JP2006102748A - 摩擦接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異種の金属材料同士の接合を安定して行なうことのできる摩擦接合装置を提供すること。
【解決手段】 回転ツール4を下降させてアルミニウム材W1に当接させ、回転ツールのピン部4bと受け具5とにより金属材料であるアルミニウム材W1と鋼材W2とが把持された状態で、回転ツール4の押圧力をN1に、回転数をP1に維持する。同時に、加熱風をアルミニウム材W1に対して吹き付け、接合部分の温度上昇を促進させる。加熱風は、熱電対30で計測した温度がT1になるまで連続的に吹き付ける。次に、回転開始から所定時間後に回転ツール4の押圧力をN2まで増加させ、回転数をP2まで低下させ、比較的ゆっくりした回転で、大きく塑性流動を生じさせる。更に温度上昇を抑制するため、冷却風をアルミニウム材W1に吹き付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、金属部材を接合するために用いられる摩擦接合装置に関する。
従来から、重ねられた複数の被接合材を回転ツールの回転によって接合する摩擦接合装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−48082号公報
しかし、従来の摩擦接合装置は、アルミニウムなどの融点のほぼ等しい軽金属同士を接合する際には有効であるが、例えばアルミニウム材と鋼材といった融点の異なる金属同士の接合においては、その摩擦接合方法をそのまま採用すると問題が生じていた。
即ち、異種の金属材料同士では、回転ツールが最初に当接する第1金属部材のみを摩擦攪拌するが、第1金属材料の温度が低く、軟化が不十分な状態で回転ツールの押圧力を一気に高めてしまうと、第1金属部材が剪断を起こしたり、回転ツールの旋回中心が決まらずに第1金属部材の表面で回転ツールが滑りを起こしたりすることがあった。一方で、第1金属部材の温度が上がりすぎると、回転ツールに対する凝着が生じ、やはり第1金属部材が剪断されることがあった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、異種の金属材料同士の接合を安定して行なうことのできる摩擦接合装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
第1金属部材と、該第1金属部材より融点の高い第2金属部材とを重ねて点接合する摩擦接合装置において、
回転ツールと、前記回転ツールを回転させる回転駆動手段と、前記回転ツールを回転軸心方向に移動させ、前記第1金属部材を押圧する押圧手段と、前記押圧手段による前記第1金属部材に対する押圧力を段階的に増加させる圧力制御手段と、前記圧力制御手段による制御と連動して前記第1金属部材の接合部分の温度を制御する温度制御手段と、を備え、前記回転ツールの回転による摩擦熱で前記第1金属部材を軟化し、塑性流動させて、前記第1金属部材と前記第2金属部材との合わせ面を固相接合することを特徴とする。このような構成によれば、第1金属部材の温度を調整できるため、第1金属材料の温度が低いことによって生じる剪断や滑り、または、第1金属部材の温度が高いことによって生じる、凝着や剪断を防止することができる。
前記温度制御手段は、前記押圧力が低い状態では前記第1金属部材の接合部分を加熱し、前記押圧力が高い状態では前記第1金属部材の接合部分を冷却することを特徴とする。この構成によれば、押圧力が低く、第1金属部材の表面付近で回転ツールが回転し、第1金属部材に対して摩擦熱を与えている状態で、第1金属部材の接合部分を加熱することにより、第1金属部材の軟化を早め、接合の安定化及び接合時間の短縮化を図ることができる。一方、押圧力が高く、第1金属部材内部に回転ツールが押し込まれた状態では、その接合部分を冷却し凝着を回避して、やはり接合の安定化を図ることができる。
前記温度制御手段は、前記第1金属部材の接合部分の温度を計測する計測手段を含み、該計測手段からの検出信号により前記第1金属部材の接合部分の温度を調整することを特徴とする。これによれば、実際の接合部分の温度に応じて、適格に温度制御を行なうことができ、より接合の安定化を図ることができる。
前記温度制御手段は、前記接合部分の温度を予測する温度予測手段を有し、該温度予測手段からの信号により前記接合部分の温度を調整することを特徴とする。これによれば、予測した温度に応じて迅速に温度制御を行なうことができ、より接合時間の短縮化を図ることができる。
前記回転ツールは、中央にピン部を有し、該ピン部周りのショルダー部に環状の凹部を有することを特徴とする。この構成によれば、環状の凹部をショルダー部に形成した回転ツールで段階的に押圧力を増加して第1金属部材と第2金属部材とを接合することになる。このように回転ツールのショルダー部に環状の凹部を形成したことにより、ピン部の摩擦熱によって軟化された第1金属部材が塑性流動の段階でその凹部内にとどまり、接合部の外方に排出されるのを防止できるため、押圧力を段階的に増加させても第1金属部材を確実に加圧することができる。また、環状の凹部内にとどまった第1金属部材が回転ツールに対して凝着を起こしやすいが、温度制御手段で温度を制御することにより、そのような凝着を回避することができる。
前記第1金属部材がアルミニウム合金材料、前記第2金属部材が鋼材料であることを特徴とする。これによれば、アルミニウム材と鋼材との接合を安定して行なうことができる。
前記圧力制御手段による段階的な押圧力の増加に応じて、前記回転駆動手段の回転数を段階的に減少させる回転数制御手段を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、異種の金属材料同士の接合を安定して行なうことのできる摩擦接合装置を提供することができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る摩擦接合装置の全体構成を示す図である。この摩擦接合装置100は、自動車ボディ等に用いられる複数の被接合材を点接合するために用いられる。この摩擦接合装置を用いれば、例えば、被接合材としてのアルミニウム合金板同士や、アルミニウム合金板と鋼板とを接合することができる。摩擦接合装置100は、接合ガン1と、接合ガン1を所望の位置及び角度に移動するロボット2と、接合ガン1及びロボット2を制御する制御部3とを備えている。ロボット2としては、例えば汎用の6軸垂直多関節型ロボットが用いられる。
接合ガン1は接合用工具として、回転ツール4と、受け具5とを備えている。回転ツール4は、押圧手段としての不図示の加圧軸モータにより加圧のために昇降移動されると共に、回転駆動手段としての不図示の回転軸モータにより回転される。回転軸モータとしては、インダクションモータやサーボモータが用いることができ、加圧軸モータとしては、サーボモータを用いることができる。受け具5は、L字状のアームの先端に回転ツール4に対向して配置されている。尚、回転ツール4及び受け具5は、接合ガン1に対して着脱可能な構成となっている。
また、回転ツール4は、電波出力部を備えた熱電対30を内蔵しており、この熱電対30で計測された温度は、電波によってインターロック部20にとばされる。これにより接合部分の温度をリアルタイムで測定することができる。
また、接合ガン1には、送風ノズル10と、送風コントローラ15が設けられており、ポンプ40から供給されたエアーを被接合材に対して吹き付けることが可能な構成となっている。送風コントローラ15にはソレノイドバルブと電磁スイッチが内蔵されており、インターロック部20から入力した信号に応じて、送風のON/OFFの切替え、及び温風/冷風の切替を行なうことができる。すなわち、これらの送風ノズル10、送風コントローラ15、インターロック部20、及び熱電対30が全体として、接合部分の温度を制御する温度制御手段として機能する。
なお、制御部3は、ロボット2の六軸と、接合ガン1における回転ツール4の回転数及び押圧力を制御可能な構成となっている。つまり、制御部3は、加圧軸モータを制御する圧力制御手段及び、回転軸モータを制御する回転数制御手段として機能する。
図2は、回転ツール4の先端部の構成について説明するための図である。
回転ツール4は、本体部4aと、センタリング(位置決め機能、位置ずれ防止機能)を主目的としたピン部4bとを一体的に有している。本体部4aは、略円柱状に形成され、その先端に本体部4aよりも小径の円柱状のピン部4bが形成されている。ピン部4bの先端面は、本体部4a先端面から突出しており、ピン部4bの軸心は本体部4aの軸心に合致している。
この回転ツールは、異種材料、特に融点(軟質性)が異なる材料として、アルミニウム材W1と鋼材W2とを接合するためのものである。そのため、ピン部4bの突出長さは、同種の材料(例えばアルミニウム材同士)を接合するための回転ツールに比べて短く形成されている。これは、ピン部4bを長くして下方の鋼材W2に突き当たると、鋼材W2の表面に予め形成されためっき層8がはがれ、鋼材W2の表面が水などに触れることになり腐食が起こりやすくなるからである。めっき層8は、鋼材W2の表面に酸化膜が生成されることを防止するために形成されているものであり、例えば亜鉛や亜鉛合金などからなる。具体的には、例えば、板厚0.7〜2.0mmの5000系アルミ合金板または6000系アルミ合金板に対して、亜鉛めっき付着量90g/m2の板厚1〜1.2mmの亜鉛めっき鋼板を接合することができる。
なお、図2ではピン部4bの先端面は平坦面に形成されているが、これに限定されるものではなく、曲面形状を為していてもよいし、或いは、円錐形状を為していても良い。
一方、本体部4aの先端外周に存在するショルダー部4cからピン部4bの外周面に向けてテーパ4dが形成されている。これにより、ショルダー部4cとピン部4bの根元との間には環状の凹部が形成される。摩擦熱で軟化したアルミニウム材W1は、その凹み部分に入るため、回転ツール4の外側に流動するW1の量が少なくなり、接合強度が高くなる。
図3は、制御部3による回転ツール4の押圧力及び回転数の変化並びに温度制御について説明する図である。
まず、回転ツール4を下降させてアルミニウム材W1に当接させ、回転ツールのピン部4bと受け具5とにより金属材料であるアルミニウム材W1と鋼材W2とが把持された状態で、回転ツール4の押圧力をN1(例えば0.98〜3.43kN)に、回転数をP1(例えば3000〜3500rpm)に維持する。これにより、アルミニウム材W1の表面に、回転ツール4の回転による発熱(摩擦熱)を生じさせる。この時、同時に、加熱風をアルミニウム材W1に対して吹き付け、接合部分の温度上昇を促進させるようにインターロック部20が送風コントローラ15を制御する。加熱風は、熱電対30で計測した温度がT1(例えば100℃〜250℃)になるまで連続的に吹き付ける。送風コントローラ15に内蔵されたソレノイドバルブの開度は、接合部の温度に応じて制御し、温度がT1に近づくにつれて開度を小さく、すなわち風量を少なくする。このようなアルミニウム材W1に対する加熱により、アルミニウム材W1が軟化し、ピン部4bによるセンタリングを確実に行なうことができ、回転ルーツ4の旋回中心が決まる。
次に、回転開始から所定時間後に回転ツール4の押圧力をN2(例えば2.45〜5.88kN)まで増加させる。N2に押圧力を増加することで、回転ツール4は、軟化したアルミニウム材W1内に侵入する。ただし、この時ピン部4bが鋼材W2に当接しないようにN2が定められている。これにより、回転ツール4と接触圧力の高い部分のアルミニウムが塑性流動し、これに伴って、熱を受けて軟化した亜鉛めっき8が拡散され、回転ツール4の外周側へ排出される。同時にアルミニウム材W1の鋼材W2側表面の酸化膜も破壊され、アルミニウム材W1の新生面と鋼材W2の新生面とが直接接触し、固相接合が生じる。
この時、回転数が高いと、アルミニウム材W1の塑性流動が極めて回転ツール4に近い範囲のみで行なわれる結果となり、固相接合がうまく行なわれない場合がある。そのため、ここでは、回転数をP2(例えば1500〜2500rpm)まで低下させ、比較的ゆっくりした回転で、大きく塑性流動を生じさせる。
また、温度が高すぎると、アルミニウム材W1が軟化しすぎてしまい、押圧力N2によって、回転ツール4がアルミニウム材W1内部に侵入しすぎてしまう。その結果、アルミニウム材の板厚が少なくなり、回転ツール4への凝着により容易にアルミニウム材W1が剪断されてしまう。回転ツール4の先端に環状の凹部が存在する場合には、回転ツール4がアルミニウム材W1を把持することになり、そのような剪断が特に顕著になる。
そこで、温度上昇を抑制するため、押圧力を高くした状態では冷却風をアルミニウム材W1に吹き付けるように、インターロック部20が送風コントローラ15を制御する。送風コントローラ15に内蔵されたソレノイドバルブの開度は、接合部の温度に応じて制御し、温度がT2(例えば300℃〜450℃)以上になれば送風を開始し、T2との差が大きいほど開度を大きく、すなわち風量を多くする。
なお、インターロック部20は、制御部3からの押圧力制御信号を入力して、押圧力の変化に連動させて、加熱風/冷却風の切替や風量の調整を行なっても良いし、熱電対30で計測した温度や予測した温度に基づいて、独自に(押圧力の変化とは連動させずに)加熱風/冷却風の切替や風量の調整を行なっても良い。一方、制御部30は、インターロック部20から入力した温度に応じて低押圧から高押圧への切替を行なっても良い。
図4は、温度測定値をフィードバックする場合の送風制御処理について示すフローチャートである。まず、ステップS401で接合条件を入力する。接合条件とは、打点ピッチ、材質、板厚、押圧力、回転数、などである。次にステップS402において回転ツール4の回転を開始する。更にステップS403において回転ツール4による押圧を開始する。次に、ステップS404に進み、熱電対30で接合部分の温度を測定する。測定された温度データは、インターロック部20に送られ、図3に示したような風量グラフを参照して、風量が算出される。そして、ステップS405において、接合部の温度に応じてソレノイドバルブの開度を変更し加熱風を噴射する。次に、ステップS406において、回転ツール4の押圧力を変更する。そして、ステップS407において接合部分の温度測定を続け、ステップS408において接合部の温度に応じてソレノイドバルブの開度を変更し冷却風を噴射する。そして、ステップS409に進み、回転ツール4による押圧を完了して、回転ツール4を開放する。このように実際の接合部分の温度に応じて、適格に温度制御を行なうことができ、より接合の安定化を図ることができる。
図5は、接合部の温度を予測する場合の送風制御処理について示すフローチャートである。
まず、ステップS501では、接合条件として、打点ピッチ、材質、板厚、押圧力、温度データ、回転数などを入力する。更に、ここでは室温及び打点順序を接合条件として入力する。これらの接合条件は、制御部3に設けられた接合部温度予測データベース500に蓄積される。
次に、ステップS502において回転ツール4の回転を開始する。そしてステップS503において、温度予測データに基づいて接合部に加熱風を噴射する。例えば、室温が低い場合や、打点順序が若く、打点を開始してからあまり時間が経過していない場合などは、接合部の温度が低いと予測されるため、回転ツール4による押圧を開始する前に予め加熱風を噴射しておく。
次に、ステップS504において回転ツール4の押圧を開始する。そして、S505に進んで回転ツール4の押圧力を増加させる。次に、ステップS506に進んで、押圧力の増加後経過した時間や室温や打点順序などの温度予測データに基づいて接合部に冷却風を噴射する。そして、ステップS507に進み、回転ツール4による押圧を完了して、回転ツール4を開放する。このように予測した温度に応じて温度制御を行なえば、より接合時間の短縮化を図ることができる。
なお、図4及び図5では、温度の実測値を用いる場合と予測データを用いる場合とに分けて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、適宜これらを組み合わせて、加熱風及び冷却風の噴射制御を行なっても良い。例えば、ステップS503において温度予測データに基づいて接合部に加熱風を噴射した後、ステップS504で回転ツール4の押圧を開始し、その後、ステップS404、S405にあるように、測定した温度に基づいて加熱風の噴射を行なっても良い。
以上説明したとおり、本実施形態では、第1金属部材W1と、第1金属部材W1より融点の高い第2金属部材W2とを重ねて点接合する摩擦接合装置において、回転ツール4と、回転ツール4を回転させる回転軸モータと、回転ツール4を回転軸心方向に移動させ、第1金属部材W1を押圧する加圧軸モータと、第1金属部材W1に対する押圧力を段階的に増加させる制御部3と、制御部3による制御と連動して第1金属部材の接合部分の温度を制御するインターロック部20等と、を備え、回転ツール4の回転による摩擦熱で第1金属部材を軟化し、塑性流動させて、第1金属部材W1と第2金属部材W2との合わせ面を固相接合することを特徴とする。このような構成によれば、第1金属部材W1の温度を調整できるため、第1金属材料W1の温度が低いことによって生じる剪断や滑り、または、第1金属部材W1の温度が高いことによって生じる、凝着や剪断を防止することができる。
送風コントローラ15は、押圧力が低い状態では第1金属部材W1の接合部分を加熱し、押圧力が高い状態では第1金属部材W1の接合部分を冷却することを特徴とする。この構成によれば、押圧力が低く、第1金属部材W1の表面付近で回転ツール4が回転し、第1金属部材W1に対して摩擦熱を与えている状態で、第1金属部材W1の接合部分を加熱することにより、第1金属部材W1の軟化を早め、接合の安定化及び接合時間の短縮化を図ることができる。一方、押圧力が高く、第1金属部材W1内部に回転ツール4が押し込まれた状態では、その接合部分を冷却し凝着を回避して、やはり接合の安定化を図ることができる。
本装置は第1金属部材W1の接合部分の温度を計測する熱電対30を備え、熱電対30からの検出信号により第1金属部材W1の接合部分の温度を調整することを特徴とする。これによれば、実際の接合部分の温度に応じて、適格に温度制御を行なうことができ、より接合の安定化を図ることができる。
本装置は、接合部分の温度を予測する温度予測手段としての予測データベースをインターロック部20内に有し、予測データベースからの信号により接合部分の温度を調整することを特徴とする。これによれば、予測した温度に応じて迅速に温度制御を行なうことができ、より接合時間の短縮化を図ることができる。
回転ツール4は、中央にピン部4bを有し、ピン部周りのショルダー部に環状の凹部を有することを特徴とする。この構成によれば、環状の凹部をショルダー部に形成した回転ツールで段階的に押圧力を増加して第1金属部材と第2金属部材とを接合することになる。このように回転ツールのショルダー部に環状の凹部を形成したことにより、ピン部の摩擦熱によって軟化された第1金属部材が塑性流動の段階でその凹部内にとどまり、接合部の外方に排出されるのを防止できるため、押圧力を段階的に増加させても第1金属部材を確実に加圧することができる。また、環状の凹部内にとどまった第1金属部材が回転ツールに対して凝着を起こしやすいが、温度制御手段で温度を制御することにより、そのような凝着を回避することができる。
第1金属部材W1がアルミニウム合金材料、第2金属部材W2が鋼材料であることを特徴とする。これによれば、アルミニウム材と鋼材との接合を安定して行なうことができる。
段階的な押圧力の増加に応じて、回転ツール4の回転数を段階的に減少させることを特徴とする。これによれば、より効率的に第1金属部材W1の温度上昇を促進することができる。
本発明の実施形態に係る摩擦接合装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転ツールの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る押圧力制御及び温度制御を説明する図である。 本発明の実施形態に係る温度制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る温度制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
100 摩擦接合装置
1 接合ガン
2 ロボット
3 制御部
4 回転ツール
5 受け具

Claims (7)

  1. 第1金属部材と、該第1金属部材より融点の高い第2金属部材とを重ねて点接合する摩擦接合装置において、
    回転ツールと、
    前記回転ツールを回転させる回転駆動手段と、
    前記回転ツールを回転軸心方向に移動させ、前記第1金属部材を押圧する押圧手段と、
    前記押圧手段による前記第1金属部材に対する押圧力を段階的に増加させる圧力制御手段と、
    前記圧力制御手段による制御と連動して前記第1金属部材の接合部分の温度を制御する温度制御手段と、
    を備え、前記回転ツールの回転による摩擦熱で前記第1金属部材を軟化し、塑性流動させて、前記第1金属部材と前記第2金属部材との合わせ面を固相接合することを特徴とする摩擦接合装置。
  2. 前記温度制御手段は、前記押圧力が低い状態では前記第1金属部材の接合部分を加熱し、前記押圧力が高い状態では前記第1金属部材の接合部分を冷却することを特徴とする請求項1に記載の摩擦接合装置。
  3. 前記温度制御手段は、前記第1金属部材の接合部分の温度を計測する計測手段を含み、該計測手段からの検出信号により前記第1金属部材の接合部分の温度を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の摩擦接合装置。
  4. 前記温度制御手段は、前記接合部分の温度を予測する温度予測手段を有し、該温度予測手段からの信号により前記接合部分の温度を調整することを特徴とする請求項1、2または3に記載の摩擦接合装置。
  5. 前記回転ツールは、中央にピン部を有し、該ピン部周りのショルダー部に環状の凹部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の摩擦接合装置。
  6. 前記第1金属部材がアルミニウム合金材料、前記第2金属部材が鋼材料であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の摩擦接合装置。
  7. 前記圧力制御手段による段階的な押圧力の増加に応じて、前記回転駆動手段の回転数を段階的に減少させる回転数制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の摩擦接合装置。
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