JP2006105071A - 冷却翼及び冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却翼47の部品点数を減らして、冷却翼47の構成を簡略することができると共に、ジェットエンジン1の軽量化を図ること。
【解決手段】 主流路7に中空翼形状のアウター翼部材51が配設され、アウター翼部材51の後部に冷却空気を吹き出す吹出口57が形成され、アウター翼部材51の内側にインナー翼部材59が配設され、インナー翼部材59の裏面にアウター翼部材51側へ窪んだディンプル61がプレス加工によって一体形成され、アウター翼部材51の裏面とインナー翼部材59の表面との間に冷却通路63が区画形成され、冷却翼47は、ディンプル61とアウター翼部材51の裏面との接触によって冷却通路63の通路幅Mが確定するように構成された。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジェットエンジン等のガスタービンエンジンに用いられる冷却翼、冷却構造に関する。
ジェットエンジン等のガスタービンエンジンにあっては、例えば、主流路を流れる高温ガスからオイルチューブを保護する等の理由により、冷却可能な冷却翼の一つであるストラット翼が用いられる。そして、従来の前記ストラット翼の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、前記主流路には、板金からなる中空翼形状のアウター翼部材が配設されており、アウター翼部材の後部には、冷却空気を吹き出す吹出口が形成されている。また、前記アウター翼部材の内側には、板金からなるインナー翼部材が配設されており、このインナー翼部材は、前記オイルチューブの一部分(前記主流路を横断する部分)を覆っている。そして、前記アウター翼部材の裏面と前記インナー翼部材の表面との間には、冷却空気を前記吹出口側(後方向)へ案内する冷却通路が区画形成されており、この冷却通路は、冷却空気源に接続されている。更に、前記インナー翼部材の表面には、前記アウター翼部材側へ突出した複数のリベット等の突起部材が設けられている。ここで、前記ストラット翼は、前記突起部材と前記アウター翼部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されている。
従って、前記ガスタービンエンジンの稼動中に、前記冷却空気源から前記冷却通路へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が前記冷却通路によって前記吹出口側へ案内されて、前記吹出口から噴出される。これによって、前記アウター翼部材を主として冷却しつつ、前記ストラット翼全体の温度上昇を抑えることができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1に示すものがある。
特開2003−201804号公報
ところで、前記ストラット翼は、前記突起部材と前記アウター翼部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されているため、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成するにあたって、前記インナー翼部材の表面に前記アウター翼部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることが必要不可欠である。そのため、前記ストラット翼の部品点数が増えて、前記ストラット翼の構成が複雑化したり、前記ジェットエンジンの重量が増大したりするという問題がある。
そこで、本発明は、前記インナー翼部材の表面に前記アウター翼部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成できる、新規な冷却翼を提供することを第1の目的とし、更に、新規な冷却翼と利用分野・主要部の構成を共通にする新規な冷却構造を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の特徴は、ガスタービンエンジンに用いられる冷却可能な冷却翼において、
前記ガスタービンエンジンにおける主流路に配設され、板金からなる中空翼形状のアウター翼部材と;
前記アウター翼部材の後部に形成され、冷却空気を吹き出す吹出口と;
前記アウター翼部材の内側に配設され、裏面に前記アウター翼部材側へ窪んだディンプルがプレス加工によって一体形成され、板金からなるインナー翼部材と;
前記アウター翼部材の裏面と前記インナー翼部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を前記吹出口側へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
前記ディンプルと前記アウター翼部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことである。
本発明の第1の特徴によると、前記ガスタービンエンジンの稼動中に、前記冷却空気源から前記冷却通路へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が前記冷却通路によって前記吹出口側へ案内されて、前記吹出口から噴出される。これによって、前記アウター翼部材を主として冷却しつつ、前記ストラット翼全体の温度上昇を抑えることができる。
また、前記インナー翼部材の裏面に前記アウター翼部材側へ窪んだ前記ディンプルがプレス加工によって一体形成され、前記冷却翼は、前記ディンプルと前記アウター翼部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されているため、前記インナー翼部材の表面に前記アウター翼部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成することができる。
本発明の第2の特徴は、ガスタービンエンジンに用いられる構造の一つであって、板金からなるインナー冷却部材と、該インナー冷却部材の外側に配設された板金からなるアウター冷却部材のうちのいずれかの冷却部材を主として冷却するための冷却構造において、
前記インナー冷却部材の裏面にプレス加工によって一体形成され、前記アウター冷却部材側へ窪んだディンプルと;
前記アウター冷却部材の裏面と前記インナー冷却部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を後方向へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
前記ディンプルと前記アウター冷却部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことである。
本発明の第2の特徴によると、前記ガスタービンエンジンの稼動中に、前記冷却空気源から前記冷却通路へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が前記冷却通路によって後方向へ案内される。これによって、前記いずれかの冷却部材を主として冷却しつつ、前記いずれかの冷却部材の温度上昇を抑えることができる。
また、前記インナー冷却部材の裏面に前記アウター冷却部材側へ窪んだ前記ディンプルがプレス加工によって一体形成され、前記冷却構造は、前記ディンプルと前記アウター冷却部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されているため、前記インナー冷却部材の表面に前記アウター冷却部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成することができる。
本発明の第3の特徴は、ガスタービンエンジンに用いられる構造の一つであって、板金からなるインナー冷却部材、該インナー冷却部材の外側に配設された板金からなるアウター冷却部材のいずれかの冷却部材を主として冷却するための冷却構造において、
前記アウター冷却部材の表面にプレス加工によって一体形成され、前記インナー冷却部材側へ窪んだディンプルと;
前記アウター冷却部材の裏面と前記インナー冷却部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を後方向へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
前記ディンプルと前記インナー冷却部材の表面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことである。
本発明の第3の特徴によると、前記ガスタービンエンジンの稼動中に、前記冷却空気源から前記冷却通路へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が前記冷却通路によって後方向へ案内される。これによって、前記いずれかの冷却部材を主として冷却しつつ、前記いずれかの冷却部材の温度上昇を抑えることができる。
また、前記アウター冷却部材の表面に前記インナー冷却部材側へ窪んだ前記ディンプルがプレス加工によって一体形成され、前記冷却構造は、前記ディンプルと前記インナー冷却部材の表面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されているため、前記インナー冷却部材の表面に前記アウター冷却部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成することができる。
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、前記インナー翼部材の表面に前記アウター翼部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成できるため、前記冷却翼の部品点数を減らして、前記冷却翼の構成を簡略することができると共に、前記ガスタービンエンジンの軽量化を図ることができる。
請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、前記インナー冷却部材の表面に前記アウター冷却部材側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した前記冷却通路を区画形成できるため、前記冷却構造の部品点数を減らして、前記冷却構造の構成を簡略することができると共に、前記ガスタービンエンジンの軽量化を図ることができる。
以下、本発明をより詳細に説明するために、本発明の実施形態につき、適宜に図面を参照して説明する。なお、図面中において、「F」は、前方向を指してあって、「R」は、後方向を指している。
まず、本発明の実施形態に係わるジェットエンジンついて図8を参照して説明する。
ここで、図8は、本発実施形態に係わるジェットエンジンの側面図である。
図8に示すように、実施形態に係わるジェットエンジン1は、ガスタービンエンジンの1つであって、筒状のアウターエンジンケース3と、このアウターエンジンケース3の内側に一体的に設けられた筒状のインナーエンジンケース5とをベースにしている。また、インナーエンジンケース5の内側には、環状の主流路7が形成されており、アウターエンジンケース3の内側面とインナーエンジンケース5の外側面との間には、環状のバイパス流路9が形成されている。
インナーエンジンケース5の前側には、ファン11が設けられており、このファン11は、主流路7及びバイパス流路9に空気を取り入れるものである。また、ファン11の前側中央部には、空気を後方向へ案内するインレットコーン13が設けられている。
インナーエンジンケース5内におけるファン11の後側には、低圧圧縮機15が設けられており、この低圧圧縮機15は、主流路7に取り入れた空気を低圧圧縮するものである。そして、低圧圧縮機15は、インナーエンジンケース5内に回転可能に設けられかつファンに一体的に連結した複数段の低圧圧縮機ロータ17と、インナーエンジンケース5内にエンジン軸方向に沿って複数段の低圧圧縮機ロータ17と交互に設けられた複数段の低圧圧縮機ステータ19とを備えている。ここで、各段の低圧圧縮機ロータ17は、周方向へ等間隔に並んだ複数の低圧圧縮機動翼からなるものであって、各段の低圧圧縮機ステータ19は、周方向へ等間隔に並んだ複数の低圧圧縮機静翼からなるものである。
インナーエンジンケース5内における低圧圧縮機15の後方側には、高圧圧縮機21が設けられており、この高圧圧縮機21は、低圧圧縮された圧縮空気を更に高圧圧縮するものである。そして、高圧圧縮機21は、インナーエンジンケース5内に回転可能に設けられた複数段の高圧圧縮機ロータ23と、インナーエンジンケース5内にエンジン軸方向に沿って複数段の高圧圧縮機ロータ23と交互に設けられた複数段の高圧圧縮機ステータ25とを備えている。ここで、各段の高圧圧縮機ロータ23は、周方向へ等間隔に並んだ複数の高圧圧縮機動翼からなるものであって、各段の高圧圧縮機ステータ25は、周方向へ等間隔に並んだ複数の高圧圧縮機静翼からなるものである。
インナーエンジンケース5内における高圧圧縮機21の後側には、燃焼器27が設けられており、この燃焼器27は、高圧圧縮された圧縮空気の中で燃料を燃焼させるものである。
インナーエンジンケース5内における燃焼器27の後側には、高圧タービン29が設けられており、この高圧タービン29は、燃焼器27からの燃焼ガスの膨張によって駆動されるものである。そして、高圧タービン29は、インナーエンジンケース5内に回転可能に設けられかつ複数段の高圧圧縮機ロータ23に一体的に連結した高圧タービンロータ31と、インナーエンジンケース5内に設けられた高圧タービンステータ33とを備えている。ここで、高圧タービンロータ31は、周方向へ等間隔に並んだ複数の高圧タービン動翼からなるものであって、高圧タービンステータ33は、周方向へ等間隔に並んだ複数の高圧タービン静翼からなるものである。
更に、高圧タービンロータ31を複数段の高圧圧縮機21に一体的に連結するために、インナーエンジンケース5内には、中空状の高圧タービン軸35が複数の軸受を介して回転可能に設けられており、この高圧タービン軸35の前側部分は、複数段の高圧圧縮機ロータ23に一体的に連結してあって、高圧タービン軸35の後側部分は、高圧タービンロータ31に一体的に連結してある。
インナーエンジンケース5内における高圧タービン31の後方側には、低圧タービン37が設けられており、この低圧タービン37は、燃焼ガスの膨張によって駆動されるものである。また、低圧タービン37は、インナーエンジンケース5内に回転可能に設けられかつ複数段の低圧圧縮機ロータ17に一体的に連結した複数段の低圧タービンロータ39と、インナーエンジンケース5内にエンジン軸方向に沿って複数段の低圧タービンロータ39と交互に設けられた複数段の低圧タービンステータ41とを備えている。ここで、各段の低圧タービンロータ39は、周方向へ等間隔に並んだ複数の低圧タービン動翼からなるものであって、各段の低圧タービンステータ41は、周方向へ等間隔に並んだ複数の低圧タービン静翼からなるものである。
更に、低圧タービンロータ39を複数段の低圧圧縮機15に一体的に連結するために、インナーエンジンケース5内には、高圧タービン軸35を貫通した低圧タービン軸43が複数の軸受を介して回転可能に設けられており、この低圧タービン軸43の前側部分は、複数段の低圧圧縮機ロータ17に一体的に連結してあって、低圧タービン軸43の後側部分は、複数段の低圧タービンロータ39に一体的に連結してある。
なお、インナーエンジンケース5の後部には、燃焼ガスを後方向へ案内するノーズコーン45が設けられている。
次に、ジェットエンジン1の一般的な動作について説明する。
即ち、適宜のスタータ装置(図示省略)の作動によって高圧圧縮機21を駆動させて、複数段の高圧圧縮機ロータ23を回転させる。これにより、ジェットエンジン1の稼動が開始される。なお、高圧タービン軸35の回転数が所定の回転数に達したら、前記スタータ装置の作動を停止しておく。
そして、燃焼器27によって圧縮空気の中で燃料を燃焼させることにより、燃焼ガスの膨張によって高圧タービン29及び低圧タービン37を駆動させて、高圧タービンロータ31及び複数段の低圧タービンロータ39を回転させる。更に、高圧圧縮機ロータ23を高圧タービンロータ31と一体的に回転させると共に、複数段の低圧圧縮機ロータ17及びファン11を複数段の低圧タービンロータ39と一体的に回転させる。これにより、ファン11の駆動によって空気を主流路7及びバイパス流路9に取り入れて、低圧圧縮機15の駆動によって主流路7に送り込んだ空気を低圧圧縮し、高圧圧縮機21の駆動によって低圧圧縮された圧縮空気を高圧圧縮することができる。
上述のような一連の動作(燃焼器27による燃焼、高圧タービン29の駆動、低圧タービン37の駆動、ファン11の駆動、低圧圧縮機15の駆動、高圧圧縮機21の駆動)が連続して行われることにより、ジェットエンジン1を適切に稼動させることができ、主流路7から噴射される燃焼ガス及びバイパス流路9から噴射される空気によって推進力を得ることができる。
〈実施例1〉
続いて、実施形態の実施例1について、図1、図2、図3、及び図8を説明する。ここで、図1は、図2におけるI-I線に沿った図であって、図2は、実施形態の実施例1に係わるスラット翼の周辺を示す図であって、図3は、実施形態の実施例1に係わるストラット翼の側面図である。
図1、図2、図3、及び図8に示すように、ジェットエンジン1は、冷却可能な冷却翼の1つとして複数(1つのみ図示)のストラット翼47を用いており、複数のストラット翼47は、高圧タービン29と低圧タービン37との間に周方向に等間隔に設けられてあって、燃焼ガスからオイルチューブ49を保護するものである。そして、実施形態の実施例1に係わるストラット翼47の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、主流路7における高圧タービン29と低圧タービン37との間には、中空翼形状のアウター翼部材51が配設されており、このアウター翼部材51は、両端部を複数のリベット53で接合した1枚の板金からなるものである。また、アウター翼部材51のハブ51h及びチップ51tは、インナーエンジンケース5に溶接等によって一体化されている。更に、アウター翼部材51の後部(換言すれば、接合部)には、複数のインサート板55が挿入した状態で設けられており、隣接関係にあるインサート板55の間には、冷却空気を吹き出す吹出口57がそれぞれ区画形成されている。
アウター翼部材51の内側には、インナー翼部材59が配設されており、このインナー翼部材59は、1枚の板金からなるものであって、オイルチューブ49の一部分(主流路7を横断する部分)を覆っている。また、インナー翼部材59の裏面(換言すれば、内側面)には、アウター翼部材51側へ窪んだ複数のディンプル61がプレス加工によって一体形成されている。そして、ディンプル61は、インナー翼部材59の弾性力によってアウター翼部材51の裏面に接触するように構成されている。
アウター翼部材51の裏面とインナー翼部材59の表面(換言すれば、外側面)には、冷却空気を吹出口57側(後方向)へ案内する冷却通路63が区画形成されている。そして、ストラット翼47は、ディンプル61とアウター翼部材51の裏面との接触によって冷却通路63の通路幅Mが確定するように構成されている。
インナーエンジンケース5におけるアウター翼部材51のチップ51t近傍には、冷却チャンバー65が一体的に設けられており、この冷却チャンバー65の内部は、冷却通路63に連通してある。更に、冷却チャンバー65には、供給パイプ67の一端が接続されてあって、この供給パイプ67の他端は、冷却空気供給源に接続されている。ここで、冷却空気源は、例えば、主流路7における低圧圧縮機15と高圧圧縮機21の中間部分、又はバイパス流路9の適宜部分である。
次に、実施形態の実施例1の作用及び効果について説明する。
ジェットエンジン1の稼動中に、前記冷却空気源から冷却通路63へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が冷却通路63によって吹出口57側へ案内されて、吹出口57から噴出される。これによって、アウター翼部材51を主として冷却しつつ、ストラット翼47全体の温度上昇を抑えることができる。
また、インナー翼部材59の裏面にアウター翼部材51側へ窪んだディンプル61がプレス加工によって一体形成され、ストラット翼47は、ディンプル61とアウター翼部材51の裏面との接触によって冷却通路63の通路幅Mが確定するように構成されているため、インナー翼部材59の表面にアウター翼部材51側へ突出した前記複数の突起部材(〔背景技術〕の欄を参照)を取付けることなく、適正な流路幅を有した冷却通路63を形成することができる。
更に、ディンプル61がプレス加工によって一体形成されているため、ディンプル61の窪み量を所定の窪み量に高精度に設定することができる。
従って、実施形態の実施例1によれば、インナー翼部材59の表面にアウター翼部材51側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅を有した冷却通路63を形成できるため、ストラット翼47の部品点数を減らして、ストラット翼47の構成を簡略することができると共に、ジェットエンジン1の軽量化を図ることができる。
また、ディンプル61の窪み量を所定の窪み量に高精度に設定できるため、冷却通路63の通路幅Mの精度が高くなって、ストラット翼47の冷却性能が向上する。
〈実施例2〉
続いて、実施形態の実施例2について図4、図5、及び図8を参照して説明する。ここで、図4は、実施形態の実施例2に係わる冷却構造の周辺を示す図であって、図5は、図4におけるII-II線に沿った図である。
図4、図5、及び図8に示すように、インナーエンジンケース5は、低圧タービン37を囲むインナー冷却部材としての低圧タービンケース部69を有しており、この低圧タービンケース部69は、接合した複数枚の板金からなる。また、低圧タービンケース部69の外側には、環状又は円弧状のアウター冷却部材71がブラケット73,75を介して配設されており、このアウター冷却部材71は、接合した複数枚の板金からなる。
そして、ジェットエンジン1は、低圧タービンケース部(インナー冷却部材)69とアウター冷却部材71のうち主として低圧タービンケース部69を冷却するための冷却構造77を用いており、実施形態の実施例2に係わる冷却構造77の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、アウター冷却部材71の後端と低圧タービンケース部69の後端の間には、冷却空気を吹き出す吹出口79が区画形成されている。また、低圧タービンケース部69の裏面(換言すれば、内側面)には、アウター冷却部材71側へ窪んだ複数のディンプル81がプレス加工によって一体形成されている。更に、アウター冷却部材71の裏面と低圧タービンケース部69の表面(換言すれば、外側面)には、冷却空気を吹出口79側へ案内する冷却通路83が区画形成されている。そして、冷却構造77は、ディンプル81とアウター冷却部材71の裏面との接触によって冷却通路83の通路幅Sが確定するように構成されている。
アウター冷却部材71の後部には、冷却チャンバー85が一体的に設けられており、この冷却チャンバー85の内部は、冷却通路83に連通してある。更に、冷却チャンバー85には、供給パイプ87の一端が接続されてあって、この供給パイプ87の他端は、前記冷却空気供給源に接続されている。
次に、実施形態の実施例2の作用及び効果について説明する。
ジェットエンジン1の稼動中に、前記冷却空気源から冷却通路83へ冷却空気を供給することにより、冷却空気が冷却通路83によって吹出口79側へ案内されて、吹出口79から噴出される。これによって、低圧タービンケース部69を主として冷却しつつ、低圧タービンケース部69の温度上昇を抑えることができる。
また、低圧タービンケース部69の裏面にアウター冷却部材71側へ窪んだディンプル81がプレス加工によって一体形成され、冷却構造77は、ディンプル81とアウター冷却部材71の裏面との接触によって冷却通路83の通路幅Sが確定するように構成されているため、低圧タービンケース部69の表面にアウター冷却部材71側へ突出した前記複数の突起部材(〔背景技術〕の欄を参照)を取付けることなく、適正な流路幅Sを有した冷却通路83を区画形成することができる。
更に、ディンプル81がプレス加工によって一体形成されているため、ディンプル81の窪み量を所定の窪み量に高精度に設定することができる。
従って、実施形態の実施例2によれば、低圧タービンケース部69の表面にアウター冷却部材71側へ突出した前記複数の突起部材を取付けることなく、適正な流路幅Sを有した冷却通路83を区画形成できるため、冷却構造77の部品点数を減らして、冷却構造77の構成を簡略することができると共に、ジェットエンジン1の軽量化を図ることができる。
また、ディンプル81の窪み量を所定の窪み量に高精度に設定できるため、冷却通路83の通路幅Sを通路幅の精度が高くなって、冷却構造77の冷却性能が向上する。
〈実施例3〉
実施形態の実施例3について図6から図8を参照して説明する。
ここで、図6は、実施形態の実施例3に係わる冷却構造の周辺を示す図であって、図7は、図6におけるIII-III線に沿った図である。
図6から図8に示すように、実施形態の実施例3に係わる冷却構造89は、実施形態の実施例2に係わる冷却構造77(図4及び図5参照)と略同じ構成を有しており、実施形態の実施例3に係わる冷却構造89の構成については、実施形態の実施例2に係わる冷却構造77の構成と異なる点についてのみ説明する。
即ち、実施形態の実施例2に係わる冷却構造77にあっては、低圧タービンケース部69の裏面にアウター冷却部材71側へ窪んだ複数のディンプル81がプレス加工によって一体形成されているのに対して、実施形態の実施例3に係わる冷却構造に89あっては、アウター冷却部材71の表面に低圧タービンケース部69側へ窪んだ複数のディンプル91がプレス加工によって一体形成されている。そして、冷却構造89は、ディンプル91と低圧タービンケース部69の表面との接触によって冷却通路83の通路幅Sが確定するように構成されている。
なお、実施形態の実施例3につても、実施形態の実施例2の作用及び効果と同様の作用及び効果を奏する。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものではなく、例えば、ストラット翼47と同様の構成を前記高圧タービン静翼、前記低圧タービン静翼に適用する等、適宜の変更を行うことが可能である。
図2におけるI-I線に沿った図である。 実施形態の実施例1に係わるスラット翼の周辺を示す図である。 実施形態の実施例1に係わるストラット翼の側面図であって、アウター翼部材の一部を破断している。 実施形態の実施例2に係わる冷却構造の周辺を示す図である。 図4におけるII-II線に沿った図である。 実施形態の実施例3に係わる冷却構造の周辺を示す図である。 図6におけるIII-III線に沿った図である。 実施形態に係わるジェットエンジンの側面図であって、上半分を切断している。
符号の説明
47 ストラット翼
51 アウター翼部材
57 吹出口
59 インナー翼部材
61 ディンプル
63 冷却通路
65 冷却チャンバー
69 低圧タービンケース部
71 アウター冷却部材
77 冷却構造
79 吹出口
81 ディンプル
83 冷却通路
85 冷却チャンバー
87 供給パイプ
89 冷却構造
91 ディンプル

Claims (4)

  1. ガスタービンエンジンに用いられる冷却可能な冷却翼において、
    前記ガスタービンエンジンにおける主流路に配設され、板金からなる中空翼形状のアウター翼部材と;
    前記アウター翼部材の後部に形成され、冷却空気を吹き出す吹出口と;
    前記アウター翼部材の内側に配設され、裏面に前記アウター翼部材側へ窪んだディンプルがプレス加工によって一体形成され、板金からなるインナー翼部材と;
    前記アウター翼部材の裏面と前記インナー翼部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を前記吹出口側へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
    前記ディンプルと前記アウター翼部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことを特徴とする冷却翼。
  2. 前記ディンプルは、前記インナー翼部材の弾性力によって前記アウター翼部材の裏面に接触するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の冷却翼。
  3. ガスタービンエンジンに用いられる構造の一つであって、板金からなるインナー冷却部材と、該インナー冷却部材の外側に配設された板金からなるアウター冷却部材のうちのいずれかの冷却部材を主として冷却するための冷却構造において、
    前記インナー冷却部材の裏面にプレス加工によって一体形成され、前記アウター冷却部材側へ窪んだディンプルと;
    前記アウター冷却部材の裏面と前記インナー冷却部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を後方向へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
    前記ディンプルと前記アウター冷却部材の裏面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことを特徴とする冷却構造。
  4. ガスタービンエンジンに用いられる構造の一つであって、板金からなるインナー冷却部材、該インナー冷却部材の外側に配設された板金からなるアウター冷却部材のいずれかの冷却部材を主として冷却するための冷却構造において、
    前記アウター冷却部材の表面にプレス加工によって一体形成され、前記インナー冷却部材側へ窪んだディンプルと;
    前記アウター冷却部材の裏面と前記インナー冷却部材の表面との間に区画形成され、冷却空気源に接続されてあって、冷却空気を後方向へ案内する冷却通路と;を具備してあって、
    前記ディンプルと前記インナー冷却部材の表面との接触によって前記冷却通路の通路幅が確定するように構成されたことを特徴とする冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009236029A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Ihi Corp ガスタービンとその組立方法

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