JP2006120849A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006120849A
JP2006120849A JP2004307032A JP2004307032A JP2006120849A JP 2006120849 A JP2006120849 A JP 2006120849A JP 2004307032 A JP2004307032 A JP 2004307032A JP 2004307032 A JP2004307032 A JP 2004307032A JP 2006120849 A JP2006120849 A JP 2006120849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency power
power source
high frequency
phase difference
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004307032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4324541B2 (ja
Inventor
Tsutomu Iida
飯田  勉
Masahiro Sumiya
誠浩 角屋
洋二 ▲高▼橋
Yoji Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2004307032A priority Critical patent/JP4324541B2/ja
Publication of JP2006120849A publication Critical patent/JP2006120849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4324541B2 publication Critical patent/JP4324541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】位相制御したバイアス電圧をプラズマ処理装置のアンテナおよび基板に適時に供給して、安定したプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処理技術を提供する。
【解決手段】処理ガスを供給するガス供給手段107と、上部アンテナ電極103に高周波エネルギを供給してプラズマを生成する第1の高周波電源108と、アンテナバイアス電圧を供給する第2の高周波電源113と、基板電極115に前記第2の高周波電源と同一周波数の高周波基板バイアス電圧を供給する第3の高周波電源119と、前記第2の高周波電源と前記第3の高周波電源との位相差を制御する位相コントロール部120を備え、前記位相コントロール部は、前記第2の高周波電源からの進行波の電力値及び前記第3の高周波電源からの進行波の電力値を検出する検出器並びに前記第2の高周波電源の位相及び前記第3の高周波電源の位相を検出する検出器を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理技術に係り、特に、位相制御したバイアス電圧をプラズマ処理装置のアンテナおよび基板に供給して、安定したプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処理技術に関する。
半導体装置の製造工程では、エッチング処理、CVD処理、アッシング処理などのプラズマを応用した種々の処理が施される。半導体デバイスの高集積化、高性能化とも相俟って、微細加工に適したこれらのプラズマ処理が製造工程に多用されるようになってきた。 ウエハ等の被処理基板表面に溝やパターンを形成するエッチング処理装置等では、真空処理室内に上部電極と下部電極とを対峙して配置して形成したRIE(Reactive Ion Etching)等の平行平板のプラズマエッチング装置が使用されている。プラズマを用いてエッチング処理を行う場合、処理ガスを電離し活性化することにより処理の高速化を図ることができる。また、被処理基板に高周波バイアス電力を供給しプラズマ中のイオンを被処理基板に垂直に入射させることで、異方性形状などの高精度エッチング処理を実現することができる。
このような処理を行うプラズマ処理装置においては、真空容器外側の外周部に空心コイルを設け、また真空容器内に設けた試料台に対向させて円形導体板を設け、該円形導体板にUHF帯電源と第1の高周波電源を接続し、さらに試料台に第2の高周波電源を接続する。また、前記円形導体板にUHF帯の周波数の電界とそのUHF帯の周波数とは異なる周波数の電界を重畳して供給し、UHF帯電源による電磁波と空心コイルによる磁場との相互作用による電子サイクロトロン共鳴現象を用いてプラズマを形成する。このとき重畳した第1の高周波電源による高周波電圧によって円形導体板にかかるバイアスを大きくして、円形導体板とプラズマとを反応させ、エッチングに寄与する活性種をより多く生成できるようにする。また、試料台に接続した第2の高周波電源によりプラズマ中のイオンの試料への入射エネルギーを制御することができる(例えば、特許文献1参照)。
このようなプラズマ処理装置では、被処理基板に印加された高周波電力の電気回路が磁場を横切る方向に形成される。このためこの磁場に対する垂直方向のプラズマのインピーダンスによって被処理基板面内に電位分布が形成されチャージングダメージが発生することがある。また、被処理基板に入射するイオンエネルギーは、被処理基板に供給するバイアス電力によって発生するセルフバイアス電位により決定されるが、ウエハサイズの大口径化に伴い、基板電極に対するアース面積の比率が減少するためバイアスの印加効率が低下する。
また、前記従来の装置では真空容器が接地されている。このため、プラズマは接地されてアース電位となっている真空容器内に広がり、真空容器内の処理部に十分に閉じ込めることができず外周部まで拡散する。このため、真空容器内壁のスパッタおよび反応生成物の付着・脱離などが生じ、これにより異物の発生量が増加する可能性があった。
近年では、半導体集積回路の集積度が高まるにつれ、例えば、半導体素子の代表的な例であるMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのゲート酸化膜は薄膜化し、ゲート酸化膜が絶縁破壊する問題(チャージングダメージ)が深刻になりつつある。また、半導体素子の微細化に伴い、加工精度についてもSAC(Self Aligned Contact)に代表されるように、マスク選択比を向上させることが要求されている。また装置内での異物等の発生は、歩留りを低下させかつ装置の稼働率を低下させることから、異物発生量の少ない装置が要求されている。
そこで、上部電極および下部電極間に位相制御した同一周波数の高周波電力を印加して生成されるプラズマをコントロールする方法が試みられている。この方法によれば、プラズマ密度の面内分布に起因する被処理基板面内の電位分布を低減し、チャージングダメージの発生を抑制できる。また、高周波の位相を制御することにより、被処理基板に入射するイオンの指向性とエネルギが制御できるため、マスクと被処理基板との選択比が向上し、高アスペクト比のエッチング加工が可能となる。
また、プラズマの拡散を抑制できるため、真空容器内壁のスパッタ及び真空容器内壁への反応生成物の付着・剥離による異物の発生量を低減でき、半導体デバイス等の歩留りを向上することができる。さらには、真空容器内壁への付着物を低減できるため、装置のメンテナンス周期を長くでき、スループットを向上することができる。
この種の技術に関連する文献としては、例えば、特許文献2、特許文献3などを挙げることができる。例えば、特許文献2には、真空チャンバ内に対峙して内設された上部電極と下部電極に同一周波数の高周波を位相制御しながら、独立して印加しながら制御することが示されている。また、特許文献3には、上部電極と下部電極に印加される高周波電圧に、プラズマ着火時における位相差のプリセット位置を設け、プラズマの安定を見計らって、所定の位相差に制御するものである。所定の位相差に制御するタイミングは、位相コントロール部に内設した切替えタイマにより制御している。
特開平9−321031号公報 特開平8−162292号公報 特開2004−30931号公報
上記特許文献2記載の技術によれば、上部電極および下部電極に供給する高周波に所定の位相差を設定して、該位相差を維持するようにフィードバック制御を行う。しかし、プラズマが不安定である着火時における制御方法には配慮がなされておらず、プラズマ着火の安定性に問題がある。また、プラズマ着火の状態から、所定の位相差へ制御する途中でプラズマが点滅するなどのハンチング状態に陥り易く、プラズマの安定性に問題がある。
この例の場合は、プラズマの着火性及びプラズマの安定性に問題が発生した段階で装置を停止し、マッチングコントローラー等のチューニングを行うことが必要となるため、装置の生産性を低下させる原因となる。このような不安定な状態で処理されたウェハは、面内のプラズマ密度が不均一となるためプラズマダメージが入り易く、また加工形状が不安定となるため、半導体デバイスの歩留りを著しく低下させることになる。
また、特許文献3記載の技術によれば、高周波電力印加信号を受信したタイミングで、各整合器の出力電源波形(VPP)をフィードバックして、所定の位相差に制御をしている。しかし、高周波電力印加信号と電力設定信号との送信タイミングには配慮がなされていない。このため、出力電源波形(VPP)が検出されない状態から制御を開始することになるため、位相制御部の誤動作など、位相制御の安定性に問題がある。この技術においても上記と同様な製造上の問題が発生する。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、位相制御したバイアス電圧をプラズマ処理装置のアンテナおよび基板に適時に供給して、安定したプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処理技術を提供するものである。
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
真空処理容器内に処理ガスを供給するガス供給手段と、真空処理容器内に配置した上部アンテナ電極に高周波エネルギを供給してプラズマを生成する第1の高周波電源と、前記上部アンテナ電極にアンテナバイアス電圧を供給する第2の高周波電源と、真空処理容器内に被処理基板を載置して保持する基板電極と、該基板電極に前記第2の高周波電源と同一周波数の高周波基板バイアス電圧を供給する第3の高周波電源と、第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を制御する位相差制御部を備え、該位相差制御部は、第2の高周波電源からの進行波の電力値及び第3の高周波電源からの進行波の電力値を検出する検出器、並びに第2の高周波電源の位相及び第3の高周波電源の位相を検出する検出器を備え、第2の高周波電源からの進行波の電力値と第3の高周波電源からの進行波の電力値がそれぞれ予め設定した設定値に達したことを検出したとき、予め設定した位相差初期設定値信号に従って第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を制御するとともに、該位相差制御部による前記制御の開始から所定時間経過後、第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を目標位相差設定信号に従ってフィードバック制御する。
本発明は、以上の構成を備えるため、位相制御したバイアス電圧をプラズマ処理装置のアンテナおよび基板に適時に供給して、安定したプラズマ処理を行うことができる。
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るプラズマ処理装置として、UHF(Ultra High Frequency)と磁界を利用してプラズマを形成するUHFプラズマエッチング装置を例に説明する。
真空容器101の上半部は、円筒状の上部処理容器104、アルミ、ニッケル等の導電体でなる平板状のアンテナ電極103、電磁波が透過可能な石英、サファイヤ等からなる誘電体窓102で構成される。この上半部は、Oリング等の真空シール材127を介して真空容器101の下半部の開口部上に気密に載置され、内部に処理室105を形成する。
上部処理容器104の外周部には処理室を囲んで磁場発生用コイル114が設けてある。アンテナ電極103はエッチングガスを流すための多孔構造となっている。また、CF、C、C、C、CHF、CH等のフロンガス、あるいはAr、N等の不活性ガス、あるいはO、CO等の酸素含有ガスは、ガス供給装置107に内設した流量調整手段で流量を調整した後、ガス供給装置107を通して処理室105内に導入する。また、真空容器101には真空排気装置106が接続され、該真空排気装置106に内設した真空排気手段および調圧手段をにより処理室105内を所定圧力に保持する。
アンテナ電極103の上部には同軸線路111が設けられ、同軸線路111、フィルター110、整合器109を介してプラズマ生成用の高周波電源(第1の高周波電源)108(例えば、周波数450MHz)が接続される。また、アンテナ電極103には同軸線路111、フィルタ121、整合器112を介してアンテナバイアス電源(第2の高周波電源)113(例えば、周波数800kHz)が接続される。ここで、フィルタ110は高周波電源108からの高周波電力を通過させ、アンテナバイアス電源113からのバイアス電力を効果的にカットする。また、フィルタ121はアンテナバイアス電源113からのバイアス電力を通過させ、高周波電源108からの高周波電力を効果的にカットする。
真空容器101内の下部には被処理基板116を配置可能な基板電極115が設けられている。基板電極115にはフィルタ117、整合器118を介して基板バイアス電源(第3の高周波電源)119(例えば、周波数800kHz)が接続されている。また、基板電極115には、被処理基板116を静電吸着させるための静電チャック電極124に静電チャック電源123がフィルタ122を介して接続される。ここで、フィルタ117は基板バイアス電源119からのバイアス電力を通過させ、高周波電源108からの高周波電力を効果的にカットする。
なお、通常、第1の高周波電源からの高周波電力はプラズマ中で吸収されるため基板電極115側へ流れることはないが、安全のためフィルタ117を設けてある。また、フィルタ122は静電チャック電源123からのDC電力を通過させ、高周波電源108、アンテナバイアス電源113、基板バイアス電源119からの電力を効果的にカットする。
アンテナバイアス電源113と基板バイアス電源119は位相コントロール部120に接続されており、アンテナバイアス電源113および基板バイアス電源119から出力する高周波の位相が制御可能となっている。なお、アンテナバイアス電源113と基板バイアス電源119の周波数は同一周波数である。
図2は、アンテナおよび基板に高周波電力を供給する高周波供給回路を説明する図である。なお、図において、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。まず、図示しない制御部から高周波印加信号を制御マイコン144に送信する。制御マイコン144は、電力周波数発振部130、位相差制御部143及び切替えタイマー部145からなる位相コントロール部120に、進行波電力設定信号133a、位相差初期設定信号131、目標位相差設定信号132、進行波電力設定信号134bを送信する。位相コントロール部120は前記設定信号に従ってアンテナバイアス電源113および基板バイアス電源119に所定の位相差をもった高周波指令信号135a、136bを生成する。
アンテナバイアス電源113及び基板バイアス電源119は、入力された高周波信号135a、高周波信号136bに従って、所定の位相に制御された高周波電力を発振し、整合器112および整合器118を経由して、真空容器内のアンテナ電極103および基板電極115に電力を印加する。これにより、形成されるプラズマの空間分布および被処理基板に入射するイオンエネルギーを制御することができる。
図3は、図2に示す高周波電源供給回路を含むプラズマ処理装置の動作を説明する図である。以下、図1、2を参照しながらその動作を説明する。
まず、ガス供給装置107を介して所定のプロセスガスを処理室105内に導入する。また、このとき、磁場発生用コイル114に所定のコイル電流(例えば、10A)を印加して磁場を発生する。さらに、制御マイコン144は位相差制御部143に、アンテナバイアス電源113用の進行波電力設定信号133a(例えば、100W)、及び基板バイアス電源119用の進行波電力設定信号134b(例えば、100W)を送信する(時点t1)。
次に、真空排気装置106に内設の真空排気手段および調圧手段により、処理室105内圧力を所定値(例えば2Pa)になるように調整する。所定の圧力になったことを検出(時点t2)した後、プラズマ生成用の高周波電源108から所定の電力(例えば、500W)を整合器109、フィルタ110、同軸線路111、同軸導波管125を介して、処理室105内に供給してプラズマを生成する。
時点t2におけるプラズマ生成後(例えば、0.1秒後)、静電チャック電源123から所定の電圧(例えば、200V)をフィルタ122を介して静電チャック電極に印加する(時点t3)。
時点t2におけるプラズマ生成用の高周波電源108からの電力供給開始後、所定の電力が供給されるようになったとき(例えば0.5秒後)、アンテナバイアス電源113から所定の電力(例えば100W)を整合器112、フィルタ121、同軸線路111、同軸導波管125を介してアンテナ電極103に供給する(時点t4)。
次に、フォトマル基板等からなる着火検出手段でプラズマ126の着火を検出(時点t5)した後(例えば0.5秒後)、基板バイアス電源119から所定の電力(例えば、100W)を整合器118、フィルタ117を介して基板115に供給する(時点t6)。
次に、アンテナバイアス電源113からの進行波電力モニタ値141aと基板バイアス電源119からの進行波電力モニタ値142bをモニタする。位相差制御部143は、アンテナバイアス電源113からの進行波電力モニタ値141aおよび基板バイアス電源119からの進行波電力モニタ値142bのそれぞれが進行波電力設定信号133a、進行波電力設定信号134bで設定した値以上となったことを検出したとき(アンド条件が成立したとき)、制御マイコン144から受信した位相差初期設定信号131(例えば175°)が示す値を満足する値に設定した高周波指令信号135aおよび高周波指令信号136bを送信する(時点t7)。なお、アンテナバイアス電源113からの進行波電力および基板バイアス電源119からの進行波電力は、進行波電力設定信号に合致するように制御を継続する。
前記アンド条件が成立したとき(時点t7)から、切替えタイマ部145で設定された時間(例えば、2秒)が経過した時点(時点t8)において、位相制御部143は位相検出部137で検出されるアンテナバイアス電源の位相検出信号および位相検出部138で検出される基板バイアス電源の位相検出信号をフィードバック信号139aおよびフィードバック信号140bとして利用する。更に位相差制御部143は、制御マイコン144から目標位相差設定信号132(例えば180°)を受信し、受信した目標位相差設定信号に従って、アンテナバイアス電源の位相と基板バイアス電源の位相との位相差を前記目標位相差となるように設定した高周波指令信号135aおよび高周波指令信号136bをアンテナバイアス電源113および基板バイアス電源119に送信する(時点t8)。
これにより、アンテナバイアス電源113の位相と進行波電力および基板バイアス電源119の位相と進行波電力はそれぞれ、所定の位相差と電力値を有するように自動制御される。
以上、説明したように、アンテナバイアス電源113および基板バイアス電源119から電力を印加する際には、所定の進行波電力設定信号を設定し、さらに放電着火時に好適な位相差である位相差初期設定信号(例えば175°)を設定した状態で高周波電力を供給することができる。また、アンテナバイアス電源113および基板バイアス電源119からの進行波電力がそれぞれ予め設定した設定電力値に達したことを検出したとき、即ち、アンド条件が成立したとき、予め設定した位相差初期設定値信号に従ってアンテナバイアス電源113と基板バイアス電源119との位相差の制御を開始する。更にこの制御の開始からタイマ部による所定時間経過後に、アンテナバイアス電源113と基板バイアス電源119との位相差を位相検出部137,138を介して検出し、この検出値が目標位相差設定信号に合致するようにフィードバック制御を開始する。
このように、アンテナバイアス電源113からの進行波電力モニタ値141aおよび基板バイアス電源119からの進行波電力モニタ値142bのそれぞれが進行波電力設定信号133a、進行波電力設定信号134bで設定した設定値以上となったことを検出したとき、すなわち、アンド条件が成立したときから、フィードバックによる位相制御を開始する。即ち、予め設定した設定値以上の進行波を検出してからフィードバック制御を開始するため、位相制御部の誤動作を防止することができる。なお、前記設定値は外部より設定可能である。
また、プラズマが不安定な着火時あるいはプラズマ着火時から目標位相差に制御する際の過渡期においてもプラズマの安定性を維持することができる。このように、プラズマを安定化することにより、エッチング処理途中でのチューニング作業を回避できるため、プラズマ処理装置の生産性を向上できる。また、プラズマの不安定に起因する加工形状不良やプラズマダメージによる半導体デバイス等の歩留りの低下を抑制することができる。
また、安定した位相差を有する高周波電力を印加することにより、被処理基板に入射するイオンの指向性とエネルギが安定して制御され、マスクと被処理基板の選択比の変動が低減し、精密な高アスペクト比のエッチング加工が可能となる。また、プラズマ密度の面内分布に起因するチャージングダメージの発生を抑制できるため、半導体デバイス等の歩留りを向上することができる。
さらに、プラズマの拡散が抑制されるため、真空容器内壁のスパッタと付着物は低減され、異物に起因する半導体デバイス等の歩留りの低減を抑制することができる。また、真空容器内壁への付着物が低減するため、装置のメンテナンス周期が長くなり、装置の生産性を向上できる。
なお、本実施形態における目標位相差は180°としたが、使用するプロセスや要求される加工形状に応じて最適な位相差を選択し、被処理基板に入射されるイオンの指向性、イオンエネルギーを制御することが望ましい。
本実施形態に係るプラズマ処理装置としてのUHFプラズマエッチング装置を説明する図である。 アンテナおよび基板に高周波電力を供給する高周波供給回路を説明する図である。 図2に示す高周波供給回路を含むプラズマ処理装置の動作を説明する図である。
符号の説明
101 真空容器
102 誘電体窓
103 アンテナ電極
104 上部処理容器
105 処理室
106 真空排気装置
107 ガス供給装置
108 プラズマ生成用高周波電源(第1の高周波電源)
109 整合器
110 フィルタ
111 同軸線路
112 整合器
113 アンテナバイアス電源(第2の高周波電源)
114 磁場発生用コイル
115 基板電極
116 被処理基板
117 フィルタ
118 整合器
119 基板バイアス電源(第3の高周波電源)
120 位相コントロール部
121 フィルタ
122 フィルタ
123 静電チャック電源
124 静電チャック電極
125 同軸導波管
126 プラズマ
127 真空シール材
130 周波数発生部
144 マイコン
145 切り換えタイマ部

Claims (4)

  1. 真空処理容器内に処理ガスを供給するガス供給手段と、
    真空処理容器内に配置した上部アンテナ電極に高周波エネルギを供給してプラズマを生成する第1の高周波電源と、
    前記上部アンテナ電極にアンテナバイアス電圧を供給する第2の高周波電源と、
    真空処理容器内に被処理基板を載置して保持する基板電極と、
    該基板電極に前記第2の高周波電源と同一周波数の高周波基板バイアス電圧を供給する第3の高周波電源と、
    第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を制御する位相差制御部を備え、
    該位相差制御部は、第2の高周波電源からの進行波の電力値及び第3の高周波電源からの進行波の電力値を検出する検出器、並びに第2の高周波電源の位相及び第3の高周波電源の位相を検出する検出器を備え、
    第2の高周波電源からの進行波の電力値と第3の高周波電源からの進行波の電力値がそれぞれ予め設定した設定値に達したことを検出したとき、予め設定した位相差初期設定値信号に従って第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を制御するとともに、
    該位相差制御部による前記制御の開始から所定時間経過後、第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を目標位相差設定信号に従ってフィードバック制御することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    位相差制御部は、前記制御の開始から所定時間経過後第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を目標位相差設定信号に従ったフィードバック制御に切り換える切換タイマを備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    進行波の電力値の前記設定値は外部より設定可能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 真空処理容器内に処理ガスを供給するガス供給手段と、
    真空処理容器内に配置した上部アンテナ電極に高周波エネルギを供給してプラズマを生成する第1の高周波電源と、
    前記上部アンテナ電極にアンテナバイアス電圧を供給する第2の高周波電源と、
    真空処理容器内に被処理基板を載置して保持する基板電極と、
    該基板電極に前記第2の高周波電源と同一周波数の高周波基板バイアス電圧を供給する第3の高周波電源と、
    第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を制御する位相差制御部を備え、
    第2の高周波電源からの進行波の電力値と第3の高周波電源からの進行波の電力値がそれぞれ予め設定した設定電力値に達したことを検出したときから所定時間経過後、第2の高周波電源と第3の高周波電源との位相差を目標位相差設定信号に従ってフィードバック制御することを特徴とするプラズマ処理方法。
JP2004307032A 2004-10-21 2004-10-21 プラズマ処理装置 Active JP4324541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004307032A JP4324541B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004307032A JP4324541B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006120849A true JP2006120849A (ja) 2006-05-11
JP4324541B2 JP4324541B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=36538449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004307032A Active JP4324541B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4324541B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080044657A (ko) * 2006-11-17 2008-05-21 삼성전자주식회사 플라즈마 식각장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080044657A (ko) * 2006-11-17 2008-05-21 삼성전자주식회사 플라즈마 식각장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4324541B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI701705B (zh) 電漿處理裝置及電漿處理方法
JP5205378B2 (ja) Rf変調によって弾道電子ビームの均一性を制御する方法及びシステム
JP4388020B2 (ja) 半導体プラズマ処理装置及び方法
US5330606A (en) Plasma source for etching
JP6002556B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP3776856B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
US7771608B2 (en) Plasma processing method and apparatus
JPH08288259A (ja) ヘリコン波プラズマ装置およびこれを用いたドライエッチング方法
JP7374362B2 (ja) プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
TW201631620A (zh) 電漿處理裝置及電漿處理方法
JP3621900B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
JP2000306891A (ja) プラズマ処理装置
JP4653395B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4324541B2 (ja) プラズマ処理装置
JP3563054B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
JP3927464B2 (ja) プラズマ処理方法
JP2000208496A (ja) ドライエッチング装置および半導体装置の製造方法
JP3599670B2 (ja) プラズマ処理方法および装置
JP2001326217A (ja) プラズマ処理装置
KR20210106371A (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP2007103622A (ja) プラズマ処理方法および装置
JP4527833B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
JP3687474B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4061691B2 (ja) 表面加工方法
JP2004165644A (ja) プラズマ処理装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4324541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350