JP2006116695A - カウンターウェイトジョー付き車輪用チャック - Google Patents

カウンターウェイトジョー付き車輪用チャック Download PDF

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Abstract

【課題】
遠心力によって影響されないジョー付き、自動車のホイル用チャックを提供する。
【解決手段】
ホイール用チャックは、支持構造体上に搭載される複数個の可動ジョー11を含む。各ジョーにはホイル径のサイズに対応する複数のジョウ12を設け、複数個の可動カウンターウェイト44が支持構造体上に搭載され、各カウンターウェイト44はジョー11の対応する1個の反対側にあり、上の対応する1個に接続される。チャックの回転時、カウンターウェイト44は、ジョー11に作用する遠心力に対抗する力を発生させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、機械加工作業中に加工ステーション上に車輪を固定させる固定具に関し、詳細には、ホイール旋盤上に車輪を固定させる、カウンターウェイト付きチャックに関する。
軽量合金車輪はますます好評を博している。かかるホイールは、典型的には、タイヤを搭載するリング状のホイールリムを含む。円形のホイールディスクは、ホイールリムの一端を横切って形成される。ホイールディスクは、通常、複数個のホイールスポークによってホイールリム内に支えられる中心ハブ部を含む。中心パイロット穴と複数個のホイール取付穴がホイールハブを通って形成される。
軽量合金車輪を製造する従来工程の1つは、一体型車輪の鋳造品を形成するため、ホイールの金型に溶融金属を注入する工程を含む。溶融金属が固化した後に、ホイール鋳造品が金型から取り出される。ホイール鋳造品は大きすぎるため、最終形状に機械加工される。あるいは、フランジを保持する外側タイヤビードを含むフルフェースホイールディスクが、軽量合金より鋳造され、最終形状に機械加工される。次に、鋼鉄片より圧延され得る部分ホイールリムが、2部より成るホイールを形成するため、ホイールディスクの内側表面に溶接される。かかるホイールは、鋼鉄リムの低コストと強度を、軽量金属から鋳造されるホイールディスクの魅力的な美観と組み合わせるものである。
ホイールまたはホイールディスク鋳造品の機械加工は、典型的に多数の作業を含む。鋸盤は、鋳造品からのいかなる鋳造品はし口逃げとライザも切断する。ボール盤はホイールハブ内にホイール取付穴を開けるために用いられる。次に、ホイール鋳造品は、その最終形状への機械加工のため、ホイール旋盤上に取り付けられる。旋盤作業中、ホイールハブの内表面は、通常、平坦な取付面を提供するように向いている。同様に、外側ホイールハブ表面が面し、ホイールリムの内側と外側の両方も、その最終形状に向いている。中心パイロット穴は、内側タイヤビードシートを回転させるために、鋳造品が旋盤内にクランプされている間に、通常穿孔される。
次に図面を参照し、図1と2で、先行技術のホイールチャックが概ね5で図示される。既知のチャック5は、ホイール鋳造品(図示せず)または車輪10をホイール旋盤(図示せず)にクランプするに適している。チャック10は複数個のジョー11を含む。図1では3個のジョー11が図示されているが、チャック10は4個のジョーを備えてもよい。図2で最もよく図示されるように、各ジョー11は、異なる半径を有し、13、13aおよび13bと番号が付与される複数個の弓形状のクランプ面を含む段部12を含む。段部12は、楔形のアクチュエータプレート14の上面上に搭載され、ネジ付き締結具16によって前記上面上に取り付けられる。あるいは、段部12と各アクチュエータプレート14は一体型ジョー(図示せず)として一体成形されてもよい。図2に最もよく図示されるように、ガイドリブ15が、チャック10の中心から半径方向に、各アクチュエータプレート14の下面から伸びる。図2Aに図示されるように、ガイドリブ15は、逆T字型の断面形状を有するよう成形されることが好適である。
アクチュエータプレート14は、概ね17で示される支持構造体上に移動可能に搭載される。支持構造体17は、円筒ライザ22上に軸受け20によって回転式に支持される円形フェースプレート18を含む。複数個の放射状スロット23がフェースプレート18の上面に形成され、各スロットは、アクチュエータプレートのガイドリブ15の形状に酷似
する逆T字型の断面形状を有する。各放射状スロット23は、対応するアクチュエータプレートのガイドリブ15をスライド式に受容し、放射状の移動を行うようアクチュエータプレートをガイドする間、フェースプレート18上にアクチュエータ14を保持するよう、リブと協働する。フェースプレート18は、ライザ22を通って形成される中心穴26内を通過する回転式旋盤スピンドル24に駆動連結される。
機械加工作業のために、チャック10上にホイール10aを搭載する前に、図1の28と番号を付与された矢印によって概ね示されるように、ジョー11の内少なくとも1個を半径外方向に、開放位置まで移動させる。移動は、従来の油圧ラムまたは機械的機構(図示せず)によって、その各フェースプレートスロット23内で、対応するガイドリブ15を外方向に押し進めることで行われる。典型的に、ジョー11のすべては同時に外方向に移動される。ジョー11が開くと、ホイール10aが、弓形状のクランプ面13によって定義される段などの適切な段上に置かれる。チャック10は、段13aおよび13b上にそれぞれ置かれるホイール10aと10b(図2では点線で図示)などの、異なる直径のホイールを受容できる。次に、ジョー11は、ホイール10aをチャック10内にクランプした状態で、29と番号を付与された矢印によって示されるように、半径内方向に閉鎖位置まで移動される。
ホイール10を機械加工する間、30と番号を付与された矢印によって図1にて示されるように、旋盤スピンドル24がチャック10とホイール10を回転させる。回転動作は、図1の矢印28によって示されるように、半径外方向にジョー11を押し進める遠心力を発生させる。遠心力が十分に大きいと、ジョー11が半径外方向に移動し、チャック10がホイール26上で緩み、ホイールをジョー11に対して空転させ得る。かくして、遠心力によって影響されないジョー付きホイールチャックを提供することが望ましくなる。
(本発明の簡単な要約)
本発明は、ホイール旋盤チャック上にホイールをクランプするカウンターウェイト付きジョーに関する。
本発明は、ジョーの少なくとも1個が半径方向に移動可能で、その上に搭載された複数個のジョーを有する旋盤スピンドル上に固定されるようになっている支持構造体を含む旋盤チャックを企図する。状は、前記支持構造体に対する位置に車輪を解放可能にクランプするようになっている。チャックは、可動式ジョーの反対側で、可動式ジョーに接続される支持構造体上に搭載される少なくとも1個の可動式カウンターウェイトも含む。カウンターウェイトは、支持構造体が先端スピンドルによって回転されている際に、支持構造体の中心からジョーを離間させる遠心力に対抗するよう機能する。
さらに本発明は、支持構造体の中心上を通過する棒によって、可動式ジョーがカウンターウェイトに接続されることを企図する。好適な実施例において、棒は、支持構造体の中心から伸びるガイドピンを受け止めるスロットを含む。さらに本発明は、接続バーによって、各ジョーが、対応する可動式カウンターウェイトに接続される支持構造体上に搭載される複数個の可動式ジョーを企図する。接続バーは、接続バーが干渉なくたがいに通過するベく、支持構造体の表面にも平行な非交差平行面に位置決めされる。あるいは、カウンターウェイトにジョーを接続するために、非弾性ワイヤが利用されることが可能である。
本発明の種々の目的と利点は、添付図面に照らし合わせて読まれた場合、好適な実施例の以下の詳細な説明から当業者には明らかとなる。
以下の本発明の説明において、特定の専門用語が参照のみを目的として用いられ、限定を意図していない。「上側の」「下側の」「上の」「下の」「右の」「左の」「時計方向の」および「反時計方向の」などの用語は、参照されている図面での方向を指す。「内側」と「外側」などの用語は、それぞれ記述される構成部品の幾何学的中心に向かう方向と、中心から離れる方向を指す。「前」「後」「側面」「左側」「右側」「上部」「底部」「水平の」および「垂直の」などの用語は、説明中の構成部品を描く文章と添付図面に参照することで明白となる参照の一貫しているが任意であるフレーム内の構成部品の部分の向きを表す。かかる専門用語は、特に前述の語、その派生語、同様の意味の語を含む。
再び図面を参照し、図3〜5では、本発明による複数個のカウンターウェイト付きジョー42を含む改良されたホイールチャック40が図示される。図1〜2Aに図示される構成部品と類似する図3〜5に図示される構成部品には、同じ数字識別子が付与される。前述の先行技術のホイールチャック10と同様、カウンターウェイト付きジョー42の各々は、アクチュエータプレート14上に搭載される弓形状のクランプ面を有する段部12を含む。段部12は、異なる直径を有するホイールを受容する寸法である。アクチュエータプレート14の各々の下側表面から伸びるガイドリブ15はスライドし、旋盤フェースプレート18の隣接表面に形成される、対応するラジアルスロット23によって受容される。
図3で最もよく図示されるように、カウンターウェイト付きジョー42の各々は、複数個の剛性接続バー45、46または47の1つによって、反対側に配されたカウンターウェイト44に取り付けられる。かくして、図示されるチャック40に対して、3本の接続バー45、46および47によって3個のカウンターウェイト44に取り付けられる3個のジョー42がある。ただし、明確さを期するため、図4には、カウンターウェイト44と、接続バー45と、アクチュエータプレート14の1組のアセンブリのみが図示される。各接続バーの第1端は、ネジまたはボルトなどのネジ付き締結具50により、またはリベット打ち、溶接または接着剤での貼付などの他の従来の方法により、ジョーアクチュエータプレート14の1つに取り付けられる。同様に、各接続バーの第2端は、ネジまたはボルトなどのネジ付き締結具50により、またはリベット打ち、溶接または接着剤での貼付などの他の従来の方法により、付属カウンターウェイト44に取り付けられる。
ジョー42と同様、カウンターウェイト44の各々は、その下表面から、チャック40の中心から半径方向に伸びるガイドリブ46を有する。図4Aに図示されるように、カウンターウェイトガイドリブ46は逆T字型の断面で形成されることが好適であるが、ガイドリブ46に他の断面形状も用いることが可能である。カウンターウェイトガイドリブ46は、フェースプレート18の上表面に形成される複数個のラジアルカウンターウェイトガイドスロット48の対応する1個内にスライド式に受容される。カウンターウェイトガイドスロット48の各々は、カウンターウェイトガイドリブ46の形状に酷似する形状を有する。したがって、図4Aに図示されるように、カウンターウェイトガイドスロット48の各々は、逆T字型の断面形状を有する。各ラジアルカウンターウェイトスロット48は、半径方向での移動のためにカウンターウェイトを導く一方で、フェースプレート18上にカウンターウェイト44を保持するため、カウンターウェイトガイドリブ46の1個と協働する。図4に図示されるように、必要な場合に、チャック40内にクランプされるホイールの縁が、カウンターウェイト上に伸びることができるよう、カウンターウェイト44の高さが選択される。カウンターウェイト44は概ね楔形として図示されるが、カウンターウェイトはいかなる適切な形状でも形成されることが可能であることは理解されなければならない。
図5に最もよく示されるように、好適な実施例において、接続バー45、46および47の各々は、棒の中間部54内に形成される中心スロット52を含む。フェースプレート18の中心から垂直に伸びる共通ガイドピン56が、スロット52の各々内にスライド式に配される。やはり図5に示されるように、接続バーの各々は、フェースプレート18の表面に平行な非交差面に位置決めされる。かくして、接続バー45、46および47は、棒が互いに対して移動できるように、各棒が、フェースプレート表面からさまざまな距離に配された状態で、ガイドピン56上に積み重ねられる。ただし、ガイドピン56と中心スロット52は、接続バー45、46および47の剛性と、フェースプレート18上のジョー42とカウンターウェイト44の保持に応じて随意となり得る事は理解される。したがって、本発明は、接続バー内に形成されるスロット52なしに、ガイドピン(図示せず)なしにも実現され得る。
以下の説明において、フェースプレート18の表面に最も近い第1の接続バー45は、下側棒として指定される。下側棒の上を通過する第2の接続バー46は中間棒と指定され、下側棒45と中間棒46の両方の上を通過する第3の接続バー47は、上側棒と指定される。図で図示されるように、上側接続バー47の端部は、付属のアクチュエータプレートとカウンターウェイトの上側表面に形成される、放射状に伸びるスロット70および72内に受容される。同様に、下側接続バー45の端部は、付属のアクチュエータプレートとカウンターウェイトの下側表面に形成される、放射状に伸びるスロット(図示せず)内に受容される。最後に、中間接続バー46の端部は、付属のアクチュエータプレートカウンターウェイトの中間部内に伸びる、放射状に伸びる凹部90および92内に受容される。
ただし、接続バー45、46および47に関して図示され、説明される特定の形状と構成は典型例であり、限定を意図するものではないことは理解されなければならない。かくして、接続バーは、フェースプレート18の表面に対向して概ね位置しているが、プレート(図示せず)の中心でたがいに横切るべく、湾曲されることも可能である。接続バーがフェースプレート表面に隣接する際、本発明は、カウンターウェイトガイドリブの代わりにフェースプレートに隣接する接続バーの表面から伸びる同様のガイドリブが任意で用いられ得ることを企図する。また、接続バー44が、矩形断面形状を有する、おおむね平棒として図示されてきたが、棒は、たとえば楕円や正方形などの、図示されたもの以外の断面形状を有することが可能であることは理解される。加えて、本実施例は、3組のアクチュエータプレート14と、接続バー45、46および47と、カウンターウェイト44とともに説明されてきたが、本発明は、たとえば2組か4組など、3組以外のアクチュエータプレート14と、接続バーと、カウンターウェイト44も企図する。
チャック40の動作を以下に説明する。図3と4を再び参照すると、機械加工操作のために、チャック40上に車輪10を搭載する前に、カウンターウェイト付きジョー42が、図3で28と番号を付与された矢印によって概ね示されるように、開放位置まで半径外方向に移動される。前記移動は、従来の油圧ラムまたは機械機構(図示せず)によって、各フェースプレートのスロット23内で、対応するアクチュエータプレートのガイドリブ15を外方向に押し進めることで行われる。ジョー42が開放されると、接続ロッド45、46および47が、フェースプレート18を横切って、半径内方向に付属カウンターウェイトを引っ張る。カウンターウェイト44の移動は、カウンターウェイトガイドリブ46のカウンターウェイトガイドスロット46との相互作用により導かれる。ジョー11が一旦開放されると、ホイール10が、弓形状クランプ面13によって定義される段などの、適切な段上に置かれる。チャック40は、弓形状クランプ面13aおよび13bによって定義される段上にそれぞれ置かれるホイール10aおよび10b(図4で点線で再び図示される)などの、異なる直径のホイールを収容できる。次にジョー11は、29と番号が付与された矢印によって示されるように、閉鎖位置まで半径内方向に移動され、チャッ
ク40内にホイール10をクランプする。ジョー42が閉鎖されると、接続ロッド45、46および47が、フェースプレート18を横切って半径外方向に付属カウンターウェイト44を押し進める。
車輪10の機械加工中、スピンドル20がチャック40を回転させ、次に、図3で30と番号を付与された矢印によって示されるように、ホイール10を回転させる。回転動作により、遠心力がジョー42に作用する傾向があり、図3で28と番号を付与された矢印によって示されるように、半径外方向にジョーを押し進める。回転動作により、遠心力がカウンターウェイト44にも作用する傾向があり、図3で58と番号を付与された矢印によって示されるように、半径外方向にカウンターウェイトを押し進める。かくして、カウンターウェイト42に作用する遠心力が、ジョー42に作用する遠心力に対抗するように、接続バー45、46および47を通して伝達される。カウンターウェイト44に作用する遠心力は、カウンターウェイト44の質量と、接続バー45、46および47の長さに比例する。かくして、カウンターウェイト44の質量と接続バー45、46および47の長さを帰ることで所望の効果が達成され得る。各カウンターウェイト44は、ジョーの段部12とアクチュエータプレート14の対応する組み合わせによって発生される遠心力に対抗する遠心力を発生する。カウンターウェイト44の質量と、接続バー45、46および47の長さを慎重に選択することで、発生されるカウンターウェイト遠心力は、ホイール10に対するチャックジョー42のロック圧力を高める傾向になる。したがって、各運動量が増加されるにしたがって、カウンターウェイト付きジョーを含まない従来のチャック10で得られる弛緩効果と比較して、チャックジョー42はより緊密にホイール10を保持することになる。
図6を参照すると、本発明の別の1実施例によるホイールチャック100が図示され、ここでは、図1〜5に図示されたものと同様の構成部品には同じ数字識別子を付与してある。前述のチャック40と同様、別の実施例のチャック100は、旋盤フェースプレート18上に搭載される、複数個のカウンターウェイト付きジョー42を含む。ジョー42は、フェースプレート18の表面に形成される放射状のガイドスロット23内にスライド式に受容されるガイドリブ部15によって保持され、導かれる。ジョー42の各々は、ジョー42とは反対側にあるフェースプレート18上に位置決めされる付属のカウンターウェイト44に、剛性接続ロッド102または非弾性接続ワイヤによって接続される。カウンターウェイトは、ここでも、フェースプレート18の表面に形成される放射状ガイドスロット48内にスライド式に受容されるガイドリブ46によって保持され、導かれる。好適な実施例において、ジョー42の各々は、1対のクランプ104によって接続ロッド102の一端に固定されるアクチュエータプレート14を含む。ただし、アクチュエータプレート14は、溶接によって、または接着剤、あるいはボルト、ネジ、リベットなどの締結具にて、などのいかなる適切な様態でもその各接続ロッド102に固定され得る。同様に、好適な実施例において、カウンターウェイト44の各々は、1対のクランプ106によって接続ロッド102の他端に固定され得る。ただし、ここでも、カウンターウェイト44は、溶接によって、または接着剤、あるいはボルト、ネジ、リベットなどの締結具にて、などのいかなる適切な様態でもそれらの各接続ロッド端に固定され得る。好適には、カウンターウェイト44はすべて同じ質量である。
前述のように、本発明は、接続バー102の各々または非弾性ワイヤは、フェースプレート18の表面に平行な非交差面に位置決めされることを企図する。かくして、接続ロッド102は、フェースプレート18の表面から異なる距離または高さに位置決めされ、ロッド102がたがいに対して移動し得るように、フェースプレート18の中心でたがいに積み重ねられる。したがって、対応するジョー42とカウンターウェイト44の高さは、フェースプレート18からの異なるロッドの距離を確保するよう調整され得る。あるいは、異なるロッドの距離、あるいはフェースプレートからの高さを確保するよう、ジョー4
2のロッド端部とカウンターウェイト44とを固定する方法が選択され得る。たとえば、ロッド端部を受容するために、異なる高さでカウンターウェイト44に穴が穿孔され得る。これで、接続ロッドの端部が穴内に固定され得る。同じ方法が、アクチュエータプレート12にも適用されることが可能である。
図7でチャック100の一部によって最もよく示されるように、チャック100は、フェースプレート18の中心から垂直に伸びるロッドガイド支柱108も含む。ロッドガイド支柱108は、フェースプレート18上で異なる高さで、支柱内を横断して伸びる複数個のロッドガイド通路109を含む。接続ロッド102は、その中間部でたがいの上を通過する状態で、ロッドガイド通路109内にスライド式に配される。ただし、ロッドガイド支柱108は、接続ロッド102の剛性と、フェースプレート18上へのジョー42とカウンターウェイト44の保持に応じて随意であることは理解される。
図8を参照すると、本発明の別の1実施例によるホイールチャック110が図示され、ここでは、図1〜7に図示されたものと同様の構成部品には同じ数字識別子を付与してある。ここでも、チャック110は複数個のジョー112を含み、各ジョーは1対のカウンターウェイト114および116を付属している。好適な実施例において、各対のカウンターウェイト114および116は、ここでも、ラジアルガイドスロット118と119によってそれぞれスライド式に受容されるガイドリブ(図示せず)により、フェースプレート18上に保持される。カウンターウェイト114および116の各々は、1対のワイヤクランプ124によって、可撓性の非弾性接続ワイヤまたはコード120および122の第1端にそれぞれ取り付けられる。ただし、カウンターウェイト114および116は、溶接、接着剤、あるいはボルト、ネジ、リベットなどのネジ式締結具にて、などのいかなる適切な様態でもその各接続ワイヤ120および122の第1端に固定され得ることは理解されなければならない。各対の接続ワイヤ120および122の第2端は、対応するアクチュエータプレート14に取り付けられる。ここでも、好適な実施例において、各接続ワイヤ120および122の第2端は、1対のワイヤクランプ126によって、その各アクチュエータプレート14に固定される。ただし、各接続ワイヤ72の第2端は、リベット、ネジ、またはボルトなどのいかなる適切な締結具によって、あるいは溶接によってまたは接着剤によって、などのいかなる適切な様態でもその各アクチュエータプレート14に固定され得る。明瞭さを期するため、1組のカウンターウェイトと接続ワイヤのみを図8で番号を付与して図示したが、他の組も前述のものと同じ構造を有する。
各接続ワイヤ120および122は、フェースプレート18に固定される各ワイヤガイド130および132内をスライド式に通過する。ワイヤガイド130および132は、アクチュエータプレート14の両側にカウンターウェイト114および116の設置を可能にし、それによって、フェースプレート18の中間部でのコネクタの交差を排除する。好適な実施例において、アイボルトがワイヤガイド130および132に用いられ、接続ワイヤがアイを通過する。たとえば、その溝が、フェースプレート18の表面に平行に搭載されたプーリー(図示せず)などの他の装置もワイヤガイドに用いることが可能である。プーリーの回転は、接続ワイヤ上での摩擦抵抗を減少させる。
特許法の条項にしたがって、本発明の原理と動作様態がその好適な実施例で説明、図示された。ただし、本発明は、その精神または範囲から逸脱することなく、特に説明および図示されたもの以外で別の方法で実施され得ることは理解されなければならない。
既知のホイールチャックの前面図。 図1の線2−2にそって取られたホイールチャックの断面図。 図2の線2A−2Aにそって取られたホイールチャックの部分断面図。 本発明によるホイールチャックの前面図。 図3の線4−4にそって取られたホイールチャックの断面図。 図4の線4A−4Aにそって取られたホイールチャックの部分断面図。 図3に図示されるホイールチャックの一部の透視図。 図3に図示されるホイールチャックの別の実施例の前面図。 図6に図示されるホイールチャックの一部の透視図。 図3に図示されるホイールチャックの別の実施例の前面図。

Claims (22)

  1. チャックアセンブリであって、
    旋盤スピンドルに固定される支持構造体と、
    前記支持構造体上に搭載される複数個のジョーであって、前記ジョーの少なくとも1個が半径方向に移動可能であることと、前記ジョーが、前記支持構造体に対して相対的な位置に車輪を解放可能にクランプするようになっていることと、
    前記可動ジョーの反対側で前記支持構造体上に搭載され、前記可動ジョーに接続される少なくとも1個の可動カウンターウェイトと、前記カウンターウェイトが、前記支持構造体の回転時に、前記支持構造体の中心から前記ジョーを離間させる遠心力に対抗するよう機能することと
    から成るチャックアセンブリ。
  2. 前記カウンターウェイトが接続バーによって前記可動ジョーに接続される、請求項1に記載のチャックアセンブリ。
  3. 前記支持構造体上に搭載される複数個の可動ジョーと、複数個の可動カウンターウェイトとを含み、前記可動ジョーの各々が、同ジョーの反対側に搭載され、複数個の接続バーと同バーに接続される前記カウンターウェイトの1個を伴う、請求項2に記載のチャックアセンブリ。
  4. 前記接続バーが互いに隣接して通過しあうよう、前記接続バーの各々が、前記支持構造体から離間した非交差平行面に配される、請求項3に記載のチャックアセンブリ。
  5. 前記支持構造体が、複数個のラジアルガイドスロットを内部に形成される旋盤フェースプレートを含み、さらに、前記カウンターウェイトの少なくとも1個が、そこから伸びるガイドリブを有し、前記カウンターウェイトガイドリブが、前記フェースプレート内に形成される前記ガイドスロットの1個内にスライド式に受容、保持される、請求項4に記載のチャックアセンブリ。
  6. 前記支持構造体が、ホイール旋盤スピンドルに固定されるようになっている、請求項5に記載のチャックアセンブリ。
  7. 前記ジョーが段を有し、それにより、異なる直径を有するホイールが前記ジョーの間にクランプされ得る、請求項6に記載のチャックアセンブリ。
  8. 前記カウンターウェイトガイドリブが、逆T字型断面形状を有し、さらに、前記ガイドリブを受容する前記フェースプレートのガイドスロットも、前記カウンターウェイトガイドリブの形状に酷似する逆T字型の断面形状を有する、請求項7に記載のチャックアセンブリ。
  9. 前記接続バーの各々がスロットを含み、前記ホイールチャックが、前記支持構造体上に搭載されるガイドピンをさらに含み、前記ガイドピンが前記スロット内に伸びる、請求項4に記載のチャックアセンブリ。
  10. 前記ガイドピンが、前記支持構造体の中心に搭載される、請求項9に記載のチャックアセンブリ。
  11. 前記支持構造体が、複数個のラジアルガイドスロットを内部に形成されるホイール旋盤フェースプレートを含み、さらに、前記接続バーの少なくとも1個が、そこから伸びるガ
    イドリブを有し、前記接続バーガイドリブが、前記フェースプレート内に形成される前記ガイドスロットの1個内にスライド式に受容、保持される、請求項4に記載のチャックアセンブリ。
  12. 前記接続バーガイドリブが、逆T字型断面形状を有し、前記ガイドリブを受容する前記フェースプレートのガイドスロットも、前記接続バーガイドリブの形状に酷似する逆T字型の断面形状を有する、請求項11に記載のチャックアセンブリ。
  13. 前記カウンターウェイトが、接続ワイヤにより前記可動ジョーに接続される、請求項1に記載のチャックアセンブリ。
  14. 前記支持構造体上に搭載される複数個の可動ジョーと複数個の可動カウンターウェイトとを含み、前記可動カウンターウェイトの1個を付属する前記可動ジョーの各々が、前記ジョーの対応する1個と反対側に搭載され、複数個の接続ワイヤの1本によってそれに接続され、前記接続ワイヤがたがいにそばを通過しあうよう、前記接続ワイヤの各々が、前記支持構造体から離間した非交差平行面に配される、請求項13に記載のチャックアセンブリ。
  15. 前記ホイールチャックが、前記支持構造体の中心に搭載されるワイヤガイド支柱を含み、前記ワイヤガイド支柱がワイヤガイド通路を含み、前記接続ワイヤが、前記ワイヤガイド通路内に配される、請求項14に記載のチャックアセンブリ。
  16. 前記接続ワイヤが非弾性である、請求項15に記載のチャックアセンブリ。
  17. 前記カウンターウェイトが、剛性接続ロッドで前記可動ジョーに接続される、請求項1に記載のチャックアセンブリ。
  18. チャックアセンブリであって、
    旋盤スピンドルに固定されるようになっている支持構造体と、
    前記支持構造体上に搭載される複数個のジョーであって、前記ジョーの少なくとも1個が半径方向に移動可能であるジョーと、前記ジョーが、前記支持構造体に対して相対的な位置に車輪を解放可能にクランプするようになっていることと、
    前記支持構造体上に搭載され、前記可動ジョーに接続される少なくとも1個の可動カウンターウェイトと、前記カウンターウェイトが、前記支持構造体の回転時に、前記可動ジョーの半径方向の移動に対抗するよう機能することと
    から成るチャックアセンブリ。
  19. 前記カウンターウェイトが、前記可動ジョーに隣接する前記支持構造体上の位置に搭載される、請求項18に記載のチャックアセンブリ。
  20. 1対のカウンターウェイトが前記可動ジョーに付属し、前記対のカウンターウェイトが、前記可動ジョーの反対側に隣接した前記支持構造体上の位置に搭載され、1対の可撓性の非弾性ワイヤによってそれに接続される、請求項19に記載のチャックアセンブリ。
  21. 前記支持構造体上に搭載される1対のワイヤガイドをさらに含み、前記ワイヤガイドの各々が、前記接続ワイヤの1本をスライド式に受容し、前記ワイヤを導くよう機能する、請求項20に記載のチャックアセンブリ。
  22. 前記支持構造体が、少なくとも1個のラジアルガイドスロットが内部に形成されるホイール旋盤フェースプレートを含み、さらに、前記カウンターウェイトの少なくとも1個が
    、そこから伸びるガイドリブを有し、前記カウンターウェイトガイドリブが、前記フェースプレート内に形成される前記スロット内にスライド式に受容、保持される、請求項21に記載のチャックアセンブリ。
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