JP2006118302A - 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材 - Google Patents

連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2006118302A
JP2006118302A JP2004309522A JP2004309522A JP2006118302A JP 2006118302 A JP2006118302 A JP 2006118302A JP 2004309522 A JP2004309522 A JP 2004309522A JP 2004309522 A JP2004309522 A JP 2004309522A JP 2006118302 A JP2006118302 A JP 2006118302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
female
male
casing
locking member
anchor bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004309522A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Fukaya
秀史 深谷
Akira Sugiyama
晃 椙山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUTOMO KK
Mitsuchi Corp
Original Assignee
MITSUTOMO KK
Mitsuchi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUTOMO KK, Mitsuchi Corp filed Critical MITSUTOMO KK
Priority to JP2004309522A priority Critical patent/JP2006118302A/ja
Publication of JP2006118302A publication Critical patent/JP2006118302A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

【課題】雄型連結部材の軸芯と雌型連結部の軸芯が径方向にずれた(目違いして)状態で連結しても、連結面間の隙間をなくし、シール性の良い連結を行う。
【解決手段】ケーシング2の内部に先端2a部が開口する収納室3を形成し、該収納室3内に、連結する雄型係止部材23に対応する雌型係止部材7を設け、前記ケーシング2の外周部に変形できる部材からなる雌側の調整部材16を設けた雌型連結部材1と、
連結体22と、該連結体22に、該連結体22の前方向に突出するように設けた前記雄型係止部材23と、連結体22の外周部に変形できる部材からなる雄側の調整部材21とを設けた雄型連結部材20とで構成したことを特徴とする連結具。
【選択図】図5

Description

本発明は連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材に関する。
従来、シールドセグメントなどの連結すべき部材相互の連結具として特許文献1記載の連結具が知られている。この連結具における雄型係止部材の思想を、特許文献2記載の連結具を構成する雄型連結部材に仮りに応用すると、図27乃至図30に示す雌型連結部材200と雄型連結部材201とで構成される連結具が考えられる。なお、この図27乃至図30の全体構造は公知ではない。
この図27乃至図30に示す仮想の連結具を説明すると、前記雌型連結部材200は、内部に、奥部に至るにつれて拡径するテーパ穴202を形成したケーシング203と、外面204を前記テーパ穴202に沿うテーパ面に形成するとともに内面を奥部に至るにつれて拡径するテーパ面205に形成した複数の楔板206と、この複数の楔板206を前方へ押圧する圧縮バネ207とで構成されている。
一方、前記雄型連結部材201は、前記雌型連結部材200に連結するピン状の雄型係止部材209を有し、該雄型係止部材209の先部に前方が縮径する円錐状の案内部210を形成し、後部に後方が縮径する係止部211を形成している。
そして、該連結具における連結に際しては、その雌型連結部材200を回転することなく前記雄型係止部材209を雌型連結部材200内へ挿入することにより、分割された楔板206が圧縮バネ207に抗して大径側へ押され、複数個の楔板206で形成される内径が拡径して雄型係止部材209が所定位置まで挿通され、その挿通が終わると、圧縮バネ207の付勢力によって楔板206が雄型係止部材209の係止部211に噛合し、雌型連結部材200と雄型連結部材201の連結が行われるようになっている。
また、雄型係止部材209は、その基部をナット212に螺着し、該ナット212の外周にゴム等の弾性部材213を設け、該弾性部材213を介して連結部材214に埋設することで、該弾性部材213の弾性により雄型係止部材201をその径方向に移動でき、雄型係止部材209の軸心X−Xと雌型連結部材200の軸心Y−Yが径方向にずれて(目違いして)雄型連結部材201と雌型連結部材200とが連結できる。
特許第3602362号公報 特開平6−146794号公報
図27乃至図30に示す連結具においては、その雄型係止部材209側のみに弾性部材213が設けられているために、次のような問題が生じる。
雄型係止部材209を雌型連結部材200に挿入する際に、図27に示すように、雄型係止部材209の軸心X−Xと雌型連結部材200の軸心Y−Yとが一致している場合には、雄型係止部材209の挿入によって図28に示すように各楔板206が圧縮バネ207に抗して後退し、楔板206の先部が雄型係止部材209の角部215を乗り越えると図29に示すように各楔板206が圧縮バネ207に付勢力によって前進し、雄型係止部材209の係止部211に係合する。これにより、雄型連結部材201と雌型連結部材200とが連結される。
図30に示すように、雄型係止部材209の軸心X−Xと雌型連結部材200の軸心Y−Yが径方向にずれて(目違いして)雄型係止部材209が雌型連結部材200に挿入された場合には、図30に示すように弾性部材213によって雄型係止部材209が軸心X−Xに対して傾斜(αで示す)した状態で連結することができる。
しかし、このように、傾いた雄型係止部材209の軸心X−Xと雌型連結部材200の軸心Y−Yがへの字に折れ曲がった状態で連結されると、雄型連結部材201の連結面201aと、雌型連結部材200の連結面200aとが非平行状態で連結され、連結すべき部材214、215との連結面214a、215a間にわずかな隙間D2が生じる問題がある。
そこで、本発明は、これらの問題を解決する連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ケーシングの内部に先端部が開口する収納室を形成し、該収納室に、連結する雄型係止部材に対応する雌型係止部材を設け、前記ケーシングの外周部に変形できる部材からなる調整部材を設けたことを特徴とする雌型連結部材である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ケーシングの後部に蓋体を設け、該蓋体から後方にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に前記調整部材又は空間保持用のパイプを設け、ケーシング及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにしたことを特徴とする雌型連結部材である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記調整部材の外周部及び前記ケーシングの後部に外枠を設け、該外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする雌型連結部材である。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記調整部材の外周部及びケーシングの後部に外枠を設け、前記外枠の後部にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を突設したことを特徴とする雌型連結部材である。
請求項5記載の発明は、先部が筒状に形成された筒状部と、該筒状部の後部に外面を球面の一部で形成した球状部と、該球状部の後部に円錐面で形成した円錐部とで構成されているケーシングと、
該ケーシングの内部に形成された収納室と、該収納室内部に設けられて雄型係止部材に対応する雌型係止部材と、
前記ケーシングの外周部に設けられ、かつ、後部に前記ケーシングの球面部を回転可能に支承する球面の一部を有する外枠と、
前記外枠又は該外枠に設けたアンカーバーに突設した抜け止め部とからなることを特徴とする雌型係止部材である。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記収納室の先部に、その内周面を先端部側から後方にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面を有し、該テーパ面の内周に沿って一個若しくは複数個からなる前記雌型係止部材を配設し、該雌型係止部材は付勢手段によって先端部側に常に付勢されていることを特徴とする雌型連結部材である。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記ケーシングの後部に設けた蓋体の中央部に前記雌型係止部材を設け、前記ケーシングの内周面の後部には係止溝が全周にわたって形成され、該係止溝の前端面は垂直状の係止面に形成したことを特徴とする雌型連結部材である。
請求項8記載の発明は、連結体と、該連結体に該連結体の前方向に突出するように設けた雄型係止部材と、前記連結体の外周部に変形できる部材からなる調整部材を設け、該調整部材の外周部及び前記連結体の後部に外枠を設け、該外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする雄型連結部材である。
請求項9記載の発明は、連結体と、該連結体に該連結体の前方向に突出するように設けた雄型係止部材と、前記連結体の外周部に変形できる部材からなる調整部材を設け、前記調整部材の外周部及び前記連結体の後部に外枠を設け、該外枠の後部にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を設突設したことを特徴とする雄型連結部材である。
請求項10記載の発明は、先部が筒状に形成された筒状部と、該筒状部の後部に外面を球面の一部で形成した球状部と、該球状部の後部に円錐面で形成した円錐部とで構成されている連結体と、
該連結体の先部に突設されて、連結する雌型係止部材に対応する雄型係止部材と、
前記連結体の外周部に設けられ、かつ、後部に前記連結体の球面部を回転可能に支承する球面の一部を有する外枠と、
前記外枠又は該外枠に設けたアンカーバーに突設した抜け止め部とからなることを雌型係止部材である。
請求項11記載の発明は、ケーシングの内部に先端部が開口する収納室を形成し、該収納室内に、連結する雄型係止部材に対応する雌型係止部材を設け、前記ケーシングの外周部に変形できる部材からなる雌側の調整部材を設けた雌型連結部材と、
連結体と、該連結体に、該連結体の前方向に突出するように設けた前記雄型係止部材と、連結体の外周部に変形できる部材からなる雄側の調整部材とを設けた雄型連結部材とで構成したことを特徴とする連結具である。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記雌型係止部材におけるケーシングの後部に蓋体を設け、該蓋体から後方に突出する雌側のアンカーバーを設け、該アンカーバーの後部に雌側の抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に雌側の調整部材又は空間保持用のパイプを設け、ケーシング及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにした雌型連結部材と、
前記雄型連結部材において、連結体の後部に該連結体から後方に突出する雄側のアンカーバーを設け、該アンカーバーの後部に雄側の抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に雄側の調整部材又は空間保持用のパイプを設け、連結体及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにした雄型連結部材とで構成したことを特徴とする連結具である。
請求項13記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記雌側と雄側の両調整部材の外周部及び後部に外枠を設け、該雄側と雌側の外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする連結具である。
請求項1、3乃至13記載の発明によれば、雄型連結部材の軸芯と雌型連結部の軸芯が径方向にずれた(目違いして)状態で連結しても、雌型連結部材のケーシング及び雌型係止部材の軸芯と雄型連結部材の雄型係止部材及び連結体の軸芯が一直線となるために、連結される部材相互の連結面間を平行にして連結でき、図30に示す連結具のような連結面間の隙間をなくし、シール性の良い連結を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、雄型係止部材の軸心と雌型連結部の軸心が径方向にずれて(目違いして)雄型係止部材が雌型連結部材に挿入された場合においても、弾性部材により、雌型係止部材が軸心に対して傾斜して連結することができる。
更に、雄型係止部材が変位する雄型連結部材と組み合わせて使用することにより、雌型連結部材のケーシング及び雌型係止部材の軸芯と雄型連結部材の雄型係止部材及び連結体の軸芯が一直線となるために、連結される部材相互の連結面間を平行にして連結でき、図30に示す連結具のような連結面間の隙間をなくし、シール性の良い連結を行うことができる。
請求項3乃至5、8乃至10、13記載の発明によれば、更に、調整部材の外周部に外枠を設けたことにより、調整部材が連結部材のコンクリート等により影響(例えば、変質)を受けるのを防止できる。
発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図7は第1実施例を示す。
図1は、本発明の雌型連結部材1を示すものである。
雌型連結部材1は、ケーシング2を有する。該ケーシング2は、筒状、例えば円筒状に形成され、その内部に収納室3が形成されている。該収納室3の先部は、その内周面を先端部3a側から後方(奥部)にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面にしてなる円錐状のテーパ穴4に形成され、収納室3の中間部は付勢手段収納部5に形成され、収納室3の後部内周には雌ねじ2aが刻設されている。該ケーシング2における前記テーパ穴4より先部には挿入口(開口部)6が開口形成されている。
また、前記テーパ穴4内には、図1に示すように、周方向に複数に分割してなる複数個の楔状の雌型係止部材7が、ケーシング2の軸方向に摺動可能に配設されている。前記雌型係止部材7の外面は前記テーパ穴4のテーパ面4aに沿った、すなわち、先端部3a側から後方にかけて外径が徐々に拡大する外側テーパ面7aが形成されている。更に、各雌型係止部材7の内周面には、先端部3a側から後方にかけて内径が徐々に拡大する内側テーパ面7bが、ケーシング2の軸芯Y−Yを中心とする円弧で形成されている。また、前記雌型係止部材7における前記両テーパ面7a、7bは、軸芯Y−Y方向において傾斜した直線で形成され、かつ、軸芯Y−Yに対して内側テーパ面7bの傾斜角が外側テーパ面7aの傾斜角よりも小さく設定されている。
複数個の雌型係止部材7によって係止穴8が形成され、各雌型係止部材7がテーパ穴4のテーパ面に沿って後方(図1の右方)へ移動することにより、その係止穴8が拡径され、先端部3a側へ移動することにより、その係止穴8が縮径するようになっている。
各雌型係止部材7の後端には、各雌型係止部材7に共通して係合する付勢手段受け(バネ受け)10が配置されている。
前記ケーシング2の後部の雌ねじ2aには、中心部にねじ穴11aを形成した蓋板11が螺着されている。前記付勢手段収納部5内の前記付勢手段受け10と蓋板11の間には、付勢手段12が収納されている。該付勢手段12は、コイルバネ、ゴム、樹脂、ウレタンなどの弾性部材で形成される。実施例ではコイルバネを使用して圧縮状態で収納されている。該付勢手段12の付勢力により各雌型係止部材7は、常時先端部3a方向へ付勢されている。
前記蓋体11には、蓋体11から後方向に突出するアンカーバー14が螺着して固設されている。アンカーバー14の後側には、抜け止め部14aが外周側へ突出して設けられている。
前記ケーシング2は、図1に示すように、ケーシング2の先端部3a側を除いて調整部材16により覆われている。該調整部材16は、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールなどにより構成されている。調整部材16は、ケーシング2の外周全面を被覆する筒状部16aと、蓋板11の後部を被覆する鍔状部16bと、該鍔状部16bの内周側から後方へ突出して前記アンカーバー14の外周に係止する環状の係止部16cとからなり、これらは一体に形成され、ケーシング2に嵌着されている。
アンカーバー14の外周には、ゴム等の弾性材もしくは金属からなる空隙保持用パイプ17が設けられており、アンカーバー14と空隙保持用パイプ17の間には空隙18が設けられている。空隙保持用パイプ18の先端部は、前記調整部材16の係止部16cの外側面に係止し、後端部は座部材19の外側面に係止している。該座部材19は、アンカーバー14とアンカーバー14の抜け止め部14aの間に設けられた、ゴム等の弾性材からなるものである。
なお、前記空隙18を設けることなく、アンカーバー14の外面に沿ってゴム等の弾性材により形成して調整部材16としても良い。
前記の雌型連結部材1は、一方の連結部品、例えばシールドセグメント15に、ケーシング2の先端部側3a面がシールドセグメント15の接合面15aと面一になるように埋設して固設されるもので、その前記調整部材16、空隙保持用パイプ17、抜け止め部14aの外部にはコンクリート15bが打設されている。このように、コンクリートが打設されていても、前記調整部材16と空隙保持用パイプ17と空隙18と座部材19を設けたことで、雌型連結部材1は、抜け止め部14aを中心として、雌型連結部材1の軸芯Y−Yと直交する径方向に移動できる。
図3は、雄型連結部材20を示すものである。変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された円筒状の調整部材21内に、内周に雌ねじ22aを刻設した連結体22を設け、該連結体22の先部に雄型係止部材23の基部側に形成した雄ねじ体23aを螺着して構成されている。
前記雄型係止部材23は、前記連結体22の先端より突出しており、その先部(前側)には、先部が縮径するドーム状の案内部24が形成されている。すなわち、前記雌型係止部材7を誘導する曲面が形成され、その後部には、後方が縮径する円筒状面からなる係止部(係止面)25が形成されている。更に、該係止部25の後部には鍔部26が形成され、該鍔部26を前記連結体22の前端22bに当接して、雄型係止部材23の軸方向の位置決めがなされている。
また、雌型連結部材1側の前記挿入口6の直径は、前記雄型係止部材23における頂部27の直径より若干大きく設定されており、雄型係止部材23が挿入口6から挿入できるようになっている。更に、前記各雌型係止部材7の前側内端で形成される内径は、前記雄型係止部材23における頂部27の直径よりも小さくなるように設定されている。
前記連結体22の後部には、図3に示すように、アンカーバー30が螺着して固設されている。該アンカーバー30の後端には抜け止め部30aが設けられている。また、アンカーバー30の外周には、ゴム等の弾性材もしくは金属からなる空間保持用のパイプ31が設けられている。空間保持用のパイプ31の前側端部は、調整部材21の後側の係止部21aに係止し、後側端部は、アンカーバー30の抜け止め部30aに設けられたゴム等の弾性材からなる座部材32に係止している。アンカーバー30と空間保持用のパイプ31との間には空隙33が設けられている。
なお、前記雌型連結部材1の空隙18と同様に空隙33を設けることなく、アンカーバー30の外面に沿ってゴム等の弾性材により形成して調整部材21としても良い。
前記調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31は、他方の連結部材、例えば、シールドセグメント35に、連結体22の前端面22bがシールドセグメント35の接合面35aと面一になるように埋設して固設されるもので、その前記調整部材21、空隙保持用パイプ31、抜け止め部30aの外部にはコンクリート35bが打設されている。
前記のようにして連結部材15に設けられた雌型連結部材1及び他方の連結部材35に設けられた雄型連結部材20はともに、変形できる部材からなる調整部材16、21と空隙18、33と空隙保持用パイプ17、31と座部材19、32の相互作用により、それぞれのアンカーバー14、30の抜け止め部14a、30aを中心として雌型連結部材1はその軸芯Y−Y、雄型係止部材20はその軸芯X−Xと直交する方向に変位できるようになっている。
次に本発明をシールドセグメントに適用した例に基づいて連結操作を説明する。
先ず、図2に示すように、雌型連結部材1の軸芯Y−Yと雄型係止部材20の雄型係止部材23の軸芯X−Xとが略同軸上に位置した状態で、一方のシールドセグメント15と他方のシールドセグメント35を近接させ、雄型係止部材23を雌型係止部材1の挿入口6より挿入する。
雄型係止部材23が挿入されると、図4に示すように各雌型係止部材7の先端が雄型係止部材23の案内部24に押圧されて付勢手段12の付勢力に抗して雌型連結部材1の奥方へ後退するとともに、各雌型係止部材7が雄型係止部材23に押圧移動されて各雌型係止部材7で形成された係止穴8が拡径する。
更に雄型係止部材23が挿入されると、雄型係止部材23の頂部27が各雌型係止部材7を乗り越える。そのとき、付勢手段12の付勢力により、各雌型係止部材7は、雌型連結部材1の先端部3a側(図5の左方)へ押戻され、図5に示すように、ケーシング2のテーパ面7aと雄型係止部23間に介入する。また、バネ9の付勢力により各雌型係止部材7には、その前側が外側へ開こうとする力が作用する。
これにより、雌型連結部材1と雄型連結部材20が連結され、両連結部材15、35が連結される。
次に、両連結部材15、35の軸芯がずれて図6に示すように、雌型連結部材1の軸芯Y−Yと雄型連結部材20の軸芯X−Xとが、相互に非同芯状態(目違い状態)の寸法D1で雄型係止部材23が挿入口6から挿入された場合について説明する。
この目違い状態で雌型連結部材1と雄型連結部材20を連結する際には、雌型連結部材1は、調整部材16と空隙保持用パイプ17と空隙18と座部材19により、アンカーバー14の抜け止め部14aを中心として、雄型連結部材20(図の下側)が位置する側の方向に回動し、雄型連結部材20も、同様に雄型連結部材20のアンカーバー30の抜け止め部30aを中心として雌型連結部材1が位置する側(図の上側)の方向に回動してそれぞれが傾斜して挿入される。すなわち、図7に示すように、雌型連結部材1と雄型連結部材20におけるそれぞれの調整部材16、21が加圧方向に圧縮されて、ケーシング2と連結体22が傾斜する。
そして、雌型連結部材1と雄型連結部材20とが連結すると、図7に示すように、雌型連結部材1の軸芯と、雄型連結部材20の軸芯とは一直線となり、これらの軸芯は、図7に示すように連結前の軸芯X−X、Y−Yに対してθ1の角度に傾斜したZ−Z線となる。これにより、ケーシング2の先端部2bの面と連結体22の前端面22bは、両シールドセグメント15、35の連結面Sに対してθ1の角度に傾斜する。
このように、雌型連結部材1と雄型連結部材20との双方が回動することにより、図30に示すような従来の雌型係止部材200と雄型連結部201の軸芯がへの字に折れ曲がって連結されるのとは異なり、雌型連結部材1の軸芯と、雄型連結部材20の軸芯とは一直線となることができ、雌型連結部材の連結面と雄型連結部材の連結面とは、平行に相対し、かつ、両シールドセグメント15、35の連結面S間に隙間が開くことなく密着して接して連結することができ、連結相互の連結状態をより高めることができる。
また、雌型連結部材1と雄型連結部材20とが連結状態の時に、地震が起きて両連結部材15、35がずれた場合にも、連結面Sが開くことなく密着した連結状態を確保することができる。
図8乃至図10は実施例2を示す。
図8は、雌型連結部材40と雄型連結部材41を示すものである。
雌型連結部材40は、ケーシング42を有し、該ケーシング42は、筒状、例えば円筒状に形成され、その内部に収納室43が形成されている。該収納室43の先部は、その内周面を先端部43a側から後方(奥部)にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面にしてなる円錐状のテーパ穴44に形成され、収納室43の中間部はバネ収納部45に形成され、収納室43の後部内周には雌ねじ42aが刻設されている。前記テーパ穴44より先部には挿入口(開口部)46が開口形成されている。
前記テーパ穴44内には、軸方向に沿った摺動案内突条47が、図9(a)に示すように周方向に分割して複数形成されている。なお、この摺動案内突条47はなくても良い。
また、前記テーパ穴44内には、図9(a)に示すように、周方向に分割してなる楔状の雌型係止部材48が、前記摺動案内突条47相互間においてケーシング42の軸方向に摺動可能に配設されている。更に、該楔状の雌型係止部材48の外面は、前記テーパ穴44のテーパ面に沿った、すなわち、先端部42a側から後方にかけて外径が徐々に拡大するテーパ面48aが形成されている。更に、各雌型係止部材48の内周面には雌ねじ48bが、ケーシング42の軸芯Y−Yを中心とする円弧でかつ軸芯Y−Yに沿った方向に刻設されている。
なお、雌型係止部材48は、図9(a)においては3個で図示したが、図9(b)に示すように1個など任意の数に設定する。
なお、本実施例2において、雌型係止部材48を以下楔ナット48という。
上記により、複数個の楔ナット48により雄ねじ穴が形成され、各楔ナット48がテーパ面に沿って後退することにより、その雌ねじ穴が拡径され、先方へ移動することにより、その雌ねじ穴が縮径するようになっている。
また、前記楔ナット48の後端には、各楔ナット48に共通して係合する付勢手段受け10が配置されている。
前記ケーシング42の後部の雌ねじ42aには、中心部にねじ穴11aを形成した蓋板11が螺着されている。前記付勢手段収納部45内の前記付勢手段受け10と蓋板11の間には、前記と同様な付勢手段12が収納されている。該付勢手段12の付勢力により各楔ナット48は、常時先端部43a方向へ付勢されている。
一方、前記雌型連結部材40の先端部43a面は、前記実施例1と同様に、一方の連結部品、例えば、シールドセグメント15の接合面15aと面一になるように埋設して固設される。
前記ケーシング42の外面には前記実施例1と同様の調整部材16が設けられている。更に前記実施例1と同様のアンカーバー14、抜け止め部14a、座部材19が設けられ、その外部に空間保持用パイプ17が設けられている。
その他の構造は前記実施例1と同様である。
次に、雄型連結部材41について説明する。
雄型連結部材41は、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された円筒状の調整部材21内に、内周に雌ねじ22aを刻設した連結体22を設け、該連結体22の先部に雄型係止部材50の基部側に形成した雄ねじ体50aを螺着して構成されている。雄型係止部材50は、前記連結体22の先端より突出している。また、該雄型係止部材50の雄ねじ体50aより先部には雄ねじ50bが刻設されており、該雄ねじ50bの直径は、前記各楔ナット48が最前進した場合に、これらで形成されるねじ穴の直径よりも若干大径に設定されている。
また、前記実施例1と同様のアンカーバー30、抜け止め部30a、座部材32が設けられ、その外部に空間保持用パイプ31が設けられている
上記以外の構造は、前記実施例1と同様であり、前記実施例1と同様の部材については、同じ符号を付し、説明を省略する。
次に、本実施例2における楔ナット48の雌ねじ48bと、雄型係止部材50の雄ねじ50bについて説明する。
前記楔ナット48の雌ねじ48bと、前記雄型係止部材50の雄ねじ50bのねじピッチは所望に設定するが、その呼び径に対するねじピッチP(図10)をJISに規定する細目ねじの呼び径に対するねじピッチよりも小さくして形成してもよい。例えば、JIS B 0207に規定するメートル細目ねじの呼び径に対するねじピッチの幅より小さく形成する。
例として、呼び径がM24(mm)の場合には、前記JIS B 0207のメートル細目ねじではねじピッチPを2mm又は1.5mm又は1mmに形成するが、本発明では、ねじピッチPを0.3mm〜0.8mm、望ましくは0.5mmに設定する。
また、呼び径がM30(mm)の場合にもねじピッチPを0.3mm〜0.8mm、望ましくは0.5mmに設定する。
次に、本実施例2をシールドセグメントに適用した例に基づいて連結操作を説明する。
先ず、雌型連結部材40の挿入口46と雄型連結部材41の雄型係止部材50を略同軸上に対向配置した状態で、例えば一方のシールドセグメント15を他方のシールドセグメント35に近接させる。
これにより、雄型係止部材50が、雌型連結部材40における挿入口46から進入し、その後、雄型係止部材50が各楔ナット48を付勢手段12の付勢力に抗して後退させて各楔ナット48で形成されるねじ穴を拡径しつつ挿入する。
雌型連結部材40におけるケーシング42の先端面、すなわち、一方のシールドセグメント15の接合面15aと、雄型連結部材41における連結体22の先端面、すなわち他方のシールドセグメント35の接合面35aが接して雄型連結部材41の挿入が停止されると、各楔ナット48は、付勢手段12の付勢力によって先端面43a側へ押戻されるとともにねじ穴径が縮径し、各楔ナット48の雌ねじ48bが雄型係止部材50の雄ねじ50bに噛合する。これによって両シールドセグメント15、35は相互に連結される。
この連結時において、各楔ナット48は、最終的に噛合すべき雄型係止部材50のねじ山を乗り越えることができず、雄型係止部材41には、その軸方向へのガタつきが生じ、両シールドセグメント15、35の接合面15a、35a相互間に隙間が生じる。
しかし、楔ナット48の雌ねじ48bと雄型係止部材50の雄ねじ50bのねじピッチPが、前記のように、通常使用されているJIS規定の細目ねじのピッチよりも小さく形成されているので、前記のガタつきは極めて小さくなる。
例えば、呼び径M24(mm)の場合において、ねじピッチPが従来のJIS B 0207の細目ねじのように2mmであると、雌型連結部材40と雄型連結部材41との隙間が1〜4mmになるのに対し、本実施例の様に呼び径がM24(mm)の場合にねじピッチPを0.5mmに設定すると前記の隙間は0.25mm〜1mmとなる。
このように、隙間が少なくなることは、両シールドセグメント15、35間での水漏れを防止することができる。更に、シールドセグメント15、35にシール材を設ける場合においても、このシール材を小さなものにしてコスト低減を図ることができる。
また、ねじピッチPを従来のものよりも小さくすることによって、楔ナット48及び雄型係止部材50の径方向の寸法を従来のものよりも小さくすることができ、これにより、連結具全体を小型化し、シールドセグメントの厚さを薄くすることができ、かつ連結具及びシールドセグメントのコスト低減を図ることができる。
また、付勢手段12の付勢力によって楔ナット48の雌ねじ48bが雄型係止部材50の雄ねじ50bに抜け方向の力が作用すると楔ナット48が食い込むため、ねじピッチPが小さくても強固な連結状態が確保される。
本実施例2においても、雌型連結部材40と雄型連結部材41に前記実施例1と同様に、調整部材16、21及び空間保持用パイプ14、31、座部材19、32を設けたことにより、両軸芯X−X、Y−Yが不一致の場合にも前記実施例1と同様の効果を奏する。
図11乃至図14は実施例3を示す。
図11は、雌型連結部材60と雄型連結部材61を示すものである。
雄型連結部材61は、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された円筒状の調整部材21内に、内周に雌ねじ22aを刻設した連結体22を設け、該連結体22の先部に雄型係止部材62の基部側に形成した雄ねじ体62aを螺着して構成されている。
雄型係止部材62は、図12(a)に示すように、円筒状の主体部62bと、その後部に設けた雄ねじ体62aと、前部に設けた係止部62cと、主体部62bの後部に設けた切欠部62dが一体に形成されている。
係止部62cの後半部は、主体部62bの外径よりも大径の係止鍔部62eに形成され、前半部は、その外面が係止鍔部62eの外周面から前方に従って縮径するテーパ面に形成したテーパ部62fに形成されている。なお、係止鍔部62eの後面は垂直状の係止面62gになっている。切欠部62dは、図12(c)に示すように、平面状に切欠され、かつ、180°離れた2箇所に平行的に形成されており、該切欠部62dに治具を嵌合して雄型係止部材62を容易に回転できるようになっている。
係止部62cの中心部には、穴部63が形成されている。該穴部63は、係止部62cの前端部に開口し、前端部から主体部62bに亘って設けられた有底状の穴で、係止部62cと穴部63は、同芯状に形成されている。
更に、穴部63から係止部62cと主体部62bを内外に貫通して、図12(b)に示すような、割溝64が形成されている。また、該割溝64は、周方向に4箇所等間隔に形成され、穴部63の内径は縮径及び拡径できるようになっている。
次に、雌型連結部材60について説明する。
雌型連結部材60は、ケーシング65を有する。ケーシング65は筒状、例えば円筒状に形成され、その内部に収納室66が形成されている。ケーシング65の軸方向長L1は、前記雄型係止部材62における主体部62bと係止部62cの軸方向長の和L2と同一か或いは若干長く設定されている。
該ケーシング65の外面には前記と同様の調整部材16が設けられている。
前記収納室66は、前端部66aから後方にかけて内径が縮径するテーパ状の案内面65bが形成されている。更に、収納室66の後部には係止溝67が全周にわたって形成され、その前端面は垂直状の係止面67aに形成されている。該係止溝67の軸方向長L3は、前記雄型係止部材62の係止部62cの軸方向長L4と同一か或いは若干長く設定され、更に、その係止溝67の内径は、係止部62cにおける係止鍔部62eの使用前の外径と略同径に設定されている。
ケーシング62の後端部には蓋体68が溶接固着されている。蓋体68の中央部には、雌型係止部材69が設けられている。該雌型係止部材69は、図13(c)に示すように、円筒状の主体部69aと、その前部に一体形成した案内部69bと、後部に一体形成した仮止め部69cとからなる。
雌型係止部材69の主体部69aの外径は、前記雄型係止部材62における穴部63の内径より若干大径に形成され、その外周面にはローレット溝が刻設されている。また、主体部69aの軸方向長L5は、前記係止溝67の軸方向長L3より若干短く設定されている。
雌型係止部材69の案内部69bの外周面は、前部にいくに従って縮径するテーパ状に形成されている。
雌型係止部材69は、仮止め部69cを、前記蓋体68の中央部に形成した止穴68aに圧入して、ケーシング65と同心的に仮止めされている。
上記以外の構造は、前記実施例1と同様であり、前記実施例1と同様の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
次に、本実施例3をシールドセグメントに適用した例に基づいて連結操作を説明する。
先ず、雌型連結部材60の挿入口と雄型連結部材61の雄型係止部材62を略同軸上に対向配置した状態で、例えば一方のシールドセグメント15を他方のシールドセグメント35に近接させる。そして、雄型係止部材62をケーシング65内へ押し嵌入する。
この嵌入時において、雄型係止部材62は、そのテーパ部62fと収納室66の案内面65bとの係合により、収納室66内に誘導される。さらに、雄型係止部材62をケーシング65(収納室66)内に挿入すると、雄型係止部材62は割溝64により縮径してケーシング65内を摺動して進入する。雄型係止部材62が、更に進入すると、その穴部63内に雌型係止部材69が嵌入し、雄型係止部材62が拡径して、雄型係止部材62の係止鍔部62eが、係止溝67の係止面67aに対面して図14に示すように、相互に係止する。
上記のように係止することにより、雄型係止部材62の抜け外れが阻止され、連結部材60、61は相互に連結される。
また、雄型係止部材62と雌型係止部材69における主体部69aとの摩擦抵抗が、雌型係止部材69における仮止め部69cと蓋体68との摩擦抵抗より大きく設定しておくことにより、仮に雄型係止部材62が抜け外れ方向に移動した場合には、仮止め部69cが蓋体68に対して摺動し、雌型係止部材69が雄型係止部材62とともに移動し、雄型係止部材62の縮径変化を阻止できる。したがって、雄型係止部材62が縮径して抜け外れることを確実に防止され、両連結部材60、61の連結が確実に保持される。
本実施例3においても、雌型連結部材60と雄型連結部材61に前記実施例1と同様に、調整部材16、21及び空間保持用パイプ14、31、座部材19、32を設けたことにより、両軸芯X−X、Y−Yが不一致の場合にも前記実施例1と同様の効果を奏する。
図15は、実施例4を示す。
前記実施例1の雌型連結部材1と雄型連結部材20を図15に示すように板状の雌型連結部材70と、板状の雄型連結部材71としてもよい。
雌型連結部材70は、ケーシング71a、71bを有する。該ケーシング71a、71bは、例えば、直方体に形成して合体されており、その内部に収納室72が形成されている。該収納室72の先部は、その側周面を先端部側から後方(奥部)にかけて拡がるテーパ面73に形成されている。収納室72の先端部は扁平状に開口して挿入口71cになっている。また、収納室72の奥部には付勢手段収納部74、75が形成されている。
また、前記収納室72のテーパ面73、73間には、図15に示すように、2個の雌型係止部材76、77が所望の距離で離間して対向配設されている。前記雌型係止部材76、77の外側面は前記テーパ面73に沿った、すなわち、先端部(挿入口71c)側から後方にかけて徐々に拡がる外側テーパ面76a、77aが形成されている。更に、各雌型係止部材76、77の内側面には、先端部側から後方にかけて対向間隔が徐々に拡大する内側テーパ面76b、77bが形成されている。
この雌型係止部材76、77には表裏面に貫通する案内長穴80、81が前後方向に形成され、ケーシング71a、71b側には、前記案内長穴80、81に挿通する案内ピン78、79が固着されて立設されている。これにより、雌型係止部材76、77が、テーパ面73に沿って収納室72内を前後方向に摺動可能になっている。
付勢手段収納部74、75には付勢手段82、83であるバネが圧縮して収納されており、該付勢手段82、83の付勢力により、雌型係止部材76、77は先端部(挿入口71c)方向に常時付勢されている。
前記ケーシング71a、71bの左右側には、前記と同様の調整部材16が配置されている。また、前記実施例と同様に、ケーシング71a、71bの後方には、アンカーバー87、抜け止め部87aを設け、アンカーバー87の外周部には前記の調整部材16と同様の調整部材88が設けられている。
雄型連結部材71は、雄型係止部材84とアンカーバー85とから構成され、これらがプレス或いは鋳造により一体に形成されている。アンカーバー85の後端部には抜け止め部85aが形成されている。アンカーバーの外周部には、前記の調整部材21と同様に調整部材86が設けられている。
上記以外の構造は、前記実施例1と同様であり、前記実施例1と同様の部材については、同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例4においても、雌型連結部材20の雌型係止部材84を、雌型連結部材70の挿入口71aから挿入することにより、前記実施例1乃至3と同様に連結することができる。
また、本実施例4においても、雌型連結部材70と雄型連結部材71に前記実施例1と同様に、調整部材16、86、88を設けたことにより、両軸芯が不一致の場合にも前記実施例1と同様の効果を奏する。
図16乃至図18は、実施例5を示す。
本実施例5において連結部材101、102は、図16に示すように、金属製の側枠103、104の内側にコンクリート105、106を打設した部材、例えばシールドセグメントなどである。
両連結部材101、102の側枠103、104には、図17、図18に示すように、連結位置に穴107、108が形成されている。
本実施例5は、前記実施例1乃至4に示す雌型連結部材1、40、60、70のアンカーバー14と、雄型連結部材20、41、61、71のアンカーバー30、85を設けず、調整部材16、21を、ケーシング2、42、65、71a、71bと連結体22の外周部のみに設けたものである。図17、図18は、前記実施例1の構造に本実施例5を適用した例を示し、その雌型連結部材109と雄型連結部材110を示す。
なお、調整部材16、21をケーシング2、42、65、71a、71bと連結体22の後部に設けてもよい。
そして、雌型連結部材109を図17に示すように、側枠103の穴107の位置に設け、雄型連結部材110を図18に示すように、側枠104の穴108の位置に設けた。穴107の内径は、雌型連結部材109のケーシング2の外径より小さく、かつ、収納室3の開口部内径よりも大きく形成され、穴108の内径は、雄型連結部材110の連結体22の外径より小さく、かつ、雄型係止部材23の基部の内径よりも大きく設定されている。
上記以外の構造は、前記実施例1乃至3と同様であり、前記実施例1乃至3と同様の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
なお、図17、図18では、雌型連結部材109と雄型連結部材110の双方に調整部材16、21を設けたが、雌型連結部材109か雄型連結部材110のどちらか一方のみに設けても良い。
本実施例5においても雌型連結部材109と雄型連結部材110の外周に前記と同様に、調整部材16、21を設けたことにより、両軸芯X−X、Y−Yが不一致の場合にも前記実施例1乃至4と同様の効果を奏する。
さらに、本実施例5においては、前記実施例1のようなアンカーバー30、85を設けないことで、雌型連結部材109は、その軸芯Y−Yに略平行状態で、軸芯Y−Yに直交する方向に移動でき、雄型連結部材110は、そ軸芯X−Xに略平行状態で、軸芯X−Xに直交する方向に移動できるため、両連結部材101、102間に目違いが生じても、従来のような雄型連結部材と雌型連結部材との軸芯が折れ曲がることがなく、雌型連結部材109の軸芯と、雄型連結部材110の軸芯とは一直線となることができ、雌型連結部材の連結面と雄型連結部材と連結面とは、平行に相対し連結面間に隙間が開くことなく密着して接して連結することができる。
また、雌型連結部材109と雄型連結部材110の双方に調整部材16、21を設けた場合には、対応できる非同芯状態(目違い状態)の寸法D1(図7参照)を大きくすることができる。また、いずれか一方の連結部材みに設けた場合には、連結部材が平行移動しかできないが、図7のように雌型連結部材と雄型連結部材の軸芯が傾いた状態でも対応できるために、雄型と雌型連結部材双方に調整部材に設けたほうが、合計の調整部材の厚さが同じ場合でも、対応できる目違い状態の寸法が大きくなる。
図19、図20は、実施例6を示す。
本実施例6においては、前記実施例5と同様に、前記実施例1乃至4の雌型連結部材1、40、60、70のアンカーバー14と、雄型連結部材20、41、61、71のアンカーバー30、85を設けず、調整部材16、21を、ケーシング2、42、65、71a、71bと連結体22の外周部のみに設け、前記調整部材16、21の外周及び蓋体11又は連結体22の後部に外枠112、113を設け、該外枠112、113の後端部に該枠112、113から外側に向けて突出する抜け止め部112a、113aを設けて、雌型連結部材114と雄型連結部材115を構成したものである。
なお、調整部材16、21をケーシング、42、65、71a、71bと連結体22の後部に設けてもよい。
外枠112、113の接合面側の端面は、連結部品、例えばシールドセグメント15、35の接合面15a、35aと面一になるように埋設して固設されている。
また、外枠112、113の接合面側は、開口し、雌ねじ112b、113bが刻設されており、蓋体116、117が前記雌ねじに螺着されている。
該蓋体116、117の中央部には穴118、119が形成されており、雌型連結部材114の蓋体116の穴118の内径は、ケーシング2の外径より小さく、かつ、収納室3の開口部内径よりも大きく、雄型連結部材115の蓋体117の穴119の内径は、雄型連結部材115の連結体22の外径より小さく、かつ、雄型係止部材23の基部の内径よりも大きく設定されている。
上記以外の構造は、前記実施例1乃至4と同様であり、前記実施例1乃至4と同様の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
なお、図19、図20では、雌型連結部材114と雄型連結部材115の双方に調整部材16、21を設けたが、雌型連結部材114か雄型連結部材115のどちらか一方のみに設けても良い。
本実施例6においても雌型連結部材114のケーシング2と雄型連結部材115の連結体22の外周に前記のように、調整部材16、21を設けたことにより前記実施例1乃至5と同様の効果を奏する。
さらに、本実施例6においては、調整部材16、21の外周に外枠を設けることにより、調整部材16、21がコンクリートによる影響で変質することが少なくなる。
図21、図22は、実施例7を示す。
本実施例7は、前記実施例6の前記外枠112、113の後端部に抜け止め部112a、113を設けるのではなく、調整部材16、21の外周に外枠120、121を設け、外枠120、121から後ろ側に突出するアンカーバー122、123を設け、該アンカーバー122、123の後端部にアンカーバー122、123から外側に突出する抜け止め部122a、123aを設けて、雌型連結部材124と雄型連結部材125としたものである。
外枠120、121の接合面側の端面は、連結部品、例えばシールドセグメント15、35の接合面15a、35aと面一になるように埋設して固設されている。
また、外枠120、121の接合面側は、開口し、雌ねじ120a、121aが刻設されており、該雌ねじ120a、121aに蓋体126、127が螺着されている。
該蓋体126、127の中央部には穴128、129が形成されており、雌型連結部材124の蓋体126の穴128の内径は、収納室3の開口部内径よりも大きく、かつ、ケーシング2よりも小さく設定され、雄型連結部材125の蓋体127の穴129の内径は、雄型連結部材125の雄型係止部材23の基部の内径よりも大きく、かつ、連結体22の外径よりも小さく設定されている。
上記以外の構造は、前記実施例1乃至4と同様であり、前記実施例1乃至4と同様の部材については、同じ符号を付し、説明を省略する。
なお、図21、図22では、雌型連結部材124と雄型連結部材125の双方に調整部材16、21を設けたが、雌型連結部材124か雄型連結部材125のどちらか一方のみに設けても良い。
本実施例7においても雌型連結部材124のケーシング2と外枠120の間と、雄型連結部材125の連結体22と外枠121との間に前記のように、調整部材16、21を設けたことにより、前記実施例1乃至6と同様の効果を奏する。
図23、図24は実施例8を示す。
図23は、本実施例8の雌型連結部材131を示すものである。
雌型連結部材131は、ケーシング132を有する。該ケーシング132は、先部が筒状に形成された筒状部132aと、該筒状部132aの後部を球の一部で形成して外面に球面132fを有する球状部132bと、更に球状部132bの後面を円錐面132gに形成した円錐部132cとで構成されている。筒状部132aと球状部132bと円錐部132cは同芯状に形成されている。
該ケーシング132の内部には収納室133が形成されている。該収納室133の内部は、前記実施例1と同様の構造を有し、前記と同様の部分には、前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、図23における雌型連結部材131の収納室133の内部を、前記実施例1の収納室3の内部と同様の構造として図示したが、前記実施例2乃至4と同様の収納室43、66、72の内部構造としても良い。
ケーシング132の外周部には、外枠134が設けられ、ケーシング132の円筒部132aと外枠134との間には空間145が設けられている。なお、この空間145を、前記実施例のような変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールなどからなる調整部材で充填しても良い。
また、外枠134の先端部とケーシング132の先端部は同一面上に形成されている。
また、外枠134の内面の後部から後端面にかけては、図23に示すように、ケーシング132の球状部132bの外面である球面132fと同一の半径か若干大きい半径を有する球の一部の球面134aで形成され、該球面134aが球面132fに摺動可能に嵌合し、ケーシング132が円錐部132cの頂点である後端部132dを中心として、雌型係止部材131の軸芯Y−Yと直交する方向に変位できるようになっている。前記後端部132dは後述するアンカーバー136に当接している。
外枠134の最後部には雌ねじ134bが刻設されており、該雌ねじ134bに底板135が螺着し固設されている。
底板135には、底板135から後方向に突出するアンカーバー136が螺着して固設されている。該アンカーバー136の後側には、該アンカーバー136から外側に向けて突出する抜け止め部136aが設けられている。
前記、雌型連結部材131は、その前端を露出させてシールドセグメント15に埋設される。
次に、図24を基に雄型連結部材137を説明する。
雄型連結部材137は、連結体138を有する。該連結体138は、先部が筒状に形成された筒状部138aと、該筒状部138aの後部を球の一部で形成して外面に球面138fを有する球状部138bと、更に球状部138bの後面を円錐面に形成した円錐部138cとで構成されている。筒状部138aと球状部138bと円錐部138cは同芯状に形成されている。
前記連結体138の内周には雌ねじ138hが刻設され、該連結体138の先部には、前記実施例1と同様な雄型係止部材23が、その基部側に形成した雄ねじ体23aを前記雌ねじ138hに螺着して突設している。
なお、図24においては、雄型係止部材23を図23の雌型連結部材131に対応する形で図示したが、雄型係止部材23は、雌型連結部材の該収納室の内部構造に対応して、前記実施例1乃至4に図示する雄型係止部材の構造にしてもよい。
連結体138の外周部には、外枠139が設けられ、連結体138の円筒部138aと外枠139との間には空間146が設けられている。なお、この空間146を、前記実施例のような、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールなどからなる調整部材で充填しても良い。
また、外枠139の先端部と連結体138の先端部は同一平上に形成されている。
また、外枠139の内面の後部から後端面にかけては、図24に示すように、連結体138の球状部138bの外面である球面138fと同一の半径か若干大きい半径を有する球の一部の球面139aで形成され、該球面139aが球面138fに摺動可能に嵌合し、連結体138が円錐部138cの頂点である後端部138dを中心として、雄型連結部材137の軸芯X−Xと直交する方向に変位できるようになっている。
外枠139の最後部には雌ねじ139bが刻設されており、該雌ねじ139bに底板140が螺着し固設されている。
底板140には、底板140から後方向に突出するアンカーバー141が螺着して固設されている。該アンカーバー141の後側には、該アンカーバー141から外側に向けて突出する抜け止め部141aが設けられている。
前記雄型連結部材137は、その前端を露出させてシールセグメント35に埋設されている。
上記以外の構造は、前記実施例1乃至4と同様であり、前記実施例1乃至4と同様の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施例8においても前記のように、コンクリートで固定された外枠134に対してケーシング132を変位可能に備え、また、コンクリートで固定された外枠139に対して連結体138を変位可能に備えたので、ケーシング132及び収納室133と、連結体137及び雄型係止部材23が、雌型連結部材131と雄型連結部材137の軸芯と直交する方向に変位でき、前記実施例1乃至7と同様の効果を奏する。
図25、図26は実施例9を示す。
本実施例9は、前記実施例8のアンカーバー136、141を設けず、外枠134、139の後部に図25、図26に示すように、外側に向かって突出する抜け止め部150、151を設けたものである。
上記以外の構造は、前記実施例8と同様であり、前記実施例8と同様の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施例9においても、前記実施例1乃至8と同様の効果を奏する。
その他の実施例
前記実施例1乃至9に示した雌型連結部材と雄型連結部材の組合せで使用する以外にも、前記の雌型連結部材と雄型連結部材とが連結できる組合せであれば、前記実施例1乃至9に記載した雄型連結部材と雌型連結部材の組合せに限るものではなく、その組合せは任意に設定してもよい。
本発明の実施例1の雌型連結部材の横断面図。 本発明の実施例1の雌型連結部材と雄型連結部材の一部拡大横断面図。 本発明の実施例1の雄型連結部材の横断面図。 本発明の実施例1の雌型連結部材と雄型連結部材の連結操作途中を示す一部横断面図。 本発明の実施例1の雌型連結部材と雄型連結部材の連結状態を示す一部横面断面図。 本発明の実施例1の雌型連結部材と雄型連結部材のそれぞれの軸芯がずれた状態を示す横面図。 本発明の実施例1の雌型連結部材と雄型連結部材のそれぞれの軸芯がずれた状況で連結した状態を示す横拡大断面図。 本発明の実施例2の雌型連結部材と雄型連結部材の横拡大断面図。 (a)は、図8のA−A線断面図、(b)は、雌型係止部材を1個使用した例でA−A線断面に相当する図。 雌型係止部材と雄型係止部材の連結状態のねじ部分の拡大図。 本発明の実施例3の雌型連結部材と雄型連結部材を示す横断面図。 本発明の実施例3の雄型係止部材を示す図で、(a)は横面図、(b)は前面図、(c)は(a)のB−B線断面図。 (a)は、本発明の実施例3の雌型連結部材の拡大横断面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は雌型係止部材の横面図。 本発明の実施例3の雌型連結部材と雄型連結部材の連結状態を示す一部横断面図。 本発明の実施例4の雌型連結部材と雄型連結部材の斜視図。 本発明の実施例5の連結部材を示す図。 本発明の実施例5の雌型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例5の雄型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例6の雌型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例6の雄型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例7の雌型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例7の雄型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例8の雌型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例8の雄型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例9の雌型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明の実施例9の雄型連結部材の1例を示す横断面図。 本発明と対比するために想定した連結具の連結操作を示す横断面参考図。 図27に示す雌型連結部材と雄型連結部材の連結操作の途中を示す横断面図。 図27に示す雌型連結部材と雄型連結部材のそれぞれの軸芯がそろった状況で連結した状態を示す横拡大断面図。 図27に示す雌型連結部材と雄型連結部材のそれぞれの軸芯がずれた状況で連結した状態を示す横拡大断面図。
符号の説明
1、40、60、70、109、114、124、131 雌型連結部材
20、41、61、71、110、115、125、137 雄型連結部材
7、48、69、76、77 雌型係止部材
2、42、65、71a、71b、132 ケーシング
3、43、66、72、133 収納室
5、45、74、75 付勢手段収納部
12、82、83 付勢手段
16、21、86、88 調整部材
17、31 空隙保持用パイプ
14、30、85、87 アンカーバー
14a、30a、85a、87a アンカーバーに設けた抜け止め部
23、50、62、84 雄型係止部材
22、138 連結体
67 係止溝
67a 係止面
112、113、120、121、134、139 外枠
112a、113a、150、151 外枠に設けた抜け止め部
122、123、136、141 外枠に設けたアンカーバー

Claims (13)

  1. ケーシングの内部に先端部が開口する収納室を形成し、該収納室に、連結する雄型係止部材に対応する雌型係止部材を設け、前記ケーシングの外周部に変形できる部材からなる調整部材を設けたことを特徴とする雌型連結部材。
  2. 前記ケーシングの後部に蓋体を設け、該蓋体から後方にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に前記調整部材又は空間保持用のパイプを設け、ケーシング及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の雌型連結部材。
  3. 前記調整部材の外周部及び前記ケーシングの後部に外枠を設け、該外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする請求項1記載の雌型連結部材。
  4. 前記調整部材の外周部及びケーシングの後部に外枠を設け、前記外枠の後部にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を突設したことを特徴とする請求項1記載の雌型連結部材。
  5. 先部が筒状に形成された筒状部と、該筒状部の後部に外面を球面の一部で形成した球状部と、該球状部の後部に円錐面で形成した円錐部とで構成されているケーシングと、
    該ケーシングの内部に形成された収納室と、該収納室内部に設けられて雄型係止部材に対応する雌型係止部材と、
    前記ケーシングの外周部に設けられ、かつ、後部に前記ケーシングの球面部を回転可能に支承する球面の一部を有する外枠と、
    前記外枠又は該外枠に設けたアンカーバーに突設した抜け止め部とからなることを特徴とする雌型係止部材。
  6. 前記収納室の先部に、その内周面を先端部側から後方にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面を有し、該テーパ面の内周に沿って一個若しくは複数個からなる前記雌型係止部材を配設し、該雌型係止部材は付勢手段によって先端部側に常に付勢されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の雌型連結部材。
  7. 前記ケーシングの後部に設けた蓋体の中央部に前記雌型係止部材を設け、前記ケーシングの内周面の後部には係止溝が全周にわたって形成され、該係止溝の前端面は垂直状の係止面に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の雌型連結部材。
  8. 連結体と、該連結体に該連結体の前方向に突出するように設けた雄型係止部材と、前記連結体の外周部に変形できる部材からなる調整部材を設け、該調整部材の外周部及び前記連結体の後部に外枠を設け、該外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする雄型連結部材。
  9. 連結体と、該連結体に該連結体の前方向に突出するように設けた雄型係止部材と、前記連結体の外周部に変形できる部材からなる調整部材を設け、前記調整部材の外周部及び前記連結体の後部に外枠を設け、該外枠の後部にアンカーバーを突設し、該アンカーバーの後部に抜け止め部を設突設したことを特徴とする雄型連結部材。
  10. 先部が筒状に形成された筒状部と、該筒状部の後部に外面を球面の一部で形成した球状部と、該球状部の後部に円錐面で形成した円錐部とで構成されている連結体と、
    該連結体の先部に突設されて、連結する雌型係止部材に対応する雄型係止部材と、
    前記連結体の外周部に設けられ、かつ、後部に前記連結体の球面部を回転可能に支承する球面の一部を有する外枠と、
    前記外枠又は該外枠に設けたアンカーバーに突設した抜け止め部とからなることを特徴とする雄型係止部材。
  11. ケーシングの内部に先端部が開口する収納室を形成し、該収納室内に、連結する雄型係止部材に対応する雌型係止部材を設け、前記ケーシングの外周部に変形できる部材からなる雌側の調整部材を設けた雌型連結部材と、
    連結体と、該連結体に、該連結体の前方向に突出するように設けた前記雄型係止部材と、連結体の外周部に変形できる部材からなる雄側の調整部材とを設けた雄型連結部材とで構成したことを特徴とする連結具。
  12. 前記雌型係止部材におけるケーシングの後部に蓋体を設け、該蓋体から後方に突出する雌側のアンカーバーを設け、該アンカーバーの後部に雌側の抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に雌側の調整部材又は空間保持用のパイプを設け、ケーシング及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにした雌型連結部材と、
    前記雄型連結部材において、連結体の後部に該連結体から後方に突出する雄側のアンカーバーを設け、該アンカーバーの後部に雄側の抜け止め部を突設し、該アンカーバーの外周部に雄側の調整部材又は空間保持用のパイプを設け、連結体及びアンカーバーが前記抜け止め部を中心として軸芯に直交する方向に変位できるようにした雄型連結部材とで構成したことを特徴とする請求項11記載の連結具。
  13. 前記雌側と雄側の両調整部材の外周部及び後部に外枠を設け、該雄側と雌側の外枠に抜け止め部を突設したことを特徴とする請求項11記載の連結具。
JP2004309522A 2004-10-25 2004-10-25 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材 Pending JP2006118302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004309522A JP2006118302A (ja) 2004-10-25 2004-10-25 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004309522A JP2006118302A (ja) 2004-10-25 2004-10-25 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006118302A true JP2006118302A (ja) 2006-05-11

Family

ID=36536429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004309522A Pending JP2006118302A (ja) 2004-10-25 2004-10-25 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006118302A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132164A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Kajima Corp セグメントの接合構造
JP2008025116A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Taisei Corp 連結部材及び継手
JP2010084928A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Mitsuchi Corp 連結具
JP2010096340A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Mitsuchi Corp 連結具
ITPD20100131A1 (it) * 2010-04-28 2011-10-29 Impreservice Srl Dispositivo di fissaggio di elementi in calcestruzzo
JP2013253677A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Maeda Corp 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP2021130951A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 フジミ工研株式会社 コンクリート部材の連結装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217598A (ja) * 1989-02-20 1990-08-30 Toukiyouwan Oudan Doro Kk セグメントの連結構造
JPH08210095A (ja) * 1995-01-31 1996-08-13 Maeda Corp セグメントの継手装置
JP2000002090A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Kajima Corp コンクリート部材の耐振用接合構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217598A (ja) * 1989-02-20 1990-08-30 Toukiyouwan Oudan Doro Kk セグメントの連結構造
JPH08210095A (ja) * 1995-01-31 1996-08-13 Maeda Corp セグメントの継手装置
JP2000002090A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Kajima Corp コンクリート部材の耐振用接合構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132164A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Kajima Corp セグメントの接合構造
JP2008025116A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Taisei Corp 連結部材及び継手
JP2010084928A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Mitsuchi Corp 連結具
JP2010096340A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Mitsuchi Corp 連結具
ITPD20100131A1 (it) * 2010-04-28 2011-10-29 Impreservice Srl Dispositivo di fissaggio di elementi in calcestruzzo
JP2013253677A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Maeda Corp 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP2021130951A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 フジミ工研株式会社 コンクリート部材の連結装置
JP7417931B2 (ja) 2020-02-19 2024-01-19 フジミ工研株式会社 コンクリート部材の連結装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4084699B2 (ja) 連結装置
JP2006118302A (ja) 連結具及びその構成部品である雌型連結部材及び雄型連結部材
JP2004342415A (ja) 防水コネクタ
JP2592358B2 (ja) 管継手
JP4339305B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置。
US8316733B2 (en) Rotational coupling device
JP2018017303A (ja) 連結器具および連結器具を用いた組立構成物
JP6370721B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP4814059B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP2009092165A (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
CN114109538B (zh) 一种双层机匣孔探孔堵孔结构
JP2005054814A (ja) 連結具
JP5725564B2 (ja) 連結継手及びセグメント
JP2007268062A (ja) 遊技機用基板ケース
TWI580844B (zh) And a connecting means for connecting the concrete members using the connecting means
JP5908798B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP3863170B2 (ja) コンクリート部材の連結装置
JP7393723B2 (ja) ダミー栓構造
JP2021130951A (ja) コンクリート部材の連結装置
TWI835294B (zh) 旋轉卡合式接頭
JP2022067260A (ja) 配管接続具
JP2023169218A (ja) 接続構造
JP4315671B2 (ja) 錠箱の振れ止め防止構造
JP4952889B2 (ja) 組付状態解除阻止機構
KR101007270B1 (ko) 위치가이드 핀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323