JP2006102913A - 主軸移動型旋盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工領域と加工機器設置領域とを分離するためのスライドカバーの設置幅を狭くすることができて、それにより機械全体の幅寸法を狭めることができ、かつ円滑なスライド動作が可能な主軸移動型旋盤を提供する。
【解決手段】 加工領域Rおよび加工機器設置領域Sを覆う機体カバー3、並びに加工領域Rと加工機器設置領域Sとを仕切るスライドカバー50を備える。加工領域Rには工具支持手段と、機械の幅方向に移動する主軸台16に設置されてワークを支持する主軸チャック6とが配置される。スライドカバーは、主軸台を突没方向に移動自在に貫通させたものである。スライドカバーは、両端がカバー連結部材で互いに連結され、スライドカバー50とカバー連結部材とで無端体を成す。主軸台の幅方向の移動により、無端体が主軸台と共に移動して周回経路を移動するように案内するスライドカバー案内手段54を設ける。
【選択図】 図8

Description

この発明は、主軸ピックアップ旋盤等の主軸移動型旋盤に関し、特に機械幅を狭めた旋盤に効果的なものに係る。
従来、主軸チャックが下を向いてワーク搬送を行う立型の主軸移動型旋盤がある(特許文献1)。この種の主軸移動型旋盤は、主軸ピックアップ旋盤とも呼ばれ、主軸位置までワークを搬入するローダが不要となり、構成が簡略化できるという利点がある。
主軸移動型旋盤において、切粉の飛散防止等のために加工領域と加工機器設置領域を仕切るカバーを設ける場合、主軸の移動を許容するために、蛇腹や巻き取りカバー形式の仕切りカバーとされる。
特開平11−320314号公報
上記蛇腹や巻き取りカバー形式の仕切りカバーを設けたものでは、主軸台の横移動範囲の両側に、蛇腹や巻き取りカバーの収容スペースが必要で、実際のスペース幅が広くなっていた。また、スライドカバー巻き取り形式では、引っ張るときは問題がないが、押し込み側となる巻き取り収容側では、カバーが噛み込むと言った円滑性を阻害する動作があって、故障の原因の一つとなっていた。
この発明の目的は、加工領域と加工機器設置領域とを分離するためのスライドカバーの設置幅を狭くすることができて、それにより機械全体の幅寸法を狭めることができ、かつ円滑なスライド動作が可能な主軸移動型旋盤を提供することである。
この発明の他の目的は、加工機器の領域を確保すると共に、スライドカバーの円滑な動作が可能なものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、メンテナンスが容易で、かつスラスイドカバーを支持するテンション調整が行い易く、円滑なスライドが維持できるものとすることである。
この発明の主軸移動型旋盤は、加工領域および加工機器設置領域を覆う機体カバー、並びに前記加工領域と加工機器設置領域とを仕切るスライドカバーを備え、前記加工領域にはワークに対して切削加工を施す工具支持手段と、機械の幅方向に移動する主軸台に設置されてワークを支持する主軸チャックとが配置される。前記スライドカバーは、両端がカバー連結部材で互いに連結されて前記スライドカバーと前記カバー連結部材とで無端体を成す。前記主軸台の前記幅方向の移動により前記無端体が主軸台と共に移動して周回経路を移動するように案内するスライドカバー案内手段を設ける。
この構成によると、加工領域と加工機器設置領域とがスライドカバーで仕切られているため、加工機器設置領域にある加工機器が、切粉やクーラント等で汚されることが防止される。スライドカバーは、両端がカバー連結部材で連結されて無端体を成し周回経路を移動するため、巻き込み状態等で収容する部分を設けることが不要で、スライドカバーの設置幅が狭くできる。これにより機械全体の幅寸法を狭めることができる。また、スライドカバーは無端体を構成して周回経路を移動するものとしたため、巻き込み部分等が生じず、円滑なスライド動作が可能となる。そのため、スライドカバーの移動の故障も生じにくい。スライドカバーは、主軸台を突没方向に移動自在に貫通させたものであるため、主軸台の軸方向の移動を妨げず、スライドカバーが設けられていても、主軸台は左右方向および上下方向に自由に移動できる。
前記スライドカバー案内手段は、前記周回経路の複数箇所に設けられたガイドローラであっても良い。
この構成の場合、周回経路を加工機器の周囲に取るようにガイドローラを配置することで、スライドカバーやその案内のための手段で阻害されることなく、加工機器の設置領域を確保できる。また、ガイドローラによる案内であるため、スライドカバーの円滑な案内が行える。
前記カバー連結部材はワイヤーロープであって良い。機械上方では加工機器を覆う必要がないので、無端体の全体を仕切りカバーとしなくても良い。無端体の機械上方に位置する部分をワイヤーロープとすることで、邪魔になり難く、機械内部のメンテナンスが容易となる。また、無端体のテンション調整も容易である。
この発明の主軸移動型旋盤は、加工領域および加工機器設置領域を覆う機体カバー、並びに前記加工領域と加工機器設置領域とを仕切るスライドカバーを備え、前記加工領域にはワークに対して切削加工を施す工具支持手段と、機械の幅方向に移動する主軸台に設置されてワークを支持する主軸チャックとが配置され、前記スライドカバーは、両端がカバー連結部材で互いに連結されて前記スライドカバーと前記カバー連結部材とで無端体を成し、前記主軸台の前記幅方向の移動により前記無端体が主軸台と共に移動して周回経路を移動するように案内するスライドカバー案内手段を設けたため、加工領域と加工機器設置領域とを分離するためのスライドカバーの設置幅を狭くすることができて、それにより機械全体の幅寸法を狭めることができ、かつ円滑なスライド動作が可能なものとなる。
前記スライドカバー案内手段が、前記周回経路の複数箇所に設けられたガイドローラである場合は、加工機器の領域を確保すると共に、スライドカバーの円滑な動作が可能となる。
前記カバー連結部材がワイヤーロープである場合は、メンテナンスが容易で、かつスラスイドカバーを支持するテンション調整が行い易く、円滑なスライドが維持できる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この実施形態の工作機械は、制御盤および操作盤付きの工作機械であって、主軸ピックアップ旋盤となる立型の主軸移動型旋盤である。図1において、この工作機械である旋盤1は、正面部の形状が縦長の長方形である概ね直方体の機体カバー3を備えた工作機械本体2と、この工作機械本体2の背面に設置された制御盤4と、正面部に設置された操作盤5とを備える。
工作機械本体2は、図5に示すようにワークWを下向きに支持する主軸チャック6と、加工領域Rに設けられて主軸チャック6に支持されたワークWに対して切削加工を施す工具支持手段7と、主軸チャック6を上下および左右に移動させる主軸移動手段8と、主軸チャック6の左右方向の移動可能な領域における互いに異なる箇所にそれぞれ設けられたワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12とを備える。
この工作機械本体2は、固定の工具支持手段7の工具に対して、主軸チャック6が上下左右に移動することで、旋削等の切削加工を行うものである。このため、主軸移動手段8およびその配線,配管系等が、加工領域Rに対して仕切られる加工機器設置領域Sに配置される加工機器40を構成する。
主軸移動手段8は、ベッド9上の左右方向に延びる案内13上を左右移動自在な左右送り台14と、この左右移動台14に上下方向に延びる案内15を介して昇降自在に設置された主軸台16とを備える。主軸台16に支持された主軸17の先端に上記主軸チャック6が設けられている。主軸チャック6は、複数のチャック爪6aでワークWを把持するものとされている。
主軸台16は、詳しくは、左右移動台14に前記案内15を介して昇降自在に設置された昇降台18に搭載されており、この昇降台18に設置された主軸モータ19により主軸17の回転駆動が行われる。主軸台16の昇降は、左右移動台14に設置されたモータ等の昇降用駆動源20と、この昇降用駆動源20の回転を上下動作に変換するボールねじなどの回転・直進変換機構(図示せず)とで行われる。左右移動台14の左右移動は、ベッド9に設置された左右移動用駆動源21と、この左右移動用駆動源21の回転を左右動作に変換するボールねじなどの回転・直進変換機構(図示せず)とで行われる。
工具支持手段7は、切削加工を施すバイトや回転工具等の工具22を支持する手段であり、タレット刃物台7Aと、櫛歯式等の固定型刃物台7Bとの2種類が設けられている。タレット刃物台7Aは、ベッド9の前方の加工領域Rにおける側壁部に、左右方向に延びる水平軸心回りに旋回可能に設置されている。タレット刃物台7Aは、周面に取付けられた工具の割出の為の旋回動作は可能であるが、移動機能は有しないものとされている。固定型刃物台7Bは、上記加工領域Rにおけるベッド9の正面に固定設置されている。
図6,図7に示すように、ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12は、それぞれワーク載置台23と、このワーク載置台23を加工領域Rの内外に切り換える載置台位置切換機構24よりなる。ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12は、加工領域Rを挟んで左右に振り分けて配置されている。主軸チャック6は、上下左右の移動によりワーク搬送装置11からワークWをピックアップし、旋削加工し、ワーク搬出装置12にワークWを渡す。主軸チャック6がワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12に対してワークWを受け渡す動作は、それぞれワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12のワーク載置台23が加工領域Rに入った箇所で行われる。
前記略直方体の機体カバー3の正面の左右両端には、ワーク搬入口となる凹部25と、ワーク搬出口となる凹部26とが、それぞれ機体カバー3の左右端から中央側に向かって凹むように設けられている。ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12は、機体カバー3の幅内に収められていて、そのワーク載置台23が前記凹部25,26に入る位置と加工領域Rに入る位置とに出入り可能である。
ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12の載置台位置切換機構24は、機体カバー3のフレームまたはベッド9に支軸28回りで水平旋回自在に支持された旋回アーム29と、この旋回アーム29を正逆に所定角度だけ旋回させる駆動源30とでなる。旋回アーム29の先端にワーク載置台23が設けられている。旋回アーム29の旋回は、ワーク載置台23が凹部25,26内に収まる待機位置(図6,図7に実線で示す位置)と、この位置より略90°旋回したワーク渡し位置P,ワーク受け位置Qとの間で行われる。ワーク渡し位置Pおよびワーク受け位置Qの前後方向位置は、主軸チャック6の軸心Oと同じ位置である。上記の旋回により、ワーク載置台23は、加工領域Rの外にあるときは、主軸チャック6の左右移動領域よりも前に出る。
載置台位置切換機構24の駆動源30は、モータ30aと減速機構30bとでなる。減速機構30bは、モータ出力の減速の他に、旋回アーム29が旋回範囲の両端で低速となり、中間で高速となるように変化させる速度分布変更機能を有する。
機体カバー3のワーク搬入口および搬出口となる前記各凹部25,26は、加工領域Rに対してワーク載置台23および旋回アーム29の出入りが可能な開口を有していて、この開口は、開閉蓋31により開閉される。開閉蓋31は、旋回アーム29の支軸28の付近の旋回中心32回りに水平旋回自在に設置され、かつ連動機構33により、旋回アーム29の旋回に連動して開閉する。連動機構33は、開閉蓋31のブラケット部に設けられた長孔33aと、旋回アーム29に設けられて前記長孔33aに係合する係合ピン33bとで構成される。
機体カバー3内における加工領域Rは、スライドカバー50(図1)によって、加工機器設置領域Sと仕切られている。加工領域Rは、主軸チャック6および工具支持手段7が内部にあって、ワークWの加工を行う空間であり、加工機器設置領域Sは、主軸移動手段8等の加工機器40の設置された空間である。
図8,図9に示すように、スライドカバー50は、主軸台16を突没方向に相対移動自在に貫通させたものであり、スライドカバー50の主軸台16を貫通させた開口の周囲には補強枠51が設けられている。
スライドカバー50は、両端がカバー連結部材52で互いに連結されて、スライドカバー50とカバー連結部材52とで無端体53を成す。この無端体53は、スライドカバー案内手段54によって案内され、主軸台16の幅方向の移動により、主軸台16に押されて、主軸台16と共に移動し、周回経路を移動する。スライドカバー案内手段54は、周回経路の複数箇所に設けられたガイドローラ55,56からなる。このローラ55,56は、機体カバー3内のスライドカバー50による仕切り高さの両端に設けられたスライドカバー50用のガイドローラ55と、上端位置に設けられたカバー連結部材52用のガイドローラ56とでなり、上記無端体53の周回経路は、矩形状の経路となっている。スライドカバー50用のガイドローラ55は、経路方向に互いに近接して2個ずつ、両側に設けられている。
スライドカバー50は、機体カバー3内の略全幅にわたる下辺部分50aと、この下辺部分50aからガイドローラ55を経て立ち上がる両側の側片部分50bとでなる。側片部分50bは、主軸台16が左右方向のどの位置に移動しても、ガイドローラ55から外れなないだけの高さに設けられている。
スライドカバー50は、ガイドローラ55の案内で自由に湾曲自在な薄いステンレス鋼板等の板金であり、1枚の高可撓性の平板状の板金とされる。カバー連結部材52は、ワイヤロープとされており、図10のように、複数本がスライドカバー50の前後方向に離れた各箇所にそれぞれ結合されている。なお、カバー連結部材52は、スライドカバー50と同じ金属板であっても良く、その場合、無端体53の全体が金属板製となる。
図1において、機体カバー3は、背面に加工機器40のメンテナンス等のために作業者が機体カバー3内に進入可能な背面開口部35を有し、前記制御盤4が背面開口部35を蓋している。制御盤4は、機体カバー3から後方に伸びる上下の支持部材41,42に鉛直軸O1回りに開閉回動自在に支持されている。制御盤4は、機体カバー3の上部に設けられ、制御盤4の下方にはチップコンベア43が後方へ退避自在に配置されている。
機体カバー3の正面部の幅方向の中央には、作業者が機械に進入するための開閉カバー部45が設けられており、操作盤5は、開閉カバー部45の上方位置と、この上方位置から退避する退避位置との間で位置切換自在とされている。作業者は、開閉カバー部45を介して上半身を機械内に入れて、機械内のメンテナンス作業等(チャックや工具の段取り)を行う。操作盤5は、左右に2分割された左右の分割操作盤部5A,5Bよりなる。左右の分割操作盤部5A,5Bは、それぞれ分割操作盤部本体5Aa,5Ba(図2)と、一端が分割操作盤部本体5Aa,5Baに回動自在に連結されて他端が機体カバー3のブラケット46に鉛直旋回軸O2回りに回動自在に支持された連結部材5Ab,5Bbとで構成される。
この構成の旋盤1におけるワークWの搬入,搬出、および加工動作を説明する。素材ワークWは、機体カバー3における搬入側の凹部25内に待機するワーク搬入装置11のワーク置き台23に、手作業等で置く。
ワーク置き台23に置かれた素材ワークWは、ワーク搬入装置11の旋回アーム23の旋回によって加工領域Rに入り、所定のワーク渡し位置Pまで移動する。主軸チャック6は、主軸移動手段8による主軸台16の左右移動および上下移動により、ワーク渡し位置Pまで移動し、ワーク置き台23上のワークを掴み挙げる。すなわち、主軸チャック6でワークWをピックアップする。
この後、ワーク搬入装置11の旋回アーム23が退避動作してそのワーク置き台23が前記凹部25内へ戻ると共に、ワークWを掴み挙げた主軸チャック6が、工具支持手段7の工具22の位置へ移動し、主軸チャック6の上下左右の移動によって、ワークWの加工を行う。ワーク搬入装置11の旋回アーム29の退避動作と、主軸チャック6が工具支持手段7の位置へ移動する動作は並行して行える。
加工が完了すると、搬出側の凹部26内に待機していたワーク搬出装置12のワーク置き台23が、旋回アーム29の旋回によって加工領域Rに入り、所定のワーク受け位置Qまで移動する。完成品ワークWを把持している主軸チャック6は、主軸移動手段8による主軸台16の左右移動および上下移動により、ワーク受け位置Qまで移動し、ワーク置き台23上にワークWを置く。
ワークWが置かれたワーク置き台23は、その旋回アーム29の旋回によって、搬出側の凹部26まで移動する。そのため、機体カバー3の外部から、搬出側の凹部26内の完成品ワークWを手などで搬出することができる。
完成品ワークWを前記のように置いた主軸チャック6は、次の素材Wの受け取りのために、ワーク渡し位置Pへ再度移動する。素材ワークWを搬入側の凹部25内のワーク置き台23に置く作業は、加工中の任意時に行えば良く、加工完了により、即座に、加工領域R内のワーク渡し位置Pへのワーク搬入装置11による移動が行える。
この構成の主軸ピックアップ旋盤1によると、上記のようにワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12が設けられており、それぞれ載置台位置切換機構23により、ワーク載置台23を加工領域Rの内外に出入り可能とされている。このため、主軸台16の移動範囲が、加工領域R内で済み、旋盤1の全体を幅狭にすることができる。また、ワークWの搬入,搬出は、ワーク載置台23の加工領域Rへの出入りと、主軸台16の移動とで行われるため、ワークWの搬入搬出に際する主軸台16の移動距離が短くて済み、またワーク載置台23の移動と主軸台16の移動が並行して行えるため、ワークWの搬入,搬出に要する時間が短縮される。
ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12は異なる箇所に設けられているため、ワーク搬入装置11のワーク載置台23への素材ワークWの搬入に、完成品ワークWの搬出を待つ必要がなく、加工領域R外にあるときに、何時でもワーク載置台23に対するワークWの搬入,搬出が行える。これらのため、ワークの供給,排出時間が短縮できる。
ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12は、加工領域Rを挟んで左右に振り分けて配置されているため、ワークWの流れが一方向になる加工ラインの構築が行い易い。
また、ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12が機体カバー3の幅内に収められるため、全体をすっきりとした外観でコンパクトな構成とすることができる。機体カバー3には搬入,搬出用の凹部25,26を設け、ワーク搬入装置11およびワーク搬出装置12のワーク載置台23が前記各凹部25,26にそれぞれ出入り可能であるため、旋盤1へのワークWの供給および排出を、機体カバー3の外部に開口した凹部25,26に対して行えば良く、供給,排出が行い易い。
また、図8に示すように、この主軸移動型旋盤1は、加工領域Rと加工機器設置領域Sとがスライドカバー50で仕切られているため、加工機器設置領域Sにある加工機器40が、切粉やクーラント等で汚されることが防止される。スライドカバー50は、主軸台6を貫通させたものであり、両端がカバー連結部材52で連結されて無端体53を成し、周回経路を移動するため、巻き込み状態等で収容する部分を設けることが不要である。そのため、スライドカバー50の設置幅が狭くできる。これにより機械全体の幅寸法を狭めることができる。また、スライドカバー50は無端体53を構成して周回経路を移動するものとしたため、巻き込み部分等が生じず、円滑なスライド動作が可能となる。そのため、スライドカバー50の移動の故障も生じにくい。
図9のように、スライドカバー50は、主軸台6を突没方向に移動自在に貫通させたものであるため、主軸台16の上下移動を妨げず、スライドカバー50が設けられていても、主軸台16は左右方向および上下方向に自由に移動できる。
スライドカバー案内手段54は、前記周回経路の複数箇所に設けられたガイドローラ5,56であるため、周回経路が加工機器40の周囲を囲むようにガイドローラ55,56を配置することで、スライドカバー50やその案内のための手段54で阻害されることなく、加工機器40の設置領域を確保できる。また、ガイドローラ50による案内であるため、スライドカバー50の円滑な案内が行える。
カバー連結部材52がワイヤーロープである場合は、機械上方では加工機器40を覆わず、線状部分であるワイヤーロープが存在するだけとなる。そのため、邪魔になり難く、機械内部のメンテナンスが容易である。また、カバー連結部材52にワイヤーロープを用いると、無端体53のテンション調整も容易であり、無端体53を常に適切なテンションに調整に調整して円滑な移動を維持することができる。
この発明の一実施形態にかかる主軸移動型旋盤の斜視図である。 同旋盤の正面図である。 同旋盤の側面図である。 同旋盤の平面図である。 (A)は同旋盤の内部構造を示す破断正面図、(B)は同旋盤のスライドカバー省略状態で示す破断側面図である。 同旋盤のワーク搬入装置およびワーク搬出装置と主軸台の関係を示す破断平面図である。 同ワーク搬入装置およびワーク搬出装置の拡大破断平面図である。 同旋盤のスライドカバーのスライド動作の説明図である。 同旋盤のスライドカバーに対する主軸台の出入りの説明図である。 同旋盤をスライドカバー設置状態で示す破断側面図である。
符号の説明
1…旋盤
2…工作機械本体
3…機体カバー
4…制御盤
5…操作盤
6…主軸チャック
7…工具支持手段
8…主軸移動手段
9…ベッド
11…ワーク搬入装置
12…ワーク搬出装置
14…左右移動台
16…主軸台
17…主軸
22…工具
40…加工機器
50…スライドカバー
51…補強枠
52…カバー連結部材
53…無端体
54…スライドカバー案内手段
55,56…ガイドローラ
S…加工機器設置領域
R…加工領域
W…ワーク

Claims (3)

  1. 加工領域および加工機器設置領域を覆う機体カバー、並びに前記加工領域と加工機器設置領域とを仕切るスライドカバーを備え、前記加工領域にはワークに対して切削加工を施す工具支持手段と、機械の幅方向に移動する主軸台に設置されてワークを支持する主軸チャックとが配置され、前記スライドカバーは、両端がカバー連結部材で互いに連結されて前記スライドカバーと前記カバー連結部材とで無端体を成し、前記主軸台の前記幅方向の移動により前記無端体が主軸台と共に移動して周回経路を移動するように案内するスライドカバー案内手段を設けた主軸移動型旋盤。
  2. 前記スライドカバー案内手段が、前記周回経路の複数箇所に設けられたガイドローラである請求項1記載の主軸移動型旋盤。
  3. 前記カバー連結部材がワイヤーロープである請求項1または請求項2記載の主軸移動型旋盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018183866A (ja) * 2018-06-19 2018-11-22 株式会社Fuji 工作機械

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