JP2006103539A - スノーモービル用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】積雪が存在しない場所であっても操舵用スキーの摩耗を回避しつつスノーモービルを安全に走行させるスノーモービル用台車を提供する。
【解決手段】スノーモービル100の操舵用107,107に取り付けられてスノーモービル100のトラックベルト102aを接地面GLに接地させた状態で操舵用107,107を接地面GLから浮上させるスノーモービル用台車1であって、操舵用107,107が載置される台座2と、台座2に取り付けられた車輪22,22(主車輪部3)と、操舵用107,107に台座2を取り外し可能に固定する固定機構(前側固定部5aおよび後側固定部5b等)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スノーモービルの操舵用スキーを接地面から浮上させるためのスノーモービル用台車に関するものである。
雪上を走行するためのスノーモービルは、車体前方に配設された操舵用の一対のスキーを備え、ハンドル操作によって両スキーを旋回方向に向けて回動させることによって旋回するように構成されている。具体的には、例えば特開2004−17950号公報に開示されているスノーモービルは、トラックベルトを有する駆動装置が車体後方に配設されると共に、操向スキー(以下、「スキー」ともいう)がサスペンション(懸架装置)を介して車両前方に取り付けられている。このスノーモービルでは、例えば、ハンドルの左側を手前に引くようにしてハンドル操作することによって左右両スキーが左向きに回動させられて車体がスキーの向き(この例では左向き)に旋回する。
特開2004−17950号公報(第5−13頁、第1図)
ところが、この種のスノーモービルには、以下の問題点がある。すなわち、雪上を走行するためのスノーモービルは、車体を旋回させるためのスキーを雪面に接触させた状態で雪面に対してスキーを滑らせるようにして走行可能に構成されている。したがって、積雪が存在しない場所(除雪された道路や、降雪がない季節における道路等)でスノーモービルを走行させるときには、舗装路等に滑走面を接触させた状態で舗装路等に対してスキーを滑らせることとなる。この結果、スキーの滑走面に形成されているランナー(スキーの長手方向に沿って形成された長尺の凸部)の底部が削り取られてしまう。この場合、今日のスノーモービルには、操舵機構の軽量化や、雪面に対する滑走抵抗の低減を図るために、操舵用のスキーを樹脂材料で成形したものが増えている。したがって、舗装路等を走行した際には、比較的短距離の走行であってもランナー等が削り取られて(摩耗して)しまう。このため、雪上を走行する際に雪面に対してランナーを十分に奥深くまで押し込むことができなくなるため(雪面に対するグリップ力が低下するため)、短い旋回半径での旋回が困難になるという問題点がある。また、積雪が存在しない場所でスノーモービルを走行させる際には、雪上走行用のスキーによって舗装路等に対する十分なグリップ力を得ることができないため、ライダーが意図するような旋回半径での旋回が困難となる。したがって、積雪が存在しない場所でのスノーモービルの走行が非常に危険な状態となっている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、積雪が存在しない場所であっても操舵用スキーの摩耗を回避しつつスノーモービルを安全に走行させるスノーモービル用台車を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のスノーモービル用台車は、スノーモービルの操舵用スキーに取り付けられて当該スノーモービルの駆動用トラックベルトを接地させた状態で当該操舵用スキーを接地面から浮上させるスノーモービル用台車であって、前記操舵用スキーが載置される台座と、当該台座に取り付けられた車輪と、前記操舵用スキーに前記台座を取り外し可能に固定する固定機構とを備えている。
また、請求項2記載のスノーモービル用台車は、請求項1記載のスノーモービル用台車において、左右両側の前記操舵用スキーに別個独立して取り付け可能に構成されている。
さらに、請求項3記載のスノーモービル用台車は、請求項1または2記載のスノーモービル用台車において、前記台座における前記車輪の取り付け位置よりも前方、および当該台座における当該車輪の取り付け位置よりも後方の少なくとも一方に補助輪が取り付けられている。
また、請求項4記載のスノーモービル用台車は、請求項1から3のいずれかに記載のスノーモービル用台車において、2つの前記車輪が前記台座の幅方向で並ぶように当該台座に取り付けられている。
さらに、請求項5記載のスノーモービル用台車は、請求項4記載のスノーモービル用台車において、前記台座の前後方向に沿うようにして配設された回動軸を中心として前記両車輪の回転軸が当該台座に対して傾動するように当該両車輪が当該台座に取り付けられている。
請求項1記載のスノーモービル用台車によれば、操舵用スキーが載置される台座と、台座に取り付けられた車輪と、操舵用スキーに台座を取り外し可能に固定する固定機構とを備えて駆動用トラックベルトを接地させた状態で操舵用スキーを接地面から浮上させるように構成したことにより、積雪が存在しない場所(除雪された道路や、降雪がない季節における道路等)でスノーモービルを走行させるときに、舗装路等の接地面から操舵用スキーを浮上させた状態でスノーモービルを走行させることができる。したがって、操舵用スキーの滑走面(ランナー等)が削り取られる事態を回避することができる結果、積雪が存在しない場所を走行した後に雪上を走行する際に、雪面に対して操舵用スキーのランナーを十分に奥深くまで押し込んで十分なグリップ力を得ることができる。また、積雪が存在しない場所を走行する際にも接地面に接地させた車輪によって十分なグリップ力を得ることができる。したがって、雪上、および積雪がない場所の双方においてスノーモービルを安全に走行させことができる。
請求項2記載のスノーモービル用台車によれば、左右両側の操舵用スキーに別個独立して取り付け可能に構成したことにより、両操舵用スキーを単一のスノーモービル用台車に載置するようにした構成とは異なり、操舵用スキーの向きを変化させることによってスノーモービル用台車の向きを変えて容易に旋回させることができる。したがって、積雪が存在しない場所において、雪上を走行するときと同じハンドル操作でスノーモービルを旋回させることができる。
請求項3記載のスノーモービル用台車によれば、車輪の取り付け位置よりも前方および後方のいずれか少なくとも一方に補助輪を取り付けたことにより、操舵用スキーの前後方向への回動に伴って台座の前端部または後端部が接地面に接地して削り取られる事態を回避することができる。
請求項4記載のスノーモービル用台車によれば、2つの車輪を台座の幅方向で並ぶように取り付けたことにより、単一の車輪を有する構成と比較して、安定した状態のスノーモービル用台車に操舵用スキーを載置することができる。したがって、走行時におけるスノーモービルの転倒を十分に回避することができる。
請求項5記載のスノーモービル用台車によれば、両車輪の回転軸が台座に対して傾動するように両車輪を取り付けたことにより、旋回時に両車輪を接地させた状態を維持することができるため、十分なグリップ力を得ることができる。したがって、積雪が存在しない場所においてスノーモービルを安全に走行させることができる。
以下、本発明に係るスノーモービル用台車の最良の形態について説明する。
最初に、本発明に係るスノーモービル用台車の構成について、各図を参照して説明する。
図1,2に示すスノーモービル用台車1は、積雪が存在しない場所においてスノーモービル(小型雪上車)100を走行させる際に、操舵用スキー(以下、「スキー」ともいう)107,107に取り付けることによって接地面GLからスキー107,107を浮上させた状態でスノーモービル100の走行を可能とする装置であって、1つのスキー107につき1つのスノーモービル用台車1を装着可能に(左右両側のスキー107,107に別個独立して取り付け可能に)構成されている。この場合、スノーモービル100は、車体101の後方に駆動機構102が配設されると共に、車体101の前方に操舵機構103が配設されて構成されている。駆動機構102は、内燃機関を動力源として回転するトラックベルト102aを備えている。また、操舵機構103は、懸架装置105を介して車体101に取り付けられた一対のスキー107,107と、スキー107,107の向きを変えるためのハンドル106(図1参照)とを備え、ハンドル106を操作することによって車体101に対してスキー107,107の向きを変化させてスノーモービル100の進行方向を変化させる(旋回させる)ように構成されている。
一方、図3〜8に示すように、スノーモービル用台車(以下、「台車」ともいう)1は、台座2、主車輪部3、前側補助輪部4a、後側補助輪部4b、前側固定部5a、後側固定部5bおよび幅調整部5c,5cを備えてスキー107に対して着脱可能に構成されている。台座2は、図8に示すように、底板2aおよび側板2b,2cを備えて断面コ字状に形成されている。この場合、台座2は、その幅や長さが相違する各種の操舵用スキーを底板2a上(側板2b,2c間)に載置可能に、その幅が一般的な操舵用スキーの幅よりも広くなるように規定されている。また、台座2の長さは、一般的な操舵用スキーの長さよりも僅かに短くなるように規定されている。また、台座2の内側(底板2aの上)には、台座2の長さよりも僅かに短尺で断面がL字状のレール11,11が固定されてレール11,11の間にスキー107のランナーが入り込むための凹部2dが形成されている。また、レール11,11の上には、スキー107の傷付きを防止するための緩衝材12(一例として、ゴムマット)が貼付されている。さらに、図7に示すように、台座2の底面(底板2aの下面)には、断面L字状の金具と断面コ字状の金具とが溶接されて主車輪部3を取り付けるための取付部13が形成されている。また、台座2の底面における前方(主車輪部3の取り付け位置である取付部13よりも前方)には、前側補助輪部4aを取り付けるためのスペーサ14,14が溶接され、台座2の底面における後方(主車輪部3の取り付け位置である取付部13よりも後方)には、後側補助輪部4bを取り付けるためのスペーサ14,14が溶接されている。
主車輪部3は、図7に示すように、台座2の取付部13にボルト21aによって取り付けられたフレーム21と、回転軸22aがフレーム21に対して回転可能に固定された車輪22,22とを備えている。この場合、ボルト21aは、本発明における回動軸に相当し、台座2の前後方向(スノーモービル100の進行方向)に沿った向きでフレーム21および取付部13を貫通させられてナット締めされることにより、取付部13(台座2)に対するフレーム21の傾動(図5に示す矢印C1,C2の向きへの回動)を許容しつつ取付部13にフレーム21を固定する。したがって、この台車1では、両車輪22,22を連結している回転軸22aがボルト21aを中心として台座2に対して傾動するように構成され、図8に示すように、両車輪22,22を接地面GLに接地させた状態において、台座2(スキー107)の矢印D1,D2の向きへの傾動が許容されている。
この場合、この台車1では、ボルト21aが台座2の底板2aに対して45°の角度で後ろ下がりとなるように取付部13およびフレーム21を貫通させられている。したがって、ボルト21aを底板2aに対して平行となるように取付部13およびフレーム21を貫通させるのとは異なり、図10に示すように、スノーモービル100の旋回時にスキー107と共に台座2が旋回方向内側に傾いた際に、旋回方向内側の車輪22が旋回方向外側の車輪22よりも後退するように主車輪部3が台座2に対して回動する。この結果、旋回時には、スキー107の向きよりもよりも両車輪22,22の向きの方が僅かに旋回方向内向きとなる。車輪22,22は、フレーム21に対して回転軸22aが回転可能に固定され、図5,6に示すように、台座2の幅方向で両車輪22,22が並ぶように台座2の長手方向中央部に取り付けられている。
前側補助輪部4aおよび後側補助輪部4b(以下、区別しないときには「補助輪部4」ともいう)は、図3,4に示すように、ベース板25、軸受け26および車輪27を備えている。この補助輪部4は、ベース板25がスペーサ14,14にボルト締めされることによって台座2における主車輪部3の取り付け位置(取付部13)よりも前方および後方に車輪27がそれぞれ位置するように台座2に取り付けられている。この場合、スノーモービル100のスキー107は、図1に示すように、懸架装置105におけるショックアブソーバー105aの下端部に取り付けられて車体101に対する矢印E1,E2の向きへの回動が可能となっている。したがって、この台車1では、スキー107が車体101に対して矢印E1の向きに回動した際には、後側補助輪部4bの車輪27が接地面GLに接地して台座2の後端部が接地面GLに接触する事態を回避し、スキー107が車体101に対して矢印E2の向きに回動した際には、前側補助輪部4aの車輪27が接地面GLに接地して台座2の前端部が接地面GLに接触する事態を回避するように構成されている。
前側固定部5aは、後側固定部5bおよび幅調整部5cと相俟って本発明における固定機構を構成し、図6,7に示すように、フック31,31、プレート32、ボルト33およびプレート34を備えている。フック31,31は、図9に示すように、プレート32を嵌合させるための嵌合用スリット61が形成されて台座2の側板2b,2c(同図では、側板2c側のフック31を図示している)に溶接されている。プレート32は、図6に示すように、平面視T字状に形成されると共に、図9に示すように、各フック31,31に嵌合させるための嵌合用スリット62が両端部に形成されている。また、図6,7に示すように、プレート32の幅方向中央部には、ボルト孔が形成されてボルト33が装着されている。このプレート32は、フック31,31に嵌合させた状態においてボルト33を締め込むことにより、ボルト33によってスキー107を台座2の底板2a(レール11,11の上端部)に押し付けるようにしてスキー107に台座2を固定する。また、図7に示すように、プレート32には、プレート34がボルト締めされている。この場合、この台車1では、プレート34の先端部がスノーモービル100におけるショックアブソーバー105aの下端部に当接させられることにより、スノーモービル100の進行方向である矢印Fの向きとは逆向きへの台車1のずれ(スキー107に対する台車1のずれ)を防止可能に構成されている。
後側固定部5bは、図6,7に示すように、フック41、プレート42およびボルト43を備えている。フック41は、図8に示すように、台座2における底板2aおよび側板2b,2cの外面に面的接触可能な断面コ字状に形成されると共に、図9に示すように、プレート42を嵌合させるための嵌合用スリット61が形成されている。プレート42は、図6に示すように、平面視I字状に形成されると共に、図9に示すように、フック41に嵌合させるための嵌合用スリット62が両端部に形成されている。また、プレート42の幅方向中央部には、ボルト孔が形成されてボルト43が装着されている。このプレート42は、フック41に嵌合させた状態においてボルト43を締め込むことにより、ボルト43によってスキー107を台座2の底板2a(レール11,11の上端部)に押し付けるようにしてスキー107に台座2を固定する。この後側固定部5bは、上記の前側固定部5aとは異なり、台座2に対してその前後方向にフック41を任意に移動させることができるように構成されている。したがって、その長さが相違する各種の操舵用スキーに台車1を固定可能となっている。
幅調整部5cは、図6に示すように、側板2cに溶接されたナットに装着されたボルト51,51を備えている。この場合、台座2における前側の幅調整部5cには、ボルト51,51の先端部にプレート52が取り付けられている。この幅調整部5cは、各ボルト51を側板2cに締め込むことにより、底板2a上に載置されたスキー107を側板2b側に押し付けてスキー107に対して台車1をがたつかせることなく固定可能に構成されている。なお、プレート52は、側板2cにボルト51を締め込んだ際に、前側が上向きに反っているスキー107の側面を側板2b側に向けて確実に押圧するためのあて板であって、必要に応じて台座2における後側の幅調整部5cにもプレート52を配設することができる。
次に、台車1の使用方法について、図面を参照して説明する。
積雪が存在しない場所においてスノーモービル100を走行させる際には、まず、側板2cに対して各ボルト51,51・・を緩めると共に、フック31,31,41からプレート32,42を取り外す。次いで、この状態の台車1をスノーモービル100のスキー107,107の下にセットする(台座2の上にスキー107を載置する)。この際には、台座2における底板2aの凹部2dにスキー107のランナーが入り込むように底板2aの上にスキー107を載置する。続いて、フック31,31,41にプレート32,42を嵌合させる。この際には、まず、フック31,31にプレート32を嵌合させ、プレート32にボルト締めされているプレート34の先端部をショックアブソーバー105aの下端部に当接させる。この際には、図1に示すように、ショックアブソーバー105aの下端部にプレート34を当接させた状態において、スノーモービル100の車幅方向におけるショックアブソーバー105aの側方に台車1の車輪22が位置するようにプレート32に対するプレート34の固定位置を調整するのが好ましい。次いで、フック41にプレート42を嵌合させる。この際には、前側固定部5aから可能な限り離間した位置にフック41をスライドさせた状態でプレート42を嵌合させるのが好ましい。
次いで、側板2cに対して各ボルト51,51・・を締め込むことにより、ボルト51の先端部(またはプレート52)によってスキー107の側面を押圧して側板2bにスキー107を押し付ける。これにより、スキー107の台座2内でのがたつきが防止される。続いて、プレート32,42にボルト33,43を締め込む。この際には、ボルト33,43によってスキー107が下向きに押圧されてスキー107の滑走面が底板2a(レール11,11の上端部)に押し付けられ、これにより、図1に示すように、スキー107に対する台車1の取り付けが完了する。この状態では、スノーモービル100のトラックベルト102aが接地面GLに接地させられた状態で、スキー107,107が台車1によって接地面GLから浮上させられる。したがって、駆動機構102を作動させてスノーモービル100を矢印Fの向きに走行させることにより、スキー107,107を接地面GLから浮上させた状態を維持しつつスノーモービル100を走行させることができる。この場合、この台車1では、台座2の幅方向で並ぶようにして2つの車輪22,22が台座2に取り付けられているため、走行時には、4つの車輪22,22・・と、例えば後側補助輪部4b,4bの2つの車輪27,27とが接地面GLに接地した状態となる。したがって、スノーモービル100の転倒を招くことなく、安定した走行が可能となる。
また、この台車1では、台座2に対して回転軸22aが傾動するように構成されているため、旋回時にも各車輪22,22・・を接地面GLに接地させた状態を維持することができる。具体的には、図10に示すように、例えば左旋回時には、ハンドル106のハンドル操作に伴ってスキー107,107が左向きに回動させられる。この場合、この種のスノーモービルでは、旋回時に操舵用スキーの旋回方向外側が旋回方向内側よりも接地面GLから高くなるように操舵用スキーが傾くように構成されている。したがって、旋回方向外側が高くなるように傾けられたスキー107,107に取り付けられている台車1は、スキー107の傾斜に伴い、台座2が図8に示す矢印D1の向きに傾けられる。この際に、主車輪部3がボルト21aによって台座2に固定されて同図の矢印C1,C2の向きへの傾動が許容されているため、主車輪部3は、図10に示すように、台座2に対して矢印C1で示す向きに傾動する。これにより、車輪22,22を接地面GLに接地させた状態が維持される。したがって、例えば舗装路等に対する十分なグリップ力を得ることができ、安定した旋回が可能となる。この場合、この台車1では、前述したように、主車輪部3に対して台座2が傾動する際に、旋回方向内側の車輪22が旋回方向外側の車輪22よりも後退するように主車輪部3が台座2に対して回動する結果、スキー107の向きよりも両車輪22,22の向きの方が僅かに旋回方向内側向きとなる。したがって、スノーモービル100が有する弱アンダーステア気味の旋回特性が解消されて、ライダーの意図した旋回半径での旋回が可能となる。
一方、積雪が存在する場所に到着した際には、前側固定部5a、後側固定部5bおよび幅調整部5c,5cの各ボルトを緩めることによってスキー107,107から台車1,1を取り外す。これにより、スキー107、107を雪面に接地させて、スノーモービル100を通常に走行させることができる。
このように、この台車1によれば、スキー107が載置される台座2と、台座2に取り付けられた車輪22,22(主車輪部3)と、スキー107に台座2を取り外し可能に固定する固定機構(前側固定部5a、後側固定部5bおよび幅調整部5c,5c)とを備えてトラックベルト102aを接地させた状態でスキー107を接地面GLから浮上可能に構成したことにより、積雪が存在しない場所(除雪された道路や、降雪がない季節における道路等)でスノーモービル100を走行させるときに、接地面GLからスキー107,107を浮上させた状態でスノーモービル100を走行させることができる。したがって、スキー107,107の滑走面(ランナー等)が削り取られる事態を回避することができる結果、積雪が存在しない場所を走行した後に雪上を走行する際に、雪面に対してスキー107のランナーを十分に奥深くまで押し込んで十分なグリップ力を得ることができる。また、積雪が存在しない場所を走行する際にも接地面GLに接地させた車輪22,22によって十分なグリップ力を得ることができる。したがって、雪上、および積雪がない場所の双方においてスノーモービルを安全に走行させことができる。
また、この台車1によれば、左右両側のスキー107,107に別個独立して取り付け可能に構成したことにより、両スキー107,107を単一のスノーモービル用台車に載置するようにした構成とは異なり、スキー107,107の向きを変化させることによって台車1の向きを変えて容易に旋回させることができる。したがって、積雪が存在しない場所において、雪上を走行するときと同じハンドル操作でスノーモービル100を旋回させることができる。
さらに、この台車1によれば、車輪22,22(主車輪部3)の取り付け位置よりも前方および後方に前側補助輪部4aおよび後側補助輪部4bをそれそれ取り付けたことにより、スキー107の前後方向への回動に伴って台座2の前端部および後端部が接地面GLに接地して削り取られる事態を回避することができる。
また、この台車1によれば、2つの車輪22,22を台座2の幅方向で並ぶように取り付けたことにより、単一の車輪を有する構成と比較して、安定した状態の台車1にスキー107を載置することができる。したがって、走行時におけるスノーモービル100の転倒を十分に回避することができる。
さらに、この台車1によれば、両車輪22,22の回転軸22aがボルト21aを中心として台座2に対して傾動するように両車輪22,22を取り付けたことにより、旋回時に両車輪22,22を接地させた状態を維持することができるため、十分なグリップ力を得ることができる。したがって、積雪が存在しない場所においてスノーモービル100を安全に走行させることができる。この場合、台座2に対して45°程度の角度で後ろ下がりとなるようにボルト21aを配設したことにより、台座2に対して主車輪部3が傾動する際に、旋回方向内側の車輪22が旋回方向外側の車輪22よりも後退するように主車輪部3を回動させることができる。したがって、旋回時にスキー107の向きよりも両車輪22,22の向きの方を僅かに旋回方向内側向きにすることができるため、スノーモービル100が有する弱アンダーステア気味の旋回特性を解消することができる結果、ライダーは意図した旋回半径でスノーモービル100を旋回させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、上記の台車1では、各スキー107,107に台車1を1つずつ取り付けるように構成されているが、本発明におけるスノーモービル用台車の構成はこれに限定されず、1つのスノーモービル用台車上に両スキー107,107を載置して固定するように構成することもできる。この構成では、旋回時におけるスキー107,107の動きに応じて車輪の方向が変化するような旋回機構を設けるのが好ましい。また、上記の台車1では、ボルト33,43,51,51・・を締め込むことによってスキー107に台車1を固定する構成を採用しているが、本発明における固定機構の構成はこれに限定されず、例えば、固定用ベルトによってスノーモービル用台車をスキー107に固定する構成を採用することもできる。さらに、上記の台車1では、台座2の前後に前側補助輪部4aおよび後側補助輪部4bを取り付けているが、本発明はこれに限定されず、前側補助輪部4aのみ、または後側補助輪部4bのみを台座2に取り付けてスノーモービル用台車を構成することもできる。加えて、上記の台車1では、2つの車輪22,22が台座2に取り付けられているが、例えば、2つの主車輪部3,3を台座2の前後に取り付けて、4つの車輪22,22・・を接地面GLに接地させる構成を採用することもできる。
台車1,1を取り付けたスノーモービル100の側面図である。 台車1,1を取り付けたスノーモービル100の底面図である。 台車1の側面図である。 台車1の他の側面図である。 台車1の底面図である。 台車1の平面図である。 図6におけるA−A線断面図である。 図6におけるB−B線断面図である。 前側固定部5aおよび後側固定部5bを分解した状態の外観斜視図である。 台車1,1を取り付けたスノーモービル100が左旋回している状態の底面図である。
符号の説明
1 スノーモービル用台車
2 台座
3 主車輪部
4a 前側補助輪部
4b 後側補助輪部
5a 前側固定部
5b 後側固定部
5c 幅調整部
13 取付部
21 フレーム
21a ボルト
22 車輪
22a 回転軸
27 車輪
31,41 フック
32,42 プレート
33,43,51 ボルト
100 スノーモービル
102a トラックベルト
107 操舵用スキー
GL 接地面

Claims (5)

  1. スノーモービルの操舵用スキーに取り付けられて当該スノーモービルの駆動用トラックベルトを接地させた状態で当該操舵用スキーを接地面から浮上させるスノーモービル用台車であって、
    前記操舵用スキーが載置される台座と、当該台座に取り付けられた車輪と、前記操舵用スキーに前記台座を取り外し可能に固定する固定機構とを備えているスノーモービル用台車。
  2. 左右両側の前記操舵用スキーに別個独立して取り付け可能に構成されている請求項1記載のスノーモービル用台車。
  3. 前記台座における前記車輪の取り付け位置よりも前方、および当該台座における当該車輪の取り付け位置よりも後方の少なくとも一方に補助輪が取り付けられている請求項1または2記載のスノーモービル用台車。
  4. 2つの前記車輪が前記台座の幅方向で並ぶように当該台座に取り付けられている請求項1から3のいずれかに記載のスノーモービル用台車。
  5. 前記台座の前後方向に沿うようにして配設された回動軸を中心として前記両車輪の回転軸が当該台座に対して傾動するように当該両車輪が当該台座に取り付けられている請求項4記載のスノーモービル用台車。
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