JP2006097980A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の室内機のグリル可動機構は、室内機本体1に設けた駆動モータ18の回転を伝えるシャフト20の両端にグリル2を可動させる可動サポート15を結合し、この可動サポート15にグリル2を取付け、駆動モータ18の回転により、可動サポート15を前方に移動させることにより、グリル2を前方に可動させ、前面の吸込口10の周り全周から空気を吸込むものである。
【選択図】図14
Description
また、グリルの可動により吹出し風が邪魔されない空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
また、意匠性の良い空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
また、グリルの可動状態の設定が容易な空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
また、小型化を図った空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態1の空気調和機の室内機本体(壁等に設置する。グリル閉じ、可動していない状態。)の外観を示す斜視図であり、図2は、図1の室内機本体1の内部構成を示す断面図である。
これらの図において、室内機本体1は、外観形状が横長のほぼ直方体の筐体であり、この筐体の上面及び前面に吸込口10を設け、また、前面下部に吹出口11を設けている。前面の吸込口10は、筐体の前面を構成する前面パネル14(後述の図3に示す)の開口部として形成し、この前面パネル14及び前面の吸込口10の前方には、前面2a、側面2b及び底面2cを有する略皿状のグリル2が、凹部側を内側にして筐体の前面を覆うように設けられている。このグリル2の前面2aは、意匠上の観点から全面開口のない板状体である。
筐体の内部には、吸込口10から室内空気を吸込み、吹出口11から吹出すファン6を設ける。そして、吸込口10の内側に、このファン6を囲むように三つ折りの熱交換器5を設ける。熱交換器5の前面側にはフィルター22を設置する。
このようにして、吸込口10から吸込んだ室内空気を熱交換器5で加温または冷却し、温度調節後の空気を吹出口11から吹出す風路を形成する。また、吹出口11には、上下方向の風量を調節する上下風向調整フラップ8を設ける。
図3は、グリル開閉機構によりグリルを開いた状態の室内機本体を示す斜視図であり、図4、5は、軸受部を示す要部拡大図であり、図6は、内面に軸部及び操作部を設けたグリルを示す斜視図であり、図7は、グリル内面の軸部を示す要部拡大図であり、図8、9は、キャッチ部を示す要部拡大図であり、図10は、操作部を示す要部拡大図である。
図3に示すように、グリル2は、後に詳述するが、上部に設けた軸部25を室内機本体1側に設けた軸受部29に装着することにより軸部25が回転可能に支持され、下部に設けた操作部27のツマミ部27aを手前に引くことにより、操作部27が室内機本体1側に設けたキャッチ部31から外れ、下部が前面手前側に回動し開く。また、上部の軸部25と軸受部29との関係は、着脱可能であり、グリル2は、操作部27をキャッチ部31から外した状態で室内機本体1に対して着脱可能となる。
上記のグリル開閉機構は、図4〜図10に示すように、グリル2の内面の上部両端部に軸部25を設け、下部両端部に操作部27を設け、また、前面パネル14の左右の両端にそれぞれ配置した前面側のパネルである可動サポート15の上部に軸受部29を設け、下部にキャッチ部31を設ける。そして、両軸部25をそれぞれ軸受部29、29に装着し、グリル2が閉じることにより、操作部27をそれぞれキャッチ部31、31に結合させるものである。
また、図6に示すグリル2の内面に設置する軸部25は、図7に示すように、軸受部29のJ字状軸受29aに装着するDカット25bを有するDカット軸25aと、保持用凸部25cとから構成される。
また、図6に示すグリル2の外面及び内面に設置する操作部27は、図10に示すように、ツマミ部27aを、グリル2の側面2bの下端部に、その縁部の両面を挟んで設ける。また、ツマミ部27aの内面部分から連続して、グリル2の前面2a側に向いかつグリル側面2bから離れるように延設部材27fを延設し、延設部材27fの先端部に作用部27eを形成する。
また、作用部27eよりグリル2の前面2a側に、グリル側面2bの内面側から突出する方向の凸部を有する第1の保持用凸部27cを配置する。
そして、ヒンジ部27bの一端を延設部材27fの途中に接続し、ここからヒンジ部27fをグリル前面側に延設し、他端部を第1の保持用部材27cに接続する部材に接続する。
さらに、第1の保持用凸部27cよりグリル2の前面2a側に先端に固定用ツメ27dを有する部材を設ける。
ここで、ヒンジ部27bは、ポリプロピレン樹脂等の薄肉で形成され、弾性を持たせたミラーヒンジである。
グリル2を開くには、操作部27とキャッチ部31との結合を解除し、操作部27をキャッチ部31から外す。
図11に操作部27をキャッチ部31に結合した状態を示す。これは、グリル2を閉じた状態である。グリル2を閉じることにより、第1の保持用凸部27cと第2の保持用凸部31aとが、両凸部同士を向き合わせ係合することにより第1の保持用凸部27cが第2の保持用凸部31aに係止され、グリル2が開くのを防止する。
図12の操作部27とキャッチ部31との結合を解除することを説明する図により、閉じた状態からグリル2を開く原理を説明する。
まず、ツマミ部27aを手前に引く(1)。
ヒンジ部27bを支点として延設部材27fの先端の作用部27eが後方に移動し、対向固定部31bを押圧する(2)。
対向固定部31bからの反作用を受け、第1の保持用凸部27cがグリル2と共に前方に移動する(3)。
第1の保持用凸部27cの押圧により、第2の保持用凸部31aが内側(図11、図12の左側)に逃げる(4)。
第1の保持用凸部27cが第2の保持用凸部31aを乗り越えて結合が解除される。
ここで、「手前」は、室内機の筐体の前方、「前方」及び「後方」は、それぞれ閉じたグリル2の前面2a方向及び反対方向である。
さらに、グリル2を回転させ開いていきグリル2に設けた軸部25のDカット25bと軸受部29のJ字状軸受29aが合った所にて脱着可能となり、グリル2を外すことができる。
なお、グリル2を閉じるときは、グリル2の下端部を、開くときとは反対に回動させ押すことにより、第1の保持用凸部27cと第2の保持用凸部31aとが係合し、第1の保持用凸部27cは弾性的に係止される。
図13は、グリル可動時の室内機本体の外観を示す斜視図であり、図14は、図13の室内機本体の内部構成を示す断面図であり、図15は、図13の室内機本体のグリルを外した室内機本体を示す斜視図であり、図16は、図15の別の角度から見た斜視図であり、図17は、グリルを可動しない時のグリルを外した室内機本体を示す斜視図であり、図18は、モータ駆動をシャフトに伝える部分を示す要部拡大図であり、図19及び図20は、それぞれグリルを可動しない時及びグリル可動時のグリル可動機構部を示す斜視図であり、図21、図22は、それぞれ図19、図20の要部拡大図であり、図23は、アーム機構を説明する説明図である。
室内機は、運転時には吸込口10から充分の室内空気を吸込むために、グリル可動機構によりグリル2を前面パネル14の前方で、斜め上方に可動して前面の吸込口10の四方から室内空気を吸込むようにする。図13のグリル2可動時に対応する室内機本体1の内部を示す図14に、吸込気流10aを示す。図14は図2のグリル2を可動しない時と比較して、吸込み気流が増加することを示している。
また、下部アーム17の一端を室内機本体1で、上部アーム16の一端より下方に結合部を回転可能に結合し、他端を可動サポート15の上部アーム16の結合部より下部に結合部が回転可能に結合する。
そこで、可動サポート15は、上部アーム16と下部アーム17にて室内機本体1に取付けられている。そして、シャフト20の回転と共に上部アーム16及びこれに従動する下部アーム17により可動サポート15が可動し、また、逆回転により可動サポート15が室内機本体1上に戻る。この可動状態を図15、図20及び図22に、また可動しない状態を図17、図19及び図21に示す。
また、室内機運転中のグリル可動機構が可動中は、普通はグリル2を開くことがないので、即ち、グリル2の操作部27は可動サポート15のキャッチ部31に結合しているので、グリル2は、可動サポート15に保持され、可動サポート15の動きに同調する。そこで、シャフト20の回転と共に上部アーム16及びこれに従動する下部アーム17が可動サポート15を動かし、グリル2が可動する。
グリル2が可動状態にて、室内機本体1に組込まれたファン6により吸込気流10aがグリル2の周り全周より室内機本体1に組込まれた熱交換器5に導入できる。
また、グリル可動機構は、室内機本体1に取付けられた駆動モータ18の駆動力が、図18、図21、図22に示すように、ギヤ19を介してシャフト20に回転を伝える。よって、駆動部がギヤ19によって分離できる構成のため、組立時駆動モータ18の配線作業などの組立効率が良い。
図23は、図19、図20において、シャフト20の軸方向から上部アーム16及び下部アーム17を見た図である。また、上部アーム16の一端のシャフト20への取付け部をAとし、他端の可動サポート15への取付け部をB(B´)とする。同様に下部アーム17の室内機本体への結合部をCとし、他端の可動サポート15への結合部をD1(D1´)とする。
まず、上部アーム16の長さAB(AB´)が、下部アーム17の長さCD1(CD1´)より大きい場合には(AB>CD1、AB´>CD1´)、シャフト20の回転により、ABの上部アーム16がAB´に移動すると、同時に従動アームであるCD1の下部アーム17が、CD1´に移動する。このとき、可動サポート15は、BD1方向からBD1´方向となる。即ち、可動サポート15は、前方で、斜め上方に移動する。そこで、可動サポート15に固定されたグリル2も同様に、前方で、斜め上方に可動する。
また、下部アーム17の長さを変え、即ち、CD2とし、上部アーム16の長さABと同じにすると、同様に、ABの上部アーム16がAB´に移動すると、同時に従動アームであるCD2の下部アーム17が、CD2´に移動する。そこで、可動サポート15は、BD2方向からBD2´方向となる。即ち、前方上方で、平行に移動する。そして、グリル2も前方上方で、平行に可動する。
そこで、上部アーム16と下部アーム17との長さ関係を選択することにより、グリル2を、前方上方で、傾斜させることも、平行に可動することができる。
本グリル可動機構によるグリル2の可動は、図1及び図2の状態から図13及び図14の状態とする。室内機停止時には、グリル2は可動しない。この場合、図2に示すように、グリル2と上下風向調整フラップ8とで、前面の吸込口10及び吹出口11の上端部と上下風向調整フラップ8の上端部とで形成される吹出口上部隙間12(この隙間12を設けることにより上下風向調整フラップ8の風向調整の可動が容易となる)等の全ての室内機本体1の前面の開口部を覆い、意匠性向上の効果をだしている。
室内機の運転により、図14に示すようににグリル2は前方で、上方に、傾斜して可動する。このようにグリル2が前方に可動することにより、前面の吸込口10は、下方向も含めて全周から空気を吸込むことができ、充分の空気量を確保できる。
また、グリル2を前方で、上方に可動することにより、図14に示すように吹出口11からの吹出し風が可動状態のグリル2に当たるのを防止できる。
さらに、グリル2を前方で、上方に傾けて可動することにより、グリル2の上端部が上方に出すぎる不都合を回避できる。
Claims (6)
- 前面の吸込口を有する前面パネルの前面側に、前方に可動可能なグリルを備えた空気調和機の室内機において、
室内機本体に設けた駆動モータの回転を伝えるシャフトの両端に前記グリルを可動させる可動サポートを結合し、該可動サポートに前記グリルを取り付け、
前記駆動モータの回転により、前記可動サポートを前方に移動させることにより、前記グリルを前方に可動させ、前記前面の吸込口の周り全周から空気を吸込むことを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前面下部に吹出口を有し、
前記駆動モータの回転により、前記可動サポートを前方で、上方に移動させることにより、前記グリルを同方向に可動させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記吹出口に上下風向調整フラップを有し、また、前記吹出口の上端部と前記上下風向調整フラップの上端部間に開口を設け、
前記可動サポートが可動しないとき、前記可動グリルにより前記開口及び前記上下風向調整フラップの上端部が塞がれることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機の室内機。 - 前記シャフトの両端と前記可動サポートとの結合を、上部アームと下部アームとを介して行い、
前記上部アームの一端を前記シャフトの端部に固定し、他端を前記可動サポートに結合部を回転可能に結合し、また、前記下部アームの一端を前記室内機本体で、前記上部アームの一端より下方に結合部を回転可能に結合し、他端を前記可動サポートの前記上部アームの結合部より下部に結合部を回転可能に結合したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の空気調和機の室内機。 - 前記上部アームと前記下部アームとの長さを変えたことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の室内機。
- 前記可動サポートを、前記前面パネルの左右両端側に設け、前記可動サポートの前面が前記前面パネルと同一面となる同一面配置位置と該同一面配置位置より前方の前方配置位置とに移動可能としたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の空気調和機の室内機。
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