおいて各端末を制御するためのモバイルアドホックネットワーク制御方法であって、
、
他の端末から受信したメッセージのメッセージIDが、前記各端末間で送受信されるメッセージを特定するためのメッセージIDと該メッセージIDを含むメッセージを送信した送信元端末の情報を格納するブロードキャスト管理テーブルに既に格納されている場合には、該メッセージを破棄し、受信したメッセージのメッセージIDが前記ブロードキャスト管理テーブルに格納されていない場合には、受信した該メッセージを他の端末に転送するステップと、
グルーピングを行う他の端末を探索するためのディスカバリメッセージを受信すると、該ディスカバリメッセージに含まれる意味情報を、どのようなグループに属するかを判断するための意味情報が予め登録された嗜好情報データベースを有する意味情報管理手段に送信して前記ディスカバリメッセージにより示されるグループに参加するか不参加するかを判定するステップと、
前記意味情報管理手段から当該グループへ参加するとの判定結果を受信した場合、転送する必要のあるグループIDおよびその接続先端末、接続数、当該グループに自端末が参加しているかを示すフラグ情報を格納する転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリメッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの参加を示す値に設定するとともに、接続先としてディスカバリメッセージの送信元の端末を設定し、当該ディスカバリメッセージの送信元の端末に、当該グループへ参加する旨を通知するためのディスカバリ応答メッセージを送信するステップと、
他の端末からのディスカバリ応答メッセージを受信した場合には、前記転送ID管理テーブルに、受信したディスカバリ応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定し、当該ディスカバリ応答メッセージを送信してきた端末を接続先として登録するステップと、
受信したグループ通信メッセージに含まれるグループIDが前記転送ID管理テーブルに格納されていない場合には、当該グループ通信メッセージを廃棄し、格納されている場合には、流通しているメッセージの属するグループのグループID、接続先端末、到達未確認数を格納するためのカウンタ、前記データ制御手段内のメインバッファに保存されている該データに対するポインタを格納するための転送データ管理テーブルにメインバッファのポインタ、メッセージID、接続先端末を登録し、カウンタに接続数を設定するステップと、
該メッセージIDを含むグループ通信メッセージを受信した場合にはカウンタに設定した接続数を減算し、前記カウンタがゼロになるとポインタの指し示すメインバッファの領域を廃棄してそのグループ通信を終了するステップとを備えたモバイルアドホックネットワーク制御方法。 - 参加しているグループから離脱しようとする端末では、転送ID管理テーブルから離脱する対象のグループIDの項を削除するとともに、転送ID管理テーブルから自端末の削除を求める削除メッセージを他の端末に送信するステップと、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、受信した削除メッセージに含まれる端末を転送ID管理テーブルの接続先から削除し、前記転送ID管理テーブルにおける参加フラグが当該グループに不参加であることを示していて、前記転送ID管理テーブルにおける接続数が1となった場合には、当該グループIDの項を前記転送ID管理テーブルから削除するステップとをさらに有する請求項6記載のモバイルアドホックネットワーク制御方法。 - グループ通信が行われている最中に、前記転送データ管理テーブルのカウンタの値がゼロとならないまま一定時間が経過した場合、当該端末は通信可能範囲内に存在しなくなったと判定し、該端末へ削除メッセージをグループ通信メッセージとして送信するステップと、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、受信した削除メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信するステップと、
削除応答メッセージを受信した削除元の端末では、削除応答メッセージを送信してきた端末を転送データ管理テーブルから削除するステップとをさらに有する請求項6項記載のモバイルアドホックネットワーク制御方法。 - 他の端末にグループ通信メッセージとして削除メッセージを送信した端末では、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、再度削除メッセージをブロードキャスト通信により送信するステップと、
他の端末からの削除メッセージを受信した端末では、受信した削除応答メッセージの削除元の端末を転送データ管理テーブルから削除し、削除した削除元の端末に対して削除応答メッセージを送信するステップと、
他の端末からの削除応答メッセージを受信した削除元の端末以外の端末では、前記転送ID管理テーブルに、受信した削除応答メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定するステップとをさらに有する請求項8記載のモバイルアドホックネットワーク制御方法。 - 他の端末にブロードキャスト通信により削除メッセージを送信した端末では、送信した該削除メッセージに対する応答メッセージが一定時間経過しても戻ってこない場合、ブロードキャスト通信を利用して該端末への接続情報を有する端末を探索するためのNACKメッセージを送信するステップと、
前記NACKメッセージを受信した端末では、前記転送ID管理テーブルに該端末への接続情報を有している場合、前記P2P制御手段が、再接続メッセージを送信するステップと、
他の端末からの再接続メッセージを受信した端末では、受信した再接続メッセージの削除先の端末が前記転送ID管理テーブルに含まれていた場合、前記転送ID管理テーブルに、受信した再接続メッセージのメッセージIDをグループIDとして設定し、参加フラグを当該グループへの不参加を示す値に設定するステップとをさらに有する請求項9記載のモバイルアドホックネットワーク制御方法。 - 請求項6から10のいずれか1項記載のモバイルアドホックネットワーク制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003298439A JP2005072834A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | モバイルアドホックネットワークシステムとモバイルアドホックネットワーク制御方法とプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003298439A JP2005072834A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | モバイルアドホックネットワークシステムとモバイルアドホックネットワーク制御方法とプログラム |
Publications (1)
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---|---|
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---|---|
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- 2003-08-22 JP JP2003298439A patent/JP2005072834A/ja active Pending
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