JP2006122742A - ケージ型粉砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケージ型粉砕装置におけるセラミックピンは、部分的に摩耗が集中する偏摩耗を伴い摩耗が進展するため交換可能な設計であるが、その他の周囲部材である円盤、連結リングなどの部材も被粉砕物の飛散により激しく摩耗するためメンテナンスや交換作業に苦慮していた。
【解決手段】ケーシングと、ケーシング内で回転する一対の円盤10、20と、各円盤10、20に同心円状に設けた複数のセラミックピン6とを備え、粉砕物を上記セラミックピン6と衝突させて粉砕する粉砕装置であって、上記セラミックピン6の径が円盤10、20側から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部2を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケ−シング内で回転する複数のセラミックピンに、岩石や砂利、或いは天然や人工の鉱石などの粉砕物を衝突させて小さく粉砕するのに使用するケージ型粉砕装置に関するものである。
従来、岩石や砂利、或いは天然や人工の鉱石など硬質の粉砕物を粉砕するには、セラミックピンを同心円状に配設し、相対回転させたセラミックピンと衝突させて粉砕物の粉砕を行うケ−ジ型粉砕装置が使用されている。
この種のケージ型粉砕装置は、図4において101は下向きに開口する箱状のケーシングで、側部に粉砕物投入用のシュート102をそなえている。103、104は駆動軸で、それぞれケーシング101を支持する基台105上に取付けた軸受(不図示)により回転自在に支持され、同様に基台105上に取付けたモータ(不図示)により、反対方向に回転駆動される。110、120はケーシング101内に収容された円盤で、それぞれ駆動軸103、104に取付けられて反対方向に回転駆動される。
円盤110は、二重の同心円上に並設した複数本のピン106の基部を、駆動軸103に取付けた円盤状の側板111に取付け、各セラミックピン106の先端部を環状の連結リング112、113により連結して成る。また円盤120は、前記円盤110よりは小直径の二重の同心円上に並設した複数本のセラミックピン106の基部を、環状板から成る側板121に取付け、外径側のセラミックピン106の先端部を環状の連結リング122により連結するとともに、内径側のピン列の先端部を取付具123のフランジ部123aに連結し、該ピン列を介して側板121を駆動軸104に支持して成る。124は、シュート102部から投入された粉砕物をケーシング101内へ送給するインペラで、駆動軸104に固定取付けされている。
図5は、円盤110、120の詳細を示し、セラミクピン106は、両端におねじ部をそなえた金属製の支柱107に、該支柱の軸部にセラミックピン106を嵌込んで成る。このセラミックピン106は、有機系接着剤を介して支柱107に固定されている。そしてこのセラミックピン106は、支柱107の先端部を金属製の連結リング112、113、122にそれぞれねじ込み、該支柱の基端部を、金属製の側板111、121を貫通させ取付穴131内においてナット掛け132により固定して取付けることにより、円盤110、120が形成されている。また114は、円盤110を駆動軸103へ取付けるための取付具115へ側板111を締付けるボルトである。
このようなケージ型粉砕装置において、セラミックピン106は、摩耗が進行し、摩耗深さが所定値以上となったら、円盤110あるいは120を分解してセラミックピン106を取外す。そして各セラミックピン106を新規のセラミックピン106と入替えるか、もしくは抜き取ったセラミックピン106の摩耗部を回転させて摩耗していない部分を再使用するなど、摩耗の程度等に応じて上記以外のローテーションにより各セラミックピン106を再使用する場合もある。なお、このようなセラミックピン106の支柱107からの抜取りは、セラミックピン106全体を炉中で加熱するなどして接着剤層を焼却することで取り外すようになっている。
特許文献1では、セラミックピン106を3分割からなるスリーブで構成してその摩耗部分のみを交換することで、そのセラミックピン106の寿命を延ばすことが行われている(特許文献1参照)。
また、このセラミックピン106は、上述のように摩耗が生じやすいことから、することが記載されている(特許文献2参照)。
特開平10−28893号公報 特開2001−232224号公報
ところで、このようなケージ型粉砕装置に使用されるセラミックピン106は粉砕物との衝突により連結リング112、113、122側の上下面における摩耗が激しいものとなっている。このセラミックピン106は、外径部がストレート部108の円筒状であるため、連続して衝突することにより粉砕された石等が、セラミックピン106の外径部分でその方向を変える作用が少ないため、セラミックピン106の一部分に集中して摩耗が発生する偏摩耗が発生するという問題があり、交換が可能な構造となっている。
また、粉砕物同士の衝突などにより、その衝突方向が変えられるとセラミックピン106以外の周囲部材への衝突することになり、これが連続して繰り返されることで周囲部材の偏摩耗も多く発生していた。
このように激しい摩耗を受けた部材は、最も激しく摩耗した部材に合わせて、その張替えや交換が行われることになる。
ここで図5に示すようなケージ型粉砕装置のセラミックピン106の交換方法は、例えばナット132を緩めてセラミックピン106を回転させ、連結リング112側のほとんど摩耗していない部分が上下に位置するように設置した後、ナット132を締め付けて固定し、一つのセラミックピン106をできるだけ長期間使用することが行われているが、この作業を行うにはケージ型部材をケーシング101内から取り外す必要があり、その為にはクレ−ンやレッカ−等が必要となるために作業が非常に大掛かりなものとなっている。
また、ケ−ジ型粉砕装置の組立には、熟練の技術者でなければ難しく、熟練者であってもセラミックピン106の摩耗していない部分を摩耗し易い所定の位置に位置合せするには多大な労力と時間を要し、その為にケージ型粉砕装置を半日から1日停止させなければならず作業効率が非常に悪かった。
また、このケージ型粉砕装置には、各円盤110、120や連結リング112、113、122等の装置内部に当たる部分の表面に、耐摩耗を目的としたセラミックス部材が使用されており、これらは接着剤で強固に固定しているものや、凹凸を設けて嵌め込み、さらに接着剤で固定するなどと強固に接着したおり、またその内部面積も大きいため、相当数のセラミックス部材を使用しているが、このセラミック製ピン106以外の周辺部材は、すぐに交換できるような構造を設けておらず、各々の部品を個別に剥離して交換することが非常に困難であり、その部品を取り外すためには、剥離する部材の周囲にまで熱を加えてセラミックス部材を相当数外して、さらに新しい部材を接着するなど、大変な手間のかかる作業であった。そのためセラミックピン106以外の周囲部材の摩耗を防ぐことも重要な課題であった。
上記問題点に鑑みて本発明のケージ型粉砕装置は、ケーシングと、ケーシング内で回転する一対の円盤と、各円盤に同心円状に設けた複数のセラミックピンとを備え、粉砕物を上記セラミックピンと衝突させて粉砕する粉砕装置であって、上記セラミックピンの径が円盤側から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部を有することを特徴とするものである。
また、上記セラミックピンは、各円盤に同心円状に設けた複数の支柱を介して設けるとともに先端に連結リングを設けたことを特徴とする。
また、上記セラミックピンは、減径部に連続するストレート部を設けたことを特徴とする。
さらに、上記セラミックピンは、上記減径部とストレート部を複数備えるとともに先端側に減径することを特徴とする。
またさらに、上記セラミックピンは、先端側に径が増加する増径部を設けたことを特徴とする。
また、上記セラミックピンは、破壊靭性が6MPa√m以上の窒化珪素質セラミックスからなることを特徴とする。
このように本発明によれば、ケーシングと、ケーシング内で回転する一対の円盤と、各円盤に同心円状に設けた複数のセラミックピンとを備え、粉砕物を上記セラミックピンと衝突させて粉砕する粉砕装置であって、上記セラミックピンの径が円盤側から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部を有することによって、粉砕物の飛散による周囲の部材の摩耗を減少させることができる。
また、上記セラミックピンは、各円盤に同心円状に設けた複数の支柱を介して設けるとともに先端に連結リングを設けたことにより、高速回転時のセラミックピンの先端に働く遠心力を抑制し、安定した回転体とすることができる。
また、上記セラミックピンは、減径部に連続するストレート部を設けたことにより、粉砕物をセラミックピンの中央付近へ集中させることと、特に円盤側の根元部の摩耗を防ぐことができる。
さらに、上記セラミックピンは、上記減径部とストレート部を複数備えるとともに先端側に減径することにより、粉砕物をセラミックピンの中央付近へ集中させながら、その摩耗箇所を適度に分散することができる。
またさらに、上記セラミックピンは、先端側に径が増加する増径部を設けたことにより、粉砕物をセラミックピンの中央付近へ集中させることと、特に連結リング側の摩耗を防ぐことができる。
また、上記セラミックピンは、破壊靭性が6MPa√m以上の窒化珪素質セラミックスからなることにより、セラミックピンの中央部に摩耗が集中してもその寿命を維持することができる。
本発明のケージ型粉砕装置の実施形態を図を用いて説明する。
本発明のケージ型粉砕装置は、図1(a)に示すように、ケーシング内で回転する一対の円盤10及び20と、各円盤10及び20に同心円状に設けた複数のセラミックピン6とを備え、各円盤10、20がそれぞれ逆方向に回転することにより、岩石や砂利、或いは天然や人工の鉱石などの粉砕物をセラミックピン6に衝突させて小さく粉砕するものである。
本発明は、図1(b)に示すように、セラミックピン6の径が円盤10、20側から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部2を有することを特徴とするものである。
これにより、円盤10、20が逆方向に回転しながら稼働する際に、砂利等の粉砕物がセラミックピン6間の互いの減径部2に作用して、衝突位置に変化を与えることができるため、セラミックピン6の外周部の摩耗が一部分に集中することを防ぎ、さらに減径部2が中央側へその粉砕物の飛散方向を変える働きを有し、粉砕物がセラミックピン6の減径部2に衝突し、またさらに逆方向の減径部2を設けたセラミックピン6に衝突することにより、セラミックピン6の中央部で粉砕物が分散しながら集める作用も有することから、セラミックピン6の偏摩耗の発生を防ぎ、また周囲の部材の摩耗を防ぐと同時に、セラミックピン6以外の周囲への粉砕物の飛散を減少させることができる。
このとき、セラミックピン6の外周部に備えた減径部2の方向は、円盤10及び20側方向から先端側へ増径する増径部4としても同様の効果を得ることができるが、先端側の重量が大きくなり過ぎると、回転駆動時の振動や支柱7への負荷が増えることから、円盤10及び20から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部2を備えていることが好ましい。
上記セラミックピン6は、減径部2を有するものであれば、全体をセラミックスで形成してもよいが、図1(a)、(b)に示すように、各円盤10、20に同心円状に設けた複数の支柱7を介して設けるとともに先端に連結リング12、22を設けることが好ましい。
このケージ型粉砕装置は高速回転で粉砕を行うため、円盤10及び20に設けた金属製の支柱7には大きな遠心力が働き、セラミックピン6の先端側には回転体の外向きに大きな力が働くことになる。したがってこのセラミックピン6を支える支柱7はこれに耐えるだけの剛性が必要となるが、先端側に連結リング12、22を設けることで円盤10及び20側のみの片持ちの状態から、円盤10及び20側と連結リング12、22に支持される両端支持により、先端側に働く力を抑えることができるため、安定した回転体とすることができる。
また、支柱7は、炭素鋼や工具鋼等の金属からなり、筒状のセラミックピン6に嵌合して接着固定するものであり、支柱7はセラミックピン6の内部の全長にわたって保持することが好ましい。このときセラミックピン6の内部の穴は、支柱7の外径より1〜2mm大きく、ここに接着剤を充填して固定するもの、またはセラミックピン6の両端部と円盤10及び20側、また連結リング12、22との隙間にセラミックや樹脂等からなるスペーサを介して両端よりボルトのみで固定するものがある。また、セラミックピン6の内部の穴と支柱7との隙間は、セラミックピン6を交換する際に加熱処理等を施すことから金属からなる支柱7の熱膨張を考慮して十分に大きく設定している。
先端に取り付ける連結リング12、22は、基材として炭素鋼や工具鋼等の金属部材からなり、その周囲にセラミックスを接着剤により固定して、粉砕物の衝突による摩耗を防いだ構成とすることが好ましい。この部分に使用されるセラミック部材は、アルミナや窒化珪素セラミックからなり、基材がリング状であるために扇形のライナーを多数組み合わせて接着している。
また、セラミックピン6に設けた減径部2を軸方向全体に設ける場合は、断面の角度が10度以下とすることが好ましく、1〜3度以下の角度とすることがより好ましい。角度が1度未満と小さ過ぎると粉砕物を中央付近へ集中する効果が小さく、角度が10度を超えて大きくなると粉砕物が先端側へ集中してセラミックピン6の先端側の摩耗が激しくなる。
また、図2(a)に示すように上記セラミックピン6は、減径部2に連続するストレート部3を設けることが好ましい。
これにより、粉砕物をセラミックピン6の中央付近へ集中させるとともに、円盤10及び20の根元付近の摩耗を防ぎ、根元付近に衝突する粉砕物の向きを特に中央付近に集中させる作用ができるため、その粉砕効率を向上させることができる。また、連結リング12、22側に設けたストレート部3は、粉砕物を中央に寄せる効果はないが、逆向きにセットされた他の列のセラミックピン6がその役割を受け持つことより達成できる。
また、セラミックピン6に設けた減径部2とストレート部3を備える場合は、円盤10及び20の根元側より、3〜10度の角度で、長さの10%以上の減径部を備えることがより好ましい。
また、減径部2の角度は、3度未満と小さい場合は粉砕物が中央付近へ集中する効果が小さく、また角度が10度を超えて大きくなると粉砕物の飛散を促進してしまう。
また、長さが10%より短いとこれも粉砕物が中央付近へ集中する効果が小さい。
さらに、図2(b)に示すように、上記セラミックピン6は、上記減径部2とストレート部3を複数備えるとともに先端側に減径することが好ましい。
これにより、粉砕物をセラミックピン6の中央付近へ集中させながら、ストレート部3と減径部2を交互に設けることにより粉砕物の向きに変化を与えることができるため、その粉砕効率をより向上させることができ、セラミックピン6の摩耗箇所を適度に分散することができるため、一部分に摩耗が集中してしまうような偏摩耗を防止することができる。
このセラミックピン6に設けた減径部2とストレート部3は、減径部2を2〜5箇所以上で、ストレート部3と一定の間隔を保持して設けられることが好ましい。これによりセラミックピン6の一部分に摩耗が集中してしまうことを防ぐことができる。この減径部2とストレート部3の数は多いほど好ましいが、先端側が極端に小径にならない程度であれば良い。
またさらに、図2(c)に示すように、上記セラミックピン6は、先端側に径が増加する増径部4を設けることが好ましい。
図2(c)のように先端側に増径する増径部4を設けることにより、円盤10及び20側の減径部2の作用により、先端側へ粉砕物が集中してしまうことを防ぐことができる。また、セラミックピン6の中央付近へ集中させる効果を最大限に発揮でき、円盤10及び20の根元付近と先端の摩耗を抑制しながら、粉砕物の周辺への飛散を少なくすることができる。
また、この増径部4は、セラミックピン6に設けた減径部2と対称的な形状とすることが好ましい。円盤10及び20の根元側に設けた減径部2と同様の角度や長さを持つ増径部4とすることで、粉砕物を中央付近で良好な粉砕効果を得ることができる。
また、減径部2と増径部4の寸法形状は、セラミックピン6の長さの中央を軸として対称的であり、セラミックピン6の長さに対して各10%以上の減径部2と増径部4とすることが好ましい。
また、その他の実施形態としては、図3(a)に示すようにストレート部3が無く、円盤10及び20側に設けた減径する減径部2と、先端側に増径する増径部4のみで構成してもかまわない。また、図3(b)のようにテーパ状の減径部2、増径部4ではなく、R状の滑らかな減径部2、増径部4を有する構成としてもよい。さらに、図3(c)のように、先端側へ段階的に減径するように複数の径の異なるストレート部3からなる減径部2を構成してもよい。
このような形状のセラミックピン6は、アルミナ質セラミックス、アルミナ−炭化チタン系セラミックス、ジルコニア質セラミックス、炭化珪素質セラミックス、窒化ケイ素質セラミックス等のセラミックスから形成され、特に、破壊靱性値が高く、且つ熱伝導率が高い窒化珪素質セラミックスからなることが好ましい。
本発明のセラミックピン6を構成する窒化珪素質セラミックスとして、窒化珪素の結晶と、以下の第1〜第3金属珪化物のうち少なくとも2つを含む粒界層とを有し、粒界層は第1〜第3金属珪化物のうち少なくとも2つが互いに接する隣接相を有するものであり、
その破壊靭性値が6MPa√m以上、且つ熱伝導率が20W/mK以上のものを用いることが好ましい。
ここで、上記第1の金属元素とは、Fe、Cr、MnおよびCuからなる群から選ばれる少なくとも1つを指し、その第1の金属元素からなる金属珪化物を第1金属珪化物としている。また、第2の金属元素とは、W、Moのうち少なくとも1つを示し、その第2の金属元素からなる金属珪化物を第2金属珪化物としている。さらに、第3の金属元素とは、第1の金属元素と第2の金属元素からなる複数金属成分、例えば、WとFeを含む金属成分であり、その第3の金属元素からなる金属珪化物を第3金属珪化物としている。
セラミックピン6は、粉砕物からの衝撃を受けて、多様に摩耗が進行する。粉砕物はその形状を変えながら細かく粉砕されていくが、その途中工程では鋭角な形状を持つものがほとんどであり、セラミックピン6の外径部は傷や時には欠けを伴いながら摩耗が進展する。したがって、これらの摩耗中にその傷や欠けからクラックが発生を防止するために、破壊靭性を6MPa√m以上、さらには8MPa√m以上とすることがより好ましく、粉砕物の衝突による衝撃摩耗を特に有効に防止でき、結晶の脱粒が少ない粒界の強靭なセラミックピン6とすることができる。
このように破壊靱性の高いセラミックピン6は、上記第1金属珪化物が第2金属珪化物または第3金属珪化物を取り囲むようにして隣接相を形成することによって得ることができる。第2金属珪化物または第3金属珪化物よりも第1の金属珪化物の破壊靱性が高い傾向があるため、大きな機械的応力がかかった場合、窒化珪素質セラミックスに割れが生じたり、クラックが入ったりすることが抑制され、機械的特性を向上させることができる。
さらに、窒化珪素質セラミックスの結晶の平均粒径を15μm以下とするのが好ましい。窒化珪素の結晶の平均粒径が15μmを超えた場合には破壊靭性が低下し、機械的強度が低下する傾向となるからである。この平均粒径は、上述と同様に針状の結晶における長径の平均粒径を示す。さらに好ましくは、長径の平均粒径が15μm以下で、短径の平均粒径が2μm以下とすれば、粒界層の偏在を抑制し、これにより隣接相を焼結体中に均一に分散できる。
また、粒界層に含まれるAlとREの比率が、Al/REのモル比換算で0.2〜5であることが好ましい。これにより、窒化珪素質セラミックスの焼結性をさらに向上させ、かつ、破壊靱性を向上させることができるからである。さらに好ましくは、Al/REのモル比換算で0.4〜3である。
この窒化珪素質セラミックスは、破壊靭性が6MPa√m以上と高いため、傷や欠けが発生してもクラックが進展しにくく、またその摩耗を抑制することができる。このような粉砕装置に使用する部材は、大きな衝撃による破損がその寿命を最も短くする要因であることから、割れの発生が少ない破壊靭性がより高い材料からなることが好ましい。
また、高速で粉砕処理する際のセラミックピン6の表面部は高熱になり、内部との温度差が大きくなるため、熱衝撃による破損を防ぐために熱伝導率を20W/m・K以上とすることが好ましい。
これにより、セラミックピン6の表面の発熱により温度が不均一な状態になってもクラックが発生することを防止でき、また熱が早く伝わることで熱による応力を減少させるためその破損を防止できる。
このようなセラミックピン6を得るためには、先ず、平均粒径0.8μmの酸化鉄(Fe)の粉末、平均粒径1μmのWO粉末を水を用いて湿式混合し、得られたスラリーを100℃で乾燥して予備混合粉末を作製する。次にこの予備混合粉末と、窒化珪素(Si)粉末(平均粒径1μm、α化率90%、Fe不純物含有量100ppm)、Si粉末(平均粒径3μm、Fe不純物含有量200ppm)とからなる原料粉末に、焼結助剤として、平均粒径1μmのY粉末と、平均粒径0.7μmのAl粉末とを混合し、造粒、成形して円柱型成形体を得る。この得られた成形体を焼成時の収縮を考慮して所定寸法に切削加工を施し所望の形状とする。これを窒素雰囲気中600℃で3時間保持することにより脱脂し、さらに、得られた脱脂体を表面が窒化珪素質から成るカーボン製のこう鉢中に載置し、実質的に窒素からなる150kPaの窒素分圧中、一定の温度、保持時間で順次窒化し、さらに昇温して120kPaの窒素分圧中1500℃で3時間、1770℃で10時間、200kPaの窒素分圧中1800℃で3時間、順次保持して焼成し、β型窒化珪素質セラミックスからなるセラミックピンを得ることができる。
次に、本発明の実施例を示す。
ここで、以下に示す方法で実験を行った。図4に示すようなケージ型粉砕装置のセラミックピンを種々の実施例で作製して摩耗率を確認した。
図2(a)〜(c)に示すセラミックピンを表1に示す如く各材質で作製した。その材質は従来のアルミナ質セラミックス、窒化珪素質セラミックス1、隣接相を有する窒化珪素質セラミックス2の3種の材質を用いて形成した。
アルミナ質セラミックスとして、純度が92%で破壊靭性値が3.8MPa√mのアルミナを使用した。アルミナ以外にSiO、CaO、MgO、Bを含み粒界層にBを形成して粒界層を強靭にしたものである。この材料はヤング率280GPa、熱伝導率が16W/(m・K)であり、製造方法は原料をゴムが型に入れ、湿式静水圧プレスにて80MPaの圧力で成形し、これを切削加工にて所定寸法へ加工後、酸化ガス炉にて常圧1400℃にて焼成したものを使用した。
また、窒化珪素セラミック1として、窒化珪素粉末にY、Al等の焼結助剤粉末を添加して粉砕混合した原料粉末と、エタノールと、窒化珪素質粉砕用メディアとをバレルミルに投入してさらに混合し、その後得られたスラリーに、有機結合材としてポリビニルアルコール(PVA)を添加混合し、さらにスプレードライヤーで造粒したものである。得られた造粒粉体を金型を用いた粉末プレス成形法により成形圧80MPaで成形し、成形体を所定寸法に切削加工した後、得られた成形体中に含まれる有機結合材(PVA)を、脱脂雰囲気中600℃で3時間保持することにより脱脂し、次に表面が窒化珪素質から成るカーボン製のこう鉢中に脱脂体を載置し、窒素からなる窒素分圧中、1100℃で20時間、1200℃で10時間、1260℃で5時間の各ステップ(各ステップ間は昇温速度50℃/時間で昇温)で順次保持することによりSiをα化率90%以上のSiに窒化し、さらに昇温して窒化工程と同じ窒素分圧中1770℃で10時間保持して焼成し、窒化珪素質焼結体からなる窒化珪素質セラミック1を得た。
このようにして得られた窒化珪素質セラミックス1の焼結体は、破壊靭性が5.0MPa√m、熱伝導率が20W/(m・K)である。
また、窒化珪素質セラミックス2として、窒化珪素原料に第1の金属元素Feからなる化合物の粉末と、第2の金属元素Wからなる化合物の粉末を水を用いて湿式混合し、得られたスラリーを100℃で乾燥して予備混合粉末を作製し、さらにこの予備混合粉末と、窒化珪素(Si)粉末(平均粒径1μm、α化率90%、Fe不純物含有量500ppm)と、Si粉末(平均粒径3μm、Fe不純物含有量800ppm)とからなる原料粉末を使用したものである。その他の製造工程は、窒化珪素質セラミック1と同様としたものである。このようにして製造された窒化珪素質セラミックス2の焼結体には、窒化珪素の結晶と、第1金属珪化物であるFeSi、第2金属珪化物であるWSi、および第3金属珪化物であるW−Fe珪化物を有し、粒界層は第1〜第3金属珪化物のうち少なくとも2つが互いに接する隣接相を有するものであり、破壊靭性が6.8MPa√m、熱伝導率が25W/(m・K)である。
これらの各セラミックスを用いて、図2(a)〜(c)の形状のセラミックピンを作製した。各セラミックピンは、全長が400mm、円盤側の外径を95mm、内径を30mmとし、内部に接着剤によりS45Cの金属材料からなる支柱を図1(a)に示すように円盤と連結リングの間に組み込んでボルトにより固定している。
まず、比較例として従来のようにストレート状のセラミックピン(試料No.1、5、9)を準備した。また、本発明の実施例として、図2(a)のように円盤側から長さ200mmまで、外径が95mmから80mmへ変位する減径部を備え、先端側までストレート状のセラミックピン(試料No.2、6、10)、および図2(b)のように減径部とストレート部を複数備え、図2(a)と同様に外径が95mmから80mmへ減径し、長さ65mm毎に減径部とストレート部を交互に配置して段階的に径が減縮するセラミックピン(試料No.3、7、11)、図2(c)のように同図(a)と同様な減径部を備え、中央付近に長さ200mmのストレート状とし、先端に外径が80mmから95mmへ変位する増径部を有するセラミックピン(試料No.4、8、12)を準備した。
これらのセラミックピン試料を用いて円盤側と連結リング側に接着されている周囲の部品の摩耗状況を確認して、セラミックピンはその重量減を摩耗率として計算した。その他の周囲の部品は、円盤側と連結リング側に分け、その体積摩耗率を計算した。
摩耗率は、各部を組み立てる前に重量計にてその重量を測定し、セラミックピンは4列目(20本)の平均、円盤部、連結リング部と3つの部分について評価後に各部を取り外してその重量減を測定した。また、その重量減を各セラミックの比重で除算したものを、体積摩耗率として算出した。
また、総合判定として円盤側と連結リング側の体積摩耗率が20%を超えているものを△、また10%以上で20%以下の範囲であるものを○とし、さらに10%未満と良好なものを◎として表記した。
結果を表1に示す。
Figure 2006122742
表1の結果から明らかなように、本発明の試料No.2〜4、6〜8、10〜12は、比較例の従来の試料No.1、5、9と比較すると、円盤側と連結リング側の摩耗率を格段に減少させることができる。また、材質ではアルミナや従来の窒化珪素(1)に比べて、窒化珪素(2)が最も摩耗が少なく、粉砕効率が良好であったことが判明した。
セラミックピンの形状は、図2(c)に示すような減径部と増径部を設けたものが各部の摩耗が最も少なかった。
セラミックピンの磨耗についても、従来の比較例に比べて減少しており、これは周囲への飛散を防いで、交換可能なセラミックピンでの粉砕効率が向上した結果であり、効果があることが確認できたものである。
また、円盤側の周囲部品と、連結リング側の周囲部品については、本発明のものが従来の比較例よりも、その体積摩耗率が減少しており、このことは大きな手間となる周囲の部品のセラミック張替え作業が低減できることになるため、有効な効果を得ることができている。
(a)は本発明のセラミックピンを備えたケージ型粉砕装置の要部拡大断面図であり、(b)は本発明のセラミックピンの断面図である。 (a)〜(c)は本発明のセラミックピンの種々の実施形態を示す正面図である。 (a)〜(c)本発明のセラミックピンの他の実施形態を示す正面図である。 従来のケージ型粉砕装置を示す断面図である。 従来のケージ型粉砕装置の要部を示す拡大断面図である。
符号の説明
2:減径部
3:ストレート部
4:増径部
5:R状
6:セラミックピン
7:支柱
10、20:円盤
12、22:連結リング
101:ケーシング
102:シュート
103、104:駆動軸
105:基台
106:セラミックピン
107:支柱
108:ストレート部
110、120:円盤
111、121:側板
112、113、122:連結リング
114:ボルト
115:取付具
123:取付具
123a:フランジ部
124:インペラ
131:取付穴
132:ナット

Claims (6)

  1. ケーシングと、ケーシング内で回転する一対の円盤と、各円盤に同心円状に設けた複数のセラミックピンとを備え、粉砕物を上記セラミックピンと衝突させて粉砕する粉砕装置であって、上記セラミックピンの径が円盤側から先端側へ減少する少なくとも一つの減径部を有することを特徴とするケージ型粉砕装置。
  2. 上記セラミックピンは、上記円盤に取り付けた支柱を介して配置されることを特徴とする請求項1に記載のケージ型粉砕装置。
  3. 上記セラミックピンは、減径部に連続するストレート部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のケージ型粉砕装置。
  4. 上記セラミックピンは、上記減径部とストレート部を複数設けるとともに先端側に減径することを特徴とする請求項3に記載のケージ型粉砕装置。
  5. 上記セラミックピンは、先端側に径が増加する増径部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のケージ型粉砕装置。
  6. 上記セラミックピンは、破壊靭性が6MPa√m以上、熱伝導率が20W/mK以上の窒化珪素質セラミックスからなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のケージ型粉砕装置。
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