JP2006107188A - デジタルコンテンツの不正使用防止方法及びこの不正使用防止方法を記録した記録媒体 - Google Patents

デジタルコンテンツの不正使用防止方法及びこの不正使用防止方法を記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【目的】 本発明の目的は、再生プログラムとデジタルコンテンツとを同じ記録媒体に記録しても、デジタルコンテンツの不正使用を防止し得るデジタルコンテンツの不正使用防止方法を提供する。
【構成】 再生プログラム20は、再生部本体21と、復号化モジュール22とを有し、復号化モジュール22が欠落した状態で記録媒体110 に記録されており、端末装置120 は、ユーザのデジタルコンテンツ10の再生操作に応じて、課金センタ140 に復号化モジュール22の要求を行い、課金センタ140 は認証課金の上、当該要求を管理センタ130 に転送し、管理センタ130 が当該要求に応じて復号化モジュール22を端末装置120 に向けて送信し、端末装置120 は、復号化モジュール22を補助記憶部125 に記録し、記録媒体110 上の再生プログラム20の再生部本体21を処理するに当たり、補助記憶部125 上の復号化モジュール22を処理し、これによりデジタルコンテンツ10のデータ本体11を再生可能な状態にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に記録されたデジタルコンテンツを再生する不正使用防止方法及びこの不正使用防止方法を記録した記録媒体に関する。
この種のデジタルコンテンツを再生する方法としては、デジタルコンテンツの使用を管理する管理手段からデジタルコンテンツを再生するための再生プログラムをPC等の端末装置にダウンロードし、同端末装置が同再生プログラムを処理することにより記録媒体上の暗号化されたデジタルコンテンツを復号化しつつ再生するようにしている( 特許文献1参照) 。
特開2002−352153号公報
ところが、前記再生プログラムは、ユーザが端末装置を操作して前記管理手段からダウンロードした後、前記端末装置のメモリ部にインストールしなければ、当該端末装置が処理することができない内容となっているものが多い。このようなインストール等の再生プログラムの取得に係る作業はユーザにとって非常に面倒であることから、PC等の端末装置を使用したデジタルコンテンツの普及を阻害する一因となっている。
もっとも、前記再生プログラムを記録媒体に記録し、前記端末装置に前記再生プログラムを処理させることにより当該記録媒体上のデジタルコンテンツを再生するようにすれば、再生プログラムのダウンロード、インストール等の取得に係る作業が不要になるが、前記再生プログラムとデジタルコンテンツとが同じ記録媒体に記録されることになる( 即ち、再生プログラムに含まれる復号化に関する内容がデジタルコンテンツと同じ記録媒体に記録される) ことから、前記記録媒体の複製により当該記録媒体上のデジタルコンテンツの不正使用を簡単に行うことができるという本質的な欠点が内在する。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、再生プログラムの取得に係る作業をなくすために再生プログラムとデジタルコンテンツとを同じ記録媒体に記録しても、デジタルコンテンツの不正使用を防止し得るデジタルコンテンツの不正使用防止方法及びこの不正使用防止方法を記録した記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のデジタルコンテンツの不正使用防止方法は、デジタルコンテンツ及びこのデジタルコンテンツを再生するための再生プログラムが記録された記録媒体と、この記録媒体上の再生プログラムを処理し、これにより同記録媒体に記録されたデジタルコンテンツを再生する端末装置と、この端末装置と通信回線を介して接続されており且つデジタルコンテンツの利用を管理する管理手段とを備えたシステムであって、前記再生プログラムは、デジタルコンテンツのデータを読み出して再生するための再生部本体と、読み出された前記データを再生可能な状態に処理するための1又は複数のモジュールを有し、少なくともそのうちの一つのモジュールが欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、前記管理手段は、欠落モジュールが記録されたモジュールデータベースを有し、前記端末装置は、ユーザのデジタルコンテンツの再生操作に応じて、前記管理手段に欠落モジュールの要求を行い、前記管理手段が当該要求に応じて欠落モジュールを前記端末装置に向けて送信し、前記端末装置は、欠落モジュールをメモリ部に記録し、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の欠落モジュールを処理し、これによりデジタルコンテンツのデータを再生可能な状態にするようにしたことを特徴としている。
デジタルコンテンツが暗号化された状態で前記記録媒体に記録されている場合には、前記再生プログラムは、デジタルコンテンツのデータを復号化して再生可能な状態にするための復号化モジュールが第1の欠落モジュールとして欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、前記端末装置は、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の第1の欠落モジュールを処理し、これによりデジタルコンテンツのデータを復号化して再生可能な状態にするようにする。
前記端末装置が前記第1の欠落モジュールを処理することによりデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に順次復号化する機能を有している場合には、デジタルコンテンツが、暗号化され、復号化ビット長と異なるビット長の一部を欠落させ、その欠落部分の間を詰めて連続させた状態で前記記録媒体に記録されている。前記管理手段は、前記欠落データとこの欠落データがデジタルコンテンツのどの部分であるかを示す位置情報とが記録された前記モジュールデータベース又は別のデータベースを有する。この場合、前記端末装置は、ユーザのデジタルコンテンツの再生操作に応じて、前記管理手段に前記欠落データの要求を前記欠落モジュールの要求と同時に又は別に行い、前記管理手段が当該要求に応じて欠落データを前記欠落モジュールと同時に又は別に前記端末装置に向けて送信し、前記端末装置は、当該欠落データを前記第1の欠落モジュールと同時に又は別に前記メモリ部に記録し、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の第1の欠落モジュールを処理してデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に順次復号化して再生可能な状態にすると共に、前記メモリ部上の位置情報を参照してデジタルコンテンツの欠落部分を認識し、当該欠落部分に前記メモリ部から読み出した欠落データを結合し、当該データを復号化ビット長毎に復号化して再生な状態にするようにする。
デジタルコンテンツが暗号化される前に圧縮された状態で前記記録媒体に記録されている場合には、前記再生プログラムは、復号化されたデジタルコンテンツのデータを圧縮状態から元の状態に復元するための復元モジュールが第2の欠落モジュールとして欠落した状態で前記記録媒体に記録されている。この場合、前記端末装置は、前記再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の前記第1の欠落モジュールを処理してデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に復号化し、前記メモリ部上の前記第2の欠落モジュールを処理し、これにより当該データを圧縮状態から元の状態に復元して再生可能な状態にするようにする。
欠落データのビット長は復号化ビット長の約数と異なるビット長であることが好ましい。デジタルコンテンツが複数箇所欠落した状態で前記記録媒体に記録された場合には、欠落データのビット長×欠落箇所数は復号化ビット長の約数と異なるビット長であることが好ましい。
前記欠落モジュールに欠落データ削除プログラムが付加されている場合には、前記端末装置は、この欠落データ削除プログラムを処理することにより、欠落データを受信した時点からの経過期間を求め、当該経過期間が所定期間に達したときは、少なくともメモリ部上の欠落データを削除するようになっている。
前記欠落モジュールにバージョン情報が付加されている場合には、前記管理手段のモジュールデータベースには、最新の欠落モジュールのバージョン情報が記録されている。前記端末装置は、前記バージョン情報を前記管理手段に送信し、前記管理手段は当該バージョン情報と、モジュールデータベース上のバージョン情報とが一致するか否かを判定し、この判定の結果、一致しないと判定したときには、最新の欠落モジュールを端末装置に向けて送信し、前記端末装置は、メモリ部上の欠落モジュールを最新の欠落モジュールに書き換えるようになっている。
本発明の請求項1に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、データを再生可能な状態に処理するための1又は複数のモジュールを有し、少なくともそのうちの一つのモジュールが欠落した状態で前記記録媒体に記録されている。このため、前記記録媒体が単純に複製されたとしても、真正の使用者として端末装置を再生操作し、管理手段から欠落モジュールを得ない限り、前記記録媒体上のデジタルコンテンツを再生することができない。よって、デジタルコンテンツの不正使用を防止することができる。しかも、複製された記録媒体上のデジタルコンテンツを再生するためには、欠落モジュールを取得することが必要になるので、デジタルコンテンツの二次的、三次的な使用の課金の回収を行うことが可能になる。更に、ユーザは再生操作を行うだけで欠落モジュールを取得できるようになっているので、従来例の再生プログラムのように当該再生プログラムの取得に係る作業を行う必要がない。よって、簡単に記録媒体上のデジタルコンテンツを再生することができる。
本発明の請求項2に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、再生プログラムが、デジタルコンテンツのデータを復号化して再生可能な状態にするための復号化モジュールが第1の欠落モジュールとして欠落した状態で前記記録媒体に記録されている。このため、デジタルコンテンツ及び再生プログラムが記録された記録媒体が複製され、仮に前記再生プログラムが不正な使用者に解析されたとしても、不正な使用者はデジタルコンテンツをどのように復号化すれば良いのかわからない。よって、デジタルコンテンツの不正使用を防止する上で非常にメリットがある。
本発明の請求項3に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、デジタルコンテンツが、暗号化され、復号化ビット長と異なるビット長の一部を欠落させ、その欠落部分の間を詰めて連続させた状態で前記記録媒体に記録されている。このようにデジタルコンテンツを加工しておくと、デジタルコンテンツの欠落部分以降のデータのデータ列を、暗号化したときのデータ列( 即ち、欠落させる前のデータ列) と異なるデータ列とすることができる。このデジタルコンテンツのデータを前記端末装置が欠落データを取得せずに前記第1の欠落モジュールを処理することにより復号化ビット長毎に順次復号化して再生可能な状態にしても、欠落部分以降のデータのデータ列が暗号化したときのデータ列と異なっていることから、暗号化前のデータ列に戻らず、不明な数列又は英数列に変換される。このため、欠落部分の以降のデータを再生することができない。よって、デジタルコンテンツの不正使用を防止する上で非常にメリットがある。しかも、前記端末装置は、復号化モジュールを処理することによりデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に順次復号化して再生するに当たり、メモリ部上の位置情報を参照してデジタルコンテンツの欠落部分を認識し、当該欠落部分にメモリ部から読み出した欠落データを結合し、当該データを復号化ビット長毎に復号化して再生可能な状態にするようにしている。即ち、第1の欠落モジュールが欠落データをデジタルコンテンツの欠落部分に結合させ、復号化させる内容となっていることから、ユーザは、第1の欠落モジュール及び欠落データの双方を取得しない限り、デジタルコンテンツを再生することができない。この点でもデジタルコンテンツの不正使用を防止する上で非常にメリットがある。
本発明の請求項4に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、デジタルコンテンツが、圧縮され、暗号化され、復号化ビット長と異なるビット長の一部を欠落させ、その欠落部分の間を詰めて連続させた状態で前記記録媒体に記録されている。このようにデジタルコンテンツを加工しておくと、デジタルコンテンツの欠落部分以降のデータのデータ列を、暗号化したときのデータ列( 即ち、欠落させる前のデータ列) と異なるデータ列とすることができる。このデジタルコンテンツのデータを前記端末装置が欠落データを取得せずに前記第1の欠落モジュールを処理することにより復号化ビット長毎に順次復号化し、当該データを第2の欠落モジュールを処理することにより圧縮状態から元の状態に復元して再生可能な状態にしたとしても、欠落部分以降のデータのデータ列が暗号化したときのデータ列と異なっていることから、暗号化前のデータ列に戻らず、不明な数列又は英数列に変換される。この不明な数列又は英数列を圧縮状態から元の状態に復元しようとすると、この復元処理がストップする。このため、欠落部分の以降のデータを再生することができない。よって、デジタルコンテンツの不正使用を防止する上で非常にメリットがある。しかも、第2の欠落モジュールが復号化したデジタルコンテンツのデータを圧縮状態から元の状態に復元する内容となっていることから、ユーザは、第1、第2の欠落モジュール及び欠落データの双方を取得しない限り、デジタルコンテンツを再生することができない。この点でもデジタルコンテンツの不正使用を防止する上で非常にメリットがある。
本発明の請求項5に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、欠落データのビット長を復号化ビット長の約数と異なるビット長としている。欠落データのビット長が復号化ビット長の約数であると、欠落部分以降のデータのデータ列が暗号化したときのデータ列( 即ち、欠落させる前のデータ列) と同じデータ列となり、これによりデジタルコンテンツの欠落部分の以外のデータが再生可能になるので、これを防止することができる。
本発明の請求項6に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、欠落データのビット長×欠落箇所数は復号化ビット長の約数と異なるビット長としている。欠落データのビット長×欠落箇所数が復号化ビット長の約数であると、欠落部分以降のデータのデータ列が暗号化したときのデータ列( 即ち、欠落させる前のデータ列) と同じデータ列となり、これによりデジタルコンテンツの欠落部分の以外のデータが再生可能になるので、これを防止することができる。
本発明の請求項7に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、端末装置が、欠落データ削除プログラムを処理し、これにより欠落データを受信した時点からの経過期間を求め、当該経過期間が所定期間に達したときは、欠落データを削除するようにしたので、デジタルコンテンツのレンタルを行うことが可能になる。
本発明の請求項8に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、管理手段は、端末装置から送信されたバージョン情報と、モジュールデータベース上のバージョン情報とが一致するか否かを判定し、この判定の結果、一致しないと判定したときには、最新の欠落モジュールを端末装置に向けて送信するようになっている。よって、前記端末装置が。メモリ部上の欠落モジュールを受信した最新の欠落モジュールに書き換えることにより、欠落モジュールを最新の欠落モジュールにすることができる。
本発明の請求項9に係る記録媒体による場合、上記デジタルコンテンツの不正使用防止方法と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法を実現するためのデジタルコンテンツの不正使用防止システムの構成図、図2は同システムの端末装置の制御部により処理される再生プログラムのフローチャート、図3は同システムで使用するデジタルコンテンツの構成図、図4は同管理センタの制御部により処理されるデータ配信用割込プログラムのフローチャート、図5は同システムの課金センタの制御部により処理されるユーザ登録用割込プログラムのフローチャート、図6は同システムの課金センタの制御部により処理される認証、課金用割込プログラムのフローチャートである。
図1に示すデジタルコンテンツの不正使用防止システム100は、デジタルコンテンツ10の不正使用防止方法を実現するためのシステムであって、ユーザにレンタルを目的として配布された記録媒体110上のデジタルコンテンツ10が不正使用されるのを防止するシステムである。なお、レンタルの対象であるのはデジタルコンテンツ10であり、記録媒体110自体ではない。
同システム100は、デジタルコンテンツ10及びこのデジタルコンテンツ10を再生するための再生プログラム20が記録された記録媒体110と、この記録媒体110上の再生プログラム20を処理し、これにより同記録媒体110に記録されたデジタルコンテンツ10を再生する端末装置120と、この端末装置120と通信回線αを介して接続された管理手段とを具備した基本構成となっている。以下、詳しく説明する。
通信回線αについては光通信回線等のデジタル回線や電話回線等のアナログ回線等の有線又は無線のインターネット回線、又はデジタル放送、衛星放送等の電波信号の送受信を行う回線である。
記録媒体110は、CD、DVD、MD、MO、メモリスティック等の一般的な記録媒体である。この記録媒体110上のデジタルコンテンツ10は、音楽、動画、静止画、テキスト、ゲーム又はソフトウエア等のデータであるデータ本体11( データ) と、このデータ本体11を再生するための再生情報、データ本体11に割り当てられたコンテンツID及び前記管理手段の課金センタ140のIPアドレスの情報等を含むヘッダ情報12とを有する。ヘッダ情報12は、再生情報だけが暗号化された状態で記録媒体110に記録される。再生情報とはデータ本体11の最初に読み込むべきアドレス値等のことである。データ本体11は、最初の部分に当該データ本体11の開始位置を示す開始位置情報が記録されている。このデータ本体11は、MPEG等の周知の圧縮方式で圧縮され、周知の暗号化がされ、当該データ本体11の一部が欠落され、当該欠落部分を詰めて連続させ、その後端に欠落させた部分と同じビット長のダミーデータが付加された状態で記録媒体110に記録される( 図3参照) 。欠落データ11aは、当該欠落データ11aがデータ本体11のどの部分であるかを示す位置情報と共に、管理センタ130の欠落データDB132に転送され、記録される。位置情報とは開始位置情報から欠落部分までのデータ長や時間のことである。
欠落データ11aのビット長は、端末装置120の復号化処理の復号化ビット長と異なるビット長であり、且つ当該復号化ビット長の約数と異なるビット長とする。データ本体11を複数箇所欠落させる場合には、欠落データ11aのビット長×欠落箇所数が復号化ビット長の約数と異なるビット長とする。例えば、復号化ビット長を10バイト( 即ち、80ビット) としたとき、欠落データ11aのビット長を10バイト及びその約数以外のバイト数のビット長である7バイト( 即ち、56ビット) 、13バイト( 即ち、104ビット) 等とする。欠落データ11aのビット長を7バイトとした場合、データ本体11を10、20箇所欠落させないようにする。なぜなら、復号化ビット長が10バイトであるときに、欠落データ11aのビット長を20バイトとすると、データ本体11の欠落部分以降の復号化ビット長のデータのデータ列が欠落データ11aを欠落させる前と欠落させた後とで同じになり、その結果、データ本体11の欠落部分以降の部分が再生可能となるからである。また、ビット長が7バイトである欠落データ11aを10箇所欠落させると、データ本体11の10箇所目の欠落部分以降の復号化ビット長のデータ列が欠落データ11aを欠落させる前と欠落させた後とで同じになり、その結果、データ本体11の10箇所目の欠落部分以降の部分が再生される可能性が生じるからである。
記録媒体110上の再生プログラム20( 図2参照) は、デジタルコンテンツ10のデータ本体11を読み出して再生するための再生部本体21と、読み出されたデータ本体11を復号化ビット長毎に復号化するための復号化モジュール22と、復号化されたデータ本体11を圧縮状態から元の状態に復元するための復元モジュール23とを有した構成となっている。この再生プログラム20は、復号化モジュール22が欠落した状態で記録されている。即ち、復号化モジュール22が欠落モジュール( 第1の欠落モジュール) となる。
前記管理手段は、端末装置120と通信回線αを介して相互通信可能に接続されており且つ端末装置120の復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求、又は欠落データ11aの要求( 即ち、デジタルコンテンツ10のレンタルの申し込み) に応じて認証、課金を行う課金センタ140と、この課金センタ140及び端末装置120と通信回線αを介して相互通信可能に接続されており且つ端末装置120の上記要求に応じて復号化モジュール22及び欠落データ11a等、又は欠落データ11a等を端末装置120に向けて配信する管理センタ130と有している。
課金サーバ140は、管理センタ130を運営する者に代わって記録媒体110上のデジタルコンテンツ10のデータ本体11のレンタル使用料をユーザから回収するという事業を行う者が運営するサーバである。図中141はユーザ情報が記録される他、これに基づく認証や課金等の情報が順次記録されるユーザ情報DB、142はコンピュータ等の制御部、143は通信を行うための通信部、144はハードディスク等のメモリ部である。
ユーザ情報DB141上のユーザ情報には対応するユーザのユーザIDが付加されている。このようにユーザIDを用いてユーザ情報DB114におけるユーザとユーザ情報との対応関係を一致させるようにしている。
メモリ部144にはサーバとしてのオペレーションシステム等の基本プログラム以外に、図5に示すユーザ登録割込プログラム及び図6に示す認証、課金用割込プログラム等が記録されている。これらのプログラムの内容については後述するが、これらのプログラムが制御部142で処理されることより、同サーバがユーザ登録、端末装置120の復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求、又は欠落データ11aの要求に応じてユーザに対して認証課金を行う課金センタ140としての機能を発揮するようになっている。なお、メモリ部144には、ユーザ登録処理に必要なデータも記録されている。なお、メモリ部144には管理センタ130のIPアドレスも記録されている。
管理センタ130は、データ本体11に含められた著作物の著作権者等との間の契約の下、記録媒体110上のデータ本体11をユーザにレンタルさせるという事業を行う者が運営するサーバである。図中131は復号化モジュール22が予め記録された欠落モジュールDB、132は欠落データ11a、この欠落データ11aがデータ本体11のどの部分であるかを示す位置情報、及びデジタルコンテンツ10のヘッダ情報12に含まれる再生情報を復号化するための復号鍵cが予め記録された欠落データDB、133はコンピュータ等の制御部、134は通信を行うための通信部、135はハードディスク等のメモリ部、136は欠落データ削除プログラムが記録された削除プログラムDB、137はユーザID及びパスワードが記録されたユーザ情報DBである。
欠落データDB132上の欠落データ11aには、欠落データ11aに対応するデジタルコンテンツ10のコンテンツIDが付加されている。このコンテンツIDを用いてメモリ部135上の欠落データ11aと記録媒体110上のデジタルコンテンツ10との対応関係を一致させている。
メモリ部135にはサーバとしてのオペレーションシステム等の基本プログラム以外に、図4に示すデータ配信用割込プログラム、図示しない個人情報登録割込プログラム及び図示しない要求確認割込プログラム等が記録されている。このプログラムの内容については後述するが、同プログラムが制御部133で処理されることより、同サーバが端末装置120の復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求に応じて復号化モジュール22及び欠落データ11a等を端末装置120に向けて送信する、又は課金サーバ140から転送された端末装置120の欠落データ11aの要求に応じて欠落データ11aを端末装置120に向けて送信する管理センタ130としての機能を発揮するようになっている。
端末装置120はユーザが使用する汎用のコンピュータである。図中121はCPU等の制御部、122はモニタやスピーカ等の出力部、123はキーボードやマウス等の操作部、124は記録媒体110等に対してデータのリード/ライトを行う再生複写部、125はハードディスク等の補助記憶部( メモリ部) 、126はDRAM等の主記憶部、127は通信回線αに接続される通信を行うための通信部である。
補助記憶部125には管理センタ130から送信された復号化モジュール22、欠落データ11a等が記録される他、レンタル期間などを示すレンタル情報が記録される。
この端末装置120は、記録媒体110上の再生プログラム20の再生部本体21を主記憶部126上で処理し、これにより復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求又は欠落データ11aの要求を課金センタ140、管理センタ130に向けて送信する機能を発揮するようになっている。
また、端末装置120は、記録媒体110上の再生プログラム20の再生部本体21を主記憶部126上で処理して記録媒体110に記録されたデジタルコンテンツ10のデータ本体11を主記憶部126に復号化ビット長毎に順次読み出して再生するに当たり、補助記憶部125上の復号化モジュール22を主記憶部126上で処理し、これにより主記憶部126上の読み出された復号化ビット長のデータを順次復号化し、記録媒体110上の再生プログラム20の復元モジュール23を処理し、これにより主記憶部126上の復号化ビット長のデータを圧縮状態から元の状態に順次復元して再生可能な状態にする機能を発揮するようになっている。
以下、このデジタルコンテンツの不正使用防止システム100を用いたデジタルコンテンツの不正使用防止方法を説明すると共に、管理センタ130、課金センタ140、及び端末装置120の動作及び各制御部により処理される各プログラムの内容について説明する。なお、説明の便宜上、データ本体11は一箇所のみ欠落しているものとして説明する。
まず、ユーザにより端末装置120の再生複写部124に記録媒体110がセットされる。すると、端末装置120は記録媒体110上の再生プログラム20の再生部本体21を主記憶部126に読み出して処理し、再生部本体21に含まれる再生プレーヤ、プレイリスト等のデータを主記憶部126上に読み出し、出力部122に出力する(s1)。すると、前記再生プレーヤが図示しないディスプレイに表示され、この再生プレーヤの画面上にデジタルコンテンツ10のファイル名及びこのデジタルコンテンツ10がレンタル中であるか否かを表示するプレイリストが表示される。即ち、所定のフラグがセットされたデジタルコンテンツ10をレンタル中であるとしてプレイリストに表示する。そして、このプレイリストに基づき操作部123を通じてユーザの再生操作がなされたか否かを判定する( s2) 。
再生操作がなされていないと判定すると、この処理を繰り返す。一方、再生操作がなされたと判定すると、補助記憶部125の所定のレジストリにユーザIDが記録されているか否かを判定する( s3) 。ユーザIDが記録されていないと判定すると、記録媒体110上の再生部本体21に含まれるユーザID及びパスワードの入力画面のデータを主記憶部126上に読み出し、出力部122に出力する。その後、ユーザにより操作部123を通じてユーザID及びパスワードの入力送信操作が行われると、記録媒体110上のデジタルコンテンツ10のヘッダ情報12に含まれる課金センタ140のIPアドレスを参照し、ユーザ登録の要求を当該ユーザID及びパスワードと共に課金センタ140に向けて送信する( s4) 。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが確立する。
課金センタ140は、当該要求に応じて図5に示すユーザ登録用割込プログラムを処理し、ユーザ登録に必要なデータを端末装置120に向けて送信する( s51) 。その後、ユーザが端末装置120の操作部123を通じてユーザ登録用画面が示すところに従って氏名、住所及び支払条件「自己の銀行口座番号又はクレジットカード番号等」等を入力し、この登録データをユーザID及びパスワードと共に通信回線αを介して課金センタ140に送信する。すると、課金センタ140は、当該登録データをユーザID等と共にユーザ情報としてユーザ情報DB141に登録する( s52) 一方、当該ユーザID及びパスワードを通信回線αを介して管理センタ130に転送する( s53) 。すると、管理センタ130は、補助記憶部135上の図示しない個人情報登録割込プログラムを処理し、ユーザID及びパスワードをユーザ情報DB137に記録し、ユーザ登録が完了した旨を課金センタ140に送信し、個人情報登録割込プログラムの処理を終了する。課金センタ140は、ユーザ登録が完了した旨を受信すると、ユーザID及びパスワードを端末装置120に送信する( s54) 。そして、ユーザ登録用割込プログラムの処理を終了する。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが切れる。端末装置120は、当該ユーザID及びパスワードを受信すると、登録完了の旨を出力部122に出力してディスプレイに表示すると共に、ユーザIDを補助記憶部125の所定のレジストリに記録する( s5) 。なお、ユーザIDやパスワードはサーバがユーザ登録の要求に応じて作成し、管理センタ130及び端末装置120に送信するようにしても良い。
ステップ3においてユーザIDが記録されていると判定した後又はステップ5においてユーザIDを記録した後、補助記憶部125の所定のレジストリに記録媒体110上の再生プログラム20に対応する復号化モジュール22が記録されているか否かを判定する( s6) 。この判定の結果、記録されていないと判定すると、復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求を課金センタ140に向けて送信する( s7) 。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが確立する。このとき、端末装置120は、再生部本体21に含まれるユーザID、パスワード及びレンタル期間等を入力させるための画面データを出力部122に出力表示し、ユーザに操作部123を通じてユーザID、パスワード及びレンタル期間等を入力させる。一方、記録媒体110上の再生操作がなされたデジタルコンテンツ10のヘッダ情報12に含まれるコンテンツID及び課金センタ140のIPアドレスとを読み出す。そして、課金センタ140のIPアドレスを参照し、入力させたユーザID、パスワード及びレンタル期間等のレンタル情報と、読み出したコンテンツIDとを前記要求に付加して課金センタ140に向けて送信する。
課金センタ140は、当該要求等を受信すると、図6に示す認証、課金用割込プログラムを処理する。そして、前記要求に係るユーザの認証を確認する( s31) 。即ち、受信したユーザのユーザIDを参照してユーザ情報DB141から当該ユーザのユーザ情報を読み出し、当該ユーザが真正のユーザであるか否かを確認する。このとき、課金センタ140は、ユーザ情報DB141にレンタル料金の不払い等が所定以上ある不適当者リストが予め用意されており、当該認証と共に不適当者リストに該当する者でないか否かを確認する( この不適当者リストの確認は任意である) 。
課金センタ140は、申し込みに係るユーザが不正なユーザである又は真正のユーザであるものの不適当者リストに該当する者であると確認した場合、エラー情報を通信回線αを介して端末装置120に送信する( s32) 。そして、認証、課金用割込プログラムを処理を終了する。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが切れる。
一方、申し込みに係るユーザが真正のユーザであり且つ不適当者リストに該当しない者であることを確認した場合、ユーザのユーザID、レンタル情報及びコンテンツIDを参照して当該ユーザのユーザ情報DB141上のユーザ情報に課金を記録する( s33) 。そして、メモリ部144上の管理センタ130のIPアドレスを参照し、端末装置120の復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDを管理センタ130に向けて転送する( s34) 。これにより課金センタ140と管理センタ130とのコネクションが確立する。
なお、課金については、ユーザ情報DB141に基いて逐次又は所定期間毎に集計し、銀行・カード会社に請求するか若しくは、ユーザに直接請求してユーザに振込やコンビニエンスストア等で支払いをさせるようにする。また、課金センタ140が銀行・カード会社と通信回線αを介して接続されている場合には、即時決済とすることももちろん可能である。
管理センタ130は、課金センタ140から転送された端末装置120の復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求等を受信すると、図示しない要求確認割込プログラムを処理し、当該要求に付加されたユーザID及びパスワードを参照して当該要求のユーザに対応するユーザ情報DB137上のフラグをセット( 即ち、前記要求があった旨を記録) し、そのレスポンスを課金センタ140に送信する。そして、前記要求確認割込プログラムの処理を終了する。これにより課金センタ140と管理センタ130とのコネクションが切れる。課金センタ140は、当該レスポンスを受信すると、メモリ部144上の管理センタ130のIPアドレスを、復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDと共に端末装置120に送信する( s35) 。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが切れる。すると、端末装置120は、管理センタ130のIPアドレスを参照して復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDを管理センタ130に送信する。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが確立する。
管理センタ130は、当該要求等を受信すると、図4に示すデータ配信用割込プログラムを処理する。そして、前記要求に付加されたユーザID及びパスワードを参照して当該要求のユーザに対応するユーザ情報DB137上のフラグがセットされているか否かを判定するか否かを判定する( s41) 。この判定の結果、セットされていないと判定したときには、端末装置120に向けてエラー情報を通信回線αを介して端末装置120に送信する( s42) 。そして、データ配信用割込プログラムの処理を終了する。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが切れる。一方、セットされていると判定したときには、前記要求が復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求であるか否かを判定する( 43) 。この判定の結果、復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求であると判定すると、モジュールDB131から復号化モジュール22を、前記要求に付加されたコンテンツIDを参照して欠落データDB132から欠落データ11a、位置情報及び復号鍵cを、削除プログラムDB136から欠落データ削除プログラムを読み出し、前記要求に付加されたレンタル情報と共に端末装置120に向けて送信する( 44) 。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが切れる。そして、データ配信用割込プログラムの処理を終了する。
端末装置120は、課金センタ140又は管理センタ130から通信回線αを介してエラー情報を受信すると(s8)、このエラー情報に含まれるエラーメッセージのデータを出力部122に表示出力する(s9)。一方、通信回線αを介して復号化モジュール22、欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を受信すると(s8)、所定のフラグをセットする一方、復号化モジュール22、欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を補助記憶部125の所定のレジストリに記録する(s10)。と同時に、コンピュータの時計機能を用いて復号化モジュール22の受信日時を補助記憶部125に記録する。
ステップ6において記録媒体110上の再生プログラム20に相当する復号化モジュール22が記録されていると判定すると、再生操作がなされたデジタルコンテンツ10について所定のフラグがセットされているか否かを判定する( s11) 。即ち、再生操作がなされたデジタルコンテンツ10がレンタル中であるか否かを判定する。この判定の結果、レンタル中でないと判定すると、欠落データ11aの要求( 即ち、欠落データ11aを要求する旨の情報) を課金センタ140に向けて送信する( s12) 。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが確立する。このとき、端末装置120は、再生部本体21に含まれるユーザID、パスワード及びレンタル期間等を入力させる画面データを出力部122に出力表示し、ユーザに操作部123を通じてユーザID、パスワード及びレンタル期間等を入力させる。一方、記録媒体110上再生操作がなされたデジタルコンテンツ10のヘッダ情報12に含まれるコンテンツID及び課金センタ140のIPアドレスを読み出す。そして、当該IPアドレスを参照して、入力させたユーザID、パスワード及びレンタル期間等のレンタル情報と、読み出したコンテンツIDとを前記要求に付加して課金センタ140に向けて送信する。
課金センタ140は、当該要求等を受信すると、図6に示す認証、課金用割込プログラムを処理する。そして、当該要求に係るユーザの認証を確認する( s31) 。即ち、受信したユーザのユーザIDを参照してユーザ情報DB141から当該ユーザのユーザ情報を読み出し、当該ユーザが真正のユーザであるか否かを確認する。このとき、課金センタ140は、ユーザ情報DB141にレンタル料金の不払い等が所定以上ある不適当者リストが予め用意されており、当該認証と共に不適当者リストに該当する者でないか否かを確認する( この不適当者リストの確認は任意である) 。
課金センタ140は、申し込みに係るユーザが不正なユーザである又は真正のユーザであるものの不適当者リストに該当する者であると確認した場合、ユーザの申し込みを拒否する旨を通信回線αを介して端末装置120に送信する( s32) 。そして、認証、課金用割込プログラムを処理を終了する。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが切れる。
一方、申し込みに係るユーザが真正のユーザであり且つ不適当者リストに該当しない者であることを確認した場合、ユーザのユーザIDを参照して当該ユーザのユーザ情報DB141上のユーザ情報に課金を記録する( s33) 。そして、メモリ部144上の管理センタ130のIPアドレスを参照し、端末装置120の欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDを管理センタ130に向けて転送する( s34) 。これにより課金センタ140と管理センタ130とのコネクションが確立する。なお、課金については上述のとおりである。
管理センタ130は、課金センタ140から転送された端末装置120の欠落データ11aの要求等を受信すると、図示しない要求確認割込プログラムを処理し、当該要求に付加されたユーザID及びパスワードを参照して当該要求のユーザに対向するユーザ情報DB137上のフラグをセットし、そのレスポンスを課金センタ140に送信する。これにより課金センタ140と管理センタ130とのコネクションが切れる。課金センタ140は、当該レスポンスを受信すると、メモリ部144上の管理センタ130のIPアドレスを、欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDと共に端末装置120に送信する( s35) 。そして、前記要求確認割込プログラムの処理を終了する。これにより端末装置120と課金センタ140とのコネクションが切れる。すると、端末装置120は、管理センタ130のIPアドレスを参照して管理センタ130に欠落データ11aの要求、ユーザID、パスワード、レンタル情報及びコンテンツIDを送信する。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが確立する。
管理センタ130は、当該要求等を受信すると、図4に示すデータ配信用割込プログラムを処理する。そして、前記要求に付加されたユーザID及びパスワードを参照してユーザ情報DB137上にフラグがセットされているか否かを判定する( s41) 。この判定の結果、セットされていない判定したときには、端末装置120に向けてエラー情報を通信回線αを介して端末装置120に送信する( s42) 。そして、データ配信用割込プログラムの処理を終了する。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが切れる。一方、セットされていると判定したときには、前記要求が復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求であるか否かを判定する( 43) 。この判定の結果、復号化モジュール22及び欠落データ11aの要求でないと判定すると、前記要求に付加されたコンテンツIDを参照して欠落データDB132から欠落データ11a、位置情報及び復号鍵cを、削除プログラムDB136から欠落データ削除プログラムを読み出し、前記要求に付加されたレンタル情報と共に端末装置120に向けて送信する( 45) 。そして、データ配信用割込プログラムの処理を終了する。これにより端末装置120と管理センタ130とのコネクションが切れる。
端末装置120は、課金センタ140又は管理センタ130から通信回線αを介してエラー情報を受信すると(s13)、このエラー情報に含まれるエラーメッセージのデータを出力部122に出力する(s14)。一方、通信回線αを介して欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を受信すると(a13)、所定のフラグをセットする一方、欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を補助記憶部125に記録する(s15)。と同時に、コンピュータの時計機能を用いて復号化モジュール22受信日時を補助記憶部125に記録する。
ステップ11においてレンタル中であると判定する、ステップ10において復号化モジュール22、欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を記録する、又はステップ15において欠落データ11a、位置情報、復号鍵c、欠落データ削除プログラム及びレンタル情報を記録すると、端末装置120は、記録媒体110上の再生プログラム20の再生部本体21を主記憶部126に読み出して処理する。これにより記録媒体110からデジタルコンテンツ10のヘッダ情報12に含まれる再生情報を、補助記憶部125から復号鍵cを主記憶部126上に読み出し、当該復号鍵cを用いて前記再生情報復号化する。そして、当該再生情報を用いて記録媒体110上のデータ本体11を復号化ビット長毎に主記憶部126に順次読み出す( s16) 。このとき、補助記憶部125から復号化モジュール22を主記憶部126に読み出して処理し、これにより読み出された主記憶部126上のデータを復号化ビット長毎に順次復号化し( s17) 、記録媒体110上の再生プログラム20の復元モジュール23を主記憶部126に読み出して処理し、これにより当該データをMPEG等のフィルタに通して圧縮状態から元の状態に順次復元( s18) して再生可能な状態にする。そして、再生部本体21上の主記憶部126を処理し、これにより当該データを順次再生する( s19) 。
ステップ17の処理の一方で、復号化モジュール22を処理することにより、記録媒体110からデータ本体11の開始位置情報を主記憶部126上に読み出す一方、補助記憶部125から位置情報を主記憶部126上に読み出し、当該開始位置情報から当該位置情報までのデータ長や時間のカウントを開始する( s20) 。その後、前記カウントが終了したか否かを判定する( s21) 。これにより、データ本体11の欠落部分の認識を行う。この判定の結果、カウントが終了したと判定してデータ本体11の欠落部分を認識すると、欠落データ11aのビット長が復号化ビット長よりも小さい場合には、記録媒体110からデータ本体11を、補助記憶部125から欠落データ11aを主記憶部126上に読み出して( 即ち、記録媒体110上のデータ本体11と補助記憶部125上の欠落データ11aとを復号化ビット長のデータとして転送して) 結合して復号化する( s22) 。そして、復元モジュール23を主記憶部126上で処理し、これにより主記憶部126上の復号化された復号化ビット長のデータをMPEG等のフィルタに通して圧縮状態から元の状態に順次復元して再生可能な状態にする( s23) 。そして、再生部本体21上の主記憶部126を処理し、これにより当該データを順次再生する( s24) 。
欠落データ11aのビット長が復号化ビット長よりも大きい場合には、記録媒体110からデータ本体11を、補助記憶部125から欠落データ11aの一部を主記憶部126上に読み出して( 即ち、記録媒体110上のデータ本体11と補助記憶部125上の欠落データ11aとを復号化ビット長のデータとして転送して) 結合し、続いて、補助記憶部125から残りの欠落データ11a( 復号化ビット長分のデータ) を主記憶部126上に読み出して復号化ビット長毎に復号化にする( s22) 。そして、復元モジュール23を主記憶部126上で処理し、これにより主記憶部126上の復号化された復号化ビット長のデータをMPEG等のフィルタに通して圧縮状態から元の状態に順次復元して再生可能な状態にする( s23) 。そして、再生部本体21上の主記憶部126を処理し、これにより当該データを順次再生する( s24) 。
或いは、補助記憶部125から欠落データ11aの一部( 復号化ビット長分のデータ) を主記憶部126上に読み出し、続いて、記録媒体110からデータ本体11を、補助記憶部125から残りの欠落データ11aを主記憶部126上に読み出し結合して復号化ビット長毎に復号化する( s22) 。そして、復元モジュール23を主記憶部126上で処理し、これにより主記憶部126上の復号化された復号化ビット長のデータをMPEG等のフィルタに通して圧縮状態から元の状態に順次復元して再生可能な状態にする( s23) 。そして、再生部本体21上の主記憶部126を処理し、これにより当該データを順次再生する( s24) 。
このようにデータ本体11の欠落部分前後を再生した後、再生部本体21を主記憶部126上で処理し、これにより再び記録媒体110上のデータ本体11を主記憶部126に読み出す( s25) 。そして、復号化モジュール22を主記憶部126上で処理して復号化ビット長毎に順次復号化し( s26) 、復元モジュール23を主記憶部126上で処理して当該データをMPEG等のフィルタに通して圧縮状態から元の状態に順次復元する( s27) 。そして、再生部本体21を主記憶部126上で処理し、これにより続きのデータ本体11を再生する (s28) 。なお、欠落データのビット長が復号化ビットの2倍以上である場合、ステップ22及び23の処理を連続して行う。この再生プログラム20はユーザにより終了の処理が行われることにより終了する。
また、端末装置120は、欠落データ削除プログラムがメモリ部135に記録されると、この欠落データ削除プログラムを処理し、これにより欠落データ11aを受信した日時と現在の日時との差を欠落データ11aが送信された時点からの経過期間として求め、これがレンタル情報に含まれるレンタル期間に達しているときはレンタル期間外であるとして補助記憶部125上の欠落データ11a及び位置情報削除する一方、所定のフラグを倒すようになっている。
このようなデジタルコンテンツの不正使用防止システム100により実現されるデジタルコンテンツの不正使用防止方法による場合、再生プログラム20は復号化モジュール22が欠落した状態で記録媒体110に記録されていることから、真正のユーザとして端末装置120を再生操作し、課金センタ140による認証、課金をした後、管理センタ130から復号化モジュール22を取得しない限り、記録媒体110上のデジタルコンテンツ10を再生することができない。よって、デジタルコンテンツ10の不正使用を防止することができる。また、複製された記録媒体110上のデジタルコンテンツ10を再生するためには、復号化モジュール22を取得することが必要になるので、デジタルコンテンツ10の二次的、三次的な使用の課金の回収を行うことが可能になる。しかも、ユーザは再生操作を行うだけで復号化モジュール22を取得できるようになっているので、従来例の再生プログラム20のように当該再生プログラム20の取得に係る作業を行う必要がない。よって、ユーザは従来例と比べて簡単に記録媒体110上のデジタルコンテンツ10を端末装置120上で再生することができる。
更に、デジタルコンテンツ10のデータ本体11は、圧縮され、暗号化された後、当該データ本体11の一部を欠落され、この欠落部分を連続するように詰めた状態で記録媒体110に記録されている。このため、記録媒体110のデータ本体11をコピーし、他のコンピュータ等で不正に再生しようとしたとしても、データ本体11の欠落部分以降のデータが前記コンピュータの主記憶部上に復号化ビット長毎に読み出され、復号化ビット長毎に復号化される( 即ち、所定の計算がされる) と、不明な数列又は英数列に変換される。この不明な数列又は英数列をMPEG等のフィルタに通すと、復元処理がストップするので、欠落部分以降のデータが再生できなくなる。
このように再生プログラム20の復号化モジュール22と、デジタルコンテンツ10のデータ本体11の一部との双方を欠落させ、復号化モジュール22及び欠落データ11aの双方を得なければ、デジタルコンテンツ10のデータ本体11を再生することができないようになっているので、デジタルコンテンツ10の不正使用を防止する上で非常にメリットがある。
なお、デジタルコンテンツの不正使用防止方法については、デジタルコンテンツ及びこのデジタルコンテンツを再生するための再生プログラムが記録された記録媒体と、この記録媒体上の再生プログラムを処理し、これにより同記録媒体に記録されたデジタルコンテンツを再生する端末装置と、この端末装置と通信回線を介して接続されており且つデジタルコンテンツの利用を管理する管理手段とを備えたシステムであって、前記再生プログラムは、デジタルコンテンツのデータを読み出して再生するための再生部本体と、読み出された前記データを再生可能な状態に処理するための1又は複数のモジュールを有し、少なくともそのうちの一つのモジュールが欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、前記管理手段は、欠落モジュールが記録されたモジュールデータベースを有し、前記端末装置は、ユーザのデジタルコンテンツの再生操作に応じて、前記管理手段に欠落モジュールの要求を行い、前記管理手段が当該要求に応じて欠落モジュールを前記端末装置に向けて送信し、前記端末装置は、欠落モジュールをメモリ部に記録し、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の欠落モジュールを処理し、これによりデジタルコンテンツのデータを再生可能な状態にする限りどのような設計変更を行ってもかまわない。
再生プログラム20については、復号化モジュール22が欠落しているとしたが、復元モジュール23( 第2の欠落モジュール) を欠落させることが可能である。また、復号化モジュール22及び復元モジュール23の双方を欠落させることも当然可能であり、データを再生可能な状態に処理するためのその他のモジュールを欠落させることが可能でことは言う迄もない。なお、再生プログラム20にプレーヤID等を付加し、当該プレーヤIDを課金センタ140の認証に用いるようにしても良い。
復号化モジュール22は、上記実施例では、一のモジュールとして説明したが、複数に分割することが可能である。例えば、所定の計算を行う計算モジュール、欠落データ11aをデータ本体11に結合させる結合モジュール等である。また、上述した以外の内容の復号化モジュールを用いることも当然可能である。例えば、データ本体11が複数のブロックに分割され、そのブロックの順番を入れ換えられている場合、当該ブロックの順番を元の順番に戻す復号化モジュール等である。
復号化モジュール22等の欠落モジュールには、当該欠落モジュールのバージョン情報を付加することができる。この場合、管理センタ130のモジュールDB131には、最新の欠落モジュールのバージョン情報を記録しておく。そして、端末装置120は、欠落データ11aの要求と共に、補助記憶部125上の欠落モジュールのバージョン情報を読み出して送信する。管理センタ130は、課金センタ140から前記要求と共に転送されたバージョン情報と、モジュールDB131上の最新の欠落モジュールのバージョン情報とが一致するか否かを判定し、一致しないと判定したときには、モジュールDB131から最新の欠落モジュールを読み出して要求された欠落データ11aと共に端末装置120に送信する。端末装置120は、最新の欠落モジュールを受信すると、メモリ部135上の欠落モジュールに上書きする。なお、端末装置120が所定期間毎に補助記憶部125上の欠落モジュールのバージョン情報を読み出して管理センタ130に送信し、管理センタ130は当該バージョン情報を受信すると、上述のとおりの判定を行い、最新の欠落モジュールを端末装置120に向けて送信するようにしても良い。
デジタルコンテンツ10は、データ本体11が暗号化され、復号化ビット長と異なるビット長の一部を欠落させ、その欠落部分の間を詰めて連続させた状態で記録媒体110に記録されていることが望ましいが、どのような加工を行うか否かは任意である。データ本体11を圧縮しない場合には、当該データ本体11が不正に再生されると、データ本体11の欠落部分以降の不明な数列又は英数列の羅列として再生される。また、データ本体11以外のデータを欠落させることも可能である。例えば、デジタルコンテンツ10のヘッダ情報12の再生情報等である。勿論、データ本体11の一部とヘッダ情報12の再生情報との双方を欠落させるようにしても良い。
位置情報については、開始位置情報から欠落部分までのデータ長や時間であるとしたが、欠落部分を示すアドレス値等であっても良い。この場合、例えば、次に読み出すべき記録媒体110上のデータ本体11のアドレス値と位置情報とが一致するか否かを逐次判定し、この判定の結果、一致しないと判定したときには前記アドレス値の示す記録媒体110上のデータ本体11を読み出し、一致すると判定したときには補助記憶部125上の欠落データ11aを読み出すようにする。
また、欠落する箇所を予め決めておき、その位置情報を再生プログラム20の再生部本体21に含めておくことも可能である。この場合、管理センタ130の欠落データDB132には位置情報を欠落データ11aと共に記録させて置かなくても良い。
課金センタ140は、認証、課金を行うとしたが、管理センタ130が認証を行い、その認証結果に応じて課金センタ140が課金を行うようにしても良い。同様に、課金センタ140がユーザ登録を行うとしたが、管理センタ130がユーザ登録を行い、このユーザ情報を課金センタ140に転送するようにすることも当然可能である。また、課金センタ140及び管理センタ130を組み合わせ、一つのサーバにて運営することが可能である。管理センタ130は、モジュールDB131と、欠落データDB132と、削除プログラムDB136とを有するとしたが、一のDBに纏めることが可能であるし、他のDBを有する構成とすることも勿論可能である。
端末装置120はついては、コンピュータであるとしたが、同様の機能を実現できるものであればどのようなものを用いても良い。
端末装置120、管理センタ130及び課金センタ140が互いにアクセスする際に使用されるIPアドレスは、URLやそれに準じるものに代えることが可能であることは言う迄もない。
上記実施例では、デジタルコンテンツ10をレンタルする方法として説明したが、有償又は無償で配信されたコンテンツファイルの不正使用を防止するシステムに設計変更することも可能であり、この場合であっても上記と同様のメリットを奏する。この場合には、欠落データ削除プログラムに関する機構及び処理を削除すれば良い。
また、上記実施例では、再生プログラム20はデジタルコンテンツ10の再生プログラムであるとして説明したが、画像データを加工する画像処理プログラム、文書データを作成する文書作成プログラムや表計算プログラム等とすることができる。即ち、ここでいう再生プログラムは、画像処理プログラム、文書作成プログラムや表計算プログラム等を含むものである。この場合、画像データや文章データを加工、作成可能な状態にする復元モジュールを欠落モジュールとして欠落させるようにしても良いし、画像データや文章データが暗号化されている場合には、その復号化モジュールを欠落させるようにしても良い。
本発明の実施の形態に係るデジタルコンテンツの不正使用防止方法を実現するためのデジタルコンテンツの不正使用防止システムの構成図である。 同システムの端末装置の制御部により処理される再生プログラムのフローチャートである。 同システムで使用するデジタルコンテンツの構成図である。 同管理センタの制御部により処理されるデータ配信用割込プログラムのフローチャートである。 同システムの課金センタの制御部により処理されるユーザ登録用割込プログラムのフローチャートである。 同システムの課金センタの制御部により処理される認証、課金用割込プログラムのフローチャートである。
符号の説明
100 デジタルコンテンツの不正使用防止システム
110 記録媒体
120 端末装置
130 管理センタ
140 課金センタ
10 デジタルコンテンツ
11 データ本体
20 再生プログラム
21 再生部本体
22 復号化モジュール

Claims (9)

  1. デジタルコンテンツ及びこのデジタルコンテンツを再生するための再生プログラムが記録された記録媒体と、この記録媒体上の再生プログラムを処理し、これにより同記録媒体に記録されたデジタルコンテンツを再生する端末装置と、この端末装置と通信回線を介して接続されており且つデジタルコンテンツの利用を管理する管理手段とを備えたシステムであって、
    前記再生プログラムは、デジタルコンテンツのデータを読み出して再生するための再生部本体と、読み出された前記データを再生可能な状態に処理するための1又は複数のモジュールを有し、少なくともそのうちの一つのモジュールが欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、
    前記管理手段は、欠落モジュールが記録されたモジュールデータベースを有し、
    前記端末装置は、ユーザのデジタルコンテンツの再生操作に応じて、前記管理手段に欠落モジュールの要求を行い、前記管理手段が当該要求に応じて欠落モジュールを前記端末装置に向けて送信し、
    前記端末装置は、欠落モジュールをメモリ部に記録し、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の欠落モジュールを処理し、これによりデジタルコンテンツのデータを再生可能な状態にするようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  2. デジタルコンテンツが暗号化された状態で前記記録媒体に記録された請求項1記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、前記再生プログラムは、デジタルコンテンツのデータを復号化して再生可能な状態にするための復号化モジュールが第1の欠落モジュールとして欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、
    前記端末装置は、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の第1の欠落モジュールを処理し、これによりデジタルコンテンツのデータを復号化して再生可能な状態にするようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  3. 前記端末装置が前記第1の欠落モジュールを処理することによりデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に順次復号化する機能を有した請求項2記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、
    デジタルコンテンツが、暗号化され、復号化ビット長と異なるビット長の一部を欠落させ、その欠落部分の間を詰めて連続させた状態で前記記録媒体に記録されており、
    前記管理手段は、前記欠落データとこの欠落データがデジタルコンテンツのどの部分であるかを示す位置情報とが記録された前記モジュールデータベース又は別のデータベースを有し、
    前記端末装置は、ユーザのデジタルコンテンツの再生操作に応じて、前記管理手段に前記欠落データの要求を前記欠落モジュールの要求と同時に又は別に行い、前記管理手段が当該要求に応じて欠落データを前記欠落モジュールと同時に又は別に前記端末装置に向けて送信し、
    前記端末装置は、当該欠落データを前記第1の欠落モジュールと同時に又は別に前記メモリ部に記録し、前記記録媒体上の再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の第1の欠落モジュールを処理してデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に順次復号化して再生可能な状態にすると共に、前記メモリ部上の位置情報を参照してデジタルコンテンツの欠落部分を認識し、当該欠落部分に前記メモリ部から読み出した欠落データを結合し、当該データを復号化ビット長毎に復号化して再生な状態にするようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  4. デジタルコンテンツが暗号化される前に圧縮された状態で前記記録媒体に記録された請求項3記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、
    前記再生プログラムは、復号化されたデジタルコンテンツのデータを圧縮状態から元の状態に復元するための復元モジュールが第2の欠落モジュールとして欠落した状態で前記記録媒体に記録されており、
    前記端末装置は、前記再生プログラムの再生部本体を処理するに当たり、前記メモリ部上の前記第1の欠落モジュールを処理してデジタルコンテンツのデータを復号化ビット長毎に復号化し、前記メモリ部上の前記第2の欠落モジュールを処理し、これにより当該データを圧縮状態から元の状態に復元して再生可能な状態にするようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  5. 請求項3又は4記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、欠落データのビット長は復号化ビット長の約数と異なるビット長であることを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  6. デジタルコンテンツが複数箇所欠落した状態で前記記録媒体に記録された請求項5記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、欠落データのビット長×欠落箇所数は復号化ビット長の約数と異なるビット長であることをことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  7. 請求項3又は4記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、前記欠落モジュールには、欠落データ削除プログラムが付加されており、前記端末装置は、この欠落データ削除プログラムを処理することにより、欠落データを受信した時点からの経過期間を求め、当該経過期間が所定期間に達したときは、少なくとも前記メモリ部上の欠落データを削除するようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  8. 請求項3又は4記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法において、前記欠落モジュールにはバージョン情報が付加されており、前記管理手段のモジュールデータベースには、最新の欠落モジュールのバージョン情報が記録されており、前記端末装置は、前記バージョン情報を前記管理手段に送信し、前記管理手段は、当該バージョン情報と、モジュールデータベース上の最新のバージョン情報とが一致するか否かを判定し、この判定の結果、一致しないと判定したときには、最新の欠落モジュールを端末装置に向けて送信し、前記端末装置は、前記メモリ部上の欠落モジュールを最新の欠落モジュールに更新するようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツの不正使用防止方法。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のデジタルコンテンツの不正使用防止方法が記録されたことを特徴とする記録媒体。
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