JP2006110849A - クロスヘッド構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】被覆樹脂の流速、流量に左右されることなくニップル先端部の曲りを抑え、偏肉問題の解消を図る。
【解決手段】ダイス3内部に組付けられテーパ面から拡縮し筒状に形成された先端部17を有するニップル5と、そのニップル5の中心部位を芯線11が通る芯線通路13と、前記外側のダイス3と内側のニップル5とによって形成され前記芯線通路13からの芯線11を被覆する被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路19とを有し、前記被覆樹脂通路19を、前記先端部17の外周を取囲む断面リング状の水平通路部21aと、その水平通路部21aと連続し樹脂流入角θが段階的に広がる複数のテーパ通路部21b,21c,21dとで形成し、前記水平通路部21aに対するテーパ通路部21bの樹脂流入角θが10度から25度内に設定する。また、ニップル5先端部17を水平通路部21aの長さと同一で2〜4mmの範囲とする。
【選択図】図1
【解決手段】ダイス3内部に組付けられテーパ面から拡縮し筒状に形成された先端部17を有するニップル5と、そのニップル5の中心部位を芯線11が通る芯線通路13と、前記外側のダイス3と内側のニップル5とによって形成され前記芯線通路13からの芯線11を被覆する被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路19とを有し、前記被覆樹脂通路19を、前記先端部17の外周を取囲む断面リング状の水平通路部21aと、その水平通路部21aと連続し樹脂流入角θが段階的に広がる複数のテーパ通路部21b,21c,21dとで形成し、前記水平通路部21aに対するテーパ通路部21bの樹脂流入角θが10度から25度内に設定する。また、ニップル5先端部17を水平通路部21aの長さと同一で2〜4mmの範囲とする。
【選択図】図1
Description
本発明は特に極細同軸を構成する径の細い芯線に被覆材を施すのに適するクロスヘッド構造に関する。
芯線に被覆材を施す従来のクロスヘッド構造の概要は、ダイスホルダによって支持されたダイスのダイス孔にその中心軸線に沿ってニップルが組付けられている。
ニップルの中心には芯線が通る芯線通路が設けられる一方、ニップルの外周は、前記ダイス孔の内周壁面とによって例えば、被覆材となるフッ素樹脂等の被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路となっている。
被覆樹脂通路は、先端口において前記芯線通路をリング状に取囲む配置構造となっていて、芯線通路から出た芯線に対して外周から被覆材を被覆する構造となっている。
特許第2826836号公報
クロスヘッドを構成するニップルは、その中心部位を芯線通路が貫通する一方、ニップルの外周面は前記被覆樹脂通路を形成する一方の通路壁面となっている。
芯線はニップルの中心部位を、被覆樹脂はニップルの外周面をそれぞれ流れるようになるが、ニップルの先端部は片持ちの形状となっている点もあって流速、流量の影響で曲りが起きる。特に、生産性の向上を図るために引出し速度、線速をアップする傾向にあり、これらの条件と相俟って曲りが発生し易く、このニップルの曲りは被覆層に不良品となる厚い所と薄い所ができる偏肉の問題を招く。
この場合、被覆電線となる芯線の径が太い時には、ニップルの先端部の径も太く、肉厚にでき、曲りに対する強度剛性を確保することができるが、極細同軸のように、例えば、芯線の径が0.07mmのような場合、ニップル先端部の径も、例えば、0.75mmと1mmを割る形状となるため、構造的に単純に肉厚形状にすることはできず、曲りを抑える強度剛性の確保が課題となっていたものである。
そこで、本発明は生産性の向上が図れることは無論として偏肉問題の解消を図ったクロスヘッド構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明にあっては、ダイスと、そのダイス内部に組付けられテーパ面から拡縮し筒状に形成された先端部を有するニップルと、そのニップルの中心部位を芯線が通る芯線通路と、その芯線通路の外側で前記ダイスとそのダイス内側のニップルとによって形成され前記芯線通路からの芯線を被覆する被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路とを有し、
前記被覆樹脂通路は、前記先端部の外周を取囲む断面リング状の水平通路部と、その水平通路部と連続し樹脂流入角が段階的に広がる複数のテーパ通路部とで形成され前記水平通路部に対するテーパ通路部の樹脂流入角が10度から25度内に設定される一方、前記先端部は水平通路部の長さと同一で2〜4mmの範囲となっていることを特徴とする。
前記被覆樹脂通路は、前記先端部の外周を取囲む断面リング状の水平通路部と、その水平通路部と連続し樹脂流入角が段階的に広がる複数のテーパ通路部とで形成され前記水平通路部に対するテーパ通路部の樹脂流入角が10度から25度内に設定される一方、前記先端部は水平通路部の長さと同一で2〜4mmの範囲となっていることを特徴とする。
本発明によれば、片持ち構造となるニップル先端部の長さを2〜4mmと短くできるため特別な強度対策をとらなくても流速、流量に左右されることなく曲りを小さく抑えることができる。
また、10度〜25度内の小さな樹脂流入角によってテーパ通路部から水平通路部へ向かう乱流のない円滑な流れの整流作用が確保される。この結果、曲りが抑えられた先端部と被覆樹脂の整流作用と相俟って偏肉のない品質の安定した被覆電線を得ることができると共に生産性の向上が図れる。
本発明は生産性の向上を図りながら偏肉の発生を小さく抑えるという課題を樹脂流入角を10度〜25度に設定する一方、片持ちとなる先端部の長さを2〜4mmとすることで達成した。
以下、図1乃至図3の図面を参照しながら本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、クロスヘッドの要部の切断面図を示している。クロスヘッド1はダイス3とそのダイス3の内部に組付けられたニップル5とを有している。
ダイス3の中心軸線Xとニップル5の中心軸線Yは同一軸線上に予め正しく設定された無調芯型タイプとなっていて、前記ダイス3はダイスホルダ7によって固定支持されている。
ニップル5は、ニップルホルダ9によって前記ダイス3の中心軸線X上に正しく調芯された状態で固定支持され、先端側は自由端となる片持ちとなっている。ニップル5の中心部位は極細線となる径が1mm以下の芯線11が通る芯線通路13となっている。ニップル5の外側外周はテーパ面15とそのテーパ面15から拡縮し筒状に形成された先端部17となっていて、前記ダイス3の内周壁面とでPFA樹脂等の被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路19となっている。
被覆樹脂通路19は、前記ニップル5の先端部17の外周を取囲む断面リング状の水平通路部21aと、その水平通路部21aと連続し樹脂流入角θ,θ1,θ2が段階的に拡がる第1、第2、第3のテーパ通路部21b,21c,21dとで形成されている。
第3のテーパ通路部21dは、樹脂供給部23と連通し図外の押出しスクリュウの回転数に対応して被覆樹脂が送り出される押出量の供給制御が可能となっている。
第1のテーパ通路部21bは、前記水平通路部21aと一体に連続し合うと共に水平通路部21aに対する第1のテーパ通路部21bの樹脂流入角θは10度から25度の範囲内に設定されている。
ニップル5の先端部17の長さLは、水平通路部21aの長さと同一で2〜4mmの範囲となっている。
先端部17の長さLは、前記被覆樹脂通路19の先端に断面リング状の水平通路部21aを作ることで、その水平領域において被覆樹脂の流れに整流作用を与えるようになっている。
整流作用は、先端部17が長い方が望ましいが片持ち領域が長くなる分、曲りにつながるため曲りが起きず、かつ、整流作用の面で問題のない長さLが2〜4mmとなっている。
図3は横軸に吐出量、縦軸に曲り量をとった時にニップル先端部17の長さLに対する吐出量と曲り量の関係を示したもので、曲り量は長さLに比例して大きくなることがわかる。
先端部17の長さLは、片持ちの支持強度との関係があり、実験の結果では、曲りが小さく抑えられ、かつ、整流作用が得られる適正領域がDとなっていて、例えば、吐出量が1分間4gの時の先端部17の長さLが2〜4mmの条件の時には適正領域D内に収まることがわかったものである。
一方、先端部17の長さLが5.6mmの条件の時では適正領域Dから上方へ外れて曲りにつながり、先端部17の長さLが1mm以下だと適正領域Dから下方へ外れる。この時、曲りは小さく抑えられるが、水平通路部21aの水平領域がなくなることで整流効果が生まれず、逆に全周にわたって均等に吐出されず一部分から偏って多く吐出されることで偏肉問題を招く恐れがあり、長さLは2〜4mmの範囲が最適値であることが確かめられた。
また、樹脂流入角θは10度から25度の範囲内とすることで前記適正領域D内に収まる整流作用が得られることが判明した。
このように構成されたクロスヘッド構造によれば、芯線通路13を通った芯線11は被覆樹脂通路19からの被覆樹脂によって被覆される。この被覆時において先端部17の長さLを2〜4mmと短くできるため、特別な支持強度対策をとらなくても流速、流量に左右されることなく曲りを小さく抑えることができる。しかも、線速アップによる生産性の向上を図ることができる。
また、10度〜25度内の小さな樹脂流入角θによってテーパ通路部21bから水平通路部21aへ向かう乱流のない円滑な流れの整流作用が確保される。この結果、曲りが抑えられた先端部17と被覆樹脂の整流作用と相俟って全周から均一に吐出され偏肉のない品質の安定した被覆電線が得られる。
3 ダイス
5 ニップル
11 芯線
13 芯線通路
17 ニップルの先端部
19 被覆樹脂通路
21a 水平部
21b,21c,21d テーパ通路部
θ 樹脂流入角
5 ニップル
11 芯線
13 芯線通路
17 ニップルの先端部
19 被覆樹脂通路
21a 水平部
21b,21c,21d テーパ通路部
θ 樹脂流入角
Claims (1)
- ダイスと、そのダイス内部に組付けられテーパ面から拡縮し筒状に形成された先端部を有するニップルと、そのニップルの中心部位を芯線が通る芯線通路と、その芯線通路の外側で前記ダイスとそのダイス内側のニップルとによって形成され前記芯線通路からの芯線を被覆する被覆樹脂が流れる被覆樹脂通路とを有し、
前記被覆樹脂通路は、前記先端部の外周を取囲む断面リング状の水平通路部と、その水平通路部と連続し樹脂流入角が段階的に広がる複数のテーパ通路部とで形成され前記水平通路部に対するテーパ通路部の樹脂流入角が10度から25度内に設定される一方、前記先端部は水平通路部の長さと同一で2〜4mmの範囲となっていることを特徴とするクロスヘッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004300176A JP2006110849A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | クロスヘッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004300176A JP2006110849A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | クロスヘッド構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006110849A true JP2006110849A (ja) | 2006-04-27 |
Family
ID=36379763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004300176A Pending JP2006110849A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | クロスヘッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006110849A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202345A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電線の押出機用金型及びこれを用いた電線の製造方法 |
CN101830065A (zh) * | 2010-06-10 | 2010-09-15 | 无锡锡东能源科技有限公司 | 挤出机用涂胶模头 |
-
2004
- 2004-10-14 JP JP2004300176A patent/JP2006110849A/ja active Pending
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