JP2006107904A - 回転型の操作装置 - Google Patents

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孝 近道
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Abstract

【課題】 小型且つ簡単な構造とすることで故障しにくく、しかも回転方向を容易に検出することが可能な回転型の操作装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 腕部12a,12bを有する揺動部材12を設け、支持軸13aを中心として揺動可能とする。腕部12a,12bに対向する位置に弾性変形部16B,16Cを設け、弾性変形部16B,16Cの下方に第1のスイッチ17aと第2のスイッチ17bを設ける。回転部材11を回転させると、一方のスイッチのみからパルス信号が出力され、前記パルス信号が、どちらのスイッチから出力されたのものかを判別することにより、回転部材11の回転方向が検出される。
このようにすると、簡単な構造で回転部材の回転方向を容易に検出することができる。また、スイッチを設けるためのスペースがXY平面内において不要となり、操作装置を小型化および薄型化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転部材の回転方向を操作入力情報として出力する回転型の操作装置に係わり、特に簡単な構造で回転方向を容易に検出することが可能な回転型の操作装置に関する。
下記の特許文献1には操作軸を回動させたときに2つのスイッチ回路のうち、どちらか一方のスイッチ回路をオン,オフするロータリーパルススイッチが開示されている。
図4は前記ロータリーパルススイッチを示す透視図である。
図4に示すように、操作軸101を、たとえば図示矢印A方向に回動させると、回転子102が同時に回動し、回転子102の突子102bも図示矢印A方向に移動する。このとき、突子102aと突子102bとの間に位置している摺動体103の突部103Aが、突子102bによって図示矢印B方向に押圧され、摺動体103が矢印B方向に移動する。そして、摺動体103の左端部103aが左可動接片104aに当接し、左可動接片104aを押圧し、左可動接片104aが左固定接片105aと接触し、導通する。さらに回転子102が図示矢印A方向に回動すると、摺動体103自身の弾性により、突部103Aが突子102bにより押圧されてへこみ、突子102bが突部103Aを乗り越えて、突部103Aが突子102bと突子102cとの間に位置するようになる。その後、摺動体103は、左可動接片104aの弾性により図示矢印C方向へ戻り、左可動接片104aと左固定接片105aとの接触が断たれる。
下記の特許文献2には、携帯電話機等に使用される回転型信号発生器が開示されている。
図5は前記回転型信号発生器の要部断面図、図6は図5の6−6線での切断断面図、図7は操作部材を正回転させたときの支持部材と回転部材の関係を示す説明図、図8は操作部材を逆回転させたときの支持部材と回転部材の関係を示す説明図である。
図6に示すように、操作部材201を図示矢印B1方向に正回転させる、または図示矢印B2方向に逆回転させると、操作部材201の回転に伴い、操作部材201の軸部201aを介して作動部材202が回転する。作動部材202が回転すると、作動部材202の凹凸部によって、可動接点203が実線位置と点線位置に移動して、固定接点204に接離を繰り返し、パルス信号である電気信号を発生する。
実開昭55−158535号公報 特開2001−35310号公報
しかし、前記特許文献1に記載の発明では、互いに接触し、導通する可動接片104と固定接片105が、摺動体103の右側方にも設けられており(右可動接片104b,右固定接片105b)、摺動体103の移動方向(図示矢印B方向および矢印C方向)の左右両側方に設けられている。このため、可動接片104と固定接片105を設けるスペースが左右に必要となり、前記ロータリーパルススイッチを小型にすることが困難であった。
また、摺動体103は、ケース106の内壁106aに当接しながら図示B方向および図示C方向に移動する。このため、前記ロータリーパルススイッチを長期間使用すると、摺動体103の摺動摩擦により内壁106aが削れ、このときの削れ粉が可動接片104と固定接片105との間に溜まり、可動接片104と固定接片105とが接触不良になるという問題があった。
前記特許文献2に記載の発明では、操作部材201を図示矢印B1方向に正回転させると、図5および図7に示すように、操作部材201の軸部201bと回転部材205との間の摩擦力によって、回転部材205は支持部材206のストッパー部206aに当接するまで共回りする。その結果、回転部材205の可動接点205aが固定接点207a,207bに導通してON状態となり、スイッチSによって正回転方向信号が発生する。
逆に、操作部材201を図示矢印B2方向に逆回転させると、前記と同様に操作部材201の軸部201bと回転部材205との間の摩擦力によって、図8に示すように、回転部材205は支持部材206のストッパー部206aに当接するまで共回りする。その結果、回転部材205の可動接点205aと固定接点207a,207bとの間がOFF状態となり、スイッチSによって逆回転方向信号が発生する。
すなわち、操作部材201の回転方向は、回転部材205の可動接点205aと固定接点207a,207bとにより形成されるスイッチSによって検出される。このため、操作部材201の回転方向を判別するための手段を、前記電気信号を発生させる可動接点203および固定接点204とは別個に設けなければならず、前記回転型信号発生器の構造が複雑になる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、小型且つ簡単な構造とすることで故障しにくく、しかも回転方向を容易に検出することが可能な回転型の操作装置を提供することを目的としている。
本発明の回転型の操作装置は、外周部から内方または外方に突出する複数の突起が設けられた回転部材と、前記突起の回転軌跡内に突出する係合部および腕部を有するとともに、いずれかの前記突起が前記係合部に係合することにより揺動させられる揺動部材と、被押圧部と押圧部とを有し且つ前記揺動部材が揺動したときに、前記腕部からの押圧力を受けて前記被押圧部が弾性変形させられることに応じて前記押圧部が突出させられる弾性変形部と、前記押圧部に対向配置され且つ前記押圧部の突出に応じて導通状態と非導通常状態に切り換えられるスイッチとが設けられていることを特徴とする。
本発明の回転型の操作装置では、回転部材が回転させられると、突起が揺動部材の係合部に係合し、揺動部材が揺動させられる。揺動部材が揺動すると、揺動部材の腕部が弾性変形部の被押圧部を押圧し、弾性変形部が弾性変形させられる。このとき、弾性変形部の押圧部が突出し、スイッチが導通状態となる。その後、突起が揺動部材の係合部を乗り越えると、弾性変形部の押圧部の突出が行われなくなり、スイッチが非導通状態となる。つまり、回転部材を連続して回転させると、スイッチが導通状態と非導通状態を繰り返す。このため、スイッチから、スイッチが導通状態であるか非導通状態であるかを示すパルス信号を出力させることができる。
また、弾性変形部を、傾倒する斜め方向に弾性変形させることができるため、弾性変形部の下方の位置にスイッチを設けることができる。このため、スイッチを設けるためのスペースがXY平面内において不要となり、メンブレンスイッチなどの薄型のスイッチ部材を使用することが可能となり、操作装置を小型化および薄型化することができる。
さらに、本発明の回転型の操作装置では、部材どうしが摺動することによる削れ粉の発生ということがないため、接触不良による故障という問題も生じない。
本発明では、第1のスイッチ側に一方の前記腕部と一方の前記弾性変形部とが設けられ、第2のスイッチ側に他方の前記腕部と他方の前記弾性変形部とが設けられており、前記第1のスイッチは前記一方の弾性変形部を介して前記一方の腕部からの押圧力で切り換えられ、前記第2のスイッチは前記他方の弾性変形部を介して前記他方の腕部からの押圧力で切り換えられる。
本発明では、パルス信号が、第1のスイッチから出力されたのものか、あるいは第2のスイッチから出力されたものかを判別することにより、容易に回転部材の回転方向を検出することができる。しかも、パルス信号は、回転方向に対応する一方のスイッチからのみ出力され、従来のように、回転方向にかかわらず双方のスイッチから出力されるものではないため、回転方向を判別するための手段を別途設ける必要がない。よって、操作装置の構造を簡単にすることができる。
また、本発明では、前記突起、前記揺動部材、前記弾性変形部および前記スイッチが、前記回転部材の外周部の外側または内側に設けられている。
特に、突起,揺動部材,弾性変形部およびスイッチが、回転部材の外周部の外内側に設けられている場合には、これらの部材を設けるスペースを回転部材の外側に確保する必要がなくなり、この点において操作装置をより小型化することができる。
本発明では、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとが、前記腕部を挟んだ両側に対向配置されていてもよい。
このようにすると、揺動部材の腕部を1つとすることができる。このため、揺動部材の構造をより単純にすることができ、より簡単な構造で、第1のスイッチまたは第2のスイッチからパルス信号を発生させることができ、さらには、第1のスイッチまたは第2のスイッチを通じて回転部材の回転方向をも検知することができる。
また本発明では、前記回転部材の中心に第3のスイッチが設けられている。
第3のスイッチを設けると、第3のスイッチは押圧力によって導通状態と非導通状態が切り換えられるため、第3のスイッチを例えば決定スイッチとして使用することができる。
また本発明では、各前記スイッチがカバー部材で覆われており、このカバー部材に前記弾性変形部が設けられている。
このようにすると、カバー部材が防水カバーとして機能し、操作装置の基板上の電子部品を水や湿気などから保護することができる。
また本発明では、前記回転部材の側方には、前記回転部材の外周部を内周方向または外周方向に押圧するクリック付与手段が設けられている。
このため、クリック感が操作者に与えられ、操作者は、回転部材を回転させていることを確実に認識することができる。
本発明の回転型の操作装置では、簡単な構造で回転方向を容易に検出することが可能である。
図1Aは本発明の第1の実施の形態としての回転型の操作装置を示す平面図、図1Bは図1Aの1−1線での切断断面図である。なお、図1Aにおいては、図1Bに示されるケース13を省略している。
図1Aおよび図1Bに示すように、本発明の回転型の操作装置10は回転部材11と揺動部材12などを有しており、これらは基板K上に設けられている。図1Bに示すように、基板Kはケース13によって覆われており、回転部材11はケース13に設けられた開口部13Aから露出するように取り付けられている。
回転部材11の表面には平面的にリング状をした操作部11Aを有しており、その中央には中心孔11Bが形成されている。そして、この中心孔11Bの内部には押釦14が設けられている。したがって、ケース13の開口部13Aには、回転部材11の操作部11Aと押釦14が露出されている。
押釦14の下方で、基板Kの表面には進退自在に設けられたアクチュエータ15aを備えたタクトスイッチ(第3のスイッチ)15が固定されている。タクトスイッチ15上には、弾性を有する部材、例えばシリコンゴム等から形成された弾性部16Aが配置され、この弾性部16A上に押釦14が固定されている。よって、押圧力を加えて押釦14を下方に押圧すると、弾性部16Aが弾性変形するとともに、タクトスイッチ15のアクチュエータ15aが押し下げられるため、タクトスイッチ15が導通状態に切り換えられる。また、前記押圧力を解除すると、アクチュエータ15aが元の状態に復帰するため、タクトスイッチ15が非導通状態に切り換えられる。このとき、弾性部16Aが元の状態に復元するため、押釦14が押し下げられる前の状態に復帰させられるようになっている。押釦14は、例えば決定キーなどとして使用することができる。
回転部材11の外周側にはリング状の外周部11Cが設けられている。外周部11Cには、中心孔11Bからみて外方に突出し、三角形状をした複数の突起11a,11b,11c,11d,11e,11fが時計回り方向にこの順に設けられている。なお、隣り合う各突起間の間隔(または中心角)は同一に設定されている。
この実施の形態における揺動部材12は回転部材11の外方の近傍に設けられている。揺動部材12は、例えプラスチックなどの合成樹脂で形成されており、図1Aに示すように、図示X1方向に延びる一方の腕部12aと図示X2方向に延びる他方の腕部12bと、図示Y2方向に突出形成された係合部12cとを有しており、係合部12cの中心には軸穴12dが形成されている。軸穴12dには、ケース13の下面から下方に突出するように形成された支持軸13aが挿通されている。すなわち、揺動部材12は、支持軸13aを中心として、反時計回り方向(第1の方向,図示矢印B1方向)および時計回り方向(第2の方向,図示矢印B2方向)に揺動自在に支持されている。しかも、揺動部材12は、係合部12cの先端部が回転部材11の外周部11Cに設けられた突起11a〜11fの先端部の回転軌跡内に進入可能となる位置に設けられている。
図示Y1側の位置で、且つ揺動部材12の一方の腕部12aに対向する位置には弾性変形部16Bが設けられ、他方の腕部12bに対向する位置には弾性変形部16Cが設けられている。弾性変形部16B,16Cは、弾性に優れた部材、例えばシリコンゴム等で形成されている。弾性変形部16B,16Cは、弾性変形が容易となる形状、例えば平面馬蹄形状で形成された被押圧部16a,16aと、その底面に図示下方に突出形成された押圧部16b,16bとを有している。そして、押圧部16b,16bに対向する下方の位置で、且つ基板Kの表面には、例えばメンブレンスイッチなどからなる第1のスイッチ17aと第2のスイッチ17bがそれぞれ設けられている。
弾性変形部16B,16Cは、被押圧部16a,16aが図示Y1方向(水平方向)の力を受けると、被押圧部16a,16aが弾性変形して斜め方向(図示Y1方向および図示Z2方向)に傾倒する。このとき、押圧部16b,16bが図示Z2方向に突出するように変形して、第1,第2のスイッチ17a,17bが押し下げられることにより、第1,第2のスイッチ17a,17bが導通状態に設定される。
なお、弾性部16Aと弾性変形部16B,16Cについては、基板K上に設けられたタクトスイッチ15および第1,第2のスイッチ17a,17bなどの電気部品全体を覆うカバー部材(弾性被覆部材)16として構成し、カバー部材16に部分的に弾性部16Aおよび弾性変形部16B,16Cを設けるようにしてもよい。このようにすると、カバー部材16が防水カバーとして機能し、基板K上の電子部品を水や湿気などから保護することができる。
回転部材11の外側には、操作者に対しクリック感触を与えるクリック付与手段19が設けられている。クリック付与手段19は、図示D1およびD2方向に進退自在に設けられた当接部19Aと、当接部19Aを回転部材11の中心方向に向けて付勢する付勢部材19Bとを有している。なお、当接部19Aには、互いに隣り合う突起間の間隔と同寸法で且つ円弧形状に形成された押圧面19aと、押圧面19aの両端に突起の斜面に従うテーパ部19b,19bが形成されている。押圧面19aがいずれかの突起間(図1Aでは突起11cと突起11dとの間)に嵌合的に当接しているときには、回転部材11は回転が停止させられた回転停止状態にある。
一方、回転部材11を図示A1方向またはA2方向に回転させると、突起11a〜11fのいずれかが、その回転方向に応じて一方のテーパ部19bを介して外周部11Cと押圧面19aとの間に進入し、当接部19Aを付勢部材19Bに抗して図示D1方向に移動させる。このため、クリック付与手段19が回転部材11の回転が許容される回転許容状態に設定される。
そして、回転部材11を連続的に回転させると、突起11a〜11fが外周部11Cと押圧面19aとの間への侵入と退出を繰り返し、クリック付与手段19は前記回転停止状態と回転許容状態とを交互に繰り返すこととなる。このとき、当接部19Aが回転部材11の回転に応じて図示D1方向およびD2方向に交互に移動させられ、操作者にクリック感が与えられる。
次に、本発明の回転型の操作装置10の動作を説明する。
まず、操作装置10の回転部材11が回転されていない停止状態では、図1Aの実線で示すように、突起11a〜11fは揺動部材12の係合部12cから離れている。同時に、揺動部材12の一方の腕部12aと他方の腕部12bは、ともに弾性変形部16B,16Cの被押圧部16a,16aから離れている。よって、弾性変形部16B,16Cは変形させられておらず、第1,第2のスイッチ17a,17bは非導通(OFF)状態となっている。なお、このとき、係合部12cの先端部は、突起11a〜11fの回転軌跡内にある。
次に、前記停止状態から回転部材11が時計回り方向(図示矢印A1方向)に回転させられると、突起11aが図示矢印A1方向に移動し、突起11aは回転軌跡内に位置する揺動部材12の係合部12cの先端に当接し、係合部12cが突起11aによって図示X1方向に押圧される。係合部12cが図示X1方向に押圧されると、図1Aの点線で示すように、揺動部材12は支持軸13aを中心として反時計回り方向(図示B1方向)に揺動させられる。このとき、揺動部材12の一方の腕部12aが、揺動部材12の揺動方向(図示B1方向)に設けられた弾性変形部16Bの被押圧部16aを水平に押圧するため、弾性変形部16Bは自らの弾性力に抗して弾性変形させられる。上記のように、弾性変形部16Bは、水平方向の押圧力を受けると斜め方向(図示Y1方向およびZ2方向)に傾倒させられるため、弾性変形部16Bの底面に設けられた押圧部16bが図示Z2方向に突出して第1のスイッチ17aを押し下げ、第1のスイッチ17aが導通状態(ON状態)に切り換えられる。このとき、ON状態を示すHレベル信号が第1のスイッチ17aから外部に出力される。
さらに、回転部材11が時計回り方向に回転させられ、突起11aが係合部12cを図示A1方向に乗り越えると、弾性変形部16Bに対する押圧力が開放されるため、弾性変形部16Bが自らの弾性力によって元の状態に復元する。
このとき、弾性変形部16Bに設けられた押圧部16bが図示Z1方向に持ち上げられるため、第1のスイッチ17aが非導通状態(OFF)に切り換えられ、OFF状態を示すLレベル信号が第1のスイッチ17aから外部に出力される。同時に、弾性変形部16Bの弾性力が一方の腕部12aに作用するため、揺動部材12が時計回り方向(図示B2方向)に揺動させられる。
次に、さらに回転部材11の時計回り方向への回転が続くと、突起11fが係合部12cを図示A1方向に乗り越えるため、突起11aの場合と同様の動作が行われ、第1のスイッチ17aからON状態を示すHレベル信号が出力され、続いてOFF状態を示すLレベル信号が出力される。
このように、回転部材11を連続的に時計回り方向へ回転させると、突起11f→突起11e→突起11d→突起11c→突起11b→突起11a→突起11f・・・の順で、各突起が揺動部材12の係合部12cを図示A1方向に乗り越えるため、第1のスイッチ17aからLレベル信号とHレベル信号とが交互に繰り返されるパルス信号を出力させることができる。なお、この回転方向では弾性変形部16Cは弾性変形を受けないため、第2のスイッチ17bの出力はLレベル出力が維持されている。したがって、第1のスイッチ17aのみからパルス信号が連続的に出力され、且つ第2のスイッチ17bの出力はLレベルであることを検出することにより、回転部材11は時計回り方向(図示A1方向)に回転させられていると判断することができる。
なお、回転部材11が時計回り方向(図示A1方向)に回転させられているときには、上述のようにクリック付与手段19が動作するため、クリック感が操作者に与えられる。このため、操作者は、回転部材11を回転させていることを確実に認識することができる。
上記の動作は、回転部材11を反時計回り方向(図示矢印A2方向)に回転させた場合においても同様である。
ただし、反時計回り方向(図示矢印A2方向)への回転のときには、突起11a〜11fは係合部12cを図示A2方向に乗り越えるため、第2のスイッチ17bからパルス信号が出力される。なお、この回転方向では弾性変形部16Bは弾性変形を受けないため、第1のスイッチ17aの出力はLレベル出力が維持されている。
したがって、第2のスイッチ17bのみからパルス信号が連続的に出力され、且つ第1のスイッチ17aの出力はLレベルであることを検出することにより、回転部材11は反時計回り方向(図示A2方向)に回転させられていると判断することができる。
なお、回転部材11を反時計回り方向に回動させた場合においても、前記と同様に、クリック付与手段19から、クリック感を発生させることができる。
以上のように、本発明では、パルス信号が、第1のスイッチ17aから出力されたのものか、あるいは第2のスイッチ17bから出力されたものかを判別することにより、容易に回転部材11の回転方向を検出することができる。しかも、パルス信号は、回転方向に対応する一方のスイッチからのみ出力され、従来のように、回転方向にかかわらず双方のスイッチから出力されるものではないため、回転方向を判別するための手段を別途設ける必要がない。よって、操作装置10の構造を簡単にすることができる。
また、本発明の回転型の操作装置10では、部材どうしが摺動することによる削れ粉の発生ということがないため、接触不良による故障という問題も生じない。
また、弾性変形部16B,16Cを、傾倒する斜め方向に弾性変形させることができるため、弾性変形部16B,16Cの下方の位置に第1のスイッチ17aおよび第2のスイッチ17bを設けることができる。このため、双方のスイッチを設けるためのスペースがXY平面内において不要となり、メンブレンスイッチなどの薄型のスイッチ部材を使用することが可能となり、操作装置10を小型化および薄型化することができる。
図2は本発明の回転型の操作装置の第2の実施の形態を示す、図1Aと同様の平面図である。ただし、回転部材11の表面の操作部11Aを除いた状態であり、またクリック付与手段は省略している。
図2において、図1Aに示す操作装置10と同様の部材等には同一の符号を付し、説明を省略する。
本形態に示す回転型の操作装置10Aでは、突起11a〜11fが回転部材11の外周部11Cの内面に内方(中心方向)に向けて形成されており、揺動部材12、弾性変形部16B,16C、第1のスイッチ17aおよび第2のスイッチ17bも回転部材11の内側に設けられている。これらの点が操作装置10の構造と異なっており、他の構造は操作装置10と同様である。
操作装置10Aの動作は操作装置10と同様であり、第1のスイッチ17aおよび第2のスイッチ17bから前記パルス信号が出力され、第1のスイッチ17aまたは第2のスイッチ17bを通じて回転部材11の回動方向が検知される。
また、操作装置10Aにおいては、前記と同様のクリック付与手段(図示せず)が回転部材11の内部に設けられており、操作装置10の場合と同様に、前記クリック付与手段から前記クリック感触が連続的に発生する。
操作装置10Aでは、揺動部材12,第1のスイッチ17a,第2のスイッチ17b,前記クリック付与手段が回転部材11の内側に設けられている。このため、これらの部材を設けるスペースを基板Kの回転部材11の外側に確保する必要がなくなり、この点において操作装置10Aをより小型化することができる。
図3は本発明の回転型の操作装置の第3の実施の形態を示す平面透視図である。なお、上方側に設けられる操作部材等を点線で示し、下方側に設けられる回動部材等を実線で示している。なお、図3においても図1Aに示す操作装置10と同様の部材等には同一の符号を付し、説明を省略する。
本形態に示す回転型の操作装置10Bでは、回転部材11と、その端面に設けられた操作部材20とが一体で形成されており、操作部材20に操作力が与えられることにより、操作部材20とともに回転部材11が回転できるようになっている。
また、揺動部材30の構造が上記第1および第2の実施の形態に示す回転型の操作装置10,10Aの揺動部材12の構造と異なっている。これらが、操作装置10,10Aの構造と異なっている点であり、他の構造は操作装置10と同様である。
揺動部材30は支持軸13aを中心として揺動可能に支持された部材であり、回転部材11の中心方向に突出する係合部30cと、前記中心方向とは逆方向となる外方向に直線的に延びる1つの腕部30aを有している。
次に、回転型の操作装置10Bの動作を説明する。
図3に実線で示すように、クリック付与手段19の押圧面19aが、回転部材11の外周部11Cに形成されているいずれかの突起間(図3では突起11dと突起11eとの間)に嵌合的に当接している回転停止状態にある。この状態では、揺動部材30は回転部材11側から何らの規制を受けない自由状態にあり、腕部30aは弾性変形部16Bおよび弾性変形部16Cのいずれからも離れている。すなわち、弾性変形部16B,16Cは変形させられておらず、よって第1のスイッチ17aおよび第2のスイッチ17bはともに非導通状態(OFF状態)となっている。
そして、操作部材20が時計回り方向(図示矢印A1方向)に回転させられると、回転部材11も操作部材20と一緒に時計回り方向(図示矢印A1方向)に回転させられる。すると、突起11aも図示矢印A1方向に移動し、突起11aは揺動部材30の係合部30cに当接し、係合部30cが図示A1方向に押圧される。このため、揺動部材30は支持軸13aを中心として、反時計回り方向(図示矢印B1方向)に揺動し、図3の点線で示す状態となる。このとき、揺動部材30の腕部30aが弾性変形部16Cを水平方向の押圧するため、弾性変形部16Cが傾倒する斜め方向に弾性変形させられる。そして、弾性変形部16Cの底面に設けられた押圧部16bが図示Z2方向に下降して、第2のスイッチ17bを押し下げ、第2のスイッチ17bが導通状態(ON状態)に切り換えられる。よって、第2のスイッチ17bからON状態を示すHレベル信号が外部に出力される。
回転部材11の時計回り方向への回転が続くと、突起11aの先端部11a1が係合部30cの先端部30c1を図示A1方向に乗り越え、突起11aが係合部30cから離れる。そして、弾性変形部16Cの復元力によって押圧部16bが図示Z1方向に移動して、第2のスイッチ17bが非導通状態(OFF状態)に切り換えられる。よって、第2のスイッチ17bからOFF状態を示すLレベル信号が出力される。
したがって、上記第1の実施の形態と同様に、さらに回転部材11を時計回り方向へ回転させると、第2のスイッチ17bからパルス信号を出力させることができ、回転部材11を反時計回り方向へ回転させると、第1のスイッチ17aからパルス信号を出力させることができる。
なお、操作装置10の場合と同様に、クリック付与手段19から前記クリック感が連続的に発生される。
第3の実施の形態に示す回転型の操作装置10Bでは、上記第1の実施の形態に示す操作装置10と異なり、回転部材11の時計回り方向の回転は第2のスイッチ17bを通じて検知され、反時計回り方向の回動は第1のスイッチ17aを通じて検知される。
しかし、回転部材11の回転方向に応じて、いずれか一方のスイッチからのみ
パルス信号を発生させることができる点においては、第1,第2の実施の形態に示す操作装置10,10Aと同様である。よって、前記パルス信号が、第1のスイッチ17aから出力されたのものか、あるいは第2のスイッチ17bから出力されたものかを判別することにより、容易に回転部材11の回転方向を検出することができる。よって、回転方向を判別する手段を不用とすることができる点で、操作装置10Bの構造を簡単とすることができる。
また、第1の実施の形態における操作装置10と異なり、揺動部材の腕部が1つである。このため、揺動部材の構造をより単純にすることができ、より簡単な構造で、第1のスイッチ17aまたは第2のスイッチ17bからパルス信号を発生させることができ、さらには、第1のスイッチ17aまたは第2のスイッチ17bを通じて回転部材11の回転方向をも検知することができる。
本発明の回転型の操作装置10,10A,10Bは、たとえば携帯電話などの操作装置として搭載される。なお、搭載される機器は、携帯電話には限定されない。
図1Aは本発明の第1の実施の形態としての回転型の操作装置を示す平面図、図1Bは図1Aの1−1線での切断断面図、 本発明の回転型の操作装置の第2の実施の形態を示す、図1Aと同様の平面図、 本発明の回転型の操作装置の第3の実施の形態を示す平面透視図、 従来のロータリーパルススイッチを示す透視図、 従来の回転型信号発生器の要部断面図、 図5の6−6線での切断断面図、 操作部材を正回転させたときの支持部材と回転部材の関係を示す説明図、 操作部材を逆回転させたときの支持部材と回転部材の関係を示す説明図
符号の説明
10,10A,10B 回転型の操作装置
11 回転部材
11C 外周部
11a〜11f 突起
12 揺動部材
12a,12b,30a 腕部
14 押釦
15 タクトスイッチ(第3のスイッチ)
16 カバー部材(弾性被覆部材)
16A 弾性部
16B,16C 弾性変形部
16a 被押圧部
16b 押圧部
17a 第1のスイッチ
17b 第2のスイッチ
19 クリック付与手段
19A 当接部
19B 付勢部材
19a 押圧面
19b テーパ部

Claims (7)

  1. 外周部から内方または外方に突出する複数の突起が設けられた回転部材と、前記突起の回転軌跡内に突出する係合部および腕部を有するとともに、いずれかの前記突起が前記係合部に係合することにより揺動させられる揺動部材と、被押圧部と押圧部とを有し且つ前記揺動部材が揺動したときに、前記腕部からの押圧力を受けて前記被押圧部が弾性変形させられることに応じて前記押圧部が突出させられる弾性変形部と、前記押圧部に対向配置され且つ前記押圧部の突出に応じて導通状態と非導通常状態に切り換えられるスイッチとが設けられていることを特徴とする回転型の操作装置。
  2. 第1のスイッチ側に一方の前記腕部と一方の前記弾性変形部とが設けられ、第2のスイッチ側に他方の前記腕部と他方の前記弾性変形部とが設けられており、前記第1のスイッチは前記一方の弾性変形部を介して前記一方の腕部からの押圧力で切り換えられ、前記第2のスイッチは前記他方の弾性変形部を介して前記他方の腕部からの押圧力で切り換えられる請求項1記載の回転型の操作装置。
  3. 前記突起、前記揺動部材、前記弾性変形部および前記スイッチが、前記回転部材の外周部の外側または内側に設けられている請求項1または2記載の回転型の操作装置。
  4. 前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとが、前記腕部を挟んだ両側に対向配置されている請求項2記載の回転型の操作装置。
  5. 前記回転部材の中心に第3のスイッチが設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の回転型の操作装置。
  6. 各前記スイッチがカバー部材で覆われており、このカバー部材に前記弾性変形部が設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載の回転型の操作装置。
  7. 前記回転部材の側方には、前記回転部材の外周部を内周方向または外周方向に押圧するクリック付与手段が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の回転型の操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008226672A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Denso Corp 車載用ダイアル式操作装置
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