JP2006107990A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成の大型化、複雑化を極力抑え、燃料電池に供給される空気の過剰冷却を防止することを課題とする。
【解決手段】 空気を圧縮する空気圧縮装置2と、この空気圧縮装置2で圧縮された空気を冷媒で冷却する空気冷却装置3とに、共通に供給される冷媒の流量を流量可変バルブ11で調整制御し、冷媒の流量を制御することで冷媒で冷却される空気の温度を制御して構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 空気を圧縮する空気圧縮装置2と、この空気圧縮装置2で圧縮された空気を冷媒で冷却する空気冷却装置3とに、共通に供給される冷媒の流量を流量可変バルブ11で調整制御し、冷媒の流量を制御することで冷媒で冷却される空気の温度を制御して構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、反応ガスとして燃料電池に供給される空気の温度を制御する燃料電池システムに関する。
燃料ガスの例えば水素ガスと酸化剤ガスの例えば空気とを化学反応させて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいては、発電に必要な空気を圧縮装置などで加圧して燃料電池に供給する例が一般的である。このため、空気を圧縮する圧縮装置として例えばコンプレッサなどを利用するが、同時に空気を圧縮する際にコンプレッサは高温となるため、コンプレッサの過熱を避けるために冷媒などでコンプレッサを冷却することが多い。
また、圧縮による発熱が空気を高温にし、燃料電池にとっては高すぎる空気温度となるため、圧縮装置の下流で燃料電池との間に圧縮後の空気を冷却する空気冷却装置を設けることも多い。この空気冷却装置も冷媒を利用して空気を冷却する例が多い。
しかしながら、低温環境下でシステムを起動する場合を考えると、低温の空気が低温の部品や配管を通過して燃料電池に供給されるため、燃料電池に供給される空気温度が、システムが効率の良い運転をするには低い場合がある。また、空気冷却装置で低温の冷媒で空気が冷却されて燃料電池に供給されてしまうことが、低温時に燃料電池が短時間で適正温度へ昇温させることを妨げてしまう。
そこで、システムの低温起動時に燃料電池の迅速な暖機を目的として、圧縮後の空気を冷却しないで燃料電池に供給する技術が提案されている。このような技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献に記載された技術では、空気を圧縮するコンプレッサと燃料電池との間に、主通路が形成され、この主通路には空気を冷却する放熱器と主通路を開放/遮断する通路ON/OFF弁が設けられている。また、コンプレッサで圧縮後の空気が放熱器を迂回するようにバイパス通路が設けられ、このバイパス通路には逆流防止弁が設けられている。
特開2002−313387
上記従来の燃料電池システムにおいては、低温時には、コンプレッサで圧縮後の空気をバイパス流路に流して、圧縮後の空気を放熱器で冷却しない構成を採用している。
しかし、このような構成においては、圧縮後の空気が放熱器を迂回するバイパス流路、ならびに主流路からバイパス流路に分岐する分岐部を設ける必要があった。さらに加えて、主流路とバイパス流路のそれぞれに両流路を切り替えるバルブを設ける必要があった。これらにより、構成の大型化や複雑化を招き、配置レイアウトが制約されてしまうといった不具合を招いていた。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構成の大型化、複雑化を極力抑え、燃料電池に供給される空気の過剰冷却を防止した燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、燃料ガスと酸化剤ガスの空気を化学反応させて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、空気ならびに冷媒を導入し、導入した空気を圧縮し、導入した冷媒で冷却される空気圧縮装置と、前記空気圧縮装置で圧縮された空気と冷媒を導入し、導入した空気の温度を導入した冷媒により冷却し、冷却した空気を前記燃料電池に供給する空気冷却装置と、前記空気圧縮装置と前記空気冷却装置に共通の冷媒を供給する冷媒流路と、前記冷媒流路を流通して、前記空気圧縮装置ならびに前記空気冷却装置に供給される冷媒の流量を制御する流量可変手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、1つの流量制御手段で空気圧縮装置と空気冷却装置を流通する冷媒の流量を制限することが可能となる。これにより、低温時の空気の冷却過剰を防ぎ、燃料電池に供給される空気の温度を高めることができる。この結果、構成の複雑化を最小限に抑えて、システムの低温運転時に空気系や燃料電池内での純水の凍結防止や、燃料電池の早期昇温に寄与することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、燃料電池1、空気圧縮装置2、ならびに空気冷却装置3を備えて構成されている。
燃料電池1は、燃料ガスの例えば水素と酸化剤ガスの例えば空気とを電解質膜で化学反応させて発電を行う。燃料電池1には、水素供給系(図示せず)によって適切な圧力、流量に制御された水素が供給され、空気供給系の空気供給流路4に設けられた空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3を介して空気が供給される。
空気圧縮装置2は、コンプレッサ等で構成され、燃料電池1に供給する空気を圧縮する。空気圧縮装置2で圧縮された空気は、空気供給流路4の高温用配管5を介して空気冷却装置3に導入される。
空気冷却装置3は、空気供給流路4の高温用配管5を介して空気圧縮装置2と連結され、空気供給流路4の高温用配管5を介して空気圧縮装置2から与えられた空気を、例えば不凍液(LLC)等の冷却液からなる冷媒によって冷却する。空気冷却装置3で冷却された空気は、空気供給流路4を介して燃料電池1に供給される。
このような空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3には、冷媒流路6が連結され、この冷媒流路6を介して冷媒が供給される。冷媒は、ポンプ7によって冷媒流路6を循環して流通され、冷媒流路6に設けられたラジエータ8で冷却される。
冷媒流路6は、空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3に冷媒を供給する冷媒流路と、空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3以外に冷却が必要になる他の冷却部品9,10、例えば強電(高電圧関連)部品や発電によって得られた電力が供給される駆動モータ等に冷媒を供給する冷媒流路とが並列に設けられている。これにより、空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3への冷媒の供給と、他の冷却部品9,10への冷媒の供給とが並行して行われる。
冷媒流路6を流通して空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3に供給される冷媒は、先ず空気圧縮装置2に導入され、空気の圧縮によって発熱した空気圧縮装置2を冷却し、冷媒流路6に導出される。空気圧縮装置2から導出された冷媒は、冷媒流路6を介して空気冷却装置3に導入され、空気圧縮装置2から与えられた圧縮空気を冷却し、空気冷却装置3から導出される。
空気冷却装置3から冷媒が導出される冷媒出口には、流量可変バルブ11が設けられている。この流量可変バルブ11は、開度を調整することで流通する冷媒の流量を調整制御する流量制御手段として機能し、空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3を流通する冷媒の流量を制御する。なお、この流量可変バルブ11は、図1では空気冷却装置3の下流に配置されているが、空気圧縮装置2と空気冷却装置3との間や、空気圧縮装置2の上流など、空気圧縮装置2と空気冷却装置3を流通する冷媒の流量を制御する機能を発揮できる位置ならば、他の配置箇所であっても構わない。
空気圧縮装置2の空気出口には、空気圧縮装置2で圧縮された圧縮後の空気の温度を検出する温度検出装置Ta1が設けられ、この温度検出装置Ta1で検出された空気温度に基づいて、後述する冷媒の流量制御が行われる。空気冷却装置3の空気出口には、空気冷却装置3で冷却された冷却後の空気の温度を検出する温度検出装置Ta2が設けられ、この温度検出装置Ta2で検出された空気温度に基づいて、後述する冷媒の流量制御が行われる。燃料電池1の空気入口には、燃料電池1に導入される空気の温度を検出する温度検出装置Ta3が設けられ、この温度検出装置Ta3で検出された空気温度に基づいて、後述する冷媒の流量制御が行われる。
空気圧縮装置2の冷媒出口には、空気圧縮装置2から導出された冷媒の温度を検出する温度検出装置Tc1が設けられ、この温度検出装置Tc1で検出された冷媒温度に基づいて、後述する冷媒の流量制御が行われる。空気冷却装置3の冷媒出口には、空気冷却装置3から導出された冷媒の温度を検出する温度検出装置Tc2が設けられ、この温度検出装置Tc2で検出された冷媒温度に基づいて、後述する冷媒の流量制御が行われる。
燃料電池1には、冷却水流路12が設けられ、この冷却水流路12をポンプ13で循環されラジエータ14で冷却された冷却水が循環し、循環する冷却水により発電で生じた熱が除去される。
この燃料電池システムは、図示しないがコントロールユニットを有している。このコントロールユニットは、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。コントロールユニットは、本システムにおける各温度検出装置を含む各センサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、流量可変バルブ11を含む本システムの各構成要素に指令を送り、以下に説明する冷媒の流量制御を含む本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
次に、このような構成において、各温度検出装置で検出された温度をコントロールユニットに読み込んで、コントロールユニットから与えられる指令に基づいて流量可変バルブ11の開度を調整し、空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3を流通する冷媒の流量を制御する制御例について説明する。
先ず、温度検出装置Ta3で検出された燃料電池1の入口空気温度が、燃料電池1の入口温度の上限値以下である場合には、入口温度上限値までの範囲内で入口空気温度が上がるように冷媒流量を絞る制御を行い、入口上限温度を超えないように冷媒流量の制限を解く。これにより、燃料電池1の入口空気温度が低い場合は、空気冷却装置3への冷媒流量を制限することで過剰冷却を防ぐことができる。これにより、燃料電池1に供給される空気の温度が上がり、空気系や燃料電池1での純水の凍結などを防止し、燃料電池1の早期昇温に貢献することができる。
温度検出装置Ta2で検出された空気冷却装置3の空気出口の空気温度が、空気冷却装置3から燃料電池1への空気供給流路4の上限温度以下である場合には、上限温度までの範囲内で空気冷却装置3の出口空気温度が上がるように冷媒流量を絞る制御を行い、上限温度を超えないように冷媒流量の制限を解く。これにより、空気冷却装置3の排出空気温度が低い場合は、空気冷却装置3への冷媒流量を制限することで空気冷却装置3での過剰冷却を防ぐことができる。これにより、空気冷却装置3の下流へ供給する空気の温度が上がり、空気系や燃料電池1での純水の凍結などを防止し、燃料電池1の早期昇温に貢献することができる。また、空気冷却装置3から導出直後の空気温度が空気供給流路4の配管の温度許容値を超えないように冷媒流量を制御することで、配管の温度許容値を超えない空気温度制御が可能となり、配管の温度劣化を回避して耐久性を向上することができる。
温度検出装置Tc2で検出された空気冷却装置3の冷媒出口の冷媒温度が、空気冷却装置3の冷媒出口に連結された冷媒配管の上限温度以下である場合には、上限温度までの範囲内で空気冷却装置3の出口冷媒温度が上がるように冷媒流量を絞る制御を行い、上限温度を超えないように冷媒流量の制限を解く。これにより、空気冷却装置3の排出冷媒温度が低い場合は、空気冷却装置3への冷媒流量を制限することで空気冷却装置3での過剰冷却を防ぐことができる。これにより、空気冷却装置3の下流へ供給する空気の温度が上がり、空気系や燃料電池1での純水の凍結などを防止し、燃料電池1の早期昇温に貢献することができる。また、冷媒温度が配管の温度許容値を超えないように冷媒流量を制御することで、冷媒配管の温度許容値を超えない冷媒温度制御が可能となり、配管の温度劣化を回避して耐久性を向上することができる。
温度検出装置Ta1で検出された空気圧縮装置2の空気出口の空気温度が、空気圧縮装置2から空気冷却装置3への空気供給流路4の高温用配管5の上限温度以下である場合には、上限温度までの範囲内で空気圧縮装置2の出口空気温度が上がるように冷媒流量を絞る制御を行い、上限温度を超えないように冷媒流量の制限を解く。これにより、空気圧縮装置2の排出空気温度が低い場合は、空気圧縮装置2の冷媒流量を制限することで空気圧縮装置2での過剰冷却を防ぐことができる。これにより、空気圧縮装置2の下流へ供給する空気の温度が上がり、空気系や燃料電池1での純水の凍結などを防止し、燃料電池1の早期昇温に貢献することができる。また、空気圧縮装置2から導出直後の空気温度が空気冷却装置3までの高温用配管5の温度許容値を超えないように冷媒流量を制御することで、高温用配管5の温度許容値を超えない空気温度制御が可能となり、配管の温度劣化を回避して耐久性を向上することができる。
温度検出装置Tc1で検出された空気圧縮装置2の冷媒出口の冷媒温度が、空気圧縮装置2から空気冷却装置3への冷媒流路6の冷媒配管の上限温度以下である場合には、上限温度までの範囲内で空気圧縮装置2の出口冷媒温度が上がるように冷媒流量を絞る制御を行い、上限温度を超えないように冷媒流量の制限を解く。これにより、空気圧縮装置2の排出空気温度が低い場合は、空気圧縮装置2の冷媒流量を制限することで空気圧縮装置2での過剰冷却を防ぐことができる。これにより、空気圧縮装置2の下流へ供給する空気の温度が上がり、空気系や燃料電池1での純水の凍結などを防止し、燃料電池の早期昇温に貢献することができる。また、空気圧縮装置2から空気冷却装置3までの冷媒温度が冷媒流路6の配管の温度許容値を超えないように冷媒流量を制御することで、冷媒配管の温度許容値を超えない冷媒温度制御が可能となり、配管の温度劣化を回避して耐久性を向上することができる。
なお、冷媒の上記制御方法では、いずれか1つの温度検出装置で検出された温度に基づいて、冷媒の流量を調整しているが、2つ以上の温度検出装置で検出された温度に基づいて、調整するようにしてもよい。この場合には、検出された温度と比較されるすべての温度許容値が満足されるように冷媒の流量を調整するようにすればよい。検出された温度と比較されるすべての温度上限値、温度許容値は、予め実験や机上検討によって求められて設定される。
また、この実施例1では、低温運転時など、空気圧縮装置2に吸入される吸入空気の温度が低い場合、もしくは燃料電池1までの空気供給流路4で空気が必要以上に冷却される場合に、1つの流量可変バルブ11の流量制御手段で空気圧縮装置2と空気冷却装置3を流通する冷媒の流量を制御することが可能となるので、空気の過剰冷却を防ぎ、燃料電池1に供給される空気の温度を高めることができる。これにより、配管構成の複雑化を最小限としつつ、空気系や燃料電池1内での純水の凍結防止や、燃料電池1の早期昇温に貢献することができる。具体的には、冷媒を流通させる配管の配管径よりも太い配管径の配管を用いて流通する空気のバイパス流路と、空気の流通経路を切り替える切り替え弁を有する従来の構成に比べて、流量可変バルブ11で冷媒の流量を制限するだけなので、小型で簡素な構造で同等の機能を実現することができる。
空気圧縮装置2と空気冷却装置3に冷媒を流通させる冷媒流路6は、他の冷却部品9,10とは並列に設けられているので、空気圧縮装置2と空気冷却装置3を流通する冷媒流量を制限しても、同じ冷媒を利用する他の冷却部品9,10へ供給される冷媒が不足するといったことは回避され、冷却部品9,10を十分に冷却することができる。空気の過剰冷却を防止する際に、他の冷却部品9,10の冷却性能に与える影響が低減され、燃料電池システムやこのシステムを搭載した車両等への影響を回避することができる。
空気圧縮装置2と空気冷却装置3での冷媒制限による空気昇温に加え、冷媒と空気圧縮装置2との熱交換により、冷媒を介して空気圧縮装置2での発熱を空気冷却装置3に伝達することができる。これにより、燃料電池1への供給空気の温度低下をさらに防止でき、その上温まった冷媒による空気の加熱も可能となる。
空気圧縮装置2ならびに空気冷却装置3を流通する冷媒の流量を適切に制御し、流量が適切に制御された冷媒で空気の温度を制御することで、燃料電池1に供給される空気の温度を従来に比べて格段に精度よく制御することが可能となり、燃料電池1の発電を円滑かつ効率よく行うことができる。
図2は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図2に示す実施例2の特徴とするところは、図1に示す先の実施例1に比べて、空気圧縮装置2に空気冷却装置3を直接支持固定して、空気圧縮装置2と空気冷却装置3とのハウジングを接合し、空気圧縮装置2から空気冷却装置3に空気を流通させる空気供給流路4、ならびに空気圧縮装置2から空気冷却装置3に冷媒を流通させる冷媒流路6を両装置の外部に設けたことあり、他は実施例1と同様である。
このような構成を採用することで、低温時の空気圧縮装置2で発生した熱をハウジングを介して空気冷却装置3に直接伝達でき、空気圧縮装置2から空気冷却装置3への熱伝達性能が向上する。これにより、空気冷却装置3での過剰冷却が低減でき、システムの暖機性能を向上することができる。
図3は本発明の実施例3に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図3に示す実施例3の特徴とするところは、図2に示す先の実施例2に比べて、空気圧縮装置2の空気供給流路の出口側と空気冷却装置3の空気入口側を直接連結し、空気圧縮装置2の冷媒流路の出口側と空気冷却装置3の冷媒入口側を直接連結し、両装置の外部に配管を設けることなく空気圧縮装置2から空気冷却装置3に空気ならびに冷媒を流通させるようにしたことにあり、他は実施例2と同様である。
このような構成を採用することで、空気圧縮装置2で圧縮された高温空気を配管を介さずに空気冷却装置3に導入することができ、図1に示す高温用配管5を削除することが可能となる。これにより、コストの低減とレイアウトを向上することができる。さらに、空気の配管部分での放熱が低減され、空気の冷却防止に効果がある。また、冷媒流路が低減できるので、配管の接続構造、接続作業を簡素化することができ、配管での放熱低減による低温時の空気冷却防止にも効果がある。
図4は本発明の実施例4に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図4に示す実施例4の特徴とするところは、図1に示す先の実施例1に比べて、空気圧縮装置2と空気冷却装置3との間の冷媒流路6に、冷媒が空気冷却装置3と流量可変バルブ11をバイパスする冷媒バイパス流路15を設け、この冷媒バイパス流路15に流量可変バルブ16を設け、この流量可変バルブ16を調整することで、空気圧縮装置2から導出されて冷媒バイパス流路15に分岐する冷媒の流量を制御するようにしたことにあり、他は実施例1と同様である。
このような構成において、温度検出装置Ta3で検出された燃料電池1の入口空気温度、温度検出装置Ta2で検出された空気冷却装置3の出口の空気温度、ならびに温度検出装置Ta1で検出された空気圧縮装置2の出口の空気温度に基づいて、燃料電池1の入口空気温度や空気冷却装置3の出口空気温度が上限温度に対して余裕があり、空気圧縮装置2の出口の空気温度が、空気圧縮装置2と空気冷却装置3との間の空気供給流路4の配管の上限温度と同等、もしくは上限温度を超える場合には、流量可変バルブ16を開いて冷媒バイパス流路15を開放する。これにより、空気圧縮装置2に流れる冷媒の流量を増大させ、空気圧縮装置2の出口空気温度を配管上限温度までの範囲内まで下げつつ、空気冷却装置3で空気の過剰冷却を防止するように冷媒の流通を制御する。
このような制御により、空気冷却装置3に流れる冷媒の流量と、空気圧縮装置2に流れる冷媒の流量に差を設け、空気圧縮装置2における空気の冷却効果を空気冷却装置3のそれよりも高めることができる。これにより、空気圧縮装置2の出口空気温度を配管許容温度以下に維持しつつ、空気冷却装置3での空気冷却性能を低下させることができる。
1…燃料電池
2…空気圧縮装置
3…空気冷却装置
4…空気供給流路
5…高温用配管
6…冷媒流路
7,13…ポンプ
8,14…ラジエータ
9,10…冷却部品
11,16…流量可変バルブ
12…冷却水流路
15…冷媒バイパス流路
Ta1,Ta2,Ta3,Tc1,Tc2…温度検出装置
2…空気圧縮装置
3…空気冷却装置
4…空気供給流路
5…高温用配管
6…冷媒流路
7,13…ポンプ
8,14…ラジエータ
9,10…冷却部品
11,16…流量可変バルブ
12…冷却水流路
15…冷媒バイパス流路
Ta1,Ta2,Ta3,Tc1,Tc2…温度検出装置
Claims (11)
- 燃料ガスと酸化剤ガスの空気を化学反応させて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
空気ならびに冷媒を導入し、導入した空気を圧縮し、導入した冷媒で冷却される空気圧縮装置と、
前記空気圧縮装置で圧縮された空気と冷媒を導入し、導入した空気の温度を導入した冷媒により冷却し、冷却した空気を前記燃料電池に供給する空気冷却装置と、
前記空気圧縮装置と前記空気冷却装置に共通の冷媒を供給する冷媒流路と、
前記冷媒流路を流通して、前記空気圧縮装置ならびに前記空気冷却装置に供給される冷媒の流量を制御する流量制御手段と
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記冷媒流路は、冷媒により冷却を必要とする他の構成要素に冷媒を供給する冷媒流路とは並列に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。 - 冷媒は、前記空気圧縮装置を流通した後前記空気冷却装置を流通する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池の空気入口の空気温度を検出する第1の温度検出手段を有し、
前記第1の温度検出手段で検出された空気温度に基づいて、前記流量制御手段により前記冷媒流路を流通する冷媒の流量を制御する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気冷却装置の空気出口の空気温度を検出する第2の温度検出手段を有し、
前記第2の温度検出手段で検出された空気温度に基づいて、前記流量制御手段により前記冷媒流路を流通する冷媒の流量を制御する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気冷却装置の冷媒出口の冷媒温度を検出する第3の温度検出手段を有し、
前記第3の温度検出手段で検出された冷媒温度に基づいて、前記流量制御手段により前記冷媒流路を流通する冷媒の流量を制御する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気圧縮装置の空気出口の空気温度を検出する第4の温度検出手段を有し、
前記第4の温度検出手段で検出された空気温度に基づいて、前記流量制御手段により前記冷媒流路を流通する冷媒の流量を制御する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気圧縮装置の冷媒出口の冷媒温度を検出する第5の温度検出手段を有し、
前記第5の温度検出手段で検出された冷媒温度に基づいて、前記流量制御手段により前記冷媒流路を流通する冷媒の流量を制御する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気圧縮装置と前記空気冷却装置とを直接支持固定して、前記両装置を接合する
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7及び8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記空気圧縮装置内に設けられた前記冷媒流路と、前記空気冷却装置内に設けられた前記冷媒流路とを直接接続する
ことを特徴とする請求項9記載の燃料電池システム。 - 前記空気圧縮装置から導出された冷媒を分岐させて、前記空気圧縮装置から導出された冷媒が前記空気冷却装置を迂回して流通する冷媒バイパス流路を設け、
前記冷媒バイパス流路に、前記冷媒バイパス流路を流通する冷媒の流量を制御するバイパス流量制御手段を設けた
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7及び8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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