JP2006106113A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次転写ローラの径が変化しても記録媒体への二次転写時に色ずれが生じるのを防止し、現像液に含まれるオイル成分が記録媒体に付着するのを防止して、画像不良を防止できる湿式画像形成装置を提供する。
【解決手段】一次転写ベルト43を回転駆動する駆動ローラ41の回転軸61に駆動歯車67を嵌合し、二次転写ローラ9を回転する第2回転軸65に対し前記駆動歯車67に噛み合わされる従動歯車68を嵌合し、前記第2回転軸65と従動歯車68の間に電磁クラッチ69を介在する。紙への二次転写工程では、制御装置71からの制御信号によって、前記電磁クラッチ69を動力の断状態に切り換え、駆動ローラ41の回転により、二次転写ローラ9を従動回転させる。非二次転写工程では、前記制御装置71からの切り換え信号により、電磁クラッチ69が接状態に切り換えられる。これによって、駆動ローラ41及び二次転写ローラ9が積極的に回転される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等に採用される湿式画像形成装置に関する。
一般に、湿式画像形成装置は、感光体ドラムの表面に対して画像情報に応じた光を照射することにより静電潜像を形成し、この静電潜像に対してトナー粒子とキャリアからなる液体現像液を現像ローラによって付着することにより、感光体ドラムにトナー像を形成する液体現像装置を備えている。
フルカラー画像形成装置には、上述した現像装置が4箇所に備えられ、各感光体ドラムと対応して、駆動ローラと従動ローラに掛装された無端状の一次転写ベルトが備えられている。前記一次転写ベルトの内側には、前記各感光体ドラムと対応するように、一次転写ローラがそれぞれ配設され、一次転写ベルトの表面に各感光体ドラムに形成されたブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)用のトナー画像を順次転写するようになっている。さらに、前記駆動ローラと対応して、一次転写ベルト及び紙等の記録媒体を挟持搬送する二次転写ローラが設けられ、前記記録媒体に対し一次転写ベルト上のトナー画像を転写するようになっている。
フルカラー画像形成装置においては、前記二次転写ローラによるトナー画像の記録媒体への転写を適正に行うために、前記駆動ローラによって周回される前記一次転写ベルトの外周面の周速度と、二次転写ローラの外周面の回転周速度が同一であることが望ましい。仮に、二次転写ローラの周速度と一次転写ベルトの周速度がずれると、記録媒体へのトナー画像の二次転写中に色ずれが生じるという問題がある。
上記の問題を解消するため、従来、特許文献1に開示されたものが提案されている。特許文献1の図4には、一次(中間)転写ベルト(30)の二次転写補助ローラ(32)と対応して設けられた転写ローラ(40)の回転軸にワンウェイクラッチ(26)を介して駆動ギア(19)を嵌装したものが開示されている。そして、環境変化により転写ローラ(40)の径が減少して、一次転写ベルト(30)の周速度が転写ローラ(40)の周速度を超えようとした場合、ワンウェイクラッチ(26)の作用により転写ローラ(40)の駆動経路が断たれ、転写ローラ(40)の周速度が一次転写ベルト(30)の周速度より遅くなるのを防止するようになっている。
特開2001−22195号公報
ところが、特許文献1に開示された装置は、転写ローラ(40)の径が小さくなった場合には、ワンウェイクラッチ(26)が作動して色ずれを防止するという効果を発揮するが、転写ローラ(40)の径が大きくなった場合には、ワンウェイクラッチ(26)が機能しないので、一次転写ベルト(30)の周速度よりも転写ローラ(40)の周速度が速くなり、色ずれが生じるという問題があった。
又、湿式画像形成装置においては、転写性を向上させるために、二次転写ローラと二次転写補助ローラとの当接圧力を強くしているので、二次転写ローラの周速度が一次転写ベルトの周速度に影響を与え易くなり、色ずれが発生し易くなる。
さらに、湿式画像形成装置においては、一次転写ベルトに対し、現像液のキャリアに含まれるオイル成分が付着するため、乾式トナー画像形成装置に用いられる一次転写ベルトで二次転写ローラに駆動力を与える従動方式では、一次転写ベルトと二次転写ローラがスリップして二次転写ローラに駆動力が伝達されない。このため、一次転写ベルトと二次転写ローラのニップ部付近に前記オイル成分が溜まり、このオイル成分が二次転写工程において記録媒体に付着して、画像不良が生じるという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、二次転写ローラ又は二次転写ベルトの駆動ローラの径が変化しても記録媒体への二次転写時に色ずれが生じるのを防止することができるとともに、現像液のキャリアに含まれるオイル成分が記録媒体に付着するのを防止して、画像不良を防止できる湿式画像形成装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいて静電潜像を形成可能な像担持体と、該像担持体の外周面に対して液体現像液を付着して現像する液体現像装置と、前記像担持体の画像が転写される一次転写ベルト又は一次転写ドラムを第一駆動手段により回動するようにした一次転写装置と、前記一次転写ベルト又は一次転写ドラムの表面に転写された画像を記録媒体に転写する二次転写ローラ又は二次転写ベルトとを備えた湿式画像形成装置において、前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトを回動する第二駆動手段を設け、前記第二駆動手段の駆動経路に駆動力断接手段を設け、前記記録媒体への画像の二次転写工程では、前記駆動力断接手段を断状態にし、非二次転写工程では接状態に切り換える制御手段を設けたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第一駆動手段の駆動経路と、前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトの回転軸との間には、第一駆動手段の駆動力を前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトに伝達するための動力伝達機構が設けられ、該動力伝達機構に前記駆動力断接手段が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記一次転写ベルトの駆動ローラ又は一次転写ドラムの第1回転軸には、動力伝達機構を構成する駆動歯車が嵌合固定され、二次転写ローラ又は二次転写ベルトの駆動ローラの第2回転軸には、前記駆動歯車に噛み合うとともに、前記動力伝達機構を構成する従動歯車が該第2回転軸と相対回転可能に嵌合され、該従動歯車と前記第2回転軸との間には、前記駆動力断接手段としての電磁クラッチが設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記駆動ローラの回転周速度よりも二次転写ローラの回転周速度が若干遅くなるように、前記駆動歯車と従動歯車の歯車比を設定したことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記制御手段は通紙センサからの検出信号に基づいて、前記駆動力断接手段を切り換え制御する機能を備えていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1において、前記第一駆動手段と第二駆動手段は、それぞれ個別に設けられ、前記第二駆動手段の駆動経路には一方向駆動断接手段が設けられ、前記第二駆動手段の駆動モータは、前記制御手段からの制御信号によって記録媒体への画像の二次転写工程では、駆動モータを停止状態にし、非二次転写工程では通電状態に切り換えるように構成されていることを要旨とする。
請求項1記載の発明は、前記第二駆動手段の駆動経路に駆動力断接手段を設け、記録媒体への画像の二次転写工程では、前記駆動力断接手段を断状態にし、非二次転写工程では接状態に切り換える制御手段を設けた。このため、二次転写工程において、二次転写ローラ又は二次転写ベルトの駆動ローラが一次転写ベルト又は一次転写ドラムの周回動作に追従して、回転駆動されるため、外部環境温度の変化により二次転写ローラの径が変化しても、二次転写ローラ又は二次転写ベルトの周速度が適正な速度に保持され、記録媒体への二次転写時に色ずれが生じるのを防止することができる。
又、記録媒体への非二次転写工程においては、制御手段により前記駆動力断接手段が接状態に切り換えられるので、二次転写ローラ又は二次転写ベルトが積極回転され、一次転写ベルト又は一次転写ドラムと、二次転写ローラ又は二次転写ベルトとのニップ部のスリップが防止され、現像液に含まれるオイル成分が前記ニップ部に溜まって記録媒体に付着するのを防止でき、画像不良を防止できる。
請求項2記載の発明は、前記第一駆動手段の駆動源に第二駆動手段の駆動源としての機能を兼用させたので、部品点数を低減してコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の発明は、動力伝達機構及び駆動力断接手段に歯車及び電磁クラッチを用いたので、構成を簡素化することができる。
請求項4記載の発明は、前記駆動ローラの回転周速度よりも二次転写ローラの回転周速度が若干遅くなるように、前記駆動歯車と従動歯車の歯車比を設定したので、外部環境温度の変化により二次転写ローラの径が増大しても、非二次転写工程中に、二次転写ローラの周速度が駆動ローラの周速度と同じ周速度に保持され、スリップを防止することができる。
請求項5記載の発明は、既存の通紙センサを用いることができるので、装置のコストを低減することができる。
請求項6に記載の発明は、前記第二駆動手段の駆動モータが前記制御手段からの制御信号によって記録媒体への画像の二次転写工程では停止状態に、非二次転写工程では通電状態に切り換えられる。このため、請求項1で記載した効果と同様の効果を奏する。
以下、本発明をタンデム型カラー画像形成装置(以下、単に画像形成装置という)に具体化した一実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図4に示すように、画像形成装置は、給紙手段1、垂直搬送路2、レジストローラ対3、一次転写装置としての一次転写ベルト装置4、第1の画像形成手段5、第2の画像形成手段6、第3の画像形成手段7、第4の画像形成手段8、二次転写ローラ9、定着手段10、排出搬送路11及び排出トレイ14等から構成されている。給紙手段1は、給紙カセット1aと、ピックアップローラ1bとを備え、給紙カセット1a内の記録媒体としての紙Pをピックアップローラ1bにて、垂直搬送路2へ搬送する。垂直搬送路2は、搬送されてきた紙Pをレジストローラ対3を介して二次転写ローラ9側へ搬送する。
前記一次転写ベルト装置4は、該ベルト装置4を構成する図示しないフレームの所定位置に架橋された駆動ローラ41と、従動ローラ42と、この2つのローラに亘って掛け渡された無端状の一次転写ベルト43とを備えている。一次転写ベルト43は、テンションローラ44にて適度なテンションを保っている。そして、この状態で、図1,2に示すように駆動ローラ41は第1駆動モータM1からその駆動力を伝達され、各画像形成手段5〜8における感光体ドラム51の外周速度と前記一次転写ベルト43の外周速度が等速になるように駆動されるようになっている。図1に示すように一次転写ベルト装置4はユニット化されている。
図4に示す第1〜第4の画像形成手段5〜8は、図中左側からブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)用のものであり、全てほぼ同じ構成のユニットである。ここでは、説明の便宜上、画像形成に関して代表して第1の画像形成手段5の構成を説明する。なお、他の画像形成手段において、第1の画像形成手段5の構成と同一構成については同一符号を付す。第1の画像形成手段5は、感光体ドラム51、主帯電装置52、LPH(LED PRINT HEAD)53、液体現像装置54、一次転写手段55、クリーニング装置56及び除電ランプ57から構成され、樹脂でできた筐体に組み付けることにより1つのユニットとなり、図示しない装置本体に取り付けられている。
感光体ドラム51はアモルファス・シリコンドラムを用いており、現像位置での暗電位はおよそ300Vになるよう前記主帯電装置52により帯電される。この帯電した感光体ドラム51の表面にLPH53が画像情報に応じた光を照射することにより感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム51は潜像担持体に相当する。なお、LPH53はユニットの小型化のために採用しているがLSU(レーザスキャニングユニット)を用いても良い。
液体現像装置54は、トナー粒子とキャリアからなる現像液を所定の濃度になるように撹拌混合して用い、現像ローラでこの現像液を感光体ドラム51の光が照射された部分の静電潜像に適用することにより感光体ドラム51にトナー像を形成するものである。感光体ドラム51の暗電位が300Vで、現像バイアスは200V、露光後電位が20Vとなるように設定されている。即ち、暗電位は画像白部に相当し、露光後電位は画像黒部に相当し、この差がいわゆるコントラスト電位である。上記のように形成された静電潜像が現像された感光体ドラム51上のトナー像は、前記一次転写手段55とのニップにおいて前記一次転写ベルト装置4の一次転写ベルト43に転写される。前記一次転写手段55は本実施形態では転写ローラを用いており、前記感光体ドラム51の表面電位とは逆極性の電圧が−1000〜−1300Vの範囲に設定され、印加されるようになっている。
感光体ドラム51上の転写されなかったトナーは次のプロセスのクリーニング装置56により除去されて、表面の残留電位を下げて均一にすべく除電ランプ57により除電され、その後は次の一連のプロセスに備える。このように画像形成する場合の電位設定は、感光体ドラム51の特性、トナー粒子の性能、環境に応じて最適な値は変わるものである。画像形成装置は、上記第1の画像形成手段5と同様の方法で、第2〜第4の画像形成手段6〜8でマゼンタ、シアン、イエローに対応する画像を感光体ドラム51上に現像し、一次転写ベルト43上に順次繰り返し、ずれなく転写することでフルカラー画像の形成を行う。
次に、一次転写ベルト43上への転写後の画像形成について説明する。前記二次転写ローラ9は、垂直搬送路2上の二次転写位置に配置されている。二次転写位置は二次転写ローラ9が駆動ローラ41と対向するとともに、一次転写ベルト43に対して圧接する位置である。この二次転写ローラ9には、二次転写バイアスが印加されており、二次転写ローラ9により、一次転写ベルト43から、垂直搬送路2及びレジストローラ対3を介して搬送されてきた紙Pにフルカラー画像が二次転写される。この後、フルカラー画像が二次転写された紙Pは、一次転写ベルト43から分離され、定着手段10に搬送される。定着手段10は、第1定着ローラ10a、第2定着ローラ10bを備えている。各定着ローラには、図示しない定着ヒータが内蔵され、該定着ヒータは定着に必要な所定の温度に制御されている。この温度により、両ローラにて圧接されて通過する紙P上にフルカラー画像の定着処理がされる。そして、紙Pは、定着手段10で定着処理がなされた後に排出搬送路11を介して排出トレイ14に排出される。
前記中間転写クリーニングユニット12は、中間転写クリーニングローラ12aと中間転写クリーニングブレード12bを備えている。中間転写クリーニングローラ12aは、一次転写ベルト43に対して圧接されていて、一次転写ベルト43の回転方向と同方向に回転される。中間転写クリーニングブレード12bは、一次転写ベルト43の移動方向における中間転写クリーニングローラ12aの位置から下流側にて、一次転写ベルト43に対しカウンタ当接することにより、一次転写ベルト43上の転写残トナーを回収除去し、一次転写ベルト43を次の画像形成工程に備えさせる。
次に、この発明の特徴的構成について説明する。
図2に示すように前記駆動ローラ41に連結された第1回転軸61は、図示しない装置フレームの所定位置に設けた軸受62によって支持されている。同じく装置フレームに取り付けられた取付基板63には、第1駆動モータM1が装着され、該第1駆動モータM1の出力軸64は前記第1回転軸61と連結されている。
前記二次転写ローラ9に連結された第2回転軸65は、図示しない装置フレームの所定位置に設けた軸受66によって支持されている。前記第1回転軸61には駆動歯車67が嵌合固定され、前記第2回転軸65には従動歯車68が該第2回転軸65に対し相対回転可能に嵌装されている。
前記第2回転軸65には駆動力断接手段としての電磁クラッチ69が装着され、常には従動歯車68の回転運動を第2回転軸65に伝達する接状態に保持されている。そして、紙Pへのトナー画像の二次転写工程において、後述する制御装置71からの切り換え信号により回転運動を伝達しない断状態に切り換えられるように構成されている。
この実施形態では、前記第1駆動モータM1及び第1回転軸61により駆動ローラ41の第一駆動手段を構成している。又、前記第1駆動モータM1、第1回転軸61、駆動歯車67、従動歯車68、電磁クラッチ69及び第2回転軸65等により二次転写ローラ9の第二駆動手段を構成している。さらに、前記駆動歯車67と従動歯車68により動力伝達機構を構成している。
なお、前記二次転写ローラ9には、その周面に付着した残トナーを除去するクリーニングブレード70が接触されている。回収された残トナーは図示しない廃棄タンクに導かれるようになっている。
前記第1駆動モータM1及び電磁クラッチ69は、次に説明する制御手段としての制御装置71からの動作信号によって、動作が制御されるようになっている。
前記制御装置71は、各種のデータに基づいて、各種の演算処理を行うための中央演算処理装置(CPU)72、液体現像装置の動作を制御するプログラム等を記憶したリードオンリーメモリ(ROM)73及び各種のデータを記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)74を備えている。
前記制御装置71の中央演算処理装置72には、インターフェース75を介して各種のデータを入力するための操作部76が接続されている。前記インターフェース75には前記レジストローラ対3と対応して設けられた給紙センサ77が接続されている。前記中央演算処理装置72にはインターフェース79を介して駆動回路80が接続され、前記第1駆動モータM1及び電磁クラッチ69の動作が制御されるようになっている。前記中央演算処理装置72には、タイマ81が設けられている。
次に、上述した特徴的構成の作用について説明する。
今、図2及び図4において、制御装置71から紙Pへの画像の形成動作が指令されると、一次転写ベルト装置4及び前記第1〜第4の画像形成手段5〜8が作動されて、前述したように一次転写ベルト43に4色のトナー画像が順次形成される。このとき、前記第1駆動モータM1が作動されて、第1回転軸61及び駆動ローラ41が時計回り方向に回転されるとともに、駆動歯車67によって従動歯車68が回転され、接状態の電磁クラッチ69を介して第2回転軸65及び二次転写ローラ9が反時計回り方向に回転される。
その後、レジストローラ対3に対応して設けられた前記給紙センサ77が紙Pの通過を検知すると、制御装置71から駆動回路80を介して電磁クラッチ69を断状態に切り換える信号が出力されて、電磁クラッチ69が断状態となる。このため、二次転写ローラ9による紙Pへのトナー画像の二次転写工程中は、二次転写ローラ9が従動回転される。前記給紙センサ77の検知動作と同時に前記タイマ81がカウントを開始し、予め設定された所定時間の経過後に、前記制御装置71から駆動回路80を介して電磁クラッチ69を接状態に切り換える信号が出力されて、電磁クラッチ69が接状態となり、二次転写ローラ9は第1駆動モータM1によって積極的に回転される。
従って、前記実施形態においては、外部環境温度の変化により二次転写ローラ9の径が増大又は減少方向に変化しても、二次転写工程中に、二次転写ローラ9の周速度が適正な速度に保持され、紙Pへの二次転写時に色ずれが生じるのを防止することができる。
又、紙Pへの非転写工程においては、制御装置71により前記電磁クラッチ69が接状態に切り換えられるので、二次転写ローラ9が積極回転され、一次転写ベルト43と二次転写ローラ9とのニップ部のスリップが防止され、現像液に含まれるオイル成分が前記ニップ部に溜まって紙Pに付着するのを防止でき、画像不良を防止できる。仮に、図3において非転写工程中において二次転写ローラ9が従動回転されていると、一次転写ベルト43に付着した現像液のオイル成分によって二次転写ローラ9がスリップして、オイル成分が溜まるが、本発明ではこれを防止することができる。
次に、図5に基づいて、この発明の別の実施形態を説明する。
この実施形態においては、前記実施形態の第1回転軸61に嵌合固定した駆動歯車67を省略するとともに、前記第2回転軸65に対し、一方向駆動断接手段としてのワンウェイクラッチ82を介して前記従動歯車68を支持している。又、図示しない装置フレームに取り付けた取付基板83には、第2駆動モータM2が取り付けられ、第2駆動モータM2の回転軸84の先端部に形成された駆動歯車85が前記従動歯車68に噛み合わされている。このワンウェイクラッチ82は、第2駆動モータM2による前記従動歯車68の回転中に二次転写ローラ9の回転周速度が漸増された場合にそれを許容し、漸減を阻止するように構成されている。
この実施形態では、前記第2駆動モータM2、回転軸84、駆動歯車85、従動歯車68、ワンウェイクラッチ82及び第2回転軸65等により二次転写ローラ9の第二駆動手段を構成している。
さらに、前記第2駆動モータM2による二次転写ローラ9の回転周速度は、前記第1駆動モータM1による前記駆動ローラ41の回転周速度よりも若干遅くなるように設定されている。このように設定した理由は、前記二次転写ローラ9が熱膨張して径が最大値になっても、前記駆動ローラ41と二次転写ローラ9が同じ回転周速度になるようにするためである。その他の構成は前記実施形態と同様である。
次に、上記の実施形態の作用について説明する。
前記給紙センサ77によって、紙Pが検出されない非二次転写工程においては、制御装置71からの信号により第1駆動モータM1及び第2駆動モータM2が共に作動され、二次転写ローラ9は駆動ローラ41よりも若干遅い速度でそれぞれ積極的に回転されている。そして、前記二次転写ローラ9の径が熱膨張により最大値となって、駆動ローラ41と二次転写ローラ9が同速度で回転する場合には、前記ワンウェイクラッチ82が断状態になって、第2駆動モータM2からの駆動力が二次転写ローラ9に伝達されることはなく、二次転写ローラ9は駆動ローラ41によって従動回転される。
又、前記二次転写ローラ9が駆動ローラ41上でスリップして回転周速度が遅くなろうとしたときには、前記ワンウェイクラッチ82が接状態に切り換えられて、第2駆動モータM2の駆動により駆動歯車85、従動歯車68及び第2回転軸65を介して、二次転写ローラ9が積極的に回転される。このため、二次転写ローラ9の回転周速度は、駆動ローラ41の回転周速度よりも若干遅い状態に安定して保たれる。
さらに、給紙センサ77によって、紙Pが検出された場合には、制御装置71から第2駆動モータM2に停止信号が出力されて、前記二次転写ローラ9が駆動ローラ41の回転周速度に追従するようにして、二次転写ローラ9が従動回転される。従って、外部環境温度の変化により二次転写ローラ9の径が増大しても、二次転写工程中に、二次転写ローラ9の周速度が適正な速度に保持され、紙Pへの二次転写工程時に色ずれが生じるのを防止することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○図2に示す別の実施形態において、前記駆動ローラ41の回転周速度よりも二次転写ローラ9の回転周速度が若干遅くなるように、前記駆動歯車67と従動歯車68の歯車比を設定してもよい。この場合には、外部環境温度の変化により二次転写ローラ9の径が増大しても、非二次転写工程中に、二次転写ローラ9の周速度が駆動ローラ41の周速度と同じ周速度に保持され、スリップを防止することができる。
○図5に示す別の実施形態において、前記ワンウェイクラッチ82に代えて電磁クラッチを用い、制御装置71からの制御信号により電磁クラッチの断接を行うようにしてもよい。
○一次転写装置を構成する前記一次転写ベルト43に代えて、図示しないが一次転写ドラムを用いた湿式画像形成装置に具体化してもよい。
○前記二次転写ローラ9に代えて、図示しないが駆動ローラ及び従動ローラに掛装した二次転写ベルトを用いた湿式画像形成装置に適用してもよい。
○前記駆動歯車67及び従動歯車68に代えて、図示しないが例えばタイミングプーリとタイミングベルトを用いてもよい。
この発明の湿式画像形成装置の一次転写ベルト装置及び二次転写ローラを示す斜視図。 この発明の要部構成を示す説明図。 二次転写ローラ付近の斜視図。 湿式画像形成装置全体を示す略体正面図。 この発明の別の実施形態を示す部分拡大斜視図。
符号の説明
9…二次転写ローラ、41…駆動ローラ、43…一次転写ベルト、54…液体現像装置、61…第1回転軸、65…第2回転軸、67,85…駆動歯車、68…従動歯車、69…電磁クラッチ、84…回転軸。

Claims (6)

  1. 画像情報に基づいて静電潜像を形成可能な像担持体と、該像担持体の外周面に対して液体現像液を付着して現像する液体現像装置と、前記像担持体の画像が転写される一次転写ベルト又は一次転写ドラムを第一駆動手段により回動するようにした一次転写装置と、前記一次転写ベルト又は一次転写ドラムの表面に転写された画像を記録媒体に転写する二次転写ローラ又は二次転写ベルトとを備えた湿式画像形成装置において、
    前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトを回動する第二駆動手段を設け、前記第二駆動手段の駆動経路に駆動力断接手段を設け、前記記録媒体への画像の二次転写工程では、前記駆動力断接手段を断状態にし、非二次転写工程では接状態に切り換える制御手段を設けたことを特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 請求項1において、前記第一駆動手段の駆動経路と、前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトの回転軸との間には、第一駆動手段の駆動力を前記二次転写ローラ又は二次転写ベルトに伝達するための動力伝達機構が設けられ、該動力伝達機構に前記駆動力断接手段が設けられていることを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 請求項2において、前記一次転写ベルトの駆動ローラ又は一次転写ドラムの第1回転軸には、動力伝達機構を構成する駆動歯車が嵌合固定され、二次転写ローラ又は二次転写ベルトの駆動ローラの第2回転軸には、前記駆動歯車に噛み合うとともに、前記動力伝達機構を構成する従動歯車が該第2回転軸と相対回転可能に嵌合され、該従動歯車と前記第2回転軸との間には、前記駆動力断接手段としての電磁クラッチが設けられていることを特徴とする湿式画像形成装置。
  4. 請求項3において、前記駆動ローラの回転周速度よりも二次転写ローラの回転周速度が若干遅くなるように、前記駆動歯車と従動歯車の歯車比を設定したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、前記制御手段は通紙センサからの検出信号に基づいて、前記駆動力断接手段を切り換え制御する機能を備えていることを特徴とする湿式画像形成装置。
  6. 請求項1において、前記第一駆動手段と第二駆動手段は、それぞれ個別に設けられ、前記第二駆動手段の駆動経路には一方向駆動断接手段が設けられ、前記第二駆動手段の駆動モータは、前記制御手段からの制御信号によって記録媒体への画像の二次転写工程では、駆動モータを停止状態にし、非二次転写工程では通電状態に切り換えるように構成されていることを特徴とする湿式画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010217739A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Seiko Epson Corp 転写装置、画像形成装置及び画像形成方法

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