JP2006108812A - マルチキャスト配信システム、通信端末装置およびデータ再送方法 - Google Patents

マルチキャスト配信システム、通信端末装置およびデータ再送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信するマルチキャスト配信システムにおいて、通信エラー時のデータ再送の効率向上を図る。
【解決手段】 ネットワークを介して符号語をマルチキャスト受信し、重み1復号法により前記受信した符号語を復号し、前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を要求する再送方式3を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マルチキャスト配信システム、通信端末装置およびデータ再送方法に関する。
近年、多数の受信者に対して大容量のデータを効率良く配信するためのマルチキャスト配信技術が検討されている。例えば、送信者が送信した送信データに伝送路上で雑音が付加されたり、伝送途上で送信データが消失するなどの通信エラーに対する耐性を高めるために、受信者が受信データを基に誤り訂正を行い配信データを復元するための符号化法を用いた通信方式が提案されている。例えば、特許文献1には、排他的論理和(XOR)演算のみで構成される符号化法の一つであるFountain符号化法を用いた通信方式が開示されている。
Fountain符号を用いた通信方式では、送信者は、配信データを所定の大きさのブロックに分割し、各データブロック単位で符号化し送信データを生成する。その符号化処理では、ある確率に基づいてデータブロックを1つもしくは複数個を選択し、この選択した組のデータブロックをXOR演算した結果を当該組の符号語とする。そして、全データブロックを解とする連立一次方程式が冗長なものとして成立するまで、その符号語生成操作を繰り返し、生成した符号語を送信データとする。また、データブロックの組ごとに、そのXOR演算結果である符号語を対応付ける冗長な連立一次方程式については、送信者と受信者の間で共有する。
受信者は、受信した符号語を復号することにより、配信データの復元を行う。このとき、配信データの復元が完了するまで、符号語の受信とその復号を繰り返す。この復号処理では、受信した符号語を使用して、上記連立一次方程式を解くことが行われる。この連立一次方程式の一般的な解法の一つ(以下、重み1復号法と称する)を説明する。重み1復号法では、先ず1対1の関係にあり解が直ぐに求まる方程式に着目する、つまり、一符号語と一データブロックとが対応している方程式(重み1の方程式)の符号語を受信データの中から探索し、当該方程式の解(つまり当該データブロック)となる符号語を得る。この発見した符号語を当該データブロックから成る符号語とXOR演算する。次いで、その発見した符号語により新たに「重み1」となった方程式の符号語を探索し、当該方程式の解(つまり当該データブロック)となる符号語を得る。この操作を繰り返すことにより全ての解(データブロック)を得る。
図14、図15は、上記した重み1復号法を説明するための説明図である。
図14において、ステップ0では、送信者は、配信データを4つのデータブロックA,B,C,Dに分割する。そして、データブロックA〜Dの中から選択したデータブロックの組ごとに、同組内の各データブロックの値のXOR演算を行い、送信データとなる符号語を生成する。図14の例では、5つの符号語X,X,X,X,Xが生成されている。符号語Xの値はデータブロックA,B,Cの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックA,Bの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックCの値に等しく、符号語Xの値はデータブロックA,B,Dの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックA,Cの各値のXOR演算結果である。
ステップ1では、受信者は、受信した符号語の中から、重み1の符号語Xを発見する。この符号語Xの値はデータブロックCの値に等しい。そして、発見した符号語Xの値をデータブロックCから成る符号語X,Xの各値とそれぞれXOR演算する。これらのXOR演算結果は符号語X',X'の各値となる。
ステップ2では、新たな重み1の符号語X'を発見する。この符号語X'の値はデータブロックAの値に等しい。そして、発見した符号語X'の値をデータブロックAから成る符号語X',X,Xの各値とそれぞれXOR演算する。これらのXOR演算結果は符号語X'',X',X'の各値となる。
同様に図15のステップ3では、新たな重み1の符号語X''を発見する。この符号語X''の値はデータブロックBの値に等しい。そして、発見した符号語X''の値をデータブロックBから成る符号語X',X'の各値とそれぞれXOR演算する。これらのXOR演算結果は符号語X'',X''の各値となる。
図15のステップ4では、新たな重み1の符号語X''を発見する。この符号語X''の値はデータブロックDの値に等しい。
ステップ5では、新たな重み1の符号語が発見されないので、復号を終了する。
上記図14、図15の例では、連立一次方程式の全ての解が得られ、つまり全てのデータブロックA〜Dが復元される。
なお、図14、図15に概念的に示されるように、実際のコンピュータ処理では行列演算により重み1復号法を実現することができる。
また、上記したように連立一次方程式は冗長なものとして構成されるので、送信者から送信された符号語の一部が通信エラーにより受信者が正常に受信できなくても、全ての解(データブロック)を得ることができる場合がある。しかし、符号語の受信エラーの仕方や度合いによっては、全ての解(データブロック)を得ることができず、配信データを完全に復元できない事態が生じる。この場合には、受信者は、送信者に対して、復元できなかったデータブロックの再送を要求する。或いは受信エラーとなった符号語の再送を要求している。
特開2001−189665号公報
しかし、上述した従来の通信エラー発生時の対処方法では、再送量が多くなり効率が悪いという問題が生じている。例えば、受信者が復元できなかったデータブロックを要求する場合、実は受信エラーとなった少量の符号語さえあれば未解答の方程式が一挙に解けて未復元の大量のデータブロックを得られるにもかかわらず、その未復元の大量のデータブロックを要求し非常に効率が悪い。一方、受信エラーとなった符号語を要求する場合、受信エラーの符号語よりも未復元のデータブロックの方が少量であるにもかかわらず、大量の受信エラーの符号語を要求し非常に効率が悪い。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信するマルチキャスト配信システムにおいて、通信エラー時のデータ再送の効率向上を図ることが可能なマルチキャスト配信システム、通信端末装置およびデータ再送方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマルチキャスト配信システムは、配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置を備えるマルチキャスト配信システムにおいて、前記送信された符号語をネットワークを介して受信し、重み1復号法により前記受信した符号語を復号する通信端末装置を備え、前記通信端末装置は、前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信システムにおいては、復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求手段と、損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求手段と、復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択手段とをさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信システムにおいては、前記再送方式選択手段は、前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信システムにおいては、前記再送方式選択手段は、損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信システムにおいては、前記再送方式選択手段は、復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置は、配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置から、ネットワークを介して前記送信された符号語を受信する受信手段と、重み1復号法により前記受信した符号語を復号する復号手段と、前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置においては、復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求手段と、損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求手段と、復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択手段とをさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置においては、前記再送方式選択手段は、前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置においては、前記再送方式選択手段は、損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置においては、前記再送方式選択手段は、復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする。
本発明に係るデータ再送方法は、配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置を備えるマルチキャスト配信システムにおけるデータ再送方法であって、前記送信された符号語をネットワークを介して受信した通信端末装置が、重み1復号法により前記受信した符号語を復号する過程と、前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求過程とを含むことを特徴とする。
本発明に係るデータ再送方法においては、前記通信端末装置が、復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求過程と、損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求過程と、復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択過程とをさらに含むことを特徴とする。
本発明に係るデータ再送方法においては、前記再送方式選択過程において、前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする。
本発明に係るデータ再送方法においては、前記再送方式選択過程において、損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする。
本発明に係るデータ再送方法においては、前記再送方式選択過程において、復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする。
本発明によれば、配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信するマルチキャスト配信システムにおいて、通信エラー時のデータ再送の効率向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマルチキャスト配信システムの構成を示すブロック図である。図1において、配信サーバ11は、排他的論理和(XOR)演算のみで構成される符号化法の一つであるFountain符号化法により配信データを符号化し、得られた符号語を格納したパケットをパケットネットワーク20を介してマルチキャスト送信する。受信端末12は、配信サーバ11からマルチキャスト送信されたパケットをパケットネットワーク20を介してマルチキャスト受信する。
上記符号化処理では、配信データを所定数のデータブロックに分割し、分割したデータブロックの中から1つもしくは複数個を選択し、この選択した組のデータブロックをXOR演算した結果を当該組の符号語とする。そして、全データブロックを解とする連立一次方程式が冗長なものとして成立するまで、その符号語生成操作を繰り返し、生成した符号語を送信データとする。また、データブロックの組ごとに、そのXOR演算結果である符号語を対応付ける冗長な連立一次方程式については、配信サーバ11と受信端末12の間で共有する。この連立一次方程式の共有は、各配信サーバ11および受信端末12が予め定められた行列式(XOR演算を行うデータブロックの組み合わせが示されたテーブル)をそれぞれにメモリに記憶しておくことにより行う。或いは、送信者が送信するパケットごとに、XOR演算が行われたデータブロックの組み合わせの情報をヘッダ内に付加する。
パケットネットワーク20には、パケットのルーティングを行うルータ21が配置されている。ルータ21はマルチキャスト転送をサポートしている。
次に、上記した受信端末12の復号動作を説明する。
図2は、図1に示す受信端末12が行う復号処理の流れを示すフローチャートである。
図2において、受信端末12は、マルチキャスト受信したパケットに格納されている符号語を重み1復号法により復号する(ステップS101、S102)。この復号の結果、復元に失敗したデータブロックが発生した場合(ステップS103がNO)、受信端末12は、配信サーバ11に対して再送要求を送信する。
本実施形態では、以下に示す3つの再送方式1〜3の中からいずれか一つを選択して配信サーバ11に対する再送要求を行う。
[再送方式1]
復元に失敗した全データブロックの再送を配信サーバ11に対して要求する。再送対象のデータブロックは、データブロックに付加されているシーケンス番号に基づいて判別する。受信端末12は、配信サーバ11に対して、再送対象のデータブロックを該当するシーケンス番号で指定して一つずつ要求する。この要求順序は、シーケンス番号に従ってもよく、或いはランダムであってもよい。配信サーバ11は、受信した再送要求に応じて再送対象のデータブロックを当該受信端末12にユニキャスト送信する。
[再送方式2]
受信エラーし損失した符号語の再送を配信サーバ11に対して要求する。再送対象の符号語は、符号語に付加されているシーケンス番号に基づいて判別する。受信端末12は、再送対象の符号語の再送要求リストを作成して配信サーバ11に送信する。該再送要求リストには、再送対象の符号語に該当するシーケンス番号を記載する。配信サーバ11は、受信した再送要求リストに基づき、再送対象の符号語を当該受信端末12にユニキャスト送信する。
[再送方式3]
復元に失敗したデータブロックの中から、重みが大きいデータブロックの再送を配信サーバ11に対して要求する。この重みが大きいデータブロックとは、符号化単位であるデータブロックの組ごとにそのXOR演算結果である符号語を対応付ける連立一次方程式において、未解答の方程式に含まれる割合が大きいデータブロックを指す。受信端末12は、配信サーバ11に対して、重みが大きいものから順番に、データブロックを要求する。一度の要求では、1パケットに格納できる個数分のデータブロックを要求することが効率的であり好ましい。配信サーバ11は、受信した再送要求に応じて再送対象のデータブロックを当該受信端末12にユニキャスト送信する。
図2に戻り、受信端末12は、復元に失敗したデータブロックが発生した場合(ステップS103がNO)、復元に失敗したデータブロックの割合および受信エラーし損失した符号語の割合に基づき、上記再送方式1〜3の中からいずれか一つを選択する(ステップS104、S106)。本実施形態では、復元に失敗したデータブロックの割合は、配信データがデータブロックに分割された際の所定の分割数、つまり、データブロックの総数に対する復元に失敗したデータブロックの個数として表す。同様に、損失した符号語の割合は、データブロックの総数に対する損失した符号語の個数として表す。
具体的には、復元に失敗したデータブロックの個数が閾値a未満である場合は(ステップS104がYES)、再送方式1を選択し、配信サーバ11に対して再送要求を行う(ステップS105)。
復元に失敗したデータブロックの個数が閾値a以上である場合場合において(ステップS104がNO)、損失した符号語の個数Loss_numberが閾値b未満であるときは、再送方式2を選択し、配信サーバ11に対して再送要求を行う(ステップS107)。
復元に失敗したデータブロックの個数が閾値a以上である場合場合において(ステップS104がNO)、損失した符号語の個数Loss_numberが閾値c以上であるときは、再送方式1を選択し、配信サーバ11に対して再送要求を行う(ステップS105)。
復元に失敗したデータブロックの個数が閾値a以上である場合場合において(ステップS104がNO)、損失した符号語の個数Loss_numberが閾値b以上閾値c以下であるときは、再送方式3を選択し、配信サーバ11に対して再送要求を行う(ステップS108)。
次いで、受信端末12は、その再送要求に対する配信サーバ11からの応答をユニキャスト受信すると(ステップS109)、ステップS102に戻り、該受信した再送データも使用して再度、重み1復号を試みる。上記した再送要求と再復号を全てのデータブロックの復元が完了するまで繰り返す。
図3は、本実施形態に係る復号処理を説明するための概念図である。
図3の例では、送信者Sの配信サーバ11は配信データを3つのデータブロックA,B,Cに分割する。そして、データブロックA〜Cの中から選択したデータブロックの組ごとに、同組内の各データブロックの値のXOR演算を行い、送信データとなる5つの符号語X,X,X,X,Xを生成する。符号語Xの値はデータブロックA,B,Cの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックA,Bの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックCの値に等しく、符号語Xの値はデータブロックA,Bの各値のXOR演算結果であり、符号語Xの値はデータブロックA,Cの各値のXOR演算結果である。
そして、受信者R,R,R,R,Rのうち、受信者R,Rはそれぞれの正常受信した符号語からデータブロックA,B,Cの全ての復号に成功している。
受信者Rは、復号に失敗し、再送方式3を選択して、重みが最大のデータブロックAの再送を要求している。これは、復元できていないデータブロックの割合が大きく(図3の例では全データブロックA,B,Cが復元できていない)、且つ、損失した符号語の割合が大きくも小さくもない(図3の例では、5つ中2つが損失)ことから、再送方式3により効率的な再送を試みる。
受信者Rは、復号に失敗し、再送方式2を選択して、損失した符号語Xの再送を要求している。これは、復元できていないデータブロックの割合が大きく(図3の例では全データブロックA,B,Cが復元できていない)、且つ、損失した符号語の割合が小さい(図3の例では、5つ中1つが損失)ことから、再送方式2により効率的な再送を試みる。
受信者Rは、復号に失敗し、再送方式1を選択して、復元できていない全データブロックA,Bの再送を要求している。これは、損失した符号語の割合が大きい(図3の例では、5つ中3つが損失)ことから、再送方式1により効率的な再送を試みる。
上述した実施形態によれば、復元に失敗したデータブロックの割合および受信エラーし損失した符号語の割合に基づき、上記再送方式1〜3の中からいずれか一つを選択するので、受信者の受信状態に応じた再送を行うことができ、通信エラー時のデータ再送の効率向上を図ることが可能となる。
なお、上記再送方式1〜3のうち、再送方式3のみを行うようにしてもよい。常に再送方式3を行うことにより、再送方式1または2のいずれか一方のみを行う従来の再送方法よりも、効率のよいデータ再送を行うことが可能である。
次に、上記した再送方式1〜3の選択判断に使用する閾値a,b,cを求めるための方法を説明する。
本実施形態では、計算機シミュレーションに基づいて閾値a,b,cを求める。
先ず、計算機シミュレーションの前提となる(実施環境によって与えられる)パラメータについて説明する。以下に計算機シミュレーションで使用するパラメータを示す。
・配信データ
・マルチキャスト符号化方式(データブロック数KとXOR演算の選び方(choose_XOR_func))
・マルチキャスト復号方式(重み1復号方式)
・マルチキャスト配信符号語数(send_packet)
・消失確率(p)
・受信者数(receiver_number)
・シミュレーション回数(trial_number)
本計算機シミュレーションでは、「receiver_number」人の受信者に対するマルチキャスト配信において、マルチキャスト符号化・復号化方式(XOR演算ベース)、配信データ、マルチキャスト配信時間は予め設定される。また、通信の伝送速度は概ね一定と仮定し、マルチキャスト配信時間内に配信可能な符号語(パケット)の数は一定(send_packet)とする。その仮定する伝送速度は、実環境の実験値の平均でもよいし、経験からの推定値としてもよい。
マルチキャスト転送時の符号語(パケット)は平均的に消失確率(p)で消失するものとする(ランダムロス)。消失確率(p)の値は、実環境の実験値の平均でもよいし、経験からの推定値でもよい。また、通信路の消失パターンが数学的にモデリングできる場合は、消失確率(p)を用いずにそのパターンを用いることが好ましい。符号化の一般的なパラメータは、データブロック数KとXOR演算の選び方(choose_XOR_func)である。乱数は一般的な擬似乱数生成器を用いる。計算機シミュレーションの回数(trial_number)は、シミュレーションを行う者が任意に設定する。
次に、計算機シミュレーションの簡単な流れとその測定項目を説明する。
計算機シミュレーションは、以下の測定をシミュレーション回数(trial_number)分繰り返すことにより行う。
上記のパラメータ(シミュレーション回数は除く)を用いてマルチキャスト配信を行ったとき、データの復元に失敗した受信者がいたとする(当該受信者がいない場合は1回分のシミュレーションは終了)。データの復元に失敗したそれぞれの受信者に対して、上記した再送方式1,2,3をそれぞれ用い、以下の4つの測定項目1〜4を組として測定を行う。
・測定項目1;受信者がマルチキャストで復元できていないデータブロックの数(未復元のデータブロック数)
・測定項目2;マルチキャスト配信で損失した符号語の数(損失符号語数)
・測定項目3;使用した再送方式
・測定項目4;当該再送方式によりデータ復元に要した再送回数
データの復元に失敗した全ての受信者に対して上記の測定が終了したときに、シミュレーションは1回分終了する。
上記シミュレーションにより得られた測定結果を用いて、上記閾値a,b,cを求める。なお、全てのシミュレーションにおいて、データの復号に失敗した受信者が唯一人も発生しなかった場合は、再送方式3のみを使用するようにする。
次に、上記閾値a,b,cの求め方を詳細に説明する。
先ず、各々の閾値a,b,cに関して、以下に示すパラメータεa,εb,εcを定める。
・パラメータ決定のε近傍εa、εb、εc≧0
上記パラメータεは、再送方式を選択する際に、送信者の再送量(回数)と受信者の計算量とのトレードオフの関係を定めるパラメータである。例えば「再送量の違いがε程度であるならば、計算量の少ない方の再送方式を使用した方がよい」というような判断を行うための基準を与えるパラメータである。
また、パラメータεは、誤差の許容範囲を定めるパラメータとしても機能する。例えば「なるべく再送方式3を用いるようにするが、ε程度のシミュレーション誤差が加味されたとしても他の再送方式の方がよいと判断されるのであれば、該よい方の再送方式を使用した方がよい」というような判断を行うための基準を与えるパラメータである。
上記パラメータεa,εb,εcの各値は、シミュレーションの実行者、再送方式の設計者、或いは送信者が決定する。例えば、受信者の端末が許容できる計算量と、ネットワークなどによって決まる許容できる再送量とを比較することにより、パラメータεの値を求める。この場合、計算量と再送量をそれぞれ同じコストという基準値に換算して比較し、最適なパラメータを求める。例えば、「(再送量のコスト)+(計算量のコスト)」が最小となるパラメータεの値を算出する。
次いで、上記シミュレーションにより得られた測定結果を使用して、閾値a、閾値b、閾値cの順番で、各閾値を求める。図4、図5、図6は、本実施形態に係る閾値a、閾値b、閾値cを求めるためのシミュレーションにより得られた測定結果の集計例を示すテーブル図である。図4は、再送方式1の平均再送回数の測定結果の集計例を示す。図5は、再送方式2の平均再送回数の測定結果の集計例を示す。図6は、再送方式3の平均再送回数の測定結果の集計例を示す。図4〜図6において、平均は、各々の行もしくは列ごとに、各値の平均値を求めている。なお、図4〜図6に示される各値は、説明の便宜上の値である。
[閾値aの求め方]
再送方式1に関して、復元に失敗したデータブロック数をパラメータとした平均再送回数を求める。この平均再送回数は、図4の最下段の行に示される平均値に対応している。
また、再送方式2と再送方式3に関して、再送方式2及び3を各々のパラメータ(復元に失敗したデータブロック数(未復元のデータブロック数)と損失した符号語数(損失符号語数))に基づいて再送回数が最小となる再送方式を選択することにより最適に使い分けた場合に、復元に失敗したデータブロック数をパラメータとした平均再送回数を求める。例えば、図5及び図6の結果から、図7に示されるテーブルが作成される。具体的には、図5および図6の各結果を比べて最小値の要素を図7のテーブルの要素とし、平均を再計算する。
次いで、図4と図7の2つの平均再送回数を比較し、図4の再送方式1の平均再送回数が再送方式2、3を組み合わせた図7の再送方式の平均再送回数よりεa未満であることを満足する「復元に失敗したデータブロック数」の中で、最大のデータブロック数を閾値aに選択する。例えば、「εa=0.01」である場合、図8に示されるように閾値aは「1」となる。但し、データブロック数「1」以上であって再送方式1の平均再送回数が再送方式2、3を組み合わせた再送方式の平均再送回数よりεa未満であることを満足する「復元に失敗したデータブロック数」は存在していないものとする。
[閾値bの求め方]
閾値bの求め方は、上記した閾値aの求め方と基本的には同じである。
再送方式2、3に関して、損失した符号語数をパラメータとした平均再送回数をそれぞれ求める。これらの平均再送回数は、それぞれ図5、図6の最右列に示される平均値に対応している。次いで、これらの2つの平均再送回数を比較し、再送方式2の平均再送回数が再送方式3の平均再送回数よりεb未満であることを満足する「損失した符号語数」の中で、最大の符号語数を閾値bに選択する。例えば、「εb=0.1」である場合、図5および図6に基づいた図9に示されるように、閾値bは「6」となる。但し、「損失した符号語数」が7以上であって再送方式2の平均再送回数が再送方式3の平均再送回数よりεb未満であることを満足する「損失した符号語数」は存在していないとする。
[閾値cの求め方]
再送方式1、3に関して、損失した符号語数をパラメータとした平均再送回数をそれぞれ求める。これらの平均再送回数は、それぞれ図4、図6の最右列に示される平均値に対応している。次いで、これらの2つの平均再送回数を比較し、再送方式1の平均再送回数が再送方式3の平均再送回数よりεc以下であることを満足する「損失した符号語数」の中で、最大の符号語数を閾値cに選択する。なお、当該条件に合致する閾値cが閾値bより小さければ、閾値cとして閾値bの値を用いる。例えば、図5および図6に基づいた図10に示されるように、閾値cは「send_packet −1」となる。但し、「損失した符号語数」が「send_packet −2」以下であって再送方式1の平均再送回数が再送方式3の平均再送回数よりεc以下であることを満足する「損失した符号語数」は存在していないとする。
上述した方法により、閾値a,b,cを求めることができる。
なお、シミュレーション回数(trial_number)を十分大きくすることにより、閾値a,b,cを最適化することができる。
また、ε近傍εa、εbは、シミュレーション回数に合わせて適切な値に定める。なお、ε近傍εcは、再送回数または受信側での計算量のいずれを重要視するかに基づいて適切な値を定める。但し、ε近傍εa、εb、εcとして適当な値を定めることが困難な場合には、全ての値を「0」に設定してもよい。
また、マルチキャスト配信符号語数(send_packet)と消失確率(p)は実環境に対して誤差が小さいものを選択する。
図11は、上記した閾値a,b,cに基づいた再送方式1,2,3の各選択領域を示す図である。図11において、「事象が起こらない領域」は、k個のブロック数を復元するためには少なくともk個の符号語が必要であることにより、起こりえない領域である。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、閾値a,b,cに基づいて再送方式1,2,3を選択するようにしたが、復元に失敗したデータブロック数および損失した符号語数の組ごとに、使用する再送方式が定義された再送方式選択関数もしくは再送方式選択テーブルを予め準備し、受信端末12が該関数もしくはテーブルに基づいて再送方式1,2,3を選択するようにしてもよい。この場合の受信端末12が行う復号処理の流れを図12に示す。
再送方式選択関数もしくは再送方式選択テーブルは、上記した計算機シミュレーションの測定結果を使用して予め作成する。図13は、再送方式選択テーブル101の構成例を示す図である。以下、再送方式選択関数もしくは再送方式選択テーブルの作成方法を説明する。
先ず、上記した計算機シミュレーションの測定結果に基づき、2つのパラメータ(復元に失敗したデータブロック数(未復元のデータブロック数)と損失した符号語数(損失符号語数))の組の全てにおいて、再送方式1,2,3をそれぞれ用いたときの平均再送回数を計算機シミュレーションにより求める。すなわち、ある数のデータブロックが復元できておらず、且つある数の符号語が損失している場合に、ある再送方式を使用すると、平均何回の再送が必要であるのかを再送方式1,2,3ごとに計算する。
次いで、3つの再送方式1〜3の中で最も再送回数の少ない再送方式を、2つのパラメータに係る当該組についての再送方式に選択する。平均再送回数が同一である再送方式が発生した場合には、より数字の少ない再送方式とする。つまり再送方式1を最優先とし、次に再送方式2を優先する。シミュレーションの測定結果の中に2つのパラメータに係るある組が見つからないときは、再送方式3を当該組に対する再送方式に選択する。
上記した再送方法の選択方法により、復元に失敗したデータブロック数の各値(1〜Kの範囲)と損失した符号語数の各値(1〜send_packetの範囲)から成る組ごとに、再送方法を選択し、これら選択結果を表す再送方式選択関数もしくは再送方式選択テーブルを作成する。
なお、上述した実施形態においては、再送方式1が第2の再送要求手段に対応し、再送方式2が第3の再送要求手段に対応し、再送方式3が第1の再送要求手段に対応している。
本発明の一実施形態に係るマルチキャスト配信システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す受信端末12が行う復号処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る復号処理を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態に係る閾値a、閾値b、閾値cを求めるためのシミュレーションにより得られた測定結果の集計例を示す第1のテーブル図である。 本発明の一実施形態に係る閾値a、閾値b、閾値cを求めるためのシミュレーションにより得られた測定結果の集計例を示す第2のテーブル図である。 本発明の一実施形態に係る閾値a、閾値b、閾値cを求めるためのシミュレーションにより得られた測定結果の集計例を示す第3のテーブル図である。 本発明の一実施形態に係る閾値aの求め方を説明するための第1の説明図である。 本発明の一実施形態に係る閾値aの求め方を説明するための第2の説明図である。 本発明の一実施形態に係る閾値bの求め方を説明するための第2の説明図である。 本発明の一実施形態に係る閾値cの求め方を説明するための第2の説明図である。 本発明の一実施形態に係る閾値a,b,cに基づいた再送方式1,2,3の各選択領域を示す図である。 図1に示す受信端末12が行う他の実施形態に係る復号処理の流れを示すフローチャートである。 同実施形態に係る再送方式選択テーブル101の構成例を示す図である。 本発明に係る重み1復号法を説明するための第1の概念図である。 本発明に係る重み1復号法を説明するための第2の概念図である。
符号の説明
11…配信サーバ、12…受信端末(通信端末装置)、20…パケットネットワーク、21…ルータ、101…再送方式選択テーブル。

Claims (15)

  1. 配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置を備えるマルチキャスト配信システムにおいて、
    前記送信された符号語をネットワークを介して受信し、重み1復号法により前記受信した符号語を復号する通信端末装置を備え、
    前記通信端末装置は、
    前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求手段を備えたことを特徴とするマルチキャスト配信システム。
  2. 復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求手段と、
    損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求手段と、
    復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト配信システム。
  3. 前記再送方式選択手段は、
    前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする請求項2に記載のマルチキャスト配信システム。
  4. 前記再送方式選択手段は、
    損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、
    前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、
    前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、
    前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、
    前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする請求項3に記載のマルチキャスト配信システム。
  5. 前記再送方式選択手段は、
    復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする請求項2に記載のマルチキャスト配信システム。
  6. 配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置から、ネットワークを介して前記送信された符号語を受信する受信手段と、
    重み1復号法により前記受信した符号語を復号する復号手段と、
    前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求手段と、
    を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  7. 復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求手段と、
    損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求手段と、
    復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の通信端末装置。
  8. 前記再送方式選択手段は、
    前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする請求項7に記載の通信端末装置。
  9. 前記再送方式選択手段は、
    損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、
    前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、
    前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、
    前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、
    前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする請求項8に記載の通信端末装置。
  10. 前記再送方式選択手段は、
    復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする請求項7に記載の通信端末装置。
  11. 配信データを所定数のデータブロックに分割し、任意に選択されたデータブロックの組ごとに排他的論理和演算して生成した符号語をマルチキャスト形式で送信する送信装置を備えるマルチキャスト配信システムにおけるデータ再送方法であって、
    前記送信された符号語をネットワークを介して受信した通信端末装置が、
    重み1復号法により前記受信した符号語を復号する過程と、
    前記復号の結果、復元に失敗したデータブロックの中から、前記重み1復号法に係る重みが大きいデータブロックの再送を前記送信装置に要求する第1の再送要求過程と、
    を含むことを特徴とするデータ再送方法。
  12. 前記通信端末装置が、
    復元に失敗した全データブロックの再送を前記送信装置に要求する第2の再送要求過程と、
    損失した符号語の再送を前記送信装置に要求する第3の再送要求過程と、
    復元に失敗したデータブロックの割合および損失した符号語の割合に基づき、前記第1から第3の再送要求手段の中からいずれか一つを選択する再送方式選択過程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のデータ再送方法。
  13. 前記再送方式選択過程において、
    前記第2の再送要求手段を選択するために満たすべき条件として、復元に失敗したデータブロックの割合の上限を規定する第1の閾値を有することを特徴とする請求項12に記載のデータ再送方法。
  14. 前記再送方式選択過程において、
    損失した符号語の割合の高位範囲を規定する第2の閾値と、損失した符号語の割合の下位範囲を規定する第3の閾値とを有し、
    前記第1の閾値による前記第2の再送要求手段に係る選択条件が満たされなかった場合において、
    前記第2の閾値が満たされたときは前記第2の再送要求手段を選択し、
    前記第3の閾値が満たされたときは前記第3の再送要求手段を選択し、
    前記第2及び第3の双方の閾値ともに満たされなかったときは前記第1の再送要求手段を選択することを特徴とする請求項13に記載のデータ再送方法。
  15. 前記再送方式選択過程において、
    復元に失敗したデータブロックの個数および損失した符号語の個数の全組み合わせに対する前記再送要求手段の選択内容を表す関数もしくはテーブルを有することを特徴とする請求項12に記載のデータ再送方法。


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