JP2006112452A - 真空構造体、真空断熱パネルおよび真空構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 真空断熱パネル30は、貫通穴32を形成するために、外装本体31に内壁部材33を溶接34している。そして、内壁部材33の溶接部近傍にあって、外装本体31の表面にスリットが見えるように、溝部35を設けている。
【選択図】 図2
Description
(1) 金属製のカバー部材の折り曲げ部どうしを重ねた部分をリブとするため、その部分から気密性が破られるおそれがある。
(2) また、金属製のカバー部材の折り曲げ部どうしを重ねた部分をリブとするため、複雑な形状のリブ(例えば、クロス形状など)を形成することが困難である。
ここで、本発明においては、真空とは大気圧101325Pa以下をいい、真空構造体の内部空間が減圧されていることをいう。また、真空構造体が断熱用途に使用される真空断熱パネルであった場合、その真空度は13333Pa〜0.013Paが好ましく、より好ましくは1333Pa〜1.3Pa、さらに好ましくは1000Pa〜10Paである。
また、第三の発明は、真空構造体の真空空間を形成する外装本体に溶接される溶接部材が、その外装本体と溶接される溶接部近傍の厚みを異なるものとしたことを特徴とする真空構造体である。なお、ここで、溶接部材には、内壁部材、側壁部材、排気バルブ、ネジ、ブラケットなどがある。また、溶接部近傍の厚みには、溶接部と接する部分の溶接部材の厚みの他に、溶接部と接する部分に近い溶接部材の厚みも含まれる。
さらに、第四の発明は、その溶接部材が、真空構造体の真空空間を貫通する貫通穴又は未貫通の凹穴を形成するため、真空空間を形成する外装本体に溶接される内壁部材であることを特徴とするものである。
第五の発明は、第一から第四の発明に係る真空構造体からなる真空断熱パネルであることを特徴とするものである。
第六の発明は、真空構造体の真空空間を形成する外装本体の構成部材の少なくとも一部に段部を設けた後、構成部材を組み立てて外装本体とし、真空構造体を製造する真空構造体の製造方法である。
第七の発明は、真空構造体の真空空間を形成する外装本体に、その外装本体と溶接される溶接部近傍の厚みを異なるものとした溶接部材を溶接し、真空構造体を製造する真空構造体の製造方法である。
(1)真空構造体の外装本体に設けられた溝部などの段部が表面を構成する板の剛性を高めるため、外装本体の歪みなどの変形を緩和する。
(2)外装本体に溶接される内壁部材などの溶接部材が溶接部近傍の厚みを異なるものとしたことによって表面を構成する板との剛性差を小さくすることにより、溶接による外装本体の歪みなどの変形を緩和する。
(3)真空構造体が真空断熱パネルとして使用される時、曝される熱による熱膨張の影響を緩和する。
図1(a)に示す真空断熱パネル10は、箱形の外装本体11でその内部に真空空間を形成している。そして、外装本体11の表面に当たる平面部13に、溝部15をX字形に設けている。
また、図1(b)では、同様の真空断熱パネル20が、外装本体21の表面に当たる平面部23に、溝部25を十字形に設けている。
本発明において、外装本体を構成する構成部材の材料は、100℃程度の温度に耐えられるものであれば良く、ポリエチレン、ポリプロピレンといった樹脂製、アルミナ、シリカといったセラミックス製であってもよいが、真空断熱パネルの剛性、強度、低発塵といった視点からステンレスや鉄、アルミニウムといった金属製であることが好ましい。
また、外装本体を構成する構成部材の厚さは、樹脂製であれば、5mm〜30mmであることが好ましく、より好ましくは8mm〜20mm、さらに好ましくは10mm〜15mmであり、金属製であれば、0.2mm〜3mmであることが好ましく、より好ましくは0.5mm〜2mm、さらに好ましくは0.7mm〜1.5mmである。
こういった溝部は、外装本体の表裏面にあってもよいが、熱源に近い面のみに形成されていてもよい。また、図1(c)に示すように、外装本体27の側面にあたる側面部28に溝部29が形成されても良い。こういった構成によれば、さらに外装本体の剛性を高めることができる。
なお、外装本体の表面に設けられる溝部の形状は、これに限らない。真空断熱パネルが金属製ものであれば、プレス加工により、外装本体の表面に様々な形状の溝部を設けることができる。
図2(a)に示す真空断熱パネル30は、貫通穴32を形成するために、外装本体31に内壁部材33を溶接34している。そして、内壁部材33の溶接部近傍にあって、外装本体31の表面にスリットが見えるように、溝部35を設けている。
図2(b)では、真空断熱パネル36が、貫通穴37を形成するために、外装本体31に内壁部材38を溶接34している。そして、内壁部材38の溶接部近傍にあって、貫通穴37内でスリットが見えるように、溝部39を設けている。
図3(b)では、真空断熱パネル46が、貫通穴47を形成するために、外装本体41に内壁部材48を溶接44している。そして、内壁部材48の溶接部近傍にあって、内壁部材48の厚みが異なるように、肉厚部49を設けている。
なお、厚みの異なる内壁部材は、これに限らない。また、内壁部材に限らず、真空断熱パネルの外装本体に溶接されるその他の溶接部材を厚みの異なるものとすることで、外装本体の歪みなどの変形を防止できる。
31 外装本体
35,39 溝部
32,37 貫通穴
33,38 内壁部材
34 溶接
Claims (7)
- 真空構造体の真空空間を形成する外装本体の少なくとも一部に段部を設けたことを特徴とする真空構造体。
- 請求項1記載の段部は、外装本体の表面に設けられた溝部であることを特徴とする真空構造体。
- 真空構造体の真空空間を形成する外装本体に溶接される溶接部材が、その外装本体と溶接される溶接部近傍の厚みを異なるものとしたことを特徴とする真空構造体。
- 請求項3記載の溶接部材は、真空構造体の真空空間を貫通する貫通穴又は未貫通の凹穴を形成するため、真空空間を形成する外装本体に溶接される内壁部材であることを特徴とする真空構造体。
- 請求項1から4のいずれかに記載の真空構造体からなることを特徴とする真空断熱パネル。
- 真空構造体の真空空間を形成する外装本体の構成部材の少なくとも一部に段部を設けた後、構成部材を組み立てて外装本体とし、真空構造体を製造する真空構造体の製造方法。
- 真空構造体の真空空間を形成する外装本体に、その外装本体と溶接される溶接部近傍の厚みを異なるものとした溶接部材を溶接し、真空構造体を製造する真空構造体の製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2010203538A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 真空断熱材及び断熱ボード |
CN103790246A (zh) * | 2012-10-30 | 2014-05-14 | 昆山蓝胜建材有限公司 | 建筑用真空绝热板及其制作方法 |
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2004
- 2004-10-12 JP JP2004297629A patent/JP2006112452A/ja active Pending
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