JP2006101275A - 通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法 - Google Patents

通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006101275A
JP2006101275A JP2004285864A JP2004285864A JP2006101275A JP 2006101275 A JP2006101275 A JP 2006101275A JP 2004285864 A JP2004285864 A JP 2004285864A JP 2004285864 A JP2004285864 A JP 2004285864A JP 2006101275 A JP2006101275 A JP 2006101275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
packet
information
error correction
rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004285864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4395040B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Asano
俊幸 浅野
Seiji Matsuo
誠二 松尾
Mari Kawahara
麻里 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004285864A priority Critical patent/JP4395040B2/ja
Publication of JP2006101275A publication Critical patent/JP2006101275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4395040B2 publication Critical patent/JP4395040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法に関し、ネットワーク上のエラー発生率の揺らぎに対応して、適正な個数のエラー訂正パケットを挿入する送信制御を行い、無効なエラー訂正パケットの送信による無駄な帯域使用を防ぐ。
【解決手段】エラー訂正パケットを用い、ネットワーク上で発生したエラーパケットを回復しデータパケットを復元する通信システムの受信側装置において、所定の時間間隔毎に複数回(エラー率保護段数N)に亘って観測した受信パケットの複数個のエラー率e_1〜e_Nを格納し、その情報の中から最も大きい値のエラー率情報を選出し、そのエラー率情報を基にエラー訂正パケットの挿入割合を決定し、そのエラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知し、送信側は、受信側から通知された前記エラー訂正パケット挿入割合の情報に従って、エラー訂正パケットをデータパケット間に挿入して送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法に関し、特に、送信側からネットワーク上にデータパケット及びエラー訂正パケットを配信し、受信側でそれらのパケットを受信してリアルタイムに画像処理等の処理を行う通信システムに好適に適用される通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法に関する。
図7に本発明が適用される通信システムの構成例を示す。同図に示すように、カメラ7−1で撮影した動画像の信号を、エンコーダ7−2でMPEG方式による画像/音声データに符号化し、該エンコーダ7−2から出力されるMPEGストリームパケット(以下「データパケット」という)を、ネットワーク7−3上に流してリアルタイムに配信し、受信側では該データパケットを受信してデコーダ7−4により復号化して出力される動画像/音声をモニタ7−5に表示/出力する。
図8の(a)及び(b)にエンコーダ及びデコーダの装置構成の概要を示す。エンコーダは、NTSC/PAL方式による映像/音声信号の入力部及びIPインターフェースを有し、入力された映像/音声信号をエンコード部8−1にてMPEGデータに符号化し、また、送信部8−2にてMPEGデータのデータパケットからエラー訂正用パケット(以下「FECパケット」という)を生成し、該データパケット及びFECパケットをネットワーク上に配信する。
デコーダは、NTSC/PAL方式による映像/音声信号出力部及びIPインターフェースを有し、ネットワークから受信部8−3にて受信したデータパケットをデコード部8−4にて復号化し、該復号化により復元した画像/音声信号を出力する。また、ネットワーク上の伝送においてエラー障害を起こしたデータパケットに対して、受信部8−3にてFECパケットを用いてエラー訂正処理を行い、該データパケットを復元する。
次に、FECパケットによるエラー訂正機能について説明する。前述の通信システムにおいて、エンコーダから配信されたデータパケットがネットワークにてエラー障害を起こし、デコーダにて正常に受信できない場合が多々ある。そのためFECパケットを用いてエラー訂正を行う機能としてFEC機能がある。
このFEC機能は、エンコーダの送信部において、図9の(a)に示すように、複数個のデータパケットに対して排他的論理和演算を行い、その排他的論理和情報を格納したFECパケットを、複数個のデータパケットに対して一定の割合で作成してネットワークへ配信する。また、デコーダでは受信部にて、図9の(b)に示すように、例えばエラーパケット3以外の受信データパケットとFECパケットとにより排他的論理和演算を行うことにより、エラーパケット3のリカバリを行う。
但し、このFECパケットの挿入割合以上のエラーパケットの発生に対しては、エラー訂正を行うことができない。例えば、データパケット10個に対して1個の割合でFECパケットを挿入した場合、11個のパケット中、2個以上のパケットでエラーが発生するとリカバリすることができない。
次にMPEGストリームパケット構成について説明する。エンコーダから配信されるデータパケットの構成を図10に示す。データパケットは、大きく分けてRTPヘッダ部とペイロード部の2つの要素から構成され、RTPヘッダ内にはパケットの配信順を示すシーケンス番号情報が格納されている。また、このシーケンス番号のデータサイズは16ビットであり、シーケンス番号は0〜65535の範囲でサイクリックに採番される。更に、このシーケンス番号の情報を基にデコーダの受信部にて受信パケットのエラー(ロス)を認識する。
エンコーダからエラー訂正用として配信されるFECパケットのフォーマット構成を図11に示す。FECパケットは、大きく分けてRTPヘッダ部とFECヘッダ部とペイロード部の3つの要素から構成される。FECヘッダ内のLengthRecovery、PTR(PayloadTypeRecovery)、TimestampRecovery及びFECPayloadは、それぞれデータパケットのパケットサイズ、PayloadType、Timestamp及びペイロード部に対しての排他的論理和演算を行った演算結果情報が格納されている。
また、Maskは24ビットのデータサイズがあり、ここには排他的論理和演算を行ったデータパケット数と同数のビット“1”が立てられる。例えば10個のデータパケットに対して排他的論理和演算を行った場合には、“000000000000001111111111(0x0003FF)”のビットパターンが格納される。
更にデータパケットと同様に、FECパケットのRTPヘッダ内には、FECパケットの配信順を示すシーケンス番号(データパケットのシーケンス番号とは独立した0〜65535の番号)の情報が格納され、この情報によりデコーダでは受信部にてFECパケットのエラー(ロス)を認識する。
従来、FECパケットは保守者により事前に設定された固定的な挿入割合で配信され、常に一定の帯域を使用していた。そのため、FECパケットの挿入割合に対してエラー発生率が少ないネットワークでは無駄に帯域を使用し、また逆に、一時的にFECパケットの挿入割合以上のエラーが発生した場合には、デコーダにてデータパケットをリカバリすることができず、この場合も同様に無効なFECパケットによる無駄な帯域を使用したことになる。
前述のようにFECパケットを保守者設定による固定的な挿入割合で配信することは、帯域の有効利用の面で非効率的であり、更に保守者によるネットワーク監視が必要となり、改善すべき問題とされていた。このような問題に対して、エラー発生時に受信側からエラー発生情報を送信側へ通知し、送信側にてエラー発生状況に応じたデータ送信制御を行う技術が下記の特許文献等により提案されている。
下記の特許文献1には、受信側から返信された送信データに関するエラー通知に基づき、エラーの増減に応じて変化する送信データ単位長毎にECCチェックビットを付加して送信する通信装置について記載されている。また、特許文献2には、受信端末内の通信状態モニタ部のモニタ情報からパケット損失率や伝送遅延ゆらぎ等のインデクスを算出し、該データをデータサーバ内の送信制御部で受け、該インデクスから送信パラメータを決定し、再生品質の劣化を低減させるデータ送出装置が記載されている。また、特許文献3には、送信側で伝送路の誤り率の状態に応じて音声符号と誤り訂正符号のビット配分を変えて送信し、音声品質の劣化を抑える音声符号化装置が記載されている。
特開2001−24627号公報 特開平11−177623号公報 特開平9−297599号公報
前述したように従来は、保守者により事前に設定された固定的な挿入割合でFECパケットを配信し、或いは、エラー発生時に受信側からエラー発生情報を送信側へ通知し、送信側にてエラー状況に応じて誤り訂正データの送信制御を行う技術が提案されていたが、ネットワーク上で刻一刻変動するエラー発生率の揺らぎに対して、従来は十分な対応策が講じられていなかった。
そのため、FECパケットの挿入割合に対してエラー発生率が少ないネットワークでは無駄に帯域を使用し、また、エラー発生率が揺らぐと、送信側から配信されたエラー訂正パケットではエラー訂正を行うことができない場合が起こり、少なからず配信される不適正な個数のエラー訂正パケットにより無駄に帯域が使用されという課題が残っていた。また、受信側からエラー発生情報を送信側へ通知し、送信側にてエラー状況に応じて誤り訂正データの送信制御を行う場合、受信側でエラー率を観測する度に送信側へエラー情報を通知するため、常に一定の帯域を使用し、帯域の有効利用が図られていなかった。
本発明は、ネットワーク上のエラー発生率の揺らぎに対応して、適正な個数のエラー訂正パケットを挿入する送信制御を行うことにより、従来、エラー発生率の揺らぎによってエラー訂正処理が行えなくなってしまうようなエラー訂正パケットの送信による無駄な帯域使用を防ぐことを目的とする。
本発明の通信装置は、(1)送信側からネットワーク上に配信されたデータパケット及びエラー訂正パケットを受信し、該エラー訂正パケットを用いて、ネットワーク上で発生したエラーパケットを回復してデータパケットを復元する通信装置において、所定の時間間隔毎に複数回に亘って観測した受信パケットの複数個のエラー率を格納するエラー情報格納手段と、前記エラー情報格納手段に格納された複数個のエラー率の情報を基に、エラー訂正パケットの最適な挿入割合を決定するエラー訂正パケット挿入割合決定手段と、前記エラー訂正パケット挿入割合決定手段により決定されたエラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知するエラー情報通知手段とを備えたことを特徴とする。
また、(2)前記エラー訂正パケット挿入割合決定手段は、前記エラー情報格納手段に格納された複数個のエラー率の情報の中から、最も大きい値のエラー率情報を選出し、該最も大きい値のエラー率情報を基に、エラー訂正パケットの挿入割合を決定する手段を備えたことを特徴とする。
また、(3)前記エラー情報格納手段は、所定の時間間隔毎に最新のエラー率の観測情報を格納すると共に最古のエラー率情報を破棄する手段を備えたことを特徴とする。また、(4)前記エラー情報通知手段は、前記所定の時間間隔毎に、前回通知したエラー訂正パケット挿入割合と、今回決定されたエラー訂正パケット挿入割合とを比較し、その両者の間に変化が有る場合にのみ、エラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明のエラー訂正パケット挿入割合制御方法は、(5)送信側からネットワーク上にデータパケット及びエラー訂正パケットを配信し、受信側で該エラー訂正パケットを用いて、ネットワーク上で発生したエラーパケットを回復しデータパケットを復元する通信システムにおいて、受信側において、所定の時間間隔毎に複数回に亘って観測した受信パケットの複数個のエラー率を格納し、該格納された複数個のエラー率の情報の中から、最も大きい値のエラー率情報を選出し、該最も大きい値のエラー率情報を基に、エラー訂正パケットの挿入割合を決定し、該決定したエラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知し、送信側は、受信側から通知された前記エラー訂正パケット挿入割合の情報に従って、エラー訂正パケットをデータパケット間に挿入して送信することを特徴とする。
本発明によれば、エラー発生率の揺らぎに対して、受信側でエラー発生率の情報を統計的に管理し、該エラー発生率の統計的情報を基にエラー訂正パケットの最適な挿入割合を決定することにより、エラー発生率の揺らぎに対応した最適な個数のエラー訂正パケットの挿入制御が可能となる。これにより、エラー発生率の揺らぎによる無効なエラー訂正パケットの挿入制御処理や該エラー訂正パケットの送信による無駄な帯域使用が改善される。
本発明では、ネットワーク上のエラー発生率の揺らぎに対応するために、受信側にてエラー発生率の情報を統計的に管理し、該統計的なエラー率情報を基にエラー訂正パケットであるFECパケットの挿入割合の制御を行う。以下これらの制御を行うための(1)エラー管理テーブル、(2)エラー情報処理フロー及び(3)情報通知パケット等について詳述する。なお、以下においてエラー発生率を単にエラー率と称する。
(1)エラー管理テーブルについて
デコーダの受信部に、エラー率の情報を統計的に一括管理する管理するために、図1に示すようなエラー管理テーブルを設ける。該エラー管理テーブルにおいて、データパケット受信数(n_data)は、該コーダで受信されたデータパケットの受信数を示し、FECパケット受信数(n_fec)は、該コーダで受信されたFECパケットの受信数を示す。
パケットエラー数(n_error)は、該コーダで受信されるべきデータパケット及びFECパケットのエラーパケット数の合計値を示す。また、これらのパケット数は、それぞれ図2に示すパケット受信処理フローに従ってカウントアップされる。図2のパケット受信処理フローについては後に詳述する。
エラー管理テーブル内の情報通知間隔(t_cycle)は、エンコーダへのエラー情報通知の時間間隔を示し、この時間間隔毎に前周期のデータパケット受信数(n_data)、FECパケット受信数(n_fec)及びパケットエラー数(n_error)の情報をクリアし、今周期のエラー情報の収集を行う。
エラー管理テーブル内のエラー率保護段数(N)は、上記の時間間隔毎に収集した各エラー率情報を保持しておくときの保持数を示す。また、エラー管理テーブル内の前回情報通知時間(t_pre)は、エンコーダにエラー情報通知を行った時間を示す。
エラー管理テーブル内のFEC挿入割合の欄の設定中挿入割合(fec_set)は、前周期に送信側へ通知したFECパケット挿入割合を示し、同じくFEC挿入割合の欄の計算値挿入割合(fec_cal)は、保持されたエラー率保護段数(N)の各エラー率から算出した今周期の最適なFECパケット挿入割合を示す。
エラー管理テーブル内のエラー情報の欄の各エラー率e_1〜e_Nは、それぞれ情報通知間隔(t_cycle)毎に収集したエラー率保護段数(N)分のエラー率情報である。FECパケット挿入割合を算出する際は、この保持されているN個のエラー率e_1〜e_Nの中から最も悪いエラー率を選出して算出する。
(2)情報通知処理フローについて
デコーダからエンコーダにFECパケット挿入割合の情報通知を行うために、デコーダの受信部において、図3に示すエラー情報通知処理フローに従い、エラー管理テーブル内の情報を用いて、エラー率の揺らぎに対応したFECパケット挿入割合を自動的に算出し、該算出結果を含む情報通知パケットをエンコーダに送信する。図3のエラー情報通知処理フローについては後に詳述する。
(3)エラー情報通知パケットについて
デコーダからエンコーダへFECパケット挿入割合の情報通知を行うために、例えば、図4に示すRTCPのApplication defined(APP)パケットを用いる。該パケット内のNameにはASCII文字“RINF”を格納し、またFecRateに、算出したFECパケット挿入割合の情報(1〜24)を格納する。
図5に本発明によるFECパケット挿入割合の変更の一例を示す。今、図5(a)に示すように、10個のデータパケットに対して1個の割合でFECパケットを送信している状態で、同図(b)に示すように番号3及び番号8の二つのパケットにエラーが発生したとする。
デコーダでは受信パケットからエラー率を計算し、エラー率の揺らぎに対応するため複数段に亘る揺らぎ保護を行い、最適なFECパケットの挿入割合を決定する。該挿入割合の情報をRTCPパケットによりエンコーダに通知する。エンコーダは、デコーダより通知されたFECパケット挿入割合情報に従ってFECパケットの挿入割合を変更し、同図(c)に示すように、新たな挿入割合出でFECパケットを配信する。
ここで、前述の図2のパケット受信処理フローについて以下に詳述する。デコーダの受信部にネットワークからパケットが到来すると、始めにパケットの受信処理を行う(ステップ2−1)。次に、受信したパケットのRTPヘッダ内のPayloadTypeの情報により、受信パケットがデータパケットであるかFECパケットであるかの判別を行う(ステップ2−2)。
受信パケットがデータパケットである場合は、データパケット受信数(n_data)をカウントアップし(ステップ2−3)、該カウント値をエラー管理テーブルに格納する。また、受信パケットがFECパケットである場合には、データパケット同様にFECパケット受信数(n_fec)をカウントアップし、該カウント値をエラー管理テーブルに格納する(ステップ2−4)。
次に、前回受信したパケットのシーケンス番号と今回受信したパケットのシーケンス番号の比較照合により、エラー(ロス)発生のチェックを行う(ステップ2−5)。エラー(ロス)が発生している場合には、パケットエラー数(n_error)をカウントアップし、該カウント値をエラー管理テーブルに格納する(ステップ2−6)。このようにパケット受信毎に図2のフローに従って処理を行い、データパケット受信数、FECパケット受信数及びパケットエラー数の情報を収集し、これらの情報をエラー管理テーブルに格納する。
また、デコーダの受信部にて、上記のパケット受信処理とは別に、図3のエラー情報処理フローに従って、FECパケット挿入割合の決定及びエンコーダへの情報通知処理を行う。まず始めに、情報通知間隔(t_cycle)を設定する(ステップ3−1)。次に、エラー率保護段数(N)を設定する(ステップ3−2)。
次に、エラー管理テーブル内の前回情報通知時間(t_pre)と現在の時間とを比較し(ステップ3−3)、設定されている情報通知間隔(t_cycle)以上の時間が経過しているか否かのチェックを行い、情報通知間隔(t_cycle)以上の時間が経過するまでは、次の処理へ移行することなく待機する。
前回情報通知時間(t_pre)から情報通知間隔(t_cycle)以上の時間が経過している場合は、エラー管理テーブル内のデータパケット受信数(n_data)、FECパケット受信数(n_fec)及びパケットエラー数(n_error)の情報から、下記の式(1)によりエラー率を算出する(ステップ3−4)。
エラー率
={n_error/(n_data+n_fec+n_error)}×100
・・・(1)
上記式(1)により計算したエラー率を、エラー管理テーブル内のエラー情報として格納する(ステップ3−5)。但し、既に格納されているエラー率e_1,e_2〜e_N−2,e_N−1の情報を、それぞれ後段のe_2,e_3〜e_N−1,e_Nの情報の欄にシフトして格納し、最新のエラー率をe_1の情報の欄に格納する。
このようにしてエラー率保護段数N個分のエラー率e_1〜e_Nの情報を格納する。また、このとき、前回の最古のエラー率e_Nは破棄する。つまり、情報通知間隔(t_cycle)毎に最新のエラー率e_1がエラー管理テーブルに格納され、最古のエラー率e_Nがエラー管理テーブルから破棄される。
次に、エラー情報を格納した時間を前回情報通知時間(t_pre)として格納し、前回情報通知時間(t_pre)を更新する(ステップ3−6)。次に、次周期の情報通知間隔(t_cycle)のエラー率を取得するために、エラー管理テーブル内のデータパケット受信数(n_data)、FECパケット受信数(n_fec)、パケットエラー数(n_error)の情報を初期化する(ステップ3−7)。
次に、エラー率e_1〜e_Nの情報内で最悪値のエラー率e_xを選出する(ステップ3−8)。この処理により、一時的なエラー率の揺らぎに対する保護が可能となる。次に、選出した最悪エラー率e_xにより、計算値挿入割合(fec_cal)を以下の式(2)により算出する(ステップ3−9)。但し、式(2)において小数点以下は無視するものとし、その算出結果を、エラー管理テーブル内の計算値挿入割合(fec_cal)の情報欄に格納する。
計算値挿入割合(fec_cal)=(100/e_x)−1・・・(2)
次に、エラー情報管理テーブル内の設定中挿入割合(fec_set)と計算値挿入割合(fec_cal)との比較を行い(ステップ3−10)、同じ値である場合は、以降の処理を行うことなく、前述のステップ3−3に戻り、同様の処理を行う。設定中挿入割合(fec_set)と計算値挿入割合(fec_cal)とが異なる値の場合は、計算値挿入割合(fec_cal)を設定中挿入割合(fec_set)に格納して設定中挿入割合(fec_set)を更新し(ステップ3−11)する。次に、図4に示すRTCPのAPPパケット内のFecRate内に該設定中挿入割合(fec_set)を格納した情報通知パケットをエンコーダへ配信する(ステップ3−12)。
図6にエラー率の遷移グラフの具体例を示す。図6は横軸を時間経過(sec)、縦軸をエラー率(%)とした、時間に対するエラー率の遷移グラフを示している。同図に示すグラフのように、時間に対してエラー率が遷移した場合について本発明を説明する。但し、情報通知間隔(t_cycle)=1sec、エラー率保護段数N=5とする。
図6において、グラフの開始部分の0〜1秒間では、エラー率が25%であり、図3のエラー情報通知処理フローに従って、エラー率e_1として25%が格納され、式(2)により、計算値挿入割合(fec_cal)=3となる。初期状態であるので、設定中挿入割合(fec_set)=0であり、計算値挿入割合(fec_cal)と設定中挿入割合(fec_set)とが異なるため、設定中挿入割合(fec_set)を3に更新し、図4に示したRTCPのAPPパケット内のFecRateに3を格納した情報通知パケットをエンコーダに送信する。エンコーダは情報通知パケットの受信によりFECパケットの挿入割合を3としてFECパケットを配信する。
次に、同グラフの1〜2秒間ではエラー率23%であり、図3のエラー情報通知処理フローに従って処理すると、エラー率e_1に23、エラー率e_2に25が格納される。最悪のエラー率はe_2の25%であり、計算値挿入割合(fec_cal)と設定中挿入割合(fec_set)とが同値であるため、エンコーダへの情報通知は行わない。
次に同グラフの2〜3秒間ではエラー率20%であり、図3のエラー情報通知処理フローに従って処理すると、エラー率e_1に20、エラー率e_2に23、エラー率e_3に25が格納され、最悪のエラー率はe_3の25%であり、前回と同様に情報通知は行わない。
次に、同グラフの3〜4秒間ではエラー率24%であり、図3のエラー情報通知処理フローに従って処理すると、エラー率e_1に24、エラー率e_2に20、エラー率e_3に23、エラー率e_4に25が格納される。最悪のエラー率はe_4の25%であり、前回と同様に情報通知は行わない。
次に同グラフの4〜5秒間ではエラー率24%であり、図3の情報通知処理フローに従って処理すると、エラー率e_1に24、エラー率e_2に24、エラー率e_3に20、エラー率e_4に23、エラー率e_5に25が格納される。最悪のエラー率はe_5の25%であるので、前回と同様に情報通知は行わない。
ここで0〜5秒間のエラー率の遷移に対して、従来のように、常に1秒間隔にて情報通知パケットによりFEC挿入割合の変更を行っていたとすると、2〜3秒間におけるエラー率は20%であるため、FECパケットの挿入割合を5と設定することとなる。しかし、次の3〜4秒間の間はエラー率24%のため、FECパケットによるエラーリカバリが行えない状態が続いてしまう。これは、エラー率の揺らぎに対処することなく、FECパケット挿入割合を変更したためであり、3〜4秒間では無効な個数のFECパケットの送信により無駄な帯域が使用されることになる。
しかし、本発明では、エラー率の揺らぎに対処するため、複数段のエラー率e_1〜e_5の中から最悪のエラー率25%を選出してFECパケット挿入割合を決定しているため、0〜5秒間の受信パケットのエラーに対してFECパケットによるリカバリが常に可能であり、FECパケットによる無駄な帯域使用が軽減される。
同様に、5〜30秒間においても、本発明によれば、FECパケットによるリカバリが常に可能であるのに対し、従来のように常に各回のエラー率によってFECパケットの挿入割合を設定すると、10〜11秒間、14〜15秒間、18〜19秒間、24〜25秒間、27〜28秒間等のように、直前に設定したFECパケット挿入割合のエラー率より現受信時のエラー率が高くなった場合に、FECパケットによるリカバリを行えなくなるため、無効な個数のFECパケットの送信による無駄な帯域が使用されることとなる。
本発明のエラー管理テーブルを示す図である。 本発明のパケット受信処理フローを示す図である。 本発明のエラー情報通知処理フローを示す図である。 本発明の情報通知パケットのフォーマットを示す図である。 本発明によるFECパケット挿入割合の変更の一例を示す図である。 エラー率の遷移グラフの具体例を示す図である。 本発明が適用される通信システムの構成例を示す図である。 エンコーダ及びデコーダの装置構成の概要を示す図である。 FECパケットを用いたエラー訂正機能の説明図である。 MPEGストリームパケットのフォーマットを示す図である。 FECパケットのフォーマットを示す図である。
符号の説明
n_data データパケット受信数
n_fec FECパケット受信数
n_error パケットエラー数
t_cycle 情報通知間隔
N エラー率保護段数
t_pre 前回情報通知時間
fec_set 設定中挿入割合
fec_cal 計算値挿入割合
e_1〜e_N エラー率

Claims (5)

  1. 送信側からネットワーク上に配信されたデータパケット及びエラー訂正パケットを受信し、該エラー訂正パケットを用いて、ネットワーク上で発生したエラーパケットを回復してデータパケットを復元する通信装置において、
    所定の時間間隔毎に複数回に亘って観測した受信パケットの複数個のエラー率を格納するエラー情報格納手段と、
    前記エラー情報格納手段に格納された複数個のエラー率の情報を基に、エラー訂正パケットの最適な挿入割合を決定するエラー訂正パケット挿入割合決定手段と、
    前記エラー訂正パケット挿入割合決定手段により決定されたエラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知するエラー情報通知手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記エラー訂正パケット挿入割合決定手段は、前記エラー情報格納手段に格納された複数個のエラー率の情報の中から、最も大きい値のエラー率情報を選出し、該最も大きい値のエラー率情報を基に、エラー訂正パケットの挿入割合を決定する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記エラー情報格納手段は、所定の時間間隔毎に最新のエラー率の観測情報を格納すると共に最古のエラー率情報を破棄する手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記エラー情報通知手段は、前記所定の時間間隔毎に、前回通知したエラー訂正パケット挿入割合と、今回決定されたエラー訂正パケット挿入割合とを比較し、その両者の間に変化が有る場合にのみ、エラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の通信装置。
  5. 送信側からネットワーク上にデータパケット及びエラー訂正パケットを配信し、受信側で該エラー訂正パケットを用いて、ネットワーク上で発生したエラーパケットを回復しデータパケットを復元する通信システムにおいて、
    受信側において、所定の時間間隔毎に複数回に亘って観測した受信パケットの複数個のエラー率を格納し、該格納された複数個のエラー率の情報の中から、最も大きい値のエラー率情報を選出し、該最も大きい値のエラー率情報を基に、エラー訂正パケットの挿入割合を決定し、該決定したエラー訂正パケット挿入割合の情報を送信側に通知し、
    送信側は、受信側から通知された前記エラー訂正パケット挿入割合の情報に従って、エラー訂正パケットをデータパケット間に挿入して送信することを特徴とするエラー訂正パケット挿入割合制御方法。
JP2004285864A 2004-09-30 2004-09-30 通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法 Expired - Fee Related JP4395040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285864A JP4395040B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285864A JP4395040B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006101275A true JP2006101275A (ja) 2006-04-13
JP4395040B2 JP4395040B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=36240654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004285864A Expired - Fee Related JP4395040B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 通信装置及びエラー訂正パケット挿入割合制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4395040B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212877A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nec Corp Ts受信装置及びそれに用いるタイミング再生方法
WO2010001625A1 (ja) 2008-07-04 2010-01-07 パナソニック株式会社 ストリーム通信装置、ストリーム通信方法及びストリーム通信システム
JP2015508979A (ja) * 2012-02-27 2015-03-23 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 順方向エラー訂正スキームを使用するパケット送受信装置及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212877A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nec Corp Ts受信装置及びそれに用いるタイミング再生方法
WO2010001625A1 (ja) 2008-07-04 2010-01-07 パナソニック株式会社 ストリーム通信装置、ストリーム通信方法及びストリーム通信システム
US8588093B2 (en) 2008-07-04 2013-11-19 Panasonic Corporation Streaming communication device, streaming communication method, and streaming communication system
JP2015508979A (ja) * 2012-02-27 2015-03-23 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 順方向エラー訂正スキームを使用するパケット送受信装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4395040B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210006270A1 (en) Method and Device for Transmitting Data by Determining a Measure of Consecutive Packet Loss in a Network
US7539925B2 (en) Transmission apparatus and method, reception apparatus and method, storage medium, and program
EP1813115B1 (en) Buffering packets of a media stream
EP1372304B1 (en) Method, transmitter and receiver for adapting the encoding rate to a varying transport rate
US7320099B2 (en) Method and apparatus for generating error correction data, and a computer-readable recording medium recording an error correction data generating program thereon
KR100538023B1 (ko) 화상 부호화장치
CN110943800B (zh) 数据包的发送方法、装置及系统、存储介质、电子装置
JP3231941B2 (ja) 輻輳防止方法およびパケット通信システム
JP3798387B2 (ja) Fec符号化方式に基づいた可変長パケット送信方法及び受信方法
US20060291475A1 (en) Selective forward error correction
EP2493105A1 (en) Method and system for recovering lost media data packets
JP5094546B2 (ja) 通信装置、及び通信方法、プログラム
JP5191826B2 (ja) ストリーム通信装置、ストリーム通信方法及びストリーム通信システム
JP4320024B2 (ja) 誤り訂正パケットを用いた伝送率制御方法およびそれを用いた通信装置
JP2005198191A (ja) 伝送装置、伝送制御プログラム、及び伝送方法
CN101636983A (zh) 减少视频传输时的分组丢失的影响
JP2004289621A (ja) データ伝送サーバ
JP3730974B2 (ja) メディア伝送方法及びその送信装置
JP2006211632A (ja) Crc検査範囲外エラーを検出する方法
WO2016145764A1 (zh) 一种丢包控制方法及装置
US9264737B2 (en) Error resilient transmission of random access frames and global coding parameters
JP2009005146A (ja) データ伝送装置
JP2006262288A (ja) 映像データの配信サーバおよび映像データ配信方法
JP2004088246A (ja) 無線通信方法および無線通信装置
JP2008005392A (ja) 通信端末装置およびバッファ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees