JP2006123120A - スローアウェイタップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本体部に対してねじ部を着脱自在に構成した場合でも、本体部に対してねじ部を着脱自在に構成した場合でも、その接合部の有効破断面積を十分に確保して、ねじれ強度の向上を図ることができるスローアウェイタップを提供すること。
【解決手段】 ねじ部2と本体部3との合わせ面を波形面として構成し、それら波形面同士を嵌め合わせるように構成した。その結果、ねじ部2と本体部3との接合部の有効破断面積を十分に確保することができるので、加工時のねじれトルクによる接合部の破断を確実に抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スローアウェイタップに関し、特に、本体部に対してねじ部を着脱自在に構成した場合でも、その接合部の有効破断面積を十分に確保して、ねじれ強度の向上を図ることができるスローアウェイタップに関するものである。
一般に、めねじの形成にはタップが使用される。タップ材料は、高速度工具鋼により構成されるのが一般的であるが、近年では、より能率的なタッピングや高寿命化を図ることを目的として、超硬合金から構成されたタップも普及してきている(特許文献1)。
特開2004−276164号公報(段落[0012]等)
しかしながら、超硬合金は材料コストが高い上に加工が困難であるため、ソリッドタイプ(シャンク一体型)のタップでは、材料コスト及び加工コストが嵩み、タップ全体としての製品コストの上昇を招くという問題点があった。また、タップ材料として超硬合金が必要とされる部位は主にねじ部であるところ、シャンク部まで超硬材料から構成することは、非効率的であり、資源の無駄を招くという問題点もあった。
そこで、本願発明者は、上述した問題点について鋭意検討した結果、本体部に対してねじ部を着脱自在とし、ねじ部のみを超硬材料から構成することで、製品コストの低減を図り得ることを見出した。しかしながら、この場合には、本体部とねじ部との接合部の強度を十分に確保しなければ、加工時のねじれトルクによって、接合部が破断するという問題点のあることが判明した。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、本体部に対してねじ部を着脱自在に構成した場合でも、その接合部における有効破断面積を十分に確保して、ねじれ強度の向上を図ることができるスローアウェイタップを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のスローアウェイタップは、軸芯回りに回転される本体部と、その本体部の先端に取り付けられ被加工物の下穴にめねじを形成するねじ部と、そのねじ部を前記本体部に締結固定する締結ボルトとを備えたものであり、前記本体部とねじ部との合わせ面の一方及び他方の両面にそれぞれ略直線状に延設される複数の突条と、前記合わせ面の一方の面に突設される少なくとも2以上の凸部と、その凸部を受け入れるために前記合わせ面の他方の面に凹設されると共に前記突条に対して略45°以上の交差角を有して略直線状に延設される1本の凹溝とを備え、前記各突条は、その延設方向に略直交する断面形が略ねじ山形状に形成され、その略ねじ山形状の断面形は、山の頂と谷底とを連絡するフランクが略直線状に形成されると共に、前記本体部に前記ねじ部が取り付けられた場合に、前記一方又は他方の合わせ面のねじ山の両側のフランクが前記他方又は一方の合わせ面のねじ溝の両側のフランクに同時に当接するように構成され、かつ、前記谷底が少なくともその両端に略円弧状の湾曲部を有して形成されるか、又は、前記谷底が隣り合うフランクを延長した略V字状に形成されている。
請求項2記載のスローアウェイタップは、請求項1記載のスローアウェイタップにおいて、前記凸部は、前記一方の面の径方向最外方に位置し、前記凹溝は、前記各突条との交差角が略90°に設定されると共に、前記他方の面の軸芯を通過しつつ前記他方の面の径方向一端側から他端側まで略直線状に延設されている。
請求項1記載のスローアウェイタップによれば、本体部とねじ部とを着脱自在に構成したので、本体部とねじ部とを異なるタップ材料から構成する、即ち、ねじ部のみを超硬合金から構成することができる。よって、工具全体を超硬合金から構成するソリッドタイプのタップと比較して、材料コスト及び加工コストの軽減を図ることができるという効果がある。また、ねじ部が損耗した場合には、ねじ部のみを交換することができるので、資源の有効利用を図ることができるという効果もある。
また、本体部とねじ部との合わせ面は、複数の突条によって波形面として構成され、これら波形面同士を嵌め合わせることで、本体部とねじ部との接合部が構成されている。よって、本体部とねじ部とを着脱自在に構成した場合でも、その接合部の有効破断面積を十分に確保して、本体部とねじ部とを強固に接合することができ、その結果、加工時のねじれトルクによる接合部の破断を確実に抑制することができるという効果がある。
ここで、各突条は、略ねじ山形状の断面形を有すると共に、そのねじ山形状の断面形は、谷底が少なくともその両端に略円弧状の湾曲部を有して形成されるか、又は、谷底が隣り合うフランクを延長した略V字状に形成されているので、前記接合部の有効破断面積を拡大して、その分、ねじれトルクに対する破断強度の向上を図ることができるという効果がある。
また、各突条の略ねじ山形状の断面形は、山の頂と谷底とを連絡するフランクが略直線状に形成されているので、その分、研削などによる各突条(フランク)の加工が容易となり、加工コストの削減を図ることができると共に、これに起因して寸法公差をより小さく抑えることができるので、前記接合部(各突条同士)をより高精度に嵌め合わせることができるという効果がある。
更に、本体部にねじ部を取り付けた場合には、一方又は他方の合わせ面のねじ山の両側のフランクが他方又は一方の合わせ面のねじ溝の両側のフランクに同時に当接するように構成されているので、本体部とねじ部とをより強固に固定することができると共に、求心性を十分に確保することができるという効果がある。
同様に、各突条は、前記合わせ面に略直線状に延設されているので、その分、研削などによる各突条の加工が容易となり、加工コストの削減を図ることができると共に、寸法公差をより小さく抑えることができるので、前記接合部(各突条同士)をより高精度に嵌め合わせることができるという効果がある。
また、合わせ面の一方の面に突設される少なくとも2以上の凸部と、その凸部を受け入れるために合わせ面の他方の面に凹設されると共に各突条に対して略45°以上の交差角を有して略直線状に延設される1本の凹溝とを備えているので、上述したように各突条を略直線状に延設させた場合でも、本体部に対するねじ部の取り付け精度の向上を図ることができると共に、本体部とねじ部とを強固に固定することができるという効果がある。
即ち、上述したように各突条を略直線状に延設した場合には、本体部に対してねじ部が前記延設方向へ相対移動可能となり、本体部に対するねじ部の位置決めが困難となるため、その位置精度の低下を招く。これに対し、本発明では、上述したように、少なくとも2以上の凸部と、それを受け入れる凹溝とを備えているので、これらを嵌合させることにより、本体部に対するねじ部の取り付け精度(位置精度)の向上を図ると共に、本体部に対するねじ部の十分な求心性を確保することができる。
また、上述したように各突条を略直線状に延設した場合には、本体部に対してねじ部が前記延設方向へ相対移動可能となり、その相対移動を締結ボルトが規制することとなるため、締結ボルトへの負荷が増大する。この場合、締結ボルトを大径化したのでは、その分、本体部とねじ部との接合面積(有効破断面積)が減少して、ねじれトルクに対する破断強度が低下する。
これに対し、本発明では、凹溝を各突条に対して略45°以上の交差角を有するように配設したので、前記延設方向への相対移動を効果的に防止して、締結ボルトへの負荷を軽減することができる。また、その凹溝に嵌合する凸部を少なくとも2以上設けたので、その分、有効破断面積を十分に確保して、ねじりトルクに対する破断強度の向上を図ることもできる。
また、前記交差角が略45°以上とされているので、突条と凹溝との交差部が鋭角となることを防止して、その交差部の剛性強度を十分に確保することができる。その結果、交差部に欠損等が発生することを未然に防止することができるという効果がある。
また、凹溝は略直線状に形成されているので、研削などによる凹溝の加工を容易として、加工コストの削減を図ることができると共に、寸法公差をより小さく抑えることができるので、凸部との嵌合精度の向上を図ることができるという効果がある。その結果、本体部に対するねじ部の取り付け精度の向上を図ることができる。
なお、以上のように、本体部とねじ部との合わせ面を複数の突条からなる波形面として構成することで、各突条の高さ寸法を十分に小さくすることができるので、両合わせ面をより高精度に嵌め合わせることができると共に、プレス成形も容易となり、製品コストの大幅な削減を図ることができるという効果がある。
請求項2記載のスローアウェイタップによれば、請求項1記載のスローアウェイタップの奏する効果に加え、凸部が前記一方の面の径方向最外方に位置するように構成されているので、その分、研削などによる凸部の加工が容易となり、加工コストの削減を図ることができるという効果がある。
一方、凹溝は、各突条との交差角が略90°に設定されているので、本体部に対するねじ部の前記相対移動をより効果的に防止して、締結ボルトへの負荷を確実に軽減することができるという効果がある。
また、凹溝は、他方の面の径方向一端側から他端側まで略直線状に延設されているので、その分、研削などによる凹溝の加工を容易とすることができる。更に、凹溝は、他方の面の軸芯を通過するように形成されるので、その軸芯近傍に形成されるボルト通過穴の分だけ加工量の低減を図ることができる。その結果、加工コストの削減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるスローアウェイタップ1の分解図であり、(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、ねじ部2、本体部3及び締結ボルト4の正面図である。なお、図1(b)では、本体部3の軸方向長さの図示が省略されている。
まず、図1を参照してスローアウェイタップ1の全体構成について説明する。スローアウェイタップ1は、ねじ部2と、そのおねじ部2が取り付けられる本体部3と、その本体部3にねじ部2を締結固定する締結ボルト4とを備えて構成され、本体部3を保持するホルダー(図示せず)を介して伝達される加工機械の回転力とねじのリードに合った送りとによって、ねじ部2が被加工物の下穴にめねじを形成する。
本発明のスローアウェイタップ1によれば、ねじ部2と本体部3とが着脱自在に構成されているので、ねじ部2と本体部3とを異なるタップ材料から構成する、即ち、ねじ部2のみを超硬合金から構成することができるので、材料コスト及び加工コストの軽減を図ることができる。また、ねじ部2が損耗した場合には、ねじ部2のみを交換することができるので、資源の有効利用を図ることもできる。
また、このように、ねじ部2と本体部3とを着脱自在に構成した場合でも、それらねじ部2と本体部3との合わせ面が、後述するように、波形面として構成され、これら波形面同士を嵌め合わせるように構成されているので、その接合部の有効破断面積を十分に確保することができる。その結果、加工時のねじれトルクによる接合部の破断を確実に抑制することができる。
ねじ部2は、上述したように、被加工物の下穴内を螺進しつつその表層部を切削し、めねじを形成するための部位であり、外周面に切れ刃21と油溝(図示せず)が刻設されている。切れ刃21には、先端側(図1(a)左側)から順に、食付き部、完全山部および逃げ部が形成されている。なお、ねじ部2は、上述したように、超硬合金から構成されている。
なお、本実施の形態では、スローアウェイタップ1が切削タップとして構成される場合を説明するが、必ずしもこれに限られるものではなく、塑性加工によってめねじを形成する盛上げタップとしてスローアウェイタップ1を構成しても良い。
同様に、油溝の本数や形状なども特に限定されるものではなく、スローアウェイタップ1の呼び径などに応じて適宜変更することが可能である。また、スローアウェイタップ1を溝無しタップとして構成しても良い。
ねじ部2の内部には、図1(a)に示すように、ボルト通過穴22が軸芯Oに沿って貫通形成されている。ボルト通過穴22は、後述する締結ボルト4を挿通させるための貫通穴であり、テーパ部とストレート部とを備えている。なお、テーパ部は、締結ボルト4の頭の座面に対応したテーパ穴とされている。
ねじ部2の後端面(図1(a)右側面)は、複数の突条23が延設されることで(図2参照)、図1(a)に示すように、波形面として形成されている。この波形面は、本体部3との接合部となる部位である。なお、この波形面の詳細構成については後述する。
本体部3は、図1(b)に示すように、軸心Oを有する略円柱状に形成されており、その先端面(図1(b)左側面)には、後述する締結ボルト4が螺合されるボルト締結穴31が軸芯Oに沿いつつ凹設されている。なお、本体部3は、高速度工具鋼から構成されている。
本体部3の先端面(図1(b)左側面)は、複数の突条33が延設されることで(図3参照)、波形面として形成されている。この波形面は、ねじ部2との接合部となる部位である。なお、この波形面の詳細構成については後述する。
締結ボルト4は、上述したように、ねじ部2を本体部3に締結固定するためのボルトであり、ねじ部2のボルト通過穴22に挿通されつつ本体部3のボルト締結穴31に螺合されることで、ねじ部2を本体部3に締結固定する。なお、締結ボルト4は、図1(c)に示すように、その頭(皿)の座面が円すい形に形成されている。
次いで、図2を参照して、ねじ部2について説明する。図2(a)は、図1の矢印Y方向から見たねじ部2の後端面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるねじ部2の断面図である。なお、図2(a)では、形状の把握を容易とするために、突条23及び第2突条25の頂部にハッチング(格子模様)を付して図示する。
ねじ部2の後端面(合わせ面)には、図2に示すように、突条23と、凹溝24と、第2突条25とが形成されている。突条23は、後述する本体部3の突条33(図3参照)と嵌め合わされる部位であり、複数本(本実施の形態では4本)が略直線状に延設されている。なお、各突条23は、平行かつ等間隔に配置されている。
突条23は、その延設方向(図2(a)左右方向)に略直交する断面形が、図2(b)に示すように、略ねじ山形状に形成され、そのねじ山形状は、山の頂と谷底とを連絡するフランクが略直線状に形成されている(図4参照)。
このねじ山の角度(隣り合うフランクがなす角度)は、後述する本体部3の突条33(ねじ山)と同じ角度(本実施の形態では略60°)とされている。なお、第2突条25との間に形成されるねじ溝は、各突条23間に形成されるねじ溝と同じ形状に構成されている。
また、前記ねじ山形状は、山の頂が山払いされて平坦面状に形成されると共に、谷底の両端には円弧状の湾曲部が形成されている(図4参照)。そのため、ねじ部2が本体部3に取り付けられた場合には、一方のねじ山の両側のフランクが他方のねじ溝の両側のフランクに同時に当接され、かつ、ねじ山の山頂とねじ溝の谷底との間には隙間が形成される(図4参照)。
なお、谷底は、その全体が円弧状に湾曲して形成されていることが好ましい。その分、有効破断面積の拡大を図ることができるからである。同様の理由により、隣り合うフランクを延長した略V字状に谷底を形成しても良い。
凹溝24は、後述する本体部3の凸部34(図3参照)を受け入れるための部位であり、各突条23の延設方向と略直交する方向(即ち、各突条33との交差角が略90°となる方向であり、図2(a)上下方向)に沿って延設されている。なお、凹溝24の凹設深さは、ねじ溝(突条23)の溝深さと略同一とされている。
ここで、凹溝24は、突条23に対して略45°以上の交差角を有していることが好ましい。突条23と凹溝24との交差部が鋭角となり、剛性強度が低下して、欠損等することを防止するためである。
また、凹溝24は、ねじ部2の後端面において、図2(a)に示すように、軸芯Oを通過しつつ、前記後端面の径方向一端側(図2(a)上端)から他端側(図2(a)下端)まで略直線状に延設されている。その結果、研削などによる凹溝24の加工を容易とすることができると共に、ボルト通過穴22の分だけ加工量(研削量)を減量することができるので、その分、加工コストの削減を図ることができる。
第2突条25は、凹溝24側の側面で本体部3の凸部34(図3参照)を保持し、かつ、突条23側の側面で本体部3の突条33(図3参照)を保持するための部位であり、ねじ部2の後端面に突条23及び凹溝24を形成した残部として構成されている。なお、第2突条25の高さ寸法は、各突条23の高さ寸法と略同一とされている。
次いで、図3を参照して、本体部3について説明する。図3(a)は、図1の矢印X方向から見た本体部3の先端面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線における本体部3の断面図である。なお、図3(a)では、形状の把握を容易とするために、突条33及び凸部34の頂部にハッチング(格子模様)を付して図示する。
本体部3の先端面(合わせ面)には、図3に示すように、突条33と、凸部34とが形成されている。突条33は、上述したねじ部2の突条23(図2参照)と嵌め合わされる部位であり、複数本(本実施の形態では5本)が略直線状に延設されている。なお、各突条33は、平行かつ等間隔に配置されている。
突条33は、その延設方向(図3(a)左右方向)に略直交する断面形が、図3(b)に示すように、略ねじ山形状に形成されている。このねじ山形状は、上述したねじ部2の突条23と同じ寸法形状に構成されている。即ち、山の頂と谷底とを連絡するフランクが略直線状に形成され、また、山の頂が山払いされて平坦面状に形成されると共に、谷底の両端には円弧状の湾曲部が形成されている(図4参照)。
なお、谷底は、上述したねじ部2の場合と同様に、その全体が円弧状に湾曲して形成されていることが好ましい。その分、有効破断面積の拡大を図ることができるからである。同様の理由により、隣り合うフランクを延長した略V字状に谷底を形成しても良い。
凸部34は、上述したねじ部2の凹溝24(図2参照)内に嵌め合わされる部位であり、図3に示すように、本体部3の先端面において、径方向最外方に位置している。即ち、凸部34は、本体部3の先端面に切除部35を形成した残部として構成されている。その結果、研削などによる凸部34(切除部35)の加工が容易となり、加工コストの削減を図ることができる。
なお、凸部34の高さ寸法は、各突条33の高さ寸法と略同一とされている。そのため、本体部3にねじ部2を取り付け、凸部34がねじ部2の凹溝24(図2参照)内に受け入れられた場合には、凸部34の頂部と凹溝24の底部との間には隙間が形成される(図4参照)。
また、切除部35は、凸部34を形成すると共に、ねじ部2の第2突条25(図2参照)を受け入れる役割を担う部位であり、その切除部35の凹設深さは、図3(b)に示すように、ねじ溝(突条33)の溝深さよりも若干深くされている。
次いで、図4を参照して、スローアウェイタップ1の組み立て状態について説明する。図4は、本体部3とねじ部2との接合部を模式的に図示したスローアウェイタップ1の部分拡大断面図である。なお、図4では、突条23,33の嵌合状態をより明確とするために、ボルト通過穴22及びボルト締結穴31の図示が省略されている。
スローアウェイタップ1の組み立ては、まず、ねじ部2の後端面を本体部3の先端面に取り付ける。これにより、図4に示すように、各突条23,33同士が嵌め合わされると共に、本体部3の凸部34がねじ部2の凹溝24内に受け入れられる。次いで、締結ボルト4(図1参照)によりねじ部2を本体部3に締結固定し、スローアウェイタップ1の組み立てが完了する。
この場合、各突条23,33は、上述したように同じ寸法形状で構成されているので、図4に示すように、一方のねじ山の両側のフランクが他方のねじ溝の両側のフランクに同時に当接され、また、ねじ山の山頂とねじ溝の谷底との間には隙間が形成される。これにより、本体部3とねじ部2とをより強固に固定することができると共に、本体部3に対するねじ部2の求心性を十分に確保することができる。
また、本体部3には、2つの凸部34が設けられる一方、ねじ部2には、各突条23に略直交して延設される凹溝24が設けられているので、それら凸部34と凹溝24との嵌合により、本体部3に対するねじ部2の取り付け精度の向上を図ることができると共に、本体部3に対するねじ部2のスライドを規制して、締結ボルト4への負荷を軽減することができる。
即ち、各突条23,33は上述したように略直線状に延設されている(図2及び図3参照)。そのため、加工が容易となり、加工コストの削減や寸法精度の向上などを図ることができる一方、本体部3に対してねじ部2が各突条23,33の延設方向(図4紙面垂直方向)にスライド(相対移動)可能となる。そのため、本体部3に対するねじ部2の前記スライド方向への位置精度が低下すると共に、前記スライド方向への締結ボルト4への負荷が大きくなる。
この場合、本体部3に対するねじ部2の位置精度に関しては、上述したように、2つの凸部24と、それら凸部24を受け入れる凹溝34とを設け、凹溝34に各凸部24を嵌合させることで対処している。即ち、かかる嵌合により、本体部3に対するねじ部2の取り付け位置を規定して、その位置精度の向上が図られている。その結果、本体部3に対するねじ部2の求心性も十分に確保される。
一方、締結ボルト4への負荷の増大に関しては、例えば、締結ボルト4を大径化して対処した場合、その分、ボルト通過穴22及びボルト締結穴31(図2及び図3参照)も大径化して、ねじ部2と本体部3との接合面積(有効破断面積)が減少するため、ねじれトルクに対する破断強度が低下する。
これに対し、本発明のスローアウェイタップ1では、凹溝34を各突条33に対して略90°の交差角を有するように配設したので、前記延設方向(図4紙面垂直方向)へのねじ部2と本体部3との相対移動を効果的に防止して、締結ボルト4への負荷を軽減することができる。
また、その凹溝34に嵌合する凸部24を2つ設けたので、その分、有効破断面積を十分に確保して、ねじりトルクに対する破断強度の向上を図ることもできる。
なお、スローアウェイタップ1は、ねじ部2と本体部3との合わせ面を複数の突条23,33からなる波形面として構成することで、各突条23,33の高さ寸法を十分に小さくすることができる。よって、両合わせ面をより高精度に嵌め合わせることができると共に、プレス成形も容易となり、その分、製品コストの大幅な削減を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、ねじ部2を超硬合金から構成すると共に、本体部3を高速度工具鋼から構成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、ねじ部2を高速度工具鋼から構成すると共に、本体部3を合金工具鋼から構成しても良い。
本発明の一実施の形態におけるスローアウェイタップの分解図であり、(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、ねじ部、本体部及び締結ボルトの正面図である。 (a)は、図1の矢印Y方向から見たねじ部の後端面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるねじ部の断面図である。 (a)は、図1の矢印X方向から見た本体部の先端面図であり、(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線における本体部の断面図である。 本体部とねじ部との接合部を模式的に図示したスローアウェイタップの部分拡大断面図である。
符号の説明
1 スローアウェイタップ
2 ねじ部
23 突条
24 凹溝
25 第2突条(突条の一部)
3 本体部
33 突条
34 凸部
4 締結ボルト
O 軸芯

Claims (2)

  1. 軸芯回りに回転される本体部と、その本体部の先端に取り付けられ被加工物の下穴にめねじを形成するねじ部と、そのねじ部を前記本体部に締結固定する締結ボルトとを備えたスローアウェイタップにおいて、
    前記本体部とねじ部との合わせ面の一方及び他方の両面にそれぞれ略直線状に延設される複数の突条と、前記合わせ面の一方の面に突設される少なくとも2以上の凸部と、その凸部を受け入れるために前記合わせ面の他方の面に凹設されると共に前記突条に対して略45°以上の交差角を有して略直線状に延設される1本の凹溝とを備え、
    前記各突条は、その延設方向に略直交する断面形が略ねじ山形状に形成され、
    その略ねじ山形状の断面形は、山の頂と谷底とを連絡するフランクが略直線状に形成されると共に、前記本体部に前記ねじ部が取り付けられた場合に、前記一方又は他方の合わせ面のねじ山の両側のフランクが前記他方又は一方の合わせ面のねじ溝の両側のフランクに同時に当接するように構成され、
    かつ、前記谷底が少なくともその両端に略円弧状の湾曲部を有して形成されるか、又は、前記谷底が隣り合うフランクを延長した略V字状に形成されていることを特徴とするスローアウェイタップ。
  2. 前記凸部は、前記一方の面の径方向最外方に位置し、
    前記凹溝は、前記各突条との交差角が略90°に設定されると共に、前記他方の面の軸芯を通過しつつ前記他方の面の径方向一端側から他端側まで略直線状に延設されていることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイタップ。
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