JP2006107730A - 光ディスク装置 - Google Patents

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孝夫 篠田
Yoshiaki Hosokawa
佳顕 細川
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Abstract

【課題】光ディスク装置への光ディスクカートリッジの挿入時における光ディスクカートリッジのローディングを確実に行う。
【解決手段】光ディスク装置への光ディスクカートリッジの挿入時に、カートリッジのシャッタを開く開閉機構と、光ディスク回転用のスピンドルモータ13とカートリッジの位置決め用のアライメントピン11,12が取り付けられた昇降プレート10、及びカートリッジの挿入時に昇降プレート10をカートリッジ側に移動させる斜面とを備える記憶装置において、昇降プレート10にはカートリッジの挿入方向に対して直交する方向に、左右対称位置に2組のガイドピン31−34を設け、昇降手段のロード板は、各ガイドピンに係合し、このロード板の移動によって各ガイドピンを引き上げる斜面を左右2個ずつ設け、左右2個ずつの斜面の開始位置を、カートリッジの挿入方向に対して前後方向にシフトした記憶装置である。
【選択図】図12

Description

本発明は記憶装置に関し、特に、光磁気ディスクをカートリッジ内に収納したカートリッジ型のリムーバブル光磁気ディスク(以後、光ディスクカートリッジという)を用いる光ディスク装置のようなローディング機構を備えた記憶装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータの処理能力、処理速度が向上し、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトのプログラム容量やデータ容量も増加している。このような状況の下で、記憶装置には小型化、低コスト化が要求されると共に、大容量化、高速化の要求も高まっている。
このような小型化、低コスト化、大容量化、及び高速化の要求に応えられる記憶装置として、光ディスク装置が普及し始めている。また、このような光ディスク装置において使用される光ディスクとして、光ディスクをカートリッジ内に収容した光ディスクカートリッジがある。そして、光ディスクカートリッジを用いる光ディスク装置は、一般に普及するにつれ、扱いのタフさと、装置性能の安定性と信頼性の向上、およびコストダウンが要求されてきている。
ところで、光ディスクカートリッジは光ディスクがプラスチック製のケースの中に収納されており、光ディスク装置に挿入されて使用される場合に、ケースに設けられたシャッタを開いて光ディスクの一部が露出される。従って、このような光ディスクカートリッジが光ディスク装置内に挿入される場合や、装置から排出される場合にはシャッタの開閉を伴うので、このシャッタの開閉におけるトラブルが発生することがあり、このトラブルを無くすことが望まれている。また、光ディスクカートリッジが光ディスク装置に挿入された後のカートリッジの装置のベースへの着床安定性は、カートリッジを取り扱う人の操作の仕方が悪いと損なわれることがある。よって、光ディスクカートリッジを装置にローディングする際の適切な対応が光ディスク装置の機構部に要求され、しかも、この機構部は安価に構成することが望まれている。
従来、光ディスクカートリッジを光ディスク装置にローディングするためのローディング機構においては、(1) 光ディスクカートリッジが光ディスク装置に挿入された時に、光ディスクカートリッジのシャッタを開く機構、(2) 光ディスクカートリッジが光ディスク装置のベースに着床した時に、光ディスクカートリッジのアライメントを調整する位置調整機構、及び、(3) 光ディスク装置のベースに着床してシャッタが開かれた状態の光ディスクカートリッジに、スピンドルモータを上昇させて接続し、光ディスクを回転させる機構、が重要である。
(1) の光ディスクカートリッジのシャッタを開く機構の従来技術では、カートリッジのシャッタを開閉する開閉部材が回転軸に2つのフランジを備えたローラ状をしており、これらのフランジは、カートリッジガイドを兼ねたプレート(カートリッジホルダ)に形成されているガイド溝を挟み、開閉部材が回転しながらガイド溝を移動できるようになっている。そして、開閉部材の2つのフランジと回転軸は一般に樹脂で形成されており、軸部にこの開閉部材がガイド溝を戻る時の動力であるバネの保持部が設けられている。また、開閉部材のバネ保持部は丸形状になっており、移動時に回転するため、フランジ部はモールド成形にて発生するバリが切削により削除されて形成されている。更に、このシャッタ開閉部材の軸部は、光ディスクカートリッジのシャッタ全開時にカートリッジの先端部に現れる開閉部材保持用の凹み部分に入るように、細くなっている。また、光ディスク装置の高さが限られていることから、光ディスクカートリッジのガイドフレームの高さは、カートリッジの厚みに対して僅かなクリアランスしか配分されず、そのクリアランスの中に、シャッタ開閉部材のフランジ部が収納されている。このような光ディスクカートリッジのシャッタを開く機構は、特許文献1や、特許文献2に開示がある。
(2) の光ディスクカートリッジの装置のベースへの着床時のアライメントを調整する位置調整機構の従来技術では、スピンドルモータの取付ベースの左右に、カートリッジの位置決め用のアライメントピンが設けられている。光ディスクカートリッジの底面には円形の位置決め穴と、長円形の位置決め穴が(基準穴として)設けられている。従って、このカートリッジの底面に設けられた2つの基準穴に挿入しやすくするため、アライメントピンの先端形状はテーパ状になっている。また、一般に、左右のアライメントピンの位置は、光ディスクカートリッジの挿入方向に対して左右対称になっている。光ディスクカートリッジが光ディスク装置のベースに着床してスピンドルモータのターンテーブルが、光ディスクのチャッキングハブに結合した時(カートリッジのチャッキングが完了した時)、通常、アライメントピンはカートリッジの基準穴の内側面に擦れて挿入される。また、チャッキング完了後は、そのまま、摩擦を持った状態にて保持される。この光ディスクカートリッジのアライメントピンについては、特許文献3に開示がある。
(3) のスピンドルモータの移動機構の従来技術では、光ディスクカートリッジの光ディスク装置への挿入に伴ってスライドプレートが移動し、このスライドプレートの移動によってスピンドルモータの取付ベース(昇降プレート)が、スライドプレートに同期して移動するロード板に設けられた傾斜溝にガイドされて上昇するようになっている。このスピンドルモータの移動機構については、特許文献3に開示がある。
特開平7−37312号公報 特開平7−73559号公報 特開平8−17121号公報
しかしながら、前述の(1) 〜(3) の従来技術に開示された機構には以下のような課題があった。
1.開閉部材のフランジが薄い丸型形状をしているため、開閉部材が2つ並んで設けられている場合、光ディスクカートリッジの挿入に伴って2つの開閉部材がガイド溝を移動している途中で、両者が接触してフランジ同士が互いに乗り上げる恐れがあり、場合によっては、乗り上げたまま、戻らない状態になる。
2.開閉部材のフランジをモールド成形後、ばりを削除する切削加工を施しており、製造工程における工数が大きい。また、開閉部材の軸部は、バネ保持と光ディスクカートリッジの凹部に入るようにするために2部品での構成になっており、部品点数が多い。更に、外径寸法の制限から軸部が細くなっているため、異常状態での強度不足が生じている。
3.開閉部材のカートリッジ側のフランジは、カートリッジとカートリッジホルダとの間の空間の寸法制限と強度との兼ね合いにより、薄い円盤状になっているので、カートリッジ先端がカートリッジホルダ側に押し付けられた状態でカートリッジがホルダ内に挿入されると、カートリッジのシャッタアームに開閉部材のフランジが先に当たり、本来のシャッタを開ける動作に不具合が生じる恐れがある。
4.スピンドルモータの2つのアライメントピンの先端形状が共にテーパ形状になっていると、カートリッジが斜めに挿入された場合でも、基準穴端面にてアライメントピンの斜面(テーパ面)とのバランスが生じ、カートリッジが不完全に挿入されてしまうことがある。
5.スピンドルモータの取付ベースには、カートリッジの検出スイッチが搭載されており、その脇にアライメントピンの片方が位置しているのが通常である。この場合、カートリッジが斜めに挿入され、検出スイッチが押されている状態では、検出スイッチ側のアライメントピンは基準穴に入り易いが、反対側のアライメントピンは基準穴に入らない事がある。この場合、検出スイッチによってカートリッジの存在が検出されているので、カートリッジが正常な状態でないにもかかわらず、スピンドルモータが回転してしまう恐れがある。
6.スピンドルモータを装置内に挿入されたカートリッジのハブに押し付けるために、カートリッジの光ディスク装置への挿入に伴って移動するロード板には、スピンドルモータが取り付けられた昇降プレートに設けられたピンを上昇させる斜面があり、この斜面はロード板からL字状に折り曲げられている。ところが、斜面の先端側の強度およびこの斜面にガイドされる昇降プレート側のピンとの隙間により、斜面の開始部と終端部とでは、昇降プレートの引き上げ時のリフト力にアンバランスが生じる。このアンバランスにより、スピンドルモータが正常に引き上げられない場合がある。
7.カートリッジが挿入完了している状態では、昇降プレートの上面が装置のベース基準面に当接していることが必要であるが、アライメントピンとカートリッジの基準穴の側面との間に摩擦力が作用することにより、振動、衝撃等により昇降プレートが装置のベース基準面から浮いた場合、元の位置に戻る力はこの摩擦力以上の力を必要とする。この力が無い場合、昇降プレートは装置のベース基準面から浮いた状態に維持され、スピンドルモータが傾いた状態で回転し、ディスクに損傷を与えてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、前述の1〜7の不具合を解消することができる記憶装置を提供することである。
前記目的を達成する本発明は、リムーバブルな光ディスクカートリッジを光ディスク装置内にローディングする機構を備え、このローディング機構には、装置本体内にカートリッジが挿入されるにつれて、カートリッジのシャッタ開閉アームに作用して自動的にシャッタを開く開閉手段と、カートリッジ内の光ディスクを回転させるためのスピンドルモータとカートリッジに設けられた2つの基準穴に挿入されるアライメントピンとが取り付けられた昇降プレート、及び、カートリッジが装置本体内に挿入されるにつれて、昇降プレートをカートリッジ側に移動させる昇降手段とが設けられた記憶装置において、昇降プレートにはカートリッジの挿入方向に対して直交する方向に、左右対称位置に2組のガイドピンが設けられており、スライドプレートには、各ガイドピンに係合し、このスライドプレートの移動によって各ガイドピンを引き上げる斜面が左右2個ずつ設けられており、左右2個ずつの斜面の開始位置が、カートリッジの挿入方向に対して前後方向にシフトされていることを特徴としている。
本発明においては、カートリッジの底面に設けられた基準穴の内の長穴側の2つの斜面の開始位置を、丸穴側の2つの斜面に対して、光ディスク装置の奥側にシフトすることができる。また、昇降プレートの光ディスク装置の前面側に延長部を形成しておき、カートリッジが光ディスク装置内に挿入された状態の延長部位置に対向する光ディスク装置の筐体には、この延長部を吸引するマグネットを設けることができる。
本発明によれば、昇降プレートの左右に設けられたスピンドルモータ引き上げ用の斜面位置を左右で前後にずらすことにより、昇降プレートのスライドのガタおよび撓みに対する補正が可能になる。また、カートリッジの底面に設けられた基準穴の内の長穴側の2つの斜面が、ライトプロテクトタブの近傍にある丸穴側の2つの斜面に対して、光ディスク装置の奥側にオフセットされているので、スライドプレートのスライド時の傾きが補正され、且つ、長穴の基準穴に確実に嵌合させたい第1のアライメントピンが先に上昇する。この結果、昇降プレートのカートリッジ検出センサの近傍に設けられている第2のアライメントピンが後から上昇し、第2のアライメントピンのみが嵌合することがなくなる。よって、カートリッジは検出されているが、光ディスクのチャッキングが不完全な状態においてモータが回転する不具合が防止され、ディスクの保護が出来、またスピンドルモータのチャッキングの安定化を図る事が出来る。
これらに加えて、光ディスク装置のベース側のスピンドルモータが搭載された昇降プレートの延長部の下にマグネットを設けておけば、磁性体である昇降プレートの光ディスク装置のベースへの着床状態を安定させることが出来る。
なお、本発明は、光ディスク装置のローディング機構において組み合わせて使用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、昇降プレートの左右に設けられたスピンドルモータ引き上げ用の斜面位置を左右で前後にずらすことにより、昇降プレートのスライドのガタおよび撓みに対する補正が可能になる。また、カートリッジの底面に設けられた基準穴の内の長穴側の2つの斜面が、ライトプロテクトタブの近傍にある丸穴側の2つの斜面に対して、光ディスク装置の奥側にシフトされているので、スライドプレートのスライド時の傾きが補正され、且つ、長穴の基準穴に確実に嵌合させたい第1のアライメントピンが先に上昇する。この結果、昇降プレートのカートリッジ検出センサの近傍に設けられている第2のアライメントピンが後から上昇し、第2のアライメントピンのみが嵌合することがなくなる。よって、カートリッジは検出されているが、光ディスクのチャッキングが不完全な状態においてモータが回転する不具合が防止され、ディスクの保護が出来、またスピンドルモータのチャッキングの安定化を図る事が出来る。
これらに加えて、光ディスク装置のベース側のスピンドルモータが搭載された昇降プレートの延長部の下にマグネットが設けられているので、昇降プレートのベースの基準面への着床時に磁性体である昇降プレートの光ディスク装置のベースへの着床状態を安定させることが出来る。
なお、本発明のローディング機構は、フロッピイディスク装置のローディング機構としても使用することができる。
以下、添付図面を用いて、本発明の記憶装置の実施の形態を具体的な実施例である光ディスク装置の構成に基づいて説明する。
図1は本発明が適用される光ディスク装置1の上面側の外観を示すものであり、図2はこの光ディスク装置1の背面側の外観を示すものである。この光ディスク装置1には光ディスクがカートリッジ内に収納された光ディスクカートリッジ2が挿入され、光ディスク装置1はこの光ディスクカートリッジ2内の光ディスクに対してデータの読み/書きを行う。光ディスク装置1内には光ディスクカートリッジ2のロード/イジェクト機構、光ディスクを回転させるスピンドルモータ、バイアス機構、ポジショナ、レンズアクチュエータ、及び固定光学系が内蔵されている。光ディスクカートリッジ2は光ディスク装置1の挿入口1Aから光ディスク装置1の中に挿入される。
図3(a) ,(b) は光ディスク装置1に挿入される光ディスクカートリッジ2の構造を示すものである。図1に示した光ディスクカートリッジ2は表側であり、図3(a) ,(b) に示した光ディスクカートリッジ2は裏側である。(a) に示すように、光ディスクカートリッジ2のカートリッジケース20にはシャッタ21が設けられており、このシャッタ21の端部にはシャッタ開閉アーム22が取り付けられている。また、カートリッジケース20の一端には光ディスクへの書き込みを禁止するライトプロテクトタブ23が設けられている。
シャッタ開閉アーム22の端部22Aが後述する開閉駒によって押されるとシャッタ21がカートリッジケース20の上をスライドして開く。(b) はシャッタ21が全開された状態の光ディスクカートリッジ2を示すものである。カートリッジケース20の中には、データの記録媒体である光ディスク24が収納されている。この光ディスク24はその中央部にあるハブ25が後述するスピンドルモータにチャッキングされて回転するようになっている。また、シャッタ21が全開状態になると、カートリッジケース20の先端部にシャッタ開閉駒を保持するための保持溝26が現れる。更に、カートリッジケース20の底面側の後端部近傍の両側には、光ディスクカートリッジ2の光ディスク装置1内の位置決めを行うために2つの基準穴27,28が設けられている。一方の基準穴27は丸穴で他方の基準穴28は長穴である。以後、丸穴の基準穴を基準丸穴27、長穴の基準穴を基準長穴28と記す。
ここで、本発明の光ディスク装置1における光ディスクカートリッジ2のローディング機構について説明するが、ローディング機構には、(1) 光ディスクカートリッジ2のシャッタの開閉機構、(2) 光ディスクカートリッジ2の光ディスク装置のベース上への位置決め機構、及び(3) スピンドルモータの昇降機構の3つの機構が含まれる。よって、以後これら3つの機構について個々に説明する。
(1) 光ディスクカートリッジのシャッタの開閉機構
光ディスクカートリッジ2のシャッタ21の開閉機構は図4から図10に示される。まず、図4(a) はカバーを外した状態の光ディスク装置1を正面側から見たものであり、1Aが光ディスクカートリッジ2の挿入口である。カートリッジの挿入口1Aの上側にはガイドフレーム3が設けられており、このガイドフレーム3にガイド溝4が穿設されている。ガイド溝4はカートリッジの挿入口1Aの端部から内側に向かって斜めに形成され、途中から曲げられて光ディスク装置1の長手方向に平行になっている。ガイド溝4の周囲は、(b) に示すように、ガイドフレーム3が板金の絞り加工等によって上側に窪まされており、光ディスクカートリッジが挿入される側に凹部5が形成されている。また、ガイド溝4には、第1の開閉駒6と第2の開閉駒7が摺動可能に嵌め込まれている。
図5は図4の光ディスク装置1のカートリッジ挿入口1Aから光ディスクカートリッジ2が挿入された直後の状態を示すものである。光ディスクカートリッジ2がカートリッジ挿入口1Aから光ディスク装置1内に挿入されると、光ディスクカートリッジ2のシャッタ21に取り付けられたシャッタ開閉アーム22の端部22Aに第1の開閉駒6が当接する。
この状態から光ディスクカートリッジ2が押されて光ディスク装置1の中に挿入されていくと、挿入されるにつれて第1の開閉駒6が内側に移動し、この第1の開閉駒6の移動によってシャッタ開閉アーム22が押され、シャッタ21が開いて行く。第2の開閉駒7は後述するバネで第1の開閉駒6と連絡されており、第1の開閉駒6の移動に伴って装置の奥側へ移動して行く。図6は、図5の状態から光ディスク装置1に光ディスクカートリッジ2が完全に挿入され、シャッタ21が全開になった状態を示している。このように、光ディスクカートリッジ2が光ディスク装置1の中に挿入されると、光ディスクカートリッジ2のシャッタ21は第1の開閉駒6によって自動的に開かれる。
図7は以上のように動作するシャッタの開閉機構を、光ディスクカートリッジ2の裏面側から見たものである。シャッタの開閉機構は、ガイドフレーム3に設けられたガイド溝4と、このガイド溝4の周囲に設けられた凹部5と、ガイド溝4及び凹部5内を摺動する第1と第2の開閉駒6,7と、第1と第2の開閉駒6,7の間に掛け渡された第1のトーションバネ8、及び第2の開閉駒7とガイドフレーム3の端部との間に掛け渡された第2のトーションバネ9とから構成されている。第1の開閉駒6には係止突起64が設けられており、光ディスクカートリッジ2が挿入されて来た時に、光ディスクカートリッジ2のシャッタ開閉アーム22の端部22Aに引っ掛かり易いようになっている。
図8は、図7の状態から光ディスクカートリッジ1が光ディスク装置1内に更に挿入されて、シャッタ21が全開にされた状態を示すものである。シャッタ21が全開になると、光ディスクカートリッジ2の先端部に設けられている保持溝26が現れ、第1の開閉駒6はこの保持溝26の中に入り込む。図8から分かるように、光ディスクカートリッジ2のシャッタ21が全開となるのは、光ディスクカートリッジ2が光ディスク装置1に挿入されている途中であり、光ディスクカートリッジ2はこの状態から更に光ディスク装置1の奥側に挿入される。このように光ディスクカートリッジ2のシャッタ21が光ディスクカートリッジ2の挿入途中で全開になるのは、この後に光ディスクカートリッジ2のハブ25にスピンドルモータのターンテーブルがチャッキングされるからである。
ところで、光ディスク装置1はコンパクト化によりスペースが限られているため、図6で説明した光ディスクカートリッジ2の挿入が完了した状態では、第1と第2の開閉駒6,7は接触して、ガイド溝4の後端に収納される。この時、従来は第1と第2の開閉駒6,7がお互いのフランジ部の乗り上げてしまい、摺動不良を起こすことがあった。そこで、本発明の実施例では、第1と第2の開閉駒6,7を図9及び図10に示すような形状にしている。
図9(a) は第1の開閉駒6の外観を示しており、(b) は(a) の第1の開閉駒6を矢印B方向から見たものである。また、(c) は(b) のC−C線における断面、(d) は(b) のD−D線における局部断面を示している。第1の開閉用駒6には、ガイド溝4に挿入されるガイド溝挿入部60と、このガイド溝挿入部60を挟んだ2つのフランジ61,62と、フランジ62の上面に突設された軸部63がある。ガイド溝挿入部60は略円柱状をしており、2つのフランジ61,62は一部が切りかかれた円板状をしている。また、軸部63は直方体状をしており、その一部に光ディスクカートリッジ2のシャッタ開閉アーム22の端部22Aを係止し易い係止突起64が形成されている。そして、軸部63の直方体形状は、シャッタ開閉アーム22が最大限に開いた状態で光ディスクカートリッジ2の前端部に現れる保持溝26内に収納されて収納姿勢を維持する形状となっている。
更に、軸部63にはその軸線方向にスリット65が形成されており、このスリット63に直交する方向に前述の第1のトーションバネ8の一端を係止することができるバネ挿入孔66が設けられている。第1トーションバネ8の一端はこのバネ挿入孔66から軸部63の中に入り、スリット65の中に収められる。
ところで、この実施例の第1の開閉駒6は、そのガイド溝挿入部60が円柱状であるので、ガイド溝4内で回転し易い。そこで、この実施例におけるバネ挿入孔66は、第1の開閉駒6がガイド溝4内を進む方向に対して軸部63の一方の側面に設けられている。このバネ挿入孔66に第1のトーションバネ8の一端を挿入することにより、第1の開閉駒6の回転角度範囲が規制されるようになっている。
図10(a) は第2の開閉駒7の外観を示しており、(b) は(a) の第2の開閉駒7を矢印B方向から見たものである。また、(c) は(b) のC−C線における断面であり、(d) は(b) のD−D線における断面であり、(e) は(b) のE−E線における局部断面であり、(f) は(b) のF−F線における局部断面である。第2の開閉用駒7には、ガイド溝4に挿入されるガイド溝挿入部70と、このガイド溝挿入部70を挟む2つのフランジ71,72と、フランジ72の上面に突設された軸部73がある。ガイド溝挿入部70は略円柱状をしており、2つのフランジ71,72は四角形状をしている。また、軸部73は円柱の一部が平行に切り欠かれた形状をしている。
このように、第2の開閉駒7のフランジ71,72が四角形状をしていると、第2の開閉駒7が移動してガイド溝4の後端部に到った場合でも、フランジ71,72がガイド溝4から外れ難い。
更に、軸部73にはその軸線方向に縦孔75が形成されており、この縦孔75に直交する方向に前述の第1と第2のトーションバネ8,9の一端をそれぞれ係止することができる第1のバネ挿入孔76と第2のバネ挿入孔77が設けられている。第1と第2のトーションバネ8,9の一端はこの第1と第2のバネ挿入孔76,77から軸部73の中に入り、縦孔75の中に収められる。
この実施例の第2の開閉駒7も、そのガイド溝挿入部70が円柱状であるので、ガイド溝4内で回転し易い。そこで、この実施例においては、円柱状のガイド溝挿入部70の一部がガイド溝方向にフランジ71,72の端部まで延長されており、繋ぎ部74が形成されている。この繋ぎ部74の幅はガイド溝4の幅よりも狭く形成されているので、第2の開閉駒7はガイド溝4でガイド溝挿入部70の軸線を中心にして所定の角度だけ揺動することができるようになっている。
このように、第2の開閉駒7にはフランジ71,72の一部を上下方向に外周部まで繋ぐ繋ぎ部74が設けられているので、第1の開閉駒6が当接しても、第1の開閉駒6と第2の開閉駒7とが互いに乗り上げることはない。
以上のように構成された第1と第2の開閉駒6,7は、樹脂モールドで一体的に成形することができる。この場合、樹脂モールドで形成する第1と第2の開閉用駒6,7の金型のパーティングラインはガイド溝4の方向とすれば良い。そうすると、成形された第1と第2の開閉用駒6,7に残るパーティングラインがガイド溝4の方向となる。そして、この実施例における第1と第2の開閉用駒6,7は、ガイド溝4に嵌め込まれた状態で、ガイド溝の方向から左右に90度までは回転しないように規制されているので、パーティングラインが第1と第2の開閉駒6,7がガイド溝4内を摺動する時の邪魔にならない。よって、成形後の第1と第2の開閉用駒6,7においてパーティングラインの跡がバリとなった場合でもバリ取り加工の必要がない。
また、以上のように構成された第1と第2の開閉駒6,7の軸部63,73側のフランジ62,72は、図4(b) に示したように、ガイドフレーム3のガイド溝4の周囲に板金の絞り加工により形成された凹部5内に収容される厚さとなっているので、フランジ62,72が光ディスクカートリッジ2の通路側に突出することがなく、光ディスクカートリッジ2の挿入を阻害しない。
(2) 光ディスクカートリッジの光ディスク装置のベース上への位置決め機構
光ディスクカートリッジの光ディスク装置のベース上への位置決め機構は図11から図14に示される。
図11はカバーを外した状態の光ディスク装置1の背面側を、光ディスク装置の光ディスクカートリッジ2の挿入口1A側から見たものである。光ディスクカートリッジ2の挿入口1A側のベース1Bには、スピンドルモータが取り付けられた昇降プレート10が設けられている。昇降プレート10は鉄板のような磁性体から構成されている。ベース1B上には2本のポストがあり、このポストに昇降プレート10に設けられた2つのガイド孔16,17が挿通されている。また、昇降プレート10の中央部は光ディスクカートリッジ2の挿入口1A側に延長されて延長部15が形成されている。そして、この延長部15に対向するベース1B上にはマグネット30が設けられていて、昇降プレート10はベース1Bに着床した時に、このマグネット30に吸引されて着床状態が安定する。18は昇降プレート10の上に設けられたスピンドルモータや検出スイッチ等の部品と信号の遣り取りを行うフレキシブル回路基板である。
図12(a) はスピンドルモータ14が取り付けられた昇降プレート10の詳細を示す平面図であり、(b) は(a) の昇降プレート10を矢印B方向から見た側面図である。昇降プレート10の上には、この昇降プレート10が上昇してベース1Bに着床した時に、ベース1Bの光ディスクカートリッジ2の通路側に突出して光ディスクカートリッジ2の基準長穴28に挿通される第1のアライメントピン11、基準丸穴27に挿通される第2のアライメントピン12、光ディスクのハブにチャッキングされるターンテーブル13を備えたスピンドルモータ14、昇降プレート10の昇降ガイドとなるガイド穴16,17、フレキシブル回路基板18、検出スイッチ19、及び昇降プレート10を昇降させるガイドピン31〜34がある。検出スイッチ19は、図3で説明した光ディスクカートリッジ2のライトプロテクタタブ23の位置を検出するものである。また、ガイドピン31と32は、光ディスクカートリッジ2の挿入方向と同じ方向でスピンドルモータ14の回転中心を通る中心線CLに対して左右対称の位置に設けられている。同様に、ガイドピン33と34もこの中心線CLに対して左右対称の位置に設けられている。
一方、この実施例では、中心線CLに対して垂直でスピンドルモータ14の回転中心を通る線CPから、第1のアライメントピン11の端面までの距離をX、第2のアライメントピン12の端面までの距離をYとした時に、X>Yの関係になっている。距離XとYの差は0.2mm程度である。すなわち、この実施例では、第1と第2のアライメントピン11,12の中心線CL方向の直径が同じであった場合に、第2のアライメントピン12の前面側の面の位置が、第1のアライメントピン11の前面側の面の位置よりも、カートリッジの挿入方向に対して奥側に位置している。なお、検出スイッチ19は第2のアライメントピン12の近傍に設けられている。
また、光ディスクカートリッジ2の基準長穴28に挿通される第1のアライメントピン11は、図13(a) から(c) に示されるように、軸部11Aと、この軸部11Aが突設されるベース11B、及び、ベース11Bに穿設された取付スリット11Cを備えている。そして、このような第1のアライメントピン11は昇降プレート10の所定箇所にインサートモールドによって取り付けられる。10Aは昇降プレート10に設けられたインサートモールド用の孔である。そして、第1のアライメントピン11の軸部11Aの形状は断面が長円の円柱であり、その先端部にはテーパ面11Dが形成されている。
同様に、光ディスクカートリッジ2の基準丸穴27に挿通される第2のアライメントピン12は、図14(a) から(c) に示されるように、軸部12Aと、この軸部12Aが突設されるベース12B、及び、ベース12Bに穿設された取付スリット12Cを備えている。そして、このような第2のアライメントピン12は昇降プレート10の所定箇所にインサートモールドによって取り付けられる。10Bは昇降プレート10に設けられたインサートモールド用の孔である。そして、第2のアライメントピン12の軸部12Aの形状は断面が長円の円柱であり、その先端部の一部には湾曲部12Dが形成されている。この湾曲部12Dは、軸部12Aの先端部の半分程度に設けられており、その形成位置は第1のアライメントピン11に対して反対側の先端部分のみである。
このように第1のアライメントピン11を第2のアライメントピン12に対して装置の前側にシフトして設置した理由を以下に説明する。一般に、光ディスクカートリッジ2はスピンドルモータ14との嵌合時、第1と第2のアライメントピン11,12によって位置および姿勢が決まる。ところが、光ディスク装置1内の光ディスクカートリッジ2の通路の幅方向には、コストダウン等により幅寄機構を持たない場合に必ず隙間がある。また、光ディスクカートリッジ2の基準孔27,28と第1と第2のアライメントピン11,12との位置ずれは、寸法公差により元々存在する。そこで、本発明では、第1と第2のアライメントピン11,12の先端部におけるカートリッジ側の基準穴27,28とのバランスを避け、かつ、光ディスクカートリッジ2の幅方向のずれを許容するために、第1のアライメントピン11の先端部にはテーパ面が形成されており、第2のアライメントピン12の先端部には、光ディスクカートリッジ2の幅方向のずれに追従するため、その軸部1Aの先端部の半分程度に斜面が設けられ、残りの部分はストレートの形状になっている。更に、スピンドルモータの左右に配置された第1,第2のアライメントピン11,12の前後位置をずらせたのは、カートリッジ検出スイッチ19側の第2のアライメントピン12だけが先に嵌合してしまうことを防止するためである。即ち、本発明では、検出スイッチ19側と反対側に位置するアライメントピンが先に嵌合するように、第1のアライメントピン11が装置前側にずらされているのである。
(3) スピンドルモータの昇降機構
スピンドルモータの昇降機構は図15〜図18に示される。図15は、図12で説明した昇降プレート10を上昇させるためのベース側の構成を側面側から見て示すものである。図15に示すように、光ディスク装置1のベース1Bには、昇降プレート10のガイド孔16,17に挿入されて昇降ガイドとなるポスト36,37が突設されており、このポスト36,37の間の部分にスピンドルモータ14を挿通するための貫通孔38が設けられている。そして、ポスト36,37より装置の手前側(図の右側)のベース1Bには昇降プレート10に係合してこれを昇降させるためのロード板40が設けられている。このロード板40には昇降プレート10を昇降させるための4つのブラケット41〜44が設けられている。このロード板40はレバー53に係合しており、レバー53の回転によって光ディスク装置1の前後方向に移動する。
図16はロード板40の構成の詳細を示すものであり、(a) はロード板10の底面図、(b) は(a) のC−C線までのロード板10を矢印B方向から見た側面図、(c) は(a) のロード板のC−C線における断面図である。この実施例におけるロード板40は、1枚のプレートから構成されており、所定の4箇所が直角に折り曲げられて第1のブラケット41から第4のブラケット44が形成されている。各ブラケット41〜44には、図12で説明した昇降プレート10に設けられているガイドピン31〜34を受け入れるガイド溝41B〜44Bがあり、このガイド溝41B〜44Bのベース1B側は斜面41A〜44Aとなっている。また、ロード板40にはスライドガイドとなるガイド孔45〜47が設けられている。また、48は図15で説明したレバー53との接続孔である。
なお、この実施例では、光ディスクカートリッジ2の底面に設けられた基準丸穴27側の第1と第3のブラケット41,43の2つの斜面41A,43Aが、基準長穴28側の第2と第4のブラケット42,44の2つの斜面42A,44Aに対して、光ディスク装置の奥側に所定距離Zだけオフセットされている。この結果、検出スイッチ19の近傍に設けられた第2のアライメントピン12の方が第1のアライメントピン11に比べて僅かに遅れてベース1B側に上昇するようになっている。
図17は昇降プレート10の昇降機構の全体構成を示す光ディスク装置1のベース1Bの底面図である。昇降プレート10の昇降機構は、移動ブロック50、スライドプレート51、チャッキングバネ52、レバー53、ロード板40、及び、リターンバネ54から構成されている。
移動ブロック50は、図8に示すように、光ディスク装置内の光ディスクカートリッジ2の移動通路内に突出しており、光ディスクカートリッジ2のシャッタ21が全開になった後に光ディスクカートリッジ2と当接して移動するようになっている。スライドプレート51はこの移動ブロック50に接続されており、移動ブロック50と共に移動する。チャッキングバネ52はスライドプレート51とレバー53とを接続している。レバー53はベース1B上に突設された回転軸55に回動可能に取り付けられており、一端がチャッキングバネ52に接続され、他端がロード板40にピン等によって回転可能に連絡されている。ロード板40はベース1B上に配置されており、ガイド孔45が回転軸55に挿入されている。リターンバネ54はロード板40とベース1Bとの間に掛け渡されており、レバー53の回転によって移動したロード板40を引き戻す作用をする。
ここで、以上のように構成された昇降プレート10の昇降機構の動作について説明する。光ディスクカートリッジ2が光ディスク装置1内に挿入され、移動ブロック50に当接すると、移動ブロック50は丸付数字の1で示す矢印方向に移動する。移動ブロック50が丸付数字の1で示す矢印方向に移動すると、移動ブロック50に接続するスライドプレート51が丸付数字の2で示す矢印方向に移動する。スライドプレート51が丸付数字の2で示す矢印方向に移動すると、チャッキングバネ52でスライドプレート51に接続するレバー53が回転軸55を中心にして丸付数字の3で示す矢印方向に回転する。そして、レバー53が回転軸55を中心にして丸付数字の3で示す矢印方向に回転すると、レバー53の一端に連絡されたロード板40が丸付数字の4で示す矢印方向に移動する。この結果、4つのブラケット41〜43も丸付数字の4で示す矢印方向に移動する。
一方、光ディスクカートリッジ2が光ディスク装置1から排出された場合は、ロード板40がリターンバネ54によって引き戻されるので、ロード板40が丸付数字の4で示す矢印方向と反対の方向に移動し、レバー53が丸付数字の3で示す矢印方向と反対の方向に回転し、スライドプレート51が丸付数字の2で示す矢印方向と反対の方向に移動し、移動ブロック50が丸付数字の1で示す矢印方向と反対の方向に移動して元の状態に戻る。
図18は以上のように動作する昇降プレート10の昇降機構と昇降プレート10との結合状態を示すものである。昇降プレート10は2つのガイド孔16,17がベース1B上に突設されたポスト36,37に挿通され、昇降プレート10に設けられたガイドピン31〜34は、それぞれロード板40に設けられた第1から第4のブラケット41〜44にそれぞれ取り付けられる。昇降プレート10に設けられたガイドピン31〜34は、光ディスク装置1内に光ディスクカートリッジ2が挿入されていない時にはガイド溝41B〜44Bの入口付近に位置している。そして、光ディスク装置1内に光ディスクカートリッジ2が挿入されて前述のようにロード板40がベース1Bの前方向(図17の丸付数字の4で示す矢印方向)に移動すると、ガイドピン31〜34はブラケット41〜44の斜面41A〜44Aに沿ってベース1B側に引き上げられて昇降プレート10がベース1Bに着床し、昇降プレート10上のアライメントピン11,12が光ディスクカートリッジ2の基準孔27,28に嵌合されると共に、スピンドルモータが光ディスクカートリッジ2にチャッキングされる。昇降プレート10は光ディスクカートリッジ2とチャッキングされた状態でベース1Bの基準面に保持される。
この時、図16で説明したように、光ディスクカートリッジ2の底面に設けられた基準丸穴27側の第1と第3のブラケット41,43の2つの斜面41A,43Aが、基準長穴28側の第2と第4のブラケット42,44の2つの斜面42A,44Aに対して、光ディスク装置の奥側に所定距離Zだけオフセットされているので、昇降プレート10の検出スイッチ19の近傍に設けられた第2のアライメントピン12の方が第1のアライメントピン11に比べて僅かに遅れてベース1B側に上昇する。この結果、ロード板40に撓みやガタがあっても、ブラケット41,43のオフセットにより均等に昇降プレート10が引き上げられてベース1Bの基準面に着地され、且つ、確実に検出スイッチ19の反対側の第1のアライメントピン11が第2のアライメントピン12に先行して光ディスクカートリッジ2の基準孔28に嵌合されるので、光ディスクカートリッジ2の姿勢が良くない状態での検出スイッチ19によるカートリッジ検出が防止される。
光ディスクカートリッジ2の挿入が完了した状態では、光ディスクカートリッジ2とアライメントピン11,12が常に摩擦を持った状態で接触している。この時、スピンドルモータ14に振動等が加わった場合、光ディスクカートリッジ2の姿勢が保たれていても、昇降プレート10がベース1Bの基準面から浮いた状態に保持されてしまうことがある。ところが、この実施例では、ベース1Bにマグネット30が設けられており、昇降プレート10のベース1Bへの着床時には昇降プレート10をベース1B側に吸引している。よって、この実施例では、外力による昇降プレート10のベース1Bの基準面からの浮きが防止される。
以上説明した3つの機構が全て組み込まれたローディング機構が最も優れた効果を発揮するが、いずれか1つの機構のみ、あるいはいずれか2つの機構の組み合わせでも効果はある。
光ディスク装置の上面側の外観を示す斜視図である。 光ディスク装置の背面側の外観を示す斜視図である。 (a) はシャッタが閉じられた状態の光ディスクカートリッジの裏面側の外観を示す斜視図、(b) はシャッタが解放された状態の光ディスクカートリッジの裏面側の外観を示す斜視図である。 (a) はカバーを外した状態の光ディスク装置を正面側から見た図、(b) は第1の駒が取り付けられた部位の部分断面図である。 図4の光ディスク装置への光ディスクカートリッジの挿入開始状態を示す平面図である。 図4の光ディスク装置に光ディスクカートリッジが完全に挿入され、シャッタが全開された状態を示す平面図である。 図5の要部を光ディスクカートリッジの裏面側から見た状態を示す説明図である。 図7の状態から光ディスクカートリッジが光ディスク装置内に挿入されて、シャッタが全開にされた状態を示す説明図である。 (a) は光ディスク装置における光ディスクカートリッジのシャッタ開閉機構の一部を構成する第1の駒の外観を示す斜視図、(b) は(a) の第1の駒を矢印B方向から見た側面図、(c) は(b) のC−C線における断面図、(d) は(b) のD−D線における局部断面図である。 (a) は光ディスク装置における光ディスクカートリッジのシャッタ開閉機構の一部を構成する第2の駒の外観を示す斜視図、(b) は(a) の第2の駒を矢印B方向から見た側面図、(c) は(b) のC−C線における断面図、(d) は(b) のD−D線における断面図、(e) は(b) のE−E線における局部断面図、(f) は(b) のF−F線における局部断面図である。 カバーを外した状態の光ディスク装置の背面側を、光ディスク装置の前方から見た斜視図である。 (a) はスピンドルモータが取り付けられた昇降プレートの詳細を示す平面図、(b) は(a) の昇降プレートを矢印B方向から見た側面図である。 (a) は図12の第1のアライメントピンの詳細な外観を示す斜視図、(b) は第1のアライメントピンが昇降プレートに取り付けられた状態を(a) のB方向から見た正面図、(c) は第1のアライメントピンが昇降プレートに取り付けられた状態を(a) のC方向から見た側面図である。 (a) は図12の第2のアライメントピンの詳細な外観を示す斜視図、(b) は第のアライメントピンが昇降プレートに取り付けられた状態を(a) のB方向から見た正面図、(c) は第のアライメントピンが昇降プレートに取り付けられた状態を(a) のC方向から見た側面図である。 図12の昇降プレートを上昇させるためのベース側の構成を側面側から見て示すベースの斜視図である。 (a) は昇降プレートのリフトガイドとなるブラケットを備えたロード板の平面図、(b) は(a) のC−C線までのロード板を矢印B方向から見た側面図、(c) は(a) のロード板のC−C線における断面図である。 昇降プレートの昇降機構を示すベースの底面図である。 昇降プレートと図17のロード板との結合状態を示す底面図である。
符号の説明
1 光ディスク装置
1A 挿入口
1B ベース
2 光ディスクカートリッジ
3 ガイドフレーム
4 ガイド溝
5 凹部
6 第1の開閉駒
7 第2の開閉駒
8 第1のトーションバネ
9 第2のトーションバネ
10 昇降プレート
11 第1のアライメントピン
12 第2のアライメントピン
14 スピンドルモータ
15 延長部
19 検出スイッチ
21 シャッタ
22 シャッタ開閉アーム
27 基準穴(基準丸穴)
28 基準穴(基準長穴)
30 マグネット
31〜34 ガイドピン
40 ロード板
41〜44 ブラケット
41A〜44A 斜面
50 移動ブロック
51 スライドプレート
53 レバー
60,70 ガイド溝挿入部
61,62,71,72 フランジ
63,73 軸部
66,76,77 バネ挿入孔

Claims (3)

  1. リムーバブルな光ディスクカートリッジを装置本体内にローディングする機構を備え、このローディング機構には、前記装置本体内に前記カートリッジが挿入されるにつれて、前記カートリッジのシャッタ開閉アームに作用して自動的にシャッタを開く開閉手段と、前記カートリッジ内の光ディスクを回転させるためのスピンドルモータと前記カートリッジに設けられた2つの基準穴に挿入されるアライメントピンとが取り付けられた昇降プレート、及び、前記カートリッジが前記装置本体内に挿入されるにつれて、前記昇降プレートを前記カートリッジ側に移動させる昇降手段とが設けられた記憶装置において、
    前記昇降プレートには前記カートリッジの挿入方向に対して直交する方向に、左右対称位置に2組のガイドピンが設けられており、
    前記昇降手段のロード板には、前記各ガイドピンに係合し、このロード板の移動によって前記各ガイドピンを引き上げる斜面が左右2個ずつ設けられており、 前記左右2個ずつの斜面の開始位置が、前記カートリッジの挿入方向に対して前後方向にシフトされている記憶装置。
  2. 請求項1に記載の記憶装置であって、
    前記カートリッジの底面に設けられた基準穴の内の長穴側の2つの斜面の開始位置が、丸穴側の2つの斜面に対して、光ディスク装置の奥側にシフトされている記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の記憶装置であって、
    前記昇降プレートの前記光ディスク装置の前面側に延長部が形成されており、前記カートリッジが前記光ディスク装置内に挿入された状態の前記延長部位置に対向する前記光ディスク装置の筐体には、この延長部を吸引するマグネットが設けられている記憶装置。
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