JP2006123106A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動工具の重心位置を下げる。
【解決手段】 鋸刃16を保持するプランジャ17とウェイト29とが、定盤13と交差する方向に往復直線運動するように支持され、モータ14の動力をプランジャとウェイトとに伝達するギヤ装置21が設けられ、ギヤ装置にはプランジャとウェイトの各係合部20,32に夫々係合する二つの偏心体19,31が設けられ、モータの回転をギヤ装置の二つの偏心体と上記各係合部との係合によりプランジャとウェイトの逆向き往復直線運動に変換する。ギヤ装置が始端ギヤ22と終端ギヤ24との間に中間ギヤ23を含み、終端ギヤにプランジャと係合する偏心体が設けられ、中間ギヤにウェイトと係合する偏心体が設けられる。プランジャを定盤から遠ざけプランジャ先端と定盤との間に鋸刃着脱用間隔を確保し、同時に定盤底面からモータ中心までの距離hを短くし電動工具の重心位置を下げる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ジグソー等の電動工具に関する。
ジグソーはジグソー本体下の定盤をワーク上で滑らせながら上下方向に往復直線運動する鋸刃でワークを切削する工具である。図5及び図6に示すように、ジグソーのハウジング1内にはモータ2が横置きされ、ハウジング1の下部には定盤3がモータ2と略平行に固定され、ハウジング1の前部にはモータ2からの動力の伝達によって鋸刃4を上下方向に往復直線運動させるプランジャ5が配置され、モータ2とプランジャ5との間にモータ2の回転をプランジャ5に往復直線運動に変換して伝達する伝動装置が設けられる。
伝動装置は、モータ2の出力軸であるモータギヤ6と、モータギヤ6に噛み合う終端ギヤ7と、終端ギヤ7に取り付けられた偏心ピン8と、偏心ピン8に係合するプランジャ5の係合部とを具備する。モータギヤ6と終端ギヤ7のギヤ軸7aはハウジング1内に固定された軸受部材9に平行に軸支される。終端ギヤ7の側面からはギヤ軸7aに平行に偏心ピン8が突出する。プランジャ5の係合部にはジグソーの左右方向(紙面に垂直方向)に伸びる長孔10が形成され、この長孔10に偏心ピン8が挿入される。
これにより、モータ2の回転がモータギヤ6から終端ギヤ7に伝達され、偏心ピン8と長孔10との係合により終端ギヤ7の回転がプランジャ5の往復直線運動に変換され、鋸刃4が定盤3を横切るように往復直線運動を行って図示しないワークを切断する。
なお、図5及び図6(A)で示すプランジャ5は、上死点の位置にある。また、プランジャ5の上下往復運動のストロークは偏心ピン8の偏心量N1の2倍であり、これがプランジャ5及び鋸刃4のストロークとなる。
このジグソーでは、プランジャ5に偏心ピン8を介し連結される終端ギヤ7の回転の不均衡、及びプランジャ5の上下往復運動の慣性作用により振動が発生しやすくなるが、この振動を抑えるために図6(A)(B)に示すようにバランス用ウェイト11が設けられる。バランス用ウェイト11は上記軸受部材9と上記モータギヤ6及び終端ギヤ7との間に配置され、その左右両側縁11a,11bがハウジング1に形成された案内面1a,1bに接することにより上下方向に摺動可能である。バランス用ウェイト11には、終端ギヤ7に形成された偏心ボス7bが嵌まり込むジグソーの左右方向に長く伸びた長孔11cと、モータギヤ6が貫通する上下方向に長く伸びた長孔11dとが形成される。偏心ボス7bは、終端ギヤ軸7aを間に挟み上記偏心ピン8と反対側に偏心量N2だけ偏心している。
そこで、終端ギヤ7の回転と共に偏心ボス7bが終端ギヤ軸7aを中心に回転すると、バランス用ウェイト11がプランジャ5と反対方向に上下往復直線運動をし、その結果終端ギヤ7の回転の不均衡、及びプランジャ5の上下往復直線運動とのバランスがとられジグソーの振動が抑えられる。
上記バランス用ウェイト11は、ジグソーによりその設けられる位置が異なる。上記従来技術と異なるあるジグソーでは上記偏心ボス7bが終端ギヤ7におけるプランジャ側に配置され、バランス用ウェイト11がプランジャ側から終端ギヤ7の偏心ボス7bに係合することにより上下往復直線運動をする場合がある(例えば、特許文献1参照。)。
特公平1−37242号公報
上記前者のジグソーには次のような問題がある。
(1)図6(A)から明らかなように、プランジャ5の鋸刃4を取り付けるホルダ5aと定盤3との間には、プランジャ5の先端が上下往復運動する範囲を確保するため、および鋸刃4の着脱のために所定量の間隔が必要である。ところが、偏心ピン8を有する終端ギヤ7がモータギヤ6に直接噛み合っているので、モータギヤ6の軸心から偏心ピン8の上死点までの距離(モータギヤ6の軸心から終端ギヤ軸7aの軸心までの距離+偏心量N1)を大きくすることができず、プランジャ5がモータギヤ6の軸心より下方向に突出する量が長くなり、上記所定量の間隔の確保が難しくなる。また、プランジャ5をできるだけ上方向に移動させるべく終端ギヤ7の径を大きくすることにも限界がある。そこで、従来は定盤3の底面からモータギヤ6の軸心までの間隔Hを大きく取ることで上記鋸刃4の着脱のための間隔を確保するようにしているが、この間隔Hが大きくなるとジグソーの重心位置が高くなり、切削時にジグソーがぐらつき易くなって作業性、操作性を低下させる。
(2)偏心ピン8を設けた終端ギヤ7の回転、及びプランジャ5の上下往復直線運動による不釣合いを単一平面(モータギヤ6の軸心を含む垂直平面)上の動的不釣合いとして考えた場合は、偏心ボス7aの回転、及びバランス用ウェイト11の上下往復運動によりバランスをとることができるが、プランジャ5は終端ギヤ7の前側、バランス用ウェイト11は終端ギヤ3の後側に配置されていることにより、プランジャ5とバランス用ウェイト11との距離Mが長くなる。このため前後方向に大きなモーメントが発生し、互いに離れた二面(プランジャ5の垂直な対称軸とバランス用ウェイト11の垂直な対称軸を夫々含みモータギヤ6の軸心に垂直な二平面)間の動的不釣合いが大きくなり、振動を増幅させ作業性、操作性を低下させる。
(3)終端ギヤ7に偏心ピン8が設けられているため、偏心ボス7bの偏心量N2は、偏心ボス7bが偏心ピン8に干渉しない距離、位置にしか設定することができない。すなわち、終端ギヤ7の軸心からの偏心ボス7bの位置が制限され偏心量N2が大きく設定できない。このため、ジグソーのバランスをとり振動を防止するには、バランス用ウェイト11の重量をより重くすることが必要となり、ジグソーの重量が増し操作性が低下する。
上記後者の特許文献1に記載されたジグソーには次のような問題がある。
(1)前者のジグソーの場合と同様にモータギヤと終端ギヤの二つのギヤの噛み合わせであるので、前者と同様にジグソーの重心位置が高くなり、切削時にジグソーがぐらつき易く、作業性、操作性が低下する。
(2)前者のジグソーの場合と異なり、バランス用ウェイトが終端ギヤのプランジャ側に設けられているが、終端ギヤに取り付けられた偏心ボスがバランス用ウェイトをプランジャ側に突き抜けた先にピン座が固定され、このピン座にプランジャを上下運動させるための偏心ピンが取り付けられている。このためバランス用ウェイトとプランジャとの間の間隔が大きくなり、前者のジグソーの場合と同様にジグソーの前後方向に大きなモーメントが発生し、互いに離れた二面(プランジャ5の垂直な対称軸とバランス用ウェイト11の垂直な対称軸を夫々含みモータギヤ6の軸心に垂直な二平面)間の動的不釣合いが大きくなり、振動を増幅させ、作業性、操作性を低下させる。
したがって、本発明は上記不具合を解消することができるジグソー等の電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、鋸刃(16)を保持するプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)とが、定盤(13)と交差する方向に往復直線運動しうるように支持され、モータ(14)の動力をプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)とに伝達するギヤ装置(21)が設けられ、ギヤ装置(21)にはプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)の各係合部(20,32)に夫々係合する二つの偏心体(19,31)が設けられ、モータ(14)の回転が、ギヤ装置(21)の二つの偏心体(19,31)と上記各係合部(20,32)との係合によってプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)の互いに逆向きの往復直線運動に変換されるようにした電動工具において、ギヤ装置(21)が始端ギヤ(22)と終端ギヤ(24)との間に中間ギヤ(23)を含み、終端ギヤ(24)にプランジャ(17)の係合部(20)と係合する偏心体(19)が設けられ、中間ギヤ(23)にバランス用ウェイト(29)の係合部(32)と係合する偏心体(31)が設けられた電動工具を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動工具において、バランス用ウェイト(29)がギヤ装置(21)とプランジャ(17)との間に配置され、バランス用ウェイト(29)に係合する偏心体(31)が中間ギヤ(23)のプランジャ(29)側の側面に設けられた電動工具を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の電動工具において、プランジャ(17)の係合部(20)に係合する偏心体(19)がバランス用ウェイト(29)に形成された通孔(29a)をギヤ装置(21)からプランジャ(17)へと貫通した電動工具を採用する。
請求項1に係る発明によれば、鋸刃(16)を保持するプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)とが、定盤(13)と交差する方向に往復直線運動しうるように支持され、モータ(14)の動力をプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)とに伝達するギヤ装置(21)が設けられ、ギヤ装置(21)にはプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)の各係合部(20,32)に夫々係合する二つの偏心体(19,31)が設けられ、モータ(14)の回転が、ギヤ装置(21)の二つの偏心体(19,31)と上記各係合部(20,32)との係合によってプランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)の互いに逆向きの往復直線運動に変換されるようにした電動工具において、ギヤ装置(21)が始端ギヤ(22)と終端ギヤ(24)との間に中間ギヤ(23)を含み、終端ギヤ(24)にプランジャ(17)の係合部(20)と係合する偏心体(19)が設けられ、中間ギヤ(23)にバランス用ウェイト(29)の係合部(32)と係合する偏心体(31)が設けられた電動工具であるから、中間ギヤ(23)の介在によりモータ(14)の中心からプランジャ駆動用の偏心体(19)までの距離を長くとることができる。このため、プランジャ(17)を定盤(13)から遠ざけてプランジャ(17)の先端と定盤(13)との間にプランジャ(17)の先端が上下往復運動する範囲を確保するため、および鋸刃(16)を着脱するための間隔を確保すると同時に、定盤(13)の底面からモータ(14)の中心までの距離(h)を短くしモータ(14)の取り付け位置を下げて電動工具の重心位置を低くすることができる。これにより、電動工具による切削作業をより安定的に行うことができる。また、バランス用ウェイト(29)に係合する偏心体(31)が中間ギヤ(23)に設けられ、プランジャ(17)に係合する偏心体(19)が終端ギヤ(24)に設けられるので、双方の偏心体が終端ギヤに設けられる従来の場合に比べ双方の偏心体(19,31)間の干渉が解消され、偏心体(19,31)の偏心量(n1,n2)を自在に増減することができ、それだけ設計の自由度が広がる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の電動工具において、バランス用ウェイト(29)がギヤ装置(21)とプランジャ(17)との間に配置され、バランス用ウェイト(29)に係合する偏心体(31)が中間ギヤ(23)のプランジャ(17)側の側面に設けられた電動工具であるから、プランジャ(17)とバランス用ウェイト(29)との間の距離mを短くすることができ、電動工具の前後方向に発生するモーメントを抑え、電動工具の振動を低減し、作業性、操作性を改善することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の電動工具において、プランジャ(17)の係合部(20)に係合する偏心体(19)がバランス用ウェイト(29)に形成された通孔(29a)をギヤ装置(21)からプランジャ(17)へと貫通した電動工具であるから、バランス用ウェイト(29)をプランジャ(17)に対応して長くすることができる。また、それだけ肉厚のより薄いバランス用ウェイトとすることができるので、バランス用ウェイト(29)とプランジャ(17)との間の距離(m)を小さくし、電動工具の前後方向に発生するモーメントを抑え、電動工具の振動をより低減して電動工具の作業性、操作性を改善することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示すように、この電動工具であるジグソーは左右方向(紙面に垂直な方向)に二分割された割片を合致させることにより形成されるハウジング12を備え、このハウジング12の底部に定盤13を備える。ハウジング12の上部には作業者が握るハンドル12aが設けられ、ハンドル12aの内側には後述のモータ14を起動又は停止させるスイッチ15が設けられる。定盤13は連結具13aによりハウジング12の底部に連結され固定される。
ハウジング12内の中央定盤13寄りの位置には、モータ14が横置きで固定される。モータ14のシャフト14aはハウジング12内を前方に向かって水平に突出する。
図1乃至図3に示すように、ハウジング12内の前部には、鋸刃16を保持するプランジャ17が定盤13と直角に交差する方向すなわちジグソーの上下方向に往復直線運動しうるように支持される。図2及び図3中、符号18a,18bはプランジャ17を案内するためにハウジング12内面に固定されたガイド体を示す。プランジャ17は、ハウジング12内の前部において上下方向に延びる板体であり、その中間部に後述する偏心体である偏心ピン19と係合する係合部20が設けられる。係合部20には左右方向に伸びる長孔20aが形成され、この長孔20aに偏心ピン19が嵌り込む。具体的には偏心ピン19の先端に取り付けられたカラー19aが長孔20aの内縁に接触する。プランジャ17の中心線である対称軸上は軽量化のため除肉される。プランジャ17の下端には鋸刃16のホルダ17aが設けられ、このホルダ17aに鋸刃16が着脱自在に固定される。
また、図1及び図2に示すように、ハウジング12内におけるプランジャ17とモータ14との間には、モータ14の動力をプランジャ17に伝達するギヤ装置21が設けられ、ギヤ装置21にはプランジャ17の係合部20に係合する偏心体である偏心ピン19が設けられ、モータ14の回転がギヤ装置21の偏心ピン19と係合部20の長孔20aとの係合によってプランジャ17に上下方向の往復直線運動に変換され伝達されるようになっている。
ギヤ装置21はハウジング12内の上記プランジャ17よりも後方に配置される。ギヤ装置21は具体的にはモータ14のシャフト14aの先端に形成された始端ギヤであるモータギヤ22と、中間ギヤ23と、終端ギヤ24とを含み、これらのギヤ22,23,24が図3及び図4に示すように下から上へと一直線の一列に連なって噛み合う。ハウジング12内には上下方向に延びる軸受部材25が固定され、モータギヤ22を保持するモータシャフト14aがベアリング26を介しこの軸受部材25に支持される。また、中間ギヤ軸23aと終端ギヤ軸24aが前方に突出するように軸受部材25に固定され、各ギヤ軸23a,24aに中間ギヤ23と終端ギヤ24がそれぞれベアリング27,28を介し支持される。終端ギヤ24の前面からは上記偏心ピン19がプランジャ17の方に突出し、偏心ピン19の先端に取り付けられたカラー19aがプランジャ17の長孔20aに嵌り込む。
上記ジグソーの構成において、上記モータ14が回転し、モータギヤ22、中間ギヤ23及び終端ギヤ24のギヤ列が回転すると、終端ギヤ24の偏心ピン19がカラー19aを介しプランジャ17の長孔20a内を図3中、左右方向に摺動し、その結果、プランジャ17がガイド体18a,18bに案内されつつ鋸刃16と共に上下方向に往復直線運動を行い、鋸刃16が定盤13下の図示しないワークを切削することになる。
このように、ギヤ装置21の歯車列内に中間ギヤ23が介在しているので、モータ14の中心からプランジャ駆動用の偏心ピン19までの距離を長くすることができる。その結果、プランジャ17が定盤13から遠ざかり、プランジャ17のホルダ17aと定盤13との間に鋸刃16を着脱するための間隔すなわち鋸刃交換作業用スペースが確保されると同時に、定盤13の底面からモータ14の中心までの距離hが短縮され、ジグソーの重心位置が低く設定される。
なお、図2及び図4に示すように、偏心ピン19は終端ギヤ24に強固に固定するため望ましくはピン座24bを介して終端ギヤ24に植設される。
上記プランジャ17が上下方向に往復直線運動を行うと振動が発生しやすいので、この振動を低減するため、図2乃至図4に示すように、バランス用ウェイト29が、プランジャ17と反対方向に往復直線運動しうるようにハウジング12内に支持される。図2乃至図4中、符号30はバランス用ウェイト29を案内するためにハウジング12内面に固定されたガイド体を示す。バランス用ウェイト29はその左右両側縁がガイド体30の左右両側の摺動面30a,30bに案内されることにより上下方向に移動可能である。
バランス用ウェイト29は、ハウジング12内のギヤ装置21とプランジャ17との間においてプランジャ17と平行に延びる板体であり、その上部に上記偏心ピン19がピン座24bと共にギヤ装置21側からプランジャ17側へと貫通する通孔29aが形成される。
このように、バランス用ウェイト29がギヤ装置21のプランジャ17側に添設され、偏心ピン19がピン座24bと共にバランス用ウェイト29の通孔29aをプランジャ17側に貫いているので、それだけバランス用ウェイト29とプランジャ17との間の距離m(図2参照)が小さくなっている。従って、ジグソーの前後方向に発生するモーメントが抑えられ、ジグソーの振動が低減する。通孔29aは、偏心ピン19を終端ギヤ24に保持するピン座24bに衝突しないように上下方向に長く形成される。また、図2に示すように、バランス用ウェイト29はプランジャ17に近い位置に配置され、ハウジング12におけるプランジャ17の収納スペース内においてプランジャ17と同様に上下方向に長く形成される。また、バランス用ウェイト29は上下方向に長いためその厚さがより薄くなり、バランス用ウェイト29とプランジャ17との間の距離mが更に低減する。
バランス用ウェイト29の下部には、ギヤ装置21側から突出する他の偏心体である偏心ピン31が係合する係合部32が設けられる。係合部32は左右方向に伸びる長孔32aを備え、この長孔32aに上記偏心ピン31が嵌り込む。この偏心ピン31は中間ギヤ23におけるプランジャ17側の側面に設けられ、その先端がバランス用ウェイト29の長孔32aに挿入される。中間ギヤ23と終端ギヤ24とは同一のピッチ円径の歯車とされ、この偏心ピン31は終端ギヤ24の偏心ピン19と位相が180度ずれるように中間ギヤ23に植設される。従って、プランジャ17が上死点にあるときバランス用ウェイト29が下死点にあり(図2乃至図4参照)、プランジャ17が下死点にあるときバランス用ウェイト29が上死点にあるように、バランス用ウェイト29がプランジャ17と上下反対向きに往復直線運動を行う。
かくして上記モータ14が回転し、モータギヤ22、中間ギヤ23、終端ギヤ24のギヤ列が回転すると、終端ギヤ24の偏心ピン19がカラー19aを介しプランジャ17の長孔20a内を左右方向に摺動し、プランジャ17がガイド体30に案内されつつ鋸刃16と共に上下方向に往復直線運動を行うが、同時に中間ギヤ23の偏心ピン31がバランス用ウェイト29の長孔32a内を左右方向に摺動し、バランス用ウェイト29がガイド体30に案内されつつプランジャ17と上下反対方向の往復直線運動を行い、これによりプランジャ17の駆動により発生する振動が低減する。
このようにバランス用ウェイト29を駆動する偏心ピン31は、プランジャ17を駆動する偏心ピン19が終端ギヤ24に設けられるのに対し、中間ギヤ23に設けられるので、図5及び図6に示したごとく双方の偏心体が終端ギヤ7に設けられる従来の場合に比べ双方の偏心ピン19,31間の干渉が解消され、双方の偏心ピン19,31における偏心量n1,n2を大きくすることができ、それだけ設計の自由度が広がる。
次に、上記構成のジグソーの作用について説明する。
図1及び図2において、作業者がハンドル12aのスイッチ15をONにすると、モータ14が回転し、モータギヤ22、中間ギヤ23、終端ギヤ24のギヤ列が回転し、終端ギヤ24の偏心ピン19がカラー19aを介しプランジャ17の長孔20a内を左右方向に摺動する。
その結果、プランジャ17がガイド体18a,18bに案内されつつ上下方向に高速で往復直線運動を行い、プランジャ17にホルダ17aを介し固定された鋸刃16が定盤13下の図示しないワークを切削する。
また、モータ14の回転と同時に中間ギヤ23の偏心ピン31がバランス用ウェイト29の長孔32a内を左右方向に摺動する。
その結果、バランス用ウェイト29がガイド体30に案内されつつプランジャ17と上下反対方向に高速で往復直線運動を行い、これによりプランジャ17の往復動によって発生する振動が低減する。
このジグソーの駆動部であるギヤ装置21には中間ギヤ23が介在し、この中間ギヤ23によってモータ14の中心からプランジャ駆動用の偏心ピン19までの距離が長くとられている。このため、プランジャ17が定盤13から遠ざかりプランジャ17の先端と定盤13との間にプランジャ17の先端が上下往復運動する範囲を確保するため、および鋸刃16を着脱するための間隔が確保されると同時に、モータ14の取り付け位置が定盤13に接近する。これにより、ジグソーの重心位置が低くなり、切削作業を安定的に行うことができる。
また、このジグソーでは、バランス用ウェイト29がギヤ装置21とプランジャ17との間に配置され、バランス用ウェイト29に係合する偏心ピン31が中間ギヤ23のプランジャ17側の側面に設けられるので、プランジャ17とバランス用ウェイト29との間の距離mが短くなる。従って、ジグソーの前後方向に発生するモーメントが小さくなり、ジグソーの振動が低減する。
さらに、このジグソーでは、プランジャ17に係合する偏心ピン19がバランス用ウェイト29に形成された通孔29aをギヤ装置21の終端ギヤ24からプランジャ17へと貫通し、バランス用ウェイト29がプランジャ17に対応して上下方向に長く伸ばされる。これにより、バランス用ウェイト29がより薄く形成され、バランス用ウェイト29とプランジャ17との間の距離mがより小さくなって、ジグソーの振動がさらに低減する。
切削作業の終了後、上記スイッチ15をOFFに切り換えると、モータ14が停止し、鋸刃16が停止する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態ではジグソーを例にとって説明したが、その他の電動工具に本発明を適用することも可能である。
本発明に係るジグソーの部分切欠正面図である。 図1中、要部の拡大図である。 図2中、III−III線矢視図である。 図2中、IV−IV線矢視図である。 従来のジグソーの部分切欠正面図である。 図(A)は図5中、要部の拡大図、図(B)は図(A)中、B−B線矢視図である。
符号の説明
13…定盤
14…モータ
16…鋸刃
17…プランジャ
19,31…偏心ピン(偏心体)
20,32…係合部
21…ギヤ装置
22…モータギヤ(始端ギヤ)
23…中間ギヤ
24…終端ギヤ
29…バランス用ウェイト
29a…通孔

Claims (3)

  1. 鋸刃を保持するプランジャとバランス用ウェイトとが、定盤と交差する方向に往復直線運動しうるように支持され、モータの動力をプランジャとバランス用ウェイトとに伝達するギヤ装置が設けられ、ギヤ装置にはプランジャとバランス用ウェイトの各係合部に夫々係合する二つの偏心体が設けられ、モータの回転が、ギヤ装置の二つの偏心体と上記各係合部との係合によってプランジャとバランス用ウェイトの互いに逆向きの往復直線運動に変換されるようにした電動工具において、ギヤ装置が始端ギヤと終端ギヤとの間に中間ギヤを含み、終端ギヤにプランジャの係合部と係合する偏心体が設けられ、中間ギヤにバランス用ウェイトの係合部と係合する偏心体が設けられたことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具において、バランス用ウェイトがギヤ装置とプランジャとの間に配置され、バランス用ウェイトに係合する偏心体が中間ギヤのプランジャ側の側面に設けられたことを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電動工具において、プランジャの係合部に係合する偏心体がバランス用ウェイトに形成された通孔をギヤ装置からプランジャへと貫通したことを特徴とする電動工具。
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