JP2006112118A - 錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タグリーダを長期的に使用する。
【解決手段】鍵を内筒25に設けた鍵孔26に挿入すると、鍵のシャンク部の山谷形状の機械的な認証が行われ、一致することで内筒25の解錠又は施錠位置に向けての回転が許容される。鍵を解錠又は施錠位置に向けて回転すると、その回転がロックピン32により解錠又は施錠用認証位置で阻止される。内筒25が認証位置に回転すると、回転位置検出センサ31によりその位置まで内筒25が回転したことが検出され、ここで初めてタグリーダ30の作動がONして、鍵に内蔵した無線ICタグと交信し、電子認証を行う。電子認証が一致すると、ロックピン32が退避位置に移動され、内筒25の解錠又は施錠位置への回転が許容される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、鍵のシャンク部の山谷形状に一致したときに解錠又は施錠を行う機械的認証方式のシリンダ錠と、鍵に記憶した認証コードを電気的に読み取って基準の認証コードに一致したときに解錠又は施錠を行う電子的認証方式の電子錠との両方を備えた錠装置に関するものである。
シリンダ錠は、内筒・外筒と呼ばれる二つの円筒(シリンダ)からなる。内筒は、外筒に回転自在に収容されており、外部に鍵孔を備えている。例えばピンシリンダ錠には、外筒と内筒とには、内筒に向けてバネに押された複数の金属製のピンが出入り自在に入り込んでおり、前記ピンにより相対回転が阻止されている。鍵孔から鍵を差し込むと、鍵のシャンク部の山谷形状のパターンに応じて各ピンが押し上げられる。各ピンは、連続体ではなく、タンブラーとドライバーピンとの2つに、途中で分割されている。この分割線をシャーラインといい、ロック状態のとき、あるいは間違った鍵を差し込んだときは、シャーラインがずれる。しかし、正しい鍵が差し込まれたときは、内筒と外筒との間に、一直線のシャーラインができる。こうして内筒と外筒との相対回転のロックが外れ、外筒に対して内筒が鍵といっしょに回転し、サムターンを回転させる。
しかし、このような機械的な認証方式であるシリンダ錠は、ピッキングという方法により簡単に解錠されてしまうおそれがあった。そこで、シリンダ錠に電子的認証方式の電子錠を組み込んだタイプが知られている(特許文献1)。このタイプは、電源、センサスイッチ、及び、電子回路を電子鍵に内蔵し、またシャンク部に接点を設け、前記電子回路に予め決めた認証コードを記憶している。電子錠には、錠を構成する内筒と外筒との相対回転を阻止する電磁アクチュエータと、電子鍵から電子錠に伝達される認証コードを照合する電子回路と、電子鍵の挿入を検知して電子回路に電源を供給する電源とを備えている。電子鍵を電子錠に挿入すると、電子鍵側では、センサスイッチが鍵孔への挿入を検知して電源を作動して電子回路を作動させ、電子回路に記憶した認証コードを送る準備を行う。電子錠側では、電子鍵が挿入されると、シャンク部の接点を通して電子鍵から認証コードを電子回路が読み込み、電子回路によってその認証コードをチェックする。したがって、鍵のシャンク部の山谷形状の一致だけでは電子鍵は回らず、その認証コードが正当なコードであれば、制御回路により電子錠内の電磁アクチュエータが駆動され、その電磁アクチュエータの駆動力により電子鍵が回転して電磁錠を施錠又は解錠する。
しかし、前述した電子錠では、電子鍵に電池が必要になり、電池が切れると、交換する手間が必要になる。また、接触式で認証コードを電子鍵から電子錠に読み出すため、接点の劣化や接点にゴミなどが付着することにより導通性が低下する。このようになると、施錠又は解錠が行えなくなる欠点があった。
そこで、認証コードを非接触で読み取ることができ、かつ電子鍵に電池を必要としないパッシブ型の無線ICタグを用いて認証コードを認証する構造のものが知られている(特許文献2、特許文献3)。無線ICタグは、アンテナ、及びICチップとで構成され、ICチップは、RF回路、及びEEPROMからなる。RF回路は、電子錠に設けたタグリーダからの電波をアンテナで受けると、電波に含まれる搬送波成分を整流して直流電流を出力し、その電力を利用してEEPROMから読み出した認証コードを、アンテナを介して発信する。これにより、電子錠に設けたタグリーダは、電子鍵から非接触で認証コードを読み取ることができ、読み取った認証コードを認証する。
特開昭63−93977号公報 特開2004−206677号公報[段落番号0045] 特開2003−193717号公報
しかしながら、特許文献3に記載のシリンダ錠は、電子鍵を鍵孔に入れたときに、鍵のシャンク部の山谷形状の一致による機械的な認証と、ICタグに記憶した認証コードの一致による電気的な認証との両方を同時に行って両方が一致した場合のみ施錠又は解錠する。タグリーダは、常に動作しており、電子鍵を鍵孔に奥まで挿入したときに、電波をICタグのアンテナに正常に受信させる。したがって、タグリーダは、常に動作させておく必要がある。このため、電力の消費が多くなるばかりか、タグリーダの使用時間が長くなるため、故障が生じやすく、また、寿命が早く訪れるなどの欠点がある。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、電力の消費を少なくし、タグリーダを長期的に使用することができる錠装置を提供することにある。
本発明では、内筒に係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で移動自在であり、前記係合位置の時には解錠位置又は施錠位置への回転域の途中に設けた認証位置まで内筒の回転を許容し、且つ内筒の認証位置から施錠又は解錠位置への回転を阻止するロック機構と;内筒が認証位置に回転したときに、鍵に内蔵したICタグと交信を行うタグリーダの作動をONする電源手段と;前記電源手段がタグリーダの作動をONした後に、ICタグに予め記憶した認証コードを読み取り、読み取った認証コードと予め決めた基準の認証コードとを認証する電子認証を行い、読み取った認証コードと基準の認証コードとが一致した場合に、前記ロック機構を解除位置に移動させて内筒の認証位置から施錠又は解錠位置への回転を許容する制御手段と、を備えたものである。
前記ICタグとしては、鍵のうちの鍵孔に差し込まれるシャンク部に内蔵しもよいし、把持部に内蔵してもよい。また、錠装置に用いるICタグとしては、非接触式記録媒体である無線ICタグを用いるのが望ましい。認証コードとしては、複数の文字又は数字を組み合わせた1つのコードとしてもよいし、鍵ごとに決めた識別コードと、ユーザーが任意に決める暗証コードとの2つのコードで構成してもよい。
認証コードを使い続けることはセキュリティとして低い。そこで、使用することに認証コードを自動的に変えるようにしてもよい。この場合には、施錠操作の電子認証後に、次回の解錠操作時に使用する認証コードを生成する生成手段と;前記生成した認証コードを前記ICタグに送ってその認証コードを前記ICタグに更新記録するタグライタと;を備える。
認証コードを更新する場合、新たな認証コードをICタグに書き込み失敗すると、次回から電子認証に失敗する。この対応策として、前記外部から特定コードを入力するための入力部と;電子認証に失敗したときに、前記入力部からの入力を許可する許可手段と;を備えるのが好適である。入力部としては、数値テンキー操作部や指紋センサなどを採用することができる。指紋センサは、指紋をスキャナで読み取り、指紋の画像を電気的信号に変換し、本人認証用の特的コードとして利用する。このような認証失敗用の対応して入力部を用いる例は、使用するごとに認証コードを更新する例に組み合わせることなく、請求項1に記載したように認証コードを長期的に使用する例にも組み合わせてもよい。
鍵は、第三者が悪意を持って使用するおそれがあり、また、メカ的なトラブルに見舞われることもある。そこで、鍵操作の履歴を記録したい。この場合には、ICタグとタグリーダとの交信、及び電子認証との動作内容を逐次記録する履歴記録手段と;電子認証後に、前記履歴記録手段により一連の動作を記録した内容を、インターネットメールにより予め決めた指定アドレスに送信する手段と;を備える。これによれば、指定アドレスを携帯のアドレスに指定すると、解除又は施錠操作が行われたことを遠隔地でリアルタイムに知ることができる。なお、このような動作履歴を確認することができる例は、使用するごとに認証コードを更新する例に組み合わせることなく、請求項1に記載したように認証コードを長期的に使用する例にも組み合わせてもよい。
遠隔地で操作の内容を確認することができても、誰が操作をしたかを特定することができない。そこで、解錠又は施錠操作をテレビカメラで撮像して撮像した動画データを記録手段に記録する監視手段と;少なくともICタグとタグリーダとの交信、及び電子認証との時に、前記監視手段を作動させる監視作動手段と;を備えて、後からテレビカメラで撮像した画像を見ることができるようにするのが望ましい。なお、解錠又は施錠操作を監視する例は、動作履歴を確認することができる例や、使用するごとに認証コードを更新する例に組み合わせることなく、請求項1に記載したように認証コードを長期的に使用する例にも組み合わせてもよい。
本発明では、鍵を鍵孔を挿入した位置から認証位置に内筒が回転したときに、電源手段がタグリーダの作動をONし、ここで初めてICタグとの交信を行って電子認証を行うようにしたから、タグリーダの動作を常にONにしておく必要がなく、よって、タグリーダの動作をON−OFFする分だけ電力の消費を少なくすることができ、この結果、タグリーダの使用時間が減るため、タグリーダを長期的に使用することができる。
本発明を実施した錠装置は、電子鍵と、電子錠とからなる。電子錠は、機械的認証方式であるシリンダ錠と、無線ICタグを利用して電気的な認証を行う電子錠との両方を備えている。電子鍵11は、図1に示すように、鍵孔に差し込むシャンク部12と、差し込むときに把持する把持部13とからなる。シャンク部12には、鍵ごとに異なる山谷形状14が形成されており、また、シャンク部12の内部には、無線ICタグ15が内蔵されている。無線ICタグ15は、アンテナ16、及びICチップ17とで構成されている。
ICチップ17は、図2に示すように、RF回路18、及び、EEPROM19からなる。EEPROM19には、予め識別コードと暗証コードとから構成される認証コードが記憶されている。識別コードは鍵ごとで異なるコードであり、また暗証コードは、ユーザーが最初に任意に決めるコードである。
RF回路18は、詳しくは後述するタグリーダからの電波をアンテナ16で受けると、電波に含まれる搬送波成分を整流して直流電流を出力し、その電力を利用してEEPROM19から読み出した認証コードをアンテナ16を介して発信する。
シリンダ錠20は、図3に示すように、ピンシリンダタイプとなっており、シリンダ21、複数のピン22及びバネ23とからなる。シリンダ21は、固定の外筒24と、その内側で回転自在に支持される内筒25とからなる。内筒25には鍵孔26が設けられており、鍵孔26の端部が外部に露呈している。ピン22は、タンブラピン27とドライバピン28とに分割されており、タンブラピン27が内筒25から鍵孔26の内部に出入りする。各タンブラピン27がシャンク部12の山谷形状14に合わせて押し上げられと、タンブラピン27とドライバピン28との分割面が内筒25と外筒24とのシャーライン(接触面)に一致して、外筒24に対する内筒25の回転が許容される。
錠装置は、外筒24に対して内筒25が、電子鍵11を挿脱する初期位置から時計方向に向けた解錠位置に回転することで解錠し、また初期位置から反時計方向に向けた施錠位置に回転することで施錠する。なお、電子鍵11を鍵孔26から抜くときには初期位置に戻すことで行える。
外筒24には、タグリーダ30、回転位置検出センサ31、及びロックピン32が内蔵して設けられている。タグリーダ30は、電源部33から電源供給を受けることで作動し、作動するとアンテナから電波を発信し、交信領域にある無線ICタグ15に対して2つのコイルの誘導磁束による誘起電圧を利用する電磁誘導方式により交信し、無線ICタグ15から識別コードと暗証コードとを読み取り、これら識別及び暗証コードとに対応した信号を制御部34に送る。制御部34は、受け取った識別及び暗証コードを、予めROM35に記憶した基準の識別及び暗証コードと各々比較して両者が一致したときに移動機構36を駆動し、ロックピン32のロックを解除する。なお、ROM35には、基準の識別コード、及び、基準の暗証コードの他に、認証用のプログラムが予め記憶されている。
移動機構36は、ロックピン32挿入位置と退避位置とに移動させる。ロックピン32は、挿入位置のときに内筒25の外周に設けた溝37に入り込み、また退避位置のときには溝37から退避する。
溝37は、内筒25の周方向に長く形成されており、ロックピン32が挿入位置のときに内筒25の回転範囲を規制する。規制範囲は、初期位置と解除位置との間に設けた解除用認証位置と、初期位置と施錠位置との間に設けた施錠用認証位置との間の回転域となっている。回転位置検出センサ31は、内筒25が解除用認証位置及び施錠用認証位置に回転することを検出し、検出信号を制御部34に送る。制御部34は、回転位置検出センサ31から検出信号を受け取ったときに電源部33を制御してタグリーダ30の作動をONするとともに、電子認証が一致したときに移動機構36を制御してロックピン32を退避位置に移動させ、内筒25の施錠位置又は解錠位置への回転を許容し、その後に電源部33を制御してタグリーダ30の作動をOFFする。
なお、ロック機構をロックピン32、溝37、及び移動機構36とで構成しているが、ロックピンを外筒に、溝を内筒に設けた構成でもよく、また、ロックピンや溝の構成に限らず、これらの代わりに、周知の機構を用いることができる。また、回転位置検出センサ31の代わりに、内筒25に設けた突起と、認証位置で前記突起が当接する機械的スイッチとで構成した回転位置検出手段を用いてもよい。
次に図4を参照しながら上記構成の作用を説明する。錠装置の施錠状態は、内筒25が初期位置の状態、また、ロックピン32が挿入位置の状態、さらに、タグリーダ30の作動がOFFしている。この状態から解錠操作を行う場合の説明をする。電子鍵11を鍵孔26に挿入すると、まず、シリンダ錠による機械的認証が行われる。この認証は、シャンク部12の山谷形状14が一致するか否かで内筒25の回転を許容するか否かを判断する。機械的認証が一致した場合には、内筒25の回転範囲のうちの解錠用認証位置までの回転操作が許容される。
電子鍵11を解錠用認証位置に向けて回転させると、内筒25も電子鍵11と一緒に回転する。このとき、ロックピン32が挿入位置となっているため、ロックピン32の先端が溝37の一端に当接する位置で内筒25の回転が阻止され、ここで電子鍵11の回転操作も阻止される。この位置が解錠用認証位置となる。
内筒25が解錠用認証位置に回転すると、この位置を回転位置検出センサ31で検出される。回転位置検出センサ31が内筒25の解錠用認証位置への回転を検出すると、検出信号を制御部34に送る。制御部34は、検出信号を受けると、まず、電源部33を制御してタグリーダ30の作動をONする。タグリーダ30の作動がONすると、タグリーダ30から電波が送信され、タグリーダ30と無線ICタグ15とが交信を行う。この交信可能範囲は、タグリーダ30と無線ICタグ15との間隔が、鍵孔26にシャンク部12が奥まで確実に入り込んだときの間隔になったときの範囲となっている。
これにより、タグリーダ30は、無線ICタグ15から識別コードと暗証コードとを読み出し、これらデータを制御部34に送る。制御部34は、受け取った識別コードと基準の識別コードとを照合し、また、暗証コードと基準の暗証コードとを認証する電子認証を行う。そして、両者とも一致したときに移動機構36を制御してロックピン32を退避位置に移動させ、その後、電源部33を制御してタグリーダ30の作動をOFFする。これにより、先のロックピン32を退避位置に移動することで内筒25の解錠位置に向けての回転が許容される。よって、その後に、電子鍵11を解除位置に向けてさらに回転することで錠装置を解錠することができる。
なお、電子認証が一致しない場合には、ロックピン32を挿入位置にしたまま、電源部33を制御してタグリーダ30の作動をOFFする。また、施錠するときには、電子鍵11の回す方向を逆にするのが違いだけで、動作としては前述したと同じであるため、詳しい説明を省略する。
前述した実施形態では、予め電子鍵11に記憶した識別コードと暗証コードとを変更せずに長期的に使用する錠装置として説明している。これでは、これら認証コードを長期的に使用するため、セキリティの面で低い。そこで、施錠をするたびに、その後の解錠するときに必要な暗証コードを自動的に変更していく例を図5に示す。
この例では、タグリーダ30の代わりに、タグリーダ・ライタ40を使用する。また、制御部41は、乱数発生プログラムを記憶したROM42を備えており、また、制御部41にはRAM43が接続されている。RAM43は、生成するごとに識別コードに対応付けして暗証コードを記憶する。なお、図5に示す例では、図3で説明した同じ機構には同符号を付与して詳しい説明を省略する。
施錠操作は、図6(B)に示すように、電子鍵11を挿入すると、機械的認証が行われ、山谷形状14が一致した場合に、内筒25の施錠用認証位置への回転が許容される。電子鍵11を施錠位置に向けて回転すると、内筒25の回転が施錠用認証位置で阻止される。このとき、タグリーダ・ライタ40の作動がONして無線ICタグ15と交信をする。この交信は、まず、無線ICタグ15から識別コードと暗唱コードとを読み取り、読み取った識別及び暗唱コードに対して電子認証を行う。電子認証が一致した場合には、暗証コードを生成する。生成した暗証コードは、識別コードに対応付けしてRAM43に更新して記憶される。さらに、生成した暗証コードは、無線により無線ICタグ15に送られ、無線ICタグ15のEEPROM19に更新して記録される。その後、制御部41は、移動機構36を作動してロックピン32を解除位置に移動して内筒25の施錠位置への回転を許容する。
解錠する場合には、図6(A)に示すように、機械的認証の後に、電子鍵11を解錠用認証位置まで回転させ、ここでタグリーダ・ライタ40を作動して電子鍵11の識別コードと、前回生成した暗証コードとを読み取り、これらをRAMに記憶した識別コードと暗証コードとでそれぞれ比較して電子認証を行う。そして、両者が一致した場合には、ロックピン32を退避位置に移動し、内筒25の解錠位置への回転を許容する。なお、解錠位置への回転を許容した後には、タグリーダ・ライタ40の作動をOFFする。これによれば、施錠するごとに暗証コードを生成するため、電子鍵11のコピーを作成するのが難しく、また、鍵製造メーカーからの情報漏れがあっても問題はない。
図5で説明した実施形態は、施錠をするときに、新たな暗証コードを電子鍵11に書き込む例であるが、この例では、万が一書き込み時の不都合により間違った暗証コードが電子鍵11に記録されて、解錠時の電子認証に失敗するおそれがある。そこで、図7及び図8に示す例では、電子認証に失敗し、解錠ができなくなったときに、正しい識別コードを入力する入力部を備えた例である。入力部としては、数値テンキー50を用いる。数値テンキー50は、操作面がドアの外側に露呈して設けられ、入力信号は制御部51に送られる。
制御部51は、通常は電源部52を制御して数値テンキー50を非作動としており、電子認証を失敗したときに、電源部52を制御して数値テンキー50の作動をONし、数値テンキー50から入力された識別コードがRAM43に記憶した識別コードに一致したときにロックピン32の解除を行う。数値テンキー50からの入力回数は、制御部51に接続したカウンタ53でカウントされ、5回続けて識別コードの認証を失敗すると数値テンキー50の作動、及びタグリーダ・ライタ40の作動をそれぞれOFFして終了する。
なお、図8で説明した例では、施錠操作も同じように、電子認証に失敗したときに、電源部52を制御して数値テンキー50の作動をONし、数値テンキー50から入力された識別コードがRAM43に記憶した識別コードに一致したときに、新たな暗証コードを生成し、生成した暗証コードを識別コードに対応付けしてRAM43に更新記録するとともに、生成した暗証コードを電子鍵11に送って更新記録してから、ロックピン32の解除を行う。このようにすれば、前回電子鍵11への書き込みを失敗したとしても、今回の書き込みにより正常に書き込まれる可能性があるので、次回からは通常通り電子鍵11だけの操作で行える。
なお、高いセキュリティが要求される場合には、数値テンキー50の代わりに、入力部として指紋センサーを採用し、指紋認識により解錠又は施錠を行うようにしてもよい。
上記各実施形態では、いつどこで施錠又は解錠操作が行われたか調べることができない。そこで、図9に示す例では、セキュリティ管理や保守管理のために、解錠及び施錠などの動作の履歴を記録してインターネットメールを利用して錠装置の動作の履歴をリアルタイムで知ることができるようにしている。図9に示すように、ROM60には、メール送信用のアプリケーションソフトが予め記憶されており、制御部61は、錠装置の操作を監視し、動作の内容をRAM62に逐次記録し、施錠又は解錠の動作終了後に動作の内容をまとめてインターネットメールに記録してそのメールを携帯電話などに送る。
制御部61には、通信I/F63を介してモデム64が接続されている。モデム64には、公衆回線やケーブルテレビなどの電気通信回線が接続されている。また、RAM62には、メールアドレスが記憶されている。このアドレスは、操作部65からメール送信用のアプリケーションソフトを起動して表示部66に表示される設定画面から入力することでRAM62に登録することができる。
施錠時には、図10に示すように、機械的認証の一致後に、電子鍵11が施錠用認証位置に回され、この位置で無線ICタグ15の検知が行われ、その後に電子認証が行われる。そして、電子認証が一致した場合には、次回に使用する新たな暗証コードが生成され、その暗証コードを無線ICタグ15に書き込む。そして、電子認証が一致した場合には、ロックピンが退避位置に移動され、施錠が行われる。
制御部61は、これら一連の動作を監視し、各動作を行った後にその内容をRAM62に逐次記録しておく。この内容は、無線ICタグ15との交信が成功か失敗か、電子認証が成功か失敗か、及び、暗証コードの書き込みが成功か失敗かという内容となっている。そして、施錠後に、メールアプリケーションを起動してそれら一連の動作の内容をメールに記録し、そのメールを予め設定したメールアドレスに送る。
解錠操作時も、図11に示すように、無線ICタグ15との交信が成功か失敗か、及び、電子認証が成功か失敗かという内容をメールに記録して指定先のアドレスに送る。なお、制御部61は、回転位置検出センサ31が検出する施錠又は解錠用の認証位置からその時点の操作が、施錠か又は解錠かの操作を判断し、施錠か又は解錠かの操作の内容などの付加的情報もメールに記載するのが望ましい。なお、RAM62やROM60の代わりに、インターフェースを介してハードディスクなどのストレージ機器を接続して用いてもよい。
図9で説明した例では、メールを受け取ることでいつどこで何の操作が行われた知ることができるのに対し、誰が操作を行ったかを知ることができない。そこで、図12に示す例では、監視用のテレビカメラ(以下、「カメラ」と称す)70を用いている。カメラ70は、電子鍵11を操作する人の顔を撮像することができる位置に配されている。カメラ70で撮影した撮像信号は、通信I/F71を介して制御部72に送られる。制御部72には、エンコーダ回路73、デコーダ回路74、及び記録部75などが接続されている。撮像信号は、エンコーダ回路73で圧縮されて撮像データとして記録部75に記録される。なお、撮像データは、撮像画像にその時点の年月日及び時刻を合成した動画データとなっている。また、図示していないが、制御部72には、図9で説明した通信I/F63やモデム64が接続され、制御部72は、図9で説明したと同じに一連の動作内容をインターネットメールで指定アドレスに送る。
カメラ70の駆動は制御部72が制御する。制御部72は、図13及び図14に示すように、通常は電源部76を制御してカメラ70を非作動にしており、無線ICタグ15との電子的認証を行ったときに電源部76を制御してカメラ70を作動させる。そして、ロックピン32を退避位置に移動した後に、カメラ70の録画を終了する。記録した撮像データは、操作部77から再生操作を行うことで表示部78に再生することができる。このとき、撮像データは、デコーダ回路74を通して伸長される。これにより、受け取ったメールの内容から、その時点の映像を見て、後から操作者を特定することができる。なお、カメラ70での録画は、無線ICタグ15との電子認証を行ったとき、及び、無線ICタグ15に暗証コードを書き込んだときなど、各動作時点を細切れに録画してもよい。
上記各実施形態では、シリンダ錠としてピンシリンダを採用しているが、本発明ではこれに限らず、ピンシリンダの代わりに、ディスクシリンダ、ロータリディスクシリンダ、マグネットシリンダなどの何れかひとつをシリンダ錠として採用することができる。
本発明の錠装置で用いる電子鍵を示す説明図である。 電子鍵に内蔵した無線ICタグの電気的構成を示すブロック図である。 錠装置を構成するシリンダの概略を示す説明図であり、(A)は外部から見た正面図、(B)はその断面図である。 図1及び図3で説明した錠装置の動作手順を示すフローチャート図である。 タグリーダ・ライタを用いて使用することに認証コードを更新する例を示す説明図である。 図5で説明した例の動作手順を示すフローチャート図であり、(A)は解錠操作時、(B)は施錠操作時である。 電子認証を失敗したときの対応として数値テンキーから暗証コードを入力するようにした例を示す説明図である。 図7で説明した例の解錠操作及び施錠操作の動作手順を示すフローチャート図である。 錠装置の動作の内容をインターネットメールで指定のアドレスに送るようにした例を示す説明図である。 図9で説明した例の施錠操作の動作手順を示すフローチャート図である。 図9で説明した例の解錠操作の動作手順を示すフローチャート図である。 操作者をテレビカメラで録画するようにした例を示す説明図である。 図12で説明した例の解錠操作の動作手順を示すフローチャート図である。 図12で説明した例の施錠操作の動作手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
11 電子鍵
12 シャンク部
15 無線ICタグ
24 外筒
25 内筒
26 鍵孔
30 タグリーダ
32 ロックピン
40 タグリーダ・ライタ

Claims (6)

  1. 固定な外筒に回転自在に支持されかつ鍵が挿入される鍵孔を備えた内筒を、前記鍵のシャンク部の山谷形状が一致したときに、施錠又は解錠位置に向けて回転させるシリンダ錠と、
    前記鍵に内蔵したICタグと交信するICタグリーダを有し、鍵を鍵孔に挿入した後に前記ICタグに予め記憶した認証コードを読み取り、読み取った認証コードと予め決めた基準の認証コードとを認証する電子認証錠と、を備えた錠装置において、
    前記内筒に係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で移動自在であり、前記係合位置の時には前記解錠位置又は施錠位置への回転域の途中に設けた認証位置まで前記内筒の回転を許容し、且つ前記内筒の認証位置から施錠又は解錠位置への回転を阻止するロック機構と、
    前記内筒が認証位置に回転したときに、前記タグリーダの作動をONする電源手段と、
    前記電源手段がタグリーダの作動をONした後に、前記電子認証を行い、読み取った認証コードと基準の認証コードとが一致した場合に、前記ロック機構を解除位置に移動させて前記内筒の認証位置から施錠又は解錠位置への回転を許容する制御手段と、を備えたことを特徴とする錠装置。
  2. 前記ICタグを前記鍵のシャンク部に内蔵したことを特徴とする請求項1記載の錠装置。
  3. 施錠操作時の電子認証後に、次回の解錠操作時に使用する認証コードを生成する生成手段と、前記生成した認証コードを前記ICタグに送ってその認証コードを前記ICタグに更新記録するタグライタと、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠装置。
  4. 前記外部から特定コードを入力するための入力部と、
    前記電子認証に失敗したときに、前記入力部からの入力を許可する許可手段と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の錠装置。
  5. 前記ICタグとタグリーダとの交信、及び前記電子認証との動作内容を逐次記録する履歴記録手段と、
    電子認証後に、前記履歴記録手段により記録した動作内容を、インターネットメールにより予め決めた指定アドレスに送信する手段と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の錠装置。
  6. 前記解錠又は施錠操作をテレビカメラで撮像して撮像した動画データを記録手段に記録する監視手段と、
    少なくとも前記ICタグとタグリーダとの交信、及び前記電子認証との時に、前記監視手段を作動させる監視作動手段と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の錠装置。
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