JP2006120584A - 面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造歩留まりを向上させること。欠陥のある光学部材を容易に交換すること。製造コストを下げること。
【解決手段】 面光源装置は、光源と、前記光源からの光に対する機能を有する複数の光学フィルムとを少なくとも備える。前記複数の光学フィルムのうち少なくとも1つの光学フィルムが面方向に配置された複数のサブ光学フィルム1a,1bから構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は面光源装置および液晶表示装置に関する。
液晶表示パネルは、液晶自体に発光機能がないので、光源(ランプ)と、前記光源からの光を選択、拡散または反射吸収する光学部材とを有する面光源装置を組み合わせて用いられている。面光源装置としては、光源が導光板の側面に設けられたサイドエッジ型や複数の光源が面方向に配置された直下型(特許文献1を参照)がある。
液晶表示装置の大型化が進むにつれて、面光源装置の構成部材も大型化している。大型化の面光源装置の構成部材として、単純に大型化したものを用いると以下の問題が生じる。(1)輸送時のコスト高が生じ、梱包が難しい。(2)組立て時の作業性が悪い。(3)部材加工時の作業性が悪い。(4)部材の品質が維持できなくなる。図2は構成部材を単純に大型化した従来の面光源装置を模式的に示す図である。図2(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は断面図である。図2に示すように、フレーム121に支持された拡散シートなどの光学シート120の反りやたわみ等が発生し、部材の品質が維持できない。
一般的に液晶表示装置は、大型化するほど、単位面積当たりの歩留まりに差がない場合でも面積が増加するので、製造歩留まりが低下する。液晶表示パネルであれば、製造中または製造後に欠陥箇所をレーザー等でリペアすることが可能である。しかし、面光源装置に用いる光学部材は光学部材や液晶表示装置の製造後にリペアすることができない。よって、光学部材に欠陥があった場合、欠陥のある光学部材を一式交換する必要がある。
また、光学部材はあるサイズまでは、大型化すると単位面積当たりのコストが下がるが、さらに大型化すると部材コストが上昇する。これは、光学部材を一体形成するコストダウンと光学部材の製造歩留まりの低下との相関関係には変極点があるからである。言い換えれば、光学部材のサイズが大きくなると、光学部材の単価が指数関数的に上昇する。その理由は、40インチを超えるサイズになると、原反でのロールがなくなり、特注になることから放物線的に価格が跳ね上がる。また設備投資により今まで以上の巨大な装置が必要となる。サイズが大きくなると歩留まりがさらに悪くなり、コストにその分が上乗せされる。なお、前記変極点は、光学部材が30インチ以上のときに発生し、精度の要する選択反射型光学フィルムまたは反射型偏光性フィルムの場合に特に顕著に発生する。
特許文献2には、複数の液晶表示モジュールを連結して大画面表示装置を構成し、故障した液晶表示モジュールの修理や交換を行う際に、大画面表示装置からその故障したモジュールを取り外すことが開示されている。しかし、液晶表示モジュール同士の連結部では表示不可能領域が存在する。具体的には、現状では液晶表示モジュールの額縁幅は最小でも3mmなので、連結することで6mm幅の非表示エリアが生まれる。
特開2004-31312号公報 特開平11-153965 号公報
本発明の目的の1つは、製造歩留まりを向上させることである。本発明の他の目的は、欠陥のある光学部材を容易に交換することである。本発明のさらなる他の目的は、製造コストを下げることである。
本発明の面光源装置は、光源と、前記光源からの光に対する機能を有する複数の光学フィルムとを少なくとも備えた面光源装置であって、前記複数の光学フィルムのうち少なくとも1つの光学フィルムが面方向に配置された複数のサブ光学フィルムから構成される。本発明の面光源装置は、複数の光学部材の内の少なくとも1つの光学部材が複数のサブ光学部材に分割して構成されている。分割された光学フィルムの間には、光学フィルムの交換を可能とするために、再接続可能な接着部材や粘着テープが設けられていても良い。これにより、欠陥のあったサブ光学部材のみを交換可能とする。なお、本発明において「フィルム」の概念はシートの概念を包含する。以下では光学フィルムや光学シートを「光学部材」とも呼ぶ。光源からの光に対する機能としては、偏光、分散、屈折、反射、複屈折などが挙げられる。
分割される光学フィルムは、30インチ以上が好ましい。30インチ未満では、部品点数が増えるわりに、分割による製造コスト削減効果が小さいからである。また精度の要する選択反射型光学フィルムまたは反射型偏光性フィルムが好ましい。これらのフィルムは、30インチを境にして単価が急騰するからである。言い換えれば、光学部材を一体形成するコストダウンと、光学部材の製造歩留まりの低下には、コスト面で変極点がある。
本発明の面光源装置は、複数の光学フィルムのうち少なくとも1つの光学フィルムが分割されている。分割された光学フィルムが2層以上存在していても良い。分割された複数層の光学フィルムは、各サブ光学フィルムが同一外形であっても良く、あるいは異なる外形であっても良い。例えば、一方の分割された光学フィルムが矩形のサブ光学フィルムから構成され、他方の分割された光学フィルムが台形のサブ光学フィルムから構成されていても良い。典型的には、複数のサブ光学フィルムを組み合わせることにより、矩形の光学フィルムが形成される。
図1は本発明の面光源装置を模式的に示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は断面図である。図1に示すように、フレーム21に支持された少なくとも1つの光学フィルムは、面方向に配置された複数のサブ光学フィルム(図1では2つのサブ光学フィルム1a,1b)から構成されている。本発明によれば、拡散フィルムなどのフィルムの反り軽減、シートのたわみ軽減などの品質向上につながる。また(1)輸送時のコストが抑えられ、梱包が容易となる、(2)組立て時の作業性が良い、(3)部材加工時の作業性が良い、などの利点がある。なお、フレーム21も複数のサブ部材から構成されていても良い。
本発明の面光源装置は、大型液晶TVに対して特に有用であり、コストを下げて表示品位(動画表示)を落とさずに大型液晶表示装置を提供することができる。
前記少なくとも1つの光学フィルムよりも上層に、典型的には最上面に、拡散機能を有する拡散フィルムを有することが好ましい。また最上面と最下面の両方に拡散フィルムが設けられていることが好ましい。これにより、他の光学部材(光学フィルムまたはシート)のたわみを軽減し、輝度ムラを軽減することができる。
前記拡散フィルム(第1の光学シート)はヘイズ値が78%以上100%以下であることが好ましい。ヘイズ値は、積分球式光線透過率測定装置を用いて、拡散透過率および全光線透過率を測定し、下記の式によって求めることができる(JIS K7105-1981を参照)。なお、式中、Tdは拡散透過率、Taは全光線透過率である。
ヘイズ値(%)=Td(%)/Ta(%)*100
光学シートの最上部にヘイズの高い拡散シートを設けることで、サブ光学シートの境目が見えなくなる。あるいは液晶表示パネルにシボ加工(表面を凸凹にあるいはざらざらに仕上げる加工方法:Grain Finish)を施すことによって、例えば液晶表示パネルに高いヘイズを持ったフィルムを貼り合わせることによって、サブ光学シートの境目を隠す。また、面光源装置上に液晶表示パネルを乗せた場合、その透過率はせいぜい7%であるので、前記手段により、サブ光学フィルム間の境目をほとんど見えなくできる。
図3および図5は本発明をサイドエッジ型面光源装置に適用した場合の断面図であり、図4は本発明を直下型面光源装置に適用した場合の断面図である。図3および図4に示す第1の光学部材が拡散フィルムである。
分割される光学フィルム(光学シート)としては、拡散シート、プリズムシート、ITO(インジウム錫酸化物)シート、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート、反射シート、導光体、プリズム導光板、選択反射型光学フィルム、反射型偏光性フィルムなどが挙げられる。特に、大型化するほど単価が高騰する選択反射型光学フィルムや反射型偏光性フィルムを分割することが、製造コストを削減する点で好ましい。導光体は、面光源装置の最上面の一方面または最上面と最下面の両面に設けられることが好ましい。これにより、他の光学部材(光学フィルムまたはシート)のたわみを軽減することができる。
前記複数の光学フィルムのうち2つ以上の光学フィルムが面方向に配置された複数のサブ光学フィルムから構成され、前記2つ以上の光学フィルムが積層構造を有していても良い。
本発明の面光源装置は両面から光を出射する両面型であっても良い。言い換えれば、本発明の1つの面光源装置を両面に表示画面を持つ表示装置に応用しても良い。例えば、本発明の1つの面光源装置が一対の液晶パネルに挟まれていても良い。
前記サブ光学フィルムは、それぞれ位置合わせマークを有していても良い。複数のサブ光学フィルムは、それぞれ略同一外形にすることが、異なる外形にすることよりも、コストダウンの面で好ましい。作業性の面では、それぞれのサブ光学フィルムが面光源に配設される位置が一義的に決定されることが好ましい。複数のサブ光学フィルムのそれぞれが位置合わせマークを有することにより、それぞれのサブ光学フィルムが面光源に一義的に配設されることを可能にする。また上記位置合わせマークを設けることにより、略同一外形のサブ光学フィルムを面光源へ配設した位置と、歩留まりの関連とが分析可能となる。具体的には、位置合わせマークを設けることにより、サブ光学フィルムの配設される位置が一義的に決定されるので、どの位置のサブ光学フィルムがキズや汚れで不良となるのかが分かり、その不良となる原因を解析し、不良対策をすることで歩留まりを向上できる。
図6は1つの光学フィルムを6つのサブ光学フィルムから構成したときの平面図である。図6に示す光学フィルムは、6つのサブ光学フィルム1a,1b,1c,1d,1e,1fから構成され、各サブ光学フィルムに位置合わせマークとしての数字が印字あるいは刻印されている。6つのサブ光学フィルム1a,1b,1c,1d,1e,1fを面光源へ配設したとき、周方向に数字が順列される。よって、位置合わせマークを見れば、そのサブ光学フィルムが1つの光学フィルムのどの位置に対応するサブ光学フィルムであるかを見分けることができる。したがって、どの位置のサブ光学フィルムがキズや汚れで不良となるのかが分かり、その不良となる原因を解析し、不良対策をすることで歩留まりを向上できる。
位置合わせマークは数字に限定されず、例えばアルファベットなど所定の規則に従って順列させることができるものであっても良い。また位置を示す数字に加え、面光源装置の機種番号をさらに付加してもよい。あるいは、光学フィルムに切り欠きを設ける方法であっても良い。
図7(a)〜図7(c)は1つの光学フィルムを4つのサブ光学フィルム1a,1b,1c,1dから構成したときの平面図である。図7(a)に示す光学フィルムは角部の形状が異なる。具体的には、各サブ光学フィルム1a,1b,1c,1dの角部の一つがそれぞれ異なり、左上のサブ光学フィルム1aの角部が円弧に、右上のサブ光学フィルム1bの角部が凸部101bに、右下のサブ光学フィルム1cの角部が多角形に、左下のサブ光学フィルム1dの角部が直角にそれぞれ形成されている。このように、各サブ光学フィルム1a,1b,1c,1dの角部をそれぞれ異なる形状とすることにより、サブ光学フィルムの配設される位置が一義的に決定される。
一方、図7(b)に示す光学フィルムは角部の形状が同じであり、各サブ光学フィルム1a,1b,1c,1dの角部の一つには、長手方向に突出した凸部101a,101b,101c,101dが形成されている。したがって、形状だけではサブ光学フィルムの配設される位置が一義的に決定されない。しかし、各凸部101a,101b,101c,101dには、異なる形状または大きさの孔が形成されている。具体的には、左上の凸部101aには小さな円状の孔102aが形成され、右上の凸部101bには長径が横方向の楕円状の孔102bが形成されている。また、右下の凸部101cには孔102aよりも径が大きな円状の孔102cが形成され、左下の凸部101dには短径が横方向の楕円状の孔102dが形成されている。このように、各サブ光学フィルム1a,1b,1c,1dの形状が同じでも、大きさや形状の異なる孔を凸部に形成することにより、サブ光学フィルムの配設される位置が一義的に決定される。
図7(a)および図7(b)に示す光学フィルムでは角部に特徴があるが、サブ光学フィルムの角部以外の部分に特徴があっても良い。図7(c)に示す光学フィルムは、互いに嵌合する凹凸が辺の中央部に形成されたサブ光学フィルム1a,1b,1c,1dから構成される。具体的には、左上のサブ光学フィルム1aには下方向に突出した凸部103aが形成され、この凸部103aに嵌合する凹部が左下のサブ光学フィルム1dに形成されている。また、右上のサブ光学フィルム1bには左方向に突出した凸部103bが形成され、この凸部103bに嵌合する凹部が左上のサブ光学フィルム1aに形成されている。さらに、右下のサブ光学フィルム1cには上方向に突出した凸部103c1と左方向に突出した凸部103c2が形成され、それぞれの凸部103c1,103c2に嵌合する凹部が右上のサブ光学フィルム1bおよび左下のサブ光学フィルム1dにそれぞれ形成されている。このように、サブ光学フィルム1a,1b,1c,1dの角部以外の部分に凹凸を形成して、4つのサブ光学フィルム1a,1b,1c,1dを異なる形状とすることによっても、サブ光学フィルムの配設される位置が一義的に決定される。
本発明は図7(a)〜図7(c)に示すサブ光学フィルム1a,1b,1c,1dに限定されない。例えば、図7(a)と図7(b)との組み合わせ、図7(a)と図7(c)との組み合わせ、図7(b)と図7(c)との組み合わせ、さらに図7(a)と図7(b)と図7(c)との組み合わせなどの様々な変形例も本発明に包含される。
前記少なくとも1つの光学フィルムが外形の異なる複数のサブ光学フィルムまたは略同一外形の複数のサブ光学フィルムから構成されていても良い。複数(N個)に分割した部材を略同一の外形にすることで、部材不良があった場合に通常の光学フィルムの1/Nの被害で済む。また略同一の外形にすることで、部材の種類が増えない。したがって、部材の管理方法を変更する必要がない。一方、複数(N個)に分割した部材を互いに異なる外形にすることで、部材配置が一義的に決まるので、各配置場所での歩留まり管理が容易になる。
前記複数のサブ光学フィルムは、固定手段により結合および/または分離可能とされていても良い。また前記複数のサブ光学フィルムは、その接続部を覆う再剥離可能なテープで固定されていても良い。さらに、前記複数のサブ光学フィルムは、再剥離可能な糊を介して接続されていても良い。
本発明の液晶表示装置は、液晶表示パネルと、本発明の面光源装置とを備える。本発明の液晶表示装置によれば、製造コストを下げることができる。
以下、本発明の面光源装置と先行技術文献との対比説明を行う。特開平10-10325号公報(請求項2、段落0003、図1、図3を参照)には、導光板の剛性の低下を補うために、導光板が照明管と直角方向で複数に分割され、その分割された導光板間に補強材が挿入され接着されることが開示されている。
特開平10-10325号公報に記載のバックライト装置はサイドライト型である。同公報の出願がされた1996年当時では、せいぜい20インチの大きさのバックライトが用いられていたに過ぎない。現在でも、サイドライト型のバックライトを有する液晶表示装置で一番大きなサイズは20インチである。それ以上のサイズになると、サイドライト型のバックライトでは十分な輝度を出すことができない。
本発明では、複数に分割されたサブ光学部材同士の間(接続部)と、光学部材が存在する領域とで輝度むらが生じる。しかし、例えば面光源装置の最上位または偏光板に、切れ目がなく、かつヘイズ値の高い拡散シートなどを設けることにより、輝度むらを解消することができる。この効果は直下型だけでなく、サイドライト型の場合でも同様である。
特開平5-323316号公報(請求項6、図10、図12を参照)には、エッジ型バックライト装置の輝度の均一化と効率を向上させることを目的として、光源の位置精度を向上させることが開示されている。例えば、同公報の図10には、平板状で矩形の4つの側面を有する導光体と、この4つの側面に沿って配置した光源が記載され、導光板は対角方向に4つに分割されている。すなわち同公報の図10のバックライト装置はエッジライト型であり、導光体は4分割されている。また同公報の図12に記載のバックライト装置もエッジライト型であり、導光体が対角方向に2分割されている。同公報の図10及び図12の導光体の分割面は、精度よく配置された光源の位置に依存しており、導光体を導光体の分割線(平面図で)に沿って、導光板から出射する光の割合を上げることが記載されている。一方、導光体の分割線に沿った箇所の輝度不均一の対策については、段落0035と図11に拡散板3を設けることが開示されているのみで、それ以外の表示品位改善策の記載はない。
本発明においてサブ光学部材は光源(光学系)配置と独立に決定される形状を有する。言い換えれば、サブ光学部材の形状は光源配置から一義的に決まらない(光源配置に制限されない)。1つの光学機能部材は、複数の同じサブ部材から構成されていて良い。また1つの光学機能部材は、導光体に限定されない。さらにヘイズ値を規定することにより表示品位が改善される。
特開平5-158035号公報(請求項1、段落0006、図1を参照)には、透明体からなる導光体の相対する2側面より線光源光を入射し、反射板および拡散板により光量を均一化して該導光体の正面側へ出射する面照明装置において、前記導光体を線光源に平行な位置で分割したことを特徴とするサイドライト型の面照明装置が開示されている。また段落0006には、他の従来技術として導光体中央部の輝度を上げることが記載されている。さらに同公報の図1には、導光体中央部で2つに分割された導光体が接着材で接着された状態が示されている。しかし、導光体の切れ目は輝度が安定しない。導光体を導光体の分割線(平面図で)に沿って、導光板から出射する光の割合を上げる方法が記載されているが、輝度を上げた結果に生じる輝度ムラ(表示品位が悪い)に対する解決案について何ら開示していない。
本発明においてサブ光学部材は光源(光学系)配置と独立に決定される形状を有する。言い換えれば、サブ光学部材の形状は光源配置から一義的に決まらない(光源配置に制限されない)。1つの光学機能部材は、複数の同じサブ部材から構成されていて良い。また1つの光学機能部材は導光体に限定されない。さらにヘイズ値を規定することにより表示品位が改善される。複数の部材は再度分割可能なように接着されていても良い。分割されたサブ光学部材は、分割配設されたままの状態であっても良い。すなわち、分割されたサブ光学部材は、接着されなくても良い。
実開平3-22287 号公報(請求の範囲、図1を参照)には、サイドライト型のバックライトが記載されている。ランプの数について明記されていないが、同公報に開示された図2のランプの数は2本である。導光体は光源から出る光の出射方向に対して、平行に複数の導光板に分割されていて、該各導光板は互いに接触して並置され、前記各導光板の透過面の端部に輝度むらを防止するための傾斜面が形成されている。しかし、これではムラを防止することはできない。また現在の表示品位は、同公報の出願がされた1989年当時の表示品位とは比較対照にならないほど高い。91年当時の液晶表示装置は、ファクトリー・オートメイション用途などであり、ムラについては問題視されていない。現在の液晶表示装置は、TV用途などで使用されているので、表示品位に対する要求は91年当時よりも厳しい。
本発明においてサブ光学部材は光源(光学系)配置と独立に決定される形状を有する。同公報の第1図の照明装置に本発明を適用するならば、1つの光学機能部材は、少なくとも行方向に2つ以上に分割されている複数の同じサブ部材から構成されていて良い。また、1つの光学機能部材は導光体に限定されない。複数の部材は再度分割可能なように接着されていても良い。分割されたサブ光学部材は、分割配設されたままの状態であっても良い。すなわち、分割されたサブ光学部材は、接着されなくても良い。さらにヘイズ値を規定することにより、現在の表示品位のレベルをクリアできる。
以上を要約すると、上記の先行技術文献には以下の記載があるだけである。(1)導光体に輝度分布のムラ(輝度の高い領域)を形成するために、導光体を分割している。言い換えれば、光学部材のうち分割されるのは、サイドエッジ型バックライトに用いられる導光板に関するものだけである。(2)分割面は光源の位置に依存する。(3)導光体で発生させたくない輝度むらに対して、導光板に傾斜面を形成している。
本発明と先行技術文献に記載された発明とは解決すべき課題が異なる。具体的には、光学部材のコストダウン、表示品位の維持、光学部材のうち欠陥サブ光学部材の交換容易性、直下型バックライトを備えた大型液晶表示装置の光学部材に対する好適性、光学部材のハンドリング容易性などは、先行技術文献に記載されていない。言い換えれば、本発明は、先行技術と異なる構成により、新規な課題を解決する。
また上記の先行技術文献には直下型について記載されておらず、光学部材の分割位置に関してなんら示唆がない。強いて推察すれば、電極近辺はランプの輝度斑が大きいとされているので、水平方向にランプが配置され、その両端近辺で、液晶表示装置の短辺に平行に分割された2つあるいは3つの大きさが非常に異なるサブ光学部材で構成することが想定されるが、これでは本発明の課題解決となっていないことが明らかである。
なお、本発明をエッジライト型の面光源装置に適用する場合には、サブ光学部材が線対称でないことが好ましい。先行技術に記載の分割光学部材の分割面は拡散面であって、先行技術に記載の導光板を先行技術の示唆に従って、分割光学部材を設けると、輝度斑が分割面の近辺で増幅されより輝度斑が大きくなる欠点がある。先行技術は分割の対象を導光板に限定しているが、最新技術の導光板は、先行技術に記載の位置に分割部材を用いない構成で、輝度むらを発生させない。つまり、先行技術に開示された課題は別の方法で解決されているのである。本発明では、導光板等の光学部材の欠陥に起因する輝度斑は、前記光学部材で解決され、サブ光学部材単体で輝度むらのないサブ光学部材を用いる。もし、サブ光学部材に起因する欠陥が製品組み立て後に発見されると、その欠陥のあるサブ光学部材を取り替えるのである。よって、本発明は、複数のサブ光学部材からなる少なくとも1つの光学部材のサブ光学部材間の接続に起因する輝度斑を、液晶層の直下に拡散シート(拡散機能を有する分割されない1つの光学部材層)を設ける構成とすることにより、解消する。
本発明は、新規な課題に対して、先行技術に開示のない手段を用いて解決する。特に、光学部材を一体形成するコストダウンと光学部材の製造歩留まりの低下にはコスト面で変極点があることを上記に示した。この変極点は、光学シートが30インチ以上になると発生し、精度の要する選択反射型光学フィルムや反射型偏光性フィルムにおいて特に顕著となる。前記光学部材を複数のサブ光学フィルムから構成することにより、面光源装置のコストダウンが可能になる。これらは、本発明の効果であり、先行技術文献から予測できない効果である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態および従来例を説明する。なお、図8〜図15では(a)が一部の部材を透視させた斜視図であり、(b)が断面図である。また図16〜図20は展開図である。以下の実施形態において、拡散フィルム14のヘイズ値は78%である。
(従来例)
図8は従来の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル115の背面側に順次配置され、フレーム121に支持された拡散シート114、プリズムシート113、拡散板112および光源(ランプ)111を有する。フレーム121、拡散板112、プリズムシート113、拡散シート114はいずれも1枚で構成され、サブ光学部材は存在しない。
(実施形態1)
図9は実施形態1の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル15の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、プリズムシート13、拡散板および光源(ランプ)11を有する。複数の光学部材のうち拡散板は、面方向に並べて設けられた2つの矩形状のサブ拡散板2a,2bから構成されている。2つの矩形状のサブ拡散板2a,2bは略同じ大きさを有する。なお、液晶パネル15は、偏光板やガラス基板等を有する。
本実施形態においては、略同型の2枚のサブ拡散板2a,2bが矩形状のフレーム21の短辺方向に並べて設けられているが、サブ拡散板2a,2bの形状や配置は本実施形態に限定されない。サブ拡散板2a,2bのコストや操作性、性能(たわみ)等を考慮して、サブ拡散板の形状や配置を適宜変更することができる。
なお、シボ加工を施して拡散機能を持たせた液晶パネルを用いても良い。このとき、拡散フィルム14を省いても良く、あるいは省かなくても良い。液晶パネル15に拡散機能を持たせる場合、表示品位の観点から、液晶パネル15の光源側の面にシボ加工を施すのが好ましい。
(実施形態2)
図10は実施形態2の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル15の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、プリズムシート、拡散板12および光源(ランプ)11を有する。複数の光学部材のうちプリズムシートは、面方向に並べて設けられた2つの矩形状のサブプリズムシート3a,3bから構成されている。2つの矩形状のサブプリズムシート3a,3bは略同じ大きさを有する。なお、液晶パネル15は、偏光板やガラス基板等を有する。
本実施形態においては、略同型の2枚のサブプリズムシート3a,3bが矩形状のフレーム21の短辺方向に並べて設けられているが、サブプリズムシート3a,3bの形状や配置は本実施形態に限定されない。サブプリズムシート3a,3bのコストや操作性、性能(たわみ)等を考慮して、サブプリズムシートの形状や配置を適宜変更することができる。
なお、シボ加工を施して拡散機能を持たせた液晶パネルを用いても良い。このとき、拡散フィルム14を省いても良く、あるいは省かなくても良い。液晶パネル15に拡散機能を持たせる場合、表示品位の観点から、液晶パネル15の光源側の面にシボ加工を施すのが好ましい。
(実施形態3)
図11は実施形態3の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル15の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム、拡散板12および光源(ランプ)11を有する。複数の光学部材のうち選択反射型光学フィルムおよび反射型偏光性フィルムは、それぞれ面方向に並べて設けられた2つのサブ部材から構成されている。
具体的には、反射型偏光性フィルムは2つの台形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8bから構成され、サブ反射型偏光性フィルム8a,8bの上底および下底が矩形状のフレーム21の短辺側に存在する。選択反射型光学フィルムは2つの矩形状のサブ選択反射型光学フィルム7a,7bから構成され、サブ選択反射型光学フィルム7a,7bの短辺が矩形状のフレーム21の短辺側に存在する。2つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8bおよび2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7bは、それぞれ略同じ大きさを有する。言い換えれば、本実施形態では、選択反射型光学フィルムが線対称の同型(矩形状)のサブ選択反射型光学フィルム7a,7bから構成され、反射型偏光性フィルムが点対象の同型(台形状)の2つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8bから構成されている。
積層構造をなす複数の光学部材が複数のサブ光学部材から構成される場合、サブ光学部材同士の接続部(境界部)が重なる部分をできるだけ少なくするのが好ましい。本実施形態では、サブ選択反射型光学フィルムとサブ反射型偏光性フィルムとが異なる形状を有するので、図11に示すように、2つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8bの同士の接続部(境界部)と、2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b同士の接続部(境界部)とが面の略中央部で点状に重なる。すなわち、重なる部分を少なくすることができる。
なお、液晶パネル15の光源側の面には、ヘイズ値が78%の拡散フィルム(不図示)が貼り付けられている。また、シボ加工を施して拡散機能を持たせた液晶パネルを用いても良い。液晶パネル15に拡散機能を持たせる場合、表示品位の観点から、液晶パネル15の光源側の面にシボ加工を施すのが好ましい。
(実施形態4)
図12は実施形態4の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態3の面光源装置と同様に、液晶パネル15の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム、拡散板12および光源(ランプ)11を有する。但し、本実施形態の面光源装置は、サブ選択反射型光学フィルム7a,7bの形状が実施形態3のものと異なる。
具体的には、本実施形態のサブ選択反射型光学フィルム7a,7bは台形状であり、略同じ大きさを有する。言い換えれば、本実施形態では、反射型偏光性フィルムだけでなく、選択反射型光学フィルムも点対象の同型(台形状)の2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7bから構成されている。2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7bの短辺は、サブ反射型偏光性フィルム8a,8bと同様に、が矩形状のフレーム21の短辺側に存在する。
実施形態3では、サブ選択反射型光学フィルムとサブ反射型偏光性フィルムとで形状を異ならしめることにより、重なる部分を点状にしている。しかし、本実施形態のように、サブ光学部材の形状を同型にした場合であっても、重なる部分を点状にすることができる。具体的には、本実施形態では、2つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8bの同士の接続部(境界部)と、2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b同士の接続部(境界部)とが面の略中央部で点状に重なっている。
このように、積層構造をなす複数の光学部材間において、1つの光学部材を構成する複数のサブ光学部材間でサイズや形状を若干異ならしめ、複数の光学部材間でサブ光学部材を互いに異なる位置に配設することにより、サブ光学部材の接続部(境界部)が複数の光学部材間で重ならないようにすることができる。
なお、図11と図12とでは、光源(ランプ)11を配設する方向が異なっているが、光源(ランプ)11の配置とサブ光学部材の形状とは何ら関係がなく、例えば光学部材のコストダウンの観点から、サブ光学部材の形状を決定すれば良い。
(実施形態5)
図13は実施形態5の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態3の面光源装置と同様に、液晶パネル15の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム、拡散板12および光源(ランプ)11を有する。但し、本実施形態の面光源装置は、反射型偏光性フィルムが3つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8cから構成されている。3つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8cはいずれも矩形状であり、略同じ大きさを有する。
積層構造をなす複数の光学部材間において、光学部材の分割数を異ならしめることにより、サブ光学部材の接続部(境界部)が複数の光学部材間で重ならないようにすることができる。本実施形態では、図13に示すように、サブ反射型偏光性フィルムとサブ選択反射型光学フィルムとで分割数が異なり、これにより大きさが異なるので、3つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8cの同士の接続部(境界部)と、2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b同士の接続部(境界部)とが重ならない。
本実施形態においては、略同型(矩形状)の3枚のサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8cが矩形状のフレーム21の短辺方向に並べて設けられるとともに、略同型(矩形状)の2枚のサブ選択反射型光学フィルム7a,7bが矩形状のフレーム21の短辺方向に並べて設けられている。しかし、サブ反射型偏光性フィルムやサブ選択反射型光学フィルムの形状や大きさ、配置は本実施形態に限定されず、3つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c同士の接続部(境界部)と、2つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b同士の接続部(境界部)とが重ならないように、各フィルム7a,7b,8a,8b,8cの形状や大きさ、配置を適宜変更することができる。
なお、液晶パネル15の光源側の面には、ヘイズ値が78%の拡散フィルム(不図示)が設けられている。また、シボ加工を施して拡散機能を持たせた液晶パネルを用いても良い。液晶パネル15に拡散機能を持たせる場合、表示品位の観点から、液晶パネル15の光源側の面にシボ加工を施すのが好ましい。
(実施形態6)
図14は実施形態6の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態3のものと同様であるが、液晶パネル15とサブ反射型偏光性フィルム8a,8bとの間に液晶パネル15から分離した拡散フィルム14が介在している点が、液晶パネル15の光源側の面に拡散フィルムが貼り付けられている実施形態3のものと異なる。
(実施形態7)
図15は実施形態7の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態4のものと同様であるが、液晶パネル15とサブ反射型偏光性フィルム8a,8bとの間に液晶パネル15から分離した拡散フィルム14が介在している点が、液晶パネル15の光源側の面に拡散フィルムが貼り付けられている実施形態4のものと異なる。
(実施形態8)
図16は実施形態8の直下型面光源装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル(不図示)の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム17、拡散板(不図示)および光源(不図示)を有する。複数の光学部材のうち反射型偏光性フィルムは、矩形状のフレーム21の長辺方向に並べて設けられた2つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8bから構成されている。2つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8bは略同じ大きさを有する。
(実施形態9)
図17は実施形態9の直下型面光源装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態8の面光源装置と同様に、液晶パネル(不図示)の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム17、拡散板(不図示)および光源(不図示)を有する。但し、本実施形態の面光源装置は、反射型偏光性フィルムを構成する2つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8bが矩形状のフレーム21の短辺方向に並べて設けられている点で、長辺方向に並べて設けられた実施形態8のものと異なる。
(実施形態10)
図18は実施形態10の直下型面光源装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態8の面光源装置と同様に、液晶パネル(不図示)の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム17、拡散板(不図示)および光源(不図示)を有する。但し、本実施形態の面光源装置は、反射型偏光性フィルムが矩形状のフレーム21の短辺方向と長辺方向とに配置された4つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dから構成されている点で、長辺方向に並べて設けられた2つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルムから構成されている実施形態8のものと異なる。4つの矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dは、それぞれの短辺が矩形状のフレーム21の短辺方向に延び、それぞれの長辺が矩形状のフレーム21の長辺方向に延びている。
(実施形態11)
図19は実施形態11の直下型面光源装置の構成を示す図である。この面光源装置は、液晶パネル(不図示)の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム、拡散板12および光源(不図示)を有する。複数の光学部材のうち選択反射型光学フィルムおよび反射型偏光性フィルムは、それぞれ面方向に並べて設けられた4つのサブ部材から構成されている。
具体的には、反射型偏光性フィルムは4つの台形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dから構成され、選択反射型光学フィルムは4つの矩形状のサブ選択反射型光学フィルム7a,7b,7c,7dから構成されている。4つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dおよび4つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b,7c,7dは、それぞれ略同じ大きさを有する。台形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dはそれぞれの上底および下底が矩形状のフレーム21の長辺側に存在する。矩形状のサブ選択反射型光学フィルム7a,7b,7c,7dは、それぞれの短辺が矩形状のフレーム21の短辺方向に延び、それぞれの長辺が矩形状のフレーム21の長辺方向に延びている。
(実施形態12)
図20は実施形態12の直下型面光源装置の構成を示す図である。この面光源装置は、実施形態11の面光源装置と同様に、液晶パネル(不図示)の背面側に順次配置され、矩形状のフレーム21に支持された拡散フィルム14、反射型偏光性フィルム、選択反射型光学フィルム、拡散板12および光源(ランプ)11を有する。但し、本実施形態の面光源装置は、4つのサブ反射型偏光性フィルム8a,8b,8c,8dが矩形状であり、4つのサブ選択反射型光学フィルム7a,7b,7c,7dが台形状である。
図19および図20に示すように、複数の光学部材を複数のサブ光学部材にそれぞれ分割する場合、分割されたサブ光学部材の形状や配設方法は、フレーム21の形状や光源11の配置等に依存せず、サブ光学部材のコストや操作性、性能(たわみ)等を考慮して、適宜設定することができる。以下、詳細に説明する。
サブ光学部材の形状(大きさ)を決定する第1の基準はコストである。例えば30インチ程度の光学フィルムのコストは、その半分の大きさの光学フィルムのコストの2倍よりも大きい。したがって、例えば図16に示すように、反射型偏光性フィルムを2分割した大きさを有する矩形状のサブ反射型偏光性フィルム8a,8bを面方向に配置する。
性能(たわみ)に関しては、特に光学部材が大型になったときに、考慮を要する。例えば、図19に記載のサブ反射型偏光性フィルム8a〜8dのように、サブ光学部材をフレーム21の長辺方向に並べて設けることが、たわみに関しては、好ましいと考えられる。その理由は、大型の光学部材では、自重によるたわみを抑制することが第1に求められるからである。
操作性に関しては、サブ光学フィルムの横方向の長さか、縦方向の長さかを標準化して、操作性の良い小型のサブ光学フィルムを用いることが考えられる。例えば、32インチの光学フィルムであれば、16インチ相当のサブ光学フィルムを2枚用いるか、あるいは15インチおよび17インチの各サブ光学フィルムをそれぞれ1枚用いることにより、32インチの光学フィルムを構成するようにしても良い。複数のインチサイズの面光源装置に対して、共通のサブ光学フィルムを用いて光学フィルムを構成することにより、サブ部材の標準化を図ることができ、かつ操作性を向上できる。
(実施形態13)
図21は実施形態13の光学フィルムを示す図であり、図21(a)はサブ光学フィルムを配置した状態を示す図、図21(b)はサブ光学フィルムをテープ4で止めた状態を示す図、図21(c)は図21(b)中のA−A線断面図である。この光学フィルムは2つの台形状のサブ光学フィルム1a,1bから構成されている。両サブ光学フィルム1a,1bは、その接続部10を覆う固定手段としてのテープ4で固定されている。テープ4は貼ったり剥がしたりできる粘着テープ、すなわち再剥離可能なテープである。これにより、2つのサブ光学フィルム1a,1bのうち少なくとも一方に欠陥があるために交換する必要が生じた際に、容易にかつ糊残りせずにテープ4を剥がし、サブ光学フィルム1a,1bに再度貼付することができる。言い換えれば、テープ4により、サブ光学フィルム1a,1bが結合および/または分離可能とされている。またサブ光学フィルム1a,1b同士の境界(隙間)を必要以上に大きく広がらせないために有効である。
テープ4は拡散機能を有することが望ましい。拡散機能を有するテープとしては、住友スリーエム(株)製のスコッチ(登録商標)メンディングテープ、再剥離可能な糊が少なくとも一方面に塗布された拡散フィルムなどが挙げられる。これにより、テープ4が貼付された部分をぼかすことができるので、両サブ光学フィルム1a,1bの接続部10が目立たなくなり、表示品位がなお良好となる。
(実施形態14)
図22は実施形態14の光学フィルムを示す図であり、図22(a)はサブ光学フィルムの平面図、図22(b)は図22(a)中のB−B線断面図である。この光学フィルムは2つの台形状のサブ光学フィルム1a,1bから構成されている。両サブ光学フィルム1a,1bは、その接続部10にて再剥離可能な糊5を介して接合されている。再剥離可能な糊(低粘着性の粘着材)5としては、例えばアクリル系粘着材が挙げられる。具体的には、(株)寺岡製作所製の再剥離用両面テープ(テープNo.7221, No.7222, No.7223 等)で使用されているアクリル系糊(粘着力が約10〜20N/20mm幅)や住友スリーエム(株)製のポスト・イット(登録商標)で使用されている粘着材が挙げられる。本実施形態によれば、糊5を介して、両サブ光学フィルム1a,1bの端面が接合されるので、実施形態13に比して、部材点数が少なく、コストを抑えることができる。
なお、光学フィルムよりも上方(液晶表示パネル側)に拡散フィルム(例えばヘイズ値が78%の拡散フィルム)を設けることにより、光学フィルムの接続部10が目立たなくなるで、斑が生じない。
(試験例)
実施形態1〜7の液晶表示装置を用いて、また実施形態8〜12の面光源装置の上に液晶表示パネルを設けた液晶表示装置を用いて、全面に中間調表示させたところ、目視検査で輝度ムラは確認できなかった。さらに、実施形態1において拡散フィルム14のヘイズ値を90%に変更した面光源装置(試験数は5個)を用いて、全面に中間調表示させたところ、同様に、目視検査で輝度ムラは確認できなかった。
一方、実施形態1において拡散フィルム14のヘイズ値を75%に変更した面光源装置(試験数は5個)を用いて、全面に中間調表示させたところ、1つの液晶表示装置について筋状の輝度ムラが視認された。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されない。上記実施形態が例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、液晶表示パネルの液晶駆動素子としてTFT(薄膜トランジスタ)、MIM(Metal Insulator Metal) などのアクティブ駆動素子を用いること、あるいは駆動素子を用いないパッシブ(マルチプレックス)駆動でも良いことは当業者に理解されるところである。またTN(Twisted Nematic )モード、IPS(In-Plane Switching)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment )モードなどの種々の方式に適応可能であること、透過型や反射型、透過反射両用型のいずれのタイプにも適用可能であることは当業者に理解されるところである。
本発明の面光源装置は液晶表示装置のバックライトとして利用することができる。また本発明の液晶表示装置は各種の電気機器に利用することができる。例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、パーソナルコンピュータ、薄型テレビ、医療用ディスプレイ、カーナビゲーションシステム、アミューズメント機器などに利用することができる。
本発明の面光源装置を模式的に示す図である。 構成部材を単純に大型化した従来の面光源装置を模式的に示す図である。 本発明をサイドエッジ型面光源装置に適用した場合の断面図である。 本発明を直下型面光源装置に適用した場合の断面図である。 本発明をサイドエッジ型面光源装置に適用した場合の断面図である。 1つの光学フィルムを6つのサブ光学フィルムから構成したときの平面図である。 1つの光学フィルムを4つのサブ光学フィルムから構成したときの平面図である。 従来の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態1の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態2の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態3の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態4の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態5の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態6の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態7の直下型面光源装置を備えた液晶表示装置の構成を示す図である。 実施形態8の直下型面光源装置の構成を示す図である。 実施形態9の直下型面光源装置の構成を示す図である。 実施形態10の直下型面光源装置の構成を示す図である。 実施形態11の直下型面光源装置の構成を示す図である。 実施形態12の直下型面光源装置の構成を示す図である。 実施形態13の光学フィルムを示す図である。 実施形態14の光学フィルムを示す図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f サブ光学フィルム
2a,2b サブ拡散板
3a,3b サブプリズムシート
4 テープ
5 糊
7a,7b,7c,7d サブ選択反射型光学フィルム
8a,8b,8c,8d サブ反射型偏光性フィルム
10 接続部
11 光源
12 拡散板
13 プリズムシート
14 拡散フィルム
15 液晶パネル
17 選択反射型光学フィルム
21 フレーム
101a,101b,101c,101d 凸部
102a,102b,102c,102d 孔
103a,103b,103c1,103c2,103d 凸部
112 拡散板
113 プリズムシート
114 拡散シート
115 液晶パネル
121 フレーム

Claims (12)

  1. 光源と、前記光源からの光に対する機能を有する複数の光学フィルムとを少なくとも備えた面光源装置であって、
    前記複数の光学フィルムのうち少なくとも1つの光学フィルムが面方向に配置された複数のサブ光学フィルムから構成される面光源装置。
  2. 前記少なくとも1つの光学フィルムよりも上層に、拡散機能を有する拡散フィルムを有する請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記拡散フィルムはヘイズ値が78%以上である請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記サブ光学フィルムは、選択反射型光学フィルムまたは反射型偏光性フィルムである請求項1から3のいずれか1項に記載の面光源装置。
  5. 前記光源の配置が直下型である請求項1から4のいずれか1項に記載の面光源装置。
  6. 前記複数の光学フィルムのうち2つ以上の光学フィルムが面方向に配置された複数のサブ光学フィルムから構成され、前記2つ以上の光学フィルムが積層構造を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の面光源装置。
  7. 前記サブ光学フィルムは、それぞれ位置合わせマークを有する請求項1から6のいずれか1項に記載の面光源装置。
  8. 前記少なくとも1つの光学フィルムが外形の異なる複数のサブ光学フィルムまたは略同一外形の複数のサブ光学フィルムから構成される請求項1から7のいずれか1項に記載の面光源装置。
  9. 前記複数のサブ光学フィルムは、固定手段により結合および/または分離可能とされている請求項1から8のいずれか1項に記載の面光源装置。
  10. 前記複数のサブ光学フィルムは、その接続部を覆う再剥離可能なテープで固定されている請求項1から8のいずれか1項に記載の面光源装置。
  11. 前記複数のサブ光学フィルムは、再剥離可能な糊を介して接続されている請求項1から8のいずれか1項に記載の面光源装置。
  12. 液晶表示パネルと、請求項1から11のいずれか1項に記載の面光源装置とを備える液晶表示装置。
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