JP2006103713A - 保形性を有する主層を含む部分多層容器 - Google Patents

保形性を有する主層を含む部分多層容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 外層と内層を剥離させないで使用することができ、容器全体の強度がある部分多層容器を提供する。
【解決手段】 容器200は、保形性を有する主層230を含み、合成樹脂で作られる。成形材料の射出方向に延びた複数の帯状部分240が、主層230の外側に設けられる。主層230は、主層230の厚さが容器200の全周にわたって均一になるように、帯状部分240を設けた箇所で容器200の内側に向かって突き出るように構成される。主層230はポリプロピレンで形成され、帯状部分240はポリプロピレンで形成される。主層230のメルトフローレート(MFR)の値は、帯状部分240のメルトフローレート(MFR)の値と等しいか、或いは、前記帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値より小さい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保形性を有する主層を含む部分多層容器に関するものである。特に、本発明は、複数の帯状部分を主層の外側に設けた部分多層容器に関する。
従来技術において、保形性を有する外層と、該外層から剥離可能な内層とを有する多層分割容器であって、外層に成形材料の射出方向に延びた紐状部分を外層の他の部分から分離可能に設け、紐状部分を前記他の部分から分離することによって外層を分割可能にした多層分割容器が提案されている(特許文献1参照)。この多層分割容器では、紐状部分は、外層の厚さより薄く形成され、外層の外側に設けられ、或いは、外層の内側に設けられている。
特開2004−123174号公報(第5〜7頁、図1、図2)
しかし、従来の多層分割容器においては、成形材料の射出方向に延びた紐状部分を外層の他の部分から分離可能に設けているので、外層と内層を剥離させないで使用することが困難であった。また、従来の多層分割容器においては、内層の厚さが不均一であり、内層の強度を増すことや、容器全体の強度を増すことが困難であった。さらに、従来の多層分割容器においては、複数の容器を識別するための構成が設けられておらず、複数の容器を使用するとき、容器にラベルを貼るか、容器に文字、記号などを記載しないと、容器を識別することができなかった。
そこで、本発明の目的は、帯状部分が主層から剥離しない容器を製造することにある。
また、本発明の他の目的は、容器全体の強度を増すことができるように構成された部分多層容器を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、通常の金型を用いて加工することができ、複数の容器を使用するとき容器を識別することができるような新規で変化がある独特な外観を有する部分多層容器を提供することにある。
本発明は、保形性を有する主層を含む合成樹脂製の容器において、成形材料の射出方向に延びた複数の帯状部分が前記主層の外側に設けられ、主層は、主層の厚さが容器の全周にわたって均一になるように、帯状部分を設けた箇所で容器の内側に向かって突き出るように構成されることを特徴とする。この構成により、通常の金型を用いて加工することができ、帯状部分が主層から剥離しないように構成された部分多層容器を実現することができる。
本発明の容器においては、帯状部分は、等しい角度ピッチで主層の外側に設けられるのが好ましい。この構成により、容器全体の強度を均一にすることができるように構成された部分多層容器を実現することができる。また、本発明の容器においては、帯状部分の厚さは、主層の厚さに等しいように構成されるのが好ましい。この構成により、容器全体の強度を均一にすることができるように構成された部分多層容器を実現することができる。
また、本発明の容器においては、主層はポリプロピレンで形成され、帯状部分はポリプロピレンで形成されるのが好ましい。この構成により、通常の金型を用いて加工することができ、強度があり、製造が容易な部分多層容器を実現することができる。また、本発明の容器においては、主層のメルトフローレート(MFR)の値は、帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値と等しいか、或いは、帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値より小さいように構成するのがよい。この構成により、ブロー成形で容易に製造することができる部分多層容器を実現することができる。
また、本発明の容器においては、主層の光沢度は、帯状部分の光沢度と異なるように構成することができる。また、本発明の容器においては、主層の透明度は、帯状部分の透明度と異なるように構成することができる。また、本発明の容器においては、主層の色彩は、帯状部分の色彩と異なるように構成することができる。この構成により、複数の容器を使用するとき、それぞれの容器を外観によって識別することができるような新規な外観を有する部分多層容器を実現することができる。さらに、本発明の容器においては、主層の引張弾性率は、帯状部分の引張弾性率より大きいように構成するのがよい。この構成により、強度が大きい部分多層容器を実現することができる。
本発明は、保形性を有する主層を含む合成樹脂製の容器において上記のような構成としたので、外層と内層を剥離させないで使用することができ、本発明の部分多層容器は、容器全体の強度を増すことができる。すなわち、本発明の部分多層容器は、垂直方向(容器本体の中心軸線にそう方向)の剛性が高い。また、本発明の部分多層容器は、凹凸がない曲面をもつ通常の金型を用いて加工することができ、多角形に見えるような新規で変化がある独特な外観を有することができる。さらに、本発明の部分多層容器を複数個数、同時に使用する場合、それぞれの容器を外観を見て容易に識別することができる。したがって、本発明の容器を複数個数、同時に使用すると、それぞれの容器に収容した食品、薬剤、工業原料などを識別することができるので、それぞれの容器に収容した内容物の誤使用を効果的に阻止することができる。さらに、本発明の部分多層容器は、手で持つときに、非常に持ちやすい。さらに、本発明の部分多層容器に内容物を収容したときに、内容物のレベルが見やすい。さらに、本発明の部分多層容器は、スクイズ性があり、自立性もある。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施の形態:
最初に、本発明の部分多層容器の第1の実施の形態を説明する。
(1・1)部分多層容器の構造:
図1から図3を参照すると、本発明の部分多層容器の第1の実施の形態において、容器200は、上方に設けられた上部分210と、上部分210の下方に連続して設けられた本体部分212と、本体部分212の下方に連続して設けられた底部分214と、上部分210の上端に設けられた開口部216とを含む。容器200は、中心軸線220を中心として、円筒形状に形成されている。或いは、容器200は、中心軸線220を中心として、多角形(例えば、三角形、四角形、五角形、六角形など)、楕円形、又は、長円形などの横断面を有するように構成することもできる。
容器200は、保形性を有する主層230を含む。主層230は合成樹脂で形成される。複数の帯状部分240(240a、240b、240c、240d、・・・)が、成形材料の射出方向に延びるように、主層230の外側に設けられる。主層230は、主層230の厚さが容器200の全周にわたって均一になるように、帯状部分240を設けた箇所で容器の内側に向かって突き出るように構成されている。複数の帯状部分240(240a、240b、240c、240d、・・・)は合成樹脂で形成される。
主層230の厚さは、0.4mmから4.0mmであるのが好ましい。帯状部分240の厚さは0.4mmから4.0mmあるのが好ましい。それぞれの帯状部分240は、開口部216から底部分214まで延びている。本体部分212の円筒部の外周に配置されたそれぞれの帯状部分240は、中心軸線220と平行に延びている。図1から図3には24本の帯状部分を示しているが、帯状部分の数は1本であってもよいし、2本であってもよいし、3本以上であってもよい。帯状部分の数は1本から70本の範囲で容易に製造することができる。帯状部分の数は、6本から36本であるのが好ましい。成形工程のバランスからみて、帯状部分の数は偶数本であるのが好ましい。1つの帯状部分240aの容器200の外周に沿う方向の周長さは、2つの帯状部分240aと240bとの間にある主層230の容器200の外周に沿う方向の周長さの10%から90%にすることができる。この構成により、細い複数の帯状部分をもつ容器200を形成することができる。複数の帯状部分は、容器200の外周にそって均等に配列することができるし、或いは、容器200の外周にそって不均等に配列することもできる。或いは、複数の帯状部分は、容器200の外周の一部分にそって集中的に配列することもできる。
本発明の容器200においては、複数の帯状部分240(240a、240b、240c、240d、・・・)は、等しい角度ピッチで主層230の外側に設けられるのが好ましい。24本の帯状部分を設ける構成では、帯状部分の角度ピッチは15度である。この構成により、容器全体の強度を均一にすることができるように構成された部分多層容器を実現することができる。また、本発明の容器200においては、帯状部分240の厚さは、主層230の厚さに等しいように構成されるのが好ましい。この構成により、容器200の全体の強度を均一にすることができるように構成された部分多層容器を実現することができる。
本発明の容器200においては、主層230はポリプロピレンで形成されるのが好ましい。また、帯状部分240はポリプロピレンで形成されるのが好ましい。主層230と、帯状部分240をポリプロピレンで形成することにより、帯状部分が主層から剥離しないように構成され、通常の金型を用いて加工することができ、強度があり、製造が容易な部分多層容器を実現することができる。また、本発明の容器200においては、主層230のメルトフローレート(MFR)の値は、帯状部分240のメルトフローレート(MFR)の値と等しいか、或いは、帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値より小さいように構成するのがよい。この構成により、通常の金型を用いて、ブロー成形で容易に製造することができる部分多層容器を実現することができる。
本発明の容器200においては、主層230の光沢度は、帯状部分240の光沢度と異なるように構成することができる。また、本発明の容器200においては、主層230の透明度は、帯状部分240の透明度と異なるように構成することができる。また、本発明の容器200においては、主層230の色彩は、帯状部分240の色彩と異なるように構成することができる。この構成により、複数の容器を使用するとき容器を識別することができるような新規な外観を有する部分多層容器を実現することができる。さらに、本発明の容器200においては、主層230の引張弾性率は、帯状部分240の引張弾性率より大きいように構成するのがよい。この構成により、強度が大きい部分多層容器を実現することができる。
このように形成された容器200には、液体、粉体、気体等を収容することができる。さらに、蓋部材(図示せず)を用いて、開口部216を閉鎖することができる。蓋部材を用いる場合には、蓋部材をスナップ式で保持するための1個又は複数のリング部222を上部分210に形成することができる。或いは、蓋部材をねじ式で保持するための雄ねじ部を上部分210に形成してもよい。このように構成した本発明の部分多層容器は、食品、飲料、薬品、塗料、燃料、化学物質、機械部品、事務用品、化粧品などを収容する容器として、広範に用いることができる。
(1・2)成形材料供給部の構造:
図4を参照すると、容器を形成するブロー成形機(図示せず)の主層成形材料供給部100は、中心線O上に配置されるマンドレル110と、その外側に順次第1流路部材112と、第2流路部材114と、第3流路部材116と、第4流路部材118とを含む。マンドレル110と第1流路部材との間に全周に延びた薄層材料供給路120が形成される。主層230を形成する主層材料供給路122は、主層材料供給口124から当初水平に延び、続いて全周において上方にさらに下方に延びている。主層材料供給路122の下流側の下端部において周囲の90°間隔の4箇所に主層材料供給路122を塞ぐ突出部130が形成されている。帯状部分240を形成する帯材料供給路132は、帯材料供給口134から当初水平に延び、続いて主層材料供給路122の突出部130に対応する4箇所に設けられ、主層材料供給路132の突出部130の下流側に合流している。このように構成された主層成形材料供給部100から供給されたブロウ成形ブランク(図示せず)は、マンドレル110の中心孔140から供給される空気によって成形型(図示せず)によって定められる所定形状の容器に仕上げられる。または、ブロウ成形ブランク(図示せず)は、マンドレル110の中心孔140から供給される空気によって主層230を膨張させて切断し、成形機(図示せず)によって所定形状の容器に仕上げることができる。
(2)第2の実施の形態:
次に、本発明の部分多層容器の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の部分多層容器の第2の実施形態が本発明の部分多層容器の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の部分多層容器の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
図5および図6を参照すると、本発明の部分多層容器の第2の実施の形態において、容器300は、上方に設けられた上部分310と、上部分310の下方に連続して設けられた本体部分312と、本体部分312の下方に連続して設けられた底部分314と、上部分310の上端に設けられた開口部316とを含む。容器300は、中心軸線320を中心として、円筒形状に形成されている。或いは、容器300は、中心軸線320を中心として、多角形(例えば、三角形、四角形、五角形、六角形など)、楕円形、又は、長円形などの横断面を有するように構成することもできる。
容器300は、保形性を有する主層330を含む。主層330は合成樹脂で形成される。複数の帯状部分340(340a、340b、340c、340d、・・・)が、成形材料の射出方向に延びるように、主層330の外側に設けられる。主層330は、主層330の厚さが容器300の全周にわたって均一になるように、帯状部分340を設けた箇所で容器の内側に向かって突き出るように構成されている。1つの帯状部分340aの容器300の外周に沿う方向の周長さは、2つの帯状部分340aと340bとの間にある主層330の容器300の外周に沿う方向の周長さの110%から1000%にすることができる。この構成により、太い複数の帯状部分をもつ容器200を形成することができる。蓋部材(図示せず)を用いる場合には、蓋部材をスナップ式で保持するための1個又は複数のリング部322を上部分310に形成することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。本発明の容器200においては、主層230は、例えば、日本ポリプロ株式会社が販売しているポリプロピレンのグレード「EA7A」で形成することができる。「EA7A」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、1.4[g/10min]であり(試験法はJIS K7210:1999)、引張弾性率は、1500[MPa]であり(試験法はJIS K7161、7162:1994)、光沢度は、90[%]である(試験法はJIS Z8741:1997)。
また、本発明の容器200においては、帯状部分240は、例えば、日本ポリプロ株式会社が販売しているポリプロピレンのグレード「PB222A」、「PB170A」、「PB270A」、「PB370A」、「PB363W」で形成することができる。「PB222A」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、0.8[g/10min]であり(試験法はJIS K6921−2)、引張弾性率は、950[MPa]であり(試験法はJIS K6921−2)、光沢度は、88[%]である(試験法はJIS K8741)。「PB170A」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、0.35[g/10min]であり(試験法はJIS K6921−2)、引張弾性率は、1050[MPa]であり(試験法はJIS K6921−2)、光沢度は、53[%]である(試験法はJIS K8741)。本発明の容器200においては、帯状部分240は、日本ポリプロ株式会社が販売しているポリプロピレンのグレード「PB222A」で製造するのが、加工性、強度、光沢度などからみて好ましい。
「PB270A」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、0.7[g/10min]であり(試験法はJIS K6921−2)、引張弾性率は、950[MPa]であり(試験法はJIS K6921−2)、光沢度は、57[%]である(試験法はJIS K8741)。「PB370A」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、1.3[g/10min]であり(試験法はJIS K6921−2)、引張弾性率は、850[MPa]であり(試験法はJIS K6921−2)、光沢度は、66[%]である(試験法はJIS K8741)。「PB363W」に関しては、メルトフローレート(MFR)の値は、1.4[g/10min]であり(試験法はJIS K6921−2)、引張弾性率は、750[MPa]であり(試験法はJIS K6921−2)、光沢度は、88[%]である(試験法はJIS K8741)。
したがって、主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB222A」、「PB170A」、「PB270A」、又は、「PB370A」で形成した場合、主層230のメルトフローレート(MFR)の値が、帯状部分240のメルトフローレート(MFR)の値より小さくなるようにすることができる。また、主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB363W」で形成した場合、主層230のメルトフローレート(MFR)の値が、帯状部分240のメルトフローレート(MFR)の値と等しくなるようにすることができる。この構成により、容器200を迅速かつ容易にブロー成形により製造することができる。また、この構成により、帯状部分240が主層230から剥離しない容器200を製造することができる。
主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB222A」、「PB170A」、「PB270A」、「PB370A」、又は、「PB363W」で形成した場合、主層230の光沢度は、帯状部分240の光沢度と異なるようにすることができる。すなわち、この場合、主層230の光沢度は、帯状部分240の光沢度より大きくなる。このようにして、主層230及び/又は帯状部分240の光沢度が異なる本発明の容器を複数個数、同時に使用することにより、それぞれの容器に収容した食品、薬剤、工業原料などを容器の外観をみることにより確実に識別することができる。したがって、本発明により、それぞれの容器に収容した内容物の誤使用を効果的に阻止することができる。主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB222A」、「PB170A」、「PB270A」、「PB370A」、又は、「PB363W」で形成した場合、主層230の引張弾性率が、帯状部分240の引張弾性率より大きくなるようにすることができる。
一例として、本体部分の外径が80mmで、高さが110mmで、主層230の厚さが1mmであり、帯状部分が32本あるような容器を試作することができた。この試作品は、主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB222A」で形成している。さらに、主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB170A」、「PB270A」、「PB370A」、「PB363W」で形成した試作品も比較検討することができた。
主層230を「EA7A」で形成し、帯状部分240を「PB363W」で形成した場合、主層230の透明度が、帯状部分240の透明度と異なるようにすることができる。このようにして、主層230及び/又は帯状部分240の透明度が異なる本発明の容器を複数個数、同時に使用することにより、それぞれの容器に収容した食品、薬剤、工業原料などを容器の外観をみることにより確実に識別することができる。したがって、本発明により、それぞれの容器に収容した内容物の誤使用を効果的に阻止することができる。
また、本発明の容器200においては、主層230を形成する材料に染料を添加せず、帯状部分240を形成する材料に染料を添加することにより、主層230の色彩が、帯状部分240の色彩と異なるようにすることができる。或いは、本発明の容器200においては、主層230を形成する材料に染料を添加して、帯状部分240を形成する材料に染料を添加しないことにより、主層230の色彩が、帯状部分240の色彩と異なるようにすることができる。或いは、本発明の容器200においては、主層230を形成する材料に或る色の染料を添加して、帯状部分240を形成する材料に、主層230を形成する材料に添加した染料と異なった色の染料を添加することにより、主層230の色彩が、帯状部分240の色彩と異なるようにすることができる。このようにして、主層230及び/又は帯状部分240の色彩が異なる本発明の容器を複数個数、同時に使用することにより、それぞれの容器に収容した食品、薬剤、工業原料などを容器の外観をみることにより確実に識別することができる。したがって、本発明により、それぞれの容器に収容した内容物の誤使用を効果的に阻止することができる。
本発明により、凹凸がない曲面をもつ通常の金型を用いてブロー成形により加工することができ、また、多角形に見えるような新規で変化がある独特な外観を有する部分多層容器を製造することができる。さらに、本発明の容器を複数個数、同時に使用すると、それぞれの容器に収容した内容物の誤使用を効果的に阻止することができる。したがって、本発明の部分多層容器は、食品、飲料、薬品、塗料、燃料、化学物質、機械部品、事務用品、化粧品などを収容する容器として、広範に用いることができる。
図1は、本発明の部分多層容器の第1の実施形態において、横方向から見た容器の外観を示す側面図である。 図2は、本発明の部分多層容器の第1の実施形態において、下方向から見た容器の外観を示す底面図である。 図3は、本発明の部分多層容器の第1の実施形態において、図1の3A−3Aにおける容器の横断面図である。 図4は、本発明の部分多層容器を成形するためのブロー成形機の成形材料供給部を示す垂直断面図である。 図5は、本発明の部分多層容器の第2の実施形態において、横方向から見た容器の外観を示す側面図である。 図6は、本発明の部分多層容器の第2の実施形態において、図5の6A−6Aにおける容器の横断面図である。
符号の説明
100 主層成形材料供給部
110 マンドレル
112 第1流路部材
114 第2流路部材
116 第3流路部材
118 第4流路部材
120 薄層材料供給路
122 主層材料供給路
132 紐材料供給路
140 中心孔
200 容器
210 上部分
212 本体部分
214 底部分
216 開口部
220 中心軸線
230 主層
240 帯状部分
300 容器
310 上部分
312 本体部分
314 底部分
316 開口部
320 中心軸線
330 主層
340 帯状部分

Claims (9)

  1. 保形性を有する主層を含む合成樹脂製の容器であって、成形材料の射出方向に延びた複数の帯状部分が前記主層の外側に設けられ、前記主層は、前記主層の厚さが容器の全周にわたって均一になるように、前記帯状部分を設けた箇所で容器の内側に向かって突き出るように構成されていることを特徴とする容器。
  2. 前記帯状部分は、等しい角度ピッチで前記主層の外側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記帯状部分の厚さは、前記主層の厚さに等しいことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  4. 前記主層はポリプロピレンで形成され、前記帯状部分はポリプロピレンで形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  5. 前記主層のメルトフローレート(MFR)の値は、前記帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値と等しいか、或いは、前記帯状部分のメルトフローレート(MFR)の値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  6. 前記主層の光沢度は、前記帯状部分の光沢度と異なることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  7. 前記主層の透明度は、前記帯状部分の透明度と異なることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  8. 前記主層の色彩は、前記帯状部分の色彩と異なることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  9. 前記主層の引張弾性率は、前記帯状部分の引張弾性率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021147067A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 大商硝子株式会社 装飾容器
JP7378348B2 (ja) 2020-04-30 2023-11-13 株式会社吉野工業所 押出しブロー容器

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