JP2006115696A - 保護継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧が確立不可となる低い入力電圧・電流状態より、動作レベルの入力状態となった場合でも、動作時間の良好な保護継電器を提供する。
【解決手段】入力電流・電圧を入力変成器1を介して入力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換して、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5は、入力電流・電圧より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。演算処理回路4の演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出すように構成する。内部電源電圧が確立不可となる低い入力電流・電圧状態より、瞬時動作すべきレベルの入力状態となった場合には、遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の動作直後の初期化処理を実行後のみ、ピーク値演算処理にて動作判定させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流・電圧の大きさ・位相条件より電力系統事故を検出する保護継電器に係り、特に入力電流・電圧を所定のアナログ変換回路を介した後にA/D変換し、ロジック信号として演算処理回路に取り込み、所定の演算処理動作直後はピーク値演算を行うことで動作判定する演算処理回路を有する保護継電器に関する。
従来の演算処理回路を有する保護継電器は、人力電圧・電流の大きさにより動作判定する場合、1種類の振幅値演算処理により動作判定していた。また、入力変成器・入力アナログ回路およびA/D変換回路の誤差の影響をキャンセルさせるため可変抵抗によるゲイン調整を実施していた。
また、入力アナログ回路の監視を実施する場合には、入力アナログ回路を二重化しそれぞれのデータを比較することで異常を検出するか、点検用信号を入力アナログ回路に入力させ、この点検用信号入力時のデータとあらかじめメモリに設定されている比較データとを比較することで実施していた。
出力回路の監視を実施する場合には、外部への出力接点を回路的にロックさせた状態で、強制的に出力回路にリレー動作出力を出し、リレー接点の動作を折り返し確認することで実施していた。また、演算処理回路にて認識している各設定スイッチ状態は、スイッチ設定ポジションが外部より確認可能な場合には、特にLED等への表示は実施していなかった。
演算処理回路が正常に動作しているか否かを監視する場合には、発振回路を組み込んだ外部ハードタイマーを演算処理回路より一定時間ごとにクリア信号を出力することでクリアーさせ、演算処理回路が停止または暴走により、外部ハードタイマーがカウントアップすることで演算処理回路を強制停止させると共に、異常表示を出力させていた。
また、系統から導出される電流値及び電圧値と、前記系統の複数の保護対象のそれぞれに設けられるプログラム及び整定値とに基づいて所定のディジタル演算を行なわない前記保護対象を保護するディジタルリレーの整定装置において、整定値を設定する装置と整定値を備えたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭54−44941号公報
上記の従来技術によれば、入力電圧・電流の大きさにより動作する保護継電器で、入力電圧・電流により保護継電器内部の電源電圧を確立させた場合、動作値誤差を例えば動作設定タップ値の±5%以内に抑えるために、平均化処理を含めた二値加算演算を実施すると、30°サンプリングで10サンプリングのデータが必要となり、50Hzの場合には15msのサンプリング時間が必要となり、60Hzの場合には12.5msのサンプリング時間が必要となる。
通常の電源電圧が確立した状態では特に問題とならないが、電源電圧が確立不可となる低い入力電圧・電流状態より、動作レベルの入力状態となった場合には、動作レベルの入力印加後、内部電源電圧が確立し、その後に演算処理回路が動作可能となることにより、電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路の初期化処理時間が必要となり、動作時間が遅れる問題がある。
そこで本発明は、電源電圧が確立不可となる低い入力電圧・電流状態より、動作レベルの入力状態となった場合でも、動作時間の良好な保護継電器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る保護継電器は、入力電流・電圧の大きさにより系統事故を検出する保護継電器において、入力電流・電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演算処理回路と、入力電流・電圧を入力とし各回路に電源電圧を供給する電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出すリレー回路を有し、演算処理回路により入力された電流・電圧をディジタル信号としてサンプリングデータより所定周期でサンプリングし、常時は二値加算法による振幅値演算処理を実行することで動作判定させるが、電源回路より供給される内部電源電圧が確立した直後の、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、サンプリングデータの大きさによるピーク値演算処理により動作判定する構成とした。
こうして、本発明によれば、入力電流・電圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電圧確立直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算処理と異なる演算処理を実施させることで、動作時間の良好な保護継電器を得ることができる。
本発明の請求項2に係る保護継電器は、入力電流・電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演算処理回路と、入力電流・電圧を入力とし各回路に電源電圧を供給する電源回路と、演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を出すリレー回路を有し、演算処理回路により入力電流・電圧をディジタル信号として所定周期でサンプリングし、サンプリングデータより常時は平均化処理も含めた二値加算演算により振幅値演算処理を実行することで動作判定させるが、電源回路より供給される内部電源電圧が確立した直後の、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、平均化処理を含まない二値加算演算処理により動作判定する構成とした。
こうして、本発明によれば、入力電流・電圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電圧確立直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算処理と異なる演算処理を実施させることで、動作時間の良好な保護継電器を得ることができる。
以上のように本発明によれば、入力電流・電圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電圧確立直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算処理と異なる演算処理を実施させることで、動作時間の良好な保護継電器を得ることができる。
また、入力レベル検出用に使用する、利得の異なった入力アナログ回路のレベルを比較することで、監視用の回路を追加することなく、信頼性を低下させることなく、低コストな入力アナログ回路監視を実施可能とした保護継電器を得ることができる。
また、リレー出力回路に、リレーが動作できない短時間幅でリレー励磁出力を出し、この出力を折り返しチェックすることで、信頼性を低下させることなく、低コストなリレー出力回路監視を可能とする保護継電器を得ることができる。
また、発振回路を組み込んだハードタイマーを必要とせず、演算処理回路から出力させる一定周期のワンショットパルス信号を所定時間引き延ばすディレー回路により、演算処理回路の動作監視を行い、動作停止等の異常時に、異常状態を表示可能とした安価な保護継電器を得ることができる。
図1は本発明の保護継電器のブロック構成図である。図において、入力電流・電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。
電源回路5は、入力電流・電圧より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。演算処理回路4の演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出すように構成された保護継電器である。
入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号は、入力電流・電圧を入力変成器1にて絶縁し、入力アナログ回路2でレベル変換された信号であり、整流・平滑されない交流アナログ信号である。この交流アナログ信号をA/D変換回路3にて所定のディジタル信号に変換し、演算処理回路4にて30°サンプリングにてデータを取り込む。
サンプリングされたディジタル信号は、サンプリングデータとして演算処理回路4内のメモリに記憶され、下記に示す二値加算演算を行う。
Vm=|vm|+|vm-3|+1/2‖vm|−|vm-3‖
vm :最新のサンプリングデータ
vm-3 :3個前のサンプリングデータ
Vm :二値加算演算後のデータ値
この演算処理により得られるデータ値は、人力信号の振幅値を表すが、±5.5%の演算誤差を生じることより、3回の二値加算演算後のデータ値より下記の平均化処理を実施する。
Figure 2006115696
この二値加算演算処理と平均化処理により、±0.6%の演算誤差で入力信号の振幅値を求めることができる。
定常時は、上記の平均化処理を含めた二値加算演算処理を実行することで動作判定させるが、電源回路5より供給される内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間のみ、7回のサンプリングデータ内の最大サンプリングデータ値の大きさによるピーク値演算処理を実行させる。
設定されている動作判定レベルと、半サイクルのサンプリングデータとなる7サンプリングデータ値の中の最大サンプリングデータ値を比較することで動作判定させる。
演算処理回路4の動作後、8サンプリング以降は定常時の平均化処理を含めた二値加算演算処理を実行させる。上記のように定常時は、平均化処理を含めた二値加算演算処理にて動作判定することより、10サンプリングのデータが必要となり、サンプリング時間が50Hzの場合には15ms必要となり、60Hzの場合には12.5ms必要となる。
内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間は、半サイクルのピーク値演算処理にて動作判定することより、7サンプリングのデータが必要となりサンプリング時間が50Hzの場合には10msとなり、60Hzの場合には8.33msとなる。
内部電源電圧が確立不可となる低い入力電流・電圧状態より、瞬時動作すべきレベルの入力状態となった場合には、この入力印加後に内部電源電圧が確立し、その後に演算処理回路が動作可能となることより、電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路4の初期化処理時間が必要となり、定常時に比べ動作時間が遅れてしまう。
この遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の動作直後の初期化処理を実行後のみ、ピーク値演算処理にて動作判定させることで、50Hzの場合に5ms、60Hzの場合に4.17ms動作時間を短縮させることができる。
本発明のこの実施形態は次の変形も可能となる。即ち、入力電流・電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。
入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5は、入力電流・電圧より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。演算処理回路4の演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出すように構成された保護継電器である。
入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号は、入力電流・電圧を入力変成器1にて絶縁し、入力アナログ回路2でレベル変換された信号であり、整流・平滑されない交流アナログ信号である。この交流アナログ信号をA/D変換回路3にて所定のディジタル信号に変換し、演算処理回路4にて30°サンプリングにてデータを取り込む。
サンプリングされたディジタル信号は、サンプリングデータとして演算処理回路4内のメモリに記憶され、下記に示す二値加算演算を行う。
Figure 2006115696
この演算処理により得られるデータ値は、入力信号の振幅値を表すが、±5.5%の演算誤差を生じることより、3回の二値加算演算後のデータ値より下記の平均化処理を実施する。
Figure 2006115696
この二値加算演算処理と平均化処理により、±0.6%の演算誤差で入力信号の振幅値を求めることができる。
定常時は、上記の平均化処理を含めた二値加算演算処理を実行することで動作判定させるが、電源回路5より供給される内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間のみ、平均化処理を実施せず、1回の二値加算演算処理にて得たデータ値で動作判定させる。
演算処理回路4の動作後、4サンプリング以降は定常時の平均化処理を含めた二値加算演算処理を実行させる。上記のように定常時は、平均化処理を含めた二値加算演算処理にて動作判定することより、10サンプリングのデータが必要となり、サンプリング時間が50Hzの場合には15ms必要となり、60Hzの場合には12.5ms必要となる。
内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間は、1回の二値加算演算処理にて動作判定することより、4サンプリングのデータが必要となりサンプリング時間が50Hzの場合には5msとなり、60Hzの場合には4.17msとなる。
内部電源電圧が確立不可となる低い入力電流・電圧状態より、瞬時動作すべきレベルの入力状態となった場合には、この入力印加後に内部電源電圧が確立し、その後に演算処理回路が動作可能となることより、電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路4の初期化処理時間が必要となり、定常時に比べ動作時間が遅れてしまう。
この遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の動作直後の初期化処理を実行後のみ、平均化処理を実施しない1回の二値加算演算処理にて得られたデータ値で動作判定させることで、50Hzの場合に10ms、60Hzの場合に8.33ms動作時間を短縮させることができる。
図2は本発明の関連する発明の保護継電器のブロック構成図である。図において、入力電流・電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次側の信号を人力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。
ここで入力アナログ回路2は、それぞれ利得の異なる入力アナログ回路2−1と人力アナログ回路2−2により構成されている。
入力アナログ回路2−1および入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。
演算処理回路4は、演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出すように構成された保護継電器である。入力アナログ回路2は、入力電流・電圧のダイナミックレンジを広く必要とする場合には、1種類の利得の回路とした場合には、A/D変換回路のビット数にもよるが、目標とする検出精度を満足できない場合がある。この場合には、入力アナログ回路2を利得の異なる入力アナログ回路2−1と入力アナログ回路2−2に分ける必要がある。
例えば、入力アナログ回路2−1の利得を『1』とし、入力アナログ回路2−2の利得を『10』とし、入力信号が低い場合には、入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号を演算に使用し、入力信号が高い場合には、入力アナログ回路2−1より出力されるアナログ信号を演算に使用する。
この入力アナログ回路2−1と入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号を、演算処理回路4にて下記比較・判定することで入力アナログ回路2が正常か否かを判定することができる。
入力信号が低く、入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号が飽和していない場合には、入力アナログ回路2−1と入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号のレベルを比較し、それぞれの回路利得と一致した信号レベル比となっていた場合には正常と判断し、不一致の場合には異常と判断させる。但し、入力アナログ回路2−1および入力アナログ回路2−2の利得誤差、およびA/D変換回路3による量子化誤差も含めたA/D変換誤差を含めたレベル比較により判定する。
次に入力信号が高く、入力アナログ回路2−2より出力されるアナログ信号が飽和している場合には、入力アテログ回路2−1より出力されるアナログ信号が、入力アナログ回路2−2が飽和すべき信号レベルに達していれば正常と判断し、飽和すべき信号レベルに達していなければ異常と判断する。
こうして、入力レベル検出用に使用する、利得の異なった入力アナログ回路のレベルを比較することで、監視用の回路を追加することなく、信頼性を低下させることなく、低コストな入力アナログ回路監視を実施可能とした保護継電器を得ることができる。
図3は本発明の関連する他の発明の形態の保護継電器のブロック構成図である。図において、入力電流・電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。
入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。
演算処理回路4は、演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出す。更に、リレー回路6より演算処理回路4に、リレードライバー回路出力を折り返すように構成された保護継電器である。
リレー回路6は演算処理回路4の出力を受けて、リレードライバーを介してリレーを励磁させるが、リレーの動作時間は約10ms程度であり、この動作時間以上励磁出力を出さなければリレーは動作しない。
リレー回路6に対して演算処理回路4の出力を、リレーが動作できない短時間出力し、リレー回路6のリレードライバー回路部より演算処理回路4に折り返すことで、リレー回路6のリレードライバー回路が正常か否かを監視することができる。
例えば、演算処理回路4よりリレー回路6に500μs間リレー励磁出力を出し、リレー回路6のリレードライバー回路からの折り返し信号を確認する。折り返し信号がリレー励磁状態となれば、リレー回路6のリレードライバー回路部は正常と判断し、励磁状態とならなければ、リレー回路6のりレードライバー回路部が異常と判断することができる。
こうして、リレー出力回路に、リレーが動作できない短時間幅でリレー励磁出力を出し、この出力を折り返しチェックすることで、信頼性を低下させることなく、低コストなリレー出力回路監視を可能とする保護継電器を得ることができる。
図4は本発明の関連する他の発明の保護継電器のブロック構成図である。図において、入力電流・電圧を人力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定のアナログ信号に変換する。
入力アナログ回路2より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。
ディレー回路11は、演算処理回路4より一定周期で出力されるワンショットパルス信号を入力とし、このワンショットパルス信号を入力される一定周期以上に引き延ばし、連続した信号として異常表示LED回路12に出力する。更に、演算処理回路4は、演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出すように構成された保護継電器である。
演算処理回路4は、ディレー回路11に正常に演算動作中を表すワンショットパルス信号を一定周期で出力し、ディレー回路11はこのワンショットパルス信号を連続信号に引き延ばす。
ディレー回路11は、演算処理回路4が正常に演算処理中であれば、一定周期で出力されるワンショットパルス信号を入力される周期以上に引き延ばすことで、連続したロジック『1』の信号を異常表示LED回路12に出力し、演算処理回路4からディレー回路11の引き延ばし時間以上、ワンショットパルス信号が入力されない場合には、連続したロジック『0』の信号を異常表示LED回路12に出力する。
異常表示LED回路12は、ディレー回路11からのロジック信号を受け、ロジック『1』の場合には異常表示LEDを点灯させず、ロジック『0』が入力された場合には、異常表示LEDを点灯させる。
例えば、演算処理回路4から出力するワンショットパルス信号の周期を10msとし、ディレー回路11の引き延ばし時間を20msとすると、演算処理回路4が正常に動作し10ms周期でワンショットパルス信号を出していれば、ディレー回路11はロジック『1』の信号を異常表示LED回路12に出力する。
演算処理回路4が、何らかの理由で正常に動作できず、ワンショットパルス信号が20ms以上、ディレー回路11に出力されない場合には、ディレー回路11はロジック『0』の信号を異常表示LED回路12に出力する。
この結果、演算処理回路4が正常に動作して、一定周期でワンショットパルス信号を出力している場合には、異常表示LED回路12のLEDは消灯状態であるが、演算処理回路4が異常となり一定周期でワンショットパルス信号が出力されない場合には、異常表示LED回路12のLEDを点灯状態とすることで、演算処理回路4が停止または暴走していることを外部に表示することができる。
こうして、発振回路を組み込んだハードタイマーを必要とせず、演算処理回路から出力させる一定周期のワンショットパルス信号を所定時間引き延ばすディレー回路により、演算処理回路の動作監視を行い、動作停止等の異常時に、異常状態を表示可能とした安価な保護継電器を得ることができる。
本発明の保護継電器のシステム構成図。 本発明の関連する発明の保護継電器のシステム構成図。 本発明の関連する他の発明の形態の保護継電器のシステム構成図。 本発明の関連する他の発明の形態の保護継電器のシステム構成図。
符号の説明
1 入力変成器
2 入力アナログ回路
2−1 入力アナログ回路
2−2 入力アナログ回路
3 A/D変換回路
4 演算処理回路
5 電源回路
6 リレー回路
11 ディレー回路
12 異常表示LED回路

Claims (2)

  1. 入力電流・電圧の大きさにより系統事故を検出する保護継電器において、入力電流・電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演算処理回路と、入力電流・電圧を入力とし各回路に電源電圧を供給する電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出すリレー回路より構成され、入力された電流・電圧を所定周期でサンプリングし、常時は振幅値演算処理を実行することで動作判定させるが、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、サンプリングデータの大きさによるピーク値演算により動作判定することを特徴とした保護継電器。
  2. 常時は平均化処理も含めた二値加算演算により動作判定させるが、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、平均化処理を含まない二値加算演算により動作判定することを特徴とした請求項1記載の保護継電器。
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