JP2006109995A - 物品陳列装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディスプレイにより表示された情報に係る物品の位置を容易に知ることができ、且つ、充電中においても情報の表示が可能である物品陳列装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の物品陳列装置10は、複数の物品を陳列する陳列棚14と、各種情報を表示することのできるディスプレイ26と、ディスプレイを支持し、駆動機構28,42を内蔵するスライダ18,24とを備えている。ディスプレイと駆動機構への電極供給は充電式バッテリ36,52により行われる。基本位置ではバッテリと充電手段78,84が接続され、充電が行われる。また、ディスプレイが基本位置にあるとき、基本位置近傍の物品の情報を表示することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の物品陳列装置10は、複数の物品を陳列する陳列棚14と、各種情報を表示することのできるディスプレイ26と、ディスプレイを支持し、駆動機構28,42を内蔵するスライダ18,24とを備えている。ディスプレイと駆動機構への電極供給は充電式バッテリ36,52により行われる。基本位置ではバッテリと充電手段78,84が接続され、充電が行われる。また、ディスプレイが基本位置にあるとき、基本位置近傍の物品の情報を表示することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種情報を表示する表示手段を備えた物品陳列装置に関する。
従来、例えば下記の特許文献1に開示されているような物品陳列装置が知られている。この装置は、ビデオカセットやDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)等のソフト記録媒体を陳列、展示するためのものであり、陳列されたソフト記録媒体の販売促進を図るため、ソフト内容を紹介する映像を表示するディスプレイのような表示手段を備えている。
また、ラック上の物品の情報を示すものとしては、特許文献2に開示されているような装置もある。これは、ピッキング作業を容易化することを目的としたもので、情報表示器具がピッキングすべき物品の近傍位置まで自動的に移動し、そこで、物品名及びピッキング個数等の情報を表示するようになっている。また、特許文献2に記載の装置では、情報表示器具に充電式バッテリが搭載されており、このバッテリによって情報表示器具は情報表示及び移動をすることが可能となっている。
特開2003−290001号公報
特表平10−508275号公報
上述した特許文献1に開示の物品陳列装置は、ディスプレイが陳列棚に固定されているため、どのソフト記録媒体の情報を表示しているのか分かりにくく、需要者がそのソフト記録媒体を見つけられないという不具合が発生するおそれがある。
これに対して、特許文献2に開示の装置は、情報を表示させたい物品の近傍に情報表示器具を移動させるというものであるので、前記不具合はない。しかし、情報表示器具に搭載される充電式バッテリに充電を行う場合、充電器が設けられたベースステーションに情報表示機器を移動させるが、ベースステーションはラックとは別個の位置に設けられており、充電中、情報表示を行うことができないという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、表示手段により表示された情報に係る物品の位置を容易に知ることができ、且つ、充電中においても情報の表示が可能である物品陳列装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による物品陳列装置は、複数の物品を陳列する陳列棚と、各種情報を表示することのできる表示手段と、表示手段を支持すると共に、陳列棚に対して移動可能となっている支持手段と、支持手段を移動させるための駆動手段と、表示手段による表示を行うための電力を供給する第1の充電式バッテリと、駆動手段を駆動するための電力を供給する第2の充電式バッテリと、陳列棚の所定の基本位置に表示手段が配置された状態において、第1の充電式バッテリ及び第2の充電式バッテリを充電する充電手段と、駆動手段の駆動を制御して表示手段を移動させる駆動制御手段、情報を表示すべく表示手段を制御する表示制御手段とを備え、表示手段が基本位置に配置された状態において、表示制御手段は、所要の情報を表示するよう表示手段を制御するようになっていることを特徴としている。
この構成においては、充電を行っている際も、所要の情報を表示させることができる。特に、充電を行うことのできる基本位置において、その近傍の物品の情報を表示手段に表示させることで、表示手段の近くに情報に係る物品が存在することとなる。
また、複数の物品のそれぞれに識別子が付されている場合において、表示装置に設けられ、前記識別子を読み取る識別子読み取り手段であって、該識別子読み取り手段から所定範囲内にある物品の識別子を読み取ることができるようになっている前記識別子読み取り手段と、複数の物品のうち少なくとも一つの特定物品についての情報を記憶した情報記憶手段とを設け、識別子読み取り手段が特定物品の識別子を読み取った場合に、特定物品の情報を情報記憶手段から検索して抽出し、表示手段に表示させるよう、表示制御手段を構成することが有効である。この場合、識別子読み取り手段の所定範囲内に特定物品が位置しているときに、特定物品の情報が表示手段により自動的に表示されることとなる。従って、充電を行う基本位置の近傍に特定物品を配置しておけば、充電中、表示手段に特定物品の情報を表示することができる。
また、物品の識別子をRFID(Radio Frequency IDentification)タグに登録し、識別子読み取り手段をRFIDタグ用リーダとすることが好ましい。非接触で識別子の読み取りが可能となるからである。
また、駆動制御手段は、所定時間の経過後に表示手段が基本位置に配置されるよう、駆動手段の駆動を制御するよう構成されていることが好ましい。これにより、第1及び第2の充電式バッテリへの充電が定期的に行われる。また、スーパーマーケット等では、基本位置で商品提供者が販売増加を望む特定商品の情報を表示手段に表示することで効率よく特定商品の宣伝を行うことができる。
更に、表示手段としては、物品の陳列の妨げとならないよう、小型のパネル型ディスプレイが好ましい。
また、表示手段は陳列棚から取り外し可能であることが好適である。これにより、表示手段を陳列棚から取り外し、任意の場所で情報を閲覧するという利用法を採ることが可能となる。
上述したように、本発明によれば、第1及び第2の充電式バッテリに対する充電が行われている間、その近傍にある物品の情報を表示することが可能となる。従って、その情報を見ている者は容易に特定物品を探し出すことが可能となる。その結果として、スーパーマーケット等では、商品提供者が販売増加を望む特定商品の近傍に、充電場所を配置することにより、効率よく特定商品の宣伝を行うことができる。
また、本発明によれば、定期的に充電が開始されるため、人が充電作業を行う手間が不要となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図を通し、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本発明による物品陳列装置の一実施形態を示している。図示実施形態に係る物品陳列装置10は、例えばスーパーマーケットのような小売り店舗において商品(物品)を陳列、展示するために用いられるものである。
図示するように、この物品陳列装置10は、複数段の棚板12を備える陳列棚14から構成されている。最上段の棚板12Aの前縁と、その下方にある棚板12Bの前縁、更に棚板12Aと棚板12Bとの中間(一般的な需要者の目線程度の高さ位置)における棚板12Cの前縁とには、それぞれ、棚板12A,12B,12Cの長手方向に沿って延びる横レール16A,16B,16Cが設けられている。各横レール16A,16B,16Cには、少なくとも1個のスライダ18A,18B,18Cが摺動可能に取り付けられている。スライダ18A,18B,18Cには、更に、棚板12A,12B,12Cから前方に延びる支持ロッド20A,20B,20Cを介して、縦レール22が取り付けられている。各縦レール22にもスライダ24が摺動可能に取り付けられており、このスライダ24に表示手段である液晶ディスプレイ26が脱着可能に取り付けられている。
ここで、特許請求の範囲に記載の「支持手段」は、本実施形態では、レール16A,16B,16C,22、支持ロッド20A,20B,20C及びスライダ18A,18B,18C,24に相当する。
スライダ18A,18Bは、単に、横レール16A,16Bに移動自在に支持されている。一方、スライダ18C及びスライダ24には、電動モータを駆動源とした駆動機構(駆動手段)が設けられ、駆動源の駆動を制御することにより、レール16C,22に沿ってスライダ18C,24を自走させることが可能となっている。駆動機構としては種々の型式が考えられるが、図2にその一例を示す。図2は、スライダ18C内に設けられた駆動機構28を示しており、この駆動機構28は、レール16Cに設けられたラック30と、スライダ18Cに搭載された電動モータ32と、電動モータ32により回転駆動されラック30と噛合するピニオン34とから構成されている。また、スライダ18C内には、電動モータ32に対して電力を供給するために、充電式のバッテリ(第2の充電式バッテリ)36と、電動モータ32を駆動するドライバ38とが配置されている。このドライバ38は、後述の制御装置40と協働して、特許請求の範囲に記載の「駆動制御手段」を構成するものである。スライダ24についても、スライダ18Cにおけるものと同様な駆動機構(駆動手段)42が設けられている。すなわち、この駆動機構42は、レール22に設けられたラック44と、スライダ24に搭載された電動モータ46と、電動モータ46により回転駆動されラック44と噛合するピニオン48とからなる。
スライダ24に設置されている液晶ディスプレイ26は、商品の陳列や取出しの妨げにならないよう、7〜9インチ程度の小型のものがよい。かかる観点からは、表示手段は液晶ディスプレイ26に限らず、ELディスプレイのような他のパネル型ディスプレイも有効に用いられ得る。
液晶ディスプレイ26のケース内には、図2に示すように、スライダ24における駆動機構42の電動モータ46を駆動するドライバ50が設置されている。このドライバ50も、後述の制御装置40と協働して、特許請求の範囲に記載の「駆動制御手段」を構成する。
また、液晶ディスプレイ26のケース内には、液晶ディスプレイ26に対して電力を供給する充電式バッテリ(第1の充電式バッテリ)52と、液晶ディスプレイ26を駆動するためのドライバ54とが配置されている。充電式バッテリ52は、スライダ24に設けられた駆動機構42の電動モータ46にも電力を供給するようになっており、特許請求の範囲にいう「第2の充電式バッテリ」としても機能する。ドライバ54は、後述の制御装置40と協働して、特許請求の範囲に記載の「表示制御手段」を構成する。
液晶ディスプレイ26は、商品広告や商品の属性情報(例えば、価格、製造者(生産者)、生産地、原材料、使用方法、調理例、特徴等)等の各種情報を表示するようになっている。このような各種商品情報は、情報記憶装置(情報記憶手段)56に予め記憶されている。
情報記憶装置56としてはハードディスク装置が一般的であるが、CD(コンパクト・ディスク)、MO(光磁気ディスク)、DVD、或いは、マイクロコンピュータ等の制御装置40に内蔵されているRAM等から構成されるものとしてもよい。
情報記憶装置56に記憶された商品情報は、制御装置40により所望のものが抽出される。情報記憶装置56から制御装置40により抽出された商品情報は、制御装置40及びドライバ54を介して液晶ディスプレイ26によって表示されることとなる。
制御装置40は、図3に明示するように、CPU58と、CPU58が実行するプログラムデータ等を格納したROM60と、CPU58が演算処理するデータ等を一時的に格納するRAM62とから基本的に構成されている。
液晶ディスプレイ26には、更に、陳列棚14に置かれる商品の識別子を読み取るための識別子読み取り手段が搭載されている。本実施形態では、図3に示すように、各商品Pa,PbにRFIDタグ64を付し、それぞれに商品Pa,Pbの識別子を登録している。その上で、識別子読み取り手段として、RFIDタグ用リーダ66を用いている。RFIDタグ用リーダ66は、RFIDタグ64から発せられる識別子に対応する電波信号(以降、識別子信号)を受信することができ、商品(すなわちRFIDタグ64)がリーダ66の受信範囲内(リーダ66から所定範囲内)に置かれると、非接触で識別子を読み取ることができるようになっている。RFIDタグ用リーダ66の受信範囲は比較的狭く設定されることが好ましい。例えばリーダ66から半径約30cm程度の範囲とすれば、液晶ディスプレイ26の近傍に位置する商品の識別子のみを読み取るため、液晶ディスプレイ26の周囲を探せば、容易に液晶ディスプレイ26に表示されている商品を見つけだすことが可能となり、販売効果が向上する。
RFIDタグ用リーダ66により商品の識別子が読み取られると、制御装置40はリーダ66からその情報を受け、前述したように必要な商品情報を情報記憶装置56から検索、抽出し、液晶ディスプレイ26にその商品情報を表示させる。
本実施形態では、制御装置40と液晶ディスプレイ26のドライバ54との間、制御装置40とRFIDタグ用リーダ66との間、及び、制御装置40とスライダ18C,24内の駆動機構28,42のドライバ38,50との間における送受信は電波による無線通信、いわゆる無線LAN(Local Area Network)によって行われるようになっている。すなわち、制御装置40に有線で接続された少なくとも1台の親局送受信装置68を備え、親局送受信装置68に対して電波信号を送受信する子局送受信装置70,72,74,76が液晶ディスプレイ26、RFIDタグ用リーダ66及びスライダ18Cのそれぞれに搭載されている(図2及び図3参照)。なお、子局送受信装置70は液晶ディスプレイ26のドライバ54に接続され、子局送受信装置72はスライダ24における駆動機構42のドライバ50に、子局送受信装置74はRFIDタグ用リーダ66、子局送受信装置76はスライダ18Cにおける駆動機構28のドライバ38に、それぞれ接続されている。なお、液晶ディスプレイ26に係る子局送受信装置70及び駆動機構42,28に係る子局送受信装置72,76は受信が主機能である。一方、リーダ66に係る子局送受信装置74は送信が主機能である。親局送受信装置68は、広範囲の送受信が可能なように、店舗の天井に取り付けることが好ましい。
更に、陳列棚の棚板16Cの所定位置には、充電出力端子78が設けられている。この充電出力端子78は、図示しない充電器の出力部としての電気接点である。充電器の電源は店舗のコンセントから取ることとなる。
図2に示すように、スライダ18Cが充電出力端子78上に配置された状態では、スライダ18Cに設けられた充電入力端子80が棚板16Cの充電出力端子78と電気的に接続される。スライダ18Cの充電入力端子80は、スライダ18C内における充電式バッテリ36に電気的に接続されているので、かかる状態ではバッテリ36への充電が可能となる。
また、充電入力端子80からは導電線82が支持ロッド20Cに沿って延び、導電線82の他端は縦レール22に設けられた充電出力端子84に接続されている。スライダ24が充電出力端子84上に配置された状態では、スライダ24に設けられた充電入力端子86が充電出力端子84と接する。スライダ24の充電入力端子86は、充電式バッテリ36に電気的に通じていると共に、液晶ディスプレイ26にも直接接続されている。従って、スライダ18Cの充電入力端子80が充電出力端子78と接続し、且つ、スライダ24の充電入力端子86が充電出力端子84と接続した場合には、バッテリ36,52への充電が可能となると共に、液晶ディスプレイ26は充電器からの電力によって情報表示を行うことができる。
ここで、充電出力端子78,84及び充電入力端子80,86は特許請求の範囲に記載の「充電手段」に相当する。
続いて、上記構成の物品陳列装置10の作用について説明する。
まず、物品陳列装置10の基本状態は、図2に示すように、スライダ18Cが充電出力端子78上に配置され且つスライダ24が充電出力端子84上に配置された状態である。この位置は、図1の二点鎖線で示す位置であり、これを「基本位置」と称する。この位置状態においては、上述したように、充電式バッテリ36,52は充電器と電気的に接続され、充電が行われると共に、液晶ディスプレイ26は充電器からの電力によって情報表示を行う。
なお、本実施形態では、図3に示すように、所定の基本位置にある液晶ディスプレイ26の近傍(RFIDタグ用リーダ66の受信範囲内)には、店舗側の商品提供者が販売増加を望む特定商品Paが配置されている。また、この基本位置から離れた位置(RFIDタグ用リーダ66の受信範囲外)に、一定時間だけ広告したい商品Pbが配置されているものとする。更に、これらの特定商品Pa、商品Pbについての販売促進用情報が情報記憶装置56に記憶されているものとする。
かかる前提の下、液晶ディスプレイ26が基本位置にある場合、RFIDタグ用リーダ66が複数のRFIDタグ64からの識別子信号群を受信し、その識別子信号群は、リーダ66に係る子局送受信装置74から親局送受信装置68に送信され、制御装置40に入力される。この識別子信号群には、特定商品Paの識別子信号が含まれているため、識別子信号群を受け取った制御装置40は、特定商品Paの識別子信号を認識し、特定商品Paの販売促進用情報(所要の情報)を情報記憶装置56から検索、抽出する。そして、抽出された情報は、親局送受信装置68から液晶ディスプレイ26に係る子局送受信装置70に送られ、液晶ディスプレイ26でその情報が表示されることとなる。
表示された販売促進用情報に係る特定商品Paは、その情報を表示している液晶ディスプレイ26の近傍にある。従って、需要者が販売促進用情報を見てその特定商品Paの購入を希望したならば、情報を流している液晶ディスプレイ26の周囲を探せば、容易にその特定商品Paを見つけだすことが可能となり、販売効果が向上する。
次に、商品Pbについての販売促進用情報を表示させたい場合、店舗側の使用者は例えばキーボード等の入力装置88(図1参照)を用いて、商品Pbを指定する。
制御装置40は入力装置88からの信号を受けたならば、液晶ディスプレイ26に搭載されたRFIDタグ用リーダ66からの信号を取り込み、液晶ディスプレイ26の近傍(RFIDタグ用リーダ66の受信範囲内)に当該商品Pbがあるか否かを判断する。
商品Pbが液晶ディスプレイ26の近傍にないと判断した場合には、制御装置40は、親局送受信装置68から各電動モータ32,46に係る子局送受信装置76,72に、液晶ディスプレイ26を移動させる指令信号を送り、スライダ18C,24をレール16A,16B,16C,22に沿って縦横に移動させ、陳列棚14の前面で液晶ディスプレイ26及びRFIDタグ用リーダ66を走査させる。この際、充電式バッテリ36,52は充電器から切り離され、充電は終了することとなる。また、電動モータ32,46は充電式バッテリ36,52から電力供給を受けるため、電源コード等なくとも、陳列棚14の前面を移動することができる。電源コードが不要であるため、陳列棚14の美観が損なわれることはなく、また、レール16A,16B,16C,22を延長しても、延長部分への移動も可能となる。このように、移動範囲に制限がなくなるため、無線LANを利用する利益がより増大することとなる。
液晶ディスプレイ26の走査の結果、RFIDタグ用リーダ66が所望の商品PbのRFIDタグ64の信号を受信し、その受信信号を制御装置40に送信したならば、制御装置40は液晶ディスプレイ26が商品Pbの近傍にあると認識し、停止指令信号を親局送受信装置68から子局送受信装置76,72に送信し、液晶ディスプレイ26をその位置で停止させる。この後、商品Pbについての商品情報を液晶ディスプレイ26に表示させる。この表示も充電式バッテリ52からの電力により行われる。
このようにして基本位置から離れた位置に液晶ディスプレイ26が移動し、その状態が維持された場合、充電式バッテリ36,52が消耗していくが、制御装置40は、所定の時間(例えば、液晶ディスプレイ26が停止指令信号を受けて停止した時間から商品Pbについての商品情報を2回繰り返すまでの時間)が経過すると、液晶ディスプレイ26を基本位置に戻す指令信号を、親局送受信装置68から電動モータ32,46に係る子局送受信装置76,72に発信する。その結果、スライダ18C、24はレール16A,16B,16C,22に沿って移動し、液晶ディスプレイ26は基本位置に復帰する。これによって、充電が自動的に再開される。すなわち、人手による充電作業という手間は不要である。また、基本位置に復帰と同時に、液晶ディスプレイ26の表示が、特定商品Paについての情報に切り替わるため、店舗側の商品提供者が販売増加を望む特定商品Paの宣伝を効率よく行うことができる。
なお、本実施形態では、液晶ディスプレイ26はスライダ24から取り外すことが可能となっている。従って、陳列棚14から離れた場所で平積みされているような商品についても、その商品の近傍に液晶ディスプレイ26を置き、その商品の情報を表示させることも可能である。これも、充電式バッテリ52を用いたことによる効果である。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られず、種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では充電式バッテリ52を液晶ディスプレイ26内に設けているが、スライダ24内にバッテリ52を配置してもよいし、また、液晶ディスプレイ26とスライダ24のそれぞれにバッテリを配置してもよい。
また、スライダ18A,18B,18Cの少なくとも一つとスライダ24に駆動機構を組み込むと共に、スライダ18A,18B,18C,24、液晶ディスプレイ26の少なくとも一つに充電式バッテリを組み込む構成としてもよい。スライダ18A.24に駆動機構等を設けた場合、図4に示すように、横レール16Aに充電出力端子78を設けることが好適である。また、充電式バッテリはスライダ18A内にのみ設けることとし、液晶ディスプレイ26及び縦レール22に沿うスライダ24内の駆動機構42に対する電力は、支持ロッド20A及び縦レール22等に設けた導電路を介して、スライダ18A内のバッテリ又は充電器から供給することとしてもよい。この場合、充電を行う位置は、スライダ18Aが充電出力端子78上に配置された位置となるので、液晶ディスプレイ26の基本位置は、その充電可能状態における縦レール22の全領域となる。
また、液晶ディスプレイ26の支持手段をレール16A,16B、16C、22、支持ロッド20A,20B,20C、スライダ18A,18B,18C,24を用いたものとしているが、他の型式の支持手段を用いることもできる。例えば、横レールと、そこに摺動可能に取り付けられたスライダと、このスライダに旋回可能に取り付けられた伸縮ないし屈曲可能なアームとから構成されたものが考えられる。
また、無線LANを用いているが、有線であってもよい。液晶ディスプレイ26内に制御装置及び情報記憶装置を内蔵させることも可能である。更に、液晶ディスプレイ26に制御装置を内蔵し、そのRAMに無線で各種情報をダウンロードして用いるようにすることもできる。
更に、識別子入力手段としては、RFIDタグ用リーダ66に限られず、商品に付されたバーコードを読み取るバーコードリーダ等、他の型式の入力手段を用いることもできる。
更にまた、本発明による物品陳列装置10はスーパーマーケットのような小売り店舗に限られず、図書館における書籍類をの陳列、情報提供にも供することができる。
10…物品陳列装置、14…陳列棚、16A,16B,16C…横レール、18A,18B,18C,24…スライダ、22…縦レール、26…液晶ディスプレイ、28,42…駆動機構、36,52…充電式バッテリ、40…制御装置、56…情報記憶装置、64…RFIDタグ、66…RFIDタグ用リーダ、78,84…充電出力端子、80,86…充電入力端子。
Claims (6)
- 複数の物品を陳列する陳列棚と、
各種情報を表示することのできる表示手段と、
前記表示手段を支持すると共に、前記陳列棚に対して移動可能となっている支持手段と、
前記支持手段を移動させるための駆動手段と、
前記表示手段による表示を行うための電力を供給する第1の充電式バッテリと、
前記駆動手段を駆動するための電力を供給する第2の充電式バッテリと、
前記陳列棚の所定の基本位置に前記表示手段が配置された状態において、前記第1の充電式バッテリ及び前記第2の充電式バッテリを充電する充電手段と、
前記駆動手段の駆動を制御して前記表示手段を移動させる駆動制御手段と
情報を表示すべく前記表示手段を制御する表示制御手段と
を備え、
前記表示手段が前記基本位置に配置された状態において、前記表示制御手段は、所要の情報を表示するよう前記表示手段を制御するようになっている、物品陳列装置。 - 前記複数の物品のそれぞれに識別子が付されている場合において、
前記表示装置に設けられ、前記識別子を読み取る識別子読み取り手段であり、該識別子読み取り手段から所定範囲内にある物品の識別子を読み取ることができるようになっている前記識別子読み取り手段と、
複数の物品のうち少なくとも一つの特定物品についての情報を記憶した情報記憶手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記識別子読み取り手段が前記特定物品の識別子を読み取った場合に、前記特定物品の情報を前記情報記憶手段から検索して抽出し、前記表示手段に表示させるよう構成されている、請求項1に記載の物品陳列装置。 - 前記識別子が前記物品に付与されたRFIDタグに登録されており、前記識別子読み取り手段がRFIDタグ用リーダである、請求項2に記載の物品陳列装置。
- 前記駆動制御手段は、所定時間の経過後に前記表示手段が前記基本位置に配置されるよう、前記駆動手段の駆動を制御するよう構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品陳列装置。
- 前記表示手段がパネル型ディスプレイである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品陳列装置。
- 前記表示手段が前記陳列棚から取り外し可能となっている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品陳列装置。
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