しかしながら、上記特許文献1に記載の情報表示装置においては、高価な透明液晶が別途必要となるので、コストが高くなるだけでなく、表示制御が複雑となるという問題がある。また、透明液晶に操作スイッチ表示部が表示されるので、ディスプレーの画面表示を見ながらそのまま画面表示の操作スイッチ表示部の操作を行うことができるというタッチパネルの良さはない。つまり乗員が操作する際には手前の透明液晶に表示される操作スイッチ表示部を認識しなおさなければならない。
そこで、本願発明者たちが検討したところ、上記特許文献1とは全く異なる構成、すなわち、透明液晶を用いないでディスプレーに操作スイッチ表示部を表示させ、かつディスプレーとタッチパネルとを離間させる構成とすることにより、前述のタッチパネルの良さを確保しつつ視認性と操作性との両立が可能となることを見出した。
しかしながら、このような構成とすると以下のような問題が生じる。
すなわち、図26(情報表示装置のディスプレー及びタッチパネルの水平断面図)に示すように、ディスプレー100上に例えば操作スイッチ表示部xが表示された場合、該操作スイッチ表示部xに対応するタッチパネル101上の感応領域y(図26には表記したが、実際は透明なままで操作者からは認知することができない)は、一般にスイッチ表示部xと同寸法同形状でかつ正面視で上記スイッチ表示部xに重なる位置に設定されるが、通常、情報表示装置は左側座席と右側座席との間に設けられるので、操作者はディスプレー100上の操作スイッチ表示部xを例えば矢印で示すように斜めに見ることとなる。そのため、操作者が例えば左側座席に着座している場合には、操作者の方向からでは、図27にも示すように、操作スイッチ表示部xと感応領域yとにずれが生じ、例えば、操作者の指が操作スイッチ表示部xの左端に重なるようにタッチパネル101にタッチした場合でも、タッチパネル101上の感応領域yにタッチしたこととはならず、操作スイッチ表示部xに対応する機能が動作しないこととなる。
また、図28、図29に示すように、ディスプレー100上に例えば複数の操作スイッチ表示部x1,x2,x3が表示された場合、前述の1個だけ操作スイッチ表示部が表示された場合同様、これらに対応して3つの感応領域y1、y2,y3がタッチパネル101上に設定されるが、この場合、例えば、操作者の指が操作スイッチ表示部x2に重なるようにタッチパネル101にタッチした場合、操作スイッチ表示部x1に対応する感応領域y1にタッチすることとなり、操作スイッチ表示部x1に対応する機能が作動してしまう。
また、これらの問題は、例えば車両のゆれや指のふるえ等によっても発生し易くなることがあり、特に操作スイッチ表示部が小さい場合に顕著となる。
そこで、本発明は、情報表示画面とタッチ操作面とが分離された情報表示装置において、タッチ操作面に対するタッチ操作時の誤操作を防止することができる車両用情報表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両に設置される情報表示装置であって、操作スイッチ表示部を含む表示情報が表示される情報表示画面と、該情報表示画面よりも操作者に近い位置に間隔を空けて配置された透明なタッチ操作面と、該タッチ操作面における、上記情報表示画面に表示された操作スイッチ表示部に対応する部分がタッチされたときに、該スイッチ表示部に対応する信号を出力する信号出力手段と、操作者の操作動作を検出する操作動作検出手段と、該検出手段で操作者の操作動作が検出されたときに、誤操作が生じないように、上記表示情報の表示形態が大きくなるように変更する表示形態変更手段とが備えられていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、表示形態変更手段は、表示情報のうち操作者の操作対象となる表示情報の表示形態のみが大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、表示形態変更手段は、操作者の操作動作がタッチ操作面に近接するほど表示情報の表示形態がより大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、操作者の操作が行われる確定度を検出する操作確定度検出手段が備えられ、表示形態変更手段は、上記検出手段で確定度が相対的に低いと検出された表示情報の表示形態が相対的に小さくなり、上記検出手段で確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が相対的に大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、操作者の操作が行われる確定度を検出する操作確定度検出手段が備えられ、表示形態変更手段は、上記検出手段で確定度が相対的に低いと検出された表示情報が消え、上記検出手段で確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が上記表示情報が消えたエリアまで張り出して大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、表示形態変更手段は、操作確定度検出手段で確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が所定の大きさまで大きくなった後、その大きくなった表示情報のうち、上記検出手段で確定度が相対的に低いと検出された表示情報の表示形態が相対的に小さくなり、上記検出手段で確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が相対的に大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明において、表示形態変更手段は、表示情報の表示形態が中央部分を強調しながら大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の発明において、表示形態変更手段は、表示情報の表示形態が輪郭線を消しながら大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の発明において、操作者の着座位置を検出する着座位置検出手段が備えられ、表示形態変更手段は、上記検出手段で検出された操作者に向かって表示情報の表示形態が大きくなるように変更することを特徴とする。
また、本願の請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれかに記載の発明において、表示形態変更手段は、ナビゲーションシステムの地図情報で目的地を指定しようとする操作者の操作動作が検出されたときに、上記地図情報の表示形態が大きくなるように変更することを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、情報表示画面とタッチ操作面とが間隔を空けて配置された車両用情報表示装置において、操作者の操作動作が検出されたときに、誤操作が生じないように、上記表示情報の表示形態が大きくなるように変更されるので、操作者が、タッチ操作面における、上記情報表示画面に表示された操作スイッチ表示部に対応する部分を確実にタッチすることができ、誤操作が防止されることとなる。
また、情報表示画面よりも操作者に近い位置に間隔を空けてタッチ操作面が配置されているので、情報表示画面の視認性及びタッチ操作面に対する操作性を両立することができる。加えて、タッチ操作面には操作スイッチ表示部等の表示情報を表示する必要がないので、表示制御が複雑にならず、両方に表示する場合よりもコストが安くなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、表示情報のうち操作者の操作対象となる表示情報の表示形態のみが大きくなるように変更されるので、表示形態変更による違和感が抑制されることとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、操作者の操作動作がタッチ操作面に近接するほど表示情報の表示形態がより大きくなるように変更されるので、より確実に誤操作が防止されることとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、操作者の操作が行われる確定度が相対的に低いと検出された表示情報の表示形態が相対的に小さくなり、上記確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が相対的に大きくなるように変更されるので、より一層確実に誤操作が防止されることとなる。
また、請求項5に記載の発明によれば、操作者の操作が行われる確定度が相対的に低いと検出された表示情報が消え、上記確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が上記表示情報が消えたエリアまで張り出して大きくなるように変更されるので、これによっても、より一層確実に誤操作が防止されることとなる。
また、請求項6に記載の発明によれば、操作者の操作が行われる確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が所定の大きさまで大きくなった後、その大きくなった表示情報のうち、上記確定度が相対的に低いと検出された表示情報の表示形態が相対的に小さくなり、上記確定度が相対的に高いと検出された表示情報の表示形態が相対的に大きくなるように変更されるので、これによっても、より一層確実に誤操作が防止されることとなる。
また、請求項7に記載の発明によれば、表示情報の表示形態が中央部分を強調しながら大きくなるように変更されるので、操作者は表示情報の中央部分をタッチする傾向となって、これにより、表示情報と感応領域とに生じるずれの影響が低減されて、誤操作が防止されることとなる。
また、請求項8に記載の発明によれば、表示情報の表示形態が輪郭線を消しながら大きくなるように変更されるので、これによっても、操作者は表示情報の中央部分をタッチする傾向となって、これにより、表示情報と感応領域とに生じるずれの影響が低減されて、誤操作が防止されることとなる。
また、請求項9に記載の発明によれば、操作者に向かって表示情報の表示形態が大きくなるように変更されるので、操作者の操作性が向上し、誤操作防止に資することとなる。
また、請求項10に記載の発明によれば、ナビゲーションシステムの地図情報で目的地を指定しようとする操作者の操作動作が検出されたときに、上記地図情報の表示形態が大きくなるように変更されるので、ナビゲーションシステムで目的地を誤りなく指定することができる。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両1は、いわゆる左ハンドル仕様車であり、左側のフロントシート(すなわち運転席)の前方に、ステアリングホイール2及び各種計器3…3等が配設され、左側のフロントシートと右側のフロントシート(すなわち助手席)との間の空間の前方のインストルメントパネル4に、ハザードランプスイッチ5、空調制御スイッチ6,6、及び本発明に係る情報表示装置10等が配設されている。
図2に示すように、情報表示装置10は、インストルメントパネル4の中央部に形成された円形開口に組み込まれている。情報表示装置10は、インストルメントパネル4のフレーム4aに固定された液晶ディスプレイ11、すなわち表示画面と、タッチパネル12、すなわち操作画面とを有している。両部材11,12とも正面視で円形状に作製されている。
図3に示すように、液晶ディスプレイ11は、車室内でシートに着座した乗員に対して相対的に遠い位置に、またタッチパネル12は、シートに着座した乗員に対して相対的に近い位置に、それぞれ分離して配置されている。乗員である操作者が指Cで接触操作をするタッチパネル12は透明な素材で作製されており、操作者が奥方のディスプレイ11に表示された種々の画像をタッチパネル12越しに明瞭に観察できるようになっている。タッチパネル12は表面が球面状に作製されており、ディスプレイ11から操作者側に所定距離だけ離間して浮いたように位置している。タッチパネル12は操作者の接触操作による接触位置を検出し、その接触位置に関する信号を出力する。
図2に示したように、情報表示装置10の周囲に、複数(図例では6つ)の赤外線センサ21〜26が配設されている。それらのうち、フレーム部材4aに縦に並んで配置された第1〜第3赤外線センサ21〜23は、タッチパネル12の直上空間で左右方向に細長く延びるエリアB1,B2,B3を検知エリアとする。一方、フレーム部材4aに横に並んで配置された第4〜第6赤外線センサ24〜26は、タッチパネル12の直上空間で上下方向に細長く延びるエリアB4,B5,B6を検知エリアとする。
これらの赤外線センサ21〜26は、焦電型の赤外線センサであって、赤外線の受光量が少なくなるほど、つまり検知エリアB1〜B6内の物体(ここではタッチパネル12を接触操作しようとする操作者の指C)の存在量(又は侵入量)が大きくなるほど、より大きな電圧(又は電流)を発生する。
図4に示すように、情報表示装置10のコントロールユニット30は、タッチパネル12で検出された接触位置に関する信号と、赤外線センサ21〜26で検出された物体の存在量に関する信号とを入力し、これらの信号に基いて、ディスプレイ11に表示させるべき画像を決定し、その画像がディスプレイ11に表示されるように、該ディスプレイ11に制御信号を出力する。
その場合に、コントロールユニット30は、図5に示すように、第1〜第3赤外線センサ21〜23のうち、最も大きな電圧を発生している赤外線センサ、つまり左右方向に延びる検知エリアB1〜B3内の操作者の指Cの存在量が最大である赤外線センサと、第4〜第6赤外線センサ24〜26のうち、最も大きな電圧を発生している赤外線センサ、つまり上下方向に延びる検知エリアB4〜B6内の操作者の指Cの存在量が最大である赤外線センサとの組合せに基いて、図6に示すように、タッチパネル12の直上空間を区分する複数(図例では9つ)の領域Z1〜Z9のうち、どの領域に操作者の指Cが存在するかを判定する。換言すれば、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度(確からしさ)を判定する。
そして、コントロールユニット30は、操作者の指Cが存在する領域Z(領域Z1〜Z9を包括していうとき符号Zを用いる)を、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高い領域Zであると判定する。逆に、コントロールユニット30は、操作者の指Cが存在しない領域Zを、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低い領域Zであると判定する。もちろん、この判定は操作者の操作動作に伴う指Cの移動に応じて時々刻々変化する。
ここで、上記第1領域Z1〜第9領域Z9は、図2に示した第1〜第3赤外線センサ21〜23の検知エリアB1,B2,B3と、第4〜第6赤外線センサ24〜26の検知エリアB4,B5,B6とが相互に重なり合う部分である。
なお、隣接する2つの赤外線センサが共に最大電圧(又は最大電流)を発生しているときは、両赤外線センサの検知エリアB,B(検知エリアB1〜B6を包括していうとき符号Bを用いる)の境界付近、すなわち隣接する2つの領域Z,Zの境界付近に操作者の指Cが存在するものと判定する。
また、コントロールユニット30は、操作者の指Cが存在すると判定した領域Zに係る赤外線センサの発生電圧に基いて、操作者の指Cとタッチパネル12の表面との間の距離、つまり操作者の指Cがタッチパネル12の表面にどの程度近接しているかを判定する。
さらに、コントロールユニット30は、操作者の指Cとタッチパネル12の表面との間の距離の時間的変化に基いて、操作者の指Cがタッチパネル12に近接中か又はタッチパネル12から離反中かを判定し、かつその際の近接速度又は離反速度を判定する。
そして、コントロールユニット30は、操作者の指Cが存在すると判定した領域Zの移り変りに基いて、操作者の操作動作がタッチパネル12に対していずれの側から行われているかを判定する。換言すれば、操作者の着座位置、つまり操作者は運転席に座っている運転者か又は助手席に座っている他の乗員かを判定する。
すなわち、図6に矢印アで示したように、操作者の指Cが存在すると判定した領域Zが、例えば領域Z4,Z5,Z6の順に、左から右へ移り変ったときは、操作者は左側のフロントシートに着座している運転者であると判定する。一方、図6に矢印イで示したように、操作者の指Cが存在すると判定した領域Zが、例えば領域Z3,Z2,Z1の順に、右から左へ移り変ったときは、操作者は右側のフロントシートに着座している他の乗員であると判定する。
次に、本発明の特徴部である、上記液晶ディスプレイ11に表示させる画像の形態の変更について説明する。まず、第1の画像形態変更例を説明する。例えば、この車両1の電気系統の電源がONされると、ディスプレイ11には、図2に示したような画像が表示される。すなわち、「START」という文字が記された楕円形状のスイッチ画像がディスプレイ11の中央部に表示される。操作者は、このスイッチ画像を、透明なタッチパネル12越しに明瞭に見ることができる。そして、この状態で、操作者がタッチパネル12の表面を接触操作すると、ディスプレイ11の表示は、図7に示すような表示に切り換わる。
ここで、コントロールユニット30は、スイッチ画像に対応した感応領域をタッチパネル12上に設定する。操作者は、その感応領域内でタッチパネル12を接触操作しなければ、ディスプレイ11の表示は切り換わらない。換言すれば、コントロールユニット30は、タッチパネル12で検出された接触位置が感応領域内にある場合に限り、その接触操作を有効とする。
一般に、感応領域は、ディスプレイ11に表示されたスイッチ画像の形状とほぼ同じ形状の領域とされ、情報表示装置10を正面から見たときに、ディスプレイ11上のスイッチ画像と、タッチパネル12上の感応領域とが重なり合ってほぼ一致するように設定される。以上のようなことは、以下に説明する他のスイッチ画像の接触操作においても事情は同じであるので、その都度の詳しい説明は省略する。
図7に示したディスプレイ11の表示は、相互に上下に並んで配置された、「オーディオ」という文字が記された楕円形状のスイッチ画像X1と、「カーナビ」という文字が記された楕円形状のスイッチ画像X2とを含んでいる。
ここで、図7以下の図面において、タッチパネル12上に表した交差する一点鎖線は、タッチパネル12の左右の中心線及び上下の中心線(見えるわけではない)を表しており、それらが右方及び下方に少し湾曲しているのは、これらの図例が、情報表示装置10を運転席に着座した運転者から見た場合を示しているからである。つまり、情報表示装置10の左側にいる運転者は、情報表示装置10のディスプレイ11及びタッチパネル12を左斜め上方から見ることになる。その結果、この角度からは、本来、各スイッチ画像X1,X2の真正面に設定されたタッチパネル12上の感応領域Y1,Y2(見えるわけではない)は、各スイッチ画像X1,X2と一致せず、ズレを生じている。
そして、この状態で、操作者が「オーディオ」のスイッチ画像X1を接触操作すると(より詳しくは、タッチパネル12上の感応領域Y1を接触操作すると)、ディスプレイ11の表示は、図8に示すような表示に切り換わり、一方、操作者が「カーナビ」のスイッチ画像X2を接触操作すると(より詳しくは、タッチパネル12上の感応領域Y2を接触操作すると)、ディスプレイ11の表示は、図9に示すような表示に切り換わる。
図8に示したディスプレイ11の表示は、最上部に配置された、「オーディオ」という文字が記されたタイトル画像X11と、その下部に、相互に上下に並んで配置された、「FM」、「CD」、「HDD」、「TV」及び「AM」という文字がそれぞれ記された5つの楕円形状のスイッチ画像X12〜X16とを含んでいる。
ここで、タイトル画像X11は、操作者の接触操作の対象となる画像ではなく、スイッチ画像X12〜X16のみが、操作者の接触操作の対象となる画像である。そして、この状態で、操作者が「FM」のスイッチ画像X12を接触操作すると、コントロールユニット30は、図4に示したように、FMラジオ41に所定の操作信号を出力して、FMラジオ41を起動させる。同様に、操作者が「CD」のスイッチ画像X13、「HDD」のスイッチ画像X14、「TV」のスイッチ画像X15、又は「AM」のスイッチ画像X16を接触操作すると、コントロールユニット30は、CD(コンパクトディスク)プレイヤ42、HDD(ハードディスク)プレイヤ43、テレビ44、又はAMラジオ45に所定の操作信号を出力して、それらを起動させる。
一方、図9に示したディスプレイ11の表示は、最上部に配置された、「カーナビ」という文字が記されたタイトル画像X21と、その下部に、相互に上下に並んで配置された、「名称で探す」、「住所で探す」及び「登録で探す」という文字がそれぞれ記された3つの楕円形状のスイッチ画像X22〜X24とを含んでいる。
ここで、タイトル画像X21は、操作者の接触操作の対象となる画像ではなく、スイッチ画像X22〜X24のみが、操作者の接触操作の対象となる画像である。そして、この状態で、操作者がいずれかのスイッチ画像X22〜X24を接触操作すると、コントロールユニット30は、図4に示したように、カーナビゲーションシステム46に所定の操作信号を出力して、該システム46を起動させる。
そして、例えば、図8に示した「オーディオ」機種選択画面において、操作者がいずれかのスイッチ画像X12〜X16を接触操作しようとして、タッチパネル12に手を伸ばし、指Cをタッチパネル12に近接させたときは、コントロールユニット30は、赤外線センサ21〜26からの信号に基いて(より詳しくは、いずれかの赤外線センサの発生電圧が上昇したことに基いて)、そのようなタッチパネル12に対する操作者の操作動作を検出することができる。
そして、コントロールユニット30は、そのような操作者の操作動作を検出したときは、図10に示すように、ディスプレイ11に表示されるスイッチ画像X12〜X16が大きくなるように、該画像X12〜X16の形態を変更する。これにより、スイッチ画像X12〜X16の視認性が改善されて、ディスプレイ11に表示されたスイッチ画像X12〜X16を見ながらタッチパネル12を接触操作しようとする操作者の誤操作が抑制される。
つまり、この情報表示装置10においては、種々の画像が表示されるディスプレイ11と、操作者によって接触操作されるタッチパネル12とが、車体前後方向に所定距離だけ離間して配置されているから、操作者がディスプレイ11に表示された画像情報を見ながら実際に指Cで接触操作しようとするタッチパネル12は、ディスプレイ11よりも手前に離れて浮いたように位置している。それゆえ、操作者は、ディスプレイ11上の画像情報から得られる視覚的感覚と、タッチパネル12に接触したときに得られる触覚的感覚とが一致せず、その結果、例えば図8の「オーディオ」機種選択画面において、目的としない隣のスイッチ画像を不測にタッチする等して、タッチパネル12の接触操作に誤操作が生じ易いのである。そこで、図10のように、スイッチ画像X12〜X16を拡大することにより、操作者が該スイッチ画像X12〜X16にタッチし易くして、たとえタッチパネル12がディスプレイ11よりも手前に離れて浮いたように位置しているような状況であっても、ディスプレイ11に表示された画像情報を見ながらタッチパネル12を操作しようとする操作者の操作性を向上させるようにしたのである。なお、このとき、ディスプレイ11上のスイッチ画像X12〜X16を拡大すると同時に、タッチパネル12上の各スイッチ画像X12〜X16に対応する感応領域も併せて拡大してもよい。
加えて、前述したように、この情報表示装置10は、特定の座席の正面に配置されておらず、隣接する座席間の前方に配置されているから、いずれの操作者からもこの情報表示装置10を側方から斜めに見ることになって、各スイッチ画像X12〜X16とその感応領域とがいずれの操作者に対しても一致せずにズレを起こしている。その結果、操作者は、ディスプレイ11上のスイッチ画像X12〜X16の範囲内ではあるが、タッチパネル12上の感応領域の範囲外にタッチすることがあり、その場合の接触操作は無効であって誤操作となる。一方、感応領域の一部はスイッチ画像X12〜X16の範囲外にハミ出ており(例えば図7のスイッチ画像X1,X2と感応領域Y1,Y2との関係を参照)、この部分は操作者にタッチされることがなく無駄になる。そこで、図10のように、スイッチ画像X12〜X16を拡大することにより、感応領域の全部がスイッチ画像X12〜X16とオーバーラップするようにし、感応領域の上記無駄部分をなくして、この点からも、ディスプレイ11に表示された画像情報を見ながらタッチパネル12を操作しようとする操作者の誤操作防止を図るようにしたものである。
しかも、その場合に、操作者の接触操作の対象とはならないタイトル画像X11は大きくならず、操作者の接触操作の対象となるスイッチ画像X12〜X16のみが大きくなるようにしたから、操作者以外の他の乗員がディスプレイ11を見たときの違和感が低減される。
また、操作者の操作動作(指C)がタッチパネル12に近接するほど、ディスプレイ11に表示されるスイッチ画像X12〜X16がより大きくなるようにしてもよい。その場合は、操作者は、自己の操作動作に連動して大きくなるスイッチ画像X12〜X16に誘導されて、確実にタッチパネル12への接触操作を行うことができる。
さらに、図11に例示するように、操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高いと判定されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上のスイッチ画像(図例では「HDD」のスイッチ画像X14)のみが相対的に大きくなるようにしてもよい。その場合は、操作者は、自己が接触操作を行おうとしているスイッチ画像X14が他のスイッチ画像X12,X13,X15,X16よりも際立って大きく表示されて、これによっても、タッチパネル12への接触操作が確実なものとなる。
次に、第2の画像形態変更例を説明する。例えば、図9に示した「カーナビ」機能選択画面において、「住所で探す」のスイッチ画像X23を接触操作すると、ディスプレイ11の表示は、図12に示すような表示に切り換わる。図12に示したディスプレイ11の表示は、最上部に配置された、「住所で探す」という文字が記されたタイトル画像X25と、その下部に、相互に左右に並んで配置された、選択文字表示窓画像X26及び検索スイッチ画像X27と、さらにその下部に配置された、1群の文字選択用スイッチ画像X28とを含んでいる。
ここで、タイトル画像X25及び選択文字表示窓画像X26は、操作者の接触操作の対象となる画像ではなく、検索スイッチ画像X27と文字選択用スイッチ画像X28とが、操作者の接触操作の対象となる画像である。いま、操作者(運転者)は、「か」を選択した後、次に「み」を選択しようとして、指Cを左側方からタッチパネル12へ近接させ、「み」のスイッチ画像X28が属するタッチパネル12の第2領域Z2(図6参照)に指Cを近接させている。
すると、コントロールユニット30は、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高い領域は、「み」のスイッチ画像X28が属する第2領域Z2であると判定し、その結果、図13に示すように、タッチパネル12の第2領域Z2に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28、及びその周辺の文字選択用スイッチ画像群X28(より詳しくは、第1領域Z1、第4領域Z4、第5領域Z5、第7領域Z7、第8領域Z8に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28:図6参照)が相対的に大きくなるように、該画像群X28の形態を変更する。
その場合に、コントロールユニット30は、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低い領域であると判定した、第3領域Z3、第6領域Z6及び第9領域Z9に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28(図6参照)が消えるように、該画像群X28の形態を変更し、かつ、この画像が消えたディスプレイ11の領域を利用して、上記「み」周辺の文字選択用スイッチ画像群X28が該領域まで張り出して拡大するように、該画像群X28の形態を変更する。
そして、操作者が、この図13に示した「住所で探す」画面において、「み」を選択しようとして、指Cをさらに「み」のスイッチ画像X28に近接させていくと、ディスプレイ11の表示は、図14、図15に示すような表示に順に切り換わる。すなわち、コントロールユニット30は、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高い領域は、「み」のスイッチ画像X28が属する領域Zであると判定し、その結果、操作確度が相対的に低い領域Zの文字選択用スイッチ画像群X28を順に消しながら、操作確度が相対的に高い領域Zの文字選択用スイッチ画像群X28を順に絞り込んで、そのスイッチ画像X28の数を順に減らしていき、スイッチ画像X28の大きさを順に大きくしていく。
そして、コントロールユニット30は、図15に示したように、スイッチ画像X28の大きさが所定の大きさまで拡大したときは、次に、図16、図17に示すように、「み」のスイッチ画像X28のみをさらに相対的に大きくし、他のスイッチ画像X28を相対的に小さくする。その場合に、「み」のスイッチ画像X28は、図16に示したように、スイッチ画像X28の輪郭線(楕円枠線)が消えながら大きくなる。また、図17に示したように、スイッチ画像X28の中央部分が視覚的に強調されながら(中央部分の「み」の周囲が色彩的に濃くなりながら)大きくなる。
以上のように、操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が相対的に小さくなり、上記確度が相対的に高いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が相対的に大きくなるようにしたから(図17参照)、操作者は、自己が接触操作を行おうとしている画像X28が他の画像X28よりも際立って大きく表示されて、これによっても、タッチパネル12への接触操作が確実なものとなる。
また、操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が消え、上記確度が相対的に高いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が、上記画像X28が消えたディスプレイ11の領域まで張り出して拡大するようにしたから(図13〜図15参照)、操作者は、自己が接触操作を行おうとしている画像X28のみが大きく表示されて、これによっても、確実に操作画面への接触操作を行うことができる。
さらに、操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が、上記画像X28が消えたディスプレイ11の領域まで張り出して所定の大きさまで拡大した後、さらに、その拡大した画像X28のうち、操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が相対的に小さくなり、上記確度が相対的に高いと検出されたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の画像X28が相対的に大きくなるようにしたから(図16及び図17参照)、なお一層、操作者は、自己が接触操作を行おうとしている画像X28が他の画像X28よりも際立って大きく表示されて、より確実にタッチパネル12への接触操作を行うことができる。
そして、画像X28の中央部分が視覚的に強調されながら画像X28が大きくなるようにしたから(図17参照)、画像X28の視認性がより一層改善されて、操作者の誤操作がより一層抑制される。
また、画像X28の輪郭線が消えながら画像X28が大きくなるようにしたから(図16参照)、画像X28の外観が他の画像X28と相違するものとなり、視覚的に明確に区別されて、これによっても、操作者の誤操作がより一層抑制される。
次に、第3の画像形態変更例を説明する。例えば、上記第2の画像形態変更例に類似して、いま、操作者(運転者)が、図12に示した「住所で探す」画面において、「と」を選択した後、次に「い」を選択しようとして、指Cを左側方からタッチパネル12へ近接させ、「い」のスイッチ画像X28が属するタッチパネル12の第3領域Z3(図6参照)に指Cを近接させているとする。
すると、上記図13に類似して、図18に示すように、タッチパネル12の第3領域Z3に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28、及びその周辺の文字選択用スイッチ画像群X28(より詳しくは、第2領域Z2、第5領域Z5、第6領域Z6、第8領域Z8、第9領域Z9に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28:図6参照)が相対的に大きくなるように、該画像群X28の形態が変更される。
その場合に、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低い領域であると判定した、第1領域Z1、第4領域Z4及び第7領域Z7に対応するディスプレイ11上の文字選択用スイッチ画像群X28(図6参照)が消えるように、該画像群X28の形態を変更し、かつ、この画像が消えたディスプレイ11の領域を利用して、上記「い」周辺の文字選択用スイッチ画像群X28が該領域まで張り出して拡大するように、該画像群X28の形態を変更する。
そして、操作者が、この図18に示した「住所で探す」画面において、「い」を選択しようとして、指Cをさらに「い」のスイッチ画像X28に近接させていくと、ディスプレイ11の表示は、上記図14、図15に類似して、図19〜図21に示すような表示に順に切り換わる。すなわち、コントロールユニット30は、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高い領域は、「い」のスイッチ画像X28が属する領域Zであると判定し、その結果、操作確度が相対的に低い領域Zの文字選択用スイッチ画像群X28を順に相対的に小さくしながら(図20参照)、かつ消しながら、操作確度が相対的に高い領域Zの文字選択用スイッチ画像群X28を順に絞り込んで、そのスイッチ画像X28の数を順に減らしていき、スイッチ画像X28の大きさを順に大きくしていく。
そして、コントロールユニット30は、図21に示したように、スイッチ画像X28の大きさが所定の大きさまで拡大したときは、次に、図22に示すように、「い」のスイッチ画像X28のみをさらに相対的に大きくし、他のスイッチ画像X28を相対的に小さくする。その場合に、「い」のスイッチ画像X28は、図22に示したように、操作者の着座位置(この場合は運転者)の側に向かって、左側に大きくなる。
以上のように、操作者の操作動作がタッチパネル12に対していずれの側から行われているかを判定し、その結果判定された側に向かって画像X28が大きくなるようにしたから(図22)、画像X28が操作者のいる方向に向かって拡大することとなり、操作者が手を伸ばす距離が短くなって、これによっても、操作者の誤操作抑制が図られる。
なお、上記第2、第3の画像形態変更例において、操作確度が高く、拡大された、「み」又は「い」のスイッチ画像X28は、図17、図22に示したように、最終的に、ディスプレイ11の中央部に移動して表示される。これによっても、操作者は、タッチしようとする目的のスイッチ画像X28にタッチし易くなる。
次に、第4の画像形態変更例を説明する。例えば、図12に示した「住所で探す」画面において、選択文字表示窓画像X26に入力した住所を検索すると、ディスプレイ11の表示は、図23に示すような表示に切り換わる。図23に示したディスプレイ11の表示は、最上部に配置された、住所表示画像X29と、その下部に配置された、ナビゲーションシステムの地図画像X30と、さらにその下部に配置された、目的地指定スイッチ画像X31とを含んでいる。
ここで、住所表示画像X29は、操作者の接触操作の対象となる画像ではなく、地図画像X30と目的地指定スイッチ画像X31とが、操作者の接触操作の対象となる画像である。いま、操作者(運転者)は、上記地図画像X30上で目的地を指定しようとして、指Cを左側方からタッチパネル12へ近接させている。
すると、図24に示すように、目的地を指定しようとして操作者の指Cが近接してきたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の地図画像X30の部分が大きくなるように、該地図画像X30の形態が変更される。
その場合に、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に低い領域であると判定された領域Zに対応するディスプレイ11上の地図画像X30の部分(この例では図23に示した地図の周辺部分)が消え、この画像が消えたディスプレイ11の領域を利用して、タッチパネル12への操作者の接触操作が行われる確度が相対的に高い領域であると判定された領域Zに対応するディスプレイ11上の地図画像X30の部分(この例では図23に示した地図の中央部分)が、上記画像が消えたディスプレイ11の領域まで張り出して拡大する。
以上のように、ディスプレイ11に表示されたナビゲーションシステムの地図画像X30上の所定の地点をタッチすることで、その地点を目的地に指定しようとする際に、その操作者の操作動作が近接してきたタッチパネル12の領域Zに対応するディスプレイ11上の地図画像X30の部分が大きくなるようにしたから(図24)、操作者の誤操作抑制が図られ、目的地を容易かつ正確に指定することができる。
あるいは、図25に例示するように、拡大した地図画像X30の部分を元の大きさの地図画像X30に重ねて表すようにしてもよい。その場合は、ディスプレイ11に表示された地図画像X30が意匠性に富むものとなり、操作する楽しさが演出される。
以上のように、本発明によれば、操作者が、タッチ操作面における、上記情報表示画面に表示された操作スイッチ表示部に対応する部分を確実にタッチすることができ、誤操作が防止される。また、情報表示画面よりも操作者に近い位置に間隔を空けてタッチ操作面が配置されているので、情報表示画面の視認性及びタッチ操作面に対する操作性を両立することができる。加えて、タッチ操作面には操作スイッチ表示部等の表示情報を表示する必要がないので、表示制御が複雑にならず、両方に表示する場合よりもコストが安くなる。また、表示形態変更による違和感が抑制される。また、操作者は表示情報の中央部分をタッチする傾向となって、これにより、表示情報と感応領域とに生じるずれの影響が低減されて、誤操作が防止されることとなる。また、操作者の操作性が向上し、誤操作防止に資することとなる。また、ナビゲーションシステムの地図情報で目的地を指定しようとする操作者の操作動作が検出されたときに、上記地図情報の表示形態が大きくなるように変更されるので、ナビゲーションシステムで目的地を誤りなく指定することができる。
以上に加えて、本実施形態に係る情報表示装置10においては、液晶ディスプレイ11よりも操作者に近い位置に間隔をあけてタッチパネル12を配置したから、液晶ディスプレイ11の視認性とタッチパネル12に対する操作性とを両立することができる。また、タッチパネル12のほうに画像表示機能を付加していないから、コストアップや画像表示制御の複雑化を招来しない。
なお、上記の実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の修正・変更が可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、操作者の操作動作の検出や、操作者の接触操作が行われる確度の判定、あるいは操作者が誰であるかの判定等に、赤外線センサ21〜26を用いたが、これに代えて、操作者の視線の方向を検出するカメラをインストルメントパネル4の上に設けたり、操作者の手及び指の動き及び位置を検出するカメラを車室内の天井に設けたりしてもよい。また、操作者が発声する命令を音声認識する音声認識装置を車室内に設けることもできる。