JP2006106840A - タッチパネル用制御ユニット及びタッチパネル - Google Patents

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Abstract

【目的】 タッチパネル用制御ユニットの動作状況を自己診断する技術を提案する。
【構成】 第1の駆動方式で駆動される第1のタッチパネルと第2の駆動方式で駆動される第2のタッチパネルとを制御する制御ユニットであって、第1の駆動方式に対応する第1の制御回路部、第2の駆動方式に対応する第2の制御回路部、第1のタッチパネル及び前記第2のタッチパネルを連結可能なコネクタ、該コネクタへ連結されたタッチパネルの駆動方式を特定する駆動方式特定部、該駆動方式特定部により特定された駆動方式に基づき制御回路部を選択する第1の選択部、選択された制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子の動作状態を診断する診断部を備えてなる。
【選択図】図1

Description

本発明はタッチパネル用制御ユニットに関する。更に詳しくは抵抗膜方式を採用するタッチパネルにおいてその制御回路部を自己診断可能なタッチパネル用制御ユニットに関する。
POSシステムをはじめとするコンピュータシステムの対人インターフェースとしてタッチパネルが使用されている。このタッチパネルの駆動方式として抵抗膜方式があり、この方式には4線式抵抗膜方式と5線式抵抗膜方式とがある。タッチパネルの使用目的及び使用態様等に応じて、その特性が反映されるように駆動方式が選択される。
従来では、選択されたタッチパネル駆動方式に対応して専用の制御ユニットが準備されていた。
本件に関連する技術として特許文献1を参照されたい。
特開平5-298027号公報
タッチパネルは現在のPOSシステムにおいて非常に重要な入力デバイスであり、制御ユニット自体に不具合があるとタッチパネルを駆動することができなくなり業務の継続に支障が生じる。しかしながら、タッチパネル用制御ユニットの動作状況を自己診断する技術は提案されていない。
タッチパネル用制御ユニットになんらかの入力不良など不都合が発生した場合、その原因としてソフト的エラーとハード的エラーが考えられる。その原因を特定することはメンテナンス作業からみて重要である。原因によってメンテナンス担当者が異なるからである。従って、ハード的エラーの診断に着目すれば、タッチパネル用制御ユニットの不具合がハード的エラーにあるか否かを確実に診断する必要が生じる。そのため、本発明者らは制御ユニットの制御回路部のスイッチ素子に着目した。制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子を診断すれば、実質的に当該制御回路部の全配線へ検査信号を入力することになるからである。
特に、一つの制御ユニットで複数種類のタッチパネルの制御を実行しようとする場合、制御回路部の構成が複雑になるので、不具合原因解明のためには制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子について検証を行う必要が生じる。
この発明は、かかる課題を解決すべくなされたものである。
即ち、第1の駆動方式で駆動される第1のタッチパネルと第2の駆動方式で駆動される第2のタッチパネルとを制御する制御ユニットであって、
前記第1の駆動方式に対応する第1の制御回路部、
前記第2の駆動方式に対応する第2の制御回路部、
前記第1のタッチパネル及び前記第2のタッチパネルを連結可能なコネクタ、
該コネクタへ連結されたタッチパネルの駆動方式を特定する駆動方式特定部、
該駆動方式特定部により特定された駆動方式に基づき制御回路部を選択する第1の選択部、
選択された制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子の動作状態とそれによって生じるタッチパネルの状態を診断する診断部を備えてなるタッチパネル用制御ユニット。
このように構成されたタッチパネル用制御ユニットによれば、制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子の動作状況が診断される。これにより、タッチパネル用制御ユニットに不具合が発生したとき、その原因が制御ユニットの制御回路部のハード要素にあるか否かを明確に診断することが可能になる。なお、制御ユニットのマイクロコントローラのハード的なエラーも考えられるがその原因を究明することは困難であるしまたマイクロコントローラのエラーはソフト的なエラーとしてのメンテナンス対象となる。更には、制御ユニットのハード的なエラーとしてコネクタのエラーも考えられるが、コネクタの各ピンは制御回路部の各スイッチ素子に接続されているのでこれにエラーが発生したときは制御回路部のスイッチ素子のエラーとして検出されることとなる。
制御回路部のハード要素に原因があることに確証がもてれば制御ユニットを交換することとなるが、これが不明な場合には制御ソフトの診断が必要になるなどその原因究明に手間がかかってしまう。つまり、原因が明確になればそれに対する対処も容易になるので、メンテナンスの点から好ましく、メンテナンス費用の削減につながる。
第2の局面の発明によれば、前記第1の制御回路部及び前記第2の制御回路部は押下検出用の第1のスイッチ素子を備え、
前記診断部は前記第1のスイッチ素子をオン状態としたときの端末の出力と、
前記タッチパネルから電荷を除去した後、前記スイッチ素子をオフ状態としたときの前記端末の出力と、に基づき前記第1のスイッチ素子の動作状況を診断する。
これにより、制御回路部の診断がより確実に行われることとなる。
第3の局面の発明によれば、5線式抵抗膜方式のタッチパネルの場合、タッチパネルの電源側抵抗膜へ電荷を除去するための線を結合する。
これにより5線式抵抗膜方式のタッチパネルにおいて、タッチパネルを何ら操作することなくその制御回路部の自己診断が可能になる。
以下、この発明の構成要素について説明する。
(タッチパネル)
本発明が対象とする抵抗膜駆動方式のタッチパネルには大きくわけて、4線式抵抗膜方式(以下、「4線式」と略することがある)と5線式抵抗膜方式(以下、「5線式」と略することがある)とが提案されている。4線式抵抗膜方式のものの特性は位置精度の正確さである。他方、5線式抵抗膜方式のものの特性は耐久性の高さである。従って、ユーザは当該特性を考慮して駆動方式のものを任意に選択することができる。4線式と同一動作原理を用いるものとして8線式抵抗膜方式のものも知られている。当該8線式抵抗膜方式のものも本明細書では4線式のものと同等に扱われる。
(制御回路部)
制御回路部はタッチパネルの動作を制御するものである。
タッチパネルでは4線式及び5線式ともに2枚の抵抗膜が間隔をあけて配置されており、上側の抵抗膜へ利用者がタッチすると当該タッチされた位置において2枚の抵抗膜が接触する。そのときの電圧変化から、タッチされた位置が特定される。
位置を特定するには、抵抗膜のX方向及びY方向の座標の特定が必要となる。
4線式の場合、電圧変化を生じさせるために各方向に2つのスイッチが配置され(計4つ)、さらに2枚の抵抗膜の接触・非接触を検知するために1つのスイッチが配設される。
一方、5線式の場合は電圧変化を生じさせるために下部抵抗膜の四隅にある4つの電極の内、3つの電極にそれぞれ2つのスイッチが配設され(計6つ)、残り1つの電極に1つのスイッチが配設される。更に4線式と同様、2枚の抵抗膜の接触・非接触を検知するために上部抵抗膜に1つのスイッチが配設される。
この発明の一つの局面では、制御回路部における当該スイッチ部の共有を図ることにより、安価な制御ユニットの提供を目指している。
勿論、制御ユニット中に4線式用の制御回路部と5線式用の制御回路部を独立して設けておいて、後述する駆動方式特定部の特定結果に基づいていずれか一方のみを動作させるようにすることも本発明に範囲に含まれる。
(コネクタ)
コネクタは複数のピンを有し、タッチパネルへ連結される。コネクタの所定のピンはスイッチ部に連結しており、スイッチ部のオン・オフに同期して信号が入力され、タッチパネルへの電圧の印加が制御される。また、タッチパネルの出力もコネクタの所定のピンを介して制御ユニットへ入力され、そこで解析される。
この発明で用いられるコネクタは第1の駆動方式の第1のタッチパネル及び第2の駆動方式の第2のタッチパネルのいずれにも接続可能である。
(駆動方式特定部)
駆動方式特定部はいずれかのタッチパネルが連結されたコネクタの第1のピンへ信号を入力し、第2のピンからの出力を検出してコネクタに連結されたタッチパネルの駆動方式を特定する。
コネクタの第1のピンに対する信号入力は、実施例のように駆動回路部の所定のスイッチをオン・オフすることにより行うことができる。この信号として、実施例では抵抗膜の電極に対する電圧のハイ・ロウを採用している。
コネクタの第2のピンからの出力信号を検出し、これを解析することにより、コネクタに連結されたタッチパネルの駆動方式を特定することができる。例えば、所定のスイッチをオンとし第1のピンから電圧が印加されたとき、第2のピンで検出される信号が4線式タッチパネルではハイになり、5線式タッチパネルではロウになるものであるとき、コネクタに連結されたタッチパネルの駆動方式は当該所定のスイッチをオンとして第2のピンの出力を検出することにより特定されることがわかる。
上記の他にもタッチパネルの駆動方式を特定することができる。例えば、駆動方式の異なる第1のタッチパネルと第2のタッチパネルにおいてある部分の抵抗値が異なっているとき、当該部分の抵抗値を測定することにより、第1のタッチパネルと第2のタッチパネルとを峻別可能である。この場合、当該部分へ印加する電圧がコネクタの第1のピンへの入力信号となり、降下電圧値が第2のピンへ現れる出力信号となる。
以下、この発明を実施例に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明の実施例の制御ユニット1の構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、実施例の制御ユニット1は制御回路部10、コネクタ20、マイクロコントローラ50を備えてなる。
コネクタ20には4線式抵抗膜方式のタッチパネル24及び5線式抵抗膜方式のタッチパネル25のいずれか一方が選択的に接続される。
(4線式タッチパネル24の動作原理)
はじめに、4線式のタッチパネル24の動作原理を図2に基づき説明する。
図2において各端子とその機能は表1に示すとおりである。
Figure 2006106840
タッチパネル24では最初にパネルの押下検出が行われる。そのため、表2の「パネル押下取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、Int1#の出力がLoのときタッチパネルに対する押下があったものとして入力点(図中矢印で示す)の座標検出を行う。
入力点の座標検出は次のようにして行う。
入力点のX方向座標を検出するには、表2の「X方向データ取り込み」のように制御信号線の端子AW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、検出用端子AN0又はAN1の出力を解析する。
Figure 2006106840
上側のタッチパネルは入力点において下側のタッチパネルに接触しているため、AN0(又はAN1)へ距離X1に比例した電圧(X1/X)×Vccが出力される。ここにおいて、Xは上側の抵抗膜におけるX方向両端に取り付けられた電極間距離である。
同様に入力点のY方向座標を検出するには、表2の「Y方向データ取り込み」のように制御信号線の端子SW1〜SW0に接続されるスイッチを制御し、検出用端子AN2又はAN3の出力を解析する。上側のタッチパネルは入力点において下側のタッチパネルに接触しているため、AN2(又はAN3)へ距離Y1に比例した電圧(Y1/Y)×Vccが出力される。ここにおいて、Yは上側の抵抗膜におけるY方向両端に取り付けられた電極間距離である。
(5線式タッチパネルの動作原理)
次に、5線式抵抗膜方式のタッチパネル25の動作原理を図3に基づき説明する。
図3において各端子とその機能は表3に示すとおりである。
Figure 2006106840
タッチパネル25では最初にパネルの押下検出が行われる。そのため、表4の「パネル押下取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、AN14及びINT0#の出力を解析してタッチパネルに対する押下判断を行う。押下があったとき、入力点(図中矢印で示す)の座標検出を行う。
入力点の座標検出は次のようにして行う。
入力点のX方向座標を検出するには、表4の「X方向データ取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SWに接続されるスイッチユニットを制御し、端子AN14の出力を解析する。
Figure 2006106840
上側抵抗膜は入力点において下側抵抗膜に接触しているため、AN14へ距離X1に比例した電圧(X1/X)×Vccが出力される。ここにおいて、Xはフィルム側抵抗膜におけるX方向両端に取り付けられた電極間距離である。
同様に入力点のY方向座標を検出するには、表4の「Y方向データ取り込み」のようにスイッチを制御し、検出用端子AN14へ距離Y1に比例した電圧(Y1/Y)×Vccが出力される。ここにおいて、Yはフィルム側抵抗膜におけるY方向両端に取り付けられた電極間距離である。
5線式のタッチパネル25の動作原理については図4〜図7を用いて更に詳細に説明する。
図4のように、5線式のタッチパネルは2枚の抵抗膜とガラス・スクリーン、フィルムから構成され、抵抗膜はガラス・スクリーンとフィルムのそれぞれの内側に貼り付けられている。抵抗膜付きガラス・スクリーンと抵抗膜フィルム間には高さが均一なスペーサーが一定間隔毎に配置され、通常は2枚の抵抗膜同士が接触しないように配置される。また、5線式のタッチパネルでは、上部抵抗膜は電圧検出用のプローブとして利用され、下部抵抗膜は押下ポイントによって分圧を発生するために使われる。ここで、タッチパネルのフィルム側を押すと2つの抵抗膜は互いに接触する。
図5はX方向の位置電圧検出方法を示す。抵抗膜フィルムは距離に比例した均一な抵抗値を持っている。従って、図5のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、電流はP1-P4側からP2-P3側へ流れる。この状態においては下部抵抗膜に電圧勾配が発生しているため、タッチパネル上にある任意の点のX方向位置電圧は、電圧計もしくは電圧値を計測できる機器によって測定することが出来る。
図6はY方向の位置電圧測定方法を示す。図6のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、電流はP3-P4側からP1-P2側へ流れる。この状態において、タッチパネル上にある任意の点のY方向位置電圧はX方向位置電圧と同様に電圧計もしくは電圧値を計測できる機器で測定することが出来る。
図7は押下検出方法を示す。図7のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、下部抵抗膜はLoレベルになる。さらに、上部抵抗膜はプルアップ抵抗によって電源に接続されているため、Hiレベルになる。この状態において、上部抵抗膜が押下されると、上部抵抗膜はHiレベルからLoレベルに変化するため、電圧計もしくは電圧値を計測できる機器でその電圧値を測定することで押下を検出することが出来る。
上記の位置電圧測定方法と押下検出方法より、P1, P2, P3, P4の制御方法は表5のようにまとめることが出来る。
Figure 2006106840
即ち、タッチパネルX方向及びY方向の電圧検出に関与する4つのスイッチユニットのうちの3つは一対のトランジスタが必要であるのに対し、残りの1つは1つのトランジスタのみから構成できる。
(制御回路部10)
制御回路部10の詳細を図8に示す。
制御回路部10は5つの信号線を有しその各端子(SW1#、SW2、SW3#、SW4、SW0#)にはスイッチユニットが接続されている。このスイッチユニットは図2に示した4線式のタッチパネル及び図3に示した5線式のタッチパネルのスイッチにそれぞれ対応している。即ち、パネルの押下を検出するための端子SW0#が接続されるスイッチユニットとして1つのトランジスタQ1を備えてなる。押下位置の座標を求めるための4つの端子SW1#、SW2、SW3#、SW4に接続されるスイッチユニットは、それぞれSW1#に接続されるものが2つのトランジスタQ2、Q3からなり、SW2に接続されるものが1つのトランジスタQ6からなり、SW3#に接続されるものが2つのトランジスタQ4,Q5からなり、SW4に接続されるものが2つのトランジスタQ7、Q8からなる。この制御回路部10を5線式に適用したとき、表5で説明したとおり、押下位置の座標を求めるための4つのスイッチユニットのうちの一つは1つのトランジスタから構成することができる。
この制御回路部10を4線式のタッチパネルに適用するときは、各スイッチユニットとも1つのトランジスタでよい。そのため、制御回路部10にはトランジスタを停止させるための制御線5WireE1#が設けられている。例えば、5WireE1#をハイにすると、トランジスタQ3、トランジスタQ5及びトランジスタQ7が停止状態となる。この状態を図9に示す。図9の状態の制御回路部は4線式タッチパネルを駆動するものであり、図8に示す状態の制御回路部は5線式タッチパネルを駆動するものである。
この5WireE1#はパネルコントローラのスイッチ選択部33により制御される。
制御回路部10には6つのアナログスイッチ11−16が備えられている。アナログスイッチ11、14及び16は4線式のタッチパネルに用いられ、アナログスイッチ12、13及び15は5線式のタッチパネルに用いられる。アナログスイッチは制御線5WireE2#の制御信号により選択される。5WireE2#の信号がハイのとき、アナログスイッチ11、14及び16が動作可能状態となり、当該信号がロウのとき、アナログスイッチ12、13及び15が動作可能状態となる。この制御線5WireE2#はコネクタ用スイッチ選択部34により制御される。
アナログスイッチ11はコネクタ20の4つのピン(3pin,2pin,8pin,7pin)へA/Dコンバータの入力端子AN0,AN1、AN2、AN3を接続する。これら4つのピンはタッチパネルのX方向とY方向の4つの電極へ接続される。
アナログスイッチ14はコネクタの3つのピン(1pin,5pin,6pin)へそれぞれ
Y方向下側電極(YL)、X方向右側電極(XR)、X方向左側電極(XL)の制御信号を接続する。
アナログスイッチ16はコネクタの4つのピンをY方向下側電極(YL)へ接続する。
アナログスイッチ12は、5線式タッチパネル利用時にA/Dコンバータの入力端子を図4〜7において説明した下部抵抗膜の四隅の電極P1、P2、P3及びP4へ接続する。アナログスイッチ13は端子AN14を5−8ピンへ接続する。アナログスイッチ15は電極P3、P2、及びP4の制御信号を2ピン、3ピン及び1ピンへそれぞれ入力する。
制御回路部10はマイクロコントローラ50のパネルコントローラ30及びA/Dコンバータ52へ接続される。
パネルコントローラ30は、図1に示すとおり、パネル主制御部31を備える。このパネル主制御部31によりスイッチコントローラ32、スイッチ選択部33、コネクタ用スイッチ選択部34、駆動方式特定部35、診断部36、パラメータ選択部37、モジュール選択部38が制御される。
スイッチコントローラ32はパネル主制御部31からの指令にもとづき5つの端子SW0#〜SW4へハイ又はロウの信号を印加する。スイッチ選択部33は制御線5WireE1#に印加する電圧をハイ又はロウに制御することにより、動作可能なトランジスタを選択する。コネクタ用スイッチ選択部34は制御線5WireE2#に印加する電圧をハイ又はロウに制御することにより、動作可能なアナログスイッチを選択する。診断部36は所定のルールに従い選択された制御回路部のトランジスタ(スイッチユニット)の動作状況を診断する。駆動方式特定部35は診断部36を利用し、所定のスイッチを動作させたときにA/Dコンバータの所定の端子から得られる入力信号を解析してコネクタに結合されたタッチパネルの駆動方式を特定する。スイッチ選択部33及びコネクタ用スイッチ選択部34は駆動方式特定部35により特定された駆動方式に応じて制御線5WireE1#及び5WireE2#の出力を制御する。パラメータ選択部37は駆動方式特定部35により特定された駆動方式を実行する際に必要なパラメータをパラメータメモリ41から選択する。モジュール選択部38は駆動方式特定部35により特定された駆動方式を実行する際に必要な制御プログラムモジュールをモジュールメモリ37から選択する。
パネル主制御部31はマイクロコントローラ50の主制御装置51の制御下にある。A/Dコンバータ52へ入力された信号はこの主制御装置51を介してパネルコントローラ30へ入力される。また、主制御装置51には入出力インターフェース53を介してホストコンピュータが接続され、押下位置データが出力される。
このように構成された制御ユニット1の動作を図10のフローチャートに従って説明する。
タッチパネルがコネクタに連結され(ステップ1)、所定のチェック信号がマイクロコントローラ50に入力されると、その主制御装置51からパネル主制御部31へ信号が送られる。タッチパネルをコネクタに連結したときにコネクタより当該チェック信号がマイクロコントローラ50へ入力されるようにしてもよい。
ステップ3では連結されたタッチパネルが4線式であるか否かが特定される。この実施例では、パネル主制御部31からの指令によりスイッチ選択部33が5WireE1#信号をハイとし、コネクタ用スイッチ選択部34が5WireE2#信号をハイとして制御回路部10の構成を図9に示すものとする。その後、スイッチコントローラ32によりスイッチの動作をチェックすることにより、連結されたタッチパネルが4線式のものであるか否か判定する。例えば表6に示すとおり、端子SW1#に接続されたスイッチユニットをチェックするには端子SW2に接続されたスイッチユニットをオンとしかつ端子SW0#に接続されたスイッチユニットをオフとして端子SW1#に接続されたスイッチユニットのオン・オフを切り替え、そのときのA/Dコンバータの入力端子AN0の電圧レベルをチェックする。端子SW1#に接続されたスイッチユニットをオン・オフに同期して端子AN0の出力がハイからロウに切り替われば、端子SW1#に接続されたスイッチユニットは4線式タッチパネルに対応して動作しており、その結果接続されたタッチパネルは4線式タッチパネルと判断されて、ステップ11へ移行する。
なお、5線式タッチパネルが接続されているときは、AN0がハイに固定されているため、区別することができる。
Figure 2006106840
出力端子AN0に上記の出力が生じないときは、ステップ5へ移行してタッチパネルが5線式であるか否かが特定される。
パネル主制御部31からの指令によりスイッチ選択部33が5WireE1#信号をロウとし、コネクタ用スイッチ選択部34が5WireE2#信号をロウとして制御回路部10の構成を図8に示すものとする。その後、スイッチコントローラ32によりスイッチの動作をチェックすることにより、連結されたタッチパネルが5線式のものであるか否か判定する。例えば表7に示すとおり、端子SW1#に接続されたスイッチユニット(トランジスタQ2,Q3)をチェックするには端子SW2、SW3#及びSW4に接続されたスイッチユニットをオンとしかつ端子SW0#に接続されたスイッチユニットをオフとして端子SW1#に接続されたスイッチユニットのオン・オフを切り替え、そのときの端子AN0の出力をチェックする。端子SW1#に接続されたスイッチのオン・オフに同期して端子AN0の出力がハイからロウに切り替われば、端子SW1#に接続するスイッチは5線式タッチパネルに対応して動作しており、その結果接続されたタッチパネルは5線式タッチパネルと判断されて、ステップ21へ移行する。
Figure 2006106840
入力端子AN0に上記の電圧レベルの変化が生じないときには、接続されたタッチパネルは4線式でも、5線式でもない(若しくは端末SW1#に接続されたスイッチユニットが故障の可能性もある)と判断され、エラー信号が送出される(ステップ7)。
なお、4線式タッチパネルが接続されているときは、AN0がドライブされていないため、電圧変化が発生せず、区別することができる。
接続されたタッチパネルが4線式であると特定された場合、ステップ11において制御回路部10のスイッチが選択される。即ち、スイッチ選択部33により5WireE1#信号をハイとし、コネクタ用スイッチ選択部34により5WireE2#信号をハイとした状態を維持し、所定のスイッチを動作可能状態する。
次に、ステップ13においてパラメータ選択部37がメモリ40のパラメータメモリ41から4線式に適した各種パラメータを読出し、メモリ43へ保存する。具体的には、不揮発性メモリ40に予め保存されているパラメータの番地をメモリ43に書き出し、メモリ43に書き出された番地を介して当該パラメータにアクセス可能とする。このパラメータとして、押下判定のための電圧しきい値やA/D変換開始までのウェイト、またはスイッチユニットを構成するトランジスタのオン・オフを切り替えるウェイト等を挙げることができる。
ステップ15においてはモジュール選択部38がメモリ40のモジュールメモリ42から4線式に対応した制御プログラムのモジュールを読出し、メモリ43保存する。具体的には、不揮発性メモリ40に予め保存されている制御プログラムモジュールの番地をメモリ43に書き出し、メモリ43に書き出された番地を介して当該制御プログラムが読み出され、制御回路部の制御に使用される。
接続されたタッチパネルが5線式であると特定された場合、ステップ21において制御回路部10のスイッチが選択される。即ち、スイッチ選択部33により5WireE1#信号をロウとし、コネクタ用スイッチ選択部34により5WireE2#信号をロウとした状態を維持し、所定のスイッチを動作可能状態にする。
次に、ステップ23においてパラメータ選択部37はメモリ40のパラメータメモリ41から5線式に適した各種パラメータ読出し、メモリ43へ保存する。具体的には、不揮発性メモリ40に予め保存されているパラメータの番地をメモリ34に書き出し、メモリ43に書き出された番地を介して当該パラメータにアクセス可能とする。このパラメータとして、4線式の場合と同様なものを挙げることができる。
ステップ25においてはモジュール選択部38がメモリ40のモジュールメモリ42から5線式に対応した制御プログラムのモジュールを読出し、メモリ43へ保存する。具体的には、不揮発性メモリ40に予め保存されている制御プログラムモジュールの番地をメモリ43に書き出し、当該メモリ43に書き出された番地を介して当該制御プログラムが読み出され、制御回路部の制御に使用される。
以上説明したように、この実施例の制御ユニット1によれば、図2及び図3に示す異なる駆動方式のタッチパネルが接続されたとき、そのタッチパネルの駆動方式を自動的に特定することができる。そして、特定された駆動方式に対応するように制御回路部から所定のスイッチを選択し、動作可能とする。これにより、1つの制御ユニットで2つのタッチパネルの駆動制御が可能になる。この実施例では、制御回路部の構成要素を4線式駆動モードと5線式駆動モードとで共用している。よって制御ユニットの要素数が少なくなって、これを安価に提供可能となる。
次に、コネクタ20に接続されたタッチパネルの駆動方式が特定され、当該駆動方式に対応して制御回路部10の要素が選択され、更には当該駆動回路部10を作動させるために必要なパラメータや制御プログラムモジュールが選択された制御ユニットについて、これが予定通りに動作するか否か自動的に診断する。
この診断は、タッチパネルをコネクタへ接続した当初に行うことのほか、メンテナンスの一環として定期的に行うこともできる。
図2に示した4線式タッチパネルがコネクタに連結されている場合、自己診断は図11のフローチャートに従って行われる。
ステップ31においてチェック信号がマイクロコントローラ50の主制御装置51に入力されると、主制御装置51はパネルコントローラ30のパネル主制御部31へ指令を送る。パネル主制御部31はその制御プログラムとして選択されたモジュールが正しく動作するかをチェックする(ステップ33)。このチェックは例えば、選択された全モジュールのチェックサムをチェックすることにより行う。選択されたモジュールに不具合があったとき、即ちソフトエラーがあったときエラー送信を行う(ステップ39)。このエラー送信は、マイクロコントローラ50より入出力インターフェースを介して例えばホストコンピュータに送られる。
選択されたモジュールが正常なものであるとき、ステップ41へ進んでハードチェックを行う。ここでいうハードチェックは制御パネルの機能部品(具体的にはスイッチ部を構成するトランジスタ)が正常か否かをチェックする(ステップ41)。ハードチェックも正常なときは、タッチパネルを駆動させる(ステップ43)。また、ハードチェックの結果がNGのときは、エラー送信を行う(ステップ39)
ステップ41におけるハードチェックは診断部36が予め保存されたプログラムに基づき、スイッチコントローラ32、スイッチ選択部33及びコネクタ用スイッチ選択部34を制御することにより行われる。具体的には、各スイッチを表6に示すように順次動作させ、A/Dコンバータの入力端子の電圧変化を解析する。即ち、
端子SW1#に接続されたスイッチユニットのチェックは次のようにして行う。端子SW2のスイッチユニットをオン、端子SW0#のスイッチユニットをオフとして、端子SW1#のスイッチユニットがオンのとき、端末AN0の電圧レベルがハイであり、かつ端子SW1#のスイッチユニットがオフのとき端末AN0の電圧レベルがロウとなれば端子SW1#に接続されたスイッチユニットは正常であることがわかる。
また、端子SW2に接続されたスイッチユニットのチェックは次のようにして行う。端子SW1#のスイッチをオン、端子SW0#のスイッチユニットをオフとして、端子SW2のスイッチがオンのとき、端末AN1の電圧レベルがロウであり、かつスイッチSW2がオフのとき端末AN1の電圧レベルがハイとなれば端子SW2に接続されたスイッチユニットは正常であることがわかる。
端子SW3#に接続されたスイッチユニットのチェックは次のようにして行う。端子SW4のスイッチをオンとして、端子SW3#のスイッチがオンのとき、端子AN2の電圧レベルがハイであり、かつSW3#のスイッチユニットがオフのとき端子AN2の電圧レベルがロウとなれば端子SW3#に接続されたスイッチユニットは正常であることがわかる。
端子SW4に接続されたスイッチユニットのチェックは次のようにして行う。端子SW3#のスイッチユニットをオンにして、端子SW4のスイッチユニットがオンのとき、端子AN3の電圧レベルがロウであり、かつ端子SW4のスイッチユニットがオフのとき端子AN3の電圧レベルがハイとなれば端子SW4に接続されたスイッチユニットは正常であることがわかる。
押下検出のためのSW0#に接続されたスイッチユニットのチェックはつぎのように行う。端子SW1#のスイッチユニットはチェック中オフ状態とする。そしてSW2のスイッチユニットをオフとしかつSW0#のスイッチユニットがオンのときの端末AN1の電圧レベルがハイであることを確認する。そして、端子SW0#のスイッチユニットをオフの状態で一旦端子SW2のスイッチユニットをオンにしてタッチパネルの電荷を放出する。その後、端子W2のスイッチユニットをオフとする。このとき、端末AN1の電圧レベルがロウとなれば、端子SW0#に接続されたスイッチユニットは正常であると判断する。
このようにして、4線式タッチパネルが接続されたとき、タッチパネルをなんら操作することなく、これを駆動するために必要な全てのスイッチ(トランジスタ)を診断することができる。なお、タッチパネル自体に不具合があった場合にもA/Dコンバータの入力端子の電圧レベルが不定となるので、上記の診断を実行した場合にはいずれかのスイッチの不具合として判定されることになる。しかしながら、かかる診断を実行することにより、タッチパネル若しくは制御ユニットのいずれかのハード要素に不具合があることが明白になる。よって、ハードに問題があることが特定できることによってシステムに不具合が発生したときの原因究明などメンテナンス作業が容易かつ迅速に行うことが可能になる。
チェックするスイッチの順番は特に限定されるものではない。
5線式タッチパネルの自己診断は次のように行われる。
5線式タッチパネルの自己診断は、4線式タッチパネルと同様に図11のフローチャートに従って行われる。
ただし、スイッチの動作が表7に従って行われる。また、表7のスイッチ動作を実行するにあたり、この実施例では、図3に示すように、Diagnostic線(ダイアグ線)が追加されている。このダイアグ線はタッチパネルを構成する上部抵抗膜(電源側抵抗膜)に接続する。このダイアグ線は押下判定に利用するスイッチユニットをオンすることによるタッチパネルの電荷を任意のタイミングで放電可能とする。
図3の5線式タッチパネルが接続されたとき、ステップ41におけるハードチェックは表7に示すように各スイッチ(トランジスタ)を順次動作させ、その端末出力を解析する。
端末SW0#のスイッチユニットを構成するトランジスタQ1のチェックは次のようにして行う。
押下割込待ちでは上部抵抗膜は端子SW0#のスイッチユニットがオンになっており、帯電状態である。動作時には押下が実施されることによって下部抵抗膜を通じて電荷が抜ける。しかし自己診断時にはユーザ操作を伴わないため自然放電以外に電荷が抜ける手段がない。よってA/Dコンバータの入力端子AN14 を測定してもSW0#のスイッチユニットのオン/オフによって即座に電圧レベルの変化(ハイ/ロウの状態変化)が発生することはない。そこで、図12に示すように、マイクロコントローラの任意の入出力ポート(ここではPE4 とする)を利用し、これを一旦ロウ出力に変更することで上部抵抗膜に帯電した電荷の放電を行い、端子SW0#のスイッチユニットがオフされたことを即座に判別できるようにする。
具体的には、ダイアグ線をハイインピーダンスの状態として端子SW0#のスイッチを構成するトランジスタQ1をオンする。このとき上部抵抗膜が抵抗Rを介してプルアップされるため、入力端子AN14の電圧レベルはハイとなる。その後、端子SW0#のスイッチユニット、即ちトランジスタQ1をオフとして、ダイアグ線をロウ出力にしてタッチパネルの電荷を放電する。一定時間後、ダイアグ線をハイインピーダンスに戻す。その後、入力端末AN14の電圧レベルを確認し、これがロウであればトランジスタQ1は正常動作であることが確認できる。
他の制御線の端子に接続されたスイッチユニットのチェック時には端子SW0#のスイッチユニット(トランジスタQ1)を常にオフの状態とする。
端末SW1#のスイッチユニットを構成するトランジスタQ2及びQ3のチェックは次のようにして行う。
端末SW2、SW3#及びSW4をともにハイにすると、図13に示すように電極P2,P3及びP4はともにロウとなる。ここで端子SW1#をロウにすると、電極P1はハイになり電極P1に接続される入力端子AN0の電圧レベルがハイになる。その後、端子SW2、SW3#及びSW4をともにロウとすると、電極P3はオフとなり、電極P2及びP4はともにハイとなる。このとき端子SW1#をハイにすると、電極P1はロウになり電極P1に接続される入力端子AN0の電圧レベルもロウになる。
仮にQ2もしくはQ3が正常に動作しない場合、入力端子AN0が直接接続されていない電極の影響により、想定した電圧レベルが異なる結果になるため、上記動作が正常に実行されたときは、トランジスタQ2、Q3がともに正常であると判定できる。
同様に、制御線の端子SW3#に接続されたスイッチユニット(トランジスタQ4及びQ5)のチェックは次のようにして行う。
端子SW1#、SW2及びSW4をともにハイにすると、電極P1、P3及び電極P4はともにロウとなる。ここで端子SW3#をロウにすると、電極P2はハイになり電極P2に接続される入力端子AN2の電圧レベルもハイになる。その後、端子SW1#、SW2及びSW4をともにロウとすると、電極P3はオフとなり、電極P1及びP4はともにハイとなる。このとき、端末SW3#をハイにすると、電極P2はロウになり電極P2に接続される入力端子AN2の電圧レベルもロウになる。仮に、Q4もしくはQ5が正常に動作しない場合には、入力端子AN2が直接接続されていない電極の影響により、想定した電圧レベルが異なる結果となるため、上記動作が正常に実行されたときは、トランジスタQ4、Q5がともに正常であると判定できる。
同様に、端子SW4の接続されたスイッチユニット(トランジスタQ7及びQ8)のチェックは次のようにして行う。
端子SW1#,SW2及びSW3#をともにハイにすると、電極P1、P3及び電極P2はともにロウとなる。ここで端子SW4をロウにすると、電極P4はハイになり電極P4に接続される入力端子AN3の電圧レベルもハイになる。その後、端子SW1#,SW2及びSW3#をともにロウとすると、電極P3はオフになり、電極P1及びP2はともにハイになる。このとき、端子SW4をハイにすると、電極P4はロウになり電極P4に接続される入力端子AN3の電圧レベルもロウになる。仮に、トランジスタQ7若しくはQ8が正常に動作しない場合には、入力端子AN3が直接接続されていない電極の影響により、想定した電圧レベルが異なる結果になるため、上記動作が正常に実行されたときは、トランジスタQ7及びQ8がともに正常であると判定できる。
端子SW2に接続されるスイッチユニット(トランジスタQ6)のチェックは次のようにして行う。
端子SW1#,SW3及びSW4をともにロウにすると、電極P1、P2及び電極P4はともにハイとなる。ここで端子SW2をロウにすると、電極P3はオフになり電極P3に接続される入力端子AN1の電圧レベルはハイになる。その後、端子SW2をハイとすると、電極P3はロウになり電極P3に接続される入力端子AN1の電圧レベルもロウになる。仮に、トランジスタQ6が正常に動作しない場合には、入力端子AN1が直接接続されていない電極の影響により、想定した電圧レベルが異なる結果になるため、上記動作が正常に実行されたときは、トランジスタQ6がともに正常であると判定できる。
このようにして、5線式タッチパネルが接続されたとき、タッチパネルをなんら操作することなく、これを駆動するために必要な全ての要素(トランジスタ)を診断することができる。なお、タッチパネル自体に不具合があった場合にもA/Dコンバータの入力端子に印加される電圧レベルが変化しない等の想定外の結果となるため、上記の診断を実行した場合にはいずれかのトランジスタの不具合として判定されることになる。しかしながら、かかる診断を実行することにより、タッチパネル若しくは制御ユニットのいずれかのハード要素に不具合があることが明白になる。よって、システムに不具合が発生したときの原因究明などメンテナンス作業が容易になる。
チェックするスイッチユニット(トランジスタ)の順番は特に限定されるものではない。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
図1はこの発明の制御ユニットの全体構造を示すブロック図である。 図2は4線式タッチパネルの駆動原理を示す。 図3は5線式タッチパネルの駆動原理を示す。 図4は同じく5線式タッチパネルの基本構成を説明する。 図5は同じく5線式タッチパネルのX方向駆動を説明する。 図6は同じく5線式タッチパネルのY方向駆動を説明する。 図7は同じく5線式タッチパネルの押下検出原理を説明する。 図8は実施例の制御回路部(5線式対応)の詳細図である。 図9は実施例の制御回路部(4線式対応)の詳細図である。 図10はタッチパネルの駆動方式を自動認識する動作を説明するフローチャートである。 図11はタッチパネルの自己診断動作を説明するフローチャートである。 図12は5線式タッチパネルにおける押下検出用端子SW0#のスイッチユニットの自己診断原理を説明する。 図13は5線式タッチパネルにおける端子SW1#のスイッチユニットの自己診断原理を説明する。
符号の説明
1 制御ユニット
10 制御回路部
20 コネクタ
24 4線式タッチパネル
25 5線式タッチパネル
30 パネルコントローラ
32 スイッチコントローラ
33 スイッチ選択部
34 コネクタ用スイッチ選択部
35 駆動方式特定部
37 パラメータ選択部
38 モジュール選択部
40 メモリ

Claims (5)

  1. 第1の駆動方式で駆動される第1のタッチパネルと第2の駆動方式で駆動される第2のタッチパネルとを制御する制御ユニットであって、
    前記第1の駆動方式に対応する第1の制御回路部、
    前記第2の駆動方式に対応する第2の制御回路部、
    前記第1のタッチパネル及び前記第2のタッチパネルを連結可能なコネクタ、
    該コネクタへ連結されたタッチパネルの駆動方式を特定する駆動方式特定部、
    該駆動方式特定部により特定された駆動方式に基づき制御回路部を選択する第1の選択部、
    選択された制御回路部に含まれる全てのスイッチ素子の動作状態とそれによって生じるタッチパネルの状態を診断する診断部を備えてなるタッチパネル用制御ユニット。
  2. 前記第1の制御回路部及び前記第2の制御回路部は押下検出用の第1のスイッチ素子を備え、
    前記診断部は前記第1のスイッチ素子をオン状態としたときの端末の出力と、
    前記タッチパネルから電荷を除去した後、前記スイッチ素子をオフ状態としたときの前記端末の出力と、に基づき前記第1のスイッチ素子の動作状況を診断することを特徴とする、請求項1に記載のタッチパネル用制御ユニット。
  3. 前記第1の制御回路部が5線式抵抗膜方式の場合、タッチパネルの電源側の抵抗膜へ電荷を除去するための線が結合されている、ことを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル用制御ユニット。
  4. 押下検出用の第1のスイッチ素子を備えたタッチパネル用の電子回路部と、
    該電子回路部に含まれる全てのスイッチ素子の動作状態を診断する診断部であって、該診断部は前記第1のスイッチ素子をオン状態としたときの端末の出力と、前記タッチパネルから電荷を除去した後、前記スイッチ素子をオフ状態としたときの前記端末の出力と、に基づき第1のスイッチ素子の動作状況を診断する診断部と、を備えることを特徴とするタッチパネル用制御ユニット。
  5. 5線式抵抗膜駆動方式のタッチパネルであって、電源側抵抗膜に電荷を除去するための線が接続されている、ことを特徴とするタッチパネル。
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