JP2006115063A - 一次放射器および一次放射器の設計方法 - Google Patents

一次放射器および一次放射器の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】取り付けられるフィドームの機械的強度が十分であると共にそれがアンテナ特性に与える影響が小さい一次放射器、およびその設計方法を提供する。
【解決手段】一次放射器1は、円筒導波管TE11モードを励振する円筒導波管14、円錐ホーン12、および誘電体板によって形成される半波長厚フィドーム10から構成される。半波長厚フィドーム10の厚みtは、放射する電磁波の誘電体内波長の半分の長さに対応して決定される。また、一次放射器1の開口面Sから位相中心Pまでの距離は、放射する電磁波の波長の半分の長さより短くなるよう決定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射鏡アンテナ等に適用される開口面にフィドームを設けた一次放射器およびそのような一次放射器の設計方法に関する。
反射鏡アンテナ等に用いられる一次放射器には、雨水や埃などの進入を防ぐため、誘電体などで形成された電磁波透過性の保護部材が取り付けられる。この保護部材は、フィードームと呼ばれる。一次放射器は、フィドームがアンテナ給電端における定在波比特性、放射指向性に影響を与えないよう、その構造が決定されることが望ましい。
そのため、図12(a)に示すように、放射する電磁波の波長よりも十分薄くした板状のフィドーム90を開口面に設けた一次放射器3が従来から用いられてきた。この一次放射器3では、円筒導波管TE11モードを励振する円筒導波管14に円錐ホーン12を設け、円錐ホーン12の開口面Sにフィドーム90を設けた構成となっている。フィドーム90を薄くすることで電磁波の伝搬に与える影響を低減し、定在波比特性の劣化および放射指向性の劣化を低減することができる。しかしながら、マイクロ波帯で設計される場合にあってはフィドーム90が非常に薄くなってしまい、十分な機械的強度が得られないという問題があった。
そこで、図12(b)に示すように、一次放射器を構成するホーンアンテナの位相中心Pから等距離の点集合で定義される曲面に、電磁波の誘電体内波長の半分に相当する厚さのフィドーム92を設けた一次放射器4が考え出された。ここで誘電体内波長とは、フィドーム92を形成する誘電体内を伝搬する電磁波の波長をいい、以下、その他のフィドームについても同様とする。この一次放射器4では放射される電磁波がフィドーム92の表面に垂直に入射するため、フィドーム92による半波長共振を利用することで位相中心Pへ電磁波を反射させることなく電磁波を放射することができる。しかしながら、フィドーム92を曲面で構成する必要があるため構造が複雑となり、設計製造コストの観点から不利であるという問題がある。また、放射する電磁波の誘電体内波長の半分がフィドーム92の厚みと一致する周波数においてのみ所望の特性が得られるように設計されるため、使用可能な周波数帯域が狭くなってしまうという問題がある。
また、図12(c)に示すように、開口中心部の厚みを放射する電磁波の誘電体内波長の半分の整数倍としたフィドーム94を設けることで、フィドームの機械的強度を高めるとともに、定在波比特性および放射指向性を良好に維持した一次放射器5が、特開平9−36634号公報に開示されている。この一次放射器5では、フィドーム94の開口中心部の構造が複雑になり、設計製造コストの観点から不利であるという問題がある。
特開平9−36634号公報
図12(b)に示す一次放射器4および図12(c)に示す一次放射器5では、図12(a)に示す一次放射器3よりもフィドームの機械的強度が高められる。しかしながら、いずれの一次放射器も、設計製造コストの観点からは不利であるという問題点を有する。
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、取り付けられるフィドームの機械的強度が十分であると共にフィドームがアンテナ特性に与える影響が小さい一次放射器、およびその設計方法を提供する。
本発明は、開口面に誘電体板を備える、ホーン状に形成された一次放射器であって、前記誘電体板の厚みは、放射する電磁波の誘電体内波長の半分の長さに対応して決定され、一次放射器の開口面から位相中心までの距離は、放射する電磁波の波長の半分の長さより短くなるよう決定されることを特徴とする。
また、本発明に係る一次放射器においては、一次放射器の開口面から位相中心までの距離が、一次放射器の入力定在波比および指向性に基づいて決定されることが好適である。
また、本発明に係る一次放射器は、ホーン内側に円環状の突起部を設けたコルゲートホーン状に形成されることが好適である。
また、本発明は、開口面に誘電体板を備える、ホーン状に形成された一次放射器の設計方法であって、前記誘電体板の厚みを、放射する電磁波の誘電体内波長の半分の長さに対応して決定するステップと、一次放射器の開口面から位相中心までの距離を、放射する電磁波の波長の半分の長さより短くなるよう決定するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る一次放射器の設計方法においては、一次放射器の開口面から位相中心までの距離を、一次放射器の入力定在波比および指向性に基づいて決定するステップを含む設計方法とすることが好適である。
本発明によれば、取り付けられるフィドームの機械的強度が十分であると共にフィドームがアンテナ特性に与える影響が小さい一次放射器を実現することができる。また、フィードームを取り付けることによって指向性を良好にした一次放射器を実現することができる。
図1は本発明の一実施形態である一次放射器1の構成を示す。この一次放射器1は、円筒導波管TE11モードを励振する円筒導波管14に円錐ホーン12を取り付けた構造となっており、円錐ホーン12の開口面Sには誘電体板によって形成された半波長厚フィードーム10が設けられている。半波長厚フィードーム10は、放射する電磁波の誘電体内波長の半分に相当する厚みtを有する。
一般に、開口面にフィドームを有する一次放射器は、フィドームの存在によって定在波比特性や指向性が劣化する。本実施形態の一次放射器1は、開口面Sから位相中心Pまでの距離を調整することで、定在波比特性および指向性が半波長厚フィードーム10によって悪影響を受けないように構成される。
ここで、アンテナの位相中心とは、アンテナに定義された指向性面でアンテナを切断したときの断面である指向性断面上の点であって、その点を中心とする指向性面に含まれる円の円周上での放射電磁波の位相が一定となるような点をいう。指向性面内での放射特性を考える限りにおいては、アンテナから放射される電磁波については、位相中心に設けられた無指向性点波源から励振されたものとして幾何光学的な考察を適用することができる。
図2に示すように、供試アンテナ32から放射される電磁波を測定アンテナ34で受信し、その受信波の位相を位相測定受信機36で測定することで供試アンテナ32から放射される電磁波の位相を測定する位相測定系30を考える。供試アンテナ32の指向性断面上の位相中心を中心として、供試アンテナ32を指向性面内で回転させながら放射される電磁波の位相を測定すると、測定される電磁波の位相は一定となる。
逆に、位相中心の位置が未知であるアンテナの位相中心の位置を図2の位相測定系30によって知ることができる。アンテナの指向性断面上の任意の点を中心として、当該アンテナを指向性面内で回転させながら放射される電磁波の位相を測定する。このようにして測定された位相と、アンテナを回転させた角度との関係から、位相中心が当該回転中心とした任意の点からどの方向にどれだけ離れた所にある点であるのかを知ることができる。
位相中心は1つの指向性断面内に1点存在し、定義された指向性面によって位相中心の位置は異なる。例えば、円筒導波管TE11モードで励振された円錐ホーン12の場合、指向性としてはE面指向性とH面指向性とが定義されるが、位相中心は、E面指向性に対するもの(以下、E面位相中心とする)とH面指向性に対するもの(H面位相中心とする)とでアンテナ上での位置が異なる。
次に、本実施形態の一次放射器1の動作原理について説明する。以下では、一次放射器1から電磁波が放射される場合に着目して説明するが、アンテナの相反性から、一次放射器1で電磁波が受信される場合については電磁波の伝搬方向を逆にしたものとして説明することができる。図1の一次放射器1は、その位相中心Pが開口面Sから距離dを隔てた位置に存在するよう円錐ホーン12が構成される。ここに、dは放射する電磁波の波長の半分の長さより小さくすることが好適である。
位相中心Pの位置を調整するには、一次放射器1に適用される円錐ホーン12の形状を変形させればよい。例えば、開口面Sの半径を放射する電磁波の1波長分とするという条件の下で図3のように定義されるセミフレア角θを調整すれば、開口面Sから位相中心Pまでの距離dを調整することができる。図4にはセミフレア角θとE面位相中心との関係、およびセミフレア角θとH面位相中心との関係の計算結果を示す。円筒導波管14は直径19.05mmのものを用いるものとし、放射される電磁波の周波数は12.5GHz、すなわちその波長を24mmとした。また、位相中心Pの開口面Sからの距離dについては、放射される電磁波の波長で規格化している。
このように、位相中心Pを開口面Sの近傍に設けることで、半波長厚フィードーム10を開口面Sに取り付けた場合であっても、一次放射器1の給電端Iにおける定在波比特性を良好に維持することができる。その理由を図5を参照して説明する。上述の位相中心の定義から、給電端Iから入射され一次放射器1から放射される電磁波は、位相中心Pに設けられた無指向性点波源から放射されたものと等価である。一次放射器1の給電端Iにおける定在波比は、位相中心Pから放射された電磁波が半波長厚フィードーム10を形成する誘電体板において反射し、再び位相中心Pに到来することによって増加、すなわち劣化する。半波長厚フィードーム10の厚みtは電磁波の誘電体内波長の半分としているため、円錐ホーン12の伝搬軸方向の電磁波aは、厚み方向の共振伝送によって開口面Sから半波長厚フィードーム10を介して外部空間に放射される。しかしながら、その他の電磁波については共振条件が成立しないため、半波長厚フィードーム10の内面BIおよび外面BOで円錐ホーン12の側に反射する。このように反射した電磁波は、位相中心Pに再び到来することはなく、円錐ホーン12と半波長厚フィードーム10との間を多重反射し、やがては共振条件が成立する入射角を以て半波長厚フィードーム10に入射し、外部空間に放射される。
図12(b)に示す一次放射器4では、位相中心Pに仮想的に設けられた無指向性点波源から放射された電磁波は、放射する電磁波の周波数がフィドーム92の厚み方向の共振条件から数10パーセントずれた場合においても、フィドーム92の表面に垂直に入射する。したがって、周波数離調に起因して発生する反射波は、そのまま位相中心Pに到来することになるので、離調時の定在波比が増大する。一方、本実施形態の一次放射器1においては、数10パーセントの周波数離調によって、位相中心Pに到来する反射波は増加しないため、定在波比は良好に維持される。その理由は、電磁波が半波長厚フィードーム10で反射し、円錐ホーン12と半波長厚フィードーム10との間を多重反射し、やがては共振条件が成立する入射角を以て半波長厚フィードーム10に入射するという放射条件が、わずかな周波数離調によっても成立するためである。これによって、所望の定在波比を広帯域で実現することができる。
本実施形態の一次放射器1においては、位相中心Pを開口面Sの近傍に設けることで、給電端Iにおける定在波比特性を改善しているが、位相中心Pが開口面Sに近づくことで指向性が鈍化することが懸念される。しかしながら、次に説明する半波長厚フィードーム10における屈折の効果により、このような指向性の鈍化を回避することができる。
図6に示すように位相中心Pから放射された電磁波は、スネルの法則に従って内境界BIおよび外境界BOにおいて屈折して伝搬し、電磁波の伝搬経路が円錐ホーン12の伝搬軸側へ移動する。例えば、半波長厚フィードーム10の比誘電率を2.1、入射角を30度とすれば、電磁波の伝搬経路は外境界BOにおいて0.1波長だけ円錐ホーン12の伝搬軸側へ移動する。これによって、一次放射器1の指向性を円錐ホーン12の伝搬軸近傍に集中させることができる。この効果は、特に円錐ホーン12の開口面Sの外縁に近いほど大きく、反射鏡アンテナに適用した場合には、反射鏡に照射される電磁波の分布を一様にすることができる。
次に、本実施形態の一次放射器1の構成を定在波比特性および指向性に基づいて決定する具体的な手順について述べる。ここで、使用周波数帯は12.25GHzから12.75GHzであり、目標とする定在波比は1.2未満であるものとする。使用する円筒導波管14は直径が19.05mmのものであり、円錐ホーン12の開口半径は使用周波数帯の中心周波数12.5GHz(以下、設計中心周波数とする。)における1波長分である24mmとした。半波長厚フィードーム10を形成する誘電体板には比誘電率が2.1のものを用い、その厚みtは設計中心周波数における誘電体内波長の半分の長さである8.3mmとした。以下、1波長とは、設計中心周波数に対する波長を基準としたものをいう。
図7は開口面SからH面位相中心Pまでの距離dを0.33波長、0.64波長、および0.74波長とした場合の定在波比周波数特性のシミュレーション結果を示す。この3種類のdの値に対する特性のうち、dが0.33波長の場合に定在波比が目標値1.2未満となる周波数帯域が最も広くなることがわかる。図7から開口面SからH面位相中心Pまでの距離dが小さい程、定在波比が目標値1.2未満となる周波数帯域が広くなることが予想され、それをシミュレーションによって示したものが図8に示す開口面SからH面位相中心Pまでの距離dと定在波比との関係である。図8から、開口面SからH面位相中心Pまでの距離が半波長未満であれば、20パーセントより広い帯域が得られることがわかる。
図7の特性は、半波長厚フィードーム10の厚みtを設計中心周波数の電磁波の誘電体内波長の半分である8.3mmとした場合のものである。この特性をdが0.33波長の場合についてみると、定在波比が目標値1.2未満となる周波数帯域は十分広いものの、定在波比が最小となる周波数は13GHz付近と、設計中心周波数よりも高域側にある。そこで、半波長厚フィードーム10の厚みtをやや厚くすることで、定在波比が最小となる周波数を設計中心周波数に合わせ込むことができる。図1の一次放射器1では、開口面Sで発生する高次モードや半波長厚フィードーム10を形成する誘電体板の損失等の影響によって、電磁波の誘電体内波長の半分が半波長厚フィードーム10の厚みtと一致する周波数において定在波比が最小とはならない場合がある。このような場合であっても、半波長厚フィードーム10の厚みtをわずかに変化させることで、所望の周波数において定在波比が最小となるよう調整することができる。
次に、指向性について考慮する。図9(a)から図9(c)は、開口面SからH面位相中心Pまでの距離dを、それぞれ0.33波長、0.64波長、0.74波長とした場合のH面指向性のシミュレーション結果を示す。実線は半波長厚フィードーム10を取り付けた場合の特性、破線は半波長厚フィードーム10を取り付けない場合の特性を示す。これより、dが0.33波長の場合において、0度方向(円錐ホーン12の伝搬軸方向)から40度の方向までの間は、半波長厚フィードーム10による屈折効果、すなわち指向性を円錐ホーン12の伝搬軸近傍に集中させる効果が現れていることがわかる。また、dが0.64波長または0.74波長の場合にあっても、半波長厚フィードーム10を取り付けた場合の指向性の劣化は見られない。
以上のことから、開口面SからH面位相中心Pまでの距離を、放射する電磁波の半波長未満、より好ましくは0.33波長未満とすることで、目標の定在波比特性を実現し、かつ半波長厚フィドーム10が指向性に悪影響を与えない一次放射器1を構成することができるといえる。なお、開口面SからE面位相中心までの距離は、図4からわかるように、開口面SからH面位相中心までの距離よりも小さい。したがって、一次放射器1の構成を決定するに際しては、H面位相中心について考慮すれば十分である。
本実施形態の一次放射器1は、図10に示すパラボラアンテナ50に適用することが好適である。このパラボラアンテナ50の反射鏡部52は、放物面の一部を切り取った形状を有し、一次放射器1は放物面の焦点の位置にコンバータ54と共に支持腕58によって固定される。反射鏡部52を放物面の一部分としているので、仰角の大きい方向へ指向性を設定した場合でも、反射鏡部52の開口面Rの法線の仰角を小さく抑えることができ、積雪や雨水の滞留を回避することができる。
衛星等から放射された電磁波は、反射鏡部52で反射され一次放射器1で受信される。コンバータ54は受信した電磁波を周波数変換し、受信信号として同軸ケーブル56を介して受信機(図示せず)に入力する。衛星放送では、円偏波が用いられるため、図1のように円錐ホーン12および円筒導波管14によって構成される一次放射器1を適用することが好適である。なお、本実施形態の一次放射器1は、反射鏡部52が放物面の一部を切り取った形状を有するパラボラアンテナ50のような、いわゆるオフセットパラボラアンテナのみならず、一般的な反射鏡アンテナにも適用できることはいうまでもない。
次に、その他の実施形態について説明する。上述のことから、半波長厚フィードームを開口面に設けた一次放射器においては、位相中心をできるだけ開口面に近づけることで良好な定在波比特性および指向性が得られることは明らかである。位相中心が開口面に近いホーンアンテナとしては、コルゲートホーンアンテナがあり、これを適用した一次放射器2の構成を図11に示す。コルゲート円錐ホーン70は、図11に示すようにホーン内側に円環状の突起部72を設けたものであり、円環状の突起部72の数やその形状によって指向性を調整することができる。一般に、コルゲートホーンアンテナは、ホーン内側に円環状の突起部を設けない通常のホーンアンテナと比較して、位相中心が開口面に近いため、本発明に適用するホーンアンテナとして好適である。
本発明は、矩形ホーン形状など一般的なホーン形状を有する一次放射器についても適用可能である。一般のホーン形状を有する一次放射器については、まず指向性面を定義し、その指向性面内における位相中心を求める。位相中心は、電磁界シミュレーションによって求めることも可能であるし、図2に示した位相測定系30を用いて測定によって求めることも可能である。次に、開口面に半波長厚フィードームを取り付けた場合における定在波比および指向性が所望の特性となるように、開口面と求められた位相中心との間の距離を決定しつつ、一次放射器の形状を決定すればよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はここでとりあげられた実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で様々な実施形態が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態の一次放射器の構成を示す図である。 供試アンテナから放射される電磁波の位相を測定するための測定系を示す図である。 円錐ホーンのセミフレア角の定義を示す図である。 セミフレア角と、開口面から位相中心までの距離との関係の計算結果を示す図である。 位相中心に仮想的に設られた無指向性点波源から放射される電磁波の様子を示す図である。 位相中心から放射された電磁波の伝搬経路が移動する様子を示した図である。 定在波比の周波数特性のシミュレーション結果を示す図である。 開口面からH面位相中心までの距離と、定在波比が1.2未満となる周波数帯域幅との関係のシミュレーション結果を示す図である。 一次放射器のH面指向性のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施形態の一次放射器を用いたパラボラアンテナの構成を示す図である。 コルゲートホーンを用いた一次放射器の構成を示す図である。 フィドームを備えた一次放射器の従来構成を示す図である。
符号の説明
1,2,3,4,5 一次放射器、10 半波長厚フィドーム、12 円錐ホーン、14 円筒導波管、30 位相測定系、32 供試アンテナ、34 測定アンテナ、36 位相測定受信機、50 パラボラアンテナ、52 反射鏡部、54 コンバータ、56 同軸ケーブル、58 支持腕、70 コルゲート円錐ホーン、72 突起部、90,92,94 フィドーム。

Claims (5)

  1. 開口面に誘電体板を備える、ホーン状に形成された一次放射器であって、
    前記誘電体板の厚みは、放射する電磁波の誘電体内波長の半分の長さに対応して決定され、
    一次放射器の開口面から位相中心までの距離は、放射する電磁波の波長の半分の長さより短くなるよう決定されることを特徴とする一次放射器。
  2. 請求項1に記載の一次放射器であって、
    一次放射器の開口面から位相中心までの距離は、一次放射器の入力定在波比および指向性に基づいて決定されることを特徴とする一次放射器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の一次放射器であって、
    ホーン内側に円環状の突起部を設けたコルゲートホーン状に形成されることを特徴とする一次放射器。
  4. 開口面に誘電体板を備える、ホーン状に形成された一次放射器の設計方法であって、
    前記誘電体板の厚みを、放射する電磁波の誘電体内波長の半分の長さに対応して決定するステップと、
    一次放射器の開口面から位相中心までの距離を、放射する電磁波の波長の半分の長さより短くなるよう決定するステップと、
    を含むことを特徴とする一次放射器の設計方法。
  5. 請求項4に記載の一次放射器の設計方法であって、
    一次放射器の開口面から位相中心までの距離を、一次放射器の入力定在波比および指向性に基づいて決定するステップを含むことを特徴とする一次放射器の設計方法。
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