JP2006101446A - 光変調装置および光変調方法 - Google Patents
光変調装置および光変調方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006101446A JP2006101446A JP2004288005A JP2004288005A JP2006101446A JP 2006101446 A JP2006101446 A JP 2006101446A JP 2004288005 A JP2004288005 A JP 2004288005A JP 2004288005 A JP2004288005 A JP 2004288005A JP 2006101446 A JP2006101446 A JP 2006101446A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- optical
- outputting
- phase
- optical pulse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Abstract
【課題】 光変調器において、光パルス信号S7とデータ信号S4とを同期させて変調する。
【解決手段】 光変調装置は、光パルス信号S7をデータ信号S4に基づいて変調する電界吸収型変調器10と、光パルス信号S7をデータ信号S4との位相差に基づいた電気信号S16を出力するLPF12と、電気信号S16に基づいてクロック信号S2の位相を調整する電気信号S17を出力する位相制御回路12と、クロック信号S2の位相を電気信号S12に基づき移相して、クロック信号S5を出力する電圧制御移相器6と、クロック信号S5に基づいて、光パルス信号S6を出力する光パルス発生器2とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 光変調装置は、光パルス信号S7をデータ信号S4に基づいて変調する電界吸収型変調器10と、光パルス信号S7をデータ信号S4との位相差に基づいた電気信号S16を出力するLPF12と、電気信号S16に基づいてクロック信号S2の位相を調整する電気信号S17を出力する位相制御回路12と、クロック信号S2の位相を電気信号S12に基づき移相して、クロック信号S5を出力する電圧制御移相器6と、クロック信号S5に基づいて、光パルス信号S6を出力する光パルス発生器2とを備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光通信等に用いられる光変調装置および光変調方法に関する。特に、この発明は、例えば数十Gps(数十GHz)の高速なデータ信号を光パルス信号に変換して出力する光変調装置および光変調方法、データ信号と光パルス信号の位相を調整する光変調装置および光変調方法に関する。
近年、光通信の高速化に伴い、光通信に関する光変調装置および光変調方法は、重要な地位を占めている。従来、光ファイバ増幅器によるデータ信号と光パルス信号の位相ずれを補正するこの種の装置は、例えば特開平10−13350号公報の第3頁第0016段落〜第4頁第0022段落及び第1図に開示されるものがあり、その構成を本願明細書、図7に示す。1はD型フリップフロップ、2は光パルス発生器、3は光ファイバ増幅器、4は駆動回路、5は光変調器、6は電圧制御移相器、7は光分岐器、8は光電変換器、9は位相検出器である。
次に、図7の光変調装置の動作を説明する。入力されるデータ信号S1は該当データ信号にビット同期した入力されるクロック信号S2とともにD型フリップフロップ1に供給される。このD型フリップフロップ1は、クロック信号S2の立ち上がりタイミングでデータ信号S1の値を識別するもので、その識別データS3は駆動回路4を介して、データ信号S4として光変調器5に供給される。クロック信号S2は、クロック信号S2の位相を電圧によって移相する電圧制御型移相器6を介して、クロック信号S5として光パルス発生器2にも供給される。この光パルス発生器2はクロック信号S5に同期した光パルス信号S6を発生するもので、この光パルス信号S6は光ファイバ増幅器3によって増幅され、増幅された光パルス信号S7は、光分岐器7を介して、光パルス信号S8として光変調器5に供給される。この光変調器5は光パルス信号S8を駆動回路4からのデータ信号S4に応じて変調出力するもので、この出力信号である光変調信号S9は図示しない光伝送路に送出される。
一方、光ファイバ増幅器3によって増幅された光パルス信号S7は、光分岐器7で一部分岐され、分岐された光パルス信号S10は、光電気変換器8において電気信号S11に変換されて位相検出器9に供給され、位相検出器9は、電気信号に変換された光パルス信号(:電気信号S11)とクロック信号S2の位相誤差を検出し、この位相誤差がなくなるように位相制御信号S12を作成し、電圧制御移相器6に供給することで、クロック信号の位相S2を調整し、光変調器5に入力される光パルス信号S8とデータ信号S4の位相差を補正する。
以上の動作で、光ファイバ増幅器3は、温度等により通過する光パルス信号の遅延時間が変化して、光変調器5に入力される光パルス信号とデータ信号の位相にズレが発生しても、電気信号に変換された光パルス信号とクロック信号の位相誤差を検出し、クロック信号の位相を調整して、位相ズレを補正する。
特開平10−13350号公報
しかしながら、上記構成の装置では、温度変化等の外部要因による光信号の位相変化を補正するが、D型フロップフリップ1から駆動回路4を介して光変調器5に供給される電気信号(:データ信号S4)の位相変化を補正していないという問題点が有った。
また、光パルス信号とクロック信号の位相を自動的に調整して安定動作させても、光変調器5での光パルス信号S8とデータ信号S4の位相が最適であるか、定常的に位相がずれているか判断できない。従って、光変調器5での光パルス信号S8とデータ信号S4の位相を最適になるように、例えば、電圧制御移相器6に加えられる位相制御信号S12にオフセット値を加えて、オフセット値を調整する。しかし、光パルス発生器2、光増幅器3等の部品、回路の交換した時や、各部品、回路を接続する光ファイバや電気ケーブルで長さ等の異なる光ファイバや電気ケーブルを交換した時、光パルス信号やデータ信号の伝達時間が変化するため、光変調器5での光パルス信号S8とデータ信号S4の位相を最適になるように、オフセット値の再調整を必要とするという問題点も有った。
さらに、数十GHzで動作する光電変換器8や位相検出器9は高価であるため、上記構成の装置ではコストが高いという問題点も有った。
この発明の光変調装置は、以下のような構成上の特徴を有する。すなわち、光パルス信号を第1のデータ信号に基づいて変調する光変調器と、光パルス信号と第1のデータとの位相差に基づいた検出信号を出力する第1の手段と、検出信号に基づいて第1のクロック信号の位相を調整するための第1の制御信号を出力する第2の手段と、第1のクロック信号の位相を第1の制御信号に基づき移相して、第2のクロック信号を出力する第3の手段と、第2のクロック信号に基づいて、光パルス信号を出力する第4の手段と、第1のクロック信号に基づいて、入力データを前記第1のデータ信号として出力する第5のとを備える構成である。
また、この発明の光変調方法は、以下のような構成上の特徴を有する。すなわち、光パルス信号を第1のデータ信号に基づき光変調されて光出力信号を出力する光変調方法において、光パルス信号と第1のデータとの位相差に基づいた検出信号を出力する第1のステップと、検出信号に基づいて第1のクロック信号の位相を調整するための第1の制御信号を出力する第2のステップと、第1のクロック信号の位相を第1の制御信号に基づき移相して、第2のクロック信号を出力する第3のステップと、第2のクロック信号に基づいて、光パルス信号を出力する第4のステップと、第1のクロック信号に基づいて、入力データを第1のデータ信号として出力する第5のステップとを備える構成である。
この発明によれば、光変調器を駆動するクロック信号の位相を個別に制御することができるので、クロック信号と光変調部に入射される光信号との位相を周囲の環境変化等に関わらず同期させることができる。よって、常に最適な光変調を行うことができるので、長期間安定動作が可能な光変調信号を出力する光変調装置(光変調方法)、および光変調装置を基とした光時分割多重装置(光時分割多重分離装置)[光時分割多重方法(光時分割多重分離方法)]を構成することが可能となる。
(A)実施形態
以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。この発明は、図示例のみに限定されるものではない。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。この発明は、図示例のみに限定されるものではない。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1には、この発明の第1の実施形態における光変調装置(光変調方法)の構成が示される。但し、図1において、図7と同一部分には同一符号を付して示す。
図1には、この発明の第1の実施形態における光変調装置(光変調方法)の構成が示される。但し、図1において、図7と同一部分には同一符号を付して示す。
入力クロック信号S2を電圧制御移相器6を介して、クロック信号S5として光パルス発生器2に供給し、光クロック発生器2で作成された光パルス信号S6を光ファイバ増幅器3を介して、光パルス信号S7として電界吸収型変調器10に供給する。入力データ信号S1をD型フリップフロック1で入力クロック信号S2に従いサンプリングし、クロック信号S2の立ち上がりタイミングで入力データ信号S1の値を識別した識別データS3は、駆動回路4を介してデータ信号S4として電界吸収型変調器10に供給することで、光パルス信号S7を変調した光変調信号S13を得る。図示しない光伝送路に送出される光変調信号S13を光分岐器7で一部を分岐して、光変調信号S10として光電変換器(O/E)8に入力し、変換された電気信号S15をローパスフィルタ(LPF)11で平均化して、平均化された光変調信号の光パワー電気信号(:電気信号S16)を得て、この電気信号S16を位相制御回路12に供給する。位相制御回路12は光パワー電気信号(:電気信号S16)に応じて位相制御信号S17を作成して、電圧制御移相器6に供給することで、フィードバックループを構成したものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
この発明の第1の実施形態の動作について説明する。入力データ信号S1は、該当する入力データ信号S1におけるビットに同期したクロック信号S2とともにD型フリップフロップ1に供給される。このD型フリップフロップ1は、クロック信号S2の立ち上がりタイミングで入力データ信号S1の値を識別するもので、この識別データS3は駆動回路4を介して、データ信号S4として電界吸収型変調器10に供給される。
この発明の第1の実施形態の動作について説明する。入力データ信号S1は、該当する入力データ信号S1におけるビットに同期したクロック信号S2とともにD型フリップフロップ1に供給される。このD型フリップフロップ1は、クロック信号S2の立ち上がりタイミングで入力データ信号S1の値を識別するもので、この識別データS3は駆動回路4を介して、データ信号S4として電界吸収型変調器10に供給される。
また、上記クロック信号S2は、クロック信号S2の位相を電圧によって移相する電圧制御型移相器6を介して、クロック信号S5として光パルス発生器2にも供給される。この光パルス発生器2は、クロック信号S5に同期した光パルス信号S6を発生するもので、この光パルス信号S6は、光ファイバ増幅器3によって増幅され、増幅された光パルス信号S7は、電界吸収型変調器10に供給される。この電界吸収型変調器10は光パルス信号S7を駆動回路4からのデータ信号S4に応じて変調出力するもので、この出力信号である光変調信号S13は光分岐器7に送出され、光分岐器7の一方の光パルス信号は、図示しない光伝送路に光パルス信号S9として送出される。
他方、光分岐器7で一部分岐され、分岐された光変調信号S14は、光電気変換器8において電気信号S15に変換され、変換された電気信号S15をローパスフィルタ(LPF)11で平均化され、平均化した光変調信号S15の光パワー電気信号(:電気信号S16)が得られ、この電気信号S16が位相制御回路12に供給される。位相制御回路12は、光パワー電気信号(:電気信号S16)に応じて位相制御信号S17を作成して、電圧制御移相器6に供給してフィードバックループを構成することで、クロック信号の位相S5を調整し、電界吸収型変調器10に入力される光パルス信号とデータ信号の位相差を補正する。
次に本実施の形態において使用される電界吸収型変調器10について説明する。電界吸収型変調器10は、フォトダイオードから派生したものであり、フォトダイオードの吸収波長端の印加電圧依存性を利用したものである。つまり、電界吸収型変調器10は、半導体に禁止帯域エネルギーに相当する波長より長い波長が入射すると急激に吸収系数が減少する波長が有り、この波長の変化が電界の2乗に比例するというフランツ、ケルディシュ効果がある。この効果により電圧を加えた時、透過率が変化する。図2に、電界吸収型変調器10に負の電圧を加えた時の透過率を示す。ここで、横軸はバイアス電圧、縦軸は透過率であり、L1[100]は電界吸収型変調器のバイアス電圧に対する透過率の特性である。
この透過率の電圧依存性を用いて電界吸収型変調器10は光パルス信号S7を変調する。データ1の時に電界吸収型変調器10に加えられるバイアス電圧値−V1[101]では、高い透過率T1[102]が得られ、電界吸収型変調器10に入力された光パルス信号S7を透過する。データ0の時に加えられるバイアス電圧値−V2[103]では、低い透過率T2[104]が得られ、光パルス信号S7をほとんど吸収し、消光する。以上の動作で、電界吸収型変調器10は入力された光パルス信号S7をデータ信号S4に従い光強度変調を行ない、光パルス信号S7をデータ信号S4で変調された出力信号(:光変調信号S13)を出力する。
ここで、バイアス電圧−V1[101]と−V2[103]の中間電圧−V3[105]に対する透過率T3[106]は、バイアス電圧−V1と−V2の中間電圧の比例値[107]より△T[108]だけ透過率は低く、変調された光パルスの光パワーは中間電圧の比例値[107]より、△T[108]に相当する光パワーの分だけ低くなる。
図3に、電界吸収型変調器10に供給される光パルス信号S7とデータ信号S4との位相が一致した時と異なる時の出力信号(:光変調信号S13)の波形を示す。位相が一致した光パルス信号A(:光パルス信号S7)[201]からデータ信号(:データ信号S4)の1/0レベルで強度変調された出力信号B(:光変調信号S13)[202]が得られるが、光パルス信号A(:光パルス信号S7)[201]に対して、位相が△θだけズレた光パルス信号C(:光パルス信号S7)[203]において、光パルスの位置に、データ信号(:データ信号S4)の立ち上がり、下がり点が来るため、データ信号の1/0レベルで強度変調された出力信号以外に、中間レベルに強度変調された出力信号D(:光変調信号S13)[204]が得られる。ここで、データ信号(:データ信号S4)の1レベルで変調された光パルス信号(:光変調信号S13)の光パワーをP1[205]、0レベルで変調された光パルス信号(:光変調信号S13)の光パワーをP0[206]、立ち上がり時に変調された光パルス信号(:光変調信号S13)の光パワーをPr[207]、立ち下がり時に変調された光パルスの光パワー信号(:光変調信号S13)をPf[208]とすると、立ち上がり、下がり時の光パルスの光パワーPr[207]、Pf[208]は、中間電圧の比例値に対して、透過率△T[108(図2)]に相当する光パワーの分だけ低くなる。このことから、立ち上がり、下がりに変調された光パルス信号(:光変調信号S13)の光パワーの和(Pr+Pf)は、1、0レベルで変調された光パルス信号(:光変調信号S13)の光パワーの和(P1+P0)より低くなる。従って、図3に示すように、出力信号(:光変調信号S13)の平均光パワーL2は、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相が一致した時、最大となり(波形209のようになり)、位相差が大きいほど低くなる(波形210のように低くなる)。
以上説明したように、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相を一致させるためには、出力信号(:光変調信号S13)の平均光パワーを常に最大になるように、光パルス発生器2に供給されるクロック信号S5の位相を制御すれば良い。その動作について説明する。出力信号(:光変調信号S13)の一部を光分岐器7を用いて分岐し、分岐した光変調信号S14を光電変換器8を用いて電気信号S15に変換して、ローパスフィルタ11を用いて平均化して、出力信号(:光変調信号S13)の平均光パワー電気信号(:電気信号S16)を得て、位相制御回路12に供給する。供給された平均光パワー電気信号(:電気信号S16)を用いて、位相制御回路12は、図4に示されるように、横軸を位相差Δθ[301]、縦軸を出力信号平均パワー[302]としたとき、頂点[303]を頂点とした特性L2[304]のような山登り法のように電圧制御移相器6の移相量を微少量の増加/減少させて、クロック信号S5の位相を前後に移相させる。平均光パワー電気信号(:電気信号S16)が減少すれば、位相変化方向を逆にしたクロック信号S5の位相、つまり電圧制御移相器6の移相量を微少量の減少させる。平均 光パワー電気信号(:電気信号S16)が増加すれば、前の位相変化方向に移相量を微少の増加させる。
従って、位相制御回路12は、平均光パワー電気信号(:電気信号S16)が最大になるように、位相制御回路12から出力される位相制御信号S17を用いて電圧制御移相器6の移相量を制御することにより、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相がずれた状態から一致した状態になり、そして、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相が一致した状態を保つ。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、光変調器に電界吸収型変調器10を用い、ローパスフィルタ11と位相制御回路12を設けて、出力信号(:光変調信号S13)の平均光パワーを常に最大になるように、光パルス発生器2に供給されるクロック信号S5の位相を制御することにより、装置電源投入時等、電界吸収型変調器10における光パルス信号S7とデータ信号S4の位相にズレが生じていても、自動的にこの位相が一致され、電界吸収型変調器10で確実に変調処理を行なうことができるようになるという効果が得られる。
以上のように、第1の実施形態によれば、光変調器に電界吸収型変調器10を用い、ローパスフィルタ11と位相制御回路12を設けて、出力信号(:光変調信号S13)の平均光パワーを常に最大になるように、光パルス発生器2に供給されるクロック信号S5の位相を制御することにより、装置電源投入時等、電界吸収型変調器10における光パルス信号S7とデータ信号S4の位相にズレが生じていても、自動的にこの位相が一致され、電界吸収型変調器10で確実に変調処理を行なうことができるようになるという効果が得られる。
また、光パルス発生器2、光増幅器3、フリップフロップ1、駆動回路4等の交換および、光パルス発生器2、光増幅器3、フリップフロップ1、駆動回路4等の間を接続する光ファイバや電気ケーブルの交換により電界吸収型変調器10における光パルス信号S7やデータ信号S4の伝達時間が変化して、光パルス信号S7とデータ信号S4の位相にずれが発生しても、この位相を自動的に一致させることができるので調整が不要にできるという効果が得られる。
また、光パルス発生器2、光増幅器3の光部品やフリップフロップ1、駆動回路4に加えられる温度変化、電源電圧変化、経時変化等の外部要因により電界吸収型変調器10における光パルス信号S7やデータ信号S4の伝達時間が変化しても、光パルス信号S7とデータ信号S4の位相を常に一致させることができるので温度等の環填変化に対して安定して動作することができるという効果が得られる。
また、光電変換器8は、出力信号(:光変調信号S13)の光パワーを検出するだけで良いので、数十MHz以下の低い周波数帯域で良く、安値な部品を使用できるという効果が得られる。
(B−1)第2の実施形態の構成
図5に、この発明の第2の実施形態における光変調装置(光変調方法)の構成を示す。図5において、図1と同一部分には同じ符号を付して示し、ここでも重複する説明は省略し、異なる個所のみ記載する。出力信号の光パワー検出電気信号を電界吸収型変調器10に流れる吸収電流を検出して吸収電流検出信号に置き換えたもので、光分岐器7と電光変換器8の代わりに吸収電流検出回路13を設けたもので構成されている。
図5に、この発明の第2の実施形態における光変調装置(光変調方法)の構成を示す。図5において、図1と同一部分には同じ符号を付して示し、ここでも重複する説明は省略し、異なる個所のみ記載する。出力信号の光パワー検出電気信号を電界吸収型変調器10に流れる吸収電流を検出して吸収電流検出信号に置き換えたもので、光分岐器7と電光変換器8の代わりに吸収電流検出回路13を設けたもので構成されている。
(B−2)第2の実施形態の動作
第1の実施形態の動作と同じ動作の説明は省略し、異なる個所のみ記載する。電界吸収型変調器10は、入力した光パルス信号S7を通過/吸収して変調して、出力信号(:光変調信号S13)を出力する。電界吸収型変調器10は、フォトダイオードから派生したものであるから、吸収された光パルス信号S7はフォトダイオードで検出されたと考えることができる。つまり、電界吸収型変調器10に流れる吸収電流は、吸収された光パワーに比例する。ここで、電界吸収型変調器10における光パルス信号S7とデータ信号S4の位相が変化すると出力信号(:光変調信号S13)の光パワーが変化することから、吸収電流も変化する。位相が一致した時、出力信号(:光変調信号S13)の光パワーが最大であることから、光パルス信号S7の吸収量が最小、つまり、図6に示すように、平均吸収電流(L3)は最小となり、位相差が大きいほど、平均吸収電流(L3)は増加する。従って、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相を一致させるためには、電界吸収型変調器10の吸収電流を常に最小になるように、光パルス発生器に供給されるクロック信号S5の位相を制御すれば良い。
第1の実施形態の動作と同じ動作の説明は省略し、異なる個所のみ記載する。電界吸収型変調器10は、入力した光パルス信号S7を通過/吸収して変調して、出力信号(:光変調信号S13)を出力する。電界吸収型変調器10は、フォトダイオードから派生したものであるから、吸収された光パルス信号S7はフォトダイオードで検出されたと考えることができる。つまり、電界吸収型変調器10に流れる吸収電流は、吸収された光パワーに比例する。ここで、電界吸収型変調器10における光パルス信号S7とデータ信号S4の位相が変化すると出力信号(:光変調信号S13)の光パワーが変化することから、吸収電流も変化する。位相が一致した時、出力信号(:光変調信号S13)の光パワーが最大であることから、光パルス信号S7の吸収量が最小、つまり、図6に示すように、平均吸収電流(L3)は最小となり、位相差が大きいほど、平均吸収電流(L3)は増加する。従って、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相を一致させるためには、電界吸収型変調器10の吸収電流を常に最小になるように、光パルス発生器に供給されるクロック信号S5の位相を制御すれば良い。
下記に詳細な動作について説明する。吸収電流検出回路13を用いて電界吸収型変調器10に流れる吸収電流S18を検出した吸収電流検出信号S19、ローパスフィルタ11を用いて吸収電流検出信号S19を平均化して、平均吸収電流検出信号S20を得て、位相制御回路12に供給する。供給された平均吸収電流検出信号S20により位相制御回路12は、図6に示されるように、横軸を位相差Δθ[401]、縦軸を平均吸収電流[402]としたとき、頂点[403]を谷とした特性(平均吸収電流(L3))[404]のような山下り法のように電圧制御移相器6の移相量を微少量の増加/減少させて、クロック信号S5の位相を前後に移相させる。平均吸収電流検出信号S20が増加すれば、位相変化方向を逆にしてにクロック信号S5の位相つまり電圧制御移相器6の移相量を微少量の減少させる。平均吸収電流検出信号S20が減少すれば、前の位相変化方向に移相量を微少の増加させる。
従って、位相制御回路12は、平均吸収電流検出信号S20が最小になるような位相制御信号S17を用いて電圧制御移相器6の移相量を制御することにより、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相がずれた状態から一致した状態となり、そして、一致した状態を保つ。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば,光分岐器、光電変換器を設けて出力信号(:光変調信号S13)の光パワー信号を得る代わりに、吸収電流検出回路13を設けて電界吸収型変調器10の吸収電流S18に関する吸収電流検出信号S19を得て、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相制御の比較信号とすることで、光信号を光分岐器で一部分岐することによる光損失がなくなるという効果が得られる。
以上のように、第2の実施形態によれば,光分岐器、光電変換器を設けて出力信号(:光変調信号S13)の光パワー信号を得る代わりに、吸収電流検出回路13を設けて電界吸収型変調器10の吸収電流S18に関する吸収電流検出信号S19を得て、光パルス信号S7とデータ信号S4との位相制御の比較信号とすることで、光信号を光分岐器で一部分岐することによる光損失がなくなるという効果が得られる。
また、光分岐器、光電変換器を省略できることから構成が簡単になり、コストを削減できるという効果が得られる。
以上の実施形態では、光変調器が1系統の光変調装置に適用した例を説明したが、光パルス信号を複数分岐し光変調器を複数並列に設け、それぞれの光変調器に別個のデータ信号で変調し、各々の出力信号を時系列に並べて合波する時分割多重化通信に用いられる光変調装置にも適用できる。
以上の実施形態では、電圧制御移相器6は電圧で移相量を制御される移相器で説明したが、電流でもデジタル量でも移相量を制御できる移相器でも良い。
以上の実施形態では、平均化手段をローパスフィルタを用いたが、位相制御回路において、例えばCPUを用いて検出信号をサンプリングし平均化演算して位相制御に用いても良い。
1…D型フリップフロップ、2…光パルス発生器、3…光ファイバ増幅器、4…駆動回路、5…光変調器、6…電圧制御移相器、7…光分岐器、8…光電変換器(O/E)、9…位相検出器、10…電界吸収型変調器、11…ローパスフィルタ(LPF)、12…位相制御回路、13…吸収電流検出回路、S1…入力データ信号、S2…入力クロック信号、S3…識別データ、S4…データ信号、S5…クロック信号、S6…光パルス信号、S7…光パルス信号、S8…光パルス信号、S9…光変調信号、S10…光パルス信号、S11…電気信号、S12…位相制御信号、S13…光変調信号、S14…光変調信号、S15…電気信号、S16…電気信号、S17…位相制御信号、S18…吸収電流、S19…吸収電流検出信号、S20…平均吸収電流検出信号。
Claims (10)
- 光パルス信号を第1のデータ信号に基づいて変調する光変調器と、
前記光パルス信号と前記第1のデータとの位相差に基づいた検出信号を出力する第1の手段と、
前記検出信号に基づいて第1のクロック信号の位相を調整するための第1の制御信号を出力する第2の手段と、
前記第1のクロック信号の位相を前記第1の制御信号に基づき移相して、第2のクロック信号を出力する第3の手段と、
前記第2のクロック信号に基づいて、前記光パルス信号を出力する第4の手段と、
前記第1のクロック信号に基づいて、入力データを前記第1のデータ信号として出力する第5の手段と
を具備することを特徴とする光変調装置。 - 前記請求項1の光変調装置において、前記第1の手段はさらに、
前記光変調器で変調され出力される光出力信号の一部を分岐する光分岐器と、光出力信号を第1の電気信号に変換し出力する光電変換器とを設け、前記第1の電気信号を前記検出信号として出力すること
を特徴とする光変調装置。 - 前記請求項1の光変調装置において、前記第1の手段はさらに、
前記第1の電気信号を平均化して、第2の電気信号を出力する平均化手段とを設け、前記第2の電気信号を前記検出信号として出力すること
を特徴とする光変調装置。 - 前記請求項1の光変調装置において、
前記光パルス発生器から出力される光パルス信号を増幅して、増幅した光パルス信号を前記光変調器に出力する光増幅器を設けること
を特徴とする光変調装置。 - 前記請求項1の光変調装置において、
前記光変調器は、電界吸収型変調器であること
を特徴とする光変調装置。 - 前記請求項5の光変調装置において、
前記電界吸収型変調器で光パルス信号を吸収した量に基づいた吸収電流を検出する吸収電流検出手段を設け、前記吸収電流を前記検出信号として前記第1の手段に出力すること
を特徴とする光変調装置。 - 光パルス信号を第1のデータ信号に基づき光変調されて光出力信号を出力する光変調方法において、
前記光パルス信号と前記第1のデータとの位相差に基づいた検出信号を出力する第1のステップと、
前記検出信号に基づいて第1のクロック信号の位相を調整するための第1の制御信号を出力する第2のステップと、
前記第1のクロック信号の位相を前記第1の制御信号に基づき移相して、第2のクロック信号を出力する第3のステップと、
前記第2のクロック信号に基づいて、前記光パルス信号を出力する第4のステップと、
前記第1のクロック信号に基づいて、入力データを前記第1のデータ信号として出力する第5のステップと
を具備することを特徴とする光変調方法。 - 前記請求項7の光変調方法において、前記第1のステップはさらに、
前記光出力信号の一部を分岐する第6のステップと、光出力信号を第1の電気信号に変換し出力する第7のステップとを設け、前記第1の電気信号を前記検出信号として出力すること
を特徴とする光変調方法。 - 前記請求項7の光変調方法において、前記第1のステップはさらに、
前記第1の電気信号を平均化して、第2の電気信号を出力する第8のステップとを設け、前記第2の電気信号を前記検出信号として出力すること
を特徴とする光変調方法。 - 前記請求項7の光変調方法において、
前記光パルス発生器から出力される光パルス信号を増幅して、増幅した光パルス信号を前記光変調器に出力する第11のステップを設けること
を特徴とする光変調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288005A JP2006101446A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 光変調装置および光変調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288005A JP2006101446A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 光変調装置および光変調方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006101446A true JP2006101446A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36240791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004288005A Pending JP2006101446A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 光変調装置および光変調方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006101446A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009058850A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Nec Corp | 光フリップフロップ |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004288005A patent/JP2006101446A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009058850A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Nec Corp | 光フリップフロップ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10509295B2 (en) | Bias control of optical modulators | |
CA2612165C (en) | Wavelength locking and power control systems for multi-channel photonic integrated circuits (pics) | |
US7773283B2 (en) | Optical modulation device and optical modulation method | |
CN112840265B (zh) | 自动偏置控制电路 | |
JP4975775B2 (ja) | 送信器、及び送信方法 | |
US20100021182A1 (en) | Optical transmitter | |
JP2007006326A (ja) | Qpsk光変調装置 | |
US20080056727A1 (en) | Optical transmitter and drive method of same | |
US8611760B2 (en) | Optical modulation device and optical modulation method | |
US20120087653A1 (en) | Optical transmission apparatus and optical transmission method | |
JP2008092172A (ja) | 光送信機 | |
US20100129088A1 (en) | Optical transmission apparatus | |
CN109314576B (zh) | 用于i/q调制器偏置控制的两次正交抖动的二阶检测 | |
US8493647B2 (en) | Compensation method, optical modulation system, and optical demodulation system | |
JP2007163941A (ja) | 4相位相変調回路 | |
US20060280507A1 (en) | Method and system for keeping time alignment between optical data modulation and a periodically modulated light source | |
JP3591346B2 (ja) | 光変調器 | |
JP6805687B2 (ja) | 光モジュールおよび光変調器のバイアス制御方法 | |
JP2009027517A (ja) | 光送信回路 | |
JP4789847B2 (ja) | 光受信器およびそれに用いる光干渉計の動作点安定化方法 | |
JP2006101446A (ja) | 光変調装置および光変調方法 | |
JP3238061B2 (ja) | 光パルス変調装置 | |
WO2023144868A1 (ja) | 光パルス生成装置及び生成方法 | |
JPH10148801A (ja) | 外部変調方式による光変調装置 | |
JP2004301965A (ja) | 光変調器のバイアス制御装置および該バイアス制御装置を用いた光変調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060923 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060929 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20061013 |